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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-17
(45)【発行日】2022-11-28
(54)【発明の名称】コネクタ
(51)【国際特許分類】
   H01R 13/42 20060101AFI20221118BHJP
【FI】
H01R13/42 E
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2018212808
(22)【出願日】2018-11-13
(65)【公開番号】P2020080238
(43)【公開日】2020-05-28
【審査請求日】2021-07-06
(73)【特許権者】
【識別番号】000231073
【氏名又は名称】日本航空電子工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100117341
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 拓哉
(72)【発明者】
【氏名】小山 優太
(72)【発明者】
【氏名】山本 芳伸
【審査官】松原 陽介
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-238514(JP,A)
【文献】特開2000-012148(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 13/40-13/533
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端子と、構造体とを備えるコネクタであって、
前記構造体は、前記端子を前後方向に沿って延びるように保持しており、
前記構造体は、ハウジングと、リテーナと、第1移動補助機構と、第2移動補助機構とを備えており、
前記ハウジングは、前記端子を収容する収容部と、取付部とを有しており、
前記取付部には、ハウジング側第1ロック部と、ハウジング側第2ロック部とが形成されており、
前記リテーナは、アンロック状態から仮ロック状態を経て本ロック状態に至るようにして、前記ハウジングの前記取付部に取り付けられており、
前記リテーナは、リテーナ側第1ロック部と、リテーナ側第2ロック部とを有しており、
前記リテーナは、前記アンロック状態にあるとき、前記前後方向において前記取付部の前方に位置しており、
前記リテーナが前記アンロック状態にあるとき、前記リテーナ側第1ロック部と前記ハウジング側第1ロック部とは、前記前後方向において、互いに対向せずに逆方向を向いており、
前記リテーナを前記取付部に対して前記前後方向において後方に移動させる第1移動により、前記リテーナは、前記アンロック状態から前記仮ロック状態に遷移し、
前記第1移動補助機構は、前記第1移動を補助するものであり、
前記リテーナが前記仮ロック状態にあるとき、前記リテーナ側第1ロック部と前記ハウジング側第1ロック部とは、前記前後方向において互いに対向しており、
前記リテーナが前記仮ロック状態にあるとき、前記ハウジングの前記収容部は、前記端子を前記前後方向において後方から前方に向けて収容可能となっており、
前記リテーナが前記仮ロック状態にあるとき、前記リテーナ側第2ロック部と前記ハウジング側第2ロック部とは、前記前後方向と直交する横方向において、互いに対向せずに逆方向を向いており、
前記リテーナを前記取付部に対して前記横方向に移動させる第2移動により、前記リテーナは、前記仮ロック状態から前記本ロック状態に遷移し、
前記第2移動補助機構は、前記第2移動を補助するものであり、
前記リテーナが前記本ロック状態にあるとき、前記リテーナ側第2ロック部と前記ハウジング側第2ロック部とは、前記横方向において互いに対向しており、
前記リテーナは、前記本ロック状態にあるとき、前記端子が前記収容部に収容された状態を維持し、
前記第1移動補助機構は、第1弾性変形部と、第1誘い面と、第1突当部とを備えており、
前記第1弾性変形部は、前記ハウジング側第1ロック部及び前記リテーナ側第1ロック部の一方を、前記前後方向及び前記横方向の双方と直交する上下方向において移動可能となるように支持しており、
前記第1誘い面は、前記取付部及び前記リテーナの一方に設けられており、前記第1突当部は、前記取付部及び前記リテーナの残りの一方に設けられており、
前記第1誘い面は、前記前後方向及び前記上下方向の双方と交差しており、
前記第1移動の際に、前記第1誘い面は前記前後方向において前記第1突当部と突き当り、それによって前記第1弾性変形部は弾性変形して、前記ハウジング側第1ロック部及び前記リテーナ側第1ロック部の前記一方は残りの一方を越えて、前記リテーナは前記仮ロック状態に遷移し、
前記第2移動補助機構は、第2弾性変形部と、第2誘い面と、第2突当部とを備えており、
前記第2弾性変形部は、前記ハウジング側第2ロック部及び前記リテーナ側第2ロック部の一方を、前記上下方向において移動可能となるように支持しており、
前記第2誘い面は、前記取付部及び前記リテーナの一方に設けられており、前記第2突当部は、前記取付部及び前記リテーナの残りの一方に設けられており、
前記第2誘い面は、前記横方向及び前記上下方向の双方と交差しており、
前記第2移動の際に、前記第2誘い面は前記横方向において前記第2突当部と突き当り、それによって前記第2弾性変形部は弾性変形して、前記ハウジング側第2ロック部及び前記リテーナ側第2ロック部の前記一方は残りの一方を越えて、前記リテーナは前記本ロック状態に遷移し、
前記第1移動補助機構のうち、前記第1弾性変形部及び前記第1誘い面は前記リテーナに設けられており、前記第1突当部は前記取付部に設けられており、
前記第1弾性変形部は、前記リテーナ側第1ロック部を支持しており、
前記第2移動補助機構のうち、前記第2弾性変形部及び前記第2誘い面は前記リテーナに設けられており、前記第2突当部は前記取付部に設けられており、
前記第2弾性変形部は、前記リテーナ側第2ロック部を支持しており、
前記リテーナには、第1スリットと、第2スリットと、空隙とが形成されており、
前記第1スリットは、前記前後方向に延びており、
前記第2スリットは、前記横方向に延びており、
前記空隙は、前記前後方向に延びており、且つ、前記第2スリットと連通しており、
前記第1弾性変形部の前記横方向の一端は、前記第1スリットに面しており、
前記第2弾性変形部の前記前後方向の一端は、前記第2スリットに面している
コネクタ。
【請求項2】
請求項記載のコネクタであって、
前記リテーナには、第1凸部と、第2凸部とが設けられており、
前記第1凸部及び前記第2凸部の夫々は、前記上下方向に突出しており、
前記第1誘い面と前記リテーナ側第1ロック部とは、前記第1凸部に設けられており、且つ、前記前後方向において互いに逆方向に向いており、
前記第2誘い面と前記リテーナ側第2ロック部とは、前記第2凸部に設けられており、且つ、前記横方向において互いに逆方向に向いている
コネクタ。
【請求項3】
請求項記載のコネクタであって、
前記第1凸部は、前記横方向に長手を有しており、
前記第2凸部は、前記前後方向に長手を有している
コネクタ。
【請求項4】
請求項又は請求項記載のコネクタであって、
前記取付部には、第1凹部と、第2凹部とが設けられており、
前記ハウジング側第1ロック部は、前記第1凹部の内面として構成されており、
前記ハウジング側第2ロック部は、前記第2凹部の内面として構成されており、
前記リテーナが前記仮ロック状態にあるとき、前記第1凸部は、前記第1凹部に受容されており、
前記リテーナが前記本ロック状態にあるとき、前記第2凸部は、前記第2凹部に受容されている
コネクタ。
【請求項5】
請求項記載のコネクタであって、
前記横方向において、前記第1凹部のサイズは、前記第1凸部のサイズよりも大きく、
前記リテーナが前記本ロック状態にあるとき、前記第1凸部は、前記第1凹部に受容されている
コネクタ。
【請求項6】
請求項又は請求項記載のコネクタであって、
前記取付部には、付加的凹部が設けられており、
前記付加的凹部は、前記横方向において、前記第2凹部から離れて且つ並んで設けられており、
前記リテーナが前記仮ロック状態にあるとき、前記第2凸部は前記付加的凹部に受容されており、
前記第2突当部は、前記付加的凹部の内面として構成されている
コネクタ。
【請求項7】
請求項記載のコネクタであって、
前記付加的凹部は、前記前後方向に延びており、少なくとも前方に開口しており、
前記第1移動の際に、前記付加的凹部は、前記第2凸部の前記前後方向の移動を許容しつつ前記第2凸部を受容する
コネクタ。
【請求項8】
請求項1から請求項までのいずれかに記載のコネクタであって、
前記ハウジングは、外周部を更に備えており、
前記外周部は、前記前後方向と直交する面内において、前記取付部を囲んでおり、
前記外周部と前記取付部とは一体に形成されている
コネクタ。
【請求項9】
請求項1から請求項までのいずれかに記載のコネクタであって、
前記リテーナは、上壁部と、下壁部と、2つの側壁部とを有しており、
前記リテーナは、前記前後方向と直交する面内において閉じた形状を有している
コネクタ。
【請求項10】
請求項記載のコネクタであって、
前記コネクタは、シール部材を更に有しており、
前記シール部材は、上部と、下部と、2つの側部とを有しており、
前記シール部材は、前記前後方向と直交する面内において閉じた形状を有しており、
前記リテーナの前記上壁部は、前記前後方向において、前記シール部材の前記上部の前方に位置しており、
前記リテーナの前記下壁部は、前記前後方向において、前記シール部材の前記下部の前方に位置しており、
前記リテーナの前記側壁部は、前記前後方向において、前記シール部材の前記側部の前方に夫々位置しており、
前記シール部材は、前記取付部に取り付けられており、
前記シール部材は、前記リテーナにより前記前後方向における前方への移動が規制されている
コネクタ。
【請求項11】
請求項1から請求項10までのいずれかに記載のコネクタであって、
前記コネクタは、抜け止め部材を更に備えており、
前記ハウジングは、前記前後方向に延びる受容部を更に有しており、
前記リテーナには、付加的抜け止め部が設けられており、
前記第2移動の際に、前記付加的抜け止め部は、前記受容部を前記横方向に横切って移動し、
前記抜け止め部材は、前記本ロック状態において、前記受容部内に挿入され、前記横方向において前記付加的抜け止め部と隣接して、前記リテーナの前記本ロック状態から前記仮ロック状態への遷移を防止する
コネクタ。
【請求項12】
請求項11記載のコネクタであって、
前記抜け止め部材は、サブコネクタであり、
前記サブコネクタは、付加的ハウジングと、付加的端子とを備えており、
前記付加的端子は、前記付加的ハウジングに保持されている
コネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、端子と、構造体とを備えるコネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
図39から図41までを参照すると、特許文献1には、この種のコネクタ900が開示されている。コネクタ900は、端子910と、構造体920とを備えている。構造体920は、端子910をX方向に沿って延びるように保持している。構造体920は、ハウジング930と、リテーナ940とを備えている。ハウジング930は、端子910を収容する収容部932と、取付部934とを有している。取付部934には、ハウジング側第1ロック部935と、ハウジング側第2ロック部937とが形成されている。リテーナ940は、アンロック状態(図示せず)から仮ロック状態(図39参照)を経て本ロック状態(図示せず)に至るようにして、ハウジング930の取付部934に取り付けられている。リテーナ940は、リテーナ側ロック部945を有している。リテーナ940は、アンロック状態にあるとき、Y方向において取付部934の-Y側に位置している。リテーナ940がアンロック状態にあるとき、リテーナ側ロック部945とハウジング側第1ロック部935とは、Y方向において、互いに対向せずに逆方向を向いている。リテーナ940を取付部934に対して+Y方向に移動させることにより、リテーナ940は、アンロック状態から仮ロック状態に遷移する。リテーナ940が仮ロック状態にあるとき、リテーナ側ロック部945とハウジング側第1ロック部935とは、Y方向において互いに対向している。リテーナ940が仮ロック状態にあるとき、ハウジング930の収容部932は、端子910を-X側から+X側に向けて収容可能となっている。リテーナ940が仮ロック状態にあるとき、リテーナ側ロック部945とハウジング側第2ロック部937とは、Y方向において、互いに対向せずに逆方向を向いている。仮ロック状態のリテーナ940を取付部934に対して更に+Y方向に移動させることにより、リテーナ940は、仮ロック状態から本ロック状態に遷移する。リテーナ940が本ロック状態にあるとき、リテーナ側ロック部945とハウジング側第2ロック部937とは、Y方向において互いに対向している。リテーナ940は、本ロック状態にあるとき、端子910が収容部932に収容された状態を維持する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2002-203631号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のコネクタ900において、アンロック状態から仮ロック状態に遷移させるリテーナ940の動作方向と、仮ロック状態から本ロック状態に遷移させるリテーナ940の動作方向とは、同一方向である+Y方向となっている。これにより、特許文献1のコネクタ900においては、アンロック状態にあるリテーナ940に対して+Y方向への力を過剰に加えた場合、リテーナ940のリテーナ側ロック部945は、ハウジング930のハウジング側第1ロック部935を乗り越えて、ハウジング側第2ロック部937まで移動してしまう恐れがある。即ち、アンロック状態にあるリテーナ940に対して+Y方向への力を過剰に加えた場合、リテーナ940は、仮ロック状態で止められずに、本ロック状態まで一気に遷移してしまう恐れがある。
【0005】
また、リテーナ940が仮ロック状態にあるコネクタ900において、振動等によりリテーナ940が仮ロック状態から意図せずに本ロック状態へ遷移してしまう恐れもある。
【0006】
よって本発明は、リテーナの意図しない遷移を避けることができるコネクタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、第1のコネクタとして、
端子と、構造体とを備えるコネクタであって、
前記構造体は、前記端子を前後方向に沿って延びるように保持しており、
前記構造体は、ハウジングと、リテーナと、第1移動補助機構と、第2移動補助機構とを備えており、
前記ハウジングは、前記端子を収容する収容部と、取付部とを有しており、
前記取付部には、ハウジング側第1ロック部と、ハウジング側第2ロック部とが形成されており、
前記リテーナは、アンロック状態から仮ロック状態を経て本ロック状態に至るようにして、前記ハウジングの前記取付部に取り付けられており、
前記リテーナは、リテーナ側第1ロック部と、リテーナ側第2ロック部とを有しており、
前記リテーナは、前記アンロック状態にあるとき、前記前後方向において前記取付部の前方に位置しており、
前記リテーナが前記アンロック状態にあるとき、前記リテーナ側第1ロック部と前記ハウジング側第1ロック部とは、前記前後方向において、互いに対向せずに逆方向を向いており、
前記リテーナを前記取付部に対して前記前後方向において後方に移動させる第1移動により、前記リテーナは、前記アンロック状態から前記仮ロック状態に遷移し、
前記第1移動補助機構は、前記第1移動を補助するものであり、
前記リテーナが前記仮ロック状態にあるとき、前記リテーナ側第1ロック部と前記ハウジング側第1ロック部とは、前記前後方向において互いに対向しており、
前記リテーナが前記仮ロック状態にあるとき、前記ハウジングの前記収容部は、前記端子を前記前後方向において後方から前方に向けて収容可能となっており、
前記リテーナが前記仮ロック状態にあるとき、前記リテーナ側第2ロック部と前記ハウジング側第2ロック部とは、前記前後方向と直交する横方向において、互いに対向せずに逆方向を向いており、
前記リテーナを前記取付部に対して前記横方向に移動させる第2移動により、前記リテーナは、前記仮ロック状態から前記本ロック状態に遷移し、
前記第2移動補助機構は、前記第2移動を補助するものであり、
前記リテーナが前記本ロック状態にあるとき、前記リテーナ側第2ロック部と前記ハウジング側第2ロック部とは、前記横方向において互いに対向しており、
前記リテーナは、前記本ロック状態にあるとき、前記端子が前記収容部に収容された状態を維持する
コネクタを提供する。
【0008】
また、本発明は、第2のコネクタとして、第1のコネクタであって、
前記第1移動補助機構は、第1弾性変形部と、第1誘い面と、第1突当部とを備えており、
前記第1弾性変形部は、前記ハウジング側第1ロック部及び前記リテーナ側第1ロック部の一方を、前記前後方向及び前記横方向の双方と直交する上下方向において移動可能となるように支持しており、
前記第1誘い面は、前記取付部及び前記リテーナの一方に設けられており、前記第1突当部は、前記取付部及び前記リテーナの残りの一方に設けられており、
前記第1誘い面は、前記前後方向及び前記上下方向の双方と交差しており、
前記第1移動の際に、前記第1誘い面は前記前後方向において前記第1突当部と突き当り、それによって前記第1弾性変形部は弾性変形して、前記ハウジング側第1ロック部及び前記リテーナ側第1ロック部の前記一方は残りの一方を越えて、前記リテーナは前記仮ロック状態に遷移し、
前記第2移動補助機構は、第2弾性変形部と、第2誘い面と、第2突当部とを備えており、
前記第2弾性変形部は、前記ハウジング側第2ロック部及び前記リテーナ側第2ロック部の一方を、前記上下方向において移動可能となるように支持しており、
前記第2誘い面は、前記取付部及び前記リテーナの一方に設けられており、前記第2突当部は、前記取付部及び前記リテーナの残りの一方に設けられており、
前記第2誘い面は、前記横方向及び前記上下方向の双方と交差しており、
前記第2移動の際に、前記第2誘い面は前記横方向において前記第2突当部と突き当り、それによって前記第2弾性変形部は弾性変形して、前記ハウジング側第2ロック部及び前記リテーナ側第2ロック部の前記一方は残りの一方を越えて、前記リテーナは前記本ロック状態に遷移する
コネクタを提供する。
【0009】
また、本発明は、第3のコネクタとして、第2のコネクタであって、
前記第1移動補助機構のうち、前記第1弾性変形部及び前記第1誘い面は前記リテーナに設けられており、前記第1突当部は前記取付部に設けられており、
前記第1弾性変形部は、前記リテーナ側第1ロック部を支持しており、
前記第2移動補助機構のうち、前記第2弾性変形部及び前記第2誘い面は前記リテーナに設けられており、前記第2突当部は前記取付部に設けられており、
前記第2弾性変形部は、前記リテーナ側第2ロック部を支持している
コネクタを提供する。
【0010】
また、本発明は、第4のコネクタとして、第3のコネクタであって、
前記リテーナには、第1凸部と、第2凸部とが設けられており、
前記第1凸部及び前記第2凸部の夫々は、前記上下方向に突出しており、
前記第1誘い面と前記リテーナ側第1ロック部とは、前記第1凸部に設けられており、且つ、前記前後方向において互いに逆方向に向いており、
前記第2誘い面と前記リテーナ側第2ロック部とは、前記第2凸部に設けられており、且つ、前記横方向において互いに逆方向に向いている
コネクタを提供する。
【0011】
また、本発明は、第5のコネクタとして、第4のコネクタであって、
前記第1凸部は、前記横方向に長手を有しており、
前記第2凸部は、前記前後方向に長手を有している
コネクタを提供する。
【0012】
また、本発明は、第6のコネクタとして、第4又は第5のコネクタであって、
前記取付部には、第1凹部と、第2凹部とが設けられており、
前記ハウジング側第1ロック部は、前記第1凹部の内面として構成されており、
前記ハウジング側第2ロック部は、前記第2凹部の内面として構成されており、
前記リテーナが前記仮ロック状態にあるとき、前記第1凸部は、前記第1凹部に受容されており、
前記リテーナが前記本ロック状態にあるとき、前記第2凸部は、前記第2凹部に受容されている
コネクタを提供する。
【0013】
また、本発明は、第7のコネクタとして、第6のコネクタであって、
前記横方向において、前記第1凹部のサイズは、前記第1凸部のサイズよりも大きく、
前記リテーナが前記本ロック状態にあるとき、前記第1凸部は、前記第1凹部に受容されている
コネクタを提供する。
【0014】
また、本発明は、第8のコネクタとして、第6又は第7のコネクタであって、
前記取付部には、付加的凹部が設けられており、
前記付加的凹部は、前記横方向において、前記第2凹部から離れて且つ並んで設けられており、
前記リテーナが前記仮ロック状態にあるとき、前記第2凸部は前記付加的凹部に受容されており、
前記第2突当部は、前記付加的凹部の内面として構成されている
コネクタを提供する。
【0015】
また、本発明は、第9のコネクタとして、第8のコネクタであって、
前記付加的凹部は、前記前後方向に延びており、少なくとも前方に開口しており、
前記第1移動の際に、前記付加的凹部は、前記第2凸部の前記前後方向の移動を許容しつつ前記第2凸部を受容する
コネクタを提供する。
【0016】
また、本発明は、第10のコネクタとして、第3から第9までのいずれかのコネクタであって、
前記リテーナには、第1スリットと、第2スリットと、空隙とが形成されており、
前記第1スリットは、前記前後方向に延びており、
前記第2スリットは、前記横方向に延びており、
前記空隙は、前記前後方向に延びており、且つ、前記第2スリットと連通しており、
前記第1弾性変形部の前記横方向の一端は、前記第1スリットに面しており、
前記第2弾性変形部の前記前後方向の一端は、前記第2スリットに面している
コネクタを提供する。
【0017】
また、本発明は、第11のコネクタとして、第1から第10までのいずれかのコネクタであって、
前記ハウジングは、外周部を更に備えており、
前記外周部は、前記前後方向と直交する面内において、前記取付部を囲んでおり、
前記外周部と前記取付部とは一体に形成されている
コネクタを提供する。
【0018】
また、本発明は、第12のコネクタとして、第1から第11までのいずれかのコネクタであって、
前記リテーナは、上壁部と、下壁部と、2つの側壁部とを有しており、
前記リテーナは、前記前後方向と直交する面内において閉じた形状を有している
コネクタを提供する。
【0019】
また、本発明は、第13のコネクタとして、第12のコネクタであって、
前記コネクタは、シール部材を更に有しており、
前記シール部材は、上部と、下部と、2つの側部とを有しており、
前記シール部材は、前記前後方向と直交する面内において閉じた形状を有しており、
前記リテーナの前記上壁部は、前記前後方向において、前記シール部材の前記上部の前方に位置しており、
前記リテーナの前記下壁部は、前記前後方向において、前記シール部材の前記下部の前方に位置しており、
前記リテーナの前記側壁部は、前記前後方向において、前記シール部材の前記側部の前方に夫々位置しており、
前記シール部材は、前記取付部に取り付けられており、
前記シール部材は、前記リテーナにより前記前後方向における前方への移動が規制されている
コネクタを提供する。
【0020】
また、本発明は、第14のコネクタとして、第1から第13までのいずれかのコネクタであって、
前記コネクタは、抜け止め部材を更に備えており、
前記ハウジングは、前記前後方向に延びる受容部を更に有しており、
前記リテーナには、付加的抜け止め部が設けられており、
前記第2移動の際に、前記付加的抜け止め部は、前記受容部を前記横方向に横切って移動し、
前記抜け止め部材は、前記本ロック状態において、前記受容部内に挿入され、前記横方向において前記付加的抜け止め部と隣接して、前記リテーナの前記本ロック状態から前記仮ロック状態への遷移を防止する
コネクタを提供する。
【0021】
また、本発明は、第15のコネクタとして、第14のコネクタであって、
前記抜け止め部材は、サブコネクタであり、
前記サブコネクタは、付加的ハウジングと、付加的端子とを備えており、
前記付加的端子は、前記付加的ハウジングに保持されている
コネクタを提供する。
【発明の効果】
【0022】
本発明のコネクタにおいては、リテーナは、アンロック状態にあるとき、前後方向においてハウジングの取付部の前方に位置している。また、本発明コネクタは、リテーナをハウジングの取付部に対して前後方向において後方に移動させる第1移動により、リテーナは、アンロック状態から仮ロック状態に遷移し、リテーナをハウジングの取付部に対して前後方向と直交する横方向に移動させる第2移動により、リテーナは、仮ロック状態から本ロック状態に遷移するように構成されている。即ち、本発明のコネクタにおいて、アンロック状態から仮ロック状態に遷移させるリテーナの第1移動の方向と、仮ロック状態から本ロック状態に遷移させるリテーナの第2移動の方向とが、異なるように構成されている。これにより、本発明のコネクタは、リテーナの意図しない遷移が避けられるように構成されている。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明の実施の形態によるコネクタ組立体を示す斜視図である。
図2図1のコネクタ組立体を示す背面図である。
図3図2のコネクタ組立体をA-A線に沿って示す断面図である。
図4図1のコネクタ組立体に含まれるコネクタを示す斜視図である。
図5図4のコネクタを示す側面図である。
図6図5のコネクタをB-B線に沿って示す断面図である。
図7図4のコネクタに含まれる構造体及びシール部材を示す分解斜視図である。
図8図7の構造体に含まれるリテーナを示す斜視図である。
図9図8のリテーナを示す背面斜視図である。
図10図8のリテーナを示す別の背面斜視図である。
図11図8のリテーナを示す上面図である。
図12図8のリテーナを示す側面図である。
図13図8のリテーナを示す正面図である。
図14図13のリテーナをC-C線に沿って示す断面図である。
図15図7の構造体に含まれるハウジングを示す側面図である。
図16図15のハウジングをD-D線に沿って示す断面図である。
図17図15のハウジングを示す正面図である。
図18図17のハウジングをE-E線に沿って示す断面図である。
図19図17のハウジングをF-F線に沿って示す断面図である。
図20図17のハウジングをG-G線に沿って示す断面図である。
図21】仮ロック状態にある図7の構造体を示す側面図である。ここで、構造体にはシール部材が取り付けられている。
図22図21の構造体をH-H線に沿って示す断面図である。
図23図21の構造体を示す正面図である。
図24図23の構造体をI-I線に沿って示す断面図である。
図25図23の構造体をJ-J線に沿って示す断面図である。
図26図23の構造体をK-K線に沿って示す断面図である。
図27図23の構造体をL-L線に沿って示す断面図である。
図28】仮ロック状態にある図7の構造体を示す別の側面図である。ここで、構造体にはシール部材が取り付けられており、ハウジングの収容部には端子が挿入されている。
図29図28の構造体をM-M線に沿って示す断面図である。
図30図28の構造体を示す正面図である。
図31図30の構造体をN-N線に沿って示す断面図である。
図32】本ロック状態にある図7の構造体を示す側面図である。ここで、構造体にはシール部材が取り付けられており、構造体のハウジングの収容部には端子が挿入されている。
図33図32の構造体をО-О線に沿って示す断面図である。
図34図32の構造体を示す正面図である。
図35図34の構造体をP-P線に沿って示す断面図である。
図36図34の構造体をQ-Q線に沿って示す断面図である。
図37図34の構造体をR-R線に沿って示す断面図である。
図38図4のコネクタを示す分解斜視図である。ここで、サブコネクタは、コネクタのハウジングの受容部に挿入されていない。
図39】特許文献1のコネクタを示す断面図である。
図40図39のコネクタに含まれるハウジングを示す断面図である。
図41図39のコネクタに含まれるリテーナを示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
図1を参照して、本発明の実施の形態によるコネクタ100は、前後方向に沿って相手側コネクタ880と嵌合可能なものである。本実施の形態において、前後方向は、X方向である。ここで、前方を+X方向、後方を-X方向とする。
【0025】
図3及び図31に示されるように、本実施の形態のコネクタ100は、構造体300と、シール部材800と、端子200と、抜け止め部材860とを備えている。
【0026】
図31に示されるように、本実施の形態の構造体300は、端子200を前後方向に沿って延びるように保持している。図37に示されるように、構造体300は、ハウジング400と、リテーナ500と、第1移動補助機構600と、第2移動補助機構700とを備えている。
【0027】
図15及び図16を参照して、本実施の形態のハウジング400は、樹脂製であり、前後方向に延びる略角筒形状を有している。ハウジング400は、端子200を収容する収容部410と、取付部420と、受容部480と、周壁収容部490と、規制部収容部492と、外周部470とを有している。
【0028】
図16に示されるように、本実施の形態において、収容部410は2つ設けられている。しかしながら本発明はこれに限定されず、収容部410は1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。また、本実施の形態において、2つの収容部410は上下方向に配置されているが、横方向に配置されていてもよく、多行多列を構成するように配置されていてもよい。本実施の形態において、上下方向はZ方向である。ここで、上方を+Z方向とし、下方を-Z方向とする。また、本実施の形態において、横方向はY方向である。ここで、右側を-Y側とし、左側を+Y側とする。
【0029】
図18に示されるように、本実施の形態の収容部410は、前後方向にハウジング400を貫通する孔である。収容部410は、前後方向と直交する上下方向において互いに対向する上面及び下面を有している。収容部410の内部には、止め部412と、ランス414とが設けられている。
【0030】
図18に示されるように、本実施の形態の止め部412は、前後方向において後方に向いた面である。止め部412は、前後方向における収容部410の前端を規定している。止め部412は、収容部410の下面から上方に延びている。
【0031】
図18に示されるように、本実施の形態のランス414は、収容部410の上面から前方且つ下方に延びている。ランス414の前端は、前後方向において止め部412の後方に位置している。
【0032】
図17に示されるように、本実施の形態の取付部420は、前方から見た場合、略矩形の形状を有している。取付部420は、前後方向と直交する平面において受容部480を囲んでいる。
【0033】
図16及び図17に示されるように、本実施の形態の取付部420には、2つの第1凹部430と、2つの第2凹部440と、2つの付加的凹部450と、2つの第1突当部630とが設けられている。より詳しくは、取付部420には、第1凹部430と、第2凹部440と、付加的凹部450と、第1突当部630とで構成される組が2組設けられている。ここで一方の組の第1凹部430と、第2凹部440と、付加的凹部450と、第1突当部630とは、取付部420の上端に位置しており、残りの組の第1凹部430と、第2凹部440と、付加的凹部450と、第1突当部630とは、取付部420の下端に位置している。
【0034】
図16及び図20に示されるように、本実施の形態の第1凹部430は、前後方向及び上下方向の双方と直交する横方向に延びる凹部である。第1凹部430は、上下方向において内側に凹んでいる。第1凹部430は、横方向右側に開口している。
【0035】
図16及び図20に示されるように、本実施の形態の第2凹部440は、前後方向に延びる凹部である。第2凹部440は、上下方向において内側に凹んでいる。第2凹部440は、前後方向における前方に開口しており、且つ、横方向における左側に開口している。
【0036】
図16及び図20に示されるように、本実施の形態の取付部420には、ハウジング側第1ロック部432と、ハウジング側第2ロック部442とが形成されている。ハウジング側第1ロック部432は、第1凹部430の内面432として構成されている。ハウジング側第2ロック部442は、第2凹部440の内面442として構成されている。
【0037】
図16及び図20に示されるように、本実施の形態の付加的凹部450は、上下方向において内側に凹んでいる。付加的凹部450は、前後方向に延びており、前方に開口している。即ち、付加的凹部450は、前後方向における前端に開口部452を有している。なお本発明はこれに限定されず、付加的凹部450は、前後方向に延びており、少なくとも前方に開口していればよい。付加的凹部450は、横方向において第1凹部430と第2凹部440との間に位置している。付加的凹部450は、横方向において、第1凹部430の左側に離れて位置している。付加的凹部450は、横方向において、第2凹部440から離れて且つ並んで設けられている。付加的凹部450は、横方向において、第2凹部440から離れて右側に位置している。付加的凹部450の内面730は、第2突当部730として機能する。即ち、第2突当部730は、付加的凹部450の内面730として構成されている。第2突当部730は、上下方向及び横方向の双方と斜交している。
【0038】
図19に示されるように、本実施の形態の第1突当部630は、前後方向及び上下方向の双方と斜交している。第1突当部630は、上下方向において取付部420の両端に位置している。第1突当部630は、前後方向において取付部420の前端に位置している。
【0039】
図19に示されるように、本実施の形態の受容部480は、前後方向に延びる孔である。本受容部480は、前後方向においてハウジング400を貫通している。図16に示されるように、受容部480は、横方向において収容部410の左側に位置している。
【0040】
図19に示されるように、本実施の形態の周壁収容部490は、前後方向に延びる空間である。図16に示されるように、周壁収容部490は、前後方向と直交する方向において取付部420と外周部470との間に位置している。周壁収容部490は、前後方向と直交する面内において、取付部420を囲んでいる。周壁収容部490は、前後方向と直交する面内において、外周部470に囲まれている。
【0041】
図16に示されるように、本実施の形態の周壁収容部490は、第1側壁部収容部491と、第2側壁部収容部493と、上壁部収容部494と、下壁部収容部496とで構成されている。
【0042】
図16に示されるように、本実施の形態の第1側壁部収容部491は、横方向において取付部420の右側に位置している。また、本実施の形態の第2側壁部収容部493は、横方向において、取付部420の左端に位置している。第2側壁部収容部493は、横方向において受容部480と連通している。
【0043】
図16に示されるように、本実施の形態の上壁部収容部494は、上下方向において取付部420の上方に位置している。上壁部収容部494は、上下方向において、取付部420の上端に位置する第1凹部430、第2凹部440及び付加的凹部450の夫々と連通している。
【0044】
図16に示されるように、本実施の形態の下壁部収容部496は、上下方向において取付部420の下方に位置している。下壁部収容部496は、上下方向において、取付部420の下端に位置する第1凹部430、第2凹部440及び付加的凹部450の夫々と連通している。
【0045】
図16及び図18に示されるように、本実施の形態の規制部収容部492は、前後方向と直交する方向に広がる空間である。規制部収容部492は、前後方向において、ランス414と収容部410の後端との間に位置している。即ち、規制部収容部492は、前後方向においてランス414の後方に位置しており、収容部410の後端の前方に位置している。規制部収容部492は、横方向において収容部410と連通している。規制部収容部492は、横方向において第1側壁部収容部491と連通している。
【0046】
図17に示されるように、本実施の形態の外周部470は、前方から見た場合、概略矩形の形状を有している。外周部470は、前後方向と直交する面内において、取付部420を囲んでいる。外周部470と取付部420とは一体に形成されている。
【0047】
図7図17図23及び図34を参照して、本実施の形態のリテーナ500は、アンロック状態(図7参照)から仮ロック状態(図23参照)を経て本ロック状態(図34参照)に至るようにして、ハウジング400の取付部420に取り付けられている。即ち、本実施の形態のリテーナ500は、ハウジング400との相対位置に応じて、図7に示されるアンロック状態と、図23に示される仮ロック状態と、図34に示される本ロック状態の、3つの状態を取ることができる。アンロック状態、仮ロック状態、本ロック状態及びこれらの間の遷移の方法については後述する。
【0048】
図13を参照して、本実施の形態のリテーナ500は、樹脂製であり、前後方向と直交する面内において閉じた形状を有している。リテーナ500は、前方から見た場合、略矩形の外周を有している。リテーナ500は、周壁505を有している。仮ロック状態及び本ロック状態において、周壁505は、ハウジング400の周壁収容部490(図17参照)に収容されている。即ち、仮ロック状態及び本ロック状態において、周壁505は、前後方向と直交する面内において、ハウジング400の周壁収容部490に囲まれている。
【0049】
図13に示されるように、本実施の形態の周壁505は、上壁部510と、下壁部540と、2つの側壁部550とを有している。
【0050】
図14に示されるように、本実施の形態の上壁部510は、上下方向と直交する略平板形状を有している。上壁部510は、リテーナ500の上端を規定している。本実施の形態の下壁部540は、上下方向と直交する略平板形状を有している。下壁部540は、上下方向において上壁部510の下方に位置している。下壁部540は、リテーナ500の下端を規定している。図23及び図35を参照して、上壁部510は、仮ロック状態及び本ロック状態において、ハウジング400の上壁部収容部494内に位置している。下壁部540は、仮ロック状態及び本ロック状態において、ハウジング400の下壁部収容部496内に位置している。
【0051】
図10に示されるように、本実施の形態の上壁部510は、第1弾性変形部610と、第1凸部520と、第2弾性変形部710と、第2凸部530とを有している。下壁部540は、上壁部510と同様に、第1弾性変形部610と、第1凸部520と、第2弾性変形部710と、第2凸部530とを有している。即ち、リテーナ500には、2つの第1弾性変形部610と、2つの第1凸部520と、2つの第2弾性変形部710と、2つの第2凸部530とが設けられている。
【0052】
図14に示されるように、本実施の形態の第1弾性変形部610は、上下方向と直交する平板形状を有している。第1弾性変形部610は、上下方向に弾性変形可能となっている。
【0053】
図14に示されるように、本実施の形態の第1凸部520は、上下方向に突出している。即ち、第1凸部520は、上下方向において内側に突出している。図13に示されるように、第1凸部520は、横方向に長手を有している。
【0054】
図14に示されるように、本実施の形態の第1凸部520は、前後方向において第1弾性変形部610の後端に位置している。図9に示されるように、第1凸部520は、横方向において第1弾性変形部610の右端に位置している。即ち、第1凸部520は、第1弾性変形部610に支持されている。上述のように、第1弾性変形部610が上下方向に弾性変形可能となっていることから、第1凸部520は上下方向において移動可能となっている。図13及び図16から理解されるように、横方向において、第1凹部430のサイズS1は、第1凸部520のサイズS2よりも大きくなっている。
【0055】
図14に示されるように、第1凸部520は、第1誘い面620と、リテーナ側第1ロック部522とを有している。換言すれば、第1誘い面620とリテーナ側第1ロック部522とは、第1凸部520に設けられている。即ち、リテーナ500は、第1誘い面620と、リテーナ側第1ロック部522とを有している。第1誘い面620は、前後方向及び上下方向の双方と交差している。リテーナ側第1ロック部522は、前後方向と直交する平面である。第1誘い面620とリテーナ側第1ロック部522とは、前後方向において互いに逆方向に向いている。
【0056】
上述のように、第1弾性変形部610は、リテーナ側第1ロック部522が設けられている第1凸部520を支持している。即ち、第1弾性変形部610は、リテーナ側第1ロック部522を支持している。
【0057】
図22に示されるように、本実施の形態の第2弾性変形部710は、上下方向と直交する平板形状を有している。第2弾性変形部710は、上下方向に弾性変形可能となっている。図11に示されるように、第2弾性変形部710は、横方向において第1弾性変形部610と連結されている。
【0058】
図12に示されるように、本実施の形態の第2凸部530の夫々は、上下方向に突出している。即ち、第2凸部530は、上下方向において内側に突出している。第2凸部530は、前後方向に長手を有している。図22に示されるように、第2凸部530は、横方向において第2弾性変形部710の左端に位置している。上述のように、第2弾性変形部710が上下方向に弾性変形可能となっていることから、第2凸部530は上下方向に移動可能となっている。
【0059】
図10に示されるように、第2凸部530は、第2誘い面720とリテーナ側第2ロック部532とを有している。換言すれば、第2誘い面720とリテーナ側第2ロック部532とは、第2凸部530に設けられている。即ち、本実施の形態のリテーナ500は、第1誘い面620と、リテーナ側第1ロック部522と、第2誘い面720と、リテーナ側第2ロック部532とを有している。図33に示されるように、第2誘い面720は、横方向及び上下方向の双方と交差している。リテーナ側第2ロック部532は、横方向と直交する平面である。第2誘い面720とリテーナ側第2ロック部532とは、横方向において互いに逆方向に向いている。
【0060】
図9から図11までに示されるように、本実施の形態の側壁部550の夫々は、横方向と直交する略平板形状を有している。側壁部550は、リテーナ500の横方向外端を規定している。側壁部550は、第1側壁部551と、第2側壁部552とを含んでいる。
【0061】
図10及び図11に示されるように、本実施の形態の第1側壁部551は、リテーナ500の右端を規定している。図22及び図33に示されるように、第1側壁部551は、仮ロック状態及び本ロック状態において、ハウジング400の周壁収容部490の第1側壁部収容部491内に位置している。図13に示されるように、第1側壁部551は、規制部590を有している。
【0062】
本実施の形態において、規制部590は2つあり、規制部590は、収容部410と夫々対応している。しかしながら本発明はこれに限定されず、規制部590と収容部410との対応関係が維持される限り、いくつであってもよい。
【0063】
図14に示されるように、本実施の形態の規制部590は、前後方向において前方を向いた前面を有している。規制部590は、前後方向において第1側壁部551の後端付近に位置している。図24及び図31に示されるように、本ロック状態において、規制部590は、ハウジング400の規制部収容部492内に位置している。
【0064】
図9及び図11に示されるように、本実施の形態の第2側壁部552は、リテーナ500の左端を規定している。図22及び図33に示されるように、第2側壁部552は、本ロック状態において、ハウジング400の第2側壁部収容部493内に位置している。第2側壁部552は、後述するように、付加的抜け止め部552として機能する。即ち、リテーナ500には、付加的抜け止め部552が設けられている。
【0065】
図9に示されるように、リテーナ500には、2つの第1スリット560と、2つの第2スリット570と、2つの空隙580とが形成されている。詳しくは、リテーナ500には、第1スリット560と、第2スリット570と、空隙580とで構成される組が2組形成されている。一方の組の第1スリット560と、第2スリット570と、空隙580とは、リテーナ500の上方に位置している。残りの組の第1スリット560と、第2スリット570と、空隙580とは、リテーナ500の下方に位置している。
【0066】
図11に示されるように、本実施の形態の第1スリット560は、前後方向に延びている。第1スリット560の後端は開口している。上側に位置する第1スリット560は、上下方向において上壁部510を貫通している。下側に位置する第1スリット560は、上下方向において下壁部540を貫通している。第1スリット560は、横方向において第1弾性変形部610の右側に位置している。第1弾性変形部610の横方向の一端612は、第1スリット560に面している。即ち、第1弾性変形部610の右端612は、第1スリット560に面している。この第1スリット560が設けられていることにより、第1弾性変形部610は上下方向に大きく弾性変形可能となっており、第1凸部520は上下方向に大きく移動可能となっている。
【0067】
図11に示されるように、本実施の形態の第2スリット570は、横方向に延びている。第2スリット570の左端は開口している。上側に位置する第2スリット570は、上下方向において上壁部510を貫通している。下側に位置する第2スリット570は、上下方向において下壁部540を貫通している。第2スリット570は、前後方向において第2弾性変形部710の前側に位置している。第2弾性変形部710の前後方向の一端712は、第2スリット570に面している。即ち、第2弾性変形部710の前端712は、第2スリット570に面している。この第2スリット570が設けられていることにより、第2弾性変形部710は上下方向に大きく弾性変形可能となっており、第2凸部530は上下方向に大きく移動可能となっている。
【0068】
図12に示されるように、本実施の形態の空隙580は、横方向において第2側壁部552を貫通している。空隙580は、前後方向に延びており、且つ、第2スリット570と連通している。より詳しくは、空隙580の前端は、第2スリット570の左端と連通している。
【0069】
図14図17及び図23を参照して、第1移動補助機構600は、リテーナ500を取付部420に対して前後方向において後方に移動させる第1移動を補助するものである。第1移動補助機構600は、第1弾性変形部610と、第1誘い面620と、第1突当部630とを備えている。ここで、第1移動補助機構600のうち、第1弾性変形部610及び第1誘い面620はリテーナ500に設けられており、第1突当部630は取付部420に設けられている。
【0070】
図10図22及び図33を参照して、第2移動補助機構700は、リテーナ500を取付部420に対して横方向に移動させる第2移動を補助するものである。第2移動補助機構700は、第2弾性変形部710と、第2誘い面720と、第2突当部730とを備えている。ここで、第2移動補助機構700のうち、第2弾性変形部710及び第2誘い面720はリテーナ500に設けられており、第2突当部730は取付部420に設けられている。
【0071】
図7に示されるように、本実施の形態のシール部材800は、前後方向と直交する面内において閉じた形状を有している。図35に示されるように、シール部材800は、取付部420に取り付けられている。シール部材800は、リテーナ500により前後方向における前方への移動が規制されている。より詳しくは、リテーナ500が本ロック状態にあるとき、シール部材800は、リテーナ500により前後方向における前方への移動が規制されている。
【0072】
図7に示されるように、本実施の形態のシール部材800は、上部810と、下部840と、2つの側部850とを有している。図34に示されるように、リテーナ500の上壁部510は、前後方向において、シール部材800の上部810の前方に位置している。リテーナ500の下壁部540は、前後方向において、シール部材800の下部840の前方に位置している。リテーナ500の側壁部550は、前後方向において、シール部材800の側部850の前方に夫々位置している。
【0073】
図31を参照して、本実施の形態の端子200は、金属製であり、被止め部210と、ランス受部220と、被規制部230とを有している。
【0074】
図31に示されるように、本実施の形態の被止め部210は、前後方向において前方に向いた面である。被止め部210は、前後方向において端子200の前端に位置している。また、被止め部210は、上下方向において端子200の下端付近に位置している。端子200がハウジング400の収容部410に収容された状態において、被止め部210は、前後方向において、ハウジング400の止め部412の後方に位置しており、止め部412と対向している。
【0075】
図31に示されるように、本実施の形態のランス受部220は、前後方向において後方を向いている。ランス受部220は、前後方向において被止め部210と被規制部230との間に位置している。即ち、ランス受部220は、前後方向において、被止め部210の後方に位置しており、被規制部230の前方に位置している。ランス受部220は、上下方向において端子200の上端に位置している。端子200がハウジング400の収容部410に収容された状態において、ランス受部220は、前後方向において、ハウジング400のランス414の前端の前方に位置しており、ランス414と対向している。
【0076】
図31に示されるように、本実施の形態の被規制部230は、前後方向において後方を向いている。図35に示されるように、リテーナ500が本ロック状態にあるとき、被規制部230は、前後方向において、リテーナ500の規制部590の前面の前方に位置しており、規制部590の前面と対向している。
【0077】
図38から理解されるように、本実施の形態の抜け止め部材860は、サブコネクタ860である。図4に示されるように、サブコネクタ860は、付加的ハウジング862と、付加的端子864とを備えている。付加的端子864は、付加的ハウジング862に保持されている。
【0078】
リテーナ500のアンロック状態、仮ロック状態、本ロック状態及びこれらの間の遷移の方法について以下詳述する。
【0079】
まず、図7を参照して、リテーナ500は、アンロック状態にあるとき、前後方向において取付部420の前方に位置している。また、図14及び図16を参照して、リテーナ500がアンロック状態にあるとき、リテーナ側第1ロック部522とハウジング側第1ロック部432とは、前後方向において、互いに対向せずに逆方向を向いている。
【0080】
このアンロック状態において、リテーナ500を取付部420に対して前後方向において後方に移動させる第1移動により、リテーナ500は、アンロック状態から仮ロック状態に遷移する。
【0081】
より詳しくは、この第1移動の際に、第1誘い面620は前後方向において第1突当部630と突き当り、それによって第1弾性変形部610は弾性変形して、リテーナ側第1ロック部522はハウジング側第1ロック部432を越えて、リテーナ500は仮ロック状態に遷移する。また、この第1移動の際に、付加的凹部450は、第2凸部530の前後方向の移動を許容しつつ第2凸部530を受容する。
【0082】
リテーナ500が仮ロック状態にあるとき、第1凸部520は、第1凹部430に受容されている。また、リテーナ500が仮ロック状態にあるとき、第2凸部530は付加的凹部450に受容されている。更に、リテーナ500が仮ロック状態にあるとき、リテーナ側第1ロック部522とハウジング側第1ロック部432とは、前後方向において互いに対向している。更に加えて、リテーナ500が仮ロック状態にあるとき、リテーナ側第2ロック部532とハウジング側第2ロック部442とは、前後方向と直交する横方向において、互いに対向せずに逆方向を向いている。
【0083】
図13及び図22から理解されるように、リテーナ500が仮ロック状態にあるとき、リテーナ500の規制部590は、収容部410内に位置しておらず、横方向において収容部410の右側に位置している。これにより、リテーナ500が仮ロック状態にあるとき、ハウジング400の収容部410は、端子200を前後方向において後方から前方に向けて収容可能となっている。
【0084】
この仮ロック状態において、端子200を収容部410に対して後端から挿入することにより、端子200が収容部410内に収容された図31の状態となる。この時、前後方向において、端子200の被止め部210は、ハウジング400の収容部410の止め部412の後方に位置しており、止め部412と対向している。またこの時、前後方向において、端子200のランス受部220は、ハウジング400の収容部410のランス414の前端の前方に位置しており、ランス414の前端と対向している。これにより、端子200は、収容部410に対して前後方向の移動を規制されている。
【0085】
端子200を収容部410に収容した後、リテーナ500を取付部420に対して横方向に移動させる第2移動を実施し、仮ロック状態から本ロック状態に遷移させる。即ち、リテーナ500を取付部420に対して横方向に移動させる第2移動により、リテーナ500は、仮ロック状態から本ロック状態に遷移する。
【0086】
より詳しくは、この第2移動の際に、第2誘い面720は横方向において第2突当部730と突き当り、それによって第2弾性変形部710は弾性変形して、リテーナ側第2ロック部532はハウジング側第2ロック部442を越えて、リテーナ500は本ロック状態に遷移する。また、この第2移動の際に、付加的抜け止め部552は、受容部480を横方向に横切って移動する。加えて、この第2移動の際に、第1凸部520は、第1凹部430内を横方向における左側に移動する。上述のように、第1凹部430は横方向に延びており、第1凸部520は横方向に長手を有している。また、横方向において、第1凹部430のサイズS1は、第1凸部520のサイズS2よりも大きくなっている。これにより、第2移動の際に、第1凸部520は、第1凹部430内をスムーズに左側へ移動することができる。更に、この第2移動の際に、規制部590は、収容部410内に突出するように横方向における左側に移動する。
【0087】
リテーナ500が本ロック状態にあるとき、第2凸部530は、第2凹部440に受容されている。また、リテーナ500が本ロック状態にあるとき、第1凸部520は、第1凹部430に受容されている。更に、リテーナ500が本ロック状態にあるとき、リテーナ側第2ロック部532とハウジング側第2ロック部442とは、横方向において互いに対向している。加えて、リテーナ500は、本ロック状態にあるとき、端子200が収容部410に収容された状態を維持する。より詳しくは、図35から理解されるように、リテーナ500が本ロック状態にあるとき、リテーナ500の規制部590の前面は、前後方向において、端子200の被規制部230の後方に位置しており、被規制部230と対向している。これにより、端子200の収容部410内における後方への移動を更に規制している。
【0088】
図34及び38を参照して、本ロック状態において、上述した抜け止め部材860がハウジング400の受容部480内に挿入される。これにより、抜け止め部材860は、横方向においてリテーナ500の付加的抜け止め部552の右側に隣接して位置することとなる。これにより、仮にこの状態でリテーナ500に対して右方向への力が加わっても、付加的抜け止め部552が左側から抜け止め部材860に対して突き当たるため、リテーナ500の右方向への移動が妨げられることとなる。即ち、抜け止め部材860は、この本ロック状態において、ハウジング400の受容部480内に挿入され、横方向においてリテーナ500の付加的抜け止め部552と隣接して、リテーナ500の本ロック状態から仮ロック状態への遷移を防止する。
【0089】
以上、本発明について、実施の形態を掲げて具体的に説明してきたが、本発明はこれに限定されるわけではなく、種々の変形が可能である。
【0090】
上述のように、本実施の形態のコネクタ100において、リテーナ500の第1弾性変形部610は、リテーナ側第1ロック部522を支持していたが、本発明はこれに限定されず、ハウジング側第1ロック部432を移動可能となるように支持した第1弾性変形部610が、ハウジング400に設けられていてもよい。即ち、第1弾性変形部610は、ハウジング側第1ロック部432及びリテーナ側第1ロック部522の一方を、前後方向及び横方向の双方と直交する上下方向において移動可能となるように支持していればよい。このとき、第1移動の際に、第1誘い面620は前後方向において第1突当部630と突き当り、それによって第1弾性変形部610は弾性変形して、ハウジング側第1ロック部432及びリテーナ側第1ロック部522の上記一方は残りの一方を越えて、リテーナ500は仮ロック状態に遷移することとなる。
【0091】
上述のように、本実施の形態のコネクタ100において、第1誘い面620はリテーナ500に設けられており、第1突当部630は取付部420に設けられていたが、本発明はこれに限定されず、第1誘い面620が取付部420に設けられており、第1突当部630がリテーナ500に設けられていてもよい。即ち、第1誘い面620は、取付部420及びリテーナ500の一方に設けられており、第1突当部630は、取付部420及びリテーナ500の残りの一方に設けられていればよい。
【0092】
上述のように、本実施の形態のコネクタ100において、リテーナ500の第2弾性変形部710は、リテーナ側第2ロック部532を支持していたが、本発明はこれに限定されず、ハウジング側第2ロック部442を移動可能となるように支持した第2弾性変形部710が、ハウジング400に設けられていてもよい。即ち、第2弾性変形部710は、ハウジング側第2ロック部442及びリテーナ側第2ロック部532の一方を、上下方向において移動可能となるように支持していればよい。このとき、第2移動の際に、第2誘い面720は横方向において第2突当部730と突き当り、それによって第2弾性変形部710は弾性変形して、ハウジング側第2ロック部442及びリテーナ側第2ロック部532の上記一方は残りの一方を越えて、リテーナ500は本ロック状態に遷移することとなる。
【0093】
上述のように、本実施の形態のコネクタ100において、第2誘い面720はリテーナ500に設けられており、第2突当部730は取付部420に設けられていたが、本発明はこれに限定されず、第2誘い面720が取付部420に設けられており、第2突当部730がリテーナ500に設けられていてもよい。即ち、第2誘い面720は、取付部420及びリテーナ500の一方に設けられており、第2突当部730は、取付部420及びリテーナ500の残りの一方に設けられていればよい。
【0094】
上述のように、本実施の形態のコネクタ100において、アンロック状態から仮ロック状態に遷移させるリテーナ500の第1移動の方向と、仮ロック状態から本ロック状態に遷移させるリテーナ500の第2移動の方向とは、互いに直交していたが、本発明はこれに限定されない。即ち、アンロック状態から仮ロック状態に遷移させるリテーナ500の第1移動の方向と、仮ロック状態から本ロック状態に遷移させるリテーナ500の第2移動の方向とが、異なるように構成されていればよい。
【符号の説明】
【0095】
100 コネクタ
200 端子
210 被止め部
220 ランス受部
230 被規制部
300 構造体
400 ハウジング
410 収容部
412 止め部
414 ランス
420 取付部
430 第1凹部
432 ハウジング側第1ロック部(内面)
440 第2凹部
442 ハウジング側第2ロック部(内面)
450 付加的凹部
452 開口部
470 外周部
480 受容部
490 周壁収容部
491 第1側壁部収容部
492 規制部収容部
493 第2側壁部収容部
494 上壁部収容部
496 下壁部収容部
500 リテーナ
505 周壁
510 上壁部
520 第1凸部
522 リテーナ側第1ロック部
530 第2凸部
532 リテーナ側第2ロック部
540 下壁部
550 側壁部
551 第1側壁部
552 付加的抜け止め部(第2側壁部)
560 第1スリット
570 第2スリット
580 空隙
590 規制部
600 第1移動補助機構
610 第1弾性変形部
612 一端(右端)
620 第1誘い面
630 第1突当部
700 第2移動補助機構
710 第2弾性変形部
712 一端(前端)
720 第2誘い面
730 第2突当部(内面)
800 シール部材
810 上部
840 下部
850 側部
860 抜け止め部材(サブコネクタ)
862 付加的ハウジング
864 付加的端子
880 相手側コネクタ
S1 サイズ
S2 サイズ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33
図34
図35
図36
図37
図38
図39
図40
図41