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特許7179062ハンドオーバー方法、端末およびネットワーク側装置
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  • 特許-ハンドオーバー方法、端末およびネットワーク側装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-17
(45)【発行日】2022-11-28
(54)【発明の名称】ハンドオーバー方法、端末およびネットワーク側装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 36/38 20090101AFI20221118BHJP
   H04W 72/04 20090101ALI20221118BHJP
【FI】
H04W36/38
H04W72/04 132
H04W72/04 136
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2020527784
(86)(22)【出願日】2018-10-31
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-02-12
(86)【国際出願番号】 CN2018112838
(87)【国際公開番号】W WO2019096000
(87)【国際公開日】2019-05-23
【審査請求日】2020-05-18
(31)【優先権主張番号】201711149114.2
(32)【優先日】2017-11-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】510065207
【氏名又は名称】大唐移▲動▼通信▲設▼▲備▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】DATANG MOBILE COMMUNICATIONS EQUIPMENT CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】1/F, Building 1, No.5 Shangdi East Road, Haidian District,Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】▲許▼ 萌
(72)【発明者】
【氏名】▲チェン▼ ▲麗▼
(72)【発明者】
【氏名】梁 靖
【審査官】野村 潔
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2016/153026(WO,A1)
【文献】Huawei, HiSilicon,Control plane impacts for Bandwidth Parts,3GPP TSG RAN WG2 #99bis R2-1710457,Internet:<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_99bis/Docs/R2-1710457.zip>,2017年09月29日
【文献】3GPP,E-UTRA and E-UTRAN Overall description Stage 2,3GPP TS 36.300 V14.4.0(2017-09),2017年09月25日
【文献】CATT,BWP model,3GPP TSG RAN WG2 #99bis R2-1710275,Internet:<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_99bis/Docs/R2-1710275.zip>,2017年09月29日
【文献】Huawei, HiSilicon,Definition of Cells for Idle and connected UEs,3GPP TSG RAN WG2 #99bis R2-1710216,Internet:<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_99bis/Docs/R2-1710216.zip>,2017年09月29日
【文献】Samsung,RRM for wider bandwidth operations, 3GPP TSG RAN WG1 #90 R1-1713572, Internet:<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_90/Docs/R1-1713572.zip>,2017年08月11日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末に適用するハンドオーバー方法であって、
ネットワーク側のターゲットセルからソースセルを介して送信されたハンドオーバーコマンドを受信するステップであって、前記ハンドオーバーコマンドは、ターゲットセルのアクセス帯域幅情報を含み、前記アクセス帯域幅情報は、決定された、前記ターゲットセルにアクセスするための部分帯域幅(BWP)の情報である、ステップと、
前記BWPにおいて前記ターゲットセルにアクセスし、端末を前記ソースセルから前記ターゲットセルにハンドオーバーすることができるようにするステップと
を有し、
前記アクセス帯域幅情報は、
前記ターゲットセル内のセルレベルの同期信号ブロック(SSB)を含むBWPの情報であり、前記決定されたBWPは、セルレベルのSSBが配置されているBWPであり、または、
前記端末によって構成された測定オブジェクトに関連するSSBが配置されている前記ターゲットセルのBWPの情報であり、前記測定オブジェクトは、ハンドオーバーをトリガーする測定レポートに対応する測定オブジェクトであり、前記決定されたBWPは、前記端末によって構成された測定オブジェクトに関連するSSBが配置されているBWPであることを特徴とするハンドオーバー方法。
【請求項2】
前記ハンドオーバーコマンドまたは前記アクセス帯域幅情報は、前記決定されたBWPを示すための指示情報をさらに含み、前記指示情報は、前記BWPに対応するランダムアクセスリソース、ランダムアクセスアンブル、デフォルトBWPリソース位置の明示的または暗黙的な指示情報および指定されたBWPの指示情報のうちの1つまたは複数を含むことを特徴とする請求項1に記載のハンドオーバー方法。
【請求項3】
ネットワーク側に適用するハンドオーバー方法であって、
ソースセルを介して端末にハンドオーバーコマンドを送信するステップであって、前記ハンドオーバーコマンドは、ネットワーク側のターゲットセルのアクセス帯域幅情報を含み、前記アクセス帯域幅情報に従って決定された、前記ターゲットセルにアクセスするための部分帯域幅(BWP)に基づいて、前記端末に、ターゲットセルにアクセスさせるようにする、ステップと、
前記端末によって送信された前記ターゲットセルにアクセスするためのランダムアクセス要求を前記BWPを介して受信し、ランダムアクセスプロセスを完了して、前記端末を前記ソースセルから前記ターゲットセルにハンドオーバーすることができるようにするステップと
を有し、
前記アクセス帯域幅情報は、
前記ターゲットセル内のセルレベルの同期信号ブロック(SSB)を含むBWPの情報であり、前記決定されたBWPは、セルレベルのSSBが配置されているBWPであり、または、
前記端末によって構成された測定オブジェクトに関連するSSBが配置されている前記ターゲットセルのBWPの情報であり、前記測定オブジェクトは、ハンドオーバーをトリガーする測定レポートに対応する測定オブジェクトであり、前記決定されたBWPは、前記端末によって構成された測定オブジェクトに関連するSSBが配置されているBWPであることを特徴とするハンドオーバー方法。
【請求項4】
前記ハンドオーバーコマンドまたは前記アクセス帯域幅情報は、前記決定されたBWPを示すための指示情報をさらに含み、前記指示情報は、前記BWPに対応するランダムアクセスリソース、ランダムアクセスアンブル、デフォルトBWPリソース位置の明示的または暗黙的な指示情報および指定されたBWPの指示情報のうちの1つまたは複数を含むことを特徴とする請求項3に記載のハンドオーバー方法。
【請求項5】
ネットワーク側のターゲットセルからソースセルを介して送信されたハンドオーバーコマンドを受信する受信モジュールであって、前記ハンドオーバーコマンドは、ターゲットセルのアクセス帯域幅情報を含み、前記アクセス帯域幅情報は、前記ターゲットセルにアクセスするために決定された部分帯域幅(BWP)の情報である、受信モジュールと、
前記BWPにおいて前記ターゲットセルにアクセスし、端末を前記ソースセルから前記ターゲットセルにハンドオーバーすることができるようにするアクセスモジュールと
を備え、
前記アクセス帯域幅情報は、
前記ターゲットセル内のセルレベルの同期信号ブロック(SSB)を含むBWPの情報であり、前記決定されたBWPは、セルレベルのSSBが配置されているBWPであり、または、
前記端末によって構成された測定オブジェクトに関連するSSBが配置されている前記ターゲットセルのBWPの情報であり、前記測定オブジェクトは、ハンドオーバーをトリガーする測定レポートに対応する測定オブジェクトであり、前記決定されたBWPは、前記端末によって構成された測定オブジェクトに関連するSSBが配置されているBWPであることを特徴とする端末。
【請求項6】
前記ハンドオーバーコマンドまたは前記アクセス帯域幅情報は、前記決定されたBWPを示すための指示情報をさらに含み、前記指示情報は、前記BWPに対応するランダムアクセスリソース、ランダムアクセスアンブル、デフォルトBWPリソース位置の明示的または暗黙的な指示情報および指定されたBWPの指示情報のうちの1つまたは複数を含むことを特徴とする請求項5に記載の端末。
【請求項7】
ソースセルを介して端末にハンドオーバーコマンドを送信する送信モジュールであって、前記ハンドオーバーコマンドは、ネットワーク側のターゲットセルのアクセス帯域幅情報を含み、その結果、前記端末は、前記アクセス帯域幅情報に従って、前記ターゲットセルにアクセスするように構成された決定された部分帯域幅(BWP)上でターゲットセルにアクセスする、送信モジュールと、
前記端末によって送信された前記ターゲットセルにアクセスするためのランダムアクセス要求を前記BWPを介して受信し、ランダムアクセスプロセスを完了して、前記端末を前記ソースセルから前記ターゲットセルにハンドオーバーすることができるようにする受信モジュールと
を備え、
前記アクセス帯域幅情報は、
前記ターゲットセル内のセルレベルの同期信号ブロック(SSB)を含むBWPの情報であり、前記決定されたBWPは、セルレベルのSSBが配置されているBWPであり、または、
前記端末によって構成された測定オブジェクトに関連するSSBが配置されている前記ターゲットセルのBWPの情報であり、前記測定オブジェクトは、ハンドオーバーをトリガーする測定レポートに対応する測定オブジェクトであり、前記決定されたBWPは、前記端末によって構成された測定オブジェクトに関連するSSBが配置されているBWPであることを特徴とするネットワーク側装置。
【請求項8】
前記ハンドオーバーコマンドまたは前記アクセス帯域幅情報は、前記決定されたBWPを示すための指示情報をさらに含み、前記指示情報は、前記BWPに対応するランダムアクセスリソース、ランダムアクセスアンブル、デフォルトBWPリソース位置の明示的または暗黙的な指示情報および指定されたBWPの指示情報のうちの1つまたは複数を含むことを特徴とする請求項7に記載のネットワーク側装置。
【請求項9】
プロセッサが請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の方法を実行することを可能にするように構成されたコンピュータ実行可能コマンドを記憶する、コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2017年11月17日に中国特許局に提出し、出願番号が第201711149114.2号であり、発明名称が「ハンドオーバー方法、端末およびネットワーク側装置」である中国特許出願を基礎とする優先権を主張し、その開示の総てをここに取り込む。
【0002】
本発明は、通信技術分野に関し、特にハンドオーバー方法、端末およびネットワーク側装置に関する。
【背景技術】
【0003】
例えば5GまたはNR(New RAT,新無線アクセス技術、およびRAT:radio access technology,無線アクセス技術)システムにおける新世代無線通信システムでは、ネットワーク帯域幅は端末送信帯域幅よりはるかに大きいかもしれない。ネットワーク側は、ネットワーク側の帯域幅を複数の部分、つまり複数の部分帯域幅(Bandwidth Part,BWP)に分割し、1つ以上のBWPが端末に構成され、BWPの一部を送信用にアクティブ化できる。端末からは、アクティブ化されたBWPでのみシグナリングとデータを送信できる。
【0004】
従来のロングタームエヴォリューション(Long Term Evolution,LTE)システムでは、ネットワーク側のセル帯域幅は、端末の20MHzである受信帯域幅以下であり、そのため、ネットワーク側は常にアップリンクおよびダウンリンクの合計帯域幅を端末に対して構成する。端末は全セル帯域幅で動作できる。NRシステムでは、ネットワーク側の帯域幅は400MHzにもなり、端末の受信能力よりもはるかに大きくなる。したがって、BWPの概念が導入される。つまり、ネットワーク側の大きな帯域幅が複数のBWPに分割され、1つ以上のBWPが端末に対して構成され、端末に対して構成された一部のBWPをアクティブして、アップリンクおよびダウンリンク送信に使用できるようにする。アクティブ化されたダウンリンクBWPはactive DL(downlink,ダウンリンク)BWPと呼ばれ、アクティブ化されたアップリンクBWPはactive UL(uplink,アップリンク)BWPと呼ばれる。リリースR15では、端末で1時刻にアクティブ化できるDL BWPとUL BWPは1つだけであり、非アクティブ化されたBWPは、アップリンクとダウンリンクのシグナリングとデータ送信を実行できない。
【0005】
ネットワーク側は、複数のBWPを構成し得るが、各ユーザ機器(User Equipment,UE)について、プライマリセル(Primary Secondary Cell,PCell)、プライマリセカンダリセル(Primary Secondary Cell,PScell)およびセカンダリセル(Secondary Cell,SCell)は、対応する周波数において別々に関連付けられSSB(Synchronized Signal Block,同期信号ブロック)を有し、セルレベルのSSBとして機能する。当該セルレベルのSSBは、サービングセルの時間基準と、サービングセルの無線リソース管理(RadioResource Management,RRM)によって測定されたSSBとして機能する。UEの測定中、測定が必要な各SS block周波数は、個別の測定オブジェクト(measurement object)として構成する必要がある。UEが最初にセルにアクセスすると、UEは初期BWPにアクセスでき、ランダムアクセスプロセスを完了できる。ネットワーク側は、UEに複数のBWPを構成し、デフォルトBWPを構成し、アクティブ化または非アクティブ化するBWPの選択は、最下層で実施され、高層では認識されない。
【0006】
初期BWP(initial BWP):最初にアクセスする端末の場合、それは、接続確立プロセスを完了するために初期BWPのみを使用することができる。初期BWPには、基本的なセルブロードキャストシグナリングとランダムアクセスリソースなどが含まれている。
【0007】
ネットワーク側の基地局は、接続状態の端末に対してデフォルトBWPを構成することができ、端末は、セル接続の維持、セル測定の実行、ランダムアクセスの開始など、デフォルトBWPに対していくつかの基本的な作業を実行することができる。
【0008】
構成BWP(configured BWP):接続状態の単一の端末のためにネットワーク側によって構成されたBWPである。各BWPは、物理アップリンク制御チャネル(Physical Uplink Control Channel,PUCCH)構成、半永続的スケジューリング(Semi-persistent Schedule,SPS)構成などの異なる構成コンテンツを有することができる。DL BWP(ダウンリンクBWP)およびUL BWP(アップリンクBWP)は、それぞれ構成できる。
【0009】
アクティブBWP(active BWP):端末のためにネットワーク側によって構成されたBWPにおいて、端末は、アップリンクおよびダウンリンク送信のためにアクティブBWPのみを使用する。アクティブBWPは、アクティブDL BWPとアクティブUL BWPに分けられる。
【0010】
ハンドオーバーが実行されると、UEはネットワーク側に測定報告を報告し、ネットワーク側は測定結果を判断することによってハンドオーバーをトリガーし、ソースセルはハンドオーバー準備メッセージを介してUEの構成情報をターゲットセルに送信する。ここで、構成情報は、UE側によって運ばれる構成条件、測定構成などを含む情報を含む。ネットワーク側は、UEの現在の構成を受け入れるか、構成の一部を変更するかを選択できる。または、ネットワーク側が構成情報を解釈して完全な構成を選択できない場合、ソース側は宛先側の再構成メッセージを含むハンドオーバーコマンドをUEに送信する。ハンドオーバーコマンドは、UEがターゲットセルにアクセスするための専用ランダムアクセス構成を含むことができ、それにより、UEは非競合ランダムアクセスプロセスを開始することができる。UEは、ハンドオーバーコマンドを介して、ターゲットセルのランダムアクセス関連構成情報を取得することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
従来技術では、少なくとも以下の技術的問題があり、すなわち、端末をハンドオーバーした場合、BWPに分割しないセルにしかハンドオーバーすることができず、端末が複数のBWPがあるセルにハンドオーバーされると、複数のBWPがある場合、アクセスされるBWPを選択する問題が発生する。
【課題を解決するための手段】
【0012】
第1の態様では、本発明の実施形態は、端末に適用するハンドオーバー方法を提供し、当該方法は、
ネットワーク側のターゲットセルからソースセルを介して送信されたハンドオーバーコマンドを受信するステップと、
BWPにおいて前記ターゲットセルにアクセスし、前記端末を前記ソースセルから前記ターゲットセルにハンドオーバーすることができるようにするステップとを有し、
前記ハンドオーバーコマンドは、ターゲットセルのアクセス帯域幅情報を含み、前記アクセス帯域幅情報は、決定された前記ターゲットセルにアクセスするように構成された決定されたBWP情報である。
【0013】
任意選択で、前記アクセス帯域幅情報は、
前記ターゲットセル内のセルレベルのSSBが配置されているBWPの情報であり、前記決定されたBWPは、セルレベルのSSBが配置されているBWPであり、または、
前記端末によって構成された測定オブジェクトに関連するSSBが配置されている前記ターゲットセルのBWP情報であり、前記測定オブジェクトは、ハンドオーバーをトリガーする測定レポートに対応する測定オブジェクトであり、前記決定されたBWPは、前記端末によって構成された測定オブジェクトに関連するSSBが配置されているBWPであり、または、
前記ターゲットセル内のデフォルトBWP情報であり、前記決定されたBWPはデフォルトBWPであり、または、
前記ターゲットセル内の指定されたBWP情報であり、前記決定されたBWPは当該ハンドオーバーコマンドで明示的に示されるBWPである。
【0014】
任意選択で、前記ハンドオーバーコマンドまたは前記アクセス帯域幅情報は、前記決定されたBWPを示すための指示情報をさらに含み、前記指示情報は、当該BWPに対応するランダムアクセスリソース、ランダムアクセスアンブル、デフォルトBWPリソース位置の明示的または暗黙的な指示情報および指定されたBWPの指示情報のうちの1つまたは複数を含む。
【0015】
第2の態様では、本発明の実施形態は、ネットワーク側に適用するハンドオーバー方法を提供する。当該方法は、
ソースセルを介して端末にハンドオーバーコマンドを送信するステップと、
前記端末によって送信されたターゲットセルにアクセスするためのランダムアクセス要求をBWPを介して受信し、ランダムアクセスプロセスを完了して、前記端末を前記ソースセルから前記ターゲットセルにハンドオーバーすることができるようにするステップとを有し、
前記ハンドオーバーコマンドは、ネットワーク側のターゲットセルのアクセス帯域幅情報を含み、前記アクセス帯域幅情報に従って決定された、前記ターゲットセルにアクセスするためのBWPに基づいて、前記端末に、ターゲットセルにアクセスさせるようにする。
【0016】
任意選択で、前記アクセス帯域幅情報は、
前記ターゲットセル内のセルレベルのSSBが配置されているBWPの情報であり、前記決定されたBWPは、セルレベルのSSBが配置されているBWPであり、または、
前記端末によって構成された測定オブジェクトに関連するSSBが配置されている前記ターゲットセルのBWP情報であり、前記測定オブジェクトは、ハンドオーバーをトリガーする測定レポートに対応する測定オブジェクトであり、前記決定されたBWPは、前記端末によって構成された測定オブジェクトに関連するSSBが配置されているBWPであり、または、
前記ターゲットセル内のデフォルトBWP情報であり、前記決定されたBWPはデフォルトBWPであり、または、
前記ターゲットセル内の指定されたBWP情報であり、前記決定されたBWPは当該ハンドオーバーコマンドで明示的に示されるBWPである。
【0017】
任意選択で、前記ハンドオーバーコマンドまたは前記アクセス帯域幅情報は、前記決定されたBWPを示すための指示情報をさらに含み、前記指示情報は、当該BWPに対応するランダムアクセスリソース、ランダムアクセスアンブル、デフォルトBWPリソース位置の明示的または暗黙的な指示情報および指定されたBWPの指示情報のうちの1つまたは複数を含む。
【0018】
第3の態様では、本発明の実施形態は端末を提供する。前記端末は、
ネットワーク側のターゲットセルからソースセルを介して送信されたハンドオーバーコマンドを受信するように構成された受信モジュールと、
BWPにおいて前記ターゲットセルにアクセスして、前記端末を前記ソースセルから前記ターゲットセルにハンドオーバーすることができるようにするように構成されたアクセスモジュールとを備え、
前記ハンドオーバーコマンドは、ターゲットセルのアクセス帯域幅情報を含み、前記アクセス帯域幅情報は、前記ターゲットセルにアクセスするために決定されたBWPの情報である。
【0019】
任意選択で、前記アクセス帯域幅情報は、
前記ターゲットセル内のセルレベルのSSBが配置されているBWPの情報であり、前記決定されたBWPは、セルレベルのSSBが配置されているBWPであり、または、
前記端末によって構成された測定オブジェクトに関連するSSBが配置されている前記ターゲットセルのBWP情報であり、前記測定オブジェクトは、ハンドオーバーをトリガーする測定レポートに対応する測定オブジェクトであり、前記決定されたBWPは、前記端末によって構成された測定オブジェクトに関連するSSBが配置されているBWPであり、または、
前記ターゲットセル内のデフォルトBWP情報であり、前記決定されたBWPはデフォルトBWPであり、または、
前記ターゲットセル内の指定されたBWP情報であり、前記決定されたBWPは当該ハンドオーバーコマンドで明示的に示されるBWPである。
【0020】
任意選択で、前記ハンドオーバーコマンドまたは前記アクセス帯域幅情報は、前記決定されたBWPを示すための指示情報をさらに含み、前記指示情報は、当該BWPに対応するランダムアクセスリソース、ランダムアクセスアンブル、デフォルトBWPリソース位置の明示的または暗黙的な指示情報および指定されたBWPの指示情報のうちの1つまたは複数を含む。
【0021】
第4の態様では、本発明の実施形態はネットワーク側装置を提供し、当該装置は、
ソースセルを介して端末にハンドオーバーコマンドを送信するように構成された送信モジュールと
前記端末によって送信されたターゲットセルにアクセスするためのランダムアクセス要求をBWPを介して受信し、ランダムアクセスプロセスを完了して、前記端末を前記ソースセルから前記ターゲットセルにハンドオーバーすることができるようにするように構成された受信モジュールとを備え、
前記ハンドオーバーコマンドは、ネットワーク側のターゲットセルのアクセス帯域幅情報を含み、前記アクセス帯域幅情報に従って決定された、前記ターゲットセルにアクセスするためのBWPに基づいて、前記端末に、ターゲットセルにアクセスさせるようにする。
【0022】
任意選択で、前記アクセス帯域幅情報は、
前記ターゲットセル内のセルレベルのSSBが配置されているBWPの情報であり、前記決定されたBWPは、セルレベルのSSBが配置されているBWPであり、または、
前記端末によって構成された測定オブジェクトに関連するSSBが配置されている前記ターゲットセルのBWP情報であり、前記測定オブジェクトは、ハンドオーバーをトリガーする測定レポートに対応する測定オブジェクトであり、前記決定されたBWPは、前記端末によって構成された測定オブジェクトに関連するSSBが配置されているBWPであり、または、
前記ターゲットセル内のデフォルトBWP情報であり、前記決定されたBWPはデフォルトBWPであり、または、
前記ターゲットセル内の指定されたBWP情報であり、前記決定されたBWPは当該ハンドオーバーコマンドで明示的に示されるBWPである。
【0023】
任意選択で、前記ハンドオーバーコマンドまたは前記アクセス帯域幅情報は、前記決定されたBWPを示すための指示情報をさらに含み、前記指示情報は、当該BWPに対応するランダムアクセスリソース、ランダムアクセスアンブル、デフォルトBWPリソース位置の明示的または暗黙的な指示情報および指定されたBWPの指示情報のうちの1つまたは複数を含む。
【0024】
第5の態様では、本発明の実施形態は、コンピュータデバイスを提供し、前記デバイスは、第1または第2の態様の実施形態における方法の動作を、メモリに記憶された1つまたは複数のコンピュータプログラムを実行するときに実施するためのプロセッサを含む。
【0025】
第6の態様では、本発明の実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体を提供し、1つまたは複数のコンピュータプログラムがコンピュータ可読記憶媒体に記憶され、1つまたは複数のコンピュータプログラムがプロセッサによって実行されるとき、第1または第2の態様の実施形態における方法のステップが実施される。
【0026】
第7の態様では、本発明の実施形態は、端末を提供する。前記端末は、
メモリ内のプログラムを読み出し、以下のプロセスを実行するように構成されたプロセッサと、
プロセッサの制御の下でデータを送受信するように構成された送受信機とを備え、
前記プロセッサは、
端末に、ネットワーク側のターゲットセルからソースセルを介して送信されたハンドオーバーコマンドを受信させるようにし、前記ハンドオーバーコマンドは、ターゲットセルのアクセス帯域幅情報を含み、前記アクセス帯域幅情報は、決定された、前記ターゲットセルにアクセスするための部分帯域幅(BWP)情報であり、
端末に、前記BWP上で前記ターゲットセルにアクセスさせるようにし、前記端末を前記ソースセルから前記ターゲットセルにハンドオーバーすることができるようにする。
【0027】
任意選択で、前記アクセス帯域幅情報は、
前記ターゲットセル内のセルレベルの同期信号ブロック(SSB)を含むBWPの情報であり、前記決定されたBWPは、セルレベルのSSBが配置されているBWPであり、または、
前記端末によって構成された測定オブジェクトに関連するSSBが配置されている前記ターゲットセルのBWP情報であり、前記測定オブジェクトは、ハンドオーバーをトリガーする測定レポートに対応する測定オブジェクトであり、前記決定されたBWPは、前記端末によって構成された測定オブジェクトに関連するSSBが配置されているBWPであり、または、
前記ターゲットセル内のデフォルトBWP情報であり、前記決定されたBWPはデフォルトBWPであり、または、
前記ターゲットセル内の指定されたBWP情報であり、前記決定されたBWPは当該ハンドオーバーコマンドで明示的に示されるBWPである。
【0028】
任意選択で、前記ハンドオーバーコマンドまたは前記アクセス帯域幅情報は、前記決定されたBWPを示すための指示情報をさらに含み、前記指示情報は、当該BWPに対応するランダムアクセスリソース、ランダムアクセスアンブル、デフォルトBWPリソース位置の明示的または暗黙的な指示情報および指定されたBWPの指示情報のうちの1つまたは複数を含む。
【0029】
第8の態様では、本発明の実施形態はネットワーク側装置を提供する。当該装置は、
メモリ内のプログラムを読み出し、以下のプロセスを実行するように構成されたプロセッサと、
プロセッサの制御の下でデータを送受信するように構成された送受信機とを備え、
前記プロセッサは、
ソースセルを介して端末にハンドオーバーコマンドを送信し、前記ハンドオーバーコマンドは、ネットワーク側のターゲットセルのアクセス帯域幅情報を含み、前記アクセス帯域幅情報に従って決定された、前記ターゲットセルにアクセスするためのBWPに基づいて、前記端末に、ターゲットセルにアクセスさせるようにし、
前記端末によって送信された前記ターゲットセルにアクセスするためのランダムアクセス要求を前記BWPを介して受信し、ランダムアクセスプロセスを完了して、前記端末を前記ソースセルから前記ターゲットセルにハンドオーバーすることができるようにする。
【0030】
任意選択で、前記アクセス帯域幅情報は、
前記ターゲットセル内のセルレベルのSSBが配置されているBWPの情報であり、前記決定されたBWPは、セルレベルのSSBが配置されているBWPであり、または、
前記端末によって構成された測定オブジェクトに関連するSSBが配置されている前記ターゲットセルのBWP情報であり、前記測定オブジェクトは、ハンドオーバーをトリガーする測定レポートに対応する測定オブジェクトであり、前記決定されたBWPは、前記端末によって構成された測定オブジェクトに関連するSSBが配置されているBWPであり、または、
前記ターゲットセル内のデフォルトBWP情報であり、前記決定されたBWPはデフォルトBWPであり、または、
前記ターゲットセル内の指定されたBWP情報であり、前記決定されたBWPは当該ハンドオーバーコマンドで明示的に示されるBWPである。
【0031】
任意選択で、前記ハンドオーバーコマンドまたは前記アクセス帯域幅情報は、前記決定されたBWPを示すための指示情報をさらに含み、前記指示情報は、当該BWPに対応するランダムアクセスリソース、ランダムアクセスアンブル、デフォルトBWPリソース位置の明示的または暗黙的な指示情報および指定されたBWPの指示情報のうちの1つまたは複数を含む。
【発明の効果】
【0032】
本発明の実施形態で提供される1つまたは複数の技術的解決策によれば、本発明は、少なくとも以下の技術的効果を有する。
本発明の実施形態によって提供される技術的解決策を採用することによって、端末は、複数のBWPを有するセルにハンドオーバーすることができ、端末は、ターゲットセルのセルレベルSSBのBWPにハンドオーバーするか、または、ネットワーク側で構成されたデフォルトBWP、または測定オブジェクトに関連するSSBに対応するBWPにハンドオーバーする。またはネットワーク側がハンドオーバーコマンドでBWPアクセス指示情報を構成すると、端末は任意のBWPにアクセスするために割り当てられるため、端末が複数のBWPを有するセルにハンドオーバーされるときのアクセスすべきBWPの選択の問題が解決され、それにより、端末をターゲットセルにハンドオーバーする柔軟性を高め、ユーザ体験を改善する。
【図面の簡単な説明】
【0033】
図1】本発明の実施形態によって提供される端末側でのハンドオーバーの方法のフローチャートである。
図2】本発明の実施形態によって提供されるネットワーク側でのハンドオーバーの方法のフローチャートである。
図3】本発明の実施形態によって提供される端末の概略図である。
図4】本発明の実施形態によって提供されるネットワーク側機器の概略図である。
図5】本発明の実施形態によって提供されるネットワーク側機器の概略図である。
図6】本発明の実施形態によって提供される端末の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
上記技術的問題を解決するために、本発明の実施形態における技術的解決策の一般的な思想としては、以下の通りである:ソースセルを介してネットワーク側のターゲットセルによって送信されるハンドオーバーコマンドは、ターゲットセルのアクセス帯域幅情報を含む。端末は、前記アクセス帯域幅情報によって決定され、前記ターゲットセルにアクセスするように構成されたBWPに従って、前記ターゲットセルにアクセスできる。この技術的解決策を採用することにより、複数のBWPを有するセルに端末をハンドオーバーするときにアクセスすべきBWPの選択の問題が解決され、それにより、端末をターゲットセルにハンドオーバーする柔軟性を高め、ユーザ体験を改善する。
【0035】
前述の技術的解決策を、図面および特定の実施形態を参照して説明する。
【0036】
図1に示すように、本発明の第1の実施形態は、端末に適用されるハンドオーバー方法を提供し、この方法は以下のステップを含む。
【0037】
S101:ネットワーク側のターゲットセルからソースセルを介して送信されたハンドオーバーコマンドを受信し、前記ハンドオーバーコマンドは、ターゲットセルのアクセス帯域幅情報を含み、前記アクセス帯域幅情報は、前記ターゲットセルにアクセスするために決定されたBWPの情報である。
【0038】
S102:前記BWPにおいて前記ターゲットセルにアクセスし、前記端末を前記ソースセルから前記ターゲットセルにハンドオーバーすることができるようにする。
【0039】
S101に関して、端末は、例としてUEを取り上げる。ネットワーク(たとえばモバイルネットワーク)側の信号はUEで測定され、UEは測定レポートを現在接続されているソースセルに送信する。現在接続されているソースセルが測定レポートを受信した後、UEをターゲットセルにハンドオーバーする必要があると判断された場合、ソースセルはハンドオーバー準備要求をターゲットセルに送信する。ソースセルのハンドオーバー準備要求を受信した後、ターゲットセルはUEを構成し、ソースセルを介してUEにハンドオーバーコマンドを送信する。UEは、ソースセルを介してターゲットセルのハンドオーバーコマンドを受信し、前記ハンドオーバーコマンドは、ネットワーク側のターゲットセルのアクセス帯域幅情報を含む。ここで、アクセス帯域幅情報は、前記ターゲットセルにアクセスするためのBWP情報である。ハンドオーバーコマンドは、UEのためにターゲットセルによって構成されたターゲットBWPのランダムアクセス構成情報を含み得る。当該ランダムアクセス構成情報は、BWPの共通ランダムアクセス構成情報および/またはターゲットセルによってUEに割り当てられたBWPの専用のランダムアクセス構成情報を含む。
【0040】
S101が実行された後、S102が実行され、以下のステップを含む。
【0041】
具体的には、UEが、ハンドオーバーコマンドのアクセス帯域幅情報によって決定され、前記ターゲットセルにアクセスするように構成されたBWPに従ってターゲットセルにアクセスすることは、UEがランダムアクセスプロセスを開始し、前記BWP上で前記ターゲットセルにアクセスすることを含む。ここで、ハンドオーバーコマンドのアクセス帯域幅情報は、前記ターゲットセルにアクセスするために決定されたBWPの情報である。ハンドオーバーコマンドまたは前記アクセス帯域幅情報は、前記決定されたBWPを示すための指示情報をさらに含み、前記指示情報は、当該BWPに対応するランダムアクセスリソース、ランダムアクセスアンブル、デフォルトBWPリソース位置の明示的または暗黙的な指示情報および指定されたBWPの指示情報のうちの1つまたは複数を含む。
【0042】
ここで、例えば、明示的な指示情報は、indicationによって、デフォルトBWPとしてリソース位置にある1つのBWPを示すように構成されてもよい。暗黙の指示情報は、アクセス帯域幅情報リストの最初のBWPまたは最後のBWPがデフォルトBWPとして設定されるか、デフォルトBWPおよび他のアクセス帯域幅情報が異なる情報要素(Information Element,IE)によって個別に示されるように構成されてもよい。
【0043】
アクセス帯域幅情報に含まれるBWPの情報の違いに基づいて、本実施形態は、具体的には、少なくとも以下の実施モードを有することができるが、これに限定されない。
【0044】
第1のモード:UEは、ハンドオーバーコマンドを受信し、ハンドオーバーコマンドは、ターゲットセルのアクセス帯域幅情報を含み、当該アクセス帯域幅情報は、前記ターゲットセルのセルレベルのSSBが配置されているBWP情報である。
UEは、アクセス帯域幅情報に従って前記ターゲットセルにアクセスするように構成された決定されたBWP上でターゲットセルにアクセスする。前記BWPは、セルレベルのSSBが配置されているBWP、たとえばinitial BWPである。
UEは、前記セルレベルのSSBが配置されているBWPで前記ターゲットセルにアクセスする。
UEは、再構成完了メッセージをターゲットセルに送信する。
【0045】
第2のモード:UEは、ハンドオーバーコマンドを受信し、ハンドオーバーコマンドは、ターゲットセルのアクセス帯域幅情報を含み、当該アクセス帯域幅情報は、前記端末によって構成された測定オブジェクトに関連するSSBが含まれるターゲットセルのBWP情報である。前記測定オブジェクトは、ハンドオーバーをトリガーする測定レポートに対応する測定オブジェクトである。
UEは、アクセス帯域幅情報に従って前記ターゲットセルにアクセスするように構成された決定されたBWP上でターゲットセルにアクセスする。前記BWPは、前記端末によって構成された測定オブジェクトに関連するSSBが配置されているBWPである。
UEは、前記端末によって構成された測定オブジェクトに関連するSSBが配置されているBWPで前記ターゲットセルにアクセスする。
UEは、再構成完了メッセージをターゲットセルに送信する。
【0046】
第3のモード:UEは、ハンドオーバーコマンドを受信し、ハンドオーバーコマンドは、ターゲットセルのアクセス帯域幅情報を含み、当該アクセス帯域幅情報は、前記ターゲットセルのデフォルトBWP情報である。
UEは、アクセス帯域幅情報に従って前記ターゲットセルにアクセスするように構成された決定されたBWP上でターゲットセルにアクセスする。ここで、BWPは、ターゲットセルにおけるデフォルトBWPである。
UEは、前記デフォルトBWPで前記ターゲットセルにアクセスする。
UEは、再構成完了メッセージをターゲットセルに送信する。
【0047】
第4のモード:UEは、ハンドオーバーコマンドを受信し、ハンドオーバーコマンドは、ターゲットセルのアクセス帯域幅情報を含み、当該アクセス帯域幅情報は、前記ターゲットセルで指定されたBWP情報である。
UEは、アクセス帯域幅情報に従って前記ターゲットセルにアクセスするように構成された決定されたBWP上でターゲットセルにアクセスする。前記部分帯域幅は、当該ハンドオーバーコマンドで明示的に示されるBWPである。
UEは、明示的に示されるBWPで前記ターゲットセルにアクセスする。
UEは、再構成完了メッセージをターゲットセルに送信する。
たとえば、明示的な指示は、前記指示情報について、indicationにより、ターゲットセルにアクセスするためにUEによって使用され得るBWPを示すように構成され得る。
【0048】
図2に示すように、第2の態様では、本発明の実施形態は、ネットワーク側機器に適用され、以下のステップを含むハンドオーバー方法を提供する。
【0049】
S201:ソースセルを介して端末にハンドオーバーコマンドを送信し、前記ハンドオーバーコマンドは、ネットワーク側のターゲットセルのアクセス帯域幅情報を含み、その結果、前記端末は、前記アクセス帯域幅情報に従って、前記ターゲットセルにアクセスするように構成された決定されたBWP上でターゲットセルにアクセスする。
【0050】
S202:前記端末によって送信された前記ターゲットセルにアクセスするためのランダムアクセス要求を前記BWPを介して受信し、ランダムアクセスプロセスを完了して、前記端末を前記ソースセルから前記ターゲットセルにハンドオーバーすることができるようにする。
【0051】
S201の場合、端末は、以下のように例としてUEを取り得る。UEは、ネットワーク(たとえばモバイルネットワーク)側の信号を測定し、次に、UEは測定レポートを現在接続されているソースセルに送信する。ソースセルが測定レポートを受信した後、UEをターゲットセルにハンドオーバーする必要があると判断された場合、ソースセルは、ネットワーク側のターゲットセルにハンドオーバー準備要求を送信する。ソースセルのハンドオーバー準備要求を受信した後、ターゲットセルはUEを構成し、ソースセルを介してUEにハンドオーバーコマンドを送信する。前記ハンドオーバーコマンドは、ネットワーク側のターゲットセルのアクセス帯域幅情報を含み、前記アクセス帯域幅情報に従って、前記ターゲットセルにアクセスするように構成された決定されたBWP上でターゲットセルにアクセスする。ここで、アクセス帯域幅情報は、前記ターゲットセルにアクセスするためのBWP情報である。ハンドオーバーコマンドは、UEのためにターゲットセルによって構成されたターゲットBWPのランダムアクセス構成情報を含み得る。当該ランダムアクセス構成情報は、BWPの共通ランダムアクセス構成情報および/またはターゲットセルによってUEに割り当てられたBWPの専用のランダムアクセス構成情報を含む。前記ターゲットセルは複数のBWPを有するセルである。
【0052】
ハンドオーバーコマンドまたは前記アクセス帯域幅情報は、前記決定されたBWPを示すための指示情報をさらに含み、前記指示情報は、当該BWPに対応するランダムアクセスリソース、ランダムアクセスアンブル、デフォルトBWPリソース位置の明示的または暗黙的な指示情報および指定されたBWPの指示情報のうちの1つまたは複数を含む。
【0053】
ここで、例えば、明示的な指示情報は、indicationによって、デフォルトBWPとしてリソース位置にある1つのBWPを示すように構成されてもよい。暗黙の指示情報は、アクセス帯域幅情報リストの最初のBWPまたは最後のBWPがデフォルトBWPとして設定されるか、デフォルトBWPおよび他のアクセス帯域幅情報が異なる情報要素(Information Element,IE)によって個別に示されるように構成されてもよい。
【0054】
S201の実行後、ステップS202が実行され、ステップS202は、
前記BWPを介してUEによって送信された前記ターゲットセルにアクセスするためのランダムアクセス要求を受信し、ランダムアクセスプロセスを完了して、UEに、前記ソースセルからターゲットセルにハンドオーバーさせるようにする。
【0055】
UEの再構成完了メッセージを受信した後、ネットワーク側装置は、UEなどを再構成することができる。
【0056】
アクセス帯域幅情報に含まれるBWPの情報の違いに基づいて、本実施形態は、具体的には、少なくとも以下の実施モードを有することができるが、これに限定されない。
【0057】
第1のモード:ハンドオーバーコマンドは、ソースセルを介してUEに送信され、前記ハンドオーバーコマンドは、UEのために構成されたアクセス帯域幅情報を含む。当該アクセス帯域幅情報は、前記ターゲットセルのセルレベルのSSBが配置されているBWP情報である。UEは、ハンドオーバーコマンドを受信した後、前記アクセス帯域幅情報に従って、前記ターゲットセルにアクセスするように構成された決定されたBWP上でターゲットセルにアクセスする。前記部分帯域幅は、セルレベルのSSBが配置されているBWPである。
前記セルレベルのSSBが配置されているBWPを介してUEによって送信された前記ターゲットセルにアクセスするためのランダムアクセス要求を受信し、ランダムアクセスプロセスを完了して、UEに前記ソースセルから前記ネットワーク側のターゲットセルにハンドオーバーさせるようにする。
UEの再構成完了メッセージが受信された後、UEは再構成され得る。
【0058】
第2のモード:ハンドオーバーコマンドは、ソースセルを介してUEに送信され、前記ハンドオーバーコマンドは、UEのために構成されたアクセス帯域幅情報を含む。当該アクセス帯域幅情報は、前記端末によって構成された測定オブジェクトに関連するSSBが含まれるターゲットセルのBWP情報である。UEは、ハンドオーバーコマンドを受信した後、前記アクセス帯域幅情報に従って、前記ターゲットセルにアクセスするように構成された決定されたBWP上でターゲットセルにアクセスする。前記BWPは、前記ターゲットセル内の、前記端末によって構成された測定オブジェクトに関連するSSBが配置されているBWPである。ここで、前記測定オブジェクトは、ハンドオーバーをトリガーする測定レポートに対応する測定オブジェクトである。
前記端末によって構成された測定オブジェクトに関連するSSBが配置されているBWPを介してUEによって送信された前記ターゲットセルにアクセスするためのランダムアクセス要求を受信し、ランダムアクセスプロセスを完了して、UEに前記ソースセルから前記ネットワーク側のターゲットセルにハンドオーバーさせるようにする。
UEの再構成完了メッセージが受信された後、UEは再構成され得る。
【0059】
第3のモード:ハンドオーバーコマンドは、ソースセルを介してUEに送信され、前記ハンドオーバーコマンドは、UEのために構成されたアクセス帯域幅情報を含む。当該アクセス帯域幅情報は、前記ターゲットセルのデフォルトBWP情報である。UEは、ハンドオーバーコマンドを受信した後、前記アクセス帯域幅情報に従って、前記ターゲットセルにアクセスするように構成された決定されたBWP上でターゲットセルにアクセスする。前記部分帯域幅はデフォルトBWPである。
前記デフォルトBWPを介してUEによって送信された前記ターゲットセルにアクセスするためのランダムアクセス要求を受信し、ランダムアクセスプロセスを完了して、UEに前記ソースセルから前記ネットワーク側のターゲットセルにハンドオーバーさせるようにする。
UEの再構成完了メッセージが受信された後、UEは再構成され得る。
【0060】
第4のモード:ハンドオーバーコマンドは、ソースセルを介してUEに送信され、前記ハンドオーバーコマンドは、UEのために構成されたアクセス帯域幅情報を含む。当該アクセス帯域幅情報は、前記ターゲットセルで指定されたBWP情報である。UEは、ハンドオーバーコマンドを受信した後、前記アクセス帯域幅情報に従って、前記ターゲットセルにアクセスするように構成された決定されたBWP上でターゲットセルにアクセスする。前記部分帯域幅は当該ハンドオーバーコマンドで明示的に示されるBWPである。
当該ハンドオーバーコマンドで明示的に示されるBWPを介してUEによって送信された前記ターゲットセルにアクセスするためのランダムアクセス要求を受信し、ランダムアクセスプロセスを完了して、UEに前記ソースセルから前記ネットワーク側のターゲットセルにハンドオーバーさせるようにする。
たとえば、明示的な指示は、前記指示情報について、indicationにより、ターゲットセルにアクセスするためにUEによって使用され得るBWPを示すように構成され得る。
UEの再構成完了メッセージが受信された後、UEは再構成され得る。
【0061】
図3に示されるように、第3の態様では、本発明の実施形態は端末を提供し、端末は、受信モジュール301およびアクセスモジュール302を備える。
【0062】
前記受信モジュール301は、ネットワーク側のターゲットセルからソースセルを介して送信されたハンドオーバーコマンドを受信し、前記ハンドオーバーコマンドは、ターゲットセルのアクセス帯域幅情報を含み、前記アクセス帯域幅情報は、前記ターゲットセルにアクセスするために決定されたBWPの情報である。
【0063】
前記アクセスモジュール302は、前記BWPにおいて前記ターゲットセルにアクセスし、前記端末を前記ソースセルから前記ターゲットセルにハンドオーバーすることができるようにする。
【0064】
端末は、例としてUEを取り上げる。ネットワーク(たとえばモバイルネットワーク)側の信号はUEで測定され、UEは測定レポートを現在接続されているソースセルに送信する。現在接続されているソースセルが測定レポートを受信した後、UEをターゲットセルにハンドオーバーする必要があると判断された場合、ターゲットセルにハンドオーバー準備要求を送信する。ソースセルのハンドオーバー準備要求を受信した後、ターゲットセルはUEを構成し、ソースセルを介してUEにハンドオーバーコマンドを送信する。次に、受信モジュール301は、ソースセルを介してネットワーク側のターゲットセルによって送信されたハンドオーバーコマンドを受信し、当該ハンドオーバーコマンドはアクセス帯域幅情報を含む。ここで、アクセス帯域幅情報は、前記ターゲットセルにアクセスするためのBWP情報である。ハンドオーバーコマンドは、UEのためにターゲットセルによって構成されたターゲットBWPのランダムアクセス構成情報を含み得る。当該ランダムアクセス構成情報は、BWPの共通ランダムアクセス構成情報および/またはターゲットセルによってUEに割り当てられたBWPの専用のランダムアクセス構成情報を含む。アクセスモジュール302は、決定された前記BWP上で前記ターゲットセルにアクセスする。前記端末を前記ソースセルから前記ターゲットセルにハンドオーバーすることができるようにする。
【0065】
具体的には、UEが、ハンドオーバーコマンドのアクセス帯域幅情報に従って、前記ターゲットセルにアクセスするように構成された決定されたBWP上でターゲットセルにアクセスした後、UEは、ランダムアクセスプロセスを開始し、アクセスモジュール302は、前記BWP上で前記ターゲットセルにアクセスする。ここで、ハンドオーバーコマンドのアクセス帯域幅情報は、前記ターゲットセルにアクセスするために決定されたBWPの情報である。ハンドオーバーコマンドまたは前記アクセス帯域幅情報は、前記決定されたBWPを示すための指示情報をさらに含み、前記指示情報は、当該BWPに対応するランダムアクセスリソース、ランダムアクセスアンブル、デフォルトBWPリソース位置の明示的または暗黙的な指示情報および指定されたBWPの指示情報のうちの1つまたは複数を含む。
【0066】
アクセス帯域幅情報に含まれるBWPの情報の違いに基づいて、本実施形態は、具体的には、少なくとも以下の実施モードを有することができるが、これに限定されない。
【0067】
第1のモード:受信モジュール301はハンドオーバーコマンドを受信する。ハンドオーバーコマンドは、ターゲットセルのアクセス帯域幅情報を含み、当該アクセス帯域幅情報は、前記ターゲットセルのセルレベルのSSBが配置されているBWP情報である。前記アクセス帯域幅情報は、前記ターゲットセルにアクセスするために決定されたBWPの情報であり、前記BWPは、セルレベルのSSBが配置されているBWP、たとえばinitial BWPである。
アクセスモジュール302は、前記セルレベルのSSBが配置されているBWP上で前記ターゲットセルにアクセスする。
UEは、再構成完了メッセージをターゲットセルに送信する。
【0068】
第2のモード:受信モジュール301はハンドオーバーコマンドを受信する。ハンドオーバーコマンドは、ターゲットセルのアクセス帯域幅情報を含み、当該アクセス帯域幅情報は、前記端末によって構成された測定オブジェクトに関連するSSBが含まれるターゲットセルのBWP情報である。前記測定オブジェクトは、ハンドオーバーをトリガーする測定レポートに対応する測定オブジェクトである。前記アクセス帯域幅情報は、前記ターゲットセルにアクセスするために決定されたBWPの情報であり、前記BWPは、前記端末によって構成された測定オブジェクトに関連するSSBが配置されているBWPである。
アクセスモジュール302は、前記端末によって構成された測定オブジェクトに関連するSSBが配置されているBWP上で前記ターゲットセルにアクセスする。UEは、再構成完了メッセージをターゲットセルに送信する。
【0069】
第3のモード:受信モジュール301はハンドオーバーコマンドを受信する。ハンドオーバーコマンドは、ターゲットセルのアクセス帯域幅情報を含み、当該アクセス帯域幅情報は、前記ターゲットセルのデフォルトBWP情報である。前記アクセス帯域幅情報は、前記ターゲットセルにアクセスするために決定されたBWPの情報であり、ここで、BWPは、ターゲットセルにおけるデフォルトBWPである。
アクセスモジュール302は、前記デフォルトBWP上で前記ターゲットセルにアクセスする。
UEは、再構成完了メッセージをターゲットセルに送信する。
【0070】
第4のモード:受信モジュール301はハンドオーバーコマンドを受信する。ハンドオーバーコマンドは、ターゲットセルのアクセス帯域幅情報を含み、当該アクセス帯域幅情報は、前記ターゲットセルで指定されたBWP情報である。前記アクセス帯域幅情報は、前記ターゲットセルにアクセスするために決定されたBWPの情報であり、前記BWPは当該ハンドオーバーコマンドで明示的に示されるBWPである。
アクセスモジュール302は、前記明示的に示されるBWP上で前記ターゲットセルにアクセスする。
UEは、再構成完了メッセージをターゲットセルに送信する。
たとえば、明示的な指示は、前記指示情報について、indicationにより、ターゲットセルにアクセスするためにUEによって使用され得るBWPを示すように構成され得る。
【0071】
図4に示すように、第4の態様では、本発明の実施形態は、送信モジュール401および受信モジュール402を備えるネットワーク側装置を提供する。
【0072】
前記送信モジュール401は、ソースセルを介して端末にハンドオーバーコマンドを送信し、前記ハンドオーバーコマンドは、ネットワーク側のターゲットセルのアクセス帯域幅情報を含み、その結果、前記端末は、前記アクセス帯域幅情報に従って、前記ターゲットセルにアクセスするように構成された決定されたBWP上でターゲットセルにアクセスする。
【0073】
前記受信モジュール402は、前記端末によって送信された前記ターゲットセルにアクセスするためのランダムアクセス要求を前記BWPを介して受信し、ランダムアクセスプロセスを完了して、前記端末を前記ソースセルから前記ターゲットセルにハンドオーバーすることができるようにする。
【0074】
端末は、例としてUEを取り上げる。UEは、ネットワーク(たとえばモバイルネットワーク)側の信号を測定し、次に、UEは測定レポートを現在接続されているソースセルに送信する。ソースセルが測定レポートを受信した後、UEをターゲットセルにハンドオーバーする必要があると判断された場合、ソースセルは、ネットワーク側のターゲットセルにハンドオーバー準備要求を送信する。ソースセルのハンドオーバー準備要求を受信した後、ターゲットセルはUEを構成し、ネットワーク側装置内の送信モジュール401は、ソースセルを介してハンドオーバーコマンドをUEに送信する。前記ハンドオーバーコマンドは、ネットワーク側のターゲットセルのアクセス帯域幅情報を含み、前記アクセス帯域幅情報に従って、前記ターゲットセルにアクセスするように構成された決定されたBWP上でターゲットセルにアクセスする。ここで、アクセス帯域幅情報は、前記ターゲットセルにアクセスするためのBWP情報である。ハンドオーバーコマンドは、UEのためにターゲットセルによって構成されたターゲットBWPのランダムアクセス構成情報を含み得る。当該ランダムアクセス構成情報は、BWPの共通ランダムアクセス構成情報および/またはターゲットセルによってUEに割り当てられたBWPの専用のランダムアクセス構成情報を含む。
【0075】
ハンドオーバーコマンドまたは前記アクセス帯域幅情報は、前記決定されたBWPを示すための指示情報をさらに含み、前記指示情報は、当該BWPに対応するランダムアクセスリソース、ランダムアクセスアンブル、デフォルトBWPリソース位置の明示的または暗黙的な指示情報および指定されたBWPの指示情報のうちの1つまたは複数を含む。
【0076】
ここで、例えば、明示的な指示情報は、indicationによって、デフォルトBWPとしてリソース位置にある1つのBWPを示すように構成されてもよい。暗黙の指示情報は、アクセス帯域幅情報リストの最初のBWPまたは最後のBWPがデフォルトBWPとして設定されるか、デフォルトBWPおよび他のアクセス帯域幅情報が異なる情報要素(Information Element,IE)によって個別に示されるように構成されてもよい。
【0077】
送信モジュール401がソースセルを介してUEにハンドオーバーコマンドを送信した後、受信モジュール402は、前記BWPを介してUEによって送信された前記ターゲットセルにアクセスするためのランダムアクセス要求を受信し、ランダムアクセスプロセスを完了して、UEに、前記ソースセルからターゲットセルにハンドオーバーさせるようにする。
【0078】
そして、ネットワーク側装置がUEの再構成完了メッセージを受信した後、ネットワーク側装置は、UEを再構成し得る。
【0079】
アクセス帯域幅情報に含まれるBWPの情報の違いに基づいて、本実施形態は、具体的には、少なくとも以下の実施モードを有することができるが、これに限定されない。
【0080】
第1のモード:送信モジュール401は、ソースセルを介してUEにハンドオーバーコマンドを送信する。前記ハンドオーバーコマンドは、UEのために構成されたアクセス帯域幅情報を含む。当該アクセス帯域幅情報は、前記ターゲットセルのセルレベルのSSBが配置されているBWP情報である。UEは、ハンドオーバーコマンドを受信した後、前記アクセス帯域幅情報に従って、前記ターゲットセルにアクセスするように構成された決定されたBWP上でターゲットセルにアクセスする。前記BWPはセルレベルのSSBが配置されているBWPであり、ターゲットセルにアクセスするに用いられる。
受信モジュール402は、前記セルレベルのSSBが配置されているBWPを介して送信された前記ターゲットセルにアクセスするためのランダムアクセス要求を受信し、ランダムアクセスプロセスを完了して、UEに前記ソースセルから前記ネットワーク側のターゲットセルにハンドオーバーさせるようにする。
ネットワーク側装置がUEの再構成完了メッセージを受信した後、UEは再構成され得る。
【0081】
第2のモード:送信モジュール401は、ハンドオーバーコマンドをソースセルを介してUEに送信し、前記ハンドオーバーコマンドは、UEのために構成されたアクセス帯域幅情報を含む。当該アクセス帯域幅情報は、前記端末によって構成された測定オブジェクトに関連するSSBが含まれるターゲットセルのBWP情報である。UEは、ハンドオーバーコマンドを受信した後、前記アクセス帯域幅情報に従って、前記ターゲットセルにアクセスするように構成された決定されたBWP上でターゲットセルにアクセスする。前記部分帯域幅は、前記ターゲットセル内の、前記端末によって構成された測定オブジェクトに関連するSSBが配置されているBWPである。ここで、前記測定オブジェクトは、ハンドオーバーをトリガーする測定レポートに対応する測定オブジェクトである。
受信モジュール402は、前記端末によって構成された測定オブジェクトに関連するSSBが配置されているBWPを介して前記ターゲットセルにアクセスするためのランダムアクセス要求を受信し、ランダムアクセスプロセスを完了して、UEに前記ソースセルから前記ネットワーク側のターゲットセルにハンドオーバーさせるようにする。
ネットワーク側装置がUEの再構成完了メッセージを受信した後、UEは再構成され得る。
【0082】
第3のモード:送信モジュール401は、ハンドオーバーコマンドを、ソースセルを介してUEに送信し、前記ハンドオーバーコマンドは、UEのために構成されたアクセス帯域幅情報を含む。当該アクセス帯域幅情報は、前記ターゲットセルのデフォルトBWP情報である。UEは、ハンドオーバーコマンドを受信した後、前記アクセス帯域幅情報に従って、前記ターゲットセルにアクセスするように構成された決定されたBWP上でターゲットセルにアクセスする。前記BWPはデフォルトBWPである。
受信モジュール402は、前記デフォルトBWPを介して送信された前記ターゲットセルにアクセスするためのランダムアクセス要求を受信し、ランダムアクセスプロセスを完了して、UEに前記ソースセルから前記ネットワーク側のターゲットセルにハンドオーバーさせるようにする。ネットワーク側装置がUEの再構成完了メッセージを受信した後、UEは再構成され得る。
【0083】
第4のモード:送信モジュール401は、ハンドオーバーコマンドを、ソースセルを介してUEに送信し、前記ハンドオーバーコマンドは、UEのために構成されたアクセス帯域幅情報を含む。当該アクセス帯域幅情報は、前記ターゲットセルで指定されたBWP情報である。UEは、ハンドオーバーコマンドを受信した後、前記アクセス帯域幅情報に従って、前記ターゲットセルにアクセスするように構成された決定されたBWP上でターゲットセルにアクセスする。前記BWPは、当該ハンドオーバーコマンドで明示的に示されるBWPである。
受信モジュール402は、当該ハンドオーバーコマンドで明示的に示されるBWPを介してUEによって送信された前記ターゲットセルにアクセスするためのランダムアクセス要求を受信し、ランダムアクセスプロセスを完了して、UEに前記ソースセルから前記ネットワーク側のターゲットセルにハンドオーバーさせるようにする。
たとえば、明示的な指示は、前記指示情報について、indicationにより、ターゲットセルにアクセスするためにUEによって使用され得るBWPを示すように構成され得る。
ネットワーク側がUEの再構成完了メッセージを受信した後、UEは再構成され得る。
【0084】
第5の態様では、本発明の実施形態は、メモリに記憶されたコンピュータプログラムを実行するときに第1の実施形態または第2の実施形態の方法の動作を実施するプロセッサを含むコンピュータデバイスを提供する。
【0085】
第6の態様では、本発明の実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体を提供し、コンピュータプログラムはコンピュータ可読記憶媒体に記憶され、コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されるとき、方法の動作第1の実施形態または第2の実施形態が実施される。
【0086】
第7の態様では、本発明の実施形態は、以下のモードに従って実施することができるネットワーク側装置を提供する。
【0087】
図5は、ネットワーク側装置の構造図であり、図に示すように、ネットワーク側装置は、
メモリ520内のプログラムを読み出し、以下のプロセスを実行するように構成されたプロセッサ500と、
プロセッサ500の制御の下でデータを送受信するように構成された送受信機510とを備える。
前記プロセッサ500は、ソースセルを介して端末にハンドオーバーコマンドを送信し、前記ハンドオーバーコマンドは、ネットワーク側のターゲットセルのアクセス帯域幅情報を含み、前記アクセス帯域幅情報に従って決定された、前記ターゲットセルにアクセスするためのBWPに基づいて、前記端末に、ターゲットセルにアクセスさせるようにし、
前記端末によって送信された前記ターゲットセルにアクセスするためのランダムアクセス要求を前記BWPを介して受信し、ランダムアクセスプロセスを完了して、前記端末を前記ソースセルから前記ターゲットセルにハンドオーバーすることができるようにする。
【0088】
実施において、前記アクセス帯域幅情報は、
前記ターゲットセル内のセルレベルのSSBが配置されているBWPの情報であり、前記決定されたBWPは、セルレベルのSSBが配置されているBWPであり、または、
前記端末によって構成された測定オブジェクトに関連するSSBが配置されている前記ターゲットセルのBWP情報であり、前記測定オブジェクトは、ハンドオーバーをトリガーする測定レポートに対応する測定オブジェクトであり、前記決定されたBWPは、前記端末によって構成された測定オブジェクトに関連するSSBが配置されているBWPであり、または、
前記ターゲットセル内のデフォルトBWP情報であり、前記決定されたBWPはデフォルトBWPであり、または、
前記ターゲットセル内の指定されたBWP情報であり、前記決定されたBWPは当該ハンドオーバーコマンドで明示的に示されるBWPである。
【0089】
実施において、前記ハンドオーバーコマンドまたは前記アクセス帯域幅情報は、前記決定されたBWPを示すための指示情報をさらに含み、前記指示情報は、当該BWPに対応するランダムアクセスリソース、ランダムアクセスアンブル、デフォルトBWPリソース位置の明示的または暗黙的な指示情報および指定されたBWPの指示情報のうちの1つまたは複数を含む。
【0090】
ここで、図5において、バスアーキテクチャは、任意の数の相互接続するバス及びブリッジを備える。具体的に、プロセッサ500によって表される1つまたは複数のプロセッサ及びメモリ520によって表されるメモリの多様な回路により接続される。バスアーキテクチャは、外部設備、電圧レギュレーター及び電力管理回路等の他の回路を接続することもできる。これらは、当該分野の周知技術であるため、本発明において、詳細に説明しない。バスインターフェースはインターフェースを提供する。送受信機510は、複数の部品であることができ、即ち、送信機及び受信機を備え、伝送媒体を介して他の装置と通信するユニットを提供する。プロセッサ500は、バスアーキテクチャ及び通常の処理を管理し、メモリ520は、プロセッサ500が動作する際に利用するデータを記憶することができる。
【0091】
第8の態様では、本発明の実施形態は、以下のモードに従って実施することができる端末を提供する。
【0092】
図6は、端末の構造図であり、図に示すように、前記端末は、
メモリ620内のプログラムを読み出し、以下のプロセスを実行するように構成されたプロセッサ600と、
プロセッサ600の制御の下でデータを送受信するように構成された送受信機610とを備える。
前記プロセッサ600は、端末ネットワーク側のターゲットセルからソースセルを介して送信されたハンドオーバーコマンドを受信し、前記ハンドオーバーコマンドは、ターゲットセルのアクセス帯域幅情報を含み、前記アクセス帯域幅情報は、決定された、前記ターゲットセルにアクセスするための部分帯域幅BWP情報であり、
端末に、前記BWP上で前記ターゲットセルにアクセスさせるようにし、前記端末を前記ソースセルから前記ターゲットセルにハンドオーバーすることができるようにする。
【0093】
実施において、前記アクセス帯域幅情報は、
前記ターゲットセル内のセルレベルの同期信号ブロック(SSB)を含むBWPの情報であり、前記決定されたBWPは、セルレベルのSSBが配置されているBWPであり、または、
前記端末によって構成された測定オブジェクトに関連するSSBが配置されている前記ターゲットセルのBWP情報であり、前記測定オブジェクトは、ハンドオーバーをトリガーする測定レポートに対応する測定オブジェクトであり、前記決定されたBWPは、前記端末によって構成された測定オブジェクトに関連するSSBが配置されているBWPであり、または、
前記ターゲットセル内のデフォルトBWP情報であり、前記決定されたBWPはデフォルトBWPであり、または、
前記ターゲットセル内の指定されたBWP情報であり、前記決定されたBWPは当該ハンドオーバーコマンドで明示的に示されるBWPである。
【0094】
実施において、前記ハンドオーバーコマンドまたは前記アクセス帯域幅情報は、前記決定されたBWPを示すための指示情報をさらに含み、前記指示情報は、当該BWPに対応するランダムアクセスリソース、ランダムアクセスアンブル、デフォルトBWPリソース位置の明示的または暗黙的な指示情報および指定されたBWPの指示情報のうちの1つまたは複数を含む。
【0095】
ここで、図6において、バスアーキテクチャは、任意の数の相互接続するバス及びブリッジを備える。具体的に、プロセッサ600によって表される1つまたは複数のプロセッサ及びメモリ620によって表されるメモリの多様な回路により接続される。バスアーキテクチャは、外部設備、電圧レギュレーター及び電力管理回路等の他の回路を接続することもできる。これらは、当該分野の周知技術であるため、本発明において、詳細に説明しない。バスインターフェースはインターフェースを提供する。送受信機610は、複数の部品であることができ、即ち、送信機及び受信機を備え、伝送媒体を介して他の装置と通信するユニットを提供する。異なるユーザ設備に対し、ユーザインターフェース630は、外部接続または内部接続に必要な設備のインターフェースであることもできる。接続する設備は、キーパッド、ディスプレー、スピーカー、マイクロホン、ジョイスティック等を備えるが、これに限られない。
【0096】
プロセッサ600は、バスアーキテクチャ及び通常の処理を管理し、メモリ620は、プロセッサ600が動作する際に利用するデータを記憶することができる。
【0097】
本発明の実施形態で提供される1つまたは複数の技術的解決策によれば、本発明は、少なくとも以下の技術的効果を有する。
本発明の実施形態によって提供される技術的解決策を採用することによって、端末は、複数のBWPを有するセルにハンドオーバーすることができ、端末は、ターゲットセルのセルレベルSSBのBWPにハンドオーバーするか、または、ネットワーク側で構成されたデフォルトBWP、または測定オブジェクトに関連するSSBに対応するBWPにハンドオーバーする。またはネットワーク側がハンドオーバーコマンドでBWPアクセス指示情報を構成すると、端末は任意のBWPにアクセスするために割り当てられるため、端末が複数のBWPを有するセルにハンドオーバーされるときのアクセスすべきBWPの選択の問題が解決され、それにより、端末をターゲットセルにハンドオーバーする柔軟性を高め、ユーザ体験を改善する。
【0098】
上述した実施形態に記述された技術的な解決手段を改造し、或いはその中の一部の技術要素を置換することもできる。そのような、改造と置換は本発明の各実施形態の技術の範囲から逸脱するとは見なされない。
【0099】
無論、当業者によって、上述した実施形態に記述された技術的な解決手段を改造し、或いはその中の一部の技術要素を置換することもできる。そのような、改造と置換は本発明の各実施形態の技術の範囲から逸脱するとは見なされない。そのような改造と置換は、すべて本発明の請求の範囲に属する。
【符号の説明】
【0100】
301 受信モジュール
302 アクセスモジュール
401 送信モジュール
402 受信モジュール
500 プロセッサ
510 送受信機
520 メモリ
600 プロセッサ
610 送受信機
620 メモリ
630 ユーザインターフェース
図1
図2
図3
図4
図5
図6