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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-17
(45)【発行日】2022-11-28
(54)【発明の名称】蒸気弁及び調理器具
(51)【国際特許分類】
   A47J 27/00 20060101AFI20221118BHJP
   A47J 36/38 20060101ALI20221118BHJP
【FI】
A47J27/00 103E
A47J27/00 103N
A47J36/38
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2021002713
(22)【出願日】2021-01-12
(62)【分割の表示】P 2018550825の分割
【原出願日】2016-11-30
(65)【公開番号】P2021058722
(43)【公開日】2021-04-15
【審査請求日】2021-02-03
(31)【優先権主張番号】201620911178.6
(32)【優先日】2016-08-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201610688293.6
(32)【優先日】2016-08-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201620911180.3
(32)【優先日】2016-08-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201610693108.2
(32)【優先日】2016-08-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】515117198
【氏名又は名称】佛山市▲順▼▲徳▼区美的▲電▼▲熱▼▲電▼器制造有限公司
【氏名又は名称原語表記】FOSHAN SHUNDE MIDEA ELECTRICAL HEATING APPLIANCES MANUFACTURING CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】San Le Road #19,Beijiao,Shunde Foshan,Guangdong 528311 China
(74)【代理人】
【識別番号】100141139
【弁理士】
【氏名又は名称】及川 周
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(74)【代理人】
【識別番号】100203297
【弁理士】
【氏名又は名称】橋口 明子
(74)【代理人】
【識別番号】100175824
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100135301
【弁理士】
【氏名又は名称】梶井 良訓
(72)【発明者】
【氏名】▲鄭▼ ▲維▼
(72)【発明者】
【氏名】▲羅▼ 志▲曉▼
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼ 家▲營▼
(72)【発明者】
【氏名】▲陳▼ ▲鵬▼
(72)【発明者】
【氏名】周 毅
(72)【発明者】
【氏名】廖 雄
【審査官】土屋 正志
(56)【参考文献】
【文献】特許第6825001(JP,B2)
【文献】韓国公開特許第10-2009-0019332(KR,A)
【文献】特開2001-037625(JP,A)
【文献】特開2002-223938(JP,A)
【文献】特開2016-093247(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47J 27/00
A47J 36/38
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
弁座と、
前記弁座に覆設され、且つ前記弁座と接続して蒸気チャンバを構成する弁蓋と、
前記弁座に着脱可能に取り付けられ、且つ前記弁蓋と前記弁座との間に支持されているグリッドと、を含み、
前記グリッドは複数の保持リブを含み、隣接する前記保持リブ同士の隙間の幅は7.0mmより小さくない、及び、隣接する前記保持リブ同士の隙間の幅は10.0mmより大きくないことを特徴とする蒸気弁。
【請求項2】
前記グリッドが前記弁座に係着されており、
前記弁座は、底壁及び前記底壁のエッジが上方に延びてなる回りリブを含み、前記回りリブには、内向きに突出した第1スナップが設けられ、前記グリッドのエッジには、外向きに突出した第2スナップが設けられ、前記第2スナップは前記第1スナップを超え、且つ前記第1スナップに引っかけられており、
前記グリッドの二つの対向する端部には、それぞれ少なくとも一つの前記第2スナップが設けられ、前記弁座には、それぞれ前記第2スナップと対応する第1スナップが設けられ、
前記グリッドの一方の端部に位置する前記第2スナップが前記第1スナップの下方に押さえられ、前記グリッドの他方の端部に位置する前記第2スナップが前記第1スナップに引っかけられていることを特徴とする請求項1に記載の蒸気弁。
【請求項3】
前記グリッドの少なくとも一方の端部に位置する前記第2スナップの下表面は、その自由端の方向に沿って徐々に上方に傾斜しているガイドベベルを有し、及び/又は、
前記グリッドの少なくとも一方の端部の前記第2スナップと対応する前記第1スナップの上表面には、その自由端の方向に沿って徐々に下方に傾斜しているガイドベベルを有することを特徴とする請求項2に記載の蒸気弁。
【請求項4】
前記グリッドはプラスチックグリッドであり、前記グリッドを前記第2スナップが突出している方向と反対する方向に押圧することで、前記第2スナップを内方に移動させ、且つ前記第1スナップから脱出させることができることを特徴とする請求項2に記載の蒸気弁。
【請求項5】
前記グリッドの一方の端部には、二つの前記第2スナップが設けられ、前記グリッドの他方の端部には、少なくとも一つの前記第2スナップが設けられ、前記弁座には、それぞれ前記第2スナップと対応する前記第1スナップが設けられ、
前記グリッドの前記一方の端部に位置する二つの前記第2スナップの大きさは異なり、二つの前記第2スナップと1対1で対応する二つの前記第1スナップの大きさは、それぞれ二つの前記第2スナップの大きさに適応することを特徴とする請求項2から4の何れか一項に記載の蒸気弁。
【請求項6】
前記グリッドの一方の端部には、二つの前記第2スナップが設けられ、前記グリッドの他方の端部には、少なくとも一つの前記第2スナップが設けられ、前記弁座には、それぞれ前記第2スナップと対応する前記第1スナップが設けられ、
前記グリッドの全体が軸対称構造となり、前記グリッドの前記一方の端部に位置する二つの前記第2スナップは、前記グリッドの対称軸線までの距離は異なることを特徴とする請求項2から4の何れか一項に記載の蒸気弁。
【請求項7】
前記グリッドの一方の端部には、一つの前記第2スナップが設けられ、前記グリッドの他方の端部には、少なくとも一つの前記第2スナップが設けられ、前記弁座には、それぞれ前記第2スナップと対応する前記第1スナップが設けられ、
前記グリッドの全体が軸対称構造となり、前記グリッドの前記一方の端部に位置する前記第2スナップは、前記グリッドの対称軸線から外れることを特徴とする請求項2から4の何れか一項に記載の蒸気弁。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、台所用具分野に関し、具体的には、蒸気弁及び該当蒸気弁を含む調理器具に関する。
本願は2016年8月18日に中国特許庁に出願された、考案の名称が「蒸気弁及び調理器具」である中国実用新案登録出願第2016209111786号と、2016年8月18日に中国特許庁に出願された、発明の名称が「蒸気弁及び調理器具」である中国特許出願第2016106882936号と、2016年8月18日に中国特許庁に出願された、考案の名称が「蒸気弁及び調理器具」である中国実用新案登録出願第2016209111803号と、2016年8月18日に中国特許庁に出願された、発明の名称が「蒸気弁及び調理器具」である中国特許出願第2016106931082号と、に基づき優先権を主張し、当該出願の全ての内容が本願に援用される。
【背景技術】
【0002】
現在、市場での調理器具、例えば電気炊飯器は、蒸気弁の溢れ出し防止効果を向上するために、普通は、蒸気弁の弁蓋又は弁座に、蒸気の通過を止めるための保持リブが設けられるが、炊飯過程において生じた煮汁凝固物などが、保持リブと弁座との間に形成されたデッドエンド、及び保持リブと弁蓋との間に形成されたデッドエンドに付着し易いので、クリーニング困難又はクリーニングの不完全という問題を起こして、製品の使用効果、及びユーザの体験に影響をもたらすことになる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、少なくとも既存技術における技術の課題の一つを解決するためのものである。
【0004】
そこで、本発明は、蒸気弁を提供することをその目的とする。
【0005】
本発明は、上記蒸気弁を含む調理器具を提供することを他の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を実現するために、本発明の一つの実施例は、弁座と、前記弁座に覆設され、且つ前記弁座と接続して蒸気チャンバを構成する弁蓋と、前記弁座に着脱可能に取り付けられ、且つ前記弁蓋と前記弁座との間に支持されているグリッドと、を含む蒸気弁を提供する。
【0007】
本発明の上記実施例で提供する蒸気弁によれば、弁座にグリッドを取り付けることによって、蒸気が蒸気チャンバ内での流れ距離を効率的に向上させて、製品の溢れ出し防止効果を向上させ、グリッドが弁座に着脱可能に取り付けられることで、グリッドと弁座を分解して全面的なクリーニングを行うことが便利となり、炊飯により生じた煮汁凝固物などが、グリッドと弁座との間に形成されたデッドエンドに付着して、クリーニングの困難又はクリーニングの不完全という問題、及びグリッドのクリーニングの困難又はクリーニングの不完全による蒸気弁の蒸気チャンバが塞がれ、脱泡効果が低く、炊飯時間を延長する問題を避け、即ち、グリッドを弁座に着脱可能に取り付けることで、グリッドと弁座のクリーニングに便利であると共に、蒸気弁の使用効果を確実にする。
【0008】
また、グリッドが弁蓋と弁座との間に支持されて、弁蓋に対して優れた支持作用を果たして、弁の構造強度を効率的に向上させ、弁蓋の熱による変形を避け、特に寸法が相対的に大きな蒸気弁に対して、弁蓋の寸法が大きくなると共に、弁蓋の強度を低下させ、熱によって変形しやすくなり、弁蓋と弁座との間にグリッドを添設することによって、弁蓋の熱による変形を防止する効果は一層顕著となる。
【0009】
そして、本発明の上記実施例で提供する蒸気弁によれば、さらに以下のような付加的な技術的特徴があり、上記解決方法において、好ましくは、前記グリッドが前記弁座に係着されている。
【0010】
係着の方式を採用して、グリッドの弁座での着脱可能な取り付けを実現して、構造が簡単であり、取り外しと取り付けが便利となって、グリッドを取り外してクリーニングすることが便利である。勿論、格子はボルトなどの締付部品によって弁座に固定することもできる。
【0011】
上記解決方法において、好ましくは、前記弁座は、底壁及び前記底壁のエッジが上方に延びてなる回りリブを含み、前記回りリブには、内方に突出した第1スナップが設けられ、前記グリッドのエッジには、外向きに突出した第2スナップが設けられ、前記第2スナップは前記第1スナップを超え、且つ前記第1スナップに引っかけられている。
【0012】
弁座の回りリブには、内方に突出した第1スナップが設けられることで、弁座の底壁、回りリブ及び第1スナップの間にリミットスペースを形成し、グリッドを取付ける際に、グリッドの第2スナップが第1スナップの下方のリミットスペース内に押さえられて、グリッドの弁座での強固な取付を実現し、取り外しの際に、グリッドの第2スナップを第1スナップから外に外して、便利にグリッドを取り外してクリーニングを行う。
【0013】
上記解決方法において、好ましくは、前記グリッドの二つの対向する端部には、それぞれ少なくとも一つの前記第2スナップが設けられ、前記弁座には、それぞれ前記第2スナップと対応する前記第1スナップが設けられ、前記グリッドの一方の端部に位置する前記第2スナップスが前記第1スナップの下方に押さえられ、前記グリッドの他方の端部に位置する前記第2スナップが前記第1スナップに引っかけられている。
【0014】
グリッドの二つの対向する端部には、それぞれ少なくとも一つの第2スナップが設けられ、弁座には、それぞれ第2スナップと対応する第1スナップが設けられ、組立の際に、まずは、グリッドの一方の端部の第2スナップを、弁座でそれと対応する第1スナップの下方に押さえ、それから、グリッドの他方の端部の第2スナップを、弁座でそれと対応する第1スナップの下方に押さえることで、グリッドの弁座での強固な取り付けを実現し、構造が簡単であり、組立が便利となる。
【0015】
上記解決方法において、好ましくは、前記グリッドの少なくとも一方の端部に位置する前記第2スナップの下表面には、その自由端の方向に沿って徐々に上方に傾斜しているガイドベベルを有する、及び/又は、前記グリッドの少なくとも一方の端部の前記第2スナップと対応する前記第1スナップの上表面には、その自由端の方向に沿って徐々に下方に傾斜しているガイドベベルを有する。
【0016】
第2スナップの下表面にガイドベベルが設けられ、第1スナップの上表面にガイドベベルが設けられることで、第2スナップはガイドベベルに沿って第1スナップの下方にスムーズに押され、組立が便利であり、手間が省ける。
【0017】
上記解決方法において、好ましくは、前記グリッドはプラスチックグリッドであり、前記グリッドを前記第2スナップが突出している方向と反対の方向に押圧することで、前記第2スナップを内方に移動させ、且つ前記第1スナップから脱出させることができる。
【0018】
グリッドを取り外す際に、プラスチックグリッドの自体の変形を利用して、グリッドをグリッドの第2スナップが突出している方向と反対の方向に押圧して、第2スナップを内方に移動させ、且つ第1スナップの下方から脱出して、グリッドを弁座から取り外してクリーニングを行うことを実現し、弁座に取り付けられたグリッドが取り外しにくい問題を解決する。
【0019】
言い換えれば、第1スナップと第2スナップとの係合代、及びグリッドの自体の変形を利用して、グリッドの組立及び取り外し易い効果を実現して、グリッドの取付過程における組立しにくい且つ時間がかかる問題、及び取り付けた後、取り外しにくい問題を解決する。
【0020】
本発明の一つの実施例によれば、前記グリッドの一方の端部には、二つの前記第2スナップが設けられ、前記グリッドの他方の端部には、少なくとも一つの前記第2スナップが設けられ、前記弁座には、それぞれ前記第2スナップと対応する前記第1スナップが設けられ、前記グリッドの前記一方の端部に位置する二つの前記第2スナップの大きさは異なり、二つの前記第2スナップと1対1で対応する二つの前記第1スナップの大きさは、それぞれ二つの前記第2スナップの大きさに適応する。
【0021】
普通は、蒸気弁が左右対称の構造に設計されるので、弁座に取り付けたグリッドが、通常に弁座の形状に適応する左右対称の構造に設計され、そうすると、グリッドの組立過程において、グリッドが逆方向に取り付けられることが発生し易く、グリッドが逆方向に取り付けられることを避けるために、グリッドの一方の端部に一つは大きく、一つは小さな二つの第2スナップが設けられ、弁座には、それと対応する一つは大きく、一つは小さな二つの第1スナップが設けられることで、グリッドの組立過程におけるポカヨケ効果を実現して、グリッドの組立過程において、逆方向に取り付けやすい問題を解決する。
【0022】
本発明の一つの実施例によれば、前記グリッドの一方の端部には、二つの前記第2スナップが設けられ、前記グリッドの他方の端部には、少なくとも一つの前記第2スナップが設けられ、前記弁座には、それぞれ前記第2スナップと対応する前記第1スナップが設けられ、前記グリッドの全体が軸対称構造となり、前記グリッドの前記一方の端部に位置する二つの前記第2スナップは、前記グリッドの対称軸線までの距離が異なる。
【0023】
普通は、蒸気弁が左右対称構造に設計されるので、弁座に取り付けたグリッドが、通常に弁座の形状に適応する左右対称構造に設計され、そうすると、グリッドの組立過程において、グリッドが逆方向に取り付けられることが発生しやすく、グリッドが逆方向に取り付けられることを避けるために、グリッドの一方の端部に、グリッドの対称軸線までの距離が異なる二つの第2スナップが設けられ、弁座には、それと対応する二つの第1スナップが設けられて、グリッド組立過程におけるポカヨケ効果を実現し、グリッド組立過程において逆方向に取り付けやすい問題を解決する。
【0024】
本発明の一つの実施例によれば、前記グリッドの一方の端部には、一つの前記第2スナップが設けられ、前記グリッドの他方の端部には、少なくとも一つの前記第2スナップが設けられ、前記弁座には、それぞれ前記第2スナップと対応する前記第1スナップが設けられ、前記グリッドの全体が軸対称構造となり、前記グリッドの前記一方の端部に位置する前記第2スナップは、前記グリッドの対称軸線から外れる。
【0025】
普通は、蒸気弁が左右対称構造に設計されるので、弁座に取り付けたグリッドが、通常に弁座の形状に適応する左右対称構造に設計され、そうすると、グリッドの組立過程において、グリッドが逆方向に取り付けられることが発生しやすく、グリッドが逆方向に取り付けられることを避けるために、グリッドの一方の端部には、一つの第2スナップが設置され、且つ第2スナップをグリッドの対称軸線から外れて設けて、弁座には、それと対応する一つの第1スナップが設けられ、グリッドの組立過程におけるポカヨケ効果を実現し、グリッドの組立過程において逆方向に取り付けやすい問題を解決する。
【0026】
上記解決方法において、好ましくは、前記弁座には、吸気口が開設され、前記グリッドは、複数の前記吸気口を取り囲む保持リブを含み、隣接する前記保持リブ同士が蒸気通路を構成し、前記保持リブには、隣接する前記蒸気通路を連通するためのグリッドギャップが設けられている。
【0027】
グリッドは複数の吸気口を取り囲む保持リブを含み、隣接する二つの保持リブ同士が蒸気通路を構成し、隣接する二つの蒸気通路は保持リブに設けられたグリッドギャップによって連通することで、蒸気が蒸気チャンバに入って蒸気チャンバ内での流れ距離を増加させて、優れた脱泡効果を達成し、且つ蒸気に入り混じった米粒、重湯などを蒸気と十分に分離させ、且つ蒸気チャンバ内に戻ることができ、優れた溢れ出し防止効果を達成する。
【0028】
上記解決方法において、好ましくは、隣接する保持リブ同士の隙間の幅は7.0mmより少なくないことで、大人の指が隣接する二つの保持リブの間に入られることを確実にし、保持リブ内の雑物に対してクリーニングを行って、グリッドを完全にクリーニングしにくい問題を解決する。
【0029】
上記解決方法において、好ましくは、隣接する保持リブ同士の隙間の幅は10.0mmより大きくなく、そうすると、大きさが同じスペース内において、保持リブの数を効率的に増加することができ、ひいては、保持リブで構成された蒸気通路の数を増加させ、蒸気が蒸気通路内での流れ距離を一層増加させ、優れた脱泡及び溢れ出し防止効果を達成する。
【0030】
更に好ましくは、隣接する保持リブ同士の隙間の幅を7.0mm~10.0mm範囲内に抑えることで、グリッドが完全にクリーニングしにくい問題を解決すると共に、蒸気弁が優れた溢れ出し防止効果を有することを確実にする。勿論、隣接する保持リブ同士の隙間は上記の具体的な範囲に限定されることなく、実際の状況に応じて合理的に調整できる。
【0031】
上記解決方法において、好ましくは、前記保持リブの厚さは1.0mm~2.0mmであり、グリッドの強度を確保できると共に、グリッドの変形能力に影響しない。
【0032】
上記解決方法において、好ましくは、前記弁蓋の上壁には、補強リブが設けられている。
【0033】
蒸気弁の弁蓋に補強リブを増加することによって、弁蓋の強度を効率的に補強させ、弁蓋は作業過程において、温度が高すぎることによる変形を避け、特に寸法が相対的に大きな蒸気弁に対して、弁蓋の寸法が大きくなると共に、弁蓋の強度を低下させ、熱による変形が発生しやすく、弁蓋に補強リブを設けることによって、弁蓋の熱による変形を避ける効果は一層顕著となる。
【0034】
上記解決方法において、好ましくは、前記補強リブは前記弁蓋の上壁の外壁が下方に向かって凹んで形成されたものである。補強リブは弁蓋の上壁の外壁が下方に向かって凹んで形成されたものであり、即ち弁蓋の上壁を上下凹凸構造に設計することによって、弁蓋の強度を効率的に増加させて、弁蓋の熱による変形を避ける効果を達成し、構造が簡単であり、加工は便利である。
【0035】
上記解決方法において、好ましくは、前記補強リブは前記弁蓋の上壁の内壁が下方に向かって突出して形成されたものである。
【0036】
弁蓋の構造強度を向上させるために、弁蓋の上壁の内壁面に直接に下方に向かって突出するリブを設けることによっても、弁蓋の構造強度を向上させる目的を達成することができる。
【0037】
上記解決方法において、好ましくは、前記補強リブと前記弁蓋の上壁とは射出成形された一体式の構造である。
【0038】
補強リブと弁蓋の上壁とは射出成形された一体式の構造であるので、弁蓋の構造強度を確保すると共に、補強リブの加工を簡単化させ、成形が便利である。
【0039】
上記解決方法において、好ましくは、前記補強リブの高さが0.5mm~2.0mmである。
【0040】
補強リブの高さを0.5mm~2.0mmに設計することで、補強リブの高さが小さすぎるため、弁蓋の変形を効率的に避ける効果を達成できないことを避けると共に、補強リブの高さが高すぎるため、弁蓋と弁座との間にある他の構造の正常な組立に対して干渉することを避ける。
【0041】
上記解決方法において、好ましくは、前記弁蓋の上壁の内壁面には、複数の前記補強リブが設けられて、隣接する前記補強リブ同士の隙間の幅は1.5mm~3.0mmである。
【0042】
隣接する補強リブ同士の隙間の幅を1.5mm~3.0mmに設計することで、隣接する補強リブ同士の隙間の幅が高すぎて、弁蓋変形を効率的に避ける効果を達成できないことを避けると共に、隣接する補強リブ同士の隙間の幅が小さすぎて、加工困難という状況を増加することを避ける。
【0043】
上記解決方法において、好ましくは、前記グリッドは複数の縦に設置された前記保持リブを含み、前記弁蓋の上壁が前記保持リブに支持されている。
【0044】
グリッドは複数の縦に設置された保持リブを含み、複数の保持リブは弁蓋の上壁を支持し、弁蓋に対するグリッドの支持作用を効率的に増強させ、弁蓋の熱による変形を避ける効果は顕著となる。
【0045】
上記解決方法において、好ましくは、前記弁蓋の上壁の内壁面には、複数の補強リブが設けられ、前記補強リブの形状は前記蒸気通路の形状に適応し、隣接する前記補強リブ同士は下端開口のリミット溝を限定し、前記保持リブの上端部が前記リミット溝内にリミットされている。
【0046】
蒸気弁の弁蓋に補強リブを添設することによって、弁蓋の強度を効率的に補強して、弁蓋は作業過程において、温度が高すぎることによる変形を避け、特に寸法が相対的に大きな蒸気弁に対して、弁蓋の寸法が大きくなると共に、弁蓋の強度を低下させ、熱による変形が発生しやすく、弁蓋に補強リブを設置することによって、弁蓋の熱による変形を避ける効果は一層顕著となり、保持リブの上端部を、隣接する補強リブ同士で限定されたリミット溝内にリミットさせて、グリッドを固定する作用を果たして、グリッドが蒸気チャンバ内でしっかり固定できず、移動しやすい問題を解決する。
【0047】
好ましくは、弁蓋と弁座とはプラスチックを採用して製造されたものであり、弁蓋と弁座の加工成形に便利であると共に、弁蓋と弁座とのスムーズな組立が便利であり、グリッドはプラスチックグリッドを採用することで、グリッドの加工成形に便利である共に、グリッドを弁座にスムーズに組立させて、更に好ましくは、グリッドは耐高温のプラスチックを採用して製造されたものであり、蒸気チャンバ内の蒸気温度が高すぎて、グリッドを変形させることを避ける。
【0048】
本発明の他の実施例は、取付チャンバを有する上蓋と、上記した何れか一項に記載の蒸気弁と、を含み、前記蒸気弁が前記取付チャンバ内に取り付けられている調理器具を提供する。
【0049】
本発明の上記実施例で提供する調理器具によれば、上記した何れか一項に記載の蒸気弁を含むため、前記調理器具は上記した何れか一項に記載の蒸気弁の有益的な効果を備える。
【0050】
本発明の一つの実施例によれば、前記調理器具は電気炊飯器又は電気スチーマーである。
【0051】
本発明の附加的な態様とメリットは以下の説明によって明確になり、又は本発明を実施することで理解できる。
【0052】
本発明の上記及び/又は他の態様やメリットは以下の図面を結合した実施例の説明から明確になり、容易に理解することができる。
【図面の簡単な説明】
【0053】
図1】本発明の一つの実施例に係る前記蒸気弁の分解構造の模式図である。
図2図1に示す蒸気弁のグリッドの平面構造の模式図である。
図3図1に示す蒸気弁の弁座の平面構造の模式図である。
図4図1に示す蒸気弁のグリッドと弁座とを組立した後の断面構造の模式図である。
図5図1に示す蒸気弁のグリッドと弁座とを組立した後の他の視点の断面構造の模式図である。
図6図1に示す蒸気弁の弁蓋の底面構造の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0054】
本発明の上記目的、特徴、メリットを一層明確に理解するように、以下、図面と具体的な実施の形態を結合して本発明を更に詳しく説明する。なお、衝突しない限り、本願の実施例及び実施例中の特徴を組み合せすることができる。
【0055】
本発明を充分に理解するように、以下の説明で多くの具体的な詳細を説明するが、本発明はここで説明する形態と異なる形態で実施することもできるので、本発明の保護範囲は以下で開示する具体的な実施例に限定されない。
【0056】
以下、図面を参照して本発明のいくつかの実施例の蒸気弁及び調理器具を説明する。
【実施例1】
【0057】
図1図6に示すように、本発明のいくつかの実施例は、弁座10、弁蓋20、及びグリッド30を含む、蒸気弁を提供する。
【0058】
弁蓋20が弁座10に覆設され、且つ弁座10と接続して蒸気チャンバを構成し、グリッド30が着脱可能に弁座10に取り付けられ、且つ弁蓋20と弁座10との間に支持されている。
【0059】
本発明の上記実施例で提供する蒸気弁は、グリッド30を弁座10に取り付けることによって、蒸気が蒸気チャンバ内での流れ距離を効率的に向上させて、製品の溢れ出し防止効果を向上させ、グリッド30が着脱可能に弁座10に取り付けられることで、グリッド30と弁座10とを分解して全面的なクリーニングを行うことが便利となり、炊飯により生じた煮汁凝固物などがグリッド30と弁座10との間に形成されたデッドエンドに付着して、クリーニング困難又はクリーニングの不完全という問題、及びグリッド30のクリーニング困難又はクリーニングの不完全による蒸気弁の蒸気チャンバが塞がれ、脱泡効果が低く、炊飯時間を延長するなどの問題を起こすことを避け、即ちグリッド30を着脱可能に弁座10に取り付けることで、グリッド30と弁座10とのクリーニングに便利であると共に、蒸気弁の使用効果を確実にする。
【0060】
また、グリッド30が弁蓋20と弁座10との間に支持されて、弁蓋20に対する優れた支持作用を果たして、蒸気弁の構造強度を効率的に増強させ、弁蓋20の熱による変形を避け、特に寸法が相対的に大きな蒸気弁に対して、弁蓋20の寸法が大きくなると共に、弁蓋20の強度を低下させ、熱によって変形し易く、弁蓋20と弁座10との間にグリッド30を添設することによって、弁蓋20の熱による変形を避ける効果は一層顕著となる。
【0061】
上記実施例において、好ましくは、図1に示すように、グリッド30が弁座10に係着されている。
【0062】
係着の方式を採用して、グリッド30が弁座10での着脱可能な取付を実現し、構造が簡単であり、取り外し及び取付が便利であり、グリッド30を取り外してクリーニングすることが便利である。
【0063】
本発明の一つの実施例において、図1図3図4、及び図5に示すように、弁座10は、底壁及び底壁のエッジが上方に延びてなる回りリブ102を含み、回りリブ102には、内向きに突出した第1スナップ103が設けられ、グリッド30のエッジには、外向きに突出した第2スナップ304が設けられ、第2スナップ304は第1スナップ103を超え、且つ第1スナップ103に引っかけられている。
【0064】
弁座10の回りリブ102には、内向きに突出した第1スナップ103が設けられることで、弁座10の底壁、回りリブ102及び第1スナップ103の間にリミットスペースを形成し、グリッド30を取り付ける際に、グリッド30の第2スナップ304を第1スナップ103の下方のリミットスペース内に押さえて、グリッド30の弁座10での強固な取付を実現し、取り外し時に、グリッド30の第2スナップ304を第1スナップ103から外に向かって脱出することで、グリッド30を便利に取り外してクリーニングを行う。
【0065】
上記実施例において、好ましくは、図1図4及び図5に示すように、グリッド30の二つの対向する端部には、それぞれ少なくとも一つの第2スナップ304が設けられ、弁座10には、それぞれ第2スナップ304と対応する第1スナップ103が設けられ、グリッド30の一方の端部に位置する第2スナップ304が第1スナップ103の下方に押さえられ、グリッド30の他方の端部に位置する第2スナップ304が第1スナップ103に引っかけられている。
【0066】
グリッド30の二つの対向する端部には、それぞれ少なくとも一つの第2スナップ304が設けられ、弁座10には、それぞれ第2スナップ304と対応する第1スナップ103が設けられ、組立の際、まずは、グリッド30の一方の端部の第2スナップ304を、弁座10でそれと対応する第1スナップ103の下方に押さえて、それから、グリッド30の他方の端部の第2スナップ304を、弁座10でそれと対応する第1スナップ103の下方に押さえることによって、グリッド30の弁座10での強固な取り付けを実現し、構造が簡単であり、組立が便利である。
【0067】
上記実施例において、好ましくは、図5に示すように、グリッド30の少なくとも一方の端部に位置する第2スナップ304の下表面には、その自由端の方向に沿って徐々に上方に傾斜しているガイドベベルを有し、グリッド30の少なくとも一方の端部の第2スナップ304と対応する第1スナップ103の上表面には、その自由端の方向に沿って徐々に下方に傾斜しているガイドベベルを有する。
【0068】
第2スナップ304の下表面には、ガイドベベルが設けられ、第1スナップ103の上表面には、ガイドベベルが設けられることで、第2スナップ304をガイドベベルに沿って第1スナップ103の下方にスムーズに押さえることが便利であり、組立が便利であり、手間が省ける。
【0069】
上記実施例において、好ましくは、グリッド30はプラスチックグリッドであり、グリッド30を第2スナップ304が突出している方向と反対の方向に向かって押圧して、第2スナップ304を内方に移動させ、且つ第1スナップ103から脱出することができる。
【0070】
グリッド30を取り外す際、プラスチックグリッド30の自体の変形を利用して、グリッド30を、グリッド30の第2スナップ304が突出している方向と反対の方向に向かって押圧して、第2スナップ304を内方に移動させ、且つ第1スナップ103の下方から脱出することで、グリッド30を弁座10から取り外してクリーニングすることを実現し、弁座10に取付したグリッド30が取り外しにくい問題を解決する。
【0071】
言い換えれば、第1スナップ103と第2スナップ304との係合代、及びグリッド30の自体の変形を利用して、グリッド30の組立及び取り外し易い効果を実現して、グリッド30の取付過程における組立困難且つ時間がかかる問題、及び取付した後、取り外しにくい問題を解決する。
【0072】
本発明の一つの実施例において、図2及び図3に示すように、グリッド30の一方の端部には、二つの第2スナップ304が設けられ、グリッド30の他方の端部には、少なくとも一つの第2スナップ304が設けられ、弁座10には、それぞれ第2スナップ304と対応する第1スナップ103が設けられ、グリッド30の一方の端部に位置する二つの第2スナップ304の大きさは異なり、二つの第2スナップ304と1対1で対応する二つの第1スナップ103の大きさはそれぞれ二つの第2スナップ304の大きさに適応する。
【0073】
普通は、蒸気弁が左右対称構造に設計されるので、弁座10に取り付けたグリッド30が、通常に弁座10の形状に適応する左右対称構造に設計され、そうすると、グリッド30の組立過程において、グリッド30が逆方向に取り付けられることが発生し易く、グリッド30が逆方向に取り付けられることを避けるために、グリッド30の一方の端部に一つは大きく、一つは小さな二つの第2スナップ304が設けられ、弁座10には、それと対応する一つは大きく、一つは小さな二つの第1スナップ103が設けられて、グリッド30の組立過程におけるポカヨケ効果を実現し、グリッド30の組立過程において逆方向に取り付けられ易いという問題を解決する。
【0074】
本発明の他の実施例において、グリッド30の一方の端部には、二つの第2スナップ304が設けられ、グリッド30の他方の端部には、少なくとも一つの第2スナップ304が設けられ、弁座10には、それぞれ第2スナップ304と対応する第1スナップ103が設けられ、グリッド30の全体が軸対称構造となり、グリッド30の一方の端部に位置する二つの第2スナップ304がグリッド30の対称軸線までの距離が異なる。
【0075】
普通は、蒸気弁が左右対称構造に設計されるので、弁座10に取り付けたグリッド30が、通常に弁座10の形状に適応する左右対称構造に設計され、そうすると、グリッド30の組立過程においてグリッド30が逆方向に取り付けられることが発生し易く、グリッド30が逆方向に取り付けられることを避けるために、グリッド30の一方の端部には、グリッド30の対称軸線までの距離が異なる二つの第2スナップ304が設けられ、弁座10には、それと対応する二つの第1スナップ103が設けられて、グリッド30の組立過程におけるポカヨケ効果を実現し、グリッド30の組立過程における逆方向に取り付けられ易い問題を解決する。
【0076】
本発明のさらに他の実施例において、グリッド30の一方の端部には、一つの第2スナップ304が設けられ、グリッド30の他方の端部には、少なくとも一つの第2スナップ304が設けられ、弁座10には、それぞれ第2スナップ304と対応する第1スナップ103が設けられ、グリッド30の全体が軸対称構造となり、グリッド30の一方の端部に位置する第2スナップ304はグリッド30の対称軸線から外れる。
【0077】
普通は、蒸気弁が左右対称構造に設計されるので、弁座10に取り付けたグリッド30が通常に弁座10の形状に適応する左右対称構造に設計され、そうすると、グリッド30の組立過程においてグリッド30が逆方向に取り付けられることが発生し易く、グリッド30が逆方向に取り付けられることを避けるために、グリッド30の一方の端部には、一つの第2スナップ304が設けられ、且つ第2スナップ304をグリッド30の対称軸線から外れるように設けられ、弁座10には、それと対応する一つの第1スナップ103が設けられて、グリッド30の組立過程におけるポカヨケ効果を実現し、グリッド30の組立過程における逆方向に取り付けられ易い問題を解決する。
【0078】
本発明の一つの実施例において、図1に示すように、弁座10に吸気口101が開設され、弁蓋20に排気口203が開設され、グリッド30は、複数の吸気口101を取り囲む保持リブ301を含み、隣接する保持リブ301同士が蒸気通路302を構成し、保持リブ301には、隣接する蒸気通路302を連通するためのグリッドギャップが設けられている(図示せず)。
【0079】
グリッド30は複数の吸気口101を取り囲む保持リブ301を含み、隣接する二つの保持リブ301同士が蒸気通路302を構成し、隣接する二つの蒸気通路302が保持リブ301に設けられたグリッドギャップによって連通することで、蒸気が蒸気チャンバに入って蒸気チャンバ内での流れ距離を増加させ、優れた脱泡効果を実現し、且つ蒸気に入り混じった米粒、重湯などを蒸気と十分に分離させ、且つ蒸気チャンバ内に戻ることができるので、優れた溢れ出し防止効果を達成する。
【0080】
上記実施例において、好ましくは、図1及び図2に示すように、隣接する保持リブ301同士の隙間の幅は7.0mmより小さくないことで、大人の指が隣接する二つの保持リブ301の間に入られることを確実にし、保持リブ301内の雑物をクリーニングして、グリッド30を完全にクリーニングしにくい問題を解決する。
【0081】
上記実施例において、好ましくは、図1及び図2に示すように、隣接する保持リブ301の間の隙間の幅は10.0mmより大きくなく、そうすれば、大きさが同じスペース内で、保持リブ301の数を効率的に増加することができ、ひいては、保持リブ301で構成された蒸気通路302の数を増加させて、蒸気が蒸気通路302内での流れ距離を一層増加して、優れた脱泡及び溢れ出し防止効果を達成する。
【0082】
好ましくは、図2に示すように、隣接する保持リブ301同士の隙間の幅を7.0mm~10.0mmの範囲内に抑えることで、グリッド30を完全にクリーニングしにくい問題を解決すると共に、蒸気弁が優れた溢れ出し防止効果を有することを確実にした。勿論、隣接する保持リブ301同士の隙間は、上記の具体的な範囲に限定されるものではなく、実際の状況に応じて合理的に調整でき、本発明の趣旨を逸脱することない限り、いずれも本発明の保護範囲内に含まれる。
【0083】
上記実施例において、好ましくは、保持リブ301の厚さは1.0mm~2.0mmであり、グリッド30の強度を確保できると共に、グリッド30の変形能力に影響しない。
【0084】
さらに、図1及び図2に示すように、隣接する保持リブ301の間には、接続リブ303が接続され、接続リブ303の縦の高さは保持リブ301の縦の高さより小さく、又は、接続リブ303には、蒸気が通過するための蒸気穴が開設されている(図示せず)。
【0085】
隣接する保持リブ301の間には、接続リブ303が接続されていることで、グリッド30の全体の構造強度を増強させ、接続リブ303の縦の高さは保持リブ301の縦の高さより小さく、又は、接続リブ303に蒸気が通過するための蒸気穴が開設され、接続リブ303の設置は蒸気の隣接する保持リブ301同士で構成された蒸気通路302内での流れに影響しないように確実にする。
【0086】
本発明の一つの実施例において、図6に示すように、弁蓋20の上壁の内壁面には、複数の補強リブ201が設けられ、補強リブ201の形状が蒸気通路302の形状に適応し、隣接する補強リブ201同士は下端開口のリミット溝202を限定して、保持リブ301の上端部がリミット溝202内にリミットされる。
【0087】
蒸気弁の弁蓋20に補強リブ201を添設することによって、弁蓋20の強度を効率的に増強させ、弁蓋20が作業過程において、温度が高すぎることによる変形を避け、特に寸法が相対的に大きな蒸気弁に対して、弁蓋20の寸法が大きくなると共に、弁蓋20の強度を低下させ、熱によって変形し易く、弁蓋20に補強リブ201が設けられることによって、弁蓋20の熱による変形を避ける効果は一層顕著となり、保持リブ301の上端部を隣接する補強リブ201同士で限定されたリミット溝202内にリミットされ、グリッド30を固定する作用を果たし、グリッド30がしっかり蒸気チャンバ内に固定できず、移動し易いという問題を解決する。
【実施例2】
【0088】
図1及び図6に示すように、本発明のいくつかの実施例は、弁座10と弁蓋20を含む蒸気弁を提供する。
【0089】
弁蓋20が弁座10に覆設され、且つ弁座10と接続して蒸気チャンバを構成し、弁蓋20の上壁に補強リブ201が設けられている。
【0090】
本発明の上記実施例で提供する蒸気弁は、蒸気弁の弁蓋20に補強リブ201を増加することによって、弁蓋20の強度を効率的に増強させ、弁蓋20が作業過程において、温度が高すぎることによる変形を避け、特に寸法が相対的に大きな蒸気弁に対して、弁蓋20の寸法が大きくなると共に、弁蓋20の強度を低下させ、弁蓋20に補強リブ201を設けることによって、弁蓋20の熱による変形を避ける効果は一層顕著となる。
【0091】
本発明の一つの実施例において、図1及び図6に示すように、補強リブ201は弁蓋20の上壁の外壁面が下方に向かって凹んで形成されたものである。
【0092】
補強リブ201は弁蓋20の上壁の外壁面が下方に向かって凹んで形成されたものであり、即ち弁蓋20の上壁を上下凹凸構造に設計することによって、弁蓋20の強度を効率的に増強させて、弁蓋20の熱による変形を避ける効果を達成し、構造が簡単であり、加工が便利である。
【0093】
本発明の他の実施例において、補強リブ201は弁蓋20の上壁の内壁面が下方に向かって突出して形成されたものである。
【0094】
弁蓋20の構造強度を向上させるために、弁蓋20の上壁の内壁面に直接的に下方に向かって突出しているリブが設けられることによっても弁蓋20の構造強度を向上させる目的を達成できる。
【0095】
上記実施例において、好ましくは、補強リブ201と弁蓋20の上壁とは射出成形された一体式の構造であるので、弁蓋20の構造強度を確保すると共に、補強リブ201の加工を簡単化させ、成形に便利である。
【0096】
上記実施例において、好ましくは、補強リブ201の高さは0.5mm~2.0mmである。
【0097】
補強リブ201の高さを0.5mm~2.0mmに設計することで、補強リブ201の高さが小さすぎるため、弁蓋20変形を効率的に防止する効果を達成できないことを避けると共に、補強リブ201の高さが高すぎるため、弁蓋20と弁座10との間にある他の構造の正常な組立に干渉することが発生することを避ける。
【0098】
上記実施例において、好ましくは、弁蓋20の上壁の内壁面には、複数の補強リブ201が設けられ、隣接する補強リブ201同士の隙間の幅は1.5mm~3.0mmである。
【0099】
隣接する補強リブ201同士の隙間の幅が1.5mm~3.0mmに設計され、隣接する補強リブ201同士の隙間の幅は大きすぎるため、弁蓋20変形を効率的に防止する効果を達成できないことを避けると共に、隣接する補強リブ201同士の隙間の幅が小さすぎるため、加工難度を増加させることを発生することを避ける。
【0100】
勿論、補強リブ201の高さ、隣接する補強リブ201同士の隙間の幅は、上記した具体的な限定に限定されるものではなく、実際の状況に応じて合理的に調整できる。
【0101】
本発明の一つの実施例において、図1に示すように、蒸気弁は、蒸気チャンバ内に位置され、且つ弁蓋20と弁座10との間に支持されているグリッド30をさらに含む。
【0102】
弁蓋20と弁座10との間にグリッド30が設けられ、且つグリッド30を弁蓋20と弁座10との間に支持させ、グリッド30は、弁蓋20に対する優れた支持作用を果たし、弁蓋20の熱による変形を効率的に防止する。
【0103】
さらに、図1に示すように、グリッド30は、複数の縦に設置された保持リブ301を含み、弁蓋20の上壁が保持リブ301に支持されている。
【0104】
グリッド30は、複数の縦に設置された保持リブ301を含み、複数の保持リブ301は弁蓋20の上壁を支持し、弁蓋20に対するグリッド30の支持作用を効率的に増強させ、弁蓋20の熱による変形を防止する効果は顕著となる。
【0105】
上記実施例において、好ましくは、図1に示すように、弁座10に吸気口101が開設され、弁蓋20に排気口203が開設され、複数の保持リブ301は吸気口101を取り囲み、隣接する保持リブ301同士が蒸気通路302を構成し、保持リブ301には、隣接する蒸気通路302を連通するためのグリッドギャップが設けられている(図示せず)。
【0106】
複数の保持リブ301は弁座10の吸気口101を取り囲むように設けられ、且つ隣接する二つの保持リブ301同士が蒸気通路302を構成し、隣接する二つの蒸気通路302は保持リブ301のグリッドギャップによって連通することで、蒸気が蒸気チャンバに入って蒸気チャンバ内での流れ距離を増加させ、優れた脱泡効果を達成し、且つ蒸気に入り混じった米粒、重湯等を蒸気と十分に分離させ、且つ蒸気チャンバ内に戻ることができ、優れた溢れ出し防止効果を達成する。
【0107】
上記実施例において、好ましくは、図1に示すように、隣接する保持リブ301の間には、接続リブ303が接続され、接続リブ303の縦の高さは保持リブ301の縦の高さより小さく、又は、接続リブ303には蒸気が通過するための蒸気穴が開設されている。
【0108】
隣接する保持リブ301の間に接続リブ303が接続されていることで、グリッド30の全体の構造強度を増強させ、接続リブ303の縦の高さは保持リブ301の縦の高さより小さく、又は、接続リブ303に蒸気が通過するための蒸気穴が開設されて、接続リブ303の設置は、蒸気が隣接する保持リブ301同士で構成された蒸気通路302内での流れに確実に影響しないようにする。
【0109】
上記実施例において、好ましくは、図1及び図6に示すように、弁蓋20の上壁の内壁面には、複数の補強リブ201が設けられ、隣接する補強リブ201同士が下端開口のリミット溝202を限定し、保持リブ301の上端部がリミット溝202内にリミットされる。
【0110】
保持リブ301の上端部が、隣接する補強リブ201同士で限定されたリミット溝202内にリミットされて、グリッド30を固定する作用を果たして、グリッド30が蒸気チャンバ内でしっかり固定できず、移動し易い問題を解決する。
【0111】
好ましくは、補強リブ201の形状は隣接する保持リブ301同士で構成された蒸気通路302の形状に適応する。
【0112】
本発明の一つの実施例において、図1に示すように、弁座10は、底壁及び底壁のエッジが上方に延びてなる回りリブ102を含み、回りリブ102には、内向きに突出した第1スナップ103が設けられ、グリッド30のエッジには、外向きに突出した第2スナップ304が設けられ、第2スナップ304は第1スナップ103を超え、且つ第1スナップ103に引っかけられている。
【0113】
グリッド30が弁座10に係着されることで、グリッド30と弁座10との組立の堅固性を確保すると共に、グリッド30を取り外して全面的なクリーニングを行うことが便利となり、炊飯により生じた煮汁凝固物等がグリッド30と弁座10との間に生じたデッドエンドに付着して、クリーニング困難又はクリーニングの不完全という問題を起こすことを避ける。
【0114】
勿論、グリッド30は他の方式、例えばボルト接続方式により、弁座10に固定することもできる。
【実施例3】
【0115】
これは実施例1と実施例3との結合である。
【0116】
図1図6に示すように、本発明のいくつかの実施例は、蒸気弁は弁座10と、弁蓋20及びグリッド30を含む蒸気弁を提供する。
【0117】
弁蓋20が弁座10に覆設され、且つ弁座10と接続して蒸気チャンバを構成し、グリッド30が弁座10に着脱可能に取り付けられ、且つ弁蓋20と弁座10との間に支持されている。
【0118】
本発明の上記実施例で提供する蒸気弁は、グリッド30を弁座10に取り付けることによって、蒸気が蒸気チャンバ内での流れ距離を効率的に向上させて、製品の溢れ出し防止効果を向上させ、グリッド30が弁座10に着脱可能に取り付けられることで、グリッド30と弁座10とを分解して全面的なクリーニングを行うことが便利であり、炊飯により生じた煮汁凝固物等がグリッド30と弁座10との間に形成されたデッドエンドに付着して、クリーニング困難又はクリーニングの不完全という問題、及びグリッド30のクリーニング困難又はクリーニングの不完全により蒸気弁の蒸気チャンバが塞がれ、脱泡効果が低く、炊飯時間を延長するなどの問題を起こすことを避け、即ちグリッド30を弁座10に着脱可能に取り付けて、グリッド30と弁座10のクリーニングが便利であると共に、蒸気弁の使用効果を確実にする。
【0119】
また、グリッド30が弁蓋20と弁座10との間に支持されて、弁蓋20に対する優れた支持作用を果たし、バルブの構造強度を効率的に増強させ、弁蓋20の熱による変形を防止し、特に寸法が相対的に大きな蒸気弁に対して、弁蓋20の寸法が大きくなると共に、弁蓋20の強度を低下させ、熱によって変形し易く、弁蓋20と弁座10との間にグリッド30を添設することによって、弁蓋20の熱による変形を防止する効果は一層顕著となる。
【0120】
上記実施例において、好ましくは、図1に示すように、グリッド30が弁座10に係着されている。
【0121】
係着の方式を採用して、グリッド30の弁座10での着脱可能な取り付けを実現し、構造が簡単であり、取り外しと取り付けが便利であり、グリッド30を取り外してクリーニングを行うことに便利である。
【0122】
本発明の一つの実施例において、図1図3図4、及び図5に示すように、弁座10は底壁、及び底壁のエッジが上方に延びてなる回りリブ102を含み、回りリブ102には、内向きに突出した第1スナップ103が設けられて、グリッド30のエッジには、外向きに突出した第2スナップ304が設けられ、第2スナップ304は第1スナップ103を超え、且つ第1スナップ103に引っかけられている。
【0123】
弁座10の回りリブ102には、内向きに突出した第1スナップ103が設けられることで、弁座10の底壁、回りリブ102及び第1スナップ103との間にリミットスペースを形成し、グリッド30を取付ける際、グリッド30の第2スナップ304を第1スナップ103下方のリミットスペース内に押さえて、グリッド30の弁座10での強固な取り付けを実現し、取り外しの際に、グリッド30の第2スナップ304を第1スナップ103から外に脱出させることで、グリッド30を取り外してクリーニングを行うことに便利である。
【0124】
上記実施例において、好ましくは、図1図4、及び図5に示すように、グリッド30の二つの対向する端部には、それぞれ少なくとも一つの第2スナップ304が設けられ、弁座10には、それぞれ第2スナップ304と対応する第1スナップ103が設けられ、グリッド30の一方の端部に位置する第2スナップ304が第1スナップ103の下方に押さえられ、グリッド30の他方の端部に位置する第2スナップ304が第1スナップ103上に引っかけられている。
【0125】
グリッド30の二つの対向する端部には、それぞれ少なくとも一つの第2スナップ304が設けられ、弁座10には、それぞれ第2スナップ304と対応する第1スナップ103が設けられ、組立の際に、まずは、グリッド30の一方の端部の第2スナップ304を、弁座10でそれと対応する第1スナップ103の下方に押さえ、それから、グリッド30の他方の端部の第2スナップ304を、弁座10でそれと対応する第1スナップ103の下方に押さえて、グリッド30の弁座10での強固な取り付けを実現し、構造が簡単であり、組立が便利である。
【0126】
上記実施例において、好ましくは、図5に示すように、グリッド30の少なくとも一方の端部に位置する第2スナップ304の下表面には、その自由端の方向に沿って徐々に上方に向かって傾斜しているガイドベベルを有し、グリッド30の少なくとも一方の端部の第2スナップ304と対応する第1スナップ103の上表面には、その自由端の方向に沿って徐々に下方に向かって傾斜しているガイドベベルを有する。
【0127】
第2スナップ304の下表面には、ガイドベベルが設けられ、第1スナップ103の上表面には、ガイドベベルが設けられることで、第2スナップ304がガイドベベルに沿って第1スナップ103の下方にスムーズに押さえられることに便利であり、組立が便利であり、手間が省ける。
【0128】
上記実施例において、好ましくは、グリッド30はプラスチックグリッドであり、グリッド30を第2スナップ304が突出している方向と反対の方向に押圧することで、第2スナップ304を内方に移動させ、且つ第1スナップ103から脱出する。
【0129】
グリッド30を取り外す際に、プラスチックグリッド30の自体の変形を利用して、グリッド30をグリッド30の第2スナップ304が突出している方向と反対の方向に押圧して、第2スナップ304を内方に移動させ、且つ第1スナップ103の下方から脱出して、グリッド30の弁座10から取り外してクリーニングを行うことを実現して、弁座10に取り付けられたグリッド30が取り外しにくい問題を解決する。
【0130】
言い換えれば、第1スナップ103と第2スナップ304との係合代、及びグリッド30の自体の変形を利用して、グリッド30の組立及び取り外し易い効果を実現して、グリッド30の取付過程において、組立しにくい且つ時間がかかる問題、及び取付した後、取り外しにくい問題を解決する。
【0131】
本発明の一つの実施例において、図2及び図3に示すように、グリッド30の一方の端部には、二つの第2スナップ304が設けられ、グリッド30の他方の端部には、少なくとも一つの第2スナップ304が設けられ、弁座10には、それぞれ第2スナップ304と対応する第1スナップ103が設けられ、グリッド30の一方の端部に位置する二つの第2スナップ304の大きさは異なり、二つの第2スナップ304と1対1で対応する二つの第1スナップ103の大きさは、それぞれ二つの第2スナップ304の大きさに適応する。
【0132】
普通は、蒸気弁が左右対称構造に設計されるので、弁座10に取り付けたグリッド30が、通常に弁座10の形状に適応する左右対称構造に設計され、そうすると、グリッド30の組立過程において、グリッド30が逆方向に取り付けられることが発生し易く、グリッド30が逆方向に取り付けられることを避けるために、グリッド30の一方の端部には、一つは大きく、一つは小さな二つの第2スナップ304が設けられ、弁座10には、それと対応する一つは大きく、一つは小さな二つの第1スナップ103が設けられることで、グリッド30の組立過程におけるポカヨケ効果を実現して、グリッド30の組立過程における逆方向に取り付けられ易い問題を解決する。
【0133】
本発明の他の実施例において、グリッド30の一方の端部には、二つの第2スナップ304が設けられ、グリッド30の他方の端部には、少なくとも一つの第2スナップ304が設けられ、弁座10には、それぞれ第2スナップ304と対応する第1スナップ103が設けられ、グリッド30の全体が軸対称構造となり、グリッド30の一方の端部に位置する二つの第2スナップ304がグリッド30の対称軸線までの距離が異なる。
【0134】
普通は、蒸気弁が左右対称構造に設計されるので、弁座10に取り付けたグリッド30が、通常に弁座10の形状に適応する左右対称構造に設計され、そうすると、グリッド30の組立過程において、グリッド30が逆方向に取り付けられることが発生し易く、グリッド30が逆方向に取り付けられることを避けるために、グリッド30の一方の端部にグリッド30の対称軸線までの距離が異なる二つの第2スナップ304が設けられ、弁座10には、それと対応する二つの第1スナップ103が設けられ、グリッド30組立過程におけるポカヨケ効果を実現して、グリッド30の組立過程において逆方向に取り付けられ易い問題を解決する。
【0135】
本発明の又一つの実施例において、グリッド30の一方の端部には、一つの第2スナップ304が設けられ、グリッド30の他方の端部には、少なくとも一つの第2スナップ304が設けられ、弁座10には、それぞれ第2スナップ304と対応する第1スナップ103が設けられ、グリッド30の全体が軸対称構造となり、グリッド30の一方の端部に位置する第2スナップ304がグリッド30の対称軸線から外れる。
【0136】
普通は、蒸気弁が左右対称構造に設計されるので、弁座10に取り付けたグリッド30が、通常に弁座10の形状に適応する左右対称構造に設計され、そうすると、グリッド30の組立過程において、グリッド30が逆方向に取り付けられることが発生し易く、グリッド30が逆方向に取り付けられることを避けるために、グリッド30の一方の端部には、一つの第2スナップ304が設けられ、且つ第2スナップ304をグリッド30の対称軸線から外れるように設けて、弁座10には、それと対応する一つの第1スナップ103が設けられて、グリッド30の組立過程におけるポカヨケ効果を実現して、グリッド30の組立過程において逆方向に取り付けられ易い問題を解決する。
【0137】
勿論、グリッドは他の方式、例えばボルト接続方式によって弁座に固定することもできる。
【0138】
本発明の一つの実施例において、図1に示すように、弁座10には、吸気口101が開設され、弁蓋20には、排気口203が開設され、グリッド30は複数の吸気口101を取り囲む保持リブ301を含み、隣接する保持リブ301同士が蒸気通路302を構成し、保持リブ301には、隣接する蒸気通路302を連通するためのグリッドギャップが設けられている(図示せず)。
【0139】
グリッド30は複数の吸気口101を取り囲む保持リブ301を含み、隣接する二つの保持リブ301同士が蒸気通路302を構成し、隣接する二つの蒸気通路302は保持リブ301に設けられたグリッドギャップによって連通することで、蒸気が蒸気チャンバに入って蒸気チャンバ内での流れ距離を増加させて、優れた脱泡効果を達成し、且つ蒸気に入り混じった米粒、重湯等を蒸気と十分に分離させ、且つ蒸気チャンバ内に戻ることができ、優れた溢れ出し防止効果を達成する。
【0140】
上記実施例において、好ましくは、図1及び図2に示すように、隣接する保持リブ301同士の隙間の幅は7.0mmより小さくないことで、大人の指が隣接する二つの保持リブ301の間に入ることを確実にし、保持リブ301内の雑物に対してクリーニングを行うことによって、グリッド30を完全にクリーニングしにくい問題を解決する。
【0141】
上記実施例において、好ましくは、図1及び図2に示すように、隣接する保持リブ301同士の隙間の幅は10.0mmより大きくなく、そうすると、同じ大きさのスペース内で、保持リブ301の数を効率的に増加することができ、ひいては保持リブ301で構成された蒸気通路302の数を増加させて、蒸気が蒸気通路302内での流れ距離を一層増加させ、優れた脱泡及び溢れ出し防止効果を達成する。
【0142】
好ましくは、図2に示すように、隣接する保持リブ301同士の隙間の幅を7.0mm~10.0mmの範囲内に抑えることで、グリッド30を完全にクリーニングしにくい問題を解決すると共に、蒸気弁が優れた溢れ出し防止効果を有することを確実にする。勿論、隣接する保持リブ301同士の隙間が上記した具体的な範囲に限定されることはなく、実際の状況に応じて合理的に調整でき、本発明の趣旨を逸脱することない限り、いずれも本発明の保護範囲内に含まれる。
【0143】
上記実施例において、好ましくは、保持リブ301の厚さは1.0mm~2.0mmであり、グリッド30の強度を確保できると共に、グリッド30の変形能力に影響しない。
【0144】
さらに、図1及び図2に示すように、隣接する保持リブ301の間には、接続リブ303が接続されて、接続リブ303の縦の高さは保持リブ301の縦の高さより小さく、又は、接続リブ303には、蒸気が通過するための蒸気穴が開設されている(図示せず)。
【0145】
隣接する保持リブ301の間には、接続リブ303が接続されていることで、グリッド30の全体の構造強度を増強させ、接続リブ303の縦の高さは保持リブ301の縦の高さより小さく、又は、接続リブ303には、蒸気の通過するための蒸気穴が開設されていることで、接続リブ303の設置は、蒸気が隣接する保持リブ301同士で構成された蒸気通路302内での流れに確実に影響しないようにする。
【0146】
図1及び図2に示すように、弁蓋20が弁座10に覆設され、且つ弁座10と接続して蒸気チャンバを構成し、弁蓋20の上壁には、補強リブ201が設けられている。
【0147】
蒸気弁の弁蓋20に補強リブ201を増加することによって、弁蓋20の強度を効率的に増加させて、弁蓋20が作業過程において、温度が高すぎて変形することを防止し、特に寸法が相対的に大きな蒸気弁に対して、弁蓋20の寸法が大きくなると共に、弁蓋20の強度を低下させ、弁蓋20に補強リブ201を設けることによって、弁蓋20の熱による変形を防止する効果は一層顕著となる。
【0148】
本発明の一つの実施例において、図1及び図2に示すように、補強リブ201は弁蓋20の上壁の外壁面が下方に向かって凹んで形成されたものである。
【0149】
補強リブ201は弁蓋20の上壁の外壁面が下方に向かって凹んで形成されたものであり、即ち弁蓋20の上壁を上下凹凸構造に設計することによって、弁蓋20の強度を効率的に増強させて、弁蓋20の熱による変形を防止する効果を達成し、構造が簡単であり、加工が便利である。
【0150】
本発明の他の実施例において、補強リブ201は弁蓋20の上壁の内壁面が下方に突出して形成されたものである。
【0151】
弁蓋20の構造強度を向上させるために、弁蓋20の上壁の内壁面に下方に向かって突出しているリブを直接に設けることで、弁蓋20の構造強度を向上させる目的を達成することもできる。
【0152】
上記実施例において、好ましくは、補強リブ201と弁蓋20の上壁とは射出成形された一体式の構造であり、弁蓋20の構造強度を確保すると共に、補強リブ201の加工を簡単化し、成形が便利である。
【0153】
上記実施例において、好ましくは、補強リブ201の高さは0.5mm~2.0mmである。
【0154】
上記実施例において、好ましくは、弁蓋20の上壁の内壁面には、複数の補強リブ201が設けられ、隣接する補強リブ201同士の隙間の幅は1.5mm~3.0mmである。
【0155】
勿論、補強リブ201の高さ、隣接する補強リブ201同士の隙間の幅は、上記した具体的な限定に限らず、実際の状況に応じて合理的に調整できる。グリッド30は、蒸気チャンバ内に位置され、且つ弁蓋20と弁座10との間に支持されている。
【0156】
弁蓋20と弁座10との間にグリッド30が設けられ、且つグリッド30を弁蓋20と弁座10との間に支持させ、グリッド30は弁蓋20に対する優れた支持作用を果たし、弁蓋20の熱による変形を効率的に防止する。
【0157】
さらに、図1に示すように、グリッド30は複数の縦に設置された保持リブ301を含み、弁蓋20の上壁が保持リブ301に支持されている。
【0158】
グリッド30は複数の縦に設置された保持リブ301を含み、複数の保持リブ301は弁蓋20の上壁を支持して、弁蓋20に対するグリッド30の支持作用を効率的に増強させて、弁蓋20の熱による変形を防止する効果を顕著とする。
【0159】
上記実施例において、好ましくは、図1に示すように、弁座10には、吸気口101が開設され、弁蓋20には、排気口203が開設され、複数の保持リブ301は吸気口101を取り囲んで、隣接する保持リブ301同士が蒸気通路302を構成し、保持リブ301には、隣接する蒸気通路302を連通するためのグリッドギャップが設けられている(図示せず)。複数の保持リブ301が弁座10の吸気口101を取り囲んで設けて、且つ隣接する二つの保持リブ301同士は蒸気通路302を構成し、隣接する二つの蒸気通路302は保持リブ301のグリッドギャップによって連通することで、蒸気が蒸気チャンバに入って蒸気チャンバ内での流れ距離を増加させて、優れた脱泡効果を達成し、且つ蒸気に入り混じった米粒、重湯等を蒸気と十分に分離させ、且つ蒸気チャンバ内に戻ることができ、優れた溢れ出し防止効果を達成する。
【0160】
上記実施例において、好ましくは、図1に示すように、隣接する保持リブ301の間には、接続リブ303が接続され、接続リブ303の縦の高さは保持リブ301の縦の高さより小さく、又は、接続リブ303には、蒸気が通過するための蒸気穴が開設されている。
【0161】
隣接する保持リブ301の間には、接続リブ303が接続されていることで、グリッド30の全体の構造強度を増強させ、接続リブ303の縦の高さは保持リブ301の縦の高さより小さく、又は、接続リブ303には、蒸気が通過するための蒸気穴が開設されて、接続リブ303の設置は、蒸気が隣接する保持リブ301同士で構成された蒸気通路302内での流れに確実に影響しないようにする。
【0162】
本発明の一つの実施例において、図6に示すように、弁蓋20の上壁の内壁面には、複数の補強リブ201が設けられ、補強リブ201の形状は蒸気通路302の形状に適応し、隣接する補強リブ201同士は下端開口のリミット溝202を限定して、保持リブ301の上端部がリミット溝202内にリミットされる。
【0163】
蒸気弁の弁蓋20に補強リブ201を添設することによって、弁蓋20の強度を効率的に増強させて、弁蓋20が作業過程において、温度が高すぎることによる変形を防止し、特に寸法が相対的に大きな蒸気弁に対して、弁蓋20の寸法が大きくなると共に、弁蓋20の強度を低下させ、熱によって変形し易く、弁蓋20に補強リブ201を設けることによって、弁蓋20の熱による変形を防止する効果は一層顕著となり、保持リブ301の上端部を隣接する補強リブ201同士で限定されたリミット溝202内にリミットさせて、グリッド30を固定する作用を果たして、グリッド30の蒸気チャンバ内でしっかり固定できず、移動し易い問題を解決する。
【0164】
本発明の他の態様の実施例は、上蓋と、上記した何れか一項に記載の蒸気弁を含み、上蓋は取付チャンバを有し、蒸気弁が取付チャンバ内に取り付けられている調理器具を提供する(図示せず)。
【0165】
本発明の上記実施例で提供する調理器具によれば、上記した何れか一項に記載の蒸気弁を含むため、前記調理器具は上記した何れか一項に記載の蒸気弁の有益効果を有する。
【0166】
本発明の一つの実施例において、前記調理器具は電気炊飯器又は電気スチーマーである。
【0167】
勿論、前記調理器具は上記電気炊飯器又は電気スチーマーの他に、蒸気弁を採用して排気を行う他の調理器具であってもよく、本発明の趣旨を逸脱することない限り、いずれも本発明の保護範囲内に含まれる。
【0168】
つまり、本発明の実施例で提供する蒸気弁は、係着の方式を採用してグリッドを着脱可能に弁座に取り付けて、組立と取り外しが便利であり、手間が省け、グリッドと弁座とを分解して全面的なクリーニングを行うことに便利であり、炊飯により生じた煮汁凝固物などがグリッドと弁座との間に形成されたデッドエンドに付着して、クリーニング困難又はクリーニング不完全の問題、及びグリッドのクリーニング困難又はクリーニング不完全によって蒸気弁の蒸気チャンバが塞がれ、脱泡効果が低く、炊飯時間を延長するなどの問題を起こすことを避け、グリッドと弁座のスナップとの相対的な大きさ又は相対的な位置を合理的に設計することによって、優れたポカヨケ効果を実現して、グリッドが逆方向に取り付けられることが発生する問題を避ける。
【0169】
添付請求項があるが、本発明は以下の規定に限定される。
【0170】
1.弁座と、前記弁座に覆設され、且つ前記弁座と接続して蒸気チャンバを構成する弁蓋と、前記弁座に着脱可能に取り付けられ、且つ前記弁蓋と前記弁座との間に支持されているグリッドと、を含む蒸気弁。
【0171】
2.前記グリッドが前記弁座に係着されている規定1に記載の蒸気弁。
【0172】
3.前記弁座は、底壁及び前記底壁のエッジが上方に延びてなる回りリブを含み、前記回りリブには、内向きに突出した第1スナップが設けられ、前記グリッドのエッジには、外向きに突出した第2スナップが設けられ、前記第2スナップは前記第1スナップを超え、且つ前記第1スナップに引っかけられている規定2に記載の蒸気弁。
【0173】
4.前記グリッドの二つの対向する端部には、それぞれ少なくとも一つの前記第2スナップが設けられ、前記弁座には、それぞれ前記第2スナップと対応する前記第1スナップが設けられ、前記グリッドの一方の端部に位置する前記第2スナップが前記第1スナップの下方に押さえられ、前記グリッドの他方の端部に位置する前記第2スナップが前記第1スナップに引っかけられている規定3に記載の蒸気弁。
【0174】
5.前記グリッドの少なくとも一方の端部に位置する前記第2スナップの下表面には、その自由端の方向に沿って徐々に上方に傾斜しているガイドベベルを有する、及び/又は、前記グリッドの少なくとも一方の端部の前記第2スナップと対応する前記第1スナップの上表面には、その自由端の方向に沿って徐々に下方に傾斜しているガイドベベルを有する、規定4に記載の蒸気弁。
【0175】
6.前記グリッドはプラスチックグリッドであり、前記グリッドを前記第2スナップが突出している方向と反対の方向に押圧することで、前記第2スナップを内方に移動させ、且つ前記第1スナップから脱出させることができる規定4に記載の蒸気弁。
【0176】
7.前記グリッドの一方の端部には、二つの前記第2スナップが設けられ、前記グリッドの他方の端部には、少なくとも一つの前記第2スナップが設けられ、前記弁座には、それぞれ前記第2スナップと対応する前記第1スナップが設けられ、前記グリッドの前記一方の端部に位置する二つの前記第2スナップの大きさは異なり、二つの前記第2スナップと1対1で対応する二つの前記第1スナップの大きさは、それぞれ二つの前記第2スナップの大きさに適応する規定3から6の何れか一項に記載の蒸気弁。
【0177】
8.前記グリッドの一方の端部には、二つの前記第2スナップが設けられ、前記グリッドの他方の端部には、少なくとも一つの前記第2スナップが設けられ、前記弁座には、それぞれ前記第2スナップと対応する前記第1スナップが設けられ、前記グリッドの全体が軸対称構造となり、前記グリッドの前記一方の端部に位置する二つの前記第2スナップは、前記グリッドの対称軸線までの距離が異なる規定3から6の何れか一項に記載の蒸気弁。
【0178】
9.前記グリッドの一方の端部には、一つの前記第2スナップが設けられ、前記グリッドの他方の端部には、少なくとも一つの前記第2スナップが設けられ、前記弁座には、それぞれ前記第2スナップと対応する前記第1スナップが設けられ、前記グリッドの全体が軸対称構造となり、前記グリッドの前記一方の端部に位置する前記第2スナップは、前記グリッドの対称軸線から外れる規定3から6の何れか一項に記載の蒸気弁。
【0179】
10.前記弁座には、吸気口が開設され、前記グリッドは、複数の前記吸気口を取り囲む保持リブを含み、隣接する前記保持リブ同士が蒸気通路を構成し、前記保持リブには、隣接する前記蒸気通路を連通するためのグリッドギャップが設けられている上記した何れか一項に記載の蒸気弁。
【0180】
11.隣接する前記保持リブ同士の隙間の幅は7.0mmより小さくない、及び/又は、隣接する前記保持リブ同士の隙間の幅は10.0mmより大きくない規定10に記載の蒸気弁。
【0181】
12.前記保持リブの厚さは1.0mm~2.0mmである規定10に記載の蒸気弁。
【0182】
13.前記弁蓋の上壁の内壁面には、複数の補強リブが設けられ、前記補強リブの形状は前記蒸気通路の形状に適応し、隣接する前記補強リブ同士が下端開口のリミット溝を限定して、前記保持リブの上端部が前記リミット溝内にリミットされている規定10に記載の蒸気弁。
【0183】
14.弁座と、前記弁座に覆設され、且つ前記弁座と接続して蒸気チャンバを構成する弁蓋と、を含み、前記弁蓋の上壁には補強リブが設けられている蒸気弁。
【0184】
15.前記補強リブは前記弁蓋の上壁の外壁面が下方に向かって凹んで形成されたものである規定14に記載の蒸気弁。
【0185】
16.前記補強リブは前記弁蓋の上壁の内壁面が下方に突出して形成されたものである規定14に記載の蒸気弁。
【0186】
17.前記補強リブと前記弁蓋の上壁とは射出成形された一体式の構造である規定14に記載の蒸気弁。
【0187】
18.前記補強リブの高さは0.5mm~2.0mmである規定14に記載の蒸気弁。
【0188】
19.前記弁蓋の上壁の内壁面には、複数の前記補強リブが設けられ、隣接する前記補強リブ同士の隙間の幅は1.5mm~3.0mmである規定14に記載の蒸気弁。
【0189】
20.前記蒸気チャンバ内に位置され、且つ前記弁蓋と前記弁座との間に支持されているグリッドをさらに含む規定14から19の何れか一項に記載の蒸気弁。
【0190】
21.前記グリッドは複数の縦に設置された保持リブを含み、前記弁蓋の上壁が前記保持リブに支持されている規定20に記載の蒸気弁。
【0191】
22.前記弁座には、吸気口が開設され、複数の前記保持リブは前記吸気口を取り囲み、隣接する前記保持リブ同士が蒸気通路を構成し、前記保持リブには、隣接する前記蒸気通路を連通するためのグリッドギャップが設けられている規定21に記載の蒸気弁。
【0192】
23.前記弁蓋の上壁の内壁面には、複数の前記補強リブが設けられ、隣接する前記補強リブ同士が下端開口のリミット溝を限定し、前記保持リブの上端部が前記リミット溝内にリミットされる規定21に記載の蒸気弁。
【0193】
24.前記弁座は、底壁及び前記底壁のエッジが上方に延びてなる回りリブを含み、前記回りリブには、内向きに突出した第1スナップが設けられ、前記グリッドのエッジには、外向きに突出した第2スナップが設けられ、前記第2スナップは前記第1スナップを超え、且つ前記第1スナップに引っかけられている規定20に記載の蒸気弁。
【0194】
25.取付チャンバを有する上蓋と、上記した何れか一項に記載の蒸気弁と、を含み、前記蒸気弁が前記取付チャンバ内に取り付けられる調理器具。
【0195】
以上、理解の明瞭化のために、説明及び例示によって詳しく記述したが、当業者は本発明の趣旨を鑑みて、添付規定を逸脱しない精神又は範囲内で、本発明に対していくつかの変更及び修正を行うことができることは明らかである。理解できるように、本出願で用いられた用語は、具体的な実施の形態のみに用いられ、本発明の範囲を表すことではない。
【0196】
本発明において、別途に明確な定義や限定がある場合を除き、「取り付ける」、「繋がる」、「接続」、「固定」等の用語は、幅広く理解されるべきであり、例えば、固定接続してもよく、取り外し可能に接続する又は一体に接続してもよく、機械的接続でもよく、電気的な接続でもよく、直接に接続してもよく、中間媒介を介して間接に接続してもよく、二つの部品の内部を連通してもよい。当業者にとっては、具体的な場合によって、上記用語の本発明における具体的な意味を理解できるであろう。
【0197】
本明細書の記述において、「一つの実施例」、「いくつかの実施例」、「例示」、「具体的な例示」、又は「いくつかの例示」等の用語は、この実施例又は例示を結合して記述した具体的な特徴、構造、材料、又は特性が本発明の少なくとも一つの実施例又は例示に含まれていることを意味する。本明細書において、上記用語の例示的な記述は、同じ実施例又は例示を指すとは限らない。また、記述した具体的な特徴、構造、材料、又は特性は、何れの一つ又は複数の実施例又は例示において適切な方式で組み合わせることができる。
【0198】
以上、本発明の望ましい実施例であり、本発明を限定するものでなく、当業者にとって、本発明は種々な変更と変化を有する。本発明の精神及び原則内で、何れかの修正、均等差し替え、改善などが、本発明の保護範囲内に含まれる。
【0199】
ここで、図1図6における符号と部品名との対応関係は以下のとおりである。
【符号の説明】
【0200】
10:弁座
101:吸気口
102:回りリブ
103:第1スナップ
20:弁蓋
201:補強リブ
202:リミット溝
203:排気口
30:グリッド
301:保持リブ
302:蒸気通路
303:接続リブ
304:第2スナップ
図1
図2
図3
図4
図5
図6