(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-17
(45)【発行日】2022-11-28
(54)【発明の名称】効率的な低レイテンシ通信のためのフレキシブルな送信ユニットおよび肯定応答フィードバックタイムライン
(51)【国際特許分類】
H04W 28/04 20090101AFI20221118BHJP
H04W 28/06 20090101ALI20221118BHJP
H04L 69/00 20220101ALI20221118BHJP
【FI】
H04W28/04 110
H04W28/06 110
H04L69/00
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021020722
(22)【出願日】2021-02-12
(62)【分割の表示】P 2018528256の分割
【原出願日】2016-12-09
【審査請求日】2021-02-15
(32)【優先日】2015-12-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2016-12-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】507364838
【氏名又は名称】クアルコム,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100163522
【氏名又は名称】黒田 晋平
(72)【発明者】
【氏名】ジン・ジアン
(72)【発明者】
【氏名】タオ・ルオ
(72)【発明者】
【氏名】ティンファン・ジ
(72)【発明者】
【氏名】ピーター・プイ・ロク・アン
(72)【発明者】
【氏名】ジョセフ・ビナミラ・ソリアガ
(72)【発明者】
【氏名】クリシュナ・キラン・ムッカヴィリ
【審査官】倉本 敦史
(56)【参考文献】
【文献】特表2011-501898(JP,A)
【文献】特表2011-507334(JP,A)
【文献】NTT DOCOMO, INC.,5G Vision for 2020 and Beyond,3GPP RAN workshop on 5G, RWS-150051,2015年09月03日,pp.1-23
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤレス通信のための方法であって、
少なくとも第1のデータユニットをサブフレームにおいて受信されるようにスケジューリングするダウンリンク制御領域の第1の部分を前記サブフレーム内で受信するステップであって、前記サブフレームがスロットであり、前記サブフレームが少なくとも2つの送信時間間隔(TTI)を含み、各サブフレームが、前記ダウンリンク制御領域と、データ領域と、アップリンク制御領域とを含む、ステップと、
前記データ領域の第1のTTIにおいて前記第1のデータユニットを受信するステップと、
前記データ領域の第2のTTIにおいて第2のデータユニットを受信するステップと、
前記第1および第2のデータユニットの受信に個別に肯定応答するステップであって、前記第1のデータユニットが前記アップリンク制御領域において肯定応答され
、前記第2のデータユニットが、前記第1のデータユニットが肯定応答されるアップリンク制御領域とは異なるアップリンク制御領域において肯定応答される、ステップとを含
む、方法。
【請求項2】
個別に肯定応答する前記ステップは、前記第1および第2のデータユニットに関する肯定応答/否定応答(ACK/NACK)をそれぞれに異なるサブフレームにおいて送信するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記サブフレームにおける前記第1および第2のデータユニットはそれぞれ、第1および第2のハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスに対応する、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
第1の制御部分は前記第2のデータユニットをスケジューリングする、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第2のデータユニットをスケジューリングする前記ダウンリンク制御領域の第2の制御部分を前記サブフレーム内で受信するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
ワイヤレス通信のための方法であって、
少なくとも第1のデータユニットをサブフレームにおいて送信されるようにスケジューリングするダウンリンク制御領域の第1の部分を前記サブフレーム内で送信するステップであって、前記サブフレームがスロットであり、前記サブフレームが少なくとも2つの送信時間間隔(TTI)を含み、前記サブフレームが、前記ダウンリンク制御領域と、データ領域と、アップリンク制御領域とを含む、ステップと、
前記データ領域の第1のTTIにおいて前記第1のデータユニットを送信するステップと、
前記データ領域の第2のTTIにおいて第2のデータユニットを送信するステップと、
前記第1および第2のデータユニットに関する個別の肯定応答を受信するステップであって、前記第1のデータユニットが前記アップリンク制御領域において肯定応答され
、前記第2のデータユニットが、前記第1のデータユニットが肯定応答されるアップリンク制御領域とは異なるアップリンク制御領域において肯定応答される、ステップとを含む、方法。
【請求項7】
前記個別の肯定応答を受信する前記ステップは、前記第1および第2のデータユニットに関する肯定応答/否定応答(ACK/NACK)をそれぞれに異なるサブフレームにおいて受信するステップを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記サブフレームにおける前記第1および第2のデータユニットはそれぞれ、第1および第2のハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスに対応する、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
第1の制御部分は前記第2のデータユニットをスケジューリングする、請求項6に記載の方法。
【請求項10】
前記第2のデータユニットをスケジューリングする前記ダウンリンク制御領域の第2の制御部分を前記サブフレーム内で送信するステップをさらに含む、請求項6に記載の方法。
【請求項11】
ワイヤレス通信のための装置であって、
少なくとも第1のデータユニットをサブフレームにおいて受信されるようにスケジューリングするダウンリンク制御領域の第1の部分を前記サブフレーム内で受信するための手段であって、前記サブフレームがスロットであり、前記サブフレームが少なくとも2つの送信時間間隔(TTI)を含み、各サブフレームが、前記ダウンリンク制御領域と、データ領域と、アップリンク制御領域とを含む、手段と、
前記データ領域の第1のTTIにおいて前記第1のデータユニットを受信するための手段と、
前記データ領域の第2のTTIにおいて第2のデータユニットを受信するための手段と、
前記第1および第2のデータユニットの受信に個別に肯定応答するための手段であって、前記第1のデータユニットが前記アップリンク制御領域において肯定応答され
、前記第2のデータユニットが、前記第1のデータユニットが肯定応答されるアップリンク制御領域とは異なるアップリンク制御領域において肯定応答される、手段とを備える、装置。
【請求項12】
個別に肯定応答するための前記手段は、前記第1および第2のデータユニットに関する肯定応答/否定応答(ACK/NACK)をそれぞれに異なるサブフレームにおいて送信するための手段を備える、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記サブフレームにおける前記第1および第2のデータユニットはそれぞれ、第1および第2のハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスに対応する、請求項11に記載の装置。
【請求項14】
第1の制御部分は前記第2のデータユニットをスケジューリングする、請求項11に記載の装置。
【請求項15】
前記第2のデータユニットをスケジューリングする前記ダウンリンク制御領域の第2の制御部分を前記サブフレーム内で受信するための手段をさらに備える、請求項11に記載の装置。
【請求項16】
ワイヤレス通信のための装置であって、
少なくとも第1のデータユニットをサブフレームにおいて送信されるようにスケジューリングするダウンリンク制御領域の第1の部分を前記サブフレーム内で送信するための手段であって、前記サブフレームがスロットであり、前記サブフレームが少なくとも2つの送信時間間隔(TTI)を含み、前記サブフレームが、前記ダウンリンク制御領域と、データ領域と、アップリンク制御領域とを含む、手段と、
前記データ領域の第1のTTIにおいて前記第1のデータユニットを送信するための手段と、
前記データ領域の第2のTTIにおいて第2のデータユニットを送信するための手段と、
前記第1および第2のデータユニットに関する個別の肯定応答を受信するための手段であって、前記第1のデータユニットが前記アップリンク制御領域において肯定応答され
、前記第2のデータユニットが、前記第1のデータユニットが肯定応答されるアップリンク制御領域とは異なるアップリンク制御領域において肯定応答される、手段とを備える、装置。
【請求項17】
前記個別の肯定応答を受信するための前記手段は、前記第1および第2のデータユニットに関する肯定応答/否定応答(ACK/NACK)をそれぞれに異なるサブフレームにおいて受信するための手段を備える、請求項16に記載の装置。
【請求項18】
前記サブフレームにおける前記第1および第2のデータユニットはそれぞれ、第1および第2のハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスに対応する、請求項16に記載の装置。
【請求項19】
コンピュータ実行可能命令が記憶された、ワイヤレス通信のためのコンピュータ可読記憶媒体であって、前記命令は、コンピュータによって実行されると、請求項1~5または6~10のいずれか一項に記載の方法を前記コンピュータに実行させる、コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2015年12月10日に出願された、「FLEXIBLE TRANSMISSION UNIT AND ACKNOWLEDGMENT FEEDBACK TIMELINE FOR EFFICIENT LOW LATENCY COMMUNICATION」という名称の米国仮特許出願第62/265,944号の利益を主張する、2016年12月8日に出願された米国特許出願第15/373,427号の優先権を主張するものであり、上記の米国仮特許出願と米国特許出願は、両方ともその全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は概して、ワイヤレス通信に関し、より詳細には、各時分割多重(TDM)データユニットについて低レイテンシを実現するためにこれらのデータユニットに個別に肯定応答するための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0003】
ワイヤレス通信ネットワークは、音声、ビデオ、パケットデータ、メッセージング、ブロードキャストなどの様々な通信サービスを提供するために広く展開されている。これらのワイヤレスネットワークは、利用可能なネットワークリソースを共有することによって複数のユーザをサポートすることが可能な多元接続ネットワークである場合がある。そのような多元接続ネットワークの例としては、符号分割多元接続(CDMA)ネットワーク、時分割多元接続(TDMA)ネットワーク、周波数分割多元接続(FDMA)ネットワーク、直交FDMA(OFDMA)ネットワーク、およびシングルキャリアFDMA(SC-FDMA)ネットワークがある。
【0004】
ワイヤレス通信ネットワークは、いくつかのユーザ機器(UE)のための通信をサポートできるいくつかの基地局(BS)を含んでもよい。UEは、ダウンリンクおよびアップリンクを介して基地局(BS)と通信してもよい。ダウンリンク(または順方向リンク)は、BSからUEまでの通信リンクを指し、アップリンク(または逆方向リンク)は、UEからBSまでの通信リンクを指す。BSは、ダウンリンク上でUEにデータおよび制御情報を送信してもよく、ならびに/またはアップリンク上でUEからデータおよび制御情報を受信してもよい。
【0005】
より高速でよりフレキシブルな時分割二重(TDD)切替えおよび転換をサポートするとともに、新しい展開シナリオをサポートするために、自己完結型TDDサブフレームが、スケジューリング情報、データ送信、および肯定応答を同じサブフレーム(たとえば、自己完結型サブフレーム)において送信してもよい。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のいくつかの態様は、ワイヤレス通信のための方法を提供する。この方法は概して、少なくとも第1のデータユニットをスケジューリングするダウンリンク制御領域の第1の部分をサブフレーム内で受信するステップであって、このサブフレームが、少なくとも2つの送信時間間隔(TTI)を含み、各サブフレームが、ダウンリンク制御領域と、データ領域と、アップリンク制御領域とを含む、ステップと、データ領域の第1のTTIにおいて第1のデータユニットを受信するステップと、データ領域の第2のTTIにおいて第2のデータユニットを受信するステップと、第1および第2のデータユニットの受信に個別に肯定応答するステップであって、第1のデータユニットがアップリンク制御領域において肯定応答される、ステップとを含む。
【0007】
本開示のいくつかの態様は、ワイヤレス通信のための方法を提供する。この方法は概して、少なくとも第1のデータユニットをサブフレームにおいて送信されるようにスケジューリングするダウンリンク制御領域の第1の部分をこのサブフレーム内で送信するステップであって、サブフレームが、少なくとも2つの送信時間間隔(TTI)を含み、各サブフレームが、ダウンリンク制御領域と、データ領域と、アップリンク制御領域とを含む、ステップと、データ領域の第1のTTIにおいて第1のデータユニットを送信するステップと、データ領域の第2のTTIにおいて第2のデータユニットを送信するステップと、第1および第2のデータユニットに関する個別の肯定応答を受信するステップであって、第1のデータユニットがアップリンク制御領域において肯定応答される、ステップとを含む。
【0008】
本開示のいくつかの態様は、ユーザ機器(UE)によるワイヤレス通信のための装置を提供する。この方法は概して、少なくとも第1のデータユニットをスケジューリングするダウンリンク制御領域の第1の部分をサブフレーム内で受信するための手段であって、このサブフレームが、少なくとも2つの送信時間間隔(TTI)を含み、各サブフレームが、ダウンリンク制御領域と、データ領域と、アップリンク制御領域とを含む、手段と、データ領域の第1のTTIにおいて第1のデータユニットを受信するための手段と、データ領域の第2のTTIにおいて第2のデータユニットを受信するための手段と、第1および第2のデータユニットの受信に個別に肯定応答するための手段であって、第1のデータユニットがアップリンク制御領域において肯定応答される、手段とを含む。
【0009】
本開示のいくつかの態様は、基地局(BS)によるワイヤレス通信のための装置を提供する。この方法は概して、少なくとも第1のデータユニットをサブフレームにおいて送信されるようにスケジューリングするダウンリンク制御領域の第1の部分をこのサブフレーム内で送信するための手段であって、サブフレームが、少なくとも2つの送信時間間隔(TTI)を含み、各サブフレームが、ダウンリンク制御領域と、データ領域と、アップリンク制御領域とを含む、手段と、データ領域の第1のTTIにおいて第1のデータユニットを送信するための手段と、データ領域の第2のTTIにおいて第2のデータユニットを送信するための手段と、第1および第2のデータユニットに関する個別の肯定応答を受信するための手段であって、第1のデータユニットがアップリンク制御領域において肯定応答される、手段とを含む。
【0010】
本開示のいくつかの態様は、プロセッサと、少なくとも1つのプロセッサに結合されたメモリとを備える、ワイヤレス通信のための装置を提供する。少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも第1のデータユニットをスケジューリングするダウンリンク制御領域の第1の部分をサブフレーム内で受信することであって、このサブフレームが、少なくとも2つの送信時間間隔(TTI)を含み、各サブフレームが、ダウンリンク制御領域と、データ領域と、アップリンク制御領域とを含む、受信することと、データ領域の第1のTTIにおいて第1のデータユニットを受信することと、データ領域の第2のTTIにおいて第2のデータユニットを受信することと、第1および第2のデータユニットの受信に個別に肯定応答することであって、第1のデータユニットがアップリンク制御領域において肯定応答される、個別に肯定応答することとを行うように構成される。
【0011】
本開示のいくつかの態様は、プロセッサと、少なくとも1つのプロセッサに結合されたメモリとを備える、ワイヤレス通信のための装置を提供する。少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも第1のデータユニットをサブフレームにおいて送信されるようにスケジューリングするダウンリンク制御領域の第1の部分をこのサブフレーム内で送信することであって、サブフレームが、少なくとも2つの送信時間間隔(TTI)を含み、各サブフレームが、ダウンリンク制御領域と、データ領域と、アップリンク制御領域とを含む、送信することと、データ領域の第1のTTIにおいて第1のデータユニットを送信することと、データ領域の第2のTTIにおいて第2のデータユニットを送信することと、第1および第2のデータユニットに関する個別の肯定応答を受信することであって、第1のデータユニットがアップリンク制御領域において肯定応答される、受信することとを行うように構成される。
【0012】
本開示のいくつかの態様は、コンピュータ実行可能命令が記憶されたワイヤレス通信用のコンピュータ可読媒体を提供し、命令は、少なくとも第1のデータユニットをスケジューリングするダウンリンク制御領域の第1の部分をサブフレーム内で受信するための命令であって、このサブフレームが、少なくとも2つの送信時間間隔(TTI)を含み、各サブフレームが、ダウンリンク制御領域と、データ領域と、アップリンク制御領域とを含む、命令と、データ領域の第1のTTIにおいて第1のデータユニットを受信するための命令と、データ領域の第2のTTIにおいて第2のデータユニットを受信するための命令と、第1および第2のデータユニットの受信に個別に肯定応答するための命令であって、第1のデータユニットがアップリンク制御領域において肯定応答される、命令とである。
【0013】
本開示のいくつかの態様は、コンピュータ実行可能命令が記憶されたワイヤレス通信用のコンピュータ可読媒体を提供し、命令は、少なくとも第1のデータユニットをサブフレームにおいて送信されるようにスケジューリングするダウンリンク制御領域の第1の部分をこのサブフレーム内で送信するための命令であって、サブフレームが、少なくとも2つの送信時間間隔(TTI)を含み、各サブフレームが、ダウンリンク制御領域と、データ領域と、アップリンク制御領域とを含む、命令と、データ領域の第1のTTIにおいて第1のデータユニットを送信するための命令と、データ領域の第2のTTIにおいて第2のデータユニットを送信するための命令と、第1および第2のデータユニットに関する個別の肯定応答を受信するための命令であって、第1のデータユニットがアップリンク制御領域において肯定応答される、命令とである。
【0014】
装置、システム、およびコンピュータプログラム製品を含む多数の他の態様が提供される。以下に、本開示の様々な態様および特徴についてさらに詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本開示のいくつかの態様による、ワイヤレス通信ネットワークの一例を概念的に示すブロック図である。
【
図2】本開示のいくつかの態様による、ワイヤレス通信ネットワークにおけるフレーム構造の一例を概念的に示すブロック図である。
【
図2A】本開示のいくつかの態様による、ロングタームエボリューション(LTE)におけるアップリンクのための例示的なフォーマットを示す図である。
【
図3】本開示のいくつかの態様による、ワイヤレス通信ネットワークにおいてUEと通信するeNBの一例を概念的に示すブロック図である。
【
図4】本開示の態様による、たとえばUEによって実行される例示的な動作を示す図である。
【
図5】本開示の態様による、たとえばBSによって実行される例示的な動作を示す図である。
【
図6】本開示の態様による、低レイテンシを実現する例示的な自己完結型サブフレーム構造を示す図である。
【
図7】本開示の態様による、処理時間を延ばすために2つのデータプロセス(たとえば、インターレース)を含む短縮された自己完結型サブフレーム構造の一例を示す図である。
【
図8】本開示の態様による、フレキシブルな送信ユニットの一例を示す図である。
【
図9】本開示の態様による、フレキシブルな送信ユニットの一例を示す図である。
【
図10】本開示の態様による、フレキシブルな送信ユニットの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
TDD自己完結型サブフレームは、UL/DLスケジューリング情報と、(送信時間間隔(TTI)において送信される場合がある)データユニットと、データユニットに関する肯定応答(ACK)とを同じサブフレーム内に含んでもよい。たとえば、BSは、同じサブフレーム内で、ダウンリンクデータ送信をスケジューリングするダウンリンク制御チャネルを送信し、ダウンリンク送信を行い、肯定応答/否定応答(ACK/NACK)を受信してもよい。
【0017】
自己完結型サブフレームという句は、データユニットに関係するUL/DLスケジューリング情報、そのデータユニット、そのデータユニットに関する肯定応答(ACK)が同じ時間単位において送信される任意の時間単位を指すことがある。したがって、自己完結型サブフレームは、スロット(たとえば、自己完結型スロット)、TTI(自己完結型TTI)、またはデータ送信をスケジューリングするDL制御、そのデータ送信、およびそのデータ送信に対応するUL肯定応答を有する任意の時間単位と呼ばれることがある。
【0018】
本明細書において説明する態様は、少なくとも第1のデータユニットをスケジューリングするダウンリンク制御領域の第1の部分をサブフレーム内で受信することであって、このサブフレームが、少なくとも2つの送信時間間隔(TTI)を含み、各サブフレームが、ダウンリンク制御領域と、データ領域と、アップリンク制御領域とを含む、受信することと、データ領域の第1のTTIにおいて第1のデータユニットを受信することと、データ領域の第2のTTIにおいて第2のデータユニットを受信することと、第1および第2のデータユニットの受信に個別に肯定応答することとを行うためのUE用の方法および装置を提供する。
【0019】
第1のデータユニットは、第1のデータユニットと同じサブフレームにおいて肯定応答されてもよい。一例によれば、第2のデータユニットは、第2のデータユニットと同じサブフレームにおいて肯定応答されてもあるいは第2のデータユニットと異なるサブフレームにおいて肯定応答されてもよい。
【0020】
同様に、本明細書において説明する態様は、少なくとも第1のデータユニットをスケジューリングするダウンリンク制御領域の第1の部分をサブフレーム内で送信することであって、このサブフレームが、少なくとも2つの送信時間間隔(TTI)を含み、かつサブフレームが、ダウンリンク制御領域と、データ領域と、アップリンク制御領域とを含む、送信することと、データ領域の第1のTTIにおいて第1のデータユニットを送信することと、データ領域の第2のTTIにおいて第2のデータユニットを送信することと、第1および第2のデータユニットに関する個別の肯定応答を受信することとを行うためのBS用の方法および装置を提供する。第1のデータユニットに関する肯定応答は、第1のデータユニットと同じサブフレームのアップリンク制御領域において受信されてもよい。
【0021】
上述のように、第2のデータユニットに関する肯定応答は、第2のデータユニットと同じサブフレームにおいて受信されてもあるいは第2のデータユニットと異なるサブフレームにおいて受信されてもよい。
【0022】
各態様によれば、サブフレームにおける第1および第2のデータユニットはそれぞれ、第1および第2のハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスに対応する。さらに、本明細書においてより詳細に説明するように、第1および第2のデータユニットは、同じサブフレームのそれぞれに異なるアップリンク制御領域において肯定応答されてもよく、あるいはそれぞれに異なるサブフレームのそれぞれに異なる制御領域において肯定応答されてもよい。本明細書において説明する各態様は、BSおよびUEが(たとえば、無線インターフェースがボトルネックにならないように)低レイテンシを維持しつつ処理時間を確保するのを可能にする。たとえば、データユニットは、本明細書において説明する方法によればより高速に肯定応答される場合がある。したがって、HARQ再送信がより高速に行われる場合もある。
【0023】
添付の図面に関して以下に記載される詳細な説明は、様々な構成について説明するものであり、本明細書において説明する概念が実践される場合がある構成のみを表すものではない。詳細な説明は、様々な概念の完全な理解を可能にするための具体的な詳細を含む。しかしながら、これらの具体的な詳細なしにこれらの概念が実践される場合があることは当業者には明らかであろう。場合によっては、そのような概念を不明瞭にすることを避けるために、よく知られている構造および構成要素がブロック図の形態で示される。
【0024】
本明細書で説明する技法は、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC-FDMAおよび他のネットワークなど、様々なワイヤレス通信ネットワークのために使用されてもよい。「ネットワーク」および「システム」という用語はしばしば互換的に使用される。CDMAネットワークは、ユニバーサル地上無線アクセス(UTRA)、cdma2000などの無線技術を実装してもよい。UTRAは、ワイドバンドCDMA(WCDMA(登録商標))、およびCDMAの他の変形形態を含む。cdma2000は、IS-2000規格、IS-95規格、およびIS-856規格を対象とする。TDMAネットワークは、モバイル通信用グローバルシステム(GSM(登録商標))などの無線技術を実装してもよい。OFDMAネットワークは、発展型UTRA(E-UTRA)、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、IEEE802.11(Wi-Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、Flash-OFDM(登録商標)などの無線技術を実装してもよい。UTRAおよびE-UTRAは、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS)の一部である。3GPPロングタームエボリューション(LTE)およびLTEアドバンスト(LTE-A)は、E-UTRAを使用するUMTSの新しいリリースである。UTRA、E-UTRA、UMTS、LTE、LTE-A、およびGSM(登録商標)は、「第3世代パートナーシッププロジェクト」(3GPP)と称する団体からの文書に記載されている。cdma2000およびUMBは、「第3世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP2)と称する組織からの文書に記載されている。本明細書で説明する技法は、上述のワイヤレスネットワークおよび無線技術、ならびに他のワイヤレスネットワークおよび無線技術に使用されてもよい。明快にするために、本技法のいくつかの態様について、以下にLTEに関して説明し、以下の説明の多くではLTE用語が使用される。
【0025】
各態様については、本明細書では一般に3Gワイヤレス技術および/または4Gワイヤレス技術に関連する用語を使用して説明する場合があるが、本開示の態様を他の世代の通信システムおよび/または新しい電気通信規格に適用することができることに留意されたい。
【0026】
新しい電気通信規格の一例は、ニューラジオ(NR)、たとえば5G無線アクセスである。5G無線アクセスは、スペクトル効率を改善し、コストを削減し、サービスを改善し、新しいスペクトルを使用し、またダウンリンク(DL)およびアップリンク(UL)上でOFDMAをサイクリックプレフィックス(CP)とともに使用する他のオープン規格とよりうまく統合することによって、モバイルブロードバンドインターネットアクセスをよりうまくサポートし、ならびにビームフォーミング、多入力多出力(MIMO)アンテナ技術、およびキャリアアグリゲーションをサポートするように設計されている。
【0027】
図1は、本明細書において説明する技法が実践される場合があるワイヤレス通信ネットワーク100(たとえば、LTEネットワーク)を示す。これらの技法は、UE120とBS110との間の通信に利用される場合がある。図示のUEおよびBSは、UEが第1および第2のデータユニットを両方ともサブフレームにおいて受信し、第1および第2のデータユニットの各々に関して個別に肯定応答を送信する自己完結型TDDサブフレームを使用して通信してもよい。少なくとも第1のデータユニットに関する肯定応答は、第1のデータユニットと同じサブフレームにおいて送信される。
【0028】
図示のように、ワイヤレスネットワーク100は、いくつかの発展型ノードB(eNB)110(本明細書で使用するeNBは基地局(BS)と呼ばれることがある)とその他のネットワークエンティティとを含んでもよい。eNBは、ユーザ機器デバイスと通信する局であってもよく、BS、ノードB、アクセスポイント(AP)などとも呼ばれることもある。各eNB110は、特定の地理的な領域に対する通信カバレージを構成してもよい。「セル」という用語は、この用語が使用される文脈に応じて、eNBのカバレージエリアおよび/またはこのカバレージエリアにサービスしているeNBサブシステムを指すことがある。
【0029】
LTEネットワークまたはLTE-Aネットワークでは、1つまたは複数の基地局のセットがeノードB(eNB)として定義されてもよい。他の例(たとえば、次の世代または5Gネットワーク)では、ワイヤレス多元接続通信システムは、いくつかの中央ユニット(CU)(たとえば、中央ノード(CN)、アクセスノードコントローラ(ANC)など)と通信するいくつかの分散型ユニット(DU)(たとえば、エッジユニット(EU)、エッジノード(EN)、ラジオヘッド(RH)、スマートラジオヘッド(SRH)、送信受信点(TRP)など)を含んでもよく、中央ユニットと通信する1つまたは複数の分散型ユニットのセットがアクセスノード(たとえば、新しい無線基地局(NR BS)、新しい無線ノード-B(NR NB)、ネットワークノード、5G NB、gNBなど)を定義してもよい。基地局またはDUは、(たとえば、基地局からUEへの送信のための)ダウンリンクチャネルおよび(たとえば、UEから基地局または分散型ユニットへの送信のための)アップリンクチャネル上でUEのセットと通信してもよい。
【0030】
eNBは、マクロセル、ピコセル、フェムトセル、および/または他のタイプのセルのための通信カバレージを構成してもよい。マクロセルは、比較的大きい地理的エリア(たとえば、半径数キロメートル)をカバーすることができ、サービスに加入しているUEによる無制限アクセスを可能にしてもよい。ピコセルは、比較的小さい地理的エリアをカバーすることができ、サービスに加入しているUEによる無制限アクセスを可能にしてもよい。フェムトセルは、比較的小さい地理的エリア(たとえば、自宅)をカバーすることができ、フェムトセルとの関連を有するUE(たとえば、限定加入者グループ(CSG)内のUE、自宅内のユーザのためのUEなど)による制限付きアクセスを可能にしてもよい。マクロセルのためのeNBは、マクロeNBと呼ばれることがある。ピコセルのためのeNBは、ピコeNBと呼ばれることがある。フェムトセルのためのeNBは、フェムトeNBまたはホームeNBと呼ばれることがある。
図1に示す例では、eNB110a、110b、および110cは、それぞれ、マクロセル102a、102b、および102cのマクロeNBであってもよい。eNB110xは、ピコセル102xのピコeNBであってもよい。eNB110yおよび110zは、それぞれ、フェムトセル102yおよび102zのフェムトeNBであってもよい。eNBは、1つまたは複数(たとえば、3つ)のセルをサポートしてもよい。
【0031】
ワイヤレスネットワーク100は、中継局も含んでもよい。中継局は、アップストリーム局(たとえば、eNBまたはUE)からデータおよび/または他の情報の送信を受信し、ダウンストリーム局(たとえば、UEまたはeNB)にデータおよび/または他の情報の送信を送る局である。また、中継局は、他のUEのための送信を中継するUEであってもよい。
図1に示す例では、中継局110rは、eNB110aとUE120rとの間の通信を容易にするために、eNB110aおよびUE120rと通信してもよい。中継局はまた、リレーeNB、リレーなどとも呼ばれることもある。
【0032】
ワイヤレスネットワーク100は、異なるタイプのeNB、たとえば、マクロeNB、ピコeNB、フェムトeNB、リレーなどを含む異種ネットワークであってもよい。これらの異なるタイプのeNBは、異なる送信電力レベル、異なるカバレージエリア、およびワイヤレスネットワーク100中の干渉に対する異なる影響を有してもよい。たとえば、マクロeNBは高い送信電力レベル(たとえば、20ワット)を有してもよく、一方、ピコeNB、フェムトeNBおよびリレーはより低い送信電力レベル(たとえば、1ワット)を有してもよい。
【0033】
ワイヤレスネットワーク100は、同期動作または非同期動作をサポートしてもよい。同期動作の場合、eNBは、同様のフレームタイミングを有することができ、異なるeNBからの送信は、時間的にほぼ整合させることができる。非同期動作の場合、eNBは、異なるフレームタイミングを有する場合があり、異なるeNBからの送信は、時間的に整合していない場合がある。本明細書で説明する技法は、同期動作と非同期動作の両方に使用されてもよい。
【0034】
ネットワークコントローラ130は、eNBのセットに結合し、これらのeNBのための調整および制御を実現してもよい。ネットワークコントローラ130は、バックホールを介してeNB110と通信してもよい。eNB110はまた、たとえば、直接または間接的にワイヤレスバックホールまたはワイヤラインバックホールを介して互いに通信してもよい。
【0035】
UE120は、ワイヤレスネットワーク100全体に分散させ、各UEは固定されていてもまたは移動式であってもよい。UEは、端末、移動局、加入者ユニット、局などと呼ばれることもある。UEは、携帯電話、スマートフォン、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレスモデム、ワイヤレス通信デバイス、ハンドヘルドデバイス、ラップトップコンピュータ、ネットブック、スマートブック、ウルトラブック、コードレス電話、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、タブレット、位置特定デバイス、ゲームデバイス、カメラ、ウェアラブルデバイス(たとえば、スマートグラス、スマートゴーグル、スマートブレスレット、スマートウォッチ、スマートバンド、スマートリング、スマートクロージング)、ドローン、ロボットなどであってもよい。UEは、マクロeNB、ピコeNB、フェムトeNB、リレーなどと通信することが可能であってもよい。
図1では、両側に矢印がある実線は、UEとサービングeNBとの間の所望の送信を示し、サービングeNBは、ダウンリンクおよび/またはアップリンク上でUEにサービスするように指定されたeNBである。両側に矢印がある破線は、UEとeNBとの間の干渉送信を示す。
【0036】
LTEは、ダウンリンク上で直交周波数分割多重化(OFDM)を利用し、アップリンク上でシングルキャリア周波数分割多重化(SC-FDM)を利用する。OFDMおよびSC-FDMは、システム帯域幅を、一般にトーン、ビンなどとも呼ばれる、複数の(K個の)直交サブキャリアに区分する。各サブキャリアは、データによって変調されてもよい。一般に、変調シンボルは、OFDMでは周波数ドメインにおいて、SC-FDMでは時間ドメインにおいて送られる。隣接するサブキャリア間の間隔は固定される場合があり、サブキャリアの総数(K)は、システム帯域幅に依存する場合がある。たとえば、Kは、1.25、2.5、5、10、または20メガヘルツ(MHz)のシステム帯域幅に対して、それぞれ、128、256、512、1024、または2048に等しくてもよい。システム帯域幅はまた、サブバンドに区分されてもよい。たとえば、サブバンドは1.08MHzをカバーしてもよく、1.25、2.5、5、10、または20MHzのシステム帯域幅に対して、それぞれ、1個、2個、4個、8個、または16個のサブバンドが存在してもよい。
【0037】
UEは、複数のeNBのカバレッジ内にあってもよい。これらのeNBのうちの1つが、UEにサービスするために選択されてもよい。サービングeNBは、受信電力、受信品質、経路損失、信号対雑音比(SNR)などの様々な基準に基づいて選択されてもよい。
【0038】
UEは、UEが1つまたは複数の干渉eNBからの強い干渉を観測する場合がある支配的干渉シナリオにおいて動作してもよい。支配的干渉シナリオは、制限された関連付けにより発生する場合がある。たとえば、
図1では、UE120yは、フェムトeNB110yに近接する場合があり、eNB110yについて高い受信電力を有する場合がある。しかしながら、UE120yは、制限された関連付けによりフェムトeNB110yにアクセスすることができないことがあり、そこで(
図1に示すように)受信電力がより低いマクロeNB110cまたはやはり受信電力がより低いフェムトeNB110z(
図1に図示せず)に接続することがある。その場合、UE120yは、ダウンリンク上でフェムトeNB110yからの強い干渉を観測することがあり、また、アップリンク上でeNB110yに強い干渉を引き起こす場合がある。
【0039】
支配的干渉シナリオはまた、範囲拡張により発生し得、これは、UEが、UEによって検出されたすべてのeNBのうち、より低い経路損失とより低いSNRとをもつeNBに接続するシナリオである。たとえば、
図1では、UE120xは、マクロeNB110bとピコeNB110xとを検出する場合があり、eNB110xについて、eNB110bよりも低い受信電力を有することがある。それでも、ピコeNB110xの経路損失がマクロeNB110bの経路損失よりも小さい場合、UE120xはピコeNB110xに接続することが望ましいことがある。これにより、UE120xの所与のデータレートに対してワイヤレスネットワークへの干渉が弱くなる場合がある。
【0040】
一態様では、支配的干渉シナリオにおける通信は、異なるeNBを異なる周波数帯域上で動作させることによってサポートされてもよい。周波数帯域は、通信のために使用される場合があり、(i)中心周波数および帯域幅、または(ii)低域周波数および高域周波数によって与えられる場合がある周波数範囲である。周波数帯域は、帯域、周波数チャネルなどとも呼ばれることもある。異なるeNBのための周波数帯域は、強いeNBがそのUEと通信することを可能にしながら、支配的干渉シナリオにおいてUEがより弱いeNBと通信することができるように選択されてもよい。eNBは、(eNBの送信電力レベルに基づかずに)UEにおいて受信されたeNBからの信号の相対受信電力に基づいて「弱い」eNBまたは「強い」eNBとして分類されてもよい。
【0041】
図2は、LTEにおいて使用されるフレーム構造を示している。たとえば、eNB110は、図示のフレーム構造を使用してダウンリンク(DL)上で通信してもよい。
【0042】
ダウンリンクのための送信タイムラインは、無線フレーム単位に区分されてもよい。各無線フレームは、所定の持続時間(たとえば、10ミリ秒(ms))を有してもよく、0~9のインデックスをもつ10個のサブフレームに区分されてもよい。各サブフレームは2個のスロットを含んでもよい。したがって、各無線フレームは、0~19のインデックスを有する20個のスロットを含んでもよい。各スロットは、L個のシンボル期間を含んでもよく、たとえば、(
図2に示すように)ノーマルサイクリックプレフィックスの場合はL=7のシンボル期間を含んでもよく、あるいは拡張サイクリックプレフィックスの場合はL=6のシンボル期間を含んでもよい。各サブフレームの中の2L個のシンボル期間には、0~2L-1のインデックスが割り当てられてもよい。利用可能な時間周波数リソースは、リソースブロックに区分されてもよい。各リソースブロックは、1つのスロットにおいてN個のサブキャリア(たとえば、12個のサブキャリア)をカバーしてもよい。
【0043】
LTEでは、eNBは、そのeNB内の各セルの1次同期信号(PSS)および2次同期信号(SSS)を送ってもよい。1次同期信号および2次同期信号は、
図2に示すように、ノーマルサイクリックプレフィックス(CP)を有する各無線フレームのサブフレーム0および5の各々において、それぞれシンボル期間6および5内で送られてもよい。同期信号は、セル検出および取得のためにUEによって使用されてもよい。eNBは、サブフレーム0のスロット1中のシンボル期間0から3において、物理ブロードキャストチャネル(PBCH)を送ることができる。PBCHは、特定のシステム情報を搬送してもよい。
【0044】
eNBは、
図2に示すように、各サブフレームの最初のシンボル期間中で物理制御フォーマットインジケータチャネル(PCFICH)を送ってもよい。PCFICHは、制御チャネルに使用されるシンボル期間の数(M)を搬送する場合があり、Mは、1、2、または3に等しくてもよく、サブフレームにより異なっていてもよい。Mは、たとえば、リソースブロックが10個未満である、小さいシステム帯域幅では4に等しい場合もある。eNBは、各サブフレームの最初のM個のシンボル期間中で物理HARQインジケータチャネル(PHICH)と物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)とを送ってもよい(
図2に図示せず)。PHICHは、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)をサポートするための情報を搬送してもよい。PDCCHは、UEに対するリソース割振りに関する情報と、ダウンリンクチャネルに対する制御情報とを搬送してもよい。eNBは、各サブフレームの残りのシンボル期間中に物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)を送ってもよい。PDSCHは、ダウンリンク上でのデータ送信のためにスケジューリングされたUEのためのデータを搬送してもよい。
【0045】
eNBは、eNBによって使用されるシステム帯域幅の中心1.08MHzにおいて、PSS、SSS、およびPBCHを送ってもよい。eNBは、PCFICHおよびPHICHが送信される各シンボル期間においてシステム帯域幅全体にわたってこれらのチャネルを送ってもよい。eNBは、システム帯域幅の特定の部分においてPDCCHをUEのグループに送ってもよい。eNBは、システム帯域幅の特定の部分においてPDSCHを特定のUEに送ってもよい。eNBは、ブロードキャスト方式で、PSS、SSS、PBCH、PCFICHおよびPHICHをすべてのUEに送る場合があり、ユニキャスト方式で、PDCCHを特定のUEに送る場合があり、ユニキャスト方式で、PDSCHを特定のUEに送る場合もある。
【0046】
いくつかのリソース要素は、各シンボル期間において利用可能であってもよい。各リソース要素(RE)は、1つのシンボル期間において1つのサブキャリアをカバーしてもよく、実数値または複素数値である場合がある1つの変調シンボルを送るために使用されてもよい。各シンボル期間において基準信号に使用されないリソース要素は、リソース要素グループ(REG)に配置されてもよい。各REGは、1つのシンボル期間において4つのリソース要素を含んでもよい。PCFICHは、4個のREGを占有してもよく、4個のREGは、シンボル期間0において、周波数にわたってほぼ等しく離間されてもよい。PHICHは、3つのREGを占有してもよく、3つのREGは、1つまたは複数の構成可能なシンボル期間において、周波数にわたって分散させてもよい。たとえば、PHICHのための3個のREGは、シンボル期間0にすべて属してもよく、あるいはシンボル期間0、1および2に分散させてもよい。PDCCHは、9個、18個、36個、または72個のREGを占有してもよく、これらのREGは、たとえば、最初のM個のシンボル期間において、利用可能なREGから選択されてもよい。REGのいくつかの組合せのみがPDCCHに対して許可されてもよい。
【0047】
UEは、PHICHおよびPCFICHに使用される特定のREGを認識している場合がある。UEは、PDCCHのためのREGの異なる組合せを探索してもよい。探索すべき組合せの数は通常、PDCCHに対して許可される組合せの数よりも少ない。eNBは、UEが探索する組合せのいずれかにおいてPDCCHをUEに送ってもよい。
【0048】
図2Aは、LTEにおけるアップリンクのための例示的なフォーマット200Aを示している。本明細書で説明するように、eNBは、アップリンクサブフレーム内の競合ベースのアクセスに関して1つまたは複数のUEのグループにアップリンクリソースのグループを割り当ててもよい。eNBは、割り当てられたリソースグループに少なくとも部分的に基づいてサブフレームにおいてUEから受信されたアップリンク送信を復号してもよい。
【0049】
アップリンクのための利用可能なリソースブロックは、データセクションと制御セクションとに区分されてもよい。制御セクションは、システム帯域幅の2つのエッジにおいて形成されてもよく、設定可能なサイズを有してもよい。制御セクションの中のリソースブロックは、制御情報の送信のためにUEに割り当てられてもよい。データセクションは、制御セクションに含まれないすべてのリソースブロックを含んでもよい。
図2Aの設計により、データセクション中の連続するサブキャリアのすべてを単一のUEに割り当てることを可能にする場合がある、連続するサブキャリアを含むデータセクションが得られる。
【0050】
制御情報をeNBに送信するために、UEには制御セクション中のリソースブロックが割り当てられてもよい。UEにはまた、ノードBにデータを送信するために、データセクションの中のリソースブロックが割り当てられてもよい。UEは、制御セクションの中の割り当てられたリソースブロック上の物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)210a、210bにおいて制御情報を送信してもよい。UEは、データセクション中の割り当てられたリソースブロック上の物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)220a、220bにおいてデータのみまたはデータと制御情報の両方を送信してもよい。アップリンク送信は、サブフレームの両方のスロットにわたってもよく、
図2Aに示すように周波数間でホッピングしてもよい。
【0051】
図3は、ワイヤレス通信ネットワーク100におけるBS/eNB110およびUE120の設計のブロック図を示す。いくつかの態様では、BS/eNB110は、
図1に示すBS/eNBのうちの1つであってもよく、UE120は、
図1に示すUEのうちの1つであってもよい。本明細書において説明するBS/eNBおよびUEは、
図3に示すように1つまたは複数のモジュールを含んでもよい。BS/eNB110は、本明細書において説明し
図5に詳細に示す動作を実行するように構成されてもよく、UE120は、本明細書において説明し
図4に詳細に示す動作を実行するように構成されてもよい。
【0052】
制限された関連付けシナリオの場合、eNB110は
図1のマクロeNB110cであってもよく、UE120は
図1のUE120yであってもよい。eNB110はまた、何らかの他のタイプのBSであってもよい。eNB110はT個のアンテナ334a~334tを備えてもよく、UE120はR個のアンテナ352a~352rを備えてもよく、ここで、一般に、T≧1およびR≧1である。
【0053】
eNB110において、送信プロセッサ320は、データソース312からデータを受信し、コントローラ/プロセッサ340から制御情報を受信してもよい。制御情報は、PBCH、PCFICH、PHICH、PDCCHなどに関する情報であってもよい。データは、PDSCHなどに関するデータであってもよい。送信プロセッサ320は、データと制御情報とを処理(たとえば、符号化およびシンボルマッピング)して、それぞれデータシンボルと制御シンボルとを取得してもよい。送信プロセッサ320はまた、たとえば、PSS、SSS、およびセル固有基準信号のための基準シンボルを生成してもよい。送信(TX)多入力多出力(MIMO)プロセッサ330は、適用可能な場合、データシンボル、制御シンボル、および/または基準シンボルに対して空間処理(たとえば、プリコーディング)を実行してもよく、T個の変調器(MOD)332a~332tにT個の出力シンボルストリームを提供してもよい。各変調器332は、(たとえば、OFDMなどのために)それぞれの出力シンボルストリームを処理して、出力サンプルストリームを取得してもよい。各変調器332は、出力サンプルストリームをさらに処理(たとえば、アナログに変換、増幅、フィルタ処理、およびアップコンバート)して、ダウンリンク信号を取得してもよい。変調器332a~332tからのT個のダウンリンク信号は、それぞれT個のアンテナ334a~334tを介して送信されてもよい。
【0054】
UE120において、アンテナ352a~352rは、eNB110からダウンリンク信号を受信してもよく、受信した信号を、それぞれ復調器(DEMOD)354a~354rに提供してもよい。各復調器354は、それぞれの受信した信号を調整(たとえば、フィルタ処理、増幅、ダウンコンバート、およびデジタル化)し、入力サンプルを取得してもよい。各復調器354は、(たとえば、OFDMなどのために)入力サンプルをさらに処理し、受信シンボルを取得してもよい。MIMO検出器356は、すべてのR個の復調器354a~354rから受信シンボルを取得し、適用可能な場合は受信シンボルに対してMIMO検出を実行し、検出されたシンボルを提示してもよい。受信プロセッサ358は、検出されたシンボルを処理(たとえば、復調、デインターリーブ、および復号)し、UE120のための復号したデータをデータシンク360に提供し、復号した制御情報をコントローラ/プロセッサ380に提供してもよい。
【0055】
アップリンク上で、UE120において、送信プロセッサ364は、データソース362から(たとえば、PUSCHについての)データを受信して処理し、コントローラ/プロセッサ380から(たとえば、PUCCHについての)制御情報を受信して処理してもよい。送信プロセッサ364は、基準信号に関する基準シンボルを生成する場合もある。送信プロセッサ364からのシンボルは、適用可能な場合、TX MIMOプロセッサ366によってプリコーディングされ、さらに(たとえば、SC-FDMなどのために)変調器354a~354rによって処理され、eNB110に送信されてもよい。eNB110において、UE120からのアップリンク信号は、アンテナ334によって受信され、復調器332によって処理され、適用可能な場合、MIMO検出器336によって検出され、さらに受信プロセッサ338によって処理されて、UE120によって送られた復号されたデータと制御情報とを取得してもよい。受信プロセッサ338は、データシンク339に復号されたデータを提供し、コントローラ/プロセッサ340に復号された制御情報を提供してもよい。
【0056】
コントローラ/プロセッサ340、380は、それぞれeNB110およびUE120における動作を指示してもよい。たとえば、BS/eNB110におけるコントローラ/プロセッサ340ならびに/または他のプロセッサおよびモジュールは、
図4および
図5を参照しながら以下において説明する動作および/もしくは本明細書で説明する技法のための他のプロセスを実行または指示してもよい。メモリ342は、eNB110のためのデータおよびプログラムコードを記憶してもよい。メモリ382は、UE120のためのデータおよびプログラムコードを記憶してもよい。
【0057】
UE120における1つまたは複数のモジュールは、本明細書において説明する動作を実行するように構成されてもよい。たとえば、アンテナ352、復調器/変調器354、受信プロセッサ358、およびコントローラ/プロセッサ380のうちの1つまたは複数が本明細書で説明したように受信するように構成されてもよい。たとえば、これらの構成要素のうちの1つまたは複数は、少なくとも第1のデータユニットをスケジューリングするダウンリンク制御領域の第1の部分をサブフレーム内で受信するための手段であって、このサブフレームが少なくとも2つの送信時間間隔(TTI)を含む、手段と、データ領域の第1のTTIにおいて第1のデータユニットを受信するための手段と、データ領域の第2のTTIにおいて第2のデータユニットを受信するための手段とを実行するように構成されてもよい。コントローラ/プロセッサ380、送信プロセッサ364、復調器/変調器354、およびアンテナ352のうちの1つまたは複数は、データユニットの受信に個別に肯定応答するための手段を実行し、本明細書において説明する動作を送信するための手段を実行するように構成されてもよい。
【0058】
BS110における1つまたは複数のモジュールは、本明細書において説明する動作を実行するように構成されてもよい。たとえば、送信プロセッサ320、コントローラ/プロセッサ340、変調器/復調器332、アンテナ334、およびコントローラ/プロセッサ340のうちの1つまたは複数が本明細書で説明したように送信するように構成されてもよい。たとえば、これらの構成要素のうちの1つまたは複数は、少なくとも第1のデータユニットをサブフレームにおいて送信されるようにスケジューリングするダウンリンク制御領域の第1の部分をこのサブフレーム内で送信するための手段と、データ領域の第1のTTIにおいて第1のデータユニットを送信するための手段と、データ領域の第2のTTIにおいて第2のデータユニットを送信するための手段とを実行するように構成されてもよい。コントローラ/プロセッサ340、受信プロセッサ338、変調器/復調器332、およびアンテナ334のうちの1つまたは複数が本明細書で説明したように受信するように構成されてもよい。たとえば、これらの構成要素のうちの1つまたは複数は、第1および第2のデータユニットに関する個別の肯定応答を受信するための手段を実行するように構成されてもよく、第1のデータユニットは、アップリンク制御領域において肯定応答される。
【0059】
スケジューラ344が、アップリンクサブフレーム内で、1つまたは複数のUEのそれぞれに異なるグループにリソースのグループをスケジューリングし、ならびに/あるいは割り当ててもよい。1つまたは複数のアンテナ334および復調器/変調器332は、割り当てられたリソースグループに少なくとも部分的に基づいてUEから受信されたUL送信を復号し、UEの少なくとも1つからアップリンク送信においてバッファステータス報告(BSR)を受信し、ならびに/あるいはUL許可を送信してもよい。
【0060】
いくつかの態様によれば、UEまたはeNBは低レイテンシ(「LL」または超低レイテンシ「ULL」)機能をサポートしてもよい。本明細書で使用する超低レイテンシという用語は一般に、この機能を有しないデバイス(たとえば、いわゆる「レガシー」デバイス)と比較して、レイテンシを小さく抑えていくつかの手順を実行する機能を指す。一実装形態では、ULL機能は、約0.1ms以下(たとえば、20μs)(0.1msまたは20μsは従来のLTEサブフレーム持続時間に対応する)の送信時間間隔(TTI)期間をサポートする能力を指す場合がある。しかし、他の実装形態では、ULL機能が他の低レイテンシ期間を指す場合があることに留意されたい。LLまたはULLに関して考えられるTTIのいくつかの例には、1スロット(サブフレームの1/2)にわたるTTI、1シンボル(サブフレームの1/14)にわたるTTI、またはサブフレームの1/10にわたるTTIが含まれる。
【0061】
フレキシブルな送信ユニットおよび肯定応答タイムライン
上記で説明したように、TDD自己完結型サブフレーム構造は、UL/DLスケジューリング情報と、データと、このデータに関する肯定応答(および/または1つまたは複数の前のサブフレームにおいてUEによって受信されたデータの肯定応答)とを同じサブフレーム内に含む。したがって、自己完結型サブフレームは、別のサブフレームからのさらなる情報を必要とすることなくUL通信とDL通信の両方を可能にする場合がある。低レイテンシを維持しつつ、UEおよびBSにおける処理時間を延ばすために、本明細書において説明する態様は、同じサブフレーム内で、複数のデータユニットが送信され、これらのデータユニットに関する肯定応答が同じサブフレームまたは異なるサブフレームにおいて個別に受信されるフレキシブルな送信ユニットを提供する。たとえば、第1のデータユニットが、同じサブフレームにおいてスケジューリングされ、送信され、肯定応答される。さらに、第2のデータユニットが、第1のデータユニットと同じサブフレームにおいてスケジューリングされ送信されてもよい。第2のデータユニットに関する肯定応答は、(第2のデータユニットおよび第1のデータユニットの肯定応答と)同じサブフレームにおいて送信されてもよく、あるいは異なるサブフレームにおいて送信されてもよい。
【0062】
したがって、BSは、同じサブフレームにおいて第1および第2のデータユニットを送信してもよい。BSは、データユニットごとにUEから個別の肯定応答を受信してもよい。BSは、第1のデータユニットと同じサブフレームにおいて第1のデータユニットに関する肯定応答を受信してもよい。BSは、第2のデータユニットに関する肯定応答を、第2のデータユニットと同じサブフレームにおいて受信してもあるいは第2のデータユニットと異なるサブフレームにおいて受信してもよい。同様に、UEは、同じサブフレームにおいて第1および第2のデータユニットを受信してもよい。UEは、第1のデータユニットおよび第2のデータユニットに関する肯定応答を個別にBSに送信してもよい。第1のデータユニットに関する肯定応答は、第1のデータユニットと同じサブフレームにおいて送信されてもよい。第2のデータユニットに関する肯定応答は、(第2のデータユニットおよび第1のデータユニットの肯定応答と)同じサブフレームにおいて送信されてもよく、あるいは異なるサブフレームにおいて送信されてもよい。
【0063】
態様によれば、自己完結型サブフレームは、少なくとも2つの送信時間間隔(TTI)を有してもよい。データ領域が、データユニットの送信に関する1つまたは複数のTTIを含んでもよい。データユニットは、データ領域内のそれぞれのTTIにおいて送信されてもよい。本明細書において説明するように、TTIにおいて1つのデータユニットが送信されてもよい。自己完結型サブフレームは、ダウンリンク制御領域と、データ領域と、アップリンク制御領域とを含んでよい。データ部分は複数のTTIを含んでもよい。UEによって受信されたデータユニットは、同じサブフレームおよび/またはそれよりも後のサブフレームのアップリンク制御領域において個別に肯定応答されてもよい。
【0064】
本明細書においてより詳細に説明するように、第1のデータユニットは、サブフレームのデータ領域の第1のTTIにおいてBSによって送信されてもよく、同じサブフレームにおいてUEによって肯定応答されてもよい。さらに、第2のデータユニットは、同じサブフレームのデータ領域の第2のTTIにおいてBSによって送信されてもよい。第2のデータユニットは、同じサブフレームの異なる(たとえば、後の、第2の)アップリンク制御領域または後続のサブフレームにおいて個別に肯定応答されてもよい。
【0065】
図4は、本開示の態様による、たとえば、UEによって実行される例示的な動作400を示す。UEは、
図3に示す1つまたは複数の構成要素を有する、
図1に示すUE120であってもよい。
【0066】
402において、UEは、少なくとも第1のデータユニットをサブフレームにおいて受信されるようにスケジューリングするダウンリンク制御領域の第1の部分をこのサブフレーム内で受信してもよく、この場合、サブフレームは少なくとも2つのTTIを有し、かつサブフレームは、対応するTTIの制御およびデータ送信に関するダウンリンク制御領域、データ領域、およびアップリンク制御領域を含む。404において、UEは、データ領域の第1のTTIにおいて第1のデータユニットを受信してもよい。406において、UEは、データ領域の第2のTTIにおいて第2のデータユニットを受信してもよい。408において、UEは、第1および第2のデータユニットの受信に個別に肯定応答してもよく、この場合、第1のデータユニットはアップリンク制御領域において肯定応答される。本明細書で説明するように、第1および第2のデータユニットはそれぞれ、第1および第2のデータユニットと同じサブフレームまたは異なるサブフレームのアップリンク制御領域において肯定応答されてもよい。
【0067】
図5は、本開示の態様による、たとえば、BSによって実行される例示的な動作500を示す。BSは、
図3に示す1つまたは複数の構成要素を有する、
図1に示すBS110であってもよい。
【0068】
502において、BSは、少なくとも第1のデータユニットをサブフレームにおいて送信されるようにスケジューリングするダウンリンク制御領域の第1の部分をこのサブフレーム内で送信してもよく、この場合、サブフレームは少なくとも2つのTTIを含み、かつサブフレームは、ダウンリンク制御領域と、データ領域と、アップリンク制御領域とを含む。504において、BSは、データ領域の第1のTTIにおいて第1のデータユニットを送信してもよい。506において、BSは、データ領域の第2のTTIにおいて第2のデータユニットを送信してもよい。508において、BSは、第1および第2のデータユニットに関する個別の肯定応答を受信してもよく、この場合、第1のデータユニットは、(第1のデータユニットが送信されたサブフレームの)アップリンク制御領域において肯定応答される。
【0069】
図6は、本開示の態様による、例示的な自己完結型サブフレーム構造600を示す。説明の目的で、
図6は、トランスミッタによってスケジューリングされた例示的なサブフレーム600またはDLセントリックサブフレーム600を示す。本明細書で説明するように、サブフレーム600は、1つまたは複数のUEに制御およびデータを伝達するために使用されてもよい。さらに、サブフレームは、同じサブフレーム内で1つまたは複数のUEから肯定応答情報を受信するために使用されてもよい。図示のように、2つのデータユニット604、610がサブフレーム600において送信される。それぞれのTTIにおいて1つのデータユニットが送信されてもよい。
図6における各TTIは、長さがたとえば0.5msであってもよい。
【0070】
BSの観点から見ると、データ送信をスケジューリングする制御情報(たとえば、PDCCH)602およびデータ604が送信されてもよい。したがって、BSは、最初に制御部分602において制御/スケジューリング情報を送信し、次いでDLデータ部分(データ領域)604においてデータを送信してもよい。BSが送信モードから受信モードに切り替わり、UEが受信モードから送信モードに切り替わるガード期間(GP)に続いて、606において、DLデータ部分604において送信されたデータが、同じサブフレーム600内でUEによって肯定応答されてもよい。
【0071】
肯定応答606に続いて、制御情報608が別のデータ送信610をスケジューリングしてもよい。このようにして、このバックツーバックスケジューリングでは、サブフレーム600においてデータ604、肯定応答606、および新しい送信/新しいスケジューリング608が可能になる。図示のように、ダウンリンク制御送信602、608、データプロセス604、610、およびこれらのデータプロセスに関する肯定応答606、612はすべて、自己完結型サブフレーム600において行われてもよい。
【0072】
この例では、スケジューリング遅延は0.5msである場合があり、TTI(604、610)は0.5msである場合があり、HARQラウンドトリップ時間(RTT)(再送ごとの往復時間)は0.5msであってもよい。TTIはHARQ RTTに等しくてもよい。したがって、データユニットに関するレイテンシは(0.5msスケジューリング遅延+0.5ms TTI)+0.5N_HARQであってもよく、この場合、N_HARQは、データユニットに関するHARQ再送の回数である。
【0073】
図7は、2つのインターレースを有する例示的な自己完結型サブフレーム700を示す。インターレースはデータ送信/データユニットを表してもよい。各データユニットはTTIにおいて送信され、各データユニットはそれ自体のHARQプロセスを有する。自己完結型サブフレームにおける2つのインターレースは、UEおよびBSによる処理時間を延ばすのを可能にする。
図7は、後述のように、第1のデータユニットに関する肯定応答が行われる前に第1および第2のデータユニットが両方とも送信されるので2インターレース構造を示す。たとえば、
図7に示すように、データ704は、データ712が送信された後に生成されるサブフレームの以後のデータ処理ユニット(データ処理ユニットがDL制御と、データ送信と、UL肯定応答とを含む)において肯定応答される。したがって、2つのデータユニット(704および712)、または2つのHARQプロセスが組み合わされる。
【0074】
図7によれば、制御送信702は第1のTTIに関するDLデータ704をスケジューリングしてもよい。このデータは、GP706および第2のデータユニット712の送信に続き、サブフレームの第1のアップリンク制御領域708ではなく第2のアップリンク制御領域(または第2のデータ処理ユニット)の710において肯定応答されてもよい。態様によれば、データユニット704は第1のインターレース(たとえば、HARQプロセス)に対応してもよく、データユニット712は第2のインターレースに対応してもよい。
【0075】
この例では、スケジューリング遅延は0.25msである場合があり、TTIは0.25msである場合があり、HARQ RTTは0.5msであってもよい。したがって、データユニットに関するレイテンシは0.5ms+0.5N_HARQであってもよく、この場合、N_HARQは、データユニットに関するHARQ再送の回数である。
【0076】
図6と比較して、
図7は、パイロット/制御(たとえば、PDCCH(Tx))と、GPと、アップリンク肯定応答(ACK)オーバーヘッドとをさらに含む。
【0077】
図8は、本開示の態様による、UEおよびBSによる処理時間を延ばすためのTTIが短縮された2インターレース構造を有するフレキシブルな送信ユニット800の一例を示す。
図6と比較して、
図8は、(0.25msの)短縮されたTTIを示しており、2インターレース構造を有し、GPおよびACKオーバーヘッドが同じであり、パイロット/制御(たとえば、PDCCH)オーバーヘッドが大きくなっている。さらに、
図7と比較して、
図8は、GPおよびACKオーバーヘッドが小さくなっている。
【0078】
PDCCH802は、スロットのTTIにおいて第1のインターレース(HARQプロセス)804をスケジューリングしてもよく、この場合、スロットはサブフレーム800Aの一部を表してもよい。第2のインターレース808が、サブフレーム800Aの第2のスロットの第2のTTIにおいて送信されてもよい。第1のインターレース804の送信されたデータは、806において肯定応答されてもよい。データ送信804に対して、サブフレーム800Aは自己完結型サブフレームである。第2のインターレース808の送信されたデータは、サブフレーム800Bのアップリンク制御領域810において肯定応答されてもよい。
【0079】
図8に示すようにTTIを短縮することによって、データ送信804は、サブフレーム800Aにおいて、同じサブフレーム内で肯定応答され得るほど早い時間に行われる。しかし、データ送信806は、後続のサブフレーム800Bにおいて肯定応答されてもよい。
【0080】
この例では、TTI1において送信されるデータユニットに関するレイテンシは、0.25msのスケジューリング遅延、0.25msのTTI、および0.75msのHARQ RTTに基づいてもよい。2インターレース構造が図示されているが、3インターレース構造は0.75msのRTTと0.5+0.75N_HARQの遅延とを含んでもよく、この場合、N_HARQはデータユニットに関するHARQ再送の回数である。非同期スケジューリングでは、レイテンシは、N_HARQ==1の場合は0.5ms+0.75msであり、N_HARQ==2の場合は0.5ms+0.75ms+0.5であり、N_HARQ==3の場合は0.5ms+0.75ms+0.5ms+0.75msである。上述のように、
図8に示すサブフレーム構造は、パイロット/制御(たとえば、PDCCH)オーバーヘッドが大きい場合がある。
【0081】
図9は、本開示の態様による、処理時間を延ばすために2つのインターレースを有するフレキシブルな送信ユニット900の一例を示す。この例によれば、TTIは、持続時間が0.25msであってもよい。PDCCH902は、複数のインターレースをサブフレーム900Aにおいて送信されるようにスケジューリングしてもよい。
【0082】
たとえば、PDCCH902は、データユニットを第1および第2のTTIに関してスケジューリングしてもよい。図示のように、PDCCH902は、第1のデータユニットを904において送信されるようにスケジューリングし、第2のデータユニットを906において送信されるようにスケジューリングしてもよい。第1および第2のデータユニットは、サブフレーム900Aのそれぞれに異なるスロットにおいて送信されてもよい。サブフレーム構造900Aは、
図6に示すベースライン自己完結型サブフレーム構造と比較してGPおよびACKオーバーヘッドが同じである。
【0083】
図9において、第1のインターレース904のデータに関するスケジューリング902、データ送信904、データ処理、および肯定応答908がサブフレーム900Aにおいて行われてもよい。第2のデータプロセス906用のデータは、次のサブフレーム900Bにおける910で肯定応答されてもよい。したがって、第2のTTI(たとえば、906)ではなく第1のTTI(たとえば、904)において低レイテンシデータがスケジューリングされてもよい。
【0084】
図9によれば、スケジューリング遅延は0.5msであってもよく、サブフレーム持続時間は0.5msであってもよく、データスロット/TTIは0.25msであってもよく、HARQ RTTは0.75msであってもよい。
【0085】
図示されていないが、
図9は3インターレース構造に拡張されてもよい。各サブフレームは2つのTTIを有してもよく、各TTIにおいてインターレースが送信される。たとえば、インターレース0およびインターレース1はそれぞれ、サブフレーム0のTTI0およびTTI1において送信されてもよい。インターレース0およびインターレース2はそれぞれ、サブフレーム1のTTI0およびTTI1において送信されてもよい。インターレース0およびインターレース1はそれぞれ、サブフレーム2のTTI0およびTTI1において送信されてもよい。インターレース0は、インターレース0向けのデータ送信と同じサブフレームにおいて肯定応答されることがあるのでレイテンシが小さい場合がある。したがって、必要に応じて、インターレース0に関する再送が次のサブフレームにおいて行われてもよい。
【0086】
図10は、本開示の態様による、処理時間を延ばすために2つのインターレースを有するフレキシブルな送信ユニット1000の一例を示す。
【0087】
図示のように、制御領域(たとえば、PDCCH)1002は、サブフレーム1000の第1のTTIにおける第1のインターレース1006向けのデータをスケジューリングしてもよく、追加の制御領域(たとえば、ePDCCH)1004の動的指示を送信してもよい。追加の制御領域1004は、サブフレーム1000Aの第2のTTIにおける第2のインターレース1008向けのデータをスケジューリングしてもよい。各TTIは、サブフレーム1000Aのそれぞれのスロットにおいて送信されてもよい。
【0088】
データ1006は、1010において、データ送信と同じサブフレーム1000Aにおいて肯定応答されてもよい。第2のインターレース1008向けのデータは、サブフレーム1000Bの次のアップリンク制御領域1012において肯定応答されてもよい。したがって、スケジューリング遅延に応じて、第1のTTI(たとえば、1006)向けに低レイテンシデータがスケジューリングされてもよい。
図10によれば、自己完結型ではない場合、スケジューリング遅延は0.25msであってもよく、サブフレームは0.5msであってもよく、データスロット/TTIは0.25msであってもよく、HARQ RTTは0.75msであってもよい。
【0089】
上記で説明したように、図示されていないが、
図10の構造は、上述のように3つのインターレースを含むように拡張されてもよい。
【0090】
本明細書において説明する態様は、データユニットごとに低レイテンシを維持しながらUEおよびBSによる処理時間を延ばすことが可能である。このことは、本明細書において説明するように各データユニットに個別に肯定応答することによって実現されてもよい。
図6~
図10はBSの観点から示されているが、説明した態様は、UEによって実行される対応する動作をカバーする。たとえば、UEは、サブフレームにおいて送信される制御情報およびデータを送信してもよい。さらに、BSは、データユニットごとに個別に肯定応答を送信してもよい。肯定応答は、データ送信と同じサブフレームにおいて送信されてもよく、あるいはデータ送信のように次のサブフレームにおいて送信されてもよい。したがって、同様の2TTI構造をULセントリックサブフレームに適用することができ、2つのデータユニットは、サブフレームの開始点における制御においてスケジューリングされ、各データユニットはBSによって個別に肯定応答される。
【0091】
上述の方法の様々な動作は、対応する機能を実行することができる任意の適切な手段によって実行されてもよい。この手段は、限定はしないが、回路、特定用途向け集積回路(ASIC)、またはプロセッサ(たとえば、コントローラ/プロセッサ340、送信プロセッサ320、送信MIMOプロセッサ330、受信プロセッサ338、変調器/復調器332、アンテナ334、コントローラ/プロセッサ380、送信プロセッサ364、送信MIMOプロセッサ366、MIMO検出器356、受信プロセッサ358、変調器/復調器354、アンテナ352)を含む様々なハードウェアおよび/またはソフトウェア/ファームウェア構成要素および/またはモジュールを含んでもよい。
【0092】
当業者は、情報および信号が様々な異なる技術および技法のいずれかを使用して表されてもよいことを理解するであろう。たとえば、上記の説明全体にわたって参照される場合があるデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁場もしくは粒子、光場もしくは光粒子、またはそれらの任意の組合せによって表されてもよい。
【0093】
本明細書の本開示に関して説明する様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、ソフトウェア/ファームウェア、またはそれらの組合せとして実装されてもよいことを、当業者はさらに諒解するであろう。ハードウェアとソフトウェア/ファームウェアのこの互換性を明確に示すために、様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップについて、上記では概してそれらの機能に関して説明した。そのような機能がハードウェアとして実装されるかソフトウェア/ファームウェアとして実装されるかは、特定の適用例および全体的なシステムに課される設計制約に依存する。当業者は、説明した機能を特定の適用例ごとに様々な方法で実装してもよいが、そのような実装決定は、本開示の範囲からの逸脱を引き起こすものと解釈されるべきではない。
【0094】
本明細書の開示に関して説明した様々な例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、本明細書で説明する機能を実行するように設計された、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)もしくは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、またはそれらの任意の組合せを用いて、実装または実行される場合がある。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよいが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、またはステートマシンであってもよい。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携した1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成としても実装されてもよい。
【0095】
本明細書の開示に関して説明した方法またはアルゴリズムのステップは、ハードウェアにおいて直接具現化されるか、プロセッサによって実行されるソフトウェア/ファームウェアモジュールにおいて具現化されるか、またはその2つの組合せにおいて具現化される場合がある。ソフトウェア/ファームウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、相変化メモリ(PCM)、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD-ROM、または当技術分野で知られている任意の他の形態の記憶媒体に存在してもよい。例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、および/または記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合される。代替形態において、記憶媒体は、プロセッサと一体化させてもよい。プロセッサおよび記憶媒体は、ASICの中に存在する場合がある。ASICはユーザ端末中に存在してもよい。代替として、プロセッサおよび記憶媒体は、個別の構成要素としてユーザ端末の中に存在してもよい。
【0096】
1つまたは複数の例示的な設計では、説明した機能は、ハードウェア、ソフトウェア/ファームウェア、またはそれらの組合せにおいて実装されてもよい。ソフトウェア/ファームウェアにおいて実装される場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとしてコンピュータ可読媒体上に記憶されるか、またはコンピュータ可読媒体を介して送信されてもよい。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体と、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にする任意の媒体を含む通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、汎用コンピュータまたは専用コンピュータによってアクセスすることができる任意の利用可能な媒体であってもよい。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、フラッシュメモリ、PCM、EEPROM、CD-ROM、もしくは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージもしくは他の磁気ストレージデバイス、または、命令もしくはデータ構造の形態の所望のプログラムコード手段を搬送もしくは記憶するために使用することができ、汎用コンピュータもしくは専用コンピュータ、または汎用プロセッサもしくは専用プロセッサによってアクセスすることができる、任意の他の媒体を含むことができる。また、あらゆる接続が、コンピュータ可読媒体と適切に呼ばれる。たとえば、ソフトウェア/ファームウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用するディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)およびBlu-ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、レーザーを用いてデータを光学的に再生する。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲に含まれるべきである。
【0097】
本明細書で使用する、項目のリスト「のうちの少なくとも1つ」を指す句は、単一のメンバーを含むそれらの項目の任意の組合せを指す。一例として、「a、b、またはcのうちの少なくとも1つ」は、a、b、c、a-b、a-c、b-c、およびa-b-cを包含するものである。
【0098】
本開示の前述の説明は、いかなる当業者でも本開示を作製または使用することが可能になるように提供される。本開示の様々な変更が、当業者に容易に明らかになり、本明細書で規定する一般原理は、本開示の趣旨または範囲から逸脱することなく他の変形形態に適用されてもよい。したがって、本開示は、本明細書で説明した例および設計に限定されるものでなく、本明細書で開示する原理および新規の特徴と一致する最も広い範囲が与えられるべきである。
【符号の説明】
【0099】
100 ワイヤレス通信ネットワーク
102a、102b、102c マクロセル
102x ピコセル
102y、102z フェムトセル
110a、110b、110c、110x、110y、110z eNB
120r、120x、120y UE
130 ネットワークコントローラ
210a、210b 物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)
220a、220b 物理アップリンク共有領域(PUSCH)
312 データソース
320 送信プロセッサ
330 送信(TX)多入力多出力(MIMO)プロセッサ
332a~332t 変調器/復調器
334a~334t アンテナ
336 MIMO検出器
338 受信プロセッサ
339 データシンク
340 コントローラ/プロセッサ
342 メモリ
352a~352r アンテナ
354a~354r 復調器/変調器
356 MIMO検出器
358 受信プロセッサ
360 データシンク
362 データソース
364 送信プロセッサ
366 MIMO検出器
380 コントローラ/プロセッサ
382 メモリ
600 サブフレーム
602 制御部分
604 DLデータ部分
606 肯定応答
608 制御送信
610 プロセッサ
612 肯定応答
700 自己完結型サブフレーム
702 制御送信
704 データ
706 GP
708 第1のアップリンク制御領域
710 肯定応答
712 データ
800A、800B サブフレーム
804 第1のインターレース
806 肯定応答
808 第2のインターレース
810 アップリンク制御領域
900A、900B サブフレーム
902 スケジューリング
904 第1のインターレース
906 第2のデータプロセス
908 肯定応答
910 肯定応答
1000A、1000B サブフレーム
1002 制御領域
1004 追加の制御領域
1006 第1のTTI
1008 第2のインターレース
1012 次のアップリンク制御領域