(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-17
(45)【発行日】2022-11-28
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/06 20120101AFI20221118BHJP
【FI】
G06Q30/06
(21)【出願番号】P 2021508480
(86)(22)【出願日】2019-03-26
(86)【国際出願番号】 JP2019012911
(87)【国際公開番号】W WO2020194518
(87)【国際公開日】2020-10-01
【審査請求日】2021-04-27
(73)【特許権者】
【識別番号】000004569
【氏名又は名称】日本たばこ産業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100140958
【氏名又は名称】伊藤 学
(74)【代理人】
【識別番号】100137888
【氏名又は名称】大山 夏子
(74)【代理人】
【識別番号】100198845
【氏名又は名称】井上 善喬
(72)【発明者】
【氏名】芹田 和俊
(72)【発明者】
【氏名】千住 雅俊
(72)【発明者】
【氏名】板橋 将人
【審査官】鈴木 和樹
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2016/0285983(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0337444(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2013/0319439(US,A1)
【文献】特開2012-213093(JP,A)
【文献】特開2018-160824(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ端末に対応付けられた香味吸引具から喫煙情報を取得する取得部と、
前記喫煙情報に基づくメッセージを前記ユーザ端末に出力するための出力情報を作成する作成部と、
前記出力情報を、前記ユーザ端末、又は、前記メッセージの前記ユーザ端末への出力を制御する制御装置に対して送信する送信部と、
取得した前記喫煙情報に基づいて、複数の香味吸引具の各々の使用状況を比較する比較部と、
を備え
、
前記取得部は、前記ユーザ端末に対応付けられた複数の香味吸引具の各々から喫煙情報を取得し、
前記作成部は、前記複数の香味吸引具の各々から取得された前記喫煙情報に基づく前記メッセージに加えて前記比較部による比較結果に関する情報を前記ユーザ端末に出力するための前記出力情報を作成し、
前記比較結果に関する情報は、ユーザの喫煙量全体に対する、香味吸引具ごとの喫煙量の割合を示す情報を含む、
情報処理装置。
【請求項2】
前記作成部は、前記喫煙情報に含まれる喫煙場所又は喫煙時間に関する情報に基づいて、少なくとも喫煙場所又は喫煙時間に関する前記メッセージを前記ユーザ端末に出力するための前記出力情報を作成する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記作成部は、所定の期間内に前記香味吸引具から前記喫煙情報を取得しない場合、前記喫煙情報を前記所定の期間内に取得していないことに基づく前記メッセージを前記ユーザ端末に出力するための前記出力情報を作成する、
請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記香味吸引具に対応付けられたキャラクタを管理する管理部をさらに備え、
前記取得部は、前記香味吸引具に関する器具情報を取得し、
前記メッセージは、前記器具情報に対応付けられたキャラクタの画像情報を含む、
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記香味吸引具に対応付けられたキャラクタを管理する管理部をさらに備え、
前記取得部は、前記香味吸引具に関する器具情報を取得し、
前記メッセージは、前記器具情報に対応付けられた前記キャラクタの音声情報を含む、
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記香味吸引具に対応付けられたキャラクタを管理する管理部をさらに備え、
前記取得部は、前記香味吸引具に関する器具情報を取得し、
前記メッセージは、前記器具情報に対応付けられたキャラクタに関連する動画情報を含む、
請求項1乃至5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記作成部は、前記比較部における比較結果に基づいて、使用頻度が高い香味吸引具に対応する出力情報と、使用頻度が低い香味吸引具に対応する出力情報とが、互いに異なる内容となるように作成する、
請求項
1乃至6のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記取得部は、互いに異なる複数のユーザ端末の各々に対応付けられた複数の香味吸引具の各々から喫煙情報を取得し、
前記作成部は、前記複数の香味吸引具の各々から取得された前記喫煙情報に基づく前記メッセージを、前記複数のユーザ端末の少なくとも一つに出力するための前記出力情報を作成する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項9】
取得した前記喫煙情報に基づいて、前記複数の香味吸引具の各々の使用状況を比較する比較部を更に備え、
前記作成部は、前記比較部における比較結果に基づいて、喫煙量が多いユーザが用いる香味吸引具に対応する出力情報と、喫煙量が少ないユーザが用いる香味吸引具に対応する出力情報とが、互いに異なる内容となるように作成する、
請求項
8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記メッセージは、感情を判別できるような
前記キャラクタの画像情報を含む、
請求項
4乃至6のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項11】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
ユーザ端末に対応付けられた香味吸引具から喫煙情報を取得するステップと、
取得した前記喫煙情報に基づいて、複数の香味吸引具の各々の使用状況を比較するステップと、
前記喫煙情報に基づくメッセージを前記ユーザ端末に出力するための出力情報を作成するステップと、
前記出力情報を、前記ユーザ端末、又は、前記メッセージの前記ユーザ端末への出力を制御する制御装置に対して送信するステップと、
を含
み、
前記取得するステップは、前記ユーザ端末に対応付けられた複数の香味吸引具の各々から喫煙情報を取得することを含み、
前記作成するステップは、前記複数の香味吸引具の各々から取得された前記喫煙情報に基づく前記メッセージに加えて前記比較するステップによる比較結果に関する情報を前記ユーザ端末に出力するための前記出力情報を作成することを含み、
前記比較するステップに関する情報は、ユーザの喫煙量全体に対する、香味吸引具ごとの喫煙量の割合を示す情報を含む、
情報処理方法。
【請求項12】
コンピュータに、
ユーザ端末に対応付けられた香味吸引具から喫煙情報を取得する取得部と、
前記喫煙情報に基づくメッセージを前記ユーザ端末に出力するための出力情報を作成する作成部と、
前記出力情報を、前記ユーザ端末、又は、前記メッセージの前記ユーザ端末への出力を制御する制御装置に対して送信する送信部と、
取得した前記喫煙情報に基づいて、複数の香味吸引具の各々の使用状況を比較する比較部と、
を実現させ、
前記取得部は、前記ユーザ端末に対応付けられた複数の香味吸引具の各々から喫煙情報を取得し、
前記作成部は、前記複数の香味吸引具の各々から取得された前記喫煙情報に基づく前記メッセージに加えて前記比較部による比較結果に関する情報を前記ユーザ端末に出力するための前記出力情報を作成し、
前記比較結果に関する情報は、ユーザの喫煙量全体に対する、香味吸引具ごとの喫煙量の割合を示す情報を含む、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、コミュニケーションツールを用いて、香味吸引具のユーザに各種情報を提供する技術が開発されている。これに関し、特許文献1には、ユーザが香味吸引具を使用している場合において対話可能か否かに基づき、インスタントメッセージングサービスを用いて、他のユーザとの対話情報又は広告を通知する技術が開示されている。また、特許文献2には、香味吸引具のユーザを含むソーシャルネットワークを用いて、ユーザ同士がお気に入り情報やリコメンド情報をやり取りする技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】米国特許出願公開第2016/0285983号明細書
【文献】米国特許出願公開第2016/0337444号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1及び2に記載されているような従来技術においては、香味吸引具のユーザに対して香味吸引具に関するメッセージを提供することは可能である。しかしながら、このような従来技術では、単に予め内容が決まっているメッセージを提供し、又は、ユーザが端末装置を操作することにより、単に自身が所望するメッセージを作成しているに過ぎない。よって、ユーザの喫煙状態に応じて適切な情報を提供できないので、香味吸引具又は紙巻きたばこ用のマウスピースを含む器具(以下、「香味吸引具等」という。)の使用に関するユーザの定着率が低下するおそれがある。
【0005】
そこで、本発明のいくつかの態様はかかる事情に鑑みてなされたものであり、香味吸引具等の使用に関するユーザの定着率を向上させることが可能な技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る情報処理装置は、ユーザ端末に対応付けられた、香味吸引具から喫煙情報を取得する取得部と、喫煙情報に基づくメッセージをユーザ端末に出力するための出力情報を作成する作成部と、出力情報を、ユーザ端末、又は、メッセージのユーザ端末への出力を制御する制御装置に対して送信する送信部と、を備える。
【0007】
本発明の一態様に係る情報処理方法は、コンピュータが実行する情報処理方法であって、ユーザ端末に対応付けられた香味吸引具から喫煙情報を取得するステップと、喫煙情報に基づくメッセージをユーザ端末に出力するための出力情報を作成するステップと、出力情報を、ユーザ端末、又は、メッセージのユーザ端末への出力を制御する制御装置に対して送信するステップと、を含む。
【0008】
本発明の一態様に係るプログラムは、コンピュータに、ユーザ端末に対応付けられた香味吸引具から喫煙情報を取得する取得部と、喫煙情報に基づくメッセージをユーザ端末に出力するための出力情報を作成する作成部と、出力情報を、ユーザ端末、又は、メッセージのユーザ端末への出力を制御する制御装置に対して送信する送信部と、を実現させる。
【0009】
これらの態様によれば、香味吸引具からの喫煙情報に基づくメッセージをユーザ端末に出力するための出力情報を作成し、出力情報を、ユーザ端末、又は、メッセージのユーザ端末への出力を制御する制御装置に対して送信する。よって、ユーザの喫煙状態に応じて適切に出力情報を提供することができるので、香味吸引具の使用に関するユーザの定着率を向上させることが可能である。
【0010】
なお、本発明において、「部」、「装置」とは、単に物理的手段を意味するものではなく、その「部」、「装置」が有する機能をソフトウエアによって実現する場合も含む。また、1つの「部」、「装置」が有する機能が2つ以上の物理的手段や装置により実現されても、2つ以上の「部」、「装置」の機能が1つの物理的手段や装置により実現されてもよい。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、香味吸引具の使用に関するユーザの定着率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明の第1実施形態に係る出力情報提供システムの概略構成図である。
【
図2A】本発明の第1実施形態に係る香味吸引具の概略構成のブロック図である。
【
図2B】本発明の第1実施形態に係る香味吸引具の概略的な外観の一例を示す図である。
【
図3】本発明の第1実施形態に係る香味吸引具の概略構成を示すブロック図である。
【
図4】本発明の第1実施形態に係る香味吸引具の他の概略構成を示すブロック図である。
【
図5】本発明の第1実施形態に係る香味吸引具の概略的な外観の他の一例を示す図である。
【
図6】本発明の第1実施形態に係る、エアロゾル生成基材を保持した状態の香味吸引具の概略的な外観の他の一例である。
【
図7】本発明の第1実施形態に係るユーザ端末の概略構成のブロック図である。
【
図8】本発明の第1実施形態に係る情報処理サーバの機能的構成の一例を示す概略構成図である。
【
図9】本発明の第1実施形態に係る出力情報送信処理の一例を示すフローチャートである。
【
図10】本発明の第1実施形態に係る出力情報送信処理の一例を示す概念図である。
【
図11】本発明の第1実施形態に係るユーザ端末で出力される画面の一例を示す図である。
【
図12】本発明の第2実施形態に係る出力情報提供システムの概略構成図である。
【
図13】本発明の第2実施形態に係るユーザ端末で出力される画面の一例を示す図である。
【
図14】本発明の第3実施形態に係る出力情報提供システムの概略構成図である。
【
図15】本発明の第3実施形態に係るユーザ端末で出力される画面の一例を示す図である。
【
図16】本発明の実施形態に係るコンピュータのハードウエア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。以下の実施の形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をその実施の形態のみに限定する趣旨ではない。また、本発明は、その要旨を逸脱しない限り、様々な変形が可能である。さらに、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0014】
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1本実施形態に係る出力情報提供システムの概略構成図(システム構成図)である。
図1に示すように、出力情報提供システム100Aは、例示的に、香味吸引具等1(香味吸引具)と、ユーザが用いるユーザ端末2と、喫煙情報に基づくメッセージをユーザ端末2に出力するための出力情報を作成し、後述する制御サーバ5に送信する情報処理サーバ3(情報処理装置)と、喫煙情報に基づくメッセージのユーザ端末2への出力を制御する制御サーバ5(制御装置)と、を備える。
【0015】
なお、本実施形態においては、情報処理サーバ3と制御サーバ5とは別個の構成として以下説明するが、これに限られない。例えば、情報処理サーバ3と制御サーバ5とは一体であってもよい。つまり、情報処理サーバ3は、後述する制御サーバ5の構成及び機能を備える。その場合は、情報処理サーバ3(制御サーバ5)は、出力情報を、ユーザ端末に対して送信する。
【0016】
「香味吸引具等」とは、香味を吸引するための器具のことであり、限定するわけではないが、例えば、電子たばこや加熱式たばこ、従来のたばこを意図したものである。また、香味吸引具は、生成されたエアロゾルを吸引するためのエアロゾル生成装置を含み、エアロゾル生成装置は、例えば電子たばこや加熱式たばこ、医療用のネブライザーを意図したものである。より具体的には、エアロゾル生成装置は、例えば、電力を用いてリキッド(エアロゾル源)を霧化し、エアロゾルを生成する装置である。エアロゾルは、エアロゾル源を霧化したものであり、気体中を浮遊する程度に微小な粒子である。エアロゾル生成装置が発生させるエアロゾルは香味を伴うものであってよい。エアロゾル生成装置の例としては、加熱式たばこ(T-vaporやInfused)および電子たばこ(E-vapor)などが挙げられる。また、エアロゾル生成装置は、たばこを直接加熱する(直接加熱)タイプや、たばこを間接的に加熱する(間接加熱)タイプ、液体(リキッド)を加熱するタイプを含む。また、エアロゾル生成装置は、櫛形電極対を有する圧電素子基板を用いてSAW(Surface Acoustic Wave)を発生させることによって液体を霧化するものであってもよい。
【0017】
「喫煙情報に基づくメッセージ」(以下、「メッセージ」という。)とは、香味吸引具等1からの「喫煙情報」に基づくユーザ端末2に出力される情報である。また、メッセージとは、香味吸引具等1の使用に関するユーザの定着率を向上させることが可能な情報である。メッセージとは、例えば、ユーザの喫煙状況、又は、ユーザが用いる香味吸引具等1の使用状況に基づくテキスト情報、音声情報、動画情報又は画像情報を含み、より具体的には、喫煙又は香味吸引具等1に関する広告情報、香味吸引具等1の故障情報、香味吸引具等1の付属品等の割引等を示すクーポン、又は、喫煙所に対応づけられたPR動画情報等を含んでもよい。また、メッセージは、後述するキャラクタに対応する画像情報、動画情報、又は、音声情報等を含んでもよい。また、メッセージは、インターネット上の所定のホームページに関するURL(Uniform Resource Locator)やQRコード(登録商標)等を含んでいてもよい。また、メッセージは、モールス信号や所定の暗号化された信号などを含むものであってもよい。
【0018】
「喫煙情報」とは、喫煙に関する情報であり、例えば、喫煙頻度、喫煙量、及び、喫煙した事実を含む。また、喫煙情報は、これらに限られず、香味吸引具等1の使用状況に関する情報を含む。香味吸引具等1の使用状況に関する情報は、例えば、香味吸引具等1の使用頻度、使用時間、香味吸引具等1に含まれるバッテリーの充電状況や残量状況、香味吸引具等1(ユーザ)の位置、香味吸引具等1において所定のカプセルを装着したこと、又は、香味吸引具等を持ち歩いていた時間や保持していた時間等の情報を含む。また、喫煙情報は、例えば、パフ回数や、リフィルの交換回数、リキッドの消費量や残量に関する情報等であってもよい。なお、リフィルは、交換可能な部材であり、例えば、後述する香味吸引具等1に含まれるリザーバや香味源、喫煙物品140、各種のアトマイザーなどである。なお、喫煙情報は、後述する香味吸引具等1が備える各種センサ等で測定することが可能である。
【0019】
制御サーバ5は、ネットワークNを介して行われる情報交換処理を実行するシステムである。制御サーバ5は、例えば、情報処理サーバ3とユーザ端末2との間の情報交換を仲介し、ユーザと情報処理サーバ3との間の対話、例えば、音声通話、テキスト情報を用いたチャット等を支援する。また、情報交換処理には、ネットワークNを介して入力される、テキスト情報、音声情報の他、対話用の画像情報であるスタンプや動画等が用いられてもよい。このように、制御サーバ5は、所定のネットワークN上における対話を管理するサーバ用コンピュータであり、そのサーバ用コンピュータにおいて所定のサーバ用プログラムが動作することにより、サーバ機能を発現するものである。なお、本実施形態では、情報交換システムは、制御サーバ5が備えるものと説明しているが、情報交換システムは、情報処理サーバ3が備えてもよい。
【0020】
ネットワークNは、例えばインターネット等を含む情報処理に係る通信回線又は通信網であり、その具体的な構成は、ユーザ端末2、情報処理サーバ3、及び、制御サーバ5の間でデータの送受信が可能なように構成されていれば特に制限されない。
【0021】
香味吸引具等1及びユーザ端末2とは、互いに関連づけられており、例えばBluetooth[登録商標]やBLE(Bluetooth Low Energy)通信等の近距離無線通信を実行することで双方でのデータの送受信が可能となる。なお、香味吸引具等1とユーザ端F末2の間のデータの送受信は、これらの通信に限られず、例えば、Wi-Fi(登録商標)やLPWAN(Low Power Wide Area Network)、NFC(Near Field Communication)など、どのような通信で実行されてもよい。また、香味吸引具等1とユーザ端末2の間のデータの送受信は、必ずしも無線通信に限られず、USB(Universal Serial Bus)やMini USB、Micro USB、Lightningなどの有線通信であってもよい。
【0022】
図2Aは、本発明の第1実施形態に係る香味吸引具の概略構成のブロック図である。
図2Aは、香味吸引具等1が備える各コンポーネントを概略的且つ概念的に示すものであり、各コンポーネント及び香味吸引具等1の厳密な配置、形状、寸法、位置関係等を示すものではないことに留意されたい。また、香味吸引具等1は、
図2Aには図示しないコンポーネント、例えば、たばこカプセルやリキッドのカートリッジ等を含み得ることにも留意されたい。
【0023】
センサ11は、例えば、ユーザの吸引する動作を検知するためのセンサを示している。センサ11は、流量センサや流速センサ、圧力センサ等の、ユーザの吸引する動作を検知するための任意の種類のセンサであってよい。センサ11は、ユーザが吸引する動作を行うために押下するボタンであってもよい。センサ11は、例えば吸引センサであってもよく、香味吸引具等1に対するユーザの吸引を検知してもよい。センサ11は、気流センサであってもよく、ユーザの吸引によって生じた気流を検知してもよい。センサ11は、香味吸引具等1の位置を測定するGPSセンサであってもよいし、香味吸引具等1の角度や姿勢等を検知するためのジャイロセンサ等であってもよい。
【0024】
変化部12は、外部観測可能な所定の変化が生じるブロックである。変化部12は、所定の色に発光するLED(Light Emitting Diode)、例えば青色LEDであってよく、所定の変化は、所定の色例えば青色の発光であってよい。なお、所定の色は、青色に限られず、どのような色であってもよい。また、所定の変化は、センサ11によって感知される、吸引の強さに応じた発光の色の変化や発光の強度の変化であってもよい。また、変化部12は、LEDに限られず、所定の色に発光する別の構成の光源であってもよい。
【0025】
図2Bは、本発明の第1実施形態に係る香味吸引具の概略的な外観の一例を示す図である。変化部12の配置について、
図2Bを参照して説明する。
図2Bに表されているように、香味吸引具等1は、限定するわけではないが、2つの端161及び162を含むスティック形状であることがある。ここで、ユーザは、その一方の端161を吸引するために咥えることになる。なお、ユーザは、その一方の端161に装着可能な、紙巻きたばこ用のマウスピースなどを介して、当該端161を吸引するために咥えてもよい。香味吸引具等1が
図2Bに表されるような形状をしている場合、変化部12は、上記2つの端のうちの他方の端162に設けられることが好ましい。なお、変化部12は、香味吸引具等1の外面の少なくとも一部分であり、例えば、
図2Bに表されているように略長方形状や、香味吸引具等1の外周に沿った環状(図示せず)など、どのような形状であってもよい。
【0026】
図2Aに戻り、制御部13は、少なくとも、センサ11からの信号に基づき、変化部12に所定の変化を生じさせるブロックである。制御部13は、例えば、センサ11からの信号の大きさ又は当該信号に基づき決定される吸引の強さが所定の閾値以上であるときに、変化部12において所定の色の発光を生じさせてよい。また、制御部13は、例えば、センサ11からの信号の大きさ又は当該信号に基づき決定される吸引の強さに応じて、変化部12における発光の色や発光の強度を変化させてよい。制御部13は、例えば、吸引が強い場合に発光の強度を強くし、吸引が弱い場合に発光の強度を弱くしてもよい。また、制御部13は、例えば、吸引の強さを複数の段階に分け、当該複数の段階ごとに所定の色を設定し、吸引の強さに対応する所定の色を発光させてもよい。なお、制御部13は、マイクロプロセッサ又はマイクロコンピュータとして構成された電子回路モジュールであってよい。
【0027】
通信部14は、ユーザ端末や他のコンピュータと通信する。通信部14は、少なくともハードウエア資源としてのネットワーク・インターフェイス等を用いて実現されてよい。制御部13は、通信部14を介して、センサ11によって検知された各種の情報を、ユーザ端末や他のコンピュータに送信可能である。制御部13が、通信部14を介して、ユーザ端末や他のコンピュータに送信する各種の情報は、例えば、喫煙情報である。なお、喫煙情報については、後述する。また、通信部14は、ユーザ端末や他のコンピュータから送信された各種の情報を受信可能である。
【0028】
なお、本発明の一実施形態に係る香味吸引具等1は、従来のたばこを含む。従来のたばこは、センサ11、制御部13及び通信部14を含まないが、その燃焼部は、変化部12に相当する。というのは、従来のたばこの燃焼部には、ユーザの吸引する動作に基づき、色や温度の所定の変化が生じるからである。
【0029】
また、香味吸引具等1が従来のたばこ(例えば、紙巻きたばこ)の場合、当該たばこの一端に装着されるマウスピース(例えば、紙巻きたばこ用のマウスピース)が、
図2Aにおけるセンサ11、制御部13及び通信部14の機能の全部又は一部を含んでいてもよい。この構成によれば、マウスピースが、センサによって検知された喫煙情報などの各種の情報を、ユーザ端末や他のコンピュータに送信可能である。
【0030】
図3は、本発明の第1実施形態に係る香味吸引具の概略構成を示すブロック図である。
図3に示されるように、香味吸引具1Aは、第1の部材102及び第2の部材104を備える。図示されるように、一例として、第1の部材102は、制御部106、通信部108、バッテリー110、センサ112及びメモリ114を含んでもよい。なお、
図2Aの制御部13は
図3の制御部106に対応し、
図2Aのセンサ11は
図3のセンサ112に対応し、
図2Aの通信部14は
図3の通信部108に対応する。
【0031】
一例として、第2の部材104は、リザーバ116、霧化部118、空気取込流路120、エアロゾル流路121及び吸口部122を含んでもよい。第1の部材102内に含まれるコンポーネントの一部が第2の部材104内に含まれてもよい。第2の部材104内に含まれるコンポーネントの一部が第1の部材102内に含まれてもよい。第2の部材104は、第1の部材102に対して着脱可能に構成されてもよい。あるいは、第1の部材102及び第2の部材104内に含まれるすべてのコンポーネントが、第1の部材102及び第2の部材104に代えて、同一の筐体内に含まれてもよい。
【0032】
リザーバ116は、エアロゾル源を保持する。例えば、リザーバ116は、繊維状又は多孔質性の素材から構成され、繊維間の隙間や多孔質材料の細孔に液体としてのエアロゾル源を保持する。前述した繊維状又は多孔質性の素材には、例えばコットンやガラス繊維、またはたばこ原料などを用いることができる。リザーバ116は、液体を収容するタンクとして構成されてもよい。エアロゾル源は、例えば、グリセリンやプロピレングリコールといった多価アルコール、水などの液体である。香味吸引具1Aがネブライザー等の医療用吸入器である場合、エアロゾル源はまた、患者が吸入するための薬剤を含んでもよい。別の例として、エアロゾル源は、加熱することによって香喫味成分を放出するたばこ原料やたばこ原料由来の抽出物を含んでいてもよい。リザーバ116は、消費されたエアロゾル源を補充することができる構成を有してもよい。あるいは、リザーバ116は、エアロゾル源が消費された際にリザーバ116自体を交換することができるように構成されてもよい。また、エアロゾル源は液体に限られるものではなく、固体でも良い。エアロゾル源が固体の場合のリザーバ116は、例えば繊維状又は多孔質性の素材を用いない空洞の容器であっても良い。
【0033】
霧化部118は、エアロゾル源を霧化してエアロゾルを生成するように構成される。センサ112によって吸引動作が検知されると、霧化部118はエアロゾルを生成する。例えば、ウィック(図示せず)が、リザーバ116と霧化部118とを連結するように設けられてもよい。この場合、ウィックの一部はリザーバ116の内部に通じ、エアロゾル源と接触する。ウィックの他の一部は霧化部118へ延びる。エアロゾル源は、ウィックの毛細管効果によってリザーバ116から霧化部118へと運ばれる。一例として、霧化部118は、バッテリー110に電気的に接続されたヒータを備える。ヒータは、ウィックと接触又は近接するように配置される。吸引動作が検知されると、制御部106は、霧化部118のヒータを制御し、ウィックを通じて運ばれたエアロゾル源を加熱することによって当該エアロゾル源を霧化する。霧化部118の別の例は、エアロゾル源を超音波振動によって霧化する超音波式霧化器であってもよい。霧化部118には空気取込流路120が接続され、空気取込流路120は香味吸引具1Aの外部へ通じている。霧化部118において生成されたエアロゾルは、空気取込流路120を介して取り込まれた空気と混合される。エアロゾルと空気の混合流体は、矢印124で示されるように、エアロゾル流路121へと送り出される。エアロゾル流路121は、霧化部118において生成されたエアロゾルと空気との混合流体を吸口部122まで輸送するための管状構造を有する。
【0034】
吸口部122は、エアロゾル流路121の終端に位置し、エアロゾル流路121を香味吸引具1Aの外部に対して開放するように構成される。ユーザは、吸口部122を咥えて吸引することにより、エアロゾルを含んだ空気を口腔内へ取り込む。
【0035】
通信部108は、ユーザ端末や他のコンピュータと通信する。通信部108は、少なくともハードウエア資源としてのネットワーク・インターフェイス等を用いて実現されてよい。
【0036】
バッテリー110は、通信部108、センサ112、メモリ114、霧化部118などの香味吸引具1Aの各コンポーネントに電力を供給する。バッテリー110は、香味吸引具1Aの所定のポート(図示せず)を介して外部電源に接続することにより充電することができてもよい。バッテリー110のみを第1の部材102又は香味吸引具1Aから取り外すことができてもよく、新しいバッテリー110と交換することができてもよい。また、第1の部材102全体を新しい第1の部材102と交換することによってバッテリー110を新しいバッテリー110と交換することができてもよい。
【0037】
センサ112は、空気取込流路120及び/又はエアロゾル流路121内の圧力の変動を検知する圧力センサ又は流量を検知する流量センサを含んでもよい。センサ112はまた、リザーバ116等のコンポーネントの重量を検知する重量センサを含んでもよい。センサ112はまた、香味吸引具1Aを用いたユーザによるパフの回数を計数するように構成されてもよい。センサ112はまた、霧化部118への通電時間を積算するように構成されてもよい。センサ112はまた、リザーバ116内の液面の高さを検知するように構成されてもよい。センサ112はまた、バッテリー110のSOC(State of Charge、充電状態)、電流積算値、電圧などを検知するように構成されてもよい。電流積算値は、電流積算法やSOC-OCV(Open Circuit Voltage、開回路電圧)法等によって求められてもよい。センサ112はまた、ユーザが操作可能な操作ボタンなどであってもよい。
【0038】
制御部106は、マイクロプロセッサ又はマイクロコンピュータとして構成された電子回路モジュールであってもよい。制御部106は、メモリ114に格納されたコンピュータ実行可能命令に従って香味吸引具1Aの動作を制御するように構成されてもよい。メモリ114は、ROM、RAM、フラッシュメモリなどの記憶媒体である。メモリ114には、上記のようなコンピュータ実行可能命令のほか、香味吸引具1Aの制御に必要な設定データ等が格納されてもよい。例えば、メモリ114は、通信部108の制御方法(発光、発声、振動等の態様等)、センサ112により検知された値、霧化部118の加熱履歴等の様々なデータを格納してもよい。制御部106は、必要に応じてメモリ114からデータを読み出して香味吸引具1Aの制御に利用し、必要に応じてデータをメモリ114に格納する。
【0039】
図4は、本発明の第1実施形態に係る香味吸引具の他の概略構成を示すブロック図である。図示されるように、香味吸引具1Bは、
図3の香味吸引具1Aが備える構成に加えて、第3の部材126を備える。第3の部材126は、香味源128を含んでもよい。一例として、香味吸引具1Bが電子たばこである場合、香味源128は、たばこに含まれる香喫味成分を含んでもよい。図示されるように、エアロゾル流路121は、第2の部材104及び第3の部材126にわたって延在する。吸口部122は、第3の部材126に備えられる。
【0040】
香味源128は、エアロゾルに香味を付与するためのコンポーネントである。香味源128は、エアロゾル流路121の途中に配置される。霧化部118によって生成されたエアロゾルと空気との混合流体(以下、混合流体を単にエアロゾルと呼称する場合もあることに留意されたい)は、エアロゾル流路121を通って吸口部122まで流れる。このように、香味源128は、エアロゾルの流れに関して霧化部118よりも下流に設けられている。換言すれば、霧化部118よりも香味源128の方が、エアロゾル流路121の中で吸口部122に近い側に位置する。したがって、霧化部118によって生成されたエアロゾルは、香味源128を通過してから吸口部122へ達する。エアロゾルが香味源128を通過する際、香味源128に含まれる香喫味成分がエアロゾルに付与される。一例として、香味吸引具1Bが電子たばこである場合、香味源128は、刻みたばこ、又はたばこ原料を粒状、シート状もしくは粉末状に成形した加工物などの、たばこ由来のものであってもよい。香味源128はまた、たばこ以外の植物(例えばミントやハーブ等)から作られた非たばこ由来のものであってもよい。一例として、香味源128は、たばこ成分を含む。香味源128は、メントールなどの香料成分を含有してもよい。香味源128に加えて、リザーバ116も香喫味成分を含んだ物質を有してもよい。例えば、香味吸引具1Bは、香味源128にたばこ由来の香味物質を保持し、リザーバ116には非たばこ由来の香味物質を含むように構成されてもよい。
【0041】
ユーザは、吸口部122を咥えて吸引することにより、香味が付与されたエアロゾルを含んだ空気を口腔内へ取り込むことができる。
【0042】
制御部106は、本開示の実施形態に係る香味吸引具1A及び1B(以下、まとめて「香味吸引具1」と呼ぶことがある)を様々な方法で制御するように構成される。
【0043】
図5は、本発明の第1実施形態に係る香味吸引具の概略的な外観の他の一例を示す図である。
図6は、本発明の第1実施形態に係る、エアロゾル生成基材を保持した状態の香味吸引具の概略的な外観の他の一例である。本実施形態において、香味吸引具1は、例えば、エアロゾル源及び香味源を含む充填物などの香味発生基材を有する、喫煙物品などのエアロゾル生成基材を加熱することによって、香味を含むエアロゾルを生成するように構成される。なお、喫煙物品140がエアロゾル生成基材として用いられてもよい。
【0044】
当業者に理解されるように、喫煙物品140はエアロゾル生成基材の一例にすぎない。エアロゾル生成基材に含まれるエアロゾル源は固体であってもよいし、液体であってもよい。エアロゾル源は、例えば、グリセリン、プロピレングリコールといった多価アルコールや、水などの液体であってもよい。エアロゾル源は、加熱することによって香喫味成分を放出するたばこ原料やたばこ原料由来の抽出物を含んでいてもよい。香味吸引具1がネブライザーなどの医療用吸入器である場合、エアロゾル源は、患者が吸入するための薬剤を含んでもよい。用途によっては、エアロゾル生成基材は香味源を含まなくてもよい。
【0045】
図5及び
図6に示すように、香味吸引具1は、トップハウジング131Aと、ボトムハウジング131Bと、カバー132と、スイッチ133と、蓋部134とを有する。トップハウジング131A及びボトムハウジング131Bは、互いに接続されることで、香味吸引具1の最外のハウジング131を構成する。ハウジング131は、使用者の手に収まるようなサイズであってもよい。この場合、使用者が香味吸引具1を使用するときに、使用者は香味吸引具1を手で保持して、エアロゾルを吸引することができる。
【0046】
トップハウジング131Aは、開口(図示せず)を有し、カバー132は当該開口を閉じるようにトップハウジング131Aに結合される。
図6に示すように、カバー132は、喫煙物品140を挿入可能な開口132Bを有する。蓋部134は、カバー132の開口132Bを開閉するように構成される。具体的には、蓋部134は、カバー132に取り付けられ、開口132Bを閉じる第1位置と開口132Bを開放する第2位置との間を、カバー132の表面に沿って移動可能に構成される。
【0047】
スイッチ133は、香味吸引具1の作動のオンとオフを切り替えるために使用される。例えば、使用者は、
図6に示すように喫煙物品140を開口132Bに挿入した状態でスイッチ133を操作することにより、バッテリ(図示せず)から加熱部(図示せず)に電力を供給し、喫煙物品140を燃焼させずに加熱することができる。喫煙物品140が加熱されると、喫煙物品140に含まれるエアロゾル源からエアロゾルが発生し、香味源の香味が当該エアロゾルに取り込まれる。使用者は、香味吸引具1から突出した喫煙物品140の部分(
図6において図示された部分)を吸引することにより、香味を含むエアロゾルを吸引することができる。なお、本明細書において、喫煙物品140などのエアロゾル生成基材が開口132Bに挿入される方向を、香味吸引具1の長手方向と呼ぶ。
【0048】
図5及び
図6に示される香味吸引具1の構成は、本開示に係る香味吸引具の構成の一例にすぎない。本開示に係る香味吸引具は、エアロゾル源を含むエアロゾル生成基材を加熱することによってエアロゾルを生成することができ、生成されたエアロゾ
ルを使用者が吸引することができるような、様々な形態で構成することができる。
【0049】
図7は、本発明の第1実施形態に係るユーザ端末の概略構成のブロック図である。
図7は、ユーザ端末2が備える各コンポーネントを概略的且つ概念的に示すものであり、各コンポーネント及びユーザ端末2の厳密な配置、形状、寸法、位置関係等を示すものではないことに留意されたい。また、ユーザ端末2は、図示しないコンポーネントを含み得ることに留意されたい。なお、ユーザ端末2の例は、スマートフォンやタブレット、パーソナル・コンピュータ等の1つのコンピュータであるが、これに限定されるわけではない。例えば、後述する検知部21は、コンピュータに外部接続されたデジタル・カメラによって実現されてもよい。
【0050】
検知部21は、香味吸引具等1の少なくとも一部例えば変化部12に生じる外部観測可能な所定の変化を検知する。検知部21は、少なくともハードウエア資源としてのデジタル・カメラや温度センサ等を用いて実現されてよい。
【0051】
出力部22は、
図1に示す制御サーバ5から送信される出力情報に基づいてメッセージ出力処理を実行する。また、出力部22は、上記所定の変化を検知していることを示す情報を表示する。出力部22は、少なくともハードウエア資源としてのディスプレイ(タッチパネル・ディスプレイを含む)等を用いて実現されてよい。
【0052】
入力部23は、ユーザからの入力を受ける。入力部23は、少なくともハードウエア資源としてのキーボードやマウス、タッチパネル・ディスプレイ等を用いて実現されてよい。
【0053】
記録部24は、プログラムやデータ等を記憶する。記録部24は、少なくともハードウエア資源としてのHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)、メモリ等を用いて実現されてよい。
【0054】
通信部25は、他のコンピュータと通信する。通信部25は、少なくともハードウエア資源としてのネットワーク・インターフェイス等を用いて実現されてよい。
【0055】
制御部26は、各種制御を行なう。制御部26は、少なくともハードウエア資源としてのプロセッサ等を用いて実現されてよい。制御部26は、ユーザの吸い方に係る判定を行うように構成されていてよい。なお、出力部22は、判定の結果を更に表示することができる。また、制御部26は、入力部23を介して、複数の吸い方のうちの1つをユーザが選択することを可能にするように構成されていてよい。なお、出力部22は、選択された吸い方に基づく情報を更に表示することができる。更に、制御部26は、通信部25を介して、データを送受信するように構成されていてよい。なお、出力部22は、受信したデータに基づく情報を更に出力することができる。
【0056】
なお、ユーザ端末2の各種機能は、当該ユーザ端末上で稼働するアプリケーションを用いて実現されてもよい。ユーザ端末2は、アプリケーションをダウンロードし、当該ダウンロードしたアプリケーションによって各種機能を実現してもよい。また、ユーザ端末2は、当該ユーザ端末2の各種機能を実現するためのプログラムをダウンロードし、当該ダウンロードしたプログラムを実行することによって各種機能を実現してもよい。
【0057】
図8は、本発明の第1実施形態に係る情報処理サーバの機能的構成の一例を示す概略構成図である。
図8に示すように、情報処理サーバ3は、機能的に、出力情報の作成処理及び送信処理を実行するための情報処理部31と、各種処理を実行するための情報及び各種処理の実行結果等を記録する記録部33と、を備える。情報処理サーバ3は、例えば、1つ又は複数のサーバ装置により実現される。なお、情報処理部31は、例えば、記録部33に格納されているプログラム(不図示)をCPU等が実行したりすることにより実現することができる。また、情報処理部31は、当該情報処理部31での処理に用いられるプログラムをダウンロードし、当該ダウンロードしたプログラムを実行することによって、実現してもよい。
【0058】
情報処理部31は、機能的に、
図1に示すユーザ端末2に対応付けられた香味吸引具等1から喫煙情報を取得する取得部311と、喫煙情報に基づくメッセージをユーザ端末2に出力するための出力情報を作成する作成部313と、出力情報を、ユーザ端末2、又は、メッセージのユーザ端末2への出力を制御する制御サーバ5に対して送信する送信部315と、1又は複数の香味吸引具等1に対応付けられた1又は複数のキャラクタを管理する管理部317と、を備える。また、情報処理部31は、取得した喫煙情報に基づいて、複数の香味吸引具等1の各々の使用状況を比較する比較部319と、を備える。なお、比較部319においては、複数の香味吸引具等1を備える第2実施形態及び第3実施形態の出力情報提供システムにおいてその機能を発揮する。
【0059】
記録部33は、上記したとおり、喫煙に関する情報である喫煙情報SIと、喫煙情報SIに基づいて作成される出力情報IIと、を記録する。また、記録部33は、香味吸引具等1に関する器具情報SIと、1又は複数の香味吸引具等1の各々に対応付けられたキャラクタに関するキャラクタ情報CIと、を記録する。キャラクタ情報CIは、例えば、制御サーバ5が保持する各キャラクタに対応するアイコン画像や音声情報との対応づけを行うための情報、又は、当該アイコン画像や当該音声情報を参照するための情報を含んでもよい。記録部33は、ユーザごとに、喫煙情報SIと、出力情報IIと、器具情報SIと、キャラクタ情報CIとを互いに関連づけて記録してもよい。
【0060】
[出力情報送信処理]
図9及び
図10を参照して本発明の第1実施形態に係る出力情報送信処理の一例を説明する。
図9は、本発明の第1実施形態に係る出力情報送信処理の一例を示すフローチャートである。
図10は、本発明の第1実施形態に係る出力情報送信処理の一例を示す概念図である。
【0061】
(
図9のステップS1)
図8に示す情報処理サーバ3の取得部311は、
図1に示すユーザ端末2に対応付けられた香味吸引具等1から喫煙情報を取得する。例えば、
図10に示すように、香味吸引具等1からBLE通信等を用いてユーザ端末2に喫煙情報が送信される(
図10(1)喫煙情報)。そして、取得部311は、ユーザ端末2を介して、喫煙情報を取得する(
図10(2)喫煙情報)。
【0062】
(
図9のステップS3)
図8に示す情報処理サーバ3の作成部313は、喫煙情報に基づくメッセージをユーザ端末2に出力するための出力情報を作成する。例えば、作成部313は、香味吸引具等1から取得された喫煙情報に含まれる喫煙場所又は喫煙時間に関する情報に基づいて、少なくとも喫煙場所又は喫煙時間に関するメッセージをユーザ端末2に出力するための出力情報を作成する。なお、喫煙時間は、何時何分何秒という時間を示す情報の他、何分間喫煙をしていたというような期間を示す情報を含んでもよい。また、作成部313は、喫煙情報から、喫煙量を算出又は推定し、当該算出又は推定した喫煙量に関するメッセージをユーザ端末2に出力するための出力情報を作成してもよい。
【0063】
(
図9のステップS5)
図8に示す情報処理サーバ3の送信部315は、ユーザ端末2に対して出力情報を送信可能な情報交換システムを管理する制御サーバ5に対して、出力情報を送信する(
図10(3)出力情報)。例えば、送信部315は、ユーザ端末2において、出力情報がキャラクタに関するキャラクタ情報と関連付けてメッセージとして出力されるように、出力情報とともにキャラクタ情報をユーザ端末2に送信してもよい。制御サーバ5は、情報処理サーバ3から受信した出力情報とキャラクタ情報に対応するキャラクタの画像情報又は音声情報を、ユーザ端末2に転送する(
図10(4)出力情報)。なお、キャラクタ情報は、出力情報に含まれる情報であってもよい。そして、ユーザ端末2は、出力情報と、キャラクタの画像情報又は音声情報に基づいて、
図7に示す出力部22においてメッセージを出力する。なお、送信部315が出力情報とキャラクタ情報に対応するキャラクタの画像情報又は音声情報を、ユーザ端末2に転送するタイミングは、どのようなタイミングであってもよい。例えば、送信部315は、香味吸引具等1から喫煙情報を取得したタイミングで、これらの情報をユーザ端末2に転送してもよい。また、送信部315は、予め設定されたタイミング、例えば午後10時などに、これらの情報をユーザ端末2に転送してもよい。また、送信部315は、所定の周期、例えば1日ごとや一週間ごとなどに、これらの情報をユーザ端末2に転送してもよい。
【0064】
図11は、本発明の第1実施形態に係るユーザ端末で出力される画面の一例を示す図である。
図11に示すように、例えば、ユーザ端末2には、香味吸引具等1に対応付けられたキャラクタに関するキャラクタのアイコン画像C1(
図10参照)と関連付けてテキスト情報がメッセージとして出力される。例えば、テキストT1には、少なくとも、「今日の午後3時頃」という喫煙時間に関する情報、及び、「海沿い」という喫煙場所に関する情報を含む。その他、「2本」という喫煙量に関する情報も含んでいる。また、テキストT3にも、「新橋」という喫煙場所に関する情報が含まれている。
【0065】
また、キャラクタのアイコン画像C1は、画像内において所定の動作を行ってもよい。例えば、アイコン画像C1は、喜怒哀楽に対応した動作を行ってもよいし、上下左右への移動や回転などの動作を行ってもよい。なお、キャラクタのアイコン画像C1の動作は、画像内におけるキャラクタの内容や属性に基づいて、様々な動作を行ってもよい。例えば、人や動物などを模したキャラクタの場合には、手足を動かす動作や、歩く・走る・跳ぶなどの動作など、人や動物などが行う動作を当該キャラクタのアイコン画像C1の動作としてもよい。また、自動車や飛行機などを模したキャラクタの場合には、走行する動作や飛ぶ動作など、自動車や飛行機などが行う動作を当該キャラクタのアイコン画像C1の動作としてもよい。また、キャラクタのアイコン画像C1の動作は、これらの動作に限られず、どのような動作をおこなってもよい。また、キャラクタのアイコン画像C1の動作は、テキストT1の内容に基づいて決定されてもよい。例えば、テキストT1の内容が否定的な内容を含むものであれば、キャラクタのアイコン画像C1の動作は、泣くや悲しむなどの否定的な動作を含むものであってもよい。また、テキストT1の内容が肯定的な内容を含むものであれば、キャラクタのアイコン画像C1の動作は、笑うや喜ぶなどの肯定的な動作であってもよい。なお、キャラクタのアイコン画像C1の動作は、これらの例に限られず、どのようなものであってもよい。
【0066】
この構成によれば、出力情報が出力される画面を通して、香味吸引具等1と対応付けられたキャラクタと対話することができるので、キャラクタを通して当該キャラクタに対応付けられた香味吸引具等1に対して愛着感がわくため、香味吸引具等1の使用に関するユーザの定着率を向上させることができる。
【0067】
また、メッセージは、香味吸引具等1に対応付けられたキャラクタに関するキャラクタのアイコン画像C1(
図10参照)と関連付けて、キャラクタの音声情報を含んでもよい。つまり、ユーザ端末2においてメッセージとしてキャラクタに対応する音声が出力されてもよい。また、キャラクタに対応する音声は、テキストT1の内容に基づいて、その声色が変化してもよい。例えば、テキストT1の内容が否定的な内容を含むものであれば、キャラクタに対応する音声は、悲しげな声色を含むものであってもよい。一方、テキストT1の内容が肯定的な内容を含むものであれば、キャラクタに対応する音声は、楽しげな音色を含むものであってもよい。また、キャラクタに対応する音声は、テキストT1の内容に基づいて、音声の速度や音程が変化してもよい。なお、キャラクタは、所定の人物に対応するキャラクタであってもよく、その場合キャラクタに対応する音声は、当該所定の人物の声であってもよい。
【0068】
この構成によれば、香味吸引具等1に対応付けられたキャラクタと対話をテキスト情報や画像情報だけでなく、キャラクタ独自の音声で行うことができる。
【0069】
また、出力情報が出力される画面にキャラクタが表示されなくてもよい。この場合、出力情報が出力される画面には、テキスト情報のみが表示されてもよい。この構成によれば、ユーザは、香味吸引具等1を使用することによって、テキスト情報を受け取ることができるため、香味吸引具等1に対して一定の愛着感を抱くことができる。
【0070】
また、出力情報が出力される画面には、キャラクタのみが表示されてもよい。この場合、メッセージは、キャラクタの音声情報として出力される。この構成によれば、ユーザは、香味吸引具等1を使用することによって、香味吸引具等1に対応付けられたキャラクタと対話を、キャラクタ独自の音声で行うことができる。
【0071】
また、メッセージは、キャラクタに関連する動画情報を含んでもよい。この場合、ユーザ端末2においてメッセージとして、アニメーションなどの動画が表示され、その動画内においてキャラクタが当該メッセージを発するものであってもよい。また、キャラクタが所定の人物に対応する場合には、ユーザ端末2においてメッセージとして、当該所定の人物が登場するビデオメッセージであり、そのビデオメッセージにおいて当該所定の人物がメッセージを発するものであってもよい。なお、メッセージに含まれる動画情報は、これらの例に限られず、どのようなものであってもよい。この構成によれば、香味吸引具等1に対応付けられたキャラクタと対話をキャラクタに関連する動画により行うことができる。
【0072】
また、メッセージは、ユーザ端末2に表示されてから所定時間経過したことに基づいて、ユーザ端末2から削除されるように構成してもよい。また、メッセージは、ユーザ端末2のユーザの要求に応じて、ユーザ端末2から削除されるように構成してもよい。また、メッセージは、所定のアクションを検知したことに基づいて、ユーザ端末2から削除されるように構成してもよい。この構成によれば、喫煙情報に関する内容を含むメッセージが、所定時間経過後やユーザの要求、所定のアクションを検知したことによりユーザ端末2から削除されるため、喫煙情報に関する具体的な内容の秘匿性を確保することができる。
【0073】
また、メッセージは、インターネット上の所定のホームページに関するURL(Uniform Resource Locator)やQRコード(登録商標)等を含んでいてもよい。この場合、ユーザは、例えば、ユーザ端末2において、URLやQRコードを読み込むことで、テキスト情報やキャラクタのアイコン画像などが表示された所定のホームページを閲覧できるように構成してもよい。また、ユーザがユーザ端末2を用いて所定のホームページを閲覧する前に、パスワードなどを用いた認証を実行するように構成してもよい。この構成によれば、所定のホームページ内においてテキスト情報やキャラクタのアイコン情報を閲覧可能とすることにより、メッセージにはURLやQRコードしか表示されないため、喫煙情報に関する具体的な内容の秘匿性を確保することが可能となる。
【0074】
また、メッセージは、ユーザの所定動作を検知した場合に表示される画像情報又は動画情報を含んでいてもよい。ユーザの所定動作は、例えば、ユーザ端末2に対するパスワードの入力や、香味吸引具等1に対する吸引動作などである。この構成によれば、所定のホームページ内においてテキスト情報やキャラクタのアイコン情報を閲覧可能とすることにより、メッセージにはURLやQRコードしか表示されないため、喫煙情報に関する具体的な内容の秘匿性を確保することが可能となる。
【0075】
また、メッセージは、テキスト情報が上下左右の一方向又は複数方向にスクロール可能な画像情報又は動画情報を含んでいてもよい。例えば、ユーザ端末2に表示されるテキスト情報が、画面の右端から左端までスクロールするように構成してもよい。この構成によれば、テキスト情報がスクロールされ、一定期間しかユーザ端末2に表示されないため、喫煙情報に関する具体的な内容の秘匿性を確保することが可能となる。
【0076】
また、作成部313は、所定の期間内(例えば、数日間)に香味吸引具等1から喫煙情報を取得しない場合、喫煙情報を所定の期間内に取得していないことに基づくメッセージをユーザ端末2に出力するための出力情報を作成してもよい。例えば、メッセージは、「最近、喫煙に関する情報を取得していません。」等のテキスト情報であってもよいし、音声情報や動画情報であってもよい。
【0077】
この構成によれば、喫煙情報を取得していないことに基づくメッセージをユーザ端末2に出力するための出力情報をユーザ端末2で出力することにより、ユーザに対して所定期間内に香味吸引具等1を使用していない可能性を通知し、又は、ユーザに対して香味吸引具等1の紛失や故障等が発生した可能性等を通知することができる。
【0078】
なお、ユーザ端末2は、専用の又は汎用のアプリケーションによって、出力情報が出力される画面を表示してもよい。ユーザ端末2は、専用の又は汎用のアプリケーションをダウンロードし、当該ダウンロードしたアプリケーションによって、出力情報が出力される画面を表示してもよい。また、ユーザ端末2は、出力情報が出力される画面を表示させるためのプログラムをダウンロードし、当該ダウンロードしたプログラムを実行することによって、当該出力情報が出力される画面を表示してもよい。また、ユーザ端末2は、出力情報が出力される画面の表示を、専用又は汎用ウェブブラウザーの機能を用いて実現してもよい。
【0079】
以上、本発明の第1実施形態によれば、香味吸引具等からの喫煙情報に基づくメッセージをユーザ端末に出力するための出力情報を作成し、ユーザ端末に対して出力情報を送信する。よって、ユーザの喫煙状態に応じて適切に出力情報を提供することができるので、香味吸引具等の使用に関するユーザの定着率を向上させることが可能である。
【0080】
<第2実施形態>
図12及び
図13を参照して、本発明の第2実施形態に係る出力情報提供システム100Bを説明する。
図12は、本発明の第2実施形態に係る出力情報提供システムの概略構成図である。
図12に示すように、第2実施形態に係る出力情報提供システム100Bは、単一のユーザ端末2を備え、当該単一のユーザ端末2に複数の香味吸引具等1が関連付けられている点で第1実施形態に係る出力情報提供システム100Aとは異なる。以下では、第1実施形態に係る出力情報提供システム100Aとは異なる点について特に説明する。なお、図中には、n台の香味吸引具等として、香味吸引具等1a及び香味吸引具等1nを図示している。ただし、以下の説明において、これらn台の香味吸引具等を区別することなく説明する場合には、符号を一部省略して、単に「香味吸引具等1」と呼ぶ。
【0081】
図12に示すように、香味吸引具等1a~1nの各々からBLE通信等を用いてユーザ端末2に喫煙情報が送信される(
図12(1)喫煙情報)。そして、情報処理サーバ3は、ユーザ端末2を介して、喫煙情報を取得する(
図12(2)喫煙情報)。
図8に示す送信部315は、制御サーバ5に対して、出力情報とキャラクタ情報とを送信する(
図12(3)出力情報)。制御サーバ5は、キャラクタ情報を参照して、ユーザ端末2において、複数の香味吸引具等1a~1nの各々に対応付けられた出力情報が、当該香味吸引具等1a~1nの各々に対応付けられたキャラクタに関するキャラクタアイコン画像C3(うさぎのアイコン)及びキャラクタアイコン画像C5(亀のアイコン)のそれぞれと関連付けてメッセージとして出力されるように、出力情報とともにキャラクタアイコン画像C3及びC5をユーザ端末2に送信する(
図12(4)出力情報)。
【0082】
図13は、本発明の第2実施形態に係るユーザ端末で出力される画面の一例を示す図である。
図13に示すように、香味吸引具等1aに対応付けられたテキストT5が、
図12に示す、香味吸引具等1aに対応付けられたキャラクタに関するキャラクタアイコン画像C3と関連付けてメッセージとして出力される。また、香味吸引具等1nに対応付けられたテキストT7が、
図12に示す、香味吸引具等1nに対応付けられたキャラクタに関するキャラクタアイコン画像C5と関連付けてメッセージとして出力される。なお、キャラクタアイコン画像C3やキャラクタアイコン画像C5は、本発明の第1実施形態のキャラクタのアイコン画像C1と同様、画像内において所定の動作を行ってもよい。
【0083】
この構成によれば、複数の香味吸引具等の各々に対応付けられた出力情報が、当該香味吸引具の各々に対応付けられたキャラクタに関するキャラクタ情報と関連付けてメッセージとして出力される。よって、メッセージが出力される画面を通して、ユーザは、複数の香味吸引具等のそれぞれと対応付けられたキャラクタと対話することができるので、キャラクタを通して当該キャラクタに対応付けられた香味吸引具等のそれぞれに対して愛着感がわくため、複数の香味吸引具等の使用に関するユーザの定着率を向上させることができる。なお、出力情報が出力される画面にキャラクタが表示されなくてもよい。この場合、出力情報が出力される画面には、テキスト情報のみが表示されてもよい。この構成によれば、ユーザは、複数の香味吸引具等1を使用することによって、テキスト情報を受け取ることができるため、複数の香味吸引具等1に対して一定の愛着感を抱くことができる。
【0084】
また、
図8に示す情報処理サーバ3の比較部319は、取得した喫煙情報に基づいて、複数の香味吸引具等1a~1nの各々の使用状況を比較する。作成部313は、複数の香味吸引具等1a~1nの各々から取得された喫煙情報に基づくメッセージをユーザ端末2に出力するための出力情報を作成する。例えば、作成部313は、比較部319における比較結果に基づいて、メッセージをユーザ端末2に出力するための出力情報を使用状況に応じて作成する。例えば、
図8に示す比較部319は、取得した喫煙情報に基づいて、使用頻度が高い香味吸引具等1aと、使用頻度が低い香味吸引具等1nとを判定し、作成部313は、比較結果に基づいて、使用頻度が高い香味吸引具等1aに対応する出力情報と、使用頻度が低い香味吸引具等1nに対応する出力情報とが、互いに異なる内容となるように作成する。
図13の例においては、使用頻度が高い香味吸引具等1aに対応するメッセージは、「選んでくれてありがとう!」というテキストT5であり、使用頻度が低い香味吸引具等1nに対応するメッセージは、「明日は宜しく!」というテキストT7である。
【0085】
この構成によれば、使用頻度が高い香味吸引具等に対応するメッセージと、使用頻度が低い香味吸引具等に対応するメッセージとが、互いに異なる内容となるように出力されるので、ユーザは、所定の期間内にいずれの香味吸引具をよく使用したか等を的確に、且つ、容易に把握することができる。
【0086】
なお、メッセージは、本発明の第1の実施形態と同様、キャラクタの音声情報や、キャラクタに関連する動画情報などを含んでもよい。
【0087】
また、サーバ3の作成部313は、喫煙情報に基づくメッセージに加えて、比較部319による比較結果に関する情報を、ユーザ端末2に出力するための出力情報を作成してもよい。比較結果に関する情報は、例えば、ユーザの喫煙量全体に対する、香味吸引具ごとの喫煙量の割合を示すグラフ(例えば、円グラフなど)や、当該割合をパーセンテージで示したテキスト情報など、比較結果をユーザに通知するための総括的な情報である。この構成によれば、使用頻度が高い香味吸引具等と、使用頻度が低い香味吸引具等とを互いに比較した比較結果に関する情報が出力されるので、ユーザは、所定の期間内にいずれの香味吸引具をよく使用したか等を的確に、且つ、容易に把握することができる。
【0088】
以上、本発明の第2実施形態によれば、単一のユーザ端末2を備え、当該単一のユーザ端末2に複数の香味吸引具等1が関連付けられている出力情報提供システム100Bにおいても、ユーザが用いる複数の香味吸引具等1による喫煙状態に応じて適切に出力情報を提供することができるので、複数の香味吸引具等1の使用に関するユーザの定着率を向上させることが可能である。
【0089】
<第3実施形態>
図14及び
図15を参照して、本発明の第3実施形態に係る出力情報提供システム100Cを説明する。
図14は、本発明の第3実施形態に係る出力情報提供システムの概略構成図である。
図14に示すように、第3実施形態に係る出力情報提供システム100Cは、複数のユーザ端末2を備え、複数のユーザ端末2のそれぞれに香味吸引具等1が関連付けられている点で第1実施形態に係る出力情報提供システム100Aとは異なる。以下では、第1実施形態に係る出力情報提供システム100Aとは異なる点について特に説明する。なお、図中には、n台のユーザ端末として、ユーザ端末2a及びユーザ端末2nを図示している。ただし、以下の説明において、これらn台のユーザ端末を区別することなく説明する場合には、符号を一部省略して、単に「ユーザ端末2」と呼ぶ。
【0090】
図10に示すように、香味吸引具等1a~1nの各々からBLE通信等を用いて互いに異なる複数のユーザ端末2a~2nに喫煙情報が送信される(
図14(1)喫煙情報)。そして、情報処理サーバ3は、複数のユーザ端末2a~2nを介して、喫煙情報を取得する(
図14(2)喫煙情報)。
図8に示す送信部315は、制御サーバ5に対して、出力情報とキャラクタ情報とを送信する(
図14(3)出力情報)。制御サーバ5は、複数のユーザ端末2の各々において、複数の香味吸引具等1a~1nの各々に対応付けられた出力情報が、当該香味吸引具等1a~1nの各々に対応付けられたキャラクタに関するキャラクタアイコン画像C7(男性のアイコン)及びキャラクタアイコン画像C9(女性のアイコン)のそれぞれと関連付けてメッセージとして出力されるように、出力情報とともにキャラクタアイコン画像C7及びC9を対応するユーザ端末2に送信する(
図14(4)出力情報)。なお、キャラクタアイコン画像C7やキャラクタアイコン画像C9は、本発明の第1実施形態のキャラクタのアイコン画像C1と同様、画像内において所定の動作を行ってもよい。
【0091】
図15は、本発明の第3実施形態に係るユーザ端末で出力される画面の一例を示す図である。
図8に示す情報処理サーバ3の比較部319は、取得した喫煙情報に基づいて、複数の香味吸引具等1a~1nの各々の使用状況を比較する。作成部313は、複数の香味吸引具等1a~1nの各々から取得された喫煙情報に基づくメッセージをユーザ端末2に出力するための出力情報を作成する。例えば、作成部313は、比較部319における比較結果に基づいて、複数のユーザ端末2の少なくとも一つにおいてメッセージを出力するための出力情報を使用状況に応じて作成する。例えば、
図8に示す比較部319は、取得した喫煙情報に基づいて、喫煙量が多いユーザが用いる香味吸引具等1aと、喫煙量が少ないユーザが用いる香味吸引具等1nとを判定し、作成部313は、比較結果に基づいて、喫煙量が多いユーザが用いる香味吸引具等1aに対応する出力情報と、喫煙量が少ないユーザが用いる香味吸引具等1nに対応する出力情報とが、互いに異なる内容となるように作成する。
図15に示すように、例えば、喫煙量が多いユーザが用いる香味吸引具等1aに対応する出力情報は、笑顔(喜び)を示すキャラクタ顔画像G1であり、喫煙量が少ないユーザが用いる香味吸引具等1nに対応する出力情報は、泣き顔(悲しみ)を示すキャラクタ顔画像G3である。なお、出力情報は、感情を判別できるようなキャラクタ画像を含み、例えば、キャラクタ画像は、喜怒哀楽の他、様々な感情を示すキャラクタ顔画像であってもよい。
【0092】
この構成によれば、喫煙量が多いユーザが用いる香味吸引具等に対応するメッセージと、喫煙量が少ないユーザが用いる香味吸引具等に対応するメッセージとが、互いに異なる内容となるように出力されるので、ユーザは、所定の期間内にいずれの香味吸引具等を使用した喫煙が多かったか、又は、少なかったかを的確に、且つ、容易に把握することができる。
【0093】
図15に示すように、香味吸引具等1aに対応付けられたキャラクタ顔画像G1が、
図14に示す、香味吸引具等1aに対応付けられたキャラクタに関するキャラクタアイコン画像C7と関連付けてメッセージとして出力される。また、香味吸引具等1nに対応付けられたキャラクタ顔画像G3が、
図14に示す、香味吸引具等1nに対応付けられたキャラクタに関するキャラクタアイコン画像C9と関連付けてメッセージとして出力される。
【0094】
この構成によれば、複数の香味吸引具等の各々に対応付けられた出力情報が、当該香味吸引具の各々に対応付けられたキャラクタに関するキャラクタ情報と関連付けてメッセージとして出力される。よって、出力情報が出力される画面を通して、ユーザの各々は、各ユーザに対応づけられた香味吸引具等のそれぞれと対応付けられたキャラクタと対話することができるので、キャラクタを通して当該キャラクタに対応付けられた香味吸引具等のそれぞれに対して愛着感がわくため、香味吸引具等の使用に関する各ユーザの定着率を向上させることができる。
【0095】
なお、メッセージは、本発明の第1の実施形態と同様、キャラクタの音声情報や、キャラクタに関連する動画情報などを含んでもよい。
【0096】
また、サーバ3の作成部313は、喫煙情報に基づくメッセージに加えて、比較部319による比較結果に関する情報を、ユーザ端末2に出力するための出力情報を作成してもよい。比較結果に関する情報は、例えば、ユーザの各々の喫煙量を比較した比較結果を、各ユーザに通知するための総括的な情報である。この構成によれば、ユーザは、当該ユーザの喫煙量と、他のユーザの喫煙量とを互いに比較した比較結果に関する情報が出力されるので、所定の期間内にいずれのユーザが香味吸引具をよく使用したか等を的確に、且つ、容易に把握することができる。
【0097】
以上、本発明の第3実施形態によれば、複数のユーザ端末2を備え、複数のユーザ端末2のそれぞれに香味吸引具等1が関連付けられている出力情報提供システム100Cにおいても、複数のユーザのそれぞれの香味吸引具等1による喫煙状態に応じて適切に出力情報を提供することができるので、複数のユーザのそれぞれの香味吸引具等1の使用に関するユーザの定着率を向上させることが可能である。
【0098】
図16は、本発明の実施形態に係るコンピュータのハードウエア構成の一例を示す図である。
図16を参照して、
図1に示すユーザ端末2、情報処理サーバ3若しくは制御サーバ5として、又は、ユーザ端末2、情報処理サーバ3若しくは制御サーバ5を構成するのに用いることができるコンピュータのハードウエア構成の一例について説明する。
【0099】
図16に示すように、コンピュータ40は、ハードウエア資源として、主に、プロセッサ41と、主記録装置42と、補助記録装置43と、入出力インターフェイス44と、通信インターフェイス45とを備えており、これらはアドレスバス、データバス、コントロールバス等を含むバスライン46を介して相互に接続されている。なお、バスライン46と各ハードウエア資源との間には適宜インターフェイス回路(図示せず)が介在している場合もある。
【0100】
プロセッサ41は、コンピュータ全体の制御を行う。主記憶装置42は、プロセッサ41に対して作業領域を提供し、SRAM(Static Random Access Memory)やDRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性メモリである。補助記憶装置43は、ソフトウエアであるプログラム等やデータ等を格納する、HDDやSSD、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリである。当該プログラムやデータ等は、任意の時点で補助記録装置43からバスライン46を介して主記録装置42へとロードされる。
【0101】
入出力インターフェイス44は、情報を提示すること及び情報の入力を受けることの一方又は双方を行うものであり、デジタル・カメラ、キーボード、マウス、ディスプレイ、タッチパネル・ディスプレイ、マイク、スピーカ、温度センサ等である。通信インターフェイス45は、ネットワークNと接続されるものであり、ネットワークNを介してデータを送受する。通信インターフェイス45とネットワークNとは、有線又は無線で接続されうる。通信インターフェイス45は、ネットワークに係る情報、例えば、Wi-Fiのアクセスポイントに係る情報、通信キャリアの基地局に関する情報等も取得することがある。
【0102】
上に例示したハードウエア資源とソフトウエアとの協働により、コンピュータ40は、所望の手段として機能し、所望のステップを実行し、所望の機能を実現させることできることは、当業者には明らかである。
【0103】
上記各実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく、変更/改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。
【符号の説明】
【0104】
1…香味吸引具等、2…ユーザ端末、3…情報処理サーバ、5…制御サーバ、11…センサ、12…変化部、13…制御部、21…検知部、22…出力部、23…入力部、24…記録部、25…通信部、26…制御部、31…情報処理部、33…記録部、100A,100B,100C…出力情報提供システム、161,162…端、311…取得部、313…作成部、315…送信部、317…管理部、319…比較部