IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ マルイチエクソム株式会社の特許一覧

<>
  • 特許-樹脂成形品切断装置 図1
  • 特許-樹脂成形品切断装置 図2
  • 特許-樹脂成形品切断装置 図3
  • 特許-樹脂成形品切断装置 図4
  • 特許-樹脂成形品切断装置 図5
  • 特許-樹脂成形品切断装置 図6
  • 特許-樹脂成形品切断装置 図7
  • 特許-樹脂成形品切断装置 図8
  • 特許-樹脂成形品切断装置 図9
  • 特許-樹脂成形品切断装置 図10
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-18
(45)【発行日】2022-11-29
(54)【発明の名称】樹脂成形品切断装置
(51)【国際特許分類】
   B26D 1/30 20060101AFI20221121BHJP
   B26D 7/00 20060101ALI20221121BHJP
   B26D 3/00 20060101ALI20221121BHJP
   B26D 7/08 20060101ALI20221121BHJP
【FI】
B26D1/30 501L
B26D1/30 501G
B26D1/30 501J
B26D1/30 501A
B26D7/00 B
B26D3/00 601A
B26D7/08 D
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2021138397
(22)【出願日】2021-08-26
【審査請求日】2021-08-26
(73)【特許権者】
【識別番号】520156100
【氏名又は名称】マルイチエクソム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100174171
【弁理士】
【氏名又は名称】原 慶多
(72)【発明者】
【氏名】新谷 幹夫
【審査官】永井 友子
(56)【参考文献】
【文献】韓国登録特許第10-0639511(KR,B1)
【文献】中国実用新案第210282484(CN,U)
【文献】実開昭55-037178(JP,U)
【文献】実開昭48-106884(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B26D 1/30
B26D 7/00
B26D 3/00
B26D 7/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体部、第一接続部及び第二接続部を有する平面視略コの字状の支持ユニットと、
前端部と前記第一接続部とが前記平面視略コの字状の支持ユニットの一端において第一接続部材により接続され、後端部と前記第二接続部とが前記平面視略コの字状の支持ユニットの他端において第二接続部材により接続されることにより前記支持ユニットの平面視略コの字の先端側に位置する切断刃と、
前記支持ユニットの前端側の上部に設けられる第一接続ユニットと、
前記第一接続部の左端側の上部に設けられる第二接続ユニットと、
回動軸を有し、前記第一接続ユニット及び前記第二接続ユニットと直接又は間接的に接続される軸部と、
を備え、
前記本体部と前記切断刃は、左右方向に略平行となるように離隔しており、
前記回動軸は、前記切断刃の前端部より上方に設けられている、
樹脂成形品切断装置。
【請求項2】
前記第一接続部材又は前記第二接続部材を前後方向に移動させる移動機構を備える請求項1に記載の樹脂成形品切断装置。
【請求項3】
切断時の衝撃を吸収するための衝撃吸収機構を備える請求項1又は2に記載の樹脂成形品切断装置。
【請求項4】
切断時に樹脂成形品を支持するためのガイドを備え、
前記ガイドは左右方向に分かれた一対のガイド部材を含み、
前記一対のガイド部材は前記切断刃を案内するための間隙を有している、
請求項1から3のいずれか1項に記載の樹脂成形品切断装置。
【請求項5】
前記一対のガイド部材のそれぞれがガイド板と受け具とを備え、
前記受け具は、左右方向に移動可能となるように載置台に接続されており、
前記ガイド板は、左右方向に移動可能となるように前記受け具に接続されている、
請求項4に記載の樹脂成形品切断装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂成形品切断装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、自動車用のダクト等の中空の樹脂成形品は、ブロー成形等によって袋状の樹脂成形品を製造し、その樹脂成形品を切断することによって、製品化することが知られている。そのような樹脂成形品の切断方法として、バンドソー等を用いて手作業で切断を行う方法や、回転カッターを備える装置を使用して切断を行う方法が提案されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開昭63-245390号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、バンドソー等を用いた場合、切断に時間がかかる上、切断面が滑らかにならないという問題点があった。また、例えば、吸気ダクト等の中空の樹脂成形品は、自動車用だけでも多くの形状や種類が存在するため、特許文献1のような切断方法では十分に対応できないという問題が生じていた。さらに建設機械用ダクトや農業機械用ダクト等の樹脂成形品は、通常、自動車用の樹脂成形品と比べて製造数量が少ないにもかかわらず、大きさ、形状、種類等も自動車用の樹脂成形品とはかなり異なることから、通常、樹脂成形品ごとに切断器具を製作しなければならず、コストが非常にかかるという問題点もあった。
【0005】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、樹脂成形品ごとに切断器具を製作するというコストを削減し、また、中空の樹脂成形品の切断が容易であると共に切断面を滑らかにすることを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る樹脂成形品切断装置は、本体部、第一接続部及び第二接続部を有する支持ユニットと、前端部と前記第一接続部とが第一接続部材により接続され、後端部と前記第二接続部とが第二接続部材により接続される切断刃と、前記支持ユニットの前端側の上部に設けられる第一接続ユニットと、前記第一接続部の左端側の上部に設けられる第二接続ユニットと、回動軸を有し、前記第一接続ユニット及び前記第二接続ユニットと直接又は間接的に接続される軸部と、を備え、前記本体部と前記切断刃は、左右方向に略平行となるように離隔しており、前記回動軸は、前記支持ユニットより上方に設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、樹脂成形品ごとに切断器具を製作するというコストを削減し、また、中空の樹脂成形品の切断が容易であると共に切断面を滑らかにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の第一の実施形態に係る樹脂成形品切断装置の平面図である。
図2】本発明の第一の実施形態に係る樹脂成形品切断装置の側面図である。
図3】本発明の第一の実施形態に係る樹脂成形品切断装置の切断作業に関する一例を示す側面図である。
図4】本発明の第一の実施形態に係る樹脂成形品切断装置の切断作業に関する一例を示す背面図である。
図5】本発明の第二の実施形態に係る樹脂成形品切断装置の平面図である。
図6】本発明の第二の実施形態に係る樹脂成形品切断装置の側面図である。
図7】本発明の第二の実施形態に係る樹脂成形品切断装置において移動部材をボルトおよびナットを有する締結部材とした場合の第一接続部材の移動の流れを示した拡大図である。
図8】本発明の第三の実施形態に係る樹脂成形品切断装置の切断作業に関する一例を示す側面図である。
図9】本発明の樹脂成形品切断装置に用いられるガイドの別の態様に係る(a)概略側面図及び(b)概略背面図である。
図10】本発明の樹脂成形品切断装置に用いられるガイドのさらに別の態様に係る概略背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態について図を参照しながら説明する。
【0010】
図1は、本発明の第一の実施形態に係る樹脂成形品切断装置の平面図であり、図2は、本発明の第一の実施形態に係る樹脂成形品切断装置の側面図である。図1および図2に示すように、樹脂成形品切断装置1は、支持ユニット2、切断刃3、第一接続ユニット4、第二接続ユニット5、軸部6、第一接続部材7、第二接続部材8及び把持部9を備えている。
【0011】
支持ユニット2は、本体部2a、第一接続部2b及び第二接続部2cを備える。本体部2a、第一接続部2b及び第二接続部2cは、一体となっていてもよいし、分離できるようにしてもよい。
【0012】
本体部2aは、形状については特に限定されないが、前後方向に延びている。本体部2aは、前後方向に長さを調整できるようにしてもよい。本体部2aの材質としては、例えば、金属、高機能樹脂、ファインセラミックスなどが挙げられる。金属としては、特に限定されないが、例えば、アルミニウム合金などが挙げられる。アルミニウム合金としては、例えば、ジュラルミン、超ジュラルミン、超々ジュラルミンなどが挙げられる。高機能樹脂としては、特に限定されないが、例えば、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)樹脂などが挙げられる。
【0013】
第一接続部2bは、形状については特に限定されないが、左右方向に延びている。第一接続部2bは、本体部2aの前端側に設けられている。第一接続部2bは、左右方向に長さを調整できるようにしてもよい。第一接続部2bの材質としては、例えば、金属、高機能樹脂、ファインセラミックスなどが挙げられる。金属としては、特に限定されないが、例えば、アルミニウム合金などが挙げられる。アルミニウム合金としては、例えば、ジュラルミン、超ジュラルミン、超々ジュラルミンなどが挙げられる。高機能樹脂としては、特に限定されないが、例えば、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)樹脂などが挙げられる。
【0014】
第二接続部2cは、形状については特に限定されないが、左右方向に延びている。第二接続部2cは、本体部2aの後端側に設けられている。第二接続部2cは、左右方向に長さを調整できるようにしてもよい。第二接続部2cの材質としては、例えば、金属、高機能樹脂、ファインセラミックスなどが挙げられる。金属としては、特に限定されないが、例えば、アルミニウム合金などが挙げられる。アルミニウム合金としては、例えば、ジュラルミン、超ジュラルミン、超々ジュラルミンなどが挙げられる。高機能樹脂としては、特に限定されないが、例えば、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)樹脂などが挙げられる。
【0015】
以上より、支持ユニット2の形状は、図1に示すように平面視略コの字状を呈している。支持ユニット2の後端部には、切断作業時に樹脂成形品切断装置1を操作するための把持部9が設けられている。把持部9の形状及び材質については、特に限定されない。
【0016】
切断刃3は、樹脂成形品を切断するための刃先部Eを有している。切断刃3の材質としては、例えば、金属などが挙げられる。切断刃3は、前後方向に、本体部2aと略平行となるように設けられていて、前端側において第一接続部材7を介して第一接続部2bと接続されており、後端側において第二接続部材8を介して第二接続部2cと接続されている。
【0017】
第一接続ユニット4は、支持ユニット2の前端側の上部に設けられており、図2に示すように、上端部が、支持ユニット2よりも上方において、軸部6と直接又は間接的に回動自在に接続されている。第一接続ユニット4と支持ユニット2との接続方法は、特に限定されないが、例えば、ボルトとナットを有する締結部材などが挙げられる。あるいは、第一接続ユニット4と支持ユニット2が、一体となっていてもよい。第一接続ユニット4の形状については特に限定されないが、例えば、板状、棒状などが挙げられる。第一接続ユニット4の材質としては、例えば、金属などが挙げられる。第一接続ユニット4は、本体部2aに設けられていてもよいし、第一接続部2bに設けられていてもよい。
【0018】
第二接続ユニット5は、第一接続部2bの左端側の上部に設けられており、上端部が、第一接続部2bよりも上方において、軸部6と直接又は間接的に回動自在に接続されている。第二接続ユニット5と第一接続部2bとの接続方法は、特に限定されないが、例えば、ボルトとナットを有する締結部材などが挙げられる。あるいは、第二接続ユニット5と第一接続部2bが、一体となっていてもよい。第二接続ユニット5の形状については特に限定されないが、例えば、板状、棒状などが挙げられる。第二接続ユニット5の材質としては、例えば、金属などが挙げられる。
【0019】
軸部6は、回動軸6aを含んでおり、固定壁Wに固定されている。固定壁Wは、装置の一部である必要はなく、建物の壁等であってもよい。軸部6を構成する部材の材質としては、例えば、金属などが挙げられる。
【0020】
回動軸6aは、図2に示すように、支持ユニット2より上方に設けられおり、軸心が左右方向に延びている。回動軸6aの材質としては、例えば、金属などが挙げられる。
【0021】
第一接続部材7は、前端側において第一接続部2bと切断刃3とを接続する。第一接続部材7としては、例えば、ボルトとナットからなる締結部材などが挙げられる。第一接続部材7の材質としては、例えば、金属、高機能樹脂などが挙げられる。
【0022】
第二接続部材8は、後端側において第二接続部2cと切断刃3とを接続する。第二接続部材8としては、例えば、ボルトとナットからなる締結部材などが挙げられる。第二接続部材8の材質としては、例えば、金属、高機能樹脂などが挙げられる。
【0023】
次に、図3および図4により、本発明の第一の実施形態に係る樹脂成形品切断装置の切断作業について説明する。図3は、本発明の第一の実施形態に係る樹脂成形品切断装置の切断作業に関する一例を示す側面図であり、図4は、本発明の第一の実施形態に係る樹脂成形品切断装置の切断作業に関する一例を示す背面図である。
【0024】
切断作業を行う場合、把持部9を持って樹脂成形品切断装置1を上方に持ち上げる。切断対象の樹脂成形品A1を所定位置に載置し、樹脂成形品切断装置1を下ろして切断する。
【0025】
支持ユニット2の本体部2aと切断刃3とは左右方向に離隔しているため、樹脂成形品A1が大きい場合でも、切断終了まで本体部2aと樹脂成形品A1が接触することがなく、あらゆる形状、大きさの樹脂成形品A1に対応することができる。また、切断刃3は、引き切りのように動くため、樹脂成形品A1を切断しやすい。
【0026】
樹脂成形品A1は、切断時に載置台Bの上に置くのが一般的であるが、図3に示すようにガイドG1などで固定してもよい。
【0027】
ガイドG1は、一対となって切断対象の樹脂成形品A1を前後方向から挟持するが、図4に示すように、それぞれが左右方向に分かれた一対のガイド部材である右ガイド部材G1a及び左ガイド部材G1bを備える。この一対のガイド部材は、樹脂成形品A1の切断時に切断刃3を案内する間隙を有している。そのため、当該間隙は切断刃3の刃幅より広くなっている。
【0028】
ガイドG1を設けることで、さまざまな形状、大きさ及び材質等の樹脂成形品についても、より的確に切断作業を行うことができる。
【0029】
図5は、本発明の第二の実施形態に係る樹脂成形品切断装置の平面図であり、図6は、本発明の第二の実施形態に係る樹脂成形品切断装置の側面図である。樹脂成形品切断装置11は、第一接続部材17又は第二接続部材18を前後方向に移動させる移動機構20を備える。
【0030】
移動機構20は、移動部材20a及び連動部材20bを有する。図5では、移動機構20は、第一接続部材17を移動させる位置に設けられているが、第二接続部材18を移動させる位置に設けてもよい。
【0031】
移動部材20aとしては、第一接続部材17又は第二接続部材18を前後方向に移動させることができれば、特に限定されないが、例えば、ボルトおよびナットを有する締結部材として、手動での締結作業に伴って移動させることが考えられる。
【0032】
連動部材20bは、第一接続部材17と接続されており、移動部材20aが移動した場合に連動して動き、第一接続部材17を前後方向に移動させる。
【0033】
図7は、本発明の第二の実施形態に係る樹脂成形品切断装置において移動部材をボルトおよびナットを有する締結部材とした場合の第一接続部材の移動の流れを示した拡大図である。この場合において、移動部材20aである締結部材を緊緩させることにより、ボルトおよびナットの動きに伴って連動部材20bが連動し、第一接続部材17が前後方向に移動する。
【0034】
第一接続部材17が前端方向に移動されるか、または、第二接続部材18が後端方向に移動されることにより、切断刃3に対し前後方向により大きな張力がかかる。これにより、切断刃13が切断時に撓むのを防ぐことができる。
【0035】
また、支持ユニット2を大型化した場合、図5及び図6に示すように、第一接続ユニット14を後端方向に延長された構成とすることによって、より安定的に支持することが可能となる。
【0036】
図8は、本発明の第三の実施形態に係る樹脂成形品切断装置の切断作業に関する一例を示す側面図である。樹脂成形品切断装置101は、衝撃吸収部材112を備えている。
【0037】
衝撃吸収部材112は、一端を棒状部材113と接続されており、他端は、固定壁Wに直接若しくは間接的に接続されているか、又は、棒状部材113より前端側において載置台Bに直接若しくは間接的に接続されている。衝撃吸収部材112としては、例えば、ダンパーなどが挙げられる。棒状部材113は、左右方向に延びており、第一接続ユニット104及び第二接続ユニット105に接続されている。
【0038】
図8に示すように、切断作業を行う場合、樹脂成形品切断装置101が大型化し、また、移動機構20によって切断刃103により大きな張力がかかると、各部材に強度が要求され、樹脂成形品切断装置101の重量が大きくなることがある。衝撃吸収部材112を備えることにより、切断時の衝撃を吸収し、切断作業者の負担を少なくすることが可能となる。
【0039】
図9は、本発明の樹脂成形品切断装置に用いられるガイドの別の態様に係る(a)概略側面図及び(b)概略背面図である。図9に示すように、ガイドを前後方向に一体化させて、例えば、ガイドG3のような態様にし、切断作業を行う樹脂成形品A3の切断面形状に合わせた凹部G3cを設けるようにしてもよい。このように、ガイドを適宜選択することにより、様々な形状の樹脂成形品の切断作業に対応することが可能となる。この場合、載置台B上に新たなガイドを別途設け、樹脂成形品を下方向から支えるようにしてもよい。
【0040】
また、図10は、本発明の樹脂成形品切断装置に用いられるガイドのさらに別の態様に係る概略背面図である。図10に示すように、ガイドG4は、左右方向に分かれている一対のガイド部材からなり、各ガイド部材は、ガイド板201と受け具202を備えている。受け具202は、第一締結具203により、左右方向に移動可能となるように載置台Bと接続されている。ガイド板201には、左右方向に延びる締結孔204が1以上設けられている。ガイド板201は、締結孔204を通して第二締結具205により左右方向に移動可能となるように受け具202と接続されている。
【0041】
ポリプロピレン等を用いた樹脂成形品は、成形後温度が下がるにつれて硬化し、樹脂成形品が若干収縮する。切断に際しては、樹脂成形品が柔らかい成形直後に作業を行うことが好ましいが、上記収縮を考慮して製品寸法が決められているため、成形直後の樹脂成形品は、通常、寸法が上記製品寸法より大きい。そのため、ガイドG4のような構成にすることにより、切断時の樹脂成形品に合わせた寸法になるようガイド板201と受け具202を調整することが可能となる。
【0042】
なお、上記各実施形態に係る図面では、支持ユニットが切断刃より右側に配置されているが、当然、左側になるように樹脂成形品切断装置の配置を変更してもよい。
【0043】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0044】
1、11、101 樹脂成形品切断装置
2、12、102 支持ユニット
2a、12a 本体部
2b、12b 第一接続部
2c、12c 第二接続部
3、13、103 切断刃
4、14、104 第一接続ユニット
5、15、105 第二接続ユニット
6、16、106 軸部
6a、16a、106a 回動軸
7、17、107 第一接続部材
8、18、108 第二接続部材
9、19、109 把持部
113 棒状部材
20、120 移動機構
20a、120a 移動部材
20b、120b 連動部材
201 ガイド板
202 受け具
203 第一締結具
204 締結孔
205 第二締結具
B 載置台
G1、G2、G3、G4 ガイド
W 固定壁
【要約】
【課題】樹脂成形品ごとに切断器具を製作するというコストを削減し、また、中空の樹脂成形品の切断が容易であると共に切断面を滑らかにすることができる樹脂成形品切断装置を提供する。
【解決手段】樹脂成形品切断装置1は、本体部2a、第一接続部2b及び第二接続部2cを有する支持ユニット2と、 前端部と第一接続部2bとが第一接続部材7により接続され、後端部と第二接続部2cとが第二接続部材8により接続される切断刃3と、支持ユニット2の前端側の上部に設けられる第一接続ユニット4と、第一接続部2bの左端側の上部に設けられる第二接続ユニット5と、回動軸6aを有し、第一接続ユニット4及び第二接続ユニット5と直接又は間接的に接続される軸部6と、を備え、本体部2aと切断刃3は、左右方向に略平行となるように離隔しており、回動軸6aは、支持ユニット2より上方に設けられている。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10