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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-18
(45)【発行日】2022-11-29
(54)【発明の名称】電界効果トランジスタ
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/337 20060101AFI20221121BHJP
   H01L 21/338 20060101ALI20221121BHJP
   H01L 29/808 20060101ALI20221121BHJP
   H01L 29/812 20060101ALI20221121BHJP
   H01L 29/78 20060101ALI20221121BHJP
   H01L 29/12 20060101ALI20221121BHJP
   H01L 27/06 20060101ALI20221121BHJP
   H01L 21/8234 20060101ALI20221121BHJP
   H01L 21/822 20060101ALI20221121BHJP
   H01L 27/04 20060101ALI20221121BHJP
   H01L 29/861 20060101ALI20221121BHJP
   H01L 29/868 20060101ALI20221121BHJP
   H01L 29/417 20060101ALI20221121BHJP
   H01L 29/423 20060101ALI20221121BHJP
   H01L 29/49 20060101ALI20221121BHJP
   H01L 29/41 20060101ALI20221121BHJP
   H01L 21/28 20060101ALI20221121BHJP
   H01L 29/24 20060101ALI20221121BHJP
【FI】
H01L29/80 V
H01L29/78 654C
H01L29/78 652T
H01L29/78 653C
H01L29/78 657A
H01L29/78 652M
H01L29/78 652K
H01L27/06 311B
H01L27/06 102A
H01L27/04 H
H01L29/91 F
H01L29/50 M
H01L29/58 G
H01L29/50 J
H01L29/44 S
H01L29/52
H01L21/28 301B
H01L29/24
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2017191741
(22)【出願日】2017-09-29
(65)【公開番号】P2019067915
(43)【公開日】2019-04-25
【審査請求日】2020-09-03
(73)【特許権者】
【識別番号】390005223
【氏名又は名称】株式会社タムラ製作所
(73)【特許権者】
【識別番号】515277942
【氏名又は名称】株式会社ノベルクリスタルテクノロジー
(74)【代理人】
【識別番号】110002583
【氏名又は名称】弁理士法人平田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 公平
【審査官】恩田 和彦
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-227279(JP,A)
【文献】特開2016-164906(JP,A)
【文献】特表2001-527296(JP,A)
【文献】特表2005-501425(JP,A)
【文献】特開2017-112126(JP,A)
【文献】特開平11-145455(JP,A)
【文献】特開2016-015503(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/337
H01L 29/78
H01L 29/12
H01L 27/06
H01L 21/8234
H01L 21/822
H01L 29/861
H01L 29/417
H01L 29/423
H01L 29/41
H01L 21/28
H01L 29/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
Ga系単結晶からなり、一方の面に開口する複数のトレンチを有するn型半導体層と、
前記複数のトレンチのそれぞれに埋め込まれたゲート電極と、
前記n型半導体層の隣接する前記トレンチの間のメサ形状領域に接続されたソース電極と、
前記n型半導体層の前記ソース電極と反対側に直接又は間接的に接続されたドレイン電極と、
を備え、
前記ゲート電極が非晶質部分を含むp型半導体からなり、
前記ゲート電極が前記n型半導体層と接触してpn接合を形成している、
電界効果トランジスタ。
【請求項2】
前記p型半導体がNiOである、
請求項1に記載の電界効果トランジスタ。
【請求項3】
Ga系単結晶からなり、一方の面に開口する複数のトレンチを有するn型半導体層と、
前記複数のトレンチのそれぞれに埋め込まれたゲート電極と、
前記n型半導体層の隣接する前記トレンチの間のメサ形状領域に接続されたソース電極と、
前記n型半導体層の前記ソース電極と反対側に直接又は間接的に接続されたドレイン電極と、
前記メサ形状領域の少なくとも一部及び前記ソース電極に接続されたp型半導体部材と、
を備え、
前記ゲート電極が導体からなり、
前記ゲート電極がゲート絶縁膜により前記n型半導体層から絶縁された、
電界効果トランジスタ。
【請求項4】
前記ソース電極の端部が最も外側に位置する前記ゲート電極の側方に位置する、
請求項1~のうちのいずれか1項に記載の電界効果トランジスタ。
【請求項5】
前記メサ形状領域の幅が、0.1μm以上かつ2μm以下である、
請求項1~のうちのいずれか1項に記載の電界効果トランジスタ。
【請求項6】
前記n型半導体層の前記ドレイン電極側の面から前記トレンチの底までの距離が、1μm以上かつ500μm以下である、
請求項1~のうちのいずれか1項に記載の電界効果トランジスタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電界効果トランジスタに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ゲート電極が半導体層に埋め込まれたトレンチ型のGa系MOSFETが知られている(例えば、特許文献1参照)。一般的に、トレンチ型のMOSFETは、プレーナー型のMOSFETよりもオン抵抗が低いという特徴がある。
【0003】
特許文献1によれば、ゲート電極が埋め込まれる半導体層としてp型のβ-Ga単結晶膜を用いる場合、アンドープのβ-Ga単結晶膜を用いる場合よりも、閾値電圧が高くなる。このため、大電流を扱うパワーデバイスにおいて十分なオフリーク特性を得るためには、p型のβ-Ga単結晶膜にゲート電極を埋め込むことが求められる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2016-15503号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、p型のβ-Ga単結晶の作製は非常に困難であるため、特許文献1に記載のp型のβ-Ga単結晶膜にゲート電極が埋め込まれたGa系MOSFETを製造することは容易ではない。
【0006】
本発明の目的は、p型のβ-Ga単結晶を用いない、オフリーク特性及び耐圧に優れたGa系の電界効果トランジスタを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様は、上記目的を達成するために、下記[1]~[]の電界効果トランジスタを提供する。
【0008】
[1]Ga系単結晶からなり、一方の面に開口する複数のトレンチを有するn型半導体層と、前記複数のトレンチのそれぞれに埋め込まれたゲート電極と、前記n型半導体層の隣接する前記トレンチの間のメサ形状領域に接続されたソース電極と、前記n型半導体層の前記ソース電極と反対側に直接又は間接的に接続されたドレイン電極と、を備え、前記ゲート電極が非晶質部分を含むp型半導体からなり、前記ゲート電極が前記n型半導体層と接触してpn接合を形成している、電界効果トランジスタ。
【0009】
[2]前記p型半導体がNiOである、上記[1]に記載の電界効果トランジスタ。
【0010】
[3]Ga 系単結晶からなり、一方の面に開口する複数のトレンチを有するn型半導体層と、前記複数のトレンチのそれぞれに埋め込まれたゲート電極と、前記n型半導体層の隣接する前記トレンチの間のメサ形状領域に接続されたソース電極と、前記n型半導体層の前記ソース電極と反対側に直接又は間接的に接続されたドレイン電極と、前記メサ形状領域の少なくとも一部及び前記ソース電極に接続されたp型半導体部材と、を備え、前記ゲート電極が導体からなり、前記ゲート電極がゲート絶縁膜により前記n型半導体層から絶縁された、電界効果トランジスタ。
【0012】
]前記ソース電極の端部が最も外側に位置する前記ゲート電極の側方に位置する、上記[1]~[]のうちのいずれか1項に記載の電界効果トランジスタ。
【0013】
]前記メサ形状領域の幅が、0.1μm以上かつ2μm以下である、上記[1]~[]のうちのいずれか1項に記載の電界効果トランジスタ。
【0014】
]前記n型半導体層の前記ドレイン電極側の面から前記トレンチの底までの距離が、1μm以上かつ500μm以下である、上記[1]~[]のうちのいずれか1項に記載の電界効果トランジスタ。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、p型のβ-Ga単結晶を用いない、オフリーク特性及び耐圧に優れたGa系の電界効果トランジスタを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1図1は、第1の実施の形態に係るトレンチ型MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)の垂直断面図である。
図2図2は、第1の実施の形態に係るトレンチ型MOSFETの変形例の垂直断面図である。
図3図3は、第1の実施の形態に係るトレンチ型MOSFETの他の変形例の垂直断面図である。
図4図4は、第2の実施の形態に係るトレンチ型JFET(Junction Field Effect Transistor)の垂直断面図である。
図5図5は、第2の実施の形態に係るトレンチ型JFETの変形例の垂直断面図である。
図6図6は、第3の実施の形態に係るトレンチ型MOSFETの垂直断面図である。
図7図7は、実施例3に係るトレンチ型MOSFETの断面SEM(Scanning Electron Microscope)観察像である。
図8図8(a)、(b)は、それぞれ図7に係るトレンチ型MOSFETのDC特性、トランスファー特性を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
〔第1の実施の形態〕
(トレンチ型MOSFETの構成)
図1は、第1の実施の形態に係るトレンチ型MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)1の垂直断面図である。トレンチ型MOSFET1は、トレンチゲート構造を有する縦型の電界効果トランジスタである。なお、本実施の形態のトレンチ型MOSFET1は、後述するゲート絶縁膜13が酸化物以外の材料からなる構成も含むものとする。
【0018】
トレンチ型MOSFET1は、n型半導体基板10と、n型半導体基板10上に形成された、上面(n型半導体基板10と反対側の面)に開口するトレンチ16を有するn型半導体層11と、ゲート絶縁膜13に覆われた状態でn型半導体層11のトレンチ16内に埋め込まれたゲート電極12と、n型半導体層11の上面上に形成されたソース電極14と、n型半導体基板10のn型半導体層11と反対側の面上に形成されたドレイン電極15と、を備える。
【0019】
トレンチ型MOSFET1は、ノーマリーオフ型でもノーマリーオン型でもよいが、パワーデバイスとして用いられる場合には、安全性の観点から、通常、ノーマリーオフ型に製造される。停電時にソース電極14とドレイン電極15が導通することを防ぐためである。
【0020】
ノーマリーオフ型のトレンチ型MOSFET1においては、ゲート電極12とソース電極14との間に閾値電圧以上の電圧を印加することにより、n型半導体層11の隣接するトレンチ16の間のメサ形状の領域にチャネルが形成され、ドレイン電極15からソース電極14に電流が流れる。
【0021】
n型半導体基板10は、ドナーとしてのSi、Sn等のIV族元素を含むn型のGa系単結晶からなる。n型半導体基板10のドナー濃度は、例えば、1.0×1018cm-3以上かつ1.0×1020cm-3以下である。n型半導体基板10の厚さは、例えば、10μm以上かつ600μm以下である。
【0022】
ここで、Ga系単結晶とは、Ga単結晶、又は、Al、In等の元素が添加されたGa単結晶をいう。例えば、Al及びInが添加されたGa単結晶である(GaAlIn(1-x-y)(0<x≦1、0≦y<1、0<x+y≦1)単結晶であってもよい。Alを添加した場合にはバンドギャップが広がり、Inを添加した場合にはバンドギャップが狭くなる。なお、上記のGa単結晶は、例えば、β型の結晶構造を有する。
【0023】
n型半導体基板10の面方位は、特に限定されないが、n型半導体層11を構成するGa系単結晶の成長速度が大きくなる(001)面であることが好ましい。
【0024】
n型半導体層11は、ドナーとしてのSi、Sn等のIV族元素を含むn型のGa系単結晶からなる。
【0025】
n型半導体層11は、ゲート電極12が埋め込まれ、ゲート電圧を印加した際にチャネルが形成されるチャネル層11bと、チャネル層11bの下の耐圧を保持するためのドリフト層11aと、n型半導体層11の上面近傍にイオン注入もしくはエピタキシャル成長等により形成された、ソース電極14をn型半導体層11にオーミック接続させるためのコンタクト層11cとを有する。
【0026】
n型半導体層11のドレイン電極15側の面(n型半導体基板10とn型半導体層11の界面)からトレンチ16の底までの距離Dは、トレンチ型MOSFET1の耐圧特性を決定するパラメータの1つであり、Gaの絶縁破壊電界強度をバンドギャップからの推定値である8MV/cm一定と仮定すると、例えば、家電や車載などに用いられる耐圧600Vの性能を得るためには少なくとも1~2μm程度以上必要であり、産業機器などに用いられる耐圧1200Vを得るためには3μm程度以上、新幹線など大型の輸送設備に用いられる耐圧3300Vを得るためには8~9μm程度以上、発送電などの大電力用途での耐圧6600Vを得るためには16~17μm程度以上、中圧遮断機での耐圧1.2万Vを得るためには30μm程度以上、高圧遮断機での耐圧10万Vを得るためには250μm程度以上必要である。なお、Gaの最大絶縁破壊電界強度は現時点で実測できておらず、仮に実測されている中での最大値である4MV/cm程度だった場合、上記の膜厚は2倍必要となる。例えば、耐圧10万Vを得るためには500μm程度必要になる。600Vより低い小型家電用の耐圧を得る場合には、距離Dは1μmより短くてもよいが、製造安定性の点から、最低1μm程度設けることが好ましい。そのため、距離Dは1μm以上かつ500μm以下であることが好ましい。
【0027】
ドリフト層11aのドナー濃度は、トレンチ型MOSFET1の耐圧特性を決定するパラメータの1つであり、Gaの絶縁破壊電界強度を8MV/cm一定と仮定すると、耐圧600Vを得るためには3×1017cm-3程度以下、耐圧1200Vを得るためには1.5×1017cm-3程度以下、耐圧3300Vを得るためには5.4×1016cm-3程度以下、耐圧6600Vを得るためには2.7×1016cm-3程度以下、耐圧1.2万Vを得るためには1.5×1016cm-3程度以下、耐圧10万Vを得るためには2×1015cm-3程度以下が好ましい。600Vより低い耐圧を得る場合や6600Vより高い耐圧を得るためには、それぞれ適切な濃度に設定すればよい。また、Gaの最大絶縁破壊電界強度が4MV/cm程度であった場合、上記の濃度はそれぞれ半分の値以下となる。
【0028】
チャネル層11bのドナー濃度とメサ幅Wは、トレンチ型MOSFET1がノーマリーオフ型かノーマリーオン型かを決定するパラメータの1つであり、ノーマリーオフ型を形成する場合はドナー濃度を低くメサ幅Wを狭く、ノーマリーオン型を形成する場合はドナー濃度を高くメサ幅Wを広くすればよい。ノーマリーオフ型を形成する場合のチャネル層11bのドナー濃度は、例えば、メサ幅Wが2.0μmの場合、2×1015cm-3程度であり、メサ幅Wが0.5μmの場合、3×1016cm-3程度、メサ幅Wが0.2μmの場合、1×1017cm-3程度である。ノーマリーオン型を形成するためには、上記の値よりもドナー濃度は高く、メサ幅Wは狭くすればよい。トレンチ16の深さDは、例えば、0.1μm以上かつ5μm以下である。
【0029】
また、メサ形状の領域の幅Wが小さいほどドナー濃度を高くできるため、チャネル層11bのオン抵抗を低減できる。一方で、幅Wが狭いほど製造難易度が上がり、それに起因して製造歩留まりが低下するという問題がある。
【0030】
このため、例えば、一般的なステッパーを用いたパターニングによりトレンチ16を形成する場合は、メサ形状の領域の幅Wは0.5μm以上かつ2μm以下であることが好ましく、より解像度の高いEB(electron beam)描画によるパターニングによりトレンチ16を形成する場合は、メサ形状の領域の幅Wは0.1μm以上かつ2μm以下であることが好ましい。
【0031】
トレンチ16の幅Wについても、露光装置の解像度に依存するため、使用する露光装置の種類に応じて、メサ形状の領域の幅Wと同様の数値範囲で設定されることが好ましい。
【0032】
コンタクト層11cの厚さは、例えば、10nm以上かつ5μm以下である。コンタクト層11cのドナー濃度は、チャネル層11bのドナー濃度よりも高く、例えば、1×1018cm-3以上かつ1×1021cm-3以下である。
【0033】
ゲート電極12は、導体、すなわちNi等の金属や、高濃度のドナーを含む半導体からなる。ゲート絶縁膜13は、例えば、ゲート電極12の側面及び底面を覆い、ゲート電極12をn型半導体層11から絶縁する部分13aと、ゲート電極12の上面を覆い、ゲート電極12をソース電極14から絶縁する部分13bを有する。ゲート絶縁膜13の部分13aと部分13bは、例えば、それぞれHfO、SiOからなる。ゲート絶縁膜13の部分13aと部分13bの厚さは、例えば、それぞれ10nm以上かつ100nm以下、50nm以上かつ2000nm以下である。なお、ゲート絶縁膜の部分13aに用いる材料は、誘電率が高くバンドギャップが大きいほどトレンチ型MOSFET1の耐圧性能が向上する。
【0034】
n型半導体層11は、例えば、HVPE法等により形成されたエピタキシャル成長膜からなる。HVPE法によりn型半導体層11を形成する場合、Ga系単結晶の原料やドーパント原料に塩化物ガスが用いられるため、n型半導体層11はGa系単結晶の原料やドーパント原料に由来するClを含む。
【0035】
HVPE法を用いる場合、結晶成長速度が速いため、成膜時間の短縮やコストの低減を図ることができる。この点、n型半導体層11を厚く形成する場合に特に有利である。また、HVPE法を用いる場合、結晶品質がよいn型半導体層11を形成できるため、製造歩留まりを向上させることができる。また、高純度なn型半導体層11を形成できるため、ドナー濃度を高精度に制御することができる。
【0036】
なお、コンタクト層11cは、エピタキシャル成長により形成されたチャネル層11bの上部に、イオン注入法を用いてドナーを注入することにより形成してもよいが、ドナーを注入しながらのGa系単結晶の結晶成長により形成することにより、製造コストを抑えることができる。
【0037】
ソース電極14は、n型半導体層11の隣接するトレンチ16の間のメサ形状の領域に接続される。ドレイン電極15は、n型半導体層11のソース電極15と反対側に直接又は間接的に接続される。ドレイン電極15は、図1に示される例では、n型半導体基板10のn型半導体層11と反対側の面に接続されるが、例えば、トレンチ型MOSFET1がn型半導体基板10を含まない場合には、n型半導体層11のソース電極14と反対側の面に接続される。
【0038】
ソース電極14、ドレイン電極15は、n型半導体層11のコンタクト層11c、n型半導体基板10にそれぞれオーミック接続される。ソース電極14及びドレイン電極15は、例えば、Ti/Au積層構造を有する。
【0039】
(変形例1)
図2は、第1の実施の形態に係るトレンチ型MOSFET1の変形例の垂直断面図である。このトレンチ型MOSFET1は、チャネル層11bにおける隣接するトレンチ16の間のメサ形状の領域の少なくとも一部及びソース電極14に接続される、サージ対策のためのp型半導体部材17を備える。
【0040】
p型半導体部材17は、落雷等に起因して生じるサージ電流を逃がすために用いられる。ドレイン電極15を通して電子を外部へ逃がし、p型半導体部材17、ソース電極14を通して正孔を外部へ逃がすことができる。p型半導体部材17がない場合、ソース電極14を通して正孔を外部へ逃がすことが困難である。
【0041】
p型半導体部材17は、Ga、NiO、CuO、SnO、GaN、SiC、Si、GaAs等のp型半導体からなる。なお、p型半導体部材17は、酸化物であるGa系単結晶からなるn型半導体層11と常に接触した状態にあるため、Siなどの非酸化物からなる場合は徐々に酸化されるおそれがある。そのため、p型半導体部材17は、長期安定性を確保するため、Ga、NiO、CuO、SnO等の酸化物からなることが好ましい。また、Gaはp型導電性を得るのが困難なため、NiO、CuO、SnO等がp型半導体部材17の材料として特に好ましい。
【0042】
p型半導体部材17の大きさ、個数、配置は特に限定されない。p型半導体部材17とn型半導体層11との接触面積が大きいほどサージ電流を効率的に逃がすことができるが、通常動作時に電流が流れにくくなる。このため、p型半導体部材17とn型半導体層11との総接触面積は、ソース電極14とn型半導体層11との総接触面積の10%以上かつ50%以下であることが好ましい。
【0043】
(変形例2)
図3は、第1の実施の形態に係るトレンチ型MOSFET1の他の変形例の垂直断面図である。このトレンチ型MOSFET1は、チャネル層11bの外周部分が除去され、その除去された領域までソース電極14の外周部が延びている。このため、ソース電極14の端部が最も外側に位置するゲート電極12の側方に位置しており、最も外側に位置するゲート電極12から離れている。
【0044】
ソース電極14がこのような終端構造を有することにより、ソース電極14の端部に最も近いゲート電極12への電界集中を緩和し、耐圧をより向上させることができる。
【0045】
〔第2の実施の形態〕
第2の実施の形態は、ゲート電極としてp型半導体を用いる点で、第1の実施の形態と異なる。なお、第1の実施の形態と同様の点については、説明を省略又は簡略化する。
【0046】
(トレンチ型JFETの構成)
図4は、第2の実施の形態に係るトレンチ型JFET(Junction Field Effect Transistor)2の垂直断面図である。トレンチ型JFET2は、トレンチゲート構造を有する縦型の電界効果トランジスタである。
【0047】
トレンチ型JFET2は、n型半導体基板10と、n型半導体基板10上に形成された、上面(n型半導体基板10と反対側の面)に開口するトレンチ16を有するn型半導体層11と、絶縁膜23によりソース電極14との接触を妨げられた状態でn型半導体層11のトレンチ16内に埋め込まれたゲート電極22と、n型半導体層11の上面上に形成されたソース電極14と、n型半導体基板10のn型半導体層11と反対側の面上に形成されたドレイン電極15と、を備える。
【0048】
トレンチ型JFET2は、ノーマリーオフ型でもノーマリーオン型でもよいが、パワーデバイスとして用いられる場合には、安全性の観点から、通常、ノーマリーオフ型に製造される。停電時にソース電極14とドレイン電極15が導通することを防ぐためである。
【0049】
ノーマリーオフ型のトレンチ型JFET2においては、ゲート電極22とソース電極14との間に閾値電圧以上の電圧を印加することにより、n型半導体層11の隣接するトレンチ16の間のメサ形状の領域にチャネルが形成され、ドレイン電極15からソース電極14に電流が流れる。
【0050】
n型半導体基板10、ソース電極14、及びドレイン電極15のサイズ、材料は、第1の実施の形態に係るトレンチ型MOSFET1のものと同様とすることができる。また、n型半導体層11の層構成、サイズ、材料、ドナー濃度は、第1の実施の形態に係るトレンチ型MOSFET1のものと同様とすることができる。
【0051】
n型半導体基板10のドレイン電極15側の面(n型半導体基板10とn型半導体層11aの界面)からトレンチ16の底までの距離D、トレンチ16の深さD、及びトレンチ16の幅Wについては、第1の実施の形態に係るトレンチ型MOSFET1のものと同様とすることができる。
【0052】
p型半導体からなるゲート電極22は、n型半導体層11とpn接合を形成している。例えばNiOをゲート電極22に用いる場合、ドーパントを添加しなくてもp型の導電性を示し得るが、Li等のアクセプター不純物を含んでもよい。
【0053】
NiO、SnO、CuOのうち、NiOは熱力学的に安定であり、かつ安定してp型のものが得られるため、ゲート電極22の材料として最も好ましい。SnOは、SnOよりも熱力学的に安定であるSnOが存在するため、形成が困難である。なお、SnOは導電型が不安定であり、p型に制御することが難しい。また、CuOも導電型が不安定であり、p型に制御することが難しい。
【0054】
ゲート電極22を構成するp型半導体は、非晶質部分を含むことが好ましく、非晶質部分の体積が結晶質部分の体積よりも多いことがより好ましい。非晶質部分を含むp型半導体膜は、全体が結晶質のp型半導体膜よりも低温で成膜できるため、低コストかつ容易に製造することができる。また、非晶質部分を含むp型半導体膜をゲート電極22として用いることにより、全体が結晶質のp型半導体膜を用いる場合よりも、リーク電流の発生を抑えることができる。
【0055】
p型半導体からなるゲート電極22とn型半導体層11との接合部の拡散電位は、第1の実施の形態に係るトレンチ型MOSFET1のゲート電極12とn型半導体層11との拡散電位よりも大きい場合が多い。
【0056】
このため、トレンチ型MOSFET1よりもトレンチ型JFET2の方がメサ幅Wを広くできるため、導通損失を増加させることなく製造難度を低下させることができる。
【0057】
しかしながら、トレンチ型JFET2は、用いるp型半導体材料にも依存するが、ゲート電極22に例えば2~5V程度の正の電圧を印加した場合にpn接合がオンしてしまうため、閾値電圧が低いという欠点が存在する。一方、トレンチ型MOSFET1はゲート絶縁膜が存在するために閾値電圧を数V~10数V程度まで大きくできるという利点がある。
【0058】
絶縁膜23は、例えば、SiOからなる。絶縁膜23の厚さは、例えば、50nm以上かつ2000nm以下である。
【0059】
(変形例1)
図5は、第2の実施の形態に係るトレンチ型JFET2の変形例の垂直断面図である。このトレンチ型JFET2は、チャネル層11bの外周部分が除去され、その除去された領域までソース電極14の外周部が延びている。このため、ソース電極14の端部が最も外側に位置するゲート電極22の側方に位置しており、最も外側に位置するゲート電極22から離れている。
【0060】
ソース電極14がこのような終端構造を有することにより、ソース電極14の端部に最も近いゲート電極22への電界集中を緩和し、耐圧をより向上させることができる。
【0061】
〔第3の実施の形態〕
第3の実施の形態は、ゲート電極やソース電極の形状において、第1の実施の形態と異なる。なお、第1の実施の形態と同様の点については、説明を省略又は簡略化する。
【0062】
(トレンチ型MOSFETの構成)
図6は、第3の実施の形態に係るトレンチ型MOSFET3の垂直断面図である。トレンチ型MOSFET3は、トレンチゲート構造を有する縦型の電界効果トランジスタである。なお、本実施の形態のトレンチ型MOSFET3は、後述するゲート絶縁膜33が酸化物以外の材料からなる構成も含むものとする。
【0063】
トレンチ型MOSFET3は、n型半導体基板10と、n型半導体基板10上に形成された、上面(n型半導体基板10と反対側の面)に開口するトレンチ36を有するn型半導体層31と、ゲート絶縁膜33に覆われた状態でn型半導体層31のトレンチ36内に埋め込まれたゲート電極32と、n型半導体層31の上面上に形成されたソース電極34と、n型半導体基板10のn型半導体層31と反対側の面上に形成されたドレイン電極15と、を備える。
【0064】
トレンチ型MOSFET3は、ノーマリーオフ型でもノーマリーオン型でもよいが、パワーデバイスとして用いられる場合には、安全性の観点から、通常、ノーマリーオフ型に製造される。停電時にソース電極34とドレイン電極15が導通することを防ぐためである。
【0065】
ノーマリーオフ型のトレンチ型MOSFET3においては、ゲート電極32とソース電極34との間に閾値電圧以上の電圧を印加することにより、n型半導体層31の隣接するトレンチ36の間のメサ形状の領域にチャネルが形成され、ドレイン電極15からソース電極34に電流が流れる。
【0066】
トレンチ型MOSFET3においては、ソース電極34の一部がトレンチ36内に位置し、トレンチ36内において、ソース電極34がゲート絶縁膜33を介してゲート電極32上に位置する。また、ソース電極34は、n型半導体層31の隣接するトレンチ36の間のメサ形状の領域にオーミック接続される。ソース電極34は、例えば、Ti/Au積層構造を有する。
【0067】
ゲート絶縁膜33は、例えば、ゲート電極32をn型半導体層31から絶縁する部分33aと、ゲート電極32の上面を覆い、ゲート電極32をソース電極34から絶縁する部分33bを有する。ゲート絶縁膜33の部分33aと部分33bは、例えば、それぞれHfO、SiOからなる。ゲート絶縁膜33の部分33aと部分33bの厚さは、それぞれ第1の実施の形態に係るゲート絶縁膜13の部分13aと部分13bの厚さと同等とすることができる。
【0068】
ゲート電極32は、例えば、Cuからなる。また、第1の実施の形態に係るゲート電極12と同じ材料から形成してもよい。
【0069】
n型半導体層31は、耐圧を保持するためのドリフト層31aと、n型半導体層31の上面近傍にイオン注入もしくはエピ成長等により形成された、ソース電極34をn型半導体層31にオーミック接続させるためのコンタクト層31bとを有する。ドリフト層31a、コンタクト層31bの厚さ及びドナー濃度は、それぞれ第1の実施の形態に係るドリフト層11a、コンタクト層11cの厚さ及びドナー濃度と同等とすることができる。
【0070】
n型半導体層31のドレイン電極15側の面(n型半導体基板10とn型半導体層31の界面)からトレンチ36の底までの距離Dは、第1の実施の形態に係るn型半導体層11のドレイン電極15側の面からトレンチ16の底までの距離Dと同等とすることができる。
【0071】
また、トレンチ36の深さD、トレンチ36の幅Wは、それぞれ第1の実施の形態に係るトレンチ16の深さD、トレンチ16の幅Wと同等とすることができる。
【0072】
n型半導体基板10、及びドレイン電極15のサイズ、材料は、第1の実施の形態に係るトレンチ型MOSFET1のものと同様とすることができる。
【0073】
(実施の形態の効果)
上記第1~3の実施の形態によれば、p型のβ-Ga単結晶を用いない、オフリーク特性及び耐圧に優れたGa系の電界効果トランジスタを提供することができる。
【実施例1】
【0074】
実施例1においては、1μAのリーク電流が流れるときの電圧を耐圧と定義し、耐圧がおよそ650Vとなるノーマリーオフ型のトレンチ型MOSFET1の構成例を示す。
【0075】
まず、一般的なステッパーを用いたパターニングによりトレンチ16を形成する場合の構成例を示す。ドナー濃度が2.0×1016cm-3で厚さが0.5μmのGa層からなるチャネル層11bに、幅W及び幅Wが0.5μmとなるようにトレンチ16を形成すると、チャネル層11bのオン抵抗は、およそ0.25mΩcmとなる。
【0076】
そして、n型半導体基板10、ドリフト層11a、コンタクト層11cをそれぞれドナー濃度が1.0×1019cm-3で厚さが10μmのGa基板、ドナー濃度が1.5×1017cm-3で厚さが2μmのGa層、ドナー濃度が1.0×1018cm-3以上で厚さが100nmのGa層で構成すると、それぞれのオン抵抗は、およそ0.01mΩcm、0.08mΩcm、0.001mΩcm以下となる。
【0077】
トレンチ型MOSFET1が上記のような構成を有する場合、全体のオン抵抗がおよそ0.34mΩcmとなり、耐圧がおよそ650Vとなる。
【0078】
次に、一般的なステッパーよりも解像度の高いEB描画によるパターニングによりトレンチ16を形成する場合の構成例を示す。ドナー濃度が1.0×1017cm-3で厚さが0.5μmのGa層からなるチャネル層11bに、幅W及び幅Wが0.2μmとなるようにトレンチ16を形成すると、チャネル層11bのオン抵抗は、およそ0.06mΩcmとなる。
【0079】
そして、n型半導体基板10、ドリフト層11a、コンタクト層11cをそれぞれドナー濃度が1.0×1019cm-3で厚さが10μmのGa基板、ドナー濃度が1.0×1017cm-3で厚さが2μmのGa層、ドナー濃度が1.0×1018cm-3以上で厚さが100nmのGa層で構成すると、それぞれのオン抵抗は、およそ0.01mΩcm、0.12mΩcm、0.001mΩcm以下となる。
【0080】
トレンチ型MOSFET1が上記のような構成を有する場合、全体のオン抵抗がおよそ0.2mΩcmとなり、耐圧がおよそ650Vとなる。
【実施例2】
【0081】
実施例2においては、耐圧がおよそ650Vとなるノーマリーオフ型のトレンチ型JFET2の構成例を示す。
【0082】
まず、一般的なステッパーを用いたパターニングによりトレンチ16を形成する場合の構成例を示す。ドナー濃度が3.0×1016cm-3で厚さが0.5μmのGa層からなるチャネル層11bに、幅W及び幅Wが0.5μmとなるようにトレンチ16を形成すると、チャネル層11bのオン抵抗は、およそ0.2mΩcmとなる。
【0083】
そして、n型半導体基板10、ドリフト層11a、コンタクト層11cをそれぞれドナー濃度が1.0×1019cm-3で厚さが10μmのGa基板、ドナー濃度が1.5×1017cm-3で厚さが2μmのGa層、ドナー濃度が1.0×1018cm-3以上で厚さが100nmのGa層で構成すると、それぞれのオン抵抗は、およそ0.01mΩcm、0.08mΩcm、0.001mΩcm以下となる。
【0084】
トレンチ型JFET2が上記のような構成を有する場合、全体のオン抵抗がおよそ0.3mΩcmとなり、耐圧がおよそ650Vとなる。
【0085】
次に、一般的なステッパーよりも解像度の高いEB描画によるパターニングによりトレンチ16を形成する場合の構成例を示す。ドナー濃度が1.5×1017cm-3で厚さが0.5μmのGa層からなるチャネル層11bに、幅W及び幅Wが0.2μmとなるようにトレンチ16を形成すると、チャネル層11bのオン抵抗は、およそ0.03mΩcmとなる。
【0086】
そして、n型半導体基板10、ドリフト層11a、コンタクト層11cをそれぞれドナー濃度が1.0×1019cm-3で厚さが10μmのGa基板、ドナー濃度が1.5×1017cm-3で厚さが2μmのGa層、ドナー濃度が1.0×1018cm-3以上で厚さが100nmのGa層で構成すると、それぞれのオン抵抗は、およそ0.01mΩcm、0.08mΩcm、0.001mΩcm以下となる。
【0087】
トレンチ型JFET2が上記のような構成を有する場合、全体のオン抵抗がおよそ0.12mΩcmとなり、耐圧がおよそ650Vとなる。
【実施例3】
【0088】
図7は、実施例3に係るトレンチ型MOSFET3の断面SEM(Scanning Electron Microscope)観察像である。
【0089】
図7に係るトレンチ型MOSFET3はノーマリーオン型であり、n型半導体基板10、ドリフト層31a、コンタクト層31b、ゲート電極32、ゲート絶縁膜33a、ゲート絶縁膜33b、ソース電極34、ドレイン電極15が、それぞれドナー濃度が6.0×1018cm-3で厚さが450μmのGa基板、ドナー濃度が3×1016cm-3で厚さが5μmのGa層、ドナー濃度が3×1018cm-3で厚さが2μmのGa層、(上下方向の)厚さが1μmのCu電極、厚さが50nmのHfO膜、厚さが300nmのSiO膜、厚さが3μmのTi/Auソース電極、厚さが0.3μmのTi/Auドレイン電極で構成されている。また、トレンチ36は、深さD、幅W、幅Wがそれぞれ4μm、2μm、4μmとなるように形成されている。
【0090】
図8(a)、(b)は、それぞれ図7に係るトレンチ型MOSFET3のDC特性、トランスファー特性を示すグラフである。
【0091】
図8(a)は、ドレイン電極15とソース電極34の間の電圧Vdsと、ドレイン電極15とソース電極34の間の電流密度Jdsとの関係を示すグラフであり、ゲート電極32とソース電極34vの間の電圧Vgsが0V、4V、8V、12V、16V、20V、24V、28Vであるときの曲線が示されている。なお、電圧Vgsが24V、28Vであるときの曲線は、横軸とほぼ重なっている。また、Jdsはメサ上部の面積で規格化されている。
【0092】
図8(a)から、電圧Vgsが0Vであるときのドレイン電極15とソース電極34の間のオン抵抗がおよそ0.8mΩcmであることが読み取れる。
【0093】
以上、本発明の実施の形態、実施例を説明したが、本発明は、上記実施の形態、実施例に限定されず、発明の主旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施が可能である。
【0094】
また、上記に記載した実施の形態、実施例は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態、実施例の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。
【符号の説明】
【0095】
1…トレンチ型MOSFET、 2…トレンチ型JFET、 10…n型半導体基板、 11…n型半導体層、 11a…ドリフト層、 11b…チャネル層、 11c…コンタクト層、 12、22…ゲート電極、 13…ゲート絶縁膜、 14…ソース電極、 15…ドレイン電極、 16…トレンチ、 17…p型半導体部材
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8