特許7179323IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

2階建て以上の建築物の壁の構築に使用する壁鉄筋構造物

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

前記特許文献1に開示の外壁構造物は、四角柱状の角形鋼管柱の間に延びる耐火性外壁及び内壁板とそれら板の間に配置された断熱材とから形成され、角形鋼管柱の間に鉄筋やコンクリートが存在せず、外壁構造物に鉄筋コンクリート製の外壁と同等の十分な強度を持たせることができない。この外壁構造物は、四角柱状の角形鋼管柱の間に延びる耐火性外壁及び内壁板において外壁構造物に作用する各種の応力を支えなければならず、地震による激しい揺れが作用した場合、その揺れに耐えきれずに耐火性外壁及び内壁板が倒壊するおそれがあり、また、津波におそわれた場合、その水圧に耐えきれず耐火性外壁及び内壁板が押し流されるおそれがあり、外壁の安全性を確保することができない。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

前記課題を解決するための本発明の前提は、建築物の壁の構築に使用する壁鉄筋構造物である。

発明の効果[発明の詳細な説明]から抜粋

第1の特徴を有する本発明の壁鉄筋構造物によれば、それが上下方向へ延びる所定面積の鉄筋トラス構造材と鉄筋トラス構造材の直後に位置して上下方向へ延びる所定面積の内壁材と鉄筋トラス構造材の直前に位置して上下方向へ延びる所定面積の外壁材とから形成され、建築物の1階部分において、複数の鉄筋トラス構造材が幅方向へ並んだ状態で連結され、それら鉄筋トラス構造材の上端部が建築物の天井部分に所定の連結手段を介して連結固定されているとともに、それら鉄筋トラス構造材の下端部が建築物の基礎部分に所定の連結手段を介して連結固定され、建築物の2階以上の部分において、複数の鉄筋トラス構造材が幅方向へ並んだ状態で連結され、それら鉄筋トラス構造材の上端部が建築物の天井部分に所定の連結手段を介して連結固定されているとともに、それら鉄筋トラス構造材の下端部が建築物の床部分に所定の連結手段を介して連結固定されているから、壁鉄筋構造物材に曲げ引張力や曲げ圧縮力、せん断力が作用したとしても、それら鉄筋トラス構造材によってそれらの外力に十分に抵抗することでき、高い強度を有する頑丈な壁を備えた建築物を施工することができる。壁鉄筋構造物は、それから作られた建築物の壁が高い強度を有するから、地震による激しい揺れに十分耐えることができるとともに、津波の水圧に十分に耐えることができ、地震による建造物の倒壊を防ぐことが可能であって津波による建造物の流失を防ぐことが可能な建築物を施工することができる。また、それら鉄筋トラス構造材が不燃性であるから、火災に強い壁を備えた建築物を施工することができる。壁鉄筋構造物は、鉄筋の配筋作業や型枠の組立作業、型枠の取り外し作業をする必要はなく、短い工期で壁を構築することができるとともに、鉄筋の配筋技術や型枠の組立技術を必要とせず、鉄筋の配筋技術を備えた鉄筋工や型枠の組立技術を備えた型枠工以外の作業者でも壁を施工することができる。

建築物の1階部分において、幅方向へ並ぶそれら鉄筋トラス構造材の上端部と幅方向へ並ぶそれら内壁材の上端部と幅方向へ並ぶそれら外壁材の上端部とが天井部分において所定の連結手段を介して互いに連結され、建築物の2階以上の部分において、幅方向へ並ぶそれら鉄筋トラス構造材の下端部と幅方向へ並ぶそれら内壁材の下端部と幅方向へ並ぶそれら外壁材の下端部とが床部分において所定の連結手段を介して互いに連結され、幅方向へ並ぶそれら鉄筋トラス構造材の上端部と幅方向へ並ぶそれら内壁材の上端部と幅方向へ並ぶそれら外壁材の上端部とが天井部分において所定の連結手段を介して互いに連結されている壁鉄筋構造物は、鉄筋トラス構造材と内壁材と外壁材とが連結手段によって互いに連結されることで、壁鉄筋構造物材に曲げ引張力や曲げ圧縮力、せん断力が作用したとしても、それら鉄筋トラス構造材やそれら内壁材、それら外壁材によってそれらの外力に十分に抵抗することでき、高い強度を有する頑丈な壁を備えた建築物を施工することができる。壁鉄筋構造物は、それから作られた建築物の壁が高い強度を有するから、地震による激しい揺れに十分耐えることができるとともに、津波の水圧に十分に耐えることができ、地震による建造物の倒壊を防ぐことが可能であって津波による建造物の流失を防ぐことが可能な建築物を施工することができる。

鉄筋トラス構造材が上下方向へ延びる両側縁部及び幅方向へ延びる両端縁部を有する所定面積の金属ベースと金属ベースの前面に設置固定されて金属ベースの両端縁部の間に位置して上下方向へ延びる少なくとも1つの鉄筋トラスとから形成され、金属ベースがその両側縁部の間に幅方向へ所定間隔離間して形成されて上下方向へ延びるとともに金属ベースの上面から上方へ凸となる複数の凸条を有し、鉄筋トラスが、金属ベースの前面から前方へ離間して上下方向へ延びる上端筋と、金属ベースの前面と上端筋との間に位置して上下方向へ延びる一対の下端筋と、金属ベースの前面と上端筋との間で前後方向へ波状に曲折を繰り返しながら上下方向へ延びる一対の第1及び第2ラチス筋とから形成され、ラチス筋の上端凸部が上端筋に溶接固定され、ラチス筋の中間部が下端筋に溶接固定され、ラチス筋の下端凹部が凸条に溶接固定され、建築物の1階部分において、鉄筋トラスの上端筋の下端部と下端筋の下端部と第1及び第2ラチス筋の下端部とのうちの少なくとも1つが基礎部分の基礎鉄筋に連結固定され、鉄筋トラスの上端筋の上端部と下端筋の上端部と第1及び第2ラチス筋の上端部とのうちの少なくとも1つが天井部分に連結固定され、建築物の2階以上の部分において、鉄筋トラスの上端筋の下端部と下端筋の下端部と第1及び第2ラチス筋の下端部とのうちの少なくとも1つが床部分に連結固定され、鉄筋トラスの上端筋の上端部と下端筋の上端部と第1及び第2ラチス筋の上端部とのうちの少なくとも1つが天井部分に連結固定されている壁鉄筋構造物は、鉄筋トラス構造材が金属ベースと鉄筋トラスとから形成され、鉄筋トラスが上下方向へ延びる上端筋と上下方向へ延びる一対の下端筋と波状に曲折を繰り返しながら上下方向へ延びる一対の第1及び第2ラチス筋とから形成されているから、それら鉄筋トラス構造材が高い強度を備え、壁鉄筋構造物材に曲げ引張力や曲げ圧縮力、せん断力が作用したとしても、それら鉄筋トラス構造材によってそれらの外力に十分に抵抗することでき、高い強度を有する頑丈な壁を備えた建築物を施工することができる。壁鉄筋構造物は、上端筋や一対の下端筋、一対の第1及び第2ラチス筋から形成された鉄筋トラス及び金属ベースを有する鉄筋トラス構造材から作られた建築物の壁が高い強度を有するから、地震による激しい揺れに十分耐えることができるとともに、津波の水圧に十分に耐えることができ、地震による建造物の倒壊を防ぐことが可能であって津波による建造物の流失を防ぐことが可能な建築物を施工することができる。

鉄筋トラスの第1及び第2ラチス筋の下方凹部が金属ベースの前面と並行するように幅方向外方へ屈曲して金属ベースの凸条の2箇所に当接する屈曲部分を有し、屈曲部分が凸条の2箇所に溶接固定されている壁鉄筋構造物は、第1及び第2ラチス筋の屈曲部分が凸条の2箇所に溶接固定されているから、鉄筋トラス構造材に曲げ引張力や曲げ圧縮力、せん断力が作用したとしても、金属ベースと第1及び第2ラチス筋とが不用意に分離することはなく、鉄筋トラス構造材の強度が維持され、それら鉄筋トラス構造材によって曲げ引張力や曲げ圧縮力、せん断力に十分に抵抗することでき、高い強度を有する頑丈な壁を備えた建築物を施工することができる。壁鉄筋構造物は、上端筋や一対の下端筋、一対の第1及び第2ラチス筋から形成された鉄筋トラスと第1及び第2ラチス筋の下方凹部の屈曲部分が溶接固定された金属ベースとを有する鉄筋トラス構造材から作られた建築物の壁が高い強度を有するから、地震による激しい揺れに十分耐えることができるとともに、津波の水圧に十分に耐えることができ、地震による建造物の倒壊を防ぐことが可能であって津波による建造物の流失を防ぐことが可能な建築物を施工することができる。

それら鉄筋トラス構造材の金属ベースとそれら外壁材との間に断熱空間が画成され、断熱空間に所定の断熱材が収容されている壁鉄筋構造物は、それら鉄筋トラス構造材の金属ベースとそれら外壁材との間に画成された断熱空間に断熱材が収容されることで、壁鉄筋構造物によって作られた壁が優れた断熱性能を有するから、高気密、高断熱の壁を備えた建築物を施工することができ、冷暖房効率が高い建築物を施工することができる。壁鉄筋構造物は、それ自体が断熱機能を有するから、断熱材を別途設置するための断熱材施工工事を省くことができ、断熱材施工工事のための手間やコストを省くことができる。

断熱材がチップ状に成形され、チップ状の複数の断熱材が断熱空間に密集状態で収容されている壁鉄筋構造物は、それら鉄筋トラス構造材の金属ベースとそれら外壁材との間に画成された断熱空間にチップ状の複数の断熱材が密集状態で収容されることで、壁鉄筋構造物によって作られた壁が優れた断熱性能を有するから、高気密、高断熱の壁を備えた建築物を施工することができ、冷暖房効率が高い建築物を施工することができる。壁鉄筋構造物は、チップ状の複数の断熱材を断熱空間に収容することで、壁鉄筋構造物自体が断熱機能を有するから、断熱材を別途設置するための断熱材施工工事を省くことができ、断熱材施工工事のための手間やコストを省くことができる。

内壁材を貫通する貫通孔が内壁材の上端部のうちの断熱空間に位置する部分と内壁材の下端部のうちの断熱空間に位置する部分とのうちの少なくとも一方の部分に穿孔され、外壁材を貫通する貫通孔が外壁材の上端部のうちの断熱空間に位置する部分と外壁材の下端部のうちの断熱空間に位置する部分とのうちの少なくとも一方の部分に穿孔されている壁鉄筋構造物は、貫通孔を内壁材及び外壁材の上下端部の断熱空間に位置する部分に穿孔することにより、建築物の内部の空気が内壁材や外壁材の貫通孔から断熱空間を通って建築物の外部に排気され、建築物の外部の空気が内壁材や外壁材の貫通孔から断熱空間を通って建築物の内部に給気されるから、建築物の外部に建築物の内部の汚れた空気を内壁材や外壁材の貫通孔及び断熱空間を介して排出することができ、建築物の内部に新鮮な外気を内壁材や外壁材の貫通孔及び断熱空間を介して取り入れることができる。壁鉄筋構造物は、断熱空間を空気が通流するから、断熱空間が高湿度になることはなく、断熱空間(建築物)における結露の発生を防ぐことができるとともに、断熱空間(建築物)におけるカビや雑菌の発生を防ぐことができる。

鉄筋トラス構造材の金属ベースを貫通する貫通孔が金属ベースの上端部のうちの断熱空間に位置する部分と金属ベースの下端部のうちの断熱空間に位置する部分とのうちの少なくとも一方の部分に穿孔されている壁鉄筋構造物は、貫通孔を鉄筋トラス構造材の金属ベースの上下端部の断熱空間に位置する部分に穿孔することにより、建築物の内部の空気が内壁材や外壁材の貫通孔、金属ベースの貫通孔、断熱空間を通って建築物の外部に排気され、建築物の外部の空気が内壁材や外壁材の貫通孔、金属ベースの貫通孔、断熱空間を通って建築物の内部に給気されるから、建築物の外部に建築物の内部の汚れた空気を内壁材や外壁材の貫通孔、金属ベースの貫通孔、断熱空間を介して排出することができ、建築物の内部に新鮮な外気を内壁材や外壁材の貫通孔、金属ベースの貫通孔、断熱空間を介して取り入れることができる。壁鉄筋構造物は、断熱空間を空気が通流するから、断熱空間が高湿度になることはなく、断熱空間(建築物)における結露の発生を防ぐことができるとともに、断熱空間(建築物)におけるカビや雑菌の発生を防ぐことができる。

第2の特徴を有する本発明の壁鉄筋構造物によれば、それが上下方向へ延びる所定面積の第1鉄筋トラス構造材と第1鉄筋トラス構造材に対向しつつ第1鉄筋トラス構造材の内側に位置して上下方向へ延びる所定面積の第2鉄筋トラス構造材と第1鉄筋トラス構造材の直後に位置して上下方向へ延びる所定面積の内壁材と第2鉄筋トラス構造材の直前に位置して上下方向へ延びる所定面積の外壁材とから形成され、建築物の1階部分において、複数の第1鉄筋トラス構造材が幅方向へ並んだ状態で連結され、複数の第2鉄筋トラス構造材が幅方向へ並んだ状態で連結され、それら第1及び第2鉄筋トラス構造材の上端部が建築物の天井部分に所定の連結手段を介して連結固定されているとともに、それら第1及び第2鉄筋トラス構造材の下端部が建築物の基礎部分に所定の連結手段を介して連結固定され、建築物の2階以上の部分において、複数の第1鉄筋トラス構造材が幅方向へ並んだ状態で連結され、複数の第2鉄筋トラス構造材が幅方向へ並んだ状態で連結され、それら第1及び第2鉄筋トラス構造材の上端部が建築物の天井部分に所定の連結手段を介して連結固定されているとともに、それら第1及び第2鉄筋トラス構造材の下端部が建築物の床部分に所定の連結手段を介して連結固定されているから、壁鉄筋構造物材に曲げ引張力や曲げ圧縮力、せん断力が作用したとしても、それら第1及び第2鉄筋トラス構造材によってそれらの外力に十分に抵抗することでき、高い強度を有する頑丈な壁を備えた建築物を施工することができる。壁鉄筋構造物は、それから作られた建築物の壁が高い強度を有するから、地震による激しい揺れに十分耐えることができるとともに、津波の水圧に十分に耐えることができ、地震による建造物の倒壊を防ぐことが可能であって津波による建造物の流失を防ぐことが可能な建築物を施工することができる。また、それら第1及び第2鉄筋トラス構造材が不燃性であるから、火災に強い壁を備えた建築物を施工することができる。壁鉄筋構造物は、鉄筋の配筋作業や型枠の組立作業、型枠の取り外し作業をする必要はなく、短い工期で壁を構築することができるとともに、鉄筋の配筋技術や型枠の組立技術を必要とせず、鉄筋の配筋技術を備えた鉄筋工や型枠の組立技術を備えた型枠工以外の作業者でも壁を施工することができる。

建築物の1階部分において、幅方向へ並ぶそれら第1及び第2鉄筋トラス構造材の上端部と幅方向へ並ぶそれら内壁材の上端部と幅方向へ並ぶそれら外壁材の上端部とが天井部分において所定の連結手段を介して互いに連結され、建築物の2階以上の部分において、幅方向へ並ぶそれら第1及び第2鉄筋トラス構造材の下端部と幅方向へ並ぶそれら内壁材の下端部と幅方向へ並ぶそれら外壁材の下端部とが床部分において所定の連結手段を介して互いに連結され、幅方向へ並ぶそれら第1及び第2鉄筋トラス構造材の上端部と幅方向へ並ぶそれら内壁材の上端部と幅方向へ並ぶそれら外壁材の上端部とが天井部分において所定の連結手段を介して互いに連結されている壁鉄筋構造物は、第1及び第2鉄筋トラス構造材と内壁材と外壁材とが連結手段によって互いに連結されることで、壁鉄筋構造物材に曲げ引張力や曲げ圧縮力、せん断力が作用したとしても、それら第1及び第2鉄筋トラス構造材やそれら内壁材、それら外壁材によってそれらの外力に十分に抵抗することでき、高い強度を有する頑丈な壁を備えた建築物を施工することができる。壁鉄筋構造物は、それから作られた建築物の壁が高い強度を有するから、地震による激しい揺れに十分耐えることができるとともに、津波の水圧に十分に耐えることができ、地震による建造物の倒壊を防ぐことが可能であって津波による建造物の流失を防ぐことが可能な建築物を施工することができる。

第1鉄筋トラス構造材が上下方向へ延びる両側縁部及び幅方向へ延びる両端縁部を有する所定面積の第1金属ベースと第1金属ベースの対向面に設置固定されて第1金属ベースの両端縁部の間に位置して上下方向へ延びる少なくとも1つの第1鉄筋トラスとから形成され、第2鉄筋トラス構造材が上下方向へ延びる両側縁部及び幅方向へ延びる両端縁部を有する所定面積の第2金属ベースと第2金属ベースの対向面に設置固定されて第2金属ベースの両端縁部の間に位置して上下方向へ延びる少なくとも1つの第2鉄筋トラスとから形成され、第1及び第2金属ベースがその両側縁部の間に幅方向へ所定間隔離間して形成されて上下方向へ延びるとともに金属ベースの対向面から前後方向へ凸となる複数の凸条を有し、第1鉄筋トラスが、第1金属ベースの対向面から前方へ離間して上下方向へ延びる上端筋と、第1金属ベースの対向面と上端筋との間に位置して上下方向へ延びる一対の下端筋と、第1金属ベースの対向面と上端筋との間で前後方向へ波状に曲折を繰り返しながら上下方向へ延びる一対の第1及び第2ラチス筋とから形成され、第2鉄筋トラスが、第2金属ベースの対向面から後方へ離間して上下方向へ延びていて幅方向へ隣接する第1鉄筋トラスの間に位置する上端筋と、第2金属ベースと上端筋との間に位置して上下方向へ延びていて幅方向へ隣接する第1鉄筋トラスの間に位置する一対の下端筋と、幅方向へ隣接する第1鉄筋トラスの間に位置して第2金属ベースの対向面と上端筋との間で前後方向へ波状に曲折を繰り返しながら上下方向へ延びる一対の第1および第2ラチス筋とから形成され、第1および第2ラチス筋の上端凸部が上端筋に溶接固定され、第1および第2ラチス筋の中間部が下端筋に溶接固定され、第1および第2ラチス筋の下端凹部が凸条に溶接固定され、建築物の1階部分において、第1および第2鉄筋トラスの上端筋の下端部と下端筋の下端部と第1及び第2ラチス筋の下端部とのうちの少なくとも1つが基礎部分の基礎鉄筋に連結固定され、第1および第2鉄筋トラスの上端筋の上端部と下端筋の上端部と第1及び第2ラチス筋の上端部とのうちの少なくとも1つが天井部分に連結固定され、建築物の2階以上の部分において、第1および第2鉄筋トラスの上端筋の下端部と下端筋の下端部と第1及び第2ラチス筋の下端部とのうちの少なくとも1つが床部分に連結固定され、第1および第2鉄筋トラスの上端筋の上端部と下端筋の上端部と第1及び第2ラチス筋の上端部とのうちの少なくとも1つが天井部分に連結固定されている壁鉄筋構造物は、第1鉄筋トラス構造材が第1金属ベースと第1鉄筋トラスとから形成され、第2鉄筋トラス構造材が第2金属ベースと第2鉄筋トラスとから形成されているとともに、第1及び第2鉄筋トラスが上下方向へ延びる上端筋と上下方向へ延びる一対の下端筋と波状に曲折を繰り返しながら上下方向へ延びる一対の第1及び第2ラチス筋とから形成されているから、それら第1及び第2鉄筋トラス構造材が高い強度を備え、壁鉄筋構造物材に曲げ引張力や曲げ圧縮力、せん断力が作用したとしても、それら第1及び第2鉄筋トラス構造材によってそれらの外力に十分に抵抗することでき、高い強度を有する頑丈な壁を備えた建築物を施工することができる。壁鉄筋構造物は、上端筋や一対の下端筋、一対の第1及び第2ラチス筋から形成された第1及び第2鉄筋トラス及び第1及び第2金属ベースを有する第1及び第2鉄筋トラス構造材から作られた建築物の壁が高い強度を有するから、地震による激しい揺れに十分耐えることができるとともに、津波の水圧に十分に耐えることができ、地震による建造物の倒壊を防ぐことが可能であって津波による建造物の流失を防ぐことが可能な建築物を施工することができる。

第1鉄筋トラスの第1及び第2ラチス筋の下方凹部が第1金属ベースの対向面と並行するように幅方向外方へ屈曲して第1金属ベースの凸条の2箇所に当接する屈曲部分を有し、屈曲部分が第1金属ベースの凸条の2箇所に溶接固定され、第2鉄筋トラスの第1及び第2ラチス筋の下方凹部が第2金属ベースの対向面と並行するように幅方向外方へ屈曲して第2金属ベースの凸条の2箇所に当接する屈曲部分を有し、屈曲部分が第2金属ベースの凸条の2箇所に溶接固定されている壁鉄筋構造物は、第1及び第2ラチス筋の屈曲部分が第1及び第2金属ベースの凸条の2箇所に溶接固定されているから、第1及び第2鉄筋トラス構造材に曲げ引張力や曲げ圧縮力、せん断力が作用したとしても、第1及び第2金属ベースと第1及び第2ラチス筋とが不用意に分離することはなく、第1及び第2鉄筋トラス構造材の強度が維持され、それら第1及び第2鉄筋トラス構造材によって曲げ引張力や曲げ圧縮力、せん断力に十分に抵抗することでき、高い強度を有する頑丈な壁を備えた建築物を施工することができる。壁鉄筋構造物は、上端筋や一対の下端筋、一対の第1及び第2ラチス筋から形成された第1及び第2鉄筋トラスと第1及び第2ラチス筋の下方凹部の屈曲部分が溶接固定された第1及び第2金属ベースとを有する第1及び第2鉄筋トラス構造材から作られた建築物の壁が高い強度を有するから、地震による激しい揺れに十分耐えることができるとともに、津波の水圧に十分に耐えることができ、地震による建造物の倒壊を防ぐことが可能であって津波による建造物の流失を防ぐことが可能な建築物を施工することができる。

それら第1鉄筋トラス構造材の第1金属ベースの対向面とそれら第2鉄筋トラス構造材の第2金属ベースの対向面との間に断熱空間が画成され、断熱空間に所定の断熱材が収容されている壁鉄筋構造物は、それら第1鉄筋トラス構造材の第1金属ベースの対向面とそれら第2鉄筋トラス構造材の第2金属ベースの対向面との間に画成された断熱空間に断熱材が収容されることで、壁鉄筋構造物によって作られた壁が優れた断熱性能を有するから、高気密、高断熱の壁を備えた建築物を施工することができ、冷暖房効率が高い建築物を施工することができる。壁鉄筋構造物は、それ自体が断熱機能を有するから、断熱材を別途設置するための断熱材施工工事を省くことができ、断熱材施工工事のための手間やコストを省くことができる。

断熱材がチップ状に成形され、チップ状の複数の断熱材が断熱空間に密集状態で収容されている壁鉄筋構造物は、それら第1鉄筋トラス構造材の第1金属ベースの対向面とそれら第2鉄筋トラス構造材の第2金属ベースの対向面との間に画成された断熱空間にチップ状の複数の断熱材が密集状態で収容されることで、壁鉄筋構造物によって作られた壁が優れた断熱性能を有するから、高気密、高断熱の壁を備えた建築物を施工することができ、冷暖房効率が高い建築物を施工することができる。壁鉄筋構造物は、チップ状の複数の断熱材を断熱空間に収容することで、壁鉄筋構造物自体が断熱機能を有するから、断熱材を別途設置するための断熱材施工工事を省くことができ、断熱材施工工事のための手間やコストを省くことができる。

内壁材を貫通する貫通孔が内壁材の上端部のうちの断熱空間に位置する部分と内壁材の下端部のうちの断熱空間に位置する部分(建築物の室内に露出する部分)とのうちの少なくとも一方の部分に穿孔され、外壁材を貫通する貫通孔が外壁材の上端部のうちの断熱空間に位置する部分(建築物の室外に露出する部分)と外壁材の下端部のうちの断熱空間に位置する部分とのうちの少なくとも一方の部分に穿孔されている壁鉄筋構造物は、貫通孔を内壁材及び外壁材の上下端部の断熱空間に位置する部分に穿孔することにより、建築物の内部の空気が内壁材や外壁材の貫通孔から断熱空間を通って建築物の外部に排気され、建築物の外部の空気が内壁材や外壁材の貫通孔から断熱空間を通って建築物の内部に給気されるから、建築物の外部に建築物の内部の汚れた空気を内壁材や外壁材の貫通孔及び断熱空間を介して排出することができ、建築物の内部に新鮮な外気を内壁材や外壁材の貫通孔及び断熱空間を介して取り入れることができる。壁鉄筋構造物は、断熱空間を空気が通流するから、断熱空間が高湿度になることはなく、断熱空間(建築物)における結露の発生を防ぐことができるとともに、断熱空間(建築物)におけるカビや雑菌の発生を防ぐことができる。

第1鉄筋トラス構造材の第1金属ベースを貫通する貫通孔が第1金属ベースの上端部のうちの断熱空間に位置する部分と第1金属ベースの下端部のうちの断熱空間に位置する部分とのうちの少なくとも一方の部分に穿孔され、第2鉄筋トラス構造材の第2金属ベースを貫通する貫通孔が第2金属ベースの上端部のうちの断熱空間に位置する部分と第2金属ベースの下端部のうちの断熱空間に位置する部分とのうちの少なくとも一方の部分に穿孔されている壁鉄筋構造物は、貫通孔を第1鉄筋トラス構造材の第1金属ベースの上下端部の断熱空間に位置する部分に穿孔するとともに、貫通孔を第2鉄筋トラス構造材の第2金属ベースの上下端部の断熱空間に位置する部分に穿孔することにより、建築物の内部の空気が内壁材や外壁材の貫通孔、第1及び第2金属ベースの貫通孔、断熱空間を通って建築物の外部に排気され、建築物の外部の空気が内壁材や外壁材の貫通孔、第1及び第2金属ベースの貫通孔、断熱空間を通って建築物の内部に給気されるから、建築物の外部に建築物の内部の汚れた空気を内壁材や外壁材の貫通孔、第1及び第2金属ベースの貫通孔、断熱空間を介して排出することができ、建築物の内部に新鮮な外気を内壁材や外壁材の貫通孔、第1及び第2金属ベースの貫通孔、断熱空間を介して取り入れることができる。壁鉄筋構造物は、断熱空間を空気が通流するから、断熱空間が高湿度になることはなく、断熱空間(建築物)における結露の発生を防ぐことができるとともに、断熱空間(建築物)におけるカビや雑菌の発生を防ぐことができる。

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】 壁鉄筋構造物を形成する鉄筋トラス構造材の一例を示す斜視図。
【図2】 鉄筋トラス構造材の正面図。
【図3】 一例として示す壁鉄筋構造物の部分破断拡大正面図。
【図4】 一例として示す壁鉄筋構造物の部分破断拡大背面図。
【図5】 建築物の1階部分における壁鉄筋構造物の側面図。
【図6】 建築物の2階以上の部分における壁鉄筋構造物の側面図。
【図7】 他の一例として示す壁鉄筋構造物の部分破断拡大正面図。
【図8】 他の一例として示す壁鉄筋構造物の部分破断拡大背面図。
【図9】 建築物の1階部分における壁鉄筋構造物の側面図。
【図10】 建築物の2階以上の部分における壁鉄筋構造物の側面図。
【図11】 建築物の1階部分における壁鉄筋構造物と天井鉄筋構造物との側面図。
【図12】 建築物の2階以上の部分における壁鉄筋構造物と天井鉄筋構造物との側面図。
【図13】 建築物の1階部分における他の一例として示す壁鉄筋構造物と天井鉄筋構造物との側面図。
【図14】 建築物の2階以上の部分における他の一例として示す壁鉄筋構造物と天井鉄筋構造物との側面図。

代表図 図1本件の代表的な図

10A 壁鉄筋構造物 10B 壁鉄筋構造物 11 鉄筋トラス構造材 11a 第1鉄筋トラス構造材 11b 第2鉄筋トラス構造材 12 基礎部分 13 天井スラブ(天井部分) 14 床スラブ(床部分) 15 内壁材 16 外壁材 17 金属ベース 17a 第1金属ベース 17b 第2金属ベース 18 前面(対向面、非対向面、上面) 19 鉄筋トラス 19a 第1鉄筋トラス 19b 第2鉄筋トラス 20 後面(対向面、非対向面、下面) 21 側部 22 側部 23 上端部 24 下端部 25 凸条(縦条) 26 貫通孔 27 第1係合部 28 第2係合部 29 上端筋 30 下端筋 31 第1ラチス筋 32 第2ラチス筋 33 凸部 34 凹部 35 中間部 36 屈曲部分 37 前面 38 後面 39 側部 40 側部 41 上端部 42 下端部 43 貫通孔 44 前面 45 後面 46 側部 47 側部 48 上端部 49 下端部 50 貫通孔 51 断熱空間 52 断熱材 53 天井委鉄筋構造物 54 天井鉄筋トラス構造材 55 天井仕上材 56 床仕上材 57 金属ベース 58 鉄筋トラス 59 貫通孔 60 断熱空間

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