(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-18
(45)【発行日】2022-11-29
(54)【発明の名称】2-アミノ-キノリン誘導体
(51)【国際特許分類】
C07D 471/04 20060101AFI20221121BHJP
A61P 31/12 20060101ALI20221121BHJP
A61P 31/14 20060101ALI20221121BHJP
A61P 35/00 20060101ALI20221121BHJP
A61P 37/08 20060101ALI20221121BHJP
A61P 43/00 20060101ALI20221121BHJP
A61K 31/5377 20060101ALI20221121BHJP
A61K 31/553 20060101ALI20221121BHJP
C07D 498/16 20060101ALI20221121BHJP
A61K 31/4745 20060101ALI20221121BHJP
【FI】
C07D471/04 105A
A61P31/12
A61P31/14
A61P35/00
A61P37/08
A61P43/00 111
A61K31/5377
A61K31/553
C07D471/04 105C
C07D498/16 CSP
A61K31/4745
(21)【出願番号】P 2019558496
(86)(22)【出願日】2018-04-26
(86)【国際出願番号】 CN2018084674
(87)【国際公開番号】W WO2018196823
(87)【国際公開日】2018-11-01
【審査請求日】2021-04-19
(31)【優先権主張番号】201710287322.2
(32)【優先日】2017-04-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517071025
【氏名又は名称】バーディー バイオファーマシューティカルズ インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100095407
【氏名又は名称】木村 満
(74)【代理人】
【識別番号】100132883
【氏名又は名称】森川 泰司
(74)【代理人】
【識別番号】100148633
【氏名又は名称】桜田 圭
(74)【代理人】
【識別番号】100147924
【氏名又は名称】美恵 英樹
(72)【発明者】
【氏名】リ、リシン
(72)【発明者】
【氏名】グァン、フゥイピン
【審査官】松澤 優子
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2014/060112(WO,A1)
【文献】国際公開第2014/060113(WO,A1)
【文献】特表2014-511884(JP,A)
【文献】国際公開第2009/019473(WO,A1)
【文献】IMMUNOPHARMACOLOGY AND IMMUNOTOXICOLOGY,2009年,Vol.31, No.3,pp.331-338
【文献】ACS Med.Chem.Lett.,2012年,Vol.3,pp.501-504
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D
A61P
A61K
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
下式の化合物である又は下式の化合物の塩である、化合物。
【化1】
(ただし
、R
1
は、
エトキシメチル、
メトキシエチル、又は
ヒドロキシエチルであり、
R
2A
は、-(CH
2
)-C(CH
3
)
2
OH、-(CH
2
)
2
-CH(CH
3
)
2
、-(CH
2
)
2
-C(CH
3
)
2
OH、H、メチル、又は-(CH
2
)
2
-O-CH(CH
3
)
2
であり、
R
3は、
アルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、-(CH
2
)
3
-NHSO
2
CH
3
、-(CH
2
)
4
-NHSO
2
CH
3
、-(CH
2
)
2
-O-(CH
2
)
2
-NHSO
2
CH
3
、-(CH
2
)
3
-NHCO-アルキル、-(CH
2
)
4
-NHCO-アルキル、-(CH
2
)
2
-モルホリン、-テトラヒドロフラン、-ピロリジン、-ピペリジン、-(CH
2
)
3
-NH
2
、又は-ピペリジン-BOCであり、
R
4
、R
5、R
6、及びR
7は、
Hである
。)
若しくは、
【化2】
(ただし、R
1
は、エトキシメチルであり、
R
3
は、-CH
2
-CH
2
-、-CH
2
-CH(2-ヒドロキシイソプロピル)-、-CH
2
-C(CH
3
)(OH)-CH
2
-、-CH
2
-CH(OH)-CH
2
-、又は-CH
2
-CO-CH
2
-であり、
R
4
、R
5
、R
6
、及びR
7
は、Hである。)
若しくは、
【化3】
(ただし、R
1A
は、H又はアルキルであり、
R
3
は、H又はアルキルであり、
R
2
、R
4
、R
5
、R
6
、及びR
7
は、Hである。)
【請求項2】
下式の化合物のいずれかである、又は、下式の化合物のいずれかの塩であ
る、請求項1に記載の化合物。
【化4】
【化5】
【化6】
【化7】
【請求項3】
1-(4-アミノ-2-(エトキシメチル)-9-メトキシ-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-1-イル)-2-メチルプロパン-2-オール若しくはその塩、
2-(エトキシメチル)-1-イソブチル-9-メトキシ-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-4-アミン若しくはその塩、
1-(4-アミノ-9-メトキシ-2-(2-メトキシエチル)-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-1-イル)-2-メチルプロパン-2-オール若しくはその塩、
1-(4-アミノ-2-(2-ヒドロキシエチル)-9-メトキシ-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-1-イル)-2-メチルプロパン-2-オール若しくはその塩、
4-((4-アミノ-2-(エトキシメチル)-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル)オキシ)-2-メチルブタン-2-オール若しくはその塩、
2-(エトキシメチル)-9-(イソペンチルオキシ)-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-4-アミン若しくはその塩、
4-((4-アミノ-2-(エトキシメチル)-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル)オキシ)ブタン-2-オール若しくはその塩、
1-((4-アミノ-2-(エトキシメチル)-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル)オキシ)プロパン-2-オール若しくはその塩、
4-((4-アミノ-2-(2-メトキシエチル)-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル)オキシ)-2-メチルブタン-2-オール若しくはその塩、
4-((4-アミノ-2-(エトキシメチル)-1-メチル-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル)オキシ)-2-メチルブタン-2-オール若しくはその塩、
2-(エトキシメチル)-9-(2-イソプロポキシエトキシ)-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-4-アミン若しくはその塩、
4-((4-アミノ-2-(エトキシメチル)-1-イソブチル-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル)オキシ)-2-メチルブタン-2-オール若しくはその塩、
2-(エトキシメチル)-1-(2-イソプロポキシエチル)-9-メトキシ-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-4-アミン若しくはその塩、
4-(4-アミノ-2-(エトキシメチル)-9-メトキシ-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-1-イル)-2-メチルブタン-2-オール若しくはその塩、
2-(エトキシメチル)-9-イソブトキシ-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-4-アミン若しくはその塩、
2-(エトキシメチル)-9-(2-イソプロポキシエトキシ)-1-メチル-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-4-アミン若しくはその塩、
2-(エトキシメチル)-9-(イソペンチルオキシ)-1-メチル-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-4-アミン若しくはその塩、
2-(エトキシメチル)-9-イソブトキシ-1-メチル-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-4-アミン若しくはその塩、
N-(3-((4-アミノ-2-(エトキシメチル)-1-メチル-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル)オキシ)プロピル)メタンスルホンアミド若しくはその塩、
N-(2-(2-((4-アミノ-2-(エトキシメチル)-1-メチル-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル)オキシ)エトキシ)エチル)-メタンスルホンアミド若しくはその塩、
N-(3-((4-アミノ-2-(エトキシメチル)-1-メチル-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル)オキシ)プロピル)アセトアミド若しくはその塩、
N-(4-((4-アミノ-2-(エトキシメチル)-1-メチル-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル)オキシ)ブチル)メタンスルホンアミド若しくはその塩、
N-(3-((4-アミノ-2-(エトキシメチル)-1-メチル-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル)オキシ)プロピル)ステアルアミド若しくはその塩、
N-(4-((4-アミノ-2-(エトキシメチル)-1-メチル-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル)オキシ)ブチル)アセトアミド若しくはその塩、
N-(4-((4-アミノ-2-(エトキシメチル)-1-メチル-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル)オキシ)ブチル)-ステアルアミド若しくはその塩、
2-(エトキシメチル)-1-メチル-9-(2-モルホリノエトキシ)-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-4-アミン若しくはその塩、
2-(エトキシメチル)-1-メチル-9-((テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-4-アミン若しくはその塩、
2-(エトキシメチル)-1-メチル-9-(ピロリジン-3-イルオキシ)-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-4-アミン若しくはその塩、
2-(エトキシメチル)-1-メチル-9-(ピペリジン-4-イルオキシ)-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-4-アミン若しくはその塩、
N-(3-((4-アミノ-2-(エトキシメチル)-1-メチル-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル)オキシ)プロピル)パルミトアミド若しくはその塩、
N-(4-((4-アミノ-2-(エトキシメチル)-1-メチル-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル)オキシ)ブチル)パルミトアミド若しくはその塩、
9-(3-アミノプロポキシ)-2-(エトキシメチル)-1-メチル-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-4-アミン若しくはその塩、
2-(エトキシメチル)-9-イソプロポキシ-1-メチル-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-4-アミン若しくはその塩、
1-((4-アミノ-2-(エトキシメチル)-1-メチル-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル)オキシ)-2-メチルプロパン-2-オール若しくはその塩、
2-(エトキシメチル)-3,4-ジヒドロ-5-オキサ-1,2a,9-トリアザナフト[2,1,8-cde]アズレン-10-アミン若しくはその塩、
(R)-2-(10-アミノ-2-(エトキシメチル)-3,4-ジヒドロ-5-オキサ-1,2a,9-トリアザナフト[2,1,8-cde]アズレン-3-イル)プロパン-2-オール若しくはその塩、
(S)-2-(10-アミノ-2-(エトキシメチル)-3,4-ジヒドロ-5-オキサ-1,2a,9-トリアザナフト[2,1,8-cde]アズレン-3-イル)プロパン-2-オール若しくはその塩、
(S)-2-アミノ-12-(エトキシメチル)-6-メチル-6,7-ジヒドロ-5H-3,4-(アゼノメテノ)[1,5]オキサゾシノ[4,3,2-de]キノリン-6-オール若しくはその塩、
(R)-2-アミノ-12-(エトキシメチル)-6-メチル-6,7-ジヒドロ-5H-3,4-(アゼノメテノ)[1,5]オキサゾシノ[4,3,2-de]キノリン-6-オール若しくはその塩、
(R)-2-アミノ-12-(エトキシメチル)-6,7-ジヒドロ-5H-3,4-(アゼノメテノ)[1,5]オキサゾシノ[4,3,2-de]キノリン-6-オール若しくはその塩、
(S)-2-アミノ-12-(エトキシメチル)-6,7-ジヒドロ-5H-3,4-(アゼノメテノ)[1,5]オキサゾシノ-[4,3,2-de]キノリン-6-オール若しくはその塩、
2-アミノ-12-(エトキシメチル)-5H-3,4-(アゼノメテノ)[1,5]オキサゾシノ[4,3,2-de]キノリン-6(7H)-オン若しくはその塩、又は、
tert-ブチル4-((4-アミノ-2-(エトキシメチル)-1-メチル-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル)オキシ)ピペリジン-1-カルボキシレート若しくはその塩である、
請求項
1に記載の化合物。
【請求項4】
4-アミノ-2H-ピラゾロ[3,4-c]キノリン-9-オール若しくはその塩、
4-アミノ-2-イソペンチル-2H-ピラゾロ[3,4-c]キノリン-9-オール若しくはその塩、
2-イソペンチル-9-(イソペンチルオキシ)-2H-ピラゾロ[3,4-c]キノリン-4-アミン若しくはその塩、又は、
2-ブチル-9-(イソペンチルオキシ)-2H-ピラゾロ[3,4-c]キノリン-4-アミン若しくはその塩である、
請求項
1に記載の化合物。
【請求項5】
請求項1から
4のいずれか1項に記載の化合物を含み、治療を必要とする哺乳類に投与することによりウイルス感染、がん、又はアレルギー性疾患を治療するための医薬組成物。
【請求項6】
前記ウイルス感染がHCV感染を含む、請求項
5に記載の医薬組成物。
【請求項7】
請求項1から
4のいずれか1項に記載の化合物を含む、哺乳類への投与に適した剤形。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2017年4月27日に出願の中国特許出願第201710287322.2号の利益及び当該出願に対する優先権を主張するものであり、当該出願の全開示をその全体にわたって参照により本願明細書で援用する。
【0002】
(技術分野)
本発明は、Toll様受容体7及び8(TLR7及びTLR8)のアゴニストとしてのイミダゾキノリンアナログやピラゾロキノリンアナログなどの2-アミノ-キノリン誘導体、及び、これを含む医薬組成物に関する。また、本発明は、当該化合物、組成物の使用、及び、様々な疾患の治療でのTLR7及びTLR8の活性化法にも関する。
【背景技術】
【0003】
TLRファミリーは、病原菌認識及び先天性免疫活性化において基本的な役割を果たす。TLR7及びTLR8は、それぞれ、Toll様受容体7及び8であり、これらはヒトX染色体上で互いに近接近している。TLR7及びTLR8は、両方とも、HIVやHCVなどのウイルスの一本鎖RNAを認識する。TLR7は、全身性エリテマトーデス(SLE)などの自己免疫疾患の発症機序において、また、抗ウイルス免疫の制御において、重要な役割を果たすことが示されてきている。近頃、TLR8における遺伝的変異が肺結核への感受性と結び付けられた。TLR7はヒト及びマウスの両方で機能的であり、一方、TLR8は、ヒトでのみ機能的であり、また、TLR7活性と拮抗するようである。免疫応答エンハンサーとしてのTLR7/8アゴニストの主な利点は、これらがいくつかの細胞種を同時に刺激することである。TLR7及びTLR8は、ナチュラルキラー細胞及びマクロファージに加えて形質細胞様樹状細胞(pDC)及び骨髄樹状細胞(mDC)を含む抗原提示細胞などの免疫細胞で主に発現する。pDC及びmDCでのTLR7/8の活性化は、I型インターフェロン(IFN)、腫瘍壊死因子アルファ(TNFα)及びインターロイキン12(IL-12)の誘導及び放出をもたらすが、これは先天性免疫及び適応免疫の開始によりがん細胞を死滅させるための重要な一工程である。こうした理由で、TLR7及びTLR8は抗ウイルス及びがん治療の両方で興味深い標的となってきている。また、アレルギー性疾患の治療のためにTLR7/8などのToll様受容体を標的とすることへの関心も高まっている。
【0004】
TLR7及びTLR8の小分子アゴニストはその徹底的な抗ウイルス及び抗腫瘍活性のために抗ウイルス及びがん研究の両方で関心が高まっている。イミダゾキノリンファミリーのリード化合物であるイミキモドは、多くの原発性皮膚腫瘍及び皮下転移に対して有効であり、局所製剤として市販されている。同じイミダゾキノリンファミリー由来のレシキモド(R-848)は、TLR7/TLR8 MyD88依存性シグナル伝達経路を介して免疫細胞を活性化する低分子量の合成分子である。レシキモドは、免疫応答修飾因子として働き、抗ウイルス及び抗腫瘍活性を有する。レシキモドは、複数の作用機序を備え、Toll様受容体7及び8の両方のアゴニストであり、また、オピオイド増殖因子受容体の上方調節因子である。R-848は、単純ヘルペスウイルスや皮下T細胞性リンパ腫により引き起こされるものなどの皮膚病変の治療における局所ゲル剤として、ワクチンの効果を高めるためのアジュバントとして、また、アレルギー性鼻炎(AR)患者の免疫療法についてのアジュバントとして、用いられる。そのため、TLR7/8アゴニストは、単独の免疫療法剤としてのそれらの使用に加えて、がんワクチン又は適応T細胞移入プロトコルでのアジュバントとして期待できる。上述のものなどの既知の合成TLR7/8アゴニストのファミリーを拡張することで、耐容性良好で、強い抗腫瘍及び抗ウイルス活性を有しより選択的で、広く適用可能で、また、アジュバントとしてより効果的なTLR7/8アゴニストの開発及び同定への道が拓ける。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書は、Toll様受容体7及び8(TLR7/8)のアゴニストである、2-アミノ-キノリン誘導体、医薬上許容可能な塩、溶媒和物、プロドラッグ、及び活性代謝物を開示する。これらの化合物は、治療有効量の2-アミノ-キノリン誘導体を投与することにより治療を必要とするものにおいてHCVなどのウイルス感染、がん、及びアレルギー性疾患の治療のために用いることができる。
【0006】
いくつかの実施形態は、下式で表される化合物を含む。
【化1】
(ただし、破線は結合があること又はないことを示し、A
1は、CR
1、NR
1A、又はNであり、A
2は、CR
2、NR
2A、O、又はSであり、B
1は、CR
5又はNであり、B
2は、CR
6又はNであり、B
3は、CR
7又はNであり、R
1及びR
2は、独立して、F、Cl、Br、I、NO
2、CN、R
a、-OR
a、-NR
aR
b、-NHCOR
a、-NHSO
2R
a、-OCOR
a、又は-SO
2R
aであり、Xは、結合、O、NR
a、-CO-、-SO-、又は-SO
2-、-CONR
a、ヒドロカルビルであり、かつ、R
3は、H又はC
1-30オルガニルであり、又はX-R
3は、F又はClであり、R
1A、R
2A、R
4、R
a、及びR
bは、独立して、H又はC
1-30オルガニルであり、R
5、R
6、及びR
7は、独立して、F、Cl、Br、I、NO
2、CN、R
a、-OR
a、-NR
aR
b、-NHCOR
a、-NHSO
2R
a、-OCOR
a、-SO
2R
a、-SO
2NHR
a、又は-X
1-(C
mH
2mO
0-1)-Z-(C
nH
2n+1)、-(C
mH
2mO
0-1)-Z-(C
nH
2n+1)であり、ただし、R
5及びR
6、又は、R
6及びR
7は、任意に、結合して環を形成していてもよい。(ただし、X
1は、結合、O、NR
a、-CO-、-SO-、又は-SO
2-であり、Zは、結合、O、NHSO
2、又はNHCOであり、mは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、又は10であり、及び、nは、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、又は23である。))
【0007】
いくつかの実施形態は、主題の化合物を含む医薬剤形を含む。主題の化合物又は主題の組成物は、TLR7/8を活性化するために使用され得る。主題の化合物又は組成物は、抗ウイルス剤及び抗がん剤などの単独の免疫療法剤としてのその使用に加えて、がんワクチン又は適応T細胞移入プロトコルにおけるアジュバントとして使用され得る。
【0008】
いくつかの実施形態は、有効量の主題の化合物を治療を必要とする哺乳類に投与することを含む、TLR7/8アゴニストに関連する疾患又は障害の治療法を含む。
【0009】
いくつかの実施形態は、TLR7/8アゴニストに関連する疾患又は障害の治療のための薬剤の製造における主題の化合物の使用を含む。
【発明を実施するための形態】
【0010】
特記のない限り、化合物又は化学構造特徴(アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリールなど)が『任意で置換されている』ものとして参照される場合、それは、置換基を有しない特徴(すなわち、無置換であること)、又は、『置換されている』特徴(つまり、1つ以上の置換基を有する特徴のこと)を包含する。『置換基』という用語は、当業者に知られる最も広い意味を有し、親化合物又は構造特徴に結合する1つ以上の水素原子に通常は占められている場所を占める部分(moiety)を含む。いくつかの実施形態では、置換基は本分野で既知の通常の有機部分であってもよく、これは15-50g/mol、15-100g/mol、15-150g/mol、15-200g/mol、15-300g/mol、又は15-500g/molの分子量(例えば、置換基の原子の原子質量の合計)を有してもよい。いくつかの実施形態では、置換基は、C、N、O、S、Si、F、Cl、Br、又はI原子のひとつを含むという条件で、0-30、0-20、0-10、又は0-5個の炭素原子、及び、0-30、0-20、0-10、又は0-5個のヘテロ原子(ただし、各ヘテロ原子は、独立して、N、O、S、Si、F、Cl、Br、又はIであってもよい。)、を含む、又は、からなる。置換基の例としては、これらに限定されるわけではないが、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、ヘテロアルキル基、アリール基、ヘテロアリール基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アクリル基、アクリルオキシ基、アルキルカルボキシレート基、チオール基、アルキルチオ基、シアノ基、ハロ基、チオカルボニル基、O-カルバミル基、N-カルバミル基、O-チオカルバミル基、N-チオカルバミル基、C-アミド基、N-アミド基、S-スルホンアミド基、N-スルホンアミド基、イソシアナト基、チオシアナト基、イソチオシアナト基、ニトロ基、シリル基、スルフェニル基、スルフィニル基、スルホニル基、ハロアルキル基、ハロアルコキシル基、トリハロメタンスルホニル基、トリハロメタンスルホンアミド基、アミノ基などが挙げられる。
【0011】
便宜的に、『分子量』という用語は、完全な分子ではないかもしれないが、分子の部分又は一部について、当該分子の部分又は一部内の原子の原子質量の合計を指すものとして用いられる。
【0012】
本明細書では、『アルキル』という用語は、本分野で一般的に理解される最も広い意味を有し、二重結合も三重結合も含まない炭素及び水素から構成された部分を含み得る。アルキルは、直鎖状アルキル、分岐状アルキル、シクロアルキル、又はこれらの組み合わせであり得、いくつかの実施形態では、1から35個の炭素原子を含んでもよい。いくつかの実施形態では、アルキルは、C1-10直鎖アルキル(メチル(-CH3)、メチレン(-CH2-)、エチル(-CH2CH3)、エチレン(-C2H4-)、プロピレン(-C3CH6-)、n-ブチル(-CH2CH2CH2CH3)、n-ペンチル(-CH2CH2CH2CH2CH3)、n-ヘキシル(-CH2CH2CH2CH2CH2CH3)など)、C3-10分岐状アルキル(C3H7(例えば、イソプロピル)、C4H9(例えば、分岐状ブチル異性体)、C5H11(例えば、分岐状ペンチル異性体)、C6H13(例えば、分岐状ヘキシル異性体)、C7H15(例えば、ヘプチル異性体)など)、C3-10シクロアルキル(C3H5(例えば、シクロプロピル)、C4H7(例えば、シクロブチル異性体(シクロブチル、メチルシクロプロピルなど))、C5H9(例えば、シクロペンチル異性体(シクロペンチル、メチルシクロブチル、ジメチルシクロプロピルなど))、C6H11(例えば、シクロヘキシル異性体)、C7H13(例えば、シクロヘプチル異性体))などを含み得る。
【0013】
本明細書では、『アリール』という用語は、環炭素原子から水素原子を除くことにより単環又は多環芳香族炭化水素から誘導され得る基を含む。『アリール』は、フェニル基、ナフチル基などの、芳香環又は芳香環系を含み得る。
【0014】
『ヘテロアリール』という用語は、本分野で当業者に理解される最も広い意味を有し、環又は環系に1つ以上のヘテロ原子を有する『アリール』(ピリジニル基、フリル基、チエニル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、イミダゾリル基、トリアゾリル基、オキサジアゾリル基、イソオキサゾリル基、インドリル基、キノリニル基、ベンゾフラニル基、ベンゾチエニル基、ベンゾオキサゾリル基、ベンゾチアゾリル基、ベンゾイミダゾリル基など)を含む。
【0015】
特記のない限り、構造、名称、又は他の手段による本明細書での化合物への言及は、いずれも、医薬上許容可能な塩(HCl、HBr、HI、H2SO4、酢酸塩、クエン酸塩、リン酸塩、ナトリウム塩、カリウム塩、及びアンモニウム塩など)、プロドラッグ(エステルプロドラッグなど)、代替的固形(多形、溶媒和物、水和物など)、互変異性体、本明細書に記載の化合物が本明細書の記載に従い使用されるという条件下で当該化合物に迅速に変換され得る任意の他の化学種を含む。
【0016】
立体化学が示されていない場合、名称又は構造の表記は、任意の立体異性体、又は、立体異性体の任意の混合物を含む。
【0017】
本開示の目的において、『治療』は、疾患又は他の望ましくない症状の、診断、回復、緩和、治療、又は予防での、化合物、組成物、治療有効成分(therapeutically active agent)、又は薬の、使用を含む。
【0018】
式1などの関連構造表記のいずれについても、破線は結合があること又はないことを示す。例えば、式1A及び1Bにより表される化合物が挙げられる。
【化2】
【0019】
式1、1A、又は1Bなどの関連構造表記のいずれについても、A1は、CR1、NR1A、又はNである。いくつかの実施形態では、A1は、CR1である。いくつかの実施形態では、A1は、NR1Aである。いくつかの実施形態では、A1は、Nである。
【0020】
式1、1A、又は1Bなどの関連構造表記のいずれについても、A2は、CR2、NR2A、O、又はSである。いくつかの実施形態では、A2は、CR2である。いくつかの実施形態では、A2は、NR2Aである。いくつかの実施形態では、A2は、Oである。いくつかの実施形態では、A2は、Sである。
【0021】
式1、1A、又は1Bなどの関連構造表記のいずれについても、Xは、結合、O、NRa、-C(=O)-、-S(=O)-、-S(=O)2-、-CONRa、ヒドロカルビルであり、かつ、R3は、H又はC1-30オルガニルである、又は、X-R3は、F又はClである。いくつかの実施形態では、Xは、結合である。いくつかの実施形態では、Xは、Oである。いくつかの実施形態では、Xは、NRaである。いくつかの実施形態では、Xは、-C(=O)-である。いくつかの実施形態では、Xは、-S(=O)-である。いくつかの実施形態では、Xは、-S(=O)2-である。いくつかの実施形態では、X-R3は、Fである。いくつかの実施形態では、X-R3は、Clである。
【0022】
式1、1A、又は1Bなどの、Ra、NRa、-ORa、-OCORa、又は-SO2Ra、-NRaRbなどの関連構造表記のいずれについても、Ra又はRbは、独立して、H又はオルガニル(C1-30オルガニルなど)であり、オルガニルは、官能型を問わず炭素に自由原子価を有する有機置換基を含み、任意で置換されているアルキル(例えば、任意で置換されているC1-30、C1-12、C1-6、又はC1-3アルキル(メチル、エチルを含む)、C3アルキル、C4アルキル、C5アルキル、C6アルキル、C7アルキル、C8アルキル、C9アルキル、C10アルキル、C11アルキル、C12アルキル、C13アルキル、C14アルキル、C15アルキル、C16アルキル、C17アルキル、C18アルキル、C19アルキル、C20アルキル、C21アルキル、C22アルキル、C23アルキル、C24アルキル、C25アルキル、C26アルキル、C27アルキル、C28アルキル、C29アルキル、C30アルキル、C3シクロアルキル、C4シクロアルキル、C5シクロアルキル、C6シクロアルキル、C7シクロアルキル、C8シクロアルキル、C9シクロアルキル、C10シクロアルキル、C11シクロアルキル、C12シクロアルキルなど)、任意で置換されているアルケニル(例えば、任意で置換されているC2-12又はC2-6アルケニル(エテニルを含む)、C3アルケニル、C4アルケニル、C5アルケニル、C6アルケニル、C7アルケニル、C8アルケニル、C9アルケニル、C10アルケニル、C11アルケニル、C12アルケニル、C4シクロアルケニル、C5シクロアルケニル、C6シクロアルケニル、C7シクロアルケニル、C8シクロアルケニル、C9シクロアルケニル、C10シクロアルケニル、C11シクロアルケニル、C12シクロアルケニルなど)、任意で置換されているアルキニル(例えば、任意で置換されているC2-12又はC2-6アルキニル(エチニルを含む)、C3アルキニル、C4アルキニル、C5アルキニル、C6アルキニル、C7アルキニル、C8アルキニル、C9アルキニル、C10アルキニル、C11アルキニル、C12アルキニル、C5シクロアルキニル、C6シクロアルキニル、C7シクロアルキニル、C8シクロアルキニル、C9シクロアルキニル、C10シクロアルキニル、C11シクロアルキニル、C12シクロアルキニルなど)、任意で置換されているアリール(任意で置換されているフェニル、任意で置換されているナフチルなど)、任意で置換されているヘテロシクリル、任意で置換されているヘテロアリールなどである。また、オルガニルは、CN、-C(O)Ra、-C(O)ORa、-C(O)NHRa、-C(O)NRaRb、-C(O)-Z-オルガニル(ただし、Zは、結合、O、S、又はNRaRb、-C(RaRb)-ORa、-C(RaRb)-NRaRbである。)を含む。いくつかの実施形態では、Ra又はRbは、独立して、H又はC1-30ヒドロカルビル(アルキル、アルケニル、アルキニル、又はフェニルなど)である。いくつかの実施形態では、C1-30オルガニルは、ハロゲン、ヒドロキシル、アミン、アルコキシル、アリール、ヘテロアリール、スルホン、スルホンアミド、カルボン酸、アミド、逆アミド(reversed amide)、エステル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、カルボニル、アルキル、アルケニル、アルキニル、ホスホンアミド酸、ホスフィン酸アミド、又はホスフィンオキシドにより置換できる。
【0023】
いくつかの実施形態は、式2又は式2Aの化合物を含む。
【化3】
【0024】
式1、1A、1B、2、又は2Aなどの関連構造表記のいずれについても、B1は、CR5又はNである。いくつかの実施形態では、B1は、CR5である。いくつかの実施形態では、B1は、Nである。
【0025】
式1、1A、1B、2、又は2Aなどの関連構造表記のいずれについても、B2は、CR6又はNである。いくつかの実施形態では、B2は、CR6である。いくつかの実施形態では、B2は、Nである。
【0026】
式1、1A、1B、2、又は2Aなどの関連構造表記のいずれについても、B3は、CR7又はNである。いくつかの実施形態では、B3は、CR7である。いくつかの実施形態では、B3は、Nである。
【0027】
いくつかの実施形態は、式3A、3B、3C、3D、3E、4、5、6、7、8、9、10、11、12、又は13の化合物を含む。
【化4】
【0028】
式1、1A、1B、2、2A、3A、3B、3C、3D、3E、4、5、6、7、8、9、10、11、12、又は13などの関連構造表記のいずれについても、R1又はR1Aは、独立して、H、又は、任意の置換基(F、Cl、Br、I、NO2、CN、Ra、-ORa、-NRaRb、-NHCORa、-NHSO2Ra、-OCORa、又は-SO2Raなど)である。いくつかの実施形態では、R1又はR1Aは、CrH2r+1O(ただし、rは、1、2、3、4、5、6、7、8、9、又は10である。)であり、これは、C2H5O(-(CH2)2OHなど)、C3H7O(-CH2OCH2CH3、-(CH2)2OCH3など)、C1-12アルキル(-(CH2)3CH3、-CH2CH2CH(CH3)2など)を含む。
【0029】
いくつかの実施形態では、R1又はR1Aは、-(CH2)2OHである。いくつかの実施形態では、R1又はR1Aは、-CH2OCH2CH3である。いくつかの実施形態では、R1又はR1Aは、-(CH2)2OCH3である。いくつかの実施形態では、R1又はR1Aは、-(CH2)3CH3である。いくつかの実施形態では、R1又はR1Aは、-CH2CH2CH(CH3)2である。
【0030】
式1、1A、1B、2、2A、3A、3B、4、5、6、7、8、9、又は10などの関連構造表記のいずれについても、R2又はR2Aは、独立して、H、又は、任意の置換基(-CH3、-CH2CH(CH3)2、-CH2C(CH3)2R8、-CH2CH2C(CH3)2R8、-C4H9O、-CH2CH2OCH(CH3)2など)である。
【0031】
いくつかの実施形態では、R2又はR2Aは、Hである。いくつかの実施形態では、R2又はR2Aは、CH3である。いくつかの実施形態では、R2又はR2Aは、-CH2CH(CH3)2である。いくつかの実施形態では、R2又はR2Aは、-CH2C(CH3)2R8である。いくつかの実施形態では、R2又はR2Aは、-CH2C(CH3)2OHである。いくつかの実施形態では、R2又はR2Aは、-CH2CH2C(CH3)2OHである。いくつかの実施形態では、R2又はR2Aは、-CH2CH2OCH(CH3)2である。
【0032】
式1、1A、1B、2、2A、3A、3B、3C、3D、4、5、6、7、8、9、又は10などの関連構造表記のいずれについても、R3は、任意の置換基(C1-30の任意で置換されているアルキル、-CwH2w+1O又はそのエステル(ただし、wは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、又は10である。)、-(CuH2uO0-1)-Z-(CvH2v+1)(ただし、Zは、結合、O、NHSO2、又はNHCOであり、uは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、又は10であり、及び、vは、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、又は24である。)、又は-(CtH2tO0-1)-Ht(ただし、tは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、又は20であり、及び、Htは、任意で置換されているC3-10ヘテロシクリルである。))である。
【0033】
いくつかの実施形態では、R
3は、Hである。いくつかの実施形態では、R
3は、CH
3である。いくつかの実施形態では、R
3は、-CH
2CH(CH
3)
2である。いくつかの実施形態では、R
3は、-(CH
2)
2CH(CH
3)
2である。いくつかの実施形態では、R
3は、-CH
2CH(OH)CH
3である。いくつかの実施形態では、R
3は、-(CH
2)
2CH(OH)CH
3である。いくつかの実施形態では、R
3は、-(CH
2)
2C(CH
3)
2OHである。いくつかの実施形態では、R
3は、(CH
2)
2OCH(CH
3)
2、-(CH
2)
3NHSO
2CH
3、-(CH
2)
4NHSO
2CH
3、-(CH
2)
2O(CH
2)
2NHSO
2CH
3、-(CH
2)
3NHCOC
17H
35、-(CH
2)
3NHCOCH
3、-(CH
2)
4NHCOCH
3、-(CH
2)
4NHCOC
17H
35、-(CH
2)
3NH
2、又は
【化5】
である。
【0034】
式3Eなどの関連構造表記のいずれについても、R3は、1から6個の同じ又は異なるR8Aにより任意で置換されているC1-3アルキル(ただし、R8AはOH、オキシド、C1-6オルガニル、又は、-O-(C1-6オルガニル))である。
【0035】
式1、1A、1B、2、2A、3A、3B、3C、3D、3E、4、5、6、7、8、9、10、11、12、又は13などの関連構造表記のいずれについても、R4は、H、又は、任意の置換基(ヒドロカルビル基など)である。
【0036】
いくつかの実施形態では、R4は、Hである。
【0037】
式1、1A、1B、2、2A、3A、3B、3C、3D、3E、4、5、6、7、8、9、10、11、12、又は13などの関連構造表記のいずれについても、R5は、H、又は、任意の置換基(F、Cl、Ra、-CO2Ra、-CONRaRb、CN、-ORa、-NRaRb、-NHCORa、-NHSO2Ra、-OCORa、又は-SO2Ra(ただし、Ra及びRbは、独立して、H又はC1-30オルガニルである。)など)である。いくつかの実施形態では、R5は、-(CmH2mO0-1)-Z-(CnH2n+1)(ただし、Zは、結合、O、-NHSO2、又は-NHCOであり、mは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、又は10であり、及び、nは、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、又は24である。)である。いくつかの実施形態では、R5は、Hである。
【0038】
式1、1A、1B、2、2A、3A、3B、3C、3D、3E、4、5、6、7、8、9、10、11、12、又は13などの関連構造表記のいずれについても、R6は、H、又は、任意の置換基(F、Cl、Ra、-CO2Ra、-CONRaRb、CN、-ORa、-NRaRb、-NHCORa、-NHSO2Ra、-OCORa、又は-SO2Ra(ただし、Ra及びRbは、独立して、H又はC1-30オルガニルである。)など)である。いくつかの実施形態では、R6は、-(CmH2mO0-1)-Z-(CnH2n+1)(ただし、Zは、結合、O、-NHSO2、又は-NHCOであり、mは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、又は10であり、及び、nは、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、又は24である。)である。いくつかの実施形態では、R6は、Hである。
【0039】
式1、1A、1B、2、2A、3A、3B、3C、3D、3E、4、5、6、7、8、9、10、11、12、又は13などの関連構造表記のいずれについても、R7は、H、又は、任意の置換基(F、Cl、Ra、-CO2Ra、-CONRaRb、CN、-ORa、-NRaRb、-NHCORa、-NHSO2Ra、-OCORa、又は-SO2Ra(ただし、Ra及びRbは、独立して、H又はC1-30オルガニルである。)など)である。いくつかの実施形態では、R7は、-(CmH2mO0-1)-Z-(CnH2n+1)(ただし、Zは、結合、O、-NHSO2、又は-NHCOであり、mは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、又は10であり、及び、nは、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、又は24である。)である。いくつかの実施形態では、R7は、Hである。
【0040】
式4、5、6、7、8、9、又は10などの関連構造表記のいずれについても、R8は、H、OH、又はC1-6アルキルである。いくつかの実施形態では、R8は、Hである。いくつかの実施形態では、R8は、OHである。いくつかの実施形態では、R8はCH3である。
【0041】
式3Eなどの関連構造表記のいずれについても、R8Aは、OH、オキシド、C1-6オルガニル、又は-O-(C1-6オルガニル)である。1から6個の、同じ又は異なる、R8Aが、任意の環C原子に結合されてもよい。いくつかの実施形態では、R8Aは、OHである。いくつかの実施形態では、R8Aは、CH3.である。いくつかの実施形態では、2つの異なるR8A(CH3及びOHなど)が、同じ環C原子に結合される。いくつかの実施形態では、R8Aは、-C(CH3)2OHである。
【0042】
式1、1A、1B、2、2A、3A、3B、3C、3D、4、5、6、7、8、9、又は10などの関連構造表記のいずれについても、いくつかの実施形態では、R3及びR4は、独立して、H又はC1-12オルガニルであり、R1、R2、R5、R6、及びR7は、独立して、F、Cl、Br、I、NO2、CN、-ORa、-NRaRb、-OCORa、又は-SO2Raであり、R1A及びR2Aは、Raであり、Ra及びRbは、独立して、H及びC1-12オルガニルであり、並びに、R8は、H又はOHである。いくつかの実施形態では、R5及びR6、又は、R6及びR7は、任意で、結合して、飽和又は不飽和環を形成してもよい。
【0043】
いくつかの実施形態は、任意で置換されている9-メトキシ-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-4-アミン又はその塩を含む。
【0044】
いくつかの実施形態は、任意で置換されている1-(4-アミノ-2-(エトキシメチル)-9-メトキシ-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-1-イル)-2-メチルプロパン-2-オール若しくはその塩、任意で置換されている2-(エトキシメチル)-1-イソブチル-9-メトキシ-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-4-アミン若しくはその塩、任意で置換されている1-(4-アミノ-9-メトキシ-2-(2-メトキシエチル)-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-1-イル)-2-メチルプロパン-2-オール若しくはその塩、任意で置換されている1-(4-アミノ-2-(2-ヒドロキシエチル)-9-メトキシ-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-1-イル)-2-メチルプロパン-2-オール若しくはその塩、任意で置換されている4-((4-アミノ-2-(エトキシメチル)-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル)オキシ)-2-メチルブタン-2-オール若しくはその塩、任意で置換されている2-(エトキシメチル)-9-(イソペンチルオキシ)-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-4-アミン若しくはその塩、任意で置換されている4-((4-アミノ-2-(エトキシメチル)-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル)オキシ)ブタン-2-オール若しくはその塩、任意で置換されている1-((4-アミノ-2-(エトキシメチル)-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル)オキシ)プロパン-2-オール若しくはその塩、任意で置換されている4-((4-アミノ-2-(2-メトキシエチル)-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル)オキシ)-2-メチルブタン-2-オール若しくはその塩、任意で置換されている4-((4-アミノ-2-(エトキシメチル)-1-メチル-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル)オキシ)-2-メチルブタン-2-オール若しくはその塩、任意で置換されている2-(エトキシメチル)-9-(2-イソプロポキシエトキシ)-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-4-アミン若しくはその塩、又は任意で置換されている4-((4-アミノ-2-(エトキシメチル)-1-イソブチル-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル)オキシ)-2-メチルブタン-2-オール若しくはその塩、任意で置換されている2-(エトキシメチル)-1-(2-イソプロポキシエチル)-9-メトキシ-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-4-アミン若しくはその塩、任意で置換されている4-(4-アミノ-2-(エトキシメチル)-9-メトキシ-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-1-イル)-2-メチルブタン-2-オール若しくはその塩、任意で置換されている2-(エトキシメチル)-9-イソブトキシ-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-4-アミン若しくはその塩、任意で置換されている2-(エトキシメチル)-9-(2-イソプロポキシエトキシ)-1-メチル-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-4-アミン若しくはその塩、任意で置換されている2-(エトキシメチル)-9-(イソペンチルオキシ)-1-メチル-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-4-アミン若しくはその塩、任意で置換されている2-(エトキシメチル)-9-イソブトキシ-1-メチル-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-4-アミン若しくはその塩、任意で置換されているN-(3-((4-アミノ-2-(エトキシメチル)-1-メチル-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル)オキシ)プロピル)メタンスルホンアミド若しくはその塩、任意で置換されているN-(2-(2-((4-アミノ-2-(エトキシメチル)-1-メチル-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル)オキシ)エトキシ)エチル)-メタンスルホンアミド若しくはその塩、任意で置換されているN-(3-((4-アミノ-2-(エトキシメチル)-1-メチル-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル)オキシ)プロピル)アセトアミド若しくはその塩、任意で置換されているN-(4-((4-アミノ-2-(エトキシメチル)-1-メチル-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル)オキシ)ブチル)メタンスルホンアミド若しくはその塩、任意で置換されているN-(3-((4-アミノ-2-(エトキシメチル)-1-メチル-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル)オキシ)プロピル)ステアルアミド若しくはその塩、任意で置換されているN-(4-((4-アミノ-2-(エトキシメチル)-1-メチル-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル)オキシ)ブチル)アセトアミド若しくはその塩、任意で置換されているN-(4-((4-アミノ-2-(エトキシメチル)-1-メチル-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル)オキシ)ブチル)-ステアルアミド若しくはその塩、任意で置換されている2-(エトキシメチル)-1-メチル-9-(2-モルホリノエトキシ)-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-4-アミン若しくはその塩、任意で置換されている2-(エトキシメチル)-1-メチル-9-((テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-4-アミン若しくはその塩、任意で置換されている2-(エトキシメチル)-1-メチル-9-(ピロリジン-3-イルオキシ)-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-4-アミン若しくはその塩、任意で置換されている2-(エトキシメチル)-1-メチル-9-(ピペリジン-4-イルオキシ)-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-4-アミン若しくはその塩、任意で置換されているN-(3-((4-アミノ-2-(エトキシメチル)-1-メチル-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル)オキシ)プロピル)パルミトアミド若しくはその塩、任意で置換されているN-(4-((4-アミノ-2-(エトキシメチル)-1-メチル-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル)オキシ)ブチル)パルミトアミド若しくはその塩、任意で置換されている9-(3-アミノプロポキシ)-2-(エトキシメチル)-1-メチル-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-4-アミン若しくはその塩、任意で置換されている2-(エトキシメチル)-9-イソプロポキシ-1-メチル-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-4-アミン若しくはその塩、任意で置換されている1-((4-アミノ-2-(エトキシメチル)-1-メチル-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル)オキシ)-2-メチルプロパン-2-オール若しくはその塩、任意で置換されている2-(エトキシメチル)-3,4-ジヒドロ-5-オキサ-1,2a,9-トリアザナフト[2,1,8-cde]アズレン-10-アミン若しくはその塩、任意で置換されている(R)-2-(10-アミノ-2-(エトキシメチル)-3,4-ジヒドロ-5-オキサ-1,2a,9-トリアザナフト[2,1,8-cde]アズレン-3-イル)プロパン-2-オール若しくはその塩、任意で置換されている(S)-2-(10-アミノ-2-(エトキシメチル)-3,4-ジヒドロ-5-オキサ-1,2a,9-トリアザナフト[2,1,8-cde]アズレン-3-イル)プロパン-2-オール若しくはその塩、任意で置換されている(S)-2-アミノ-12-(エトキシメチル)-6-メチル-6,7-ジヒドロ-5H-3,4-(アゼノメテノ)[1,5]オキサゾシノ[4,3,2-de]キノリン-6-オール若しくはその塩、任意で置換されている(R)-2-アミノ-12-(エトキシメチル)-6-メチル-6,7-ジヒドロ-5H-3,4-(アゼノメテノ)[1,5]オキサゾシノ[4,3,2-de]キノリン-6-オール若しくはその塩、任意で置換されている(R)-2-アミノ-12-(エトキシメチル)-6,7-ジヒドロ-5H-3,4-(アゼノメテノ)[1,5]オキサゾシノ[4,3,2-de]キノリン-6-オール若しくはその塩、任意で置換されている(S)-2-アミノ-12-(エトキシメチル)-6,7-ジヒドロ-5H-3,4-(アゼノメテノ)[1,5]オキサゾシノ-[4,3,2-de]キノリン-6-オール若しくはその塩、任意で置換されている2-アミノ-12-(エトキシメチル)-5H-3,4-(アゼノメテノ)[1,5]オキサゾシノ[4,3,2-de]キノリン-6(7H)-オン若しくはその塩、又は、任意で置換されているtert-ブチル 4-((4-アミノ-2-(エトキシメチル)-1-メチル-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル)オキシ)ピペリジン-1-カルボキシレート若しくはその塩を含む。
【0045】
[テーブル3]
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】
【表6】
【表7】
【表8】
【0046】
いくつかの実施形態は、任意で置換されている4-アミノ-2H-ピラゾロ[3,4-c]キノリン-9-オール若しくはその塩、又は、任意で置換されている4-アミノ-2-イソペンチル-2H-ピラゾロ[3,4-c]キノリン-9-オール若しくはその塩、任意で置換されている2-イソペンチル-9-(イソペンチルオキシ)-2H-ピラゾロ[3,4-c]キノリン-4-アミン若しくはその塩、又は、任意で置換されている2-ブチル-9-(イソペンチルオキシ)-2H-ピラゾロ[3,4-c]キノリン-4-アミン若しくはその塩を含む。
【0047】
【0048】
本願明細書では、具体的には、以下の実施形態を意図している。
【0049】
[実施形態1]
下式の化合物である又は下式の化合物の塩である、化合物。
【化6】
(ただし、破線は結合があること又はないことを示し、
A
1は、CR
1、NR
1A、又はNであり、
A
2は、CR
2、NR
2A、O、又はSであり、
B
1は、CR
5又はNであり、
B
2は、CR
6又はNであり、
B
3は、CR
7又はNであり、
R
1及びR
2は、独立して、F、Cl、Br、I、NO
2、CN、R
a、-OR
a、-NR
aR
b、-NHCOR
a、-NHSO
2R
a、-OCOR
a、又は-SO
2R
aであり、
Xは、結合、O、NR
a、-CO-、-SO-、又は-SO
2-、-CONR
a、ヒドロカルビルであり、かつ、R
3は、H又はC
1-30オルガニルであり、又はX-R
3は、F又はClであり、
R
1A、R
2A、R
4、R
a、及びR
bは、独立して、H又はC
1-30オルガニルであり、
R
5、R
6、及びR
7は、独立して、F、Cl、Br、I、NO
2、CN、R
a、-OR
a、-NR
aR
b、-NHCOR
a、-NHSO
2R
a、-OCOR
a、-SO
2R
a、又は-X
1-(C
mH
2mO
0-1)-Z-(C
nH
2n+1)、-(C
mH
2mO
0-1)-Z-(C
nH
2n+1)であり、ただし、R
5及びR
6、又は、R
6及びR
7は、任意に、結合して環を形成していてもよい。
(ただし、X
1は、結合、O、NR
a、-CO-、-SO-、又は-SO
2-であり、
Zは、結合、O、NHSO
2、又はNHCOであり、
mは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、又は10であり、及び、
nは、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、又は23である。))
【0050】
[実施形態2]
下式の化合物である又は下式の化合物の塩である、実施形態1に記載の化合物。
【化7】
若しくは、
【化8】
(ただし、R
3はC
1-30オルガニルである。)
いくつかの実施形態では、R
3は、任意で1から6個のR
8A基で置換されているC
1-3アルキルである(ただし、各R
8A基は、独立して、OH、オキシド、C
1-6オルガニル、又は-O-(C
1-6オルガニル)である。)。
【0051】
[実施形態3]
下式の化合物である又は下式の化合物の塩である、実施形態1に記載の化合物。
【化9】
(ただし、R
4は、H、C
1-30非芳香族オルガニル、又は、N原子に直接に結合されていない芳香族基を含有するC
1-30芳香族オルガニルである。)
【0052】
[実施形態4]
R1又はR1Aは、C1-12の任意で置換されているアルキルである、実施形態1、2、又は3に記載の化合物。
【0053】
[実施形態5]
R1又はR1Aは、-CrH2r+1O又はそのエステルである(ただし、rは、1、2、3、4、5、6、7、8、9、又は10である。)、実施形態4に記載の化合物。
【0054】
[実施形態6]
R1又はR1Aは、-C3H7Oである、実施形態5に記載の化合物。
【0055】
[実施形態7]
R1又はR1Aは、-CH2OCH2CH3である、実施形態6に記載の化合物。
【0056】
[実施形態8]
R2又はR2Aは、H又はC1-12の任意で置換されているアルキルである、実施形態1、2、3、4、5、6、又は7に記載の化合物。
【0057】
[実施形態9]
R2又はR2Aは、C1-6アルキル又は-CyH2y+1O若しくはそのエステルである(ただし、yは、1、2、3、4、5、6、7、8、9、又は10である。)、実施形態8に記載の化合物。
【0058】
[実施形態10]
R2又はR2Aは、C4H9Oである、実施形態9に記載の化合物。
【0059】
[実施形態11]
R2又はR2Aは、-CH2-CH(CH3)2-OHである、実施形態10に記載の化合物。
【0060】
[実施形態12]
R2又はR2Aは、Hである、実施形態8に記載の化合物。
【0061】
[実施形態13]
R3は、C1-30の任意で置換されているアルキルである、実施形態1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、又は12に記載の化合物。
【0062】
[実施形態14]
R3は、C1-10アルキル又は-CwH2w+1O若しくはそのエステルである(ただし、wは、1、2、3、4、5、6、7、8、9、又は10である。)、実施形態13に記載の化合物。
【0063】
[実施形態15]
R3は、-(CtH2tO0-1)-Htである(ただし、tは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、又は10であり、及び、Htは、任意で置換されているC3-6ヘテロシクリルである。)、実施形態1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、又は13に記載の化合物。
【0064】
[実施形態16]
R3は、-(CuH2uO0-1)-Z-(CvH2v+1)である(ただし、Zは、結合、O、NHSO2、又はNHCOであり、uは、0、1、2、3、4、5、又は6であり、及び、vは、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、又は23である。)、実施形態1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、又は13に記載の化合物。
【0065】
[実施形態17]
R3は、-(CuH2uO0-1)-NRaRbであり、及び、uは、1、2、3、4、5、又は6である(ただし、Ra及びRbは、独立して、H又はC1-6アルキルである。)、実施形態1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、又は13に記載の化合物。
【0066】
[実施形態18]
R3は、C5H11Oである、実施形態14に記載の化合物。
【0067】
[実施形態19]
R3は、-CH2-CH2-CH(CH3)2OHである、実施形態18に記載の化合物。
【0068】
[実施形態20]
R3は、-CH2-CH2-CH2-NH2である、実施形態17に記載の化合物。
【0069】
[実施形態21]
R4は、H又はC1-6アルキルである、実施形態1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、又は20に記載の化合物。
【0070】
[実施形態22]
R4は、Hである、実施形態21に記載の化合物。
【0071】
[実施形態23]
R5は、Ra、F、Cl、-CO2Ra、-CONRaRb、CN、-ORa、-NRaRb、-OCORa、又は-SO2Raである(ただし、Ra及びRbは、独立して、H又はC1-6アルキルである。)、実施形態1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、又は22に記載の化合物。
【0072】
[実施形態24]
R5は、Hである、実施形態23に記載の化合物。
【0073】
[実施形態25]
R5は、-(CmH2mO0-1)-Z-(CnH2n+1)である(ただし、Zは、結合、O、NHSO2、又はNHCOであり、mは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、又は10であり、及び、nは、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24又は25である。)、実施形態1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、又は22に記載の化合物。
【0074】
[実施形態26]
R6は、Ra、F、Cl、-CO2Ra、-CONRaRb、CN、-ORa、-NRaRb、-OCORa、又は-SO2Raである(ただし、Ra及びRbは、独立して、H又はC1-6アルキルである。)、実施形態1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、又は25に記載の化合物。
【0075】
[実施形態27]
R6は、Hである、実施形態26に記載の化合物。
【0076】
[実施形態28]
R6は、-(CmH2mO0-1)-Z-(CnH2n+1)である(ただし、Zは、結合、O、NHSO2、又はNHCOであり、mは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、又は10であり、及び、nは、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、又は23である。)、実施形態1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、又は25に記載の化合物。
【0077】
[実施形態29]
R7は、Ra、F、Cl、-CO2Ra、-CONRaRb、CN、-ORa、-NRaRb、-OCORa、又は-SO2Raである(ただし、Ra及びRbは、独立して、H又はC1-6アルキルである。)、実施形態1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、又は28に記載の化合物。
【0078】
[実施形態30]
R7は、Hである、実施形態29に記載の化合物。
【0079】
[実施形態31]
R7は、-(CmH2mO0-1)-Z-(CnH2n+1)である(ただし、Zは、結合、O、NHSO2、又はNHCOであり、mは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、又は10であり、及び、nは、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、又は23である。)、実施形態1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、又は28に記載の化合物。
【0080】
[実施形態32]
R8は、H、OH、又はCH3である、実施形態1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、又は31に記載の化合物。
【0081】
[実施形態33]
R8は、OHである、実施形態32に記載の化合物。
【0082】
[実施形態34]
R8は、Hである、実施形態32に記載の化合物。
【0083】
[実施形態35]
下式の化合物のいずれかである、又は、下式の化合物のいずれかの塩である、又は、-OHを有する下式の化合物のいずれかのエステルである、化合物。
【化10】
【化11】
【化12】
【化13】
【0084】
[実施形態36]
任意で置換されている9-メトキシ-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-4-アミンである化合物。
【0085】
[実施形態37]
任意で置換されている9-メトキシ-2H-ピラゾロ[3,4-c]キノリン-4-アミンである化合物。
【0086】
[実施形態38]
任意で置換されている1-(4-アミノ-2-(エトキシメチル)-9-メトキシ-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-1-イル)-2-メチルプロパン-2-オール若しくはその塩、任意で置換されている2-(エトキシメチル)-1-イソブチル-9-メトキシ-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-4-アミン若しくはその塩、任意で置換されている1-(4-アミノ-9-メトキシ-2-(2-メトキシエチル)-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-1-イル)-2-メチルプロパン-2-オール若しくはその塩、任意で置換されている1-(4-アミノ-2-(2-ヒドロキシエチル)-9-メトキシ-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-1-イル)-2-メチルプロパン-2-オール若しくはその塩、任意で置換されている4-((4-アミノ-2-(エトキシメチル)-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル)オキシ)-2-メチルブタン-2-オール若しくはその塩、任意で置換されている2-(エトキシメチル)-9-(イソペンチルオキシ)-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-4-アミン若しくはその塩、任意で置換されている4-((4-アミノ-2-(エトキシメチル)-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル)オキシ)ブタン-2-オール若しくはその塩、任意で置換されている1-((4-アミノ-2-(エトキシメチル)-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル)オキシ)プロパン-2-オール若しくはその塩、任意で置換されている4-((4-アミノ-2-(2-メトキシエチル)-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル)オキシ)-2-メチルブタン-2-オール若しくはその塩、任意で置換されている4-((4-アミノ-2-(エトキシメチル)-1-メチル-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル)オキシ)-2-メチルブタン-2-オール若しくはその塩、任意で置換されている2-(エトキシメチル)-9-(2-イソプロポキシエトキシ)-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-4-アミン若しくはその塩、任意で置換されている4-((4-アミノ-2-(エトキシメチル)-1-イソブチル-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル)オキシ)-2-メチルブタン-2-オール若しくはその塩、任意で置換されている2-(エトキシメチル)-1-(2-イソプロポキシエチル)-9-メトキシ-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-4-アミン若しくはその塩、任意で置換されている4-(4-アミノ-2-(エトキシメチル)-9-メトキシ-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-1-イル)-2-メチルブタン-2-オール若しくはその塩、任意で置換されている2-(エトキシメチル)-9-イソブトキシ-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-4-アミン若しくはその塩、任意で置換されている2-(エトキシメチル)-9-(2-イソプロポキシエトキシ)-1-メチル-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-4-アミン若しくはその塩、任意で置換されている2-(エトキシメチル)-9-(イソペンチルオキシ)-1-メチル-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-4-アミン若しくはその塩、任意で置換されている2-(エトキシメチル)-9-イソブトキシ-1-メチル-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-4-アミン若しくはその塩、任意で置換されているN-(3-((4-アミノ-2-(エトキシメチル)-1-メチル-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル)オキシ)プロピル)メタンスルホンアミド若しくはその塩、任意で置換されているN-(2-(2-((4-アミノ-2-(エトキシメチル)-1-メチル-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル)オキシ)エトキシ)エチル)-メタンスルホンアミド若しくはその塩、任意で置換されているN-(3-((4-アミノ-2-(エトキシメチル)-1-メチル-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル)オキシ)プロピル)アセトアミド若しくはその塩、任意で置換されているN-(4-((4-アミノ-2-(エトキシメチル)-1-メチル-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル)オキシ)ブチル)メタンスルホンアミド若しくはその塩、任意で置換されているN-(3-((4-アミノ-2-(エトキシメチル)-1-メチル-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル)オキシ)プロピル)ステアルアミド若しくはその塩、任意で置換されているN-(4-((4-アミノ-2-(エトキシメチル)-1-メチル-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル)オキシ)ブチル)アセトアミド若しくはその塩、任意で置換されているN-(4-((4-アミノ-2-(エトキシメチル)-1-メチル-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル)オキシ)ブチル)-ステアルアミド若しくはその塩、任意で置換されている2-(エトキシメチル)-1-メチル-9-(2-モルホリノエトキシ)-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-4-アミン若しくはその塩、任意で置換されている2-(エトキシメチル)-1-メチル-9-((テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-4-アミン若しくはその塩、任意で置換されている2-(エトキシメチル)-1-メチル-9-(ピロリジン-3-イルオキシ)-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-4-アミン若しくはその塩、任意で置換されている2-(エトキシメチル)-1-メチル-9-(ピペリジン-4-イルオキシ)-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-4-アミン若しくはその塩、任意で置換されているN-(3-((4-アミノ-2-(エトキシメチル)-1-メチル-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル)オキシ)プロピル)パルミトアミド若しくはその塩、任意で置換されているN-(4-((4-アミノ-2-(エトキシメチル)-1-メチル-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル)オキシ)ブチル)パルミトアミド若しくはその塩、任意で置換されている9-(3-アミノプロポキシ)-2-(エトキシメチル)-1-メチル-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-4-アミン若しくはその塩、任意で置換されている2-(エトキシメチル)-9-イソプロポキシ-1-メチル-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-4-アミン若しくはその塩、任意で置換されている1-((4-アミノ-2-(エトキシメチル)-1-メチル-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル)オキシ)-2-メチルプロパン-2-オール若しくはその塩、任意で置換されている2-(エトキシメチル)-3,4-ジヒドロ-5-オキサ-1,2a,9-トリアザナフト[2,1,8-cde]アズレン-10-アミン若しくはその塩、任意で置換されている(R)-2-(10-アミノ-2-(エトキシメチル)-3,4-ジヒドロ-5-オキサ-1,2a,9-トリアザナフト[2,1,8-cde]アズレン-3-イル)プロパン-2-オール若しくはその塩、任意で置換されている(S)-2-(10-アミノ-2-(エトキシメチル)-3,4-ジヒドロ-5-オキサ-1,2a,9-トリアザナフト[2,1,8-cde]アズレン-3-イル)プロパン-2-オール若しくはその塩、任意で置換されている(S)-2-アミノ-12-(エトキシメチル)-6-メチル-6,7-ジヒドロ-5H-3,4-(アゼノメテノ)[1,5]オキサゾシノ[4,3,2-de]キノリン-6-オール若しくはその塩、任意で置換されている(R)-2-アミノ-12-(エトキシメチル)-6-メチル-6,7-ジヒドロ-5H-3,4-(アゼノメテノ)[1,5]オキサゾシノ[4,3,2-de]キノリン-6-オール若しくはその塩、任意で置換されている(R)-2-アミノ-12-(エトキシメチル)-6,7-ジヒドロ-5H-3,4-(アゼノメテノ)[1,5]オキサゾシノ[4,3,2-de]キノリン-6-オール若しくはその塩、任意で置換されている(S)-2-アミノ-12-(エトキシメチル)-6,7-ジヒドロ-5H-3,4-(アゼノメテノ)[1,5]オキサゾシノ-[4,3,2-de]キノリン-6-オール若しくはその塩、任意で置換されている2-アミノ-12-(エトキシメチル)-5H-3,4-(アゼノメテノ)[1,5]オキサゾシノ[4,3,2-de]キノリン-6(7H)-オン若しくはその塩、又は、任意で置換されているtert-ブチル 4-((4-アミノ-2-(エトキシメチル)-1-メチル-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル)オキシ)ピペリジン-1-カルボキシレート若しくはその塩である、実施形態36に記載の化合物。
【0087】
[実施形態39]
任意で置換されている4-アミノ-2H-ピラゾロ[3,4-c]キノリン-9-オール若しくはその塩、任意で置換されている4-アミノ-2-イソペンチル-2H-ピラゾロ[3,4-c]キノリン-9-オール若しくはその塩、任意で置換されている2-イソペンチル-9-(イソペンチルオキシ)-2H-ピラゾロ[3,4-c]キノリン-4-アミン若しくはその塩、又は、任意で置換されている2-ブチル-9-(イソペンチルオキシ)-2H-ピラゾロ[3,4-c]キノリン-4-アミン若しくはその塩である、実施形態37に記載の化合物。
【0088】
[実施形態40]
実施形態1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、又は39に記載の化合物を治療を必要とする哺乳類に投与することを含む、ウイルス感染、がん、又はアレルギー性疾患の治療法。
【0089】
[実施形態41]
ウイルス感染、がん、又はアレルギー性疾患の治療のための薬剤の製造における、実施形態1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、又は39に記載の化合物の使用。
【0090】
[実施形態42]
前記ウイルス感染がHCV感染を含む、実施形態40に記載の方法、又は、実施形態41に記載の使用。
【0091】
[実施形態43]
実施形態1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、又は39に記載の化合物を含む、哺乳類への投与に適した剤形。
【0092】
(実施例)
下記の合成スキームでは、特記のない限り、すべての温度を摂氏温度で示し、すべての部及び百分率を重量基準で示す。試薬及び溶媒は、Aldrich Chemical Companyなどの市場供給元から購入し、特記のない限り、さらなる精製を行うことなく用いた。テトラヒドロフラン(THF)及びN,N-ジメチルホルムアミド(DMF)は、市場供給元からSure Seal ボトルで購入し、受け取ったそのままの状態で使用した。
【0093】
下記の反応は、通常、アルゴン又は窒素の陽圧下、(特記のない限り)周囲温度で、無水溶媒内において、行った。ガラス器具はオーブン乾燥及び/又は加熱乾燥した。反応は、TLCにより分析及び/又はLC-MSにより解析し、開始材料の消費量で判断して終了させた。分析的薄層クロマトグラフィー(TLC)は、シリカゲルシリカゲル60F254を予めコートしたガラスプレートの0.25mmプレート(EM Science)上で行い、UV光(254nm)により、及び/又は、市販のリンモリブデン酸エタノール溶液との加熱により、可視化した。分取薄層クロマトグラフィー(TLC)は、シリカゲル60F254を予めコートしたガラスプレートの0.5mmプレート(20×20cm、市販供給元から購入)上で行い、UV光(254nm)で可視化した。
【0094】
仕上げは、典型的には、特記のない限り、反応体積を反応溶媒又は抽出溶媒で倍量とし、その後、25容量%の抽出容量を用いて記載の水溶液で洗浄することで、行った。生成物溶液は、濾過及びロータリーエバポレーターでの減圧下の溶媒の蒸発の前に、無水Na2SO4及び又はMg2SO4の上で乾燥させ、『溶媒を真空中で除去した』と記した。カラムクロマトグラフィーは、230-400メッシュのシリカゲルを用いて陽圧下で完了させた。
【0095】
1H-NMRスペクトル及び13C-NMRは、Varian Mercury-VX400装置を400MHZで動かし記録した。NMRスペクトルは、参照基準としてのクロロホルム(プロトンについて7.27ppm、及び、炭素について77.00ppm)、CD3OD(プロトンについて3.4及び4.8ppm、並びに、炭素について49.3ppm)、DMSO-d6(プロトンについて2.49ppm)、又は、適宜に内部のテトラメチルシラン(0.00ppm)を用いて、CDCl3溶液として取得した(ppmで報告する)。必要に応じて他のNMR溶媒も用いた。
【0096】
(実施例1)
《1-[4-アミノ-2-(エトキシメチル)-9-メトキシ-イミダゾ[4,5-c]キノリン-1-イル]-2-メチル-プロパン-2-オールの合成》
【化14】
【0097】
〈工程1:1-[(5-メトキシ-3-ニトロ-4-キノリル)アミノ]-2-メチル-プロパン-2-オールの合成〉
1-アミノ-2-メチル-プロパン-2-オール(747.10mg、8.38mmol、2.0当量)とEt3N(2.12g、20.95mmol、2.90mL、5.0当量)とのDCM(50.00mL)中溶液に、4-クロロ-5-メトキシ-3-ニトロ-キノリン (1.00g、4.19mmol、1.0当量)を加えた。結果として得られた混合液を25℃で0.5時間撹拌した。結果として得られた混合液を水(30mL)及びブライン(30mL)により抽出を介して洗った。有機層を、Na2SO4の上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(DCMからDCM/MeOH=20/1)で精製した。1-[(5-メトキシ-3-ニトロ-4-キノリル)アミノ]-2-メチル-プロパン-2-オールの所望生産物(1.00g、3.43mmol、81.86%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm: 9.51 (s, 1H), 9.03 (s, 1H), 7.63 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 7.58 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.94 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 4.10 (s, 3H), 2.95 (d, J = 4.8 Hz, 2H), 1.29 (s, 6H); ES-LCMS m/z 292.3 [M+H]+.
【0098】
〈工程2:1-[(3-アミノ-5-メトキシ-4-キノリル)アミノ]-2-メチル-プロパン-2-オールの合成〉
1-[(5-メトキシ-3-ニトロ-4-キノリル)アミノ]-2-メチル-プロパン-2-オール(1.00g、3.43mmol、1.0当量)のMeOH(100.00mL)中溶液に、N2下でラネーNi(626.42mg、7.31mmol、2.1当量)を加えた。懸濁液を、数回に渡り、真空下で脱気し且つH2でパージした。結果得られた混合液をH2(15psi)下25℃で3時間撹拌した。反応混合液を濾過した。濾液を真空中で濃縮した。1-[(3-アミノ-5-メトキシ-4-キノリル)アミノ]-2-メチル-プロパン-2-オールの所望生成物(870.00mg、3.33mmol、97.08%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm: 8.26 (s, 1H), 7.38 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.31 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 6.88 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 4.02 (s, 3H), 3.22 (s, 2H), 1.29 (s, 6H); ES-LCMS m/z 262.3 [M+H]+.
【0099】
〈工程3:1-[2-(エトキシメチル)-9-メトキシ-イミダゾ[4,5-c]キノリン-1-イル]-2-メチル-プロパン-2-オールの合成〉
1-[(3-アミノ-5-メトキシ-4-キノリル)アミノ]-2-メチル-プロパン-2-オール(400.00mg、1.53mmol、1.0当量)と4Å MS(200mg)との2-エトキシ酢酸(3.30g、31.7mmol、3mL、20.7当量)中溶液に、マイクロ波下120℃で4時間撹拌した。反応混合液をその後に濾過した。濾液を、DCM(80mL)に溶かし、2M NaOHでpH=8に調整した。有機層を分離し、無水Na2SO4の上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。混合液をカラムクロマトグラフィー(DCMからDCM/MeOH=10/1)で精製した。1-[2-(エトキシメチル)-9-メトキシ-イミダゾ[4,5-c]キノリン-1-イル]-2-メチル-プロパン-2-オールの所望生成物(230.00mg、698.26μmol、45.62%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm: 9.09 (s, 1H), 7.79 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.67 (t, J = 8.2 Hz, 1H), 7.25 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 5.68 (s, 1H), 5.39 (s, 1H), 4.63 (m, 2H), 4.14 (s, 3H), 3.62 (m, 2H), 1.32-1.26 (m, 3H), 1.25-1.23 (m, 3H), 0.76 (m, 3H); ES-LCMS m/z: 330.3 [M+H]+.
【0100】
〈工程4:1-[2-(エトキシメチル)-9-メトキシ-5-オキシド-イミダゾ[4,5-c]キノリン-5-イウム-1-イル]-2-メチル-プロパン-2-オールの合成〉
1-[2-(エトキシメチル)-9-メトキシ-イミダゾ[4,5-c]キノリン-1-イル]-2-メチル-プロパン-2-オール(230.00mg、698.26μmol、1.0当量)のDCM(30.00mL)中溶液に、m-CPBA(212.64mg、1.05mmol、85%の純度、1.5当量)を加えた。結果得られた混合液を25℃で1時間撹拌した。反応混合液をその後に水性K2CO3でpH=8に調整し、DCM(50mL)と水(20mL)との間で分配した。有機層を分離し、ブライン(20mL)で洗い、Na2SO4の上で乾燥させ、濾過した。濾過後、濾液を真空中で濃縮した。残渣を分取TLC(DCM/MeOH=8/1、Rf=0.3)で精製した。1-[2-(エトキシメチル)-9-メトキシ-5-オキシド-イミダゾ[4,5-c]キノリン-5-イウム-1-イル]-2-メチル-プロパン-2-オールの所望生成物(150.00mg、434.29μmol、62.20%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm: 9.10 (s, 1H), 8.52 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.85 (t, J = 8.6 Hz, 1H), 7.45 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 5.54 (s, 1H), 5.31 (s, 1H), 4.58 (s, 2H), 4.19 (s, 3H), 3.62 (m, 2H), 1.28-1.23 (m, 6H), 0.84 (m, 3H); ES-LCMS m/z: 346.3 [M+H]+.
【0101】
〈工程5:1-[4-アミノ-2-(エトキシメチル)-9-メトキシ-イミダゾ[4,5-c]キノリン-1-イル]-2-メチル-プロパン-2-オールの合成〉
1-[2-(エトキシメチル)-9-メトキシ-5-オキシド-イミダゾ[4,5-c]キノリン-5-イウム-1-イル]-2-メチル-プロパン-2-オール(150.00mg、434.29μmol、1.0当量)とNH3.H2O(543.64mg、4.34mmol、597.41μL、28%の純度、10.0当量)とのCHCl3(20.00mL)中溶液に、TsCl(99.36mg、521.15μmol、1.2当量)を加えた。結果得られた混合液を20℃で0.5時間撹拌した。溶媒を真空中で除去した。残渣を分取HPLC(溶離液としてMeCN/H2O、酸性条件)で精製した。凍結乾燥後、1-[4-アミノ-2-(エトキシメチル)-9-メトキシ-イミダゾ[4,5-c]キノリン-1-イル]-2-メチル-プロパン-2-オールの所望生成物(50.00mg、131.28μmol、30.23%の収率、100%の純度、HCl塩として)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm: 7.63 (t, J = 8.2 Hz, 1H), 7.30 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.13 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 5.50 (s, 1H), 5.21 (s, 1H), 4.76 (s, 1H), 4.55 (s, 1H), 4.09 (s, 3H), 3.59 (m, 2H), 1.23-1.20 (m, 6H), 0.82 (m, 3H); ES-LCMS m/z: 345.3 [M+H]+
【0102】
(実施例2)
《2-(エトキシメチル)-1-イソブチル-9-メトキシ-イミダゾ[4,5-c]キノリン-4-アミンの合成》
【化15】
【0103】
〈工程1:2-(エトキシメチル)-1-イソブチル-9-メトキシ-イミダゾ[4,5-c]キノリンの合成〉
N4-イソブチル-5-メトキシ-キノリン-3,4-ジアミン(100.00mg、407.63μmol、1.0当量)とピリジン(322.44mg、4.08mmol、329.02μL、10.0当量)とのDCM(4.00mL)中溶液に、2-エトキシアセチルクロリド(99.91mg、815.26μmol、2.0当量)を加えた。結果得られた混合液を25℃で1時間撹拌した。溶媒を真空中で除去した。残渣を、NaOH(2M、4.95mL、24.3当量)に溶かし、100℃で5時間撹拌した。混合液を、水(10mL)に溶かし、DCM(50mL×2)で抽出した。まとめた有機層をブライン(20mL)で洗い、無水Na2SO4の上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を分取TLC(DCM/MeOH=15/1)で精製した。2-(エトキシメチル)-1-イソブチル-9-メトキシ-イミダゾ[4,5-c]キノリンの所望生成物(80.00mg、255.27μmol、62.62%の収率)を褐色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm: 9.27 (s, 1H), 7.70 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.60 (t, J = 8.2 Hz, 1H), 7.04 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 4.89 (s, 2H), 4.62 (br, s. 2H), 4.08 (s, 3H), 3.65-3.59 (m, 2H), 2.11-2.02 (m, 1H), 1.26 (t, J = 7.0 Hz, 3H), 0.75-0.72 (m, 6H); ES-LCMS m/z: 314.3 [M+H]+.
【0104】
〈工程2:2-(エトキシメチル)-1-イソブチル-9-メトキシ-5-オキシド-イミダゾ[4,5-c]キノリン-5-イウム〉
2-(エトキシメチル)-1-イソブチル-9-メトキシ-イミダゾ[4,5-c]キノリン(50.00mg、159.55μmol、1.0当量)のDCM(5.00mL)中溶液に、m-CPBA(48.59mg、239.33μmol、85%の純度、1.5当量)を加えた。結果として得られた混合液を25℃で0.5時間撹拌した。DCM(40mL)及び水(10mL)を加え、水性NaOHの添加によりpHを8に調整した。有機層をその後に分離し、ブライン(10mL)で洗い、Na2SO4の上で乾燥させ、濾過した。濾液を真空中で濃縮した。2-(エトキシメチル)-1-イソブチル-9-メトキシ-5-オキシド-イミダゾ[4,5-c]キノリン-5-イウムの所望生成物(50.00mg、151.80μmol、95.14%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm: 9.05 (s, 1H), 8.71 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.70 (t, J = 8.2 Hz, 1H), 7.17 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 4.56 (s, 2H), 4.44 (br, s. 2H), 4.11 (s, 3H), 3.65-3.59 (m, 2H), 2.06-1.99 (m, 1H), 1.27 (t, J = 7.0 Hz, 3H), 0.76-0.72 (m, 6H); ES-LCMS m/z: 330.2 [M+H]+.
【0105】
〈工程3:2-(エトキシメチル)-1-イソブチル-9-メトキシ-イミダゾ[4,5-c]キノリン-4-アミン〉
2-(エトキシメチル)-1-イソブチル-9-メトキシ-5-オキシド-イミダゾ[4,5-c]キノリン-5-イウム(50.00mg、151.80μmol、1.0当量)とNH3.H2O(190.27mg、1.52mmol、209.09μL、28%の純度、10.0当量)とのCHCl3(10.00mL)中溶液に、TsCl(34.73mg、182.16μmol、1.2当量)を加えた。結果として得られた混合液を25℃で0.5時間撹拌した。溶媒を真空中で除去した。残渣を分取HPLC(溶離液としてMeCN/H2O、酸性条件)で精製した。凍結乾燥後、2-(エトキシメチル)-1-イソブチル-9-メトキシ-イミダゾ[4,5-c]キノリン-4-アミンの所望生成物(30.00mg、78.31μmol、51.59%の収率、95.24%の純度、HCl塩として)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm: 7.69 (t, J = 8.2 Hz, 1H), 7.36 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.18 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 4.87 (s, 2H), 4.62 (br, s. 2H), 4.13 (s, 3H), 3.69-3.64 (m, 2H), 2.05-1.95 (m, 1H), 1.27 (t, J = 7.0 Hz, 3H), 0.80-0.75 (m, 6H); ES-LCMS m/z: 329.4 [M+H]+.
【0106】
以下の化合物を実施例1及び2と同様の方法で対応する試薬を用いることで調製した。
【0107】
【0108】
1-[4-アミノ-9-メトキシ-2-(2-メトキシエチル)イミダゾ[4,5-c]キノリン-1-イル]-2-メチル-プロパン-2-オールを、98.5%の純度を有しHCl塩として9.18%の収率で白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm: 7.67 (t, J = 8.4 Hz, 1H), 7.35 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.18 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 5.60 (m, 1H), 4.48 (m, 1H), 4.14 (s, 3H), 3.97 (m, 2H), 3.47-3.44 (m, 2H), 3.42 (s, 3H), 1.26 (s, 3H), 0.89 (s, 3H); ES-LCMS m/z: 345.3 [M+H]+.
【0109】
【0110】
1-[4-アミノ-2-(2-ヒドロキシエチル)-9-メトキシ-イミダゾ[4,5-c]キノリン-1-イル]-2-メチル-プロパン-2-オールを、100%の純度を有しHCl塩として3.47%の収率で白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm: 7.61 (t, J = 8.4 Hz, 1H), 7.28 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.12 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 5.54 (m, 1H), 4.41 (m, 1H), 4.08 (s, 3H), 4.07-4.05 (m, 2H), 3.27 (m, 2H), 1.20 (s, 3H), 0.85 (s, 3H); ES-LCMS m/z: 331.2 [M+H]+.
【0111】
【0112】
4-[[4-アミノ-2-(エトキシメチル)-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル]オキシ]-2-メチル-ブタン-2-オールを、HCl塩として40.57%の収率で白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm: 7.68 (t, J = 8.4 Hz, 1H), 7.34 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.15 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 4.84 (s, 2H), 4.50 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 3.76-3.70 (m, 2H), 2.19 (t, J = 5.8 Hz, 2H), 1.43 (s, 6H), 1.31 (t, J = 7.0 Hz, 3H); ES-LCMS m/z: 345.3 [M+H]+.
【0113】
(実施例3)
《2-(エトキシメチル)-9-イソペンチルオキシ-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-4-アミンの合成》
【化19】
【0114】
〈工程1:5-イソペンチルオキシ-3-ニトロ-キノリン-4-アミンの合成〉
4-アミノ-3-ニトロ-キノリン-5-オール(300.00mg、1.46mmol、1.0当量)とTBAB(470.66mg、1.46mmol、1.0当量)とKI(242.36mg、1.46mmol、1.0当量)とのNaOH(1M、4.38mL、3.0当量)中溶液に、イソペンチル4-メチルベンゼンスルホネート(1.06g、4.38mmol、3.0当量)のDCM(4.00mL)中溶液を加えた。結果得られた混合液を20℃で40時間撹拌した。反応混合液を、H2O(10mL)で希釈し、DCM(20mL×2)で抽出した。まとめた有機層をブライン(10mL)で洗い、Na2SO4の上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して残渣を得た。残渣をカラムクロマトグラフィー(PEからPE/EA=1/2)で精製した。5-イソペンチルオキシ-3-ニトロ-キノリン-4-アミンの所望生成物(140.00mg、508.54μmol、34.83%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm: 9.33 (s, 1H), 9.25 (s, 1H), 9.10 (s, 1H), 7.66 (t, J = 8.2 Hz, 1H), 7.57 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.94 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 4.28 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 1.88 (m, 3H), 1.05 (d, J = 6.0 Hz, 6H); ES-LCMS m/z: 276.3 [M+H]+.
【0115】
〈工程2:5-イソペンチルオキシキノリン-3,4-ジアミンの合成〉
5-イソペンチルオキシ-3-ニトロ-キノリン-4-アミン(140.00mg、508.54μmol、1.0当量)のMeOH(50.00mL)中溶液に、N2下でレネーNi(100.00mg、1.17mmol、2.3当量)を加えた。懸濁液を、3回に渡り、真空下で脱気し且つH2でパージした。結果得られた混合液をH2(15psi)下20℃で2時間撹拌した。反応混合液を濾過した。濾液を真空中で濃縮した。5-イソペンチルオキシキノリン-3,4-ジアミンの所望生成物(120.00mg、489.16μmol、96.19%の収率)を緑色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm: 8.01 (s, 1H), 7.53 (t, J = 8.2 Hz, 1H), 7.27 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 6.96 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 4.30 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 1.89-1.87 (m, 3H), 1.04 (d, J = 6.4 Hz, 6H); ES-LCMS m/z: 246.3 [M+H]+.
【0116】
〈工程3:2-(エトキシメチル)-9-イソペンチルオキシ-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリンの合成〉
5-イソペンチルオキシキノリン-3,4-ジアミン(110.00mg、448.39μmol、1.0当量)と、2-エトキシ酢酸(1.21g、11.62mmol、1.10mL、25.9当量)と、4Å MS(150.00mg)とを、マイクロ波管内に置いた。密閉した管をマイクロ波下130℃で1時間加熱した。固体を濾過して取り除いた。濾液をDCM(50mL)及び水(20mL)で希釈した。混合液を水性NaOH(1M)でpH=7に調整した。層を分離した。有機層をブライン(20mL)で洗い、無水Na2SO4の上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を分取TLC(DCM/MeOH=20/1)で精製した。2-(エトキシメチル)-9-イソペンチルオキシ-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリンの所望生成物(130.00mg、414.82μmol、92.51%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm: 9.10 (s, 1H), 7.73 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.66 (t, J = 8.4 Hz, 1H), 7.20 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 4.80 (s, 2H), 4.48 (t, J = 6.6 Hz, 2H), 3.73-3.68 (m, 2H), 1.95-1.88 (m, 3H), 1.29 (t, J = 7.0 Hz, 3H), 1.05 (d, J = 6.0 Hz, 6H); ES-LCMS m/z: 314.3 [M+H]+.
【0117】
〈工程4:2-(エトキシメチル)-9-イソペンチルオキシ-5-オキシド-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-5-イウムの合成〉
2-(エトキシメチル)-9-イソペンチルオキシ-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン(130.00mg、414.82μmol、1.0当量)のDCM(30.00mL)中溶液に、m-CPBA(126.33mg、622.23μmol、85%の純度、1.5当量)を加えた。結果得られた混合液を20℃で0.5時間撹拌した。反応混合液を、DCM(20mL)で希釈し、飽和K2CO3(10mL)により抽出を介して洗った。まとめた有機層をブライン(15mL)で洗い、Na2SO4の上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。2-(エトキシメチル)-9-イソペンチルオキシ-5-オキシド-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-5-イウムの所望生成物(130.00mg、394.67μmol、95.14%の収率)を褐色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm: 9.11 (s, 1H), 8.31 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.82 (t, J = 8.8 Hz, 1H), 7.41-7.38 (m, 1H), 4.88 (s, 2H), 4.54 (t, J = 6.6 Hz, 2H), 3.73-3.67 (m, 2H), 1.94-1.86 (m, 3H), 1.29 (t, J = 7.0 Hz, 3H), 1.04 (d, J = 6.0 Hz, 6H); ES-LCMS m/z: 330.3 [M+H]+.
【0118】
〈工程5:2-(エトキシメチル)-9-イソペンチルオキシ-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-4-アミンの合成〉
2-(エトキシメチル)-9-イソペンチルオキシ-5-オキシド-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-5-イウム(130.00mg、394.67μmol、1.0当量)とNH3.H2O(494.04mg、3.95mmol、542.90μL、28%の純度、10.0当量)とのCHCl3(6.00mL)中溶液に、TsCl(112.87mg、592.00μmol、1.5当量)を加えた。結果として得られた混合液を25℃で0.5時間撹拌した。溶媒をその後に真空中で除去した。残渣を分取HPLC(溶離液としてMeCN/H2O、酸性条件)で精製した。凍結乾燥後、2-(エトキシメチル)-9-イソペンチルオキシ-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-4-アミンの所望生成物(75.00mg、196.61μmol、49.82%の収率、95.65%の純度、HCl塩として)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm: 7.68 (t, J = 8.2 Hz, 1H), 7.33 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.17 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 4.86 (s, 2H), 4.51 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 3.75-3.70 (m, 2H), 1.94-1.86 (m, 3H), 1.31 (t, J = 7.0 Hz, 3H), 1.05 (d, J = 6.4 Hz, 6H); ES-LCMS m/z: 329.3 [M+H]+.
【0119】
以下の化合物を実施例3と同様の方法で対応する試薬を用いることで調製した。
【0120】
【0121】
4-[[4-アミノ-2-(エトキシメチル)-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル]オキシ]ブタン-2-オールHCl塩を、100%の純度を有し20.06%の収率で白色固体として得た。1H NMR (400MHz, CD3OD) δ ppm: 7.65 (t, J = 8.4 Hz, 1H), 7.31 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.13 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 4.79 (s, 2H), 4.54-4.53 (m, 1H), 4.42-4.40 (m, 1H), 4.25-4.16 (m, 1H), 3.72-3.66 (m, 2H), 2.15-2.09 (m, 2H), 1.35 (d, J = 6.4 Hz, 3H), 1.27 (t, J = 7.0 Hz, 3H); ES-LCMS m/z: 330.9 [M+H]+.
【0122】
(実施例4)
《1-((4-アミノ-2-(エトキシメチル)-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル)オキシ)プロパン-2-オールの合成》
【化21】
【0123】
〈工程1:1-[(4-アミノ-3-ニトロ-5-キノリル)オキシ]プロパン-2-オンの合成〉
4-アミノ-3-ニトロ-キノリン-5-オール(1.00g、4.87mmol、1.0当量)と、TBAB(1.57g、4.87mmol、1.0当量)と、KI(809.09mg、4.87mmol、1.0当量)とのNaOH(2M、7.31mL、3.0当量)中溶液に、アセトニル4-メチルベンゼンスルホネート(3.33g、14.61mmol、3.0当量)のDCM(8.00mL)中溶液を25℃で加えた。混合液を25℃で48時間撹拌した。反応混合液を、H2O(20mL)で希釈し、DCM(50mL×2)で抽出した。まとめた有機層をブライン(20mL)で洗い、Na2SO4の上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して残渣を得た。残渣をカラムクロマトグラフィー(DCMからDCM/MeOH=20/1)で精製した。1-[(4-アミノ-3-ニトロ-5-キノリル)オキシ]プロパン-2-オンの所望生成物(220.00mg、842.17μmol、17.29%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm: 9.84 (br s, 1H), 9.41 (br s, 1H), 9.35 (s, 1H), 7.66-7.60 (m, 2H), 6.80-6.77 (m, 1H), 4.92 (s, 2H), 2.37 (s, 3H); ES-LCMS m/z: 262.2 [M+H]+.
【0124】
〈工程2:1-[(3,4-ジアミノ-5-キノリル)オキシ]プロパン-2-オールの合成〉
1-[(4-アミノ-3-ニトロ-5-キノリル)オキシ]プロパン-2-オン(220.00mg、842.17μmol、1.0当量)のMeOH(100.00mL)中溶液に、N2下でレネーNi(100.29mg、1.17mmol、1.39当量)を加えた。懸濁液を、数回に渡り、真空下で脱気し且つH2でパージした。混合液をH2(15psi)下25℃で1時間撹拌した。固体を濾過して除去した。濾液を真空中で濃縮した。1-[(3,4-ジアミノ-5-キノリル)オキシ]プロパン-2-オールの所望生成物(160.00mg、685.90μmol、81.44%の収率)を緑色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm: 7.95 (s, 1H), 7.64-7.60 (m, 1H), 7.28-7.26 (m, 1H), 7.02-6.90 (m, 1H), 4.32-4.29 (m, 2H), 4.07-4.04 (m, 1H), 1.33 (d, J = 6.4 Hz, 3H); ES-LCMS m/z: 234.1 [M+H]+.
【0125】
〈工程3:1-[[2-(エトキシメチル)-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル]オキシ]プロパン-2-オールの合成〉
1-[(3,4-ジアミノ-5-キノリル)オキシ]プロパン-2-オール(150.00mg、643.03μmol、1.0当量)と、2-エトキシ酢酸(1.10g、10.57mmol、1.00mL、16.4当量)と、4Å MS(50.00mg)とを、マイクロ波管内に置いた。密閉した管をマイクロ波下120℃で0.5時間加熱した。3M NaOH(10mL)とTHF(3mL)との水溶液を反応混合液に加えた。結果得られた混合液を50℃で2時間撹拌した。混合液を酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。まとめた有機層を飽和ブライン(10mL)で洗い、無水Na2SO4の上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して残渣を得た。残渣を分取TLC(DCM/MeOH=15/1)で精製した。1-[[2-(エトキシメチル)-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル]オキシ]プロパン-2-オールの所望生成物(23.00mg、76.33μmol、11.87%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm: 11.52 (s, 1H), 9.20 (s, 1H), 7.81 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.50 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 6.97 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 4.83 (s, 2H), 4.42 (m, 1H), 4.32-4.28 (m, 1H), 4.02 (t, J = 8.2 Hz, 1H), 3.64-3.61 (m, 2H), 1.40 (m, 3H), 1.25 (m, 3H); ES-LCMS m/z: 302.2 [M+H]+.
【0126】
〈工程4:1-[[2-(エトキシメチル)-5-オキシド-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-5-イウム-9-イル]オキシ]プロパン-2-オールの合成〉
1-[[2-(エトキシメチル)-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル]オキシ]プロパン-2-オール(23.00mg、76.33μmol、1.0当量)のDCM(8.00mL)中混合液に、m-CPBA(30.99mg、152.65μmol、85%の純度、2.0当量)を25℃で一度に加えた。混合液を25℃で1時間撹拌した。溶媒を真空中で除去した。粗生成物をさらなる精製を行わずに次の工程で使用した。1-[[2-(エトキシメチル)-5-オキシド-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-5-イウム-9-イル]オキシ]プロパン-2-オールの粗生成物(20.00mg、63.02μmol、82.57%の収率)を褐色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm: 9.17 (s, 1H), 8.39 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.47-7.45 (m, 1H), 7.05-7.01 (m, 1H), 4.86 (s, 2H), 4.48 (m, 1H), 4.37 (m, 1H), 4.06 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 3.74-3.71 (m, 2H), 1.47 (br d, J = 6.4 Hz, 3H), 1.35 (t, J = 7.2 Hz, 3H); ES-LCMS m/z: = 318.2 [M+H]+.
【0127】
〈工程5:1-((4-アミノ-2-(エトキシメチル)-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル)オキシ)プロパン-2-オール〉
1-[[2-(エトキシメチル)-5-オキシド-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-5-イウム-9-イル]オキシ]プロパン-2-オール(20.00mg、63.02μmol、1.0当量)とNH3.H2O(78.89mg、630.24μmol、86.69μL、28%の純度、10.0当量)とのCHCl3(6.00mL)中混合液に、TsCl(24.03mg、126.05μmol、2.0当量)を25℃で加えた。混合液を25℃で3時間撹拌した。反応混合液を減圧下で濃縮して溶媒を除去した。残渣を分取HPLC(溶離液としてMeCN/H2O、酸性条件)で精製した。凍結乾燥後、1-((4-アミノ-2-(エトキシメチル)-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル)オキシ)プロパン-2-オールの所望生成物(4.68mg、13.26μmol、21.04%の収率、HCl塩として)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm: 7.66 (t, J = 8.4 Hz, 1H), 7.35 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.20 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 4.83 (s, 2H), 4.42-4.39 (m, 1H), 4.36 (m, 1H), 4.18-4.16 (m, 1H), 3.71-3.68 (m, 2H), 1.36 (d, J = 6.4 Hz, 3H), 1.29 (t, J = 7.2 Hz, 3H); ES-LCMS m/z: 317.2 [M+H]+.
【0128】
(実施例5)
《4-[[4-アミノ-2-(2-メトキシエチル)-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル]オキシ]-2-メチル-ブタン-2-オールの合成》
【化22】
【0129】
〈工程1:4-[[2-(2-メトキシエチル)-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル]オキシ]-2-メチル-ブタン-2-オール〉
4-[(3,4-ジアミノ-5-キノリル)オキシ]-2-メチル-ブタン-2-オール(179.17mg、329.10μmol、1.0当量)とピリジン(260.32mg、3.29mmol、265.63μL、10.0当量)とのDCM(2.00mL)中溶液に、3-メトキシプロパノイルクロリド(80.66mg、658.20μmol、2.0当量)を加えた。結果得られた混合液を25℃で16時間撹拌した。溶媒を真空中で除去した。残渣を、NaOH(2M、4.00mL、24.3当量)に溶かし、100℃で1時間撹拌した。混合液を、水(10mL)で希釈し、DCM(50mL×2)で抽出した。まとめた有機層をブライン(30mL)で洗い、Na2SO4の上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を分取TLC(DCM/MeOH=15/1)で精製した。4-[[2-(2-メトキシエチル)-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル]オキシ]-2-メチル-ブタン-2-オールの所望生成物(90.00mg、273.23μmol、83.02%の収率)を褐色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm: 9.08 (s, 1H), 7.73 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.65 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 7.18 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 4.51 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 3.93 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 3.42 (s, 3H), 3.33-3.28 (m, 2H), 2.23 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 1.44 (s, 6H); ES-LCMS m/z: 330.3 [M+H]+.
【0130】
〈工程2:4-[[2-(2-メトキシエチル)-5-オキシド-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-5-イウム-9-イル]オキシ]-2-メチル-ブタン-2-オールの合成〉
4-[[2-(2-メトキシエチル)-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル]オキシ]-2-メチル-ブタン-2-オール(90.00mg、273.23μmol、1.0当量)のDCM(10.00mL)中溶液に、m-CPBA(83.21mg、409.85μmol、85%の純度、1.5当量)を加えた。結果として得られた混合液を25℃で0.5時間撹拌した。溶媒を真空中で除去した。残渣を分取TLC(DCM/MeOH=15/1)で精製した。4-[[2-(2-メトキシエチル)-5-オキシド-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-5-イウム-9-イル]オキシ]-2-メチル-ブタン-2-オールの所望生成物(60.00mg、173.72μmol、63.58%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm: 8.97 (s, 1H), 8.36 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.54 (t, J = 8.4 Hz, 1H), 6.94 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 4.38 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 3.81 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 3.40 (s, 3H), 3.17 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 2.24 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 1.48 (s, 6H); ES-LCMS m/z: 345.9 [M+H]+.
【0131】
〈工程3:4-[[4-アミノ-2-(2-メトキシエチル)-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル]オキシ]-2-メチル-ブタン-2-オールの合成〉
4-[[2-(2-メトキシエチル)-5-オキシド-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-5-イウム-9-イル]オキシ]-2-メチル-ブタン-2-オール(60.00mg、173.72μmol、1.0当量)とNH3.H2O(217.81mg、1.74mmol、239.35μL、28%の純度、10.0当量)とのCHCl3(6.00mL)中溶液に、TsCl(66.24mg、347.44μmol、2.0当量)を加えた。結果として得られた混合液を25℃で0.5時間撹拌した。溶媒を真空中で除去した。残渣を分取HPLC(溶離液としてMeCN/H2O、酸性条件)で精製した。凍結乾燥後、4-[[4-アミノ-2-(2-メトキシエチル)-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル]オキシ]-2-メチル-ブタン-2-オールの所望生成物(24.95mg、63.20μmol、36.38%の収率、96.48%の純度、HCl塩として)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm: 7.66 (t, J = 8.2 Hz, 1H), 7.32 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.13 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 4.49 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 3.93 (t, J = 6.6 Hz, 2H), 3.42 (s, 3H), 3.26 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 2.19 (t, J=5.8 Hz, 2H), 1.43 (s, 6H); ES-LCMS m/z: 345.3 [M+H]+.
【0132】
(実施例6)
《4-[4-アミノ-2-(エトキシメチル)-1-メチル-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル]オキシ-2-メチル-ブタン-2-オールの合成》
【化23】
【0133】
〈工程1:4-(メチルアミノ)-3-ニトロ-キノリン-5-オールの合成〉
5-メトキシ-N-メチル-3-ニトロ-キノリン-4-アミン(300.00mg、1.29mmol、1.0当量)のDCM(15.00mL)中溶液に、BBr3(1.62g、6.45mmol、621.48μL、5.0当量)を-78℃で滴下して加えた。結果得られた混合液を60℃で2時間撹拌した。混合液をMeOH(100mL)に-30℃で滴下して加えた。溶媒を真空中で除去した。4-(メチルアミノ)-3-ニトロ-キノリン-5-オールの所望生成物(300.00mg、粗生成物)を褐色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm: 9.22 (s, 1H), 7.79 (m, 1H), 7.33 (m, 1H), 7.15-7.13 (m, 1H), 3.08 (s, 3H); ES-LCMS m/z: 220.2 [M+H]+.
【0134】
〈工程2:2-メチル-4-[[4-(メチルアミノ)-3-ニトロ-5-キノリル]オキシ]ブタン-2-オールの合成〉
4-(メチルアミノ)-3-ニトロ-キノリン-5-オール(250.00mg、1.14mmol、1.0当量)と、TBAB(367.67mg、1.14mmol、1.0当量)と、KI(189.32mg、1.14mmol、1.0当量)とのNaOH(2M、1.71mL、3.0当量)中溶液に、(3-ヒドロキシ-3-メチル-ブチル)4-メチルベンゼンスルホネート(883.49mg、3.42mmol、3.0当量)のDCM(3.00mL)中溶液を加えた。結果得られた混合液を25℃で64時間撹拌した。反応混合液を、H2O(10mL)で希釈し、DCM(30mL×2)で抽出した。まとめた有機層をブライン(10mL)で洗い、Na2SO4の上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して残渣を得た。残渣をカラムクロマトグラフィー(DCMからDCM/MeOH=20/1)で精製した。2-メチル-4-[[4-(メチルアミノ)-3-ニトロ-5-キノリル]オキシ]ブタン-2-オールの所望生成物(100.00mg、327.51μmol、28.73%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm: 9.36 (s, 1H), 9.02 (s, 1H), 7.61-7.55 (m, 2H), 6.91 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 4.36 (t, J = 5.8 Hz, 2H), 2.84 (d, J = 5.2 Hz, 3H), 2.13 (t, J = 5.8 Hz, 2H), 1.41 (s, 6H); ES-LCMS m/z: 306.0 [M+H]+.
【0135】
〈工程3:4-[[3-アミノ-4-(メチルアミノ)-5-キノリル]オキシ]-2-メチル-ブタン-2-オールの合成〉
2-メチル-4-[[4-(メチルアミノ)-3-ニトロ-5-キノリル]オキシ]ブタン-2-オール(100.00mg、327.51μmol、1.0当量)のMeOH(50.00mL)中溶液に、N2下でラネーNi(100.00mg、1.17mmol、3.6当量)を加えた。懸濁液を、数回に渡り、真空下で脱気し且つH2でパージした。混合液をH2(15psi)下25℃で1時間撹拌した。混合液を濾過した。濾液を真空中で濃縮した。4-[[3-アミノ-4-(メチルアミノ)-5-キノリル]オキシ]-2-メチル-ブタン-2-オールの所望生成物(80.00mg、290.54μmol、88.71%の収率)を緑色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm: 8.07 (s, 1H), 7.44 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 7.29 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.95 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 4.35 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 3.19 (d, J = 10.4 Hz, 3H), 2.10 (d, J = 6.4 Hz, 2H), 1.33 (s, 6H); ES-LCMS m/z: 276.3 [M+H]+.
【0136】
〈工程4:4-[2-(エトキシメチル)-1-メチル-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル]オキシ-2-メチル-ブタン-2-オールの合成〉
4-[[3-アミノ-4-(メチルアミノ)-5-キノリル]オキシ]-2-メチル-ブタン-2-オール(70.00mg、254.22μmol、1.0当量)と、2-エトキシ酢酸(1.65g、15.85mmol、1.50mL、62.4当量)と、4Å MS(100.00mg)とを、マイクロ波管内に置いた。密閉した管をマイクロ波下120℃で30分加熱した。混合液を濾過した。濾液を、DCM(50mL)及び水(10mL)で希釈し、水性NaOH(2M)でpH=7に調整した。有機層を分離し、ブライン(10mL)で洗い、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗生成物を分取TLC(DCM/MeOH=15/1)で精製した。4-[2-(エトキシメチル)-1-メチル-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル]オキシ-2-メチル-ブタン-2-オールの所望生成物(20.00mg、58.24μmol、22.91%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm: 9.25 (s, 1H), 7.88 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.59 (t, J = 8.2 Hz, 1H), 7.10 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 4.89 (s, 2H), 4.48 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 4.32 (s, 3H), 3.66-3.61 (m, 2H), 2.20 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 1.38 (s, 6H), 1.26 (m, 3H); ES-LCMS m/z: 344.3 [M+H]+.
【0137】
〈工程5:4-[2-(エトキシメチル)-1-メチル-5-オキシド-イミダゾ[4,5-c]キノリン-5-イウム-9-イル]オキシ-2-メチル-ブタン-2-オールの合成〉
4-[2-(エトキシメチル)-1-メチル-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル]オキシ-2-メチル-ブタン-2-オール(20.00mg、58.24μmol、1.0当量)のDCM(5.00mL)中溶液に、m-CPBA(23.65mg、116.48μmol、85%の純度、2.0当量)を加えた。結果として得られた混合液を25℃で0.5時間撹拌した。溶媒を真空中で除去した。残渣を分取TLC(DCM/MeOH=10/1)で精製した。4-[2-(エトキシメチル)-1-メチル-5-オキシド-イミダゾ[4,5-c]キノリン-5-イウム-9-イル]オキシ-2-メチル-ブタン-2-オールの所望生成物(20.00mg、crude)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm: 9.28 (s, 1H), 8.70 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.71 (t, J = 8.2 Hz, 1H), 7.22 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 4.86 (s, 2H), 4.52-4.48 (m, 2H), 4.28 (s, 3H), 3.67-3.61 (m, 2H), 2.23-2.16 (m, 2H), 1.35 (s, 6H), 1.29-1.27 (m, 3H); ES-LCMS m/z: 360.3 [M+H]+.
【0138】
〈工程6:4-[4-アミノ-2-(エトキシメチル)-1-メチル-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル]オキシ-2-メチル-ブタン-2-オールの合成〉
4-[2-(エトキシメチル)-1-メチル-5-オキシド-イミダゾ[4,5-c]キノリン-5-イウム-9-イル]オキシ-2-メチル-ブタン-2-オール(20.00mg、55.65μmol、1.0当量)とNH3.H2O(69.66mg、556.45μmol、76.54μL、28%の純度、10.0当量)とのCHCl3(2.00mL)中溶液に、TsCl(15.91mg、83.47μmol、1.5当量)を加えた。結果として得られた混合液を25℃で0.5時間撹拌した。溶媒を真空中で除去した。残渣を分取HPLC(溶離液としてMeCN/H2O、酸性条件)で精製した。凍結乾燥後、4-[4-アミノ-2-(エトキシメチル)-1-メチル-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル]オキシ-2-メチル-ブタン-2-オールの所望生成物(6.00mg、15.19μmol、27.30%の収率、HCl塩として)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, CD3OD) δ ppm: 7.65 (t, J = 8.2 Hz, 1H), 7.31 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.18 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 4.85 (s, 2H), 4.48 (t, J = 7.8 Hz, 2H), 4.26 (s, 3H), 3.68-3.63 (m, 2H), 2.16 (t, J = 7.8 Hz, 2H), 1.31 (s, 6H), 1.26 (t, J = 6.8 Hz, 3H); ES-LCMS m/z: 359.3 [M+H]+.
【0139】
以下の化合物を実施例5及び6と同様の方法で対応する試薬を用いることで調製した。
【0140】
【0141】
2-(エトキシメチル)-9-(2-イソプロポキシエトキシ)-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-4-アミンを、白色固体として、HCl塩として、100%の純度を有し、40.79%の収率で得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm: 7.63 (t, J = 8.2 Hz, 1H), 7.30 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.18 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 4.79 (s, 2H), 4.54-4.51 (m, 2H), 3.94-3.91 (m, 2H), 3.75-3.69 (m, 1H), 3.66-3.64 (m, 2H), 1.24 (t, J = 7.0 Hz, 3H), 1.15 (d, J = 6.0 Hz, 6H) ; ES-LCMS m/z: 345.3 [M+H].
【0142】
(実施例7)
《4-[4-アミノ-2-(エトキシメチル)-1-イソブチル-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル]オキシ-2-メチル-ブタン-2-オールの合成》
【化25】
【0143】
〈工程1:3-アミノ-4-(イソブチルアミノ)キノリン-5-オールの合成〉
N4-イソブチル-5-メトキシ-キノリン-3,4-ジアミン(450.00mg、1.83mmol、1.0当量)のDCM(30.00mL)中溶液に、BBr3(2.30g、9.17mmol、883.73μL、5.0当量)を-78℃で滴下して加えた。結果得られた混合液を60℃で2時間撹拌した。混合液をMeOH(100mL)に-30℃で滴下して加えた。溶媒を真空中で除去した。3-アミノ-4-(イソブチルアミノ)キノリン-5-オールの所望生成物(500.00mg、1.64mmol、89.81%の収率、2HCl塩として)を褐色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm: 8.19 (s, 1H), 7.65 (t, J = 8.2 Hz, 1H), 7.24 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.97 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 3.80 (d, J = 6.4 Hz, 2H), 2.07-2.02 (m, 1H), 1.10 (d, J = 6.4 Hz, 6H); ES-LCMS m/z: 232.3 [M+H]+.
【0144】
〈工程2:2-(エトキシメチル)-1-イソブチル-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-オールの合成〉
3-アミノ-4-(イソブチルアミノ)キノリン-5-オール(450.00mg、1.48mmol、1.0当量、2HCl塩として)のピリジン(4.90g、61.95mmol、5.0mL、41.9当量)中溶液に、2-エトキシアセチルクロリド(271.92mg、2.22mmol、1.5当量)を加えた。結果得られた混合液を25℃で1時間撹拌した。溶媒を真空中で除去した。残渣を、NaOH(2M、7.40mmol、3.0mL、5.0当量)に溶かし、100℃で2時間撹拌した。混合液をDCM(40mL)と水(10mL)との間で分離した。有機層を分離し、ブライン(10mL)で洗い、Na2SO4の上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(DCMからDCM/MeOH=10/1)で精製した。2-(エトキシメチル)-1-イソブチル-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-オールの所望生成物(100.00mg、334.03μmol、22.58%の収率)を赤色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm: 9.06 (s, 1H), 7.69-7.67 (m, 1H), 7.56 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 7.11-7.08 (m, 1H), 4.89 (s, 2H), 4.65-4.63 (m. 2H), 3.68-3.62 (m, 2H), 2.24-2.16 (m, 1H), 1.26 (t, J = 7.0 Hz, 3H), 0.79-0.76 (m, 6H); ES-LCMS m/z: 300.3 [M+H]+.
【0145】
〈工程3:4-[2-(エトキシメチル)-1-イソブチル-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル]オキシ-2-メチル-ブタン-2-オールの合成〉
2-(エトキシメチル)-1-イソブチル-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-オール(60.00mg、200.42μmol、1.0当量)と、TBAB(64.61mg、200.42μmol、1.0当量)と、KI(33.27mg、200.42μmol、1.0当量)とのNaOH(2M、300.63μL、3.0当量)中溶液に、(3-ヒドロキシ-3-メチル-ブチル)4-メチルベンゼンスルホネート(155.32mg、601.26μmol、3.0当量)のDCM(3.00mL)中溶液を加えた。結果得られた混合液を25℃で64時間撹拌した。反応混合液を、H2O(20mL)で希釈し、DCM(50mL×2)で抽出した。まとめた有機層をブライン(20mL)で洗い、Na2SO4の上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して残渣を得た。残渣をカラムクロマトグラフィー(DCMからDCM/MeOH=10/1)で精製した。4-[2-(エトキシメチル)-1-イソブチル-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル]オキシ-2-メチル-ブタン-2-オールの所望生成物(60.00mg、155.64μmol、77.66%の収率)を赤色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm: 9.26 (s, 1H), 7.88 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.59 (t, J = 8.2 Hz, 1H), 7.09 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 4.88 (s, 2H), 4.68 (br, s. 2H), 4.48 (t, J = 7.4 Hz, 2H), 3.65-3.59 (m, 2H), 2.19 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 2.06-2.02 (m, 1H), 1.34 (s, 6H), 1.28-1.24(m, 3H), 0.66 (d, J = 6.0 Hz, 6H); ES-LCMS m/z: 386.4 [M+H]+.
【0146】
〈工程4:4-[2-(エトキシメチル)-1-イソブチル-5-オキシド-イミダゾ[4,5-c]キノリン-5-イウム-9-イル]オキシ-2-メチル-ブタン-2-オールの合成〉
4-[2-(エトキシメチル)-1-イソブチル-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル]オキシ-2-メチル-ブタン-2-オール(60.00mg、155.64μmol、1.0当量)のDCM(10.00mL)中溶液に、m-CPBA(47.40mg、233.46μmol、85%の純度、1.5当量)を加えた。結果として得られた混合液を25℃で0.5時間撹拌した。溶媒を真空中で除去した。残渣を分取TLC(DCM/MeOH=10/1)で精製した。4-[2-(エトキシメチル)-1-イソブチル-5-オキシド-イミダゾ[4,5-c]キノリン-5-イウム-9-イル]オキシ-2-メチル-ブタン-2-オールの所望生成物(50.00mg、124.53μmol、80.01%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm: 9.07 (s, 1H), 8.68 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.68 (t, J = 8.4 Hz, 1H), 7.22 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 4.84 (s, 2H), 4.61 (br, s. 2H), 4.51 (t, J = 7.8 Hz, 2H), 3.65-3.59 (m, 2H), 2.19 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 1.99-1.94 (m, 1H), 1.35 (s, 6H), 1.29-1.27(m, 3H), 0.67 (d, J = 6.0 Hz, 6H); ES-LCMS m/z: 402.4 [M+H]+.
【0147】
〈工程5:4-[4-アミノ-2-(エトキシメチル)-1-イソブチル-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル]オキシ-2-メチル-ブタン-2-オールの合成〉
4-[2-(エトキシメチル)-1-イソブチル-5-オキシド-イミダゾ[4,5-c]キノリン-5-イウム-9-イル]オキシ-2-メチル-ブタン-2-オール(50.00mg、124.53μmol、1.0当量)とNH3.H2O(155.89mg、1.25mmol、171.31μL、28%の純度、10.0当量)とのCHCl3(5.00mL)中溶液に、TsCl(28.49mg、149.44μmol、1.2当量)を加えた。結果として得られた混合液を25℃で0.5時間撹拌した。溶媒を真空中で除去した。残渣を分取HPLC(溶離液としてMeCN/H2O、酸性条件)で精製した。凍結乾燥後、4-[4-アミノ-2-(エトキシメチル)-1-イソブチル-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル]オキシ-2-メチル-ブタン-2-オールの所望生成物(26.50mg、60.38μmol、48.48%の収率、99.56%の純度、HCl塩として)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm: 7.69 (t, J = 8.2 Hz, 1H), 7.34 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 7.22 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 4.87 (s, 2H), 4.71 (br, s. 2H), 4.53 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 3.69-3.63 (m, 2H), 2.18 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 2.02-1.97 (m, 1H), 1.29 (s, 6H), 1.26 (t, J = 7.0 Hz, 3H), 0.74 (d, J = 4.2 Hz, 6H); ES-LCMS m/z: 401.4 [M+H]+.
【0148】
(実施例8)
《中間体の調製》
〈中間体1:4-クロロ-5-メトキシ-3-ニトロ-キノリン〉
【化26】
【0149】
〈工程1:2-メトキシ-6-[[(E)-2-ニトロビニル]アミノ]安息香酸の合成〉
NaOH(40.20g、1.01mol、3.4当量)の水(100mL)中溶液に、CH3NO2(23.73g、388.84mmol、21.00mL、1.3当量)を0℃で加えた。混合液を40℃まで温め、CH3NO2(23.73g、388.84mmol、21.00mL、1.3当量)の追加分を40℃でゆっくりと加えた。すべての固体が溶けて澄んだ赤色溶液が得られるまでこの温度を維持した。溶液を30℃まで冷やし、300gの欠氷内に注ぎ、濃HCl(100mL)で酸性化した。混合液をすぐに2-アミノ-6-メトキシ-安息香酸(50.00g、299.11mmol、1.0当量)と濃HCl(35mL)との水(1400mL)中溶液に加えた。溶液を20℃で16時間撹拌するに任せた。混合液を濾過した。ケーキを水(300mL×3)で洗い、真空中で乾燥させた。2-メトキシ-6-[[(E)-2-ニトロビニル]アミノ]安息香酸の所望生成物(67.00g、281.28mmol、94.04%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm: 7.70 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 7.51 (t, J = 8.4 Hz, 1H), 7.11 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.93 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.68 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 3.89 (d, J = 4.4 Hz, 3H); ES-LCMS m/z: 261.1 [M+Na]+.
【0150】
〈工程2:5-メトキシ-3-ニトロ-キノリン-4-オールの合成〉
2-メトキシ-6-[[(E)-2-ニトロビニル]アミノ]安息香酸(56.00g、235.10mmol、1.0当量)のAc2O(300.00mL)中溶液を105℃で0.5時間加熱し、澄んだ溶液を得た。AcOK(27.69g、282.12mmol、1.2当量)を加えた。結果得られた混合液を105℃で2時間撹拌した。混合液を濾過した。ケーキを酢酸(30mL×2)及び水(100mL×3)で洗った。ケーキをオイルポンプで乾燥させた。5-メトキシ-3-ニトロ-キノリン-4-オールの所望生成物(19.00g、86.29mmol、36.70%の収率)をオフホワイト固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 12.59 (s, 1H), 8.96 (s, 1H), 7.62 (t, J = 8.2 Hz, 1H), 7.16 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.95 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 3.83 (s, 3H); ES-LCMS m/z: 221.2 [M+H]+.
【0151】
〈工程3:4-クロロ-5-メトキシ-3-ニトロ-キノリンの合成〉
5-メトキシ-3-ニトロ-キノリン-4-オール(2.00g、9.08mmol、1.0当量)のSOCl2(8.20g、68.92mmol、5.00mL、7.6当量)中懸濁液に、DMF(66.39mg、908.35μmol、69.89μL、0.1当量)を加えた。結果得られた混合液を80℃で4時間撹拌した。溶媒を真空中で除去した。4-クロロ-5-メトキシ-3-ニトロ-キノリンの所望生成物(2.10g、8.80mmol、96.92%の収率)を褐色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm: 9.12 (s, 1H), 8.08 (t, J = 8.8 Hz, 1H), 7.96-7.92 (m, 1H), 7.20 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 4.08 (s, 3H); ES-LCMS m/z: 239.2 [M+H]+.
【0152】
〈中間体2:4-アミノ-3-ニトロ-キノリン-5-オール〉
【化27】
【0153】
〈工程1:5-メトキシ-3-ニトロ-キノリン-4-アミンの合成〉
4-クロロ-5-メトキシ-3-ニトロ-キノリン(5.28g、22.13mmol、1.0当量)のTHF(50mL)中溶液に、NH3.H2O(91.00g、726.96mmol、100.00mL、28%の純度、32.9当量)のTHF(100mL)中溶液を0℃て滴下して加えた。混合液を25℃で2時間撹拌した。反応混合液を濾過した。残渣を、H2O(50mL×3)で洗い、真空中で乾燥させた。5-メトキシ-3-ニトロ-キノリン-4-アミンの所望生成物(4.83g、22.03mmol、99.55%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm: 9.17 (s, 1H), 7.75 (t, J = 8.4 Hz, 1H), 7.46 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.15 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 4.13 (s, 3H); ES-LCMS m/z: 220.2 [M+H]+.
【0154】
〈工程2:4-アミノ-3-ニトロ-キノリン-5-オールの合成〉
5-メトキシ-3-ニトロ-キノリン-4-アミン(2.00g、9.12mmol、1.0当量)のDCM(100.00mL)中溶液に、BBr3(22.86g、91.20mmol、8.79mL、10.0当量)を-78℃で滴下して加えた。反応混合液を60℃で16時間撹拌した。反応混合液を、MeOH(200mL)に-30℃で加え、その後、減圧下で濃縮して残渣を得た。残渣を、DCM中に懸濁させ、濾過した。ケーキを真空中で乾燥させた。4-アミノ-3-ニトロ-キノリン-5-オールの所望生成物(2.53g、crude)を緑色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm: 9.41 (s, 1H), 7.83 (t, J = 8.4 Hz, 1H), 7.33 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.13 (d, J = 8.4 Hz, 1H); ES-LCMS m/z: 206.2 [M+H]+.
【0155】
〈中間体3:N
4-イソブチル-5-メトキシ-キノリン-3,4-ジアミン
【化28】
【0156】
〈工程1:N-イソブチル-5-メトキシ-3-ニトロ-キノリン-4-アミンの合成〉
2-メチルプロパン-1-アミン(612.91mg、8.38mmol、828.26μL、2.0当量)とEt3N(2.12g、20.95mmol、2.90mL、5.0当量)とのDCM(50.00mL)中溶液に、4-クロロ-5-メトキシ-3-ニトロ-キノリン(1.00g、4.19mmol、1.0当量)を加えた。結果として得られた混合液を25℃で0.5時間撹拌した。結果として得られた混合液を水(30mL)及びブライン(30mL)により抽出を介して洗った。有機層を無水Na2SO4の上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(PEからPE/EtOAc=1/1)で精製した。N-イソブチル-5-メトキシ-3-ニトロ-キノリン-4-アミンの所望生成物(1.00g、3.63mmol、86.69%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm: 8.85 (s, 1H), 7.70 (t, J = 8.2 Hz, 1H), 7.47 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.16 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 4.14 (s, 3H), 2.85 (d, J = 6.4 Hz, 2H), 2.04-1.94 (m, 1H), 1.00 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z: 276.2 [M+H]+.
【0157】
〈工程2:N4-イソブチル-5-メトキシ-キノリン-3,4-ジアミンの合成〉
N-イソブチル-5-メトキシ-3-ニトロ-キノリン-4-アミン(300.00mg、1.09mmol、1.0当量)のMeOH(50.00mL)中溶液に、N2下でラネーNi(100.00mg、1.17mmol、1.1当量)を加えた。懸濁液を、数回に渡り、真空下で脱気し且つH2でパージした。混合液をH2(15psi)下25℃で1時間撹拌した。反応混合液を濾過した。濾液を真空中で濃縮した。N4-イソブチル-5-メトキシ-キノリン-3,4-ジアミンの所望生成物(250.00mg、1.02mmol、93.49%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm: 8.28 (s, 1H), 7.42-7.40 (m, 1H), 7.33 (t, J = 8.2 Hz, 1H), 6.91 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 4.03 (s, 3H), 3.08 (d, J = 6.8 Hz, 2H), 1.90-1.80 (m, 1H), 1.02 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z: 246.3 [M+H]+.
【0158】
〈中間体4:4-[(3,4-ジアミノ-5-キノリル)オキシ]-2-メチル-ブタン-2-オール〉
【化29】
【0159】
〈工程1:4-[(4-アミノ-3-ニトロ-5-キノリル)オキシ]-2-メチル-ブタン-2-オールの合成〉
4-アミノ-3-ニトロ-キノリン-5-オール(1.50g、7.31mmol、1.0当量)と、TBAB(2.36g、7.31mmol、1.0当量)と、KI(405.04mg、2.44mmol、1.0当量)とのNaOH(2M、3.66mL、3.0当量)中溶液に、(3-ヒドロキシ-3-メチル-ブチル)4-メチルベンゼンスルホネート(5.67g、21.93mmol、3.0当量)のDCM(15.00mL)中溶液を加えた。結果得られた混合液を25℃で64時間撹拌した。反応混合液を、H2O(10mL)で希釈し、DCM(50mL×2)で抽出した。まとめた有機層をブライン(10mL)で洗い、無水Na2SO4の上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して残渣を得た。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO2、DCM/MeOH=100/1から20/1)で精製した。4-[(4-アミノ-3-ニトロ-5-キノリル)オキシ]-2-メチル-ブタン-2-オールの所望生成物(646.00mg、2.22mmol、30.34%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm: 9.59 (br s, 1H), 9.29 (s, 1H), 9.22 (br s, 1H), 7.63 (t, J = 8.2 Hz, 1H), 7.54 (dd, J = 8.4, 0.8 Hz, 1H), 6.92 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 4.38 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 2.14 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 1.41 (s, 6H); ES-LCMS m/z: 292.3 [M+H]+.
【0160】
〈工程2:4-[(3,4-ジアミノ-5-キノリル)オキシ]-2-メチル-ブタン-2-オールの合成〉
4-[(4-アミノ-3-ニトロ-5-キノリル)オキシ]-2-メチル-ブタン-2-オール(640.00mg、2.20mmol、1.0当量)のMeOH(150.00mL)中溶液に、N2下でラネーNi(200.00mg、2.33mmol、1.1当量)を加えた。懸濁液を、数回に渡り、真空下で脱気し且つH2でパージした。混合液をH2(15psi)下25℃で1時間撹拌した。反応混合液を濾過した。濾液を減圧下で濃縮して残渣を得た。生成物をさらなる精製を行わずに次の工程で直に使用した。4-[(3,4-ジアミノ-5-キノリル)オキシ]-2-メチル-ブタン-2-オールの所望粗生成物(570.00mg、2.18mmol、99.15%の収率)を黒褐色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm: 8.24 (s, 1H), 7.47 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.30 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 6.68 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 5.89 (br s, 2H), 4.28 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 2.11 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 1.36 (s, 6H); ES-LCMS m/z: 262.2 [M+H].
【0161】
〈中間体5:5-メトキシ-N-メチル-3-ニトロ-キノリン-4-アミン〉
【化30】
【0162】
4-クロロ-5-メトキシ-3-ニトロ-キノリン(1.00g、4.19mmol、1.0当量)のDCM(30.00mL)中溶液に、MeNH2(THF中2M、40.00mL、19.1当量)を加えた。混合液を25℃で2時間撹拌した。混合液を濃縮して残渣を得た。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO2、DCM/MeOH=50/1から20/1)で精製した。5-メトキシ-N-メチル-3-ニトロ-キノリン-4-アミンの所望生成物(400.00mg、1.72mmol、40.93%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm: 9.03 (s, 1H), 8.79 (s, 1H), 7.62-7.60 (m, 2H), 6.94-6.92 (m, 1H), 4.09 (s, 3H), 2.94 (d, J = 5.6 Hz, 3H); ES-LCMS m/z: 234.0 [M+H]+.
【0163】
〈中間体6:2-エトキシアセチルクロリド〉
【化31】
【0164】
2-エトキシ酢酸(1.00g、9.61mmol、909.09μL、1.0当量)と触媒量のDMF(10.00mg、136.82μmol、10.53μL、0.01当量)とのDCM(30.00mL)中溶液に、オキサリルクロリド(1.83g、14.41mmol、1.26mL、1.5当量)を0℃で加えた。結果得られた混合液を25℃で2時間撹拌した。反応混合液を減圧下で濃縮して溶媒を除去した。2-エトキシアセチルクロリド(900.00mg、7.34mmol、76.42%の収率)を黄色油として得た。
【0165】
〈中間体7:3-メトキシプロパノイルクロリド〉
【化32】
【0166】
3-メトキシプロパノイルクロリドを対応する開始材料である3-メトキシプロパン酸を用いて中間体6と同様にして黄色油として84.9%の収量で調製した。
【0167】
〈中間体8:(3-ヒドロキシ-3-メチル-ブチル)4-メチルベンゼンスルホネート〉
【化33】
【0168】
3-メチルブタン-1,3-ジオール(10.00g、96.02mmol、10.20mL、1.0当量)と、Et3N(14.57g、144.03mmol、19.96mL、1.5当量)と、DMAP(14.08g、115.22mmol、1.2当量)とのDCM(200.00mL)中溶液に、TsCl(17.39g、91.22mmol、0.95当量)のDCM(100mL)中溶液を0℃で滴下して加えた。結果得られた混合液を0℃で1時間撹拌した。混合液をクエン酸でpH=6に調整した。有機層を分離し、ブライン(100mL)で洗い、無水Na2SO4の上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。(3-ヒドロキシ-3-メチル-ブチル)4-メチルベンゼンスルホネート(19.80g、76.65mmol、79.83%の収率)を無色油として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm: 7.80-7.78 (m, 2H), 7.34 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 4.22-4.19 (m, 2H), 2.45 (s, 3H), 1.87-1.84 (m, 2H), 1.21 (d, J = 1.2 Hz, 6H); ES-LCMS m/z: 276.2 [M+H2O]+.
【0169】
〈中間体9:イソペンチル4-メチルベンゼンスルホネート〉
【化34】
【0170】
イソペンチル4-メチルベンゼンスルホネートを、対応する開始材料である3-メチルブタン-1-オールを用いて中間体8と同様に調製し、シリカゲルクロマトグラフィー(PE/EA=20/1から10/1)で精製し、黄色油として72.76%の単離収率を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm: 7.81-7.79 (m, 2H), 7.35 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 4.06 (t, J = 6.6 Hz, 2H), 2.46 (s, 3H), 1.70-1.67 (m, 1H), 1.57-1.51 (m, 2H), 0.88-0.84 (m, 6H); ES-LCMS m/z: 264.9 [M+Na]+.
【0171】
〈中間体10:2-イソプロポキシエチル4-メチルベンゼンスルホネート
【化35】
【0172】
2-イソプロポキシエチル4-メチルベンゼンスルホネートを対応する開始材料である2-イソプロポキシエタノールを用いて中間体8と同様にして無色油として81.44%の収率で調製した。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm: 7.80 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.33 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 4.14-4.11 (m, 2H), 3.60-3.58 (m, 2H), 3.55-3.54 (m, 1H), 2.44 (s, 3H), 1.08 (d, J = 6.0 Hz, 6H); ES-LCMS m/z: 259.3 [M+H]+.
【0173】
〈中間体11:3-ヒドロキシブチル4-メチルベンゼンスルホネート
【化36】
【0174】
3-ヒドロキシブチル4-メチルベンゼンスルホネートを対応する開始材料であるブタン-1,3-ジオールを用いて中間体8と同様にして無色油として59.04%の収率で調製した。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm: 7.83-7.79 (m, 2H), 7.37-7.34 (m, 2H), 4.26-4.22 (m, 1H), 4.15-4.12 (m, 1H), 3.98-3.93 (m, 1H), 2.46 (s, 3H), 1.85-1.81 (m, 1H), 1.74-1.68 (m, 1H), 1.20 (m, 3H); ES-LCMS m/z: 245.2 [M+H]+.
【0175】
〈中間体12:アセトニル4-メチルベンゼンスルホネート
【化37】
【0176】
アセトニル4-メチルベンゼンスルホネートを対応する開始材料である1-ヒドロキシプロパン-2-オンを用いて中間体8と同様にして無色油として25.31%の収率で調製した。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm: 7.82 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.37 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 4.48 (s, 2H), 2.46 (s, 3H), 2.22 (s, 3H); ES-LCMS m/z: 229.2 [M+H]+.
【0177】
他の2-アミノキノリン誘導体を、実施例1-7に記載のものと同様に調製した。これらをテーブル1に列記する。これらの化合物は、HCl塩の形態及び/又は中性アミンの形態で調製した。当業者であれば、実施例1-7に記載のものと同じ又は類似の方法により他の類似体を調製し得ることを明白に理解及び知悉できるだろう。これらの例は、本明細書に開示のものと同じ又は類似の方法を適用することにより作ることのできる類似体を制限するものではない。
【0178】
[テーブル1:調製した2-アミノ-キノリン誘導体]
【表10】
【表11】
【表12】
【0179】
化合物の機能性を、調製した化合物のいくつかについて、PBMCでのサイトカイン産生の刺激と判定により試験した。
【0180】
ヒトPBMCを、Ficoll遠心分離により健康なボランティアドナー由来の軟膜から調製し、1×106細胞/mLの最終細胞濃度に調整した。
【0181】
化合物の活性の評価のために、1×105個のPBMCを10%ウシ胎仔血清を添加したRPMI1640完全培地(カタログ番号:31800-022、GIBCO by Life Technologies、グランドアイランド、ニューヨーク州、米国)中で96ウェルプレートにまき、試験化合物を先ずDMSOに溶かし次にPBS及びRPMI1640培地で希釈して20μM(6.28μg/mLに相当)の終濃度とし、そして、96ウェル丸底プレートで3倍の連続希釈を行った。希釈した化合物100μlを同体積の1×105個のPBMCのプレートに加え、5%CO2の湿潤環境において37℃で20-22時間培養した。上清を集め、ELISAアッセイによるヒトIFN-α、IL12(p70)、及びIL-6分析を製造元(Mabtech AB、スウェーデン)の指示通りに行った。レシキモドを陽性対照として用いた。
【0182】
以下のテーブル2に、調製した化合物の大部分について、サイトカイン産生評価の試験結果を列記する。
【0183】
[テーブル2]
*
【表13】
【表14】
【表15】
【表16】
【表17】
【表18】
【表19】
*注記1:すべての化合物は10μMの濃度で試験した。
注記2:『+』はPMBC上でのIFNα又はIL-6の産生があったことを意味し、『-』はPMBC上でのIFNα又はIL-6の産生が検出されなかったことを意味する。
【0184】
[付記]
[付記1]
下式の化合物である又は下式の化合物の塩である、化合物。
【化38】
(ただし、破線は結合があること又はないことを示し、
A
1は、CR
1、NR
1A、又はNであり、
A
2は、CR
2、NR
2A、O、又はSであり、
B
1は、CR
5又はNであり、
B
2は、CR
6又はNであり、
B
3は、CR
7又はNであり、
R
1及びR
2は、独立して、F、Cl、Br、I、NO
2、CN、R
a、-OR
a、-NR
aR
b、-NHCOR
a、-NHSO
2R
a、-OCOR
a、又は-SO
2R
aであり、
Xは、結合、O、NR
a、-CO-、-SO-、又は-SO
2-、-CONR
a、ヒドロカルボニルであり、かつ、R
3は、H又はC
1-30オルガニルであり、又はX-R
3は、F又はClであり、
R
1A、R
2A、R
4、R
a、及びR
bは、独立して、H又はC
1-30オルガニルであり、
R
5、R
6、及びR
7は、独立して、F、Cl、Br、I、NO
2、CN、R
a、-OR
a、-NR
aR
b、-NHCOR
a、-NHSO
2R
a、-OCOR
a、-SO
2R
a、-SO
2NHR
a、又は-X
1-(C
mH
2mO
0-1)-Z-(C
nH
2n+1)、-(C
mH
2mO
0-1)-Z-(C
nH
2n+1)であり、ただし、R
5及びR
6、又は、R
6及びR
7は、任意に、結合して環を形成していてもよい。
(ただし、X
1は、結合、O、NR
a、-CO-、-SO-、又は-SO
2-であり、
Zは、結合、O、NHSO
2、又はNHCOであり、
mは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、又は10であり、及び、
nは、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、又は23である。))
【0185】
[付記2]
下式の化合物である又は下式の化合物の塩である、付記1に記載の化合物。
【化39】
若しくは、
【化40】
(ただし、R
3はC
1-30オルガニルである。)
【0186】
[付記3]
下式の化合物である又は下式の化合物の塩である、付記1に記載の化合物。
【化41】
(ただし、R
4は、H、C
1-30非芳香族オルガニル、又は、N原子に直接に結合されていない芳香族基を含有するC
1-30芳香族オルガニルである。)
【0187】
[付記4]
R1又はR1Aは、C1-12の任意で置換されているアルキルである、付記1から3のいずれか1つに記載の化合物。
【0188】
[付記5]
R1又はR1Aは、-CrH2r+1O又はそのエステルである(ただし、rは、1、2、3、4、5、6、7、8、9、又は10である。)、付記4に記載の化合物。
【0189】
[付記6]
R1又はR1Aは、-C3H7Oである、付記5に記載の化合物。
【0190】
[付記7]
R1又はR1Aは、-CH2OCH2CH3である、付記6に記載の化合物。
【0191】
[付記8]
R2又はR2Aは、H又はC1-12の任意で置換されているアルキルである、付記1から7のいずれか1つに記載の化合物。
【0192】
[付記9]
R2又はR2Aは、C1-6アルキル又は-CyH2y+1O若しくはそのエステルである(ただし、yは、1、2、3、4、5、6、7、8、9、又は10である。)、付記8に記載の化合物。
【0193】
[付記10]
R2又はR2Aは、CH3である、付記9に記載の化合物。
【0194】
[付記11]
R2又はR2Aは、Hである、付記8に記載の化合物。
【0195】
[付記12]
R2又はR2Aは、C4H9である、付記8に記載の化合物。
【0196】
[付記13]
R3は、C1-30の任意で置換されているアルキルである、付記1から12のいずれか1つに記載の化合物。
【0197】
[付記14]
R3は、C1-10アルキル又は-CwH2w+1O若しくはそのエステルである(ただし、wは、1、2、3、4、5、6、7、8、9、又は10である。)、付記13に記載の化合物。
【0198】
[付記15]
R3は、-(CtH2tO0-1)-Htである(ただし、tは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、又は10であり、及び、Htは、任意で置換されているC3-6ヘテロシクリルである。)、付記1から13のいずれか1つに記載の化合物。
【0199】
[付記16]
R3は、-(CuH2uO0-1)-Z-(CvH2v+1)である(ただし、Zは、結合、O、NHSO2、又はNHCOであり、uは、0、1、2、3、4、5、又は6であり、及び、vは、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、又は23である。)、付記1から13のいずれか1つに記載の化合物。
【0200】
[付記17]
R3は、-(CuH2uO0-1)-NRaRbであり、及び、uは、1、2、3、4、5、又は6である(ただし、Ra及びRbは、独立して、H又はC1-6アルキルである。)、付記1から13のいずれか1つに記載の化合物。
【0201】
[付記18]
R3は、C5H11Oである、付記14に記載の化合物。
【0202】
[付記19]
R3は、-CH2-CH2-CH(CH3)2OHである、付記18に記載の化合物。
【0203】
[付記20]
R3は、-CH2-CH2-CH2-NH2である、付記17に記載の化合物。
【0204】
[付記21]
R4は、H又はC1-6アルキルである、付記1から20のいずれか1つに記載の化合物。
【0205】
[付記22]
R4は、Hである、付記21に記載の化合物。
【0206】
[付記23]
R5は、Ra、F、Cl、-CO2Ra、-CONRaRb、CN、-ORa、-NRaRb、-OCORa、又は-SO2Ra、-SO2NHRaである(ただし、Ra及びRbは、独立して、H又はC1-6アルキルである。)、付記1から22のいずれか1つに記載の化合物。
【0207】
[付記24]
R5は、Hである、付記23に記載の化合物。
【0208】
[付記25]
R5は、-(CmH2mO0-1)-Z-(CnH2n+1)である(ただし、Zは、結合、O、NHSO2、又はNHCOであり、mは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、又は10であり、及び、nは、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24又は25である。)、付記1から20に記載の化合物。
【0209】
[付記26]
R6は、Ra、F、Cl、-CO2Ra、-CONRaRb、CN、-ORa、-NRaRb、-OCORa、又は-SO2Ra、-SO2NHRaである(ただし、Ra及びRbは、独立して、H又はC1-6アルキルである。)、付記1から25のいずれか1つに記載の化合物。
【0210】
[付記27]
R6は、Hである、付記26に記載の化合物。
【0211】
[付記28]
R6は、-(CmH2mO0-1)-Z-(CnH2n+1)である(ただし、Zは、結合、O、NHSO2、又はNHCOであり、mは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、又は10であり、及び、nは、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、又は23である。)、付記1から25のいずれか1つに記載の化合物。
【0212】
[付記29]
R7は、Ra、F、Cl、-CO2Ra、-CONRaRb、CN、-ORa、-NRaRb、-OCORa、又は-SO2Ra、-SO2NHRaである(ただし、Ra及びRbは、独立して、H又はC1-6アルキルである。)、付記1から28のいずれか1つに記載の化合物。
【0213】
[付記30]
R7は、Hである、付記29に記載の化合物。
【0214】
[付記31]
R7は、-(CmH2mO0-1)-Z-(CnH2n+1)である(ただし、Zは、結合、O、NHSO2、又はNHCOであり、mは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、又は10であり、及び、nは、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、又は23である。)、付記1から28のいずれか1つに記載の化合物。
【0215】
[付記32]
R8は、H、OH、又はCH3である、付記1から31のいずれか1つに記載の化合物。
【0216】
[付記33]
R8は、OHである、付記32に記載の化合物。
【0217】
[付記34]
R8は、Hである、付記32に記載の化合物。
【0218】
[付記35]
下式の化合物のいずれかである、又は、下式の化合物のいずれかの塩である、又は、-OH基を有する下式の化合物のいずれかのエステルである、化合物。
【化42】
【化43】
【化44】
【化45】
【0219】
[付記36]
任意で置換されている9-メトキシ-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-4-アミンである化合物。
【0220】
[付記37]
任意で置換されている9-メトキシ-2H-ピラゾロ[3,4-c]キノリン-4-アミンである化合物。
【0221】
[付記38]
任意で置換されている1-(4-アミノ-2-(エトキシメチル)-9-メトキシ-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-1-イル)-2-メチルプロパン-2-オール若しくはその塩、任意で置換されている2-(エトキシメチル)-1-イソブチル-9-メトキシ-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-4-アミン若しくはその塩、任意で置換されている1-(4-アミノ-9-メトキシ-2-(2-メトキシエチル)-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-1-イル)-2-メチルプロパン-2-オール若しくはその塩、任意で置換されている1-(4-アミノ-2-(2-ヒドロキシエチル)-9-メトキシ-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-1-イル)-2-メチルプロパン-2-オール若しくはその塩、任意で置換されている4-((4-アミノ-2-(エトキシメチル)-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル)オキシ)-2-メチルブタン-2-オール若しくはその塩、任意で置換されている2-(エトキシメチル)-9-(イソペンチルオキシ)-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-4-アミン若しくはその塩、任意で置換されている4-((4-アミノ-2-(エトキシメチル)-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル)オキシ)ブタン-2-オール若しくはその塩、任意で置換されている1-((4-アミノ-2-(エトキシメチル)-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル)オキシ)プロパン-2-オール若しくはその塩、任意で置換されている4-((4-アミノ-2-(2-メトキシエチル)-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル)オキシ)-2-メチルブタン-2-オール若しくはその塩、任意で置換されている4-((4-アミノ-2-(エトキシメチル)-1-メチル-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル)オキシ)-2-メチルブタン-2-オール若しくはその塩、任意で置換されている2-(エトキシメチル)-9-(2-イソプロポキシエトキシ)-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-4-アミン若しくはその塩、任意で置換されている4-((4-アミノ-2-(エトキシメチル)-1-イソブチル-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル)オキシ)-2-メチルブタン-2-オール若しくはその塩、任意で置換されている2-(エトキシメチル)-1-(2-イソプロポキシエチル)-9-メトキシ-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-4-アミン若しくはその塩、任意で置換されている4-(4-アミノ-2-(エトキシメチル)-9-メトキシ-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-1-イル)-2-メチルブタン-2-オール若しくはその塩、任意で置換されている2-(エトキシメチル)-9-イソブトキシ-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-4-アミン若しくはその塩、任意で置換されている2-(エトキシメチル)-9-(2-イソプロポキシエトキシ)-1-メチル-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-4-アミン若しくはその塩、任意で置換されている2-(エトキシメチル)-9-(イソペンチルオキシ)-1-メチル-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-4-アミン若しくはその塩、任意で置換されている2-(エトキシメチル)-9-イソブトキシ-1-メチル-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-4-アミン若しくはその塩、任意で置換されているN-(3-((4-アミノ-2-(エトキシメチル)-1-メチル-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル)オキシ)プロピル)メタンスルホンアミド若しくはその塩、任意で置換されているN-(2-(2-((4-アミノ-2-(エトキシメチル)-1-メチル-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル)オキシ)エトキシ)エチル)-メタンスルホンアミド若しくはその塩、任意で置換されているN-(3-((4-アミノ-2-(エトキシメチル)-1-メチル-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル)オキシ)プロピル)アセトアミド若しくはその塩、任意で置換されているN-(4-((4-アミノ-2-(エトキシメチル)-1-メチル-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル)オキシ)ブチル)メタンスルホンアミド若しくはその塩、任意で置換されているN-(3-((4-アミノ-2-(エトキシメチル)-1-メチル-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル)オキシ)プロピル)ステアルアミド若しくはその塩、任意で置換されているN-(4-((4-アミノ-2-(エトキシメチル)-1-メチル-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル)オキシ)ブチル)アセトアミド若しくはその塩、任意で置換されているN-(4-((4-アミノ-2-(エトキシメチル)-1-メチル-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル)オキシ)ブチル)-ステアルアミド若しくはその塩、任意で置換されている2-(エトキシメチル)-1-メチル-9-(2-モルホリノエトキシ)-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-4-アミン若しくはその塩、任意で置換されている2-(エトキシメチル)-1-メチル-9-((テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-4-アミン若しくはその塩、任意で置換されている2-(エトキシメチル)-1-メチル-9-(ピロリジン-3-イルオキシ)-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-4-アミン若しくはその塩、任意で置換されている2-(エトキシメチル)-1-メチル-9-(ピペリジン-4-イルオキシ)-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-4-アミン若しくはその塩、任意で置換されているN-(3-((4-アミノ-2-(エトキシメチル)-1-メチル-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル)オキシ)プロピル)パルミトアミド若しくはその塩、任意で置換されているN-(4-((4-アミノ-2-(エトキシメチル)-1-メチル-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル)オキシ)ブチル)パルミトアミド若しくはその塩、任意で置換されている9-(3-アミノプロポキシ)-2-(エトキシメチル)-1-メチル-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-4-アミン若しくはその塩、任意で置換されている2-(エトキシメチル)-9-イソプロポキシ-1-メチル-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-4-アミン若しくはその塩、任意で置換されている1-((4-アミノ-2-(エトキシメチル)-1-メチル-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル)オキシ)-2-メチルプロパン-2-オール若しくはその塩、任意で置換されている2-(エトキシメチル)-3,4-ジヒドロ-5-オキサ-1,2a,9-トリアザナフト[2,1,8-cde]アズレン-10-アミン若しくはその塩、任意で置換されている(R)-2-(10-アミノ-2-(エトキシメチル)-3,4-ジヒドロ-5-オキサ-1,2a,9-トリアザナフト[2,1,8-cde]アズレン-3-イル)プロパン-2-オール若しくはその塩、任意で置換されている(S)-2-(10-アミノ-2-(エトキシメチル)-3,4-ジヒドロ-5-オキサ-1,2a,9-トリアザナフト[2,1,8-cde]アズレン-3-イル)プロパン-2-オール若しくはその塩、任意で置換されている(S)-2-アミノ-12-(エトキシメチル)-6-メチル-6,7-ジヒドロ-5H-3,4-(アゼノメテノ)[1,5]オキサゾシノ[4,3,2-de]キノリン-6-オール若しくはその塩、任意で置換されている(R)-2-アミノ-12-(エトキシメチル)-6-メチル-6,7-ジヒドロ-5H-3,4-(アゼノメテノ)[1,5]オキサゾシノ[4,3,2-de]キノリン-6-オール若しくはその塩、任意で置換されている(R)-2-アミノ-12-(エトキシメチル)-6,7-ジヒドロ-5H-3,4-(アゼノメテノ)[1,5]オキサゾシノ[4,3,2-de]キノリン-6-オール若しくはその塩、任意で置換されている(S)-2-アミノ-12-(エトキシメチル)-6,7-ジヒドロ-5H-3,4-(アゼノメテノ)[1,5]オキサゾシノ-[4,3,2-de]キノリン-6-オール若しくはその塩、任意で置換されている2-アミノ-12-(エトキシメチル)-5H-3,4-(アゼノメテノ)[1,5]オキサゾシノ[4,3,2-de]キノリン-6(7H)-オン若しくはその塩、又は、任意で置換されているtert-ブチル4-((4-アミノ-2-(エトキシメチル)-1-メチル-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-9-イル)オキシ)ピペリジン-1-カルボキシレート若しくはその塩である、付記36に記載の化合物。
【0222】
[付記39]
任意で置換されている4-アミノ-2H-ピラゾロ[3,4-c]キノリン-9-オール若しくはその塩、任意で置換されている4-アミノ-2-イソペンチル-2H-ピラゾロ[3,4-c]キノリン-9-オール若しくはその塩、任意で置換されている2-イソペンチル-9-(イソペンチルオキシ)-2H-ピラゾロ[3,4-c]キノリン-4-アミン若しくはその塩、又は、任意で置換されている2-ブチル-9-(イソペンチルオキシ)-2H-ピラゾロ[3,4-c]キノリン-4-アミン若しくはその塩である、付記37に記載の化合物。
【0223】
[付記40]
付記1から39のいずれか1つに記載の化合物を治療を必要とする哺乳類に投与することを含む、ウイルス感染、がん、又はアレルギー性疾患の治療法。
【0224】
[付記41]
ウイルス感染、がん、又はアレルギー性疾患の治療のための薬剤の製造における、付記1から39のいずれか1つに記載の化合物の使用。
【0225】
[付記42]
前記ウイルス感染がHCV感染を含む、付記40に記載の方法、又は、付記41に記載の使用。
【0226】
[付記43]
付記1から39のいずれか1つに記載の化合物を含む、哺乳類への投与に適した剤形。