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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-18
(45)【発行日】2022-11-29
(54)【発明の名称】装身具
(51)【国際特許分類】
   A44C 7/00 20060101AFI20221121BHJP
【FI】
A44C7/00 A
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2022144044
(22)【出願日】2022-09-09
【審査請求日】2022-09-09
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】501215842
【氏名又は名称】株式会社小林貴金属
(74)【代理人】
【識別番号】100128071
【弁理士】
【氏名又は名称】志村 正樹
(72)【発明者】
【氏名】小林 晴記
【審査官】木戸 優華
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-121382(JP,A)
【文献】特開2012-170766(JP,A)
【文献】特開2000-60612(JP,A)
【文献】特開2019-181053(JP,A)
【文献】登録実用新案第3130993(JP,U)
【文献】特開2021-179250(JP,A)
【文献】実開昭56-76711(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A44C 7/00
F16B 43/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
突出部を備える貴金属製の第一部材と、
前記突出部の両側に隙間が形成されるように前記突出部を挟む一対の張出部を備える貴金属製の第二部材と、
前記両側の隙間にそれぞれ配置され、下面同士で重なり合っている一対のステンレス製のワッシャーと、
前記突出部、前記一対の張出部、および前記ワッシャーの回動軸となる軸体と、
を有し、
前記第一部材と前記第二部材とで被保持体を挟む装身具であって、
前記ワッシャーが、中心孔と、前記中心孔の周囲に設けられた環状の第一基部と、前記第一基部の周囲に設けられ、前記第一基部の下面と平らにつながる下面、および前記第一基部の上面から飛び出た上面を有する第二基部とを備え、
前記第二基部が、前記第一基部につながるように外側から切り欠かれた複数の切欠部と、前記第一基部につながらないように外側から上面に形成された複数の溝部とを備え、
前記第一部材が、前記一対のワッシャーの一方の前記複数の切欠部および前記複数の溝部に入り込んでおり、
前記第二部材が、前記一対のワッシャーの他方の前記複数の切欠部および前記複数の溝部に入り込んでいる装身具。
【請求項2】
請求項1において、
前記切欠部と前記溝部が、前記ワッシャーの周方向に沿って交互に設けられている装身具。
【請求項3】
請求項1または2において、
前記ワッシャーの上面から見た前記切欠部の外周形状がU字状である装身具。
【請求項4】
請求項3において、
前記ワッシャーの上面から見た前記切欠部の左右対象軸が、前記ワッシャーの中心と重ならない装身具。
【請求項5】
請求項1または2において、
前記第二基部の外壁面から外側に飛び出している飛出部をさらに有する装身具。
【請求項6】
突出部を備える貴金属製の第一部材と、前記突出部の両側に隙間が形成されるように前記突出部を挟む一対の張出部を備える貴金属製の第二部材とで被保持体を挟む装身具の前記突出部と前記一対の張出部の間に挿入するステンレス製のワッシャーであって、
中心孔と、
前記中心孔の周囲に設けられた環状の第一基部と、
前記第一基部の周囲に設けられ、前記第一基部の下面と平らにつながる下面、および前記第一基部の上面から飛び出た上面を有する第二基部と、
を有し、
前記第二基部が、前記第一基部につながるように外側から切り欠かれた複数の切欠部と、前記第一基部につながらないように外側から上面に形成された複数の溝部とを備えるワッシャー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、身体の一部などである被保持体を挟むことによって被保持体に保持されるクリップ式の装身具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ピンを軸として2つの部材が回動し、これらの2つの部材がピンと反対側で耳たぶを挟むクリップ式イヤリングが知られている。クリップ式イヤリングは、開閉を繰り返しているうちに緩んでくる。特許文献1には、主装飾体と副装飾体の回動部の隙間に特殊な円形金属板材を介装することによって、この緩みを解消しようとしたクリップ式イヤリングが記載されている。しかしながら、このクリップ式イヤリングであっても、長期にわたって開閉を繰り返すと、緩みが生じてくる場合がある。開閉を繰り返し続けても緩まない装身具の出現が望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許第4592116号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願は、このような事情に鑑みてなされたものであり、軸体を軸として2つの部材を回動しても、これらの部材が長期にわたって緩まない装身具を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願の装身具は、突出部を備える貴金属製の第一部材と、突出部の両側に隙間が形成されるように突出部を挟む一対の張出部を備える貴金属製の第二部材と、両側の隙間にそれぞれ配置され、下面同士で重なり合っている一対のステンレス製のワッシャーと、突出部、一対の張出部、およびワッシャーの回動軸となる軸体とを有し、ワッシャーが、中心孔と、中心孔の周囲に設けられた環状の第一基部と、第一基部の周囲に設けられ、第一基部の下面と平らにつながる下面、および第一基部の上面から飛び出た上面を有する第二基部とを備え、第二基部が、第一基部につながるように外側から切り欠かれた複数の切欠部と、第一基部につながらないように外側から上面に形成された複数の溝部とを備え、第一部材が、一対のワッシャーの一方の複数の切欠部および複数の溝部に入り込んでおり、第二部材が、一対のワッシャーの他方の複数の切欠部および複数の溝部に入り込んでおり、第一部材と第二部材とで被保持体を挟む。
【0006】
本願のワッシャーは、突出部を備える貴金属製の第一部材と、突出部の両側に隙間が形成されるように突出部を挟む一対の張出部を備える貴金属製の第二部材とで被保持体を挟む装身具の突出部と一対の張出部の間に挿入するステンレス製のワッシャーであって、中心孔と、中心孔の周囲に設けられた環状の第一基部と、第一基部の周囲に設けられ、第一基部の下面と平らにつながる下面、および第一基部の上面から飛び出た上面を有する第二基部とを有し、第二基部が、第一基部につながるように外側から切り欠かれた複数の切欠部と、第一基部につながらないように外側から上面に形成された複数の溝部を備える。
【発明の効果】
【0007】
本願の装身具では、2つの部材間の2か所の隙間のそれぞれに一対のワッシャーが配置され、これら一対のそれぞれのワッシャーの外側には所定の切欠部と溝部が設けられている。これらの切欠部と溝部には2つの部材が入り込んでいる上、一対のワッシャーの間で大きな摩擦力が生じている。このため、本願の装身具によれば、2つの部材の回動が一対のワッシャーの回動と連動し、2つの部材の開閉状態が長期にわたって維持できる。また、2つの部材を備える開閉型の装身具の回動部に本願のワッシャーを用いれば、この回動部が長期にわたって緩まない。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施形態のイヤリングの正面図。
図2】実施形態のイヤリングの第一部材の正面図(a)と背面図(b)。
図3】実施形態のイヤリングの第二部材の正面図(a)と背面図(b)。
図4図1のイヤリングのA-A線部分断面図。
図5】実施形態のイヤリングのワッシャーの正面図。
図6】実施形態のイヤリングのワッシャーの背面図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本願の装身具とワッシャーについて、図面を参照しながら実施形態に基づいて説明する。なお、ワッシャーは装身具の構成部材として説明する。図面は、装身具、ワッシャー、これらの構成部材、およびこれらの周辺部材を模式的に表したものであり、これらの実物の寸法および寸法比は、図面上の寸法および寸法比と必ずしも一致していない。また、特に断りがない限り、本明細書では便宜上、図1に示す装身具の向きを基準に装身具の上下方向を表し、図5に示すワッシャーの正面をワッシャーの上面とする。重複説明は適宜省略し、同一部材には同一符号を付与することがある。
【0010】
図1は、本願の実施形態の装身具であるクリップ式のイヤリング10の正面を示している。イヤリング10は、第一部材12と、第二部材14と、ワッシャー16と、軸体18を備えている。なお、図1では、見やすくするために、ワッシャー16の外周を円形で表している。ワッシャー16の詳細形状は後述する。第一部材12と第二部材14は、下部を回動軸として回動する。この第一部材12と第二部材14の回動によって、イヤリング10の上部が開閉する。
【0011】
第一部材12と第二部材14を回動させながらイヤリング10の上部を開き、イヤリング10の上部の開口を被保持体である耳たぶの前後に配置し、イヤリング10の上部を閉じてイヤリング10で耳たぶを挟む。こうして、イヤリング10は耳に装着される。なお、装身具はイヤリング以外であってもよく、人間の身体以外、例えばペット、携行品、日用品、または家具等を挟んでもよい。
【0012】
図2(a)は第一部材12の正面を、図2(b)は第一部材12の背面をそれぞれ示している。図2(a)に示す第一部材12の正面は、図1に示す第一部材12の左側面である。貴金属製の第一部材12は突出部12aを備えている。図3(a)は第二部材14の正面を、図3(b)は第二部材14の背面をそれぞれ示している。図3(a)に示す第二部材14の正面は、図1に示す第二部材14の右側面である。図4は、図1のイヤリング10のA-A線の断面の一部分を示している。貴金属製の第二部材14は、突出部12aの両側の隙間である第一隙間20と第二隙間22が形成されるように、突出部12aを挟む一対の張出部である第一張出部14aと第二張出部14bを備えている。
【0013】
一対のステンレス製のワッシャー16,16は、第一隙間20と第二隙間22にそれぞれ配置され、下面同士、つまり下面16uと下面16uで重なり合っている。ステンレスは金属の中で摩擦係数が比較的大きいので、この下面同士の接触によって、2枚のワッシャー16,16の間には十分な摩擦力が発生する。このため、詳細な機構は後述するが、一方のワッシャー16と連動して回動する第一部材12と、他方のワッシャー16と連動して回動する第二部材14は、長期にわたって意図しない回動が起きにくい。軸体18は、突出部12a、第一張出部14a、第二張出部14b、およびワッシャー16,16,16,16の回動軸となっている。
【0014】
本実施形態では、貴金属製の軸体18が、第一張出部14a、第一隙間20内の2枚のワッシャー16,16、突出部12a、第二隙間22内の2枚のワッシャー16,16、および第二張出部14bを貫通している。そして、軸体18は、第一張出部14aおよび第二張出部14bの外側で金鎚などによって叩かれた後、レーザー溶接されて、第一張出部14aおよび第二張出部14bと一体化されている。このため、軸体18は、第二部材14に対して固定されており、第一部材12は、軸体18に対して自由に回動できる。すなわち、第一部材12は第二部材14に対して回動可能である。なお、軸体18は、第一張出部14aと第二張出部14bを貫通しないで、第一張出部14aと第二張出部14bのそれぞれの内側で保持または固定されていてもよい。
【0015】
図5は、ワッシャー16の正面(上面)を示している。図6は、ワッシャー16の背面(下面)を示している。ステンレス製の一体物であるワッシャー16は、中心孔16aと、第一基部16bと、第二基部16cと、飛出部16dを備えている。中心孔16aの内径は、軸体18の直径より大きい。中心孔16aの内径が大きくて、中心孔16aの内面と軸体18の側面との間に大きな摩擦力が生じなくても、第一隙間20と第二隙間22にそれぞれ設けられた2枚のワッシャー16,16の間に十分な摩擦力が生じている。このため、第一部材12と第二部材14は、意図された開閉位置で維持される。第一基部16bは、中心孔16aの周囲に設けられた環状の部位である。
【0016】
第二基部16cは、第一基部16bの周囲に設けられた環状の部位である。第二基部16cの下面16cbは、第一基部16bの下面16bbと平らにつながっている。すなわち、ワッシャー16の下面16uは、第一基部16bと第二基部16cの間で平坦になっている。第二基部16cの上面16ctは、第一基部16bの上面16btから飛び出ている。すなわち、ワッシャー16の上面16tは、第一基部16bと第二基部16cとの間で段差がある。そして、第二基部16cの上面16ctは、第一基部16bの上面16btより高い。すなわち、第二基部16cは第一基部16bより厚い。本実施形態では、第一基部16bの厚さは、第二基部16cの厚さの半分である。
【0017】
第二基部16cは、複数の切欠部16eと、複数の溝部16fを備えている。切欠部16eは、第一基部16bにつながるように外側から切り欠かれている。溝部16fは、第一基部16bにつながらないように外側から上面16ctに形成されている。本実施形態では、溝部16fの深さは、第二基部16cの厚さの半分である。すなわち、溝部16fの底面と第一基部16bの上面16btは、離れているものの同じ平面になっている。
【0018】
そして、第二部材14は、すなわち第一張出部14aは、第一隙間20内の第一張出部14aに近い方のワッシャー16の複数の切欠部16e、複数の溝部16f、および第一基部16bの上面16btに入り込んでいる。また、第一部材12は、すなわち突出部12aは、第一隙間20内の突出部12aに近い方のワッシャー16の複数の切欠部16e、複数の溝部16f、および第一基部16bの上面16btに入り込んでいる。
【0019】
このため、第一部材12が、突出部12aに近い方のワッシャー16と連動して回動し、第二部材14が、第一張出部14aに近い方のワッシャー16と連動して回動する。また、複数の溝部16fが第一基部16bにつながっていないので、すなわち、複数の溝部16fが第一基部16bと離れているので、第一部材12と第二部材14の溝部16f内でのワッシャー16の保持力が第一基部16bの方向に分散されない。したがって、第一部材12と第二部材14のワッシャー16との連動がより強固になる。
【0020】
このように、第一隙間20内の2枚のワッシャー16,16の間の摩擦が大きくても、ワッシャー16に対して第一部材12および第二部材14が空回りしにくくなる。なお、ワッシャー16に対して第一部材12または第二部材14が空回りし、これが繰り返されると、第一部材12および第二部材14が必要以上に回動しやすくなり、第一部材12と第二部材14が開かれた位置で停止しにくくなる。したがって、イヤリング10が耳たぶから落下するおそれが生じる。
【0021】
なお、第二隙間22内の一対のワッシャー16,16と、突出部12aと、第二張出部14bの関係も、第一隙間20内の一対のワッシャー16,16と、突出部12aと、第一張出部14aの関係と同様である。突出部12a、第一張出部14a、および第二張出部14bは、軸体18が第一張出部14aおよび第二張出部14bの外側で叩かれたときに、第一隙間20内または第二隙間22内のワッシャー16の複数の切欠部16e、複数の溝部16f、および第一基部16bの上面16btに入り込む。
【0022】
第一部材12および第二部材14は、貴金属のうち、金、銀、銅、および白金の少なくとも一種から主に構成されていることが好ましい。金、銀、銅、および白金の展性と延性は大きく、イヤリング10の製造工程で、第一部材12と第二部材14が複数の切欠部16eおよび複数の溝部16fに入り込みやすいからである。また、ワッシャー16は、突出部12a、第一張出部14a、および第二張出部14bからはみ出さない。このため、イヤリング10の見栄えをよくしつつ、第一部材12と第二部材14の緩みが抑えられる。
【0023】
本実施形態では、複数の切欠部16eと複数の溝部16fは、ワッシャー16の周方向に沿って交互に設けられている。このため、第一部材12と第二部材14が、ワッシャー16の周方向に沿って均等に、複数の切欠部16eと複数の溝部16fに入り込む。その結果、第一部材12または第二部材14とワッシャー16が、より連動して回動しやすくなる。また、本実施形態では、ワッシャー16の上面16tから見た切欠部16eの外周形状がU字状である。ワッシャー16の上面16tから見た切欠部16eのU字状の外周には角部がないため、イヤリング10の長期使用に伴う切欠部16eの角部からの損傷を防げる。
【0024】
このU字状の切欠部16eの左右対象軸16esは、ワッシャー16の中心16zと重ならないことが好ましい。第一部材12または第二部材14とワッシャー16の回動に伴う切欠部16eでのワッシャー16の内側方向の力が、中心16zに集中しないようにするためである。切欠部16eでの内側方向の力が中心16zに集中しないと、イヤリング10の長期使用に伴う部材の消耗の集中も回避でき、イヤリング10の長期使用に伴って、第一部材12と第二部材14の間に緩みが生じるのを抑えられる。
【0025】
ワッシャー16は、例えば以下のような二段階エッチングを経て作製される。まず、厚さが第二基部16cと同じステンレス製の長方形板の所定領域をマスクし、エッチング液に浸漬して第一段階エッチングを行う。第一段階エッチングにより、この長方形板の周囲である縁部と、中心孔16aおよび切欠部16eが形成されたワッシャー16の輪郭を備えるワッシャー部と、縁部とワッシャー部またはワッシャー部同士をつなぐ連結部が形成された第一段階基板が得られる。なお、縁部はなくてもよい。
【0026】
つぎに、第一段階基板の溝部16fおよび第一基部16bの上面16bt以外をマスクし、貫通しないようにエッチング液に所定時間だけ浸漬して第二段階エッチングを行う。なお、連結部には、片面または両面にマスクを形成してもよいし、第二段階エッチング時間によってはマスクを形成しなくてもよい。本実施形態では、溝部16fの深さと第一基部16bの厚さが、第二基部16cの厚さの半分になる時間だけエッチングする。第二段階エッチングにより、縁部と、中心孔16a、第一基部16b、第二基部16c、切欠部16e、および溝部16fが形成されたワッシャー16の輪郭を備えるワッシャー部と、縁部とワッシャー部またはワッシャー部同士をつなぐ連結部が形成された第二段階基板が得られる。そして、連結部を切断すると個々のワッシャー16が得られる。
【0027】
飛出部16dは、切断された連結部の残余であり、第二基部16cの外壁面から外側に飛び出している。通常の金属製品では、この飛出部16dを削り落とす必要がある。しかし、機能と美観に影響しないので、本実施形態では、ワッシャー16が飛出部16dを備えていてもよい。このように、飛出部16dを削り落とす必要がないので、ワッシャー16を製造するときのコスト、労力、および時間が削減できる。
【符号の説明】
【0028】
10 イヤリング
12 第一部材
12a 突出部
14 第二部材
14a 第一張出部
14b 第二張出部
16 ワッシャー
16a 中心孔
16b 第一基部
16bt 上面
16bb 下面
16c 第二基部
16ct 上面
16cb 下面
16d 飛出部
16e 切欠部
16es 左右対象軸
16f 溝部
16t 上面
16u 下面
16z 中心
18 軸体
20 第一隙間
22 第二隙間
【要約】
【課題】軸体を軸として2つの部材を回動しても、これらの部材が長期にわたって緩まない装身具を提供する。
【解決手段】装身具は、突出部を備える第一部材と、突出部の両側に隙間が形成されるように突出部を挟む一対の張出部を備える第二部材と、隙間に配置された一対のワッシャー16と、突出部、張出部、およびワッシャー16の回動軸となる軸体を備えている。
ワッシャー16は、中心孔16aと、その周囲の環状の第一基部16bと、さらにその周囲の環状の第二基部16cを備えている。第二基部16cは、第一基部16bにつながる複数の切欠部16eと、第一基部16bにつながらない複数の溝部16fを備えている。第一部材が、一方のワッシャー16の第一基部16b、切欠部16e、および溝部16fに入り込んでおり、第二部材が、他方のワッシャー16の第一基部16b、切欠部16e、および溝部16fに入り込んでいる。
【選択図】図5
図1
図2
図3
図4
図5
図6