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特許7179770ブランド消費財のターゲットマーケティングのためのオファー個別化エンジン
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-18
(45)【発行日】2022-11-29
(54)【発明の名称】ブランド消費財のターゲットマーケティングのためのオファー個別化エンジン
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/02 20120101AFI20221121BHJP
【FI】
G06Q30/02 438
G06Q30/02 446
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2019563367
(86)(22)【出願日】2018-05-11
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-07-16
(86)【国際出願番号】 US2018032449
(87)【国際公開番号】W WO2018213147
(87)【国際公開日】2018-11-22
【審査請求日】2021-03-31
(31)【優先権主張番号】62/507,113
(32)【優先日】2017-05-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/507,116
(32)【優先日】2017-05-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】15/879,991
(32)【優先日】2018-01-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】15/880,041
(32)【優先日】2018-01-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】507314729
【氏名又は名称】カタリナ マーケティング コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100099623
【弁理士】
【氏名又は名称】奥山 尚一
(74)【代理人】
【識別番号】100129425
【弁理士】
【氏名又は名称】小川 護晃
(74)【代理人】
【識別番号】100087505
【氏名又は名称】西山 春之
(74)【代理人】
【識別番号】100168642
【弁理士】
【氏名又は名称】関谷 充司
(74)【代理人】
【識別番号】100218604
【弁理士】
【氏名又は名称】池本 理絵
(74)【代理人】
【識別番号】100217076
【弁理士】
【氏名又は名称】宅間 邦俊
(74)【代理人】
【識別番号】100107319
【氏名又は名称】松島 鉄男
(74)【代理人】
【識別番号】100096769
【氏名又は名称】有原 幸一
(72)【発明者】
【氏名】シン,ズービン
(72)【発明者】
【氏名】スプレッチャー,ベンジャミン・エス
(72)【発明者】
【氏名】アガーワル,アンカー
(72)【発明者】
【氏名】マーコフ,ミコラ
(72)【発明者】
【氏名】ディクーン,カーク
【審査官】鈴木 和樹
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2011/0015987(US,A1)
【文献】特開2014-056587(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2011/0231264(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0262232(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2012/0221404(US,A1)
【文献】特開2015-007990(JP,A)
【文献】特開2016-066381(JP,A)
【文献】特表2012-524348(JP,A)
【文献】特許第6125700(JP,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
デジタルプロモーションエンジンにおいて、少なくとも1つのブランド消費財のブランド製造業者からのデジタルプロモーションペイロードを受信することであって、前記デジタルプロモーションペイロードが、前記ブランド消費財に関連付けられたデジタルプロモーション値を含むことと、
モバイルディスプレイパブリッシャのサプライサイドプラットフォームから、前記デジタルプロモーションエンジンへの入札要求を受信することと、
前記入札要求への入札応答を前記サプライサイドプラットフォームに提供することであって、前記入札応答が前記デジタルプロモーションペイロードを含むことと、
前記サプライサイドプラットフォームから、異なるデジタル広告エンティティからの1つまたは複数の入札のためのオークションを実施した後に前記入札応答が選択されたことの確認を受信することと、
前記デジタルプロモーションペイロードを、前記モバイルディスプレイパブリッシャからのリソースにアクセスしているモバイルデバイスに配信するためのコマンドを前記サプライサイドプラットフォームに提供することと、
前記モバイルデバイスから検出された前記デジタルプロモーションペイロードとの消費者のインタラクションに応答して前記デジタルプロモーション値を前記ブランド消費財のブランド製造業者に関連付けられた得意客識別にロードすることと、
前記デジタルプロモーションペイロードにおいてプラグインを含むことと、
ユーザが前記プラグインを作動させたときに、
リモートサーバによってホストされ、小売店舗のさらなるデジタルプロモーションコンテンツへのアクセスを提供するアプリケーションにアクセスするようにモバイルデバイスを誘導することと、
前記アプリケーションが前記モバイルデバイスにまだインストールされていない場合、前記プラグインによって、前記モバイルデバイスに小売業者アプリケーションをダウンロードおよびインストールすることと、
を含む、コンピュータが実施する方法。
【請求項2】
前記デジタルプロモーション値が、前記ブランド消費財に関連付けられたデジタルクーポンであり、前記デジタルプロモーション値を得意客識別カードにロードすることが、前記デジタルプロモーション値を前記ブランド消費財の値段から減算することを含む、請求項1に記載のコンピュータが実施する方法。
【請求項3】
前記デジタルプロモーションペイロードとの前記消費者のインタラクションが、消費者によって作動されたクリップツーアクションボタンからの作動信号を受信することを含む、請求項1に記載のコンピュータが実施する方法。
【請求項4】
前記デジタルプロモーションエンジンにおいて、小売業者アプリケーションを前記モバイルデバイス内にインストールさせる要求を消費者から受信することであって、前記小売業者アプリケーションが前記得意客識別に関連付けられることをさらに含む、請求項1に記載のコンピュータが実施する方法。
【請求項5】
前記デジタルプロモーション値を、前記モバイルデバイス内にインストールされたモバイルウォレットアプリケーションにロードすることをさらに含む、請求項1に記載のコンピュータが実施する方法。
【請求項6】
デジタルプロモーションエンジンが、前記デジタルプロモーションペイロードに関連付けられた小売店舖の近傍において前記モバイルデバイスのジオロケーション情報を検出すると、前記デジタルプロモーション値を前記モバイルデバイスのディスプレイへプッシュすることをさらに含む、請求項1に記載のコンピュータが実施する方法。
【請求項7】
前記得意客識別に関連付けられた消費者の購入履歴に基づいて前記デジタルプロモーションペイロードまたは値を選択または変更することをさらに含む、請求項1に記載のコンピュータが実施する方法。
【請求項8】
複数の命令を記憶するメモリと、
1つまたは複数のプロセッサと、
を備えるシステムであって、前記1つまたは複数のプロセッサが、前記命令を実行し、前記システムに、
デジタルプロモーションエンジンにおいて、少なくとも1つのブランド消費財のブランド製造業者からのデジタルプロモーションペイロードを受信することであって、前記デジタルプロモーションペイロードが、前記ブランド消費財に関連付けられたデジタルプロモーション値を含むことと、
モバイルディスプレイパブリッシャのサプライサイドプラットフォームから、前記デジタルプロモーションエンジンへの入札要求を受信することと、
前記入札要求への入札応答を前記サプライサイドプラットフォームに提供することであって、前記入札応答が前記デジタルプロモーションペイロードを含むことと、
前記サプライサイドプラットフォームから、異なるデジタル広告エンティティからの1つまたは複数の入札のためのオークションを実施した後に前記入札応答が選択されたことの確認を受信することと、
前記デジタルプロモーションペイロードを、前記モバイルディスプレイパブリッシャからのリソースにアクセスしているモバイルデバイスに配信するためのコマンドを前記サプライサイドプラットフォームに提供することと、
前記モバイルデバイスから検出された前記デジタルプロモーションペイロードとの消費者のインタラクションに応答して前記デジタルプロモーション値を得意客識別にロードすることと、
前記デジタルプロモーションペイロードにおいてプラグインを含むことと、
ユーザが前記プラグインを作動させたときに、
リモートサーバによってホストされ、小売店舗のさらなるデジタルプロモーションコンテンツへのアクセスを提供するアプリケーションにアクセスするようにモバイルデバイスを誘導することと、
前記アプリケーションが前記モバイルデバイスにまだインストールされていない場合、前記プラグインによって、前記モバイルデバイスに小売業者アプリケーションをダウンロードおよびインストールすることと、
を行わせるように構成される、システム。
【請求項9】
前記デジタルプロモーション値が、前記ブランド消費財に関連付けられたデジタルクーポンであり、前記デジタルプロモーション値を得意客識別カードにロードすることにおいて、前記1つまたは複数のプロセッサが、前記デジタルプロモーション値を前記ブランド消費財の値段から減算する命令をさらに実行する、請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記デジタルプロモーションペイロードとの前記消費者のインタラクションが、消費者によって作動されたクリップツーアクションボタンからの作動信号を受信することを含む、請求項8に記載のシステム。
【請求項11】
前記1つまたは複数のプロセッサが、前記デジタルプロモーションエンジンにおいて、小売業者アプリケーションを前記モバイルデバイス内にインストールさせる要求を消費者から受信する命令をさらに実行し、前記小売業者アプリケーションが前記得意客識別に関連付けられる、請求項8に記載のシステム。
【請求項12】
前記1つまたは複数のプロセッサが、前記デジタルプロモーション値を、前記モバイルデバイス内にインストールされたモバイルウォレットアプリケーションにロードする命令をさらに実行する、請求項8に記載のシステム。
【請求項13】
前記1つまたは複数のプロセッサが、デジタルプロモーションエンジンが、前記デジタルプロモーションペイロードに関連付けられた小売店舖の近傍において前記モバイルデバイスのジオロケーション情報を検出すると、前記デジタルプロモーション値を前記モバイルデバイスのディスプレイへプッシュする命令をさらに実行する、請求項8に記載のシステム。
【請求項14】
前記デジタルプロモーションペイロードまたは値が、前記得意客識別に関連付けられた消費者の購入履歴に基づいて選択または変更される、請求項8に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本開示は、両出願とも2017年5月16日に出願された、Zubin SINGHらによる、「OFFER PERSONALIZATION ENGINE FOR TARGETED MARKETING OF CONSUMER PACKAGED GOODS」と題する、米国仮特許出願第62/507113号、およびZubin SINGHらによる、「OFFER PERSONALIZATION ENGINE FOR TARGETED MARKETING OF BRANDED CONSUMER PACKAGED GOODS」と題する、米国仮特許出願第62/507116号に関連し、米国特許法第119条(e)の下でそれらの優先権を主張し、両出願の内容はその全体が全ての目的のために参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、概して、モバイルおよびデスクトップコンピュータデバイスを介したデジタルプロモーションを通じたブランド消費財(consumer packaged good、CPG)ベースのデジタルプロモーションコンテンツの個別化された配信に関する。
【背景技術】
【0003】
CPGブランドは、主に、典型的には人口統計学を通じた市場セグメンテーションを指向した非効率的な広告技法のために、それらの消費者の約3分の1を毎年失っている。効率を改善するために、現在利用可能なマーケティングツールは、高度化、選択性、スケーラビリティ、およびアクセシビリティ(例えば、モバイル、オンライン、または店内)の間のトレードオフを伴う。しかし、現在利用可能なマーケティングツールの多くは、消費者が、デジタルプロモーション、またはクーポンを積極的に探索するために、小売業者のウェブページまたはモバイルアプリケーションにログインすることを必要とする。加えて、従来のマーケティングツールは、デジタルプロモーションまたはクーポンを、消費者に関連付けられた得意客識別またはポイントカードにクリップするための追加のステップを必要とする。
【発明の概要】
【0004】
本開示の一実施形態では、デジタルプロモーションエンジンにおいて、少なくとも1つのブランド消費財のブランド製造業者からのデジタルプロモーションペイロードを受信するためのコンピュータ実施方法であって、デジタルプロモーションペイロードが、ブランド消費財に関連付けられたデジタルプロモーション値を含む、コンピュータが実施する方法が説明される。コンピュータ実施方法は、モバイルディスプレイパブリッシャのサプライサイドプラットフォームから、デジタルプロモーションエンジンへの入札要求を受信することと、入札要求への入札応答をサプライサイドプラットフォームに提供することであって、入札応答がデジタルプロモーションペイロードを含むことと、サプライサイドプラットフォームから、異なるデジタル広告エンティティからの1つまたは複数の入札のためのオークションを実施した後に入札応答が選択されたことの確認を受信することと、を含む。コンピュータ実施方法はまた、デジタルプロモーションペイロードを、モバイルディスプレイパブリッシャからのリソースにアクセスしているモバイルデバイスに配信するためのコマンドをサプライサイドプラットフォームに提供することと、モバイルデバイスから検出されたデジタルプロモーションペイロードとの消費者のインタラクションに応答してデジタルプロモーション値を得意客識別にロードすることと、を含む。
【0005】
一実施形態によれば、1つまたは複数のプロセッサと、1つまたは複数のプロセッサに連結されたメモリとを含むシステムであって、メモリが命令を含み、命令が、1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、1つまたは複数のプロセッサに、デジタルプロモーションエンジンにおいて、少なくとも1つのブランド消費財のブランド製造業者からのデジタルプロモーションペイロードを受信することであって、デジタルプロモーションペイロードが、ブランド消費財に関連付けられたデジタルプロモーション値を含むことを行わせる、システムが説明される。1つまたは複数のプロセッサはまた、モバイルディスプレイパブリッシャのサプライサイドプラットフォームから、デジタルプロモーションエンジンへの入札要求を受信することと、入札要求への入札応答をサプライサイドプラットフォームに提供することであって、入札応答がデジタルプロモーションペイロードを含むことと、サプライサイドプラットフォームから、異なるデジタル広告エンティティからの1つまたは複数の入札のためのオークションを実施した後に入札応答が選択されたことの確認を受信することと、を行う命令を実行する。1つまたは複数のプロセッサはまた、デジタルプロモーションペイロードを、モバイルディスプレイパブリッシャからのリソースにアクセスしているモバイルデバイスに配信するためのコマンドをサプライサイドプラットフォームに提供することと、モバイルデバイスから検出されたデジタルプロモーションペイロードとの消費者のインタラクションに応答してデジタルプロモーション値を得意客識別にロードすることと、を行う命令を実行する。
【0006】
一実施形態によれば、1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、コンピュータに、デジタルプロモーションエンジンにおいて、少なくとも1つのブランド消費財のブランド製造業者からのデジタルプロモーションペイロードを受信することであって、デジタルプロモーションペイロードが、ブランド消費財に関連付けられたデジタルプロモーション値を含むことを含む方法を実施させる命令を含む非一時的機械可読媒体が説明される。この方法はまた、モバイルディスプレイパブリッシャのサプライサイドプラットフォームから、デジタルプロモーションエンジンへの入札要求を受信することと、入札要求への入札応答をサプライサイドプラットフォームに提供することであって、入札応答がデジタルプロモーションペイロードを含むことと、を含む。この方法はまた、サプライサイドプラットフォームから、異なるデジタル広告エンティティからの1つまたは複数の入札のためのオークションを実施した後に入札応答が選択されたことの確認を受信することと、デジタルプロモーションペイロードを、モバイルディスプレイパブリッシャからのリソースにアクセスしているモバイルデバイスに配信するためのコマンドをサプライサイドプラットフォームに提供することと、モバイルデバイスから検出されたデジタルプロモーションペイロードとの消費者のインタラクションに応答してデジタルプロモーション値を得意客識別にロードすることと、を含む。
【0007】
さらに他の実施形態では、コマンドを記憶するための手段と、コマンドを実行し、システムに方法を実施させるための手段と、を含むシステムが説明され、この方法は、デジタルプロモーションエンジンにおいて、少なくとも1つのブランド消費財のブランド製造業者からのデジタルプロモーションペイロードを受信することであって、デジタルプロモーションペイロードが、ブランド消費財に関連付けられたデジタルプロモーション値を含むことを含む。この方法はまた、モバイルディスプレイパブリッシャのサプライサイドプラットフォームから、デジタルプロモーションエンジンへの入札要求を受信することと、入札要求への入札応答をサプライサイドプラットフォームに提供することであって、入札応答がデジタルプロモーションペイロードを含むことと、を含む。この方法はまた、サプライサイドプラットフォームから、異なるデジタル広告エンティティからの1つまたは複数の入札のためのオークションを実施した後に入札応答が選択されたことの確認を受信することと、デジタルプロモーションペイロードを、モバイルディスプレイパブリッシャからのリソースにアクセスしているモバイルデバイスに配信するためのコマンドをサプライサイドプラットフォームに提供することと、モバイルデバイスから検出されたデジタルプロモーションペイロードとの消費者のインタラクションに応答してデジタルプロモーション値を得意客識別にロードすることと、を含む。
【0008】
さらなる一実施形態では、モバイルデバイス内のブラウザによってアクセスされたパブリッシャウェブサイトまたはアプリケーションからモバイルデバイス識別子を決定するためのコンピュータ実施方法が説明される。この方法は、モバイルデバイス識別子をデジタルプロモーションエンジンに提供することと、デジタルプロモーションエンジン内のルックアップテーブルにおいて、モバイルデバイス識別子と得意客カードとを関連付けることと、得意客カードのための論理問い合わせの後に、ブランド消費財のためのデジタルプロモーション値を含むデジタルプロモーションペイロードを受信することと、を含む。この方法はまた、モバイルデバイスのディスプレイ内に、ブラウザを介して、デジタルプロモーションペイロードを描画することと、モバイルデバイスから検出されたデジタルプロモーションペイロードとのユーザのインタラクションに応答してデジタルプロモーション値を得意客カードにロードすることと、を含む。
【0009】
本主題の技術の様々な構成が実例として示され、説明される以下の詳細な説明から、本主題の技術の他の構成が当業者に容易に明らかになることが理解される。認識されることになるように、本主題の技術は、他の、および異なる構成が可能であり、そのいくつかの細部は、全て本主題の技術の範囲から逸脱することなく、様々な他の点で変更が可能である。したがって、図面および詳細な説明は本質的に例示と見なされるべきであり、限定と見なされるべきでない。
【0010】
さらなる理解を与えるために含まれ、本明細書に組み込まれ、その一部を構成する添付の図面は、開示されている実施形態を図解し、説明と共に、開示されている実施形態の原理を説明する役割を果たす。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】いくつかの実施形態に係る、個別化されたデジタルプロモーションを消費者に提示するために適した例示的なアーキテクチャを示す図である。
図2】本開示の特定の態様に係る、図1のアーキテクチャからの例示的なサーバおよびクライアントを示すブロック図である。
図3】いくつかの実施形態に係る、個別化されたデジタルプロモーションおよびオファーの再生リストをモバイルデバイスの消費者に提供するように構成された、モバイルデバイスおよび少なくとも1つのネットワークサーバを含むシステムを示す図である。
図4】いくつかの実施形態に係る、デマンドサイドプラットフォーム内のダイナミッククリエイティブレンダリングサーバによって提供されるデジタルプロモーションペイロードを含む、サプライサイドプラットフォーム内のパブリッシャサーバによって提供されるディスプレイのスクリーンショットを示す図である。
図5】いくつかの実施形態に係る、小売業者のための消費者の得意客識別に対するクーポンのクリップの成功後に生成されたモバイルウォレットパスのスクリーンショットを示す図である。
図6】いくつかの実施形態に係る、サーバからのデジタルプロモーション項目ペイロードのためのパブリッシャウェブサイトまたはアプリケーション内のデジタルプロモーションスペースをオークションで売る方法におけるステップを示すフローチャートである。
図7】いくつかの実施形態に係る、消費者への個別化されたデジタルプロモーションペイロードを準備する方法におけるステップを示すフローチャートである。
図8図1および図2のクライアントおよびサーバならびに図6および図7の方法が実施され得る例示的なコンピュータシステムを示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図において、同じまたは同様の参照符号によって示された要素およびステップは、別段の指示がないかぎり、同じまたは同様の要素およびステップに関連付けられている。
【0013】
以下の詳細な説明では、本開示の完全な理解を与えるために、数多くの具体的詳細が説明される。しかし、当業者には、本開示の実施形態は、これらの具体的詳細のうちの一部を有せず実施され得ることが明らかであろう。他の例では、よく知られた構造および技法は、本開示を不明瞭にしないよう、詳細に示されなかった。
【0014】
総括
ブランド製造業者によってCPGを広告するために用いられるマーケティングツールはほとんど効果がない。なぜなら、それらは、典型的には、消費者の個別化された購入履歴および購買習慣ではなく、消費者の人口統計学的データに基づくためである。CPG業界における消費者にとっての大きな欠点は、デジタルプロモーションを受信することと購入決定を実行することとの間の期間の短さ、加えて、その同じ短い期間内における(例えば、食品雑貨店の通路を通って移動する間における)消費者の移動性の高さである。これは、所望のデジタルプロモーションを適切な時に提供する(例えば、消費者が家庭用品通路内、または家庭用品店内にいる時に、家庭用保守製品の広告を出す)ための、ネットワーク化データベースにおける情報処理およびアクセシビリティに対するボトルネックを生み出す。
【0015】
本開示のシステムは、特に、コンピュータ技術の領域において生じるこの問題に、同様にコンピュータ技術に根差した解決策を提供することによって、すなわち、モバイルから、オンラインまで、食品雑貨店の通路まで、広範囲のモダリティにわたって適合され得るデジタルプロモーションのための個別化されたデジタルメディアデータベースによって対処する。
【0016】
本開示に従う実施形態では、小売店舖の得意客識別(frequent shopper identification、FSC-ID)を有する消費者のためのデジタルの「カードへロード(load to card)」プロセスを実施するようにデジタルクーポンまたはプロモーションを接続し、配信するデジタルプロモーションエンジンが用いられる。消費者が、デジタルプロモーションエンジンに連結されたウェブサイトあるいはアプリケーションおよびモバイルアプリとインタラクションすると、返されたプロモーションおよびオファーが、デジタルプロモーションエンジンから供され、消費者がデジタルプロモーションペイロードとインタラクションするインタラクション性機能を包含するクーポンコンテンツおよびメタデータを含むFSC-IDにデジタル的にロードされ得るであろう。インタラクションの一例は、クリップされたクーポンを消費者の小売業者得意客カードに対してロードするプロセスを開始するクリップツーアクション(clip-to-action、CTA)ボタンオーバレイを含めることであろう。最終消費者に対してウェブサイトあるいはアプリケーションまたはモバイルアプリ上で配信され、描画された各デジタルプロモーションについて、消費者がデジタルプロモーションをクリックした場合には、デジタルプロモーションエンジンは、関連付けられたクーポンをFSC-ID上にロードし(例えば、「クリップし」)、これにより、消費者が物理的に店舗に行き(または品物をオンラインで購入し)、FSC-IDを示すと、店の請求は消費者に対するクーポン割引を自動的に含む。したがって、デジタルプロモーションエンジンは小売店舗と直接的な関係を有することができる。実施形態によっては、デジタルプロモーションエンジンはAPIのセットを提供し、これにより、消費者が、デジタルプロモーションエンジンを介して配信されたデジタルクーポンまたはプロモーションをクリックし、これらとインタラクションすると、デジタルプロモーションエンジンは消費者のデジタルデバイス識別子を調べ、それを消費者の小売業者中心のFSC-IDに逆に対応付ける。次に、デジタル広告プラットフォームとのインターフェースとなる小売業者のAPIは、いかなるクーポンがクリップされたのかに関する情報をFSC-IDと共に受信する。
【0017】
実施形態によっては、デジタルプロモーションエンジンは、ブランド製造業者キャンペーンを、小売業者、およびそれぞれの小売業者において頻繁に買い物をする消費者に発行するデジタルプロモーションおよびコンテンツ管理システム(content management system、CMS)に連結されている。複数の小売業者および数百人以上の消費者がデジタルプロモーションエンジンによって取り扱われ得る。したがって、CMSは、デジタルプロモーションおよびクーポンコンテンツを、デジタルプロモーションエンジン、小売ウェブページ、および他のデジタルメディアアウトレットへデジタル的にプッシュする。したがって、本明細書において開示されている実施形態は、異なる方法でデジタルプロモーションペイロードを表示する複数のウェブおよびモバイルパブリッシャ(例えば、マルチメディアファイルを再生するとデジタルプロモーションまたはクーポンを消費者に対して表示し得る映画または音楽のためのマルチメディア再生リストパブリッシャ、および同様のもの)を含む。
【0018】
実施形態によっては、デジタルプロモーションエンジンは、ブランド製造業者のコンテンツを表すデジタルクーポンおよびプロモーションペイロードをCMSからプルし、CMSサーバに、そのデジタルプロモーションペイロードを、小売業者のネットワーク内のFSC-IDカードを有する消費者へ動的にプッシュするよう指令するように構成されている。消費者は、彼らの小売業者中心のFSC-IDを入力する必要なく、デジタルプロモーションペイロードを受信する。消費者が、デジタルクーポンおよびプロモーションコンテンツからなるデジタルプロモーションペイロード上のCTAボタンをクリックすると、デジタルプロモーションエンジンが、クーポンを消費者の関連FSC-IDにクリップするようトリガされる。それゆえ、デジタルプロモーションエンジンは、所与のブランド製造業者に関連付けられた複数の小売業者のFSC-IDを有する全ての消費者を対象にし得る。したがって、本明細書において開示されているシステムの実施形態は、ブランド製造業者のキャンペーンのインパクトファクターまたはアウトリーチを、大幅に削減されたコストで増大させる。
【0019】
本主題のシステムは、ブランドキャンペーンの対象消費者の大きな集合の選択を可能にするエンジンを提供することを含む、いくつかの利点をもたらす。実施形態によっては、キャンペーンは、1つまたは複数のCPGを持っているブランド製造業者によって生成される。キャンペーンは、ブランド製造業者によって、顧客を引き付け、および/または得意客識別(FSC-ID)を有する上顧客に報いるために定期的に(例えば、1週間に1度)生成されてもよい。小売業者は、特定の品物の販売をデジタル的に促進することを決定してもよい。本システムは、小売業者に関連付けられたFSC-IDに基づいて、消費者のデジタルデバイス(デスクトップ、電話、タブレット)へのプロモーションおよびクーポンを含む、デジタルプロモーションペイロードを提供する。
【0020】
実施形態によっては、デジタルプロモーション技術エンジンは、(ブランドCPGの)ブランド製造業者が、ブランドCPGを販売する小売店舗に関連付けられたポイントカードを有する消費者を対象にしたキャンペーンをスケジュールすることができるデジタルメディアプラットフォームを含む。デジタルプロモーションペイロードは、開始日、終了日、予算、ジオロケーション、および消費者セグメントなどの、ブランド製造業者によって選択されるパラメータを含み得る。実施形態によっては、デジタルプロモーションおよびマーケティング技術エンジンは、ブランド製造業者からのデジタルプロモーションパラメータと、デスクトップクッキーID、モバイルクッキーID、および他のデジタル広告識別子などの、デジタル広告識別子とを関連付けるように構成されている。
【0021】
いくつかの実施形態は、サプライサイドプロバイダ(supply side provider、SSP)である、デジタルプロモーションエンジンと統合されたインベントリソースを含む。各インベントリソースは、デスクトップウェブサイトまたはアプリケーション、モバイルウェブサイトまたはアプリケーションおよびアプリ(例えば、ニュースサービス、再生リスト、および同様のもの)などの、一連のデジタル表示プロパティを表す。これらは、最高入札者にオークションで売られる表示領域内の利用可能デジタルプロモーションスペースを有するパブリッシャである。デジタルプロモーションエンジンは、アグリゲータによって収集されるデジタルプロモーション入札を提供する。実施形態によっては、デジタルプロモーションエンジンは、消費者が広告の対象セグメントの基準に当てはまること(すなわち、消費者が、ポイントカードと共に広告およびマーケティング技術エンジン内の対象ファイルに列挙されたモバイルデバイスを有すること)を検証するように構成されている。
【0022】
したがって、実施形態によっては、デジタルプロモーションエンジンはクーポンコンテンツをデジタルプロモーションペイロードの形で配信し、デジタル広告技術プラットフォームを通じてそれを供し、これにより、多くのデバイスを通じて多くの消費者に到達する。実施形態によっては、デジタルプロモーションエンジンは、消費者を小売業者のウェブサイトまたはアプリケーションにログインさせることなく、FSC-IDカードに対するクリッピングの全プロセスを可能にする。デジタルプロモーションエンジンによって様々なSSPを通じてプッシュされるデジタルプロモーションペイロードは、消費者が音楽を聴いている最中、ゲームアプリケーションにおいてゲームレベルを変更しているか、またはモバイルデバイスを用いて任意の他の機能を実施している最中に出現し得る。
【0023】
本明細書において開示されている実施形態は、ブランドキャンペーンの対象消費者の大きな集合を選択することによって、リアルタイムの個別化されたデジタルプロモーションの技術分野において遭遇する問題に対処する。さらに、いくつかの実施形態はまた、ブランドCPGデジタルプロモーションが複数の小売店舗によって販売のために提供され、消費者が各小売店舗ウェブサイトまたはアプリケーションにアクセスし得る、またはアクセスし得ない時に生じる課題にも対処し得る。このような場合には、いくつかの実施形態は、(例えば、店舗、または店舗の所定の近傍内において)ロケーションベースのクーポンデジタルプロモーションをプッシュするためのジオフェンシングを含む、例えば、広告デジタルプロモーションコンテンツ、バーコード、店内償還可能クーポンを有する、デジタルプロモーションペイロードを含み得る。
【0024】
本明細書において提供される多くの例は、識別可能である消費者の検索入力もしくは購入履歴、または記憶された画像のダウンロード履歴を説明しているが、各消費者はこのような消費者情報が共有または記憶されることの明示的な許可を与えてもよい。明示的な許可は、本開示のシステム内に統合されたプライバシー制御を用いて与えられてもよい。各消費者は、このような消費者情報が明示的な同意を得て共有されることになることの通知を提供されてもよく、各消費者はいつでも情報共有を終了させることができ、任意の記憶された消費者情報を抹消することができる。記憶された消費者情報は、消費者セキュリティを保護するために暗号化されてもよい。
【0025】
実施形態によっては、本明細書において開示されている方法は、プリントアットホーム(print-at-home)デジタルプロモーションのオンラインデータおよび消費者活動を受け付ける。このような実施形態は、(例えば、クーポンを適用するための)個別化された消費者体験をサポートするために展開され得る。さらに、いくつかの実施形態はロードツーカード(load-to-card)デジタルプロモーションを受け付け得る。ここで、カードはFSC-IDであり得る。
【0026】
例示的なシステムアーキテクチャ
図1は、本開示のいくつかの実装形態を実施するのに適したデジタルプロモーションエンジンの例示的なアーキテクチャ100を示す。アーキテクチャ100は、ネットワーク150を通じて連結されたサーバ130およびクライアントデバイス110を含む。多くのサーバ130のうちの1つは、プロセッサによって実行されると、サーバ130に、本明細書において開示されている方法におけるステップのうちの少なくとも一部を実施させる命令を含む、メモリをホストするように構成されている。実施形態によっては、アーキテクチャ100は、個別化されたデジタルプロモーションを、クライアントデバイス110の消費者であり得る、消費者に提示するように構成されている。対象になるデジタルプロモーションペイロードは、サーバのメモリ内の履歴ログ内に記憶され得る、消費者の購入履歴から取得されてもよい。
【0027】
サーバ130は、履歴ログ、デジタルプロモーションデータベース、およびデジタルプロモーションエンジンをホストするための適切なプロセッサ、メモリ、および通信能力を有する任意のデバイスを含み得る。デジタルプロモーションエンジンはネットワーク150を通じて様々なクライアント110によってアクセス可能であり得る。実施形態によっては、サーバ130は、ダイナミッククリエイティブレンダリングサーバ、パブリッシャ、もしくはサプライサイドプラットフォーム(SSP)サーバ、およびデマンドサイドプラットフォーム(demand side platform、DSP)サーバを含み得る。クライアントデバイス110は、例えば、デスクトップコンピュータ、モバイルコンピュータ、タブレットコンピュータ(例えば、電子書籍リーダを含む)、モバイルデバイス(例えば、スマートフォンもしくはPDA)、あるいは適切なプロセッサ、メモリ、およびサーバ130のうちの1つまたは複数の上の画像検索エンジンおよび履歴ログにアクセスするための通信能力を有する任意の他のデバイスを含み得る。ネットワーク150は、例えば、ローカルエリアネットワーク(local area network、LAN)、ワイドエリアネットワーク(wide area network、WAN)、インターネット、および同様のもののうちの任意の1つまたは複数を含むことができる。さらに、ネットワーク150は、限定するものではないが、以下の、バスネットワーク、星状ネットワーク、環状ネットワーク、網目状ネットワーク、星状バスネットワーク、木状もしくは階層ネットワーク、および同様のものを含む、ネットワークトポロジーのうちの任意の1つまたは複数を含むことができる。
【0028】
図2は、本開示の特定の態様に係る、図1のアーキテクチャ100における例示的なサーバ130およびクライアントデバイス110を示すブロック図200である。クライアントデバイス110およびサーバ130はそれぞれの通信モジュール218および238を介してネットワーク150を通じて通信可能に連結されている。通信モジュール218および238は、データ、要求、応答、およびコマンドなどの情報をネットワーク上の他のデバイスへ送信および受信するために、ネットワーク150とのインターフェースとなるように構成されている。通信モジュール218および238は、例えば、モデムまたはイーサネットカードであることができる。クライアントデバイス110は入力デバイス214および出力デバイス216に連結され得る。入力デバイス214は、消費者がクライアントデバイス110とインタラクションするために使用し得る、キーボード、マウス、ポインタ、またはさらに、タッチスクリーンディスプレイを含み得る。同様に、出力デバイス216は、消費者がクライアントデバイス110から結果を取得し得るディスプレイおよびスピーカを含み得る。クライアントデバイス110はまた、メモリ220内に記憶された命令を実行し、クライアントデバイス110に、本開示に従う方法におけるステップのうちの少なくとも一部を実施させるように構成された、プロセッサ212を含み得る。メモリ220は、プロセッサ212によって実行されると、サーバ130からのデジタルプロモーションペイロード225を消費者のために表示させる特定の命令を含む、アプリケーション222-1をさらに含み得る。デジタルプロモーションペイロード225は、サーバ130によって消費者に提示される複数のデジタルプロモーションまたはクーポンを含み得、消費者は、デジタルプロモーションペイロード225からのデジタルプロモーションまたはクーポンのうちの少なくとも一部をメモリ220内に記憶し得る。
【0029】
実施形態によっては、メモリ220は、消費者によって、デジタルプロモーションペイロード225内の複数のデジタルプロモーションまたはクーポンのうちの任意のものから選択された(例えば、「クリップされた」)、価値オファー(例えば、クーポン、割引、および同様のもの)を記憶するように構成された、モバイルウォレットアプリケーション222-2を含み得る。さらに、実施形態によっては、モバイルウォレットアプリケーション222-2は、消費者によって選択された価値オファーを、メモリ220内に記憶された小売業者のためのFSC-IDに関連付け得る。モバイルウォレットアプリケーション222-2は、製造業者によって、クライアントデバイス110の全てのハードウェア動作を制御するオペレーティングシステムのインストールと共に、メモリ220内にインストールされ得る。さらに、実施形態によっては、消費者がクライアントデバイス110内に小売業者の小売業者アプリケーション222-3をダウンロードし得る。消費者は、小売業者アプリケーション222-3に関連付けられたFSC-IDを有し得る。実施形態によっては、小売業者の店舗の1つまたは複数の「現実世界の」物理的なロケーションに加えて、小売業者は、ネットワークサーバ(例えば、サーバ130)によってホストされたオンラインショッピングアウトレットをホストし得る。アプリケーション222-1、モバイルウォレットアプリケーション222-2、および小売業者アプリケーション222-3は、以下において、まとめて「アプリケーション222」と呼ばれることになる。
【0030】
サーバ130は、メモリ232、プロセッサ236、および通信モジュール238を含む。プロセッサ236は、プロセッサ236内に物理的にコーディングされた命令、メモリ232内のソフトウェアから受信された命令、または両者の組み合わせなどの、命令を実行するように構成されている。メモリ232は、デジタルプロモーションデータベース252内に記憶された画像、ビデオ、および他のマルチメディアファイルをデジタルプロモーションペイロード225内に統合するためのデジタルプロモーションエンジン242を含む。デジタルプロモーションエンジン242は、クライアントデバイス110内にインストールされたアプリケーション222-1またはウェブブラウザを通じて、デジタルプロモーションデータベース252からのデジタルプロモーションを、小売店舗、または店舗のチェーンの消費者であるクライアントデバイス110の消費者へプッシュし得る。したがって、アプリケーション222はサーバ130によってインストールされ、サーバ130によって提供されたスクリプトおよび他のルーチンを実施し得る。実施形態によっては、アプリケーション222-1は、デジタルプロモーションエンジン242によって提供されたデジタルプロモーションペイロード225を表示するように構成され得る。
【0031】
デジタルプロモーションエンジン242は、得意客識別データベース254および履歴ログデータベース256から取得された情報に基づいてデジタルプロモーションペイロード225を統合する。履歴ログデータベース256は、得意客識別データベース254内に列挙された複数の消費者の購入履歴を含む。これを達成するために、実施形態によっては、アルゴリズム244が、プロセッサ236によって実行されると、サーバ130にデジタルプロモーションペイロード225を統合させるコマンドを記憶する。アルゴリズム244は、消費者がアプリケーション222のうちの任意のものを用いて、サーバ130(例えば、SSPサーバ)によってホストされたネットワークサイトにアクセスした時に、消費者の特定の好みを対象としたデジタルプロモーションペイロード225を選択するよう、得意客識別データベース254および履歴ログデータベース256を通じてトレーニングされるニューラルネットワーク(neural network、NN)を含み得る。したがって、アプリケーション222を通じてアクセスされるネットワークサイトをホストするSSPサーバは、デジタルプロモーションエンジン242をホストするDSPサーバとは異なり得る。
【0032】
1つまたは複数の実装形態では、デジタルプロモーションデータベース252は、1つまたは複数の店舗を有する小売業者によって販売中の複数の製品のためのクーポンおよびデジタルプロモーションを含むデジタルプロモーションペイロードを統合する。得意客識別データベース254は小売業者の得意消費者のリストを含み得る。小売業者は、デジタルプロモーションデータベース252、得意客識別データベース254、および履歴ログデータベース256を作成し、更新し、維持し得る。その点について、デジタルプロモーションデータベース252、得意客識別データベース254、および履歴ログデータベース256は小売業者によってホストされてもよく、その一方で、デジタルプロモーションエンジン242はDSPサーバまたはダイナミッククリエイティブレンダリングサーバによってホストされてもよい。したがって、DSPサーバは、1つまたは複数の小売業者との業務上の合意を通じて、1つまたは複数のデジタルプロモーションデータベース252、1つまたは複数の得意客識別データベース254、および1つまたは複数の履歴ログデータベース256へのアクセスを有し得る。
【0033】
特定の態様では、小売業者によってホストされたサーバ130内のプロセッサ236は、あらかじめ選択された期間にわたって、複数のロケーションにおいて複数の購入イベント時に用いられた得意客識別を介して消費者を識別する消費者購入データを得ることによって、履歴ログデータベース256のデータを決定するように構成されている。実施形態によっては、履歴ログデータベース256は、アプリケーション222またはネットワークブラウザを通じた消費者のオンライン購入履歴を含む。
【0034】
図3は、いくつかの実施形態に係る、デジタルプロモーションペイロード325をモバイルデバイスの消費者に提供するように構成された、モバイルデバイス301および少なくとも1つのネットワークサーバ(例えば、サーバ310、320、330、および340)を含む、システム300を示す。少なくとも1つのネットワークサーバおよびモバイルデバイスはメモリおよびプロセッサを含み得る。メモリは、以下の表1に示されるものなどの、モバイルデバイス識別子(例えば、モバイルクッキーID)を小売り固有のFSC-IDと対にするルックアップテーブルを含むデータベースを含み得るか、またはそれへのアクセスを有し得る。
【0035】
【表1】
【0036】
システム300は、ブランド製造業者からのデジタルプロモーションペイロードを受信するように構成されたプラットフォームである、デジタルクーポンおよびデジタルプロモーションエンジン340に連結された広告エンジン310を含み得る。例えば、実施形態によっては、ブランド製造業者が、特定のCPG、または複数のCPGのためのキャンペーンを促進しようと決定し得る。したがって、ブランド製造業者はデジタルプロモーションペイロードを広告エンジン310へプッシュする。デジタルプロモーションペイロードは、ブランド製造業者からの選択されたCPGのための特別デジタルプロモーション、割引、お買い得情報、およびクーポンを含み得る。実施形態によっては、ブランド製造業者は、価格値、デジタルプロモーションのタイムライン、開始日、終了日、およびキャンペーンのための対象消費者の特定の特徴に関する市場セグメンテーションなどの、特定のキャンペーンに関するCPGおよび関連目標値の特定のリストを提供する。したがって、実施形態によっては、広告エンジン310はデジタルプロモーションエンジン340に連結され、ブランド製造業者によって提供されるパラメータに従って、デジタルプロモーションペイロードを生成するように構成され得る。これは、デジタルプロモーションエンジン340内または広告エンジン310内のプロセッサによって実行される、ニューラルネットワーキングアルゴリズムおよび他の技法を含む、特定の論理ステップを処理することを含み得る。
【0037】
システム300はまた、モバイルパブリッシャウェブサイトまたはアプリケーションのためのSSP320を含み得る。実施形態によっては、SSP320は入札要求を広告エンジン310へ送信する。それに応じて、広告エンジン310は、ブランド製造業者によって提供されたデジタルプロモーションペイロードを含む入札応答をもって返信し得る。
【0038】
SSP320は、1つまたは複数のベンダ(例えば、異なる広告エンジン310)から受信された入札のためのオークションを実施し、特定の広告エンジン310からの入札応答を選択し得る。さらに、SSP320はデジタルプロモーションペイロードをパブリッシャウェブサイトまたはアプリケーション305へ配信し得る。実施形態によっては、ペイロードは、バーコード、クワッドコード、および同様のものを有する複数のクーポンを含むダイナミッククリエイティブ広告ユニットを描画するためのスクリプト(例えば、javascript、「.js」コード)を含み得る。
【0039】
モバイルデバイス301内のブラウザまたはモバイルアプリケーションは、広告クリエイティブを取り出すためにダイナミッククリエイティブレンダリングサーバ330を呼び出し得る。ダイナミッククリエイティブレンダリングサーバ330は、モバイルデバイス301の識別子を包含する、パブリッシャのウェブサイトもしくはアプリケーション305、またはモバイルデバイス301内のアプリケーションから到来するHTTPアプリケーションプログラミングインターフェース(application programming interface、API)呼び出しを識別するように構成され得る。次に、ダイナミッククリエイティブレンダリングサーバ330は、モバイルデバイス301の識別子をデジタルプロモーションエンジン340に提供するためのAPI内のコマンドを実行し得る。
【0040】
デジタルプロモーションエンジン340に連結された広告エンジン310は、モバイルデバイス301の識別子を用い、ID対応表(例えば、上掲の表1)を横断して、対応する小売業者のFSC-ID(得意客カードID)を探索する論理コマンドを実行するように構成され得る。実施形態によっては、広告エンジン310はデジタルプロモーションエンジン340に連結され得、また、小売業者のFSC-IDを問い合わせるための内部論理を実行するように構成され得る。広告エンジン310はデジタルプロモーションエンジン340に連結され、構造化されたデジタルプロモーション技術エンジンコンテンツの「.json」または「.XML」再生リスト応答をダイナミッククリエイティブレンダリングサーバ330に返し得る。
【0041】
ダイナミッククリエイティブレンダリングサーバ330は、デジタルプロモーションエンジン340に連結された広告エンジン310によって提供された動的な「.json」または「.XML」コンテンツをモバイルデバイス301上にプッシュする。したがって、「.json」または「.XML」コンテンツは、SSP320によってダイナミッククリエイティブ広告ユニットがインストールされたモバイルデバイス301内に描画され得る限られたデジタルプロモーション項目(例えば、広告、クーポン、および同様のもの)の再生リストを含み得る。それゆえ、デジタルプロモーション項目は、(例えば、消費者が食品雑貨店の通路を歩く際、またはレジにおいて、支払い時にクーポンを適用するために)消費者のためにモバイルデバイス301内に素早く効率的に描画され、表示されることになる。店内通知のためのジオフェンシングを含むいくつかの実施形態では、モバイルデバイスが、広告エンジン310によって扱われるUPCを用いて識別されるCPGが販売されている、システム300に加入した小売店舗の境界内にあると判定され、且つ消費者が、小売店舗において販売中のブランドCPGに関連付けられたデジタルプロモーションまたはクーポンを以前に「クリップした」場合に、ダイナミッククリエイティブレンダリングサーバ330は動的な「.json」または「.XML」コンテンツをプッシュする。消費者が、モバイルデバイス301を通じてデジタルプロモーションペイロード内に提示されたクーポンのうちの任意のものを作動させる、または「クリックする」と、このアクションはプロモーションエンジン340に伝えられ、次に、プロモーションエンジン340はクーポンを消費者の小売業者FSC-ID350上に「クリップする」。これで、クーポンは、小売業者FSC-ID350の認証時に消費者によって小売店舗において償還される準備ができた。
【0042】
図4は、いくつかの実施形態に係る、デマンドサイドプラットフォーム内のダイナミッククリエイティブレンダリングサーバによって提供されるデジタルプロモーションペイロード425を含む、サプライサイドプラットフォーム内のパブリッシャサーバによって提供されるディスプレイ400のスクリーンショットを示す。ディスプレイ422は、クライアントデバイス110内にインストールされたブラウザまたはアプリケーション422によってアクセスされるウェブページを含み得る。パブリッシャサーバは、「ウェザーチャンネル」、報道機関、または任意の他のダウンストリーミングマルチメディアコンテンツプロバイダなどの、複数のネットワークコンテンツプロバイダのうちの任意のものであり得る。
【0043】
したがって、パブリッシャサーバは、デジタルプロモーションスペースのためのディスプレイ400の一部分を、デジタルプロモーションエンジン242を含むDSPサーバにオークションで売ることができる。パブリッシャサーバにより広告スペースの落札を提示した後に、DSPサーバ(例えば、DSP320)は、次に、小売業者432からのデジタルプロモーションペイロード425を提供し得る。デジタルプロモーションペイロード425は、デジタルプロモーションデータベース252から選択された複数のデジタルプロモーション435-1、435-2、435-3、435-4、および435-5(以下において、まとめて「ロードされたデジタルプロモーション435」と呼ばれる)を含み得る。実施形態によっては、デジタルプロモーションペイロード425は、ロードされたデジタルプロモーション435を消費者が通覧し得るよう、スクロール要素427を含み得る。実施形態によっては、デジタルプロモーション435の各々のものは、価格、製品識別、および消費者にとって関心のある関連情報などの情報を有するメタデータフィールド438を含む。
【0044】
実施形態によっては、ディスプレイ400内の小売業者432は、クライアントデバイス110を扱う消費者が、小売業者432によってホストされたアプリケーションまたはウェブサイトにアクセスするためのプラグインである。小売業者432のアイコンをクリックすることによって、消費者は小売業者ウェブサイトまたはアプリケーション(例えば、小売業者アプリケーション222-3)へ誘導され得る。そこで、消費者は、小売業者432からのより多くのデジタルプロモーションを閲覧し、それらから選択し得る。実施形態によっては、CTAボタン437をクリックするか、またはそれとインタラクションすると、消費者は、小売業者アプリケーションをインストールするか(小売業者アプリケーションがクライアントデバイス110内にまだインストールされていない場合)、または小売業者アプリケーションを起動する(小売業者アプリケーションがすでにクライアントデバイス110内にインストールされている場合)ように促され得る。さらに、CTAボタン437を作動させると、実施形態によっては、DSPサーバは、消費者に、デジタルプロモーション435のうちの選択された1つをモバイルウォレットアプリケーション(例えば、モバイルウォレットアプリケーション222-2)内にロードするよう促し得る。例えば、DSPサーバは、消費者に、デジタルプロモーションペイロード425を、(クライアントデバイス110内の)メモリ220内、DSPサーバのメモリ内、または小売業者サーバのメモリ(例えば、メモリ232、得意客識別データベース254、もしくは履歴ログデータベース256)内に保存するよう促し得る。
【0045】
図5は、いくつかの実施形態に係る、小売業者のための消費者の得意客識別に対するクーポンまたはプロモーションのクリップの成功後に生成されたモバイルウォレットパスクーポン500Aのスクリーンショットを示す。クーポン500Aは、対応するデジタルプロモーション435がアプリケーション222-1からデジタルプロモーションエンジン242への呼び出しを介してうまくクリップされると、生成される。実施形態によっては、クーポン500Aは、モバイルウォレットが、クライアントデバイスが小売店舗のあらかじめ選択された近傍内にあることを検出した時に、デジタルプロモーションエンジン242がジオフェンシング機能に従って(例えば、アプリケーション222-1または小売業者アプリケーション222-3を介して)通知リマインダをプッシュすると、クライアントデバイス110内に表示される。実施形態によっては、クーポン500Aは、消費者がクーポン500Aをモバイルウォレットアプリケーション(例えば、モバイルウォレットアプリケーション222-2)内にロードし得るよう、「ウォレットにロード(load to wallet)」ボタン537を含み得る。ウォレットにロードボタン537が作動されると、いくつかの実施形態は、それぞれ、クーポン500Aをウォレットに追加するか、または操作をキャンセルするための、「追加」および「キャンセル」ボタン527aおよび527cを含めて、クーポンメタデータ438および満了日538を含む、クーポンプレビュー500Bを表示する。
【0046】
消費者は、消費者が小売業者の(「現実世界」またはオンラインの)店舗においてFSC-IDを用いてモバイルウォレットアプリケーション222-2にアップロードした全てのプロモーションを携えることができる。したがって、消費者は、製品が購入された場合に特定のクーポン500Aが小売業者によって付与されるために、特定のクーポン500Aを携える必要がなくなり得る。
【0047】
図6は、いくつかの実施形態に係る、サーバ(例えば、広告エンジン310)からのデジタルプロモーション項目またはペイロードのためのパブリッシャウェブサイトまたはアプリケーション(例えば、パブリッシャSSP320)内のデジタルプロモーションスペースをオークションで売るための方法600におけるステップを示す。方法600は、図3に示される複数のサーバのうちの任意の1つによって少なくとも部分的に実施され得る。例えば、方法600におけるステップのうちの少なくとも一部は、ブラウザおよびアプリケーションがパブリッシャウェブサイトまたはアプリケーションにアクセスするためのコードを実行するモバイルデバイス、ならびにダイナミッククリエイティブレンダリングサーバがデジタルプロモーションペイロードをモバイルデバイスへプッシュするようにデジタルプロモーション再生リストを選択するための論理を処理するデジタルクーポンおよびプロモーション技術エンジンに連結された広告およびマーケティング技術エンジンを含む、システム内の1つの構成要素によって実施され得、システムはまた、デジタルプロモーション技術エンジンからのデジタルプロモーション入札を要求し、それに登録されたパブリッシャSSPを含む(例えば、システム300、モバイルデバイス301、パブリッシャウェブサイトもしくはアプリケーション305、広告エンジン310、パブリッシャSSP320、ダイナミッククリエイティブレンダリングサーバ330、およびプロモーションエンジン340)。したがって、方法600におけるステップのうちの少なくとも一部は、サーバもしくはモバイルデバイスのメモリ内に記憶されているか、またはサーバもしくはモバイルデバイスによってアクセス可能なコマンドを実行するプロセッサによって実施され得る。さらに、実施形態によっては、方法600におけるステップのうちの少なくとも一部は、時間的に重なって、ほぼ同時に、または方法600に示される順序とは異なる順序で実施され得る。さらに、本明細書において開示されているいくつかの実施形態に従う方法は、方法600におけるステップのうちの、全てではないが、少なくとも1つを含み得る。
【0048】
ステップ602は、デジタルクーポンおよびプロモーション技術エンジンに連結された広告およびマーケティング技術エンジンにおいて、少なくとも1つのブランド消費財(CPG)のブランド製造業者からのデジタルプロモーションペイロードを受信することであって、デジタルプロモーションペイロードが、ブランドCPGに関連付けられたデジタルプロモーション値を含むことを含む。実施形態によっては、ステップ602は、ブランド製造業者の事業計画および契約に応じて、デジタルプロモーションペイロードに関連付けられた小売店舖のリストを受信することを含む。実施形態によっては、ステップ602は、デジタルプロモーション値を、モバイルデバイス内にインストールされたモバイルウォレットアプリケーションにロードすることを含む。実施形態によっては、デジタルプロモーション値は、ブランド消費財に関連付けられたデジタルクーポンであり、ステップ602は、デジタルプロモーション値をブランド消費財の値段から減算することを含む。実施形態によっては、ステップ602は、得意客識別に関連付けられた消費者の購入履歴に基づいてデジタルプロモーション値を選択することを含む。
【0049】
ステップ604は、モバイルディスプレイおよびビデオパブリッシャのSSPから、デジタルプロモーション技術エンジンへの入札要求を受信することを含む。
【0050】
ステップ606は、入札要求への入札応答をSSPに提供することであって、入札応答がデジタルプロモーションペイロードを含むことを含む。
【0051】
ステップ608は、SSPから、異なるデジタル広告エンティティ(例えば、デジタルプロモーションエンジン、デジタル広告エンジン、および同様のもの)からの1つまたは複数の入札のためのオークションを実施した後に入札応答が選択されたことの確認を受信することを含む。実施形態によっては、ステップ608は、様々な異なる種類の最適化(例えば、誰がデジタルプロモーションスペースのためのより高い入札額を有するのか)を実施することを含む。
【0052】
ステップ610は、デジタルプロモーションペイロードを、モバイルデバイスからアクセス可能なパブリッシャウェブサイトまたはアプリケーションへ配信するためのコマンドをSSPサーバに提供することを含む。
【0053】
ステップ612は、モバイルデバイスから検出されたデジタルプロモーションペイロードとの消費者のインタラクションに応答してオファー値を得意客識別にロードすることを含む。実施形態によっては、ステップ612は、消費者によって作動されたクリップツーアクションボタンからの作動信号を受信することを含む。実施形態によっては、ステップ612は、デジタルプロモーションエンジンにおいて、小売業者アプリケーションをモバイルデバイス内にインストールさせる要求を消費者から受信することであって、小売業者アプリケーションが得意客識別に関連付けられていることを含む。実施形態によっては、ステップ612は、デジタルプロモーションエンジンが、デジタルプロモーションペイロードに関連付けられた小売店舖の近傍においてモバイルデバイスのジオロケーション情報を検出すると、デジタルプロモーション値をモバイルデバイスのディスプレイへプッシュすることを含む。
【0054】
図7は、いくつかの実施形態に係る、デジタルクーポンおよびプロモーション技術エンジンに連結された広告およびマーケティング技術エンジンからの広告をモバイルデバイス内に描画し、表示する方法700におけるステップを示す。方法700は、図1図3に示される複数のサーバのうちの任意の1つによって少なくとも部分的に実施され得る。例えば、方法700におけるステップのうちの少なくとも一部は、ブラウザおよびアプリケーションがパブリッシャウェブサイトまたはアプリケーションにアクセスするためのコードを実行するモバイルデバイス、ならびにダイナミッククリエイティブレンダリングサーバがモバイルデバイスへプッシュするようにデジタルプロモーション再生リストを選択するための論理を処理するデジタルクーポンおよびプロモーション技術エンジンに連結された広告およびマーケティング技術エンジンを含む、システム内の1つの構成要素によって実施され得、システムはまた、デジタルクーポンおよびプロモーション技術エンジンに連結された広告およびマーケティング技術エンジンからのデジタルプロモーション入札を要求し、それに登録されたパブリッシャSSPを含む(例えば、システム300、モバイルデバイス301、パブリッシャウェブサイトもしくはアプリケーション305、広告エンジン310、パブリッシャSSP320、ダイナミッククリエイティブレンダリングサーバ330、およびデジタルプロモーションエンジン340)。したがって、方法700におけるステップのうちの少なくとも一部は、サーバのメモリ内に記憶されているか、またはサーバによってアクセス可能なコマンドを実行するプロセッサによって実施され得る。さらに、実施形態によっては、方法700におけるステップのうちの少なくとも一部は、時間的に重なって、ほぼ同時に、または方法700に示される順序とは異なる順序で実施され得る。さらに、本明細書において開示されているいくつかの実施形態に従う方法は、方法700におけるステップのうちの、全てではないが、少なくとも1つを含み得る。
【0055】
ステップ702は、パブリッシャモバイルウェブサイトまたはアプリケーションからモバイルデバイス識別子を決定することを含む。実施形態によっては、ステップ702は、ダイナミッククリエイティブ描画サービスにおいて、モバイルデバイスブラウザまたはアプリケーションからの要求を受信することを含み、要求は広告クリエイティブディスプレイに対するものである。
【0056】
ステップ704は、モバイルデバイス識別子をデジタルプロモーション技術エンジンに提供することを含む。
【0057】
ステップ706は、広告技術エンジン内のルックアップテーブル(例えば、表1)において、モバイルデバイス識別子と、対応する小売り固有のFSC-IDとを関連付けることを含む。
【0058】
ステップ708は、広告技術エンジンにおけるFSC-IDの論理問い合わせ後に、ブランドCPGのためのデジタルプロモーションおよびクーポンを含むデジタルプロモーションペイロードを受信することであって、ブランドCPGがブランド製造業者に関連付けられていることを含む。
【0059】
ステップ710は、モバイルデバイスのディスプレイ内に、ブラウザを介して、デジタルプロモーションペイロードを描画することを含む。
【0060】
ステップ712は、モバイルデバイスから検出されたデジタルプロモーションペイロードとの消費者のインタラクションに応答してオファー値をFSC-IDにロードすることを含む。実施形態によっては、ステップ712は、デジタルクーポンおよびプロモーション技術エンジンコンテンツに連結された構造化広告およびマーケティング技術エンジンを処理し、構造化デジタルプロモーション、プロモーション、およびクーポンコンテンツを含む再生リスト応答をモバイルデバイスブラウザ内へプッシュすることを含む。実施形態によっては、ステップ712は、モバイルデバイスが、システム100に加入した小売店舖の境界内にあると判定することを含み得、CPGは、消費者によってクリップされ、デジタルクーポンおよびプロモーション技術エンジンによって消費者の関連小売業者FSC-ID内に取り込まれたクーポンにより識別される。さらに、実施形態によっては、ステップ312は、再生リスト応答を消費者のために表示することを含み得る。
【0061】
ハードウェアの概説
図8は、図1および図2のクライアントデバイス110およびサーバ130、ならびに図6および図7の方法が実施され得る例示的なコンピュータシステム800を示すブロック図である。特定の態様では、コンピュータシステム800は、専用サーバ内の、または別のエンティティ内に統合された、または複数のエンティティにわたって分散した、ハードウェア、あるいはソフトウェアおよびハードウェアの組み合わせを用いて実施され得る。
【0062】
コンピュータシステム800(例えば、クライアントデバイス110およびサーバ130)は、バス808、または情報を通信するための他の通信機構と、情報を処理するためにバス808に連結されたプロセッサ802(例えば、プロセッサ212および236)とを含む。例として、コンピュータシステム800は1つまたは複数のプロセッサ802を実装され得る。プロセッサ802は、汎用マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)、プログラム可能論理デバイス(Programmable Logic Device、PLD)、コントローラ、状態機械、ゲート論理、個別のハードウェア構成要素、あるいは情報の算出または他の操作を実施することができる任意の他の好適なエンティティであり得る。
【0063】
コンピュータシステム800は、ハードウェアに加えて、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、フラッシュメモリ、リードオンリーメモリ(Read Only Memory、ROM)、プログラマブルリードオンリーメモリ(Programmable Read-Only Memory、PROM)、消去可能PROM(Erasable PROM、EPROM)、レジスタ、ハードディスク、取外し可能ディスク、CD-ROM、DVD、またはプロセッサ802によって実行されるべき情報および命令を記憶するためにバス808に連結された任意の他の好適な記憶デバイスなどの、含まれるメモリ804(例えば、メモリ220および232)内に記憶された、問題のコンピュータプログラムのための実行環境を作成するコード、例えば、プロセッサファームウェア、プロトコルスタック、データベース管理システム、オペレーティングシステム、またはそれらのうちの1つまたは複数の組み合わせを構成するコードを含むことができる。プロセッサ802およびメモリ804は、専用論理回路機構によって補完されるか、またはその内部に組み込まれ得る。
【0064】
命令はメモリ804内に記憶され、1つまたは複数のコンピュータプログラム製品、例えば、コンピュータシステム800による実行のために、またはコンピュータシステム800の動作を制御するためにコンピュータ可読媒体上にエンコードされ、限定するものではないが、データ指向言語(例えば、SQL、dBase)、システム言語(例えば、C、Objective-C、C++、アセンブリ)、アーキテクチャ言語(例えば、Java、.NET)、およびアプリケーション言語(例えば、PHP、Ruby、Perl、Python)などのコンピュータ言語を含む、当業者によく知られた任意の方法に従うコンピュータプログラム命令の1つまたは複数のモジュールにおいて実施され得る。命令はまた、配列言語、アスペクト指向言語、アセンブリ言語、オーサリング言語、コマンドラインインターフェース言語、コンパイル言語、並行言語、中括弧言語、データフロー言語、データ構造化言語、宣言型言語、難解言語、拡張言語、第四世代言語、関数型言語、インタラクション形言語、インタプリタ型言語、反復型言語、リストベース言語、小言語、論理ベース言語、機械語、マクロ言語、メタプログラミング言語、マルチパラダイム言語、数値解析、非英語ベース言語、オブジェクト指向クラスベース言語、オブジェクト指向プロトタイプベース言語、オフサイドルール言語、手続き型言語、自己反映言語、ルールベース言語、スクリプト言語、スタックベース言語、同期言語、構文処理言語、ビジュアル言語、wirth言語、およびxmlベース言語などのコンピュータ言語で実施され得る。メモリ804はまた、プロセッサ802によって実行されるべき命令の実行中に一時変数または他の中間情報を記憶するために用いられ得る。
【0065】
本明細書において説明されるコンピュータプログラムは必ずしもファイルシステム内のファイルに対応しない。プログラムは、他のプログラムまたはデータを保持するファイルの一部分(例えば、マークアップ言語ドキュメント内に記憶された1つまたは複数のスクリプト)内、問題のプログラム専用の単一のファイル内、あるいは複数の協調ファイル(例えば、1つまたは複数のモジュール、サブプログラム、またはコードの部分を記憶するファイル)内に記憶することができる。コンピュータプログラムは、1つのコンピュータ上、あるいは1つのサイトに位置するか、または複数のサイトにわたって分散しており、通信ネットワークによって相互連結された複数のコンピュータ上で実行されるように展開することができる。本明細書において説明されるプロセスおよび論理の流れは、入力データに作用し、出力を生成することによって機能を実施するための1つまたは複数のコンピュータプログラムを実行する1つまたは複数のプログラム可能プロセッサによって実施され得る。
【0066】
コンピュータシステム800は、情報および命令を記憶するための、バス808に連結された、磁気ディスクまたは光ディスクなどのデータ記憶デバイス806をさらに含む。コンピュータシステム800は入力/出力モジュール810を介して様々なデバイスに連結され得る。入力/出力モジュール810は任意の入力/出力モジュールであることができる。例示的な入力/出力モジュール810としてはUSBポートなどのデータポートが挙げられる。入力/出力モジュール810は、通信モジュール812に接続するように構成されている。例示的な通信モジュール812(例えば、通信モジュール218および238)としては、イーサネットカードおよびモデムなどの、ネットワークインターフェースカードが挙げられる。特定の態様では、入力/出力モジュール810は、入力デバイス814(例えば、入力デバイス214)および/または出力デバイス816(例えば、出力デバイス216)などの、複数のデバイスに接続するように構成されている。例示的な入力デバイス814としては、消費者が入力をコンピュータシステム800に提供することができる、キーボード、およびポインティングデバイス、例えば、マウスもしくはトラックボールが挙げられる。触知入力デバイス、視覚入力デバイス、音声入力デバイス、または脳コンピュータインターフェースデバイスなどの、他の種類の入力デバイス814を、消費者とのインタラクションを提供するために用いることもできる。例えば、消費者に提供されるフィードバックは、任意の形態の感覚フィードバック、例えば、視覚フィードバック、聴覚フィードバック、または触知フィードバックであることができ、消費者からの入力は、音響、音声、触知、または脳波入力を含む、任意の形態で受け取ることができる。例示的な出力デバイス816としては、情報を消費者に表示するための、LCD(liquid crystal display(液晶ディスプレイ))モニタなどの表示デバイスが挙げられる。
【0067】
本開示の一態様によれば、クライアントデバイス110およびサーバ130は、コンピュータシステム800を用いて、プロセッサ802が、メモリ804内に包含された1つまたは複数の命令の1つまたは複数のシーケンスを実行したことに応答して実施することができる。このような命令は、データ記憶デバイス806などの別の機械可読媒体からメモリ804に読み込まれてもよい。主メモリ804内に包含された命令のシーケンスの実行は、プロセッサ802に、本明細書において説明されるプロセスステップを実施させる。また、多重処理機構における1つまたは複数のプロセッサも、メモリ804内に包含された命令のシーケンスを実行するために利用され得る。代替的な態様では、本開示の様々な態様を実施するために、ハードワイヤード回路機構が、ソフトウェア命令の代わりに、またはそれと組み合わせて用いられてもよい。それゆえ、本開示の態様はハードウェア回路機構およびソフトウェアのいかなる特定の組み合わせにも限定されない。
【0068】
本明細書において説明される主題の様々な態様は、バックエンド構成要素、例えば、データサーバを含むか、またはミドルウェア構成要素、例えば、アプリケーションサーバを含むか、またはフロントエンド構成要素、例えば、消費者が、本明細書において説明される主題の一実装形態とインタラクションすることができるグラフィカル消費者インターフェースもしくはウェブブラウザを有するクライアントコンピュータ、またはこのようなバックエンド、ミドルウェア、もしくはフロントエンド構成要素のうちの1つまたは複数の任意の組み合わせを含むコンピューティングシステムにおいて実施することができる。システムの構成要素は、デジタルデータ通信の任意の形態または媒体、例えば、通信ネットワークによって相互連結され得る。通信ネットワーク(例えば、ネットワーク150)は、例えば、LAN、WAN、インターネット、および同様のもののうちの任意の1つまたは複数を含むことができる。さらに、通信ネットワークは、限定するものではないが、例えば以下の、バスネットワーク、星状ネットワーク、環状ネットワーク、網目状ネットワーク、星状バスネットワーク、木状もしくは階層ネットワーク、または同様のものを含む、ネットワークトポロジーのうちの任意の1つまたは複数を含むことができる。通信モジュールは、例えば、モデムまたはイーサネットカードであることができる。
【0069】
コンピュータシステム800はクライアントおよびサーバを含むことができる。クライアントおよびサーバは、概して、互いに遠隔にあり、典型的には、通信ネットワークを通じてインタラクションする。クライアントおよびサーバの関係は、それぞれのコンピュータ上で実行され、互いにクライアント-サーバ関係を有するコンピュータプログラムにより生じる。コンピュータシステム800は、例えば、限定するものではないが、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、またはタブレットコンピュータであることができる。コンピュータシステム800はまた、別のデバイス、例えば、限定するものではないが、携帯電話、PDA、モバイルオーディオプレーヤ、全地球測位システム(Global Positioning System、GPS)受信器、ビデオゲームコンソール、および/またはテレビセットトップボックス内に組み込まれ得る。
【0070】
用語「機械可読記憶媒体」または「コンピュータ可読媒体」は、本明細書で使用するとき、命令を実行のためにプロセッサ802に提供することに関与する任意の媒体もしくは媒体群を指す。このような媒体は、限定するものではないが、不揮発性媒体、揮発性媒体、および伝送媒体を含む、多くの形態を取り得る。不揮発性媒体としては、例えば、データ記憶デバイス806などの、光または磁気ディスクが挙げられる。揮発性媒体としては、メモリ804などの、ダイナミックメモリが挙げられる。伝送媒体としては、バス808を形成するワイヤを含む、同軸ケーブル、銅線、および光ファイバが挙げられる。一般的な形態の機械可読媒体としては、例えば、フロッピーディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ、任意の他の磁気媒体、CD-ROM、DVD、任意の他の光媒体、穿孔カード、紙テープ、孔のパターンを有する任意の他の物理媒体、RAM、PROM、EPROM、フラッシュEPROM、任意の他のメモリチップもしくはカートリッジ、またはコンピュータが読み出すことができる任意の他の媒体が挙げられる。機械可読記憶媒体は、機械可読記憶デバイス、機械可読記憶基板、メモリデバイス、機械可読伝搬信号に影響を及ぼす組成物、またはそれらのうちの1つまたは複数の組み合わせであることができる。
【0071】
ハードウェアおよびソフトウェアの互換性を示すために、様々な例示的なブロック、モジュール、構成要素、方法、動作、命令、およびアルゴリズムなどの事項はそれらの機能性に関して一般的に説明された。このような機能性が、ハードウェアとして実施されるのか、ソフトウェアとして実施されるのか、それともハードウェアおよびソフトウェアの組み合わせとして実施されるのかは、特定のアプリケーション、およびシステム全体に課される設計制約に依存する。当業者は、特定のアプリケーションごとに様々な仕方で上述の機能性を実施し得る。
【0072】
本明細書で使用するとき、一連の項目に先行し、項目のうちの任意のものを分離するための用語「および」または「または」を伴う表現「~のうちの少なくとも1つ(at least one of)」は、リストの各構成要素(例えば、各項目)ではなく、リストを全体として修飾する。表現「~のうちの少なくとも1つ(at least one of)」は少なくとも1つの項目の選択を必要とせず、むしろ、この表現は、項目のうちの任意のもののうちの少なくとも1つ、および/または項目の任意の組み合わせのうちの少なくとも1つ、および/または項目の各々のうちの少なくとも1つを含む意味を許容する。例として、表現「A、B、およびCのうちの少なくとも1つ」または「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」は各々、Aのみ、Bのみ、あるいはCのみ、A、B、およびCの任意の組み合わせ、ならびに/あるいはA、B、およびCの各々のうちの少なくとも1つを指す。
【0073】
単語「例示的(exemplary)」は、本明細書において、「例、実例、または例示の役割を果たすこと」を意味するように使用される。本明細書において「例示的」として説明される任意の実施形態は、必ずしも、他の実施形態に対して好ましい、または有利であると解釈されるべきではない。一態様、本態様、別の態様、いくつかの態様、1つまたは複数の態様、一実装形態、本実装形態、別の実装形態、いくつかの実装形態、1つまたは複数の実装形態、一実施形態、本実施形態、別の実施形態、いくつかの実施形態、1つまたは複数の実施形態、一構成、本構成、別の構成、いくつかの構成、1つまたは複数の構成、本主題の技術、本開示(the disclosure)、本開示(the present disclosure)、ならびにこれらの他の変形および同様のものなどの表現は便宜的なものであり、このような表現に関連する開示が本主題の技術に本質的であること、またはこのような開示が本主題の技術の全ての構成に当てはまることを含意しない。このような表現に関連する開示は、全ての構成、または1つまたは複数の構成に当てはまり得る。このような表現に関連する開示は1つまたは複数の例を提供し得る。一態様またはいくつかの態様などの表現は1つまたは複数の態様を指し得、その逆もあり得、これは他の上述の表現にも同様に当てはまる。
【0074】
単数形での要素への言及は、特に断りのないかぎり、「唯一(one and only one)」を意味することを意図されておらず、むしろ、「1つまたは複数(one or more)」を意味することを意図されている。用語「いくつか(some)」は1つまたは複数を指す。下線付きおよび/またはイタリック体の見出しおよび小見出しは、単に便宜的に用いられているにすぎず、本主題の技術を限定せず、本主題の技術の説明の解釈に関連して参照されるものではない。第1(first)および第2(second)ならびに同様のものなどの関係語は1つの実体またはアクションを別のものと区別するために使用され得、必ずしも、このような実体またはアクションの間の任意の実際のこのような関係または順序を必要とせず、またはこれを含意しない。当業者に知られているか、または後に知られるようになる、本開示全体を通じて説明される様々な構成の要素の全ての構造的および機能的等価物は、参照により本明細書に明示的に組み込まれ、本主題の技術によって包含されることを意図される。さらに、本明細書において開示されているものは、このような開示が上述の説明において明示的に述べられているかどうかにかかわらず、公衆に供されることを意図されていない。要素が表現「~のための手段(means for)」を用いて明示的に述べられていないか、または、方法クレームの場合には、要素が表現「~のためのステップ(step for)」を用いて述べられていないかぎり、いずれのクレーム要素も米国特許法第112条第6段落の規定の下で解釈されるべきではない。
【0075】
本明細書は多くの細目を包含するが、これらは、説明され得ることの範囲の限定として解釈されるべきではなく、むしろ、本主題の特定の実装形態の説明として解釈されるべきである。本明細書において別個の実施形態の文脈で記載されている一部の特徴はまた、単一の実施形態において組み合わせて実施することもできる。逆に、単一の実施形態の文脈で記載されている様々な特徴はまた、複数の実施形態において、別個に、または任意の好適な部分的組み合わせで実施することもできる。さらに、特徴は、特定の組み合わせで機能するように以上において説明され、さらにはそのように最初に説明されている場合があるが、説明されている組み合わせからの1つまたは複数の特徴は、場合によっては、組み合わせから削除することができ、説明されている組み合わせは、部分的組み合わせ、または部分的組み合わせの変形に関し得る。
【0076】
本明細書の主題は特定の態様に関して説明されたが、他の態様も実施され得、添付の請求項の範囲に含まれる。例えば、動作は図面において特定の順序で示されているが、これは、望ましい結果を達成するために、このような動作が、図示されている特定の順序で、または順番に行われること、あるいは例示されている動作が全て行われることを必要とするものと理解されるべきではない。請求項において述べられるアクションは異なる順序で実施され、依然として所望の結果を達成することができる。一例として、添付の図面に示されるプロセスは、所望の結果を達成するために、必ずしも、図示されている特定の順序、または順番を必要としない。特定の状況では、マルチタスキングおよび並列処理が有利になり得る。さらに、上述された態様における様々なシステム構成要素の分離は、全ての態様においてこのような分離を必要とするものと理解されるべきではなく、上述のプログラム構成要素およびシステムは、概して、単一のソフトウェア製品にまとめて統合されるか、または複数のソフトウェア製品にパッケージ化され得ることを理解されたい。
【0077】
タイトル、背景、図面の簡単な説明、要約、および図面は本明細書において本開示に組み込まれ、限定的な説明としてではなく、本開示の例示的な例として提供される。それらは、請求項の範囲または意味を限定するために用いられることはないという了解の下で提示される。加えて、詳細な説明では、説明が例示的な例を提供し、様々な特徴が、本開示を合理化する目的のために様々な実装形態において互いにグループ化されていることがうかがえる。開示の方法は、記載される主題が、各請求項において明示的に述べられているよりも多くの特徴を必要とするとの意図を反映するものと解釈されるべきではない。むしろ、請求項が反映するとおり、発明の主題は、単一の開示された構成または動作の全ての特徴よりも少数の特徴に存する。請求項は本明細書において発明を実施するための形態に組み込まれ、各請求項は別個に記載された主題として自立する。
【0078】
請求項は、本明細書において説明された態様に限定されることを意図されず、文言の請求項に従う全範囲を認められ、全ての法的同等物を包含するべきである。それにもかかわらず、請求項はいずれも、適用可能な特許法の要件を満足しない主題を包含することを意図されておらず、また、請求項はそのように解釈されるべきでない。
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