(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-18
(45)【発行日】2022-11-29
(54)【発明の名称】モビリティのための同期信号送信
(51)【国際特許分類】
H04W 56/00 20090101AFI20221121BHJP
H04W 72/04 20090101ALI20221121BHJP
H04W 74/08 20090101ALI20221121BHJP
【FI】
H04W56/00 130
H04W72/04 136
H04W72/04 131
H04W74/08
(21)【出願番号】P 2020500647
(86)(22)【出願日】2018-07-04
(86)【国際出願番号】 US2018040833
(87)【国際公開番号】W WO2019014033
(87)【国際公開日】2019-01-17
【審査請求日】2021-06-18
(32)【優先日】2017-07-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2018-07-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】507364838
【氏名又は名称】クアルコム,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100163522
【氏名又は名称】黒田 晋平
(72)【発明者】
【氏名】ムハンマド・ナズムル・イスラム
(72)【発明者】
【氏名】ジュンイ・リ
(72)【発明者】
【氏名】ナヴィド・アベディーニ
(72)【発明者】
【氏名】スンダル・スブラマニアン
【審査官】松野 吉宏
(56)【参考文献】
【文献】ZTE,RRM measurements on IDLE mode RS,3GPP TSG RAN WG1 #89 R1-1707050,フランス,3GPP,2017年05月06日
【文献】CATT,Further Consideration on RRM Measurement,3GPP TSG RAN WG2 #97 R2-1700983,フランス,3GPP,2017年02月04日
【文献】ZTE, ZTE Microelectronics,Mobility procedure,3GPP TSG RAN WG1 #88b R1-1704367,フランス,3GPP,2017年03月25日
【文献】CATT,Beam and NR HO,3GPP TSG RAN WG2 #97bis R2-1703097,フランス,3GPP,2017年03月25日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基地局(BS)によるワイヤレス通信のための方法であって、
少なくとも1つのユーザ機器(UE)固有の構成を割り当てるステップであって、前記UE固有の構成が、
モビリティのための同期信号(SS)に対する
UE固有のリソースの割振り
と、
前記UE固有のリソース上でサービング基地局によって送信される
第1のSSの指示、
および前記UE固有のリソース上でターゲット基地局によって送信される
第2のSSの指示
と、
前記サービング基地局によって送信される前記第1のSSに関連付けられるヌメロロジー、および前記ターゲット基地局によって送信される前記第2のSSに関連付けられるヌメロロジーと
を含む、割り当てるステップと、
前記UE固有の構成
に基づいて、前記UEと通信するステップと
を含む、方法。
【請求項2】
前記UE固有の構成を前記UEにサービスしている第2のBSに送信するステップ
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記UEにサービスしている前記第2のBSが、ハンドオーバメッセージ、無線リソース制御(RRC)構成、または制御チャネルのうちの1つまたは複数を通じて前記構成を前記UEに搬送する、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記少なくとも1つの
UE固有の構成を割り当てるステップが、
ランダムアクセス(RACH)手順に対するUE固有のリソースを割り当てるステップ
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記RACH手順が、コンテンションフリーRACH手順を含み、
前記コンテンションフリーRACH手順に関する前記UE固有の構成が、前記BSによるRACHシグナリングの送信のためのリソースを含む
請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記RACH手順に関する前記UE固有の構成が、前記RACHに関して前記UEに割り当てられた少なくとも1つのプリアンブルを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記RACH手順に関する前記UE固有の構成が、前記RACH手順の間にRACHプリアンブルおよびRACH機会を受信するための、前記BSに関連付けられるビームの指示を含む、請求項4に記載の方法。
【請求項8】
前記UE固有の構成が、L3モビリティのために使用され、前記L3モビリティは、前記UEが、前記UEにサービスしているBSから前記BSに移動する間に、少なくとも1つのインターネットプロトコル(IP)セッションを維持することを可能にする、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
ユーザ機器(UE)によるワイヤレス通信のための方法であって
少なくとも1つのUE固有の構成の割当てを受信するステップであって、前記UE固有の構成が、
モビリティのための同期信号(SS)に対する
UE固有のリソースの割振り
と、
前記UE固有のリソース上でサービング基地局によって送信される
第1のSSの指示、および
前記UE固有のリソース上でターゲット基地局によって送信される
第2のSSの指示
と、
前記サービング基地局によって送信される第1のSSに関連付けられるヌメロロジー、および前記ターゲット基地局によって送信される前記第2のSSに関連付けられるヌメロロジーと
を含む、受信するステップと、
前記UE固有の構成
に基づいて、基地局(BS)と通信するステップと
を含む、方法。
【請求項10】
前記SSがUE固有のSSを含
み、
前記UE固有のSSが、前記UEの方向に向けて送信されたSSを含む、請求項1または9に記載の方法。
【請求項11】
前記少なくとも1つのUE固有の構成が、
ランダムアクセス(RACH)手順に対するUE固有のリソース
をさらに含む、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記RACH手順が、コンテンションフリーRACH手順を含み、
前記コンテンションフリーRACH手順に対する前記UE固有のリソースが、前記SS
に基づく
請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記割当てを受信するステップが、前記UEにサービスしていないBSからの送信に関連するUE固有の構成を受信するステップと、前記UEにサービスしているBSからの送信に関連するUE固有の構成を受信するステップとを含み、
前記方法が、
前記UEにサービスしている前記BSによって送信された前記UE固有の構成に関連するSS信号と、前記UEにサービスしていない前記BSによって送信された前記UE固有の構成に関連する信号とに関連する測定報告を、前記UEにサービスしている前記BSに送信するステップと、
前記UEにサービスしている前記BSから、前記測定報告
に基づくモビリティ管理コマンドを受信するステップと
をさらに含む、請求項9に記載の方法。
【請求項14】
基地局(BS)によるワイヤレス通信のための装置であって、少なくとも1つのプロセッサと、前記少なくとも1つのプロセッサに結合されたメモリとを含み、前記少なくとも1つのプロセッサが、
少なくとも1つのユーザ機器(UE)固有の構成を割り当てることであって、前記UE固有の構成が、
モビリティのための同期信号(SS)に対する
UE固有のリソースの割振り
と、
前記UE固有のリソース上でサービング基地局によって送信される
第1のSSの指示、および
前記UE固有のリソース上でターゲット基地局によって送信される
第2のSSの指示
と、
前記サービング基地局によって送信される第1のSSに関連付けられるヌメロロジー、および前記ターゲット基地局によって送信される前記第2のSSに関連付けられるヌメロロジーと
を含む、割り当てることと、
前記UE固有の構成
に基づいて、前記UEと通信することと
を行うように構成される、装置。
【請求項15】
ユーザ機器(UE)によるワイヤレス通信のための装置であって、少なくとも1つのプロセッサと、前記少なくとも1つのプロセッサに結合されたメモリとを含、前記少なくとも1つのプロセッサが、
少なくとも1つのUE固有の構成の割当てを受信することであって、前記UE固有の構成が、
モビリティのための同期信号(SS)に対する
UE固有のリソースの割振り
と、
前記UE固有のリソース上でサービング基地局によって送信される
第1のSSの指示、および
前記UE固有のリソース上でターゲット基地局によって送信される
第2のSSの指示
と、
前記サービング基地局によって送信される第1のSSに関連付けられるヌメロロジー、および前記ターゲット基地局によって送信される前記第2のSSに関連付けられるヌメロロジーと
を含む、受信することと、
前記UE固有の構成
に基づいて、基地局(BS)と通信することと
を行うように構成される、装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2017年7月11日に出願した米国仮出願第62/531,289号および2018年7月3日に出願した米国特許出願第16/027,050号の優先権を主張するものであり、両出願の全体が参照により本明細書に明確に組み込まれる。
【0002】
本開示のいくつかの態様は、通信システムに関し、より詳細には、モビリティを容易にするために使用され得る同期信号(SS)に関する。いくつかの態様では、SSはUE固有のSS(UE-specific SS)であり得る。いずれの場合も、SSは、構成されたUE固有のリソース上でサービングおよび/またはターゲットBSによって送信され、UEによって受信され得る。加えて、いくつかの態様では、モビリティのためにUE固有のRACHリソース(UE-specific RACH resource)が使用される。
【背景技術】
【0003】
ワイヤレス通信システムは、テレフォニー、ビデオ、データ、メッセージング、および放送などの様々な電気通信サービスを提供するために広く展開されている。典型的なワイヤレス通信システムは、利用可能なシステムリソース(たとえば、帯域幅、送信電力)を共有することによって、複数のユーザとの通信をサポートすることができる多元接続技術を採用することができる。そのような多元接続技術の例は、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA)システム、および時分割同期符号分割多元接続(TD-SCDMA)システムを含む。
【0004】
いくつかの例では、ワイヤレス多元接続通信システムは、ユーザ機器(UE)としても知られている複数の通信デバイスのための通信を各々が同時にサポートする、いくつかの基地局を含み得る。ロングタームエボリューション(LTE)ネットワークまたはLTEアドバンスト(LTE-A)ネットワークでは、1つまたは複数の基地局のセットがeNodeB(eNB)を規定し得る。他の例では(たとえば、次世代または5Gネットワークでは)、ワイヤレス多元接続通信システムは、いくつかの中央ユニット(CU)(たとえば、中央ノード(CN)、アクセスノードコントローラ(ANC)など)と通信しているいくつかの分散ユニット(DU)(たとえば、エッジユニット(EU)、エッジノード(EN)、無線ヘッド(RH)、スマート無線ヘッド(SRH)、送信受信点(TRP)など)を含んでもよく、中央ユニットと通信している1つまたは複数の分散ユニットのセットは、アクセスノード(たとえば、ニューラジオ基地局(NR BS)、ニューラジオノードB(NR NB)、ネットワークノード、5G NB、gNB、gNodeBなど)を定義してもよい。基地局またはDUは、(たとえば、基地局からUEへの送信のための)ダウンリンクチャネルおよび(たとえば、UEから基地局または分散ユニットへの送信のための)アップリンクチャネル上でUEのセットと通信し得る。
【0005】
これらの多元接続技術は、異なるワイヤレスデバイスが都市、国家、地域、さらには地球規模で通信することを可能にする共通プロトコルを提供するために、様々な電気通信規格において採用されている。新しい電気通信規格の一例は、ニューラジオ(NR:New Radio)、たとえば、5G無線アクセスである。NRは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によって公表されたLTEモバイル規格に対する拡張のセットである。NRは、スペクトル効率を改善し、コストを下げ、サービスを改善し、新たなスペクトルを利用し、ダウンリンク(DL)およびアップリンク(UL)上でサイクリックプレフィックス(CP:Cyclic Prefix)とともにOFDMAを使用する他のオープン規格とより良く統合することによって、モバイルブロードバンドインターネットアクセスをより良くサポートし、ならびにビームフォーミング、多入力多出力(MIMO)アンテナ技術、およびキャリアアグリゲーションをサポートするように設計されている。
【0006】
しかしながら、モバイルブロードバンドアクセスに対する需要が増大し続けるにつれて、NR技術におけるさらなる改善が必要である。好ましくは、これらの改善は、他の多元接続技術、およびこれらの技術を採用する電気通信規格に適用可能であるべきである。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示のシステム、方法、およびデバイスはそれぞれ、いくつかの態様を有し、それらのうちの単一の態様だけが、その望ましい属性を担うわけではない。以下の特許請求の範囲によって表される本開示の範囲を限定することなく、いくつかの特徴についてここで簡潔に論じる。この議論を考慮した後、また特に「発明を実施するための形態」と題するセクションを読んだ後、本開示の特徴が、ワイヤレスネットワークにおけるアクセスポイントと局との間の改善された通信を含む利点をどのようにもたらすかが理解されよう。
【0008】
本開示のいくつかの態様は、たとえば、BSによって実行され得るワイヤレス通信のための方法を提供する。この方法は、一般に、少なくとも1つのユーザ機器(UE)固有の構成を割り当てるステップであって、UE固有の構成(UE-specific configuration)が、モビリティのための同期信号(SS)に対するリソースの割振りを含む、割り当てるステップと、UE固有の構成に少なくとも部分的に基づいて、UEと通信するステップとを含む。
【0009】
本開示のいくつかの態様は、たとえば、BSによって実行され得るワイヤレス通信のための装置を提供する。この装置は、一般に、少なくとも1つのユーザ機器(UE)固有の構成を割り当てるための手段であって、UE固有の構成が、モビリティのための同期信号(SS)に対するリソースの割振りを含む、割り当てるための手段と、UE固有の構成に少なくとも部分的に基づいて、UEと通信するための手段とを含む。
【0010】
本開示のいくつかの態様は、たとえば、BSによって実行され得るワイヤレス通信のための装置を提供する。この装置は、一般に、少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのプロセッサに結合されたメモリとを含む。この少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つのユーザ機器(UE)固有の構成を割り当てることであって、UE固有の構成が、モビリティのための同期信号(SS)に対するリソースの割振りを含む、割り当てることと、UE固有の構成に少なくとも部分的に基づいて、UEと通信することとを行うように構成される。
【0011】
本開示のいくつかの態様は、コンピュータ実行可能命令を記憶したコンピュータ可読媒体であって、これらの命令が、少なくとも1つのユーザ機器(UE)固有の構成を割り当てることであって、UE固有の構成が、モビリティのための同期信号(SS)に対するリソースの割振りを含む、割り当てることと、UE固有の構成に少なくとも部分的に基づいて、UEと通信することとをBSに行わせる、コンピュータ可読媒体を提供する。
【0012】
本開示のいくつかの態様は、たとえば、UEによって実行され得るワイヤレス通信のための方法を提供する。この方法は、一般に、少なくとも1つのUE固有の構成の割当てを受信するステップであって、UE固有の構成が、モビリティのための同期信号(SS)に対するリソースの割振りを含む、受信するステップと、UE固有の構成に少なくとも部分的に基づいて、BSと通信するステップとを含む。
【0013】
本開示のいくつかの態様は、たとえば、UEによって実行され得るワイヤレス通信のための装置を提供する。この装置は、一般に、少なくとも1つのUE固有の構成の割当てを受信するための手段であって、UE固有の構成が、モビリティのための同期信号(SS)に対するリソースの割振りを含む、受信するための手段と、UE固有の構成に少なくとも部分的に基づいて、BSと通信するための手段とを含む。
【0014】
本開示のいくつかの態様は、たとえば、UEによって実行され得るワイヤレス通信のための装置を提供する。この装置は、一般に、少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのプロセッサに結合されたメモリとを含む。この少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つのUE固有の構成の割当てを受信することであって、UE固有の構成が、モビリティのための同期信号(SS)に対するリソースの割振りを含む、受信することと、UE固有の構成に少なくとも部分的に基づいて、BSと通信することとを行うように構成される。
【0015】
本開示のいくつかの態様は、コンピュータ実行可能命令を記憶したコンピュータ可読媒体であって、これらの命令が、少なくとも1つのUE固有の構成の割当てを受信することであって、UE固有の構成が、モビリティのための同期信号(SS)に対するリソースの割振りを含む、受信することと、UE固有の構成に少なくとも部分的に基づいて、BSと通信することとをUEに行わせる、コンピュータ可読媒体を提供する。
【0016】
添付の図とともに本発明の特定の例示的な実施形態の以下の説明を検討すると、本発明の他の態様、特徴、および実施形態が当業者に明らかとなろう。本発明の特徴は、以下のいくつかの実施形態および図に関して説明され得るが、本発明のすべての実施形態は、本明細書で説明する有利な特徴のうちの1つまたは複数を含むことができる。言い換えれば、1つまたは複数の実施形態が、いくつかの有利な特徴を有するものとして説明され得るが、そのような特徴のうちの1つまたは複数はまた、本明細書で説明する本発明の様々な実施形態に従って使用されてよい。同様に、例示的な実施形態が、デバイス実施形態、システム実施形態、または方法実施形態として以下で説明され得るが、そのような例示的な実施形態が様々なデバイス、システム、および方法で実施され得ることを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本開示のいくつかの態様による、例示的な電気通信システムを概念的に示すブロック図である。
【
図2】本開示のいくつかの態様による、分散型RANの例示的な論理アーキテクチャを示すブロック図である。
【
図3】本開示のいくつかの態様による、分散型RANの例示的な物理アーキテクチャを示す図である。
【
図4】本開示のいくつかの態様による、例示的なBSおよびUEの設計を概念的に示すブロック図である。
【
図5】本開示のいくつかの態様による、通信プロトコルスタックを実装するための例を示す図である。
【
図6】本開示のいくつかの態様による、ニューラジオ(NR)システムのためのフレームフォーマットの一例を示す図である。
【
図7】例示的なSSブロックマッピングを示す図である。
【
図8】本開示のいくつかの態様による、例示的なビームフォーミングされたシグナリングを示す図である。
【
図9】本開示のいくつかの態様による、BSによって実行される例示的な動作を示す図である。
【
図10】本開示のいくつかの態様による、UEによって実行される例示的な動作を示す図である。
【
図11】本開示の態様による、本明細書で開示する技法のための動作を実行するように構成された様々な構成要素を含み得る通信デバイスを示す図である。
【
図12】本開示の態様による、本明細書で開示する技法のための動作を実行するように構成された様々な構成要素を含み得る通信デバイスを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
理解を促すために、可能な場合、図面に共通する同一要素を指すために、同一の参照番号が使用されている。特定の具陳なしに、一態様で開示する要素が他の態様に関して有利に利用される場合があると考えられる。
【0019】
本開示の態様は、ニューラジオ(NR)(ニューラジオアクセス技術または5G技術)のための装置、方法、処理システム、およびコンピュータ可読媒体を提供する。
【0020】
NRは、広帯域幅(たとえば、80MHz以上)をターゲットにする拡張型モバイルブロードバンド(eMBB)、高いキャリア周波数(たとえば、60GHz)をターゲットにするミリメートル波(mmW)、非後方互換性MTC技法をターゲットにするマッシブMTC(mMTC)、および/または超高信頼低レイテンシ通信(URLLC)をターゲットにするミッションクリティカルなど、様々なワイヤレス通信サービスをサポートし得る。これらのサービスは、レイテンシ要件および信頼性要件を含み得る。これらのサービスはまた、それぞれのサービス品質(QoS)要件を満たすための異なる送信時間間隔(TTI)を有し得る。加えて、これらのサービスは、同じサブフレームにおいて共存し得る。
【0021】
mmW通信は、大量の帯域幅の利用可能性により、セルラーネットワークにギガビット速度をもたらす。ミリ波システムが直面する大きい経路損失という固有の課題は、3Gおよび4Gシステムには存在しないハイブリッドビームフォーミング(アナログおよびデジタル)などの新たな技法を必要とする。ハイブリッドビームフォーミングは、RACHの間に利用され得るリンクバジェット/信号対雑音比(SNR)を向上させ得る。
【0022】
高周波(たとえば、28GHzであり、mmW(または、mmWave)と呼ばれることがある)におけるスペクトル帯域は、マルチGbpsデータレートを達成することが可能な広い帯域幅、ならびに容量を増大させ得る極めて高密度な空間再使用をもたらす。従来、これらのより高い周波数は、高い伝搬損失および(たとえば、建物、人間などからの)妨害の受けやすさにより、屋内/屋外モバイルブロードバンド用途にとって十分にロバストではなかった。
【0023】
これらの問題にもかかわらず、mmWが動作するより高い周波数において、短い波長が、比較的小さいフォームファクタでの多数のアンテナ素子を可能にする。非常に広いフットプリントをキャスティングし、地理的領域内の同じスペクトルの達成可能な再使用量を低減し得るマイクロ波リンクと異なり、mmWリンクは、非常に狭いビームをキャスティングする(たとえば、ビームは挟角を有し得る)。mmWのこの特性は、伝搬損失および経路損失の課題を克服するために、より大きいエネルギーを送り得るとともに受信し得る指向性ビームを形成するために活用され得る。
【0024】
これらの狭方向ビームはまた、空間再使用のために利用され得る。これは、モバイルブロードバンドサービスのためにmmWを利用することを可能にする主な要因のうちの1つである。加えて、見通し外(NLOS:Non-Line-Of-Site)経路(たとえば、近くの建物からの反射)は、非常に大きいエネルギーを有することがあり、見通し内(LOS:Line-Of-Site)経路が妨害されたときに代替経路を提供する。
【0025】
ビームフォーミングされたワイヤレス通信システムでは、ワイヤレスデバイスは指向性ビームを使用して送受信することができる。UEは、1つまたは複数のダウンリンク信号をBSから受信することができる。UEは、UEにおいて1つまたは複数の受信ビームを使用して、ダウンリンク信号を受信することができる。
【0026】
本開示のいくつかの態様は、一般に、モビリティを容易にするために使用され得るSSに関する方法および装置に関する。SSは、時間/周波数リソースのUE固有の構成を使用して送信される。いくつかの態様では、SSは、UE固有のSSであり得、SSは、UEのうちの1つまたはグループに固有である。いくつかの態様では、SSは、リソースのUE固有の割振りを使用して送信され得る。このようにして、セル固有でないSSは、サービングおよび/またはターゲットBSによって送信され、モビリティのために使用される。いくつかの態様では、モビリティのためにUE固有のRACHリソースが使用される。
【0027】
本明細書で説明するように、BSは、SS、UE固有のSS、および/またはUE固有のRACHに対して使用され得るSSリソースの指示を送信することができる。いくつかのシナリオでは、UEにサービスしているBSは、サービングBSによって使用されるUE固有のリソースおよび非サービング、ターゲットBSによって使用されるUE固有のリソースの指示を送信することができる。サービングBSは、UEがターゲットBSとのRACH手順において使用し得るUE固有のRACHリソースの指示を送信することができる。本明細書で説明するように、モビリティはハンドオーバを指すことがある。モビリティは、UEが、サービングBSからターゲットBSに移動する間に、少なくとも1つのインターネットプロトコル(IP)セッションを維持する、L3モビリティを指すことがある。本明細書で説明する態様は、UEがBSとのアクティブなRRC接続を有する、接続モードL3モビリティのために使用され得る。
【0028】
本開示の態様は、接続モードハンドオーバのために、UE固有のSSブロックまたはUE固有のSSブロックのグループを使用するための技法および装置を提供する。本明細書で説明するように、BSは、UE固有のSS信号(または、UE固有のSSブロック)を送信することができる。SSまたはSSブロックは、UE固有であり得るか、またはUEのグループに固有であり得る。態様によれば、BSは、接続モードハンドオーバのためにUE固有のコンテンションフリーRACHリソースの割振りを送信することもできる。一例によれば、UE固有のコンテンションフリーRACHリソースの割振りは、UE固有であり得るか、またはUEのグループに固有であり得る。本明細書でより詳細に説明するように、UE固有のコンテンションフリーRACHリソースは、UE固有のSSに少なくとも部分的に基づき得る。UE固有のSSおよびUE固有のコンテンションフリーRACHリソースは、非周期的であり得る。
【0029】
以下の説明は例を提供するものであり、特許請求の範囲に記載された範囲、適用可能性、または例を限定するものではない。本開示の範囲から逸脱することなく、説明する要素の機能および構成に変更が加えられてもよい。様々な例は、必要に応じて、様々な手順または構成要素を省略、置換、または追加してもよい。たとえば、説明する方法は、説明する順序とは異なる順序で実行されることがあり、様々なステップが追加、省略、または組み合わされることがある。また、いくつかの例に関して説明する特徴は、いくつかの他の例において組み合わされることがある。たとえば、本明細書に記載の任意の数の態様を使用して、装置が実装されてもよく、または方法が実践されてもよい。加えて、本開示の範囲は、本明細書に記載した本開示の様々な態様に加えて、またはそれらの態様以外に、他の構造、機能、または構造および機能を使用して実践されるそのような装置または方法を包含するものとする。本明細書で開示する本開示のいずれの態様も、請求項の1つまたは複数の要素によって具現化され得ることを理解されたい。「例示的」という語は、本明細書では「一例、事例、または例示としての働きをすること」を意味するために使用される。本明細書で「例示的」と説明される任意の態様は、必ずしも他の態様よりも好ましいまたは有利であると解釈されるべきではない。
【0030】
本明細書で説明する技法は、LTE、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC-FDMAおよび他のネットワークなどの様々なワイヤレス通信ネットワークに使用することができる。「ネットワーク」および「システム」という用語は、しばしば互換的に使用される。CDMAネットワークは、ユニバーサル地上無線アクセス(UTRA)、cdma2000などの無線技術を実装することがある。UTRAは、広帯域CDMA(WCDMA(登録商標))およびCDMAの他の変形態を含む。cdma2000は、IS-2000規格、IS-95規格、およびIS-856規格を対象とする。TDMAネットワークはモバイル通信用グローバルシステム(GSM(登録商標))などの無線技術を実装し得る。OFDMAネットワークは、NR(たとえば、5G RA)、発展型UTRA(E-UTRA)、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、IEEE802.11(Wi-Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、Flash-OFDMAなどの無線技術を実装してもよい。UTRAおよびE-UTRAは、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS)の一部である。NRは、5G技術フォーラム(5GTF)とともに開発中の新しいワイヤレス通信技術である。3GPPロングタームエボリューション(LTE)およびLTEアドバンスト(LTE-A)は、E-UTRAを使用するUMTSのリリースである。UTRA、E-UTRA、UMTS、LTE、LTE-A、およびGSM(登録商標)は、「第3世代パートナーシッププロジェクト」(3GPP)と称する組織からの文書に記載されている。cdma2000およびUMBは、「第3世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP2)と称する組織からの文書に記載されている。本明細書で説明する技法は、上述のワイヤレスネットワークおよび無線技術、ならびに他のワイヤレスネットワークおよび無線技術のために使用され得る。明快のために、一般的に3Gおよび/または4Gワイヤレス技術に関連付けられた用語を使用して態様について本明細書で説明することがあるが、本開示の態様は、NR技術を含めて、5G以降のものなどの他の世代ベースの通信システムにおいて適用され得る。
【0031】
例示的なワイヤレス通信システム
図1は、本開示の態様が実行される場合がある例示的なワイヤレスネットワーク100を示す。たとえば、ワイヤレスネットワークは、ニューラジオ(NR)または5Gネットワークであり得る。
【0032】
本開示の態様は、BSが、接続モードにおいてモビリティのためにUE固有のSSまたはUE固有のSSのグループの割振りを搬送することに関する。モビリティは、サービングBSからターゲットBSへのハンドオーバを指すことがある。一例として、モビリティは、UEがハンドオーバの間に少なくとも1つのアクティブなIPセッションを維持する、接続モードハンドオーバを指すことがある。一例によれば、BSは、UE固有のコンテンションフリーRACHリソースの割振りを送信することもできる。一例では、UE固有のSSおよびUE固有のRACHリソースは、非周期的であり得る。
【0033】
態様によれば、BSは、少なくとも1つのUE固有の構成を割り当てることができる。UE固有の構成は、SSに対するリソースの割振りを含む。BSは、UE固有の構成に少なくとも部分的に基づいて、UEと通信し得る。一態様では、BSは、UEにサービスしているBSと通信し得る。UEにサービスしているBSは、UEに対するリソースの割振りの表示を送信することができる。
【0034】
対応して、UEは、少なくとも1つのUE固有の構成の割当てを受信することができ、UE固有の構成は、SSに対するリソースの割振りを含む。UEは、UE固有の構成に少なくとも部分的に基づいて、BSと通信し得る。
【0035】
UE120は、UE固有のSS通信に関連して、本明細書で説明し以下でより詳細に論じる動作1200および他の方法を実行するように構成され得る。基地局(BS)110は、送信受信点(TRP)、ノードB(NB)、5G NB、アクセスポイント(AP)、ニューラジオ(NR)BS、gNBなどを含み得る。NRネットワーク100は、中央ユニットを含み得る。BS110は、本明細書で説明する動作1100および他の方法を実行することができる。
【0036】
BS110aは、UE120に対するサービングBSであり得る。非サービングBSまたはターゲットBS110bまたは110cは、BS110aと通信し得る。一例として、非サービングBSまたはターゲットBSは、スケジューリング情報、BSまたはUE120の能力情報、またはSS(UE固有のSSであり得る)またはUE固有のRACHリソースに関連する構成情報を交換し得る。
【0037】
図1に示すように、ワイヤレスネットワーク100は、いくつかの基地局(BS)110と他のネットワークエンティティとを含み得る。BSは、ユーザ機器(UE)と通信する局であり得る。各BS110は、特定の地理的領域に通信有効範囲を提供し得る。3GPPでは、「セル」という用語は、この用語が使用される状況に応じて、このカバレージエリアにサービスしているノードB(NB)および/またはノードBサブシステムのカバレージエリアを指すことがある。NRシステムでは、「セル」および次世代NodeB(gNB)、ニューラジオ基地局(NR BS)、5G NB、アクセスポイント(AP)、または送信受信点(TRP)という用語は交換可能であり得る。いくつかの例では、セルは、必ずしも静止しているとは限らないことがあり、セルの地理的エリアは、モバイルBSのロケーションに従って移動し得る。いくつかの例では、基地局は、任意の好適なトランスポートネットワークを使用して、直接物理接続、ワイヤレス接続、仮想ネットワークなど、様々なタイプのバックホールインターフェースを通して、ワイヤレス通信ネットワーク100内で互いに、および/または1つまたは複数の他の基地局もしくはネットワークノード(図示せず)に相互接続され得る。
【0038】
一般に、任意の数のワイヤレスネットワークが、所与の地理的エリアにおいて展開される場合がある。各ワイヤレスネットワークは、特定の無線アクセス技術(RAT)をサポートしてもよく、1つまたは複数の周波数で動作してもよい。RATは、無線技術、エアインターフェースなどと呼ばれることもある。周波数は、キャリア、サブキャリア、周波数チャネル、トーン、サブバンドなどと呼ばれることもある。各周波数は、異なるRATのワイヤレスネットワーク間の干渉を回避するために、所与の地理的領域において単一のRATをサポートしてもよい。場合によっては、NRまたは5G RATネットワークが展開され得る。
【0039】
基地局(BS)は、マクロセル、ピコセル、フェムトセル、および/または他のタイプのセルのための通信カバレージを提供し得る。マクロセルは、比較的大きい地理的エリア(たとえば、半径数キロメートル)をカバーすることができ、サービスに加入しているUEによる無制限アクセスを可能にしてもよい。ピコセルは、比較的小さい地理的エリアをカバーすることができ、サービスに加入しているUEによる無制限アクセスを可能にしてもよい。フェムトセルは、比較的小さい地理的エリア(たとえば、自宅)をカバーすることができ、フェムトセルとの関連を有するUE(たとえば、限定加入者グループ(CSG)内のUE、自宅内のユーザのためのUEなど)による制限付きアクセスを可能にしてもよい。マクロセルのためのBSは、マクロBSと呼ばれることがある。ピコセルのためのBSは、ピコBSと呼ばれることがある。また、フェムトセルのためのBSは、フェムトBSまたはホームBSと呼ばれることがある。
図1に示す例では、BS110a、110b、および110cは、それぞれ、マクロセル102a、102b、および102cに関するマクロBSであってもよい。BS110xは、ピコセル102xのためのピコBSであり得る。BS110yおよび110zは、それぞれ、フェムトセル102yおよび102zのためのフェムトBSであり得る。BSは1つまたは複数(たとえば、3つ)のセルをサポートしてもよい。
【0040】
ワイヤレス通信ネットワーク100はまた、中継局を含み得る。中継局は、アップストリーム局(たとえば、BSまたはUE)からデータおよび/または他の情報の送信を受信し、ダウンストリーム局(たとえば、UEまたはBS)にデータおよび/または他の情報の送信を送る局である。また、中継局は、他のUEのための送信を中継するUEであってもよい。
図1に示す例では、中継局110rは、BS110aとUE120rとの間の通信を容易にするために、BS110aおよびUE120rと通信してもよい。中継局はまた、リレーBS、リレーなどとも呼ばれることもある。
【0041】
ワイヤレスネットワーク100は、異なるタイプのBS、たとえば、マクロBS、ピコBS、フェムトBS、リレーなどを含む異種ネットワークとすることができる。これらの異なるタイプのBSは、異なる送信電力レベル、異なるカバレージエリア、およびワイヤレスネットワーク100中の干渉に対する異なる影響を有してもよい。たとえば、マクロBSは高い送信電力レベル(たとえば、20ワット)を有することがあり、一方で、ピコBS、フェムトBS、およびリレーはより低い送信電力レベル(たとえば、1ワット)を有することがある。
【0042】
ワイヤレス通信ネットワーク100は、同期動作または非同期動作をサポートすることができる。同期動作の場合、BSは、同様のフレームタイミングを有することができ、異なるBSからの送信は、時間的にほぼ整合させることができる。非同期動作の場合、BSは、異なるフレームタイミングを有する場合があり、異なるBSからの送信は、時間的に整合していない場合がある。本明細書で説明する技法は、同期動作と非同期動作の両方に使用されてもよい。
【0043】
ネットワークコントローラ130は、BSのセットに結合し、これらのBSのための調整および制御を実現してもよい。ネットワークコントローラ130は、バックホールを介してBS110と通信し得る。BS110はまた、(たとえば、直接的または間接的に)ワイヤレスバックホールまたはワイヤラインバックホールを介して互いに通信し得る。
【0044】
UE120(たとえば、120x、120yなど)は、ワイヤレスネットワーク100の全体にわたって分散されてよく、各UEは静止であってよく、またはモバイルであってもよい。UEは、移動局、端末、アクセス端末、加入者ユニット、局、カスタマ構内設備(CPE:Customer Premises Equipment)、セルラーフォン、スマートフォン、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレスモデム、ワイヤレス通信デバイス、ハンドヘルドデバイス、ラップトップコンピュータ、コードレスフォン、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、タブレットコンピュータ、カメラ、ゲームデバイス、ネットブック、スマートブック、ウルトラブック、アプライアンス、医療デバイスまたは医療機器、生体センサー/デバイス、スマートウォッチ、スマート衣料、スマートグラス、スマートリストバンド、スマートジュエリー(たとえば、スマートリング、スマートブレスレットなど)などのウェアラブルデバイス、娯楽デバイス(たとえば、音楽デバイス、ビデオデバイス、衛星無線など)、車両コンポーネントもしくは車両センサー、スマートメータ/センサー、工業生産機器、全地球測位システムデバイス、またはワイヤレス媒体またはワイヤード媒体を介して通信するように構成された任意の他の好適なデバイスと呼ばれる場合もある。一部のUEは、マシンタイプ通信(MTC)デバイスまたは発展型MTC(eMTC)デバイスと見なされる場合がある。MTC UEおよびeMTC UEは、BS、別のデバイス(たとえば、遠隔デバイス)、または何らかの他のエンティティと通信することができる、たとえば、ロボット、ドローン、遠隔デバイス、センサー、メータ、モニタ、ロケーションタグなどを含む。ワイヤレスノードは、たとえば、ワイヤード通信リンクまたはワイヤレス通信リンクを介して、ネットワーク(たとえば、インターネットまたはセルラーネットワークなどのワイドエリアネットワーク)のための接続性、またはネットワークへの接続性を提供し得る。一部のUEは、モノのインターネット(IoT)デバイスと見なされ得、モノのインターネット(IoT)デバイスは、狭帯域IoT(NB-IoT)デバイスであり得る。
【0045】
特定のワイヤレスネットワーク(たとえば、LTE)は、ダウンリンク上で直交周波数分割多重化(OFDM)を利用し、かつアップリンク上でシングルキャリア周波数分割多重化(SC-FDM)を利用する。OFDMおよびSC-FDMは、システム帯域幅を、一般に、トーン、ビンなどとも呼ばれる、複数の(K個の)直交サブキャリアに区分する。各サブキャリアは、データによって変調されてもよい。一般に、変調シンボルは、OFDMでは周波数ドメインにおいて、SC-FDMでは時間ドメインにおいて送られる。隣接するサブキャリア同士の間の間隔は固定される場合があり、サブキャリアの総数(K)は、システム帯域幅に依存する場合がある。たとえば、サブキャリアの間隔は15kHzであってもよく、最小のリソース割振り(「リソースブロック」(RB)と呼ばれる)は12個のサブキャリア(または180kHz)であってもよい。結果的に、公称の高速フーリエ変換(FFT)サイズは、1.25、2.5、5、10、または20メガヘルツ(MHz)のシステム帯域幅に対して、128、256、512、1024、または2048にそれぞれ等しい場合がある。システム帯域幅はまた、サブバンドに区分されてもよい。たとえば、サブバンドは、1.8MHz(すなわち、6個のリソースブロック)をカバーすることができ、1.25、2.5、5、10、または20MHzのシステム帯域幅に対して、それぞれ、1、2、4、8、または16個のサブバンドが存在し得る。
【0046】
本明細書で説明する例の態様はLTE技術に関連し得るが、本開示の態様は、NRなど、他のワイヤレス通信システムに適用可能であり得る。NRは、アップリンクおよびダウンリンク上でCPを用いてOFDMを利用することができ、TDDを使用して半二重動作に対するサポートを含み得る。ビームフォーミングがサポートされ得、ビーム方向が動的に構成され得る。プリコーディングを用いたMIMO送信もサポートされ得る。DLにおけるMIMO構成は、最高で8個のストリームおよびUEごとに最高で2個のストリームを用いたマルチレイヤDL送信で最高で8個の送信アンテナをサポートし得る。UEごとに最高で2個のストリームを用いたマルチレイヤ送信がサポートされ得る。最高で8個のサービングセルを用いて複数のセルのアグリゲーションがサポートされ得る。
【0047】
いくつかの例では、エアインターフェースに対するアクセスがスケジュールされ得る。スケジューリングエンティティ(たとえば、基地局)は、いくつかのまたはすべてのデバイスおよびそのサービスエリアまたはセル内の機器の間の通信のためにリソースを割り振る。スケジューリングエンティティは、1つまたは複数の従属エンティティのためのリソースのスケジューリング、割当て、再構成、および解放を担い得る。すなわち、スケジュールされた通信のために、従属エンティティは、スケジューリングエンティティによって割り振られるリソースを利用する。基地局は、スケジューリングエンティティとして機能し得る唯一のエンティティではない。いくつかの例では、あるUEは、スケジューリングエンティティとして機能することができ、1つまたは複数の従属エンティティ(たとえば、1つまたは複数の他のUE)のためのリソースをスケジュールすることができ、その他のUEは、ワイヤレス通信のためにあるUEによってスケジュールされたリソースを利用することができる。いくつかの例では、UEは、ピアツーピア(P2P)ネットワーク内、および/またはメッシュネットワーク内で、スケジューリングエンティティとして機能し得る。メッシュネットワーク例では、UEは、スケジューリングエンティティと通信することに加えて、互いに直接通信し得る。
【0048】
図1では、両側に矢印がある実線は、UEとサービングBSとの間の所望の送信を示し、BSは、ダウンリンクおよび/またはアップリンク上でUEにサービスするように指定されたeNBである。両側に矢印がある細い破線は、UEとBSとの間の干渉送信を示す。
【0049】
図2は、
図1に示したワイヤレス通信ネットワーク100内で実装され得る分散無線アクセスネットワーク(RAN)200の例示的な論理アーキテクチャを示す。5Gアクセスノード206は、アクセスノードコントローラ(ANC)202を含み得る。ANC202は分散RAN200の中央ユニット(CU)であってよい。次世代コアネットワーク(NG-CN)204に対するバックホールインターフェースはANC202において終結し得る。隣接の次世代アクセスノード(NG-AN)210に対するバックホールインターフェースはANC202において終結し得る。ANC202は、1つまたは複数の送受信点(TRP)208(たとえば、セル、BS、gNBなど)を含み得る。
【0050】
TRP208は、分散ユニット(DU)であり得る。TRP208は、単一のANC(たとえば、ANC202)に接続されてよく、または2つ以上のANC(図示せず)に接続されてもよい。たとえば、RAN共有、ラジオアズアサービス(RaaS:Radio as a Service)などの無線、およびサービス固有のAND展開の場合、TRP208は2つ以上のANCに接続され得る。TRP208はそれぞれ、1つまたは複数のアンテナポートを含んでもよい。TRP208は、個々に(たとえば、動的選択)または一緒に(たとえば、ジョイント送信)UEに対するトラフィックをサービスするように構成され得る。
【0051】
分散RAN200の論理アーキテクチャは、異なる展開タイプにわたるフロントホールソリューションをサポートし得る。たとえば、論理アーキテクチャは、送信ネットワーク容量(たとえば、帯域幅、レイテンシ、および/またはジッタ)に基づき得る。
【0052】
分散RAN200の論理アーキテクチャは、機能および/または構成要素をLTEと共有し得る。たとえば、次世代アクセスノード(NG-AN)210は、NRとの二重接続性をサポートすることができ、LTEおよびNRに対する共通フロントホールを共有し得る。
【0053】
分散RAN200の論理アーキテクチャは、ANC202を介して、TRP208同士の間の、たとえば、TRP内の、かつ/またはTRPにわたる協働を可能にし得る。TRP間インターフェースは使用されなくてよい。
【0054】
論理機能は、分散RAN200の論理アーキテクチャ内で動的に分散され得る。
図5を参照してより詳細に説明するように、無線リソース制御(RRC)レイヤ、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)レイヤ、無線リンク制御(RLC)レイヤ、媒体アクセス制御(MAC)レイヤ、および物理(PHY)レイヤは、DU(たとえば、TRP208)またはCU(たとえば、ANC202)に適応可能に位置し得る。
【0055】
図3は、本開示の態様による、分散型無線アクセスネットワーク(RAN)300の例示的な物理アーキテクチャを示す。集中型コアネットワークユニット(C-CU)302は、コアネットワーク機能をホストし得る。C-CU302は、中央に展開され得る。C-CU302機能は、ピーク容量を処理するために、(たとえば、アドバンストワイヤレスサービス(AWS)に)オフロードされ得る。
【0056】
集中型RANユニット(C-RU)304は、1つまたは複数のANC機能をホストし得る。オプションで、C-RU304は、コアネットワーク機能をローカルにホストし得る。C-RU304は、分散型展開を有し得る。C-RU304は、ネットワークエッジに近くてもよい。
【0057】
DU306は、1つまたは複数のTRP(エッジノード(EN)、エッジユニット(EU)、無線ヘッド(RH)、スマート無線ヘッド(SRH)など)をホストし得る。DUは、無線周波数(RF)機能を備えたネットワークのエッジに位置し得る。
【0058】
図4は、本開示の態様を実装するために使用され得る、
図1に示すBS110およびUE120の例示的な構成要素を示す。上記で説明したように、BSはTRPを含み得る。BS110およびUE120の1つまたは複数の構成要素は、
図9および
図10に示す動作900および1000を含めて、本開示の態様を実践するために使用され得る。たとえば、UE120のアンテナ452、Tx/Rx454、プロセッサ466、458、464、および/もしくはコントローラ/プロセッサ480、ならびに/またはBS110のアンテナ434、Tx/Rx432、プロセッサ430、420、438、および/もしくはコントローラ/プロセッサ440は、本明細書で説明し、
図9~
図10を参照しながら示す動作を実行するために使用され得る。
【0059】
図4は、
図1のBSのうちの1つおよびUEのうちの1つであり得る、BS110およびUE120の設計のブロック図を示す。
【0060】
BS110において、送信プロセッサ420は、データソース412からデータを受信し、コントローラ/プロセッサ440から制御情報を受信することができる。制御情報は、物理ブロードキャストチャネル(PBCH)、物理制御フォーマットインジケータチャネル(PCFICH)、物理ハイブリッドARQインジケータチャネル(PHICH)、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)、グループ共通PDCCH(GC PDCCH)などに関する場合がある。データは、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)などに関する場合がある。プロセッサ420は、データおよび制御情報を処理(たとえば、符号化およびシンボルマッピング)して、それぞれ、データシンボルおよび制御シンボルを取得することができる。プロセッサ420はまた、たとえば、プライマリ同期信号(PSS)、セカンダリ同期信号(SSS)、およびセル固有基準信号(CRS)に関する基準シンボルを生成してもよい。送信(TX)多入力多出力(MIMO)プロセッサ430は、適用可能な場合、データシンボル、制御シンボル、および/または基準シンボルに対する空間処理(たとえば、プリコーディング)を実行することができ、変調器(MOD)432a~432tに出力シンボルストリームを提供することができる。各変調器は、(たとえば、OFDMなどのための)それぞれの出力シンボルストリームを処理して、出力サンプルストリームを取得することができる。各変調器432は、出力サンプルストリームをさらに処理(たとえば、アナログに変換、増幅、フィルタ処理、およびアップコンバート)し、ダウンリンク信号を取得してもよい。変調器432a~432tからのダウンリンク信号は、それぞれ、アンテナ434a~434tを介して送信されてもよい。
【0061】
UE120において、アンテナ452a~452rは、基地局110からダウンリンク信号を受信してもよく、受信信号を、それぞれトランシーバ内の復調器(DEMOD)454a~454rに提供してもよい。各復調器454は、それぞれの受信信号を調整(たとえば、フィルタ処理、増幅、ダウンコンバート、およびデジタル化)し、入力サンプルを取得することができる。各復調器は、(たとえば、OFDMなどのための)入力サンプルをさらに処理して、受信シンボルを取得することができる。MIMO検出器456は、すべての復調器454a~454rから受信シンボルを取得し、適用可能な場合、受信シンボルに対してMIMO検出を実行し、検出されたシンボルを提供することができる。受信プロセッサ458は、検出されたシンボルを処理(たとえば、復調、デインターリーブ、および復号)し、UE120のための復号されたデータをデータシンク460に提供し、復号制御情報をコントローラ/プロセッサ480に提供することができる。
【0062】
アップリンク上では、UE120において、送信プロセッサ464が、データソース462からの(たとえば、物理アップリンク共用チャネル(PUSCH)のための)データと、コントローラ/プロセッサ480からの(たとえば、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)のための)制御情報とを受信し、処理することができる。送信プロセッサ464はまた、基準信号のための(たとえば、サウンディング基準信号(SRS)のための)基準シンボルを生成することができる。送信プロセッサ464からのシンボルは、適用可能な場合、TX MIMOプロセッサ466によってプリコーディングされ、(たとえば、SC-FDM用などに)トランシーバ内の復調器454a~454rによってさらに処理され、基地局110に送信され得る。BS110において、UE120からのアップリンク信号は、アンテナ434によって受信され、変調器432によって処理され、適用可能な場合、MIMO検出器436によって検出され、受信プロセッサ438によってさらに処理されて、UE120によって送られた復号されたデータおよび制御情報を取得することができる。受信プロセッサ438は、復号データをデータシンク439に供給し、復号制御情報をコントローラ/プロセッサ440に供給することができる。
【0063】
コントローラ/プロセッサ440および480は、それぞれ基地局110およびUE120における動作を指示し得る。基地局110におけるプロセッサ440ならびに/または他のプロセッサおよびモジュールは、たとえば、
図9に示す機能ブロックおよび/または本明細書で説明する技法のための他のプロセスを実行するか、またはそれらの実行を指示し得る。UE120におけるプロセッサ480ならびに/または他のプロセッサおよびモジュールはまた、たとえば、
図10に示す機能ブロックおよび/または本明細書で説明する技法のための他のプロセスを実行するか、またはそれらの実行を指示し得る。メモリ442および482は、それぞれ、BS110およびUE120に関するデータおよびプログラムコードを記憶することができる。スケジューラ444は、ダウンリンクおよび/またはアップリンク上でのデータ送信のためにUEをスケジュールし得る。
【0064】
図5は、本開示の態様による、通信プロトコルスタックを実装するための例を示す
図500を示す。示された通信プロトコルスタックは、5Gシステム(たとえば、アップリンクベースのモビリティをサポートするシステム)など、ワイヤレス通信システム内で動作するデバイスによって実装され得る。
図500は、無線リソース制御(RRC)レイヤ510、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)レイヤ515、無線リンク制御(RLC)レイヤ520、媒体アクセス制御(MAC)レイヤ525、および物理(PHY)レイヤ530を含む通信プロトコルスタックを示す。様々な例では、プロトコルスタックのレイヤは、ソフトウェアの個別のモジュール、プロセッサもしくはASICの部分、通信リンクによって接続された非コロケートデバイスの部分、またはそれらの様々な組合せとして実装され得る。コロケート実装形態および非コロケート実装形態は、たとえば、ネットワークアクセスデバイス(たとえば、AN、CU、および/またはDU)またはUEのためのプロトコルスタックの中で使用されてよい。
【0065】
第1のオプション505-aは、プロトコルスタックの実装が集中ネットワークアクセスデバイス(たとえば、
図2のANC202)と分散ネットワークアクセスデバイス(たとえば、
図2のDU208)との間で分割される、プロトコルスタックの分割実装形態を示す。第1のオプション505-aでは、RRCレイヤ510およびPDCPレイヤ515は、中央ユニットによって実装されてよく、RLCレイヤ520、MACレイヤ525、およびPHYレイヤ530は、DUによって実装されてよい。様々な例では、CUおよびDUは、コロケートされてよく、またはコロケートされなくてもよい。第1のオプション505-aは、マクロセル配置、マイクロセル配置、またはピコセル配置において有用であり得る。
【0066】
第2のオプション505-bは、プロトコルスタックが単一のネットワークアクセスデバイスの中で実装される、プロトコルスタックの統合実装形態を示す。第2のオプションでは、RRCレイヤ510、PDCPレイヤ515、RLCレイヤ520、MACレイヤ525、およびPHYレイヤ530は各々、ANによって実装され得る。第2のオプション505-bは、たとえば、フェムトセル配置において有用であり得る。
【0067】
ネットワークアクセスデバイスがプロトコルスタックの一部を実装するのかまたはプロトコルスタックの全部を実装するのかにかかわらず、UEは、505-cに示すような全プロトコルスタック(たとえば、RRCレイヤ510、PDCPレイヤ515、RLCレイヤ520、MACレイヤ525、およびPHYレイヤ530)を実装してよい。
【0068】
LTEでは、基本送信時間間隔(TTI)またはパケット持続時間は1msサブフレームである。NRでは、サブフレームは依然として1msであるが、基本TTIはスロットと呼ばれる。サブフレームは、サブキャリア間隔に応じて、可変数のスロット(たとえば、1、2、4、8、16、...個のスロット)を含む。NR RBは、12個の連続する周波数サブキャリアである。NRは、15kHzのベースサブキャリア間隔をサポートすることができ、ベースサブキャリア間隔、たとえば、30kHz、60kHz、120kHz、240kHzなどに関して他のサブキャリア間隔が定義されてもよい。シンボルおよびスロット長は、サブキャリア間隔に対応する。CP長もやはりサブキャリア間隔に依存する。
【0069】
図6は、NRのためのフレームフォーマット600の一例を示す図である。ダウンリンクおよびアップリンクの各々に対する送信タイムラインは、無線フレームの単位に区分されてもよい。各無線フレームは、所定の持続時間(たとえば、10ms)を有してもよく、0~9というインデックスを有する、各々が1msの10個のサブフレームに区分されてもよい。各サブフレームは、サブキャリア間隔に応じて、可変数のスロットを含み得る。各スロットは、サブキャリア間隔に応じて、可変数のシンボル期間(たとえば、7個から14個のシンボル)を含み得る。各スロット内のシンボル期間は、インデックスを割り当てられ得る。ミニスロットは、サブスロット構造(たとえば、2個、3個、または4個のシンボル)である。サブスロット構造と呼ばれることがあるミニスロットは、スロット(たとえば、2、3、または4個のシンボル)よりも短い持続時間を有する送信時間間隔を指す。
【0070】
スロット内の各シンボルは、データ送信のためのリンク方向(たとえば、DL、UL、またはフレキシブル)を示し得、各サブフレームに関するリンク方向を動的に切り替えることができる。リンク方向は、スロットフォーマットに基づき得る。各スロットは、DL/ULデータならびにDL/UL制御情報を含み得る。
【0071】
NRにおいて、同期信号(SS)ブロックが送信される。SSブロックは、PSS、SSS、および2個のシンボルPBCHを含む。SSブロックは、
図6に示すように、シンボル0~3など、固定スロットロケーション内で送信され得る。PSSおよびSSSは、セル探索およびセル捕捉のためにUEによって使用されてもよい。PSSは、ハーフフレームタイミングを提供することができ、SSは、CP長およびフレームタイミングを提供することができる。PSSおよびSSSは、セル識別情報を提供し得る。PBCHは、ダウンリンクシステム帯域幅、無線フレーム内のタイミング情報、SSバーストセット周期性、システムフレーム番号など、基本システム情報を搬送する。SSブロックは、ビーム掃引をサポートするために、SSバーストに編成され得る。残存最小システム情報(RMSI:Remaining Minimum System Information)、システム情報ブロック(SIB)、他のシステム情報(OSI)など、さらなるシステム情報が、いくつかのサブフレーム内で物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)上で送信され得る。
【0072】
いくつかの状況では、2つ以上の下位エンティティ(たとえば、UE)はサイドリンク信号を使用して互いと通信することができる。そのようサイドリンク通信の現実世界の適用例は、公共安全、近接サービス、UE-ネットワーク中継、車両間(V2V)通信、あらゆるモノのインターネット(IoE)通信、IoT通信、ミッションクリティカルなメッシュ、および/または様々な他の好適な適用例を含み得る。一般に、サイドリンク信号は、スケジューリングおよび/または制御のためにスケジューリングエンティティが利用され得るにもかかわらず、スケジューリングエンティティ(たとえば、UEまたはBS)を通じてその通信を中継せずに、ある下位エンティティ(たとえば、UE1)から別の下位エンティティ(たとえば、UE2)に通信される信号を指す場合がある。いくつかの例では、サイドリンク信号は、(一般に、無認可スペクトルを使用するワイヤレスローカルエリアネットワークとは異なり)認可スペクトルを使用して通信され得る。
【0073】
UEは、リソースの専用セットを使用してパイロットを送信することに関連する構成(たとえば、無線リソース制御(RRC)専用状態など)、またはリソースの共通セットを使用してパイロットを送信することに関連する構成(たとえば、RRC共通状態など)を含む、様々な無線リソース構成において動作することが可能である。RRC専用状態において動作するとき、UEは、パイロット信号をネットワークに送信するために、リソースの専用セットを選択し得る。RRC共通状態において動作するとき、UEは、パイロット信号をネットワークに送信するために、リソースの共通セットを選択し得る。いずれの場合も、UEによって送信されるパイロット信号は、ANもしくはDU、またはそれらの部分などの、1つまたは複数のネットワークアクセスデバイスによって受信され得る。各受信ネットワークアクセスデバイスは、リソースの共通セット上で送信されるパイロット信号を受信および測定するとともに、ネットワークアクセスデバイスがUEのためのネットワークアクセスデバイスの監視セットのメンバーであるUEに割り振られたリソースの専用セット上で送信されるパイロット信号も受信および測定するように構成され得る。受信ネットワークアクセスデバイスのうちの1つもしくは複数、または受信ネットワークアクセスデバイスがパイロット信号の測定値を送信する先のCUは、UE用のサービングセルを識別するために、またはUEのうちの1つもしくは複数のためのサービングセルの変更を開始するために、測定値を使用し得る。
【0074】
例示的なSS送信
LTEなど、いくつかのワイヤレスシステムでは、モビリティは、1つまたは複数のBSから送信されたSSに基づく。SS信号(または、SSブロック)は、周期的かつセル固有である。加えて、RACHリソースは、SSに結合される。RACHリソースは、SSリソース同様、やはりセル固有かつ周期的であり得る。
【0075】
しかしながら、NRでは、接続モードL3モビリティは、SSブロックに基づき、SSブロックは、たとえば、プライマリ同期信号(PSS)、セカンダリ同期信号(SSS)、物理ブロードキャストチャネル(PBCH)に対する復調基準信号(DRMS)、および/またはCSI-RS(CSI-RSが構成されている場合)を含み得る。NRでは、複数のアンテナポートから送信されるSSは、同じ時間/周波数リソースを共有し得る。たとえば、BSにおける8個のアンテナポートは、8個の異なる方向にSSを送信することができるが、単一のシンボル内で、SSはトーンの同じセット内に位置し得る。NRでは、CSI-RSは、異なる時間/周波数リソースを占有し得る。
【0076】
本開示の態様によれば、BSは、接続モードハンドオーバのためのSS信号もしくはSSブロック(または、UE固有のSSのグループもしくはSSブロック)に関するUE固有の構成を送信する。UE固有のSSは、UEの方向に送信されるSSを指す。一例として、UE固有のSSは、UEの方向に集束されるビームを使用して送信され得る。接続モードハンドオーバは、サービングBSからターゲットBSへのUEのハンドオーバを指し、UEは、ハンドオーバの間に少なくとも1つのIPセッションを維持する。
【0077】
状況によっては、BSは、UE固有のコンテンションフリーRACHリソースに対する割振りを送信することもできる。一例では、BSは、UEのグループに対する割振りを送信することができ、コンテンションフリーRACHリソースの割振りは、UEのグループに固有である。いくつかの態様によれば、SSブロックは、UE固有であり得、RACHリソースは非周期的であり得る。
【0078】
本明細書で説明するように、SSブロックは、PSS、SSS、PBCH、および/またはPBCHのDMRSのうちの1つまたは複数を含み得る。本明細書で使用するシグナリング(態様によれば、UE固有のSSおよび/またはUE固有のRACHであり得るSSまたはRACH)は、UEの方向に集束される、BSからの送信を指すことがある。一例として、BSは、UEのロケーションに関連する方向に集中する、より多くのビームを使用し得る。
【0079】
本開示の態様によれば、BSは、UE固有のSSブロック/UE固有のSSブロックのグループを送信する間に、かつUE固有のコンテンションフリーRACHリソース/UE固有のコンテンションフリーRACHのグループを受信する間に、ビームの同じセットを使用し得る。ビームのセットは、通常のSSブロック送信/通常のRACH受信に対して使用されるビームとは異なり得る。態様によれば、UEは、適切なSSブロックに基づいて、UE固有のコンテンションフリーRACHリソース/UE固有のコンテンションフリーRACHリソースのグループからRACHリソースおよびプリアンブルを選択し、それに応じて、送信する。
【0080】
上述のように、LTEなど、いくつかのワイヤレスシステムでは、BSはセル固有のSSを送信する。たとえば、PSSおよびSSSは、5msごとに送信されてよく、PBCHは、10msごとに送信されてよい。NRでは、5ms期間の1つのロケーション内でSSを送信する代わりに、BSは、5ms時間期間内で(たとえば、
図8で示すように、異なる指向性ビームを使用して)異なる方向に複数のSSを送信することができる。
【0081】
図7は、NRにおいて30kHzサブキャリア間隔のために使用され得るSSブロック時間パターン700を示す。700に示すように、第1のスロットは、(たとえば、0~13と番号付けされ得る、700における第2の行内に示すように)14個のシンボルを含み得る。マッピングパターンは、14個のシンボルの第1のスロットの始端におけるDL制御に対して4個のシンボル(シンボル0~3)を保存する。これは、15kHzおよび30kHzのサブキャリア間隔に対するDL制御に対してより大きなアグリゲーションレベルを可能にし、LTEサブフレーム内で少なくとも1個のSSブロックのTDM多重化を可能にする。
【0082】
マッピング700は、ガード期間および30kHzに対するUL制御のために14個のシンボルの第1のスロットの終端において2個のシンボルを保存する。マッピングは、14個のシンボルの第2のスロットの始端におけるDL制御に対して2個のシンボルを保存し、これらのシンボルは、30kHzに対するDL制御に使用され得る。マッピングは、ガード期間およびUL制御に対して、14個のシンボルの第2のスロットの終端において4個のシンボルを保存する。
【0083】
702および704に示すように、2個のSSブロックは、14個のシンボルの第1のスロットにマッピングされ得る。第1のロケーション702は、シンボル4~7にあり得る。第2のロケーション704は、シンボル8~11にあり得る。
【0084】
706および708に示すように、2個のSSブロックは、14個のシンボルの第2のスロットにマッピングされ得る。706において、第3のロケーションは、シンボル2~5にある。708において、第4のロケーションは、シンボル6~9にある。
【0085】
図8は、本開示の態様による、NRシステムにおけるBSおよびUEの一例800を示す。上述のように、BSは、セル固有の方法で信号を送信することができる。BSは、UEが、セル内のそのロケーションとは無関係に送信信号を受信することができるように、セルの大部分(または、すべての)方向をカバーすることを試行し得る。BSは、セルの異なるエリアからRACH信号を受信することができる。BS802およびUE804は、ビームフォーミングされた通信を使用して通信することができ、信号は、指向性ビームを使用して送受信される。ビームは、1つまたは複数の(ビームフォーミングされた)アンテナポートに関連付けられ得る。
【0086】
BS802は、セルのすべての方向をカバーする取り組みにおいて、様々な送信ビーム方向を使用して送信することができる。セル内に位置するUE804は、したがって、セル内のUEのロケーションにかかわらず、BS802によって送信された信号を受信することができる。
【0087】
一例では、BS802は、一般に、方位角および高度におけるすべての可能な角度をカバーする64個の方向に送信することができる。言い換えれば、BSは、方位角において120度、および高度において水平ラインの周囲で30度をカバーし得る。BSは、このエリアを等しい角部分(領域)に分割し、これらの部分の各々の中でビームを送信することができる。BSが、UEがセル内のどこに位置するかについて何らかの考えを有する場合、BSはUEのロケーションに向けてより多くのSS信号(SSブロック)を送信することができる。このように、SSシグナリングは、UE固有であり得るか、またはUEのグループに固有であり得る。UEの方向により多くのシグナリングを送信することによって、BSはその方向により大きなビームフォーミング利得を達成し得る。
【0088】
一例によれば、最初、非サービング、ターゲットBSは、セル固有のSSまたはビーム精緻化信号(BRS:Beam Refinement Signal)を送信することができる。UEは、この非サービングBSによって送信されたセル固有のSSまたはBRSを検出し得る。UEは、このセル固有のSSまたはBRSの検出、およびUEが見たターゲットセルの方向をそのサービングBSに報告し得る。
【0089】
UEのサービングBSは、ターゲットBSと通信して、ターゲットBSに対するUEの角度方向を指示し得る。その後、ターゲットBSは、UEの方向にUE固有の構成を使用して、1つまたは複数のSSシグナリングを送信することができる。これは、サービングBSが、ターゲットBSによって送信されたSSからのリンク利得をより良く推定することを可能にし得る。態様によれば、UEのサービングBSは、UE固有の構成を使用してSSシグナリングを送信することもできる。
【0090】
UEは、サービングBSおよびターゲットBSから、UE固有の構成を使用して送信されたSSを受信することができ、SSに関連する信号品質測定を行うことができる。態様によれば、UE固有の構成は、SSブロック(SSB)、SS信号、またはSSバーストの時間および/または周波数ロケーション、モビリティのために使用されるSS信号の周期性、測定される必要があるSSバースト内のSSBのロケーションを含み得る。
【0091】
UEは、測定値をサービングBSに報告し得る。この情報を用いて、サービングBSは、UEをターゲットセルにハンドオーバすることを決定することができる。代替として、ターゲットセルのリンク品質が良くない場合(または、サービングBSに関連するリンク品質をしきい値量だけ超えない場合)、サービングBSは、UEをターゲットBSにハンドオーバしないことを決定し得る。
【0092】
UEがターゲットBSにハンドオーバされるとした場合、ターゲットBSは、SSブロックを送信するために使用されるUE固有の構成に対応する、UE固有のRACHリソースを生成することができる。言い換えれば、SSおよびUE固有のコンテンションフリーRACHリソースは、互いにマッピングされ得る。UEは、プリアンブルを選択し、UE固有のRACHリソースを使用して、ターゲットBSにアクセスし、接続することができる。一例では、RACH手順に対するUE固有の構成は、BSがUEによって送信されたRACHプリアンブルを受信するために使用し得るビームを指示する。追加または代替として、RACH手順に対するUE固有の構成は、RACH手順に対するRACH機会(時間リソースおよび周波数リソース)を指示する。
【0093】
別の例によれば、接続モードUEは、そのサービングBSからUE固有の構成を使用して送信されたSSブロックを受信する。ターゲットBSからのSSの送信をトリガするために、UEは、ターゲットBSの存在を検出することができ、リンク品質およびターゲットBSの関連する送信ビームを報告することができる。これは、ターゲットBSからのSSまたはBRSに基づいて発生し得る。
【0094】
UEは、サービングBSおよびターゲットBSからSSに関連する信号強度を測定することができる。この情報は、両方のセルに関連するリンク品質を比較するために使用され得る。UEがターゲットBSとの強いリンク品質を有する場合、UEのサービングBSは、UE固有のSSをUEに送信するようにターゲットBSに通知することができる。
【0095】
さらに、ハンドオーバを加速させるために、ターゲットBSは、UE固有のコンテンションフリーRACHリソースをUEに割り当てることができる。この割当ては、UEのサービングBSを介してUEに通信され得る。態様によれば、ターゲットBSは、ターゲットBSがUEとのRACH手順の間に使用し得る受信ビーム方向を指示し得る。サービングBSは、受信ビーム方向をUEに通信し得る。
【0096】
留意すべきことに、UE固有のコンテンションフリーRACHリソースは、一般的なRACH手順で使用される受信ビームと比較して、異なる受信ビームを使用し得る。これは、部分的に、ターゲットBSはUEのロケーションに関連する何らかの情報を有することによる。したがって、ターゲットBSは、UEの方向により多くの受信ビームを作成し得る。UEは、RACH手順の間にBSによって使用される受信ビームの指示を受信することができる。
【0097】
態様によれば、ターゲットBSは、データ送信のために一般に使用されるサブフレームを変換または再利用し得る。たとえば、データに関して一般に使用されるサブフレーム、コンテンションフリーRACHのために使用され得る。このように、UE固有のRACHは非周期的であり得る。
【0098】
態様によれば、UE固有の構成を使用して送信されるSSは、一般にデータ送信のために確保されるサブフレーム内で送信され得る。SSは、セル固有のSS送信のために使用されるロケーション内で送信されなくてよい。
【0099】
態様によれば、ターゲットBSによって送信されたSSのUE固有の時間/周波数リソースの割振りは、ターゲットBSからのSSがサービングBSからのSSと衝突しないように選択され得る。サービングBSおよびターゲットBSは、衝突を回避する取り組みにおいて、通信スケジュール、UE能力(UE Capablity)、およびBS能力(BS Capability)に関する情報を交換し得る。一例によれば、サービングBSおよびターゲットBSからの信号は、UEにおいて異なるサブアレイを使用してUEによって受信され得る。UEの能力に応じて、UEは、複数のサブアレイを同時にアクティブ化することができない場合がある。たとえば、UEが1個のサブアレイまたは1個の受信チェーンのみを有する場合、UEは、サービングBSとターゲットBSの両方からの送信を同時に受信することができない場合がある。UEが複数のサブアレイを有する場合、サービングBSからデータを受信する間に、ターゲットBSからSSを同時に受信することが可能であり得る。
【0100】
態様によれば、ターゲットBSは、SSブロックに対応するUE固有のRACHリソースを生成することができる。言い換えれば、UE固有の構成を使用して送信されたSS、およびUE固有のRACHは互いにマッピングされる。UE固有のRACHは、UEからRACHプリアンブルを受信する取り組みにおいて、UEの角度領域内により多くのRACHビームを生成するBSを指すことがある。BSは、BSがUEの方向により多くのRACHビームを生成するとき、RACHシグナリング受信する間に、より良いビームフォーミング利得を達成し得る。
【0101】
図9は、本開示の態様による、BSによって実行され得る例示的な動作900を示す。BSは、
図4に示す1つまたは複数の構成要素を含み得る。
【0102】
902において、BSは、少なくとも1つのUE固有の構成を割り当てることができ、UE固有の構成は、モビリティのために使用され得る、SSに対するリソースの割振りを含む。態様によれば、SSはUE固有のSSであり得る。904において、BSは、UE固有の構成に少なくとも部分的に基づいて、UEと通信し得る。
【0103】
図10は、本開示の態様による、UEによって実行され得る例示的な動作1000を示す。UEは、
図4に示す1つまたは複数の構成要素を含み得る。
【0104】
1002において、UEは、少なくとも1つのUE固有の構成の割当てを受信することができ、UE固有の構成は、モビリティのために使用され得る、SSに対するリソースの割振りを含む。上述のように、態様によれば、SSはUE固有のSSであり得る。1004において、UEは、UE固有の構成に少なくとも部分的に基づいて、BSと通信し得る。
【0105】
一例では、ターゲットBSは、UE固有の構成をUEのサービングBSに送信することができる。UEにサービスしているBSは、UE固有の構成をUEに送信することができる。一態様によれば、ネットワークエンティティは、UE固有の構成を構成すること、またはUE固有の構成をサービングBSおよびターゲットBSのうちの1つまたは両方に送信することができる。
【0106】
構成は、SSを送信するためにBSによって使用されるリソースを含み得る。上記で説明したように、状況によっては、サービングBSとターゲットBSは両方とも、UE固有のリソース上でSSを送信することができる。UEにサービスしているBSは、サービングBSによって送信されるSSの指示、およびターゲットBSによって送信されるSSの指示を送信し得る。
【0107】
SSに関連するUE固有の構成は、本明細書で説明する1つまたは複数のパラメータを含み得る。たとえば、構成は、SSを送信するために使用される時間/周波数リソースを指示し得る。構成は、SSを送信するためにBSによって使用される送信ビーム掃引パターンの指示を含み得る。構成は、SSを送信するため使用されるSSブロックの組成(composition)を含み得る。したがって、構成は、SSブロック内の構成信号、および時間/周波数におけるそれらの相対ロケーションを指示し得る。一例として、構成は、物理ブロードキャストチャネル(PBCH)がSSおよび/またはPBCHのコンテンツとともに送信されるかどうかを指示し得る。
【0108】
構成は、BSによって送信されるSSバースト(たとえば、バーストセット)の数を含み得る。NRでは、SSバーストセットは、SSブロックの数を含んでよく、バーストのSSブロックは、異なる方向に送信され得る。構成は、SSブロックの時間および周波数における相対ロケーションを含み得る。たとえば、LTEでは、PSS/SSSは、それぞれ5ms期間の始端に到着し得るが、上記で説明したように、データスロットは、UE固有の構成を使用してSSを送信するために再利用され得る。
【0109】
SSブロックは、PSS、SSS、3次同期信号(TSS)、およびPBCHの組合せを含み得る。BSは、(たとえば、ビームフォーミングされた送信を使用して)異なる方向に(バーストセット内で)SSブロックを送信することができる。SSバーストセットがN個のSSブロックを含むと仮定すると、BSは、同じ方向にバーストセットの第N番目のSSブロック(たとえば、1、N+1、2N+1などのインデックスを有するSSブロック)ごとに送信し得る。
【0110】
構成は、SS信号とともに送信される信号またはSS信号自体の波形を指示し得る。波形は、プライマリ同期信号(PSS)、セカンダリ同期信号(SSS)、3次同期信号(TSS)、または物理ブロードキャストチャネル(PBCH)に対する復調基準信号(DMRS)のうちの少なくとも1つを含み得る。TSSは、5ms時間期間内のタイミングをUEに通知するために使用され得る。上述のように、LTEでは、PSS/SSSは5msごとに送信される。5Gでは、5msごとに最高で64個のSSブロックが存在し得る。したがって、UEは、PSS/SSSを検出することができ、セルのタイミングを知らなくてもよい。TSSは、5ms期間内のタイミングを指示し得る。
【0111】
構成は、PBCH送信のためにいくつのビットが使用されるか、およびそれらのビットを使用して何の情報が搬送されるかなど、PBCHのコンテンツを指示し得る。
【0112】
構成は、SSに関連するヌメロロジー(numerology)を指示し得る。ヌメロロジーは、SSに関連するトーン間隔を指すことがある。
【0113】
態様によれば、SSは、セル固有のSS送信のために一般に使用されるスロット内で送信される。別の例によれば、SSは、データ送信のために一般に使用されるスロット内で送信される。
【0114】
UE固有の構成は、RACH手順に対するUE固有のリソースの割当てを含んでもよい。RACH手順は、コンテンションベースまたはコンテンションフリーであってよい。UE、この構成を受信し、少なくとも1つのRACHプリアンブルを選択し、RACH手順に対するUE固有のリソースに少なくとも部分的に基づいて、ターゲットBSとのRACH手順を実行することができる。RACHに対するリソースは、UE固有のSSに基づき得る。
【0115】
UE固有のRACH手順に関する構成は、1つまたは複数のパラメータを含み得る。構成は、BSによってRACHシグナリングを送信するために使用される時間/周波数リソースの指示を含み得る。RACH手順に関する構成は、RACH手順に対してUEに割り当てられた、少なくとも1つのプリアンブルまたはプリアンブルのセットを含み得る。UEは、RACH手順に対するプリアンブルのうちの1つを選択し得る。構成は、コンテンションフリーRACH手順の間にUEによって送信されることになるRACHプリアンブルの数を含み得る。構成は、コンテンションフリーRACH手順の間にRACHプリアンブルを受信するためにBSによって使用される受信ビームの指示を含み得る。構成は、コンテンションフリーRACH手順に関連するヌメロロジー(トーン間隔)を含み得る。
【0116】
態様によれば、UEにUE固有のRACHリソースが割り当てられる場合ですら、UEは、セル固有のRACH時間/周波数リソースを使用してRACHを送信することができる。一例によれば、BAは、UE固有のRACHリソースのグループを提供し、それらのリソース内でコンテンションベースのRACHを可能にし得る。
【0117】
コンテンションフリーRACHリソースは、コンテンションベースのRACH手順のために一般に使用されるスロットに割り振られ得る。態様によれば、データスロットは、UE固有のRACH手順のために再利用される。たとえば、BSおよびUEは、データ送信のために一般に使用されるスロット内でRACHシグナリングを交換する。
【0118】
SSまたはUE固有のRACHに対するリソースは非周期的であり得る。
【0119】
態様によれば、UE固有の構成(SSに関する、またはSSとUE固有のRACHの両方に関する)は、BSの能力に少なくとも部分的に基づき得る。能力は、BSのビーム対応能力に基づき得る。ビーム対応能力は、BS送信ビームをBS受信ビームにマッピングするためのBSの能力を指すことがある。言い換えれば、ビーム対応により、BSは、同じビームまたは同じビームのセットを使用して、SSを送信し、RACHシグナリングをUEから受信することができる。
【0120】
BS能力は、無線周波数(RF)もしくはデジタル処理能力、および/またはBSにおけるアンテナポートの数に基づき得る。たとえば、BSが複数のアンテナポートを有する場合、BSは、SSをUEに送信するために、またはRACHをUEから受信するために、より多くの時間を割り振ることができるが、これは、アンテナポートのうちのいくつかが、他のUEとの通信のために使用され得るためである。
【0121】
BS能力は、BSが(SSまたはUE固有のコンテンションフリーRACHと)同じスロット内で他のノード(UEまたはBS)と通信することができるかどうかを指示し得る。
【0122】
態様によれば、構成は、BSおよび少なくとも1つの他のBSまたは別のUEに関連する通信スケジュールに基づいて判定される。たとえば、SSまたはUE固有のコンテンションフリーRACHに対するリソースは、他のBSへの/からの送信との重複に整合させるかまたはそれを回避する取り組みにおいて割り振られ得る。
【0123】
態様によれば、UE固有の構成は、UEの能力に少なくとも部分的に基づく。能力は、UEのビーム対応能力を含み得る。UEがビーム対応能力を有する場合、BSはUEのRACH送信のために、より少ないリソースを確保することができる。UEがビーム対応能力を有さない場合、UEは、UE固有のSSのために使用される受信ビームをRACH送信のために使用される送信ビームにマッピングすることができない場合がある。
【0124】
UE固有の構成は、RF能力、UEにおけるアンテナポートの数、またはUEにおけるアンテナ構成に基づき得る。より多い数のアンテナポートは、UEがSSを受信するためまたはRACHを送信するためにより多くの時間を費やすことを可能にし得る。構成は、UEが、SSを受信する間、またはRACHを送信する間に、同じスロット内で他のノードと通信することが可能であるかどうかに基づき得る。
【0125】
UE固有の構成は、UEおよび別のNBに関連する通信スケジュールに基づき得る。
【0126】
態様によれば、構成は、UEのグループに固有である。本明細書で説明するように、UE固有の構成は、ハンドオーバ、およびL3モビリティを含むモビリティを容易にするために使用され得る。L3モビリティは、UEが、ハンドオーバの間に少なくとも1つのIPセッションを維持することを可能にする。L3モビリティは、アイドルモードL3モビリティ(UEがアイドルモードにあるとき)または接続モードL3モビリティ(UEがアイドルモードにないとき)を含み得る。
【0127】
態様によれば、BS(ターゲットBSなど)は、ターゲットBSによって送信されるセル固有のシグナリングに関連する測定報告に基づいて、UE固有の構成を判定することができる。たとえば、ターゲットBSは、セル固有のSSを送信することができる。UEは、セル固有のSSを検出して測定することができる。UEは、この情報をサービングBSに提供し得る。UEは、UEがセル固有のSSを受信する方向をサービングBSに指示することもできる。サービングBSは、この情報をターゲットBSに送信し得る。応答して、ターゲットBSは、UEに関するUE固有の構成を判定することができる。
【0128】
態様によれば、ターゲットBSは、UEにサービスしているBSから、サービングBSに関連する送信スケジュールを受信することができる。SSは、受信された送信スケジュールに少なくとも部分的に基づいて割り当てられ得る。UE固有のSSは、サービングBSへの/からの送信との衝突を回避することができる。
【0129】
上記で説明したように、サービングBSは、SS構成をUEに送信することができる。これは、UEがハンドオーバすべきかどうかを判定する取り組みにおいて、UEがサービングBSとターゲットBSの両方によって送信されるSSを測定することを可能にし得る。たとえば、UEは、両方の信号を測定し、測定報告を送信することができる。サービングBSは、受信された測定報告に少なくとも部分的に基づいて、モビリティ管理決定を下すことができる。
【0130】
本明細書で説明するように、SSはNRにおけるモビリティ管理のために使用され得る。一例では、BSは、SSを送信し、UE固有のコンテンションフリーRACHシグナリグをUEから受信する間に、同じビームのセットを使用し得る。
【0131】
本開示の態様は、モビリティ管理のために使用されるSSに関して説明され、SSはUE固有のリソースを使用して送信される。いくつかの態様では、SSはUE固有のSSである。
【0132】
図11は、
図9に示す動作など、本明細書で開示する技法に対する動作を実行するように構成された(たとえば、ミーンズプラスファンクション構成要素に対応する)様々な構成要素を含み得る通信デバイス1100を示す。通信デバイス1100は、トランシーバ1110に結合された処理システム1102を含む。トランシーバ1110は、本明細書で説明する様々な信号など、アンテナ1112を介して通信デバイス1100用の信号を送信および受信するように構成される。処理システム1102は、通信デバイス1100によって受信および/または送信されることになる信号の処理を含めて、通信デバイス1100用の処理機能を実行するように構成され得る。
【0133】
処理システム1102は、バス1108を介してコンピュータ可読媒体/メモリ1106に結合されたプロセッサ1104を含む。いくつかの態様では、コンピュータ可読媒体/メモリ1106は、プロセッサ1104によって実行されると、
図9に示す動作、または本明細書で論じる様々な技法を実行するための他の動作をプロセッサ1104に実行させるコンピュータ実行可能命令を記憶するように構成される。
【0134】
いくつかの態様では、処理システム1102は、
図9に示した動作を実行するための割当て構成要素1114と通信構成要素1116とをさらに含む。いくつかの態様では、通信構成要素1116は、トランシーバ1110の一部であり得る。いくつかの態様では、処理システム1102は、1つまたは複数の他の示されていない構成要素を含む。構成要素1114、1116、および本明細書で説明する動作を実行するように構成された構成要素は、バス1108を介してプロセッサ1104に結合され得る。いくつかの態様では、構成要素1114および1116(ならびに、他の示されていない構成要素)は、ハードウェア回路であってよい。いくつかの態様では、構成要素1114および1116(ならびに、他の示されていない構成要素)は、プロセッサ1104上で実行(executed)および実行(run)されるソフトウェア構成要素であってよい。
【0135】
図12は、
図10に示した動作など、本明細書で開示する技法のための動作を実行するように構成された(たとえば、ミーンズプラスファンクション構成要素に対応する)様々な構成要素を含み得る通信デバイス1200を示す。通信デバイス1200は、トランシーバ1210に結合された処理システム1202を含む。トランシーバ1210は、本明細書で説明する様々な信号など、アンテナ1212を介して通信デバイス1200用の信号を送信および受信するように構成される。処理システム1202は、通信デバイス1200によって受信される、および/または送信されることになる信号を処理することを含む、通信デバイス1200用の処理機能を実行するように構成され得る。
【0136】
処理システム1202は、バス1208を介してコンピュータ可読媒体/メモリ1206に結合されたプロセッサ1204を含む。いくつかの態様では、コンピュータ可読媒体/メモリ1206は、プロセッサ1204によって実行されると、
図10に示した動作または本明細書で論じる様々な技法を実行するための他の動作をプロセッサ1204に実行させるコンピュータ実行可能命令を記憶するように構成される。
【0137】
いくつかの態様では、処理システム1202は、
図9に示した動作を実行するための通信構成要素1214をさらに含む。いくつかの態様では、通信構成要素1214は、トランシーバ1210の一部であり得る。いくつかの態様では、処理システム1202は、1つまたは複数の他の示されていない構成要素を含む。構成要素1214および本明細書で説明する動作を実行するように構成された他のオプションの構成要素は、バス1208を介してプロセッサ1204に結合され得る。いくつかの態様では、構成要素1214(および、他の示されていない構成要素)は、ハードウェア回路であってよい。いくつかの態様では、構成要素1214(および、他の示されていない構成要素)は、プロセッサ1204上で実行(executed)および実行(run)されるソフトウェア構成要素であってもよい。
【0138】
本明細書で開示した方法は、説明した方法を達成するための1つまたは複数のステップまたはアクションを備える。方法ステップおよび/またはアクションは、特許請求の範囲の範囲から逸脱することなく互いに入れ替えられてもよい。言い換えれば、ステップまたはアクションの特定の順序が指定されない限り、特定のステップおよび/またはアクションの順序および/または使用は、特許請求の範囲の範囲から逸脱することなく修正されてもよい。
【0139】
本明細書で使用する項目の列挙「のうちの少なくとも1つ」を指す句は、単一のメンバーを含むそれらの項目の任意の組合せを指す。一例として、「a、b、またはcのうちの少なくとも1つ」は、a、b、c、a-b、a-c、b-c、およびa-b-c、ならびに複数の同じ要素による任意の組合せ(たとえば、a-a、a-a-a、a-a-b、a-a-c、a-b-b、a-c-c、b-b、b-b-b、b-b-c、c-c、およびc-c-c、または、a、b、およびcの任意の他の順序)をカバーすることが意図される。
【0140】
本明細書で使用する「判定すること」という用語は、幅広い様々なアクションを包含する。たとえば、「判定すること」は、算出すること、計算すること、処理すること、導出すること、調査すること、ルックアップすること(たとえば、テーブル、データベースまたは別のデータ構造においてルックアップすること)、確認することなどを含んでもよい。また、「判定する」は、受信する(たとえば、情報を受信する)、アクセスする(たとえば、メモリ内のデータにアクセスする)などを含み得る。また、「判定する」は、解決する、選択する、選出する、確立するなどを含み得る。
【0141】
前述の説明は、いかなる当業者も、本明細書で説明した様々な態様を実践することが可能になるように提供される。これらの態様の様々な修正は、当業者に容易に明らかになり、本明細書で定義する一般原理は、他の態様に適用され得る。したがって、特許請求の範囲は、本明細書に示す態様に限定されるものではなく、特許請求の範囲の文言と一致する全範囲が与えられるべきであり、単数形の要素への言及は、そのように明記されていない限り、「唯一無二の」ではなく、むしろ「1つまたは複数の」を意味するものとする。別段に明記されていない限り、「いくつかの」という用語は1つまたは複数を指す。当業者に知られているか、または後で知られることになる、本開示全体にわたって説明した様々な態様の要素のすべての構造的および機能的等価物は、参照により本明細書に明確に組み込まれ、特許請求の範囲によって包含されるものとする。さらに、本明細書で開示したものはいずれも、そのような開示が特許請求の範囲において明示的に列挙されているか否かにかかわらず、公に捧げられることを意図するものではない。請求項のいかなる要素も、「のための手段」という句を使用して要素が明示的に列挙されていない限り、または方法クレームの場合、「のためのステップ」という句を使用して要素が列挙されていない限り、米国特許法第112条第6項の規定の下で解釈されるべきではない。
【0142】
上述の方法の様々な動作は、対応する機能を実行することができる任意の好適な手段によって実行されてもよい。この手段は、限定はしないが、回路、特定用途向け集積回路(ASIC)、またはプロセッサを含む、様々なハードウェアおよび/またはソフトウェア構成要素および/またはモジュールを含んでもよい。概して、図に示した動作がある場合、それらの動作は、同様の番号を付された対応する同等のミーンズプラスファンクション構成要素を有してもよい。
【0143】
本開示に関して説明した様々な例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)もしくは他のプログラマブル論理デバイス(PLD)、ディスクリートゲートもしくはトランジスタロジック、ディスクリートハードウェア構成要素、または、本明細書で説明した機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実行されてもよい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってよいが、代替として、プロセッサは、任意の市販のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であってもよい。プロセッサは、コンピューティングデバイスの組合せ(たとえば、DSPおよびマイクロプロセッサの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成)として実装することもできる。
【0144】
ハードウェアとして実装される場合、例示的なハードウェア構成は、ワイヤレスノード内の処理システムを備えてもよい。処理システムは、バスアーキテクチャを用いて実装されてもよい。バスは、処理システムの特定の適用例および全体的な設計制約に応じて、任意の数の相互接続バスおよびブリッジを含んでもよい。バスは、プロセッサ、機械可読媒体、およびバスインターフェースを含む、様々な回路を互いにリンクさせる場合がある。バスインターフェースは、バスを介して、とりわけ、処理システムにネットワークアダプタを接続するために使用されてもよい。ネットワークアダプタは、PHYレイヤの信号処理機能を実装するために使用されてもよい。ユーザ端末120(
図1参照)の場合、ユーザインターフェース(たとえば、キーパッド、ディスプレイ、マウス、ジョイスティックなど)もバスに接続され得る。バスは、タイミングソース、周辺装置、電圧調整器、電力管理回路などの様々な他の回路をリンクさせることもできるが、これらの回路は当技術分野でよく知られており、したがって、これ以上は説明しない。プロセッサは、1つまたは複数の汎用および/または専用プロセッサを用いて実装されてもよい。例としては、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、DSPプロセッサ、およびソフトウェアを実行することができる他の回路がある。当業者は、特定の用途とシステム全体に課せられた全体的な設計制約とに応じて処理システムに関する上述の機能を最も適切に実装するにはどうすべきかを認識するであろう。
【0145】
ソフトウェアにおいて実装される場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとしてコンピュータ可読媒体上に記憶されるか、またはコンピュータ可読媒体を介して送信され得る。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語、またはその他の名称で呼ばれるかどうかにかかわらず、命令、データ、またはそれらの任意の組合せを意味するように広く解釈されるものである。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体と、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの伝達を容易にする任意の媒体を含む通信媒体の両方を含む。プロセッサは、機械可読記憶媒体に記憶されたソフトウェアモジュールの実行を含む、バスおよび一般的な処理を管理することを担い得る。コンピュータ可読記憶媒体は、プロセッサがその記憶媒体から情報を読み取ることができ、かつその記憶媒体に情報を書き込むことができるようにプロセッサに結合されてもよい。代替として、記憶媒体は、プロセッサと一体であってもよい。例として、機械可読媒体は、送信線路、データによって変調された搬送波、および/またはワイヤレスノードとは別個の命令が記憶されたコンピュータ可読記憶媒体を含んでもよく、これらはすべて、バスインターフェースを介してプロセッサによってアクセスされる場合がある。代替としてまたは追加として、機械可読媒体またはその任意の部分は、キャッシュおよび/または汎用レジスタファイルと同様にプロセッサに統合されてよい。機械可読記憶媒体の例としては、RAM(ランダムアクセスメモリ)、フラッシュメモリ、ROM(読取り専用メモリ)、PROM(プログラマブル読取り専用メモリ)、EPROM(消去可能プログラマブル読取り専用メモリ)、EEPROM(電気的消去可能プログラマブル読取り専用メモリ)、レジスタ、磁気ディスク、光ディスク、ハードドライブ、もしくは他の任意の好適な記憶媒体、またはそれらの任意の組合せを含めてもよい。機械可読媒体はコンピュータプログラム製品内で具現化されてもよい。
【0146】
ソフトウェアモジュールは、単一の命令または多くの命令を備えてよく、いくつかの異なるコードセグメントにわたって、異なるプログラム間で、また複数の記憶媒体にわたって、分散されてもよい。コンピュータ可読媒体は、いくつかのソフトウェアモジュールを含んでもよい。ソフトウェアモジュールは、プロセッサなどの装置によって実行されると、処理システムに様々な機能を実行させる命令を含む。ソフトウェアモジュールは、送信モジュールと受信モジュールとを含んでもよい。各ソフトウェアモジュールは、単一の記憶デバイス内に存在しても、または複数の記憶デバイスにわたって分散されてもよい。例として、トリガイベントが発生したときに、ソフトウェアモジュールは、ハードドライブからRAMにロードされてもよい。ソフトウェアモジュールの実行中、プロセッサは、アクセス速度を高めるために、命令のうちのいくつかをキャッシュにロードしてもよい。1つまたは複数のキャッシュラインが、次いで、プロセッサによって実行されるように汎用レジスタファイルの中にロードされてよい。以下でソフトウェアモジュールの機能に言及する場合、そのような機能は、そのソフトウェアモジュールからの命令を実行するときにプロセッサによって実装されることが理解されよう。
【0147】
また、あらゆる接続が、コンピュータ可読媒体と適切に呼ばれる。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線(IR)、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は媒体の定義に含まれる。本明細書において使用されるディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザディスク(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピーディスク(disk)、およびBlu-ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は、通常はデータを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、レーザを用いてデータを光学的に再生する。したがって、いくつかの態様では、コンピュータ可読媒体は、非一時的コンピュータ可読媒体(たとえば、有形媒体)を備えてもよい。加えて、他の態様の場合、コンピュータ可読媒体は、一時的コンピュータ可読媒体(たとえば、信号)を備えてもよい。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲に含まれるべきである。
【0148】
したがって、いくつかの態様は、本明細書で提示した動作を実行するためのコンピュータプログラム製品を含んでもよい。たとえば、そのようなコンピュータプログラム製品は、本明細書で説明した動作を実行するように1つまたは複数のプロセッサによって実行可能である命令が記憶された(および/または符号化された)コンピュータ可読媒体を含んでもよい。たとえば、本明細書および添付の図面で説明する動作を実行するための命令。
【0149】
さらに、本明細書で説明した方法および技法を実行するためのモジュールおよび/または他の適切な手段は、適用可能な場合にユーザ端末および/または基地局によってダウンロードおよび/または他の方法で取得され得ることを理解されたい。たとえば、そのようなデバイスは、本明細書で説明した方法を実行するための手段の転送を容易にするためにサーバに結合することができる。あるいは、本明細書で説明した様々な方法は、ユーザ端末および/または基地局が、記憶手段をデバイスに結合または提供する際に様々な方法を取得できるように、記憶手段(たとえば、RAM、ROM、コンパクトディスク(CD)またはフロッピーディスクなどの物理記憶媒体)を介して提供され得る。さらに、本明細書で説明した方法および技法をデバイスに提供するための任意の他の適切な技法が利用され得る。
【0150】
特許請求の範囲が上記で示した厳密な構成および構成要素に限定されないことを理解されたい。特許請求の範囲の範囲から逸脱することなく、上記で説明した方法および装置の構成、動作、および詳細において、様々な修正、変更、および変形が加えられてもよい。
【符号の説明】
【0151】
100 ワイヤレス通信ネットワーク、NRネットワーク
102a マクロセル
102b マクロセル
102c マクロセル
102x ピコセル
102y フェムトセル
102z フェムトセル
110 BS、基地局(BS)
110a BS
110b BS、非サービングBSまたはターゲットBS
110c BS、非サービングBSまたはターゲットBS
110r 中継局
110x BS
110y BS
110z BS
120 UE、ユーザ機器(UE)、ユーザ端末
120r UE
120x UE
120y UE
130 ネットワークコントローラ
200 分散RAN
202 ANC
204 次世代コアネットワーク(NG-CN)
206 5Gアクセスノード(AN)
208 TRP、DU
210 次世代アクセスノード(NG-AN)
300 分散RAN
302 集中型コアネットワークユニット(C-CU)
304 集中型RANユニット(C-RU)
306 DU
412 データソース
420 送信プロセッサ、プロセッサ
430 送信(TX)多入力多出力(MIMO)プロセッサ、プロセッサ
432 変調器、Tx/Rx
432a~432t 復調器/変調器
434 アンテナ
434a~434t アンテナ
436 MIMO検出器
438 受信プロセッサ、プロセッサ
439 データシンク
440 コントローラ/プロセッサ
442 メモリ
444 スケジューラ
452 アンテナ
452a~452r アンテナ
454 復調器、Tx/Rx
454a~454r 復調器/変調器(DEMOD)
456 MIMO検出器
458 受信プロセッサ、プロセッサ
460 データシンク
462 データソース
464 送信プロセッサ、プロセッサ
466 TX MIMOプロセッサ、プロセッサ
480 コントローラ/プロセッサ
482 メモリ
500 図
505-a 第1のオプション
505-b 第2のオプション
510 RRCレイヤ
515 PDCPレイヤ
520 RLCレイヤ
525 MACレイヤ
530 PHYレイヤ
600 フレームフォーマット
700 SSブロック時間パターン、マッピング
702 第1のロケーション
704 第2のロケーション
706 第3のロケーション
708 第4のロケーション
800 例
802 BS
804 UE
900 動作
1000 動作
1100 動作
1110 トランシーバ
1102 処理システム
1104 プロセッサ
1108 バス
1114 割当て構成要素、構成要素
1116 通信構成要素、構成要素
1200 動作
1204 プロセッサ
1208 バス
1210 トランシーバ
1214 通信構成要素、構成要素