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特許7179870一体化される組織マーカー送達装置を有するデュアルルーメン同軸イントロデューサ
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-18
(45)【発行日】2022-11-29
(54)【発明の名称】一体化される組織マーカー送達装置を有するデュアルルーメン同軸イントロデューサ
(51)【国際特許分類】
   A61B 10/02 20060101AFI20221121BHJP
【FI】
A61B10/02 110Z
【請求項の数】 40
(21)【出願番号】P 2020557187
(86)(22)【出願日】2018-04-18
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-08-30
(86)【国際出願番号】 US2018028145
(87)【国際公開番号】W WO2019203820
(87)【国際公開日】2019-10-24
【審査請求日】2021-03-09
(73)【特許権者】
【識別番号】591018693
【氏名又は名称】シー・アール・バード・インコーポレーテッド
【氏名又は名称原語表記】C R BARD INCORPORATED
【住所又は居所原語表記】1 Becton Drive Franklin Lakes NEW JERSEY 07417 UNITED STATES OF AMERICA
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100092967
【弁理士】
【氏名又は名称】星野 修
(74)【代理人】
【識別番号】100220065
【弁理士】
【氏名又は名称】高梨 幸輝
(72)【発明者】
【氏名】バン・リエール,チャド
(72)【発明者】
【氏名】ジェンセン,アンジェラ・ケイ
(72)【発明者】
【氏名】ヒューズ,チャニング・エム
【審査官】磯野 光司
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2016/201115(WO,A1)
【文献】特開2010-035770(JP,A)
【文献】特表2010-533036(JP,A)
【文献】特表2009-500130(JP,A)
【文献】特表2017-516599(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0143444(US,A1)
【文献】特表2017-521138(JP,A)
【文献】特開2015-037540(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 10/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
細長いニードルと共に使用されるためのデュアルルーメン同軸イントロデューサであって、
ハブと、
第1のルーメン、第2のルーメン、近位端部分、および遠位端を有する細長い部材であって、前記近位端部分が前記ハブに固定的に取り付けられ、前記第1のルーメンが長手方向軸を画定し、前記細長いニードルを摺動可能に受けるように構成される、細長い部材と、
前記第2のルーメン内に位置するプッシュロッドであって、前記プッシュロッドが遠位端表面を有し、前記プッシュロッドが後退位置と延伸位置との間で移動可能であり、前記後退位置において、前記プッシュロッドの前記遠位端表面が前記細長い部材の前記遠位端から離間され、それにより組織マーカーを収容して送達部位に送達するためのマーカー凹部を前記第2のルーメンの中に画定する、プッシュロッドと
を備え、
前記ハブに設置されるアクチュエータをさらに備え、前記アクチュエータが使用者により操作可能となるように構成されており、それにより前記第2のルーメンから前記組織マーカーを排出するために前記後退位置から前記延伸位置までの前記プッシュロッドの移動を簡単に行えるようになっており、
前記ハブが、側壁、近位側端壁、および遠位側端壁を有するハブボディを有し、前記側壁が中空内部および外部表面を画定し、前記ハブボディが、前記側壁を通って前記外部表面から前記中空内部まで延在するガイドチャンネルを有し、前記近位側端壁が第1の孔を有し、前記遠位側端壁が第2の孔を有し、前記近位側端壁の前記第1の孔が前記細長いニードルを摺動可能に受けるように構成され、前記遠位側端壁の前記第2の孔が前記細長い部材の前記近位端部分を受けて設置するように構成される、デュアルルーメン同軸イントロデューサ。
【請求項2】
請求項1に記載のデュアルルーメン同軸イントロデューサであって、前記ハブボディの中空内部内で前記遠位側端壁に隣接して配置されるシール部材を備え、前記シール部材が第3の孔および第4の孔を有し、前記近位側端壁の前記第1の孔および前記シール部材の前記第3の孔が前記長手方向軸に沿って位置合わせされ、前記細長いニードルを摺動可能に受けるように構成され、前記第4の孔が前記第3の孔から径方向に離間され、前記プッシュロッドが前記第4の孔の中に摺動可能に留置される、デュアルルーメン同軸イントロデューサ。
【請求項3】
請求項2に記載のデュアルルーメン同軸イントロデューサであって、
前記ハブの前記近位側端壁がばねシートを画定するように構成され、
前記プッシュロッドが、近位側部分、遠位側部分、および前記近位側部分と前記遠位側部分との間に挿置されるフランジを有し、前記遠位側部分が前記細長い部材の前記第2のルーメンの中で摺動可能であり、前記デュアルルーメン同軸イントロデューサが、
ばねをさらに備え、前記ばねは前記ハブの前記近位側端壁の前記ばねシートと前記プッシュロッドの前記フランジとの間に配置されており、前記プッシュロッドが前記後退位置にあるときに前記ばねが圧縮状態であり、前記プッシュロッドが前記延伸位置にあるときに前記ばねが前記圧縮状態から緩められており、
前記アクチュエータが、係合部材に取り付けられるアクチュエータボタンを有するボタ
ン組立体として構成され、前記係合部材が通路を有し、前記通路内に前記プッシュロッドが移動可能に留置され、前記係合部材が前記ハブボディの前記ガイドチャンネルの中に配置されて前記ハブボディの前記中空内部の中まで延在し、前記アクチュエータボタンが前記ガイドチャンネルから外側に突出するように配置され、前記係合部材が近位側係合表面を有し、前記アクチュエータボタンが、前記係合部材を前記ガイドチャンネル内で係合位置から解放位置まで移動させるように構成され、
前記プッシュロッドが前記後退位置にあって前記アクチュエータの前記係合部材が前記係合位置にあるときに前記プッシュロッドの前記フランジが前記係合部材の前記近位側係合表面に係合され、ここでは前記ばねが前記圧縮状態であり、前記使用者が前記アクチュエータの前記アクチュエータボタンに対して外力を加えるときに、前記係合部材を前記解放位置まで移動させ、前記係合部材の前記近位側係合表面が前記プッシュロッドの前記フランジとの係合状態から外れるように移動させられ、それにより前記ばねを前記圧縮状態から解放して前記プッシュロッドを前記後退位置から前記延伸位置まで移動させる、
デュアルルーメン同軸イントロデューサ。
【請求項4】
請求項3に記載のデュアルルーメン同軸イントロデューサであって、前記外力が前記アクチュエータの前記アクチュエータボタンを前記プッシュロッドに向かう方向に押し下げる、デュアルルーメン同軸イントロデューサ。
【請求項5】
請求項2から4のいずれか一項に記載のデュアルルーメン同軸イントロデューサであって、前記シール部材がエラストマで作られる、デュアルルーメン同軸イントロデューサ。
【請求項6】
請求項2から5のいずれか一項に記載のデュアルルーメン同軸イントロデューサであって、前記アクチュエータと前記ハブとの間に挿置される安全装置挿入具をさらに備え、それにより前記安全装置挿入具を取り外すまで前記アクチュエータの動作が防止される、デュアルルーメン同軸イントロデューサ。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか一項に記載のデュアルルーメン同軸イントロデューサであって、前記細長い部材の前記第2のルーメンの中で前記マーカー凹部の中へ前記組織マーカーを装填するように構成されるマーカーローダを備え、前記マーカーローダが、
受け取り用凹部を有する設置部分を有するローダボディであって、さらに、前記細長い部材の前記第2のルーメンの中で前記マーカー凹部の中に配置されることになる前記組織マーカーを収容するためのマーカーチューブを有し、前記設置部分の前記受け取り用凹部が前記細長い部材の遠位端部分の上で受けられるように構成され、それにより前記ローダボディの前記マーカーチューブを前記細長い部材の前記第2のルーメンに位置合わせする、ローダボディと、
ヘッド部分およびシャフト部分を有するプランジャであって、前記シャフト部分が前記マーカーチューブの中で摺動可能に受けられ、前記プランジャが保持位置と装填位置との間で移動するように構成され、それにより前記組織マーカーを前記ローダボディの前記マーカーチューブから前記細長い部材の前記第2のルーメンの中にある前記マーカー凹部に送達する、プランジャと
を備える、
デュアルルーメン同軸イントロデューサ。
【請求項8】
請求項7に記載のデュアルルーメン同軸イントロデューサであって、前記細長い部材の前記遠位端部分が外側の8の字の横断形状を有し、前記ローダボディの前記設置部分の前記受け取り用凹部が、ぴったり合う嵌合の形で前記細長い部材の前記遠位端部分を摺動可能に受けるために内側の8の字の横断形状を有する、デュアルルーメン同軸イントロデューサ。
【請求項9】
請求項7および8のいずれか一項に記載のデュアルルーメン同軸イントロデューサであって、前記プランジャの前記ヘッド部分と前記ローダボディとの間に挿置される安全装置挿入具をさらに備え、それにより前記安全装置挿入具を取り外すまで前記マーカーローダの前記プランジャの動作を防止する、デュアルルーメン同軸イントロデューサ。
【請求項10】
細長いニードルと共に使用されるためのデュアルルーメン同軸イントロデューサであって、
ハブと、
第1のルーメン、第2のルーメン、近位端部分、および遠位端を有する細長い部材であって、前記近位端部分が前記ハブに固定的に取り付けられ、前記第1のルーメンが長手方向軸を画定し、前記細長いニードルを摺動可能に受けるように構成される、細長い部材と、
前記第2のルーメン内に位置するプッシュロッドであって、前記プッシュロッドが遠位端表面を有し、前記プッシュロッドが後退位置と延伸位置との間で移動可能であり、前記後退位置において、前記プッシュロッドの前記遠位端表面が前記細長い部材の前記遠位端から離間され、それにより組織マーカーを収容して送達部位に送達するためのマーカー凹部を前記第2のルーメンの中に画定する、プッシュロッドと
を備え、
前記ハブに設置されるアクチュエータをさらに備え、前記アクチュエータが使用者により操作可能となるように構成されており、それにより前記第2のルーメンから前記組織マーカーを排出するために前記後退位置から前記延伸位置までの前記プッシュロッドの移動を簡単に行えるようになっており、
前記ハブが、側壁、近位側端壁、および遠位側端壁を有するハブボディを有し、前記側壁が中空内部および外部表面を画定し、前記ハブボディが、前記側壁を通って前記外部表面から前記中空内部まで延在するガイドスロットを有し、前記近位側端壁が第1の孔を有し、前記遠位側端壁が第2の孔を有し、前記第1の孔が生体組織検査デバイスの前記細長いニードルを摺動可能に受けるように構成され、前記遠位側端壁の前記第2の孔が、前記細長い部材の前記近位端部分を受けて設置するように構成され、前記近位側端壁および前記遠位側端壁が前記長手方向軸に沿って離間され、前記デュアルルーメン同軸イントロデューサが、
前記ガイドスロットから外側に突出するアクチュエータレバーを有するアクチュエータであって、前記アクチュエータレバーが前記長手方向軸を中心として前記ガイドスロットに沿って移動可能である、アクチュエータ
をさらに備える
デュアルルーメン同軸イントロデューサ。
【請求項11】
請求項10に記載のデュアルルーメン同軸イントロデューサであって、前記プッシュロッドが近位側部分および遠位側部分を有し、前記近位側部分が駆動突出部を有し、前記遠位側部分が前記細長い部材の前記第2のルーメンの中で摺動可能に受けられ、前記アクチュエータが、
前記アクチュエータレバーに駆動可能に接続される円筒形ボディであって、前記円筒形ボディが、前記生体組織検査デバイスの前記細長いニードルを摺動可能に受けるための、前記長手方向軸の上に位置する円筒形孔を有し、前記円筒形ボディが、近位側支承面を画定する近位側環状突出部、および第2の支承面を画定する遠位側径方向突出部を有し、前記近位側支承面および前記第2の支承面が、前記ハブボディの前記中空内部の中で回転可能に受けられ、前記円筒形ボディが長手方向に方向付けられる外側螺旋溝を有する、円筒形ボディ
をさらに有し、
前記長手方向に方向付けられる外側螺旋溝が、前記プッシュロッドの前記近位側部分の前記駆動突出部を駆動可能に受けるように構成され、前記長手方向軸を中心として前記アクチュエータレバーが第1の回転方向に回転することにより前記円筒形ボディが対応して前記第1の回転方向に回転することになり、前記長手方向に方向付けられる外側螺旋溝が前記第1の回転方向の回転運動を線形運動へと変換し、それにより前記プッシュロッドを前記後退位置から前記延伸位置まで移動させることなり、前記長手方向軸を中心として前記アクチュエータレバーが第2の回転方向に回転することにより、前記円筒形ボディが対応して前記第2の回転方向に回転することになり、前記長手方向に方向付けられる外側螺旋溝が前記第2の回転方向の回転運動を線形運動へと変換し、それにより前記プッシュロッドを前記延伸位置から前記後退位置まで移動させることになる
デュアルルーメン同軸イントロデューサ。
【請求項12】
請求項10および11のいずれか一項に記載のデュアルルーメン同軸イントロデューサであって、エラストマで作られるシール部材を備え、それにより前記遠位側端壁と前記細長いニードルの円周表面との間にシールを形成する、デュアルルーメン同軸イントロデューサ。
【請求項13】
請求項11に記載のデュアルルーメン同軸イントロデューサであって、
エラストマで作られるシール部材を備え、それにより前記遠位側端壁と前記細長いニードルの円周表面との間にシールを形成し、
前記シール部材がさらに、前記遠位側端壁と前記プッシュロッドの前記遠位側部分の円周表面との間にシールを形成する、デュアルルーメン同軸イントロデューサ。
【請求項14】
請求項10から13のいずれか一項に記載のデュアルルーメン同軸イントロデューサであって、前記ガイドスロットの中に配置される安全装置挿入具をさらに備え、それにより前記安全装置挿入具を取り外すまで前記アクチュエータレバーの回転が防止される、デュアルルーメン同軸イントロデューサ。
【請求項15】
請求項10から14のいずれか一項に記載のデュアルルーメン同軸イントロデューサであって、前記細長い部材の前記第2のルーメンの中で前記マーカー凹部の中へ前記組織マーカーを装填するように構成されるマーカーローダを備え、前記マーカーローダが、
受け取り用凹部を有する設置部分を有するローダボディであって、さらに、前記細長い部材の前記第2のルーメンの中で前記マーカー凹部の中に配置されることになる前記組織マーカーを収容するためのマーカーチューブを有し、前記設置部分の前記受け取り用凹部が前記細長い部材の遠位端部分の上で受けられるように構成され、それにより前記マーカーチューブを前記細長い部材の前記第2のルーメンに位置合わせする、ローダボディと、
ヘッド部分およびシャフト部分を有するプランジャであって、前記シャフト部分が前記マーカーチューブの中で摺動可能に受けられ、前記プランジャが保持位置と装填位置との間で移動するように構成され、それにより前記組織マーカーを前記ローダボディの前記マーカーチューブから前記細長い部材の前記第2のルーメンの中にある前記マーカー凹部に送達する、プランジャと
を備える、
デュアルルーメン同軸イントロデューサ。
【請求項16】
請求項15に記載のデュアルルーメン同軸イントロデューサであって、前記細長い部材の前記遠位端部分が外側の8の字の横断形状を有し、前記ローダボディの前記設置部分の前記受け取り用凹部が、ぴったり合う嵌合の形で前記細長い部材の前記遠位端部分を摺動可能に受けるために内側の8の字の横断形状を有する、デュアルルーメン同軸イントロデューサ。
【請求項17】
請求項15または16に記載のデュアルルーメン同軸イントロデューサであって、前記プランジャの前記ヘッド部分と前記ローダボディとの間に挿置される安全装置挿入具をさらに備え、それにより前記安全装置挿入具を取り外すまで前記マーカーローダの前記プランジャの動作を防止する、デュアルルーメン同軸イントロデューサ。
【請求項18】
請求項17に記載のデュアルルーメン同軸イントロデューサであって、前記安全装置挿入具が、前記プランジャの前記シャフト部分の上で側方に摺動するチャンネルを有する、デュアルルーメン同軸イントロデューサ。
【請求項19】
生体組織検査システムであって、当該生体組織検査システムが、
デバイスボディ、および前記デバイスボディから遠位側に延在する細長いニードル、を有する生体組織検査デバイスであって、前記細長いニードルが切削用遠位端を有する、生体組織検査デバイスと、
デュアルルーメン同軸イントロデューサであって、当該デュアルルーメン同軸イントロデューサが、
前記生体組織検査デバイスに着脱自在に取り付けられるように構成されるハブ、
第1のルーメン、第2のルーメン、近位端部分、および遠位端を有する細長い部材であって、前記近位端部分が前記ハブに固定的に取り付けられ、前記第1のルーメンが長手方向軸を画定し、前記生体組織検査デバイスの前記細長いニードルを摺動可能に受けるように構成される、細長い部材、ならびに
前記第2のルーメン内に位置するプッシュロッドであって、前記プッシュロッドが遠位端表面を有し、前記プッシュロッドが後退位置と延伸位置との間で移動可能であり、前記後退位置において、前記プッシュロッドの前記遠位端表面が前記細長い部材の前記遠位端から離間され、それにより組織マーカーを収容して送達部位に送達するためのマーカー凹部を前記第2のルーメン内に画定する、プッシュロッド
を有する、デュアルルーメン同軸イントロデューサと
を備え、
前記ハブに設置されるアクチュエータをさらに備え、前記アクチュエータが使用者により操作可能となるように構成されており、それにより前記第2のルーメンから前記組織マーカーを排出するために前記後退位置から前記延伸位置までの前記プッシュロッドの移動を容易に行えるようになっており、
前記ハブが、側壁、近位側端壁、および遠位側端壁を有するハブボディを有し、前記側壁が中空内部および外部表面を画定し、前記ハブボディが、前記側壁を通って前記外部表面から前記中空内部まで延在するガイドチャンネルを有し、前記近位側端壁が第1の孔を有し、前記遠位側端壁が第2の孔を有し、前記近位側端壁の前記第1の孔が前記細長いニードルを摺動可能に受けるように構成され、前記遠位側端壁の前記第2の孔が前記細長い部材の前記近位端部分を受けて設置するように構成される、生体組織検査システム。
【請求項20】
請求項19に記載の生体組織検査システムであって、前記ハブボディの中空内部内で前記遠位側端壁に隣接して配置されるシール部材を備え、前記シール部材が第3の孔および第4の孔を有し、前記近位側端壁の前記第1の孔および前記シール部材の前記第3の孔が長手方向軸に沿って位置合わせされ、前記細長いニードルを摺動可能に受けるように構成され、前記第4の孔が前記第3の孔から径方向に離間され、前記プッシュロッドが前記第4の孔の中に摺動可能に留置される、生体組織検査システム。
【請求項21】
請求項20に記載の生体組織検査システムであって、
前記ハブの前記近位側端壁がばねシートを画定するように構成され、
前記プッシュロッドが、近位側部分、遠位側部分、および前記近位側部分と前記遠位側部分との間に挿置されるフランジを有し、前記遠位側部分が前記細長い部材の前記第2のルーメンの中で摺動可能であり、
前記ハブの前記近位側端壁の前記ばねシートと前記プッシュロッドの前記フランジとの間に配置されるばねであって、前記プッシュロッドが前記後退位置にあるときに前記ばねが圧縮状態であり、前記プッシュロッドが前記延伸位置にあるときに前記ばねが前記圧縮状態から緩められる、ばね
をさらに備え、
前記アクチュエータが、係合部材に取り付けられるアクチュエータボタンを有するボタン組立体として構成され、前記係合部材が通路を有し、前記通路内に前記プッシュロッドが移動可能に留置され、前記係合部材が前記ハブボディの前記ガイドチャンネルの中に配置されて前記ハブボディの前記中空内部の中まで延在し、前記アクチュエータボタンが前記ガイドチャンネルから外側に突出するように配置され、前記係合部材が近位側係合表面を有し、前記アクチュエータボタンが、前記係合部材を前記ガイドチャンネル内で係合位置から解放位置まで移動させるように構成され、
前記プッシュロッドが前記後退位置にあって前記アクチュエータの前記係合部材が前記係合位置にあるときに前記プッシュロッドの前記フランジが前記係合部材の前記近位側係合表面に係合され、ここでは前記ばねが前記圧縮状態であり、前記使用者が前記アクチュ
エータの前記アクチュエータボタンに対して外力を加えるときに、前記係合部材を前記解放位置まで移動させ、前記係合部材の前記近位側係合表面が前記プッシュロッドの前記フランジとの係合状態から外れるように移動させられ、それにより前記ばねを前記圧縮状態から解放して前記プッシュロッドを前記後退位置から前記延伸位置まで移動させる、
生体組織検査システム。
【請求項22】
請求項21に記載の生体組織検査システムであって、前記外力が前記アクチュエータの前記アクチュエータボタンを前記プッシュロッドに向かう方向に押し下げる、生体組織検査システム。
【請求項23】
請求項20から22のいずれか一項に記載の生体組織検査システムであって、前記シール部材がエラストマで作られる、生体組織検査システム。
【請求項24】
請求項20から23のいずれか一項に記載の生体組織検査システムであって、前記アクチュエータと前記ハブとの間に挿置される安全装置挿入具をさらに備え、それにより前記安全装置挿入具を取り外すまで前記アクチュエータの動作が防止される、生体組織検査システム。
【請求項25】
請求項19から24のいずれか一項に記載の生体組織検査システムであって、前記細長い部材の前記第2のルーメンの中で前記マーカー凹部の中へ前記組織マーカーを装填するように構成されるマーカーローダを備え、前記マーカーローダが、
受け取り用凹部を有する設置部分を有するローダボディであって、さらに、前記細長い部材の前記第2のルーメンの中で前記マーカー凹部の中に配置されることになる前記組織マーカーを収容するためのマーカーチューブを有し、前記設置部分の前記受け取り用凹部が前記細長い部材の遠位端部分の上で受けられるように構成され、それにより前記マーカーチューブを前記細長い部材の前記第2のルーメンに位置合わせする、ローダボディと、
ヘッド部分およびシャフト部分を有するプランジャであって、前記シャフト部分が前記マーカーチューブの中で摺動可能に受けられ、前記プランジャが保持位置と装填位置との間で移動するように構成され、それにより前記組織マーカーを前記ローダボディの前記マーカーチューブから前記細長い部材の前記第2のルーメンの中にある前記マーカー凹部に送達する、プランジャと
を備える、
生体組織検査システム。
【請求項26】
請求項25に記載の生体組織検査システムであって、前記細長い部材の前記遠位端部分が外側の8の字の横断形状を有し、前記ローダボディの前記設置部分の前記受け取り用凹部が、ぴったり合う嵌合の形で前記細長い部材の前記遠位端部分を摺動可能に受けるために内側の8の字の横断形状を有する、生体組織検査システム。
【請求項27】
請求項25および26のいずれか一項に記載の生体組織検査システムであって、前記プランジャの前記ヘッド部分と前記ローダボディとの間に挿置される安全装置挿入具をさらに備え、それにより前記安全装置挿入具を取り外すまで前記マーカーローダの前記プランジャの動作を防止する、生体組織検査システム。
【請求項28】
生体組織検査システムであって、当該生体組織検査システムが、
デバイスボディ、および前記デバイスボディから遠位側に延在する細長いニードル、を有する生体組織検査デバイスであって、前記細長いニードルが切削用遠位端を有する、生体組織検査デバイスと、
デュアルルーメン同軸イントロデューサであって、当該デュアルルーメン同軸イントロデューサが、
前記生体組織検査デバイスに着脱自在に取り付けられるように構成されるハブ、
第1のルーメン、第2のルーメン、近位端部分、および遠位端を有する細長い部材であって、前記近位端部分が前記ハブに固定的に取り付けられ、前記第1のルーメンが長手方向軸を画定し、前記生体組織検査デバイスの前記細長いニードルを摺動可能に受けるように構成される、細長い部材、ならびに
前記第2のルーメン内に位置するプッシュロッドであって、前記プッシュロッドが遠位端表面を有し、前記プッシュロッドが後退位置と延伸位置との間で移動可能であり、前記後退位置において、前記プッシュロッドの前記遠位端表面が前記細長い部材の前記遠位端から離間され、それにより組織マーカーを収容して送達部位に送達するためのマーカー凹部を前記第2のルーメン内に画定する、プッシュロッド
を有する、デュアルルーメン同軸イントロデューサと
を備え、
前記ハブに設置されるアクチュエータをさらに備え、前記アクチュエータが使用者により操作可能となるように構成されており、それにより前記第2のルーメンから前記組織マーカーを排出するために前記後退位置から前記延伸位置までの前記プッシュロッドの移動を容易に行えるようになっており、
前記ハブが、側壁、近位側端壁、および遠位側端壁を有するハブボディを有し、前記側壁が中空内部および外部表面を画定し、前記ハブボディが、前記側壁を通って前記外部表面から前記中空内部まで延在するガイドスロットを有し、前記近位側端壁が第1の孔を有し、前記遠位側端壁が第2の孔を有し、前記第1の孔が前記生体組織検査デバイスの前記細長いニードルを摺動可能に受けるように構成され、前記遠位側端壁の前記第2の孔が、
前記細長い部材の前記近位端部分を受けて設置するように構成され、前記近位側端壁および前記遠位側端壁が前記長手方向軸に沿って離間され、
前記アクチュエータが、前記ガイドスロットから外側に突出するアクチュエータレバーを有し、前記アクチュエータレバーが前記長手方向軸を中心として前記ガイドスロットに沿って移動可能である
生体組織検査システム。
【請求項29】
請求項28に記載の生体組織検査システムであって、前記プッシュロッドが近位側部分および遠位側部分を有し、前記近位側部分が駆動突出部を有し、前記遠位側部分が前記細長い部材の前記第2のルーメンの中で摺動可能に受けられ、前記アクチュエータが、
前記アクチュエータレバーに駆動可能に接続される円筒形ボディであって、前記円筒形ボディが、前記生体組織検査デバイスの前記細長いニードルを摺動可能に受けるための、前記長手方向軸の上に位置する円筒形孔を有し、前記円筒形ボディが、近位側支承面を画定する近位側環状突出部、および第2の支承面を画定する遠位側径方向突出部を有し、前記近位側支承面および前記第2の支承面が、前記ハブボディの前記中空内部の中で回転可能に受けられ、前記円筒形ボディが長手方向に方向付けられる外側螺旋溝を有する、円筒形ボディ
をさらに有し、
前記長手方向に方向付けられる外側螺旋溝が、前記プッシュロッドの前記近位側部分の前記駆動突出部を駆動可能に受けるように構成され、前記長手方向軸を中心として前記アクチュエータレバーが第1の回転方向に回転することにより前記円筒形ボディが対応して前記第1の回転方向に回転することになり、前記長手方向に方向付けられる外側螺旋溝が前記第1の回転方向の回転運動を線形運動へと変換し、それにより前記プッシュロッドを前記後退位置から前記延伸位置まで移動させることなり、前記長手方向軸を中心として前記アクチュエータレバーが前記第1の回転方向の反対の第2の回転方向に回転することにより、前記円筒形ボディが対応して前記第2の回転方向に回転することになり、前記長手方向に方向付けられる外側螺旋溝が前記第2の回転方向の回転運動を線形運動へと変換し、それにより前記プッシュロッドを前記延伸位置から前記後退位置まで移動させることになる
生体組織検査システム。
【請求項30】
請求項28および29のいずれか一項に記載の生体組織検査システムであって、エラストマで作られるシール部材を備え、それにより前記遠位側端壁と前記細長いニードルの円周表面との間にシールを形成する、生体組織検査システム。
【請求項31】
請求項29に記載の生体組織検査システムであって、
エラストマで作られるシール部材を備え、それにより前記遠位側端壁と前記細長いニードルの円周表面との間にシールを形成し、
前記シール部材がさらに、前記遠位側端壁と前記プッシュロッドの前記遠位側部分の円周表面との間にシールを形成する、生体組織検査システム。
【請求項32】
請求項28から31のいずれか一項に記載の生体組織検査システムであって、前記ガイドスロットの中に配置される安全装置挿入具をさらに備え、それにより前記安全装置挿入具を取り外すまで前記アクチュエータレバーの回転が防止される、生体組織検査システム。
【請求項33】
請求項28から32のいずれか一項に記載の生体組織検査システムであって、前記細長い部材の前記第2のルーメンの中で前記マーカー凹部の中へ前記組織マーカーを装填するように構成されるマーカーローダを備え、前記マーカーローダが、
受け取り用凹部を有する設置部分を有するローダボディであって、さらに、前記細長い部材の前記第2のルーメンの中で前記マーカー凹部の中に配置されることになる前記組織マーカーを収容するためのマーカーチューブを有し、前記設置部分の前記受け取り用凹部
が前記細長い部材の遠位端部分の上で受けられるように構成され、それにより前記マーカーチューブを前記細長い部材の前記第2のルーメンに位置合わせする、ローダボディと、
ヘッド部分およびシャフト部分を有するプランジャであって、前記シャフト部分が前記マーカーチューブの中で摺動可能に受けられ、前記プランジャが保持位置と装填位置との間で移動するように構成され、それにより前記組織マーカーを前記ローダボディの前記マーカーチューブから前記細長い部材の前記第2のルーメンの中にある前記マーカー凹部に送達する、プランジャと
を備える、
生体組織検査システム。
【請求項34】
請求項33に記載の生体組織検査システムであって、前記細長い部材の前記遠位端部分が外側の8の字の横断形状を有し、前記ローダボディの前記設置部分の前記受け取り用凹部が、ぴったり合う嵌合の形で前記細長い部材の前記遠位端部分を摺動可能に受けるために内側の8の字の横断形状を有する、生体組織検査システム。
【請求項35】
請求項33または34に記載の生体組織検査システムであって、前記プランジャの前記ヘッド部分と前記ローダボディとの間に挿置される安全装置挿入具をさらに備え、それにより前記安全装置挿入具を取り外すまで前記マーカーローダの前記プランジャの動作を防止する、生体組織検査システム。
【請求項36】
請求項19に記載の生体組織検査システムであって、前記ハブが、側壁、近位側端壁、および遠位側端壁を有するハブボディを有し、前記側壁が中空内部および外部表面を画定し、前記ハブボディが、前記側壁を通って前記外部表面から前記中空内部まで延在するラッチスロットを有し、前記近位側端壁が第1の孔およびスロット孔を有し、前記遠位側端壁が第2の孔を有し、前記近位側端壁の前記第1の孔が前記細長いニードルを摺動可能に受けるように構成され、前記遠位側端壁の前記第2の孔が前記細長い部材の前記近位端部分を受けて設置するように構成され、前記近位側端壁の前記スロット孔が前記プッシュロッドの近位側部分を摺動可能に受けるように構成される、生体組織検査システム。
【請求項37】
請求項36に記載の生体組織検査システムであって、
前記ハブの前記近位側端壁がばねシートを画定するように構成され、前記プッシュロッドが、近位側部分、遠位側部分、および前記近位側部分と前記遠位側部分との間に挿置されるフランジを有し、前記遠位側部分が前記細長い部材の前記第2のルーメンの中で摺動可能に受けられ、前記生体組織検査システムが、
前記ハブの前記近位側端壁の前記ばねシートと前記プッシュロッドの前記フランジとの間に配置されるばねであって、前記プッシュロッドが前記後退位置にあるときに前記ばねが圧縮状態であり、前記プッシュロッドが前記延伸位置にあるときに前記ばねが前記圧縮状態から緩められる、ばねと、
前記ハブボディの前記ラッチスロットの中に配置されて前記デュアルルーメン同軸イントロデューサの前記ハブの前記ハブボディの前記中空内部の中まで延在する係合部材であって、前記係合部材が通路を有し、前記通路内に前記プッシュロッドが移動可能に留置され、前記係合部材が近位側係合表面を画定する、係合部材と、
アクチュエータボタンおよび連結部を有する前記アクチュエータであって、前記連結部が、前記生体組織検査デバイスの前記アクチュエータボタンと前記デュアルルーメン同軸
イントロデューサの前記プッシュロッドの前記近位側部分との間に駆動可能に挿置される、前記アクチュエータと
をさらに備え、
前記プッシュロッドが前記後退位置にあるとき、前記プッシュロッドの前記フランジが前記係合部材の前記近位側係合表面に係合され、ここでは前記ばねが前記圧縮状態であり、使用者が前記アクチュエータボタンに外力を加えて前記アクチュエータボタンを移動させるとき、前記アクチュエータボタンの移動により前記連結部が移動させられ、それにより前記プッシュロッドの前記近位側部分が側方に移動させられ、その結果、前記プッシュロッドの前記フランジが前記近位側係合表面との係合状態から外されるように側方に移動させられ、それにより前記ばねを前記圧縮状態から解放し、前記プッシュロッドを前記後退位置から前記延伸位置まで移動させる
生体組織検査システム。
【請求項38】
請求項36または37に記載の生体組織検査システムであって、前記ハブボディの中空内部内で前記遠位側端壁に隣接して配置されるシール部材を備え、前記シール部材が第3の孔および第4の孔を有し、前記近位側端壁の前記第1の孔および前記シール部材の前記第3の孔が前記長手方向軸に沿って位置合わせされ、前記細長いニードルを摺動可能に受けるように構成され、前記第4の孔が前記第3の孔から径方向に離間され、前記プッシュロッドが前記第4の孔の中に摺動可能に留置される、生体組織検査システム。
【請求項39】
細長いニードルと共に使用されるためのデュアルルーメン同軸イントロデューサであって、
ハブと、
第1のルーメン、第2のルーメン、近位端部分、および遠位端を有する細長い部材であって、前記近位端部分が前記ハブに固定的に取り付けられ、前記第1のルーメンが長手方向軸を画定し、前記細長いニードルを摺動可能に受けるように構成される、細長い部材と、
前記第2のルーメン内に位置するプッシュロッドであって、前記プッシュロッドが遠位端表面を有し、前記プッシュロッドが後退位置と延伸位置との間で移動可能であり、前記後退位置において、前記プッシュロッドの前記遠位端表面が前記細長い部材の前記遠位端から離間され、それにより組織マーカーを収容して送達部位に送達するためのマーカー凹部を前記第2のルーメンの中に画定する、プッシュロッドと
を備え、
前記ハブに設置されるアクチュエータをさらに備え、前記アクチュエータが使用者により操作可能となるように構成されており、それにより前記第2のルーメンから前記組織マーカーを排出するために前記後退位置から前記延伸位置までの前記プッシュロッドの移動を簡単に行えるようになっており、
前記ハブが、側壁、近位側端壁、および遠位側端壁を有するハブボディを有し、前記側壁が中空内部および外部表面を画定し、前記ハブボディが、前記側壁を通って前記外部表面から前記中空内部まで延在するガイドスロットを有し、前記近位側端壁が第1の孔を有し、前記遠位側端壁が第2の孔を有し、前記第1の孔が生体組織検査デバイスの前記細長いニードルを摺動可能に受けるように構成され、前記遠位側端壁の前記第2の孔が、前記細長い部材の前記近位端部分を受けて設置するように構成され、前記近位側端壁および前記遠位側端壁が前記長手方向軸に沿って離間され、前記デュアルルーメン同軸イントロデューサが、
前記ガイドスロットから外側に突出するアクチュエータレバーを有するアクチュエータであって、前記アクチュエータレバーが前記長手方向軸を中心として前記ガイドスロットに沿って移動可能である、アクチュエータ
をさらに備え、
前記プッシュロッドが近位側部分および遠位側部分を有し、前記近位側部分が駆動突出部を有し、前記遠位側部分が前記細長い部材の前記第2のルーメンの中で摺動可能に受けられ、前記アクチュエータが、
前記アクチュエータレバーに駆動可能に接続される円筒形ボディであって、前記円筒形ボディが、前記生体組織検査デバイスの前記細長いニードルを摺動可能に受けるための、前記長手方向軸の上に位置する円筒形孔を有し、前記円筒形ボディが、近位側支承面を画定する近位側環状突出部、および第2の支承面を画定する遠位側径方向突出部を有し、前記近位側支承面および前記第2の支承面が、前記ハブボディの前記中空内部の中で回転可能に受けられ、前記円筒形ボディが長手方向に方向付けられる外側螺旋溝を有する、円筒形ボディをさらに有し、
前記長手方向に方向付けられる外側螺旋溝が、前記プッシュロッドの前記近位側部分の前記駆動突出部を駆動可能に受けるように構成され、前記長手方向軸を中心として前記アクチュエータレバーが第1の回転方向に回転することにより前記円筒形ボディが対応して前記第1の回転方向に回転することになり、前記長手方向に方向付けられる外側螺旋溝が前記第1の回転方向の回転運動を線形運動へと変換し、それにより前記プッシュロッドを前記後退位置から前記延伸位置まで移動させることなり、前記長手方向軸を中心として前記アクチュエータレバーが第2の回転方向に回転することにより、前記円筒形ボディが対応して前記第2の回転方向に回転することになり、前記長手方向に方向付けられる外側螺旋溝が前記第2の回転方向の回転運動を線形運動へと変換し、それにより前記プッシュロッドを前記延伸位置から前記後退位置まで移動させることになる
デュアルルーメン同軸イントロデューサ。
【請求項40】
生体組織検査システムであって、当該生体組織検査システムが、
デバイスボディ、および前記デバイスボディから遠位側に延在する細長いニードル、を有する生体組織検査デバイスであって、前記細長いニードルが切削用遠位端を有する、生体組織検査デバイスと、
デュアルルーメン同軸イントロデューサであって、当該デュアルルーメン同軸イントロデューサが、
前記生体組織検査デバイスに着脱自在に取り付けられるように構成されるハブ、
第1のルーメン、第2のルーメン、近位端部分、および遠位端を有する細長い部材であって、前記近位端部分が前記ハブに固定的に取り付けられ、前記第1のルーメンが長手方向軸を画定し、前記生体組織検査デバイスの前記細長いニードルを摺動可能に受けるように構成される、細長い部材、ならびに
前記第2のルーメン内に位置するプッシュロッドであって、前記プッシュロッドが遠位端表面を有し、前記プッシュロッドが後退位置と延伸位置との間で移動可能であり、前記後退位置において、前記プッシュロッドの前記遠位端表面が前記細長い部材の前記遠位端から離間され、それにより組織マーカーを収容して送達部位に送達するためのマーカー凹部を前記第2のルーメン内に画定する、プッシュロッド
を有する、デュアルルーメン同軸イントロデューサと
を備え、
前記ハブに設置されるアクチュエータをさらに備え、前記アクチュエータが使用者により操作可能となるように構成されており、それにより前記第2のルーメンから前記組織マーカーを排出するために前記後退位置から前記延伸位置までの前記プッシュロッドの移動を容易に行えるようになっており、
前記ハブが、側壁、近位側端壁、および遠位側端壁を有するハブボディを有し、前記側壁が中空内部および外部表面を画定し、前記ハブボディが、前記側壁を通って前記外部表面から前記中空内部まで延在するガイドスロットを有し、前記近位側端壁が第1の孔を有し、前記遠位側端壁が第2の孔を有し、前記第1の孔が前記生体組織検査デバイスの前記細長いニードルを摺動可能に受けるように構成され、前記遠位側端壁の前記第2の孔が、前記細長い部材の前記近位端部分を受けて設置するように構成され、前記近位側端壁および前記遠位側端壁が前記長手方向軸に沿って離間され、
前記アクチュエータが、前記ガイドスロットから外側に突出するアクチュエータレバーを有し、前記アクチュエータレバーが前記長手方向軸を中心として前記ガイドスロットに沿って移動可能であり、
前記プッシュロッドが近位側部分および遠位側部分を有し、前記近位側部分が駆動突出部を有し、前記遠位側部分が前記細長い部材の前記第2のルーメンの中で摺動可能に受けられ、前記アクチュエータが、
前記アクチュエータレバーに駆動可能に接続される円筒形ボディであって、前記円筒形ボディが、前記生体組織検査デバイスの前記細長いニードルを摺動可能に受けるための、前記長手方向軸の上に位置する円筒形孔を有し、前記円筒形ボディが、近位側支承面を画定する近位側環状突出部、および第2の支承面を画定する遠位側径方向突出部を有し、前記近位側支承面および前記第2の支承面が、前記ハブボディの前記中空内部の中で回転可能に受けられ、前記円筒形ボディが長手方向に方向付けられる外側螺旋溝を有する、円筒形ボディをさらに有し、
前記長手方向に方向付けられる外側螺旋溝が、前記プッシュロッドの前記近位側部分の前記駆動突出部を駆動可能に受けるように構成され、前記長手方向軸を中心として前記アクチュエータレバーが第1の回転方向に回転することにより前記円筒形ボディが対応して前記第1の回転方向に回転することになり、前記長手方向に方向付けられる外側螺旋溝が前記第1の回転方向の回転運動を線形運動へと変換し、それにより前記プッシュロッドを前記後退位置から前記延伸位置まで移動させることなり、前記長手方向軸を中心として前記アクチュエータレバーが前記第1の回転方向の反対の第2の回転方向に回転することにより、前記円筒形ボディが対応して前記第2の回転方向に回転することになり、前記長手方向に方向付けられる外側螺旋溝が前記第2の回転方向の回転運動を線形運動へと変換し、それにより前記プッシュロッドを前記延伸位置から前記後退位置まで移動させることになる
生体組織検査システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0002]本発明は生体組織検査装置に関し、より詳細には、生体組織検査デバイスの細長いニードルと共に使用されるための、一体化されるマーカー送達装置を有するデュアルルーメン同軸イントロデューサに関する。
【背景技術】
【0002】
[0003]生体組織検査手技などの一部の画像誘導医療手技では、組織マーカーが、当技術分野でよく知られている専用の手持ちマーカーアプリケータを通して生体組織検査部位に送達され得る。
【0003】
[0004]このような1つの超音波誘導手技では、生体組織検査デバイスの生体組織検査ニードルが、単一のルーメンを有する同軸イントロデューサを通して患者の中に挿入される。一部の事例では、同軸イントロデューサが、同軸イントロデューサのルーメンから遠位側に突出して患者の中に挿入されるトロカールを使用することを介して生体組織検査部位のところに予め配置され得、次いで、トロカールは取り外され、生体組織検査ニードルと交換される。次いで、生体組織検査デバイスが組織試料を採取するために操作される。その後、生体組織検査ニードルが同軸イントロデューサから取り外され、マーカーアプリケータが同軸イントロデューサのルーメンを通して挿入される。次いで、マーカーアプリケータが、マーカーを生体組織検査部位に送達するように操作される。この超音波誘導生体組織検査/マーカー配置手技は一部の使用者には面倒なものであると感じられる可能性がある。その理由は、使用者が片手を使用して超音波プローブを操作し同時にもう一方の手で生体組織検査デバイスおよび手持ちマーカーアプリケータを切り換えることが可能でなければならないからである。
【0004】
[0005]別のこのような超音波誘導手技では、生体組織検査デバイスの生体組織検査ニードルが患者の中に導入される。次いで、生体組織検査デバイスが組織試料を採取するように操作される。その後、生体組織検査ニードルのルーメンまでの通路が開けられ、マーカーアプリケータが通路の中に挿入されて生体組織検査ニードルのルーメンを通過させられる。次いで、マーカーアプリケータが、マーカーを生体組織検査部位に送達するように操作される。この手技は一部の使用者には面倒なものであると感じられる可能性がある。その理由は、使用者が片手を用いて超音波プローブを操作してもう一方の手を用いて生体組織検査デバイスを保持することが可能でなければならず、手持ちマーカーアプリケータを操作するのに利用可能である空いている手が存在しない、からである。
【0005】
[0006]当技術分野では、通常の生体組織検査・組織マーカー配置手技を単純化する装置が必要とされる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
[0007]本発明は、生体組織検査デバイスの細長いニードルなどの細長いニードルと共に使用されるための、一体化されるマーカー送達装置を有するデュアルルーメン同軸イントロデューサを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
[0008]本発明は、一形態において、ハブと、細長いニードルと、プッシュロッドとを有する、細長いニードルと共に使用されるためのデュアルルーメン同軸イントロデューサを対象とする。細長い部材が、第1のルーメン、第2のルーメン、近位端部分、および遠位端を有する。近位端部分がハブに固定的に取り付けられる。細長い部材の第1のルーメンが長手方向軸を画定し、細長いニードルを摺動可能に受けるように構成される。プッシュロッドが細長い部材の第2のルーメンの中に位置する。プッシュロッドが遠位側端面を有する。プッシュロッドが第2のルーメン内で後退位置と延伸位置との間で移動可能である。後退位置では、プッシュロッドの遠位側端面が細長い部材の遠位端から離間され、それにより組織マーカーを収容して送達部位に送達するためのマーカー凹部を細長い部材の第2のルーメンの中に画定する。
【0008】
[0009]本発明は、別の形態において、生体組織検査デバイスおよびデュアルルーメン同軸イントロデューサを有する生体組織検査システムを対象とする。生体組織検査デバイスが、デバイスボディ、およびデバイスボディから遠位側に延在する細長いニードルを有する。細長いニードルが切削用遠位端(cutting distal end)を有する。デュアルルーメン同軸イントロデューサが、ハブ、細長い部材、およびプッシュロッドを有する。ハブが生体組織検査デバイスに着脱自在に取り付けられるように構成される。細長い部材が、第1のルーメン、第2のルーメン、近位端部分、および遠位端を有する。近位端部分がハブに固定的に取り付けられる。第1のルーメンが長手方向軸を画定し、生体組織検査デバイスの細長いニードルを摺動可能に受けるように構成される。プッシュロッドが第2のルーメンの中に位置する。プッシュロッドが遠位側端面を有する。プッシュロッドが後退位置と延伸位置との間で移動可能である。後退位置では、プッシュロッドの遠位側端面が細長い部材の遠位端から離間され、それにより組織マーカーを収容して送達部位に送達するためのマーカー凹部を第2のルーメンの中に画定する。
【0009】
[0010]本発明の利点は、本発明のデュアルルーメン同軸イントロデューサが、生体組織検査デバイスの例えばニードルである細長い部材を受けて誘導するための専用のニードルルーメンを有し、さらに、予め装填される組織マーカーを収容して送達するための専用のマーカールーメンを有し、ここでは、デュアルルーメン同軸イントロデューサが、例えば試料採取用の生体組織検査デバイスまたはトロカールの生体組織検査デバイスなどの設置済みの生体組織検査デバイスを取り外したりまたは構成を変化させたりするのを必要とすることなく、生体組織検査部位などの患者の中の1つの部位のところで組織マーカーを排出するための機械的構造部を有する、ことである。
【0010】
[0011]添付図面と併せて本発明の実施形態の以下の説明を参照することにより、本発明の上で言及したおよび他の特徴および利点、ならびにこれらの特徴および利点を達成する手法がより明らかとなり、本発明がより良好に理解される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】[0012]本発明の実施形態による、試料採取用の生体組織検査デバイス、トロカールの生体組織検査デバイス、およびデュアルルーメン同軸イントロデューサを有する生体組織検査システムを示す斜視図である。
図2】[0013]トロカールの上に設置されるデュアルルーメン同軸イントロデューサを有する図1の構成要素の構成を示す側面図である。
図3】[0014]図1および2のデュアルルーメン同軸イントロデューサを示す側面図である。
図4】[0015]図3のデュアルルーメン同軸イントロデューサを示す端面図である。
図5】[0016]図5は、後退位置にある組織マーカールーメン内のプッシュロッド、圧縮状態のばね、を示しており、アクチュエータの係合部材がプッシュロッドのフランジに係合されるための係合位置にある状態の、図4の線5-5に沿う図3のデュアルルーメン同軸イントロデューサを示す断面図である。 [0017]図5Aは、プッシュロッドが延伸位置にある状態の、図5の部分断面図である。 [0018]図5Bは、アクチュエータの係合部材が解放位置にある状態であり、ここではばねが圧縮を緩められてプッシュロッドを図5に描かれる後退位置から図5Aに描かれる延伸位置まで移動させている、図5の部分断面図である。
図6】[0019]図3および4のデュアルルーメン同軸イントロデューサを示す分解図である。
図7】[0020]図7は、マーカーローダ(marker loader)がデュアルルーメン同軸イントロデューサの遠位端部分の上に設置されており、マーカー送達プランジャが保持位置にある、図2のデュアルルーメン同軸イントロデューサおよびトロカールの構成を示す側面図である。 [0021]図7Aは、マーカー送達プランジャが装填位置にあり、組織マーカーがデュアルルーメン同軸イントロデューサの細長い部材の第2のルーメン内でマーカー凹部の中まで送達された状態の、図7の部分側面図である。
図8】[0022]図7のマーカーローダを示す分解図である。
図9】[0023]本発明の別の実施形態による、試料採取用の生体組織検査デバイス、トロカールの生体組織検査デバイス、およびデュアルルーメン同軸イントロデューサを有する別の生体組織検査システムを示す斜視図である。
図10】[0024]デュアルルーメン同軸イントロデューサがトロカールの生体組織検査デバイスの上に設置された状態の、図9の構成要素の構成を示す側面図である。
図11】[0025]図9および10のデュアルルーメン同軸イントロデューサを示す側面図である。
図12】[0026]図10のデュアルルーメン同軸イントロデューサを示す端面図である。
図13】[0027]図13は、後退位置にある組織マーカールーメン内のプッシュロッドを示している、図12の線13-13に沿う図11のデュアルルーメン同軸イントロデューサを示す断面図である。 [0028]図13Aは、プッシュロッドが延伸位置にある状態の、図13の部分断面図である。 [0029]図13Bは、アクチュエータの円筒形ボディがプッシュロッドを図13に描かれる後退位置から図13Aに描かれる延伸位置まで移動させた位置にある、図13の部分断面図である。
図14】[0030]図11および12のデュアルルーメン同軸イントロデューサを示す分解図である。
図15】[0031]図8のマーカーローダがデュアルルーメン同軸イントロデューサの遠位端部分の上に設置されており、マーカーローダの安全装置挿入具(safety insert)が取り外された状態の、図10のデュアルルーメン同軸イントロデューサおよびトロカールの構成を示す側面図である。
図16】[0032]本発明の別の実施形態による、試料採取用の生体組織検査デバイス、トロカールの生体組織検査デバイス、およびデュアルルーメン同軸イントロデューサを有する生体組織検査システムを示す斜視図である。
図17】[0033]図16のデュアルルーメン同軸イントロデューサを示す側面図である。
図18】[0034]図17のデュアルルーメン同軸イントロデューサを示す端面図である。
図19】[0035]図19は、後退位置にある組織マーカールーメン内にあるプッシュロッド、圧縮状態にあるばね、および係合部材に係合されているプッシュロッドのフランジを示している、図18の線19-19に沿う図16のデュアルルーメン同軸イントロデューサを示す断面図である。 [0036]図19Aは、プッシュロッドが延伸位置にある状態の、図19の部分断面図である。 [0037]図19Bは、プッシュロッドを図19に描かれる後退位置から図19Aに描かれる延伸位置まで移動させるために圧縮を緩められたばねを示している、図19の部分断面図である。
図20】[0038]図17および18のデュアルルーメン同軸イントロデューサを示す分解図である。
図21】[0039]アクチュエータボタンおよび連結部を示しており、連結部がプッシュロッドの側面に係合された状態の、図16の生体組織検査デバイスの遠位側部分を示す拡大斜視図である。
図22】[0040]アクチュエータボタンおよび連結部を示しており、連結部がプッシュロッドの側面に係合された状態の、図16の生体組織検査デバイスの遠位側部分を示す拡大背面図である。
図23】[0041]図8のマーカーローダがデュアルルーメン同軸イントロデューサの遠位端部分の上に設置されており、マーカーローダの安全装置挿入具が取り外された状態の、図17のデュアルルーメン同軸イントロデューサの構成を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
[0042]複数の図を通して対応する参照符号が対応する部分を示す。本明細書に記載される例示は本発明の実施形態を示すものであり、これらの例示は本発明の範囲を限定するものとして一切解釈されない。
【0013】
[0043]次に図面を、また特には図1を参照すると、本発明の実施形態の生体組織検査システム10が示されている。
[0044]生体組織検査システム10が、生体組織検査デバイス12と、本明細書において以下ではトロカール14と称される生体組織検査デバイス14と、本発明の態様に従って構成されるデュアルルーメン同軸イントロデューサ16とを有する。図示のように、デュアルルーメン同軸イントロデューサ16が、デュアルルーメン同軸イントロデューサ16の長手方向軸18に沿って生体組織検査デバイス12またはトロカール14のいずれかを受けるように構成される。加えて、本発明の態様によると、デュアルルーメン同軸イントロデューサ16が専用のマーカールーメンを備えており、例えば生体組織検査デバイス12またはトロカール14などの設置済みの生体組織検査デバイスを取り外したりまたは構成を変化させたりするのを必要とすることなく、予め装填される組織マーカー36(図5を参照)を収容するために、および生体組織検査部位などの患者の中の1つの部位のところで組織マーカー36を排出するために構成される。
【0014】
[0045]C.R.Bard,Inc.から入手可能であるFinesse(商標)ブランドの生体組織検査デバイスなどの、生体組織検査デバイス12が、デバイスボディ20と、デバイスボディ20から遠位側に延在する細長いニードル22とを有する。細長いニードル22が当技術分野で知られているような着脱自在の生体組織検査プローブの一部分を形成することができ、本出願の文脈では、このような着脱自在の生体組織検査プローブのハウジングがデバイスボディ20の一部分と考えられる。細長いニードル22が切削カニューレ22-1およびスタイレット22-2を有することができる。細長いニードル22が、当技術分野で既知の手法で、生体組織検査手技の実施中に組織に穴を開けたり組織を切削したりするのを実施するための切削用遠位端22-3を有する。デバイスボディ20が、当技術分野で既知の手法で生体組織検査手技を実施するために細長いニードル22に結合される駆動構成要素を収容する。デバイスボディ20が、デュアルルーメン同軸イントロデューサ16に着脱自在に取り付けられるための設置部分20-1を有する。本実施形態では、設置部分20-1が、デュアルルーメン同軸イントロデューサ16の例えば近位側設置フランジ40-5などの近位端を受けるための摩擦嵌合シリンダとして構成され得る。
【0015】
[0046]図1および2を参照すると、トロカール14が、トロカールボディ24、およびトロカールボディ24から遠位側に延在する細長いニードル26を有する。トロカールボディ24が、デュアルルーメン同軸イントロデューサ16に着脱自在に取り付けられるための設置部分24-1を有する。設置部分24-1が、例えば、デュアルルーメン同軸イントロデューサ16の例えば近位側設置フランジ40-5などの近位端を受けるための摩擦嵌合シリンダ24-2として構成され得る。細長いニードル26が、組織に穴を開けるためのするための、例えば先端部分である、切削用遠位端26-1を有する。
【0016】
[0047]生体組織検査手技の準備のために、例えば、デュアルルーメン同軸イントロデューサ16が図2に示されるようにトロカール14の上に設置され得る。次いで、生体組織検査手技中、超音波などの画像誘導下で、トロカール/イントロデューサの組み合わせ14/16が患者の中に挿入され得、ここでは、デュアルルーメン同軸イントロデューサ16が患者の中の生体組織検査部位の近位側にある。次いで、トロカール14がデュアルルーメン同軸イントロデューサ16から分離され、トロカール14がデュアルルーメン同軸イントロデューサ16から取り外され、ここでは、デュアルルーメン同軸イントロデューサ16がトロカール14を使用して元々開けられていた生体組織検査部位までの通路を維持する。次いで、生体組織検査デバイス12の細長いニードル22がデュアルルーメン同軸イントロデューサ16により生体組織検査部位まで誘導されて組織試料を切除する。別法として、一部の手技では、生体組織検査デバイス12の細長いニードル22がトロカール14の機能を果たすことができる。例えば生体組織検査デバイス12などの設置済みの生体組織検査デバイスを取り外したりまたは構成を変化させたりするのを必要とすることなく、デュアルルーメン同軸イントロデューサ16が、デュアルルーメン同軸イントロデューサ16の専用のマーカールーメンの中に予め装填される組織マーカーを送達するように操作され得る。
【0017】
[0048]さらに図3~6を参照すると、デュアルルーメン同軸イントロデューサ16が、ハブ28、細長い部材30、プッシュロッド32、およびアクチュエータ34を有する。図5に示されるように、デュアルルーメン同軸イントロデューサ16が組織マーカー36を収容するように構成される。
【0018】
[0049]近位側設置フランジ40-5を有するハブ28が、生体組織検査デバイス12のデバイスボディ20またはトロカール14のトロカールボディ24のいずれかに着脱自在に取り付けられるように構成される。
【0019】
[0050]本実施形態では、細長い部材30が、第1のルーメン30-1、第2のルーメン30-2、近位端部分30-3、遠位端部分30-4、尖っていない遠位端30-5、および斜めの遠位端30-6を有する。第1のルーメン30-1が長手方向軸18を画定し、遠位側において、尖っていない遠位端30-5のところで終端する。第2のルーメン30-2がプッシュロッド軸30-7を画定し、遠位側において、斜めの遠位端30-6のところで終端する。
【0020】
[0051]細長い部材30の近位端部分30-3が、例えば、オーバーモールド、圧入、接着剤、溶接などにより、ハブ28に固定的に取り付けられる。第1のルーメン30-1が、生体組織検査デバイス12の細長いニードル22またはトロカール14の細長いニードル26のいずれかを摺動可能に受けるようにサイズ決定および成形される。第2のルーメン30-2が、プッシュロッド軸30-7に沿う移動のためにプッシュロッド32を摺動可能に受けるように、およびさらなる配備のために組織マーカー36を収容するように、サイズ決定および成形される。細長い部材30が、例えば図2~6に示されるように、第1のルーメン30-1および第2のルーメン30-2をそれぞれ有する2つの接合されるカニューレから形成され得る。別法として、細長い部材30が、第1のルーメン30-1および第2のルーメン30-2にそれぞれ対応する2つの孔を有する単一の細長い部材として形成され得る。
【0021】
[0052]プッシュロッド32が、プッシュロッド軸30-7に沿って摺動可能に移動するために細長い部材30の第2のルーメン30-2の中に位置する。プッシュロッド32が、近位側部分32-1、遠位側部分32-2、遠位側端面32-3、およびフランジ32-4を有する一体部材として形成され得る。フランジ32-4が近位側部分32-1と遠位側部分32-2との間に挿置される。プッシュロッド32が、図5に示される後退位置32-5と図5Aおよび5Bに示される延伸位置32-6との間で移動可能である。
【0022】
[0053]図5を参照すると、後退位置32-5において、プッシュロッド32の遠位側端面32-3が細長い部材30の斜めの遠位端30-6から離間され、それにより組織マーカー36を受けて収容することになるマーカー凹部38を細長い部材30の第2のルーメン30-2の中に画定する。組織マーカー36が第2のルーメン30-2のマーカー凹部38の中に配置されている状態で、プッシュロッド32が後退位置32-5(図5)から延伸位置32-6(図5Aおよび5B)まで移動させられると、組織マーカー36が第2のルーメン30-2から押し出されて生体組織検査部位のところに置かれる。
【0023】
[0054]ハブ28が、ハブボディ40、近位側端壁42、および遠位側端壁44を有する。ハブボディ40が、中空内部40-2および外部表面40-3を画定する側壁40-1を有する。ハブボディ40が側壁40-1を通って外部表面40-3から中空内部40-2まで延在するガイドチャンネル40-4を有し、さらに、ガイドチャンネルがハブボディ40の全体を通って延在する。ハブボディ40が近位側設置フランジ40-5をさらに有し、近位側設置フランジ40-5が生体組織検査デバイス12の設置部分20-1またはトロカール14のトロカールボディ24の設置部分24-1のいずれかに着脱自在に係合されるようにサイズ決定および成形されている。近位側端壁42および遠位側端壁44が長手方向軸18に沿って離間される。
【0024】
[0055]ハブ28の近位側端壁42が、ハブボディ40内の近位側開口部の中に挿入されて、接着剤、溶接などによりハブボディ40に固定的に取り付けられる、例えばプラスチック挿入具などの、挿入具として構成され得る。ハブ28の近位側端壁42が、長手方向軸18上で中央に配置される孔42-1を有し、孔42-1が生体組織検査デバイス12の細長いニードル22またはトロカール14の細長いニードル26のいずれかを摺動可能に受けるようにサイズ決定および成形されている。近位側端壁42が、ばねシート42-3を画定する遠位側に延在するアーム42-2をさらに有する。
【0025】
[0056]ハブ28の遠位側端壁44がハブボディ40の端壁延長部分として構成され得る。遠位側端壁44が孔44-1を有し、孔44-1が、例えば、オーバーモールド、圧入、接着剤、溶接などにより、細長い部材30の近位端部分30-3を受けて設置するようにサイズ決定および成形されている。
【0026】
[0057]例えばコイルばねであるばね46がプッシュロッド32の近位側部分32-1の上に配置され、ハブ28の近位側端壁42のばねシート42-3とプッシュロッド32のフランジ32-4との間に配置される。プッシュロッド32が後退位置32-5(図5を参照)にあるとき、ばね46が圧縮状態にあり、プッシュロッド32が延伸位置32-6(図5Bを参照)にあるとき、ばね46が圧縮状態から緩められ、つまり圧縮を緩められて延伸状態となる。
【0027】
[0058]シール部材47が中空内部40-2内で遠位側端壁44に隣接して配置されて密閉的に係合され、それにより孔44-1の周りに遠位側端壁44とのシールを形成する。シール部材47が孔47-1および孔47-2を有する。シール部材47の孔47-1および近位側端壁42の孔42-1が長手方向軸18に沿って位置合わせされる。シール部材47の孔47-1が、生体組織検査デバイス12の細長いニードル22またはトロカール14の細長いニードル26のいずれかを密閉的な係合の形で摺動可能に受けるようにサイズ決定および成形される。
【0028】
[0059]シール部材47内で、孔47-2がプッシュロッド軸30-7の上で中央に配置され、長手方向軸18を基準として孔47-1から径方向に離間される。孔47-2が、プッシュロッド32を密閉的な係合の形で摺動可能に受け入れるようにサイズ決定および成形される。デュアルルーメン同軸イントロデューサ16が完全に組み立てられると、プッシュロッド32の遠位側部分32-2が、シール部材47の孔47-2の中でおよび細長い部材30の第2のルーメン30-2の中で摺動可能に受けられて摺動可能に留置される。
【0029】
[0060]本実施形態では、シール部材47がその全体が例えばゴムなどのエラストマで作られ得、それにより、例えば生体組織検査デバイス12の細長いニードル22またはトロカール14の細長いニードル26などの、細長いニードルの円周表面に係合されるためのシールを孔47-1のところに形成し、さらには、プッシュロッド32の遠位側部分32-2の円周表面に係合されるためのシールを孔47-2のところに形成する。別法として、遠位側端壁44のところの密閉が、遠位側端壁44の中に位置するそれぞれのOリングなどの別個のシール部材によって実現されてもよく、それにより孔47-1および孔47-2を形成する。このような密閉が、生体組織検査部位のところの流体がハブボディ40の中へと近位側へ通過するのを防止する。
【0030】
[0061]図5および5Bを参照すると、アクチュエータ34がハブ28に設置されている。アクチュエータ34が使用者によって操作されるように構成され、それにより第2のルーメン30-2から組織マーカー36を排出するために後退位置32-5(図5を参照)から延伸位置32-6(図5Aおよび5Bを参照)までのプッシュロッド32の移動を容易に行えるようになっている。アクチュエータ34が、係合部材50に取り付けられるアクチュエータボタン48を有するボタン組立体として構成される。
【0031】
[0062]さらに図6を参照すると、アクチュエータボタン48がハブボディ40のガイドチャンネル40-4から外側に突出する。
[0063]係合部材50がハブボディ40のガイドチャンネル40-4の中に配置され、ハブボディ40の中空内部40-2の中へさらにはそこを通過するように延在する。本実施形態では、係合部材50が、例えば、アクチュエータボタン48に固定的に取り付けられるU形構造として形成され得る。係合部材50がU形構造によって画定される通路50-1を有し、通路50-1の中にプッシュロッド32が移動可能に留置される。係合部材50が、プッシュロッド32のフランジ32-4に係合されるための近位側係合表面50-2をさらに画定する。
【0032】
[0064]アクチュエータボタン48が、係合位置50-3(図5を参照)から解放位置50-4(図5Bを参照)までガイドチャンネル40-4内で係合部材50を移動させるように構成され、それにより図5に描かれる後退位置32-5から図5Aに描かれる延伸位置32-6までのプッシュロッド32の移動を容易に行うことができる。
【0033】
[0065]図5を参照すると、プッシュロッド32が後退位置32-5にあってアクチュエータ34の係合部材50が係合位置50-3にあるとき、プッシュロッド32のフランジ32-4が係合部材50の近位側係合表面50-2に係合され、ここではばね46が圧縮状態で保持されている。使用者がアクチュエータ34のアクチュエータボタン48に外力を加えてアクチュエータボタン48をプッシュロッド32に向かう方向に移動させるとき、つまり使用者がアクチュエータボタン48を押し下げるとき、係合部材50が解放位置50-4(図5Bを参照)まで下方に移動させられ、つまり押し下げられ、それにより、係合部材50の近位側係合表面50-2がプッシュロッド32のフランジ32-4との係合状態から外されるように移動させられ、それによりばね46を圧縮状態から解放する。ばね46が圧縮を緩められると、プッシュロッド32が、ばね46により作用するばね力により、フランジ32-4に接触する形で後退位置32-5から延伸位置32-6まで移動させられる(図5Aおよび5Bを参照)。
【0034】
[0066]図2~5および6を参照すると、安全装置挿入具52がアクチュエータ34とハブ28との間で摺動運動するように挿置され得、それにより安全装置挿入具52を取り外すまでアクチュエータ34の動作が防止される。より具体的には、安全装置挿入具52がアクチュエータ34のアクチュエータボタン48とハブ28のハブボディ40の外部表面40-3との間に挿入される。
【0035】
[0067]図2および5と併せて図7~8を参照すると、生体組織検査システム10がマーカーローダ54をさらに有し、マーカーローダ54が細長い部材30の第2のルーメン30-2の中でマーカー凹部38の中に組織マーカー36を装填するように構成される。マーカーローダ54がローダボディ56およびプランジャ58を有する。
【0036】
[0068]ローダボディ56が設置部分60およびマーカーチューブ62を有する。マーカーチューブ62が、細長い部材30の第2のルーメン30-2の中でマーカー凹部38の中へ移送(装填)されることになる組織マーカー36を収容するようにサイズ決定および成形される。マーカーチューブ62の組織マーカー投入端部分62-1が張り出しており、つまりベル形状であり、それによりマーカーローダ54のマーカーチューブ62の中への組織マーカー36の挿入を補助する。
【0037】
[0069]設置部分60が受け取り用凹部60-1(図8を参照)を有する。設置部分60の受け取り用凹部60-1が、細長い部材30の遠位端部分30-4の上で受けられるように構成され、それによりローダボディ56のマーカーチューブ62のルーメン62-2を細長い部材30の第2のルーメン30-2に位置合わせする(図5、7、および7Aを参照)。本実施形態では、細長い部材30の遠位端部分30-4が外側の8の字の横断形状(図4を参照)を有し、ローダボディ56の設置部分60の受け取り用凹部60-1が、ぴったり合う嵌合の形で細長い部材30の遠位端部分30-4を摺動可能に受けるために対応する内側の8の字の横断形状(図8を参照)を有する。
【0038】
[0070]図8を参照すると、プランジャ58がヘッド部分58-1およびシャフト部分58-2を有する。シャフト部分58-2がマーカーチューブ62内で摺動可能に受けられる。プランジャ58が、保持位置58-3(図7を参照)と移送位置58-4(図7Aを参照)との間でマーカーチューブ62内を移動するようにサイズ決定および成形される。保持位置58-3では、組織マーカー36がマーカーチューブ62内に収容される。位相位置58-4(図7Aを参照)では、組織マーカー36がローダボディ56のマーカーチューブ62からマーカー凹部38まで細長い部材30の第2のルーメン30-2内を移送される。
【0039】
[0071]図7および8を参照すると、任意選択で、安全装置挿入具64がプランジャ58のヘッド部分58-1とローダボディ56との間に挿置され得、それにより安全装置挿入具64を取り外すまでマーカーローダ54のプランジャ58の動作が防止される。本実施形態では、安全装置挿入具64が、マーカーローダ54のプランジャ58のシャフト部分58-2を掴むクリップの形態である。図5に関連させて図7Aを参照すると、安全装置挿入具64が取り外されると、マーカーローダ54のプランジャ58が、マーカーチューブ62内で、細長い部材30の第2のルーメン30-2内のマーカー凹部38に向かう方向に摺動させられ得、それにより細長い部材30の第2のルーメン30-2内のマーカー凹部38の中へ組織マーカー36を装填する。
【0040】
[0072]図9が、本発明の別の実施形態によるデュアルルーメン同軸イントロデューサを有する生体組織検査システム110を示す。図9は、図1に関連して、図1~8に対して上で説明したデュアルルーメン同軸イントロデューサ16に対して代用され得るデュアルルーメン同軸イントロデューサ116を示す。より具体的には、生体組織検査システム110が、生体組織検査デバイス12と、本明細書において以下ではトロカール14と称される生体組織検査デバイス14と、デュアルルーメン同軸イントロデューサ116とを有する。図9の生体組織検査デバイス12および生体組織検査デバイス(トロカール)14が、上述の図1のものと同一である。
【0041】
[0073]図9に描かれるように、デュアルルーメン同軸イントロデューサ116が、デュアルルーメン同軸イントロデューサ116の長手方向軸118に沿って生体組織検査デバイス12またはトロカール14のいずれかを受けるように構成される。加えて、本発明の態様によると、デュアルルーメン同軸イントロデューサ116が専用のマーカールーメンを備え、例えば生体組織検査デバイス12またはトロカール14などの設置済みの生体組織検査デバイスを取り外したりまたは構成を変化させたりするのを必要とすることなく、予め装填される組織マーカー36を収容するために、および生体組織検査部位などの患者の中の1つの部位のところで組織マーカー36を排出するために構成される。
【0042】
[0074]生体組織検査デバイス12のデバイスボディ20が、デュアルルーメン同軸イントロデューサ116の例えば近位側設置フランジ140-5に着脱自在に取り付けられるための摩擦嵌合シリンダなどの、設置部分20-1を有する。同様に、トロカール14のトロカールボディ24の設置部分24-1が、デュアルルーメン同軸イントロデューサ116の近位側設置フランジ140-5に着脱自在に取り付けられるための例えば摩擦嵌合シリンダ24-2として、設置部分24-1を有する。
【0043】
[0075]さらに図10~14を参照すると、デュアルルーメン同軸イントロデューサ116が、ハブ128、細長い部材130、プッシュロッド132、およびアクチュエータ134を有する。図13に示されるように、デュアルルーメン同軸イントロデューサ116が組織マーカー36を収容するように構成される。
【0044】
[0076]近位側設置フランジ140-5を有するハブ128が、生体組織検査デバイス12のデバイスボディ20またはトロカール14のトロカールボディ24のいずれかに着脱自在に取り付けられるように構成される。
【0045】
[0077]本実施形態では、細長い部材130が、第1のルーメン130-1、第2のルーメン130-2、近位端部分130-3、遠位端部分130-4、尖っていない遠位端130-5、および斜めの遠位端130-6を有する。第1のルーメン130-1が長手方向軸118を画定し、遠位側において、尖っていない遠位端130-5のところで終端する。第2のルーメン130-2がプッシュロッド130-7を画定し、遠位側において、斜めの遠位端130-6のところで終端する。
【0046】
[0078]細長い部材130の近位端部分130-3が、例えば、オーバーモールド、圧入、接着剤、溶接などにより、ハブ128に固定的に取り付けられる。第1のルーメン130-1が、生体組織検査デバイス12の細長いニードル22またはトロカール14の細長いニードル26のいずれかを摺動可能に受けるようにサイズ決定および成形される。第2のルーメン130-2が、プッシュロッド軸130-7に沿う移動のためにプッシュロッド132を摺動可能に受けるように、およびさらなる配備のために組織マーカー36を収容するように、サイズ決定および成形される。細長い部材130が、例えば図10~15に示されるように、第1のルーメン130-1および第2のルーメン130-2をそれぞれ有する2つの接合されるカニューレから形成され得る。別法として、細長い部材130が、第1のルーメン130-1および第2のルーメン130-2にそれぞれ対応する2つの孔を有する単一の細長い部材として形成され得る。
【0047】
[0079]図13~14を参照すると、プッシュロッド132が、プッシュロッド軸130-7に沿って摺動可能に移動するために細長い部材130の第2のルーメン130-2の中に位置する。プッシュロッド132が、近位側部分132-1、遠位側部分132-2、および遠位側端面132-3を有する一体部材として形成され得る。近位側部分132-1が、プッシュロッド軸130-7を基準として約90度(90度+10度の範囲)で湾曲するエルボーの形態であってよい駆動突出部132-4を有する。遠位側部分132-2が細長い部材130の第2のルーメン130-2内で摺動可能に受けられる。プッシュロッド132が、図13に示される後退位置132-5と図13Aおよび13Bに示される延伸位置132-6との間で移動可能である。
【0048】
[0080]図13を参照すると、後退位置132-5において、プッシュロッド132の遠位側端面132-3が細長い部材130の斜めの遠位端130-6から離間され、それにより組織マーカー36を受けて収容することになるマーカー凹部138を細長い部材130の第2のルーメン130-2の中に画定する。組織マーカー36が第2のルーメン130-2のマーカー凹部138の中に配置されている状態で、プッシュロッド132が後退位置132-5(図13)から延伸位置132-6(図13Aおよび13B)まで移動させられると、組織マーカー36が第2のルーメン130-2から押し出されて生体組織検査部位のところに置かれる。
【0049】
[0081]ハブ128が、ハブボディ140、近位側端壁142、および遠位側端壁144を有する。ハブボディ140が、中空内部140-2および外部表面140-3を画定する側壁140-1を有する。近位側端壁142および遠位側端壁144が長手方向軸118に沿って離間される。ハブボディ140が近位側設置フランジ140-5を有し、近位側設置フランジ140-5が、生体組織検査デバイス12の設置部分20-1またはトロカール14のトロカールボディ24の設置部分24-1のいずれかに着脱自在に係合されるようにサイズ決定および成形されている。
【0050】
[0082]ハブボディ140がガイドスロット140-4(図13Bを参照)を有し、ガイドスロット140-4が、外部表面140-3の例えば100度から180度といったように円周の一部分の周りで、側壁140-1を通って外部表面140-3から中空内部140-2まで延在する。
【0051】
[0083]ハブ128の近位側端壁142が、ハブボディ140内の近位側開口部の中に挿入されて、接着剤、溶接などによりハブボディ140に固定的に取り付けられる、例えばプラスチック挿入具などの、挿入具として構成され得る。ハブ128の近位側端壁142が、長手方向軸118上で中央に配置される孔142-1を有し、孔142-1が生体組織検査デバイス12の細長いニードル22またはトロカール14の細長いニードル26のいずれかを摺動可能に受けるようにサイズ決定および成形される。
【0052】
[0084]ハブ128の遠位側端壁144がハブボディ140の端壁延長部分として構成され得る。遠位側端壁144が孔144-1を有し、孔144-1が、例えば、オーバーモールド、圧入、接着剤、溶接などにより、細長い部材130の近位端部分130-3を受けて設置するようにサイズ決定および成形されている。
【0053】
[0085]シール部材146が中空内部140-2内で遠位側端壁144に隣接して配置されて密閉的に係合され、それにより孔144-1の周りに遠位側端壁144とのシールを形成する。シール部材146が孔146-1および孔146-2を有する。シール部材146の孔146-1および近位側端壁142の孔142-1が長手方向軸118に沿って位置合わせされる。シール部材146の孔146-1が、生体組織検査デバイス12の細長いニードル22またはトロカール14の細長いニードル26のいずれかを密閉的な係合の形で摺動可能に受けるようにサイズ決定および成形される。
【0054】
[0086]シール部材146内で、孔146-2がプッシュロッド軸130-7の上で中央に配置され、長手方向軸118を基準として孔146-1から径方向に離間される。孔146-2が、プッシュロッド132を密閉的な係合の形で摺動可能に受け入れるようにサイズ決定および成形される。デュアルルーメン同軸イントロデューサ116が完全に組み立てられると、プッシュロッド132の遠位側部分132-2が、シール部材146の孔146-2の中でおよび細長い部材130の第2のルーメン130-2の中で摺動可能に受けられて摺動可能に留置される。
【0055】
[0087]本実施形態では、シール部材146がその全体が例えばゴムなどのエラストマで作られ得、それにより、例えば生体組織検査デバイス12の細長いニードル22またはトロカール14の細長いニードル26などの、細長いニードルの円周表面に係合されるためのシールを孔146-1のところに形成し、さらには、プッシュロッド132の遠位側部分132-2の円周表面に係合されるためのシールを孔146-2のところに形成する。別法として、遠位側端壁144のところの密閉が、遠位側端壁144の中に位置するそれぞれのOリングなどの別個のシール部材によって実現されてもよく、それにより孔146-1および孔146-2を形成する。このような密閉が、生体組織検査部位のところの流体がハブボディ140の中へと近位側に通過するのを防止する。
【0056】
[0088]図10、11、および14を参照すると、アクチュエータ134がハブ128に回転可能に設置される。さらに、図13、13A、および13Bを参照すると、アクチュエータ134が使用者によって操作されるように構成され、それにより第2のルーメン130-2から組織マーカー36を排出するために後退位置132-5から延伸位置132-6までのプッシュロッド132の移動を簡単にできるようになっている。本実施形態では、アクチュエータ134が、円筒形ボディ150に取り付けられるアクチュエータレバー148を有する回転組立体として構成される。
【0057】
[0089]アクチュエータレバー148がガイドスロット140-4から外側に突出し、長手方向軸118を中心としてガイドスロット140-4に沿って移動可能である。円筒形ボディ150がアクチュエータレバー148に駆動可能に接続される。
【0058】
[0090]図3~14を参照すると、円筒形ボディ150が、生体組織検査デバイス12の細長いニードル22またはトロカール14の細長いニードル26のいずれかを摺動可能に受けるための、長手方向軸118上に位置する円筒形孔150-1を有する。円筒形ボディ150が、近位側の第1の支承面150-3を画定する近位側環状(径方向)突出部150-2、および遠位側の第2の支承面150-5を画定する遠位側径方向突出部150-4を有する。近位側の第1の支承面150-3および遠位側の第2の支承面150-5が、ハブボディ140の中空内部140-2内で回転可能に受けられる。円筒形ボディ150が、中空内部140-2のそれぞれの環状チャンネルの中で受けられる近位側環状(径方向)突出部150-2および遠位側径方向突出部150-4などにより、または中空内部140-2内で一対の長手方向に離間される停止部の間で受けられることにより、長手方向軸118に沿って長手方向に移動しないようにハブボディ140の中空内部140-2の中で拘束される。
【0059】
[0091]図14を参照すると、円筒形ボディ150が、長手方向に方向付けられる外側螺旋溝150-6を有する。長手方向に方向付けられる外側螺旋溝150-6が、プッシュロッド132の近位側部分132-1の駆動突出部132-4を駆動可能に受けるように構成される。
【0060】
[0092]図14を参照すると、長手方向軸118を中心としてアクチュエータレバー148が第1の回転方向152-1に回転することにより、それに対応して円筒形ボディ150が第1の回転方向152-1に回転する。長手方向に方向付けられる外側螺旋溝150-6が第1の回転方向152-1の回転運動を線形運動へと変換し、それによりプッシュロッド132を後退位置132-5(図13を参照)から延伸位置132-6(図13Aおよび13Bを参照)まで移動させる。長手方向軸118を中心としてアクチュエータレバー148が第1の回転方向152-1の反対の第2の回転方向152-2に回転することにより、円筒形ボディ150が対応して第2の回転方向152-2に回転する。長手方向に方向付けられる外側螺旋溝150-6が第2の回転方向152-2の回転運動を線形運動へと変換し、それによりプッシュロッド132を延伸位置132-6から後退位置132-5まで移動させる。
【0061】
[0093]図9~13および14を参照すると、安全装置挿入具154がガイドスロット140-4の中に配置され得、それにより安全装置挿入具154が取り外されるまでアクチュエータレバー148の回転が防止される(図13Bおよび14を参照)。
【0062】
[0094]図10と併せて図15を参照すると、生体組織検査システム110がマーカーローダ54をさらに有し、マーカーローダ54は、デュアルルーメン同軸イントロデューサ116の細長い部材130の第2のルーメン130-2の中でマーカー凹部138の中にマーカーローダから組織マーカー36を移送するように構成されている。マーカーローダ54は上で詳細に説明されており、簡潔さのために、その全体がここで繰り返し説明されるわけではない。
【0063】
[0095]さらに、図10および15と併せて図8を参照すると、マーカーローダ54の設置部分60の受け取り用凹部60-1が、細長い部材130の遠位端部分130-4の上で受けられるように構成され、それによりローダボディ56(図8を参照)のマーカーチューブ62のルーメン62-2を細長い部材130の第2のルーメン130-2に位置合わせする。本実施形態では、細長い部材130の遠位端部分130-4が外側の8の字の横断形状(図12を参照)を有し、ローダボディ56の設置部分60の受け取り用凹部60-1が、ぴったり合う嵌合の形で細長い部材130の遠位端部分130-4を摺動可能に受けるために対応する内側の8の字の横断形状(図8を参照)を有する。
【0064】
[0096]デュアルルーメン同軸イントロデューサ116の細長い部材130の第2のルーメン130-2の中のマーカー凹部138の中に組織マーカー36を装填するためのマーカーローダ54の動作は、デュアルルーメン同軸イントロデューサ16の細長い部材30の第2のルーメン30-2の中のマーカー凹部38の中に組織マーカー36を装填する場合で上述した動作と同じであり、したがって簡潔さのためにここで繰り返し説明はしない。手短に言うと、図15を参照すると、マーカーローダ54のプランジャ58が、マーカーチューブ62内で、細長い部材130の第2のルーメン130-2の中にあるマーカー凹部138(図13を参照)に向かう方向に摺動させられ得、それにより細長い部材130の第2のルーメン130-2の中のマーカー凹部138の中に組織マーカー36を装填する。
【0065】
[0097]図16が、本発明の別の実施形態による、デュアルルーメン同軸イントロデューサを有する生体組織検査システム210を示す。より具体的には、生体組織検査システム210が、生体組織検査デバイス212、上で説明した生体組織検査デバイス(トロカール)14、および本発明の態様に従って構成されるデュアルルーメン同軸イントロデューサ216を有する。
【0066】
[0098]図示のように、デュアルルーメン同軸イントロデューサ216が、デュアルルーメン同軸イントロデューサ216の長手方向軸218に沿って生体組織検査デバイス212またはトロカール14のいずれかを受けるように構成される。加えて、本発明の態様によると、デュアルルーメン同軸イントロデューサ216が専用のマーカールーメンを備えており、例えば生体組織検査デバイス212またはトロカール14などの設置済みの生体組織検査デバイスを取り外したりまたは構成を変化させたりするのを必要とすることなく、予め装填される組織マーカー36を収容するように、そして生体組織検査部位などの患者の中の1つの部位のところで組織マーカー36を排出するように構成されている。
【0067】
[0099] C.R.Bard,Inc.から入手可能であるFinesse(商標)ブランドの生体組織検査デバイスに基づいてよい、生体組織検査デバイス212が、デバイスボディ220と、デバイスボディ220から遠位側に延在する細長いニードル22とを有する。細長いニードル22が当技術分野で知られているような着脱自在の生体組織検査プローブの一部分を形成することができ、本出願の文脈では、このような着脱自在の生体組織検査プローブのハウジングがデバイスボディ220の一部分と考えられる。細長いニードル22が切削カニューレ22-1およびスタイレット22-2を有することができる。細長いニードル22が、当技術分野で既知の手法で、生体組織検査手技の実施中に組織に穴を開けたり組織を切削したりするのを実施するための切削用遠位端22-3を有する。デバイスボディ220が、当技術分野で既知の手法で生体組織検査手技を実施するために細長いニードル22に結合される駆動構成要素を収容する。
【0068】
[00100]デバイスボディ220が、デュアルルーメン同軸イントロデューサ216に着脱自在に取り付けられるための設置部分220-1を有する。本実施形態では、設置部分220-1が、着脱自在のアタッチメントを受け入れるための、デュアルルーメン同軸イントロデューサ216の例えば1/4回転タブ240-5である近位端を受けるためのねじ式シリンダとして構成され得る。同様に、トロカール14のトロカールボディ24の設置部分24-1が、着脱自在のアタッチメントを受け入れるための、デュアルルーメン同軸イントロデューサ216の1/4回転タブ240-5を受けるためのねじ式シリンダ24-3を有することができる。
【0069】
[00101]本実施形態では、デバイスボディ220が、患者の中の例えば生体組織検査部位などの送達部位に組織マーカー36を送達するためにデュアルルーメン同軸イントロデューサ216を操作するためのアクチュエータ222をさらに有する。より具体的には、アクチュエータ222がデバイスボディ220の遠位端220-2の近くで生体組織検査デバイス212に設置される。アクチュエータ222がアクチュエータボタン222-1を有し、アクチュエータボタン222-1が、後でより詳細に説明されるように、デュアルルーメン同軸イントロデューサ216のマーカールーメンから組織マーカー36を排出することを目的としてデュアルルーメン同軸イントロデューサ216を操作するために、使用者により操作可能となるように、例えばプッシュボタンとして構成されている。
【0070】
[00102]さらに図17~22を参照すると、デュアルルーメン同軸イントロデューサ216が、ハブ228、細長い部材230、プッシュロッド232、および係合部材234を有する。図19に示されるように、デュアルルーメン同軸イントロデューサ216が組織マーカー36を収容するように構成される。
【0071】
[00103]1/4回転タブ240-5を有するハブ228が、生体組織検査デバイス212のデバイスボディ220またはトロカール14のトロカールボディ24のいずれかに着脱自在に取り付けられるように構成される。
【0072】
[00104]本実施形態では、細長い部材230が、第1のルーメン230-1、第2のルーメン230-2、近位端部分230-3、遠位端部分230-4、尖っていない遠位端230-5、および斜めの遠位端230-6を有する。第1のルーメン230-1が長手方向軸218を画定し、遠位側において、尖っていない遠位端230-5のところで終端する。第2のルーメン230-2がプッシュロッド軸230-7を画定し、遠位側において、斜めの遠位端230-6のところで終端する。
【0073】
[00105]細長い部材230の近位端部分230-3が、例えば、オーバーモールド、圧入、接着剤、溶接などにより、ハブ228に固定的に取り付けられる。第1のルーメン230-1が、生体組織検査デバイス212の細長いニードル22またはトロカール14の細長いニードル26のいずれかを摺動可能に受けるようにサイズ決定および成形される。第2のルーメン230-2が、プッシュロッド軸230-7に沿う移動のためにプッシュロッド232を摺動可能に受けるように、およびさらなる配備のために組織マーカー36を収容するように、サイズ決定および成形される(図19を参照)。細長い部材230が、例えば図17~20に示されるように、第1のルーメン230-1および第2のルーメン230-2をそれぞれ有する2つの接合されるカニューレから形成され得る。別法として、細長い部材230が、第1のルーメン230-1および第2のルーメン230-2にそれぞれ対応する2つの孔を有する単一の細長い部材として形成され得る。
【0074】
[00106]プッシュロッド232が、プッシュロッド軸230-7に沿って摺動可能に移動するために細長い部材230の第2のルーメン230-2の中に位置する。プッシュロッド232が、近位側部分232-1、遠位側部分232-2、遠位側端面232-3、およびフランジ232-4を有する一体部材として形成され得る。フランジ232-4が近位側部分232-1と遠位側部分232-2との間に挿置される。遠位側部分232-2が細長い部材230の第2のルーメン230-2内で摺動可能に受けられる。プッシュロッド232が、図19に示される後退位置232-5と図19Aおよび19Bに示される延伸位置232-6との間で移動可能である。
【0075】
[00107]アクチュエータボタン222-1が使用者により操作可能となるように、例えば、プッシュボタンとして構成され、それによりデュアルルーメン同軸イントロデューサ216の第2のルーメン230-2から組織マーカー36を排出するために後退位置232-5(図19を参照)から延伸位置232-6(図19Aおよび19Bを参照)までのプッシュロッド232の移動を簡単に行えるようになっている。図19を参照すると、後退位置232-5において、プッシュロッド232の遠位側端面232-3が細長い部材230の斜めの遠位端230-6から離間され、それにより組織マーカー36を受けて収容することになるマーカー凹部238を細長い部材230の第2のルーメン230-2の中に画定する。組織マーカー36が第2のルーメン230-2のマーカー凹部238の中に配置されている状態で、プッシュロッド232が後退位置232-5(図19)から延伸位置232-6(図19Aおよび19B)まで移動させられると、組織マーカー36が第2のルーメン230-2から押し出されて生体組織検査部位のところに置かれる。
【0076】
[00108]図19および19Bを参照すると、ハブ228が、ハブボディ240、近位側端壁242、および遠位側端壁244を有する。ハブボディ240が、中空内部240-2および外部表面240-3を画定する側壁240-1を有する。ハブボディ240が、側壁240-1を通って外部表面240-3から中空内部240-2まで延在するラッチスロット240-4(図20も参照されたい)を有する。ハブボディ240が1/4回転タブ240-5(図20を参照)をさらに有し、1/4回転タブ240-5が、生体組織検査デバイス212の設置部分220-1またはトロカール14のトロカールボディ24の設置部分24-1のいずれかに着脱自在に係合されるようにサイズ決定および成形されている。近位側端壁242および遠位側端壁244が長手方向軸218に沿って離間される。
【0077】
[00109]図19および20を参照すると、ハブ228の近位側端壁242が、ハブボディ240内の近位側開口部の中に挿入されて、接着剤、溶接などによりハブボディ240に固定的に取り付けられる、例えばプラスチック挿入具などの、挿入具として構成され得る。ハブ228の近位側端壁242が、長手方向軸218上で中央に配置される孔242-1を有し、孔242-1が、生体組織検査デバイス212の細長いニードル22またはトロカール14の細長いニードル26のいずれかを摺動可能に受けるようにサイズ決定および成形されている。近位側端壁242が、遠位側に延在するアーム242-2をさらに有し、アーム242-2がばねシート242-3を画定する。図20および21を参照すると、近位側端壁242が、プッシュロッド232の近位側部分232-1を受けるためのスロット孔242-4を有する。
【0078】
[00110]ハブ228の遠位側端壁244がハブボディ240の端壁延長部分として構成され得る。遠位側端壁244が、例えば、オーバーモールド、圧入、接着剤、溶接などにより、細長い部材230の近位端部分230-3を受けて設置するようにサイズ決定および成形される孔244-1を有する。
【0079】
[00111]例えばコイルばねであるばね246がプッシュロッド232の近位側部分232-1の上に配置され、ハブ228の近位側端壁242のばねシート242-3とプッシュロッド232のフランジ232-4との間に配置される。プッシュロッド232が後退位置232-5(図19を参照)にあるとき、ばね246が圧縮状態にあり、プッシュロッド232が延伸位置232-6(図19Bを参照)にあるとき、ばね246が圧縮状態から緩められ、つまり圧縮を緩められて延伸状態となる。
【0080】
[00112]図19に関連させて図20を参照すると、係合部材234が例えばぴったり合う嵌合の形でハブボディ240のラッチスロット240-4の中に配置され、ハブボディ240の中空内部240-2の中まで延在する。本実施形態では、係合部材234が、例えば下向きのU形構造として、形成され得る。係合部材234がU形構造によって画定される通路234-1を有し、通路234-1の中にプッシュロッド232が移動可能に留置される。係合部材234が、プッシュロッド232のフランジ232-4に係合されるための近位側側方係合表面234-2をさらに画定する(図19および20を参照)。
【0081】
[00113]さらに図21および22を参照すると、アクチュエータ222が、例えばアクチュエータボタン222-1を押し下げることにより、プッシュロッド232の近位側部分232-1を側方に移動させるように構成され、それによりプッシュロッド232のフランジ232-4を係合部材234の近位側側方係合表面234-2から外し、それによりばね246を圧縮状態から解放することを介して後退位置232-5(図19を参照)および延伸位置232-6(図19Aおよび19B)からのプッシュロッド232の移動を簡単に行えるようになっている。
【0082】
[00114]特には、アクチュエータ222が連結部222-2をさらに有し、連結部222-2が、生体組織検査デバイス212のアクチュエータボタン222-1とデュアルルーメン同軸イントロデューサ216のプッシュロッド232の近位側部分232-1との間に駆動可能に挿置される。デバイスボディ220が、そこを通して連結部222-2を摺動可能に受けるための遠位側チャンネル220-3を有する。動作中、使用者がアクチュエータボタン222-1に方向252の押圧力を加え、それによりアクチュエータボタン222-1を押し下げ、それにより連結部222-2を方向252に移動させ、それによりプッシュロッド232の近位側部分232-1に係合される。このように連結部222-2が方向252に移動することにより、プッシュロッド232の近位側部分232-1が近位側端壁242のスロット孔242-4内で方向252に側方向に移動する。このように近位側端壁242のスロット孔242-4内でプッシュロッド232の近位側部分232-1が方向252に側方に移動することにより、プッシュロッド232のフランジ232-4が側方に移動してプッシュロッド232のフランジ232-4が係合部材234の近位側側方係合表面234-2から外れる(図19、19B、および20も参照されたい)。プッシュロッド232のフランジ232-4が側方に移動させられてプッシュロッド232のフランジ232-4が係合部材234の近位側側方係合表面234-2から外されると、プッシュロッド232のフランジ232-4がばね246を圧縮状態で拘束しなくなる。ばね246の圧縮が緩められることで、プッシュロッド232が、ばね246によって作用されるばね力により、フランジ232-4に接触する形で、後退位置232-5(図19を参照)から延伸位置232-6(図19Aおよび19Bを参照)まで移動させられる。
【0083】
[00115]図20を参照すると、ハブボディ240が安全スロット240-6をさらに有することができる、安全スロット240-6が側壁240-1を通って外部表面240-3から中空内部240-2まで延在する(さらに図19を参照されたい)。安全スロット240-6が安全装置挿入具(図16~19、19B、および20を参照)を受けるように構成される。安全装置挿入具254がハンドル部分254-1および遠位側部分254-2を有する。安全な状態を有効にするために、安全装置挿入具254が安全スロット240-6の中に挿入され、つまり摺動運動させられ、その結果、遠位側部分254-2が、ハブ228のハブボディ240の側壁240-1とプッシュロッド232の近位側部分232-1との間で、プッシュロッド232の近位側部分232-1に隣接して配置される。安全装置挿入具254の遠位側部分254-2がプッシュロッド232の近位側部分232-1に隣接して配置された状態で、安全装置挿入具254の遠位側部分254-2が、安全装置挿入具254を取り外すまでプッシュロッド232の近位側部分232-1の横方向の移動を防止する。言い換えると、安全装置挿入具254の遠位側部分254-2がプッシュロッド232のフランジ232-4が側方に移動させられるのを防止し、それによりプッシュロッド232のフランジ232-4が係合部材234の近位側側方係合表面234-2から外し、それにより安全装置挿入具254を取り外すまでばね246が圧縮状態から解放されるのを防止する。
【0084】
[00116]再び図19および20を参照すると、デュアルルーメン同軸イントロデューサ216が、中空内部240-2内で遠位側端壁244に隣接して配置されて密閉的に係合されるシール部材248を有することができ、それにより孔244-1の周りに遠位側端壁244とのシールを形成する。シール部材248が孔248-1および孔248-2を有する。シール部材248の孔248-1および近位側端壁242の孔242-1が長手方向軸218に沿って位置合わせされる。シール部材248の孔248-1が、生体組織検査デバイス212の細長いニードル22またはトロカール14の細長いニードル26のいずれかを密閉的な係合の形で摺動可能に受けるようにサイズ決定および成形され得る。
【0085】
[00117]シール部材248内で、孔248-2がプッシュロッド軸230-7の上で中央に配置され、長手方向軸218を基準として孔248-1から径方向に離間される。孔248-2が、プッシュロッド232を密閉的な係合の形で摺動可能に受け入れるようにサイズ決定および成形される。デュアルルーメン同軸イントロデューサ216が完全に組み立てられると、プッシュロッド232の遠位側部分232-2が、シール部材248の孔248-2の中でおよび細長い部材230の第2のルーメン230-2の中で摺動可能に受けられて摺動可能に留置される。
【0086】
[00118]本実施形態では、シール部材248がその全体が例えばゴムなどのエラストマで作られ得、それにより、例えば生体組織検査デバイス212の細長いニードル22またはトロカール14の細長いニードル26などの、細長いニードルの円周表面に係合されるためのシールを孔248-1のところに形成し、さらには、プッシュロッド232の遠位側部分232-2の円周表面に係合されるためのシールを孔248-2のところに形成する。別法として、遠位側端壁244のところの密閉が、遠位側端壁244の中に位置するそれぞれのOリングなどの別個のシール部材によって実現されてもよく、それにより孔248-1および孔248-2を形成する。このような密閉が、生体組織検査部位のところの流体がハブボディ240の中へと近位側に通過するのを防止する。
【0087】
[00119]図19と併せて図23を参照すると、生体組織検査システム210が、図8に関連して上述したマーカーローダ54をさらに有することができ、マーカーローダ54が、デュアルルーメン同軸イントロデューサ216の細長い部材230の第2のルーメン230-2の中でマーカー凹部238の中に組織マーカー36を装填するように構成される。マーカーローダ54は上で詳細に説明されており、簡潔さのために、その全体がここで繰り返し説明されるわけではない。
【0088】
[00120]さらに図8を参照すると、マーカーローダ54の設置部分60の受け取り用凹部60-1が、細長い部材230の遠位端部分230-4の上で受けられるように構成され、それによりローダボディ56(図8を参照)のマーカーチューブ62のルーメン62-2を細長い部材230(図19を参照)の第2のルーメン230-2に位置合わせする。本実施形態では、細長い部材230の遠位端部分230-4が外側の8の字の横断形状(図18を参照)を有し、ローダボディ56の設置部分60の受け取り用凹部60-1が、ぴったり合う嵌合の形で細長い部材230の遠位端部分230-4を摺動可能に受けるために対応する内側の8の字の横断形状(図8を参照)を有する。
【0089】
[00121]デュアルルーメン同軸イントロデューサ216の細長い部材230の第2のルーメン230-2の中のマーカー凹部238の中に組織マーカー36を装填するためのマーカーローダ54の動作は、デュアルルーメン同軸イントロデューサ16の細長い部材30の第2のルーメン30-2の中のマーカー凹部38の中に組織マーカー36を装填する場合で上述した動作と同じであり、したがって簡潔さのためにここで繰り返し説明はしない。手短に言うと、図23を参照すると、マーカーローダ54のプランジャ58が、マーカーチューブ62内で、細長い部材230(図19を参照)の第2のルーメン230-2の中にあるマーカー凹部238に向かう方向に摺動させられ得、それにより細長い部材230の第2のルーメン230-2の中のマーカー凹部238の中に組織マーカー36を装填する。
【0090】
[00122]以下の項目も本発明に関連する。
[00123]一形態では、本発明が、細長いニードルと共に使用されるためのデュアルルーメン同軸イントロデューサに関連する。デュアルルーメン同軸イントロデューサが、ハブ、細長い部材、およびプッシュロッドを有する。細長い部材が、第1のルーメン、第2のルーメン、近位端部分、および遠位端を有する。近位端部分がハブに固定的に取り付けられ、第1のルーメンが長手方向軸を画定し、細長いニードルを摺動可能に受けるように構成される。プッシュロッドが第2のルーメン内に位置する。プッシュロッドが遠位端表面を有する。プッシュロッドが後退位置と延伸位置との間で移動可能である。イントロデューサが、後退位置において、プッシュロッドの遠位端表面を細長い部材の遠位端から離間するように構成され、それにより組織マーカーを収容して送達部位に送達するためのマーカー凹部を第2のルーメンの中に画定する。
【0091】
[00124]デュアルルーメン同軸イントロデューサが、ハブに設置されるアクチュエータを有することができる。アクチュエータが使用者により操作可能となるように構成されており、それにより第2のルーメンから組織マーカーを排出するために後退位置から延伸位置までのプッシュロッドの移動を簡単に行えるようになっている。
【0092】
[00125]任意に実施形態では、ハブが、側壁、近位側端壁、および遠位側端壁を有するハブボディを有することができる。側壁が中空内部および外部表面を画定し、側壁を通って外部表面から中空内部まで延在するガイドチャンネルを有する。近位側端壁が第1の孔を有し、遠位側端壁が第2の孔を有する。近位側端壁の第1の孔が細長いニードルを摺動可能に受けるように構成され、遠位側端壁の第2の孔が細長い部材の近位端部分を受けて設置するように構成される。
【0093】
[00126]任意の実施形態では、シール部材がハブボディの中空内部内で遠位側端壁に隣接して配置され得る。シール部材が第3の孔および第4の孔を有する。近位側端壁の第1の孔およびシール部材の第3の孔が長手方向軸に沿って位置合わせされ、細長いニードルを摺動可能に受けるように構成される。第4の孔が第3の孔から径方向に離間され、プッシュロッドが第4の孔の中に摺動可能に留置される。
【0094】
[00127]ハブの近位側端壁がばねシートを画定するように構成され得る。プッシュロッドが、近位側部分、遠位側部分、および近位側部分と遠位側部分との間に挿置されるフランジを有する。遠位側部分が細長い部材の第2のルーメンの中で摺動可能である。ばねがハブの近位側端壁のばねシートとプッシュロッドのフランジとの間に配置される。イントロデューサが、プッシュロッドが後退位置にあるときにばねを圧縮状態するように、およびプッシュロッドが延伸位置にあるときにばねを圧縮状態から緩めるように、構成される。アクチュエータが、係合部材に取り付けられるアクチュエータボタンを有するボタン組立体として構成され得る。係合部材が通路を有し、通路内にプッシュロッドが移動可能に留置される。係合部材がハブボディのガイドチャンネルの中に配置されてハブボディの中空内部の中まで延在する。アクチュエータボタンがガイドチャンネルから外側に突出するように配置される。係合部材が近位側係合表面を有する。アクチュエータボタンが、係合部材をガイドチャンネル内で係合位置から解放位置まで移動させるように構成され得る。イントロデューサが、プッシュロッドが後退位置にあってアクチュエータの係合部材が係合位置にあるときにプッシュロッドのフランジを係合部材の近位側係合表面に係合させてここではばねを圧縮状態にするように、構成される。イントロデューサが、使用者によりアクチュエータのアクチュエータボタンに対して外力を加えるときに、係合部材を解放位置まで移動させ、係合部材の近位側係合表面をプッシュロッドのフランジとの係合状態から外すように移動させ、それによりばねを圧縮状態から解放してプッシュロッドを後退位置から延伸位置まで移動させるように、構成される。
【0095】
[00128]既に説明した実施形態では、イントロデューサが、外力によりアクチュエータのアクチュエータボタンをプッシュロッドに向かう方向に押し下げるように、構成される。
【0096】
[00129]シール部材がエラストマから作られ得る。
[00130]安全装置挿入具がアクチュエータとハブとの間に挿置され得、それにより安全装置挿入具を取り外すまでアクチュエータの動作が防止される。
【0097】
[00131]マーカーローダが、細長い部材の第2のルーメンの中でマーカー凹部の中へ組織マーカーを装填するように構成され得る。マーカーローダが受け取り用凹部を有する設置部分を有しさらに細長い部材の第2のルーメンの中でマーカー凹部の中に配置されることになる組織マーカーを収容するためのマーカーチューブを有するローダボディを有する。設置部分の受け取り用凹部が細長い部材の遠位端部分の上で受けられるように構成され得、それによりローダボディのマーカーチューブを細長い部材の第2のルーメンに位置合わせする。マーカーローダが、ヘッド部分およびシャフト部分を有するプランジャを有する。シャフト部分がマーカーチューブの中で摺動可能に受けられる。プランジャが保持位置と装填位置との間で移動するように構成され得、それにより組織マーカーをローダボティのマーカーチューブから細長い部材の第2のルーメンの中にあるマーカー凹部に送達する。
【0098】
[00132]細長い部材の遠位端部分が外側の8の字の横断形状を有することができ、ローダボディの設置部分の受け取り用凹部が、ぴったり合う嵌合の形で細長い部材の遠位端部分を摺動可能に受けるために内側の8の字の横断形状を有することができる。
【0099】
[00133]安全装置挿入具がプランジャのヘッド部分とローダボディとの間に挿置され得、それにより安全装置挿入具を取り外すまでマーカーローダのプランジャの動作を防止するように構成される。
【0100】
[00134]デュアルルーメン同軸イントロデューサの別の実施形態では、ハブが、側壁、近位側端壁、および遠位側端壁を有するハブボディを有する。側壁が中空内部および外部表面を画定し、側壁を通って外部表面から中空内部まで延在するガイドスロットを有する。近位側端壁が第1の孔を有し、遠位側端壁が第2の孔を有する。第1の孔が生体組織検査デバイスの細長いニードルを摺動可能に受けるように構成され、遠位側端壁の第2の孔が、細長い部材の近位端部分を受けて設置するように構成される。近位側端壁および遠位側端壁が長手方向軸に沿って離間される。
【0101】
[00135]この実施形態では、アクチュエータが、ガイドスロットから外側に突出するアクチュエータレバーを有する。アクチュエータレバーが長手方向軸を中心としてガイドスロットに沿って移動可能である。
【0102】
[00136]この実施形態では、プッシュロッドが近位側部分および遠位側部分を有することができ、近位側部分が駆動突出部を有する。遠位側部分が細長い部材の第2のルーメンの中で摺動可能に受けられる。アクチュエータが、アクチュエータレバーに駆動可能に接続される円筒形ボディをさらに有することができる。円筒形ボディが、生体組織検査デバイスの細長いニードルを摺動可能に受けるための、長手方向軸の上に位置する円筒形孔を有する。円筒形ボディが、近位側支承面を画定する近位側環状突出部、および第2の支承面を画定する遠位側径方向突出部を有する。第1の支承面および第2の支承面が、ハブボディの中空内部の中で回転可能に受けられる。円筒形ボディが長手方向に方向付けられる外側螺旋溝を有する。長手方向に方向付けられる外側螺旋溝が、プッシュロッドの近位側部分の駆動突出部を駆動可能に受けるように構成される。
【0103】
[00137]イントロデューサが、長手方向軸を中心としてアクチュエータレバーが第1の回転方向に回転することにより円筒形ボディが対応して第1の回転方向に回転することになるように、構成される。イントロデューサが、長手方向に方向付けられる外側螺旋溝が第1の回転方向の回転運動を線形運動へと変換し、それによりプッシュロッドを後退位置から延伸位置まで移動させるように、構成される。イントロデューサが、長手方向軸を中心としてアクチュエータレバーが第2の回転方向に回転することにより、円筒形ボディが対応して第2の回転方向に回転することになるように、構成される。イントロデューサが、長手方向に方向付けられる外側螺旋溝が第2の回転方向の回転運動を線形運動へと変換し、それによりプッシュロッドを延伸位置から後退位置まで移動させることになるように、構成される。
【0104】
[00138]シール部材がエラストマで作られ得、遠位側端壁と細長いニードルの円周表面との間にシールを形成することができる。
[00139]シール部材がさらに、遠位側端壁とプッシュロッドの遠位側部分の円周表面との間にシールを形成することができる。
【0105】
[00140]安全装置挿入具がガイドスロットの中に配置され得、それにより安全装置挿入具を取り外すまでアクチュエータレバーの回転が防止される。
[00141]マーカーローダが、細長い部材の第2のルーメンの中でマーカー凹部の中へ組織マーカーを装填するように構成され得る。マーカーローダが、受け取り用凹部を有する設置部分を有してさらに細長い部材の第2のルーメンの中でマーカー凹部の中に配置されることになる組織マーカーを収容するためのマーカーチューブを有するローダボディを有する。設置部分の受け取り用凹部が細長い部材の遠位端部分の上で受けられるように構成され、それによりマーカーチューブを細長い部材の第2のルーメンに位置合わせする。マーカーローダが、ヘッド部分およびシャフト部分を有するプランジャを有する。シャフト部分がマーカーチューブの中で摺動可能に受けられる。プランジャが保持位置と装填位置との間で移動するように構成され、それにより組織マーカーをローダボティのマーカーチューブから細長い部材の第2のルーメンの中にあるマーカー凹部に送達する。
【0106】
[00142]細長い部材の遠位端部分が外側の8の字の横断形状を有することができ、ローダボディの設置部分の受け取り用凹部が、ぴったり合う嵌合の形で細長い部材の遠位端部分を摺動可能に受けるために内側の8の字の横断形状を有することができる。
【0107】
[00143]安全装置挿入具がプランジャのヘッド部分とローダボディとの間に挿置され得、それにより安全装置挿入具を取り外すまでマーカーローダのプランジャの動作が防止される。
【0108】
[00144]安全装置挿入具がプランジャのシャフトの上で側方に摺動するチャンネルを有することができる。
[00145]別の形態では、本発明が、生体組織検査デバイスおよび上述の実施形態のうちの任意の実施形態によるデュアルルーメン同軸イントロデューサを有する生体組織検査システムに関連する。生体組織検査デバイスが、デバイスボディ、およびデバイスボディから遠位側に延在する細長いニードルを有する。細長いニードルが切削用遠位端を有する。デュアルルーメン同軸イントロデューサが上で定義されるイントロデューサのうちの1つのイントロデューサであってよく、ハブ、細長い部材、およびプッシュロッドを有することができる。ハブが生体組織検査デバイスに着脱自在に取り付けられるように構成される。細長い部材が、第1のルーメン、第2のルーメン、近位端部分、および遠位端を有する。近位端部分がハブに固定的に取り付けられる。第1のルーメンが長手方向軸を画定し、生体組織検査デバイスの細長いニードルを摺動可能に受けるように構成される。プッシュロッドが第2のルーメン内に位置する。プッシュロッドが遠位端表面を有する。プッシュロッドが後退位置と延伸位置との間で移動可能であり、ここでは、後退位置において、プッシュロッドの遠位端表面が細長い部材の遠位端から離間され、それにより組織マーカーを収容して送達部位に送達するためのマーカー凹部を第2のルーメン内に画定する。
【0109】
[00146]生体組織検査システムの実施形態では、アクチュエータがハブに設置され得る。アクチュエータが使用者により操作可能となるように構成され、それにより第2のルーメンから組織マーカーを排出するために後退位置から延伸位置までのプッシュロッドの移動を簡単に行えるようになっている。
【0110】
[00147]ハブが、側壁、近位側端壁、および遠位側端壁を有するハブボディを有することができる。側壁が中空内部および外部表面を画定し、側壁を通って外部表面から中空内部まで延在するガイドチャンネルを有することができる。近位側端壁が第1の孔を有し、遠位側端壁が第2の孔を有する。近位側端壁の第1の孔が細長いニードルを摺動可能に受けるように構成され、遠位側端壁の第2の孔が細長い部材の近位端部分を受けて設置するように構成される。
【0111】
[00148]シール部材がハブボディの中空内部内で遠位側端壁に隣接して配置され得る。シール部材が第3の孔および第4の孔を有する。近位側端壁の第1の孔およびシール部材の第3の孔が長手方向軸に沿って位置合わせされ、細長いニードルを摺動可能に受けるように構成される。第4の孔が第3の孔から径方向に離間され、プッシュロッドが第4の孔の中に摺動可能に留置される。
【0112】
[00149]シール部材がエラストマで作られ得る。
[00150]ハブの近位側端壁がばねシートを画定するように構成され得る。プッシュロッドが、近位側部分、遠位側部分、および近位側部分と遠位側部分との間に挿置されるフランジを有することができる。遠位側部分が細長い部材の第2のルーメンの中で摺動可能である。ばねがハブの近位側端壁のばねシートとプッシュロッドのフランジとの間に配置され、ここでは、システムが、プッシュロッドが後退位置にあるときにばねを圧縮状態にするように、およびプッシュロッドが延伸位置にあるときにばねを圧縮状態から緩めるように、構成される。アクチュエータが、係合部材に取り付けられるアクチュエータボタンを有するボタン組立体として構成され得る。係合部材が通路を有し、通路内にプッシュロッドが移動可能に留置される。係合部材がハブボディのガイドチャンネルの中に配置されてハブボディの中空内部の中まで延在する。アクチュエータボタンがガイドチャンネルから外側に突出するように配置され得る。係合部材が近位側係合表面を有する。アクチュエータボタンが、係合部材をガイドチャンネル内で係合位置から解放位置まで移動させるように構成され得る。システムが、プッシュロッドが後退位置にあってアクチュエータの係合部材が係合位置にあるときにプッシュロッドのフランジを係合部材の近位側係合表面に係合させてここではばねを圧縮状態にするように、および使用者によりアクチュエータのアクチュエータボタンに対して外力を加えるときに、係合部材を解放位置まで移動させ、係合部材の近位側係合表面をプッシュロッドのフランジとの係合状態から外すように移動させ、それによりばねを圧縮状態から解放してプッシュロッドを後退位置から延伸位置まで移動させるように、構成される。
【0113】
[00151]システムが、外力によりアクチュエータのアクチュエータボタンをプッシュロッドに向かう方向に押し下げるように、構成される。
[00152]安全装置挿入具がアクチュエータとハブとの間に挿置され得、それにより安全装置挿入具を取り外すまでアクチュエータの動作が防止される。
【0114】
[00153]マーカーローダが、細長い部材の第2のルーメンの中でマーカー凹部の中へ組織マーカーを装填するように構成され得る。マーカーローダが受け取り用凹部を有する設置部分を有しさらに細長い部材の第2のルーメンの中でマーカー凹部の中に配置されることになる組織マーカーを収容するためのマーカーチューブを有するローダボディを有することができる。設置部分の受け取り用凹部が細長い部材の遠位端部分の上で受けられるように構成され得、それによりマーカーチューブを細長い部材の第2のルーメンに位置合わせする。マーカーローダが、ヘッド部分およびシャフト部分を有するプランジャを有することができる。シャフト部分がマーカーチューブの中で摺動可能に受けられる。プランジャが保持位置と装填位置との間で移動するように構成され、それにより組織マーカーをローダボティのマーカーチューブから細長い部材の第2のルーメンの中にあるマーカー凹部に送達する。
【0115】
[00154]細長い部材の遠位端部分が外側の8の字の横断形状を有することができ、ローダボディの設置部分の受け取り用凹部が、ぴったり合う嵌合の形で細長い部材の遠位端部分を摺動可能に受けるための内側の8の字の横断形状を有することができる。
【0116】
[00155]安全装置挿入具がプランジャのヘッド部分とローダボディとの間に挿置され得、それにより安全装置挿入具を取り外すまでマーカーローダのプランジャの動作が防止される。
【0117】
[00156]デュアルルーメン同軸イントロデューサの別の実施形態では、ハブが、側壁、近位側端壁、および遠位側端壁を有するハブボディを有することができる。側壁が中空内部および外部表面を画定し、側壁を通って外部表面から中空内部まで延在するガイドスロットを有する。近位側端壁が第1の孔を有し、遠位側端壁が第2の孔を有する。第1の孔が生体組織検査デバイスの細長いニードルを摺動可能に受けるように構成され、遠位側端壁の第2の孔が、細長い部材の近位端部分を受けて設置するように構成される。近位側端壁および遠位側端壁が長手方向軸に沿って離間される。アクチュエータが、ガイドスロットから外側に突出するアクチュエータレバーを有することができる。アクチュエータレバーが長手方向軸を中心としてガイドスロットに沿って移動可能である。
【0118】
[00157]プッシュロッドが近位側部分および遠位側部分を有する。近位側部分が駆動突出部を有する。遠位側部分が細長い部材の第2のルーメンの中で摺動可能に受けられる。アクチュエータが、アクチュエータレバーに駆動可能に接続される円筒形ボディをさらに有することができる。円筒形ボディが、生体組織検査デバイスの細長いニードルを摺動可能に受けるための、長手方向軸の上に位置する円筒形孔を有する。シリンダが、近位側支承面を画定する近位側環状突出部、および第2の支承面を画定する遠位側径方向突出部を有する。第1の支承面および第2の支承面が、ハブボディの中空内部の中で回転可能に受けられる。円筒形ボディが長手方向に方向付けられる外側螺旋溝を有する。長手方向に方向付けられる外側螺旋溝が、プッシュロッドの近位側部分の駆動突出部を駆動可能に受けるように構成される。システムが、長手方向軸を中心としてアクチュエータレバーが第1の回転方向に回転することにより円筒形ボディが対応して第1の回転方向に回転することになるように、および長手方向に方向付けられる外側螺旋溝が第1の回転方向の回転運動を線形運動へと変換し、それによりプッシュロッドを後退位置から延伸位置まで移動させるように、構成される。システムが、長手方向軸を中心としてアクチュエータレバーが第1の回転方向と反対の第2の回転方向に回転することにより、円筒形ボディが対応して第2の回転方向に回転することになるように、および長手方向に方向付けられる外側螺旋溝が第2の回転方向の回転運動を線形運動へと変換し、それによりプッシュロッドを延伸位置から後退位置まで移動させるように、構成される。
【0119】
[00158]シール部材がエラストマで作られ得、遠位側端壁と細長いニードルの円周表面との間にシールを形成することができる。
[00159]シール部材がさらに、遠位側端壁とプッシュロッドの遠位側部分の円周表面との間にシールを形成することができる。
【0120】
[00160]安全装置挿入具がガイドスロットの中に配置され得、それにより安全装置挿入具を取り外すまでアクチュエータレバーの回転が防止される。
[00161]マーカーローダが、細長い部材の第2のルーメンの中でマーカー凹部の中へ組織マーカーを装填するように構成され得る。マーカーローダが受け取り用凹部を有する設置部分を有しさらに細長い部材の第2のルーメンの中でマーカー凹部の中に配置されることになる組織マーカーを収容するためのマーカーチューブを有するローダボディを有することができる。設置部分の受け取り用凹部が細長い部材の遠位端部分の上で受けられるように構成され得、それによりマーカーチューブを細長い部材の第2のルーメンに位置合わせする。マーカーローダが、ヘッド部分およびシャフト部分を有するプランジャを有することができる。シャフト部分がマーカーチューブの中で摺動可能に受けられる。プランジャが保持位置と装填位置との間で移動するように構成され得、それにより組織マーカーをローダボティのマーカーチューブから細長い部材の第2のルーメンの中にあるマーカー凹部に送達する。
【0121】
[00162]細長い部材の遠位端部分が外側の8の字の横断形状を有することができ、ローダボディの設置部分の受け取り用凹部が、ぴったり合う嵌合の形で細長い部材の遠位端部分を摺動可能に受けるための内側の8の字の横断形状を有することができる。
【0122】
[00163]安全装置挿入具がプランジャのヘッド部分とローダボディとの間に挿置され得、それにより安全装置挿入具を取り外すまでマーカーローダのプランジャの動作が防止される。
【0123】
[00164]上述の生体組織検査システムの変形形態が、生体組織検査デバイスに設置されるアクチュエータを有することができる。アクチュエータが使用者により操作可能となるように構成され、それによりデュアルルーメン同軸イントロデューサの第2のルーメンから組織マーカーを排出するために後退位置から延伸位置までのプッシュロッドの移動を簡単に行えるようになっている。
【0124】
[00165]この変形形態では、ハブが、側壁、近位側端壁、および遠位側端壁を有するハブボディを有することができる。側壁が中空内部および外部表面を画定し、側壁を通って外部表面から中空内部まで延在するラッチスロットを有する。近位側端壁が第1の孔およびスロット孔を有する。遠位側端壁が第2の孔を有する。近位側端壁の第1の孔が細長いニードルを摺動可能に受けるように構成され、遠位側端壁の第2の孔が細長い部材の近位端部分を受けて設置するように構成される。近位端壁のスロット孔が、プッシュロッドの近位側部分を摺動可能に受けるように構成される。
【0125】
[00166]ハブの近位側端壁がばねシートを画定するように構成され得る。プッシュロッドが、近位側部分、遠位側部分、および近位側部分と遠位側部分との間に挿置されるフランジを有する。遠位側部分が細長い部材の第2のルーメンの中で摺動可能に受けられる。ばねがハブの近位側端壁のばねシートとプッシュロッドのフランジとの間に配置され、ここでは、プッシュロッドが後退位置にあるとき、ばねが圧縮状態であり、プッシュロッドが延伸位置にあるとき、ばねが圧縮状態から緩められる。係合部材がハブボディのラッチスロットの中に配置され、デュアルルーメン同軸イントロデューサのハブのハブボディの中空内部の中まで延在する。係合部材が通路を有し、通路内にプッシュロッドが移動可能に留置される。係合部材が近位側係合表面を画定する。
【0126】
[00167]この変形形態では、アクチュエータがアクチェエータボタンおよび連結部を有する。連結部が、生体組織検査デバイスのアクチュエータボタンとデュアルルーメン同軸イントロデューサのプッシュロッドの近位側部分との間に駆動可能に挿置される。プッシュロッドが後退位置にあるとき、プッシュロッドのフランジが係合部材の近位側係合表面に係合され、ここではばねが圧縮状態にある。使用者がアクチュエータボタンに外力を加えてアクチュエータボタンを移動させるとき、アクチュエータボタンの移動により連結部が移動させられ、それによりプッシュロッドの近位端が側方に移動させられ、その結果、プッシュロッドのフランジが近位側係合表面との係合状態から外されるように側方に移動させられ、それによりばねを圧縮状態から解放し、プッシュロッドを後退位置から延伸位置まで移動させる。
【0127】
[00168]シール部材がハブボディの中空内部内で遠位側端壁に隣接して配置され得る。シール部材が第3の孔および第4の孔を有する。近位側端壁の第1の孔およびシール部材の第3の孔が長手方向軸に沿って位置合わせされ、細長いニードルを摺動可能に受けるように構成される。第4の孔が第3の孔から径方向に離間され、プッシュロッドが第4の孔の中に摺動可能に留置される。
【0128】
[00169]本明細書で使用される「デュアルルーメン同軸イントロデューサ」という用語は、本明細書で説明されるように利用される2つのルーメンを有する本発明による細長い構造であるが、この用語は細長い構造が3つ以上のルーメンを有することを排除せず、ここでは、追加のルーメンが同様の目的または追加の目的のために使用され得る。また、本明細書で使用される「組織マーカー」という用語は、デュアルルーメン同軸イントロデューサのマーカールーメンのマーカー凹部の中に配置するための、単一の組織マーカーまたは任意選択で組織マーカーのグループを表すのに好都合に使用される。「第1」、「第2」、「第3」などの用語は識別を目的として使用され得、識別の文脈において、特に明記しない限り、品質、順序、または重要性に関して限定的ではない。
【0129】
[00170]少なくとも1つの実施形態に関連させて本発明を説明してきたが、本発明は本
開示の精神および範囲内でさらに修正され得る。したがって、本出願は、本発明の一般的な原理を使用する、本発明の任意の変形形態、使用、または適応を包含することを意図される。さらに、本出願は、本発明の関連する技術分野で既知のまたは通常の実践手法の範囲内にあってかつ添付の特許請求の範囲の範囲内にある、本開示からの逸脱も包含することを意図される。
[項目1]
細長いニードルと共に使用されるためのデュアルルーメン同軸イントロデューサであって、
ハブと、
第1のルーメン、第2のルーメン、近位端部分、および遠位端を有する細長い部材であって、前記近位端部分が前記ハブに固定的に取り付けられ、前記第1のルーメンが長手方向軸を画定し、前記細長いニードルを摺動可能に受けるように構成される、細長い部材と、
前記第2のルーメン内に位置するプッシュロッドであって、前記プッシュロッドが遠位端表面を有し、前記プッシュロッドが後退位置と延伸位置との間で移動可能であり、前記後退位置において、前記プッシュロッドの前記遠位端表面が前記細長い部材の前記遠位端から離間され、それにより組織マーカーを収容して送達部位に送達するためのマーカー凹部を前記第2のルーメンの中に画定する、プッシュロッドと
を備える
デュアルルーメン同軸イントロデューサ。
[項目2]
項目1に記載のデュアルルーメン同軸イントロデューサであって、前記ハブに設置されるアクチュエータをさらに備え、前記アクチュエータが使用者により操作可能となるように構成されており、それにより前記第2のルーメンから前記組織マーカーを排出するために前記後退位置から前記延伸位置までの前記プッシュロッドの移動を簡単に行えるようになっている、デュアルルーメン同軸イントロデューサ。
[項目3]
項目2に記載のデュアルルーメン同軸イントロデューサであって、前記ハブが、側壁、近位側端壁、および遠位側端壁を有するハブボディを有し、前記側壁が中空内部および外部表面を画定し、前記ハブボディが、前記側壁を通って前記外部表面から前記中空内部まで延在するガイドチャンネルを有し、前記近位側端壁が第1の孔を有し、前記遠位側端壁が第2の孔を有し、前記近位側端壁の前記第1の孔が前記細長いニードルを摺動可能に受けるように構成され、前記遠位側端壁の前記第2の孔が前記細長い部材の前記近位端部分を受けて設置するように構成される、デュアルルーメン同軸イントロデューサ。
[項目4]
項目3に記載のデュアルルーメン同軸イントロデューサであって、前記ハブボディの中空内部内で前記遠位側端壁に隣接して配置されるシール部材を備え、前記シール部材が第3の孔および第4の孔を有し、前記近位側端壁の前記第1の孔および前記シール部材の前記第3の孔が前記長手方向軸に沿って位置合わせされ、前記細長いニードルを摺動可能に受けるように構成され、前記第4の孔が前記第3の孔から径方向に離間され、前記プッシュロッドが前記第4の孔の中に摺動可能に留置される、デュアルルーメン同軸イントロデューサ。
[項目5]
項目3および4のいずれか一項に記載のデュアルルーメン同軸イントロデューサであって、
前記ハブの前記近位側端壁がばねシートを画定するように構成され、
前記プッシュロッドが、近位側部分、遠位側部分、および前記近位側部分と前記遠位側部分との間に挿置されるフランジを有し、前記遠位側部分が前記細長い部材の前記第2のルーメンの中で摺動可能であり、前記デュアルルーメン同軸イントロデューサが、
ばねをさらに備え、前記ばねは前記ハブの前記近位側端壁の前記ばねシートと前記プッシュロッドの前記フランジとの間に配置されており、前記プッシュロッドが前記後退位置にあるときに前記ばねが圧縮状態であり、前記プッシュロッドが前記延伸位置にあるときに前記ばねが前記圧縮状態から緩められており、
前記アクチュエータが、係合部材に取り付けられるアクチュエータボタンを有するボタン組立体として構成され、前記係合部材が通路を有し、前記通路内に前記プッシュロッドが移動可能に留置され、前記係合部材が前記ハブボディの前記ガイドチャンネルの中に配置されて前記ハブボディの前記中空内部の中まで延在し、前記アクチュエータボタンが前記ガイドチャンネルから外側に突出するように配置され、前記係合部材が近位側係合表面を有し、前記アクチュエータボタンが、前記係合部材を前記ガイドチャンネル内で係合位置から解放位置まで移動させるように構成され、
前記プッシュロッドが前記後退位置にあって前記アクチュエータの前記係合部材が前記係合位置にあるときに前記プッシュロッドの前記フランジが前記係合部材の前記近位側係合表面に係合され、ここでは前記ばねが前記圧縮状態であり、前記使用者が前記アクチュエータの前記アクチュエータボタンに対して外力を加えるときに、前記係合部材を前記解放位置まで移動させ、前記係合部材の前記近位側係合表面が前記プッシュロッドの前記フランジとの係合状態から外れるように移動させられ、それにより前記ばねを前記圧縮状態から解放して前記プッシュロッドを前記後退位置から前記延伸位置まで移動させる、
デュアルルーメン同軸イントロデューサ。
[項目6]
項目5に記載のデュアルルーメン同軸イントロデューサであって、前記外力が前記アクチュエータの前記アクチュエータボタンを前記プッシュロッドに向かう方向に押し下げる、デュアルルーメン同軸イントロデューサ。
[項目7]
項目4から6のいずれか一項に記載のデュアルルーメン同軸イントロデューサであって、前記シール部材がエラストマで作られる、デュアルルーメン同軸イントロデューサ。
[項目8]
項目2から7のいずれか一項に記載のデュアルルーメン同軸イントロデューサであって、前記アクチュエータと前記ハブとの間に挿置される安全装置挿入具をさらに備え、それにより前記安全装置挿入具を取り外すまで前記アクチュエータの動作が防止される、デュアルルーメン同軸イントロデューサ。
[項目9]
項目1から8のいずれか一項に記載のデュアルルーメン同軸イントロデューサであって、前記細長い部材の前記第2のルーメンの中で前記マーカー凹部の中へ前記組織マーカーを装填するように構成されるマーカーローダを備え、前記マーカーローダが、
受け取り用凹部を有する設置部分を有するローダボディであって、さらに、前記細長い部材の前記第2のルーメンの中で前記マーカー凹部の中に配置されることになる前記組織マーカーを収容するためのマーカーチューブを有し、前記設置部分の前記受け取り用凹部が前記細長い部材の遠位端部分の上で受けられるように構成され、それにより前記ローダボディの前記マーカーチューブを前記細長い部材の前記第2のルーメンに位置合わせする、ローダボディと、
ヘッド部分およびシャフト部分を有するプランジャであって、前記シャフト部分が前記マーカーチューブの中で摺動可能に受けられ、前記プランジャが保持位置と装填位置との間で移動するように構成され、それにより前記組織マーカーを前記ローダボティの前記マーカーチューブから前記細長い部材の前記第2のルーメンの中にある前記マーカー凹部に送達する、プランジャと
を備える、
デュアルルーメン同軸イントロデューサ。
[項目10]
項目9に記載のデュアルルーメン同軸イントロデューサであって、前記細長い部材の前記遠位端部分が外側の8の字の横断形状を有し、前記ローダボディの前記設置部分の前記受け取り用凹部が、ぴったり合う嵌合の形で前記細長い部材の前記遠位端部分を摺動可能に受けるために内側の8の字の横断形状を有する、デュアルルーメン同軸イントロデューサ。
[項目11]
項目9および10のいずれか一項に記載のデュアルルーメン同軸イントロデューサであって、前記プランジャの前記ヘッド部分と前記ローダボディとの間に挿置される安全装置挿入具をさらに備え、それにより前記安全装置挿入具を取り外すまで前記マーカーローダの前記プランジャの動作を防止する、デュアルルーメン同軸イントロデューサ。
[項目12]
項目2に記載のデュアルルーメン同軸イントロデューサであって、
前記ハブが、側壁、近位側端壁、および遠位側端壁を有するハブボディを有し、前記側壁が中空内部および外部表面を画定し、前記ハブボディが、前記側壁を通って前記外部表面から前記中空内部まで延在するガイドスロットを有し、前記近位側端壁が第1の孔を有し、前記遠位側端壁が第2の孔を有し、前記第1の孔が前記生体組織検査デバイスの前記細長いニードルを摺動可能に受けるように構成され、前記遠位側端壁の前記第2の孔が、前記細長い部材の前記近位端部分を受けて設置するように構成され、前記近位側端壁および前記遠位側端壁が前記長手方向軸に沿って離間され、前記デュアルルーメン同軸イントロデューサが、
前記ガイドスロットから外側に突出するアクチュエータレバーを有するアクチュエータであって、前記アクチュエータレバーが前記長手方向軸を中心として前記ガイドスロットに沿って移動可能である、アクチュエータ
をさらに備える
デュアルルーメン同軸イントロデューサ。
[項目13]
項目12に記載のデュアルルーメン同軸イントロデューサであって、前記プッシュロッドが近位側部分および遠位側部分を有し、前記近位側部分が駆動突出部を有し、前記遠位側部分が前記細長い部材の前記第2のルーメンの中で摺動可能に受けられ、前記アクチュエータが、
前記アクチュエータレバーに駆動可能に接続される円筒形ボディであって、前記円筒形ボディが、前記生体組織検査デバイスの前記細長いニードルを摺動可能に受けるための、前記長手方向軸の上に位置する円筒形孔を有し、前記円筒形ボディが、近位側支承面を画定する近位側環状突出部、および第2の支承面を画定する遠位側径方向突出部を有し、前記第1の支承面および前記第2の支承面が、前記ハブボディの前記中空内部の中で回転可能に受けられ、前記円筒形ボディが長手方向に方向付けられる外側螺旋溝を有する、円筒形ボディ
をさらに有し、
前記長手方向に方向付けられる外側螺旋溝が、前記プッシュロッドの前記近位側部分の前記駆動突出部を駆動可能に受けるように構成され、前記長手方向軸を中心として前記アクチュエータレバーが第1の回転方向に回転することにより前記円筒形ボディが対応して前記第1の回転方向に回転することになり、前記長手方向に方向付けられる外側螺旋溝が前記第1の回転方向の回転運動を線形運動へと変換し、それにより前記プッシュロッドを前記後退位置から前記延伸位置まで移動させることなり、前記長手方向軸を中心として前記アクチュエータレバーが第2の回転方向に回転することにより、前記円筒形ボディが対応して前記第2の回転方向に回転することになり、前記長手方向に方向付けられる外側螺旋溝が前記第2の回転方向の回転運動を線形運動へと変換し、それにより前記プッシュロッドを前記延伸位置から前記後退位置まで移動させることになる
デュアルルーメン同軸イントロデューサ。
[項目14]
項目12および13のいずれか一項に記載のデュアルルーメン同軸イントロデューサであって、エラストマで作られるシール部材を備え、それにより前記遠位側端壁と前記細長いニードルの円周表面との間にシールを形成する、デュアルルーメン同軸イントロデューサ。
[項目15]
項目14に記載のデュアルルーメン同軸イントロデューサであって、前記シール部材がさらに、前記遠位側端壁と前記プッシュロッドの前記遠位側部分の円周表面との間にシールを形成する、デュアルルーメン同軸イントロデューサ。
[項目16]
項目12から15のいずれか一項に記載のデュアルルーメン同軸イントロデューサであって、前記ガイドスロットの中に配置される安全装置挿入具をさらに備え、それにより前記安全装置挿入具を取り外すまで前記アクチュエータレバーの回転が防止される、デュアルルーメン同軸イントロデューサ。
[項目17]
項目12から16のいずれか一項に記載のデュアルルーメン同軸イントロデューサであって、前記細長い部材の前記第2のルーメンの中で前記マーカー凹部の中へ前記組織マーカーを装填するように構成されるマーカーローダを備え、前記マーカーローダが、
受け取り用凹部を有する設置部分を有するローダボディであって、さらに、前記細長い部材の前記第2のルーメンの中で前記マーカー凹部の中に配置されることになる前記組織マーカーを収容するためのマーカーチューブを有し、前記設置部分の前記受け取り用凹部が前記細長い部材の遠位端部分の上で受けられるように構成され、それにより前記マーカーチューブを前記細長い部材の前記第2のルーメンに位置合わせする、ローダボディと、
ヘッド部分およびシャフト部分を有するプランジャであって、前記シャフト部分が前記マーカーチューブの中で摺動可能に受けられ、前記プランジャが保持位置と装填位置との間で移動するように構成され、それにより前記組織マーカーを前記ローダボティの前記マーカーチューブから前記細長い部材の前記第2のルーメンの中にある前記マーカー凹部に送達する、プランジャと
を備える、
デュアルルーメン同軸イントロデューサ。
[項目18]
項目17に記載のデュアルルーメン同軸イントロデューサであって、前記細長い部材の前記遠位端部分が外側の8の字の横断形状を有し、前記ローダボディの前記設置部分の前記受け取り用凹部が、ぴったり合う嵌合の形で前記細長い部材の前記遠位端部分を摺動可能に受けるために内側の8の字の横断形状を有する、デュアルルーメン同軸イントロデューサ。
[項目19]
項目17または18に記載のデュアルルーメン同軸イントロデューサであって、前記プランジャの前記ヘッド部分と前記ローダボディとの間に挿置される安全装置挿入具をさらに備え、それにより前記安全装置挿入具を取り外すまで前記マーカーローダの前記プランジャの動作を防止する、デュアルルーメン同軸イントロデューサ。
[項目20]
項目19に記載のデュアルルーメン同軸イントロデューサであって、前記安全装置挿入具が、前記プランジャの前記シャフトの上で側方に摺動するチャンネルを有する、デュアルルーメン同軸イントロデューサ。
[項目21]
生体組織検査システムであって、当該生体組織検査システムが、
デバイスボディ、および前記デバイスボディから遠位側に延在する細長いニードル、を有する生体組織検査デバイスであって、前記細長いニードルが切削用遠位端を有する、生体組織検査デバイスと、
デュアルルーメン同軸イントロデューサであって、当該デュアルルーメン同軸イントロデューサが、
前記生体組織検査デバイスに着脱自在に取り付けられるように構成されるハブ、
第1のルーメン、第2のルーメン、近位端部分、および遠位端を有する細長い部材であって、前記近位端部分が前記ハブに固定的に取り付けられ、前記第1のルーメンが長手方向軸を画定し、前記生体組織検査デバイスの前記細長いニードルを摺動可能に受けるように構成される、細長い部材、ならびに
前記第2のルーメン内に位置するプッシュロッドであって、前記プッシュロッドが遠位端表面を有し、前記プッシュロッドが後退位置と延伸位置との間で移動可能であり、前記後退位置において、前記プッシュロッドの前記遠位端表面が前記細長い部材の前記遠位端から離間され、それにより組織マーカーを収容して送達部位に送達するためのマーカー凹部を前記第2のルーメン内に画定する、プッシュロッド
を有する、デュアルルーメン同軸イントロデューサと
を備える、
生体組織検査システム。
[項目22]
項目21に記載の生体組織検査システムであって、前記ハブに設置されるアクチュエータをさらに備え、前記アクチュエータが使用者により操作可能となるように構成されており、それにより前記第2のルーメンから前記組織マーカーを排出するために前記後退位置から前記延伸位置までの前記プッシュロッドの移動を容易に行えるようになっている、生体組織検査システム。
[項目23]
項目22に記載の生体組織検査システムであって、前記ハブが、側壁、近位側端壁、および遠位側端壁を有するハブボディを有し、前記側壁が中空内部および外部表面を画定し、前記ハブボディが、前記側壁を通って前記外部表面から前記中空内部まで延在するガイドチャンネルを有し、前記近位側端壁が第1の孔を有し、前記遠位側端壁が第2の孔を有し、前記近位側端壁の前記第1の孔が前記細長いニードルを摺動可能に受けるように構成され、前記遠位側端壁の前記第2の孔が前記細長い部材の前記近位端部分を受けて設置するように構成される、生体組織検査システム。
[項目24]
項目23に記載の生体組織検査システムであって、前記ハブボディの中空内部内で前記遠位側端壁に隣接して配置されるシール部材を備え、前記シール部材が第3の孔および第4の孔を有し、前記近位側端壁の前記第1の孔および前記シール部材の前記第3の孔が長手方向軸に沿って位置合わせされ、前記細長いニードルを摺動可能に受けるように構成され、前記第4の孔が前記第3の孔から径方向に離間され、前記プッシュロッドが前記第4の孔の中に摺動可能に留置される、生体組織検査システム。
[項目25]
項目23および24のいずれか一項に記載の生体組織検査システムであって、
前記ハブの前記近位側端壁がばねシートを画定するように構成され、
前記プッシュロッドが、近位側部分、遠位側部分、および前記近位側部分と前記遠位側部分との間に挿置されるフランジを有し、前記遠位側部分が前記細長い部材の前記第2のルーメンの中で摺動可能であり、
前記ハブの前記近位側端壁の前記ばねシートと前記プッシュロッドの前記フランジとの間に配置されるばねであって、前記プッシュロッドが前記後退位置にあるときに前記ばねが圧縮状態であり、前記プッシュロッドが前記延伸位置にあるときに前記ばねが前記圧縮状態から緩められる、ばね
をさらに備え、
前記アクチュエータが、係合部材に取り付けられるアクチュエータボタンを有するボタン組立体として構成され、前記係合部材が通路を有し、前記通路内に前記プッシュロッドが移動可能に留置され、前記係合部材が前記ハブボディの前記ガイドチャンネルの中に配置されて前記ハブボディの前記中空内部の中まで延在し、前記アクチュエータボタンが前記ガイドチャンネルから外側に突出するように配置され、前記係合部材が近位側係合表面を有し、前記アクチュエータボタンが、前記係合部材を前記ガイドチャンネル内で係合位置から解放位置まで移動させるように構成され、
前記プッシュロッドが前記後退位置にあって前記アクチュエータの前記係合部材が前記係合位置にあるときに前記プッシュロッドの前記フランジが前記係合部材の前記近位側係合表面に係合され、ここでは前記ばねが前記圧縮状態であり、前記使用者が前記アクチュエータの前記アクチュエータボタンに対して外力を加えるときに、前記係合部材を前記解放位置まで移動させ、前記係合部材の前記近位側係合表面が前記プッシュロッドの前記フランジとの係合状態から外れるように移動させられ、それにより前記ばねを前記圧縮状態から解放して前記プッシュロッドを前記後退位置から前記延伸位置まで移動させる、
生体組織検査システム。
[項目26]
項目25に記載の生体組織検査システムであって、前記外力が前記アクチュエータの前記アクチュエータボタンを前記プッシュロッドに向かう方向に押し下げる、生体組織検査システム。
[項目27]
項目24から26のいずれか一項に記載の生体組織検査システムであって、前記シール部材がエラストマで作られる、生体組織検査システム。
[項目28]
項目22から27のいずれか一項に記載の生体組織検査システムであって、前記アクチュエータと前記ハブとの間に挿置される安全装置挿入具をさらに備え、それにより前記安全装置挿入具を取り外すまで前記アクチュエータの動作が防止される、生体組織検査システム。
[項目29]
項目21から28のいずれか一項に記載の生体組織検査システムであって、前記細長い部材の前記第2のルーメンの中で前記マーカー凹部の中へ前記組織マーカーを装填するように構成されるマーカーローダを備え、前記マーカーローダが、
受け取り用凹部を有する設置部分を有するローダボディであって、さらに、前記細長い部材の前記第2のルーメンの中で前記マーカー凹部の中に配置されることになる前記組織マーカーを収容するためのマーカーチューブを有し、前記設置部分の前記受け取り用凹部が前記細長い部材の遠位端部分の上で受けられるように構成され、それにより前記マーカーチューブを前記細長い部材の前記第2のルーメンに位置合わせする、ローダボディと、
ヘッド部分およびシャフト部分を有するプランジャであって、前記シャフト部分が前記マーカーチューブの中で摺動可能に受けられ、前記プランジャが保持位置と装填位置との間で移動するように構成され、それにより前記組織マーカーを前記ローダボティの前記マーカーチューブから前記細長い部材の前記第2のルーメンの中にある前記マーカー凹部に送達する、プランジャと
を備える、
生体組織検査システム。
[項目30]
項目29に記載の生体組織検査システムであって、前記細長い部材の前記遠位端部分が外側の8の字の横断形状を有し、前記ローダボディの前記設置部分の前記受け取り用凹部が、ぴったり合う嵌合の形で前記細長い部材の前記遠位端部分を摺動可能に受けるために内側の8の字の横断形状を有する、生体組織検査システム。
[項目31]
項目29および30のいずれか一項に記載の生体組織検査システムであって、前記プランジャの前記ヘッド部分と前記ローダボディとの間に挿置される安全装置挿入具をさらに備え、それにより前記安全装置挿入具を取り外すまで前記マーカーローダの前記プランジャの動作を防止する、生体組織検査システム。
[項目32]
項目22に記載の生体組織検査システムであって、
前記ハブが、側壁、近位側端壁、および遠位側端壁を有するハブボディを有し、前記側壁が中空内部および外部表面を画定し、前記ハブボディが、前記側壁を通って前記外部表面から前記中空内部まで延在するガイドスロットを有し、前記近位側端壁が第1の孔を有し、前記遠位側端壁が第2の孔を有し、前記第1の孔が前記生体組織検査デバイスの前記細長いニードルを摺動可能に受けるように構成され、前記遠位側端壁の前記第2の孔が、前記細長い部材の前記近位端部分を受けて設置するように構成され、前記近位側端壁および前記遠位側端壁が前記長手方向軸に沿って離間され、
前記アクチュエータが、前記ガイドスロットから外側に突出するアクチュエータレバーを有し、前記アクチュエータレバーが前記長手方向軸を中心として前記ガイドスロットに沿って移動可能である
生体組織検査システム。
[項目33]
項目32に記載の生体組織検査システムであって、前記プッシュロッドが近位側部分および遠位側部分を有し、前記近位側部分が駆動突出部を有し、前記遠位側部分が前記細長い部材の前記第2のルーメンの中で摺動可能に受けられ、前記アクチュエータが、
前記アクチュエータレバーに駆動可能に接続される円筒形ボディであって、前記円筒形ボディが、前記生体組織検査デバイスの前記細長いニードルを摺動可能に受けるための、前記長手方向軸の上に位置する円筒形孔を有し、前記円筒形ボディが、近位側支承面を画定する近位側環状突出部、および第2の支承面を画定する遠位側径方向突出部を有し、前記第1の支承面および前記第2の支承面が、前記ハブボディの前記中空内部の中で回転可能に受けられ、前記円筒形ボディが長手方向に方向付けられる外側螺旋溝を有する、円筒形ボディ
をさらに有し、
前記長手方向に方向付けられる外側螺旋溝が、前記プッシュロッドの前記近位側部分の前記駆動突出部を駆動可能に受けるように構成され、前記長手方向軸を中心として前記アクチュエータレバーが第1の回転方向に回転することにより前記円筒形ボディが対応して前記第1の回転方向に回転することになり、前記長手方向に方向付けられる外側螺旋溝が前記第1の回転方向の回転運動を線形運動へと変換し、それにより前記プッシュロッドを前記後退位置から前記延伸位置まで移動させることなり、前記長手方向軸を中心として前記アクチュエータレバーが前記第1の回転方向の反対の第2の回転方向に回転することにより、前記円筒形ボディが対応して前記第2の回転方向に回転することになり、前記長手方向に方向付けられる外側螺旋溝が前記第2の回転方向の回転運動を線形運動へと変換し、それにより前記プッシュロッドを前記延伸位置から前記後退位置まで移動させることになる
生体組織検査システム。
[項目34]
項目32および33のいずれか一項に記載の生体組織検査システムであって、エラストマで作られるシール部材を備え、それにより前記遠位側端壁と前記細長いニードルの円周表面との間にシールを形成する、生体組織検査システム。
[項目35]
項目34に記載の生体組織検査システムであって、前記シール部材がさらに、前記遠位側端壁と前記プッシュロッドの前記遠位側部分の円周表面との間にシールを形成する、生体組織検査システム。
[項目36]
項目32から35のいずれか一項に記載の生体組織検査システムであって、前記ガイドスロットの中に配置される安全装置挿入具をさらに備え、それにより前記安全装置挿入具を取り外すまで前記アクチュエータレバーの回転が防止される、生体組織検査システム。
[項目37]
項目32から36のいずれか一項に記載の生体組織検査システムであって、前記細長い部材の前記第2のルーメンの中で前記マーカー凹部の中へ前記組織マーカーを装填するように構成されるマーカーローダを備え、前記マーカーローダが、
受け取り用凹部を有する設置部分を有するローダボディであって、さらに、前記細長い部材の前記第2のルーメンの中で前記マーカー凹部の中に配置されることになる前記組織マーカーを収容するためのマーカーチューブを有し、前記設置部分の前記受け取り用凹部が前記細長い部材の遠位端部分の上で受けられるように構成され、それにより前記マーカーチューブを前記細長い部材の前記第2のルーメンに位置合わせする、ローダボディと、
ヘッド部分およびシャフト部分を有するプランジャであって、前記シャフト部分が前記マーカーチューブの中で摺動可能に受けられ、前記プランジャが保持位置と装填位置との間で移動するように構成され、それにより前記組織マーカーを前記ローダボティの前記マーカーチューブから前記細長い部材の前記第2のルーメンの中にある前記マーカー凹部に送達する、プランジャと
を備える、
生体組織検査システム。
[項目38]
項目37に記載の生体組織検査システムであって、前記細長い部材の前記遠位端部分が外側の8の字の横断形状を有し、前記ローダボディの前記設置部分の前記受け取り用凹部が、ぴったり合う嵌合の形で前記細長い部材の前記遠位端部分を摺動可能に受けるために内側の8の字の横断形状を有する、生体組織検査システム。
[項目39]
項目37または38に記載の生体組織検査システムであって、前記プランジャの前記ヘッド部分と前記ローダボディとの間に挿置される安全装置挿入具をさらに備え、それにより前記安全装置挿入具を取り外すまで前記マーカーローダの前記プランジャの動作を防止する、生体組織検査システム。
[項目40]
項目21に記載の生体組織検査システムであって、前記生体組織検査デバイスに設置されるアクチュエータをさらに備え、前記アクチュエータが使用者により操作可能となるように構成されており、それにより前記デュアルルーメン同軸イントロデューサの前記第2のルーメンから前記組織マーカーを排出するために前記後退位置から前記延伸位置までの前記プッシュロッドの移動を簡単にできるようになっている、生体組織検査システム。
[項目41]
項目40に記載の生体組織検査システムであって、前記ハブが、側壁、近位側端壁、および遠位側端壁を有するハブボディを有し、前記側壁が中空内部および外部表面を画定し、前記ハブボディが、前記側壁を通って前記外部表面から前記中空内部まで延在するラッチスロットを有し、前記近位側端壁が第1の孔およびスロット孔を有し、前記遠位側端壁が第2の孔を有し、前記近位側端壁の前記第1の孔が前記細長いニードルを摺動可能に受けるように構成され、前記遠位側端壁の前記第2の孔が前記細長い部材の前記近位端部分を受けて設置するように構成され、前記近位側端壁の前記スロット孔が前記プッシュロッドの前記近位側部分を摺動可能に受けるように構成される、生体組織検査システム。
[項目42]
項目41に記載の生体組織検査システムであって、
前記ハブの前記近位側端壁がばねシートを画定するように構成され、前記プッシュロッドが、近位側部分、遠位側部分、および前記近位側部分と前記遠位側部分との間に挿置されるフランジを有し、前記遠位側部分が前記細長い部材の前記第2のルーメンの中で摺動可能に受けられ、前記生体組織検査システムが、
前記ハブの前記近位側端壁の前記ばねシートと前記プッシュロッドの前記フランジとの間に配置されるばねであって、前記プッシュロッドが前記後退位置にあるときに前記ばねが圧縮状態であり、前記プッシュロッドが前記延伸位置にあるときに前記ばねが前記圧縮状態から緩められる、ばねと、
前記ハブボディの前記ラッチスロットの中に配置されて前記デュアルルーメン同軸イントロデューサの前記ハブの前記ハブボディの前記中空内部の中まで延在する係合部材であって、前記係合部材が通路を有し、前記通路内に前記プッシュロッドが移動可能に留置され、前記係合部材が近位側係合表面を画定する、係合部材と、
アクチュエータボタンおよび連結部を有する前記アクチュエータであって、前記連結部が、前記生体組織検査デバイスの前記アクチュエータボタンと前記デュアルルーメン同軸イントロデューサの前記プッシュロッドの前記近位側部分との間に駆動可能に挿置される、前記アクチュエータと
をさらに備え、
前記プッシュロッドが前記後退位置にあるとき、前記プッシュロッドの前記フランジが前記係合部材の前記近位側係合表面に係合され、ここでは前記ばねが前記圧縮状態であり、使用者が前記アクチュエータボタンに外力を加えて前記アクチュエータボタンを移動させるとき、前記アクチュエータボタンの移動により前記連結部が移動させられ、それにより前記プッシュロッドの前記近位端が側方に移動させられ、その結果、前記プッシュロッドの前記フランジが前記近位側係合表面との係合状態から外されるように側方に移動させられ、それにより前記ばねを前記圧縮状態から解放し、前記プッシュロッドを前記後退位置から前記延伸位置まで移動させる
生体組織検査システム。
[項目43]
項目41または42に記載の生体組織検査システムであって、前記ハブボディの中空内部内で前記遠位側端壁に隣接して配置されるシール部材を備え、前記シール部材が第3の孔および第4の孔を有し、前記近位側端壁の前記第1の孔および前記シール部材の前記第3の孔が前記長手方向軸に沿って位置合わせされ、前記細長いニードルを摺動可能に受けるように構成され、前記第4の孔が前記第3の孔から径方向に離間され、前記プッシュロッドが前記第4の孔の中に摺動可能に留置される、生体組織検査システム。
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