(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-18
(45)【発行日】2022-11-29
(54)【発明の名称】遮断器コンパートメント
(51)【国際特許分類】
H02B 13/035 20060101AFI20221121BHJP
H01H 33/66 20060101ALI20221121BHJP
【FI】
H02B13/035 331
H01H33/66 Q
H02B13/035 301H
H02B13/035 301G
H02B13/035 301Z
H02B13/035 A
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021118490
(22)【出願日】2021-07-19
【審査請求日】2021-07-19
(32)【優先日】2020-07-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】505056845
【氏名又は名称】アーベーベー・シュバイツ・アーゲー
【氏名又は名称原語表記】ABB Schweiz AG
【住所又は居所原語表記】Bruggerstrasse 66, 5400 Baden, Switzerland
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100098501
【氏名又は名称】森田 拓
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100134315
【氏名又は名称】永島 秀郎
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】ディートマー ゲンチュ
(72)【発明者】
【氏名】クリスティアン ロイバー
【審査官】内田 勝久
(56)【参考文献】
【文献】特表2008-524814(JP,A)
【文献】実開昭63-004107(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01H 33/60 - 33/68
H02B 13/00 - 13/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
遮断器コンパートメント(1)であって、
-1つまたは複数の電極部分(10)と、
-ハウジング(2)と、
を有しており、各電極部分が、
-絶縁ハウジング(17)と、
-
前記絶縁ハウジング(17)内に収納された第1の可動接点(14)と、
-
前記絶縁ハウジング(17)内に収納された第2の固定接点(12)と、
-
前記絶縁ハウジング(17)内に収納された真空断続器(13)
であって、前記真空断続器(13)において、前記第1の可動接点(14)と前記第2の固定接点(12)との接点が形成されている、真空断続器(13)と、
-
前記絶縁ハウジング(17)内に収納されたプッシュロッド(15)と、
を有しており、
前記プッシュロッド(15)は、前記電極部分の駆動装置(16)と前記第1の可動接点(14)との間に配置されており、
前記ハウジング
(2)が、
-ハウジング本体部分(5)と、
-第1の蓋(3)と、
-第2の蓋(4)と、
を有しており、前記第1の蓋および/または前記第2の蓋が、前記ハウジング本体部分
(5)に接続するように構成されており、
各電極部分の第1の端部が、前記第1の蓋に接続するように構成されており、
各電極部分の第2の端部が、前記第2の蓋に接続するように構成されており、
前記第1の蓋(3)が、1つまたは複数の電極部分に関連した1つまたは複数の孔を有しており、各電極部分の前記第1の端部が、前記第1の蓋に設けられた前記1つまたは複数の孔のうちの1つの孔を通って延びるように構成された部分を有しており、
前記第2の蓋(4)が、前記1つまたは複数の電極部分に関連した1つまたは複数の孔を有しており、各電極部分の前記第2の端部が、前記第2の蓋に設けられた前記1つまたは複数の孔のうちの1つの孔を通って延びるように構成された部分を有しており、
組み立てられた構成では、
前記第1の蓋が、前記ハウジング本体部分
(5)に接続されており、
前記第2の蓋が、前記ハウジング本体部分
(5)に接続されており、
前記第1の蓋と前記第2の蓋とが互いに押し付けられて前記ハウジングが気密かつ/または耐圧性のコンパートメント(70)を提供するように、各電極部分の前記第1の端部が前記第1の蓋に接続されており、各電極部分の前記第2の端部が前記第2の蓋に接続されている、遮断器コンパートメント(1)。
【請求項2】
前記第1の蓋に設けられた前記1つまたは複数の孔のうちの前記1つの孔を通って延びるように構成された前記部分が、ねじ山を切られた区分を有しており、前記第1の蓋に対する各電極部分の前記第1の端部の接続が、前記組み立てられた構成では、前記気密かつ/または耐圧性のコンパートメントの外側に位置決めされているナット(20)を使用する
ことを含む、請求項
1記載の
遮断器コンパートメント
(1)。
【請求項3】
前記第2の蓋に設けられた前記1つまたは複数の孔のうちの前記1つの孔を通って延びるように構成された前記部分が、ねじ山を切られた区分を有しており、前記第2の蓋に対する各電極部分の前記第2の端部の接続が、前記組み立てられた構成では、前記気密かつ/または耐圧性のコンパートメントの外側に位置決めされているナット(21)を使用する
ことを含む、請求項
1または2記載の
遮断器コンパートメント
(1)。
【請求項4】
1つまたは複数のヒートシンク(32)が、前記1つまたは複数の電極部分の前記1つまたは複数の第2の端部の前記1つまたは複数の部分に接続するように構成されており、前記組み立てられた構成では、前記1つまたは複数のヒートシンクが、前記気密かつ/または耐圧性のコンパートメントの外側に位置決めされている、請求項
1から3までのいずれか1項記載の
遮断器コンパートメント
(1)。
【請求項5】
1つまたは複数のヒートパイプ(200)が、前記1つまたは複数の電極部分の前記1つまたは複数の第2の端部の前記1つまたは複数の部分に接続するように構成されており、各ヒートパイプの外側部分が、ヒートシンク(203)を有しており、前記組み立てられた構成では、各ヒートパイプの、前記ヒートシンクを備えた外側部分が、前記気密かつ/または耐圧性のコンパートメントの外側に位置決めされている、請求項
1から4までのいずれか1項記載の
遮断器コンパートメント
(1)。
【請求項6】
前記1つまたは複数の電極部分の前記1つまたは複数の第2の端部がそれぞれ、前記第2の蓋に設けられた前記孔を通って延びる部分の1つの端部と、前記電極部分の一次電気導体(34)との間に、電気絶縁領域(33)を有している、請求項
1から5までのいずれか1項記載の
遮断器コンパートメント
(1)。
【請求項7】
前記1つまたは複数の第2の固定接点が、前記第2の蓋に設けられた前記1つまたは複数の孔を通って延びている、請求項
1から6までのいずれか1項記載の
遮断器コンパートメント
(1)。
【請求項8】
前記ハウジング本体部分が、前記1つまたは複数の電極部分に関連した1つまたは複数の孔を有しており、前記1つまたは複数の第2の固定接点が、前記ハウジング本体部分に設けられた前記1つまたは複数の孔を通って延びている、請求項
1から6までのいずれか1項記載の
遮断器コンパートメント
(1)。
【請求項9】
各電極部分が、前記電極部分の前記第1の可動接点に電気的に接続されたサイド端子(11)を有しており、前記ハウジング本体部分が、前記1つまたは複数の電極部分に関連した1つまたは複数の孔を有しており、前記1つまたは複数のサイド端子が、前記ハウジング本体部分に設けられた前記1つまたは複数の孔を通って延びている、請求項1から
8までのいずれか1項記載の
遮断器コンパートメント
(1)。
【請求項10】
前記1つまたは複数の電極部分に関連した前記1つまたは複数の孔が、ケーブル接続部のために構成された前記ハウジング本体部分の延長部(7)内にある、請求項
9記載の
遮断器コンパートメント
(1)。
【請求項11】
1つまたは複数のカバー(40,60)が、前記第1の蓋を通って延びる前記1つまたは複数の電極部分の前記1つまたは複数の第1の端部の前記1つまたは複数の部分をカバーして、各電極部分の少なくとも前記第1の可動接点およびプッシュロッドのための気密なコンパートメント(80)を提供するように構成されている、請求項
1から10までのいずれか1項記載の
遮断器コンパートメント
(1)。
【請求項12】
各電極部分の前記気密なコンパートメント(80)が、前記気密かつ/または耐圧性のコンパートメント(70)とは分かれている、請求項
11記載の
遮断器コンパートメント
(1)。
【請求項13】
各電極部分の前記絶縁ハウジングが、1つまたは複数の開口(52)を有しており、各電極部分の前記気密なコンパートメント(80)が、前記気密かつ/または耐圧性のコンパートメント(70)の一部である、請求項
11記載の
遮断器コンパートメント
(1)。
【請求項14】
気密な膜(50)が、前記第1の蓋を通って延びる前記第1の
端部の前記部分に隣接して、各電極部分の前記第1の
端部に取り付けられている、請求項
13記載の
遮断器コンパートメント
(1)。
【請求項15】
前記ハウジング本体部分が、1つまたは複数の外部の機械的な支持リング(6)を有している、請求項1から
14までのいずれか1項記載の
遮断器コンパートメント
(1)。
【請求項16】
前記絶縁ハウジングの一部(35)が、絶縁材料を有していない、請求項1から
15までのいずれか1項記載の
遮断器コンパートメント
(1)。
【請求項17】
スイッチギヤであって、
-3つの電極部分を有している、請求項1から
16までのいずれか1項記載の遮断器コンパートメント
(1)と、
-3つの断路器スイッチ(110)と、
-バスバーコンパートメント(100)と、
を有しており、ハウジング本体部分(5)が、前記3つの断路器スイッチのための延長部(8)を有している、スイッチギヤ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遮断器コンパートメントおよびスイッチギヤに関する。
【背景技術】
【0002】
低電圧(LV)、中電圧(MV)および高電圧(HV)において、気中絶縁スイッチギヤ(AIS)およびガス絶縁スイッチギヤ(GIS)は、構成要素部品およびコンパートメントに関して機械的な要求を有している。AISについては、遮断器CBの電極部分を支持し、電流により発生する力を取り込むか、抑えるか、またはその力に耐えるための機械的な構造が設けられている。GISについては、コンパートメントは、その内部と環境との間の圧力差に耐えなければならない。通常運転の他に、このことは、特にコンパートメントからの排気および内部アークの発生時にも適用される。SF6または空気またはN2は、高い公称圧力で使用することができる。
【0003】
AISについては、機械的な構造は、多くの構造材料または構成要素を要求する。
【0004】
GISについては、必要となる耐圧性を達成するために、比較的大きな肉厚が必要とされるか、または専用の内部支持構造が必要となる。
【0005】
AISやGISのためのこれらの解決策はすべて、部品および製造作業を増やし、通常の鋼部品の場合、渦電流損失をもたらす。
【0006】
この状況に対処する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがって、低電圧、中電圧および高電圧用の改良された遮断器コンパートメントがあると有利である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の目的は、独立請求項に記載の対象により解決され、別の実施形態は、従属請求項に記載されている。
【0009】
第1の態様では、遮断器コンパートメントであって、
-1つまたは複数の電極部分と、
-ハウジングと、
を有している遮断器コンパートメントが提供される。
【0010】
各電極部分は、
-絶縁ハウジングと、
-第1の可動接点と、
-第2の固定接点と、
-真空断続器と、
-プッシュロッドと、
を有している。
【0011】
ハウジングは、
-ハウジング本体部分と、
-第1の蓋と、
-第2の蓋と、
を有している。
【0012】
第1の蓋および/または第2の蓋は、ハウジング本体部分に接続するように構成されている。各電極部分の第1の端部は、第1の蓋に接続するように構成されている。各電極部分の第2の端部は、第2の蓋に接続するように構成されている。組み立てられた構成では、
-第1の蓋が、ハウジング本体部分に接続されており、
-第2の蓋が、ハウジング本体部分に接続されており、
-第1の蓋と第2の蓋とが互いに押し付けられてハウジングが気密かつ/または耐圧性のコンパートメントを提供するように、各電極部分の第1の端部が第1の蓋に接続されており、各電極部分の第2の端部が第2の蓋に接続されている。
【0013】
一実施例では、1つまたは複数の電極のそれぞれが、駆動装置を有している。
【0014】
一実施例では、1つまたは複数の電極部分のそれぞれが、個別の駆動装置を有していないが、1つの共通の駆動装置への接続部を有している。
【0015】
一実施例では、第1の蓋および/または第2の蓋が、ハウジング本体部分に着脱可能に接続するように構成されている。
【0016】
一実施例では、第1の蓋が、1つまたは複数の電極部分に関連した1つまたは複数の孔を有している。各電極部分の第1の端部は、第1の蓋に設けられた1つまたは複数の孔のうちの1つの孔を通って延びるように構成された部分を有している。
【0017】
一実施例では、第1の蓋に設けられた1つまたは複数の孔のうちの1つの孔を通って延びるように構成された部分は、ねじ山を切られた区分を有している。したがって、第1の蓋に対する各電極部分の第1の端部の接続は、組み立てられた構成では、気密かつ/または耐圧性のコンパートメントの外側に位置決めされたナットを使用することができる。
【0018】
一実施例では、第2の蓋が、1つまたは複数の電極部分に関連した1つまたは複数の孔を有している。各電極部分の第2の端部は、第2の蓋に設けられた1つまたは複数の孔のうちの1つの孔を通って延びるように構成された部分を有している。
【0019】
一実施例では、第2の蓋に設けられた1つまたは複数の孔のうちの1つの孔を通って延びるように構成された部分は、ねじ山を切られた区分を有している。したがって、第2の蓋に対する各電極部分の第2の端部の接続は、組み立てられた構成では、気密かつ/または耐圧性のコンパートメントの外側に位置決めされたナットを使用することができる。
【0020】
一実施例では、1つまたは複数のヒートシンクが、1つまたは複数の電極部分の1つまたは複数の第2の端部の1つまたは複数の部分に接続するように構成されている。組み立てられた構成では、1つまたは複数のヒートシンクが、気密かつ/または耐圧性のコンパートメントの外側に位置決めされている。
【0021】
一実施例では、1つまたは複数のヒートパイプが、1つまたは複数の電極部分の1つまたは複数の第2の端部の1つまたは複数の部分に接続するように構成されており、各ヒートパイプの外側部分が、ヒートシンクを有している。組み立てられた構成では、各ヒートパイプの、ヒートシンクを備えた外側部分が、気密かつ/または耐圧性のコンパートメントの外側に位置決めされている。
【0022】
一実施例では、1つまたは複数の電極部分の1つまたは複数の第2の端部はそれぞれ、電極部分の、第2の蓋に設けられた孔を通って延びる部分の端部と一次電気導体との間に、電気絶縁領域を有している。
【0023】
一実施例では、1つまたは複数の第2の固定接点が、第2の蓋に設けられた1つまたは複数の孔を通って延びている。
【0024】
一実施例では、ハウジング本体部分は、1つまたは複数の電極部分に関連した1つまたは複数の孔を有しており、1つまたは複数の第2の固定接点が、ハウジング本体部分に設けられた1つまたは複数の孔を通って延びている。
【0025】
一実施例では、各電極部分が、電極部分の第1の可動接点に電気的に接続されたサイド端子を有している。ハウジング本体部分は、1つまたは複数の電極部分に関連した1つまたは複数の孔を有しており、1つまたは複数のサイド端子は、ハウジング本体部分に設けられた1つまたは複数の孔を通って延びている。
【0026】
一実施例では、1つまたは複数の電極部分に関連した1つまたは複数の孔は、ケーブル接続部のために構成されたハウジング本体部分の延長部内にある。
【0027】
一実施例では、1つまたは複数のカバーが、第1の蓋を通って延びる1つまたは複数の電極部分の1つまたは複数の第1の端部の1つまたは複数の部分をカバーして、各電極部分の少なくとも第1の可動接点およびプッシュロッドのための気密なコンパートメントを提供するように構成されている。
【0028】
一実施例では、各電極部分の気密なコンパートメントが、気密かつ/または耐圧性のコンパートメントとは分かれている。
【0029】
一実施例では、各電極部分の絶縁ハウジングが、1つまたは複数の開口を有しており、各電極部分の気密なコンパートメントは、気密かつ/または耐圧性のコンパートメントの一部である。
【0030】
一実施例では、気密な膜が、第1の蓋を通って延びる第1の部分の部分に隣接して、各電極部分の第1の部分に取り付けられている。
【0031】
一実施例では、ハウジング本体部分が、1つまたは複数の外部の機械的な支持リング(6)を有している。
【0032】
一実施例では、絶縁ハウジングの一部が、絶縁材料を有していない。
【0033】
第2の態様では、スイッチギヤであって、
-3つの電極部分を有している、第1の態様による遮断器コンパートメントと、
-3つの断路器スイッチと、
-バスバーコンパートメント(100)と、
を有している、スイッチギヤが提供されている。
【0034】
ハウジング本体部分は、3つの断路器スイッチのための延長部を有している。
【0035】
上述の態様および実施例は、以下に記載する実施形態により明らかとなり、かつ説明される。
【0036】
例示的な実施形態を以下に、添付の図面を参照しながら説明する。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【
図1】例示的な遮断器コンパートメントの斜視図である。
【
図2】
図1に示した遮断器コンパートメントの断面図である。
【
図3】例示的な遮断器コンパートメントの斜視図である。
【
図4】
図3に示した遮断器コンパートメントの断面図である。
【
図5】例示的な遮断器コンパートメントの斜視図である。
【
図6】
図5に示した遮断器コンパートメントの断面図である。
【
図7】例示的な遮断器コンパートメントを備えた例示的なスイッチギヤの斜視図である。
【
図8】
図7に示したスイッチギヤおよび例示的な遮断器コンパートメントの断面図である。
【
図9】例示的な遮断器コンパートメントの斜視図である。
【
図10】例示的な遮断器コンパートメントの断面図である。
【
図11】例示的な遮断器コンパートメントの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
図1~
図11は、低電圧、中電圧または高電圧運転用の遮断器コンパートメント1およびスイッチギヤの例に関する。これらの図面は、たとえば3相システムのために3つの電極部分を有するコンパートメントに関するものであるが、コンパートメントがただ1つの電極部分または2つの電極部分を有していてもよい。
【0039】
なお、視認性を高めるために、
図1、
図3および
図9は、ハウジング本体部分5を示しておらず、これにより内部部分が見えるようになっている。
【0040】
遮断器コンパートメント1は、1つまたは複数の電極部分10と、ハウジング2とを有している。
【0041】
各電極部分は、
-絶縁ハウジング17と、
-第1の可動接点14と、
-第2の固定接点12と、
-真空断続器13と、
-プッシュロッド15と、
を有している。
【0042】
ハウジングは、
-ハウジング本体部分5と
-第1の蓋3と、
-第2の蓋4と、
を有している。
【0043】
第1の蓋および/または第2の蓋は、ハウジング本体部分に接続するように構成されている。各電極部分の第1の端部は、第1の蓋に接続するように構成されている。各電極部分の第2の端部は、第2の蓋に接続するように構成されている。
【0044】
図面は、電極部分の駆動装置16を示していることに留意されたい。各電極部分がその固有の駆動装置を有していてもよいし、または各電極部分が1つの共通の駆動装置への接続部を有していてもよい。したがって、図面は固有の駆動装置を備えた各駆動部を示しているが、これは例示的なものに過ぎない。
【0045】
したがって、一実施例では、1つまたは複数の電極のそれぞれが、駆動装置を有している。
【0046】
また、一実施例では、1つまたは複数の電極部分のそれぞれが、個々の駆動装置を有しておらず、1つの共通の駆動装置への接続部を有している。
【0047】
ハウジング本体部分への蓋の接続は、たとえば溶接による恒久的なものであってもよいし、またはたとえばゴムシールやねじによる着脱可能なものであってもよいし、または一方の蓋が恒久的に接続されている一方で、他方の蓋が着脱可能に接続されていてもよい。
【0048】
組み立てられた構成では、
-第1の蓋が、ハウジング本体部分に接続されており、
-第2の蓋が、ハウジング本体部分に接続されており、
-第1の蓋と第2の蓋とが互いに押し付けられてハウジングが気密かつ/または耐圧性のコンパートメント70を提供するように、各電極部分の第1の端部が第1の蓋に接続されており、各電極部分の第2の端部が第2の蓋に接続されている。
【0049】
【0050】
一実施例では、コンパートメントが、気密かつ耐圧性である。
【0051】
一実施例では、第1の蓋3が、1つまたは複数の電極部分に関連した1つまたは複数の孔を有しており、各電極部分の第1の端部が、第1の蓋に設けられた1つまたは複数の孔のうちの1つの孔を通って延びるように構成された部分を有している。
【0052】
蓋を通って延びる部分を有することにより、蓋に向かって延びる部分をさらに蓋を貫通するように事実上引っ張るために、蓋の外側でクランプ手段を使用することができ、これにより蓋をハウジング本体に向かってきつく戻すことができる。
【0053】
一実施例では、第1の蓋に設けられた1つまたは複数の孔のうちの1つの孔を通って延びるように構成された部分が、ねじ山を切られた区分を有している。第1の蓋に対する各電極部分の第1の端部の接続は、組み立てられた構成では、気密かつ/または耐圧性のコンパートメントの外側に位置決めされたナット20を使用する。このことは、
図2に示されている。
【0054】
したがって、ナットおよびボルトのシステムの形態のクランプが使用されており、電極部分の、蓋を通って延びる部分上でナットを締め付けると、蓋がハウジング本体に向かってきつく戻される。
【0055】
一実施例では、第2の蓋4が、1つまたは複数の電極部分に関連した1つまたは複数の孔を有しており、各電極部分の第2の端部が、第2の蓋に設けられた1つまたは複数の孔のうちの1つの孔を通って延びるように構成された部分を有している。
【0056】
一実施例では、第2の蓋に設けられた1つまたは複数の孔のうちの1つの孔を通って延びるように構成された部分が、ねじ山を切られた区分を有している。第2の蓋に対する各電極部分の第2の端部の接続は、組み立てられた構成では、気密かつ/または耐圧性のコンパートメントの外側に位置決めされたナット21を使用する。このことは、
図2に示されている。
【0057】
しかし、両方の蓋を本体部分にきつく引っ張るためのナットを備えた、ねじ山を切られた区分を備えた電極部分の両端部を有するのではなく、電極部分の一方の端部が、たとえば一方の蓋に恒久的に接続し、他方の端部が、関連する蓋を本体部分にクランプするために使用されるナットを備えたねじ山を切られた区分を有していてもよい。
【0058】
ねじ山を切られた区分への別のクランプ手段、たとえばピンチクランプ手段、または蓋が内側に押し込まれた後のハウジング本体に対する蓋の溶接も、使用することができる。
【0059】
一実施例では、1つまたは複数のヒートシンク32が、1つまたは複数の電極部分の1つまたは複数の第2端部の1つまたは複数の部分に接続するように構成されている。組み立てられた構成では、1つまたは複数のヒートシンクが、気密かつ/または耐圧性のコンパートメントの外側に位置決めされている。このことは、
図3~
図9に示されている。
【0060】
一実施例では、1つまたは複数のヒートパイプ200が、1つまたは複数の電極部分の1つまたは複数の第2の端部の1つまたは複数の部分に接続するように構成されている。各ヒートパイプの外側部分が、ヒートシンク203を有している。組み立てられた構成では、各ヒートパイプの、ヒートシンクを備えた外側部分が、気密かつ/または耐圧性のあるコンパートメントの外側に位置決めされている。このことは、
図10および11に示されている。
【0061】
一実施例では、1つまたは複数の電極部分の1つまたは複数の第2の端部がそれぞれ、電極部分の第2の蓋に設けられた孔を通って延びる部分の端部と一次電気導体34との間に、電気絶縁領域33を有している。
【0062】
一実施例では、1つまたは複数の第2の固定接点が、第2の蓋に設けられた1つまたは複数の孔を通って延びている。このことは、たとえば
図2に示されている。
【0063】
一実施例では、ハウジング本体部分が、1つまたは複数の電極部分に関連した1つまたは複数の孔を有しており、1つまたは複数の第2の固定接点が、ハウジング本体部分に設けられた1つまたは複数の孔を通って延びている。このことは、たとえば
図4に示されている。
【0064】
一実施例では、各電極部分が、電極部分の第1の可動接点に電気的に接続されたサイド端子11を有している。ハウジング本体部分は、1つまたは複数の電極部分に関連した1つまたは複数の孔を有しており、1つまたは複数のサイド端子が、ハウジング本体部分に設けられた1つまたは複数の孔を通って延びている。
【0065】
一実施例では、1つまたは複数の電極部分に関連した1つまたは複数の孔が、ケーブル接続部のために構成されたハウジング本体部分の延長部7内にある。このことは、
図5~
図8に示されている。
【0066】
一実施例では、1つまたは複数のカバー40,60が、第1の蓋を通って延びる1つまたは複数の電極部分の1つまたは複数の第1の端部の1つまたは複数の部分をカバーして、各電極部分の少なくとも第1の可動接点およびプッシュロッドのための気密なコンパートメント80を提供するように構成されている。
【0067】
図3、
図4、
図9~
図11には、第1の蓋を通って延びる電極部分の端部をカバーする個別のカバー40が示されているが、
図7および
図8には、第1の蓋を通って延びる電極部分の端部をすべて覆う全体カバー60が示されている。
【0068】
一実施例として、各電極部分の気密なコンパートメント80は、気密かつ/または耐圧性のコンパートメント70とは分かれている。このことは、たとえば
図4および
図8に示されている。
【0069】
一実施例では、各電極部分の絶縁ハウジングが、1つまたは複数の開口52を有しており、各電極部分の気密なコンパートメント80が、気密および/または耐圧性のコンパートメント70の一部である。このことは、たとえば
図6に示されている。
【0070】
一実施例では、気密な膜50が、第1の蓋を通って延びる第1の部分の部分に隣接して、各電極部分の第1の部分に取り付けられている。このことは、たとえば、
図6に示されている。
【0071】
一実施例では、ハウジング本体部分が、1つまたは複数の外部の機械的な支持リング6を有している。このことは、たとえば
図5に示されている。
【0072】
一実施例では、絶縁ハウジングの一部35は、VI13および一次導体からの熱損失をCBコンパートメントへとより容易に伝達することができるように、絶縁材料を有していない。このことは、たとえば
図9に示されている。
【0073】
配電盤とも呼ばれるスイッチギヤは、上述のような遮断器コンパートメントを有していてよく、三相システムでは、遮断器コンパートメントは3つの電極部分を有している。また、スイッチギヤは、3つの断路器スイッチ110と、バスバーコンパートメント100とを有している。上述の遮断器コンパートメントのハウジング本体部分5は、3つの断路器スイッチのための延長部8を有している。このことは、
図7および
図8に示されている。
【符号の説明】
【0074】
1 GIS CBコンパートメント
2 CBコンパートメント1のハウジング
3 駆動装置側の蓋、第1の蓋とも呼ぶ
4 第2の蓋
5 ハウジングの円筒形部分、ハウジング本体部分とも呼ぶ
6 機械的な支持リング
7 ケーブル接続部のためのハウジング2の延長部
8 アース/断路器スイッチのためのハウジング2の延長部
10 電極部分
11 上側の端子
12 第2の端子、第2の固定接点とも呼ぶ
13 真空断続器VI
14 摺動接点、第1の可動接点とも呼ぶ
15 プッシュロッド
16 駆動装置
17 電極部分10の絶縁ハウジング
20 電極部分10の駆動装置側のためのナット
21 電極部分10の第2の側のためのナット
22 ブシュ
23 電気コネクタ
30 端子ブリッジ
31 絶縁ハウジング17内のリブ
32 ヒートシンク
33 熱伝達エレメント、電気的な絶縁領域とも呼ぶ
34 電気導体、一次電気導体とも呼ぶ
35 意図的に絶縁材料を有しない領域
40 カバープレート、カバーとも呼ぶ
50 膜
52 絶縁ハウジング17に設けられた開口またはスリット
60 大型カバー、カバーとも呼ぶ
70 主気体コンパートメント、気密かつ/または耐圧性のコンパートメントとも呼ぶ
80 予備気体コンパートメント、気密なコンパートメントとも呼ぶ
100 バスバーコンパートメント
101 バスバー
102 電気的な接続部
110 断路およびアーススイッチ、3つの断路器スイッチとも呼ぶ
111 スイッチ110の上側の接点 バスバー
112 スイッチ110の中間の接点 CB
113 スイッチ110の下側の接点 アース電位
200 ヒートパイプ
201 管
202 作業流体
203 ヒートシンク