(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-18
(45)【発行日】2022-11-29
(54)【発明の名称】エレベーター保守システム
(51)【国際特許分類】
B66B 5/00 20060101AFI20221121BHJP
【FI】
B66B5/00 G
(21)【出願番号】P 2021514764
(86)(22)【出願日】2019-04-19
(86)【国際出願番号】 JP2019016743
(87)【国際公開番号】W WO2020213148
(87)【国際公開日】2020-10-22
【審査請求日】2021-10-15
(73)【特許権者】
【識別番号】000005108
【氏名又は名称】株式会社日立製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110000350
【氏名又は名称】ポレール弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】松熊 利治
(72)【発明者】
【氏名】前原 知明
(72)【発明者】
【氏名】山下 幸一
(72)【発明者】
【氏名】齊藤 勇来
(72)【発明者】
【氏名】鳥谷部 訓
(72)【発明者】
【氏名】羽鳥 貴大
(72)【発明者】
【氏名】楊 松
(72)【発明者】
【氏名】棚林 颯
【審査官】今野 聖一
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-199404(JP,A)
【文献】特開2005-178949(JP,A)
【文献】特許第6367433(JP,B1)
【文献】特開2006-117375(JP,A)
【文献】特開2012-041155(JP,A)
【文献】国際公開第2007/057950(WO,A1)
【文献】特開2003-252544(JP,A)
【文献】国際公開第2017/001005(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B66B 5/00 - 5/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
保守点検作業中に乗りかごを昇降させるエレベーター保守システムであって、
乗りかごに据え付けられた据付リモコンと、
携帯可能な携帯リモコンと、
前記据付リモコンまたは前記携帯リモコンの操作に応じて前記乗りかごの昇降を制御する制御装置と、を有しており、
前記据付リモコン及び前記携帯リモコンは、無線通信機能を有しており、
前記据付リモコンの無線通信機能は、前記制御装置と接続され前記エレベーター保守システムが備える制御装置側無線通信機と、前記乗りかごに設置され前記エレベーター保守システムが備える乗りかご側無線通信機と、を介して前記制御装置に指令を無線送信する無線通信機能であり、
前記携帯リモコンの無線通信機能は、前記制御装置側無線通信機を介して前記制御装置に指令を無線送信する無線通信機能であり、
前記制御装置は、
前記携帯リモコンとの通信回線を遮断し、前記据付リモコンとの通信回線を有効にする据付リモコンモードと、
前記据付リモコンとの通信回線を遮断し、前記携帯リモコンとの通信回線を有効にする携帯リモコンモードと、
の何れかのモードにより、前記乗りかごの昇降を制御することを特徴とするエレベーター保守システム。
【請求項2】
請求項1に記載のエレベーター保守システムにおいて、
前記制御装置は、前記据付リモコンと前記制御装置が通信中でなく、かつ、前記携帯リモコンと通信できた場合に、前記据付リモコンモードから前記携帯リモコンモードに移行することを特徴とするエレベーター保守システム。
【請求項3】
請求項
2に記載のエレベーター保守システムにおいて、
前記制御装置は、前記携帯リモコンモード中に前記携帯リモコンによる操作が終了した
場合に、前記携帯リモコンモードから前記据付リモコンモードに移行することを特徴とす
るエレベーター保守システム。
【請求項4】
請求項1から請求項
3の何れか一項に記載のエレベーター保守システムにおいて、
前記制御装置は、前記据付リモコンモード中に前記据付リモコンとの通信ができなくなった場合、または、前記携帯リモコンモード中に前記携帯リモコンとの通信ができなくなった場合に、前記乗りかごの昇降を禁止する停止モードに移行することを特徴とするエレベーター保守システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線リモコンを利用して保守点検を実行する、エレベーター保守システムに関する。
【背景技術】
【0002】
エレベーターでは、安全な運転を維持するために、定期的な保守点検が義務づけられている。エレベーターの保守点検作業を行うときには、まず、エレベーターの運転モードを平常モードから、乗場からのかご呼びを受け付けなくなる点検モードに切り替える必要がある。エレベーターの運転モードが点検モードになると、乗りかごを安全作業に適した極低速(例えば、0.2m/s程度)で昇降移動させることができる。
【0003】
点検作業中の乗りかごの昇降操作に無線式の携帯リモコンを利用する、従来のエレベーター保守システムとして、特許文献1に記載のものが知られている。
【0004】
この文献の要約書には、「乗りかごの上や、ピット、巻上機周辺といった点検区域に点検者が立ち入ったときには、人間による操作を介在させることなく、エレベータの運転モードを自動的に点検モードに切り替わるようにする。」なる課題の解決手段として、「点検作業者であることを識別する識別信号を送信する無線通信機能を有し、エレベータの運転操作が可能な携帯型リモコン装置22を作業者に形態させ、エレベータのあらかじめ決められた所定の複数の点検区域には携帯型リモコン装置22から送信された識別信号を受信するアンテナ24、25、26を配置し、アンテナ24、25、26が識別信号を受信した場合にエレベータの運転モードを自動的に点検運転モードに切り替え、その後携帯型リモコン装置22の操作があらかじめ設定された条件を満たした場合にのみエレベータの点検運転か許可されるようにインターロック手段を設ける。」と記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1では、携帯型リモコン装置(携帯リモコン)を利用した保守点検作業を開示するが、乗りかご上に据え付けられた据付リモコンを併用する状況は想定しておらず、両リモコンからの入力を乗りかごの操作にどのように反映させるかが不明であった。
【0007】
このため、例えば、乗りかご上の保守員が据付リモコンを用いて保守点検作業をしている時に、乗場の保守員が携帯リモコンを用いて乗りかごを昇降させた場合には、乗りかご上の保守員の意図しない乗りかごの昇降が発生する危険性があった。
【0008】
そこで、本発明では、据付リモコンと携帯リモコンを併用できる場合、状況に応じて有効なリモコンを切り替え、より安全で適切な保守点検作業を実現できるエレベーター保守システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
乗りかごに据え付けられた据付リモコンと、携帯可能な携帯リモコンと、前記据付リモコンまたは前記携帯リモコンの操作に応じて前記乗りかごの昇降を制御する制御装置と、を有しており、前記据付リモコン及び前記携帯リモコンは、無線通信機能を有しており、前記据付リモコンの無線通信機能は、前記制御装置と接続され前記エレベーター保守システムが備える制御装置側無線通信機と、前記乗りかごに設置され前記エレベーター保守システムが備える乗りかご側無線通信機と、を介して前記制御装置に指令を無線送信する無線通信機能であり、前記携帯リモコンの無線通信機能は、前記制御装置側無線通信機を介して前記制御装置に指令を無線送信する無線通信機能であり、前記制御装置は、前記携帯リモコンとの通信回線を遮断し、前記据付リモコンとの通信回線を有効にする据付リモコンモードと、前記据付リモコンとの通信回線を遮断し、前記携帯リモコンとの通信回線を有効にする携帯リモコンモードと、の何れかのモードにより、前記乗りかごの昇降を制御することを特徴とするエレベーター保守システム。
【発明の効果】
【0010】
本発明のエレベーター保守システムによれば、据付リモコンと携帯リモコンを併用できる場合、状況に応じて有効なリモコンを切り替え、より安全で適切な保守点検作業を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】乗りかご上の保守員が据付リモコンを用いて保守点検する状況を示す図。
【
図2】乗りかご上の保守員が携帯リモコンを用いて保守点検する状況を示す図。
【
図3】乗場の保守員が据付リモコンを用いて保守点検する状況を示す図。
【
図4】有効なリモコンの決定方法の一例を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、
図1~
図4を用いて、本発明の一実施例に係るエレベーター保守システム10を説明する。
【0013】
図1は、乗りかごの上面に据え付けられた据付リモコンを用いて、保守員が保守点検作業を行っている状況を示す概略図である。同図において、1は制御装置、2は巻上機、3は乗りかご、4は釣合錘、5は主ロープ、6は昇降路、7は乗場、8は据付リモコンである。
【0014】
ここに示すように、本実施例のエレベーターは、昇降路6の上方の機械室に制御装置1と巻上機2を設置しており、また、主ロープ5の両端に乗りかご3と釣合錘4を接続している。この構成により、制御装置1が巻上機2を回転駆動し、主ロープ5を所望量だけ巻き上げることで、乗りかご3を所望の乗場7まで移動させることができる。なお、制御装置1は、実際には、CPU等の演算装置、半導体メモリ等の主記憶装置、ハードディスク等の補助記憶装置、および、通信装置などのハードウェアを備えた計算機である。そして、主記憶装置にロードされたプログラムを演算装置が実行することで、後述する各機能を実現するが、以下では、このような計算機分野での周知技術を適宜省略しながら説明する。
【0015】
図1のエレベーターは、制御装置1と乗りかご3を接続するテールコードを持たない、いわゆるテールコードレスエレベーターである。このため、制御装置1と乗りかご3の間で無線通信できるように、制御装置1側に無線通信機1aを備え、乗りかご3側に無線通信機3aを備えている。
【0016】
このようなエレベーターでは、保守点検作業中に、保守員が乗りかご3上に据え付けられた据付リモコン8を操作すると、その操作内容(上昇指令、下降指令など)は、無線通信機3aと無線通信機1aの間の無線通信を介して制御装置1に送信されるので、制御装置1は据付リモコン8の操作に応じて巻上機2を回転駆動し乗りかご3を極低速で昇降させることができる。
【0017】
ここで、一般的に、テールコードレスエレベーターの乗りかご3には、無線通信機3aに電力を供給するバッテリー3bを設置しているが、バッテリー3bが枯渇し、無線通信が利用できなくなった場合には、据付リモコン8からの指令が制御装置1に届かず、乗りかご3上の保守員が昇降路6から脱出できない状態(閉じ込め状態)となる惧れがある。この問題は、乗りかご3側の無線通信機3aが故障した場合にも発生する。
【0018】
そこで、本実施例のエレベーター保守システム10では、
図2や
図3に例示するように、据付リモコン8と携帯リモコン9を併用できるようにすることで、保守点検作業中にバッテリー3bが枯渇した場合や無線通信機3aが故障した場合であっても、携帯リモコン9から制御装置1に指令を直接送信できるようにして、上記の閉じ込め状態を解消できるようにした。
【0019】
しかしながら、据付リモコン8と携帯リモコン9を常に併用する二重制御を採用すると、乗場7の保守員による携帯リモコン9の操作によって、乗りかご3上の保守員の意に反する昇降が行われる可能性もあり、安全面で好ましくない。そこで、本実施例では、据付リモコン8と携帯リモコン9のうち一方だけを有効にして、安全に保守点検作業を実施できるようにした。
【0020】
図4は、本実施例のエレベーター保守システム10における、有効リモコンの切り替え方法を説明するフローチャートである。このフローチャートの詳細は後述するが、概説すると、通常時は据付リモコン8からの指令だけを受け付けるモードに設定されているが、携帯リモコン9の電源オンを検知した場合には、据付リモコン8が使用中でなければ、有効リモコンを据付リモコン8から携帯リモコン9に切り替え、また、携帯リモコン9を使用した保守点検作業が終了すると、据付リモコン8からの指令のみを受け付けるモードに戻すというものである。以下、
図4のフローチャートの各ステップを詳細に説明する。
【0021】
ステップS1では、制御装置1は携帯リモコン9の電源オンを検知したか判断する。携帯リモコン9の電源オンを検知できない場合は、ステップS1を繰り返し、その間、据付リモコン8を用いて乗りかご3を操作する「据付リモコンモード」を維持する。一方、電源オンを検知できた場合は、ステップS2に進む。
【0022】
乗りかご3上に保守員がいる場合、乗場7などにいる他の保守員が携帯リモコン9を用いて乗りかご3を昇降させると、乗りかご3上の保守員の予期しない昇降が発生し、安全面で問題がある。そこで、据付リモコン8が操作されており、乗りかご3上に保守員がいると判定できる場合は、携帯リモコン9からの指令を受けつけぬように、「据付リモコンモード」を維持する必要がある。
【0023】
そこで、ステップS2では、制御装置1は据付リモコン8と無線通信中であるかを判断する。据付リモコン8と無線通信中であれば、ステップS2を繰り返し、据付リモコンモードを維持する。一方、据付リモコン8と無線通信中でなければ、ステップS3に進む。なお、据付リモコン8と無線通信中であるかは、所定期間内(例えば、10分以内)に据付リモコン8からの指令を受信したか否かなどにより判定することができる。
【0024】
ステップS3では、制御装置1は携帯リモコン9を認証できたか判断する。認証できない場合は、ステップS3を繰り返し、据付リモコン保守モードを維持する。一方、認証できた場合は、ステップS4に進む。なお、携帯リモコン9の認証は、例えば、所定のパスワードが入力されたかにより判断する。ここで携帯リモコン9の認証を行うのは、正規の保守員だけに携帯リモコン9による乗りかご3の操作を許可し、携帯リモコン9を不正に入手した第三者によるエレベーター保守システム10の乗っ取りを防止するためである。
【0025】
ステップS4では、制御装置1はモードを、据付リモコンモードから携帯リモコンモードに切り替える。具体的には、据付リモコン8との無線通信回線を遮断し、携帯リモコン9との無線通信回線を有効にすることで、携帯リモコン9からの指令のみを受け付ける保守モードにする。
【0026】
ステップS5では、制御装置1は携帯リモコン9との無線通信が可能かを判断する。無線通信が不可の場合はステップS6に進み、無線通信が可能な場合はステップS8に進む。なお、ここで無線通信の可否を判断するのは、無線通信は有線通信に比べ不安定な通信であるため、無線通信が安定している期間だけ、携帯リモコン9からの入力を受付できるようにするためである。
【0027】
ステップS6では、制御装置1はモードを、乗りかご3の昇降を禁止する停止モードに切り替える。これにより、ノイズ等の影響により、乗りかご3に異常動作が発生するのを防止することができる。
【0028】
ステップS7では、制御装置1は携帯リモコン9との無線通信が可能かを判断する。通信障害などにより無線通信が不可の場合はステップS7に戻り、無線通信が可能な場合はステップS8に進む。
【0029】
ステップS8では、制御装置1は携帯リモコン9の操作に応じて乗りかご3の昇降を制御する。これにより、乗りかご3上の保守員は、無線通信機3aが故障したり、バッテリー3bが枯渇したりした場合であっても、携帯リモコン9を使用して乗りかご3の昇降を操作できる。また、保守員が乗りかご3の上ではなく乗場7にいる場合であっても、携帯リモコン9を使用して乗りかご3の昇降を操作できる。
【0030】
ステップS9では、制御装置1は携帯リモコン9による保守操作が終了したかを判断する。終了した場合はステップS10に進み、終了しない場合はステップS5に戻る。なお、携帯リモコン9による保守操作が終了したかは、例えば、携帯リモコン9の電源オフを検知したか否か、または、携帯リモコン9の作業終了ボタンが押されたか否かにより判断することができる。
【0031】
ステップS10では、据付リモコン8との無線通信が可能かを判断する。無線通信が可能な場合はステップS11に進み、通信障害などにより無線通信が不可の場合はステップS12に進む。
【0032】
ステップS11では、制御装置1はモードを、携帯リモコンモードから据付リモコンモードに切り替える。具体的には、携帯リモコン9との無線通信回線を遮断し、据付リモコン8との無線通信回線を有効にすることで、据付リモコン8からの指令のみを受け付ける保守モードにする。これにより、据付リモコン8を使用して乗りかご3の昇降を操作する初期状態に再設定されることとなる。
【0033】
ステップS12では、制御装置1はモードを、乗りかご3の昇降を禁止する停止モードに切り替える。これにより、ノイズ等の影響により、乗りかご3に異常動作が発生するのを防止することができる。
【0034】
本実施例のエレベーター保守システム10では、乗りかご3上以外の場所にいる保守員(例えば、
図3に示すように、乗場7にいる保守員)であっても、携帯リモコン9と制御装置1との無線通信が確立すれば、乗りかご3の操作が可能である。従って、無線通信機3aが故障したり、バッテリー3bが枯渇したりして、乗りかご3上の保守員が昇降路6内に閉じ込められた場合であっても、他の保守員が機械室の制御装置1に移動することなく、乗場7から携帯リモコン9を操作することで、乗りかご3を所望の位置に昇降させ、乗りかご3上の保守員を昇降路6から脱出させることができ、閉じ込められた保守員の救出時間を短縮することが可能となる。
【0035】
なお、本実施例の携帯リモコン9には、専用の端末を用いても良いが、スマートフォンなどの汎用端末を利用しても良い。また、携帯リモコンモード中は、制御装置1と携帯リモコン9の無線通信回線を常時接続状態にしておくことが望ましいが、携帯リモコン9のバッテリー消費を抑制するため、携帯リモコン9の上昇ボタンや下降ボタンが押下された瞬間だけ無線通信回線を接続し、制御装置1は、上昇ボタンや下降ボタンが押される度に、所定距離(例えば、1.5m程度)だけ、乗りかご3を低速で昇降させることとしても良い。これにより、携帯リモコン9の消費電力を抑制しつつ、乗りかご3に所望の昇降動作を実施させることが可能となる。
【0036】
以上で説明したように、本実施例のエレベーター保守システムによれば、据付リモコンと携帯リモコンを併用できる場合、状況に応じて有効なリモコンを切り替え、より安全で適切な保守点検作業を実現することができる。
【0037】
なお、以上では、本発明のエレベーター保守システムをテールコードレスエレベーターに適用した実施例を説明したが、テールコードを備えたエレベーターであっても、据付リモコンと携帯リモコンを併用するエレベーターであれば、本発明を適用することができる。
【符号の説明】
【0038】
1 制御装置、
1a 無線通信機
2 巻上機、
3 乗りかご、
3a 無線通信機、
3b バッテリー、
4 釣合錘、
5 主ロープ、
6 昇降路、
7 乗場、
8 据付リモコン、
9 携帯リモコン、
10 エレベーター保守システム