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特許7180003目地補強部材を有する漏水防止排水トラップ及びその施工方法
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  • 特許-目地補強部材を有する漏水防止排水トラップ及びその施工方法 図1
  • 特許-目地補強部材を有する漏水防止排水トラップ及びその施工方法 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-18
(45)【発行日】2022-11-29
(54)【発明の名称】目地補強部材を有する漏水防止排水トラップ及びその施工方法
(51)【国際特許分類】
   E04D 13/04 20060101AFI20221121BHJP
【FI】
E04D13/04 B
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2021540515
(86)(22)【出願日】2019-06-18
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-03
(86)【国際出願番号】 KR2019007310
(87)【国際公開番号】W WO2020149467
(87)【国際公開日】2020-07-23
【審査請求日】2021-07-12
(31)【優先権主張番号】10-2019-0004594
(32)【優先日】2019-01-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】521307152
【氏名又は名称】ホ ヨンホ
(74)【代理人】
【識別番号】110002675
【氏名又は名称】弁理士法人ドライト国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ホ ヨンホ
【審査官】河内 悠
(56)【参考文献】
【文献】特開平06-108644(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0030713(US,A1)
【文献】特開平09-125481(JP,A)
【文献】登録実用新案第3038868(JP,U)
【文献】特開2012-202048(JP,A)
【文献】特開2015-110883(JP,A)
【文献】米国特許第05216767(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04D 13/04
E03F 1/00-5/26
E03C 1/12-1/33
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
排水口に挿入する排水管と、排水管の上端に形成され、多数の孔が形成されて排水時にフィルタリング作用をする流入部を含む排水トラップにおいて;
前記排水トラップ(110)には、前記排水トラップ(110)の縁部を構成する溝(114)が形成され、目地補強部材(120)は、中心部に孔が形成された樹脂材または金属材の網で形成され、モルタル層(150)と床タイル(160)との間に打設され、前記網の前記孔に隣接した前記網の部分である前記網の縁部は下方に折れて前記溝(114)に挿入され、前記溝(114)の内壁と前記床タイル(160)との間は、目地セメントが前記網を骨材として満たされて打設されることを特徴とする網の目地補強部材が形成された漏水防止排水トラップ。
【請求項2】
排水トラップ(110)を排水パイプ(200)に挿入し、コンクリート層(210)の上に前記排水トラップ(110)の上部までモルタル層(150)を形成する段階;
中心部に孔が形成された樹脂材または金属材の網で形成された目地補強部材(120)は、前記網の前記孔に隣接した前記網の部分である前記網の縁部が、前記排水トラップ(110)の縁部を構成するように前記排水トラップ(110)に形成された溝(114)に挿入され、前記モルタル層(150)の上に位置させる段階;
前記目地補強部材(120)及び前記モルタル層(150)の上に床タイル(160)を施工する段階;
前記溝(114)の内壁と前記床タイル(160)との間、及び前記床タイルと前記床タイルとの間のスキ間に目地セメントを満たして施工する段階;からなることを特徴とする網の目地補強部材が形成された漏水防止排水トラップの施工方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、目地補強部材を有する漏水防止排水トラップ及びその施工方法に関するものであって、さらに具体的には、
排水口に挿入する排水管と、排水管の上端に形成され、多数の孔が形成されて排水時にフィルタリング作用をする流入部を含む排水トラップにおいて;
排水トラップ(110)の縁部に沿って溝(114)が形成され、目地補強部材(120)は、中心部に孔が形成された樹脂材または金属材の網で形成され、モルタル層(150)と床タイル(160)との間に打設され、網の中心部の孔の縁部は下方に折れて排水トラップ(110)の縁部溝(114)に挿入され、網の中心部の縁部が挿入された排水トラップ(110)の溝(114)と、排水トラップの縁部(113)とタイル(160)との間は、目地セメントが網を骨材として満たされ、堅固に打設されることを特徴とする網の目地補強部材が形成された漏水防止排水トラップに関するものである。
【0002】
また、本発明は、排水トラップ(110)を排水パイプ(200)に挿入し、コンクリート層(210)の上に排水トラップの上部までモルタル層(150)を形成する段階;中心部に孔が形成された樹脂材または金属材の網で形成された目地補強部材(120)は、網の中心部の縁部が排水トラップの縁部に形成された溝(114)に挿入され、モルタル層(150)の上に位置させる段階;目地補強部材(120)及びモルタル層(150)の上にタイル(160)を施工する段階;排水トラップ(110)の溝(114)、排水トラップ(110)とタイル(160)との間、及びタイルとタイルとの間のスキ間に目地セメントを満たして施工する段階;からなることを特徴とする網の目地補強部材が形成された漏水防止排水トラップの施工方法に関するものである。
【背景技術】
【0003】
排水口に設けられる排水トラップと、床に形成されるタイルとの間の目地は、目地セメントを満たして施工されるが、目地は水気に濡れたり乾燥したりしながらひびが入ったり破損したりし、スキ間に水が染み込んで下部のモルタル層(水が通過し易い砂とセメント層)に水が染み込み、下層で漏水が発生する主要な原因になっていた。
【0004】
このように床漏水の主な原因を提供してきた排水トラップ付近の目地セメント破損問題を解決するために、本発明は、網型の目地補強部材が排水トラップの縁部に結合され、隣接したタイルとモルタル層との間に位置させて施工し、その上に目地セメントを施工することになれば、目地補強部材と目地セメントが結合して固化することによって堅固な目地が形成され、目地セメントの破損を防止し、網が1次防水膜の役割をするように形成したものである。
【0005】
通常、セメントは、セメントのみでコンクリート施工するよりは、鉄筋を入れて施工することによって顕著に堅固な鉄筋コンクリートの強度を達成できるのと同様に、本発明は、目地補強部材を排水トラップの縁部に連結して広げてモルタル層とタイルとの間に堅固に位置させた後、目地を通過して目地セメントを満たして固化することによって顕著に堅固な目地セメントを形成するものである。
【0006】
排水トラップ付近の漏水防止のための従来技術として、韓国特許出願第10-2004-0017733号にトレンチを備えた排水トラップの施工方法が公知となっているが、これは排水口に円滑に排水されるようにすることによって漏水を防止したものである。
【0007】
これに対し、本発明は、目地補強部材を入れて目地セメントを施工することにより、目地セメントの破損を防止し、破損のスキ間に漏水が発生することを防止するものである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、網型の目地補強部材を排水トラップの縁部に連結してモルタル層とタイルとの間に施工し、目地セメントを満たして目地セメントと堅固な結合を形成して施工された目地セメントのひび発生などの破損を防止し、寿命を延ばして排水トラップ付近の目地セメントの破損による漏水発生を防止できるようにした縁部の目地補強部材を有する漏水防止排水トラップ及びその施工方法を提供することを発明の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
このような目的を達成するために、本発明は、排水口に挿入する排水管と、排水管の上端に形成され、多数の孔が形成されて排水時にフィルタリング作用をする流入部を含む排水トラップにおいて;排水トラップ(110)の縁部に沿って溝(114)が形成され、目地補強部材(120)は、中心部に孔が形成された樹脂材または金属材の網で形成され、モルタル層(150)と床タイル(160)との間に打設され、網の中心部の孔の縁部は下方に折れて排水トラップ(110)の縁部溝(114)に挿入され、網の中心部の縁部が挿入された排水トラップ(110)の溝(114)と、排水トラップの縁部(113)とタイル(160)との間は、目地セメントが網を骨材として満たされて堅固に打設されることを特徴とする網の目地補強部材が形成された漏水防止排水トラップに関するものである。
【0010】
また、本発明は、排水トラップ(110)を排水パイプ(200)に挿入し、コンクリート層(210)の上に排水トラップの上部までモルタル層(150)を形成する段階;中心部に孔が形成された樹脂材または金属材の網で形成された目地補強部材(120)は、網の中心部の縁部が排水トラップの縁部に形成された溝(114)に挿入され、モルタル層(150)の上に位置させる段階;目地補強部材(120)及びモルタル層(150)の上にタイル(160)を施工する段階;排水トラップ(110)の溝(114)、排水トラップ(110)とタイル(160)との間、及びタイルとタイルとの間のスキ間に目地セメントを満たして施工する段階;からなることを特徴とする網の目地補強部材が形成された漏水防止排水トラップの施工方法に関するものである。
【0011】
本発明の目地補強部材は、多数の微孔が形成された網型として金網など金属網や樹脂網で形成されたものであって、その上に目地セメントを満たせば微孔にセメントが入り、目地セメントを堅固に形成するものである。
【0012】
所定の大きさの目地補強部材は、中心部に孔が形成され、中心部は排水トラップの縁部と結合のために折りたたまれることができ、結合形態に応じて適切な形状に形成され得る。
【0013】
目地補強部材は、中心部が排水トラップの縁部に結合された状態でモルタル層に載置され、目地補強部材の上にタイルが施工される。
【0014】
排水トラップ付近の目地補強部材とタイルとの間、タイルとタイルとの間に形成される目地に目地セメントを満たして施工することになれば、目地セメントは目地補強部材によって堅固な強度で形成され、寿命が顕著に延びて排水トラップ付近の目地セメントの破損により発生していた漏水現象を防止するものである。
【0015】
本発明は、排水トラップの縁部に沿って形成された溝に目地補強部材の中心部の縁部に沿って形成された「 型の結合部を挿入して結合したり、その他の多様な形態で結合して堅固に結合を形成する。
【0016】
排水口の位置には排水パイプが設けられており、排水パイプに排水トラップを挿入した後、コンクリート層の上に砂とセメントを混合して形成されたモルタル層が排水トラップの上端程度までの厚さに形成される。
【0017】
モルタル層は、勾配をつけるために形成されるが、排水トラップの部分は低く、排水トラップから遠くなるほど高く床を形成して若干ななめに形成され、水が排水トラップによく落ちるように形成される。
【0018】
モルタル層の上には床タイルが形成され、排水トラップに隣接したタイルは目地補強部材を一部重ねた状態で覆って施工し、これにより、目地補強部材は排水トラップとタイルの下部に堅固に形成される。
【0019】
排水トラップとタイルとの間には網型の目地補強部材が堅固に結合されており、排水トラップ付近の目地に目地セメントを埋めることになれば、目地セメントは目地補強部材の網と堅固な結合を形成して固化することにより、寿命と強度が顕著に増大し、排水トラップ付近の目地の破損による漏水の発生を防止することができる。
【発明の効果】
【0020】
従来、排水トラップは、排水トラップとタイルとの間の目地が分離または破損によりそのスキ間に水が染み込み、漏水の原因になっていたが、本発明は、網型となった目地補強部材(120)を排水トラップの縁部に結合し、モルタル層(150)とタイル(160)との間に形成した後、その上にタイルを施工し、目地補強部材とタイルとの間に目地セメントを満たして施工することにより、目地補強部材は目地を堅固にする顕著な補強効果があり、また、このような補強材の役割により排水トラップ周辺の目地の破損または分離現象が防止され、排水トラップ付近の目地で発生する漏水現象を防止する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1図1は、本発明の一実施例として施工された排水トラップの断面図である。
【0022】
図2図2は、本発明の上面の構成を示したものである。
【発明を実施するための形態】
【0023】
図1は本発明の施工断面図を示し、図2は上面の構成を示したものであって、コンクリート層(210)の上にモルタル層(150)が形成される段階、目地補強部材を結合した排水トラップを排水パイプ(200)に挿入させて形成する段階、目地補強部材(120)及びモルタル層(150)の上にタイル(160)を施工する段階、排水トラップ(110)とタイル(160)との間、及びタイルとタイルとの間のスキ間に目地セメントを満たして施工する段階で施工することになり、図1で見られるように排水トラップ(110)の縁部(113)には溝(114)が形成され、目地補強部材は溝に掛けて結合される。
【0024】
タイル(160)は、図1図2で見られるように目地補強部材(120)の一部が重なる形態でその上に施工される。
【0025】
目地セメントを目地(130)に埋めて施工することになり、セメントはメッシュの目地補強部材がその中に入って固化しながら堅固に形成され、長時間の使用にもひびが入ったり破損したりすることが発生しなくなり、これにより、排水トラップ(110)付近の漏水の発生を防ぐ顕著な効果がある。
【0026】
目地補強部材は、金属網、樹脂網など網型のもので形成され、目の間に目地セメントが入って網と堅固な結合が形成され、このような構造的強化により目地セメントは安定的に維持され、破損によるひびや分離現象が防止されるものである。
【0027】
本発明の構成は、上記実施例に限定されるわけではなく、通常の技術範疇で実施できる多様な実施例を含むものである。

図1
図2