IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ オムニー カナダ インクの特許一覧 ▶ モリン アーロンの特許一覧

<>
  • 特許-デジタル名刺装置及びプログラム 図1
  • 特許-デジタル名刺装置及びプログラム 図2
  • 特許-デジタル名刺装置及びプログラム 図3
  • 特許-デジタル名刺装置及びプログラム 図4
  • 特許-デジタル名刺装置及びプログラム 図5
  • 特許-デジタル名刺装置及びプログラム 図6
  • 特許-デジタル名刺装置及びプログラム 図7
  • 特許-デジタル名刺装置及びプログラム 図8
  • 特許-デジタル名刺装置及びプログラム 図9
  • 特許-デジタル名刺装置及びプログラム 図10
  • 特許-デジタル名刺装置及びプログラム 図11
  • 特許-デジタル名刺装置及びプログラム 図12
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-21
(45)【発行日】2022-11-30
(54)【発明の名称】デジタル名刺装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/10 20120101AFI20221122BHJP
【FI】
G06Q10/10
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2020544686
(86)(22)【出願日】2020-01-20
(86)【国際出願番号】 JP2020001639
(87)【国際公開番号】W WO2021149094
(87)【国際公開日】2021-07-29
【審査請求日】2021-09-17
(73)【特許権者】
【識別番号】520314733
【氏名又は名称】オムニー カナダ インク
(73)【特許権者】
【識別番号】520314744
【氏名又は名称】モリン アーロン
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100120112
【氏名又は名称】中西 基晴
(74)【代理人】
【識別番号】100153028
【氏名又は名称】上田 忠
(72)【発明者】
【氏名】モリン アーロン
【審査官】永野 一郎
(56)【参考文献】
【文献】特表2018-500779(JP,A)
【文献】特開2012-923(JP,A)
【文献】特開2009-171532(JP,A)
【文献】韓国登録特許第10-1788056(KR,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
デジタルカードと、当該デジタルカードを格納可能なケースと、から構成されるデジタル名刺装置であって、
ユーザの個人データを記憶する記憶手段と、
前記ケースから当該デジタルカードが取り出されたことを検知する検知手段と、
前記検知がされたことに応じて、相手ユーザのユーザ端末又はデジタル名刺装置に前記ユーザの個人データを送信し、かつ、当該相手ユーザのデジタル名刺装置から当該相手ユーザの個人データを受信する通信手段と、
前記相手ユーザの個人データを受信した後、当該相手ユーザの個人データを示す画面を表示する表示手段と、
を備えるデジタル名刺装置。
【請求項2】
前記表示手段は、前記検知がされたことに応じて、前記ユーザの個人データを示す画面を表示する、
請求項1に記載のデジタル名刺装置。
【請求項3】
前記表示手段は、前記ユーザの個人データにアクセス可能な識別コードを示す画面を表示する、
請求項2に記載のデジタル名刺装置。
【請求項4】
前記相手ユーザの連絡先を含む個人データを撮影する撮影手段と、
前記撮影した個人データから前記連絡先を抽出する抽出手段と、
を備え、
前記通信手段は、前記抽出された連絡先に前記ユーザの個人データを含むメッセージを送信する、
請求項1乃至3の何れか1項に記載のデジタル名刺装置。
【請求項5】
前記記憶手段は、前記受信した相手ユーザの個人データを記憶し、
前記表示手段は、前記ユーザからの指示に応じて、所定期間内に受信した複数の相手ユーザの個人データを一括表示する、
請求項1乃至4の何れか1項に記載のデジタル名刺装置。
【請求項6】
デジタルカードと、当該デジタルカードを格納可能なケースと、から構成されるデジタル名刺装置を、
ユーザの個人データを記憶する記憶手段、
前記ケースから当該デジタルカードが取り出されたことを検知する検知手段、
前記検知がされたことに応じて、相手ユーザのユーザ端末又はデジタル名刺装置に前記ユーザの個人データを送信し、かつ、当該相手ユーザのデジタル名刺装置から当該相手ユーザの個人データを受信する通信手段、
前記相手ユーザの個人データを受信した後、当該相手ユーザの個人データを示す画面を表示する表示手段、
として機能させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デジタル名刺装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ビジネス等において紙を素材とした名刺(アナログ名刺)が交換されている。このアナログ名刺は、材料費や印刷コストがかかる上、役職や部門等の変更(更新)があった場合には作成し直さなければならなかった。また、アナログ名刺を相手と交換することは、ビジネス等においてデジタル化やネットワーク化が高度に発展している昨今において、もはや時代遅れとも言われている。
【0003】
ここで、このアナログ名刺に対して、名刺データを送受信可能なデジタル名刺装置が知られている。例えば、特許文献1には、所有者の名刺データと交換相手の名刺データとを近距離無線通信によって交換し、交換相手の名刺データをサーバ上に管理する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2013-105470号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、このようなデジタル名刺装置における名刺データの送信に際しては、アナログ名刺のように名刺入れから名刺を取り出す所作等がユーザによって行われないため、名刺交換動作が不自然になるという問題があった。
【0006】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、デジタル名刺の名刺データを送信する際において、名刺データの送信相手(交換相手)に対して名刺交換を自然な形で行うことができるデジタル名刺装置及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の第一態様に係るデジタル名刺装置は、デジタルカードと、当該デジタルカードを格納可能なケースと、から構成されるデジタル名刺装置であって、ユーザの個人データを記憶する記憶手段と、前記ケースから当該デジタルカードが取り出されたことを検知する検知手段と、前記検知がされたことに応じて、相手ユーザのユーザ端末又はデジタル名刺装置に前記ユーザの個人データを送信し、かつ、当該相手ユーザのデジタル名刺装置から当該相手ユーザの個人データを受信する通信手段と、前記相手ユーザの個人データを受信した後、当該相手ユーザの個人データを示す画面を表示する表示手段と、を備える。
【0008】
また、本発明の第二態様では、前記表示手段は、前記検知がされたことに応じて、前記ユーザの個人データを示す画面を表示する。
【0009】
また、本発明の第三態様では、前記表示手段は、前記ユーザの個人データにアクセス可能な識別コードを示す画面を表示する。
【0010】
また、本発明の第四態様では、前記相手ユーザの連絡先を含む個人データを撮影する撮影手段と、前記撮影した個人データから前記連絡先を抽出する抽出手段と、を備え、前記通信手段は、前記抽出された連絡先に前記ユーザの個人データを含むメッセージを送信する。
【0011】
また、本発明の第五態様では、前記記憶手段は、前記受信した相手ユーザの個人データを記憶し、前記表示手段は、前記ユーザからの指示に応じて、所定期間内に受信した複数の相手ユーザの個人データを一括表示する。
【0012】
また、本発明の第六態様に係るプログラムは、デジタルカードと、当該デジタルカードを格納可能なケースと、から構成されるデジタル名刺装置を、ユーザの個人データを記憶する記憶手段、前記ケースから当該デジタルカードが取り出されたことを検知する検知手段、前記検知がされたことに応じて、相手ユーザのユーザ端末又はデジタル名刺装置に前記ユーザの個人データを送信し、かつ、当該相手ユーザのデジタル名刺装置から当該相手ユーザの個人データを受信する通信手段、前記相手ユーザの個人データを受信した後、当該相手ユーザの個人データを示す画面を表示する表示手段、として機能させる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、デジタル名刺の名刺データを送信する際において、名刺データの送信相手(交換相手)に対して名刺交換を自然な形で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の一実施形態に係るデジタル名刺管理システムの全体構成例を示す図である。
図2】管理サーバのハードウェア構成例を示す図である。
図3】ユーザ端末のハードウェア構成例を示す図である。
図4】デジタル名刺装置の形状例を示す図である。
図5】デジタル名刺装置のハードウェア構成例を示す図である。
図6】デジタル名刺装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。
図7】本実施形態に係るデジタル名刺装置によって、近距離無線通信で個人データを交換する処理の流れの一例(具体例1)を示すフローチャートである。
図8】タッチパネルディスプレイに表示される個人データ画面の一例を示す図である。
図9】本実施形態に係るデジタル名刺装置によって、識別コードによって個人データを交換する処理の流れの一例(具体例2)を示すフローチャートである。
図10】タッチパネルディスプレイに表示される識別コード提示画面の一例を示す図である。
図11】本実施形態に係るデジタル名刺装置によって、カメラモードによって個人データを交換する処理の流れの一例(具体例3)を示すフローチャートである。
図12】タッチパネルディスプレイに表示されるカメラモード画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
<全体構成>
図1は、本発明の一実施形態に係るデジタル名刺管理システムの全体構成例を示す図である。
【0016】
本実施形態のデジタル名刺管理システムは、管理サーバ1、ユーザ端末2、及びデジタル名刺装置3を含んで構成される。管理サーバ1は、通信ネットワークを介して、ユーザ端末2と通信可能に接続される。この通信ネットワークは、例えばインターネットであり、公衆電話回線網や携帯電話回線網、無線通信路、イーサネット(登録商標)等により構築される。また、ユーザ端末2は、Bluetooth(登録商標)等の近距離無線通信を介してデジタル名刺装置3と通信可能に接続される。
【0017】
管理サーバ1は、ユーザの個人データ(名刺データ)や交換相手(相手ユーザ)の個人データ(名刺データ)を管理するコンピュータである。この管理サーバ1としては、例えば、パーソナルコンピュータやワークステーション、クラウドコンピューティングによる仮想的なコンピュータが挙げられる。例えば、管理サーバ1は、デジタル名刺装置3が交換相手の名刺データを取得すると、ユーザ端末2から当該交換相手の名刺データを受信する。そして、管理サーバ1は、受信した交換相手の名刺データを記憶する。
【0018】
ユーザ端末2は、ユーザが操作する端末装置である。この端末装置としては、例えば携帯電話、スマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータ等が挙げられる。例えば、ユーザは、ユーザ端末2を操作して管理サーバ1にアクセスし、自身の名刺データやレイアウトを変更(更新)することや、交換相手の名刺データを検索又は閲覧することができる。
【0019】
デジタル名刺装置3は、ユーザの名刺データを送信したり、交換相手の名刺データを取得(受信)したりする装置である。例えば、デジタル名刺装置3は、ユーザの名刺データをユーザ端末2から近距離無線通信(Near Field Communication)によって受信し、表示画面に表示する。また、デジタル名刺装置3は、近距離無線通信によって受信した交換相手の名刺データや、交換相手のアナログ名刺を撮影した名刺画像をユーザ端末2に送信する。
【0020】
図2は、管理サーバ1のハードウェア構成例を示す図である。管理サーバ1は、少なくとも、制御部100、メモリ110、ストレージ120、送受信部130、入出力部140等を備え、これらはバス150を通じて相互に電気的に接続される。制御部100は、管理サーバ1全体の動作を制御し、各要素間におけるデータの送受信の制御、及びアプリケーションの実行及び認証処理に必要な情報処理等を行う演算装置である。例えば制御部100はCPU(Central Processing Unit)であり、ストレージ120に格納されメモリ110に展開されたプログラム等を実行して各情報処理を実施する。メモリ110は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性記憶装置で構成される主記憶と、フラッシュメモリやHDD(Hard Disc Drive)等の不揮発性記憶装置で構成される補助記憶と、を含む。メモリ110は、制御部100のワークエリア等として使用されたり、管理サーバ1の起動時に実行されるBIOS(Basic Input/Output System)等の各種情報を格納したりする。ストレージ120は、アプリケーション・プログラム等の各種プログラムを格納する。また、ストレージ120には、自身や交換相手の名刺データ(個人データ)を格納したデータベース(図示せず)が構築されている。送受信部130は、管理サーバ1を通信ネットワークに接続する。なお、送受信部130は、Bluetooth(登録商標)やWi-Fi(登録商標)などの近距離通信インターフェースを備えていてもよい。入出力部140は、キーボード・マウス類等の情報入力機器、及びディスプレイ等の出力機器である。バス150は、各要素に接続され、例えば、アドレス信号、データ信号及び各種制御信号を伝達する。
【0021】
図3は、ユーザ端末2のハードウェア構成例を示す図である。ユーザ端末2は、少なくとも、制御部200、メモリ210、ストレージ220、送受信部230、入出力部240等を備え、これらはバス250を通じて相互に電気的に接続される。制御部200は、ユーザ端末2全体の動作を制御し、各要素間におけるデータの送受信の制御、及びアプリケーションの実行等を行う演算装置である。メモリ210は、上述した揮発性記憶装置で構成される主記憶と、上述した不揮発性記憶装置で構成される補助記憶と、を含む。ストレージ220は、アプリケーション・プログラム等の各種プログラムを格納する。なお、ストレージ220には、自身や交換相手の名刺データ(個人データ)を格納したデータベース(図示せず)が構築されていてもよい。送受信部230は、ユーザ端末2を通信ネットワークに接続する機能を有しており、例えば上述した近距離通信インターフェースや、移動体通信網と接続する通信インターフェースを備えている。入出力部240は、ディスプレイ機能を備えたタッチパネル、スイッチ(ボタン)、マイク、スピーカ、ジャイロセンサ等である。
【0022】
図4は、デジタル名刺装置3の形状例を示す図である。図4(a)は、デジタル名刺装置3の表示面(表)を示す図であり、図4(b)は、デジタル名刺装置3の背面(裏)を示す図である。本実施形態では、デジタル名刺装置3は、デジタルカード3Aと、当該デジタルカード3Aを格納(着脱)可能なケース3Bと、から構成されている。デジタルカード3Aは、カード形状であり、アナログ名刺と同程度のサイズである。図4(a)に示されるように、デジタルカード3Aは、タッチパネルディスプレイ30や、On/Off/Homeボタン31、マイク32、スピーカ33を備える。また、図4(b)に示されるように、デジタルカード3Aは、カメラ34や、センサ35、充電バッテリー36、後述するケース3Bのワイヤレス充電器と電磁結合するコイルを含み充電バッテリー36を充電する充電器(図示せず)を備える。タッチパネルディスプレイ30には、ユーザの名刺データや、交換相手の名刺データに関する情報が表示されたり、カメラ34を起動させるための起動ボタンが表示されたりする。On/Off/Homeボタン31は、デジタルカード3Aの電源をオン又はオフしたり、Home画面に戻したりするための物理的なボタン(物理ボタン)である。カメラ34は、例えば交換相手のアナログ名刺や、名刺データ(個人データ)にアクセス可能な識別コードを撮影するために用いられる。この識別コードとしては、例えばバーコードや、QRコード(登録商標)が挙げられる。センサ35は、デジタルカード3Aがケース3Bから取り出されたことを検知したり、デジタルカード3Aがケース3Bに格納されたことを検知したりするために用いられるセンサである。このセンサ35は、例えば物理的なスイッチや、光学式のセンサ等が挙げられる。ケース3Bは、デジタルカード3Aよりも一回り大きいサイズである。ケース3Bは、給電用端子37(充電口;例えばUSB-C充電ポート)とワイヤレス充電器(図示せず)を備え、デジタルカード3Aが当該ケース3Bに格納されている際、外部からの給電により当該デジタルカード3Aの充電バッテリー36をワイヤレス充電することができる。また、ケース3Bの背面(裏)には、360度回転するスタンド(図示せず)が備え付けられ、ユーザは、デジタル名刺装置3をテーブル等に置いた際にタッチパネルディスプレイ30を視認する角度を変更(調整)することができる。
【0023】
図5は、デジタル名刺装置3のハードウェア構成例を示す図であり、主として、デジタルカード3Aの構成を示すものである。デジタル名刺装置3は、少なくとも、制御部300、メモリ310、ストレージ320、送受信部330、入出力部340、充電部350等を備え、これらはバス360を通じて相互に電気的に接続される。制御部300は、デジタル名刺装置3全体の動作を制御し、各要素間におけるデータの送受信の制御等を行う演算装置である。メモリ310は、上述した揮発性記憶装置で構成される主記憶と、上述した不揮発性記憶装置で構成される補助記憶と、を含む。ストレージ320は、アプリケーション・プログラム等の各種プログラムを格納する。なお、ストレージ320には、自身や交換相手の名刺データ(個人データ)を格納したデータベース(図示せず)が構築されていてもよい。送受信部330は、ユーザ端末2と通信を行う機能を有しており、例えば上述した近距離通信インターフェースや、移動体通信網と接続する通信インターフェースを備えている。入出力部340は、上述したタッチパネルディスプレイ30、On/Off/Homeボタン31、マイク32、スピーカ33、カメラ34、センサ35等である。充電部350は、上述したワイヤレス充電器、充電バッテリー36や充電口37等である。
【0024】
図6は、デジタル名刺装置3の機能的構成の一例を示すブロック図であり、主として、デジタルカード3Aの機能的構成を示すものである。デジタル名刺装置3は、機能手段として、記憶手段40と、検知手段41と、通信手段42と、表示手段43と、撮影手段44と、抽出手段45と、を備える。なお、記憶手段40以外の機能手段は、デジタル名刺装置3が備える制御部300がストレージ320に記憶されているプログラムをメモリ310に読み出して実行することにより実現される。また、記憶手段40は、メモリ310およびストレージ320の少なくともいずれかにより提供される記憶領域の一部として実現される。
【0025】
記憶手段40は、ユーザ情報40Aや、アクセス情報40B、相手ユーザ情報40C等を記憶する機能手段である。
【0026】
ユーザ情報40Aは、ユーザの個人データ(名刺データ)を含む。例えば、この個人データは、名前、所属、役職(肩書)、資格、連絡先、表示レイアウト等のビジネスに関する情報を含む。所属としては、ユーザが所属する企業(機関)、部門等が挙げられる。役職としては、代表取締役社長や副社長、本部長等が挙げられる。資格としては、ユーザが保有する国家資格や民間資格等が挙げられる。連絡先としては、ユーザ端末2に対応する電話番号やFAX番号、メールアドレス、SNSアカウント情報等が挙げられる。なお、この連絡先には、ユーザの住所が含まれてもよい。表示レイアウトには、タッチパネルディスプレイ30等に個人データを表示させるレイアウトの識別番号が含まれる。なお、この個人データは、複数種類であってもよい。例えば、副業を行っているユーザは、複数の所属や役職、連絡先が含まれる。また、このユーザ情報40Aは、管理サーバ1やユーザ端末2にも格納されており、ユーザがユーザ端末2において個人データを変更(更新)した場合、当該ユーザ情報40Aも変更される。
【0027】
アクセス情報40Bは、管理サーバ1に格納されているユーザ情報40Aにアクセスするための情報を含む。例えば、アクセス情報40Bには、識別コードの画像データが含まれる。例えば、交換相手(相手ユーザ)は、自身のユーザ端末2によって、この識別コードを読み取ると、ユーザの個人データ(名刺データ)を閲覧することができる。
【0028】
相手ユーザ情報40Cは、ユーザが個人データ(名刺データ)を交換した一又は複数の相手ユーザの個人データと、当該個人データを取得(受信、抽出)した日時を含む。なお、相手ユーザ情報40Cに含まれる情報は、上述したユーザ情報40Aと同様である。
【0029】
検知手段41は、ケース3Bからデジタルカード3Aが取り出されたことを検知する機能手段である。例えば、検知手段41は、センサ35から500ミリ秒を超えてOn信号を受け付けていた後に、250ミリ秒を超えてOff信号を受け付けた場合、ケース3Bからデジタルカード3Aが取り出されたことを検知する。
【0030】
通信手段42は、相手ユーザのユーザ端末2又はデジタル名刺装置3と通信する機能手段である。例えば、通信手段42は、検知手段41によって検知がされたことに応じて、相手ユーザのユーザ端末2又はデジタル名刺装置3にユーザの個人データを送信(転送)し、かつ、当該相手ユーザのデジタル名刺装置3から当該相手ユーザの個人データを受信する。なお、通信手段42は、ユーザが複数種類の個人データをユーザ情報40Aに格納している場合、一部又は全部の個人データを相手ユーザのユーザ端末2等に送信する。
【0031】
また、通信手段42は、抽出手段45によって抽出された連絡先にユーザの個人データを含むメッセージを送信する。例えば、通信手段42は、抽出された連絡先のメールアドレスや電話番号にメッセージを送信する。
【0032】
表示手段43は、タッチパネルディスプレイ30に画面表示を行う機能手段である。例えば、表示手段43は、通信手段42によって相手ユーザの個人データを受信した後、当該相手ユーザの個人データを示す画面を表示する。
【0033】
また、表示手段43は、検知手段41によって検知がされたことに応じて、ユーザの個人データを示す画面を表示する。この個人データは、例えばユーザの名刺データであって、ユーザ情報40Aの表示レイアウトに従って表示される。
【0034】
また、表示手段43は、ユーザの個人データにアクセス可能な識別コードを示す画面を表示する。例えば、表示手段43は、管理サーバ1におけるユーザの個人データにアクセス可能なアドレス(例えばURL)を含むQRコード(登録商標)を表示する。
【0035】
また、表示手段43は、ユーザからの指示に応じて、所定期間内に通信手段42によって受信した複数の相手ユーザの個人データを一括表示する。例えば、表示手段43は、タッチパネルディスプレイ30に表示された一括表示ボタン(領域)がユーザから操作(押下)された場合、所定時間(例えば1時間)以内に受信した複数の相手ユーザの名刺データを一括表示する。
【0036】
撮影手段44は、相手ユーザの連絡先を含む個人データを撮影する機能手段である。例えば、撮影手段44は、タッチパネルディスプレイ30に表示されたカメラアイコンがユーザによって押下された場合、カメラ34を起動して、相手ユーザのアナログ名刺や識別コード等を撮影する。
【0037】
抽出手段45は、撮影手段44によって撮影した相手ユーザの個人データから各種情報(例えば連絡先)を抽出する機能手段である。例えば、抽出手段45は、アナログ名刺が撮影された場合、当該アナログ名刺に含まれる相手ユーザのユーザ端末2に対応するメールアドレスや電話番号を抽出する。また、抽出手段45は、識別コードが撮影された場合、識別コードに含まれるアドレス(例えばURL)にアクセスし、当該アクセス先から相手ユーザのユーザ端末2に対応するメールアドレスや電話番号を抽出する。
【0038】
<処理の流れ>
(具体例1)
図7は、本実施形態に係るデジタル名刺装置3によって、近距離無線通信で個人データを交換する処理の流れの一例(具体例1)を示すフローチャートである。なお、処理の順番は変更することができる。
【0039】
(ステップSP10)
検知手段41は、ケース3Bからデジタルカード3Aが取り出されたか否かを判定する。そして、当該判定が肯定判定された場合には、処理は、ステップSP12の処理に移行する。一方、当該判定が否定判定された場合には、処理は、ステップSP10の処理に移行(ループ)する。
【0040】
(ステップSP12)
制御部300は、デジタル名刺装置3の電源を起動させる。続いて、表示手段43は、ユーザ情報40Aを参照し、タッチパネルディスプレイ30にユーザの個人データ(名刺データ)を表示する。すなわち、表示手段43は、タッチパネルディスプレイ30に交換モードにおける個人データ画面を表示する。
【0041】
図8は、タッチパネルディスプレイ30に表示される個人データ画面100の一例を示す図である。この個人データ画面100では、個人データ表示領域102、識別コード読取アイコン104、及びカメラアイコン106が表されている。個人データ表示領域102には、ユーザの個人データが表示レイアウトに従って示されている。識別コード読取アイコン104は、識別コード読取モードに切り替えるためのアイコン(ボタン)である。カメラアイコン106は、カメラモードに切り替えるためのアイコン(ボタン)である。識別コード読取アイコン104及びカメラアイコン106の詳細は後述する。
【0042】
図7に戻り、処理は、ステップSP14の処理に移行する。
【0043】
(ステップSP14)
通信手段42は、相手ユーザのユーザ端末2又はデジタル名刺装置3にユーザの個人データを近距離無線通信により送信する。すなわち、通信手段42は、個人データの近距離無線通信を行う交換モードを実行する。続いて、通信手段42は、当該相手ユーザのユーザ端末2又はデジタル名刺装置3から当該相手ユーザの個人データを近距離無線通信により受信する。そして、処理は、ステップSP16の処理に移行する。
【0044】
(ステップSP16)
通信手段42は、ステップSP14において、相手ユーザのユーザ端末2又はデジタル名刺装置3と正常に通信(送受信)が完了したか否かを判定する。そして、当該判定が肯定判定された場合には、処理は、ステップSP20の処理に移行する。一方、当該判定が否定判定された場合には、処理は、ステップSP18の処理に移行する。
【0045】
(ステップSP18)
記憶手段40は、ステップSP14において受信した相手ユーザの個人データを、当該受信した日時とともに相手ユーザ情報40Cに記憶する。続いて、表示手段43は、タッチパネルディスプレイ30に、当該受信した相手ユーザの個人データを示す画面を表示する。この画面は、図8の個人データ画面100における個人データ表示領域102と同様であって、相手ユーザが指定した表示レイアウトに従って表示される。そして、処理は、図7に示す一連の処理を終了する。
【0046】
(ステップSP20)
表示手段43は、タッチパネルディスプレイ30に通信エラーが生じたことを示す画面を表示する。例えば、表示手段43は、当該通信エラーが生じたことに加えて、識別コード読取アイコン104及びカメラアイコン106を表示させて、識別コード読取モードや、カメラモードに切り替えることをユーザに促す。そして、処理は、図7に示す一連の処理を終了する。
【0047】
(具体例2)
上述した具体例1では、ステップSP12において表示手段43が個人データ画面100を表示した後、ステップSP14において通信手段42が個人データを近距離無線通信することを説明したが、個人データ画面100を表示した際、識別コード読取アイコン104がユーザによって押下されたことにより、識別コード読取モードに基づく個人データの送信を行ってもよい。
【0048】
図9は、本実施形態に係るデジタル名刺装置3によって、識別コードによって個人データを交換する処理の流れの一例(具体例2)を示すフローチャートである。この処理は、例えば、ステップSP12で表示された個人データ画面100における識別コード読取アイコン104がユーザによって押下されたタイミングで実行される。
【0049】
(ステップSP30)
表示手段43は、アクセス情報40Bを参照して、ユーザの識別コードの画像データをタッチパネルディスプレイ30に表示する。すなわち、表示手段43は、タッチパネルディスプレイ30に識別コード提示画面を表示する。
【0050】
図10は、タッチパネルディスプレイ30に表示される識別コード提示画面200の一例を示す図である。この識別コード提示画面200では、識別コード提示領域202、カメラアイコン204、及び交換アイコン206が表されている。識別コード提示領域202には、ユーザの個人データにアクセスするためのURLが含まれるコード(画像)が示される。カメラアイコン204は、カメラモードに切り替えるためのアイコン(ボタン)である。交換アイコン206は、具体例1で説明した個人データの近距離無線通信を行う交換モードに切り替えるためのアイコン(ボタン)である。
【0051】
図9に戻って、処理は、ステップSP32の処理に移行する。
【0052】
(ステップSP32)
相手ユーザのユーザ端末2は、入出力部240におけるカメラによって、ステップSP30で表示された識別コードを撮影し、当該識別コードに含まれるURLを読み取る。そして、処理は、ステップSP34の処理に移行する。
【0053】
(ステップSP34)
相手ユーザのユーザ端末2は、ステップSP32において読み取ったURLに従って、送受信部230によって管理サーバ1にアクセスし、ユーザの個人データを取得する。そして、処理は、ステップSP36の処理に移行する。
【0054】
(ステップSP36)
相手ユーザのユーザ端末2は、ステップSP34において取得したユーザの個人データに基づき、制御部200がユーザのユーザ端末2に対応する連絡先を抽出する。続いて、送受信部230は、当該抽出されたユーザ端末2に対応する連絡先(例えばメールアドレス、電話番号)に従って、相手ユーザの個人データを当該連絡先に送信する。そして、処理は、ステップSP38の処理に移行する。
【0055】
(ステップSP38)
通信手段42は、ステップSP36で送信された相手ユーザの個人データをユーザのユーザ端末2から近距離無線通信によって取得する。続いて、記憶手段40は、当該取得した相手ユーザの個人データを相手ユーザ情報40Cに取得した日時とともに記憶する。そして、処理は、図9に示す一連の処理を終了する。
【0056】
(具体例3)
上述した具体例1では、ステップSP12において表示手段43が個人データ画面100を表示した後、ステップSP14において通信手段42が個人データを近距離無線通信することを説明したが、個人データ画面100を表示した際、カメラアイコン106がユーザによって押下されたことにより、カメラモードに基づく個人データの送信を行ってもよい。
【0057】
図11は、本実施形態に係るデジタル名刺装置3によって、カメラモードによって個人データを交換する処理の流れの一例(具体例3)を示すフローチャートである。この処理は、例えば、ステップSP12で表示された個人データ画面100におけるカメラアイコン106がユーザによって押下されたタイミングで実行される。
【0058】
(ステップSP40)
撮影手段44は、カメラ34を起動させ、タッチパネルディスプレイ30にカメラモード画面を表示する。
【0059】
図12は、タッチパネルディスプレイ30に表示されるカメラモード画面300の一例を示す図である。このカメラモード画面300では、撮影領域302、識別コード読取アイコン304、交換アイコン306、撮影ボタン308が表されている。撮影領域302には、カメラ34によって撮影可能な画像が示される。撮影ボタン308は、ユーザがカメラ34による撮影を指示するためのボタンである。
【0060】
図9に戻って、処理は、ステップSP42の処理に移行する。
【0061】
(ステップSP42)
撮影手段44は、ユーザからの撮影ボタン308の押下に基づき、相手ユーザの個人データ(例えば、アナログ名刺や識別コード)を撮影する。そして、処理は、ステップSP44の処理に移行する。
【0062】
(ステップSP44)
抽出手段45は、ステップSP42で撮影された個人データから、名前、所属等に加え、連絡先であるメールアドレスや電話番号を抽出する。例えば、抽出手段45は、ステップSP42でアナログ名刺が撮影された場合、当該アナログ名刺に含まれる相手ユーザのユーザ端末2に対応するメールアドレスや電話番号を抽出する。また、抽出手段45は、ステップSP42で識別コードが撮影された場合、識別コードに含まれるアドレス(例えばURL)にアクセスし、相手ユーザのユーザ端末2に対応するメールアドレスや電話番号を抽出する。そして、処理は、ステップSP46の処理に移行する。
【0063】
(ステップSP46)
通信手段42は、ステップSP44で抽出された連絡先にユーザの個人データを送信する。例えば、通信手段42は、連絡先がメールアドレスである場合、ユーザの個人データを添付したメールを送信する。また、通信手段42は、連絡先が電話番号である場合、ユーザの個人データを含めたメッセージを相手ユーザのユーザ端末2に送信する。そして、処理は、ステップSP48の処理に移行する。
【0064】
(ステップSP48)
記憶手段40は、ステップSP44において抽出された相手ユーザの個人データを、当該抽出した日時とともに相手ユーザ情報40Cに記憶する。続いて、表示手段43は、タッチパネルディスプレイ30に、当該抽出した相手ユーザの個人データを示す画面を表示する。この画面は、図8の個人データ画面100における個人データ表示領域102と同様であって、デフォルトの表示レイアウトに従って表示される。そして、処理は、図11に示す一連の処理を終了する。
【0065】
<効果>
以上、本実施形態では、デジタルカード3Aと、当該デジタルカード3Aを格納可能なケース3Bと、から構成されるデジタル名刺装置3であって、ユーザの個人データを記憶する記憶手段40と、ケース3Bから当該デジタルカード3Aが取り出されたことを検知する検知手段41と、検知がされたことに応じて、相手ユーザのユーザ端末2又はデジタル名刺装置3にユーザの個人データを送信し、かつ、当該相手ユーザのデジタル名刺装置3から当該相手ユーザの個人データを受信する通信手段42と、相手ユーザの個人データを受信した後、当該相手ユーザの個人データを示す画面を表示する表示手段43と、を備える。
【0066】
この構成によれば、ケース3Bからデジタルカード3Aが取り出されたことに応じて、個人データを交換することができるため、ユーザがデジタル名刺の名刺データを送信する際において、名刺データの送信相手(相手ユーザ)に対して名刺交換を自然な形で行うことができる。
【0067】
また、本実施形態では、表示手段43は、検知がされたことに応じて、ユーザの個人データを示す画面を表示する。
【0068】
この構成によれば、相手ユーザにユーザの個人データを示しながら個人データを交換することができるため、アナログ名刺と同様に、相手ユーザに対して名刺交換を自然な形で行うことができる。
【0069】
また、本実施形態では、表示手段43は、ユーザの個人データにアクセス可能な識別コードを示す画面を表示する。
【0070】
この構成によれば、相手ユーザがデジタル名刺装置3を所有していない場合でも、相手ユーザのユーザ端末2によって個人データを交換することができる。
【0071】
また、本実施形態では、相手ユーザの連絡先を含む個人データを撮影する撮影手段44と、撮影した個人データから連絡先を抽出する抽出手段45と、を備え、通信手段42は、抽出された連絡先にユーザの個人データを含むメッセージを送信する。
【0072】
この構成によれば、相手ユーザがデジタル名刺装置3を所有していない場合でも、相手ユーザのアナログ名刺や、当該相手ユーザの個人データにアクセス可能な識別コードによって個人データを交換することができる。
【0073】
また、本実施形態では、記憶手段40は、受信した相手ユーザの個人データを記憶し、表示手段43は、ユーザからの指示に応じて、所定期間内に受信した複数の相手ユーザの個人データを一括表示する。
【0074】
この構成によれば、所定期間内に受信した複数の相手ユーザの個人データを一括表示できるため、相手ユーザそれぞれの個人データを確認しながら打ち合わせ等を行うことができる。
【0075】
<変形例>
以上、本実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物も含まれる。
【0076】
上記実施形態では、ユーザ情報40Aには、所属や役職等のビジネスに関する情報が含まれる場合を説明したが、アレルギーや嫌いな食べ物等のレストラン等で利用可能な個人データであってもよいし、体質情報等の病院等で利用可能な個人データであってもよい。
【0077】
また、上記実施形態では、通信手段42は、ユーザのユーザ端末2と近距離無線通信を行うことによって各種情報を取得する場合を説明したが、直接、管理サーバ1と通信してもよい。
【0078】
また、上記実施形態では、デジタル名刺装置3同士によって個人データを交換(通信)する場合を説明したが、デジタル名刺装置3の各種機能手段の一部又は全部をユーザ端末2が備えることとしてもよい。
【0079】
また、上記実施形態では、デジタル名刺装置3は、デジタルカード3Aと、当該デジタルカードを格納可能なケース3Bと、から構成される場合を説明したが、入力が可能なスタイラス(例えばタッチペン)を付属又は格納可能な構成を備えてもよい。
【0080】
また、上記実施形態では、表示手段43は、タッチパネルディスプレイ30に、抽出した相手ユーザの個人データを示す画面を表示する場合を説明したが、以前に当該相手ユーザとの交換した履歴、又は当該相手ユーザとの共通の知り合いが表示されてもよい。
【0081】
また、上記実施形態では、デジタル名刺装置3の主たる構成や機能をデジタルカード3Aが有するものとしていたが、当該デジタルカード3Aを格納可能なケース3Bに、デジタル名刺装置3の構成や機能の一部を分担させるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0082】
1…管理サーバ、2…ユーザ端末、3…デジタル名刺装置、3A…デジタルカード、3B…ケース、40…記憶手段、41…検知手段、42…通信手段、43…表示手段、44…撮影手段、45…抽出手段
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12