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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-21
(45)【発行日】2022-11-30
(54)【発明の名称】フロートスイッチ試験治具
(51)【国際特許分類】
   G01F 25/20 20220101AFI20221122BHJP
   G01F 23/66 20060101ALI20221122BHJP
【FI】
G01F25/20
G01F23/66
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2019020816
(22)【出願日】2019-02-07
(65)【公開番号】P2020128893
(43)【公開日】2020-08-27
【審査請求日】2021-12-16
(73)【特許権者】
【識別番号】000211307
【氏名又は名称】中国電力株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100126561
【弁理士】
【氏名又は名称】原嶋 成時郎
(72)【発明者】
【氏名】今岡 邦明
【審査官】羽飼 知佳
(56)【参考文献】
【文献】特開平09-195325(JP,A)
【文献】特開2020-094829(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01F 23/00
G01F 23/30-23/76
G01F 25/20
H01H 35/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
浮き玉が浮上することによって作動する水中ポンプのフロートスイッチの起動または停止試験を行うためのフロートスイッチ試験治具において、
長尺状の柄部と、
前記柄部の一方の先端に端縁が略円形状に形成された掬部と、を備え、
前記掬部には、前記掬部の端縁が中央方向に向かって凹んでいる凹部が設けられており、フロートスイッチの浮き玉を掬い上げた際に、前記浮き玉に接続されたリード線が、前記凹部に差し入れられる
ことを特徴とするフロートスイッチ試験治具。
【請求項2】
前記掬部が前記柄部に取り外し可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載のフロートスイッチ試験治具。
【請求項3】
前記柄部が伸縮自在であることを特徴とする請求項1または2に記載のフロートスイッチ試験治具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、貯水タンクの中に設置された水中ポンプのフロートスイッチの起動または停止試験を行うためのフロートスイッチ試験治具に関する。
【背景技術】
【0002】
多くの建築物において生活や業務に必要な水を供給するための設備として、貯水タンクが設置される。その貯水タンクの貯水量を適正に保つ装置として、給水や排水の役割をもった自動式水中ポンプがタンク内に設置される。自動式水中ポンプは自動で適正な水位を保てるように、貯水水位によって作動するフロートスイッチが備えられる。フロートスイッチには様々な形式があるが、多く使われているのが図8で示す水中ポンプWPのように浮き玉Fを用いたフロートスイッチである。これは、タンクに貯める液体に浮く浮力を有したフロートスイッチの浮き玉Fが、水位の上昇とともに浮かび、フロートスイッチの浮き玉Fが傾くとスイッチが作動し、水中ポンプWPを起動または停止するものである。
【0003】
例えば排水ポンプは、水位上昇によって起動フロートスイッチの浮き玉Fが上に向くと排水ポンプが起動し排水が開始され、水位が下がり下側の停止フロートスイッチの浮き玉Fが下を向くと停止するようになっている。
【0004】
フロートスイッチの浮き玉Fは主として略球状に形成され、可撓性を有するリード線Cで水中ポンプWP本体と接続される。フロートスイッチの浮き玉Fの外装材は主にプラスチック樹脂からなり、内部には水に浮くための空気層とスイッチユニットが配設されている。スイッチユニット内に鉄のボールがあり、フロートスイッチの浮き玉Fの姿勢が傾くことに伴って、鉄のボールが転がり、ヒンジ状のスイッチを押すことによってスイッチが作動する仕組みとなっている。
【0005】
ところで、フロートスイッチは前述のように、機械的に水位の変化を検知するものであるので、内部機構の摩耗や使用に伴う劣化などによって、長期間使用していると正常に機能しなくなる恐れがある。その場合、貯水タンクは適正な水位を保てなくなり、タンクから水が溢れる、あるいは必要な水を貯めておけないという問題が生じる。そこで、設備の定期点検などの際に、貯水タンクの水中ポンプWPが正常に作動するかフロートスイッチを人為的に作動させて水中ポンプWPの起動試験を行われる。このような起動試験は、点検者がフロートスイッチの浮き玉Fを手で持ち上げて起動するかどうか確かめる方法が通常である。点検口等からフロートスイッチの浮き玉Fに手が届かない大型の貯水タンクである場合、タンクの中に点検者が梯子等で水中ポンプWPの設置されたところまで下りて、手で直接フロートスイッチの浮き玉Fを持ち上げて、水中ポンプWPを起動させて起動試験を行っていた。タンク内が狭く点検者が入れない場合では、フロートスイッチの浮き玉Fを直接手で持ち上げて起動試験を行うことができないため、釣り竿のような長尺状の柄の先端にフックを取り付けたものを用いて、柄の先端に取り付けたフックをリード線Cに引っかけてフロートスイッチの浮き玉Fの姿勢を変えることで起動試験を行っていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2017-150399号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、点検者がタンク内に下りていく方法では、梯子等により水中ポンプWPのある位置まで溜桝を下りるのに手間が掛かっていた。また、下りる際,狭いタンク内でタンクや設置物に体が当たったり、梯子から足を滑らせたり、踏み外したりする恐れがあり、安全面での課題があった。
【0008】
釣り竿のような長尺状の柄の先端にフックをつけて、フロートスイッチの浮き玉Fに接続されたリード線Cに引っかけてフロートスイッチの浮き玉Fを上向きにして起動する方法では、フロートスイッチの浮き玉Fが重く、上向きに上がらないことがあり、作業に時間を要していた。また、リード線Cを引っ張ることになり、リード線Cを損傷させる恐れがあった。
【0009】
そこで本発明は、上記課題を解決するために、タンクの中に点検者が入らずとも、点検口などから、フロートスイッチの起動試験を行うことができるフロートスイッチ試験治具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、浮き玉が浮上することによって作動する水中ポンプのフロートスイッチの起動または停止試験を行うためのフロートスイッチ試験治具において、長尺状の柄部と、前記柄部の一方の先端に端縁が略円形状に形成された掬部と、を備え、前記掬部には、前記掬部の端縁が中央方向に向かって凹んでいる凹部が設けられており、フロートスイッチの浮き玉を掬い上げた際に、前記浮き玉に接続されたリード線が、前記凹部に差し入れられることを特徴とするフロートスイッチ試験治具である。
【0011】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のフロートスイッチ試験治具において、前記掬部が前記柄部に取り外し可能に取り付けられていることを特徴とする。
【0012】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のフロートスイッチ試験治具において、前記柄部が伸縮自在であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に記載の発明によれば、貯水タンクの点検口から、長尺状の柄部をタンク内に挿し込んで、先端に取り付けたフロートスイッチの浮き玉を掬いあげる掬部によって、フロートスイッチを掬いあげて、フロートスイッチを起動させることができる。
【0014】
このように、長尺状の柄部についた掬部でフロートスイッチの浮き玉を掬い上げて、フロートスイッチを起動させることで、点検者がタンク内のフロートスイッチのあるところまで下りて行かなくとも起動試験が可能となる。また掬部に備えられた凹部に、フロートスイッチのリード線が差し入れられることで、掬部の端縁とリード線が干渉せず、リード線に負担をかけずに、フロートスイッチの起動をさせることができる。すなわち、リード線を引っ張らなくても、水位の上昇に伴う動きと同じようにフロートスイッチの浮き玉を持ち上げることができ、リード線に負担をかけないばかりか、作業効率も向上させることが可能となる。
【0015】
請求項2に記載の発明によれば、掬部を取り外せることで、大きさや形状の異なる掬部と取り換えることができ、様々な形状のフロートスイッチの起動試験に対応することが可能となる。
【0016】
請求項3に記載の発明によれば、柄部が伸縮自在であることで、フロートスイッチ試験治具の点検個所への持ち運びがしやすくなり、コンパクトに収納することも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】この発明の実施の形態に係るフロートスイッチ試験治具を示す正面図である。
図2】この発明の実施の形態に係るフロートスイッチ試験治具を示す左側面図である。
図3】この発明の実施の形態に係るフロートスイッチ試験治具を示す平面図である。
図4】この発明の実施の形態に係るフロートスイッチ試験治具を示す底面図である。
図5図1のフロートスイッチ試験治具の使用方法を示す斜視図である。
図6】掬部でフロートスイッチの浮き玉を掬う様子を説明する図であり、(a)は掬部の正面図であり、(b)はフロートスイッチの浮き玉を掬った状態を示す掬部の左側面図であり、(c)はフロートスイッチの浮き玉を持ち上げた状態を示す掬部のA-A断面図であり、(d)はフロートスイッチの浮き玉をフロートスイッチが作動する姿勢まで持ち上げた状態を示す掬部のA-A断面図である。
図7】この発明の実施の形態2に係るフロートスイッチ試験治具の掬部を示す正面図である。
図8】フロートスイッチを備えた自動水中ポンプを示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、この発明を図示の実施の形態に基づいて説明する
【0019】
(実施の形態1)
図1図5はこの発明の実施の形態を示し、図1はこの発明の実施の形態に係るフロートスイッチ試験治具1を示す正面図であり、図2はフロートスイッチ試験治具1を示す左側面図であり、図3はフロートスイッチ試験治具1を示す平面図であり、図4はフロートスイッチ試験治具1を示す底面図である。
【0020】
フロートスイッチ試験治具1は、図1図4に示すように、長尺状の柄部20とフロートスイッチの浮き玉Fを掬うための掬部30を備え、掬部30は柄部20の一方の端部に連結金具40を介して取り付けられている。
【0021】
柄部20は、伸縮可能な振出構造となっており、元管21とその内部にスライドして収納可能な中管22と、中管22の内部にスライドして収納可能な先端管23とからなる。元管21と中管22と先端管23はCFRP(カーボン繊維強化樹脂)でできている。図示しないが、元管21の内部先端側には先端側に向かって内径が狭まるように、テーパ面が設けられており、中管22の後端側には後端側に向かって外径が広がるように、テーパ面が設けられている。これによって、中管22を振り出した時に、これらのテーパ面がかみ合うことで、振りだした状態で固定される。同様に中管22の先端側と先端管23の後端側においてもテーパ面が設けられることで振り出した状態で固定可能となっている。
【0022】
掬部30は、端縁31を略円形とした椀形状に、金属板またはプラスチック樹脂によって形成される。掬部30の端縁31の内径はフロートスイッチの浮き玉Fの外径より、やや大きく形成され、椀形状の深さはおおむね浮き玉Fの断面高さの半分以上の大きさで形成される。
【0023】
図1に示すように、掬部30には、掬部30の先端側の端縁31から中心に向かって、切欠き状の凹部32が設けられている。凹部32は掬部30の端縁31の略6分の1にわたって、掬部30の中央部に要を配した扇状に設けられる。すなわち、凹部32は端縁31側が拡がっており、中心方向に向かって狭くなっている。この凹部32には、フロートスイッチの浮き玉Fを掬部30で掬って持ち上げた際に、フロートスイッチの浮き玉Fに接続されているリード線Cが、凹部32に差し入れられる。
【0024】
掬部30は後述する連結金具40と取り外し可能に接続されており、フロートスイッチの浮き玉Fの形状の違いにあわせて、大きさの異なるものが複数用意されている。
【0025】
連結金具40は、柄部20の先端と掬部30を連結するものであり、ステンレスの細長い短冊状の部材で形成される。連結金具40は一方の端部が柄部20の先端管23の先端側に取り付けられ、もう一方の端部を掬部30の後端側、すなわち凹部32の反対側と、ビス41によって取り付けられている。
【0026】
本実施の形態の連結金具40はフロートスイッチを掬いやすいように、先端管23の先端から掬部30の底側に向かって折り曲げられ、掬部30の端縁31が柄部20の長尺方向と平行になるように配設されているが、点検者がフロートスイッチの浮き玉Fを掬う操作をしやすい角度に変更してもよい。
【0027】
次に、このフロートスイッチ試験治具1の作用について、このフロートスイッチ試験治具1を使用した水中ポンプWPのフロートスイッチの起動試験の流れに沿って説明する。
【0028】
点検者は、フロートスイッチ試験治具1の柄部20を振り出して伸ばし、元管21の部分を持って、貯水タンクの点検口からフロートスイッチ試験治具1を挿入する。そして、目視でフロートスイッチの浮き玉Fの位置を確認し、図5に示すように、フロートスイッチの浮き玉Fのリード線Cが接続されている箇所の反対側から掬って持ち上げる。
【0029】
フロートスイッチの浮き玉Fが持ち上がると、フロートスイッチの浮き玉Fに接続されたリード線Cも上方向に引っ張られる。フロートスイッチの浮き玉Fは、起動する水位を一定に保つため、浮き玉Fが一定以上浮いたり、下がったりしないように、リード線Cの一部を一定の位置で固定してあり、フロートスイッチの浮き玉Fは、その固定されている位置を支点にフロートスイッチの浮き玉Fが浮き上がることに伴って姿勢を変える。そのため、図6の(b)~(d)に示すように、フロートスイッチの浮き玉Fが掬部30に掬われて持ち上げられると、リード線Cによって引っ張られながら、リード線Cの接続個所を下向きにする姿勢になり、フロートスイッチが作動する。フロートスイッチの浮き玉Fの姿勢が変わってリード線Cの接続個所が下向きになる際に、掬部30に設けられた凹部32の部分にリード線Cが差し入れられる。
【0030】
フロートスイッチ試験治具1によって、フロートスイッチの浮き玉Fを持ち上げることで水中ポンプWPが起動することを確認できれば、フロートスイッチは正常に機能していることになる。
【0031】
このようなフロートスイッチ試験治具1によれば、フロートスイッチの浮き玉Fを長尺状の柄部20の先端に取り付けた掬部30で掬って持ち上げることができるので、タンク内に点検者が入らなくても、貯水タンクの外側からフロートスイッチの起動試験を行うことができる。
【0032】
掬部30はフロートスイッチの浮き玉Fを包み込む椀状の形状とすることで、リード線Cにフックを引っ掛けてフロートスイッチの浮き玉Fを持ち上げる方法のように、リード線Cに負担をかけることがない。さらには、フロートスイッチの浮き玉Fのリード線Cが掬部30に設けられた凹部32に差し入れられることで、掬部30の端縁31とリード線Cが干渉せず、リード線Cが折れ曲がったりすることがない。すなわち、フロートスイッチ試験治具1でフロートスイッチの浮き玉Fを掬い上げた際に、リード線Cが、水位の上昇に伴ってフロートスイッチの浮き玉Fが浮き上がるのと同様の動きをするので、リード線Cに負担をかけることがなくフロートスイッチの浮き玉Fを持ち上げることが可能となる。
【0033】
掬部30の後端側内側の端縁31付近に、取付用のビス41を配していることで、凹部32にドライバーを入れて回すことができ、掬部30の取替が容易となる。
【0034】
また、柄部20を伸縮自在としたことで、点検個所への持ち運びがしやすく、コンパクトに収納することが可能となる。
【0035】
(実施の形態2)
図7はこの実施の形態に係る掬部30の正面図である。この実施の形態では、掬部30の凹部32が掬部30の端縁31の先端から反時計周りで90度の位置に設けられている点で、実施の形態1と構成が異なる。すなわち、実施の形態1に記載のフロートスイッチ試験治具1の掬部30を本実施の形態の掬部30に交換したものであって、実施の形態1と同等の構成については、その説明を省略する。
【0036】
掬部30の端縁31の、先端から反時計周りで90度の位置に、端縁31から中心方向に向かって、切欠き状の凹部32が設けられている。実施の形態1と同様に、凹部32は掬部30の椀形状の略6分の1にわたって、掬部30の中央部に要を配した扇状に設けられ、端縁31側が拡がっており、中心方向に向かって狭くなっている。この凹部32には、フロートスイッチの浮き玉Fを掬部30で掬って持ち上げた際に、フロートスイッチの浮き玉Fに接続されているリード線Cが、凹部32に差し入れられる。
【0037】
この実施の形態によれば、フロートスイッチの浮き玉に接続されたリード線Cの方向が、タンク内に柄部20を差し入れる方向と直交しているような場合であっても、掬部30の端縁31の側面側に凹部32を設けていることにより、無理なくリード線Cを凹部32に差し入れることができる方向からフロートスイッチの浮き玉Fを掬うことが可能となる。
【0038】
以上、この発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、掬部30は水抜き用の孔が設けられていてもよい、このような掬部30によれば、水と一緒に浮き玉Fを掬っても掬部30に水がたまることがないため、水の重さや抵抗を感じることなく、操作が容易且つ効率的に行える。また、掬部30を軽量にすることもできるので、より掬う操作がしやすくなる。
【0039】
また、上記の実施の形態では、柄部20を振出式の釣り竿のように振り出した位置で固定される構造を採用しているが、伸縮固定方法は、伸縮式物干竿のように、内側に収められた管を回転させて、外周を圧接する部材が拡がって外管の内周面に圧接することで固定させるものであってもよい。このような固定方法であれば、点検者の手元から、フロートスイッチの浮き玉Fの距離に応じで柄部20を任意の長さで固定することができる。
【0040】
柄部20と掬部30の取付方法も、本実施の形態では連結金具40を介して接続しているが、柄部20の先端に直接掬部30を取り付けても本発明に含まれる。
【0041】
貯水タンクの点検口から、フロートスイッチの浮き玉Fに向かって、フロートスイッチ試験治具1を差し込む角度や距離によって、フロートスイッチの浮き玉Fを掬いやすいように、掬部30の取付角度や、連結金具40の長さを、設計変更しても本発明に含まれるのは勿論である。
【符号の説明】
【0042】
1 フロートスイッチ試験治具
20 柄部
21 元管
22 中管
23 先端管
30 掬部
31 端縁
32 凹部
40 連結金具
WP 水中ポンプ
F フロートスイッチ(浮き玉)
C リード線
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8