(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-21
(45)【発行日】2022-11-30
(54)【発明の名称】半導体装置
(51)【国際特許分類】
H01L 27/00 20060101AFI20221122BHJP
H01L 21/822 20060101ALI20221122BHJP
H01L 27/04 20060101ALI20221122BHJP
H01L 21/768 20060101ALI20221122BHJP
H01L 23/532 20060101ALI20221122BHJP
H01L 23/522 20060101ALI20221122BHJP
H01L 21/3205 20060101ALI20221122BHJP
【FI】
H01L27/00 301C
H01L27/04 C
H01L27/04 E
H01L27/04 H
H01L21/90 S
H01L21/90 K
H01L21/90 B
H01L21/88 S
(21)【出願番号】P 2020015362
(22)【出願日】2020-01-31
【審査請求日】2021-08-12
(73)【特許権者】
【識別番号】000006231
【氏名又は名称】株式会社村田製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110000914
【氏名又は名称】弁理士法人WisePlus
(72)【発明者】
【氏名】西田 晃一
(72)【発明者】
【氏名】竹内 雅樹
(72)【発明者】
【氏名】竹島 裕
(72)【発明者】
【氏名】井上 和裕
【審査官】岩本 勉
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/174191(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 27/00
H01L 21/822
H01L 21/768
H01L 21/3205
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1Si基板上に形成されたトレンチ部に設けられた第1電極層、第1誘電体層及び第2電極層からなる第1容量部を備える第1基板と、
第2Si基板上に形成されたトレンチ部に設けられた第3電極層、第2誘電体層及び第4電極層からなる第2容量部を備える第2基板と、が積層された構成を含む半導体装置であって、
前記第1基板の第1容量部を構成する電極と前記第2基板の第2容量部を構成する電極は、所定の高さを有する少なくとも2つの導電ピラーにより電気的に接続されており、前記少なくとも2つの導電ピラー、前記第1基板及び前記第2基板で囲まれた空間に強度保持材が配置されていることを特徴とする半導体装置。
【請求項2】
前記強度保持材の線熱膨張係数がSiの線熱膨張係数の0.1%以上、300%以下である請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記強度保持材が樹脂とSiO
2フィラーとを含む樹脂組成物からなる請求項1又は2に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記強度保持材が金属からなり、前記強度保持材と前記2つの導電ピラーは接触していない請求項1又は2に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記強度保持材が樹脂とSiO
2フィラーとを含む樹脂組成物部分と、金属部分とを含む請求項1又は2に記載の半導体装置。
【請求項6】
前記強度保持材がpoly-Si膜である請求項1又は2に記載の半導体装置。
【請求項7】
前記第1基板のトレンチ部の底部の中心点座標と、前記第2基板のトレンチ部の底部の中心点座標とが基板の厚さ方向で見たときにそれぞれ重ならない請求項1~6のいずれかに記載の半導体装置。
【請求項8】
前記第1基板と前記第2基板は、前記トレンチ部の向きが対向するように積層されている請求項1~7のいずれかに記載の半導体装置。
【請求項9】
前記第1基板と前記第2基板は、前記トレンチ部の向きが同じ向きとなるように積層されている請求項1~7のいずれかに記載の半導体装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体装置に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体基板の表面に微細な溝(トレンチともいう)を形成して表面積を向上させて、その表面にキャパシタとなるMIM(Metal Insulator Metal)を形成することによって、静電容量を増加させたキャパシタが知られている(特許文献1)。
【0003】
また、基板上にキャパシタを一層形成しその表面上にpoly-Siなどを堆積し、さらにトレンチ形成しキャパシタを作製することで多層のキャパシタを形成し一の素子当りの容量を大きくする方法(特許文献2)も提案されている。この方法では基板上に一度形成したトレンチキャパシタ表面に稠密にSiを堆積させるなど高度なプロセスを必要とし、素子が高コストなものとなる。
このため、複数(または2以上)のトレンチキャパシタを形成した基板を互いに貼り合わせることで一体化し、一の素子当りの容量密度を高くして大容量を実現した半導体素子も提案されている(特許文献3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】米国特許出願公開第2018/0350790号明細書
【文献】米国特許出願公開第2018/0308638号明細書
【文献】国際公開第2018/174191号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献3に示されたような基板同士が貼り合わせられた構造を有する半導体装置においては半導体素子の実装時や使用時の環境によっては基板同士の接点である端子部に応力が集中することによりクラックを生じさせてしまう可能性があった。
特に、同じ材質の基板同士が貼り合わせられているので、応力が基板同士の接点である端子部に集中しやすくなっていた、
【0006】
そこで、本発明は、基板同士が貼り合わせられた構造を有する半導体装置であって、半導体素子の実装時や使用時に基板同士の接点にクラックが発生しにくい構造を有する半導体装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の半導体装置は、第1Si基板上に形成されたトレンチ部に設けられた第1電極層、第1誘電体層及び第2電極層からなる第1容量部を備える第1基板と、第2Si基板上に形成されたトレンチ部に設けられた第3電極層、第2誘電体層及び第4電極層からなる第2容量部を備える第2基板と、が積層された構成を含む半導体装置であって、上記第1基板の第1容量部を構成する電極と上記第2基板の第2容量部を構成する電極は、所定の高さを有する少なくとも2つの導電ピラーにより電気的に接続されており、上記少なくとも2つの導電ピラー、上記第1基板及び上記第2基板で囲まれた空間に強度保持材が配置されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、基板同士が貼り合わせられた構造を有する半導体装置であって、半導体素子の実装時や使用時に基板同士の接点にクラックが発生しにくい構造を有する半導体装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、本発明の第一実施形態の半導体装置の一例を模式的に示す断面図である。
【
図2】
図2は、金属からなる強度保持材を有する半導体装置の一例を模式的に示す断面図である。
【
図3】
図3は、
図2に示す半導体装置のA-A線断面図である。
【
図4】
図4は、本発明の第二実施形態の半導体装置の一例を模式的に示す断面図である。
【
図5】
図5は、本発明の第三実施形態の半導体装置の一例を模式的に示す断面図である。
【
図6】
図6は、本発明の第四実施形態の半導体装置の一例を模式的に示す断面図である。
【
図7】
図7は、本発明の第四実施形態の半導体装置の一例を模式的に示す断面図である。
【
図8】
図8は、第1基板と第2基板をトレンチ部の向きが対向するように積層して貼り合わせる様子を模式的に示す工程図である。
【
図9】
図9は、第1基板と第2基板をトレンチ部の向きが同じ向きとなるように積層して貼り合わせる様子を模式的に示す工程図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の半導体装置について説明する。
しかしながら、本発明は、以下の構成に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲において適宜変更して適用することができる。なお、以下において記載する本発明の各実施形態の望ましい構成を2つ以上組み合わせたものもまた本発明である。
【0011】
本発明の半導体装置は、第1Si基板上に形成されたトレンチ部に設けられた第1電極層、第1誘電体層及び第2電極層からなる第1容量部を備える第1基板と、第2Si基板上に形成されたトレンチ部に設けられた第3電極層、第2誘電体層及び第4電極層からなる第2容量部を備える第2基板と、が積層された構成を含む半導体装置であって、上記第1基板の第1容量部を構成する電極と上記第2基板の第2容量部を構成する電極は、所定の高さを有する少なくとも2つの導電ピラーにより電気的に接続されており、上記少なくとも2つの導電ピラー、上記第1基板及び上記第2基板で囲まれた空間に強度保持材が配置されていることを特徴とする。
【0012】
[第一実施形態の半導体装置]
図1は、本発明の第一実施形態の半導体装置の一例を模式的に示す断面図である。
図1に示す半導体装置1は、第1基板10と第2基板20が積層された構成を含む。
第1基板10と第2基板20は、所定の高さを有する少なくとも2つの導電ピラー30(導電ピラー31a及び32aと導電ピラー31b及び32b)により電気的に接続されている。
少なくとも2つの導電ピラー30、第1基板10及び第2基板20で囲まれた空間に強度保持材40が配置されている。
導電ピラー31aと導電ピラー32aの間、及び、導電ピラー31bと導電ピラー32bの間はそれぞれ導電性接着剤35a、導電性接着剤35bで接合されている。
【0013】
第1基板10は、第1主面11aと第1主面11aに対向する第2主面11bとを有する第1Si基板11を含み、第1Si基板11の第1主面11a上には、複数のトレンチ部50を有する。
トレンチ部50には、第1Si基板11の第2主面11bから第1主面11aに向かう厚さ方向(紙面上向きの方向)に、第1電極層12、第1誘電体層13及び第2電極層14の順に積層してなる第1容量部15が設けられている。
第1電極層12と第2電極層14の間に第1誘電体層13が設けられることで、第1容量部15がコンデンサとして機能する。
第2電極層14は、トレンチ部50から第1Si基板11の第1主面11aまで広がって形成されている。第2電極層14の表面には保護層16が設けられている。導電ピラー31a及び導電ピラー31bは保護層16を厚さ方向に貫通し、第1基板10の第1容量部15を構成する電極である第2電極層14と電気的に接続されている。
なお、保護層は絶縁材料からなる層である。
【0014】
第2基板20は、第3主面21aと第3主面21aに対向する第4主面21bとを有する第2Si基板21を含み、第2Si基板21の第3主面21a上には、複数のトレンチ部60を有する。
トレンチ部60には、第2Si基板21の第4主面21bから第3主面21aに向かう厚さ方向(紙面下向きの方向)に、第3電極層22、第2誘電体層23及び第4電極層24の順に積層してなる第2容量部25が設けられている。
第3電極層22と第4電極層24の間に第2誘電体層23が設けられることで、第2容量部25がコンデンサとして機能する。
第4電極層24は、トレンチ部60から第2Si基板21の第3主面21aまで広がって形成されている。第4電極層24の表面には保護層26が設けられている。導電ピラー32a及び導電ピラー32bは保護層26を厚さ方向に貫通し、第2基板20の第2容量部25を構成する電極である第4電極層24と電気的に接続されている。
【0015】
トレンチ部50及びトレンチ部60は
図1に示す段面において第1基板10及び第2基板20にそれぞれ2箇所設けられているが、その数は限定されるものではない。
また、半導体装置を上面視した場合にトレンチ部は縦方向及び横方向に並んで配置されていてもよい。トレンチ部が格子状又は千鳥形状に並んで配置されていてもよい。
トレンチ部の断面形状としては、
図1に示すように開口から先端までの幅が同じ形状であってもよい。また、トレンチ部の断面形状はトレンチの開口から先端に向けて幅が狭くなるV字形状であってもよい。トレンチ部の断面形状がV字型である場合、トレンチ部の全体の形状は円錐形又は角錐形であってもよく、楔型であってもよい。
【0016】
第1基板10と第2基板20は、第1Si基板11の第1主面11aと第2Si基板21の第3主面21aとを対向して積層されることにより、トレンチ部50及びトレンチ部60の向きが対向するように積層されている。
トレンチ部の向きが対向するように積層されていると、半導体装置をワイヤボンディングにより実装する場合にワイヤボンディングを行う面にトレンチ構造が無いため、ボンディング時に強い圧力を要する部材でボンディングした場合でも強い圧力によるトレンチ構造の損傷がなく、半導体装置の電気的特性の劣化の抑制や信頼性の劣化の抑制を図ることができる。
【0017】
第1基板10は第1Si基板11のトレンチ部50が設けられた第1主面11aと反対側の第2主面11bに裏面電極17を有する。また、第2基板20は第2Si基板21のトレンチ部60が設けられた第3主面21aと反対側の第4主面21bに裏面電極27を有する。
裏面電極17及び裏面電極27を使用して、半導体装置1を他の基板等に実装することができる。
【0018】
以下、第1基板及び第2基板を構成する第1Si基板、第2Si基板、裏面電極、第1容量部、第2容量部及び保護層の構成要素について説明する。
第1Si基板及び第2Si基板は、Si(シリコン)系の材料によって形成されている。例えば、第1Si基板及び第2Si基板は導電性を有するn型Si又はp型Siによって形成されることが好ましい。第1Si基板及び第2Si基板が導電性を有する場合、第1Si基板及び第2Si基板が裏面電極の機能を兼ねることができる。例えば、第1Si基板及び第2Si基板の厚さは680μm程度である。第1Si基板及び第2Si基板の抵抗率としては、0.001Ωcm以上、90Ωcm以下であってよい。
第1Si基板及び第2Si基板が上記特性を有することにより、裏面電極は、導電性を有する第1Si基板又は第2Si基板を介して第1電極層に電気的に接続される。
【0019】
裏面電極は、例えば、Mo(モリブデン)、Al(アルミニウム)、Au(金)、W(タングステン)、Pt(プラチナ)、Ti(チタン)等の金属材料によって形成されている。これらの金属材料による裏面電極は、スパッタ法や真空蒸着法などで形成される。裏面電極の材料は導電材料であれば金属材料に限定されるものではなく、導電性樹脂等であってもよい。
【0020】
第1基板のトレンチ部には第1電極層、第1誘電体層、第2電極層からなる第1容量部が設けられている。
第1電極層としては導電性を有する第1Si基板又は第2Si基板をそのまま用いる方法であってもよいし、第1Si基板又は第2Si基板に設けられた電極用の金属膜であってもよい。第1電極層として金属膜を使う場合の材料としては、Cu、Ag、Au、Al、Ni、Cr、Ti等の金属又はこれらの金属を含む導電体が挙げられる。
また、第1電極層は、上述した材料からなる2層以上の導電体層を有していてもよい。
【0021】
第1電極層の厚さは特に限定されないが、0.3μm以上、10μm以下であることが好ましく、0.5μm以上、3μm以下がより好ましい。
【0022】
誘電体層を構成する材料としては、SiO、Al2O3、HfO2、Ta2O5、ZrO2等の酸化物や、Si3N4等の窒化物等の、誘電性又は絶縁性を有する材料が挙げられる。
【0023】
誘電体層の厚さは特に限定されないが、0.02μm以上、2μm以下であることが好ましい。
【0024】
第2電極層を構成する材料としては、第1電極層を構成する材料と同様のものを好適に用いることができる。
第2電極層の厚さは特に限定されないが、0.3μm以上、10μm以下であることが好ましく、0.5μm以上、5μm以下であることがより好ましい。
【0025】
なお、第2基板のトレンチ部には第3電極層、第2誘電体層、第4電極層からなる第2容量部が設けられているが、第3電極層、第2誘電体層、第4電極層はそれぞれ第1基板の第1容量部を構成する第1電極層、第1誘電体層、第2電極層と対応する構成であり、好ましい構成は同様にすることができるので、それらの詳細な説明は省略する。
【0026】
保護層は第2電極層又は第4電極層を覆う層である。保護層は例えばポリイミド等を用いて形成されることが好ましく、厚さが30μm程度であることが好ましい。
【0027】
続いて、第1基板と第2基板を電気的に接続する導電ピラーについて説明する。
導電ピラーはトレンチ部の外側に位置するように形成された柱状電極である。導電ピラーは金属材料であることが好ましく、Cu、Ag、Au、Al、Ni、Cr、Ti等の金属又はこれらの金属を含む導電体であることが好ましい。
【0028】
導電ピラーの形状は円柱形状又は角柱形状であることが好ましい。
導電ピラーは所定の高さを有する。
導電ピラーの高さとしては10μm以上、40μm以下であることが好ましい。
ここで規定する導電ピラーの高さは、第1基板と第2基板を電気的に接続する導電ピラーの高さの合計である。
図1に示す半導体装置1のように第1基板10と第2基板20を電気的に接続する導電ピラー30が複数の導電ピラー(導電ピラー31a及び32aと導電ピラー31b及び32b)からなる場合、導電ピラー30の高さは導電ピラー31a及び32aの高さの合計又は導電ピラー31b及び32bとなる。
第1基板又は第2基板にそれぞれ設けられる導電ピラーの高さ(導電ピラー1本分の高さ)は5μm以上、20μm以下であることが好ましい。
また、導電ピラーが円柱形状である場合、その直径が30μm以上、100μm以下であることが好ましい。また、導電ピラーが角柱形状である場合、その断面積が700μm
2以上、8000μm
2以下であることが好ましい。
【0029】
また、導電ピラーは
図1に示す段面において第1基板及び第2基板にそれぞれ2箇所設けられているが、その数は限定されるものではない。
また、半導体装置を上面視した場合に導電ピラーは縦方向及び横方向に並んで配置されていてトレンチ部を囲むように設けられていてもよい。
【0030】
また、第1基板と第2基板の電気的接続を図るための導電ピラーとは別に、第1基板と第2基板の間に第1基板と第2基板を電気的に接続せずに物理的にのみ接続するピラーが別に設けられていてもよい。第1基板と第2基板を物理的に接続するピラーの数が増えると、第1基板と第2基板の接合の安定性を高めることができる。
【0031】
図1には、導電ピラー31aと導電ピラー32aの間、及び、導電ピラー31bと導電ピラー32bの間がそれぞれ導電性接着剤35a、導電性接着剤35bで接合されている態様を示している。
導電ピラーの接合方法として、導電性接着剤による接合の他には、ろう材による接合、金属の熱圧着による接合といった方法が挙げられる。
金属の熱圧着により導電ピラーを接合する場合、Cu/Ni/Au端子の熱圧着によることが好ましい。
【0032】
本発明の半導体装置では、少なくとも2つの導電ピラー、第1基板及び第2基板で囲まれた空間に強度保持材が配置されている。
本発明の半導体装置では、第1基板と第2基板の貼り合わせでできた隙間部分に強度保持材を設けて、導電ピラーにより互いの基板を支持する。強度保持材を設けることにより、第1基板及び第2基板の接続部である導電ピラーへの応力集中を防ぎ、半導体装置の実装時や使用時に加わる応力によって生じる導電ピラーの破壊を回避することができる。
【0033】
強度保持材の線熱膨張係数はSiの線熱膨張係数の0.1%以上、300%以下であることが好ましい。また、強度保持材の線熱膨張係数はSiの線熱膨張係数の30%以上、300%以下であることがより好ましい。
強度保持材として線熱膨張係数が第1Si基板及び第2Si基板の線熱膨張係数と近いものを用いることで強度保持材と第1Si基板及び第2Si基板の間に加わる熱応力を最小限に抑え、半導体装置におけるクラックの発生を防止することができる。
【0034】
強度保持材は樹脂とSiO2フィラーとを含む樹脂組成物からなることが好ましい。
樹脂としては、エポキシ樹脂等を使用することができる。強度保持材がSiO2フィラーを含む樹脂組成物であると、樹脂組成物の線熱膨張係数はトレンチ部が形成される基板であるSiの線熱膨張係数(3.9ppm/℃)と比較的近くなる。
そのため、樹脂とSiO2フィラーを含む樹脂組成物からなる強度保持材を第1基板と第2基板の間に配置することで半導体装置の実装時や使用時に第1Si基板及び第2Si基板と強度保持材の線熱膨張係数の違いにより加わるひずみが小さくなる。そして、導電ピラーに加わる熱応力を最小限に抑えて半導体装置におけるクラックの発生を防止することができる。
【0035】
また、強度保持材を構成する樹脂組成物は、SiO2フィラーに加えて他のフィラーを含んでいてもよい。また、樹脂組成物はSiO2フィラーに代えて他のフィラーを含んでいてもよい。
樹脂組成物が含んでいてもよい他のフィラーとしてはAl2O3フィラー、ZrO2フィラー、TiO2フィラー等が挙げられる。
【0036】
強度保持材は金属からなることも好ましい。金属としてはCu、Ag又はそれらを含む合金等が好ましく、導電ピラーと同成分であることが好ましい。導電ピラーと同成分であると導電ピラーと同時に強度保持材を形成することができる。
Cu等の熱伝導率の高い金属を用いることで実装時や使用時の線熱膨張係数の違いによるひずみを小さくすることができる。また、導電ピラーと同種類の金属を用いれば導電ピラーと強度保持材の線熱膨張係数が均一になるため、導電ピラーに加わる熱応力を最小限に抑えて半導体装置におけるクラックの発生を防止することができる。
また、強度保持材が金属である場合、強度保持材は半導体装置の回路に対して電気的には作用しないダミー電極であることが好ましい。
強度保持材が金属からなる場合、強度保持材と、第1基板の第1容量部を構成する電極と第2基板の第2容量部を構成する電極を電気的に接続する2つの導電ピラーとが接触すると半導体装置の電気特性に影響を及ぼす。そのため、強度保持材と導電ピラーの間で絶縁を取る必要があるので、強度保持材と上記2つの導電ピラーとは接触しないようにする。
【0037】
図2は、金属からなる強度保持材を有する半導体装置の一例を模式的に示す断面図である。
図2に示す半導体装置2は、金属からなる強度保持材を2つ有している。金属からなる強度保持材の1つは、金属ピラー33aと金属ピラー34aが導電性接着剤36aで接着されたものであり、もう1つは金属ピラー33bと金属ピラー34bが導電性接着剤36bで接着されたものである。
これらの金属からなる強度保持材は、半導体装置2が有する第1容量部15及び第2容量部16の回路に対して電気的には作用しないダミー電極であり、第1容量部15及び第2容量部16から絶縁されている。
また、金属からなる強度保持材は各導電ピラー30とは接触していない。
金属からなる強度保持材と各導電ピラーとの間に空隙を設けるか、金属からなる強度保持材と各導電ピラーとの間に保護層を設けることによって、金属からなる強度保持材と各導電ピラーとが接触しないようにすることが好ましい。
【0038】
図3は、
図2に示す半導体装置のA-A線断面図である。
図3は、A-A線で切断した断面における半導体装置2の上面図であるともいえる。
図3において参照符号19で示す点線で囲んだ領域は、第1Si基板の第1主面11a上に第1容量部15が形成されていない箇所であり、当該領域に金属からなる強度保持材(金属ピラー33a及び金属ピラー33b)が設けられていることを示している。
また、半導体装置の上面視において、金属からなる強度保持材(金属ピラー33a及び金属ピラー33b)が導電ピラー31a、導電ピラー31bと接触していないことも示している。
【0039】
強度保持材は樹脂とSiO2フィラーとを含む樹脂組成物部分と、金属部分とを含んでいることも好ましい。
強度保持材のうち導電ピラーに近い位置に金属部分を配置することで導電ピラーと強度保持材の線熱膨張係数の差を小さくして導電ピラーに加わる熱応力を抑えることができる。
また、その他の部分を樹脂とSiO2フィラーとを含む樹脂組成物部分とすると、この部分の線熱膨張係数はトレンチ部が形成される基板であるSiの線熱膨張係数(3.9ppm/℃)と比較的近くなる。そのため、半導体装置の実装時や使用時に第1Si基板及び第2Si基板と強度保持材の線熱膨張係数の違いにより加わるひずみが小さくなる。
これらの作用の結果、導電ピラーに加わる熱応力を最小限に抑えて半導体装置におけるクラックの発生を防止することができる。
この場合も、強度保持材と導電ピラーとの絶縁を取る必要があるので、強度保持材の金属部分と導電ピラーとが接触しないようにする。
【0040】
また、強度保持材が導電性樹脂であってもよいが、この場合も強度保持材と導電ピラーとの絶縁を取る必要があるので、強度保持材と導電ピラーとが接触しないようにする。
【0041】
強度保持材はpoly-Si膜であることが好ましい。
poly-Si膜はCVDにより形成された膜であることが好ましい。
強度保持材がpoly-Si膜であると、強度保持材の線熱膨張係数がトレンチ部が形成される基板であるSiの線熱膨張係数と近くなる。
そのため、半導体装置の実装時や使用時に第1Si基板及び第2Si基板と強度保持材の線熱膨張係数の違いにより加わるひずみが小さくなる。そして、導電ピラーに加わる熱応力を最小限に抑えて半導体装置におけるクラックの発生を防止することができる。
強度保持材がpoly-Si膜である場合、第1基板と第2基板の物理的な接合は少なくとも2つの導電ピラーでなされるようにしてもよい。
【0042】
[第二実施形態の半導体装置]
本発明の半導体装置は、トレンチ部の向きが同じ向きとなるように積層されていてもよい。
図4は、本発明の第二実施形態の半導体装置の一例を模式的に示す断面図である。
図4に示す半導体装置3は、第1基板10と第2基板20が積層された構成を含む。
半導体装置3では、第1Si基板11の第1主面11aと第2Si基板21の第4主面21bとが対向するように積層させることにより、第1基板10と第2基板20がトレンチ部50及びトレンチ部60の向きが同じ向きとなるように積層されている。
第1基板10と第2基板20の構成は
図1に示す第1基板10と第2基板20の構成と同様にすることができるのでその詳細な説明は省略する。
【0043】
第1基板10の上面には導電ピラー31a及び導電ピラー31bが設けられている。導電ピラー31a及び導電ピラー31bは第2基板20の裏面電極27と接続される。
導電ピラー31a及び導電ピラー31bと、第2基板20の裏面電極27とは、金属の熱圧着により接合されている。
導電ピラー31a、導電ピラー31b、第1基板10(第1基板10の保護層16)、第2基板20(第2基板の裏面電極27)で囲まれた空間に強度保持材40が配置されている。
【0044】
第二実施形態の半導体装置でも、第1基板と第2基板の貼り合わせでできた隙間部分に強度保持材を設けて、導電ピラーにより互いの基板を支持する。強度保持材を設けることにより、第1基板及び第2基板の接続部である導電ピラーへの応力集中を防ぎ、半導体装置の実装時や使用時に加わる応力によって生じる導電ピラーの破壊を回避することができる。
【0045】
[第三実施形態の半導体装置]
本発明の半導体装置は、第1基板がその上面及び下面にトレンチ部を有する基板であってもよく、第1基板の上面のトレンチ部に対向する上側第2基板と、第1基板の下面のトレンチ部に対向する下側第2基板を備えていてもよい。この場合、下側第2基板、第1基板、上側第2基板の3つの基板が積層された構成となる。
下側第2基板と第1基板は少なくとも2つの導電ピラーにより電気的に接続されていて、少なくとも2つの導電ピラー、下側第2基板及び第1基板で囲まれた空間に強度保持材が配置されている。
第1基板と上側第2基板も少なくとも2つの導電ピラーにより電気的に接続されていて、少なくとも2つの導電ピラー、第1基板及び上側第2基板で囲まれた空間に強度保持材が配置されている。
【0046】
図5は、本発明の第三実施形態の半導体装置の一例を模式的に示す断面図である。
図5に示す半導体装置4は、下側第2基板120b、第1基板110、上側第2基板120aが積層された構成を含む。
【0047】
下側第2基板120bと第1基板110は、所定の高さを有する少なくとも2つの導電ピラー30(導電ピラー31a及び導電ピラー32aと導電ピラー31b及び導電ピラー32b)により電気的に接続されている。
少なくとも2つの導電ピラー30、第1基板110及び下側第2基板120bで囲まれた空間に強度保持材40bが配置されている。
【0048】
第1基板110と上側第2基板120aとは、所定の高さを有する少なくとも2つの導電ピラー30(導電ピラー31a及び導電ピラー32aと導電ピラー31b及び導電ピラー32b)により電気的に接続されている。
少なくとも2つの導電ピラー30、第1基板110及び上側第2基板120aで囲まれた空間に強度保持材40aが配置されている。
【0049】
第1基板110は、第1主面11aと第1主面11aに対向する第2主面11bを有する第1Si基板11を含み、第1Si基板11の第1主面11a上、及び、第2主面11b上に、それぞれトレンチ部50を有している。
第1Si基板11の第1主面11a上及び第2主面11b上に形成されたトレンチ部50には第1容量部15がそれぞれ設けられている。第1Si基板11には裏面電極は設けられていない。
第1基板110における、第1容量部15を構成する第1電極層12、誘電体層13及び第2電極層14の構成は、
図1に示す第1基板10と同様にすることができる。
上側第2基板120a、下側第2基板120bの構成は
図1に示す第2基板20の構成と同様にすることができる。
上側第2基板120a、下側第2基板120bは、それぞれ第3主面21aと第3主面21aに対向する第4主面21bとを有する第2Si基板21を含み、第2Si基板21の第3主面21a上には、複数のトレンチ部60を有する。
上側第2基板120a、下側第2基板120bを構成する第2Si基板21の第3主面21a上に形成されたトレンチ部60には第2容量部25がそれぞれ設けられている。
従って、第1基板110、上側第2基板120a、下側第2基板120bのその詳細な説明は省略する。
【0050】
第三実施形態の半導体装置でも、下側第2基板と第1基板との貼り合わせでできた隙間部分、及び、第1基板と上側第2基板の貼り合わせでできた隙間部分のそれぞれに強度保持材を設けて、導電ピラーにより互いの基板を支持する。強度保持材を設けることにより、基板間の接続部である導電ピラーへの応力集中を防ぎ、半導体装置の実装時や使用時に加わる応力によって生じる導電ピラーの破壊を回避することができる。
【0051】
[第四実施形態の半導体装置]
本発明の半導体装置では、第1基板のトレンチ部の底部の中心点座標と、第2基板のトレンチ部の底部の中心点座標とが基板の厚さ方向に見たときにそれぞれ重ならないような形態であってもよい。。
図6及び
図7は、本発明の第四実施形態の半導体装置の一例を模式的に示す断面図である。
図6に示す半導体装置5、
図7に示す半導体装置6では、基板の厚さ方向に見たときに、第1基板10のトレンチ部50の底部の中心点座標と、第2基板20のトレンチ部60の底部の中心点座標が重ならない。
基板の厚み方向に見たときに中心点座標が重なるかの判断は、半導体基板の厚さ方向に沿って各トレンチ部の中心点を半導体基板の最上面に引き出した位置の重なりにより判断する。
図6及び
図7において、トレンチ部50の底部の中心点C
50aを、半導体基板4又は5の厚さ方向(符号C
50で示す線)に沿って半導体基板4又は5の最上面に引き出した点を中心点座標C
50bで示す。また、トレンチ部60の底部の中心点C
60aを、半導体基板4又は5の厚さ方向(符号C
60で示す線)に沿って半導体基板4又は5の最上面に引き出した点を中心点座標C
60bで示す。
半導体基板の最上面に引き出された中心点座標C
50b及び中心点座標C
60bが重ならない場合に、第1基板のトレンチ部の底部の中心点座標と、第2基板のトレンチ部の底部の中心点座標とが重ならないと判断する。
図6及び
図7には、第1基板10のトレンチ部50の底部の中心点C
50aを半導体基板4又は5の厚さ方向に沿って最上面に引き出す線を線C
50で示しており、第2基板20のトレンチ部60の底部の中心点C
60aを半導体基板4又は5の厚さ方向に沿って最上面に引き出す線を線C
60で示している。
【0052】
図6に示す半導体装置5では、第1基板10と第2基板20は、トレンチ部50及びトレンチ部60の向きが対向するように積層されている。
すなわち、
図6に示す半導体装置5は、
図1に示す半導体装置1において、基板の厚さ方向に見たときに、第1基板10のトレンチ部50の底部の中心点座標と、第2基板20のトレンチ部60の中心点座標とが重ならないように改変したものである。
【0053】
一方、
図7に示す半導体装置6では、第1基板10と第2基板20は、トレンチ部50及びトレンチ部60の向きが同じ向きとなるように積層されている。
すなわち、
図7に示す半導体装置6は、
図4に示す半導体装置3において、基板の厚さ方向に見たときに、第1基板10のトレンチ部50の底部の中心点座標と、第2基板20のトレンチ部60の中心点座標とが重ならないように改変したものである。
【0054】
半導体装置に形成されたトレンチ部は熱が加わった際にたわみ易く、トレンチ部に応力が集中しやすい。基板の厚さ方向に見たときに、第1基板と第2基板でトレンチ部の底部の中心点座標が重なっていると応力の集中する箇所が第1基板と第2基板で半導体基板の厚さ方向で見て重なるため、半導体装置の脆性破壊につながりやすい。
第四実施形態の半導体装置のように、基板の厚さ方向に見たときに、第1基板のトレンチ部の底部の中心点座標と、第2基板のトレンチ部の底部の中心点座標が重なっていなければ、第1基板において応力の集中する箇所と第2基板において応力の集中する箇所が揃わないために、半導体装置全体で見た際に応力の分散が生じ、半導体装置の脆性破壊が生じにくくなる。
【0055】
[半導体装置の製造方法]
以下に、本発明の半導体装置の製造方法の一例について説明する。
まず、第1基板を作製する。
第1Si基板となるSi基板を用意し、Si基板上にフォトリソグラフィ及びドライエッチングによってトレンチ部を形成し、トレンチ部内に第1電極層、第1誘電体層、第2電極層を成膜して第1容量部を設ける。トレンチ部が設けられた面と反対側の面には裏面電極を設ける。
第2電極層の表面に少なくとも2つの導電ピラーを設け、さらに保護層を塗布等により設ける。さらに、保護層の表面を研磨する等の処理により、導電ピラーの表面が保護層から露出するようにする。
【0056】
さらに、保護層の上に強度保持材となる樹脂組成物層を設ける。樹脂組成物層は強度保持材となる樹脂とSiO2フィラーを含むことが好ましい。
樹脂組成物層を設けた後に、導電ピラーの上面が樹脂組成物層の表面と同平面になるか、導電ピラーの上面が樹脂組成物層の表面から少し露出するようにすることが好ましい。
このようにして第1基板を作製することができる。
同様の手順により第2基板を作製する。
【0057】
図8は、第1基板と第2基板をトレンチ部の向きが対向するように積層して貼り合わせる様子を模式的に示す工程図である。
図8に示す第1基板10及び第2基板20は樹脂組成物層140をその最表面に有しており、樹脂組成物層140同士が対向するように第1基板10と第2基板20を重ねる。
第1基板10と第2基板20を重ねて上下から熱と圧力を加えて熱圧着すると、第1基板10の樹脂組成物層140と第2基板20の樹脂組成物層140が一体化して第1基板10と第2基板20の間に強度保持材40が形成される。
【0058】
第1基板10の導電ピラー31a及び導電ピラー31bの上面に導電性接着剤135を塗布しておき、第2基板20の導電ピラー32a及び導電ピラー32bの上面にも導電性接着剤135を塗布しておく。
そして、第1基板10と第2基板20を重ねて上下から熱と圧力を加えて熱圧着すると、導電ピラー31aと導電ピラー32aの間、及び、導電ピラー31bと導電ピラー32bの間がそれぞれ導電性接着剤35a、導電性接着剤35bで接合される。
【0059】
上記手順により、第1基板と第2基板を少なくとも2つの導電ピラーで電気的に接続し、少なくとも2つの導電ピラー、第1基板及び第2基板で囲まれた空間に強度保持材を配置して、本発明の第一実施形態の半導体装置を得ることができる。
【0060】
図9は、第1基板と第2基板をトレンチ部の向きが同じ向きとなるように積層して貼り合わせる様子を模式的に示す工程図である。
図9に示す第1基板10は樹脂組成物層140をその最表面に有している。
第1基板10の樹脂組成物層140と第2基板20の裏面電極27が対向するように第1基板10と第2基板20を重ねる。
第1基板10と第2基板20を重ねて上下から熱と圧力を加えて熱圧着すると、第1基板10の樹脂組成物層140が第2基板20の裏面電極27と接着されて、第1基板10と第2基板20の間に強度保持材40が形成される。
【0061】
第1基板10の導電ピラー31a及び導電ピラー31bの上面を熱圧着可能な金属端子(例えばCu/Ni/Au端子)としておく。
そして、第1基板10と第2基板20を重ねて上下から熱と圧力を加えて熱圧着すると、導電ピラー31aと導電ピラー31bが熱圧着により第2基板20の裏面電極27と接合される。
【0062】
上記手順により、第1基板と第2基板を少なくとも2つの導電ピラーで電気的に接続し、少なくとも2つの導電ピラー、第1基板及び第2基板で囲まれた空間に強度保持材を配置して、本発明の第二実施形態の半導体装置を得ることができる。
【0063】
第1基板の導電ピラーと第2基板の導電ピラーの間の接合方法について、
図8では導電性接着剤を使用した方法、
図9では金属の熱圧着を使用した方法を説明したが、導電ピラーの先端にろう材を付与しておき、ろう材による接合を行ってもよい。また、その他の接合方法によって接合を行ってもよい。
【符号の説明】
【0064】
1、2、3、4、5、6 半導体装置
10、110 第1基板
11 第1Si基板
11a 第1主面
11b 第2主面
12 第1電極層
13 第1誘電体層
14 第2電極層
15 第1容量部
16、26 保護層
17、27 裏面電極
19 第1Si基板の第1主面上に第1容量部が形成されていない領域
20 第2基板
21 第2Si基板
21a 第3主面
21b 第4主面
22 第3電極層
23 第2誘電体層
24 第4電極層
25 第2容量部
30、31a、31b、32a、32b 導電ピラー
33a、33b、34a、34b 金属ピラー
35a、35b、36a、36b、135 導電性接着剤
40、40a、40b 強度保持材
50、60 トレンチ部
120a 上側第2基板
120b 下側第2基板
140 樹脂組成物層