(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-21
(45)【発行日】2022-11-30
(54)【発明の名称】駐車場システム、及び管理装置
(51)【国際特許分類】
G08G 1/14 20060101AFI20221122BHJP
G08G 1/00 20060101ALI20221122BHJP
G01C 21/34 20060101ALI20221122BHJP
B60R 99/00 20090101ALI20221122BHJP
G16Y 10/40 20200101ALI20221122BHJP
G16Y 40/60 20200101ALI20221122BHJP
【FI】
G08G1/14 A
G08G1/00 X
G01C21/34
B60R99/00 360
G16Y10/40
G16Y40/60
(21)【出願番号】P 2021522294
(86)(22)【出願日】2020-05-21
(86)【国際出願番号】 JP2020020178
(87)【国際公開番号】W WO2020241457
(87)【国際公開日】2020-12-03
【審査請求日】2021-05-10
(31)【優先権主張番号】P 2019097815
(32)【優先日】2019-05-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000004260
【氏名又は名称】株式会社デンソー
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】山浦 広大
【審査官】武内 俊之
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-067200(JP,A)
【文献】特開2013-249600(JP,A)
【文献】実開平07-025155(JP,U)
【文献】特開2019-061418(JP,A)
【文献】特開平06-167135(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08G 1/00-99/00
G01C 21/00-21/36
G01C 23/00-25/00
B60R 99/00
G16Y 10/40
G16Y 40/60
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
駐車場システム(1)であって、
入庫場所(3)と、
出庫場所(5)と、
駐車場(7、9)、前記入庫場所から前記駐車場を経て前記出庫場所に至る第1通路(11)、及び前記出庫場所から前記入庫場所に至る第2通路(13)を設定可能な空間(6)と、
車両(18、18A、18B)を搬送可能な無人搬送車(21)と、
前記無人搬送車を制御する管理装置(39)と、
を備え、
前記管理装置は、
前記空間に、前記駐車場、前記第1通路、及び前記第2通路を設定するように構成された設定ユニット(54)と、
前記無人搬送車を使用して、前記車両を、前記入庫場所から、前記第1通路の少なくとも一部を経て、前記駐車場に搬送するとともに、前記車両を、前記駐車場から、前記第1通路の少なくとも一部を経て、前記出庫場所に搬送するように構成された搬送制御ユニット(55)と、
前記無人搬送車を、前記出庫場所から、前記第2通路を経て、前記入庫場所に移動するように構成された移動制御ユニット(57)と、
前記駐車場の状態を検出するように構成された検出ユニット(59)と、
を備え、
前記第1通路と前記第2通路とは、区分されており、
前記駐車場が満杯であることを前記検出ユニットが検出した場合、前記搬送制御ユニットは、前記車両を、前記第1通路又は前記第2通路に搬送
し、駐車する駐車場システム。
【請求項2】
請求項1に記載の駐車場システムであって、
前記搬送制御ユニットは、前記第1通路における前記無人搬送車の走行方向を第1方向に限定するように構成され、
前記移動制御ユニットは、前記第2通路における前記無人搬送車の走行方向を第2方向に限定するように構成された駐車場システム。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の駐車場システムであって、
前記第1通路の幅及び前記第2通路の幅は、それぞれ、前記無人搬送車の幅の2倍以下である駐車場システム。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項に記載の駐車場システムであって、
前記入庫場所又は前記出庫場所と、施設(22)との間を結ぶ歩行者専用エリア(20)をさらに備える駐車場システム。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1項に記載の駐車場システムであって、
前記移動制御ユニットは、前記無人搬送車を使用しないとき、前記無人搬送車を、前記出庫場所の付近に待機させるように構成された駐車場システム。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか1項に記載の駐車場システムであって、
前記出庫場所にて乗員を検出することなく、前記無人搬送車により搬送された前記車両が前記出庫場所に到着した時刻から所定の時間が経過した場合、前記移動制御ユニットは、前記無人搬送車を使用し、前記車両を、前記第2通路を経て前記駐車場へ搬送する駐車場システム。
【請求項7】
入庫場所(3)と、
出庫場所(5)と、
駐車場(7、9)、前記入庫場所から前記駐車場を経て前記出庫場所に至る第1通路(11)、及び前記出庫場所から前記入庫場所に至る第2通路(13)となる空間(6)と、
を備える駐車場設備において、車両(18、18A、18B)を搬送可能な無人搬送車(21)を用いて自動バレー駐車を管理する管理装置(39)であって、
前記空間に、前記駐車場、前記第1通路、及び前記第2通路を設定するように構成された設定ユニット(54)と、
前記無人搬送車を使用して、前記車両を、前記入庫場所から、前記第1通路の少なくとも一部を経て、前記駐車場に搬送するとともに、前記車両を、前記駐車場から、前記第1通路の少なくとも一部を経て、前記出庫場所に搬送するように構成された搬送制御ユニット(55)と、
前記無人搬送車を、前記出庫場所から、前記第2通路を経て、前記入庫場所に移動するように構成された移動制御ユニット(57)と、
前記駐車場の状態を検出するように構成された検出ユニット(59)と、
を備え、
前記第1通路と前記第2通路とは、区分されており、
前記駐車場が満杯であることを前記検出ユニットが検出した場合、前記搬送制御ユニットは、前記車両を、前記第1通路又は前記第2通路に搬送
し、駐車する管理装置。
【請求項8】
請求項7に記載の管理装置であって、
前記出庫場所にて乗員を検出することなく、前記無人搬送車により搬送された前記車両が前記出庫場所に到着した時刻から所定の時間が経過した場合、前記移動制御ユニットは、前記無人搬送車を使用し、前記車両を、前記第2通路を経て前記駐車場へ搬送する管理装置。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本国際出願は、2019年5月24日に日本国特許庁に出願された日本国特許出願第2019-97815号に基づく優先権を主張するものであり、日本国特許出願第2019-97815号の全内容を本国際出願に参照により援用する。
【技術分野】
【0002】
本開示は駐車場システム、管理装置、及び駐車場設備に関する。
【背景技術】
【0003】
特許文献1に記載の自動駐車管理システムは、無人搬送車を用いて、車両を駐車場に搬送する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【0005】
以下のような駐車場システムが考えられる。無人搬送車を用いて、入庫場所から駐車場に車両を搬送する。また、無人搬送車を用いて、駐車場から出庫場所に車両を搬送する。
【0006】
駐車場から出庫場所に車両を搬送した後、車両と分離した無人搬送車は入庫場所に移動する。
【0007】
しかしながら、発明者の詳細な検討の結果、以下の課題が見出された。上記の駐車場システムの場合、車両を搬送中の無人搬送車と、出庫場所から入庫場所に移動している無人搬送車とが1つの通路に混在すると、混雑が生じる。その結果、駐車場システムは、駐車及び出庫を効率よく行うことが困難になる。
【0008】
本開示の1つの局面では、駐車及び出庫を効率的に行うことができる駐車場システム、管理装置、及び駐車場設備を提供することが好ましい。
【0009】
(1)本開示の1つの局面は、駐車場システムであって、入庫場所と、出庫場所と、駐車場、前記入庫場所から前記駐車場を経て前記出庫場所に至る第1通路、及び前記出庫場所から前記入庫場所に至る第2通路を設定可能な空間と、車両を搬送可能な無人搬送車と、前記無人搬送車を制御する管理装置と、を備え、前記管理装置は、前記空間に、前記駐車場、前記第1通路、及び前記第2通路を設定するように構成された設定ユニットと、前記無人搬送車を使用して、前記車両を、前記入庫場所から、前記第1通路の少なくとも一部を経て、前記駐車場に搬送するとともに、前記車両を、前記駐車場から、前記第1通路の少なくとも一部を経て、前記出庫場所に搬送するように構成された搬送制御ユニットと、前記無人搬送車を、前記出庫場所から、前記第2通路を経て、前記入庫場所に移動するように構成された移動制御ユニットと、を備え、前記第1通路と前記第2通路とは、区分されている駐車場システムである。
【0010】
本開示の1つの局面である駐車場システムにおいて、車両を駐車場へ搬送中の無人搬送車は、第1通路を走行する。また、車両を出庫場所へ搬送中の無人搬送車も、第1通路を走行する。
【0011】
本開示の1つの局面である駐車場システムにおいて、車両から分離し、出庫場所から入庫場所へ移動している無人搬送車は、第2通路を走行する。第1通路と第2通路とは区分されている。
【0012】
そのため、本開示の1つの局面である駐車場システムによれば、車両を搬送中の無人搬送車と、車両から分離した無人搬送車とが、同じ通路を走行することを減少させる。その結果、本開示の1つの局面である駐車場システムは、第1通路及び第2通路における混雑を抑制でき、駐車及び出庫を効率的に行うことができる。
【0013】
(2)本開示の別の局面は、入庫場所と、出庫場所と、駐車場、前記入庫場所から前記駐車場を経て前記出庫場所に至る第1通路、及び前記出庫場所から前記入庫場所に至る第2通路となる空間と、を備える駐車場設備において、車両を搬送可能な無人搬送車を用いて自動バレー駐車を管理する管理装置である。
【0014】
管理装置は、前記空間に、前記駐車場、前記第1通路、及び前記第2通路を設定するように構成された設定ユニットと、前記無人搬送車を使用して、前記車両を、前記入庫場所から、前記第1通路の少なくとも一部を経て、前記駐車場に搬送するとともに、前記車両を、前記駐車場から、前記第1通路の少なくとも一部を経て、前記出庫場所に搬送するように構成された搬送制御ユニットと、前記無人搬送車を、前記出庫場所から、前記第2通路を経て、前記入庫場所に移動するように構成された移動制御ユニットと、を備える。前記第1通路と前記第2通路とは、区分されている。
【0015】
本開示の別の局面である管理装置は、第1通路と第2通路とを設定することができる。車両を駐車場へ搬送中の無人搬送車は、第1通路を走行する。また、車両を出庫場所へ搬送中の無人搬送車も、第1通路を走行する。車両から分離し、出庫場所から入庫場所へ移動している無人搬送車は、第2通路を走行する。第1通路と第2通路とは区分されている。
【0016】
そのため、本開示の別の局面である管理装置によれば、車両を搬送中の無人搬送車と、車両から分離した無人搬送車とが、同じ通路を走行することを減少させる。その結果、本開示の別の局面である管理装置は、第1通路及び第2通路における混雑を抑制でき、駐車及び出庫を効率的に行うことができる。
【0017】
(3)本開示の別の局面は、管理装置により、車両を搬送可能な無人搬送車を用いた自動バレー駐車が管理される駐車場設備である。
【0018】
駐車場設備は、入庫場所と、出庫場所と、駐車場と、前記入庫場所から前記駐車場を経て前記出庫場所に至る通路であって、前記無人搬送車が前記車両を前記入庫場所から前記駐車場へ搬送する際に走行するとともに、前記無人搬送車が前記車両を前記駐車場から前記出庫場所へ搬送する際に走行する通路である第1通路と、前記出庫場所から前記入庫場所に至り、前記第1通路とは区分されている通路であって、前記無人搬送車が前記出庫場所から前記入庫場所へ移動する際に走行する通路である第2通路と、を備える。
【0019】
本開示の別の局面である駐車場設備は、第1通路と第2通路とを設定することができる。車両を駐車場へ搬送中の無人搬送車は、第1通路を走行する。また、車両を出庫場所へ搬送中の無人搬送車も、第1通路を走行する。車両から分離し、出庫場所から入庫場所へ移動している無人搬送車は、第2通路を走行する。第1通路と第2通路とは区分されている。
【0020】
そのため、本開示の別の局面である駐車場設備によれば、車両を搬送中の無人搬送車と、車両から分離した無人搬送車とが、同じ通路を走行することを減少させる。その結果、本開示の別の局面である駐車場設備は、第1通路及び第2通路における混雑を抑制でき、駐車及び出庫を効率的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図2】管理装置、無人搬送車、及び自動バレー機能を備える車両の構成を表すブロック図である。
【
図3】管理装置が備える制御部の機能的構成を表すブロック図である。
【
図4】管理装置が実行する第1の駐車制御処理を表すフローチャートである。
【
図5】無人搬送車が実行する第1の駐車実行処理を表すフローチャートである。
【
図6】管理装置が実行する第1の出庫制御処理を表すフローチャートである。
【
図7】無人搬送車が実行する第1の出庫実行処理を表すフローチャートである。
【
図8】管理装置が実行する第2の出庫制御処理を表すフローチャートである。
【
図9】自動バレー機能を備える車両が実行する第2の出庫実行処理を表すフローチャートである。
【
図10】別形態の駐車場システムの構成を表す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本開示の例示的な実施形態について図面を参照しながら説明する。
<第1実施形態>
1.駐車場システム1の構成
駐車場システム1の構成を、
図1~
図3に基づき説明する。
図1に示すように、駐車場システム1は、入庫場所3と、出庫場所5と、空間6と、を備える。入庫場所3、出庫場所5、及び空間6は、駐車場設備に対応する。空間6は、入庫場所3及び出庫場所5に隣接している。例えば、空間6の一部に店舗22が存在する。店舗22は施設に対応する。空間6には、後述するように、第1駐車場7と、第2駐車場9と、第1通路11と、第2通路13とが仮想的に設定される。つまり、
図1では、便宜上、第1駐車場7、第2駐車場9、第1通路11、及び第2通路13を実線で区切って図示しているが、実際の路面上には白線等での区切りは無くても良い。
【0023】
入庫場所3は、入口15を介して公道17と接続している。車両18は、公道17から、入口15を通り、入庫場所3に入ることができる。車両18として、自動バレー機能を備えない車両18Aと、自動バレー機能を備える車両18Bとがある。自動バレー機能とは、自動運転により、入庫場所3から第1駐車場7又は第2駐車場9に走行し、駐車する機能と、第1駐車場7又は第2駐車場9から出庫場所5に走行する機能とを含む。
【0024】
入口15にゲート19が設けられている。ゲート19は、開の状態と、閉の状態とになることができる。ゲート19が開の状態のとき、車両18は入口15を通過できる。ゲート19が閉の状態のとき、車両18は入口15を通過できない。
【0025】
入庫場所3には、複数の無人搬送車21が配置されている。無人搬送車21の構成は後述する。入庫場所3と、店舗22の入口23とは、歩行者専用エリア20により結ばれている。入庫場所3に入庫した車両の乗員25は、車両18から降り、歩行者専用エリア20を通り、徒歩で入口23に進むことができる。
【0026】
出庫場所5は、出口27を介して公道29と接続している。車両18は、出庫場所5から、出口27を通り、公道29に進むことができる。出庫場所5と、入口23とは、歩行者専用エリア20により結ばれている。乗員25は、入口23から、歩行者専用エリア20を通り、徒歩で出庫場所5に進むことができる。
【0027】
図2に示すように、駐車場システム1は、管理装置39と、インフラ41と、第1端末43と、第2端末45と、を備える。
【0028】
管理装置39は、制御部47と、通信部49と、を備える。制御部47は、CPU51と、例えば、RAM又はROM等の半導体メモリ(以下、メモリ53とする)と、を有するマイクロコンピュータを備える。
【0029】
制御部47の各機能は、CPU51が非遷移的実体的記録媒体に格納されたプログラムを実行することにより実現される。この例では、メモリ53が、プログラムを格納した非遷移的実体的記録媒体に該当する。また、このプログラムが実行されることで、プログラムに対応する方法が実行される。なお、制御部47は、1つのマイクロコンピュータを備えてもよいし、複数のマイクロコンピュータを備えてもよい。
【0030】
制御部47は、
図3に示すように、設定ユニット54と、搬送制御ユニット55と、移動制御ユニット57と、検出ユニット59と、を備える。
【0031】
設定ユニット54は、空間6において、第1駐車場7、第2駐車場9、第1通路11、及び第2通路13を、仮想的に設定する。搬送制御ユニット55は、無人搬送車21を使用して、車両18を、入庫場所3から、第1通路11の少なくとも一部を経て、第1駐車場7又は第2駐車場9に搬送するとともに、車両18を、第1駐車場7又は第2駐車場9から、第1通路11の少なくとも一部を経て、出庫場所5に搬送する。移動制御ユニット57は、無人搬送車21を、出庫場所5から、第2通路13を経て、入庫場所3に移動させる。
【0032】
メモリ53には、駐車場システム1の内部の地図情報が記憶されている。地図情報は、障害物の位置を表す情報を含む。また、地図情報は、第1駐車場7及び第2駐車場9における区画の状態を表す情報を含む。区画の状態として、空いている状態(以下では空き状態とする)と、車両18によって占められている状態(以下では占有状態とする)とがある。
【0033】
通信部49は、無人搬送車21及び車両18Bと通信を行うことができる。通信部49と無人搬送車21との通信インターフェースと、通信部49と車両18Bとの通信インターフェースとは同じである。
【0034】
管理装置39は、ゲート19を制御することができる。第1駐車場7及び第2駐車場9において空き状態の区画が少ない場合、管理装置39はゲート19を閉の状態とする。第1駐車場7及び第2駐車場9において、空き状態の区画が十分ある場合、管理装置39はゲート19を開の状態とする。
【0035】
インフラ41は、駐車場システム1の内部の状況を表す情報(以下では駐車場内情報とする)を取得し、駐車場内情報を管理装置39に供給する。インフラ41は、駐車場システム1の内部を撮影するカメラ等を含む。駐車場内情報として、例えば、障害物の位置を表す情報、第1駐車場7及び第2駐車場9における区画の状態を表す情報等が挙げられる。
【0036】
第1端末43は、
図1に示すように、入庫場所3に設置されている。第1端末43は、乗員25による入力操作を受け付ける。第1端末43は、入力操作に応じた信号を管理装置39に出力する。
【0037】
第1端末43は、例えば、入力操作に応じて、駐車要求信号を出力する。駐車要求信号とは、入庫場所3にある車両18を、第1駐車場7又は第2駐車場9に搬送し、駐車することを要求する信号である。また、第1端末43は、例えば、入力操作に応じて、無人搬送車21又は車両18の識別情報を出力する。
【0038】
第2端末45は、
図1に示すように、出庫場所5に設置されている。第2端末45は、乗員25による入力操作を受け付ける。第2端末45は、入力操作に応じた信号を管理装置39に出力する。
【0039】
第2端末45は、例えば、入力操作に応じて、出庫要求信号、及び再駐車要求信号等を出力する。出庫要求信号とは、第1駐車場7又は第2駐車場9に駐車されている車両18を、出庫場所5に搬送することを要求する信号である。再駐車要求信号とは、出庫場所5に搬送された車両18を、第1駐車場7又は第2駐車場9に戻し、再び駐車することを要求する信号である。また、第2端末45は、例えば、入力操作に応じて、無人搬送車21又は車両18の識別情報を出力する。
【0040】
無人搬送車21は、例えば、その上に車両18が載置された状態(以下では載置状態とする)で走行することができる。また、無人搬送車21は、走行経路に沿って目標位置まで自動運転する機能を有する。無人搬送車21は、載置状態で、走行経路に沿って目標位置まで自動運転することにより、車両18を目標位置まで搬送することができる。
【0041】
図2に示すように、無人搬送車21は、制御部61と、センサ群63と、位置情報取得部65と、通信部67と、を備える。
【0042】
制御部61は、無人搬送車21の各部を制御する。自動運転の機能は、制御部61が行う制御により実現される。制御部61は、駐車場システム1の内部の地図情報を保持している。無人搬送車21は、自動運転を行うとき、例えば、地図情報を使用する。
【0043】
また、無人搬送車21は、地図情報を使用しなくてもよい。例えば、駐車場システム1の床面に所定間隔で2次元バーコードが描かれている。無人搬送車21は、その下面にカメラを備える。無人搬送車21は、カメラを用いて2次元バーコードを読みながら無人搬送車21の位置を認識し、管理装置39から経路指示を受ける。2次元バーコードとして、例えば、QRコード(登録商標)等が挙げられる。
【0044】
センサ群63は、無人搬送車21の周辺の状況を表す周辺情報を取得する。周辺情報の内容として、例えば、無人搬送車21の周辺に存在する障害物の位置等が挙げられる。センサ群63は、例えば、カメラ、ライダー等を含む。無人搬送車21は、自動運転を行うとき、周辺情報を使用する。
【0045】
位置情報取得部65は、無人搬送車21の位置情報を取得する。位置情報取得部65は、例えば、GPSシステムである。無人搬送車21は、自動運転を行うとき、位置情報を使用する。通信部67は、管理装置39と通信を行うことができる。
【0046】
車両18Bは、上述したように、自動バレー機能を備える。
図2に示すように、車両18Bは、制御部69と、センサ群71と、位置情報取得部73と、通信部75と、を備える。
【0047】
制御部69は、車両18Bの各部を制御する。自動運転の機能は、制御部69が行う制御により実現される。車両18Bは、管理装置39から、駐車場システム1の内部の地図情報を取得する。車両18Bは、自動運転を行うとき、管理装置39から取得した地図情報を使用する。
【0048】
センサ群71は、車両18Bの周辺の状況を表す周辺情報を取得する。周辺情報の内容として、例えば、車両18Bの周辺に存在する障害物の位置等が挙げられる。センサ群71は、例えば、カメラ、ライダー等を含む。車両18Bは、自動運転を行うとき、周辺情報を使用する。
【0049】
位置情報取得部73は、車両18Bの位置情報を取得する。位置情報取得部73は、例えば、GPSシステムである。車両18Bは、自動運転を行うとき、位置情報を使用する。通信部75は、管理装置39と通信を行うことができる。
【0050】
2.第1駐車場7、第2駐車場9、第1通路11、及び第2通路13の設定処理
管理装置39の設定ユニット54は、メモリ53に記憶された地図情報を用いて、空間6において、第1駐車場7、第2駐車場9、第1通路11、及び第2通路13を、仮想的に設定する。つまり、設定ユニット54は、空間6の地図情報を用いて、どのエリアをどの用途として用いるか、任意に設定可能である。
【0051】
第1駐車場7及び第2駐車場9は、それぞれ、複数の車両18を駐車可能な場所である。第1駐車場7及び第2駐車場9は店舗22に隣接している。
【0052】
設定ユニット54は、地図上において、第1駐車場7の内部に複数の区画の座標を設定する。その結果、設定ユニット54は、第1駐車場7の内部に、複数の区画を仮想的に設ける。それぞれの区画は、1台の車両18を駐車可能な領域である。設定ユニット54は、第2駐車場9の内部にも、第1駐車場7と同様に、複数の区画を仮想的に設ける。設定ユニット54は、地図上において、第1駐車場7の入口31と出口33とを設定し、また、第2駐車場9の入口35と出口37とを設定する。
【0053】
設定ユニット54は、第1通路11として、入庫場所3から、第1駐車場7及び第2駐車場9を経て、出庫場所5に至る通路を設定する。設定ユニット54は、入口31、出口33、入口35、及び出口37を、第1通路11に臨む位置に設定する。自動運転機能を有する車両18及び無人搬送車21は第1通路11を走行可能である。設定ユニット54は、第1通路11の幅を、車両18の幅より大きく、車両18の幅の2倍以下となるよう設定する。または、第1通路11の幅は、無人搬送車21の幅より大きく、無人搬送車21の幅の2倍以下としてもよい。設定ユニット54は、例えば、
図1に示すように、第1通路11を、第1駐車場7、第2駐車場9、及び店舗22の周囲を巡るように設定する。
【0054】
設定ユニット54は、第2通路13として、出庫場所5から入庫場所3に至る通路を設定する。車両18及び無人搬送車21は第2通路13を走行可能である。設定ユニット54は、第2通路13の幅を、車両18の幅より大きく、車両18の幅の2倍以下となるよう設定する。または、第2通路13の幅は、無人搬送車21の幅より大きく、無人搬送車21の幅の2倍以下であってもよい。設定ユニット54は、例えば、
図1に示すように、第2通路13を、第1通路11と隣接しつつ、第1通路11の周囲を巡るように設定する。
【0055】
3.管理装置39が実行する第1の駐車制御処理
管理装置39が実行する第1の駐車制御処理を、
図4に基づき説明する。第1の駐車制御処理は、無人搬送車21を使用して、車両18を、入庫場所3から、第1通路11の一部を経て、第1駐車場7又は第2駐車場9に搬送し、駐車させる処理である。
【0056】
第1の駐車制御処理は、第1端末43が、管理装置39に対し、駐車要求信号、及び、車両18の搬送に使用する無人搬送車21の識別情報を出力したときに開始される。
【0057】
なお、第1端末43が、管理装置39に対し、駐車要求信号、及び無人搬送車21の識別情報を出力するときの状況は、例えば、以下のとおりである。駐車予定の車両18は入庫場所3に入り、無人搬送車21の上に載置された状態となる。
【0058】
無人搬送車21は、例えば、車両18の下方に板状部材を差し込み、次に、板状部材を持ち上げる。その結果、車両18は無人搬送車21の上に載置された状態となる。また、例えば、車両18は、台の上に移動する。無人搬送車21は、その台の下に潜りこむ。次に、無人搬送車21は、台及び車両18を持ち上げる。その結果、車両18は無人搬送車21の上に載置された状態となる。
【0059】
次に、乗員25は、車両18から降り、第1端末43に対し、駐車要求信号に対応する入力操作を行うとともに、車両18の搬送に使用する無人搬送車21の識別情報を入力する。
【0060】
なお、第1の駐車制御処理における以下の説明と、後述する第1の駐車実行処理の説明とでは、特に断らない限り、無人搬送車21は、入力された識別情報に対応する無人搬送車21である。
【0061】
図4のステップ1では、搬送制御ユニット55及び検出ユニット59が、メモリ53に記憶された空間6の地図情報を用いて、駐車位置を選定する。検出ユニット59は、第1駐車場7又は第2駐車場9における個々の区画に対し、識別情報、地図上の位置座標、及び空きの状態であるか否かを管理している。選定する駐車位置は、第1駐車場7又は第2駐車場9における、空きの状態である区画である。検出ユニット59は、例えば、以下のようにして、それぞれの区画の状態を判断する。それぞれの区画の状態は駐車場の状態に対応する。車両18は、ある区画に駐車するとき、その区画の識別情報と、駐車開始の情報とを管理装置39に送る。また、車両18は、それまで駐車していた区画から出るとき、その区画の識別情報と、駐車終了の情報とを管理装置39に送る。駐車終了とは、例えば、その区画からの車両18の退出完了である。
【0062】
検出ユニット59は、車両18から送られた情報の履歴に基づき、それぞれの区画の状態を判断する。また、検出ユニット59は、インフラ41が供給する情報に基づき、それぞれの区画の状態を判断してもよい。
【0063】
空きの状態である区画が1のみである場合、搬送制御ユニット55は、その区画を駐車位置とする。空きの状態である区画が複数である場合、搬送制御ユニット55は、所定の基準に基づき、空きの状態である複数の区画の中から、1つの区画を駐車位置として選定する。基準として、例えば、入庫場所3に最も近い区画を選定するという基準、出庫場所5に最も近い区画を選定するという基準、空きの状態である区画が集まっているエリアにある区画を選定するという基準等がある。
【0064】
全ての区画が占有状態である場合、搬送制御ユニット55は、第1通路11又は第2通路13上の領域を駐車位置とする。
【0065】
ステップ3では、搬送制御ユニット55が、前記ステップ2で設定した走行経路を表す情報(以下では走行経路情報とする)を、通信部49を用いて送信する。後述するように、無人搬送車21は、走行経路情報を受信する。
【0066】
ステップ4では、通信部49が駐車完了通知を受信したか否かを搬送制御ユニット55が判断する。駐車完了通知は、無人搬送車21が駐車位置に駐車したとき、無人搬送車21が送信する通知である。駐車完了通知を受信した場合、本処理を終了する。駐車完了通知を受信しなかった場合、本処理はステップ4の前に戻る。
【0067】
4.無人搬送車21が実行する第1の駐車実行処理
無人搬送車21が実行する第1の駐車実行処理を、
図5に基づき説明する。第1の駐車実行処理は、第1の駐車制御処理に応じて、車両18を、入庫場所3から駐車位置まで搬送する処理である。
【0068】
ステップ11では、走行経路情報を通信部67が受信したか否かを制御部61が判断する。走行経路情報は、前記ステップ3において管理装置39が送信するものである。走行経路情報を受信した場合、本処理はステップ12に進む。走行経路情報を受信していない場合、本処理はステップ11の前に戻る。
【0069】
ステップ12では、制御部61が、走行経路情報と、予め保持している地図情報とを用いて、自動運転を開始する。自動運転により、無人搬送車21は、第1通路11を走行する。無人搬送車21が走行する方向は、常に、
図1に示す第1方向D1である。無人搬送車21は載置状態である。
【0070】
ステップ13では、駐車が完了したか否かを制御部61が判断する。駐車が完了するとは、駐車位置に無人搬送車21及び車両18が駐車することである。駐車が完了した場合、本処理はステップ14に進む。駐車が完了していない場合、本処理はステップ13の前に戻る。
【0071】
ステップ14では、制御部61は、通信部67を用いて、駐車完了通知を送信する。なお、管理装置39は、送信された駐車完了通知を受信する。駐車が完了した後、無人搬送車21は、例えば、次に搬送するべき車両18に向かうか、充電を行う。
【0072】
5.管理装置39が実行する第1の出庫制御処理
管理装置39が実行する第1の出庫制御処理を、
図6に基づき説明する。第1の出庫制御処理は、無人搬送車21を使用して、車両18を、駐車位置から、第1通路11の少なくとも一部を経て、出庫場所5に搬送する処理である。
【0073】
第1の出庫制御処理は、出庫のきっかけが発生したと管理装置39が判断した場合に開始される。なお、出庫のきっかけが発生したと管理装置39が判断する場合として、例えば、以下の第1の状況、第2の状況がある。
(第1の状況)
乗員25は、第2端末45に対し、出庫したい車両18の識別情報を入力し、出庫要求信号に対応する入力操作を行うとともに、車両18の搬送に使用する無人搬送車21の識別情報を入力する。第2端末45は、出庫要求信号、及び無人搬送車21の識別情報を管理装置39に出力する。管理装置39は、出庫のきっかけがあったと判断する。
(第2の状況)
乗員25は、携帯端末等を用いて、管理装置39に対し、出庫したい車両18の識別情報を入力し、出庫の予約を行う。出庫の予約は、出庫の予約時刻と、無人搬送車21の識別情報とを指定して行う。予約時刻になったとき、管理装置39は、出庫のきっかけがあったと判断する。
【0074】
なお、第1の出庫制御処理における以下の説明と、後述する第1の出庫実行処理の説明とでは、特に断らない限り、無人搬送車21は、入力された識別情報に対応する無人搬送車21であり、車両18は、入力された識別情報に対応する車両18である。
【0075】
ステップ21では、搬送制御ユニット55が、無人搬送車21の現在位置から車両18の駐車位置を経由し、出庫場所5まで移動するための走行経路を、地図情報を用いて設定する。例えば、無人搬送車21の現在位置が出庫場所5付近である場合、搬送制御ユニット55は、第2通路13を通って第2駐車場9へ進入し、車両18の駐車位置へ向かう第1の走行経路と、車両18の駐車位置から、第1通路11を通って出庫場所5へ向かう第2の走行経路とを設定する。搬送制御ユニット55は、走行経路として、第1通路11の中央及び第2通路13の中央を走行する経路を設定する。
【0076】
無人搬送車21の現在位置が、例えば、第1通路11、第2通路13、入庫場所3、第1駐車場7、又は第2駐車場9である場合も同様に、搬送制御ユニット55は、無人搬送車21の現在位置から、第1通路11又は第2通路13を通って第1駐車場7又は第2駐車場9へ進入し、車両18の駐車位置へ向かう第1の走行経路と、車両18の駐車位置から、第1通路11を通って出庫場所5へ向かう第2の走行経路とを設定することができる。
【0077】
無人搬送車21の現在位置が入庫場所3である場合、搬送制御ユニット55は、無人搬送車21の現在位置から、第1通路11を通って第1駐車場7又は第2駐車場9へ進入し、車両18の駐車位置へ向かう第1の走行経路を設定する。
【0078】
ステップ22では、搬送制御ユニット55が、前記ステップ21で設定した走行経路を表す走行経路情報を、通信部49を用いて、無人搬送車21へ送信する。後述するように、無人搬送車21は、走行経路情報を受信する。
【0079】
ステップ23では、通信部49が到着通知を受信したか否かを移動制御ユニット57が判断する。到着通知は、無人搬送車21が出庫場所5に到着したとき、無人搬送車21が送信する通知である。到着通知を受信した場合、本処理はステップ24に進む。到着通知を受信しなかった場合、本処理はステップ23の前に戻る。
【0080】
ステップ24では、出庫場所5にて乗員25を検出することなく、到着通知を受信した時刻から所定の時間が経過したか否かを移動制御ユニット57が判断する。なお、移動制御ユニット57はインフラ41を用いて乗員25を検出することができる。出庫場所5にて乗員25を検出することなく、到着通知を受信した時刻から所定の時間が経過した場合、本処理はステップ28に進む。乗員25を検出したか、所定の時間が未だ経過していない場合、本処理はステップ25に進む。
【0081】
ステップ25では、第2端末45から再駐車要求信号等を受信したか否かを移動制御ユニット57が判断する。再駐車要求信号等を受信した場合、本処理はステップ28に進む。再駐車要求信号等を受信しなかった場合、本処理はステップ26に進む。再駐車要求信号は、ユーザの入力操作に応じて第2端末45が管理装置39に出力する信号である。
【0082】
ステップ26では、それまで無人搬送車21に載置されていた車両18が出庫場所5から退出したか否か、あるいは、それまで無人搬送車21に載置されていた車両18が無人搬送車21から離脱したか否かを移動制御ユニット57が判断する。なお、移動制御ユニット57は、インフラ41を用いて、車両18が出庫場所5から退出したことを検出できる。車両18が出庫場所5から退出した場合、本処理はステップ27に進む。車両18が出庫場所5から未だ退出していない場合、本処理はステップ24に進む。
【0083】
ステップ27では、移動制御ユニット57が、車両18から離脱した無人搬送車21に対し、入庫場所3への移動の指示を、通信部49を用いて送信する。例えば、移動制御ユニット57は、無人搬送車21の現在位置である出庫場所5から第2通路13を通って入庫場所3へ向かう走行経路を表す走行経路情報を、無人搬送車21へ送信する。なお、ここでは、無人搬送車21の待機場所を入庫場所3付近として入庫場所3への移動指示を送信したが、例えば、移動制御ユニット57は、第1駐車場7、又は第1駐車場7の付近の待機場所への移動指示を送信してもよい。
【0084】
また、待機場所を、例えば、出庫場所5の付近とすることができる。待機場所が出庫場所5の付近である場合、待機していた無人搬送車21は、出庫要求信号があった場合、第2通路13を通り、駐車位置に向かうことができる。待機場所とは、無人搬送車21を使用していないときに無人搬送車21が存在する位置である。無人搬送車21を使用していないときとは、無人搬送車21に対し、入庫や出庫の指示が送られていないときである。
【0085】
ステップ28では、移動制御ユニット57が、無人搬送車21に対し、第1駐車場7又は第2駐車場9へ車両18を搬送する指示を、通信部49を用いて送信する。
【0086】
6.無人搬送車21が実行する第1の出庫実行処理
無人搬送車21が実行する第1の出庫実行処理を、
図7に基づき説明する。第1の出庫実行処理は、第1の出庫制御処理に応じて、車両18を、駐車位置から出庫場所5まで搬送する処理である。ここでは、第1駐車場7付近で待機していた無人搬送車21に対し、第1駐車場7に駐車された車両18を出庫させる場合について説明する。
【0087】
ステップ31では、走行経路情報を通信部67が受信したか否かを制御部61が判断する。走行経路情報は、前記ステップ22において管理装置39が送信するものである。通信部67は、例えば、現在位置から駐車位置への第1の走行経路と、駐車位置から第1通路11を通って出庫場所5へ到達する第2の走行経路とを表す走行経路情報を受信する。走行経路情報を受信した場合、本処理はステップ32に進む。走行経路情報を受信していない場合、本処理はステップ31の前に戻る。
【0088】
ステップ32では、制御部61が、走行経路情報と、予め保持している地図情報とを用いて、自動運転を開始する。受信した走行経路情報に基づき、無人搬送車21は、第1通路11を走行する。出庫する車両18を載置した無人搬送車21が走行する方向は、常に、
図1に示す第1方向D1である。
【0089】
ステップ33では、無人搬送車21が出庫場所5に到着したか否かを制御部61が判断する。出庫場所5に到着した場合、本処理はステップ34に進む。未だ出庫場所5に到着していない場合、本処理はステップ33の前に戻る。
【0090】
ステップ34では、制御部61は、通信部67を用いて、到着通知を送信する。なお、管理装置39は、送信された到着通知を受信する。
【0091】
ステップ35では、通信部67が第1駐車場7への搬送指示を受信したか否かを制御部61が判断する。なお、第1駐車場7への搬送指示は、前記ステップ28において管理装置39が送信するものである。通信部67は、搬送指示として、例えば、出庫場所5から第2通路13を通って第1駐車場7の駐車位置へ向かう走行経路を表す走行経路情報を受信する。第1駐車場7への搬送指示を受信した場合、本処理はステップ36に進む。第1駐車場7への搬送指示を受信していない場合、本処理はステップ37に進む。
【0092】
ステップ36では、制御部61は、無人搬送車21を、載置状態のまま、受信した走行経路情報に基づき、第1駐車場7へ走行させる。その結果、無人搬送車21は、車両18を、出庫場所5から、第1駐車場7へ搬送する。
【0093】
ステップ37では、通信部67が入庫場所3への移動の指示を受信したか否かを制御部61が判断する。なお、入庫場所3への移動の指示は、前記ステップ27において管理装置39が送信するものである。通信部67は、移動の指示として、例えば、出庫場所5から第2通路13を通って入庫場所3へ向かう走行経路を表す走行経路情報を受信する。
【0094】
ステップ38では、制御部61は、車両18から離脱した無人搬送車21を、出庫場所5から、第2通路13を経て、入庫場所3に移動させる。第2通路13における無人搬送車21の走行方向は、常に、
図1に示す第2方向D2である。
【0095】
7.管理装置39が実行する第2の駐車制御処理
管理装置39が実行する第2の駐車制御処理について説明する。第2の駐車制御処理は、車両18Bを、入庫場所3から、第1通路11の少なくとも一部を経て、第1駐車場7又は第2駐車場9に搬送し、駐車させる処理である。
【0096】
第2の駐車制御処理は、第1端末43が、管理装置39に対し、駐車要求信号、及び車両18Bの識別情報を出力したときに開始される。
【0097】
なお、第1端末43が、管理装置39に対し、駐車要求信号、及び車両18Bの識別情報を出力するときの状況は、例えば、以下のとおりである。駐車予定の車両18Bは入庫場所3に入り停車する。次に、乗員25は、車両18Bから降り、第1端末43に対し、駐車要求信号に対応する入力操作を行うとともに、車両18Bの識別情報を入力する。
【0098】
第2の駐車制御処理は、基本的には、第1の駐車制御処理と同様である。ただし、第2の駐車制御処理では、無人搬送車21ではなく、車両18Bを制御する。つまり、車両18Bは、無人搬送車21と同様の自動運転機能を備えている車両である。また、第2の駐車制御処理では、前記ステップ3において、走行経路情報に加えて、駐車場システム1の内部の地図情報も供給する。車両18Bは、自動運転を行うとき、供給された地図情報を使用する。
【0099】
8.車両18Bが実行する第2の駐車実行処理
車両18Bが実行する第2の駐車実行処理を説明する。第2の駐車実行処理は、第2の駐車制御処理に応じて、車両18Bが、入庫場所3から駐車位置まで走行する処理である。車両18Bは、管理装置39から、入庫場所3から第1通路11を通って第1駐車場7の駐車位置へ向かう走行経路を表す走行経路情報を受信する。第2の駐車実行処理において、車両18Bは、受信した走行経路情報に基づき、第1通路11を走行する。第2の駐車実行処理において車両18Bが走行する方向は、常に、
図1に示す第1方向D1である。
【0100】
第2の駐車実行処理は、基本的には第1の駐車実行処理と同様である。制御部69は制御部61と同様の処理を行う。センサ群71はセンサ群63と同様の処理を行う。位置情報取得部73は、位置情報取得部65と同様の処理を行う。通信部75は通信部67と同様の処理を行う。
【0101】
ただし、車両18Bは、走行経路情報に加えて、駐車場システム1の内部の地図情報も、管理装置39から受信する。車両18Bは、自動運転を行うとき、受信した地図情報を使用する。
【0102】
9.管理装置39が実行する第2の出庫制御処理
管理装置39が実行する第2の出庫制御処理を、
図8に基づき説明する。第2の出庫制御処理は、車両18Bを、駐車位置から、第1通路11の少なくとも一部を経て、出庫場所5に走行させる処理である。
【0103】
第2の出庫制御処理は、出庫のきっかけが発生したと管理装置39が判断した場合に開始される。なお、出庫のきっかけが発生したと管理装置39が判断する場合として、例えば、以下の第3の状況、第4の状況がある。
(第3の状況)
乗員25は、第2端末45に対し、出庫要求信号に対応する入力操作を行うとともに、車両18Bの識別情報を入力する。第2端末45は、出庫要求信号、及び車両18Bの識別情報を管理装置39に出力する。管理装置39は、出庫のきっかけがあったと判断する。
(第4の状況)
乗員25は、携帯端末等を用いて、管理装置39に対し、出庫の予約を行う。出庫の予約は、出庫の予約時刻と、車両18Bの識別情報とを指定して行う。予約時刻になったとき、管理装置39は、出庫のきっかけがあったと判断する。
【0104】
なお、第2の出庫制御処理における以下の説明と、後述する第2の出庫実行処理の説明とでは、特に断らない限り、車両18Bは、入力された識別情報に対応する車両18Bである。
【0105】
ステップ41では、搬送制御ユニット55が、車両18Bの駐車位置から出庫場所5までの走行経路を、地図情報を用いて設定する。
【0106】
ステップ42では、搬送制御ユニット55が、前記ステップ41で設定した走行経路を表す走行経路情報と、地図情報とを、通信部49を用いて送信する。後述するように、車両18Bは、走行経路情報及び地図情報を受信する。
【0107】
ステップ43では、通信部49が到着通知を受信したか否かを移動制御ユニット57が判断する。到着通知は、車両18Bが出庫場所5に到着したとき、車両18Bが送信する通知である。到着通知を受信した場合、本処理はステップ44に進む。到着通知を受信しなかった場合、本処理はステップ43の前に戻る。
【0108】
ステップ44では、出庫場所5にて乗員25を検出することなく、到着通知を受信した時刻から所定の時間が経過したか否かを移動制御ユニット57が判断する。なお、移動制御ユニット57はインフラ41を用いて乗員25を検出することができる。出庫場所5にて乗員25を検出することなく、到着通知を受信した時刻から所定の時間が経過した場合、本処理はステップ47に進む。乗員25を検出したか、所定の時間が未だ経過していない場合、本処理はステップ45に進む。
【0109】
ステップ45では、第2端末45から再駐車要求信号等を受信したか否かを移動制御ユニット57が判断する。再駐車要求信号等を受信した場合、本処理はステップ46に進む。再駐車要求信号等を受信しなかった場合、本処理はステップ47に進む。
【0110】
ステップ46では、車両18Bが出口27の方向に走行したか否かを移動制御ユニット57が判断する。移動制御ユニット57は、インフラ41が供給する情報に基づき、車両18Bが出口27の方向に走行したか否かを判断することができる。車両18Bが出口27の方向に走行した場合、本処理は終了する。車両18Bが出口27の方向に走行していない場合、本処理はステップ44に進む。
【0111】
ステップ47では、移動制御ユニット57が、車両18Bに対し、第1駐車場7又は第2駐車場9へ走行する指示を、通信部49を用いて送信する。
【0112】
10.車両18Bが実行する第2の出庫実行処理
車両18Bが実行する第2の出庫実行処理を、
図9に基づき説明する。第2の出庫実行処理は、第2の出庫制御処理に応じて、車両18Bを、駐車位置から出庫場所5まで走行させる処理である。
【0113】
ステップ51では、走行経路情報及び地図情報を通信部75が受信したか否かを制御部69が判断する。走行経路情報及び地図情報は、前記ステップ42において管理装置39が送信するものである。走行経路情報及び地図情報を受信した場合、本処理はステップ52に進む。走行経路情報及び地図情報を受信していない場合、本処理はステップ51の前に戻る。
【0114】
ステップ52では、制御部69が、走行経路情報及び地図情報を用いて、自動運転を開始する。自動運転により、車両18Bは、第1通路11を走行する。車両18Bが走行する方向は、常に、
図1に示す第1方向D1である。
【0115】
ステップ53では、車両18Bが出庫場所5に到着したか否かを制御部69が判断する。出庫場所5に到着した場合、本処理はステップ54に進む。未だ出庫場所5に到着していない場合、本処理はステップ53の前に戻る。
【0116】
ステップ54では、制御部69は、通信部75を用いて、到着通知を送信する。なお、管理装置39は、送信された到着通知を受信する。
【0117】
ステップ55では、通信部75が駐車場への搬送指示を受信したか否かを制御部69が判断する。なお、駐車場への走行指示は、前記ステップ47において管理装置39が送信するものである。駐車場への走行指示を受信した場合、本処理はステップ56に進む。駐車場への走行指示を受信していない場合、本処理はステップ55の前に戻る。
【0118】
ステップ56では、制御部69は、車両18Bを、第1駐車場7又は第2駐車場9へ走行させる。
【0119】
11.駐車場システム1が奏する効果
(1A)駐車場システム1において、車両18を第1駐車場7又は第2駐車場9へ搬送中の無人搬送車21と、第1駐車場7又は第2駐車場9へ走行中の車両18Bとは、第1通路11を走行する。また、車両18を出庫場所5へ搬送中の無人搬送車21と、出庫場所5へ走行中の車両18Bとは、第1通路11を走行する。
【0120】
駐車場システム1において、車両18から分離し、出庫場所5から入庫場所3へ移動する無人搬送車21は、第2通路13を走行する。駐車場システム1では、第1通路11と第2通路13とは区分されている。
【0121】
そのため、駐車場システム1によれば、車両18を搬送中の無人搬送車21、及び車両18Bと、車両18から分離した無人搬送車21とが、同じ通路を走行することが生じ難い。その結果、駐車場システム1は、第1通路11及び第2通路13における混雑を抑制でき、駐車及び出庫を効率的に行うことができる。
【0122】
(1B)駐車場システム1は、第1通路11における無人搬送車21及び車両18Bの走行方向を第1方向D1に限定する。また、駐車場システム1は、第2通路13における無人搬送車21の走行方向を第2方向D2に限定する。そのため、駐車場システム1は、第1通路11及び第2通路13における混雑を一層抑制できる。
【0123】
(1C)第1通路11の幅及び第2通路13の幅は、それぞれ、無人搬送車21の幅の2倍以下である。そのため、駐車場システム1が占める面積を抑制できる。
【0124】
(1D)駐車場システム1は、第1駐車場7及び第2駐車場9の状態を検出することができる。第1駐車場7及び第2駐車場9が満杯である場合、駐車場システム1は、第1通路11又は第2通路13上の領域を駐車位置とする。そのため、第1駐車場7及び第2駐車場9が満杯である場合、駐車場システム1は、車両18を、第1通路11又は第2通路13上の領域に搬送し、駐車する。その結果、駐車場システム1は、一層多くの車両18を駐車させることができる。満杯とは、第1駐車場7及び第2駐車場9における全ての区画が占有状態であることを意味する。
<第2実施形態>
1.第1実施形態との相違点
第2実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、相違点について以下に説明する。なお、第1実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
【0125】
第2実施形態は、第1実施形態と比較して、以下の点で相違する。
図10に示すように、第2実施形態の駐車場システム1は、駅75及び駅ビル77に直結する。駅75側に入庫場所3が存在し、駅75と反対側に出庫場所5が存在する。また、第2実施形態の駐車場システム1は立体的な駐車場システムであり、入庫場所3及び出庫場所5が存在する階(以下ではA階とする)と、第1駐車場7及び第2駐車場9が存在する階(以下ではB階とする)とが異なる。A階は、B階よりも上の階であってもよいし、B階よりも下の階であってもよい。A階は、例えば、1階である。B階は、例えば、2~5階である。
【0126】
設定ユニット54は、第1通路11aを、A階及びB階にそれぞれ設定する。A階及びB階における第1通路11aの位置は、駐車場システム1のうち、
図10における左上の位置であって、外周側の位置である。
【0127】
設定ユニット54は、第1通路11bを、A階及びB階にそれぞれ設定する。A階及びB階における第1通路11bの位置は、駐車場システム1のうち、
図10における右下の位置であって、外周側の位置である。
【0128】
A階及びB階における第1通路11aの位置と、A階及びB階における第1通路11bの位置とは、駐車場システム1の対角線上にある。
【0129】
A階の第1通路11aとB階の第1通路11aとは、スロープ又は昇降機により接続されている。A階の第1通路11bとB階の第1通路11bとは、スロープ又は昇降機により接続されている。
【0130】
設定ユニット54は、第2通路13aを、A階及びB階にそれぞれ設定する。A階及びB階における第2通路13aの位置は、駐車場システム1のうち、
図10における右上の位置であって、外周側の位置である。
【0131】
設定ユニット54は、第2通路13bを、A階及びB階にそれぞれ設定する。A階及びB階における第2通路13bの位置は、駐車場システム1のうち、
図10における左下の位置であって、外周側の位置である。
【0132】
A階及びB階における第2通路13aの位置と、A階及びB階における第2通路13bの位置とは、駐車場システム1の対角線上にある。
【0133】
A階の第2通路13aとB階の第2通路13aとは、スロープ又は昇降機により接続されている。A階の第2通路13bとB階の第2通路13bとは、スロープ又は昇降機により接続されている。
【0134】
本実施形態において、第1通路11a及び第2通路13aは下りの方向にのみ通行可能な一方通行である。第1通路11b及び第2通路13bは上りの方向にのみ通行可能な一方通行である。設定ユニット54は、入庫場所3及び出庫場所5が存在するA階と、第1駐車場7及び第2駐車場9が存在するB階との関係に応じて、第1通路11a、11b及び第2通路13a、13bの位置及び移動方向を設定する。歩行者専用エリア20は、入庫場所3及び出庫場所5と、駅75とを結んでいる。
【0135】
無人搬送車21が車両18を載せて入庫場所3から第1駐車場7又は第2駐車場9の駐車位置へ向かう場合、搬送制御ユニット55は、例えば、入庫場所3から第1通路11bを通って上り、駐車位置へ向かう走行経路を表す走行経路情報を無人搬送車21に送信する。無人搬送車21が車両18を出庫させる場合、搬送制御ユニット55は、例えば、駐車位置から第1通路11aを通って下り、出庫場所5へ向かう走行経路を表す走行経路情報を無人搬送車21に送信する。駐車位置は、例えば、3階の第1駐車場7又は第2駐車場9の駐車位置である。
【0136】
出庫場所5にて車両18を降ろした無人搬送車21が次の車両18を入庫させる場合、移動制御ユニット57は、出庫場所5から第2通路13bを通って上り、第2通路13aを通って下り、入庫場所3へ向かう走行経路を表す走行経路情報を無人搬送車21に送信する。
【0137】
2.駐車場システム1が奏する効果
以上詳述した第2実施形態によれば、前述した第1実施形態の効果を奏し、さらに、以下の効果を奏する。
【0138】
(2A)第2実施形態の駐車場システム1では、入庫場所3及び出庫場所5が存在するA階と、第1駐車場7及び第2駐車場9が存在するB階とが異なる。そのため、敷地が狭い場合でも、駐車場システム1を建設することができる。
<他の実施形態>
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
【0139】
(1)時間帯と混雑の状況に応じて、一時的に、入庫場所3及び出庫場所5の両方を、入庫場所、又は出庫場所にしてもよい。例えば、駐車場システム1に隣接する店舗の開店直後等、入庫する車両18が出庫する車両18に比べて多い場合は、入庫場所3及び出庫場所5の両方を、入庫場所とすることができる。また、例えば、駐車場システム1に隣接する店舗の閉店間際等、出庫する車両18が入庫する車両18に比べて多い場合は、入庫場所3及び出庫場所5の両方を、入庫場所とすることができる。
【0140】
(2)第1駐車場7及び第2駐車場9は、入庫場所3及び出庫場所5とは異なる階にあってもよい。その場合、第1通路11及び第2通路13に、スロープ又は昇降機を設けることができる。
【0141】
(3)第1端末43及び第2端末45は、乗員25が携帯可能な端末であってもよい。
【0142】
(4)管理装置39の機能の一部又は全部を、制御部61が実現してもよい。
【0143】
(5)第1通路11及び第2通路13は、第1駐車場7及び第2駐車場9の中を通っていてもよい。
【0144】
(6)駐車場システム1は、第1駐車場7及び第2駐車場9のうちの1方を備えていなくてもよい。
【0145】
(7)本開示に記載の制御部47及びその手法は、コンピュータプログラムにより具体化された一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。あるいは、本開示に記載の制御部47及びその手法は、一つ以上の専用ハードウェア論理回路によってプロセッサを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。もしくは、本開示に記載の制御部47及びその手法は、一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリと一つ以上のハードウェア論理回路によって構成されたプロセッサとの組み合わせにより構成された一つ以上の専用コンピュータにより、実現されてもよい。また、コンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されるインストラクションとして、コンピュータ読み取り可能な非遷移有形記録媒体に記憶されてもよい。制御部47に含まれる各部の機能を実現する手法には、必ずしもソフトウェアが含まれている必要はなく、その全部の機能が、一つあるいは複数のハードウェアを用いて実現されてもよい。
【0146】
(8)上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。
【0147】
(9)上述した駐車場システム1の他、当該駐車場システム1を構成要素とするさらに上位のシステム、制御部47、61、69としてコンピュータを機能させるためのプログラム、このプログラムを記録した半導体メモリ等の非遷移的実態的記録媒体、駐車支援方法等、種々の形態で本開示を実現することもできる。