(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-21
(45)【発行日】2022-11-30
(54)【発明の名称】アンテナ装置、無線送信機、無線受信機、無線通信システム、及びアンテナ径調整方法
(51)【国際特許分類】
H01Q 19/17 20060101AFI20221122BHJP
H04B 7/04 20170101ALI20221122BHJP
【FI】
H01Q19/17
H04B7/04
(21)【出願番号】P 2021527460
(86)(22)【出願日】2020-05-14
(86)【国際出願番号】 JP2020019213
(87)【国際公開番号】W WO2020255594
(87)【国際公開日】2020-12-24
【審査請求日】2021-11-26
(31)【優先権主張番号】P 2019112170
(32)【優先日】2019-06-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【国等の委託研究の成果に係る記載事項】(出願人による申告)平成31年度、総務省研究開発委託「ミリ波帯における大容量伝送を実現するOAMモード多重伝送技術の研究開発」産業技術力強化法第17条の適用を受ける特許出願
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】宮元 裕章
【審査官】岸田 伸太郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-033108(JP,A)
【文献】特開2017-224988(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0372398(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01Q 19/17
H04B 7/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
対向するアンテナ装置に向けて送信される無線信号を放出する複数のアンテナ素子を備え、
前記複数のアンテナ素子は、それぞれ、円形の中心側から半径方向に沿って前記無線信号を出力する放射器と、前記放射器から出力された無線信号を前記対向するアンテナ装置に向けて反射する反射器とを有し、
前記円形の中心と前記反射器における前記無線信号を反射する箇所との間の距離が、前記円形の半径方向に沿って調整可能に構成されるアンテナ装置。
【請求項2】
前記反射器は、前記円形の半径方向に沿って変位可能に配置される請求項1に記載のアンテナ装置。
【請求項3】
前記反射器は、円形面に対して所定角度で傾斜する反射面を有し、
前記反射器と前記放射器との相対的な位置を変化させることで、前記円形の中心と前記反射器における前記無線信号を反射する箇所との間の距離が調整可能に構成される請求項1に記載のアンテナ装置。
【請求項4】
前記アンテナ素子は、前記放射器から出力された無線信号を反射して前記反射器に入射させるパラボラ反射器を更に有する請求項1から3何れか1項に記載のアンテナ装置。
【請求項5】
前記無線信号はOAM(Orbital Angular Momentum)モード無線信号である請求項1から
4何れか1項に記載のアンテナ装置。
【請求項6】
対向するアンテナ装置から送信される無線信号を受信する複数のアンテナ素子を備え、
前記複数のアンテナ素子は、それぞれ、前記無線信号を円形の中心側に半径方向に沿って反射する反射器と、前記反射器を介して前記無線信号が入力される放射器とを有し、
前記円形の中心と前記反射器における前記無線信号を反射する箇所との間の距離が、前記円形の半径方向に沿って調整可能に構成されるアンテナ装置。
【請求項7】
対向する無線受信機に向けて送信される無線信号を生成する無線信号生成手段と、
前記無線信号を送信するアンテナユニットとを備え、
前記アンテナユニットは、前記無線信号を放出する複数のアンテナ素子を有し、
前記複数のアンテナ素子は、それぞれ、円形の中心側から半径方向に沿って前記無線信号を出力する放射器と、前記放射器から出力された無線信号を前記対向する無線受信機のアンテナに向けて反射する反射器とを有し、
前記円形の中心と前記反射器における前記無線信号を反射する箇所との間の距離が、前記円形の半径方向に沿って調整可能に構成される、無線送信機。
【請求項8】
対向する無線送信機から無線信号を受信するアンテナユニットと、
前記無線信号から送信信号を復調する無線信号処理手段とを備え、
前記アンテナユニットは、前記無線信号を受信する複数のアンテナ素子を有し、
前記複数のアンテナ素子は、それぞれ、前記無線信号を円形の中心側に半径方向に沿って反射する反射器と、前記反射器を介して前記無線信号が入力される放射器とを有し、
前記円形の中心と前記反射器における前記無線信号を反射する箇所との間の距離が、前記円形の半径方向に沿って調整可能に構成される、無線受信機。
【請求項9】
無線信号を生成する無線信号生成手段、及び前記無線信号を送信する送信アンテナユニットとを有する無線送信機と、
前記送信アンテナユニットから送信された無線信号を受信する受信アンテナユニット、及び前記無線信号を復調する無線信号処理手段を有する無線受信機とを備え、
前記送信アンテナユニットは、前記無線信号を放出する複数の送信アンテナ素子を有し、該複数の送信アンテナ素子は、それぞれ、円形の中心側から半径方向に沿って前記無線信号を出力する放射器と、前記放射器から出力された無線信号を前記受信アンテナユニットに向けて反射する反射器とを有し、前記円形の中心と前記反射器における前記無線信号を反射する箇所との間の距離が、前記円形の半径方向に沿って調整可能に構成され、
前記受信アンテナユニットは、前記無線信号を受信する複数の受信アンテナ素子を有し、該複数の受信アンテナ素子は、それぞれ、前記無線信号を円形の中心側に半径方向に沿って反射する反射器と、前記反射器を介して前記無線信号が入力される放射器とを有し、前記円形の中心と前記反射器における前記無線信号を反射する箇所との間の距離が、前記円形の半径方向に沿って調整可能に構成される、無線通信システム。
【請求項10】
複数の放射器から円形の中心側から半径方向に沿って放出される無線信号を反射し、前記無線信号を対向するアンテナ装置に向けて放射する複数の反射器における前記無線信号を反射する箇所と、前記円形の中心との間の距離を、前記円形の半径方向に沿って変化させることで、アンテナ径を調整するアンテナ径調整方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、アンテナ装置、無線送信機、無線受信機、無線通信システム、及びアンテナ径調整方法に関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信システムにおいて、電磁波の軌道角運動量(OAM:Orbital Angular Momentum)を利用して電磁波を多重させ、伝送容量を増大させる技術が提案されている。OAMを有する電磁波は、UCA(Uniform Circular Array)アンテナを用いて生成可能である。OAMを有する電磁波では、同一位相の電磁波の軌跡が進行方向に対してらせん状になる。電磁波が1波長進む間のらせんの回転数はOAMモードと呼ばれる。各OAMモードは互いに干渉することがない。このため、各OAMモードは、同一の周波数及び時間に重ね合わせて伝送し、分離することが可能である。OAMモード多重伝送技術は、そのような性質を利用して、同一系路上で電磁波の空間多重化を行う技術である。
【0003】
関連技術として、特許文献1は、OAMモード多重伝送に用いられる無線アンテナを開示する。特許文献1に記載の無線アンテナは、1次放射器、及びパラボラ鏡面部を有する。1次放射器は、OAMを有する電磁波を形成するためのらせん状ビーム(第1のらせん状ビーム)を形成して出力する。1次放射器から出力された第1のらせん状ビームは、パラボラ鏡面部で反射し、第2のらせん状ビームとして一定方向に送信される。パラボラ鏡面部は、第1のらせん状ビームが有する第1の電磁界分布を拡大し、第1の電磁界分布より大きい第2の電磁界分布を有する第2のらせん状ビームを形成して出力する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、OAMモード多重伝送に用いられるアンテナは、無線信号の伝送距離に応じて最適なアンテナアレイ径が変化する。特許文献1では、アンテナ径は、パラボラ鏡面部の径で決まるため、1次放射器と組み合わせて使用するパラボラ鏡面部を取り替えることで、同一の1次放射器を用いつつ、所望のアンテナ径を実現できる。しかしながら、特許文献1では、パラボラ鏡面部を交換せずにアンテナ径を任意に調整することはできない。
【0006】
本開示は、上記事情に鑑み、部品交換をしなくても、アンテナ径を調整することが可能なアンテナ装置、アンテナ径調整方法、無線送信機、無線受信機、及び無線通信システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本開示は、第1の態様として、対向するアンテナ装置に向けて送信される無線信号を放出する複数のアンテナ素子を備え、前記複数のアンテナ素子は、それぞれ、円形の中心側から半径方向に沿って前記無線信号を出力する放射器と、前記放射器から出力された無線信号を前記対向するアンテナ装置に向けて反射する反射器とを有し、前記円形の中心と前記反射器における前記無線信号を反射する箇所との間の距離が、前記円形の半径方向に沿って調整可能に構成されるアンテナ装置を提供する。
【0008】
本開示は、第2の態様として、対向するアンテナ装置から送信される無線信号を受信する複数のアンテナ素子を備え、前記複数のアンテナ素子は、それぞれ、前記無線信号を円形の中心側に半径方向に沿って反射する反射器と、前記反射器を介して前記無線信号が入力される放射器とを有し、前記円形の中心と前記反射器における前記無線信号を反射する箇所との間の距離が、前記円形の半径方向に沿って調整可能に構成されるアンテナ装置を提供する。
【0009】
本開示は、第3の態様として、対向する無線受信機に向けて送信される無線信号を生成する無線信号生成手段と、前記無線信号を送信するアンテナユニットとを備え、前記アンテナユニットは、前記無線信号を放出する複数のアンテナ素子を有し、前記複数のアンテナ素子は、それぞれ、円形の中心側から半径方向に沿って前記無線信号を出力する放射器と、前記放射器から出力された無線信号を前記対向する無線受信機のアンテナに向けて反射する反射器とを有し、前記円形の中心と前記反射器における前記無線信号を反射する箇所との間の距離が、前記円形の半径方向に沿って調整可能に構成される、無線送信機を提供する。
【0010】
本開示は、第4の態様として、対向する無線送信機から無線信号を受信するアンテナユニットと、前記無線信号から送信信号を復調する無線信号処理手段とを備え、前記アンテナユニットは、前記無線信号を受信する複数のアンテナ素子を有し、前記複数のアンテナ素子は、それぞれ、前記無線信号を円形の中心側に半径方向に沿って反射する反射器と、前記反射器を介して前記無線信号が入力される放射器とを有し、前記円形の中心と前記反射器における前記無線信号を反射する箇所との間の距離が、前記円形の半径方向に沿って調整可能に構成される、無線受信機を提供する。
【0011】
本開示は、第5の態様として、無線信号を生成する無線信号生成手段、及び前記無線信号を送信する送信アンテナユニットとを有する無線送信機と、前記送信アンテナユニットから送信された無線信号を受信する受信アンテナユニット、及び前記無線信号を復調する無線信号処理手段を有する無線受信機とを備え、前記送信アンテナユニットは、前記無線信号を放出する複数の送信アンテナ素子を有し、該複数の送信アンテナ素子は、それぞれ、円形の中心側から半径方向に沿って前記無線信号を出力する放射器と、前記放射器から出力された無線信号を前記受信アンテナユニットに向けて反射する反射器とを有し、前記円形の中心と前記反射器における前記無線信号を反射する箇所との間の距離が、前記円形の半径方向に沿って調整可能に構成され、前記受信アンテナユニットは、前記無線信号を受信する複数の受信アンテナ素子を有し、該複数の受信アンテナ素子は、それぞれ、前記無線信号を円形の中心側に半径方向に沿って反射する反射器と、前記反射器を介して前記無線信号が入力される放射器とを有し、前記円形の中心と前記反射器における前記無線信号を反射する箇所との間の距離が、前記円形の半径方向に沿って調整可能に構成される、無線通信システムを提供する。
【0012】
本開示は、第6の態様として、複数の放射器から円形の中心側から半径方向に沿って放出される無線信号を反射し、前記無線信号を対向するアンテナ装置に向けて放射する複数の反射器における前記無線信号を反射する箇所と、前記円形の中心との間の距離を、前記円形の半径方向に沿って変化させることで、アンテナ径を調整するアンテナ径調整方法を提供する。
【発明の効果】
【0013】
本開示に係るアンテナ装置、アンテナ径調整方法、無線送信機、無線受信機、及び無線通信システムは、部品交換をしなくても、アンテナ径を調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本開示に係るアンテナ装置の概略的な構成を示すブロック図。
【
図2】アンテナ装置の一部を円形面に平行な方向から見た側面図。
【
図3】本開示の第1実施形態に係る無線通信システムを示すブロック図。
【
図4】無線送信機の詳細な構成例を示すブロック図。
【
図5】無線受信機の詳細な構成例を示すブロック図。
【
図8】アンテナ装置の一部を円形面に平行な方向から見た側面図。
【
図9】アンテナ径が53cmの場合のOAMモード無線信号の受信特性とリンク距離との関係を示すグラフ。
【
図10】アンテナ径が47cmの場合のOAMモード無線信号の受信特性とリンク距離との関係を示すグラフ。
【
図11】本開示の第2実施形態に係るアンテナ装置を正面から見た正面図。
【
図12】アンテナ装置の一部を円形面に平行な方向から見た側面図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本開示の実施の形態の説明に先立って、本開示の概要を説明する。
図1は、本開示に係るアンテナ装置の概略的な構成を示す。アンテナ装置10は、複数の放射器11と、複数の反射器12とを有する。各放射器11及び各反射器12は、アンテナ素子を構成する。別の言い方をすると、アンテナ装置10は、複数のアンテナ素子を有する。アンテナ装置10は、対向する受信側のアンテナ装置に向けて無線信号を放出する。あるいは、アンテナ装置10は、対向する送信側のアンテナ装置から無線信号を受信する。アンテナ装置10は、無線信号の送信及び受信の双方を行ってもよい。
【0016】
図2は、アンテナ装置の一部を円形面に平行な方向から見た側面図である。放射器11は、円形の中心の近傍に配置される。各放射器11は、送信時、無線信号を、円形の中心側から半径方向に沿って、反射器12に向けて出力する。反射器12は、放射器11から出力された無線信号を、対向するアンテナ装置に向けて反射する。反射器12は、受信時は、対向するアンテナ装置から送信された無線信号を、円形の中心側に半径方向に沿って、放射器11に向けて反射する。各放射器11は、反射器12を介して、無線信号を受信する。
【0017】
アンテナ装置10は、円形の中心と、反射器12における無線信号を反射する箇所との間の距離が、円形の半径方向に沿って調整可能に構成される。
図1及び
図2に示される構成では、アンテナ装置10は、反射器12の位置が円形の半径方向に沿って調整可能に構成される。反射器12の位置を変更し、放射器11と反射器12との間の距離を変化させることで、アンテナ装置10のアンテナ径を調整することができる。
【0018】
本実施形態では、アンテナ装置10において、円形の中心と、反射器12における無線信号を反射する箇所との間の距離が調整可能である。
図1に示される構成では、反射器12の位置を調整することで、調整可能範囲において、アンテナ径を任意に調整できる。従って、本開示では、部品交換をしなくても、アンテナ径を調整することができる。
【0019】
以下、図面を参照しつつ、本開示の実施の形態を説明する。
図3は、本開示の第1実施形態に係る無線通信システムを示す。無線通信システム100は、無線送信機101、及び無線受信機102を有する。無線通信システム100は、例えばモバイルバックホール回線における無線通信に利用され得る。
【0020】
無線送信機101は、無線信号生成部110、及びアンテナ部111を有する。無線信号生成部(無線信号生成手段)110は、対向する無線受信機102に向けて送信される無線信号を生成する。アンテナ部(アンテナユニット)111は、無線信号を送信する。無線受信機102は、アンテナ部120、及び無線信号処理部121を有する。アンテナ部120は、対向する無線送信機101から無線信号を受信する。無線信号処理部(無線信号処理手段)121は、無線信号から送信信号を復調する。
【0021】
図4は、無線送信機101の詳細な構成例を示す。無線信号生成部110は、IF(Intermediate Frequency)ユニット201と、RF(Radio Frequency)ユニット202とを有する。IFユニット201は、複数の変調部211、OAMモード信号多重部212、複数のDAC(Digital to Analog Converter)213、及び複数のIF信号処理部214を有する。RFユニット202は、複数のアップコンバータ221を有する。
【0022】
アンテナ部111は、複数のアンテナ素子(送信アンテナ素子)112を有する。IFユニット201は、各アンテナ素子112に対応して、DAC213及びIF信号処理部214を有する。またRFユニット202は、各アンテナ素子112に対応して、アップコンバータ221を有する。
【0023】
IFユニット201において、各変調部211は、所定の変調方式に従って送信信号を変調し、変調信号(ベースバンド信号)を生成する。OAMモード信号多重部(OAMモード信号多重手段)212は、複数の変調信号を複数のOAMモードに多重化する。OAMモード信号多重部212は、各アンテナ素子112から送信されるOAMモード信号を出力する。変調部211及びOAMモード信号多重部212は、例えばデジタル信号処理部として構成される。
【0024】
各DAC213は、OAMモード信号をデジタル信号からアナログ信号に変換する。各IF信号処理部214は、OAMモード信号をIF信号に変換する。各IF信号処理部214は、増幅器及びフィルタを含んでいてもよく、IF信号の増幅、及びIF信号に対するフィルタリングなどを行ってもよい。各IF信号処理部214は、IF信号を、例えばIFユニット201とRFユニット202とを接続するケーブルを介して、RFユニット202に出力する。
【0025】
RFユニット202において、各アップコンバータ221は、IF信号をRF信号(無線信号)に変換する。各アップコンバータ221は、IF信号を、例えばミリ波帯の無線信号に変換する。各アップコンバータ221と各アンテナ素子112とは、例えば導波管などを用いて接続されている。各アップコンバータ221は、変換した無線信号を各アンテナ素子112に出力する。各アンテナ素子112は、無線信号(OAMモード無線信号)を送信する。なお、OAMモード信号の生成、及びその送信は公知であり、それら詳細な説明は省略する。
【0026】
図5は、無線受信機102の詳細な構成例を示す。無線信号処理部121は、RFユニット301とIFユニット302とを有する。RFユニット301は、複数のダウンコンバータ311を有する。IFユニット302は、複数のIF信号処理部321、複数のADC(Analog to Digital Converter)322、OAMモード信号分離部333、及び複数の復調部334を有する。
【0027】
アンテナ部120は、複数のアンテナ素子(受信アンテナ素子)122を有する。RFユニット301は、各アンテナ素子122に対応して、ダウンコンバータ311を有する。各アンテナ素子122は、対向する無線送信機101のアンテナ素子112(
図4を参照)から送信された無線信号(OAMモード無線信号)を受信する。各アンテナ素子122と各ダウンコンバータ311とは、例えば導波管などを用いて接続されている。各ダウンコンバータ311は、アンテナ素子122で受信された無線信号を、IF信号にダウンコンバートする。各ダウンコンバータ311は、IF信号を、例えばRFユニット301とIFユニット302とを接続するケーブルを介して、IFユニット302に出力する。
【0028】
IFユニット302は、各アンテナ素子122に対応して、IF信号処理部321、及びADC322を有する。各IF信号処理部321は、IF信号をベースバンド信号に変換する。各IF信号処理部321は、増幅器及びフィルタなどを含んでいてもよく、IF信号の増幅、及びIF信号に対するフィルタリングなどを行ってもよい。ADC322は、アナログのベースバンド信号をデジタル信号に変換する。OAMモード信号分離部(OAMモード信号分離手段)333は、複数のOAMモードに多重化された複数の信号を分離する。各復調部334は、分離された信号を復調し、送信側で変調された信号を復元する。なお、OAMモード信号の受信、及びその分離は公知であり、それら詳細な説明は省略する。
【0029】
なお、無線送信機101は、無線信号を送信するだけでなく、無線信号を受信してもよい。また、無線受信機102は、無線信号を受信するだけでなく、無線信号を送信してもよい。その場合、無線送信機101は、無線信号生成部110に加えて、無線信号処理部121を有していればよい。また、無線受信機102は、無線信号処理部121に加えて、無線信号生成部110を有していればよい。無線送信機101及び無線受信機102が、無線信号の送受信を行う場合、アンテナ部111及び120は、無線信号の送信と受信の双方に用いられ得る。
【0030】
図6、
図7、及び
図8は、アンテナ装置の構成例を示す。
図6は、アンテナ装置130を斜め方向から見た斜視図である。
図7は、アンテナ装置130を正面から見た正面図である。
図8は、アンテナ装置130の一部を円形面に平行な方向から見た側面図である。アンテナ装置130は、送信側のアンテナ部(送信アンテナユニット)111及び受信側のアンテナ部(受信アンテナユニット)120として用いることができる。なお、以下では主にアンテナ装置130が送信側のアンテナ部111として用いられる場合を説明する。アンテナ装置130が受信側のアンテナ部120として用いられる場合の説明は、無線信号の方向が反対になる点を除けば、アンテナ装置130が送信側のアンテナ部111として用いられる場合の説明と同様である。
【0031】
アンテナ装置130は、信号放射部131、及び複数の反射板132を有する。アンテナ装置130は、無線信号の放射点が円形状に配列された円形アレイアンテナとして構成される。
図6に示されるように、本実施形態において、アンテナ装置130は、RFユニット202と一体に構成されていてもよい。また、アンテナ装置130は、受信側のRFユニット301(
図5を参照)と一体に構成されていてもよい。アンテナ装置130は、
図1のアンテナ装置10に対応する。信号放射部131は
図1の放射器11に対応し、反射板132は
図1の反射器12に対応する。
【0032】
信号放射部131は、円形の中心の近傍に配置される。信号放射部131は、円形の中心の近傍から、円形の半径方向に沿って無線信号を出力する。
図8に示されるように、信号放射部131は、複数の放射器133と複数のパラボラ反射器134とを有する。複数の放射器133及び複数のパラボラ反射器134は、例えば円形アレイアンテナの中心と同心円の円周上に等間隔で配置される。
【0033】
各放射器133は、導波管などを用いてRFユニット202のアップコンバータ221(
図4を参照)に接続されている。または、各放射器133は、導波管などを用いてRFユニット301のダウンコンバータ311(
図5を参照)と接続される。各放射器133は、例えばホーンアンテナとして構成される。各放射器133は、例えば円形面に垂直な方向に、無線信号を出力する。
【0034】
各パラボラ反射器134は、各放射器133から出力された無線信号を、例えば円形面と平行な方向に反射する。パラボラ反射器134は、無線信号を反射し、反射した無線信号を、反射板132に平面波として入射させる。反射板132は、入射した無線信号を、対向する、受信側のアンテナ装置に向けて反射する。反射板132は、例えば、無線信号を円形面に対して垂直な方向に平面波として反射する。反射板132、放射器133、及びパラボラ反射器134は、
図4のアンテナ素子112に対応する。
【0035】
本実施形態では、反射板132は、その位置が、円形の半径方向に沿って調整可能に構成される。反射板132の位置を変更することで、アンテナ装置130において、無線信号が出力される位置を変更することができる。調整後、反射板132は、例えばねじなどの固定具を使用して位置決めされる。
【0036】
各反射板132の位置は、所望のアンテナ径が得られるように調整される。例えば、
図8に示されるように、各反射板132の位置は、円形の中心からφ1/2だけ離れた位置に調整される。その場合、アンテナ装置130から出力される無線信号は、アンテナ径がφ1の円形アレイアンテナから出力された場合と等価となる。各反射板132の位置は、円形の中心からφ2/2だけ離れた位置に調整できる。その場合、アンテナ装置130から出力される無線信号は、アンテナ径がφ2の円形アレイアンテナから出力された場合と等価となる。
【0037】
ここで、アンテナ径と伝送距離(リンク距離)との関係を説明する。各OAMモードの無線信号の受信特性は、円形アレイアンテナにおけるアンテナ径と、伝送距離とに応じて変化する。ここで、伝送距離は、例えば互いに対向する2つのアンテナの間の距離を意味する。アンテナ径が一定である場合、ある伝送距離では良好な受信特性が得られるものの、別の伝送距離では良好な受信特性が得られない場合がある。
【0038】
図9は、アンテナ径が53cmの場合のOAMモード無線信号の受信特性とリンク距離との関係を示す。ここでは、受信特性として、SINR(Signal to Interference plus Noise power Ratio)が用いられる。
図9に示されるグラフにおいて、縦軸はSINR(dB)を示し、横軸はリンク距離(m)を示す。シミュレーションを用い、アンテナ径が53cmの場合の各リンク距離におけるSINRを求めると、
図9に示される結果が得られた。
【0039】
図9を参照すると、例えば、OAMモード多重伝送においてモード0からモード4までの計5つのOAMモードを多重化する場合、リンク距離40mの場合に、各OAMモードのSINRの差が少ないことがわかる。従って、この場合、アンテナ径が53cmのアンテナを用い、リンク距離40mにて無線通信を行うことで、良好な受信特性で、無線通信が可能となる。一方、リンク距離が32mの場合、特にモード1のSINRが劣化する。5つ全てのOAMモードについて良好な受信特性でOAMモード多重伝送を行うためには、アンテナ径が異なるアンテナを使用する必要がある。
【0040】
図10は、アンテナ径が47cmの場合のOAMモード無線信号の受信特性とリンク距離との関係を示す。
図10に示されるグラフにおいて、縦軸はSINR(dB)を示し、横軸はリンク距離(m)を示す。シミュレーションを用い、アンテナ径が47cmの場合の各リンク距離におけるSINRを求めると、
図10に示される結果が得られた。
図10を参照すると、アンテナ径が47cmのアンテナを用いる場合、リンク距離が32mの場合に、各OAMモードのSINRの差が少ないことがわかる。従って、リンク距離が32mの場合には、アンテナ径が47cmのアンテナを用いることで、良好な受信特性で、無線通信が可能となる。
【0041】
上記したように、伝送距離が40mの場合、良好な受信特性で無線通信が可能となるアンテナ径は53cmであり、伝送距離が32mの場合、良好な受信特性で無線通信が可能となるアンテナ径は47cmである。作業者は、伝送距離が40mの場合、アンテナ部111及び120において、各反射板132の位置を、円形の中心から26.5cm離れた位置に移動させる。この場合、アンテナ部111及び120を、それぞれ、アンテナ径が53cmのアンテナとして使用することができる。一方、伝送距離が32mの場合、作業者は、アンテナ部111及び120において、各反射板132の位置を、円形の中心から23.5cm離れた位置に移動させる。この場合、アンテナ部111及び120を、それぞれ、アンテナ径が47cmのアンテナとして使用することができる。
【0042】
本実施形態では、アンテナ部111及び120において、反射板132の円形の半径方向における位置が調整可能に構成される。反射板132の位置を変更することで、円形面における無線信号の放射位置を変更することができ、アンテナ径を変更することができる。ここで、無線信号を出力する放射器そのものを円形の半径方向に沿って移動可能とした場合でも、アンテナ径の変更は可能である。しかしながら、各放射器は付随するRFユニットなどと導波管を用いて接続されていることがある。このため、各放射器を半径方向に移動させることは困難である。また、特許文献1では、パラボラ鏡面部を取り替えることで所望のアンテナ径を実現できる。しかしながら、特許文献1では、アンテナ径の変更には部品交換が必要である。本実施形態では、放射器133の位置を固定したままで、また、部品交換を伴わずに、アンテナ径の調整が可能である。
【0043】
次いで、本開示の第2実施形態を説明する。
図11及び
図12は、本開示の第2実施形態に係るアンテナ装置を示す。
図11は、アンテナ装置130aを正面から見た正面図である。
図12は、アンテナ装置130aの一部を円形面に平行な方向から見た側面図である。本実施形態に係るアンテナ装置130aでは、円形面に対して所定角度で傾斜する反射面を有する反射板132aが使用される。アンテナ装置130aは、円形面に対して垂直な方向における反射板132aと信号放射部131との相対的な位置を変化させることで、信号放射部131と反射板132aにおける無線信号を反射する箇所との間の距離が調整可能に構成される。他の点は、第1実施形態と同様でよい。
【0044】
本実施形態において、例えば信号放射部131を構成する放射器133及びパラボラ反射器134は、円形面に垂直な方向に変位可能に構成される。各反射板132aにおいて、無線信号が反射する位置は、放射器133及びパラボラ反射器134の円形面に垂直な方向における位置に応じて変化する。例えば、放射器133及びパラボラ反射器134が、円形の中心からφ1/2だけ離れた位置で無線信号が反射する位置に調整された場合、アンテナ装置130aのアンテナ径をφ1にすることができる。また、放射器133及びパラボラ反射器134が、円形の中心からφ2/2だけ離れた位置で無線信号が反射する位置に調整された場合、アンテナ装置130aのアンテナ径をφ2にすることができる。
【0045】
本実施形態では、アンテナ装置130aは、信号放射部131と反射板132aとの円形面に垂直な方向における相対的な位置が変更可能に構成される。信号放射部131及び反射板132aの少なくとも一方を移動し、両者の相対的な位置を変更することで、円形の中心と反射板132aにおいて無線信号が反射する箇所との間の距離を変更することができる。従って、本実施形態においても、部品交換を伴わずに、アンテナ径の調整が可能である。
【0046】
なお、上記各実施形態において、アンテナ装置において反射板が円形面に垂直な方向に無線信号を反射する例を説明したが、本開示はこれには限定されない。反射板は、対向する無線受信機側で送信された信号の受信が可能であれば、必ずしも厳密に円形面に対して垂直方向に無線信号を反射する必要はない。例えば、
図8において、反射板132は、円形面に対して垂直な方向から少し傾いた角度に無線信号を反射してもよい。
【0047】
また、上記各実施形態では、放射器133が円形面に対して垂直方向に無線信号を放射し、パラボラ反射器134が円形面に対して平行に無線信号を反射する例を説明したが、本開示はこれには限定されない。各実施形態において、アンテナ装置は、反射板から円形面に対して垂直に近い角度で無線信号を放出すればよく、放射器133が無線信号を放射する方向、及びパラボラ反射器134が無線信号を反射する方向は、特に上記した組み合わせには限定されない。
【0048】
以上、本開示の実施形態を詳細に説明したが、本開示は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で上記実施形態に対して変更や修正を加えたものも、本開示に含まれる。
【0049】
例えば、上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
【0050】
[付記1]
対向するアンテナ装置に向けて送信される無線信号を放出する複数のアンテナ素子を備え、
前記複数のアンテナ素子は、それぞれ、円形の中心側から半径方向に沿って前記無線信号を出力する放射器と、前記放射器から出力された無線信号を前記対向するアンテナ装置に向けて反射する反射器とを有し、
前記円形の中心と前記反射器における前記無線信号を反射する箇所との間の距離が、前記円形の半径方向に沿って調整可能に構成されるアンテナ装置。
【0051】
[付記2]
前記反射器は、前記円形の半径方向に沿って変位可能に配置される付記1に記載のアンテナ装置。
【0052】
[付記3]
前記反射器は、円形面に対して所定角度で傾斜する反射面を有し、
前記反射器と前記放射器との相対的な位置を変化させることで、前記円形の中心と前記反射器における前記無線信号を反射する箇所との間の距離が調整可能に構成される付記1に記載のアンテナ装置。
【0053】
[付記4]
前記アンテナ素子は、前記放射器から出力された無線信号を反射して前記反射器に入射させるパラボラ反射器を更に有する付記1から3何れか1つに記載のアンテナ装置。
【0054】
[付記5]
前記放射器はホーンアンテナを含む付記1から4何れか1つに記載のアンテナ装置。
【0055】
[付記6]
中間周波数信号を無線周波数信号に変換し、前記複数のアンテナ素子のそれぞれに無線信号を供給するRF(Radio Frequency)ユニットを更に有する付記1から5何れか1つに記載のアンテナ装置。
【0056】
[付記7]
前記無線信号はOAM(Orbital Angular Momentum)モード無線信号である付記1から6何れか1つに記載のアンテナ装置。
【0057】
[付記8]
前記放射器は、前記円形の中心と同心円の円周上に等間隔で配置される付記1から7何れか1つに記載のアンテナ装置。
【0058】
[付記9]
前記放射器は、前記反射器を介して前記対向するアンテナ装置から送信された無線信号を受信する付記1から8何れか1つに記載のアンテナ装置。
【0059】
[付記10]
対向するアンテナ装置から送信される無線信号を受信する複数のアンテナ素子を備え、
前記複数のアンテナ素子は、それぞれ、前記無線信号を円形の中心側に半径方向に沿って反射する反射器と、前記反射器を介して前記無線信号が入力される放射器とを有し、
前記円形の中心と前記反射器における前記無線信号を反射する箇所との間の距離が、前記円形の半径方向に沿って調整可能に構成されるアンテナ装置。
【0060】
[付記11]
対向する無線受信機に向けて送信される無線信号を生成する無線信号生成手段と、
前記無線信号を送信するアンテナユニットとを備え、
前記アンテナユニットは、前記無線信号を放出する複数のアンテナ素子を有し、
前記複数のアンテナ素子は、それぞれ、円形の中心側から半径方向に沿って前記無線信号を出力する放射器と、前記放射器から出力された無線信号を前記対向する無線受信機のアンテナに向けて反射する反射器とを有し、
前記円形の中心と前記反射器における前記無線信号を反射する箇所との間の距離が、前記円形の半径方向に沿って調整可能に構成される、無線送信機。
【0061】
[付記12]
前記無線信号生成手段は、複数の信号を複数のOAM(Orbital Angular Momentum)モードに多重化するOAMモード信号多重手段を含む付記11に記載の無線送信機。
【0062】
[付記13]
対向する無線送信機から無線信号を受信するアンテナユニットと、
前記無線信号から送信信号を復調する無線信号処理手段とを備え、
前記アンテナユニットは、前記無線信号を受信する複数のアンテナ素子を有し、
前記複数のアンテナ素子は、それぞれ、前記無線信号を円形の中心側に半径方向に沿って反射する反射器と、前記反射器を介して前記無線信号が入力される放射器とを有し、
前記円形の中心と前記反射器における前記無線信号を反射する箇所との間の距離が、前記円形の半径方向に沿って調整可能に構成される、無線受信機。
【0063】
[付記14]
前記無線信号処理手段は、複数のOAM(Orbital Angular Momentum)モードに多重化された複数の信号を分離するOAMモード信号分離手段を含む付記13に記載の無線受信機。
【0064】
[付記15]
無線信号を生成する無線信号生成手段、及び前記無線信号を送信する送信アンテナユニットとを有する無線送信機と、
前記送信アンテナユニットから送信された無線信号を受信する受信アンテナユニット、及び前記無線信号を復調する無線信号処理手段を有する無線受信機とを備え、
前記送信アンテナユニットは、前記無線信号を放出する複数の送信アンテナ素子を有し、該複数の送信アンテナ素子は、それぞれ、円形の中心側から半径方向に沿って前記無線信号を出力する放射器と、前記放射器から出力された無線信号を前記受信アンテナユニットに向けて反射する反射器とを有し、前記円形の中心と前記反射器における前記無線信号を反射する箇所との間の距離が、前記円形の半径方向に沿って調整可能に構成され、
前記受信アンテナユニットは、前記無線信号を受信する複数の受信アンテナ素子を有し、該複数の受信アンテナ素子は、それぞれ、前記無線信号を円形の中心側に半径方向に沿って反射する反射器と、前記反射器を介して前記無線信号が入力される放射器とを有し、前記円形の中心と前記反射器における前記無線信号を反射する箇所との間の距離が、前記円形の半径方向に沿って調整可能に構成される、無線通信システム。
【0065】
[付記16]
前記無線信号生成手段は、複数の信号を複数のOAM(Orbital Angular Momentum)モードに多重化するOAMモード信号多重手段を含み、
前記無線信号処理手段は、前記複数のOAMモードに多重化された前記複数の信号を分離するOAMモード信号分離手段を含む付記15に記載の無線通信システム。
【0066】
[付記17]
複数の放射器から円形の中心側から半径方向に沿って放出される無線信号を反射し、前記無線信号を対向するアンテナ装置に向けて放射する複数の反射器における前記無線信号を反射する箇所と、前記円形の中心との間の距離を、前記円形の半径方向に沿って変化させることで、アンテナ径を調整するアンテナ径調整方法。
【0067】
この出願は、2019年6月17日に出願された日本出願特願2019-112170を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
【符号の説明】
【0068】
10:アンテナ装置
11:放射器
12:反射器
100:無線通信システム
101:無線送信機
102:無線受信機
110:無線信号生成部
111、120:アンテナ部
112、122:アンテナ素子
121:無線信号処理部
130:アンテナ装置
131:信号放射部
132:反射板
133:放射器
134:パラボラ反射器
201:IFユニット
202:RFユニット
211:変調部
212:OAMモード信号多重部
214:IF信号処理部
221:アップコンバータ
301:RFユニット
302:IFユニット
311:ダウンコンバータ
321:IF信号処理部
333:OAMモード信号分離部
334:復調部