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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-21
(45)【発行日】2022-11-30
(54)【発明の名称】基板接合構造
(51)【国際特許分類】
   H05K 1/14 20060101AFI20221122BHJP
   H05K 3/36 20060101ALI20221122BHJP
【FI】
H05K1/14 C
H05K3/36 B
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2022523323
(86)(22)【出願日】2021-12-20
(86)【国際出願番号】 JP2021047007
【審査請求日】2022-04-19
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003199
【氏名又は名称】弁理士法人高田・高橋国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】板本 裕光
【審査官】鹿野 博司
(56)【参考文献】
【文献】特開昭59-041894(JP,A)
【文献】特開2017-003655(JP,A)
【文献】国際公開第2016/203774(WO,A1)
【文献】特開2012-105104(JP,A)
【文献】国際公開第2019/043933(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05K 1/14
H05K 3/36
H05K 1/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレキシブル基板と、
前記フレキシブル基板の上面に並べて設けられた第1の導電パターン及び第1のGNDパターンと、
前記フレキシブル基板の下面に並べて設けられた第2の導電パターン及び第2のGNDパターンと、
プリント基板と、
前記プリント基板の上面に並べて設けられた第3の導電パターン及び第3のGNDパターンと、
前記第2の導電パターンと前記第3の導電パターンを接合し、前記第2のGNDパターンと前記第3のGNDパターンを接合するはんだとを備え、
前記フレキシブル基板を貫通して前記第1及び第2のGNDパターンをつなぐスルーホールが設けられ、
前記第2の導電パターンが延在する延在方向において、はんだ接合された前記第2の導電パターンと前記第3の導電パターンの端部が、前記スルーホールに対応する位置にあり、かつ前記スルーホールの端部からずれていることを特徴とする基板接合構造。
【請求項2】
前記スルーホールに前記はんだが充填されていることを特徴とする請求項1に記載の基板接合構造。
【請求項3】
前記スルーホールに金属が充填されていることを特徴とする請求項1に記載の基板接合構造。
【請求項4】
前記スルーホールは、前記延在方向に沿った長辺を有する長方形であり、
前記延在方向において、前記はんだ接合された前記第2の導電パターンと前記第3の導電パターンの端部は前記スルーホールの前記長辺の中心に位置することを特徴とする請求項1~3の何れか1項に記載の基板接合構造。
【請求項5】
前記フレキシブル基板に塗布されたソルダーレジストを更に備えることを特徴とする請求項1~4の何れか1項に記載の基板接合構造。
【請求項6】
前記第3のGNDパターンの先端部において前記プリント基板の側面にキャスタレーションが設けられていることを特徴とする請求項1~5の何れか1項に記載の基板接合構造。
【請求項7】
前記はんだ接合された前記第2の導電パターンと前記第3の導電パターンから前記第2の導電パターンが延びる方向とは反対側に前記フレキシブル基板が折り曲げられていることを特徴とする請求項1~6の何れか1項に記載の基板接合構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、基板接合構造に関する。
【背景技術】
【0002】
光モジュールなどにおいて、フレキシブル基板のパターンとプリント基板のパターンがはんだ接合される。フレキシブル基板のパターンの断線は、パターンのはんだ接合部の端部で発生しやすい。そこで、断線を防ぐために、パターンを覆うカバーレイフィルムに凸部を設けてフレキシブル基板が曲がる箇所からはんだ接合部の端部をずらすことが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】日本特開2017-3655号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、カバーレイフィルムの製造公差は大きいため、製造時にカバーレイフィルムがずれやすい。このため、フレキシブル基板が曲がる箇所からはんだ接合部の端部が十分にずれず、パターンが断線するという問題があった。
【0005】
本開示は、上述のような課題を解決するためになされたもので、その目的はパターンの断線を防止することができる基板接合構造を得るものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る基板接合構造は、フレキシブル基板と、前記フレキシブル基板の上面に並べて設けられた第1の導電パターン及び第1のGNDパターンと、前記フレキシブル基板の下面に並べて設けられた第2の導電パターン及び第2のGNDパターンと、プリント基板と、前記プリント基板の上面に並べて設けられた第3の導電パターン及び第3のGNDパターンと、前記第2の導電パターンと前記第3の導電パターンを接合し、前記第2のGNDパターンと前記第3のGNDパターンを接合するはんだとを備え、前記フレキシブル基板を貫通して前記第1及び第2のGNDパターンをつなぐスルーホールが設けられ、前記第2の導電パターンが延在する延在方向において、はんだ接合された前記第2の導電パターンと前記第3の導電パターンの端部が、前記スルーホールに対応する位置にあり、かつ前記スルーホールの端部からずれていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本実施の形態では、フレキシブル基板を貫通して第1及び第2のGNDパターンをつなぐスルーホールを設けている。スルーホールの製造公差は小さい。第2の導電パターンが延在する延在方向において、第2の導電パターンと第3の導電パターンのはんだ接合部の端部が、スルーホールに対応する位置にあり、かつスルーホールの端部からずれている。フレキシブル基板が曲がった際の応力集中点はスルーホールの端部となり、はんだ接合部の端部に応力がかからなくなるため、断線を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施の形態1に係るフレキシブル基板の上下面とプリント基板の上面を示す図である。
図2】実施の形態1に係る基板接合構造を示す上面図である。
図3図2のI-IIに沿った断面図である。
図4】実施の形態1に係る光半導体装置を示す回路図である。
図5】フレキシブル基板を用いた光半導体装置のパッケージと駆動回路の接続構造を示す断面図である。
図6】実施の形態1に係る基板接合構造を含む光半導体装置の変形例を示す回路図である。
図7】実施の形態1に係る基板接合構造を含む光半導体装置の変形例を示す回路図である。
図8】実施の形態1に係る基板接合構造を含む光半導体装置の変形例を示す回路図である。
図9】比較例に係るフレキシブル基板の上下面とプリント基板の上面を示す図である。
図10】実施の形態2に係るフレキシブル基板の上下面を示す図である。
図11】ソルダーレジストを設けずはんだ接合したフレキシブル基板の下面を示す図である。
図12】ソルダーレジストを設けてはんだ接合したフレキシブル基板の下面を示す図である。
図13】実施の形態3に係るフレキシブル基板の上下面とプリント基板の上面を示す図である。
図14】実施の形態3に係る基板接合構造を示す上面図である。
図15図14のI-IIに沿った断面図である。
図16】実施の形態3に係るフレキシブル基板の上面とプリント基板の変形例1,2の上面を示す図である。
図17】実施の形態4に係るフレキシブル基板の上下面とプリント基板の上面を示す図である。
図18】実施の形態4に係る基板接合構造を示す上面図である。
図19図18のI-IIに沿った断面図である。
図20】実施の形態5に係るフレキシブル基板の上下面を示す図である。
図21】実施の形態5に係るフレキシブル基板の製造工程を示す断面図である。
図22】実施の形態5に係るフレキシブル基板の製造工程を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
実施の形態に係る基板接合構造について図面を参照して説明する。同じ又は対応する構成要素には同じ符号を付し、説明の繰り返しを省略する場合がある。
【0010】
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係るフレキシブル基板の上下面とプリント基板の上面を示す図である。フレキシブル基板1の上面に導電パターン2及びGNDパターン3が互いに平行に並べて設けられている。フレキシブル基板1の下面に導電パターン4及びGNDパターン5が互いに平行に並べて設けられている。プリント基板6の上面に導電パターン7及びGNDパターン8が互いに平行に並べて設けられている。
【0011】
導電パターン2,4,7とGNDパターン3,5,8は銅箔であり、表面に金めっきが施されている。
【0012】
フレキシブル基板1を貫通して導電パターン2,4をつなぐスルーホール9が設けられている。フレキシブル基板1を貫通してGNDパターン3,5をつなぐスルーホール10及び長方形のスルーホール11が設けられている。なお、スルーホール11は楕円形又はひし形でもよい。
【0013】
図2は、実施の形態1に係る基板接合構造を示す上面図である。図3は、図2のI-IIに沿った断面図である。基板接合構造はフレキシブル基板1とプリント基板6をはんだ接合したものである。はんだ12が、位置合わせしたフレキシブル基板1の導電パターン4とプリント基板6の導電パターン7を接合し、GNDパターン5とGNDパターン8を接合する。接合時に、フレキシブル基板1の先端部をプリント基板6の図1の点線Aの位置に揃え、フレキシブル基板1の導電パターン4とプリント基板6の導電パターン7の端部を点線Bの位置に揃える。
【0014】
スルーホール9にはんだ12が充填されて上面側の導電パターン2と下面側の導電パターン4が電気的に接続されている。同様にスルーホール10,11にはんだ12が充填されてフレキシブル基板1の上面側のGNDパターン3と下面側のGNDパターン5が電気的に接続されている。なお、はんだ12の濡れ広がり性を向上させるためにスルーホール9,10,11の側面にメタライズを行っているが、メタライズは無くてもよい。
【0015】
導電パターン4が延在する延在方向において、導電パターン4と導電パターン7のはんだ接合部の端部が、スルーホール11に対応する位置にあり、かつスルーホール11の端部からずれている(図1の点線Bを参照)。はんだ接合部の端部がスルーホール11の長辺の中心に位置することが好ましい。なお、スルーホール11の長辺の中心位置を例えばプリント基板6の基板端又は導電パターン7の端部にしてもよい。
【0016】
図4は、実施の形態1に係る光半導体装置を示す回路図である。光半導体装置13のパッケージ14と駆動回路15はフレキシブル基板1を介して接続されている。光半導体装置13はTOSA(Transmitter Optical Sub-Assembly)である。光半導体装置13において、発光素子LD、終端抵抗R1、コンデンサC1及び抵抗R2がパッケージ14内部に配置されている。発光素子LDは、例えばEML-LD(Electro-absorption Modulator Laser Diode)である。発光素子LDが抵抗R2に並列接続されている。コンデンサC1及び終端抵抗R1が、互いに直列に接続され、発光素子LD及び抵抗R2に並列接続されている。発光素子LDのアノードは駆動回路15に接続され、カソードはGNDに接続されている。駆動回路15から供給された高周波の変調電気信号に応じて発光素子LDが発光する。なお、駆動回路15側から終端抵抗R1、コンデンサC1の順に配置してもよい。
【0017】
図5は、フレキシブル基板を用いた光半導体装置のパッケージと駆動回路の接続構造を示す断面図である。フレキシブル基板1の一端と駆動回路15との接続に本実施の形態の基板接合構造が適用されている。ただし、フレキシブル基板1の他端とパッケージ14のパターン16との接続に本実施の形態の基板接合構造を適用してもよい。
【0018】
図6から図8は、実施の形態1に係る基板接合構造を含む光半導体装置の変形例を示す回路図である。図6は抵抗R2が無く、図7は抵抗R2及びコンデンサC1が無い場合である。
【0019】
図8の光半導体装置13はROSA(Receiver Optical Sub-Assembly)である。光半導体装置13のパッケージ14と信号回路17との間はフレキシブル基板1で接続されている。光半導体装置13において、受光素子18、コンデンサC2、抵抗R3、トランスインピーダンスアンプ19がパッケージ14内部に配置されている。受光素子18は、例えばAPD(Avalanche Photo Diode)である。受光素子18のアノードは抵抗R3を介して給電回路20に接続され、カソードはトランスインピーダンスアンプ19の入力に接続されている。トランスインピーダンスアンプ19の出力はフレキシブル基板1を介して信号回路17に接続されている。コンデンサCは受光素子18と並列に接続されている。また、コンデンサC2、抵抗R3、トランスインピーダンスアンプ19の何れか又は全てを省略してもよい。
【0020】
続いて、本実施の形態の効果を比較例と比較して説明する。図9は、比較例に係るフレキシブル基板の上下面とプリント基板の上面を示す図である。パターンの断線を防ぐために、フレキシブル基板1の上面において導電パターン2を覆うカバーレイフィルム21に凸部を設けて、フレキシブル基板1が曲がる箇所からはんだ接合部の端部をずらしている。しかし、カバーレイフィルム21の製造公差には、貼り合わせ公差に加え、接着剤のはみだしも含まれる。従って、カバーレイフィルム21の製造公差は±400um程度と大きい。このため、フレキシブル基板1が曲がる箇所からはんだ接合部の端部が十分にずれず、表面の導電パターン2又は裏面のGNDパターン5が断線する場合がある。
【0021】
これに対して、本実施の形態では、フレキシブル基板1を貫通してGNDパターン3,5をつなぐスルーホール11を設けている。スルーホール11はドリル加工又はレーザー加工により形成されるため、スルーホール11の製造公差は±50~100umと小さい。フレキシブル基板1とプリント基板6とをはんだ12により接合した際にスルーホール11にはんだ12が充填される。導電パターン4が延在する延在方向において、導電パターン4と導電パターン7のはんだ接合部の端部が、スルーホール11に対応する位置にあり、スルーホール11の端部からずれている。フレキシブル基板1が曲がった際の応力集中点はスルーホール11の端部(図3の点線Cを参照)となり、はんだ接合部の端部に応力がかからなくなるため、断線を防止することができる。
【0022】
実施の形態2.
図10は、実施の形態2に係るフレキシブル基板の上下面を示す図である。フレキシブル基板1の上面と下面において、はんだ12を塗布したくない部分にソルダーレジスト22を設ける。ソルダーレジスト22は、例えば太陽インキ製造株式会社社製PSR-4000 G24K/CA-40 G24である。
【0023】
図11は、ソルダーレジストを設けずはんだ接合したフレキシブル基板の下面を示す図である。GNDパターン5にはんだ12が大きく濡れ広がっている。この場合、フレキシブル基板1に応力がかかった時にはんだ境界部に断線部23が生じて、GNDパターン5が断線する可能性がある。
【0024】
図12は、ソルダーレジストを設けてはんだ接合したフレキシブル基板の下面を示す図である。ソルダーレジスト22を設けることでフレキシブル基板1とプリント基板6をはんだで接合した際に、はんだ12の濡れ広がる場所を制御できる。GNDパターン5にはんだ12が濡れ広がったとしても、ソルダーレジスト22で濡れ広がりが防止される。フレキシブル基板1に応力がかかった時にはんだ接合部の端部に断線部23が生じる可能性があるが、GNDパターン5は断線しない。このため、特性に影響することなく使用できる。なお、ソルダーレジスト22はカバーレイフィルムでもよい。その他の構成及び効果は実施の形態1と同様である。
【0025】
実施の形態3.
図13は、実施の形態3に係るフレキシブル基板の上下面とプリント基板の上面を示す図である。GNDパターン8の先端部においてプリント基板6の側面にキャスタレーション24が設けられている。キャスタレーション24は基板側面の一部を切り欠いてメタライズしたものである。キャスタレーション24の凹部は図13の点線Bに示すようにスルーホール11の長辺の中心に位置合わせされている。なお、ソルダーレジスト22は無くてもよい。
【0026】
図14は、実施の形態3に係る基板接合構造を示す上面図である。図15は、図14のI-IIに沿った断面図である。フレキシブル基板1とプリント基板6をはんだ12にて接合した際に、キャスタレーション24にはんだ12が濡れ広がり、はんだブリッジ25が形成される。フレキシブル基板1のスルーホール11内に充填されたはんだ12とはんだブリッジ25により、フレキシブル基板1のはんだ接合部が曲がりにくくなる。これにより、はんだ接合部への応力を低減することができ、断線を防止することができる。また、断線防止のために樹脂を用いた補強を行う必要が無くなるため、製造が容易になる。
【0027】
図16は、実施の形態3に係るフレキシブル基板の上面とプリント基板の変形例1,2の上面を示す図である。キャスタレーション24の凹部がスルーホール11の長辺の中心からずれている。この場合でも同様の効果が得られる。
【0028】
実施の形態4.
図17は、実施の形態4に係るフレキシブル基板の上下面とプリント基板の上面を示す図である。図18は、実施の形態4に係る基板接合構造を示す上面図である。図19図18のI-IIに沿った断面図である。はんだ接合部から延びたフレキシブル基板1が180°反対側に折り曲げられている。
【0029】
フレキシブル基板1を最初から曲げてフォーミングをしておくことで、はんだ12で接合した後にかかる応力を分散することができる。これにより、はんだ接合部への応力を低減して断線を防止することができる。また、フレキシブル基板1とプリント基板6の接合強度が弱いと応力がかかった時にはんだ12が剥離して断線が発生するため、スルーホール11にはんだ12を充填して接合強度を上げることで断線をさらに防止することができる。
【0030】
実施の形態5.
図20は、実施の形態5に係るフレキシブル基板の上下面を示す図である。スルーホール11に金属26が充填されている。金属26は例えば銅などのはんだ12よりも固い金属である。フレキシブル基板1に応力がかかった際に、スルーホール11にはんだ12が充填された場合よりもフレキシブル基板1が曲がりにくくなるため、断線を更に防止することができる。
【0031】
図21及び図22は、実施の形態5に係るフレキシブル基板の製造工程を示す断面図である。図21及び図22図20のI-IIに沿った断面に対応する。まず、図21に示すように、フレキシブル基板1と表面側のGNDパターン3の一部を除去してスルーホール11を形成する。この時、裏面側のGNDパターン5は取り除かない(ブラインドビア構造)。次に、図22に示すように、銅めっきを施してスルーホール11に金属26を充填する。その他の構成及び効果は実施の形態1と同様である。
【符号の説明】
【0032】
1 フレキシブル基板、2,4,7 導電パターン、3,5,8 GNDパターン、6 プリント基板、11 スルーホール、12 はんだ、22 ソルダーレジスト、24 キャスタレーション、26 金属
【要約】
はんだ(12)がフレキシブル基板(1)の第2の導電パターン(4)とプリント基板(6)の第3の導電パターン(7)を接合し、フレキシブル基板(1)の第2のGNDパターン(5)とプリント基板(6)の第3のGNDパターン(8)を接合する。フレキシブル基板(1)を貫通して第1及び第2のGNDパターン(3,5)をつなぐスルーホール(11)が設けられている。第2の導電パターン(4)が延在する延在方向において、第2の導電パターン(4)と第3の導電パターン(7)のはんだ接合部の端部が、スルーホール(11)に対応する位置にあり、かつスルーホール(11)の端部からずれている。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22