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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-21
(45)【発行日】2022-11-30
(54)【発明の名称】飲料用演出グラス
(51)【国際特許分類】
   A47G 19/22 20060101AFI20221122BHJP
   A47G 19/00 20060101ALI20221122BHJP
【FI】
A47G19/22 S
A47G19/00 B
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2021194920
(22)【出願日】2021-11-08
【審査請求日】2022-03-29
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】510286433
【氏名又は名称】株式会社ネットアプリ
(74)【代理人】
【識別番号】100154966
【弁理士】
【氏名又は名称】海野 徹
(72)【発明者】
【氏名】西田 誠
【審査官】新井 浩士
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第05553735(US,A)
【文献】国際公開第2020/230471(WO,A1)
【文献】米国特許第04789073(US,A)
【文献】特許第6941908(JP,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47G 19/00-19/22
B65D 25/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
水平方向に湾曲した第1湾曲部と第1上部開口を有する有底の筒状体である外部グラスと、
水平方向に湾曲した第2湾曲部と第2上部開口を有する有底の筒状体である内部グラスと
を備えており、
前記外部グラス内には前記内部グラスと映像表示装置が配置され、
前記内部グラスは前記映像表示装置の画像を透過するための平坦な透過面を前記第2湾曲部と対向する位置に備え、
前記映像表示装置の映像表示面は前記透過面に面した状態で前記透過面の近傍に配置され、
前記第2湾曲部は前記第1湾曲部と密着又は近接した状態で前記外部グラスの側面に沿って回転し、
前記第1湾曲部と前記第2湾曲部は透明であり、
前記内部グラスは前記外部グラスに着脱可能であり、且つ前記内部グラスを前記第1湾曲部に沿って回転させることで前記透過面の向きを任意の位置に変更可能であり、
前記映像表示装置の画像は前記透過面と前記内部グラス内の飲料を透過した後に前記第2湾曲部と前記第1湾曲部を透過して前記外部グラスの外部に至ることを特徴とする飲料用演出グラス。
【請求項2】
前記外部グラスの側面全てが透明であり、
前記外部グラス内の前記内部グラスの回転位置を保持又は固定するための回転ストッパー機構を備えることを特徴とする請求項1に記載の飲料用演出グラス。
【請求項3】
前記第2上部開口は前記第1上部開口より高い位置に配置された状態で前記内部グラスが前記外部グラス内に配置又は挿入されることを特徴とする請求項1~2のいずれか一項に記載の飲料用演出グラス。
【請求項4】
前記外部グラスと前記内部グラスの両方に飲料を充填出来ることを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の飲料用演出グラス。
【請求項5】
前記外部グラスの側面に取っ手を備えることを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の飲料用演出グラス。
【請求項6】
反射鏡を備え、
前記内部グラスの側面に前記外部グラスの底面に対して傾斜している傾斜面を備え、
前記傾斜面は前記映像表示面と対向する位置に配置されており、
前記傾斜面は透明であり、
前記反射鏡は前記傾斜面で且つ前記内部グラスの外側の面に密着固定されており、
前記映像表示装置の画像が前記反射鏡により前記第2上部開口方向に反射することを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載の飲料用演出グラス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飲料用演出グラスに関する。
【背景技術】
【0002】
飲料を入れる機能以外に様々な機能を持ったグラスが開発されている。
例えば特許文献1~3には本願発明者が発明した飲料用演出グラスが開示されている。この飲料用演出グラスは、グラス本体と、グラス本体の底部から内部側にのびており携帯電話又はスマートフォンを格納するための格納部と、グラス本体の側面から内部側にのびており携帯電話の電波を通過させるための導波部を備えている。この飲料用演出グラスはグラス本体内に飲料を充填した状態でも携帯電話の電波を導波部を通して外部に出して無線通信できる。
特許文献4には本願発明者が発明した飲料用演出グラスが開示されている。この飲料用演出グラスは、グラス側面に固定された映像表示装置と、グラス本体内部に配置された反射鏡とを備えてりおり、映像表示装置の映像を疑似的にグラス内部に投影する演出が可能なグラスである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許第6337256号
【文献】特許第6406742号
【文献】特許第6432960号
【文献】特許第6488049号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記特許文献1~4の飲料用演出グラスどのグラスも飲料の濃さ又は光透過性の強さに応じて映像表示装置の映像表示面とグラス外側側面の間の距離を変更出来ないため、濃い又は光透過性が低い飲料をグラスに入れた場合は映像表示面の画像や映像がグラス内のその光透過性が低い飲料に阻まれてグラス外部まで透過しない。
【0005】
本発明は上記問題を鑑み、飲料の濃さや光透過性の強さに応じて映像表示装置の映像表示面とグラス外側側面の間の距離を変更出来る飲料用演出グラスを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の飲料用演出グラスは、水平方向に湾曲した第1湾曲部と第1上部開口を有する有底の筒状体である外部グラスと、水平方向に湾曲した第2湾曲部と第2上部開口を有する有底の筒状体である内部グラスとを備えており、前記外部グラス内には前記内部グラスと映像表示装置が配置され、前記内部グラスは前記映像表示装置の画像を透過するための平坦な透過面を前記第2湾曲部と対向する位置に備え、前記映像表示装置の映像表示面は前記透過面に面した状態で前記透過面の近傍に配置され、前記第2湾曲部は前記第1湾曲部と密着又は近接した状態で前記外部グラスの側面に沿って回転し、前記第1湾曲部と前記第2湾曲部は透明であり、前記内部グラスは前記外部グラスに着脱可能であり、且つ前記内部グラスを前記第1湾曲部に沿って回転させることで前記透過面の向きを任意の位置に変更可能であり、前記映像表示装置の画像は前記透過面と前記内部グラス内の飲料を透過した後に前記第2湾曲部と前記第1湾曲部を透過して前記外部グラスの外部に至ることを特徴とする。
また、前記外部グラスの側面全てが透明であり、前記外部グラス内の前記内部グラスの回転位置を保持又は固定するための回転ストッパー機構を備えることを特徴とする。
また、前記第2上部開口は前記第1上部開口より高い位置に配置された状態で前記内部グラスが前記外部グラス内に配置又は挿入されることを特徴とする。
また、前記外部グラスと前記内部グラスの両方に飲料を充填出来ることを特徴とする。
また、前記外部グラスの側面に取っ手を備えることを特徴とする。
また、反射鏡を備え、前記内部グラスの側面に前記外部グラスの底面に対して傾斜している傾斜面を備え、前記傾斜面は前記映像表示面と対向する位置に配置されており、前記傾斜面は透明であり、前記反射鏡は前記傾斜面で且つ前記内部グラスの外側の面に密着固定されており、前記映像表示装置の画像が前記反射鏡により前記第2上部開口方向に反射することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明の飲料用演出グラスは、外部グラスと内部グラスの2つで構成されており、外部グラス内に配置した内部グラスを交換(又は着脱)する事により外部グラス内に配置された映像表示装置(より厳密には映像表示面)とグラス外側側面の間の距離を変更出来るため様々な濃さや光透過性の飲料を用いる場合も映像表示装置の画像のグラス外部に透過させる事が可能である。また、飲料の濃さや光透過性(明るさ)に応じて外部グラスと内部グラスのどちらにでも映像表示装置を配置する事も可能である。
本発明の飲料用演出グラスは、内部グラスが外部グラスの透明な湾曲部に沿って回転するためユーザーはグラス周辺の任意の位置から映像表示装置の映像を視認出来る。また、回転ストッパー機構を備える事により内部グラスの(外部グラス内での)回転位置が飲料行為や乾杯行為中に意図せずズレる事を防止出来る。
本発明の飲料用演出グラスは、内部グラスの上部開口の位置が外部グラスの上部開口の位置より高い状態で内部グラスが外部グラスに配置されるため、ユーザーは内部グラスにだけ口を付けて飲料を飲む事が出来る(つまり飲料行為時に内部グラス内の飲料が外部グラスに漏れにくい構造である)。
本発明の飲料用演出グラスは、反射鏡を備え、内部グラスの側面に外部グラスの底面に対して傾斜している傾斜面を備え、その傾斜面は透明であり、反射鏡は前記傾斜面で且つ前記内部グラスの外側の面に密着固定されており、前記映像表示装置の画像が前記反射鏡により前記第2上部開口方向に反射することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】第1の実施の形態の飲料用演出グラスを示す斜視図
図2】第1の実施の形態の飲料用演出グラスを示す断面図(a)及び(b)
図3】小さい直径の内部グラスに交換した例を示す断面図
図4】第2上部開口が第1上部開口より高い飲料用演出グラスの例を示す断面図
図5】反射鏡を備えた例を示す斜視図
図6】反射鏡を備えた例を示す断面図(a)及び(b)
【発明を実施するための形態】
【0009】
[飲料用演出グラスの第1の実施の形態]
以下、本発明の飲料用演出グラスの第1の実施の形態を図面を用いて示す。
図1に示すように、飲料用演出グラス1は水平方向に湾曲した第1湾曲部12と第1上部開口11を有する有底の筒状体である外部グラス10と、水平方向に湾曲した第2湾曲部22と第2上部開口21を有する有底の筒状体である内部グラス20とから概略構成される。
外部グラス10は図1のように映像表示装置80と内部グラス20を内部に配置又は挿入(固定)するための有底の筒状体である。外部グラス10は水平方向に湾曲した第1湾曲部12と第1上部開口11を有する。第1湾曲部12は映像表示装置80(より厳密には映像表示面81)の画像82を外部グラス10の外部に透過させるために透明な材料(又は光透過性を有する材質)から成る。なお、通常のグラスのように外部グラス10側面の全体を透明にしても良い(つまり、図1のように外部グラス10側面の全体を第1湾曲部12にしても良い)。ユーザーUは上部開口11より内部グラス20と映像表示装置の着脱が可能である。本発明の飲料用演出グラス1は図1のように映像表示装置80と内部グラス20を挿入出来る程度には外部グラス10の直径は(内部グラス20の直径に比して)大きくなければ行けない。外部グラス10の材質としては透明なガラスやアクリルや樹脂等が考えられる。
内部グラス20は飲料Lを充填するための有底の筒状体である。内部グラス20は水平方向に湾曲した第2湾曲部22、第2上部開口21、透過面23を有する。第2湾曲部22は映像表示装置80(より厳密には映像表示面81)の画像82を内部グラス20及び外部グラス10の外部に透過させるために透明な材料(又は光透過性を有する材質)から成る。ユーザーUは上部開口21より内部グラス20内に充填された飲料Lを飲む事が可能である。透過面23は内部グラス20側面に設けた映像表示装置80の画像82を透過するための平坦且つ透明な面であり第2湾曲部22と対向する位置に配置される(なお、映像表示装置80の映像表示面81は透過面23に面した状態で透過面23の近傍に配置される)。図1のように透過面23と第2湾曲部22は対向するように配置されているため映像表示装置80の画像82は透過面23と内部グラス20内の飲料Lを透過して第2湾曲部22と第1湾曲部12を透過して内部グラス20及び外部グラス10の外部に至る(図1内の映像表示面81から伸びる破線の矢印は画像82の投射光路のイメージを説明のため図示した物である)。内部グラス20の材質としては透明なガラスやアクリルや樹脂等が考えられる。
【0010】
本発明の飲料用演出グラス1は図1のように第2湾曲部22は第1湾曲部12と密着又は近接した状態で外部グラス10面に沿って回転する構造のためユーザーUは外部グラス10(つまりの飲料用演出グラス1)の側面の任意の位置から映像表示装置80の画像82を飲料L越しに視認する事が可能である。なお、図1のように回転ストッパー機構30を設けて外部グラス内部10内における内部グラス20の回転位置を保持又は固定出来るようにしても良い。回転ストッパー機構30の例としては図1のように外部グラス10の側面を貫通させたボルトを用いる事により内部グラス20の回転を止める機構の他に、ネジ機構、マグネット機構、マジックテープ、吸盤機構、ゴム製の係止を用いた物等が挙げられる。
本発明の飲料用演出グラス1は外部グラス10と内部グラス20が入れ子構造になっており外部グラス10内部の内部グラス20の向きを任意に変更出来る構成のため第1湾曲部12や第2湾曲部22だけで無く(第2湾曲部22と対向して配置される)透過面23の向きを任意に変更出来る。また、透過面23や第2湾曲部22と外部グラス10側面の取っ手13の相対位置や相対的な向きを任意に変更出来る。
【0011】
図1のようにユーザーUが内部グラス20内の飲料L越しに映像表示装置80の画像82を視認する場合にはその内部グラス20内の飲料Lの光透過性が高い程又は内部グラス20の径(直径)が小さい程、その飲料L越しの透過像83(又は画像82)はユーザーUから見て視認し易くなる。
本発明の飲料用演出グラス1は図1のように外部グラス10に内部グラス20が挿入される2重構造のため内部グラス20は外部グラス10に着脱可能である(具体的には内部グラス20を上部開口11より外部グラス10へ挿入したり、又は内部グラス20を上部開口11より外部グラス10外部へ引き抜いたりする事により着脱可能)。そのため、飲料用演出グラス1では飲料Lの濃さや透明度に応じて様々な径(直径)の大きさの内部グラス20を交換する事が出来る。例えば、濃度が濃いウィスキーやビールのように光透過性が水に比して低い(つまり暗い)飲料を内部グラス20内の飲料Lとして充填する場合は図3のように映像表示装置80(より厳密には透過面23)と外部グラス10の側面(第1湾曲部12)の距離dが小さい内部グラス20に交換する事により画像82(透過像83)が確実に飲料Lを透過するようにしても良い。
なお、本発明の飲料用演出グラス1は透明な外部グラス10と内部グラス20から成る入れ子構造であるため、図2(b)のように内部グラス20だけでなく外部グラス10の方に映像表示装置を挿入する事により距離dを調整出来る(この時、飲料Lは内部グラス20では無く外部グラス10に充填する)。
【0012】
図1図2(a)のように第2上部開口21と第1上部開口11が同じ高さに位置している場合において、第2湾曲部22は第1湾曲部12と密着(つまり内部グラス20と外部グラス10の密着)が不十分な場合は内部グラス20の飲料Lを飲む際に内部グラス20と外部グラス10の僅かな隙間から飲料Lが漏れてしまう事が有る(より具体的にはユーザーUの唇を伝う飲料Lが内部グラス20と外部グラスの隙間から漏れてしまう事が有る)。これを防ぐには図4のように第2上部開口21は第1上部開口11より高い位置に配置された状態で内部グラス20が外部グラス10内に配置又は挿入されるようにすれば良い。この工夫によりユーザーUは内部グラス20の上部開口21にだけ唇を接触させた状態で飲料Lを飲む事が出来るため飲料行為時に飲料Lが内部グラス20と外部グラス10の隙間から漏れる事を確実に防げる。なお、第2上部開口21の高さは第1上部開口11に比して極端に高くする必要は無く、第2上部開口21の高さは第1上部開口11に比して僅か数ミリ高くするだけでも効果は有る(但しユーザーUの唇を伝う飲料Lの量は唇の形状や表面張力に関連する温度や飲料Lの粘度等のパラメーターに影響を受けるため、第2上部開口21の高さは第1上部開口11に比して2~3cm程度高くして十分な安全マージンを取ると良い)。
【0013】
[飲料用演出グラスの第2の実施の形態]
以下、本発明の飲料用演出グラスの第2の実施の形態を図面を用いて示すが、上記第1の実施の形態の飲料用演出グラス1と同一の構成となる箇所については同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施の形態の飲料用演出グラスは図5に示すよう反射鏡40を備え、内部グラス20の側面に外部グラス10の底面14に対して傾斜している傾斜面24(又は傾斜部)を備える。
傾斜面24は透明であり、反射鏡40は傾斜面24で且つ内部グラス20の外側の面に密着固定されており、映像表示装置80の画像82が反射鏡40により第2上部開口21の方向に反射する。図5図6(a)のように傾斜面24は底面14に対して傾斜しているためその表面の反射鏡40に入射した画像82は第2上部開口21の方向に反射される。なお、理論上、底面14と反射鏡40の傾斜角Aが45度の時、ユーザーUは歪みの無い正確な形状の反射像84(画像82)を第2上部開口21より視認出来る。
本実施の形態の飲料用演出グラス1において、傾斜面24の位置に関しては内部グラス20の側面で且つ前記映像表示装置の映像表示面と対向する位置に配置されてさえいれば良い。従って、傾斜面24(又は傾斜部)の位置は図6(a)のように第2上部開口21の近傍エリアに設けても良いし、図6(b)のように底面14近傍のエリアに設けても良い。
なお、傾斜面14は透明な材料から成るため、図6(b)のように傾斜面24が反射鏡40と映像表示装置80(厳密には映像表示面81)の間に位置している場合にでも(図6(a)の場合と同じように)画像82は反射鏡40を以って反射する事が出来る。
反射鏡40はステンレスやアルミを用いた通常の鏡でもフィルムミラーでも良く透明誘電体にステンレスやアルミの薄い金属層を蒸着したハーフミラーでも良い。アルミ等の金属成分が飲料Lに溶け出すのを防ぐため飲料用演出グラス1では反射鏡40は内部グラス20の外側の面に密着固定又は近接配置されている。
【0014】
本実施の形態の飲料用演出グラス1は外部グラス10内部の内部グラス20が入れ子構造になっており外部グラス10内部の内部グラス20の向きを任意に変更出来る構成のため第1湾曲部12や第2湾曲部22はだけで無く(映像表示面81と対向して配置される)傾斜面24(つまり反射鏡40)の向きを任意に変更出来る。別の言い方をすれば画像82の反射像84の反射位置や画像の方向と取っ手13の相対的な位置関係や向きを任意に変更出来る。
【産業上の利用可能性】
【0015】
本発明は、飲料の光透過性に応じて映像表示装置の映像表示面とグラス外側側面の間の距離を変更出来る飲料用演出グラスであり、ユーザーはグラスを透過した画像又はグラス内で反射した画像と取っ手の相対位置を変更出来る。以上より本発明は産業上の利用可能性を有する。
【符号の説明】
【0016】
L 飲料(液体)
A 角度(傾斜角)
d 距離
1 飲料用演出グラス
10 外部グラス
11 第1上部開口
12 第1湾曲部
13 取っ手
14 底面
20 内部グラス
21 第2上部開口
22 第2湾曲部
23 透過面
24 傾斜面
30 回転ストッパー機構
40 反射鏡
80 映像表示装置
81 映像表示面
82 画像
83 透過像
84 反射像
【要約】
【課題】 本発明は飲料の濃さや光透過性の強さに応じて映像表示装置の映像表示面とグラス外側側面の間の距離を変更出来る飲料用演出グラスを提供することを課題とする。
【解決手段】 本発明の飲料用演出グラスは水平方向に湾曲した第1湾曲部と第1上部開口を有する有底の筒状体である外部グラスと、水平方向に湾曲した第2湾曲部と第2上部開口を有する有底の筒状体である内部グラスとを備えており、前記外部グラス内には前記内部グラスと映像表示装置が配置され、前記内部グラスは前記映像表示装置の画像を透過するための平坦な透過面を前記第2湾曲部と対向する位置に備え、前記第2湾曲部は前記第1湾曲部と密着又は近接した状態で前記外部グラスの側面に沿って回転し、前記内部グラスは前記外部グラスに着脱可能であることを特徴とする。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6