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特許7180943取引支援システム及び取引支援プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-21
(45)【発行日】2022-11-30
(54)【発明の名称】取引支援システム及び取引支援プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20221122BHJP
【FI】
G06Q50/10
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2022145837
(22)【出願日】2022-09-14
【審査請求日】2022-09-14
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】522365030
【氏名又は名称】株式会社NFIGURE
(74)【代理人】
【識別番号】110001106
【氏名又は名称】弁理士法人キュリーズ
(72)【発明者】
【氏名】古橋 智史
【審査官】岡北 有平
(56)【参考文献】
【文献】特許第6973840(JP,B1)
【文献】韓国登録特許第2355550(KR,B1)
【文献】NFTの動向整理,[online],2022年06月23日,1-43ページ,[検索日:2022年10月3日], <URL:https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_policy/caution/internet/assets/internet_committee_220715_08.pdf>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
非代替性トークン(NFT)と関連付けられたコンテンツデータであるNFTコンテンツに関する取引サービスを支援する取引支援システムであって、
有体物であるリアルコンテンツを購入したユーザの端末から前記取引サービスに関する要求を取得する取得手段と、
前記要求に基づいて、前記リアルコンテンツに対応する前記コンテンツデータに前記NFTを関連付けた前記NFTコンテンツを発行するか否かを示す操作を前記ユーザから受け付けるための画面を前記端末に表示させる提示手段と、
前記NFTを発行することを示す前記操作に基づいて前記NFTコンテンツを発行するNFT化手段と、を備え、
前記リアルコンテンツには、前記リアルコンテンツに関するコンテンツ情報が符号化されたコードが付されており、
前記取得手段は、前記コードを読み取った前記端末から、前記コンテンツ情報を含む前記要求を取得する
取引支援システム。
【請求項2】
前記コンテンツ情報は、前記リアルコンテンツを特定するためのリアルコンテンツ識別情報を含む
請求項1に記載の取引支援システム。
【請求項3】
前記コンテンツ情報は、前記リアルコンテンツに対応する前記コンテンツデータを特定するための情報を含む
請求項1に記載の取引支援システム。
【請求項4】
前記コンテンツ情報は、前記リアルコンテンツを提供したコンテンツホルダーを特定するための情報を含む
請求項1に記載の取引支援システム。
【請求項5】
前記提示手段は、前記NFTコンテンツを発行する場合、前記NFTコンテンツを発行する数を指定する操作を前記ユーザから受け付けるための画面を前記端末に表示させ、
前記NFT化手段は、前記指定された数の前記NFTコンテンツを発行する
請求項1に記載の取引支援システム。
【請求項6】
前記リアルコンテンツの所有権とは独立して前記NFTコンテンツの所有権を譲渡するサービスを前記取引サービスとして提供する提供手段をさらに備える
請求項1乃至5のいずれか1項に記載の取引支援システム。
【請求項7】
前記リアルコンテンツを提供したコンテンツホルダーが前記NFTコンテンツの発行を許可するか否かを確認する処理を行う確認手段をさらに備え、
前記NFT化手段は、前記コンテンツホルダーが前記NFTコンテンツの発行を許可することが確認された場合に限り、前記NFTコンテンツを発行する
請求項1乃至5のいずれか1項に記載の取引支援システム。
【請求項8】
前記取引サービス上での前記NFTコンテンツの取引により得られた売上の一部を前記コンテンツホルダーに付与する処理を行う還元手段をさらに備える
請求項7に記載の取引支援システム。
【請求項9】
前記リアルコンテンツごとに、当該リアルコンテンツがNFT化されているか否かのNFT化情報を管理する管理手段をさらに備え、
前記取得手段は、未だNFT化されていない前記リアルコンテンツに対するNFT化の提案、又は既にNFT化された前記NFTコンテンツの追加発行の提案を第三者の端末から取得し、
前記管理手段は、当該リアルコンテンツを購入したユーザに対して、前記提案があった旨を通知する
請求項1乃至5のいずれか1項に記載の取引支援システム。
【請求項10】
非代替性トークン(NFT)と関連付けられたコンテンツデータであるNFTコンテンツに関する取引サービスを支援する取引支援システムに、
有体物であるリアルコンテンツを購入したユーザの端末から前記取引サービスに関する要求を取得する取得ステップと、
前記要求に基づいて、前記リアルコンテンツに対応する前記コンテンツデータに前記NFTを関連付けた前記NFTコンテンツを発行するか否かを示す操作を前記ユーザから受け付けるための画面を前記端末に表示させる提示ステップと、
前記NFTを発行することを示す前記操作に基づいて前記NFTコンテンツを発行するNFT化ステップと、を実行させ、
前記リアルコンテンツには、前記リアルコンテンツに関するコンテンツ情報が符号化されたコードが付されており、
前記取得ステップでは、前記コードを読み取った前記端末から、前記コンテンツ情報を含む前記要求を取得する
取引支援プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、取引支援システム及び取引支援プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、非代替性トークン(NFT)と関連付けられたコンテンツデータであるNFTコンテンツに関する取引をインターネット上で行う取引サービスが提供されている。
【0003】
NFTは、ブロックチェーン上で発行され、代替性の無いトークンである。NFTの所有者及び所有履歴は、ブロックチェーンネットワークの分散台帳において記録される。このようなNFTと関連付けられているNFTコンテンツは、代替不能な資産価値を有し、取引サービス上で取引(例えば、売買)することが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特許第6818217号公報
【文献】特開2022-115064号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、NFTコンテンツの中には、リアルコンテンツに対応するコンテンツデータをNFT化したものがある。リアルコンテンツとは、有体物であるコンテンツをいい、例えばフィギュア又は絵画等である。リアルコンテンツに対応するコンテンツデータは、例えば、リアルコンテンツの2次元画像データ又は3次元画像データ等である。NFT化とは、コンテンツデータにNFTを関連付けてNFTコンテンツを発行することをいう。
【0006】
しかしながら、リアルコンテンツを提供するリアルコンテンツ提供者(コンテンツホルダー)は、NFTを利用可能な環境(すなわち、NFT環境)を持っていないような場合がある。そのような場合、リアルコンテンツに対応するNFTコンテンツの購入を望む潜在的なユーザが居る場合であっても、当該NFTコンテンツが取引サービスに出品されることがないため、取引サービス上で当該NFTコンテンツを取引できないという問題がある。
【0007】
そこで、本発明は、NFTコンテンツに関する取引を活発化し、ひいてはNFTコンテンツの普及を促進可能とする取引支援システム及び取引支援プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1の態様に係る取引支援システムは、非代替性トークン(NFT)と関連付けられたコンテンツデータであるNFTコンテンツに関する取引サービスを支援するシステムである。前記取引支援システムは、有体物であるリアルコンテンツを購入したユーザの端末から前記取引サービスに関する要求を取得する取得手段と、前記要求に基づいて、前記リアルコンテンツに対応する前記コンテンツデータに前記NFTを関連付けた前記NFTコンテンツを発行するか否かを示す操作を前記ユーザから受け付けるための画面を前記端末に表示させる提示手段と、前記NFTを発行することを示す前記操作に基づいて前記NFTコンテンツを発行するNFT化手段と、を備える。前記リアルコンテンツには、前記リアルコンテンツに関するコンテンツ情報が符号化されたコードが付されている。前記取得手段は、前記コードを読み取った前記端末から、前記コンテンツ情報を含む前記要求を取得する。
【0009】
第2の態様に係る取引支援プログラムは、非代替性トークン(NFT)と関連付けられたコンテンツデータであるNFTコンテンツに関する取引サービスを支援する取引支援システムに、有体物であるリアルコンテンツを購入したユーザの端末から前記取引サービスに関する要求を取得する取得ステップと、前記要求に基づいて、前記リアルコンテンツに対応する前記コンテンツデータに前記NFTを関連付けた前記NFTコンテンツを発行するか否かを示す操作を前記ユーザから受け付けるための画面を前記端末に表示させる提示ステップと、前記NFTを発行することを示す前記操作に基づいて前記NFTコンテンツを発行するNFT化ステップと、を実行させる。前記リアルコンテンツには、前記リアルコンテンツに関するコンテンツ情報が符号化されたコードが付されている。前記取得ステップでは、前記コードを読み取った前記端末から、前記コンテンツ情報を含む前記要求を取得する。
【発明の効果】
【0010】
本発明の一態様によれば、NFTコンテンツに関する取引を活発化し、ひいてはNFTコンテンツの普及を促進可能とする取引支援システム及び取引支援プログラムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】実施形態に係る取引支援システムの構成例を示す図である。
図2】実施形態に係るリアルコンテンツについて説明するための図である。
図3】実施形態に係る取引支援システムにおけるNFTコンテンツ出品までの動作の一例を示す図である。
図4】実施形態に係る取引支援システムにおけるNFTコンテンツ購入時の動作の一例を示す図である。
図5】実施形態に係るサーバの構成例を示す図である。
図6】実施形態に係るコンテンツデータベースの構成例を示す図である。
図7】実施形態に係る端末の構成例を示す図である。
図8】実施形態に係る取引支援システムの動作の変更例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図面を参照しながら、実施形態に係る取引支援システムについて説明する。図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。
【0013】
(1)システム構成例
図1は、本実施形態に係る取引支援システムの構成例を示す図である。本実施形態に係る取引支援システムは、サーバ100と、端末200とを有する。サーバ100及び端末200は、ネットワーク10に接続されており、ネットワーク10を介して相互に通信可能である。ネットワーク10は、インターネットを含む。ネットワーク10は、LAN(Local Area Network)及び/又はWAN(Wide Area Network)を含んでもよい。端末200は、ユーザにより操作され、通信機能を有する機器である。端末200は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ(PC)、又はウェアラブル端末等である。
【0014】
サーバ100は、NFTコンテンツに関する取引をネットワーク10(インターネット)上で行う取引サービス(「NFTコンテンツ取引サービス」とも称する)を管理・提供する。NFTコンテンツ取引サービスは、NFTコンテンツ取引用のWebサイト(単に「サイト」とも称する)として提供される。NFTコンテンツとは、NFTと関連付けられたコンテンツデータをいう。サーバ100は、例えばワークステーション又はPCのような汎用コンピュータとしてもよいし、クラウド・コンピューティングによって論理的に実現されてもよい。
【0015】
サーバ100は、ブロックチェーンネットワーク20と通信可能に接続されている。ブロックチェーンネットワーク20は、複数のノード(コンピュータ)により構成され、台帳を分散して管理する。このような分散台帳は、ブロックチェーンの仕組みにより改ざん困難に管理される。なお、ブロックチェーンによる分散台帳管理の仕組みについては一般的なものを採用するものとしてここでは詳細な説明を省略する。
【0016】
ブロックチェーンネットワーク20によって発行可能なトークンとしては、代替性トークン(FT)と非代替性トークン(NFT)とがある。NFTは、FTとは異なり、代替性を有さないトークンである。NFTは、他のNFTと区別される独自の価値を有することができる。NFTは、他のNFTとの区別を可能にするための固有の識別子(NFT-ID)を有する。NFTは、FTと同様に、ブロックチェーンネットワーク20を通じて取引可能である。NFTの取引履歴は、ブロックチェーンネットワーク20において記録される。ブロックチェーンネットワーク20の分散台帳では、NFTの所有者及び所有履歴も記録される。
【0017】
このように、NFTコンテンツは、代替不能な資産価値を有し、サーバ100が管理するNFTコンテンツ取引サービス上で取引(例えば、売買)することが可能である。
【0018】
ここで、NFTコンテンツの中には、リアルコンテンツに対応するコンテンツデータをNFT化したものがある。リアルコンテンツとは、有体物であるコンテンツをいい、例えばフィギュア又は絵画等である。リアルコンテンツに対応するコンテンツデータは、例えば、リアルコンテンツの2次元画像データ又は3次元画像データ等である。NFT化とは、コンテンツデータにNFTを関連付けてNFTコンテンツを発行することをいう。
【0019】
しかしながら、リアルコンテンツを提供するリアルコンテンツ提供者(コンテンツホルダー)は、NFTを利用可能な環境(すなわち、NFT環境)を持っていない場合がある。そのような場合、リアルコンテンツに対応するNFTコンテンツの購入を望む潜在的なユーザが居る場合であっても、当該NFTコンテンツがNFTコンテンツ取引サービスに出品されることがないため、NFTコンテンツ取引サービス上で当該NFTコンテンツを取引できない。なお、リアルコンテンツ提供者(コンテンツホルダー)は、コンテンツの著作権(及び/又は著作者人格権)を有する者であってもよいし、販売権等の他の権利を有する者であってもよい。
【0020】
本実施形態では、リアルコンテンツ提供者ではなく、リアルコンテンツを購入したユーザ(「リアルコンテンツ購入者」とも称する)が、当該リアルコンテンツに対応するNFTコンテンツを発行できるようにする。これにより、リアルコンテンツ提供者がNFT環境を持っていない場合であっても、リアルコンテンツ購入者がリアルコンテンツ提供者の代わりにNFTコンテンツを発行及び出品できるため、NFTコンテンツ取引サービス上で当該NFTコンテンツが取引可能になる。
【0021】
図2は、本実施形態に係るリアルコンテンツについて説明するための図である。
【0022】
本実施形態では、リアルコンテンツ購入者がNFTコンテンツを容易に発行できるように、リアルコンテンツ提供者からリアルコンテンツ購入者が購入するリアルコンテンツには、当該リアルコンテンツに関するコンテンツ情報が符号化されたコードが付されている。コードは、1次元コード(例えば、バーコード)であってもよいし、2次元コード(例えば、QRコード(登録商標))であってもよい。リアルコンテンツにコードが付されているとは、リアルコンテンツ自体又はその包装にコードが貼付けられている態様であってもよいし、リアルコンテンツ又はその包装に取り付けられたタグにコードが記載されている態様であってもよい。
【0023】
リアルコンテンツ購入者は、自身の端末200のカメラ201を用いてコードを読み取ることによりコンテンツ情報を取得する。カメラ201は、端末200に備え付けられた内蔵カメラであってもよいし、端末200にケーブル等を介して接続された外付けカメラであってもよい。このような汎用のカメラに代えて、コード読取り専用のリーダ装置を用いてコード読取りを行ってもよい。
【0024】
当該コンテンツ情報は、サーバ100のアドレス情報であるサイトURLと、リアルコンテンツを特定するためのリアルコンテンツ識別情報(例えば、シリアル番号)とを含む。当該コンテンツ情報は、リアルコンテンツに対応するコンテンツデータを特定するための識別情報又はコンテンツデータ自体を含んでもよい。コンテンツ情報は、リアルコンテンツを提供したコンテンツホルダーを特定するための識別情報を含んでもよい。リアルコンテンツ購入者及びサーバ100は、このようなコンテンツ情報に基づいて、サーバ100(NFTコンテンツ取引サービス)上でNFTコンテンツの発行及び出品を容易に行うことができる。
【0025】
但し、リアルコンテンツ購入者がコンテンツホルダーからの許可(同意)を得ずにNFTコンテンツを発行することは、コンテンツホルダーの権利を保護する観点から好ましくない場合がある。そのため、本実施形態では、サーバ100は、コンテンツホルダーから許可(同意)されていることを確認したうえでNFTコンテンツを発行する。また、NFTコンテンツ取引サービス上でNFTコンテンツが取引されて売上が得られた場合、当該売上の一部をコンテンツホルダーに還元する。
【0026】
なお、本実施形態では、リアルコンテンツに対応するNFTコンテンツを発行するか否かをリアルコンテンツ購入者が選択可能である。NFTコンテンツを発行しないことを選択した場合、NFTコンテンツを発行する場合に比べて、リアルコンテンツの価値を相対的に高めることができる。また、本実施形態では、リアルコンテンツに対応するNFTコンテンツの発行は1回までに制限されている。これにより、デジタル空間における「未開封」を演出できる。
【0027】
(2)システム動作例
図3は、本実施形態に係る取引支援システムにおけるNFTコンテンツ出品までの動作の一例を示す図である。図示の例では、リアルコンテンツはキャラクターAのフィギュアであって、対応するNFTコンテンツはキャラクターAの画像データである。
【0028】
ステップS1において、リアルコンテンツ購入者は、例えばリアル店舗において又は通信販売により、コンテンツホルダーからリアルコンテンツを購入及び取得する。この段階で、リアルコンテンツの所有権はコンテンツホルダーからリアルコンテンツ購入者に移転されてもよい。但し、リアルコンテンツの著作権(及び/又は著作者人格権)等はコンテンツホルダーに保持されてもよい。
【0029】
或いは、コンテンツ購入者は、別のコンテンツ購入者が転売(すなわち、2次流通)するリアルコンテンツを購入及び取得してもよい。その場合、リアルコンテンツの所有権は、当該別のコンテンツ購入者から当該コンテンツ購入者に移転されてもよい。但し、リアルコンテンツの著作権(及び/又は著作者人格権)等はコンテンツホルダーに保持されてもよい。
【0030】
上述のように、リアルコンテンツには、当該リアルコンテンツに関するコンテンツ情報が符号化されたコードが付されている。
【0031】
ステップS2において、リアルコンテンツ購入者は、自身の端末200aを用いてコードを読み取る。例えば、例えば端末200aのカメラ201でコードを読み取ることで画像データを生成し、画像データ中のコードを認識及び復号することでコンテンツ情報を取得する。端末200aにおけるコードの読取り及び復号には、汎用のコード読取りアプリケーション(例えば、コードスキャンアプリ)を用いてもよいし、本サービス向けの専用アプリケーションを用いてもよい。
【0032】
ステップS3において、リアルコンテンツ購入者(端末200a)は、コードから取得されたコンテンツ情報に含まれるサイトURLにアクセス(すなわち、サーバ100)にアクセスする。例えば、リアルコンテンツ購入者(端末200a)は、Webサイト/サーバ100へのアクセス要求を送信してもよいし、当該リアルコンテンツがNFT化されているか否かの情報を要求する情報要求をサーバ100に送信してもよい。当該要求は、リアルコンテンツ購入者を示す識別情報(ユーザID)に加えて、コードから取得されたコンテンツ情報を含む。サーバ100は、当該要求を受信し、コンテンツ情報を取得する。当該コンテンツ情報は、リアルコンテンツを特定するためのリアルコンテンツ識別情報(例えば、シリアル番号)を含む。当該コンテンツ情報は、リアルコンテンツに対応するコンテンツデータを特定するための識別情報又はコンテンツデータ自体を含んでもよい。当該コンテンツ情報は、リアルコンテンツを提供したコンテンツホルダーを特定するための識別情報を含んでもよい。
【0033】
ステップS3において、サーバ100は、リアルコンテンツ識別情報に基づいて、当該リアルコンテンツが既にNFT化されているか否かを判定し、判定結果をリアルコンテンツ購入者(端末200a)に通知する。当該リアルコンテンツが未だNFT化されていない場合、サーバ100は、当該リアルコンテンツをNFT化するか否かを示す操作をリアルコンテンツ購入者から受け付けるための画面を端末200aに表示させる。当該画面では、例えば、「未だNFTコンテンツが発行されていません。NFTコンテンツを発行しますか?」といったテキストと、「YES」及び「NO」の2つのボタンを表示する。リアルコンテンツ購入者は、NFT化を希望する場合は「YES」ボタンを操作し、NFT化を希望しない場合は「NO」ボタンを操作する。「YES」ボタンが操作された場合(すなわち、NFTコンテンツを発行する場合)、サーバ100は、NFTコンテンツを発行する数を指定する操作をリアルコンテンツ購入者から受け付けるための画面を端末200aに表示させてもよい。ここでは、NFTコンテンツを発行する場合を想定して説明を進める。
【0034】
ステップS4において、サーバ100は、リアルコンテンツを提供したコンテンツホルダー(リアルコンテンツ提供者)がNFTコンテンツの発行を許可するか否かを確認する処理を行う。例えば、サーバ100は、NFTを発行することを示すリアルコンテンツ購入者の操作に応じて、コンテンツホルダーを特定し、特定したコンテンツホルダーの端末200bに対して問い合わせを送信する。問い合わせは、サイトURLが記載されたメッセージ(例えば、電子メール)であってもよく、コンテンツホルダーは、サイト上でNFTコンテンツの発行を許可するか否かの入力(操作)を行ってもよい。ここでは、NFTコンテンツの発行が許可された場合を想定して説明を進める。サーバ100は、コンテンツホルダーがNFTコンテンツの発行を許可することが確認された場合に限りNFTコンテンツを発行する。
【0035】
なお、サーバ100は、NFTコンテンツの発行を許可するか否かの情報を予めコンテンツホルダー(端末200b)から取得し、当該情報を記憶していてもよい。サーバ100は、NFTを発行することを示すリアルコンテンツ購入者の操作に応じて、当該情報を参照し、NFTコンテンツの発行が許可されているか否かを確認してもよい。
【0036】
ステップS5において、サーバ100は、NFTを発行することを示す操作に基づいて、リアルコンテンツに対応するコンテンツデータにNFTを関連付けてNFTコンテンツを発行する。サーバ100は、NFTコンテンツを発行する数を指定する操作をリアルコンテンツ購入者から受け付けた場合には、当該指定された数のNFTコンテンツを発行する。例えば、サーバ100は、ブロックチェーンネットワーク20において当該コンテンツデータと関連付けるNFTを発行する。発行するNFTには、コンテンツデータを特定する情報(例えば、シリアル番号)と、当該コンテンツデータの所有者を特定する情報とが設定される。このように、本実施形態に係る取引支援システムでは、リアルの作品であるリアルコンテンツをNFT化することで、デジタル上で一生劣化することのない作品(NFTコンテンツ)を発行することができる。
【0037】
ステップS6において、サーバ100は、NFTコンテンツをNFTコンテンツ取引サービス上に出品する(すなわち、NFTコンテンツをNFTコンテンツ取引サービス上で取引可能な状態にする)。サーバ100は、リアルコンテンツの所有権とは独立してNFTコンテンツの所有権を譲渡するNFTコンテンツ取引サービスを提供してもよい。具体的には、リアルコンテンツはコンテンツ購入者が所有しつつ、NFTコンテンツの所有権をNFTコンテンツ購入者に有償で譲渡(すなわち、販売)する。或いは、サーバ100は、NFTコンテンツの使用権(ライセンス)を有償で与えるNFTコンテンツ取引サービスを提供してもよい。
【0038】
図4は、本実施形態に係る取引支援システムにおけるNFTコンテンツ購入時の動作の一例を示す図である。
【0039】
ステップS7において、サーバ100が提供するNFTコンテンツ取引サービスを利用するNFTコンテンツ購入者は、NFTコンテンツ取引サービスに出品されたNFTコンテンツを購入する操作を端末200cに対して行うことにより、NFTコンテンツを購入する。これにより、NFTコンテンツが譲渡され、NFTコンテンツの所有権がリアルコンテンツ購入者からNFTコンテンツ購入者に移転される。なお、NFTコンテンツの取引(売買)は、仮想通貨又は法定通貨により行われてもよい。
【0040】
サーバ100は、NFTコンテンツ取引サービスでNFT(NFTコンテンツ)が譲渡された場合、譲渡先のユーザを当該NFT(NFTコンテンツ)の所有者として設定するトランザクションをブロックチェーンネットワーク20において発行してもよい。これにより、当該NFT(NFTコンテンツ)の新たな所有者として譲渡先のユーザが分散台帳に記録される。
【0041】
ステップS8及びステップS9において、サーバ100は、NFTコンテンツの売上をリアルコンテンツ購入者及びコンテンツホルダーに分配する。すなわち、サーバ100は、NFTコンテンツ取引サービス上でのNFTコンテンツの取引により得られた売上の一部をコンテンツホルダーに付与(還元)する処理を行う。これにより、NFTコンテンツを出品したリアルコンテンツ購入者だけではなく、リアルコンテンツのコンテンツホルダーも利益を受けることができ、コンテンツホルダーの権利保護を図ることができる。
【0042】
(3)サーバ構成例
図5は、本実施形態に係るサーバ100の構成例を示す図である。サーバ100は、通信部110と、記憶部120と、処理部130とを有する。通信部110、記憶部120、及び処理部130は、図示を省略するバス等によって相互に接続されている。
【0043】
通信部110は、処理部130の制御下で、ネットワーク10を介して端末200との通信を行う。通信部110による通信は、有線通信であってもよいし、無線通信を含んでもよい。記憶部120は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、及び補助記憶装置等の種々のメモリを含んで構成される。処理部130により実行される取引支援プログラムは、例えば、記憶部120のROM及び/又は補助記憶装置に記憶されている。処理部130は、1つ又は複数のプロセッサにより構成される。
【0044】
記憶部120は、各コンテンツに関する情報を記憶するコンテンツデータベース121を有する。図6は、実施形態に係るコンテンツデータベース121の構成例を示す図である。図示の例では、コンテンツデータベース121は、リアルコンテンツごと、リアルコンテンツIDと、リアルコンテンツ購入者(所有者)と、リアルコンテンツのコンテンツホルダーと、NFT化の有無と、NFTコンテンツIDと、NFTコンテンツ購入者(所有者)と、のそれぞれの情報を関連付けた構成を有する。
【0045】
リアルコンテンツIDは、リアルコンテンツを一意に識別するシリアル番号である。リアルコンテンツIDとしては、コンテンツ購入者がコード読取りにより取得したシリアル番号が設定されてもよいし、予めコンテンツホルダーから取得したシリアル番号が設定されてもよい。
【0046】
リアルコンテンツ購入者の情報は、リアルコンテンツ購入者を一意に識別するユーザIDである。当該ユーザIDは、リアルコンテンツ購入者の端末200aからサーバ100が取得したユーザIDが設定される。
【0047】
コンテンツホルダーの情報は、リアルコンテンツのコンテンツホルダーを一意に識別するユーザIDである。当該ユーザIDは、リアルコンテンツ購入者の端末200aがコード読取りにより生成したコンテンツ情報に基づいて設定される。
【0048】
NFT化の有無の情報は、当該リアルコンテンツがNFT化されているか否かを示す情報である。当該リアルコンテンツがNFT化されていない場合、NFTコンテンツID及びNFTコンテンツ購入者の情報は記録されない。
【0049】
NFTコンテンツIDは、NFTコンテンツを一意に識別するシリアル番号である。NFTコンテンツIDは、NFTコンテンツの発行時に設定される。NFTコンテンツ購入者の情報は、NFTコンテンツ購入者を一意に識別するユーザIDである。なお、1つのリアルコンテンツから複数のNFTコンテンツを発行する場合、NFTコンテンツID及びNFTコンテンツ購入者のそれぞれは複数存在する。ここで、1つのリアルコンテンツから発行可能なNFTコンテンツの数は上限が設定されていてもよい。当該上限は、図3のステップS4においてコンテンツホルダーが指定してもよい。
【0050】
図5に戻り、処理部130は、取引支援プログラムを実行することにより、情報取得部131と、情報提示部132と、NFT化確認部133と、NFT化部134と、コンテンツ管理部135と、取引サービス提供部136と、売上還元部137と、の各機能を実現する。
【0051】
情報取得部131は、リアルコンテンツを購入したユーザ(リアルコンテンツ購入者)の端末200aからNFTコンテンツ取引サービスに関する要求を取得する。上述のように、リアルコンテンツには、当該リアルコンテンツに関するコンテンツ情報が符号化されたコードが付されている。情報取得部131は、当該コードを読み取った端末200aから、当該コンテンツ情報を含む要求を取得する。
【0052】
情報提示部132は、当該要求に基づいて、NFTコンテンツを発行するか否かを示す操作をユーザ(リアルコンテンツ購入者)から受け付けるための画面を端末200aに表示させる。情報提示部132は、NFTコンテンツを発行する場合、NFTコンテンツを発行する数を指定する操作をユーザ(リアルコンテンツ購入者)から受け付けるための画面を端末200aに表示させてもよい。
【0053】
NFT化確認部133は、リアルコンテンツを提供したコンテンツホルダーがNFTコンテンツの発行を許可するか否かを確認する処理を行う。
【0054】
NFT化部134は、NFTを発行することを示すリアルコンテンツ購入者の操作に基づいてNFTコンテンツを発行する。本実施形態では、NFT化部134は、コンテンツホルダーがNFTコンテンツの発行を許可することが確認された場合に限りNFTコンテンツを発行する。
【0055】
コンテンツ管理部135は、コンテンツデータベース121を管理する。例えば、コンテンツ管理部135は、リアルコンテンツごとに、当該リアルコンテンツがNFT化されているか否かのNFT化情報を管理する。
【0056】
取引サービス提供部136は、リアルコンテンツの所有権とは独立してNFTコンテンツの所有権を譲渡するサービスをNFTコンテンツ取引サービスとして提供する。
【0057】
売上還元部137は、NFTコンテンツ取引サービス上でのNFTコンテンツの取引により得られた売上の一部をコンテンツホルダーに付与する処理を行う。
【0058】
(4)端末構成例
図7は、本実施形態に係る端末200の構成例を示す図である。端末200は、撮像部201(カメラ)と、通信部210と、表示部220と、操作部230と、制御部240と、記憶部250とを有する。撮像部201、通信部210、表示部220、操作部230、制御部240、及び記憶部250は、例えば、バス260によって接続されている。
【0059】
通信部210は、制御部240の制御下でサーバ100との通信を行う。通信は、有線通信であってもよいし、無線通信を含んでもよい。表示部220は、制御部240の制御下で各種の情報を表示する。操作部230は、ユーザ操作(ユーザ入力)を受け付ける。操作部230の少なくとも一部は、表示部220と一体化されて、タッチパネルディスプレイを構成してもよい。
【0060】
制御部240は、1つ又は複数のプロセッサを含んで構成され、端末200の全体を制御する。制御部240は、記憶部250に記憶されているプログラムを実行することによって、種々の処理を実行する。記憶部250は、例えば、ROM、RAM、及び補助記憶装置等の種々のメモリを含んで構成される。制御部240により実行されるプログラムは、例えば、記憶部250のROM及び/又は補助記憶装置に記憶されている。
【0061】
(5)システム動作の変更例
図8は、上述の実施形態に係る取引支援システムの動作の変更例を示す図である。
【0062】
本変更例では、ステップS11において、サーバ100(情報取得部131)は、未だNFT化されていないリアルコンテンツに対するNFT化の提案、又は既にNFT化されたNFTコンテンツの追加発行の提案を、第三者(NFTコンテンツ購入希望者)の端末200cから取得する。当該提案に先立ち、サーバ100(情報提示部132)は、コンテンツデータベース121に登録されているリアルコンテンツの情報及び/又はNFTコンテンツの情報をNFTコンテンツ購入希望者に提示してもよい。
【0063】
ステップS12において、サーバ100(コンテンツ管理部135)は、当該リアルコンテンツを購入したユーザ(リアルコンテンツ購入者)に対して、NFTコンテンツ購入希望者から当該提案があった旨を通知する。例えば、サーバ100は、「NFTコンテンツ購入希望者からNFTコンテンツの購入希望があります。NFTコンテンツを発行しますか?」といったテキストと、「YES」及び「NO」の2つのボタンを端末200aに表示させる。リアルコンテンツ購入者は、NFT化を希望する場合は「YES」ボタンを操作し、NFT化を希望しない場合は「NO」ボタンを操作する。「YES」ボタンが操作された場合(すなわち、NFTコンテンツを発行する場合)、サーバ100は、NFTコンテンツを発行する数を指定する操作をリアルコンテンツ購入者から受け付けるための画面を端末200aに表示させてもよい。その後の動作は、上述の実施形態と同様である。
【0064】
本変更例によれば、リアルコンテンツを購入したリアルコンテンツ購入者は、当該リアルコンテンツに対応するNFTコンテンツの購入希望者が存在することを確認したうえで当該NFTコンテンツを発行できるため、発行されたNFTコンテンツが残存する(すなわち、売れ残る)という事態の発生を抑制できる。また、リアルコンテンツに対応するNFTコンテンツの購入を望む潜在的なユーザ(NFTコンテンツ購入希望者)は、当該NFTコンテンツが取引サービスに出品されることで、NFTコンテンツ取引サービス上で当該NFTコンテンツを購入できるようになる。
【0065】
(6)他の実施形態
上述の実施形態でサーバ100が行っていた処理の一部を端末200又は他の装置で行うように変更してもよい。
【0066】
上述の実施形態における動作フロー及び動作例は、必ずしもフロー図又はシーケンス図に記載された順序に沿って時系列に実行されなくてよい。例えば、動作におけるステップは、フロー図又はシーケンス図として記載した順序と異なる順序で実行されても、並列的に実行されてもよい。また、動作におけるステップの一部が削除されてもよく、さらなるステップが処理に追加されてもよい。また、上述の実施形態における動作フロー及び動作例は、別個独立に実施してもよいし、2以上の動作フロー及び動作例を組み合わせて実施してもよい。例えば、1つの動作フローの一部のステップを他の動作フローに追加してもよいし、1つの動作フローの一部のステップを他の動作フローの一部のステップと置換してもよい。
【0067】
上述の実施形態に係る動作をコンピュータ(情報処理装置)に実行させる取引支援プログラムが提供されてもよい。取引支援プログラムは、コンピュータ読取り可能媒体に記録されていてもよい。コンピュータ読取り可能媒体を用いれば、コンピュータに取引支援プログラムをインストールすることが可能である。ここで、取引支援プログラムが記録されたコンピュータ読取り可能媒体は、非一過性の記録媒体であってもよい。非一過性の記録媒体は、特に限定されるものではないが、例えば、CD-ROMやDVD-ROM等の記録媒体であってもよい。
【0068】
本開示で使用する「に基づいて」、「に応じて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」、「のみに応じて」を意味しない。「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」及び「に少なくとも部分的に基づいて」の両方を意味する。同様に、「に応じて」という記載は、「のみに応じて」及び「に少なくとも部分的に応じて」の両方を意味する。また、「含む(include)」、「備える(comprise)」、及びそれらの変形の用語は、列挙する項目のみを含むことを意味せず、列挙する項目のみを含んでもよいし、列挙する項目に加えてさらなる項目を含んでもよいことを意味する。また、本開示において使用されている用語「又は(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。さらに、本開示で使用した「第1」、「第2」等の呼称を使用した要素へのいかなる参照も、それらの要素の量又は順序を全般的に限定するものではない。これらの呼称は、2つ以上の要素間を区別する便利な方法として本明細書で使用され得る。したがって、第1及び第2の要素への参照は、2つの要素のみがそこで採用され得ること、又は何らかの形で第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことを意味しない。本開示において、例えば、英語でのa,an,及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、これらの冠詞は、文脈から明らかにそうではないことが示されていなければ、複数のものを含むものとする。
【0069】
以上、図面を参照して実施形態について詳しく説明したが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
【0070】
(7)付記
上述の実施形態に関する特徴について付記する。
【0071】
(付記1)
非代替性トークン(NFT)と関連付けられたコンテンツデータであるNFTコンテンツに関する取引サービスを支援する取引支援システムであって、
有体物であるリアルコンテンツを購入したユーザの端末から前記取引サービスに関する要求を取得する取得手段(情報取得部131)と、
前記要求に基づいて、前記リアルコンテンツに対応する前記コンテンツデータに前記NFTを関連付けた前記NFTコンテンツを発行するか否かを示す操作を前記ユーザから受け付けるための画面を前記端末に表示させる提示手段(情報提示部132)と、
前記NFTを発行することを示す前記操作に基づいて前記NFTコンテンツを発行するNFT化手段(NFT化部134)と、を備え、
前記リアルコンテンツには、前記リアルコンテンツに関するコンテンツ情報が符号化されたコードが付されており、
前記取得手段(情報取得部131)は、前記コードを読み取った前記端末から、前記コンテンツ情報を含む前記要求を取得する
取引支援システム。
【0072】
(付記2)
前記コンテンツ情報は、前記リアルコンテンツを特定するためのリアルコンテンツ識別情報を含む
付記1に記載の取引支援システム。
【0073】
(付記3)
前記コンテンツ情報は、前記リアルコンテンツに対応する前記コンテンツデータを特定するための情報を含む
付記1又は2に記載の取引支援システム。
【0074】
(付記4)
前記コンテンツ情報は、前記リアルコンテンツを提供したコンテンツホルダーを特定するための情報を含む
付記1乃至3のいずれかに記載の取引支援システム。
【0075】
(付記5)
前記提示手段(情報提示部132)は、前記NFTコンテンツを発行する場合、前記NFTコンテンツを発行する数を指定する操作を前記ユーザから受け付けるための画面を前記端末に表示させ、
前記NFT化手段(NFT化部134)は、前記指定された数の前記NFTコンテンツを発行する
付記1乃至4のいずれかに記載の取引支援システム。
【0076】
(付記6)
前記リアルコンテンツの所有権とは独立して前記NFTコンテンツの所有権を譲渡するサービス又は前記NFTコンテンツの使用権を与えるサービスを、前記取引サービスとして提供する提供手段(取引サービス提供部136)をさらに備える
付記1乃至5のいずれかに記載の取引支援システム。
【0077】
(付記7)
前記リアルコンテンツを提供したコンテンツホルダーが前記NFTコンテンツの発行を許可するか否かを確認する処理を行う確認手段(NFT化確認部133)をさらに備え、
前記NFT化手段(NFT化部134)は、前記コンテンツホルダーが前記NFTコンテンツの発行を許可することが確認された場合に限り、前記NFTコンテンツを発行する
付記1乃至6のいずれかに記載の取引支援システム。
【0078】
(付記8)
前記取引サービス上での前記NFTコンテンツの取引により得られた売上の一部を前記コンテンツホルダーに付与する処理を行う還元手段(売上還元部137)をさらに備える
付記7に記載の取引支援システム。
【0079】
(付記9)
前記リアルコンテンツごとに、当該リアルコンテンツがNFT化されているか否かのNFT化情報を管理する管理手段(コンテンツ管理部135)をさらに備え、
前記取得手段(情報取得部131)は、未だNFT化されていない前記リアルコンテンツに対するNFT化の提案、又は既にNFT化された前記NFTコンテンツの追加発行の提案を第三者の端末から取得し、
前記管理手段(コンテンツ管理部135)は、当該リアルコンテンツを購入したユーザに対して、前記提案があった旨を通知する
付記1乃至8のいずれかに記載の取引支援システム。
【0080】
(付記10)
非代替性トークン(NFT)と関連付けられたコンテンツデータであるNFTコンテンツに関する取引サービスを支援する取引支援システムに、
有体物であるリアルコンテンツを購入したユーザの端末から前記取引サービスに関する要求を取得する取得ステップと、
前記要求に基づいて、前記リアルコンテンツに対応する前記コンテンツデータに前記NFTを関連付けた前記NFTコンテンツを発行するか否かを示す操作を前記ユーザから受け付けるための画面を前記端末に表示させる提示ステップと、
前記NFTを発行することを示す前記操作に基づいて前記NFTコンテンツを発行するNFT化ステップと、を実行させ、
前記リアルコンテンツには、前記リアルコンテンツに関するコンテンツ情報が符号化されたコードが付されており、
前記取得ステップでは、前記コードを読み取った前記端末から、前記コンテンツ情報を含む前記要求を取得する
取引支援プログラム。
【符号の説明】
【0081】
10 :ネットワーク
20 :ブロックチェーンネットワーク
100 :サーバ
110 :通信部
120 :記憶部
121 :コンテンツデータベース
130 :処理部
131 :情報取得部
132 :情報提示部
133 :NFT化確認部
134 :NFT化部
135 :コンテンツ管理部
136 :取引サービス提供部
137 :売上還元部
200 :端末
201 :撮像部(カメラ)
210 :通信部
220 :表示部
230 :操作部
240 :制御部
250 :記憶部
260 :バス
【要約】
【課題】NFTコンテンツに関する取引を活発化し、ひいてはNFTコンテンツの普及を促進可能とする。
【課題手段】非代替性トークン(NFT)と関連付けられたコンテンツデータであるNFTコンテンツに関する取引サービスを支援する取引支援システムは、有体物であるリアルコンテンツを購入したユーザの端末から前記取引サービスに関する要求を取得する取得手段と、前記要求に基づいて、前記リアルコンテンツに対応する前記コンテンツデータに前記NFTを関連付けた前記NFTコンテンツを発行するか否かを示す操作を前記ユーザから受け付けるための画面を前記端末に表示させる提示手段と、前記NFTを発行することを示す前記操作に基づいて前記NFTコンテンツを発行するNFT化手段と、を備える。
【選択図】図3
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8