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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-21
(45)【発行日】2022-11-30
(54)【発明の名称】スマート・センサの方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   H04L 67/02 20220101AFI20221122BHJP
   G01D 9/00 20060101ALI20221122BHJP
   G06F 9/54 20060101ALI20221122BHJP
【FI】
H04L67/02
G01D9/00 A
G06F9/54 C
【請求項の数】 15
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2020124848
(22)【出願日】2020-07-22
(62)【分割の表示】P 2018239797の分割
【原出願日】2010-08-25
(65)【公開番号】P2020184373
(43)【公開日】2020-11-12
【審査請求日】2020-07-22
(31)【優先権主張番号】12/567,705
(32)【優先日】2009-09-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】593096712
【氏名又は名称】インテル コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】フローリック,エリック
(72)【発明者】
【氏名】グアリン,ロナルド ジェイ.
(72)【発明者】
【氏名】シヤオファン,チェン
(72)【発明者】
【氏名】エンジェル,ウィリアム ディー.
(72)【発明者】
【氏名】イールピナ,スリニヴァス
【審査官】白井 亮
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-236988(JP,A)
【文献】特開平10-188185(JP,A)
【文献】特開2003-023678(JP,A)
【文献】特開平08-273085(JP,A)
【文献】特開平05-327919(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第101014173(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2004/263351(US,A1)
【文献】前川 卓也 Takuya MAEKAWA,センサネットワーク環境におけるモノ参加型Weblogの実現 Implementing Object-participation-type Weblog in Sensor Network Environment,情報処理学会研究報告 Vol.2007 No.74 IPSJ SIG Technical Reports,日本,社団法人情報処理学会 Information Processing Society of Japan,2007年07月20日,第2007巻
【文献】友澤 弘充 HIROMITSU TOMOZAWA,経路ダイバーシティを考慮した緊急メッセージ送信手法の提案 Proposal of Emergent Message Collecting System with Path Diversity,マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2008)シンポジウム論文集 情報処理学会シンポジウムシリーズ Vol.2008 No.1 [CD-ROM] IPSJ Symposium Series,日本,社団法人情報処理学会 Information Processing Society of Japan,第2008巻
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 67/02
G01D 9/00
G06F 9/54
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
メッセージアカウントにメッセージをポストする方法であって、
スマートセンサが、センサ信号を読み取り、センサデータを決定することと、
前記スマートセンサが、前記センサデータを処理し、前記センサデータがドアが閉まっていないことを示す場合にセンサイベントを検出することと、
前記スマートセンサが、前記センサイベントを処理し、前記スマートセンサが検出した前記センサイベントを、他のスマートセンサからのセンサイベントと組み合わせて、前記センサイベントに関連するメッセージを選択することと、
前記スマートセンサが、前記メッセージアカウントに基づきメッセージングシステムとやりとりし、前記メッセージアカウントに前記メッセージをポストすることと、
を有する方法。
【請求項2】
前記スマートセンサが、前記センサデータを前記スマートセンサのメモリに格納し、履歴センサデータのレコードを生成することを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記センサデータの格納は、前記履歴センサデータを圧縮することを含み、
前記センサデータの圧縮は、
前記履歴センサデータにおける繰り返しの連続的なセンサデータエントリを削除することと、
共通のデータのパターンを前記パターンの表示子と置換することと、
を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記センサ信号の読み取りは、前記センサ信号をアナログ信号からデジタル値に変換することを含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記センサデータを処理し、センサイベントを検出することは、前記センサデータを閾値と比較し、前記センサデータと履歴センサデータとに基づき計算結果を計算し、前記計算結果と前記閾値とを比較するか、又は、前記センサデータと履歴センサデータとを比較し、比較結果を決定し、前記比較結果と前記閾値とを比較することを含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記センサイベントを処理し、前記センサイベントに関連するメッセージを選択することは、前記センサイベントに関連する前記メッセージを特定することを含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記メッセージアカウントに基づきメッセージングシステムとやりとりし、前記メッセージアカウントに前記メッセージをポストすることは、前記スマートセンサをメッセージアカウントにアクセスすることが許可されていると特定し、前記センサイベントに関連する前記メッセージを送信することを含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記センサイベントに関連する前記メッセージと一緒にメタデータを送信することを更に含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記メッセージアカウントに基づきメッセージングシステムとやりとりし、前記メッセージアカウントに前記メッセージをポストすることは、Twitterウェブサイトとの通信を確立し、Twitterアカウントにログインし、前記センサイベントに関連する前記メッセージを送信し、前記Twitterアカウントを介し前記メッセージをポストすることを含む、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記メッセージアカウントに基づきメッセージングシステムとやりとりし、前記メッセージアカウントに前記メッセージをポストすることは、前記スマートセンサをセルラネットワークにアクセスすることが許可されていると特定し、テキストメッセージとして前記センサイベントに関連する前記メッセージを送信することを含む、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
スマートセンサである装置であって、
センサ信号を生成する少なくとも1つのセンサと、
前記少なくとも1つのセンサと結合し、前記センサ信号を読み取り、センサデータを決定し、前記センサデータを処理し、前記センサデータがドアが閉まっていないことを示す場合にセンサイベントを検出し、前記センサイベントを処理し、前記スマートセンサが検出した前記センサイベントを、他のスマートセンサからのセンサイベントと組み合わせて、前記センサイベントに関連するメッセージを選択するモニタロジックと、
前記モニタロジックに結合され、前記センサデータと前記センサイベントに関連する前記メッセージとを格納するメモリと、
前記モニタロジックに結合され、メッセージアカウントに基づきメッセージングシステムとやりとりし、前記メッセージを前記メッセージアカウントにポストする通信モジュールと、
を有する装置。
【請求項12】
前記モニタロジックと結合され、前記センサイベントに関連する前記メッセージを通信プラットフォームに通信する通信プラットフォームインタフェースを有する、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
メッセージングシステムコンフィギュレーションを格納するメモリと、
少なくとも1つのモニタと結合され、前記モニタによって検出されたセンサイベントに関連するメッセージを前記モニタから受信するモニタインタフェースと、
を更に含む、請求項11又は12に記載の装置。
【請求項14】
当該装置は更に、コマンド解釈ロジックと通信し、少なくとも1つのアクションを実行するアクション実行モジュールを含むか、
当該装置は更に、リプライメッセージのために前記メッセージアカウントをモニタし、前記リプライメッセージに基づきコマンドを決定し、前記コマンドに基づき少なくとも1つのアクションを実行するアクション実行モジュールと通信するコマンド解釈ロジックを含むか、
前記モニタロジックは、他のモニタと通信し、少なくとも1つのアクションを実行する集約ロジックを含むか、又は、
前記モニタロジックは、前記メッセージと一緒にメタデータを送信するメタデータロジックを有する、請求項11又は12に記載の装置。
【請求項15】
当該装置は更に、ユーザとやりとりし、ユーザ定義可能な設定を決定し、前記ユーザ定義可能な設定を前記メモリに格納するユーザインタフェースを含むか、又は、
前記モニタロジックは、前記センサイベントと少なくとも1つの他のスマートセンサからの入力とに基づき前記メッセージを選択する集約ロジックを含む、請求項11又は12に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は一般にセンサ技術に関する。
【背景技術】
【0002】
特に、本開示は、ユーザに向けて1つ又は複数のメッセージング・システムを介してセンサ関連イベントを送信するためのロジックと結合されたセンサに関する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
一般に、スマート・センサ、スマート・センサからのメッセージを処理するためのロジック、及びスマート・センサ・システムを本明細書及び特許請求の範囲に記載する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本明細書及び特許請求の範囲記載のロジック、モジュール、デバイス、及びインターフェースはハードウェア及び/コードで実現し得る機能を行い得る。ハードウェア及び/又はコードは、機能を実現することが企図されたソフトウェア、ファームウェア、マイクロコード、プロセッサ、ステート・マシン、チップセット、又はそれらの組み合わせを含み得る。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1】ユーザと通信するためにインターネットと結合されたスマート・センサを含むシステムの実施例を表す図である。
図2】通信モジュールに結合されたモニタを備えるスマート・センサの実施例を表す図である。
図3】メッセージング・システムを介してユーザに向けてイベントを伝達するためのスマート・センサの実施例を示す図である。
図4】メッセージング・システムを介してユーザに向けてイベントを伝達するための実施例を示すフローチャートである。
図5】ユーザからメッセージング・システムを介してスマート・センサに、動作を実行する旨の命令を伝達するための実施例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0006】
以下に、添付図面において表す新しい実施例を詳細に説明する。しかし、提供される詳細の量は、上述の実施例の予期される変形例を制限することを意図するものでない。逆に、特許請求の範囲、及び詳細な説明は、特許請求の範囲によって規定された本願の教示の趣旨及び範囲内に収まる修正、均等物、及び代替策全てを包含する。以下の詳細な説明は、当該技術分野における通常の知識を有する者に前述の実施例を理解可能にすることが企図されている。
【0007】
実施例は、メッセージング・システムを介してメッセージとしてイベントを伝達して、1つ又は複数のメッセージング・アカウントにメッセージをポストするためのハードウェア及び/又はコードなどのロジックを含み得る。メッセージング・システムは、メッセージを捕捉し、次いで、メッセージを(例えば、ツイートとして又はセルラ・テキスト・メッセージにして直ちに)再ブロードキャストするツイッターのようなテキスト・メッセージング・サービスであり得る。一部の実施例では、スマート・センサは、センサを有する1つ又は複数のプラグ可能なモニタ及び/又はセンサを有する無線モニタと相互接続するためのソフトウェア/ハードウェア・フレームワークを備えた通信プラットフォーム上のツイッター(登録商標)アプリケーション・プログラム・インタフェース(API)を備えた通信モジュールを含む。他の実施例では、通信モジュールは1つ又は複数のモニタと一体化され得る。
【0008】
一部の実施例は、センサからイベントを受信し、イベントをユーザに通信するためのスマート・デバイスを含む。前述の実施例の多くは、期間内に生起するイベントなどの、スマート・センサによって識別される関連したイベントの組み合わせを含む、イベント・ロジックによって識別されるカスタム・イベント及び/又はスマート・センサによって識別されたイベントに基づいて、ステータス更新及びイベント通知をユーザに向けて提供することが可能なスマート・デバイスに何れかのデバイスがなることを可能にするハードウェア及び/又はコードなどのイベント・ロジックを含む。前述の実施例は例えば、イベントを識別するメッセージを求めて1つ又は複数のメッセージング・システムを監視するためのロジックを含み得る。一部の実施例では、イベント・ロジックは、1つ又は複数のスマート・センサの状態、又は状態における変化を追跡し得る。前述の追跡は、ユーザにとって重要な情報(例えば、ペットがえさを必要としているか、植物が水を必要としているか、電球を交換する必要があるか、冷蔵庫などの家庭器具の整備が必要か、セキュリティ境界に抜け穴があるか等)の更新を追跡する機能をユーザに提供する。
【0009】
他の実施例では、スマート・センサから伝達されるイベントを監視するためには、スマート・デバイス上の標準メッセージング・システム・ソフトウェアで十分であり得る。例えば、スマート・センサは、植物の鉢植え用土の含水量を監視し得る。スマート・センサは、含水量の周期的な更新を周期的なイベントとして識別し、特定された閾値水分レベル未満に水分が低下することをイベントとして識別するよう構成し得る。一実施例では、スマート・センサの監視ロジックは、周期的に土の水分レベルを捕捉し、水分レベルを含むテキスト・メッセージを生成し、インターネットへのローカル・ネットワーク接続を介してツイッター(商標)にログインし、メッセージをツイートとしてツイッター(商標)アカウントに送信し得る。ユーザは、ツイッター(商標)アカウントを監視するモバイル又はハンドヘルドのデバイスなどのデバイスを有し得、水分レベルを含むメッセージを受信し得、上記メッセージは、水分レベルの示数、及びスマート・センサに割り当てられる名前を含む。土の水分レベルが、特定された閾値を下回った場合、監視ロジックは、変化を示すメッセージを生成し、上記水分レベルが土の閾値水分レベルを下回っている旨をユーザに通知するメッセージをツイッター(商標)アカウントに送信し得る。
【0010】
他の実施例では、鉢植え用土中の水分の喪失のレートが、特定された閾値を超えて増加するイベントを識別するよう構成し得る。植物の周囲温度及び湿度がかなり変動した場合、センサは、水やりのレートを修正すべき旨をユーザに通知し得る。更なる実施例では、植物の水やりシステムに結合されたスマート・センサは、植物のスマート・センサからのメッセージを求めてメッセージング・システムを監視し、植物のスマート・センサからのメッセージに応じて水やりレートを修正し得る。水やりシステムのスマート・センサは次いで、水やりレートが修正された旨を示すためのメッセージをユーザに向けて生成し得、一部の実施例では、水やりシステムのスマート・センサは、水やりレート、及び/又は水やりレートにおける変動などの情報をメッセージに含め得る。
【0011】
実施例は無線通信を容易にし得る。無線の実施例は、ブルートゥース(登録商標)のような低電力無線通信、無線ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)、無線メトロポリタン・エリア・ネットワーク(WMAN)、無線パーソナル・エリア・ネットワーク(WPAN)、セルラ・ネットワーク、及び/又は米国電気電子技術者協会(IEEE)標準802.15.4(「Wireless Medium Access Control (MAC) and Physical Layer (PHY) Specifications for Low Rate Wireless Personal Area Networks (LR-WPANs) (2006) http://standards.ieee.orag/getieee802/download/802.15.4-2006.pdf」)、スマート・センサにおける通信、ネットワーク、メッセージング・システム、及び、前述のデバイス間の相互作用を容易にするためのスマート・デバイスを一体化し得る。
【0012】
更に、一部の無線の実施例は単一のアンテナを組み入れ得るが、他の実施例は複数のアンテナを使用し得る。例えば、複数入力及び複数出力(MIMO)は、通信性能を向上させるための、送信器及び受信器の何れにおいても複数のアンテナを使用するものである。MIMO手法は、更なる帯域幅又は送信電力なしで、データ・スループット及びリンク範囲におけるかなりの増加をもたらし、より高いスペクトル効率(帯域幅のヘルツ毎秒毎の、より多くのビット)、及びリンク信頼度又はダイバーシチ(フェージングの削減)によってこのことを実現する。
【0013】
以下に説明する特定の実施例の一部では、特定の構成を備えた実施例を参照するが、本開示の実施例を効果的に、同様な課題又は問題点を有する他の構成によって実現し得るということを当業者は認識するであろう。
【実施例
【0014】
次に図1に移れば、スマート・デバイス165を介してユーザ195と通信するために、セルラ・ネットワーク150、インターネット155、及び別のネットワーク160と結合された1つ又は複数のスマート・センサ102、106、110、及び118を備えたシステム100の実施例を示す。システム100は、1つ又は複数のセンサ102、106、110、及び118からのセンサ信号を読み取って、センサ・データを求め、センサ・データを処理してセンサ・イベントを検出し、センサ・イベントを処理して、センサ・イベントに関連付けられた1つ又は複数のメッセージを選択し、メッセージング・アカウントを介して1つ又は複数のメッセージング・システム140と相互作用して、1つ又は複数のメッセージをメッセージング・アカウントにポストし得る。例えば、スマート・センサ102は、アナログ・センサ信号を読み取り、センサ信号をアナログ信号からディジタル値に変更し得る。一部の実施例では、スマート・センサ102は、ディジタル値、又はディジタル値を表すデータを記憶するためのメモリを含み得る。他の実施例では、スマート・センサ102は、ディジタル出力を生成するセンサを含み得る。
【0015】
センサ信号のディジタル値を値のリストと比較することにより、スマート・センサ102は、値がセンサ信号の閾値に達しているか、又は上記閾値を超えており、センサ信号が信号イベントを表している旨を示していると判定し得る。一部の実施例では、スマート・センサ102は、アナログ信号を表すディジタル値でなく、アナログ・センサ信号に基づいてセンサ・イベントを検出し得る。更なる実施例では、スマート・センサ102は、センサ信号内の変動に基づいてセンサ・イベントを検出し得る。スマート・センサ102は、変動を感知できるセンサにより、変動を検出し得、閾値は、センサ信号内の変動が生じた旨を検出するセンサの機能に固有であり得る。
【0016】
スマート・センサ102などのスマート・センサは、プロセッサ、チップセット、送信器/受信器、及びメモリを含み得る。プロセッサは、本明細書及び特許請求の範囲においてスマート・センサに起因している機能を行うためのコードをメモリからチップセットを介して受け取り、上記コードを実行し得る。プロセッサは、例えば、1つ又は複数のインテル(登録商標)アトム(商標)プロセッサを含み得、チップセットは、例えば、インテル(登録商標)945GCエクスプレス・チップセット又はモバイル・インテル(登録商標)945GSEエクスプレス・チップセットを含み得る。他の実施例では、スマート・センサは、スマート・センサの機能を実現するためにマイクロコントローラ又はステート・マシンを含み得る。
【0017】
スマート・センサ102、106、110、及び118は周期的にセンサ信号を読み取り得、連続的にセンサ信号を読み取り得、ユーザから受け取られたコマンド、又は別のスマート・センサ若しくはデバイスから受け取られたコマンドに応じてセンサ信号を読み取り得、又は、センサ信号若しくは別の信号の状態における変動などの別の入力に応じてセンサ信号を読み取り得る。例えば、スマート・センサ102は、2つ以上のセンサを含み得、第1のセンサの状態における変動又は活動により、センサ・イベントを検出するために第2のセンサの読み取りを起動し得る。
【0018】
センサ・イベントを検出すると、スマート・センサ102は、センサ・イベントに関連付けられたメッセージを選択するようセンサ・イベントを処理し得る。センサ・イベントの処理により、センサ・イベントに関連付けられたメッセージのリスト又はテーブルからメッセージが選択され得る。一部の実施例では、1つのメッセージしか存在せず、メッセージを選択するようセンサ・イベントを処理することには、センサ・イベントの検出に応じてメッセージを選択することが関係する。一部の実施例では、スマート・センサ102は、センサ信号の表現を含めるようメッセージを修正するか、又はメッセージに追加し得る。例えば、スマート・センサ102は、センサ信号の一定範囲のディジタル値に関連付けられたメッセージを選択し、メッセージのテキスト内にディジタル値又はその表現を含み得る。いくつかの実施例では、スマート・センサ102は、センサ信号のディジタル値をメタデータとしてメッセージに追加し得る。更なる実施例では、メッセージをユーザ195に送信するメッセージング・システムに基づいて選択し得る。
【0019】
スマート・センサ102は、スマート・センサ102のメモリからセンサ信号に関連付けられたテキスト・メッセージを選択し得る。メッセージは、一部の実施例ではテキスト・メッセージであり得、他の実施例では別のメディア・メッセージであり得る。いくつかの実施例はマルチメディア・メッセージを含む。例えば、スマート・センサ102は、感光性センサ、電流感応性センサ、及び/又は電圧感応性センサにより、電球が切れていることを検出し得る。スマート・センサ102は、感光性センサによって生成される電流における変動を検出し、「ユーティリティー・ルーム内の電球を交換すべきである」というテキスト・メッセージを選択し得る。スマート・センサ102の通信モジュールは次いで、メッセージング・システム140にテキスト・メッセージを送信するようネットワーク130と相互作用し得る。
【0020】
システム100では、スマート・センサ102は、通信チャネル103を介してスマート・センサ106と結合し、通信チャネル103及び107を介してスマート・センサ110と結合する。この実施例では、スマート・センサ102はマスタ・スマート・センサであり、スマート・センサ106及び110はスレーブ・スマート・センサである。マスタ・スマート・センサ102は、ネットワーク130を介して送信される通信を連係するための通信をスレーブ・スマート・センサ106及び110から受け取るための監視インターフェースを含み得る。一部の実施例では、スマート・センサ106及び107は、スマート・センサ106及び110上のモニタ・インターフェースを介してスマート・センサ102からのコマンドに応じてそれぞれのセンサ信号を読み取り得る。他の実施例では、スマート・センサ106及び110は、独立して信号イベントを検出し、センサ・イベントの表示をスマート・センサ102に送信し得る。スマート・センサ102は、スマート・センサ102、106、及び110からのセンサ・イベントを組み合わせてメッセージを選択するための集約ロジックを含み得る。更に他の実施例では、スマート・センサ106及び110はセンサ・イベントを検出し、センサ・イベントに基づいてメッセージを選択し、通信チャネル103及び107を介してメッセージをスマート・センサ102に送信し得る。前述の実施例では、スマート・センサ102は、メッセージをメッセージング・システム140に送信することによって応答し得、又は、上記メッセージの送信を、2つ以上のスマート・センサからの、若しくはスマート・センサ102、106、及び110からのメッセージの送信と連係し得る。前述の実施例では、集約ロジックは、スマート・センサ102、106、及び110からのメッセージを単一の送信に組み合わせ得る。
【0021】
通信チャネル103及び107は、電気信号及び/光信号を送信するためのケーブルであり得、又は、無線通信媒体であり得る。スマート・センサ102、106、及び110間の遠隔通信、又はスマート・センサ102若しくは118と、ネットワーク130との間の遠隔通信は無線通信形式で実現し得る。無線の実施例は、ブルートゥース(登録商標)のような低電力無線通信、及び/又は米国電気電子技術者協会(IEEE)標準802.15.4通信をスマート・センサ102、106、110、及び118を一体化し得る。その標準たるIEEE802.15.4(商標)は、最小電力を消費し、通常、10メートル(30フィート)以下の距離で接続する比較的単純なデバイス間の低データ・レート接続性を提供する。IEEE802.15.4(商標)は、10乃至250kpsのデータ・レートで動作する固定デバイス、ポータブル・デバイス、及び移動デバイスに対応する。上記標準は、直接相互作用することが可能な短距離アドホック・ネットワークをデバイスが形成することを可能にする。
【0022】
ネットワーク130は、スマート・センサ及び1つ又は複数のメッセージング・システム140と通信するよう1つ又は複数のスマート・センサ102、106、110、及び118に応答し得る。ネットワーク130は、スマート・センサ102、106、110、及び118と、メッセージング・システム140との間の通信を確立するために、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、セルラ・ネットワーク、イントラネット、インターネット、前述の別のネットワーク、又は前述のネットワークのうちの2つ以上の組合せを含み得る。ネットワーク130とメッセージング・システム140との間の通信は、物理的、無線、又は何れかの組み合わせであり得る。
【0023】
メッセージング・システム140は複数のメッセージング・アカウントを含み得、スマート・センサ102などのスマート・センサは、メッセージング・システム140と相互作用して、メッセージング・システム140のうちの1つ又は複数のメッセージング・システムの1つ又は複数のメッセージング・アカウントにアクセスし、1つ又は複数のメッセージング・システム140の1つ又は複数のメッセージング・アカウントに1つ又は複数のメッセージをポストし得る。例えば、スマート・センサ102は、セキュリティ境界の抜け穴を検出するためにセキュリティ・センサを含み得る。スマート・センサ102は、例えば、ドアが完全に閉まっていない旨を示すセンサ信号を受け取り得、スマート・センサ102の監視ロジックは、警報がセットされているのでセンサ・イベントが生じたと判定し得る。これに応じて、スマート・センサ102はこのセンサ・イベントを、「警報がセットされている間にガレージのドアが破られた」旨を記すメッセージと関連付け得る。スマート・センサ102は、ローカル・エリア・ネットワークと相互作用してインターネット、ネットワーク130にアクセスし、インターネットを介して、ツイッター(商標)ウェブ・サイト、メッセージング・システム140にアクセスして、メッセージング・アカウントであるツイッター(商標)アカウントにテキスト・メッセージをポストし得る。スマート・センサ102は、メッセージとともにツイッター(商標)アカウントにアクセスするための認証を送信してメッセージをアカウントに送信し得、又は、ツイッター(商標)ウェブ・サイトと相互作用して、スマート・センサ102のツイッター(商標)アプリケーション・プログラム・インタフェース(API)を介してツイッター(商標)アカウントの認可されたユーザとしてスマート・センサ102を認証し得る。ツイッター(商標)アカウントへのメッセージのポストは、セルラ・ネットワーク、インターネット155、及び/又は別のネットワーク160を介して1つ又は複数のスマート・デバイス165上でメッセージをユーザ195が受け取ることを可能にし得る。更なる実施例では、スマート・センサ102は、セクリティの抜け穴についてのメッセージを2つ以上のツイッター(商標)アカウントにポストして、ユーザ195に通知し、場合によっては、セキュリティの抜け穴について知るように、他の一又は複数のユーザ(家族の各構成員など)に通知し得る。更に別の実施例では、複数のツイッター(商標)アカウントへのポストに加えて、スマート・センサ102は、複数の携帯電話テキスト・メッセージング・サービス及び/又は他のメッセージング・システム140にポストし得る。
【0024】
一部の実施例では、スマート・センサ102は、テキスト・メッセージにメタデータを添付するか、又はテキスト・メッセージとともにメタデータを送信するためのメタデータ・ロジックを含み得る。例えば、スマート・センサ102は、ガレージのドアの画像を定期的に捕捉し得るか、又は、警報システムが作動しているか、又はセットされている間にガレージのドアの接点が切り離されている旨の検出などの信号イベントの検出に応じてガレージのドアの画像を捕捉し得るディジタル画像捕捉デバイスも含み得る。前述の実施例では、スマート・センサ102は、ガレージのドアの捕捉されたディジタル画像を「警報が作動している間にガレージのドアが破られた」旨のテキスト・メッセージに添付し、メッセージをユーザに向けて1つ又は複数のメッセージング・システム140を介して送出し得る。一次システムがメタデータの処理を可能にしない場合、スマート・センサ102の通信モジュールは、テキスト・メッセージを一次メッセージング・システムを介して送出し、ガレージのドアのディジタル画像を備えたテキスト・メッセージを電子メール・アカウントなどの別のメッセージング・システムを介して、又は、セルラ・ネットワークを介してマルチメディア・メッセージとして送出し得る。セルラ・ネットワークのマルチメディア・メッセージング・システムは次いで、マルチメディア・メッセージをセルラ・ネットワーク150を介してユーザ195のハンドヘルド・デバイス170に送信し得る。
【0025】
スマート・デバイス165は、ネットトップ、ネットブック、セルラ電話機、携帯情報端末(PDA)、ラップトップ、モバイル・インターネット・デバイス(MID)、又は、モバイルでないデバイス若しくはモバイル機能を有しないデバイス(デスクトップ・コンピュータ、ゲーム・コンソール、ディジタル・ビデオ・レコーダ/ケーブル・ボックス、サーバ等)を含み得る。図1は、ハンドヘルド・デバイス170、コンピュータ180、及び他のデバイス190を含む3つのタイプのデバイスでスマート・デバイス165を例証する。ハンドヘルド・デバイス170は、イベント・ロジック172を備えた携帯電話機、PDA等を含み得る。イベント・ロジック172は、メッセージング・システム140を介してスマート・センサ118などのスマート・センサから1つ又は複数のメッセージを受け取り得る。例えば、ユーザ195は、温室内の感水性植物に水をやる必要がある旨を示すテキスト・メッセージ又はマルチメディア・メッセージをセルラ・ネットワーク150を介してスマート・センサ118から受け取り得る。スマート・センサ118は、温室内の感水性植物の水分レベルを監視する水分レベル・センサを含み、ユーザ195によってセットされたか、又はスマート・センサ118のデフォールトの設定である閾値を水分が下回った場合、テキスト・メッセージをユーザ195に、ネットワーク130、セルラ・ネットワーク150とのインターネット・インタフェース、及びセルラ・ネットワーク150を介して送信し得る。
【0026】
スマート・センサ118からのメッセージに応じて、ユーザ195は、「温室内の感水性植物に水をやること」というテキスト・メッセージで応答し得る。スマート・センサ118のコマンド受信器ロジックは、ユーザ195からのテキスト・メッセージを求めて監視し得、「温室内の感水性植物に水をやること」というテキスト・メッセージを受け取り得る。スマート・センサ118の監視ロジックは、テキスト・メッセージを受け取り得、植物に水やりをする旨のコマンドとしてテキスト・メッセージを解釈し得る。これに応じて、スマート・センサ118は、植物に水をやるようスマート・センサ118の動作実行モジュールに命令し得、動作実行モジュールは、感水性植物の所定の水やり期間を始めるためのコマンドを水やりシステムに送出し得る。
【0027】
イベント・ロジック172、182、及び192は、一部の実施例では、メッセージング・システム140にアクセスするための標準ロジックを前述のデバイスに一体化させ得る。他の実施例では、イベント・ロジック172、182、及び192は、スマート・センサ102、106、110、及び118からメッセージング・システム140を介してユーザ195にメッセージを送信することを容易にするためのハードウェア及び/又はコードを含み得る。前述の実施例の多くは例えば、期間内に生起するイベントなどの、1つ又は複数のスマート・センサ102、106、110、及び118によって識別される関連イベントの組み合わせを含む、イベント・ロジック172、182、及び192によって識別される個別のイベント、及び/又は、スマート・センサ102、106、110、及び118によって識別されるイベントに基づいてステータス更新及びイベント通知をユーザ195に提供することが可能なスマート・デバイス165に何れかのデバイスがなることを可能にするためのイベント・ロジックを含み得る。前述の実施例は、例えば、イベントを識別するメッセージを求めて1つ又は複数のメッセージング・システムを監視するためのロジックを含み得る。一部の実施例では、イベント・ロジック172、182、及び192は、1つ又は複数のスマート・センサ102、106、110、及び118のステータス、又はステータスにおける変動を追跡し得る。前述の追跡は、ユーザ195にとって重要な情報(例えば、ペットがえさを必要としているか、植物が水を必要としているか、電球を交換する必要があるか、冷蔵庫などの家庭器具の整備が必要か、セキュリティ境界に抜け穴があるか等)の更新を追跡する機能をユーザ195に提供する。
【0028】
図2は、通信プラットフォーム250に結合された監視プラットフォーム210を備えたスマート・センサ200の実施例を表す。監視プラットフォーム210は、1つ又は複数のセンサを読み取り、センサ・イベントを検出し、センサ・イベントに基づいてメッセージを選択するための1つ又は複数のセンサ及びロジックを備えたプラットフォームを含む。一部の実施例では、監視プラットフォーム210は、1つ又は複数のメッセージング・アカウントとの通信を確立し、通信プラットフォーム250を介して1つ又は複数のメッセージング・アカウントにメッセージを送信するためのAPIなどのメッセージング・システム・ロジック254も含み得る。本実施例では、監視プラットフォーム210は、1つ又は複数のメッセージを通信モジュール251に通信プラットフォーム240を介して送信し、通信モジュール251は、1つ又は複数のメッセージを受信し、1つ又は複数のメッセージング・システムと相互作用して、メッセージを1つ又は複数のメッセージング・アカウントにポストするためのメッセージング・システム・ロジック254を含む。
【0029】
監視プラットフォーム210は、センサ212、センサ・インタフェース214、監視ロジック220、メモリ230、集約ロジック239、及び通信プラットフォーム・インタフェース240を含む。センサ212及びセンサ・インタフェース214は、ユーザが監視することを決定した旨のイベントに基づいてセンサ信号を生成する。例えば、ユーザは、ペットがえさを必要としているか、植物が水を必要としているか、電球を交換する必要があるか、冷蔵庫などの家庭器具の整備が必要か、セキュリティ境界に抜け穴があるか等を監視することを決定し得る。センサ212は監視プラットフォーム210上のセンサを含み得、センサ・インタフェース214は、監視プラットフォーム210から少し離れた所に配置されたセンサと結合し得る。例えば、冷蔵庫のセンサは監視プラットフォーム210上に配置し得、監視プラットフォーム210は冷蔵庫と結合し得る。一方、植物に水をやるべきか否かを判定するためのセンサは、植物用の土中に配置し得、監視プラットフォーム210は、プランター、又は植物の近くの壁に取り付け得る。
【0030】
一部の実施例では、センサ・インタフェース214は、遠隔センサと無線で結合し得る。他の実施例では、センサ・インタフェース214は、チューブ、ワイヤ、又は光ファイバフィラメントなどの物理的接続を介して遠隔センサと結合し得る。更なる実施例では、センサ・インタフェース214は、遠隔センサと物理的に、又は無線で結合することができる。
【0031】
監視ロジック220は、センサ信号を読み取り、センサ信号に基づいてセンサ・イベントを検出し、センサ・イベントに基づいてメッセージを選択し、メッセージを通信プラットフォーム250に通信し得る。監視ロジック220は、どのセンサ示度がセンサ・イベントであるか、センサ示度のタイミング、センサからセンサ・イベントについて生成されるメッセージにおいてユーザに向けてセンサを一意に又は明確に識別するためのセンサの名称、センサ・イベントを検出するために行うべき計算等をメモリ260の監視構成232から判定し得る。多くの実施例では、前述の設定はデフォールトであり得、一部の設定は構成することが可能でないことがあり得る。
【0032】
一部の実施例では、監視ロジック220は、計算に基づいて、センサ信号がセンサ・イベントを表しているか否かを判定し得る。計算はセンサ信号、並びに、当該センサ及び/又は他のセンサの履歴データの一部又は全部を含み得る。いくつかの実施例では、計算は、他の監視プラットフォームからのデータを含むか、又は、他の監視プラットフォームによって読み取られたセンサ信号に基づいたデータを含む集約データ235を含み得る。例えば、監視プラットフォーム210は、警報が作動しているか否かを監視するために警報システムのマザーボードに取り付け得る。第2のモニタは、警報システムのガラス破損センサを含み得る。警報が作動しており、ガラス破損センサが状態を変えた場合、第2の監視プラットフォームは、センサ・イベントの表示を監視プラットフォーム210に集約ロジック239を介して送信し得、集約ロジック239は集約メモリにセンサ・イベントの表示を記憶し得る。一部の実施例では、センサ・イベントの表示は、ガラス破損検出器の部屋からの画像キャプチャなどのメタデータも含み得、これも集約データ235に記憶し得る。監視ロジック220は、ガラス破損センサ・イベント、及び作動している警報の組み合わせがセンサ・イベントであると判定し得る。
【0033】
他の実施例では、監視ロジック220は、センサ・イベントが生じる閾値を算出し得る。例えば、監視構成232に示されたデフォールト計算、又はユーザ構成234に示されたユーザ定義計算に基づいて、監視ロジック220は、例えば、ペットのボウルに接続された水サ―バの補充についてユーザに警報が出されるべき水位(閾値)を判定するために、ペットのボウル内の水位の変動のレートを算出し得る。上記算出には、ペットのウォーターボウルの周りの環境の温度及び湿度に基づいた、水の蒸発レートなどの、水位が経時的に変動する最小レート、(例えば、ペットが水を飲んでいる際の)水位が変動する最大レート、水位が変動するレートに関するヒューリスティックなセンサ履歴データ236が関係し得る。更に、水位の最小閾値に達すると、算出にかかわらず、監視ロジック220はメッセージを生成し、メッセージをユーザに送信し得る。
【0034】
監視ロジック220はメッセージ・ロジック222及びメタデータ・ロジック224を含み得る。メッセージ・ロジック222は、センサ・イベントに基づいて、メモリ230のメッセージング構成238における1つ又は複数のメッセージからメッセージを選択し得る。例えば、メッセージ・ロジック222は、メッセージング構成238におけるメッセージに対して、センサ信号を表すディジタル値を比較して、センサ・イベントと関連付けるメッセージがどれであるかを判定し得る。
【0035】
一部の実施例では、メッセージング・ロジック222は、信号が導き出される特定のセンサ、センサ・イベントに関する算出、別のセンサ・イベントの生起等に基づいて、センサ・イベントと関連付けられるべきメッセージがどれであるかも判定し得る。例えば、センサ212が第1のセンサ及び第2のセンサを含む場合、メッセージング構成238は、特に第1のセンサのメッセージのリスト又はテーブルを含み得、第2のセンサのメッセージのリスト又はテーブルを含み得る。更なる実施例では、メッセージング構成238は、遠隔センサ及び局所センサについて異なるメッセージを含み得、かつ/又は別々のメッセージング・システムについて異なるメッセージを含み得る。いくつかの実施例では、メッセージのリスト、及びメッセージが別々のセンサ212間で、かつ/又は、局所センサと遠隔センサとの間で異なるか否かは、ユーザによって構成可能であり、ユーザ構成234に記憶し得る。前述の構成では、監視ロジック220は、センサ・イベントに基づいてメッセージを選択するようユーザ構成234及びメッセージング情報238にアクセスし得る。
【0036】
メタデータ・ロジック224は、メッセージング・ロジック222によって選択されるメッセージに添付される対象のメタデータを判定するためのハードウェア及び/コードを含み得る。メタデータ・ロジック224は、履歴236からの履歴データ、集約データ235、センサ信号のディジタル値、他のセンサ又は監視プラットフォームからのデータ等を添付し得る。一部の実施例では、メタデータ・ロジック224がマルチメディア・ファイルをメッセージに添付する。前述のファイルは、メモリ230においてユーザによって提供されるファイル、又は、他のセンサ/監視プラットフォームから収集されるファイルからのオーディオ記録、ビデオ記録、若しくは画像ファイル等を含み得る。
【0037】
メモリ230は、フラッシュ・メモリ、リード・オンリ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリなどの不揮発性メモリ及び揮発性メモリを含む1つ若しくは複数のタイプのメモリ、ハード・ドライブ記憶装置、又は他のデータ記憶媒体を含み得る。
【0038】
監視プラットフォーム210のロジック及びインターフェースは、それらの機能が別個であることを理由に別個に例証しているが、同じか又は別々のプロセッサ若しくはプロセッサ・コア上で実行するコード、同じプロセッサ又はプロセッサ・コアの別々のスレッドにおいて実行するコード、同じステート・マシンの別々のロジカル・パスを介して、又は別々のステート・マシンを介して処理される信号等によって行い得る。このことは、通信プラットフォーム250、及び他の図のロジック、モジュール、及びインターフェースについてもあてはまる。
【0039】
通信プラットフォーム250は、監視プラットフォーム210などの複数のタイプの監視プラットフォームに対する汎用的なプラットフォームを含む。通信プラットフォーム250は、監視プラットフォーム210などの1つ又は複数の監視プラットフォームと物理的に、又は無線で結合するための監視プラットフォーム280を備える。一部の実施例では、監視インターフェース280は、物理的に、電波で、又は両方でほぼ同時に複数のモニタと結合し得る。
【0040】
通信プラットフォーム250は、通信プラットフィーム・インタフェース240と結合して、監視プラットフォーム210によって検出されたセンサ・イベントに関連付けられたメッセージを通信モジュール251に通信し得る。通信プラットフォーム250は、通信モジュール251、メモリ260、監視インターフェース280、及びユーザ・インタフェース290を含み得る。通信モジュール251は外部ネットワークと結合して、メッセージング・システムと相互作用して、センサ・イベントに関するメッセージをメッセージング・アカウントにポストし得る。
【0041】
通信モジュール251は、ローカル・ネットワーク・インタフェース252、メッセージング・システム・ロジック254、他のプラットフォーム・インタフェース256、及び他のプラットフォーム・ロジック258を含み得る。ローカル・ネットワーク・インタフェース252は、企業イントラネット又はLANなどのローカル・ネットワークと結合するための物理及び/又は無線インターフェースを含み得る。ローカル・ネットワーク・インタフェース252は、メモリ260のローカル・ネットワーク構成262から認証データをローカル・ネットワークに送信して、ローカル・ネットワークを介してインターネットとの通信チャネルを確立し、メッセージング・システム・ロジック254からの通信を容易にして、ツイッター(商標)などのメッセージング・システムにアクセスし得る。
【0042】
メッセージング・システム・ロジック254は、メモリ260のメッセージング・システム構成264を利用して、ツイッター(商標)アカウントなどのメッセージング・アカウントにログインして、センサ・イベントに関するメッセージをポストし得る。一部の実施例では、メッセージング・システム・ロジック254はツイッター(商標)APIを含み得る。他の実施例では、メッセージング・システム・ロジック254は、メッセージング・システム構成264に記憶されたツイッター(商標)APIを介してツイッター(商標)アカウントにアクセスするよう構成し得る。他の実施例では、メッセージング・システム・ロジック254は、メッセージを送信するためにローカル・ネットワーク・インタフェース252を介してセルラ電話ネットワークのテキスト・メッセージング・サービスにアクセスし得る。
【0043】
他のプラットフォーム・インタフェース256は、別のメッセージング・システムを介した、又はメッセージング・システム・ロジック254として同じメッセージング・システムを介したメッセージの送信を容易にするために、電話ネットワーク、別のデータ・ネットワーク、セルラ・ネットワーク等などの別のネットワークに対するインターフェースを含み得る。例えば、メッセージング・システムはインタネットベースであり得、よって、ローカル・エリア・インタフェース252はケーブルベースのインターネット・サービスを介してインターネットにアクセスし得、他のプラットフォーム・インタフェース256は電話回線ベースのインターネット・サービスを介してインターネットにアクセスし得、
メモリ260の他のプラットフォーム構成266は、電話回線ベースのインターネット・サービスを介してインターネットにアクセスするための別のセキュリティ情報及びプロトコルを提供し得る。
【0044】
他のプラットフォーム・ロジック258は、メッセージング・システム・ロジック254のメッセージング・システム・アクセスとは別のメッセージング・システム・アクセスを提供し得る。例えば、他のプラットフォーム・ロジック258によってアクセスされるメッセージング・システムは、別々の2つのサービスを介したメッセージのポスト、一次サービスが利用可能でない場合の別のサービスを介したメッセージのポスト、メッセージに関連付けられた優先度レベルに応じた別のサービスを介したポスト、メッセージング・システムにわたるロードをバランスするための別のサービスを介したポスト、別のメッセージング・システムを使用するためのユーザ定義された別の理由、又は理由の組み合わせを容易にし得る。
【0045】
監視インターフェース280は、監視ロジック220などの対応する監視ロジックによって検出されるセンサ・イベントに関連付けられた監視プラットフォームからメッセージを受け取るよう少なくとも1つの監視プラットフォームと結合し得る。一部の実施例では、複数の監視プラットフォームが監視インターフェース280と結合すると、監視インターフェース280は、メッセージング・アカウントにポストするためにプラットフォームの何れかから通信モジュール251にメッセージを誘導し得る。いくつかの実施例では、メモリ260の監視構成268は、メッセージを監視プラットフォーク210の集約ロジック239にポスト又は転送すべきであるか否かを判定するためのデータを含み得る。
【0046】
ユーザ・インタフェース290は、ユーザと相互接続して、通信プラットフォーム250のユーザ構成を提供し、一部の実施例では、監視プラットフォーム210のユーザ構成を提供するための物理又は無線インターフェースであり得る。他の実施例では、モニタ構成のユーザ・インタフェースはモニタ・プラットフォームの一部であり得る。例えば、ユーザ・インタフェース290は、ユニバーサル・シリアル・バス(USB)コネクタ、ファイアワイヤ・バス・コネクタ、光バス・コネクタ、又は別のタイプのバス・コネクタを含み得る。ユーザ・インタフェース290は、ユーザと相互作用してユーザ定義可能設定を求め、ユーザ定義可能設定をメモリ260のユーザ構成270に記憶し得る。
【0047】
一部の実施例では、ユーザ・インタフェース構成270は、ユーザのユーザ構成を要求し、設定するためのコードを含み得る。他の実施例では、ユーザ・インタフェース290は、ユーザ構成を要求し、設定するための、拡張マークアップ言語(XML)などのコードを実行することができる。一部の実施例では、監視プラットフォーム210などの監視プラットフォームのユーザ構成のためのXMLコードは、監視プラットフォーム210のメモリに常駐し、ユーザ定義可能設定のためにユーザ・インタフェース290にアクセス可能であり得る。
【0048】
図3は、1つ又は複数のメッセージング・システムを介して一又は複数のユーザにイベントを通信するためのスマート・センサ300の実施例を示す。スマート・センサ300は、単一のプラットフォーム上に一体化され得、家庭器具などの別のデバイスとも一体化され得る。スマート・センサ300は、少なくとも1つのセンサ310、メモリ320、監視ロジック330、ユーザ・インタフェース350、及び通信モジュール360を含む。センサ310はセンサ信号を生成し得る。
【0049】
メモリ320は、監視ロジック330と結合して、センサ・イベントに関連付けられた1つ又は複数のメッセージ及びセンサ・データを記憶し得る。監視ロジック330は、少なくとも1つのセンサ310と結合して、センサ信号を読み取ってセンサ・データを求め、センサ・データを処理してセンサ・イベントを検出し、センサ・イベントを処理して、センサ・イベントに関連付けられたメッセージを選択し得る。
【0050】
監視ロジック330は、センサ・イベントについてのメッセージに応じた回答メッセージを求めて、セルラ・テキスト・メッセージング・アカウント及び/又はツイッター(商標)アカウントなどのメッセージング・アカウントを監視するためのコマンド解釈ロジック312を含み得る。回答メッセージは、例えば、センサ・イベントについてのメッセージに応じた、ユーザによって生成される回答であり得る。コマンド解釈ロジック312は、回答メッセージに基づいてコマンドを判定し得、動作実行モジュール314と通信して、コマンドに基づいて少なくとも1つの動作を実行し得る。例えば、特別食を摂取するペットは特定のえさの配給を受ける必要があり得るので、監視ロジックは、えさがなくなった時点を検知し、次にペットにえさをやるべき時点でユーザに向けてメッセージを送信し得る。ユーザは次いで、コマンド受信器362が受信し、コマンド解釈ロジック312に送信するテキスト付メッセージに回答し得る。コマンド解釈ロジック312は、コマンドを解釈し、これに応じて、ペット・ボウルに次の量のえさを配給するための少なくとも1つの動作を実行する旨のコマンドを動作実行モジュール314に対して発行し得る。
【0051】
一部の実施例では、コマンド受信器ロジック363は、回答を求めて1つ又は複数のメッセージング・アカウントを監視し、回答を監視ロジック330のコマンド解釈ロジック312に転送するよう企図されたロジックである。他の実施例では、コマンド解釈ロジックは通信モジュール360の一部であり得、これは次いでコマンドを動作実行モジュール314に向けて発行し得る。更なる実施例では、動作実行モジュール314は、監視ロジック330と離れているか、又は、通信モジュール360の一部であり得る。
【0052】
ユーザ・インタフェース350はユーザと相互作用してユーザ定義可能設定を判定し、ユーザ定義可能設定をメモリ320に記憶し得る。一部の実施例では、ユーザ・インタフェース350は、ユーザと相互作用して、センサ・イベントに関連付けられたテキスト・メッセージなどのユーザ定義可能構成を設定するためのコード及びプロセッサなどのロジックを備えたディスプレイを含み得る。
【0053】
通信モジュール360は、監視ロジック330と結合して、少なくとも1つのメッセージング・アカウントに基づいて少なくとも1つのメッセージング・システムと相互作用して少なくとも1つのメッセージを少なくとも1つのメッセージング・アカウントにポストし得る。通信モジュールは、ユーザからのポストを求めてメッセージング・アカウントを監視するためのコマンド受信器ロジック362を含み得る。一部の実施例では、コマンド受信器ロジック362は、ポストを、特定のメッセージング・アカウントに対してのみ、かつ/又は、センサ・イベントに関するメッセージのポスト後のみ、監視し得る。他の実施例では、コマンド受信器ロジック362は、コマンドを表し得るポストを求めて1つ又は複数のメッセージング・アカウントを連続的に、又は周期的に監視し得る。
【0054】
図4は、少なくとも1つのメッセージング・システムそれぞれの少なくとも1つのメッセージ・アカウント及び少なくとも1つのメッセージング・システムを介して少なくとも一ユーザにイベントを通信するための実施例のフローチャート400を示す。実施例には、図1乃至図3に表すスマート・センサなどのスマート・センサの動作が関係する。フローチャート400は、センサ信号を読み取ってセンサ・データを求める工程、及びセンサ・データを記憶する工程(要素410)で始まる。スマート・センサの監視ロジックは、ユーザ定義スケジュール又はデフォルト・スケジュールに応じてセンサ信号を読み取り得、メモリにデータを記憶してデータを操作するか、又はデータを処理して、データがセンサ・イベントを表しているかを判定し得る(要素420)。例えば、センサ・データは、閾値と比較されるか、若しくは、閾値と比較する対象の値を判定するための計算に含められるか、又は、センサからの先行値の履歴、若しくは先行値と比較され得る。一部の実施例では、センサ・データを処理してセンサ・イベントを検出する工程は、センサ・データを閾値と比較する工程、センサ・データ及び履歴センサ・データに基づいて、算出結果を算出し、その結果を閾値と比較する工程、又は、センサ・データを履歴センサ・データと比較して、比較結果を求め、比較結果を閾値と比較する工程を含み得る。
【0055】
監視ロジックは、更に、スマート・センサのメモリにセンサ・データを記憶して、履歴センサ・データのレコードを生成し得る。一部の実施例では、スマート・センサは履歴センサ・データを含み得る。例えば、スマート・センサは、履歴センサ・データ内の反復的な連続センサ・データ・エントリを除去し、かつ/又は、データ・パターンの表示子で、データの共通パターンを置き換えることにより、メモリ空間を節約し得る。
【0056】
センサ・イベントを検出すると、監視ロジックは、センサ・イベントに関連付けられたメッセージを選択するようセンサ・イベントを処理する(要素430)。例えば、センサ・イベントを処理してメッセージを選択する工程は、センサ・イベントに関連付けられたメッセージを識別する工程を含み得る。
【0057】
メッセージを判定した後、スマート・センサはメッセージング・システムとメッセージング・アカウントに基づいて相互作用してメッセージをメッセージング・アカウントにポストする(要素440)。例えば、スマート・センサは、メッセージング・アカウントにログインするか、又は、メッセージング・アカウントに対するアクセスが認可されたものとしてスマート・センサを識別し、センサ・イベントに関連付けられたメッセージを送信するパケットをメッセージング・システムに提供し得る。複数のアカウントにログインする場合、スマート・センサは、ほぼ同時に又は直列にアカウントにログインし得る。一部の実施例では、相互作用は更に、メタデータをメッセージとともに送信する工程を含む。
【0058】
多くの実施例では、メッセージング・アカウントに基づいてメッセージング・システムと相互作用して、メッセージをメッセージング・アカウントにポストする工程は、ツイッター(商標)ウェブ・サイトとの通信を確立する工程、ツイッター(商標)アカウントにログインする工程、及びセンサ・イベントに関連付けられたメッセージを送信してメッセージをツイッター(商標)アカウントを介してポストする工程を含み得る。更なる実施例では、メッセージング・アカウントに基づいてメッセージング・システムと相互作用してメッセージをメッセージング・アカウントにポストする工程は、セルラ・ネットワークへのアクセスが認可されているものとしてスマート・センサを識別する工程、及びセンサ・イベントに関連付けられたメッセージをテキスト・メッセージとして送信する工程を含む。
【0059】
メッセージがセンサ・イベントに応じて送出されると、スマート・センサは、センサを読み取り続け、要素410に戻るか否かを判定し得る。これは、ユーザ定義設定又はデフォールト設定であり得る。
【0060】
図5は、動作を実行する旨のコマンドをユーザからメッセージング・システムを介してスマート・センサに通信するための実施例のフローチャート500を示す。フローチャート500は、スマート・センサがポストを求めてメッセージング・システムを監視する工程(要素510)で始まる。例えば、メッセージング・アカウントは、1つ又は複数のスマート・センサに関する通信に特化し得、ポストが、スマート・センサ以外の所から発信している場合、スマート・センサは、ポストがユーザからのコマンドであると判定し得る。
【0061】
メッセージを受け取ると(要素520)、スマート・センサはメッセージに応じて動作を求め得る(要素530)。例えば、スマート・センサは、ポスト上の識別情報を介して、又は、ポストに添付されたメタデータを介してユーザがメッセージをポストした旨を認証し得る。ポストが認証されると、スマート・センサは、メッセージを解釈して、メッセージが有効なコマンドを表すかを判定し得る。一部の実施例では、メッセージは、メッセージ内のコマンドに関連付けられた動作を実行すべき特定のスマート・センサも識別し得る。メッセージが有効なコマンドを表す場合、スマート・センサは、メッセージに応じて動作を実行するためにコマンドを動作実行モジュールに送信し得る(要素540)。
【0062】
一部の実施例では、スマート・センサは、更なるポストを求めて、メッセージング・アカウントを監視し続ける(要素550)。他の実施例では、コマンドがそのセンサによって実行されると、スマート・センサは別のポストを求めて監視を続ける訳でない。更なる実施例では、スマート・センサは、予めプログラムされた時間又は時間間隔におけるポストを求めてメッセージング・アカウントを監視し得る。
【0063】
別の実施例は、図1乃至図5を参照して表すシステム及び方法を実現するプログラム・プロダクトとして実現される。実施例は、全部ハードウェアの実施例の形態、全部ソフトウェアの実施例の形態、又はハードウェア構成要素及びソフトウェア構成要素を含む実施例の形態をとり得る。一実施例は、ソフトウェア(限定列挙でないが、ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコード等を含む)で実現される。
【0064】
更に、実施例は、コンピュータ又は何れかの命令実行システムによる、若しくは、コンピュータ又は何れかの命令実行システムに関する使用のためにプログラム・コードを提供するコンピュータ使用可能な媒体又はコンピュータ読み取り可能な媒体によってアクセス可能なコンピュータ・プログラム・プロダクトの形態をとり得る。本明細書の目的で、コンピュータ使用可能な媒体又はコンピュータ読み取り可能な媒体は、命令実行システム、装置、又はデバイスによる、又は命令実行システム、装置、又はデバイスに関する使用のためにプログラムを含め、記憶し、通信し、伝搬させ、伝送することがあり得る何れかの装置であり得る。
【0065】
媒体は、電子的、磁気的、光学的、電磁的、赤外線、半導体システム(、装置、若しくは、デバイス)又は伝搬媒体であり得る。コンピュータ読み取り可能な媒体の例には、半導体又はソリッド・ステート・メモリ、磁気テープ、着脱可能なコンピュータ・ディスケット、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、リード・オンリ・メモリ(ROM)、リジッド磁気ディスク、及び光ディスクを含む。光ディスクの現在の例には、コンパクト・ディスク リード・オンリ・メモリ(CD-ROM)、コンパクト・ディスク リード/ライト(CD-R/W)、及びDVDを含む。
【0066】
プログラム・コードを記憶し、かつ/又は実行するのに適したデータ処理システムは、システム・バスを介してメモリ要素に直接又は関接に結合された少なくとも1つのプロセッサを含む。メモリ要素は、実行中にコードを大容量記憶装置から取り出さなければならない回数を削減するために少なくとも一部のプログラム・コードの一時記憶装置を提供するキャッシュ・メモリ、大容量記憶装置、プログラム・コードの実際の実行中に使用される局所メモリを含み得る。
【0067】
入出力又はI/Oデバイス(限定列挙でないが、キーボード、ディスプレイ、ポインティング・デバイス等を含む)は、直接、又は介在するI/Oコントローラを介してシステムと結合し得る。更に、ネットワーク・アダプタをシステムと結合して、データ処理システムが、介在するプライベート・ネットワーク又はパブリック・ネットワークを介して他のデータ処理システムあるいは遠隔プリンタあるいは記憶デバイスに結合されることを可能にし得る。モデム、ケーブル・モデム、及びイーサネット(登録商標)アダプタ・カードは、現在入手可能なタイプのネットワーク・アダプタのうちのわずか少しに過ぎない。
【0068】
上記ロジックは、集積回路チップの設計の一部であり得る。チップ・デザインは、グラフィカル・コンピュータ・プログラミング言語で作成され、コンピュータ記憶媒体(ディスク、テープ、物理的なハード・ドライブ、又は記憶アクセス・ネットワーク内などの仮想ハード・ドライブなど)に記憶される。設計者は、チップ、又は、チップを製造するために使用されるフォトマスクを製造しない場合、物理的な手段により(例えば、設計を記憶する記憶媒体の複製を提供することにより)、又は電子的に(例えば、インターネットを介して)、前述のエンティティに直接又は間接に送信する。記憶された設計は次いで、ウェーハ上に形成される対象の当該チップ・デザインの複数の複製を通常含む、フォトマスクの製造のための適切な形式(例えば、GDSII)に変換される。フォトマスクは、エッチングされるか、又は他のやり方で処理される対象の、ウェーハの領域(及び/又はその上のレイヤ)を画定するために利用される。
【0069】
結果として生じる集積回路は、未処理のウェーハの形式で(すなわち、パッケージングされていない複数のチップを有する単一のウェーハとして、ベア・ダイとして、又はパッケージングされた形式で製造業者によって流通され得る。前述の場合、チップは、(マザーボード又は他のより高位の担体に付着させたリードを備えたプラスチック担体などの)単一のチップ・パッケージにおいて、又は(表面の相互接続、若しくは埋めた相互接続を有するセラミック担体などの)マルチチップ・パッケージにおいて搭載される。いずれにせよ、チップは次いで、(a)マザーボードなどの中間製品、又は(b)最終製品の一部として他のチップ、個別回路エレメント、及び/又は他の信号処理デバイスと一体化される。最終製品は、玩具や他のローエンド・アプリケーションから、ディスプレイ、キーボード又は他の入力デバイス、及び中央プロセッサを有する高度コンピュータ製品に至る集積回路チップを含む何れかの製品であり得る。
【0070】
本開示がスマート・センサを想定しているということは、本開示の恩恵を受ける当業者には明らかになるであろう。本願の詳細な説明及び図面に示し、記載された実施例の形態は単に例と解するものとする。特許請求の範囲記載の請求項は、概ね、開示された例示的な実施例全てを包含することを意図している。
【0071】
本開示を一部の実施例について詳細に説明してきたが、特許請求の範囲に記載したような本開示の趣旨及び範囲から逸脱しない限り、種々の変更、置換、及び改変を本明細書及び特許請求の範囲において行い得る。特定の実施例は複数の目的を実現し得るが、特許請求の範囲記載の請求項の範囲内に収まる実施例全てが、全ての目的を実現する訳でない。更に、本願の範囲は、本願明細書及び特許請求の範囲に記載したプロセス、機械、製品、物質の組成、手段、方法、及び工程の特定の実施例に限定されることを意図するものでない。本開示から当業者が容易に認識するように、本明細書及び特許請求の範囲記載の対応する実施例とほぼ同じ機能を行う、又はほぼ同じ結果を実現する、現在存在しているか、又は将来開発されることになるプロセス、機械、製品、物質の組成、手段、方法、又は工程を利用することができるということを当業者は容易に認識するであろう。よって、特許請求の範囲は、プロセス、機械、製品、物質の組成、手段、方法、又は工程を前述の範囲内に含めることを意図している。
図1
図2
図3
図4
図5