IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 矢崎総業株式会社の特許一覧 ▶ 本田技研工業株式会社の特許一覧

<>
  • 特許-コネクタ、及び、ワイヤハーネス 図1
  • 特許-コネクタ、及び、ワイヤハーネス 図2
  • 特許-コネクタ、及び、ワイヤハーネス 図3
  • 特許-コネクタ、及び、ワイヤハーネス 図4
  • 特許-コネクタ、及び、ワイヤハーネス 図5
  • 特許-コネクタ、及び、ワイヤハーネス 図6
  • 特許-コネクタ、及び、ワイヤハーネス 図7
  • 特許-コネクタ、及び、ワイヤハーネス 図8
  • 特許-コネクタ、及び、ワイヤハーネス 図9
  • 特許-コネクタ、及び、ワイヤハーネス 図10
  • 特許-コネクタ、及び、ワイヤハーネス 図11
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-21
(45)【発行日】2022-11-30
(54)【発明の名称】コネクタ、及び、ワイヤハーネス
(51)【国際特許分類】
   H01R 13/64 20060101AFI20221122BHJP
【FI】
H01R13/64
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2019097910
(22)【出願日】2019-05-24
(65)【公開番号】P2020194632
(43)【公開日】2020-12-03
【審査請求日】2021-08-23
(73)【特許権者】
【識別番号】000006895
【氏名又は名称】矢崎総業株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002000
【氏名又は名称】弁理士法人栄光事務所
(72)【発明者】
【氏名】宮川 知之
(72)【発明者】
【氏名】大石 浩三
(72)【発明者】
【氏名】落合 和之
(72)【発明者】
【氏名】藤平 大輔
(72)【発明者】
【氏名】松田 慎太郎
【審査官】高橋 裕一
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-084793(JP,A)
【文献】特開2005-166490(JP,A)
【文献】特開平08-190957(JP,A)
【文献】特開2015-056369(JP,A)
【文献】米国特許第05997344(US,A)
【文献】特開2002-305057(JP,A)
【文献】特許第5599300(JP,B2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R13/56-13/72
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の端子収容室を有するハウジングと、
前記複数の前記端子収容室のうちの所定の2以上の前記端子収容室に収容される2以上の端子に接触することにより、接触した前記2以上の前記端子を電気的に短絡する、ショート端子と、
前記端子の収容途中に前記端子からの押圧により前記端子から離れる向きに変形し、前記端子の収容完了時に前記押圧の解除により前記端子に近付く向きに変形する、ように構成される変形部と、
を備える、コネクタであって、
前記ショート端子は、
前記2以上の前記端子に接触する接点箇所と、前記変形部に接触する被押圧箇所と、を異なる箇所として有するとともに、
前記端子の収容途中に、前記端子から離れる向きに変形する前記変形部に前記被押圧箇所が押圧されながら連動することにより、前記接点箇所の前記端子への接触圧が小さくなるように当該ショート端子が変形する、ように構成される、
コネクタ。
【請求項2】
請求項1に記載のコネクタにおいて、
前記ショート端子は、
前記端子の収容途中に、前記接点箇所が前記端子から離間し、
前記端子の収容完了時に、前記接点箇所が前記端子に接触する、ように構成される、
コネクタ。
【請求項3】
複数の端子収容室を有するハウジングと、
前記複数の前記端子収容室のうちの所定の2以上の前記端子収容室に収容される2以上の端子に接触することにより、接触した前記2以上の前記端子を電気的に短絡する、ショート端子と、
前記端子の収容途中に前記端子から離れる向きに変形し、前記端子の収容完了時に前記端子に近付く向きに変形する、ように構成される変形部と、
を備える、コネクタであって、
前記ショート端子は、
前記2以上の前記端子に接触する接点箇所と、前記変形部に接触する被押圧箇所と、を異なる箇所として有するとともに、
前記端子の収容途中に、前記端子から離れる向きに変形する前記変形部に前記被押圧箇所が押圧されながら連動することにより、前記接点箇所の前記端子への接触圧が小さくなるように当該ショート端子が変形する、ように構成され、
前記変形部は、
前記端子の収容方向に延びる梁状の形状を有する弾性変形可能な支持箇所と、前記支持箇所に連動し且つ前記端子に当接して前記端子を係止する当接箇所と、を異なる箇所として有し、
前記支持箇所は、
前記端子の収容途中に、前記端子に押圧されて前記端子から離れる向きに変形することに伴い、前記ショート端子の前記被押圧箇所を押圧して前記接点箇所の前記端子への接触圧が小さくなるように前記ショート端子を変形させる、
コネクタ。
【請求項4】
請求項1~請求項3の何れか一項に記載のコネクタと、前記複数の前記端子収容室に収容される前記端子が取り付けられる複数の電線と、を備える、ワイヤハーネス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の端子収容室を有するハウジングと、2以上の端子収容室に収容される2以上の端子を電気的に短絡するショート端子と、を備えるコネクタ、及び、そのコネクタを用いるワイヤハーネス、に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、特定の端子間における意図しない通電などを防ぐ等の観点から、それら端子間を電気的に短絡させるショート端子を備えるコネクタが提案されている(例えば、特許文献1を参照)。この種のコネクタは、例えば、車両用エアバッグのインフレータを作動させるための回路上において用いられ、静電気などによるインフレータの誤作動を防止するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許第5599300号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上述したようなショート端子を備えるコネクタでは、通常、ショート端子の接点部が端子収容室の内部に露出するようにショート端子をハウジングに組み付けた後、その端子収容室に端子が収容される。これにより、ショート端子が端子に押し付けられた状態となり、コネクタに振動などの外力が及んでも、ショート端子と端子との間の電気的接続(即ち、特定の端子間が短絡した状態)が確実に維持されることになる。
【0005】
ところが、このようなコネクタの構造に起因し、端子収容室に端子を収容する際、端子によってショート端子を端子収容室の外部に押し出しながら、端子を端子収容室内に押し進めることになる。そのため、ショート端子と端子との間の電気的接続の確実性を高めるべくショート端子が端子に押し付けられる力を大きくすると、端子を端子収容室に収容する際に要する力(以下「端子挿入力」ともいう。)が大きくなる。換言すると、従来のコネクタでは、ショート端子と端子との電気的接続の確実性と、端子収容室に端子を収容する際の作業性と、を共に向上することが困難である。
【0006】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ショート端子と端子との電気的接続の確実性と、端子収容室に端子を収容する際の作業性と、を共に向上可能なコネクタ、及び、そのコネクタを用いたワイヤハーネス、を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前述した目的を達成するために、本発明に係る「コネクタ」及び「ワイヤハーネス」は、下記[1]~[4]を特徴としている。
[1]
複数の端子収容室を有するハウジングと、
前記複数の前記端子収容室のうちの所定の2以上の前記端子収容室に収容される2以上の端子に接触することにより、接触した前記2以上の前記端子を電気的に短絡する、ショート端子と、
前記端子の収容途中に前記端子からの押圧により前記端子から離れる向きに変形し、前記端子の収容完了時に前記押圧の解除により前記端子に近付く向きに変形する、ように構成される変形部と、
を備える、コネクタであって、
前記ショート端子は、
前記2以上の前記端子に接触する接点箇所と、前記変形部に接触する被押圧箇所と、を異なる箇所として有するとともに、
前記端子の収容途中に、前記端子から離れる向きに変形する前記変形部に前記被押圧箇所が押圧されながら連動することにより、前記接点箇所の前記端子への接触圧が小さくなるように当該ショート端子が変形する、ように構成される、
コネクタであること。
[2]
上記[1]に記載のコネクタにおいて、
前記ショート端子は、
前記端子の収容途中に、前記接点箇所が前記端子から離間し、
前記端子の収容完了時に、前記接点箇所が前記端子に接触する、ように構成される、
コネクタであること。
[3]
複数の端子収容室を有するハウジングと、
前記複数の前記端子収容室のうちの所定の2以上の前記端子収容室に収容される2以上の端子に接触することにより、接触した前記2以上の前記端子を電気的に短絡する、ショート端子と、
前記端子の収容途中に前記端子から離れる向きに変形し、前記端子の収容完了時に前記端子に近付く向きに変形する、ように構成される変形部と、
を備える、コネクタであって、
前記ショート端子は、
前記2以上の前記端子に接触する接点箇所と、前記変形部に接触する被押圧箇所と、を異なる箇所として有するとともに、
前記端子の収容途中に、前記端子から離れる向きに変形する前記変形部に前記被押圧箇所が押圧されながら連動することにより、前記接点箇所の前記端子への接触圧が小さくなるように当該ショート端子が変形する、ように構成され、
前記変形部は、
前記端子の収容方向に延びる梁状の形状を有する弾性変形可能な支持箇所と、前記支持箇所に連動し且つ前記端子に当接して前記端子を係止する当接箇所と、を異なる箇所として有し、
前記支持箇所は、
前記端子の収容途中に、前記端子に押圧されて前記端子から離れる向きに変形することに伴い、前記ショート端子の前記被押圧箇所を押圧して前記接点箇所の前記端子への接触圧が小さくなるように前記ショート端子を変形させる、
コネクタであること。
[4]
上記[1]~上記[3]の何れか一つに記載のコネクタと、前記複数の前記端子収容室に収容される前記端子が取り付けられる複数の電線と、を備える、ワイヤハーネスであること。
【0008】
上記[1]の構成のコネクタによれば、端子収容室に端子を収容する際、端子から離れる向きに変形する変形部がショート端子の被押圧箇所に当接する。そして、変形部の動きに連動しながら、ショート端子の接点箇所の端子への接触圧が小さくなるようにショート端子が変形する。これにより、従来のコネクタのように単に端子によってショート端子を端子収容室の外部に向けて押し出す場合に比べ、上述した接触圧が小さくなる分だけ端子挿入力を小さくすることができる。したがって、本構成のコネクタは、従来のコネクタに比べ、ショート端子と端子との電気的接続の確実性と、端子収容室に端子を収容する際の作業性と、を共に向上可能である。
【0009】
なお、上記構成のコネクタは、変形部によってショート端子が完全に端子から離れるまでショート端子を変形させてもよいし、ショート端子が端子に接触するものの接触圧が小さくなる程度にショート端子を変形させてもよい。ショート端子の接触圧が大小する原理の詳細については、後述される(図11を参照)。
【0010】
上記[2]の構成のコネクタによれば、変形部によってショート端子が完全に端子から離れるまでショート端子が変形される。よって、ショート端子が端子収容室への端子の収容の妨げとなることがない。よって、本構成のコネクタは、端子収容室に端子を収容する際の作業性を更に向上できる。なお、本構成のコネクタの場合、端子の収容完了時、端子に近付く向きに変形する変形部にショート端子の被押圧箇所が連動することにより、接点箇所の端子への接触圧が大きくなる(即ち、端子から離れていたショート端子が、端子に押し付けられる)ことになる。
【0011】
上記[3]の構成のコネクタによれば、変形部が、梁状の形状を有する弾性変形可能な支持箇所(即ち、弾性的な撓み機能を発揮する部分)と、その支持箇所に連動し且つ端子に当接して端子を係止する当接箇所(即ち、係止機能を発揮する部分)と、を有する。そして、この支持箇所によってショート端子の被押圧箇所を押圧することで、ショート端子による端子への接触圧が小さくなるようにショート端子を変形させる。即ち、変形部は、上述した接触圧を低減させる機能に加え、いわゆるランスとしての機能を有する。ここで、ショート端子の被押圧箇所を押し下げる箇所(支持箇所)と、端子を端子収容室内に係止する箇所(当接箇所)と、を異なる箇所として変形部に設けることで、各々の箇所が各々の機能に適した形状や配置を有するように、変形部を設計できることになる。即ち、単一の箇所でそれら機能の両方を兼ねる場合に比べ、変形部の設計自由度が高まり、ショート端子と端子との電気的接続の確実性と、端子収容室に端子を収容する際の作業性と、を更に向上可能となる。
【0012】
上記[4]の構成のワイヤハーネスによれば、コネクタの端子収容室に端子を収容する際、端子から離れる向きに変形する変形部(例えば、梁状のランス)がショート端子の被押圧箇所に当接する。そして、変形部の動きに連動しながら、ショート端子の接点箇所の端子への接触圧が小さくなるようにショート端子が変形する。これにより、従来のコネクタのように単に端子によってショート端子を端子収容室の外部に向けて押し出す場合に比べ、上述した接触圧が小さくなる分だけ端子挿入力を小さくすることができる。したがって、このようなコネクタを用いることにより、本構成のワイヤハーネスは、ショート端子に対応する端子間における意図しない通電などを避けながら、ワイヤハーネスの生産性を高めることができる。
【発明の効果】
【0013】
このように、本発明によれば、ショート端子と端子との電気的接続の確実性と、端子収容室に端子を収容する際の作業性と、を共に向上可能なコネクタ、及び、そのコネクタを用いたワイヤハーネス、を提供できる。
【0014】
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1図1は、本発明の実施形態に係るコネクタの分解斜視図である。
図2図2は、本発明の実施形態に係るコネクタの斜視図である。
図3図3(a)は、フロントホルダが装着されていない状態におけるコネクタの斜視図であり、図3(b)は、図3(a)のA-A断面の斜視図である。
図4図4は、図1に示すショート端子の斜視図である。
図5図5(a)は、図1に示すフロントホルダの斜視図であり、図5(b)は、図5(a)のB-B断面の斜視図であり、図5(c)は、図5(a)のC-C断面の斜視図である。
図6図6(a)は、図2に示すコネクタの正面図であり、図6(b)は、図6(a)のD部を拡大した図である。
図7図7(a)は、短絡対象端子が挿入されていない状態における図6(b)のE-E断面図であり、図7(b)は、図7(a)のG部を拡大した図である。
図8図8(a)は、短絡対象端子が挿入されていない状態における図6(b)のF-F断面図であり、図8(b)は、図8(a)のH部を拡大した図である。
図9図9(a)は、短絡対象端子が中途挿入位置にある状態における図7(b)に相当する図であり、図9(b)は、短絡対象端子が中途挿入位置にある状態における図8(b)に相当する図である。
図10図10(a)は、短絡対象端子が正規挿入位置にある状態における図7(b)に相当する図であり、図10(b)は、短絡対象端子が正規挿入位置にある状態における図8(b)に相当する図である。
図11図11は、係止部の両持ち梁部によるショート端子の押し下げ効果を説明するための図であり、図11(a)は、押し下げが実行されない比較例の場合を示し、図11(b)は、押し下げが実行される本実施形態の場合を示す。
【発明を実施するための形態】
【0016】
<実施形態>
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係るコネクタ1、及び、コネクタ1を用いたワイヤハーネスについて説明する。
【0017】
図1に示すように、コネクタ1のハウジング10は、相手側コネクタ2の相手側ハウジング70と嵌合するようになっている。コネクタ1(ハウジング10)と相手側コネクタ2(相手側ハウジング70)との嵌合時、ハウジング10に収容される端子50(メス端子。図9及び図10参照)と、相手側ハウジング70に収容される相手側端子80(オス端子)とが電気的に接続されることで、端子50に接続される電線(図示省略)と、相手側端子80に接続される電線(図示省略)とが電気的に接続される。
【0018】
以下、説明の便宜上、図1に示すように、「嵌合方向」、「幅方向」、「上下方向」、「上」及び「下」を定義する。「嵌合方向」、「幅方向」及び「上下方向」は、互いに直交している。嵌合方向は、コネクタ1と相手側コネクタ2との嵌合方向と一致している。コネクタ1について、相手側コネクタ2が嵌合する嵌合方向正面側が「前」側とされ、その反対の嵌合方向背面側が「後」側とされる。
【0019】
図1に示すように、コネクタ1は、ハウジング10と、ハウジング10に装着される一対のショート端子20と、ハウジング10に装着されるフロントホルダ30とを含んで構成される。以下、コネクタ1を構成するこれらの部品の構成について順に説明する。
【0020】
まず、ハウジング10について説明する。ハウジング10は、図1に示すように、樹脂製のアウタハウジング10Aと、樹脂製のインナハウジング10Bと、複数本(本例では、4本)の金属製のスプリング60と、で構成される。ハウジング10の組み付けは、アウタハウジング10A側のスプリング保持部63とインナハウジング10B側のスプリング保持部64とでスプリング60を嵌合方向に挟持(圧縮)してスプリング60の弾性力に対抗した状態で、アウタハウジング10Aの係止孔61にインナハウジング10Bの係止突起62を係止することで、完了する。
【0021】
図2及び図3に示すように、ハウジング10は、インナハウジング10Bで構成される略直方体状の端子収容部11と、端子収容部11の外周を前側に開口する環状隙間12を介して覆う、アウタハウジング10Aで構成される略角筒状の外筒部13と、を備える。環状隙間12は、フロントホルダ30の装着時にフロントホルダ30の枠体部31(詳細は後述される)が挿入される空間として機能する。
【0022】
端子収容部11には、図3(a)に示すように、端子50(図9及び図10参照)を収容するための端子収容室14が嵌合方向に延びるように形成されている。本例では、複数の端子収容室14が、上下2段で幅方向に並ぶように設けられている。具体的には、下段には、5つの端子収容室14が、端子収容部11の幅方向の両端部分を除いた中央領域にて幅方向に並ぶように設けられ、上段には、9つの端子収容室14が、端子収容部11の幅方向略全域に亘って幅方向に並ぶように設けられている。
【0023】
各端子収容室14には、図7及び図8に示すように、嵌合方向略中央位置にて、端子収容室14に下側から臨むように、係止部15が設けられている。係止部15は、本例では、幅方向に並ぶように配置された一対の両持ち梁部15a(特に、図7(b)参照)と、一対の両持ち梁部15aの間に位置し且つ一対の両持ち梁部15aと一体に設けられたランス部15b(特に、図8(b)参照)と、を備える。後述するように、係止部15は、端子収容室14への端子50の収容途中に端子50から離れる向きに変形し、端子50の収容完了時に端子50に近付く向きに変形する、ようになっている。
【0024】
両持ち梁部15aは、嵌合方向に延びる両持ち梁状の部分であり、上下方向に弾性変形可能な部分(弾性的な撓み機能を発揮する部分)である。ランス部15bは、両持ち梁部15aの上下動に連動すると共に、両持ち梁部15aが弾性変形していない状態(図8に示す状態)では、先端側が端子収容室14内に僅かに進入するように前方且つ上方に向けて傾斜して延びている。ランス部15bは、後方側から端子収容室14に挿入された端子50の所定の角部をランス部15bの先端に係止することで、端子50の後方側への抜け止め機能を発揮する部分(係止機能を発揮する部分)である。
【0025】
端子収容室14内にて、端子50が正規挿入位置(ランス部15bが抜け止め機能を発揮した状態)にあるときには、ランス部15bの先端が端子50の角部に入り込むことで、両持ち梁部15a及びランス部15bは弾性変形していない状態(図8及び図10に示す姿勢、以下「原位置」という)に維持される。ランス部15bが原位置にある場合、ランス部15bの下側側面(端子収容室14と反対側の側面)に面する空間16には、フロントホルダ30の検知部33(詳細は後述される)が挿入可能となっている。
【0026】
一方、端子50が中途挿入位置(ランス部15bが抜け止め機能を発揮していない状態)にあるときには、ランス部15bの先端が端子50の角部に入り込むことができないことに起因して、両持ち梁部15a及びランス部15bが下向き(端子収容室14から遠ざかる向き)に弾性変形した姿勢(図9に示す姿勢)に維持される。この場合、下向きに弾性変形したランス部15bの先端にフロントホルダ30の検知部33が干渉することで、フロントホルダ30の検知部33が空間16に進入不能となる。
【0027】
図3(a)に示すように、上下2段のうち下段の5つの端子収容室14の幅方向両外側部分には、一対のショート端子20を装着するための一対のショート端子装着空間17が形成されている。各ショート端子装着空間17は、図7及び図8に示すように、上段の9つの端子収容室14のうち対応する幅方向端部に隣接配置された一対の端子収容室14におけるランス部15bの前方側領域と、上下方向において連通している。
【0028】
以下、説明の便宜上、各ショート端子装着空間17と上下方向に連通している一対の端子収容室14の各々を、特に「短絡対象端子収容室14」と呼び、短絡対象端子収容室14に挿入される端子50を、特に「短絡対象端子50」ということもある。また、短絡対象端子収容室14ではない端子収容室14を「通常端子収容室14」と呼び、短絡対象端子50ではない端子50を「通常端子50」ということもある。
【0029】
図3(a)及び図3(b)に示すように、端子収容部11の下部の幅方向中央部には、幅方向に弾性変形可能な片持ち梁状の一対の弾性片18,19が、幅方向に並ぶように、且つ、前方に延びるように設けられている。一対の弾性片18,19には、それぞれ、幅方向内側に突出する突起18a,19aが形成されている。突起18a,19aは、フロントホルダ30を仮係止位置及び本係止位置に係止する機能を有する。この機能の詳細は後述される。
【0030】
次いで、ショート端子20について説明する。図4に示すように、金属製のショート端子20は、平板状の台座部21と、台座部21の前端部から上方に屈曲して後方に延びる弾性変形可能な一対の接触片22と、を一体に有する。一対の接触片22は、幅方向に並ぶように設けられている。各接触片22の先端部(後端部)には、幅方向外側位置にて、上方に向けて湾曲する接点箇所23が形成され、幅方向内側位置にて、上方に僅かに突出する被押圧箇所24が形成されている。
【0031】
ショート端子20は、ハウジング10の一対のショート端子装着空間17にそれぞれ前方から挿入され装着される。ショート端子20がショート端子装着空間17に装着された状態において、一対の接点箇所23は、それらの上方に位置する一対の短絡対象端子収容室14に挿入された一対の短絡対象端子50に接触して、一対の短絡対象端子50を互いに短絡するようになっている(図10(b)参照)。
【0032】
一対の被押圧箇所24は、それらの上方に位置する一対の短絡対象端子収容室14の両持ち梁部15aの直下に位置しており(図7(b)参照)、下方に弾性変形した両持ち梁部15aにより下方に押圧されるようになっている。なお、この点については、後に詳述する。
【0033】
次いで、フロントホルダ30について説明する。図5に示すように、樹脂製のフロントホルダ30は、角筒状の枠体部31を備える。枠体部31の内部には、上下2段の複数の端子収容室14に対応して、平板状の検知板32が、上下2段で後方に延びるように、枠体部31と一体で設けられている。上下2段の検知板32の後端部には、上下2段の5つの通常端子収容室14にそれぞれ対応する検知部33(計10個)が設けられている。
【0034】
上段の検知板32の幅方向両端部における一対のショート端子装着空間17に対応する箇所には、上下に貫通する一対の開口36が設けられている。各開口36は、フロントホルダ30をハウジング10に装着した状態において、ハウジング10のショート端子装着空間17と、その上方に位置する一対の短絡対象端子収容室14と、の上下方向の連通を阻害しないように設けられている。
【0035】
フロントホルダ30の下部の幅方向中央部には、特に図5(c)に示すように、嵌合方向に貫通する一対の貫通孔37,38が、幅方向に並ぶように設けられている。一対の貫通孔37,38には、それぞれ、幅方向外側に突出する突起37a,38aが形成されている。突起37a,38aは、フロントホルダ30を仮係止位置及び本係止位置に係止する機能を有する。この機能の詳細は後述される。以上、コネクタ1を構成する各部品の構成について説明した。
【0036】
<フロントホルダ30のハウジング10への装着>
次いで、フロントホルダ30をハウジング10に装着する際の動作について説明する。まず、図7等に示すように、角筒状のゴム製のパッキン40を、前方側からハウジング10の環状隙間12に挿入して、端子収容部11の外周の所定位置に固定する。パッキン40の外周面には複数(本例では、3つ)の環状リップ部が形成されている。環状リップ部は、相手側ハウジング70(図1参照)がハウジング10に嵌合された際に、相手側ハウジング70とハウジング10とを水密的にシールする機能を果たす。
【0037】
次いで、図7(a)に示すように、フロントホルダ30を前方側から、環状隙間12に挿入する。このとき、ハウジング10の一対の弾性片18,19が、フロントホルダ30の貫通孔37,38にそれぞれ挿入される。フロントホルダ30の挿入が進行すると、まず、弾性片18の突起18aが貫通孔37の突起37aに接触する。
【0038】
突起18aが突起37aに接触した後は、挿入の進行に伴い、弾性片18が幅方向外側に弾性変形することで、突起18aが突起37aに乗り上げる。その後、挿入の進行に伴い、突起18aが突起37aを乗り越えることで弾性片18が弾性復帰する。これにより、突起18aが突起37aより前側に位置し且つ突起19aが突起38aより後側に位置する状態で、突起18a及び突起37a、並びに、突起19a及び突起38aがそれぞれ係合することで、図7(a)に示すように、フロントホルダ30が仮係止位置に保持される。
【0039】
この状態にて、端子50が端子収容室14に正規挿入位置まで挿入されると、上述したように、ランス部15bが原位置(図10(b)に示す姿勢)に維持される。このため、フロントホルダ30の検知部33(図5(b)参照)が、空間16(図10(b)参照)に進入可能な状態が得られる。よって、端子50が正規挿入位置にある状態では、仮係止位置にあるフロントホルダ30を後方へ押すと、検知部33が空間16に進入することで、フロントホルダ30が本係止位置に移動する。その際、弾性片19の突起19aが貫通孔38の突起38aを乗り越えて、突起19aが突起38aより前側に位置した状態で、突起19aと突起38aとが係合することで、フロントホルダ30が本係止位置に保持される。
【0040】
一方、端子50が中途挿入位置にある状態では、上述したように、ランス部15bが下向き(端子収容室14から離れる向き)に弾性変形した姿勢(図9(b)参照)に維持される。このため、ランス部15bの先端と検知部33とが干渉することで、検知部33が空間16に進入不能となる。この結果、フロントホルダ30は、仮係止位置から本係止位置に移動できない。このように、フロントホルダ30が仮係止位置から本係止位置に移動不能であることで、端子(通常端子)50の中途挿入を容易に検知することができる。
【0041】
<係止部15の両持ち梁部15aによるショート端子20の押し下げ>
次いで、係止部15の両持ち梁部15aによるショート端子20の押し下げ動作について説明する。上述したように、ショート端子20の被押圧箇所24は、その上方に位置する短絡対象端子収容室14の両持ち梁部15aの直下に位置している(図7(b)参照)。
【0042】
このため、図9(a)に示すように、短絡対象端子50を短絡対象端子収容室14に収容する途中段階にて、両持ち梁部15a及びランス部15bが下向きに弾性変形する際、下方に弾性変形した両持ち梁部15aがショート端子20の被押圧箇所24を下方に押圧する(図9(a)中の白矢印を参照)。この結果、被押圧箇所24(即ち、接触片22)が両持ち梁部15aに連動して押し下げられる(下向きに弾性変形する)ことで、図9(b)に示すように、ショート端子20の接点箇所23も下向きに移動する(図9(b)中の黒矢印を参照)。以下、この動作を「両持ち梁部15aによるショート端子20の押し下げ」という。
【0043】
このように、「両持ち梁部15aによるショート端子20の押し下げ」が維持された状態にて、短絡対象端子50の挿入が更に進行すると、短絡対象端子50の先端部が接点箇所23に接触開始する。その後、短絡対象端子50が接点箇所23を下方に更に押し下げて接点箇所23に乗り上げ、接点箇所23が短絡対象端子50に接触した状態を維持しながら、短絡対象端子50の挿入が更に進行する。そして、短絡対象端子50が短絡対象端子収容室14の正規挿入位置に達すると、接点箇所23が短絡対象端子50に接触した状態を維持したまま、両持ち梁部15a及びランス部15bが上向きに弾性復帰して原位置に戻る(図10参照)。
【0044】
以下、「両持ち梁部15aによるショート端子20の押し下げ」による作用・効果について、図11を参照しながら説明する。まず、この作用・効果を説明するための準備として、「両持ち梁部15aによるショート端子20の押し下げ」が実行されない比較例について、図11(a)を参照しながら説明する。
【0045】
比較例では、図11(a)に示すように、端子50の先端部が接触角αをもって接点箇所23に接触開始した後に、短絡対象端子50が、接点箇所23を下方に寸法aだけ押し下げて(P→Q)、接点箇所23に乗り上がる。
【0046】
これに対し、上記実施形態では、図11(b)に示すように、「両持ち梁部15aによるショート端子20の押し下げ」により、比較例と比べて、接点箇所23が予め下方に変位した状態で、端子50の先端部が接触角βをもって接点箇所23に接触開始した後に、短絡対象端子50が、接点箇所23を下方に寸法bだけ押し下げて(R→Q)、接点箇所23に乗り上がる。
【0047】
ここで、図11(a)と図11(b)との比較から明らかなように、上記実施形態では、比較例と比べて、端子50による接点箇所23の押し下げ量が小さく(b<a)、且つ、接触開始時点での端子50の接点箇所23への接触角も小さい(β<α)。端子50による接点箇所23の押し下げ量が小さいと、接点箇所23の端子50への接触圧が小さくなり、この結果、端子50を端子収容室14に収容する際に要する力(端子挿入力)が小さくなる。加えて、接触開始時点での端子50の接点箇所23への接触角が小さいと、接触箇所に発生する摩擦力における嵌合方向成分(図11の左右方向成分)の大きさが小さくなり、この結果、端子挿入力が小さくなる。
【0048】
以上より、上記実施形態では、「両持ち梁部15aによるショート端子20の押し下げ」により、比較例と比べて、端子50による接点箇所23の押し下げ量が小さくなり、且つ、接触開始時点での端子50の接点箇所23への接触角も小さくなることにより、端子挿入力を小さくすることができる。
【0049】
<作用・効果>
以上、本発明の実施形態に係るコネクタ1、及び、コネクタ1を用いたワイヤハーネスによれば、端子収容室14に端子50を収容する際、端子50を係止する係止部15の両持ち梁部15aがショート端子20の被押圧箇所24に当接する。そして、ショート端子20が、両持ち梁部15aの動きに連動しながら、ショート端子20の接点箇所23の端子50への接触圧が小さくなるように変形する。これにより、端子収容室14の外部に向けてショート端子20を押し出すことが容易になり、端子挿入力を小さくすることができる。したがって、本構成のコネクタ1は、ショート端子20と端子50との電気的接続の確実性と、端子収容室14に端子50を収容する際の作業性と、を共に向上可能である。
【0050】
更に、係止部15が、梁状の形状を有する弾性変形可能な支持箇所(即ち、弾性的な撓み機能を発揮する部分)と、その支持箇所に連動し且つ端子50に当接して端子50を係止する当接箇所(即ち、係止機能を発揮する部分)と、を有する。そして、この支持箇所によってショート端子20の被押圧箇所24を押圧することで、ショート端子20による端子50への接触圧が小さくなるようにショート端子20を変形させる。このように、ショート端子20の被押圧箇所24を押し下げる箇所(支持箇所)と、端子50を端子収容室14内に係止する箇所(当接箇所)と、を異なる箇所として係止部15に設けることで、各々の箇所が各々の機能に適した形状や配置を有するように、係止部15を設計できることになる。即ち、単一の箇所でそれら機能の両方を兼ねる場合に比べ、係止部15の設計自由度が高まり、ショート端子20と端子50との電気的接続の確実性と、端子収容室14に端子50を収容する際の作業性と、を更に向上可能となる。
【0051】
<他の形態>
なお、本発明は上記各実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用することができる。例えば、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
【0052】
上記実施形態では、「両持ち梁部15aによるショート端子20の押し下げ」により、ショート端子20の接点箇所23が端子50に接触するものの接触圧が小さくなる程度にショート端子20を変形させている。これに対し、「両持ち梁部15aによるショート端子20の押し下げ」により、ショート端子20の接点箇所23が完全に端子50から離れるまでショート端子20を変形させてもよい。
【0053】
この構成の場合、ショート端子20が端子収容室14への端子50の収容の妨げとなることがない。よって、端子収容室14に端子50を収容する際の作業性を更に向上できる。なお、この構成の場合、端子50の正規挿入位置への到達により、両持ち梁部15a及びランス部15bが上向きに弾性復帰して原位置に戻ることで、接点箇所23が端子50に初めて接触することになる。
【0054】
更に、上記実施形態では、係止部15が、一対の両持ち梁部15aと、一対の両持ち梁部15aの間に位置するランス部15bとで構成され、係止部15のうち両持ち梁部15aがショート端子20の被押圧箇所24を押圧するように構成されている。これに対し、係止部15が他の形態(例えば、片持ち梁状のランス部のみ)で構成されていてもよい。また、端子50を係止する部材(いわゆるランス)から独立した別体の部材として、端子50の収容に伴ってショート端子20の被押圧箇所24を押圧する部材を設けてもよい。
【0055】
更に、上記実施形態では、「検知具」として、ハウジング10に前側から装着されるフロントホルダ30が採用されている。これに対し、「検知具」として、ハウジング10に後側から装着されるリアホルダが採用されてもよい。更には、「検知具」がなくてもよい。
【0056】
更に、上記実施形態に示したコネクタ1は、例えば、ワイヤハーネスの構成部品として用いられ得る。より具体的には、コネクタ1を車両用エアバッグのインフレータを作動させるための回路を構成するワイヤハーネスに用いることで、静電気などによるインフレータの誤作動を防止することが可能となる。
【0057】
ここで、上述した本発明に係るコネクタ1、及び、ワイヤハーネスの実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]~[4]に簡潔に纏めて列記する。
[1]
複数の端子収容室(14)を有するハウジング(10)と、
前記複数の前記端子収容室(14)のうちの所定の2以上の前記端子収容室(14)に収容される2以上の端子(50)に接触することにより、接触した前記2以上の前記端子(50)を電気的に短絡する、ショート端子(20)と、
前記端子(50)の収容途中に前記端子(50)から離れる向きに変形し、前記端子(50)の収容完了時に前記端子(50)に近付く向きに変形する、ように構成される変形部(15)と、
を備える、コネクタ(1)であって、
前記ショート端子(20)は、
前記2以上の前記端子(50)に接触する接点箇所(23)と、前記変形部(15,15a)に接触する被押圧箇所(24)と、を異なる箇所として有するとともに、
前記端子(50)の収容途中に、前記端子(50)から離れる向きに変形する前記変形部(15,15a)に前記被押圧箇所(24)が押圧されながら連動することにより、前記接点箇所(23)の前記端子(50)への接触圧が小さくなるように当該ショート端子(20)が変形する、ように構成される、
コネクタ(1)。
[2]
上記[1]に記載のコネクタ(1)において、
前記ショート端子(20)は、
前記端子(50)の収容途中に、前記接点箇所(23)が前記端子(50)から離間し、
前記端子(50)の収容完了時に、前記接点箇所(23)が前記端子(50)に接触する、ように構成される、
コネクタ(1)。
[3]
上記[1]又は上記[2]に記載のコネクタ(1)において、
前記変形部(15)は、
前記端子(50)の収容方向に延びる梁状の形状を有する弾性変形可能な支持箇所(15a)と、前記支持箇所(15a)に連動し且つ前記端子(50)に当接して前記端子(50)を係止する当接箇所(15b)と、を異なる箇所として有し、
前記支持箇所(15a)は、
前記端子(50)の収容途中に、前記端子(50)に押圧されて前記端子(50)から離れる向きに変形することに伴い、前記ショート端子(20)の前記被押圧箇所(24)を押圧して前記接点箇所(23)の前記端子(50)への接触圧が小さくなるように前記ショート端子(20)を変形させる、
コネクタ(1)。
[4]
上記[1]~上記[3]の何れか一つに記載のコネクタ(1)と、前記複数の前記端子収容室(14)に収容される前記端子(50)が取り付けられる複数の電線と、を備える、ワイヤハーネス。
【符号の説明】
【0058】
1 コネクタ
10 ハウジング
14 端子収容室
15 係止部(変形部)
15a 両持ち梁部(支持箇所)
15b ランス部(当接箇所)
20 ショート端子
23 接点箇所
24 被押圧箇所
50 端子
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11