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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-21
(45)【発行日】2022-11-30
(54)【発明の名称】ピロロベンゾジアゼピン抗体複合体
(51)【国際特許分類】
   A61K 47/68 20170101AFI20221122BHJP
   A61K 39/395 20060101ALI20221122BHJP
   A61K 45/00 20060101ALI20221122BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20221122BHJP
   C07D 519/00 20060101ALI20221122BHJP
【FI】
A61K47/68
A61K39/395 T
A61K45/00
A61P35/00
C07D519/00 CSP
C07D519/00 311
【請求項の数】 22
(21)【出願番号】P 2019542728
(86)(22)【出願日】2018-02-08
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-03-05
(86)【国際出願番号】 EP2018053162
(87)【国際公開番号】W WO2018146188
(87)【国際公開日】2018-08-16
【審査請求日】2021-02-08
(31)【優先権主張番号】1702031.4
(32)【優先日】2017-02-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(73)【特許権者】
【識別番号】508098350
【氏名又は名称】メドイミューン・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】MedImmune Limited
【住所又は居所原語表記】Milstein Building,Granta Park,Cambridge CB21 6GH,England
(74)【代理人】
【識別番号】110000523
【氏名又は名称】アクシス国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】パトリシウス・ヘンドリクス・コーネリス・ヴァン・バーケル
【審査官】阿久津 江梨子
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2016/166302(WO,A1)
【文献】国際公開第2016/053107(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K
A61P
C07D
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の式(I)の複合体:
Ab-(DL)p (I)
であって、式中:
Abは、抗体又は抗体の活性断片であり;
DLは、次式:
【化1】
であり、式中:
Xは、単結合、-CH2-、及び-C24-からなる群より選択され;
nは、1~8であり;
mは、0又は1であり;
7は、メチル又はフェニルであり;
C2とC3の間に二重結合が存在する場合、R2は、以下からなる群より選択され:
(ia)C5-10アリール基、この基は、以下からなる群より選択される1個以上の置換基により置換されていてよく:ハロ、ニトロ、シアノ、エーテル、カルボキシ、エステル、C1-7アルキル、C3-7ヘテロシクリル、及びビス-オキシ-C1-3アルキレン;
(ib)C1-5飽和脂肪族アルキル;
(ic)C3-6飽和シクロアルキル;
(id)
【化2】
、式中、R21、R22、及びR23はそれぞれ、独立して、H、C1-3飽和アルキル、C2-3アルケニル、C2-3アルキニル、及びシクロプロピルから選択され、ただし、前記R2基の炭素原子の合計数は、5以下であり;
(ie)
【化3】
、式中、R25a及びR25bの一方は、Hであり、他方は、以下から選択され:フェニル、このフェニルは、ハロ、メチル、メトキシから選択される基により置換されていてよく;ピリジル;及びチオフェニル;ならびに
(if)
【化4】
、式中、R24は、以下から選択され:H;C1-3飽和アルキル;C2-3アルケニル;C2-3アルキニル;シクロプロピル;フェニル、このフェニルは、ハロ、メチル、メトキシから選択される基により置換されていてよく;ピリジル;及びチオフェニル;
C2とC3の間に単結合が存在する場合、R2は、以下
【化5】
であり、式中、R26a及びR26bは、独立して、H、F、C1-4飽和アルキル、C2-3アルケニルから選択され、これらアルキル及びアルケニル基は、C1-4アルキルアミド及びC1-4アルキルエステルから選択される基により置換されていてよく;あるいは、R26a及びR26bの一方がHである場合、他方は、ニトリル及びC1-4アルキルエステルから選択され;
C2’とC3’の間に二重結合がある場合、R12は、以下からなる群より選択され:
(iia)C5-10アリール基、この基は、以下からなる群より選択される1個以上の置換基により置換されていてよく:ハロ、ニトロ、シアノ、エーテル、カルボキシ、エステル、C1-7アルキル、C3-7ヘテロシクリル、及びビス-オキシ-C1-3アルキレン;
(iib)C1-5飽和脂肪族アルキル;
(iic)C3-6飽和シクロアルキル;
(iid)
【化6】
、式中、R31、R32、及びR33はそれぞれ、独立して、H、C1-3飽和アルキル、C2-3アルケニル、C2-3アルキニル、及びシクロプロピルから選択され、ただし、前記R12基の炭素原子の合計数は、5以下であり;
(iie)
【化7】
、式中、R35a及びR35bの一方は、Hであり、他方は、以下から選択され:フェニル、このフェニルは、ハロ、メチル、メトキシから選択される基により置換されていてよく;ピリジル;及びチオフェニル;ならびに
(iif)
【化8】
、式中、R43 は、以下から選択され:H;C1-3飽和アルキル;C2-3アルケニル;C2-3アルキニル;シクロプロピル;フェニル、このフェニルは、ハロ、メチル、メトキシから選択される基により置換されていてよく;ピリジル;及びチオフェニル;
C2’とC3’の間に単結合が存在する場合、R12は、以下
【化9】
であり、式中、R36a及びR36bは、独立して、H、F、C1-4飽和アルキル、C2-3アルケニルから選択され、これらアルキル及びアルケニル基は、C1-4アルキルアミド及びC1-4アルキルエステルから選択される基により置換されていてよく;あるいは、R36a及びR36bの一方がHである場合、他方は、ニトリル及びC1-4アルキルエステルから選択され;
ならびにpは、1~8である、
前記複合体。
【請求項2】
Xは、-CH2-である、請求項1に記載の複合体。
【請求項3】
nは、1~4である、請求項1又は2に記載の複合体。
【請求項4】
nは、2である、請求項3に記載の複合体。
【請求項5】
C2とC3の間には二重結合が存在し、かつR2は、C1-5飽和脂肪族アルキル基である、請求項1~4のいずれか1項に記載の複合体。
【請求項6】
2は、メチル、エチル、又はプロピルである、請求項5に記載の複合体。
【請求項7】
C2とC3の間には二重結合が存在し、かつR2は、(a)メトキシ、エトキシ、フルオロ、クロロ、シアノ、ビス-オキシ-メチレン、メチルピペラジニル、モルホリノ、及びメチルチオフェニルから選択されてよい1~3個の置換基を有するフェニル、又は(b)シクロプロピル、又は(c)以下の式の基:
【化10】
(ここで、前記R2基の炭素原子の合計数は、3以下である。)、又は(d)以下の基:
【化11】
、又は(e)以下の式の基:
【化12】
(式中、R24は、H及びメチルから選択される。)
である、請求項1~4のいずれか1項に記載の複合体。
【請求項8】
C2とC3の間には単結合が存在し、R2は、
【化13】
であり、かつ(a)R26a及びR26bは、両方ともHであり、又は(b)R26a及びR26bは、両方ともメチルであり、又は(c)R26a及びR26bの一方はHであり、かつ他方は、C1-4飽和アルキル、C2-3アルケニルから選択され、これらアルキル及びアルケニル基は置換されていてよい、請求項1~4のいずれか1項に記載の複合体。
【請求項9】
C2’とC3’の間には二重結合が存在し、かつR12は、C1-5飽和脂肪族アルキル基である、請求項1~8のいずれか1項に記載の複合体。
【請求項10】
12は、メチル、エチル、又はプロピルである、請求項9に記載の複合体。
【請求項11】
C2’とC3’の間には二重結合が存在し、かつR12は、(a)メトキシ、エトキシ、フルオロ、クロロ、シアノ、ビス-オキシ-メチレン、メチルピペラジニル、モルホリノ、及びメチルチオフェニルから選択されてよい1~3個の置換基を有するフェニル、又は(b)シクロプロピル、又は(c)以下の式の基:
【化14】
(ここで、前記R12基の炭素原子の合計数は、3以下である。)、又は(d)以下の式の基:
【化15】
、又は(e)以下の式の基:
【化16】
(式中、R34は、H及びメチルから選択される。)
である、請求項1~8のいずれか1項に記載の複合体。
【請求項12】
C2’とC3’の間には単結合が存在し、R12
【化17】
であり、かつ(a)R36a及びR36bは、両方ともHであり、又は(b)R36a及びR36bは、両方ともメチルであり、又は(c)R36a及びR36bの一方はHであり、かつ他方は、C1-4飽和アルキル、C2-3アルケニルから選択され、これらアルキル及びアルケニル基は置換されていてよい、請求項1~8のいずれか1項に記載の複合体。
【請求項13】
前記抗体又は抗体断片は、腫瘍関連抗原の抗体又は抗体断片である、請求項1~12のいずれか1項に記載の複合体。
【請求項14】
前記抗体は、ヒト化、脱免疫化、又は表面再構成されており、前記抗体には、複合体形成していないアジド基は存在しない、請求項1~13のいずれか1項に記載の複合体。
【請求項15】
pは、1、2、3、又は4である、請求項1~14のいずれか1項に記載の複合体。
【請求項16】
請求項1~15のいずれか1項に定義されるとおりの抗体薬物複合体化合物の混合物を含む組成物であって、前記抗体薬物複合体化合物混合物中の抗体あたりの平均薬物担持数は、1~8である、前記組成物。
【請求項17】
治療に使用するための、請求項1~15のいずれか1項に記載の複合体。
【請求項18】
対象における増殖性疾患の治療に使用するための、請求項1~15のいずれか1項に記載の複合体。
【請求項19】
前記疾患は、癌である、請求項18に記載の複合体。
【請求項20】
請求項1~15のいずれか1項に記載の複合体、及び薬学上許容される希釈剤、キャリア、又は賦形剤を含む、医薬組成物。
【請求項21】
さらに、治療上有効量の化学療法薬を含む、請求項20に記載の医薬組成物。
【請求項22】
次式の化合物:
【化18】
式中:
Xは、単結合、-CH 2 -、及び-C 2 4 -からなる群より選択され;
nは、1~8であり;
mは、0又は1であり;
7 は、メチル又はフェニルであり;
C2とC3の間に二重結合が存在する場合、R 2 は、以下からなる群より選択され:
(ia)C 5-10 アリール基、この基は、以下からなる群より選択される1個以上の置換基により置換されていてよく:ハロ、ニトロ、シアノ、OR(ここで、RはC 1-7 アルキル基、C 3-20 ヘテロシクリル基又はC 5-20 アリール基である)、カルボキシ、-C(=O)OR(ここで、RはC 1-7 アルキル基、C 3-20 ヘテロシクリル基又はC 5-20 アリール基である)、C 1-7 アルキル、C 3-7 ヘテロシクリル、及びビス-オキシ-C 1-3 アルキレン;
(ib)C 1-5 飽和脂肪族アルキル;
(ic)C 3-6 飽和シクロアルキル;
(id)
【化19】
、式中、R 21 、R 22 、及びR 23 はそれぞれ、独立して、H、C 1-3 飽和アルキル、C 2-3 アルケニル、C 2-3 アルキニル、及びシクロプロピルから選択され、ただし、前記R 2 基の炭素原子の合計数は、5以下であり;
(ie)
【化20】
、式中、R 25a 及びR 25b の一方は、Hであり、他方は、以下から選択され:ハロ、メチル、メトキシから選択される基により置換されていてよいフェニル;ピリジル;及びチオフェニル;ならびに
(if)
【化21】
、式中、R 24 は、以下から選択され:H;C 1-3 飽和アルキル;C 2-3 アルケニル;C 2-3 アルキニル;シクロプロピル;ハロ、メチル、メトキシから選択される基により置換されていてよいフェニル;ピリジル;及びチオフェニル;
C2とC3の間に単結合が存在する場合、R 2 は、以下
【化22】
であり、式中、R 26a 及びR 26b は、独立して、H、F、C 1-4 飽和アルキル、C 2-3 アルケニルから選択され、これらアルキル及びアルケニル基は、C 1-4 アルキルアミドであって該アミド基が-C(=O)NH 2 、-C(=O)NHCH 3 、-C(=O)N(CH 3 2 、-C(=O)NHCH 2 CH 3 及び-C(=O)N(CH 2 CH 3 2 から選択されるもの、及びC 1-4 アルキルエステルから選択される基により置換されていてよく;あるいは、R 26a 及びR 26b の一方がHである場合、他方は、ニトリル及びC 1-4 アルキルエステルから選択され;
C2’とC3’の間に二重結合がある場合、R 12 は、以下からなる群より選択され:
(iia)C 5-10 アリール基、この基は、以下からなる群より選択される1個以上の置換基により置換されていてよく:ハロ、ニトロ、シアノ、OR(ここで、RはC 1-7 アルキル基、C 3-20 ヘテロシクリル基又はC 5-20 アリール基である)、カルボキシ、-C(=O)OR(ここで、RはC 1-7 アルキル基、C 3-20 ヘテロシクリル基又はC 5-20 アリール基である)、C 1-7 アルキル、C 3-7 ヘテロシクリル、及びビス-オキシ-C 1-3 アルキレン;
(iib)C 1-5 飽和脂肪族アルキル;
(iic)C 3-6 飽和シクロアルキル;
(iid)
【化23】
、式中、R 31 、R 32 、及びR 33 はそれぞれ、独立して、H、C 1-3 飽和アルキル、C 2-3 アルケニル、C 2-3 アルキニル、及びシクロプロピルから選択され、ただし、前記R 12 基の炭素原子の合計数は、5以下であり;
(iie)
【化24】
、式中、R 35a 及びR 35b の一方は、Hであり、他方は、以下から選択され:ハロ、メチル、メトキシから選択される基により置換されていてよいフェニル;ピリジル;及びチオフェニル;ならびに
(iif)
【化25】
、式中、R 34 は、以下から選択され:H;C 1-3 飽和アルキル;C 2-3 アルケニル;C 2-3 アルキニル;シクロプロピル;ハロ、メチル、メトキシから選択される基により置換されていてよいフェニル;ピリジル;及びチオフェニル;
C2’とC3’の間に単結合が存在する場合、R 12 は、以下
【化26】
であり、式中、R 36a 及びR 36b は、独立して、H、F、C 1-4 飽和アルキル、C 2-3 アルケニルから選択され、これらアルキル及びアルケニル基は、C 1-4 アルキルアミドであって該アミド基が-C(=O)NH 2 、-C(=O)NHCH 3 、-C(=O)N(CH 3 2 、-C(=O)NHCH 2 CH 3 及び-C(=O)N(CH 2 CH 3 2 から選択されるもの、及びC 1-4 アルキルエステルから選択される基により置換されていてよく;あるいは、R 36a 及びR 36b の一方がHである場合、他方は、ニトリル及びC 1-4 アルキルエステルから選択され;ここで、前記アルキルという用語には、そのサブクラスであるアルケニル、アルキニル及びシクロアルキルが包含されるものとする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2017年2月8日出願のGB1702031.4の優先権を主張する。
【0002】
発明の分野
本発明は、抗体とのリンカーという形で易分解性保護基を有するピロロベンゾジアゼピン(PBD)に関する。
【背景技術】
【0003】
ピロロベンゾジアゼピン
ピロロベンゾジアゼピン(PBD)の中には、DNAの特定配列を認識して結合する能力を有するものがあり、好適な配列はPuGPuである。最初のPBD抗腫瘍抗生物質であるアントラマイシンは、1965に発見された(Leimgruber, et al., J. AM. Chem. Soc., 87, 5793-5795(1965), Leimgruber, et al., J. AM. Chem. Soc., 87, 5791-5793(1965))。それ以来、天然に存在するPBDがいくつか報告されており、多様な類似体を合成する10を超える合成経路が開発されている(Thurston, et al., Chem. Rev. 1994, 433-465(1994);Antonow, D. and Thurston, D.E., Chem. Rev. 2011111(4), 2815-2864)。このファミリーに属するものとして、アベイマイシン(Hochlowski, et al., J. Antibiotics, 40, 145-148(1987))、チカマイシン(Konishi, et al., J. Antibiotics, 37, 200-206(1984)), DC-81(Japanese Patent 58-180487;Thurston, et al., Chem.Brit., 26, 767-772(1990);Bose, et al., Tetrahedron, 48, 751-758(1992))、マゼトラマイシン(Kuminoto, et al., J. Antibiotics, 33, 665-667(1980))、ネオトラマイシンA及びB(Takeuchi, et al., J. Antibiotics, 29, 93-96(1976))、ポロトラマイシン(Tsunakawa, et al., J. Antibiotics, 41, 1366-1373(1988))、プロトラカルシン(Shimizu, et al, J. Antibiotics, 29, 2492-2503(1982)、Langley and Thurston, J. Org. Chem., 52, 91-97(1987))、シバノミシン(DC-102)(Hara, et al., J. Antibiotics, 41, 702-704(1988);Itoh, et al., J. Antibiotics, 41, 1281-1284(1988))、シビロマイシン(Leber, et al., J. AM. Chem. Soc., 110, 2992-2993(1988))、ならびにトママイシン(Arima, et al., J. Antibiotics, 25, 437-444(1972))が挙げられる。PBDは、以下の一般式のものである。
【化1】
【0004】
PBDは、その芳香環A及びピロロ環Cの両方で、置換基の個数、種類、及び位置が異なるとともに、環Cの飽和度も異なる。環Bでは、N10-C11の位置が、イミン(N=C)、カルビノールアミン(NH-CH(OH))、又はカルビノールアミンメチルエーテル(NH-CH(OMe))のいずれかになっており、ここがDNAアルキル化の原因となる求電子中心である。既知の天然産物は全て、キラルなC11a位に(S)型配置を有し、このため、PBDを環Cから環Aに向かって見たときに、これらは右巻きになっている。このことが、PBDに、B型DNAの副溝との螺旋性一致(isohelicity)に適切な三次元形状を与え、その結果、結合部位でのぴったりとした一致をもたらす(Kohn, In Antibiotics III. Springer-Verlag, New York, pp.3-11(1975);Hurley and Needham-VanDevanter, Acc. Chem. Res., 19, 230-237(1986))。副溝で付加体を形成するPBDの能力により、PBDはDNAプロセシングに干渉することができ、したがって、PBDを抗腫瘍剤として使用することが可能となる。
【0005】
特に有益なピロロベンゾジアゼピン化合物が、化合物1としてGregsonらにより(Chem. Commun. 1999, 797-798)に、及び化合物4aとしてGregsonらにより(J. Med. Chem. 2001, 44, 1161-1174)に記載されている。この化合物は、SG2000としても知られる、以下に示すものである:
【化2】
【0006】
WO2007/085930は、抗体などの細胞結合剤と接続するためのリンカー基を有する二量体PBD化合物を記載している。このリンカーは、二量体の単量体PBD単位を連結する架橋に存在する。
【0007】
抗体などの細胞結合剤と接続するためのリンカー基を有する二量体PBD化合物は、WO2011/130598に記載されている。これらの化合物におけるリンカーは、利用可能なN10位のうちの1つに結合されており、一般に、リンカー基に酵素が作用することによって切断される。
【0008】
抗体薬物複合体
癌、免疫不全、及び血管原性障害の患者の標的治療のための抗体療法が、確立されている(Carter, P. (2006) Nature Reviews Immunology 6: 343-357)。癌治療における、細胞傷害剤又は細胞分裂阻害剤、すなわち腫瘍細胞を殺傷又は阻害する薬物を局所送達するための、抗体薬物複合体(ADC)、すなわち免疫複合体の使用は、薬物部分を腫瘍に送達し、腫瘍の細胞内に蓄積させることを目的とするが、こうした薬剤を複合体化させずに全身投与すると、許容不能なレベルの毒性を正常細胞にもたらす可能性がある(Xie et al (2006) Expert. Opin. Biol. Ther. 6(3):281-291;Kovtun et al (2006) Cancer Res. 66(6):3214-3121;Law et al (2006) Cancer Res. 66(4):2328-2337;Wu et al (2005) Nature Biotech. 23(9):1137-1145;Lambert J. (2005) Current Opin. in Pharmacol. 5:543-549;Hamann P. (2005) Expert Opin. Ther. Patents 15(9):1087-1103;Payne, G. (2003) Cnacer Cell 3:207-212;Trail et al (2003) Cancer Immunol. Immunother. 52:328-337;Syrigos and Epenetos (1999) Anticancer Research 19:605-614)。
【0009】
そのため、最小限の毒性で最大限の効果が求められている。ADCを設計及び改良する努力は、薬物の作用機序、薬物結合、薬物/抗体比(担持数)、及び薬物放出特性だけでなく、モノクローナル抗体(mAb)の選択性にも向けられている(Junutula, et al., 2008b Nature Biotech., 26(8):925-932;Dornan et al (2009) Blood 114(13):2721-2729;US 7521541;US 7723485;WO2009/052249;McDonagh (2006) タンパク質 Eng. Design & Sel. 19(7):299-307;Doronina et al (2006) Bioconj. Chem. 17:114-124;Erickson et al (2006) Cancer Res. 66(8):1-8;Sanderson et al (2005) Clin. Cancer Res. 11:843-852;Jeffrey et al (2005) J. Med. Chem. 48:1344-1358;Hamblett et al (2004) Clin. Cancer Res. 10:7063-7070)。薬物部分は、チューブリン結合、DNA結合、プロテアソーム、及び/又はトポイソメラーゼの阻害をはじめとする機構により、それらの細胞毒性及び細胞分裂阻害効果を付与することができる。細胞毒性薬によっては、巨大抗体又はタンパク質受容体リガンドと複合体形成した場合に、不活化又は活性低下する傾向がある。
【0010】
本発明者らは、細胞結合剤とPBD複合体を形成するための連結基を持つ特定のPBD二量体、より詳細にはPBD抗体複合体を開発した。
【発明の概要】
【0011】
本発明の第一の態様は、式(I)の複合体を提供し:
Ab-(DL)p (I)
式中:
Abは、以下の抗体、又はその活性断片であり;
DLは、次式:
【化3】
であり、式中:
Xは、単結合、-CH2-、及び-C24-からなる群より選択され;
nは、1~8であり;
mは、0又は1であり;
7は、メチル又はフェニルいずれかであり;
C2とC3の間に二重結合がある場合、R2は、以下からなる群より選択され:
(ia)C5-10アリール基、この基は、以下からなる群より選択される1つ又は複数の置換基により任意選択で置換され:ハロ、ニトロ、シアノ、エーテル、カルボキシ、エステル、C1-7アルキル、C3-7ヘテロシクリル、及びビス-オキシ-C1-3アルキレン;
(ib)C1-5飽和脂肪族アルキル;
(ic)C3-6飽和シクロアルキル;
(id)
【化4】
、式中、R21、R22、及びR23はそれぞれ、独立して、H、C1-3飽和アルキル、C2-3アルケニル、C2-3アルキニル、及びシクロプロピルから選択され、ただし、R12基の炭素原子の合計数は、5以下であり;
(ie)
【化5】
、式中、R25a及びR25bのいずれか一方は、Hであり、他方は、以下から選択され:フェニル、このフェニルは、ハロ、メチル、メトキシから選択される基により任意選択で置換され;ピリジル;及びチオフェニル;ならびに
(if)
【化6】
、式中、R24は、以下から選択され:H;C1-3飽和アルキル;C2-3アルケニル;C2-3アルキニル;シクロプロピル;フェニル、このフェニルは、ハロ、メチル、メトキシから選択される基により任意選択で置換され;ピリジル;及びチオフェニル;
C2とC3の間に単結合がある場合、R2は、以下
【化7】
であり、式中、R26a及びR26bは、独立して、H、F、C1-4飽和アルキル、C2-3アルケニルから選択され、これらアルキル及びアルケニル基は、C1-4アルキルアミド及びC1-4アルキルエステルから選択される基により任意選択で置換され;あるいは、R26a及びR26bの一方がHである場合、他方は、ニトリル及びC1-4アルキルエステルから選択され;
C2’とC3’の間に二重結合がある場合、R12は、以下からなる群より選択され:
(ia)C5-10アリール基、この基は以下からなる群より選択される1つ又は複数の置換基により任意選択で置換され:ハロ、ニトロ、シアノ、エーテル、カルボキシ、エステル、C1-7アルキル、C3-7ヘテロシクリル、及びビス-オキシ-C1-3アルキレン;
(ib)C1-5飽和脂肪族アルキル;
(ic)C3-6飽和シクロアルキル;
(id)
【化8】
、式中、R31、R32、及びR33はそれぞれ、独立して、H、C1-3飽和アルキル、C2-3アルケニル、C2-3アルキニル、及びシクロプロピルから選択され、ただし、R12基の炭素原子の合計数は、5以下であり;
(ie)
【化9】
、式中、R35a及びR35bの一方は、Hであり、他方は、以下から選択され:フェニル、このフェニルは、ハロ、メチル、メトキシから選択される基により任意選択で置換され;ピリジル;及びチオフェニル;ならびに
(if)
【化10】
、式中、R24は、以下から選択され:H;C1-3飽和アルキル;C2-3アルケニル;C2-3アルキニル;シクロプロピル;フェニル、このフェニルは、ハロ、メチル、メトキシから選択される基により任意選択で置換され;ピリジル;及びチオフェニル;
C2’とC3’の間に単結合が存在する場合、R12は、以下
【化11】
であり、式中、R36a及びR36bは、独立して、H、F、C1-4飽和アルキル、C2-3アルケニルから選択され、これらアルキル及びアルケニル基は、C1-4アルキルアミド及びC1-4アルキルエステルから選択される基により任意選択で置換され;あるいは、R36a及びR36bの一方がHである場合、他方は、ニトリル及びC1-4アルキルエステルから選択され;
ならびにpは、1~8である。
【0012】
これらの複合体は、スルホンアミド部分を含有しない類似複合体に比べて、良好な活性、及び驚くべき忍容性を示すことがわかった。
【0013】
本発明のさらなる態様は、薬物リンカー、すなわち以下の式のものであり:
【化12】
式中、各基は、本発明の第一の態様で定義されるとおりである。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】関連抗原に対する本発明による複合体の結合を示す;
図2】複合体のin vivo有効性を示す。
図3】複合体のin vivo有効性を示す。
図4】複合体のin vivo有効性を示す。
図5】患者由来異種移植片での複合体のin vivo有効性を示す。
図6】複合体のin vitro細胞毒性を示す。
図7】複合体のin vivo有効性を示す。
図8】複合体のin vitro細胞毒性を示す。
図9】複合体のin vivo有効性を示す。
図10】複合体のin vivo抗腫瘍活性を示す。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明は、以下に定義されるとおり、リンカーが、N10位を通じてPBD部分の一方と抗体とを接続している、PBD二量体を提供する。
【0016】
本発明は、対象の好適な部位にPBD化合物を提供する用途に適している。本複合体は、リンカーのどの部分も保持しない活性PBD化合物を放出することを可能にする。PBD化合物の反応性に影響を及ぼす可能性がある残存基は存在しない。すなわち、式(I)の複合体は、化合物RelAを放出すると思われる:
【化13】
【0017】
本発明のPBD二量体と抗体の間の特定結合は、好ましくは、細胞外で安定である。細胞中に輸送又は送達する前、抗体薬物複合体(ADC)は、好ましくは、安定かつ未変化のままである、すなわち、抗体は、薬物部分と連結したままである。リンカーは、標的細胞の外では安定であり、細胞内ではある有効速度で切断される可能性がある。有効なリンカーは、以下のものになる:(i)抗体の特異的結合性を維持する;(ii)複合体又は薬物部分の細胞内送達を可能にする;(iii)複合体が、その標的部位に送達される又は輸送されるまで、安定かつ未変化のままである、すなわち切断されない;ならびに(iv)PBD薬物部分の細胞毒性、細胞殺傷効果、又は細胞分裂阻害効果を維持する。ADCの安定性は、標準的な分析技法、例えば、質量分析法、HPLC、及び分離/分析技法LC/MSなどにより測定可能である。
【0018】
式RelAの化合物の送達は、カテプシンなどの酵素が、リンカー基に、詳細にはバリン-アラニンジペプチド部分に作用することにより、式(I)の複合体の所望の活性化部位で達成される。
【0019】
定義
置換基
「任意選択で置換された」という用語は、本明細書中使用される場合、無置換の可能性も、置換されている可能性もある親基に関する。
【0020】
特に記載がない限り、「置換された」という用語は、本明細書中使用される場合、1つ又は複数の置換基を有する親基に関する。「置換基」という用語は、本明細書中、従来の意味で使用され、親基と共有結合した、又は妥当であれば、親基と融合した化学部分を示す。多種多様な置換基が周知であり、それらの形成及び様々な親基への導入の方法も周知である。
【0021】
置換基の例を、以下でより詳細に説明する。
【0022】
1-12アルキル:「C1-12アルキル」という用語は、本明細書中使用される場合、1~12個の炭素原子を有する炭化水素化合物の炭素原子から水素原子を外すことにより得られる、一価部分に関し、炭化水素化合物は、脂肪族でも脂環式でも可能であり、飽和でも不飽和でも可能である(例えば、部分不飽和、完全不飽和など)。「C1-4アルキル」という用語は、本明細書中使用される場合、1~4個の炭素原子を有する炭化水素化合物の炭素原子から水素原子を外すことにより得られる、一価部分に関し、炭化水素化合物は、脂肪族でも脂環式でも可能であり、飽和でも不飽和でも可能である(例えば、部分不飽和、完全不飽和など)。すなわち、「アルキル」という用語は、以下に説明される、アルケニル、アルキニル、シクロアルキルなどのサブクラスを包含する。
【0023】
飽和アルキル基の例として、メチル(C1)、エチル(C2)、プロピル(C3)、ブチル(C4)、ペンチル(C5)、ヘキシル(C6)、及びヘプチル(C7)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0024】
飽和直鎖アルキル基の例として、メチル(C1)、エチル(C2)、n-プロピル(C3)、n-ブチル(C4)、n-ペンチル(アミル)(C5)、n-ヘキシル(C6)、及びn-ヘプチル(C7)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0025】
飽和分岐鎖アルキル基の例として、イソプロピル(C3)、イソブチル(C4)、sec-ブチル(C4)、tert-ブチル(C4)、イソペンチル(C5)、及びネオペンチル(C5)が挙げられる。
【0026】
2-12アルケニル:「C2-12アルケニル」という用語は、本明細書中使用される場合、1つ又は複数の炭素炭素二重結合を有するアルキル基に関する。
【0027】
不飽和アルケニル基の例として、エテニル(ビニル、-CH=CH2)、1-プロペニル(-CH=CH-CH3)、2-プロペニル(アリル、-CH-CH=CH2)、イソプロペニル(1-メチルビニル、-C(CH3)=CH2)、ブテニル(C4)、ペンテニル(C5)、及びヘキセニル(C6)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0028】
2-12アルキニル:「C2-12アルキニル」という用語は、本明細書中使用される場合、1つ又は複数の炭素炭素三重結合を有するアルキル基に関する。
【0029】
不飽和アルキニル基の例としてエチニル(-C≡CH)及び2-プロピニル(プロパルギル、-CH2-C≡CH)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0030】
3-12シクロアルキル:「C3-12シクロアルキル」という用語は、本明細書中使用される場合、シクリル基でもあるアルキル基に関する;すなわち、環状炭化水素(炭素環式)化合物の脂環式環原子から水素原子を外すことにより得られる、一価部分であり、この部分は、3~7個の環原子を含む3~7個の炭素原子を有する。
【0031】
シクロアルキル基の例として、以下に由来するものが挙げられるが、これらに限定されない:
飽和単環式炭化水素化合物:
シクロプロパン(C3)、シクロブタン(C4)、シクロペンタン(C5)、シクロヘキサン(C6)、シクロヘプタン(C7)、メチルシクロプロパン(C4)、ジメチルシクロプロパン(C5)、メチルシクロブタン(C5)、ジメチルシクロブタン(C6)、メチルシクロペンタン(C6)、ジメチルシクロペンタン(C7)、及びメチルシクロヘキサン(C7);
不飽和単環式炭化水素化合物:
シクロプロペン(C3)、シクロブテン(C4)、シクロペンテン(C5)、シクロヘキセン(C6)、メチルシクロプロペン(C4)、ジメチルシクロプロペン(C5)、メチルシクロブテン(C5)、ジメチルシクロブテン(C6)、メチルシクロペンテン(C6)、ジメチルシクロペンテン(C7)、及びメチルシクロヘキセン(C7);ならびに
飽和多環式炭化水素化合物:
ノルカラン(C7)、ノルピナン(C7)、ノルボルナン(C7)。
【0032】
3-20ヘテロシクリル:「C3-20ヘテロシクリル」という用語は、本明細書中使用される場合、複素環化合物の環原子から水素原子を外すことにより得られる、一価部分に関し、この部分は、3~20個の環原子を有し、そのうちの1~10個は、環ヘテロ原子である。好ましくは、各環は、3~7個の環原子を有し、そのうちの1~4個は、環ヘテロ原子である。
【0033】
この文脈において、接頭語(例えば、C3-20、C3-7、C5-6、など)は、炭素原子であるかヘテロ原子であるかに関わらず、環原子の個数又は環原子の個数範囲を示す。例えば、「C5-6ヘテロシクリル」という用語は、本明細書中使用される場合、5~6個の環原子を有するヘテロシクリル基に関する。
【0034】
単環式ヘテロシクリル基の例として、以下に由来するものが挙げられるが、これらに限定されない:
1:アジリジン(C3)、アゼチジン(C4)、ピロリジン(テトラヒドロピロール)(C5)、ピロリン(例えば、3-ピロリン、2,5-ジヒドロピロール)(C5)、2H-ピロール又は3H-ピロール(イソピロール、イソアゾール)(C5)、ピペリジン(C6)、ジヒドロピリジン(C6)、テトラヒドロピリジン(C6)、アゼピン(C7)、
1:オキシラン(C3)、オキセタン(C4)、オキソラン(テトラヒドロフラン)(C5)、オキソール(ジヒドロフラン)(C5)、オキサン(テトラヒドロピラン)(C6)、ジヒドロピラン(C6)、ピラン(C6)、オキセピン(C7)、
1:チイラン(C3)、チエタン(C4)、チオラン(テトラヒドロチオフェン)(C5)、チアン(テトラヒドロチオピラン)(C6)、チエパン(C7)、
2:ジオキソラン(C5)、ジオキサン(C6)、及びジオキセパン(C7)、
3:トリオキサン(C6)、
2:イミダゾリジン(C5)、ピラゾリシン(ジアゾリジン)(C5)、イミダゾリン(C5)、ピラゾリン(ジヒドロピラゾール)(C5)、ピペラジン(C6)、
11:テトラヒドロオキサゾール(C5)、ジヒドロオキサゾール(C5)、テトラヒドロイソオキサゾール(C5)、ジヒドロイソオキサゾール(C5)、モルホリン(C6)、テトラヒドロオキサジン(C6)、ジヒドロオキサジン(C6)、オキサジン(C6)、
11:チアゾリン(C5)、チアゾリジン(C5)、チオモルホリン(C6)、
21:オキサジアジン(C6)、
11:オキサチオール(C5)及びオキサチアン(チオキサン)(C6)、ならびに、
111:オキサチアジン(C6)。
【0035】
置換単環式ヘテロシクリル基の例として、環形状の単糖類、例えば、フラノース(C5)、例えば、アラビノフラノース、リキソフラノース、リボフラノース、及びキシロフラノース、ならびにピラノース(C6)、例えば、アロピラノース、アルトロピラノース、グルコピラノース、マンノピラノース、グロピラノース、イドピラノース、ガラクトピラノース、及びタロピラノースに由来するものが挙げられる。
【0036】
5-20アリール:「C5-20アリール」という用語は、本明細書中使用される場合、芳香族化合物の、芳香環原子から水素原子を外すことにより得られる、一価部分に関し、この部分は、3~20個の環原子を有する。「C5-7アリール」という用語は、本明細書中使用される場合、芳香族化合物の、芳香環原子から水素原子を外すことにより得られる、一価部分に関し、この部分は、5~7個の環原子を有する。「C5-10アリール」という用語は、本明細書中使用される場合、芳香族化合物の、芳香環原子から水素原子を外すことにより得られる、一価部分に関し、この部分は、5~10個の環原子を有する。好ましくは、各環は、5~7個の環原子を有する。
【0037】
この文脈において、接頭語(例えば、C3-20、C5-7、C5-6、C5-10、など)は、炭素原子であるかヘテロ原子であるかに関わらず、環原子の個数又は環原子の個数範囲を示す。例えば、「C5-6アリール」という用語は、本明細書中使用される場合、5~6個の環原子を有するアリール基に関する。
【0038】
環原子は、「カルボアリール基」でそうであるように、全て炭素原子であることが可能である。
カルボアリール基の例として、ベンゼン(すなわち、フェニル)(C6)、ナフタレン(C10)、アズレン(C10)、アントラセン(C14)、フェナントレン(C14)、ナフタセン(C18)、及びピレン(C16)に由来するものが挙げられるが、これらに限定されない。
【0039】
縮合環を含み、そのうち少なくとも1つが芳香環であるアリール基の例として、インダン(例えば、2,3-ジヒドロ-1H-インデン)(C9)、インデン(C9)、イソインデン(C9)、テトラリン(1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン(C10)、アセナフテン(C12)、フルオレン(C13)、フェナレン(C13)、アセフェナントレン(C15)、及びアセアントレン(C16)に由来する基が挙げられるが、これらに限定されない。
【0040】
あるいは、環原子は、「ヘテロアリール基」でそうであるように、1つ又は複数のヘテロ原子を含むことが可能である。単環式ヘテロアリール基の例として、以下に由来するものが挙げられるが、これらに限定されない:
1:ピロール(アゾール)(C5)、ピリジン(アジン)(C6)、
1:フラン(オキソール)(C5)、
1:チオフェン(チオール)(C5)、
11:オキサゾール(C5)、イソオキサゾール(C5)、イソオキサジン(C6)、
21:オキサジアゾール(フラザン)(C5)、
31:オキサトリアゾール(C5)、
11:チアゾール(C5)、イソチアゾール(C5)、
2:イミダゾール(1,3-ジアゾール)(C5)、ピラゾール(1,2-ジアゾール)(C5)、ピリダジン(1,2-ジアジン)(C6)、ピリミジン(1,3-ジアジン)(C6)(例えば、シトシン、チミン、ウラシル)、ピラジン(1,4-ジアジン)(C6)、
3:トリアゾール(C5)、トリアジン(C6)、及び、
4:テトラゾール(C5)。
【0041】
縮合環を含むヘテロアリールの例として、以下が挙げられるが、これらに限定されない:
9(2つの縮合環を含む)として、ベンゾフラン(O1)、イソベンゾフラン(O1)、インドール(N1)、イソインドール(N1)、インドリジン(N1)、インドリン(N1)、イソインドリン(N1)、プリン(N4)(例えば、アデニン、グアニン)、ベンズイミダゾール(N2)、インダゾール(N2)、ベンゾオキサゾール(N11)、ベンゾイソオキサゾール(N11)、ベンゾジオキソール(O2)、ベンゾフラザン(N21)、ベンゾトリアゾール(N3)、ベンゾチオフラン(S1)、ベンゾチアゾール(N11)、ベンゾチアジアゾール(N2S)に由来するもの;
10(2つの縮合環を含む)として、クロメン(O1)、イソクロメン(O1)、クロマン(O1)、イソクロマン(O1)、ベンゾジオキサン(O2)、キノリン(N1)、イソキノリン(N1)、キノリジン(N1)、ベンゾオキサジン(N11)、ベンゾジアジン(N2)、ピリドピリジン(N2)、キノキサリン(N2)、キナゾリン(N2)、シンノリン(N2)、フタラジン(N2)、ナフチリジン(N2)、プテリジン(N4)に由来するもの;
11(2つの縮合環を含む)として、ベンゾジアゼピン(N2)に由来するもの;
13(3つの縮合環を含む)として、カルバゾール(N1)、ジベンゾフラン(O1)、ジベンゾチオフェン(S1)、カルボリン(N2)、ペリミジン(N2)、ピリドインドール(N2)に由来するもの;ならびに
14(3つの縮合環を含む)として、アクリジン(N1)、キサンテン(O1)、チオキサンテン(S1)、オキサントレン(O2)、フェノキサチイン(O11)、フェナジン(N2)、フェノキサジン(N11)、フェノチアジン(N11)、チアントレン(S2)、フェナントリジン(N1)、フェナントロリン(N2)、フェナジン(N2)に由来するもの。
【0042】
上記の基は、単独であるか別の置換基の一部であるかに関わらず、それら自身を、それら自身及び以下に列挙されるさらなる置換基から選択される1つ又は複数の基で、任意選択で置換することが可能である。
【0043】
ハロ:-F、-Cl、-Br、及び-I。
【0044】
ヒドロキシ:-OH。
【0045】
エーテル:-OR、式中、Rは、エーテル置換基、例えば、C1-7アルキル基(C1-7アルコキシ基、とも称する、以下で説明)、C3-20ヘテロシクリル基(C3-20ヘテロシクリルオキシ基とも称する)、又はC5-20アリール基(C5-20アリールオキシ基とも称する)、好ましくはC1-7アルキル基である。
【0046】
アルコキシ:-OR、式中、Rは、アルキル基、例えば、C1-7アルキル基である。C1-7アルコキシ基の例として、-OMe(メトキシ)、-OEt(エトキシ)、-O(nPr)(n-プロポキシ)、-O(iPr)(イソプロポキシ)、-O(nBu)(n-ブトキシ)、-O(sBu)(sec-ブトキシ)、-O(iBu)(イソブトキシ)、及び-O(tBu)(tert-ブトキシ)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0047】
カルボキシ(カルボン酸):-C(=O)OH。
【0048】
エステル(カルボキシラート、カルボン酸エステル、オキシカルボニル):-C(=O)OR、式中、Rは、エステル置換基、例えば、C1-7アルキル基、C3-20ヘテロシクリル基、又はC5-20アリール基、好ましくは、C1-7アルキル基である。エステル基の例として、-C(=O)OCH3、-C(=O)OCH2CH3、-C(=O)OC(CH33、及び-C(=O)OPhが挙げられるが、これらに限定されない。
【0049】
アミノ:-NR12、式中、R1及びR2は、独立して、アミノ置換基、例えば、水素、C1-7アルキル基(C1-7アルキルアミノ又はジ-C1-7アルキルアミノとも称する)、C3-20ヘテロシクリル基、又はC5-20アリール基、好ましくはH又はC1-7アルキル基であるか、あるいは、「環状」アミノ基の場合、R1及びR2は、それらが結合した窒素原子と一緒になって、4~8個の環原子を有する複素環を形成する。アミノ基は、第一級(-NH2)、第二級(-NHR1)、又は第三級(-NHR12)が可能であり、カチオン形の場合、第四級(-+NR123)も可能である。アミノ基の例として、-NH2、-NHCH3、-NHC(CH32、-N(CH32、-N(CH2CH32、及び-NHPhが挙げられるが、これらに限定されない。環状アミノ基の例として、アジリジノ、アゼチジノ、ピロリジノ、ピペリジノ、ピペラジノ、モルホリノ、及びチオモルホリノが挙げられるが、これらに限定されない。
【0050】
アミド(カルバモイル、カルバミル、アミノカルボニル、カルボキサミド):-C(=O)NR12、式中、R1及びR2は、独立して、アミノ基について定義されるとおりのアミノ置換基である。アミド基の例として、-C(=O)NH2、-C(=O)NHCH3、-C(=O)N(CH32、-C(=O)NHCH2CH3、及び-C(=O)N(CH2CH32、ならびにR1及びR2が、それらが結合した窒素原子と一緒になって複素環構造を形成しているアミド基、例えばピペリジノカルボニル、モルホリノカルボニル、チオモルホリノカルボニル、及びピペラジノカルボニルのような基が挙げられるが、これらに限定されない。
【0051】
ニトロ:-NO2
【0052】
アジド:-N3
【0053】
シアノ(ニトリル、カルボニトリル):-CN。
【0054】
抗体
「抗体」という用語は、本明細書中、最も広義の意味で用いられ、具体的には、モノクローナル抗体、ポリクローナル抗体、二量体、多量体、多重特異性抗体(例えば、二重特異性抗体)、及び抗体断片を包含するが、ただし、それらが所望の生物活性を示す限りにおいてである(Miller et al (2003) Jour. of Immunology 170:4854-4861)。抗体は、マウス抗体、ヒト抗体、ヒト化抗体、キメラ抗体、又は他の種由来抗体が可能である。抗体とは、免疫系により産生される、特定の抗原を認識してそれに結合することができるタンパク質である。(Janeway, C., Travers, P., Walport, M., Shlomchik (2001) Immuno Biology, 5th Ed., Garland Publishing, New York)。標的抗原は、一般に、複数の抗体のCDRで認識される多数の結合部位(エピトープとも呼ばれる)を有する。異なるエピトープに特異的に結合する抗体は、それぞれ異なる構造を有する。すなわち、1つの抗原は、1つより多い対応する抗体を有する可能性がある。抗体として、全長免疫グロブリン分子又は全長免疫グロブリン分子の免疫学的活性部分、すなわち、関心対象の標的の抗原に免疫特異的に結合する抗原結合部位又はその一部分を有する分子が挙げられ、そのような標的として、癌細胞又は自己免疫疾患に関連した自己免疫抗体を産生する細胞が挙げられるが、これらに限定されない。免疫グロブリンは、任意の型(例えば、IgG、IgE、IgM、IgD、及びIgA)、クラス(例えば、IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgA1、及びIgA2)、又はサブクラスの免疫グロブリン分子が可能である。免疫グロブリンは、任意の種由来のものが可能であり、ヒト、マウス、又はウサギ起原が挙げられる。
【0055】
「抗体断片」は、全長抗体の一部分、一般には全長抗体の抗原結合領域又は可変領域を含む。抗体断片の例として、Fab、Fab’、F(ab’)2、及びscFv断片;二重特異性抗体;線状抗体;Fab発現ライブラリーにより産生される断片、抗イディオタイプ(抗Id)抗体、CDR(相補性決定領域)、及び上記のもののいずれかの、癌細胞抗原、ウイルス抗原、又は微生物抗原に免疫特異的に結合するエピトープ結合断片、単鎖抗体分子;ならびに、抗体断片から形成される多特異性抗体が挙げられる。
【0056】
「モノクローナル抗体」という用語は、本明細書中使用される場合、実質的に同種の抗体の集団、すなわち集団を構成する個々の抗体が、自然発生する可能性のある変異を除いて同一であり、そのような変異が存在したとしても少数である集団から得られる抗体を示す。モノクローナル抗体は、特異性が高く、単独の抗原部位に向けられている。そのうえさらに、ポリクローナル抗体製剤が、異なる決定基(エピトープ)に向けられた異なる抗体を含むのとは対照的に、各モノクローナル抗体は、抗原の単独の決定基に向けられている。モノクローナル抗体は、その特異性に加えて、他の抗体が混入することなく合成できるという利点を有する。「モノクローナル」という修飾語は、抗体が、実質的に同種の抗体集団から得られたものであるという特徴を示すものであって、抗体の産生が何か特定の方法による必要があることを意図しない。例えば、本発明に従って使用されるモノクローナル抗体は、Kohler et al (1975) Nature 256:495に初めて記載されたハイブリドーマ方法により作製することも可能であるし、組換えDNA法(US4816567を参照)により作製することも可能である。モノクローナル抗体は、また、Clackson et al. (1991) Nature, 352:624-628;Marks et al. (1991) J. Mol. Biol., 222:581-597に記載された技法を用いてファージ抗体ライブラリーから単離することも可能であるし、完全ヒト免疫グロブリン系を保有する遺伝子導入マウスから単離することも可能である(Lonberg (2008) Curr. Opinion 20(4):450-459)。
【0057】
本明細書中のモノクローナル抗体として、具体的には「キメラ」抗体が挙げられる。「キメラ」抗体では、所望の生物活性を示す限りにおいて、重鎖及び/又は軽鎖の一部分が、特定種由来の抗体、又は特定の抗体クラス若しくはサブクラスに属する抗体の相当する配列と同一又は相同であるが、鎖(複数可)の残りの部分は、別の種由来の抗体、又は別の抗体クラス若しくはサブクラスに属する抗体、ならびにそのような抗体の断片の相当する配列と同一又は相同である(US4816567;及びMorrison et al (1984) Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 81:6851-6855)。キメラ抗体として、「霊長類化」抗体が挙げられ、この抗体は、非ヒト霊長類(例えば旧世界ザル又は類人猿)に由来する可変ドメイン抗原結合配列及びヒトの定常部配列を含む。
【0058】
「無傷抗体」は、本明細書中、VLドメイン及びVHドメイン、ならびに軽鎖定常ドメイン(CL)及び重鎖定常ドメイン、CH1、CH2、及びCH3を含む抗体である。定常ドメインは、天然配列定常ドメイン(例えばヒト天然配列定常ドメイン)又はそのアミノ酸配列変異型が可能である。無傷抗体は、1つ以上の「エフェクター機能」を有することができ、エフェクター機能とは、抗体のFc領域(天然配列Fc領域又はアミノ酸配列変異型Fc領域)に起因する生物学的活性を示す。抗体エフェクター機能の例として、C1q結合;補体依存性細胞毒性;Fc受容体結合;抗体依存性細胞傷害(ADCC);食作用;ならびにB細胞受容体及びBCRなど細胞表面受容体の下方制御が挙げられる。
【0059】
無傷抗体は、その抗体の重鎖の定常ドメインのアミノ酸配列に従って、異なる「クラス」に割り振ることができる。無傷抗体には、5つの主要クラス:IgA、IgD、IgE、IgG、及びIgMがあり、これらのクラスのいくつかは、さらに「サブクラス」(アイソタイプ)に分割することができる(例えば、IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgA、及びIgA2)。異なる抗体クラスにそれぞれ応じた重鎖定常ドメインは、それぞれ、α、δ、ε、γ、及びμと呼ばれる。それぞれのクラスの免疫グロブリンについてのサブユニット構造及び三次元立体配置は、周知である。
【0060】
ヒト化
非ヒト抗体又は抗体断片のin vivo免疫原性を低下させる技法として、「ヒト化」と呼ばれるものが挙げられる。
【0061】
「ヒト化抗体」は、ヒト抗体の修飾された可変領域の少なくとも一部分を含むポリペプチドを示し、この可変領域の一部分、好ましくは無傷ヒト可変ドメインより実質的に小さい一部分が、非ヒト種由来の相当する配列で置換されており、かつこの修飾された可変領域は、別のタンパク質の少なくとも別の部分、好ましくはヒト抗体の定常部と連結している。「ヒト化抗体」という表現は、1つ又は複数の相補性決定領域(「CDR」)アミノ酸残基及び/又は1つ又は複数のフレームワーク領域(「FW」又は「FR」)アミノ酸残基が齧歯類又は他の非ヒト抗体の類似部位由来アミノ酸残基で置換されているヒト抗体を含む。「ヒト化抗体」という表現は、実質的にヒト免疫グロブリンのアミノ酸配列を有するFR及び実質的に非ヒト免疫グロブリンのアミノ酸配列を有するCDRを含む免疫グロブリンアミノ酸配列変異型又はその断片も含む。
【0062】
「ヒト化」型の非ヒト(例えば、マウス)抗体は、非ヒト免疫グロブリン由来の最小配列を含有するキメラ抗体である。すなわち、見方を変えると、ヒト化抗体とは、ヒト配列の代わりに非ヒト(例えばマウス)抗体から選択された配列も含有するヒト抗体である。ヒト化抗体は、保存的アミノ酸置換、すなわち抗体の結合及び/又は生物学的活性を大きく変えることのない同種又は異なる種由来の非天然の残基を含むことができる。そのような抗体は、非ヒト免疫グロブリン由来の最小配列を含有するキメラ抗体である。
【0063】
様々なヒト化技法が存在し、そのような技法として、「CDRグラフト法」、「選択誘導法」、「脱免疫化」、「表面再構成(resurfacing)(「ベニヤ修飾(veneering)」としても知られる)」、「複合抗体」、「ヒトストリング含有量最適化(Human String Content Optimisation)」、及びフレームワーク混合が挙げられる。
【0064】
CDRグラフト法
この技法では、ヒト化抗体は、ヒト免疫グロブリン(レシピエント抗体)の相補性決定領域(CDR)由来の残基が、所望の性質を有する、マウス、ラット、ラクダ、ウシ、ヤギ、又はウサギなどの非ヒト種(ドナー抗体)のCDR由来の残基で置換されているヒト免疫グロブリン(レシピエント抗体)である(実際には、非ヒトCDRが、ヒトフレームワークに「移植」されている)。場合によっては、ヒト免疫グロブリンのフレームワーク領域(FR)残基が、相当する非ヒト残基で置換されている(これは、例えば、特定のFR残基が抗原結合に対して大きな効果を有する場合などにそうなる可能性がある)。
【0065】
そのうえさらに、ヒト化抗体は、レシピエント抗体にも、導入されるCDR又はフレームワーク配列にも見られない残基を含むことができる。こうした修飾を行うことで、抗体の性能をさらに洗練させて最大化することができる。したがって、一般に、ヒト化抗体は、全て又は全ての超可変ループが非ヒト免疫グロブリンのものに相当し、及び全て又は実質的に全てのFR領域がヒト免疫グロブリン配列のものである可変領域を、全部で少なくとも1つ、及び1つの態様において2つ含むことになる。ヒト化抗体はまた、随意に、ヒト免疫グロブリンの、免疫グロブリン定常部(Fc)の少なくとも一部分又は全部を含むことができる。
【0066】
選択誘導法
この方法は、特定のエピトープに対して特異的な所定の非ヒト抗体のVH又はVLドメインをヒトVH又はVLライブラリーと組み合わせることからなり、特異的ヒトVドメインは、関心対象の抗原に対して選択される。次いで、この選択されたヒトVHを、VLライブラリーと組み合わせて、完全なヒトVH×VLの組み合わせを作成する。この方法は、Nature Biotechnology (N.Y.) 12, (1994) 899-903に記載されている。
【0067】
複合抗体
この方法では、ヒト抗体由来のアミノ酸配列の2つ以上のセグメントを、最終抗体分子内にひとまとめにする。最終抗体分子は、複数のヒトVH及びVL配列セグメントを、ヒトT細胞エピトープを制限又は回避する組み合わせで、最終複合抗体V領域内にひとまとめにすることにより、構築される。必要な場合は、T細胞エピトープに寄与する又はこれをコードするV領域セグメントを、T細胞エピトープを回避する代替セグメントに交換することにより、T細胞エピトープを制限又は回避する。この方法は、US 2008/0206239 A1に記載される。
【0068】
脱免疫化
この方法は、ヒト(又は他の二次種)T細胞エピトープを、治療用抗体(又は他の分子)のV領域から除去することを含む。治療用抗体V領域配列を、例えば、MHC結合モチーフのデータベース(www.wehi.edu.auがホストである「モチーフ」データベースなど)と比較することで、MHCクラスII結合モチーフの存在について分析する。あるいは、MHCクラスII結合モチーフは、Altuviaらにより記載される方法(J. Mol. Biol. 249 244-250 (1995))などのコンピューターによるスレッド化法を用いて同定することができる。これらの方法では、V領域配列由来の連続重複ペプチドを、それらのMHCクラスIIタンパク質との結合エネルギーについて試験する。次いで、このデータを、連続して存在するペプチドと関連する他の配列特性についての情報(両親媒性、ロスバードモチーフ(Rothbard motif)、ならびにカテプシンB及び他のプロセシング酵素による切断部位など)とまとめることができる。
【0069】
いったん可能性のある二次種(例えば、ヒト)T細胞エピトープが同定されたら、1つ又は複数のアミノ酸を変更することで、それらを除去する。修飾されるアミノ酸は、通常、T細胞エピトープ自身内にあるが、タンパク質の一次又は二次構造に関してエピトープと隣接するものの場合もある(したがって、一次構造では隣接していない場合がある)。最も典型的には、変更は、置換によるものであるが、状況によっては、アミノ酸の付加又は削除の方が適切なこともある。
【0070】
全ての変更は、組換えDNA技法により達成することができ、そのため、十分に確立された方法(部位特異的突然変異誘発など)を用いて組換え宿主で発現させることにより、最終分子を調製することができる。しかしながら、タンパク質化学反応又は任意の他の分子変更手段の利用も可能である。
【0071】
表面再構成
この方法は、以下を含む:
(a)非ヒト(例えば、齧歯類)抗体(又はその断片)の可変領域の三次元モデルを構築することにより、非ヒト抗体可変領域の高次立体構造を決定する;
(b)十分な数の非ヒト及びヒト抗体の可変領域重鎖及び軽鎖でのX線結晶構造解析に基づく構造から、相対的到達性分布を用いて、配列アラインメントを作成して、アラインメント位置が、十分な数の非ヒト抗体重鎖及び軽鎖の98%において同一である、重鎖及び軽鎖のフレームワーク位置の組を得る;
(c)工程(b)で作成したフレームワーク位置の組を用いて、ヒト化しようとする非ヒト抗体について、重鎖及び軽鎖の表面露出アミノ酸残基の組を定義する;
(d)ヒト抗体アミノ酸配列から、工程(c)で定義した表面露出アミノ酸残基の組との相同性が最も高い重鎖及び軽鎖の表面露出アミノ酸残基の組を同定するが、このヒト抗体由来の重鎖及び軽鎖は、天然に対形成するかどうかは問わない;
(e)ヒト化しようとする非ヒト抗体のアミノ酸配列において、工程(c)で定義した重鎖及び軽鎖の表面露出アミノ酸残基の組を、工程(d)で同定した重鎖及び軽鎖の表面露出アミノ酸残基の組と置換する;
(f)工程(e)で指定される置換から得られる非ヒト抗体の可変領域の三次元モデルを構築する;
(g)工程(a)及び工程(f)で構築した三次元モデルを比較することにより、ヒト化しようとする非ヒト抗体の相補性決定領域のいずれかの残基のいずれかの原子から5オングストローム内にあるいずれかのアミノ酸残基を、工程(c)又は工程(d)で同定した組から同定する;ならびに
(h)工程(g)で同定したいずれかの残基を、ヒトアミノ酸残基から元々の非ヒトアミノ酸残基に交換し、それにより、表面露出アミノ酸残基の非ヒト抗体ヒト化の組を確定させる;ただし、工程(a)は、必ずしも最初に行う必要はないが、工程(g)の前に行わなければならない。
【0072】
超ヒト化
この方法は、非ヒト配列を、機能的ヒト生殖系列遺伝子レパートリーと比較する。これらのヒト遺伝子の中から、非ヒト配列と同一又は密接に関連する標準構造をコードするものを選択する。選択したこれらのヒト遺伝子の中から、CDR内で最も高い相同性を持つものをFRドナーとして選択する。最後に、非ヒトCDRをこれらのヒトFRに移植する。この方法は、WO 2005/079479 A2に記載されている。
【0073】
ヒトストリング含有量最適化
この方法は、非ヒト(例えば、マウス)配列を、ヒト生殖系列遺伝子のレパートリーと比較し、差異を、ヒトストリング含有量(HSC)として点数付けする。HSCは、潜在的MHC/T細胞エピトープのレベルで配列を定量する。次いで、標的配列を、全体的な相同性尺度を用いるのではなく、標的配列のHSCを最大にするようにヒト化することで、複数の多様なヒト化変異型を作成する(Molecular Immunology, 44, (2007) 1986-1998に記載されている)。
【0074】
フレームワーク混合
非ヒト抗体のCDRを、全てが既知の重鎖及び軽鎖ヒト生殖系列遺伝子フレームワークを包含するcDNAプールと、インフレームで融合させる。次いで、ヒト化抗体を、例えば、ファージ提示型抗体ライブラリーをパニングすることで選択する。この方法は、Methods 36, 43-60(2005)に記載されている。
【0075】
アジドを用いた抗体修飾
薬物リンカーと複合体形成させるための抗体は、3工程プロセスで調製することができる:
1)コアN-グリカンを有する抗体(Ab)を、適切な発現系(例えば、CHO細胞株)で発現させる。コアN-グリカンは、典型的には、Kabat命名体系に従って重鎖のAsn-297で複合体形成する;
2)全てのグリカンアイソフォーム(複合型、ハイブリッド型、高マンノース型)を、エンドグリコシダーゼでトリミングして、核GlcNAcを残す;及び
3)核GlcNAcに、薬物リンカーと複合体形成させるためのアジド基を抱えたN-アセチルガラクトース残基を、酵素で転移させる。
【0076】
上記プロセスの概要は、van Geel, R., et al., Bioconjugate Chemistry, 2015, 26, 2233-2242;DOI: 10.1021/acs.bioconjchem.5b00224に記載されている。上記プロセスを用いた抗体トラスツズマブの修飾の具体例は、WO2016/053107の実施例12~16に開示される。適切な一般的方法の概要を以下に示す。あるいは、ワンポットプロセスを使用することができる。実施例参照。
【0077】
コアグリカンのトリミング
Abのグリカントリミングは、Streptococcus pyogenes由来のendoS(Genovis,Lund,Swedenから市販されている)を用いて行うことができる。Ab(10mg/mL)を、endoS(40U/mL)とともに、25mMのトリス(pH8.0)中、37℃で約16時間インキュベートする。次いで、アミコンウルトラ-0.5、Ultracel-10メンブレン(Milli pore)を用いて、脱グリコシル化IgGを濃縮し、10mMのMnCh及び25mMのトリスHCl(pH8.0)で洗浄する。
【0078】
トリミング反応の完了は、試料をMS分析にかけることにより評価することができる。ピークをデコンボリューションした後、トリミング反応が成功していた場合の典型的な質量スペクトルは、軽鎖のピークを1つ及び重鎖のピークを2つ示す。重鎖の2つのピークは、核GlcNAc(Fuc)置換Abから生じる1種類の主要生成物(重鎖合計の90%)、及び脱グリコシル化Abから生じる少量生成物(重鎖合計の10%)に属する。
【0079】
Abの核GlcNAcへの修飾ガラクトース残基の酵素転移
薬物リンカーの結合点となるアジド基は、修飾UDP-ガラクトース残基の側鎖である。修飾UDP-ガラクトース残基の例として、α-UDP-2-(2’-アジド-2’,2’-ジフルオロアセトアミド)-2-デオキシ-D-ガラクトース(UDP-F2-GalNAz)があり、この合成は、WO2016/053107の実施例1及び8~11に記載される。
【0080】
Abの核GlcNAcへの修飾UDP-ガラクトース残基の転移は、ガラクトーストランスフェラーゼ(GalT)又はガラクトース-N-アセチルトランスフェラーゼ(GalNAcT)酵素の酵素活性を通じて達成される。GalT酵素を使用する場合、好ましくは、酵素は、Y289L及び/又はC342T置換を組み込んでおり、この置換により、酵素の持つ、修飾UDP-ガラクトース残基を転移させる活性が改善されている(van Geelを参照、既出)。適切な酵素の配列及び精製は、WO2016/053107の実施例12及び13に開示される。
【0081】
典型的な転移反応は、以下のとおり進行する:
IgGへのGalNAc誘導体の酵素による導入は、GalNAcT酵素を用いて達成することができる。脱グリコシル化Ab(上記のとおり調製したもの、10mg/mL)を、修飾UDP-GalNAc誘導体(例えば、アジド修飾糖UDP誘導体)(0.4mM)及びGalNAcT(1mg/mL)とともに、10mMのMnCh及び25mMのトリスHCl(pH8.0)中、30℃で16時間インキュベートする。次いで、官能基導入Ab(例えば、アジド官能基導入IgG)を、プロテインAアガロース(IgG1mgあたり40μL)とともに、4℃で2時間インキュベートする。タンパク質A寒天を、PBSで3回洗い、IgGを、100mMのグリシンHCl(pH2.7)で溶離させる。溶離したIgGを、1MのトリスHCl(pH8.0)で中和し、アミコンウルトラ-0.5、Ultracel-10メンブレン(Millipore)を用いて、濃縮及びPBSで洗浄し、濃度15~20mg/mLにする。
【0082】
修飾ガラクトース残基の完了は、試料をMS分析にかけることにより評価することができる。タンパク質A親和性精製後、生成物の試料を少量DTTで還元し、続いてMS分析にかけることができる。転移反応が成功していた場合の典型的な質量スペクトルは、修飾ガラクトースが核GlcNAc(Fuc)置換Abに転移することから生じる主要生成物(全重鎖の90%)1種類、及び修飾ガラクトースが核GlcNAc(フコースを持たない)置換Abに転移することから生じる少量生成物(全重鎖の±10%)を示す。
【0083】
細胞結合剤の例として、WO2007/085930で使用するために記載される作用剤が挙げられ、WO2007/085930は、本明細書中援用される。
【0084】
本発明の実施形態で使用するための腫瘍関連抗原及び同族抗体を、以下に列挙する。
【0085】
腫瘍関連抗原及び同族抗体
(1)BMPR1B(骨形成タンパク質受容体IB型)
ヌクレオチド
Genbank受入番号NM_001203
Genbankバージョン番号NM_001203.2 GI:169790809
Genbank記録更新日時:Sep 23, 2012 02:06 PM
【0086】
ポリペプチド
Genbank受入番号NP_001194
Genbankバージョン番号NP_001194.1 GI:4502431
Genbank記録更新日時:Sep 23, 2012 02:06 PM
【0087】
相互参照
ten Dijke, P., et al Science 264 (5155): 101-104 (1994), Oncogene 14 (11):1377-1382 (1997));WO2004/063362(請求項2);WO2003/042661(請求項12);US2003/134790-A1(頁38-39);WO2002/102235(請求項13;頁296);WO2003/055443(頁91-92);WO2002/99122(実施例2;頁528-530);WO2003/029421(請求項6);WO2003/024392(請求項2;図112);WO2002/98358(請求項1;頁183);WO2002/54940(頁100-101);WO2002/59377(頁349-350);WO2002/30268(請求項27;頁376);WO2001/48204(実施例;図4);NP_001194骨形成タンパク質受容体、IB型/pid=NP_001194.1.;MIM:603248;AY065994。
【0088】
(2)E16(LAT1、SLC7A5)
ヌクレオチド
Genbank受入番号NM_003486
Genbankバージョン番号NM_003486.5 GI:71979931
Genbank記録更新日時:Jun 27, 2012 12:06 PM
【0089】
ポリペプチド
Genbank受入番号NP_003477
Genbankバージョン番号NP_003477.4 GI:71979932
Genbank記録更新日時:Jun 27, 2012 12:06 PM
【0090】
相互参照
Biochem. Biophys. Res. Commun. 255(2), 283-288 (1999), Nature 395 (6699):288-291 (1998), Gaugitsch, H. W., et al (1992) J. Biol. Chem. 267 (16):11267-11273);WO2004/048938(実施例2);WO2004/032842(実施例IV);WO2003/042661(請求項12);WO2003/016475(請求項1);WO2002/78524(実施例2);WO2002/99074(請求項19;頁127-129);WO2002/86443(請求項27;頁222、393);WO2003/003906(請求項10;頁293);WO2002/64798(請求項33;頁93-95);WO2000/14228(請求項5;頁133-136);US2003/224454(図3);WO2003/025138(請求項12;頁150);NP_003477溶質輸送体ファミリー7(カチオン性アミノ酸輸送体、y+システム)、メンバー5/pid=NP_003477. 3 - Homosapiens;MIM:600182;;NM_015923。
【0091】
(3)STEAP1(前立腺の6回膜貫通上皮抗原)
ヌクレオチド
Genbank受入番号NM_012449
Genbankバージョン番号NM_012449.2 GI:22027487
Genbank記録更新日時:Sep 9, 2012 02:57 PM
【0092】
ポリペプチド
Genbank受入番号NP_036581
Genbankバージョン番号NP_036581.1 GI:9558759
Genbank記録更新日時:Sep 9, 2012 02:57 PM
【0093】
相互参照
Cancer Res. 61 (15), 5857-5860 (2001), Hubert, R.S., et al (1999) Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 96 (25):14523-14528);WO2004/065577(請求項6);WO2004/027049(図1L);EP1394274(実施例11);WO2004/016225(請求項2);WO2003/042661(請求項12);US2003/157089(実施例5);US2003/185830(実施例5);US2003/064397(図2);WO2002/89747(実施例5;頁618-619);WO2003/022995(実施例9;図13A、実施例53;頁173、実施例2;図2A);前立腺の六回膜貫通上皮抗原;MIM:604415。
【0094】
(4)0772P(CA125、MUC16)
ヌクレオチド
Genbank受入番号AF361486
Genbankバージョン番号AF361486.3 GI:34501466
Genbank記録更新日時:Mar 11, 2010 07:56 AM
【0095】
ポリペプチド
Genbank受入番号AAK74120
Genbankバージョン番号AAK74120.3 GI:34501467
Genbank記録更新日時:Mar 11, 2010 07:56 AM
【0096】
相互参照
J. Biol. Chem. 276 (29):27371-27375 (2001));WO2004/045553(請求項14);WO2002/92836(請求項6;図12);WO2002/83866(請求項15;頁116-121);US2003/124140(実施例16);GI:34501467。
【0097】
(5)MPF(MPF、MSLN、SMR、巨核球増強因子、メソテリン)
ヌクレオチド
Genbank受入番号NM_005823
Genbankバージョン番号NM_005823.5 GI:293651528
Genbank記録更新日時:Sep 2, 2012 01:47 PM
【0098】
ポリペプチド
Genbank受入番号NP_005814
Genbankバージョン番号NP_005814.2 GI:53988378
Genbank記録更新日時:Sep 2, 2012 01:47 PM
【0099】
相互参照
Yamaguchi, N., et al Biol. Chem. 269 (2), 805-808 (1994), Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 96 (20):11531-11536 (1999), Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 93 (1):136-140 (1996), J. Biol. Chem. 270 (37):21984-21990 (1995));WO2003/101283(請求項14);(WO2002/102235(請求項13;頁287-288);WO2002/101075(請求項4;頁308-309);WO2002/71928(頁320-321);WO94/10312(頁52-57);IM:601051。
【0100】
(6)Napi3b(NAPI-3B、NPTIIb、SLC34A2、溶質輸送体ファミリー34(リン酸ナトリウム)、メンバー2、II型ナトリウム依存性リン酸輸送体3b)
ヌクレオチド
Genbank受入番号NM_006424
Genbankバージョン番号NM_006424.2 GI:110611905
Genbank記録更新日時:Jul 22, 2012 03:39 PM
【0101】
ポリペプチド
Genbank受入番号NP_006415
Genbankバージョン番号NP_006415.2 GI:110611906
Genbank記録更新日時:Jul 22, 2012 03:39 PM
【0102】
相互参照
J. Biol. Chem. 277 (22):19665-19672 (2002), Genomics 62 (2):281-284 (1999), Feild, J. A., et al (1999) Biochem. Biophys. Res. Commun. 258 (3):578-582);WO2004/022778(請求項2);EP1394274(実施例11);WO2002/102235(請求項13;頁20 326);EP0875569(請求項1;頁17-19);WO2001/57188(請求項20;頁329);WO2004/032842(実施例IV);WO2001/75177(請求項24;頁139-140);MIM:604217。
【0103】
(7)Sema5b(FLJ10372、KIAA1445、Mm.42015、SEMA5B、SEMAG、セマフォリン5bHlog、semaドメイン、7回トロンボスポンジン反復(1型及び1型様)、膜貫通ドメイン(TM)及び短細胞内ドメイン、(セマフォリン)5B)
ヌクレオチド
Genbank受入番号AB040878
Genbankバージョン番号AB040878.1 GI:7959148
Genbank記録更新日時:Aug 2, 2006 05:40 PM
【0104】
ポリペプチド
Genbank受入番号BAA95969
Genbankバージョン番号BAA95969.1 GI:7959149
Genbank記録更新日時:Aug 2, 2006 05:40 PM
【0105】
相互参照
Nagase T., et al (2000) DNA Res. 7 (2):143-150);WO2004/000997(請求項1);WO2003/003984(請求項1);WO2002/06339(請求項1;頁50);WO2001/88133(請求項1;頁41-43、48-58);WO2003/054152(請求項20);WO2003/101400(請求項11);Accession:30 Q9P283;Genew;HGNC:10737。
【0106】
(8)PSCA hlg(2700050C12Rik、C530008O16Rik、RIKEN cDNA 2700050C12、RIKEN cDNA 2700050C12遺伝子)
ヌクレオチド
Genbank受入番号AY358628
Genbankバージョン番号AY358628.1 GI:37182377
Genbank記録更新日時:Dec 1, 2009 04:15 AM
【0107】
ポリペプチド
Genbank受入番号AAQ88991
Genbankバージョン番号AAQ88991.1 GI:37182378
Genbank記録更新日時:Dec 1, 2009 04:15 AM
【0108】
相互参照
Ross et al (2002) Cancer Res. 62:2546-2553;US2003/129192(請求項2);US2004/044180(請求項12);US2004/044179(請求項11);US2003/096961(請求項11);US2003/232056(実施例5);WO2003/105758(請求項12);US2003/206918(実施例5);EP1347046(請求項1);WO2003/025148(請求項20);GI:37182378。
【0109】
(9)ETBR(エンドセリンB型受容体)
ヌクレオチド
Genbank受入番号AY275463
Genbankバージョン番号AY275463.1 GI:30526094
Genbank記録更新日時:Mar 11, 2010 02:26 AM
【0110】
ポリペプチド
Genbank受入番号AAP32295
Genbankバージョン番号AAP32295.1 GI:30526095
Genbank記録更新日時:Mar 11, 2010 02:26 AM
【0111】
相互参照
Nakamuta M., et al Biochem. Biophys. Res. Commun. 177, 34-39, 1991;Ogawa Y., et al Biochem. Biophys. Res. Commun. 178, 248-255, 1991;Arai H., et al Jpn. Circ. J. 56, 1303-1307, 1992;Arai H., et al J. Biol. Chem. 268, 3463-3470, 1993;Sakamoto A., Yanagisawa M., et al Biochem. Biophys. Res. Commun. 178, 656-663, 1991;Elshourbagy N.A., et al J. Biol. Chem. 268, 3873-3879, 1993;Haendler B., et al J. Cardiovasc. Pharmacol. 20, s1-S4, 1992;Tsutsumi M., et al Gene 228, 43-49, 1999;Strausberg R.L., et al Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 99, 16899-16903, 2002;Bourgeois C., et al J. Clin. Endocrinol. Metab. 82, 3116-3123, 1997;Okamoto Y., et al Biol. Chem. 272, 21589-21596, 1997;Verheij J.B., et al Am. J. Med. Genet. 108, 223-225, 2002;Hofstra R.M.W., et al Eur. J. Hum. Genet. 5, 180-185, 1997;Puffenberger E.G., et al Cell 79, 1257-1266, 1994;Attie T., et al, Hum. Mol. Genet. 4, 2407-2409, 1995;Auricchio A., et al Hum. Mol. Genet. 5:351-354, 1996;Amiel J., et al Hum. Mol. Genet. 5, 355-357, 1996;Hofstra R.M.W., et al Nat. Genet. 12, 445-447, 1996;Svensson P.J., et al Hum. Genet. 103, 145-148, 1998;Fuchs S., et al Mol. Med. 7, 115-124, 2001;Pingault V., et al (2002) Hum. Genet. 111, 198-206;WO2004/045516(請求項1);WO2004/048938(実施例2);WO2004/040000(請求項151);WO2003/087768(請求項1);WO2003/016475(請求項1);WO2003/016475(請求項1);WO2002/61087(図1);WO2003/016494(図6);WO2003/025138(請求項12;頁144);WO2001/98351(請求項1;頁124-125);EP0522868(請求項8;図2);WO2001/77172(請求項1;頁297-299);US2003/109676;US6518404(図3);US5773223(請求項1a;欄31-34);WO2004/001004。
【0112】
(10)MSG783(RNF124、仮想タンパク質FLJ20315)
ヌクレオチド
Genbank受入番号NM_017763
Genbankバージョン番号NM_017763.4 GI:167830482
Genbank記録更新日時:Jul 22, 2012 12:34 AM
【0113】
ポリペプチド
Genbank受入番号NP_060233
Genbankバージョン番号NP_060233.3 GI:56711322
Genbank記録更新日時:Jul 22, 2012 12:34 AM
【0114】
相互参照
WO2003/104275(請求項1);WO2004/046342(実施例2);WO2003/042661(請求項12);WO2003/083074(請求項14;頁61);WO2003/018621(請求項1);WO2003/024392(請求項2;図93);WO2001/66689(実施例6);LocusID:54894。
【0115】
(11)STEAP2(HGNC_8639、IPCA-1、PCANAP1、STAMP1、STEAP2、STMP、前立腺癌関連遺伝子1、前立腺癌関連タンパク質1、前立腺六回膜貫通上皮抗原2、前立腺六回膜貫通タンパク質)
ヌクレオチド
Genbank受入番号AF455138
Genbankバージョン番号AF455138.1 GI:22655487
Genbank記録更新日時:Mar 11, 2010 01:54 AM
【0116】
ポリペプチド
Genbank受入番号AAN04080
Genbankバージョン番号AAN04080.1 GI:22655488
Genbank記録更新日時:Mar 11, 2010 01:54 AM
【0117】
相互参照
Lab. Invest. 82 (11):1573-1582 (2002));WO2003/087306;US2003/064397(請求項1;図1);WO2002/72596(請求項13;頁54-55);WO2001/72962(請求項1;図4B);WO2003/104270(請求項11);WO2003/104270(請求項16);US2004/005598(請求項22);WO2003/042661(請求項12);US2003/060612(請求項12;図10);WO2002/26822(請求項23;図2);WO2002/16429(請求項12;図10);GI:22655488。
【0118】
(12)TrpM4(BR22450、FLJ20041、TRPM4、TRPM4B、一過性受容器電位カチオンチャネル、サブファミリーM、メンバー4)
ヌクレオチド
Genbank受入番号NM_017636
Genbankバージョン番号NM_017636.3 GI:304766649
Genbank記録更新日時:Jun 29, 2012 11:27 AM
【0119】
ポリペプチド
Genbank受入番号NP_060106
Genbankバージョン番号NP_060106.2 GI:21314671
Genbank記録更新日時:Jun 29, 2012 11:27 AM
【0120】
相互参照
Xu, X.Z., et al Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 98 (19):10692-10697 (2001), Cell 109 (3):397-407 (2002), J. Biol. Chem. 278 (33):30813-30820 (2003));US2003/143557(請求項4);WO2000/40614(請求項14;頁100-103);WO2002/10382(請求項1;図9A);WO2003/042661(請求項12);WO2002/30268(請求項27;頁391);US2003/219806(請求項4);WO2001/62794(請求項14;図1A-D);MIM:606936。
【0121】
(13)CRIPTO(CR、CR1、CRGF、CRIPTO、TDGF1、奇形癌腫由来増殖因子)
ヌクレオチド
Genbank受入番号NM_003212
Genbankバージョン番号NM_003212.3 GI:292494881
Genbank記録更新日時:Sep 23, 2012 02:27 PM
【0122】
ポリペプチド
Genbank受入番号NP_003203
Genbankバージョン番号NP_003203.1 GI:4507425
Genbank記録更新日時:Sep 23, 2012 02:27 PM
【0123】
相互参照
Ciccodicola, A., et al EMBOJ. 8 (7):1987-1991 (1989), Am. J. Hum. Genet. 49 (3):555-565 (1991));US2003/224411(請求項1);WO2003/083041(実施例1);WO2003/034984(請求項12);WO2002/88170(請求項2;頁52-53);WO2003/024392(請求項2;図58);WO2002/16413(請求項1;頁94-95、105);WO2002/22808(請求項2;図1);US5854399(実施例2;欄17-18);US5792616(図2);MIM:187395。
【0124】
(14)CD21(CR2(補体受容体2)又はC3DR(C3d/エプスタイン・バーウイルス受容体)又はHs.73792)
ヌクレオチド
Genbank受入番号M26004
Genbankバージョン番号M26004.1 GI:181939
Genbank記録更新日時:Jun 23, 2010 08:47 AM
【0125】
ポリペプチド
Genbank受入番号AAA35786
Genbankバージョン番号AAA35786.1 GI:181940
Genbank記録更新日時:Jun 23, 2010 08:47 AM
【0126】
相互参照
Fujisaku et al (1989) J. Biol. Chem. 264 (4):2118-2125);Weis J.J., et al J. Exp. Med. 167, 1047-1066, 1988;Moore M., et al Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 84, 9194-9198, 1987;Barel M., et al Mol. Immunol. 35, 1025-1031, 1998;Weis J.J., et al Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 83, 5639-5643, 1986;Sinha S.K., et al (1993) J. Immunol. 150, 5311-5320;WO2004/045520(実施例4);US2004/005538(実施例1);WO2003/062401(請求項9);WO2004/045520(実施例4);WO91/02536(図9.1-9.9);WO2004/020595(請求項1);Accession: P20023;Q13866;Q14212;EMBL;M26004;AAA35786.1。
【0127】
(15)CD79b(CD79B、CD79β、IGb(免疫グロブリン関連ベータ)、B29)
ヌクレオチド
Genbank受入番号NM_000626
Genbankバージョン番号NM_000626.2 GI:90193589
Genbank記録更新日時:Jun 26, 2012 01:53 PM
【0128】
ポリペプチド
Genbank受入番号NP_000617
Genbankバージョン番号NP_000617.1 GI:11038674
Genbank記録更新日時:Jun 26, 2012 01:53 PM
【0129】
相互参照
Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. (2003)100 (7):4126-4131, Blood (2002)100 (9):3068-3076, Muller et al (1992) Eur. J. Immunol. 22 (6):1621-1625);WO2004/016225(請求項2、図140);WO2003/087768、US2004/101874(請求項1、頁102);WO2003/062401(請求項9);WO2002/78524(実施例2);US2002/150573(請求項5、頁15);US5644033;WO2003/048202(請求項1、頁306及び309);WO99/58658、US6534482(請求項13、図17A/B);WO2000/55351(請求項11、頁1145-1146);MIM:147245。
【0130】
(16)FcRH2(IFGP4、IRTA4、SPAP1A(SH2ドメイン含有ホスファターゼアンカータンパク質1a)、SPAP1B、SPAP1C)
ヌクレオチド
Genbank受入番号NM_030764
Genbankバージョン番号NM_030764.3 GI:227430280
Genbank記録更新日時:Jun 30, 2012 12:30 AM
【0131】
ポリペプチド
Genbank受入番号NP_110391
Genbankバージョン番号NP_110391.2 GI:19923629
Genbank記録更新日時:Jun 30, 2012 12:30 AM
【0132】
相互参照
AY358130);Genome Res. 13 (10):2265-2270 (2003), Immunogenetics 54 (2):87-95 (2002), Blood 99 (8):2662-2669 (2002), Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 98 (17):9772-9777 (2001), Xu, M.J., et al (2001) Biochem. Biophys. Res. Commun. 280 (3):768-775;WO2004/016225(請求項2);WO2003/077836;WO2001/38490(請求項5;図18D-1-18D-2);WO2003/097803(請求項12);WO2003/089624(請求項25);: MIM:606509。
【0133】
(17)HER2(ErbB2)
ヌクレオチド
Genbank受入番号M11730
Genbankバージョン番号M11730.1 GI:183986
Genbank記録更新日時:Jun 23, 2010 08:47 AM
【0134】
ポリペプチド
Genbank受入番号AAA75493
Genbankバージョン番号AAA75493.1 GI:306840
Genbank記録更新日時:Jun 23, 2010 08:47 AM
【0135】
相互参照
Coussens L., et al Science (1985) 230 (4730):1132-1139);Yamamoto T., et al Nature 319, 230-234, 1986;Semba K., et al Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 82, 6497-6501, 1985;Swiercz J.M., et al J. Cell Biol. 165, 869-880, 2004;Kuhns J.J., et al J. Biol. Chem. 274, 36422-36427, 1999;Cho H.-S., et al Nature 421, 756-760, 2003;Ehsani A., et al (1993) Genomics 15, 426-429;WO2004/048938(実施例2);WO2004/027049(図1I);WO2004/009622;WO2003/081210;WO2003/089904(請求項9);WO2003/016475(請求項1);US2003/118592;WO2003/008537(請求項1);WO2003/055439(請求項29;図1A-B);WO2003/025228(請求項37;図5C);WO2002/22636(実施例13;頁95-107);WO2002/12341(請求項68;図7);WO2002/13847(頁71-74);WO2002/14503(頁114-117);WO2001/53463(請求項2;頁41-46);WO2001/41787(頁15);WO2000/44899(請求項52;図7);WO2000/20579(請求項3;図2);US5869445(請求項3;欄31-38);WO9630514(請求項2;頁56-61);EP1439393(請求項7);WO2004/043361(請求項7);WO2004/022709;WO2001/00244(実施例3;図4);Accession: P04626;EMBL;M11767;AAA35808.1. EMBL;M11761;AAA35808.1。
【0136】
抗体
Abbott: US20110177095
例えば、配列番号3(CDR-H1)、配列番号4(CDR-H2)、配列番号5(CDR-H3)、配列番号104及び/又は配列番号6(CDR-L1)、配列番号7(CDR-L2)、ならびに配列番号8(CDR-L3)のアミノ酸配列を有するCDRと全体で少なくとも80%の配列同一性を有するCDRを含む抗体であるが、抗HER2抗体又は抗HER2結合断片は、配列番号1のVH及び配列番号2のVLを有する抗体に比べて免疫原性が低下している。
【0137】
Biogen: US20100119511
例えば、ATCC寄託番号:PTA-10355、PTA-10356、PTA-10357、PTA-10358
例えば、BIIB71F10(配列番号11、13)、BIIB69A09(配列番号15、17);BIIB67F10(配列番号19、21);BIIB67F11(配列番号23、25)、BIIB66A12(配列番号27、29)、BIIB66C01(配列番号31、33)、BIIB65C10(配列番号35、37)、BIIB65H09(配列番号39、41)、及びBIIB65B03(配列番号43、45)からなる群より選択される抗体由来の6つのCDR全て、あるいはこれらCDRと同一であるか改変が2箇所以下であるCDRを含むHER2に結合する精製抗体分子。
【0138】
ハーセプチン(Genentech)-US6,054,297;ATCC寄託番号CRL-10463(Genentech)
【0139】
ペルツズマブ(Genentech)
US20110117097
例えば、配列番号15&16、配列番号17&18、配列番号23&24、及びATCC寄託番号HB-12215、HB-12216、CRL10463、HB-12697を参照。
US20090285837
US20090202546
例えば、ATCC寄託番号:HB-12215、HB-12216、CRL10463、HB-12698。
US20060088523
・例えば、ATCC寄託番号:HB-12215、HB-12216。
・例えば、それぞれ、配列番号3及び4の可変軽鎖及び可変重鎖アミノ酸配列を含む抗体。
・例えば、配列番号15及び23から選択される軽鎖アミノ酸配列、ならびに配列番号16及び24から選択される重鎖アミノ酸配列を含む抗体。
US20060018899
・例えば、ATCC寄託番号:(7C2)HB-12215、(7F3)HB-12216、(4D5)CRL-10463、(2C4)HB-12697。
・例えば、配列番号23のアミノ酸配列を含む抗体、又はその脱アミド化及び/又は酸化変異型。
US2011/0159014
・例えば、配列番号1”の超可変領域を含む軽鎖可変ドメインを有する抗体。
・例えば、配列番号2の超可変領域を含む重鎖可変ドメインを有する抗体。
US20090187007
【0140】
Glycotope:TrasGEX抗体http://www.glycotope.com/pipeline
例えば、International Joint Cancer Institute and Changhai Hospital Cancer Cent: HMTI-Fc Ab - Gao J., et al BMB Rep. 2009 Oct 31;42(10):636-41を参照。
【0141】
Symphogen:US20110217305
【0142】
Union Stem Cell & Gene Engineering, China - Liu HQ., et al Xi Bao Yu Fen Zi Mian Yi Xue Za Zhi. 2010 May;26(5):456-8。
【0143】
(18)NCA(CEACAM6)
ヌクレオチド
Genbank受入番号M18728
Genbankバージョン番号M18728.1 GI:189084
Genbank記録更新日時:Jun 23, 2010 08:48 AM
【0144】
ポリペプチド
Genbank受入番号AAA59907
Genbankバージョン番号AAA59907.1 GI:189085
Genbank記録更新日時:Jun 23, 2010 08:48 AM
【0145】
相互参照
Barnett T., et al Genomics 3, 59-66, 1988;Tawaragi Y., et al Biochem. Biophys. Res. Commun. 150, 89-96, 1988;Strausberg R.L., et al Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 99:16899-16903, 2002;WO2004/063709;EP1439393(請求項7);WO2004/044178(実施例4);WO2004/031238;WO2003/042661(請求項12);WO2002/78524(実施例2);WO2002/86443(請求項27;頁427);WO2002/60317(請求項2);Accession: P40199;Q14920;EMBL;M29541;AAA59915.1。
EMBL;M18728。
【0146】
(19)MDP(DPEP1)
ヌクレオチド
Genbank受入番号BC017023
Genbankバージョン番号BC017023.1 GI:16877538
Genbank記録更新日時:Mar 6, 2012 01:00 PM
【0147】
ポリペプチド
Genbank受入番号AAH17023
Genbankバージョン番号AAH17023.1 GI:16877539
Genbank記録更新日時:Mar 6, 2012 01:00 PM
【0148】
相互参照
Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 99 (26):16899-16903 (2002));WO2003/016475(請求項1);WO2002/64798(請求項33;頁85-87);JP05003790(図6-8);WO99/46284(図9);MIM:179780。
【0149】
(20)IL20R-alpha(IL20Ra、ZCYTOR7)
ヌクレオチド
Genbank受入番号AF184971
Genbankバージョン番号AF184971.1 GI:6013324
Genbank記録更新日時:Mar 10, 2010 10:00 PM
【0150】
ポリペプチド
Genbank受入番号AAF01320
Genbankバージョン番号AAF01320.1 GI:6013325
Genbank記録更新日時:Mar 10, 2010 10:00 PM
【0151】
相互参照
Clark H.F., et al Genome Res. 13, 2265-2270, 2003;Mungall A.J., et al Nature 425, 805-811, 2003;Blumberg H., et al Cell 104, 9-19, 2001;Dumoutier L., et al J. Immunol. 167, 3545-3549, 2001;Parrish-Novak J., et al J. Biol. Chem. 277, 47517-47523, 2002;Pletnev S., et al (2003) Biochemistry 42:12617-12624;Sheikh F., et al (2004) J. Immunol. 172, 2006-2010;EP1394274(実施例11);US2004/005320(実施例5);WO2003/029262(頁74-75);WO2003/002717(請求項2;頁63);WO2002/22153(頁45-47);US2002/042366(頁20-21);WO2001/46261(頁57-59);WO2001/46232(頁63-65);WO98/37193(請求項1;頁55-59);Accession: Q9UHF4;Q6UWA9;Q96SH8;EMBL;AF184971;AAF01320.1。
【0152】
(21)Brevican(BCAN、BEHAB)
ヌクレオチド
Genbank受入番号AF229053
Genbankバージョン番号AF229053.1 GI:10798902
Genbank記録更新日時:Mar 11, 2010 12:58 AM
【0153】
ポリペプチド
Genbank受入番号AAG23135
Genbankバージョン番号AAG23135.1 GI:10798903
Genbank記録更新日時:Mar 11, 2010 12:58 AM
【0154】
相互参照
Gary S.C., et al Gene 256, 139-147, 2000;Clark H.F., et al Genome Res. 13, 2265-2270, 2003;Strausberg R.L., et al Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 99, 16899-16903, 2002;US2003/186372(請求項11);US2003/186373(請求項11);US2003/119131(請求項1;図52);US2003/119122(請求項1;図52);US2003/119126(請求項1);US2003/119121(請求項1;図52);US2003/119129(請求項1);US2003/119130(請求項1);US2003/119128(請求項1;図52);US2003/119125(請求項1);WO2003/016475(請求項1);WO2002/02634(請求項1)。
【0155】
(22)EphB2R(DRT、ERK、Hek5、EPHT3、Tyro5)
ヌクレオチド
Genbank受入番号NM_004442
Genbankバージョン番号NM_004442.6 GI:111118979
Genbank記録更新日時:Sep 8, 2012 04:43 PM
【0156】
ポリペプチド
Genbank受入番号NP_004433
Genbankバージョン番号NP_004433.2 GI:21396504
Genbank記録更新日時:Sep 8, 2012 04:43 PM
【0157】
相互参照
Chan, J. and Watt, V.M., Oncogene 6 (6), 1057-1061 (1991) Oncogene 10 (5):897-905 (1995), Annu. Rev. Neurosci. 21:309-345 (1998), Int. Rev. Cytol. 196:177-244 (2000));WO2003042661(請求項12);WO200053216(請求項1;頁41);WO2004065576(請求項1);WO2004020583(請求項9);WO2003004529(頁128-132);WO200053216(請求項1;頁42);MIM:600997。
【0158】
(23)ASLG659(B7h)
ヌクレオチド
Genbank受入番号AX092328
Genbankバージョン番号AX092328.1 GI:13444478
Genbank記録更新日時:Jan 26, 2011 07:37 AM
【0159】
相互参照
US2004/0101899(請求項2);WO2003104399(請求項11);WO2004000221(図3);US2003/165504(請求項1);US2003/124140(実施例2);US2003/065143(図60);WO2002/102235(請求項13;頁299);US2003/091580(実施例2);WO2002/10187(請求項6;図10);WO2001/94641(請求項12;図7b);WO2002/02624(請求項13;図1A-1B);US2002/034749(請求項54;頁45-46);WO2002/06317(実施例2;頁320-321、請求項34;頁321-322);WO2002/71928(頁468-469);WO2002/02587(実施例1;図1);WO2001/40269(実施例3;頁190-192);WO2000/36107(実施例2;頁205-207);WO2004/053079(請求項12);WO2003/004989(請求項1);WO2002/71928(頁233-234、452-453);WO01/16318。
【0160】
(24)PSCA(前立腺幹細胞抗原前駆体)
ヌクレオチド
Genbank受入番号AJ297436
Genbankバージョン番号AJ297436.1 GI:9367211
Genbank記録更新日時:Feb 1, 2011 11:25 AM
【0161】
ポリペプチド
Genbank受入番号CAB97347
Genbankバージョン番号CAB97347.1 GI:9367212
Genbank記録更新日時:Feb 1, 2011 11:25 AM
【0162】
相互参照
Reiter R.E., et al Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 95, 1735-1740, 1998;Gu Z., et al Oncogene 19, 1288-1296, 2000;Biochem. Biophys. Res. Commun. (2000)275 (3):783-788;WO2004/022709;EP1394274(実施例11);US2004/018553(請求項17);WO2003/008537(請求項1);WO2002/81646(請求項1;頁164);WO2003/003906(請求項10;頁288);WO2001/40309(実施例1;図17);US2001/055751(実施例1;図1b);WO2000/32752(請求項18;図1);WO98/51805(請求項17;頁97);WO98/51824(請求項10;頁94);WO98/40403(請求項2;図1B);Accession:O43653;EMBL;AF043498;AAC39607.1。
【0163】
(25)GEDA
ヌクレオチド
Genbank受入番号AY260763
Genbankバージョン番号AY260763.1 GI:30102448
Genbank記録更新日時:Mar 11, 2010 02:24 AM
【0164】
ポリペプチド
Genbank受入番号AAP14954
Genbankバージョン番号AAP14954.1 GI:30102449
Genbank記録更新日時:Mar 11, 2010 02:24 AM
【0165】
相互参照
AP14954脂肪腫HMGIC融合パートナー様タンパク質/pid=AAP14954.1-Homosapiens (ヒト);WO2003/054152(請求項20);WO2003/000842(請求項1);WO2003/023013(実施例3、請求項20);US2003/194704(請求項45);GI:30102449。
【0166】
(26)BAFF-R(B細胞活性化因子受容体、BLyS受容体3、BR3)
ヌクレオチド
Genbank受入番号AF116456
Genbankバージョン番号AF116456.1 GI:4585274
Genbank記録更新日時:Mar 10, 2010 09:44 PM
【0167】
ポリペプチド
Genbank受入番号AAD25356
Genbankバージョン番号AAD25356.1 GI:4585275
Genbank記録更新日時:Mar 10, 2010 09:44 PM
【0168】
相互参照
BAFF受容体/pid=NP_443177.1-Homosapiens: Thompson, J.S., et al Science293 (5537), 2108-2111 (2001);WO2004/058309;WO2004/011611;WO2003/045422(実施例;頁32-33);WO2003/014294(請求項35;図6B);WO2003/035846(請求項70;頁615-616);WO2002/94852(欄136-137);WO2002/38766(請求項3;頁133);WO2002/24909(実施例3;図3);MIM:606269;NP_443177.1;NM_052945_1;AF132600。
【0169】
(27)CD22(B細胞受容体CD22-Bアイソフォーム、BL-CAM、Lyb-8、Lyb8、SIGLEC-2、FLJ22814)
ヌクレオチド
Genbank受入番号AK026467
Genbankバージョン番号AK026467.1 GI:10439337
Genbank記録更新日時:Sep 11, 2006 11:24 PM
【0170】
ポリペプチド
Genbank受入番号BAB15489
Genbankバージョン番号BAB15489.1 GI:10439338
Genbank記録更新日時:Sep 11, 2006 11:24 PM
【0171】
相互参照
Wilson et al (1991) J. Exp. Med. 173:137-146;30 WO2003/072036 (請求項1;図1);IM:107266;NP_001762.1;NM_001771_1。
【0172】
(27a)CD22(CD22分子)
ヌクレオチド
Genbank受入番号X52785
Genbankバージョン番号X52785.1 GI:29778
Genbank記録更新日時:Feb 2, 2011 10:09 AM
【0173】
ポリペプチド
Genbank受入番号CAA36988
Genbankバージョン番号CAA36988.1 GI:29779
Genbank記録更新日時:Feb 2, 2011 10:09 AM
【0174】
相互参照
Stamenkovic I. et al., Nature 345 (6270), 74-77(1990)??
【0175】
他の情報
公式記号:CD22
他のエイリアス:SIGLEC-2、SIGLEC2
他の称号:B細胞受容体CD22;Bリンパ球細胞接着分子;BL-CAM;CD22抗原;T細胞表面抗原Leu-14;シアル酸結合Ig様レクチン2;シアル酸結合Ig様レクチン2
【0176】
抗体
G5/44(Inotuzumab): DiJoseph JF., et al Cancer Immunol Immunother. 2005 Jan;54(1):11-24。
【0177】
エプラツズマブ-Goldenberg DM., et al Expert Rev Anticancer Ther. 6(10): 1341-53, 2006。
【0178】
(28)CD79a(CD79A、CD79アルファ)、免疫グロブリン関連アルファ、Igベータ(CD79B)と共有結合で相互作用し、表面でIgM分子と複合体を形成し、B細胞分化に関与するシグナルを伝達するB細胞特異的タンパク質)、pI:4.84、MW:25028 TM:2[P]遺伝子染色体:19q13.2)。
ヌクレオチド
Genbank受入番号NM_001783
Genbankバージョン番号NM_001783.3 GI:90193587
Genbank記録更新日時:Jun 26, 2012 01:48 PM
【0179】
ポリペプチド
Genbank受入番号NP_001774
Genbankバージョン番号NP_001774.1 GI:4502685
Genbank記録更新日時:Jun 26, 2012 01:48 PM
【0180】
相互参照
WO2003/088808、US2003/0228319;WO2003/062401(請求項9);US2002/150573(請求項4、頁13-14);WO99/58658(請求項13、図16);WO92/07574(図1);US5644033;Ha et al (1992) J. Immunol. 148 (5):1526-1531;Muller et al (1992) Eur. J. Immunol.. 22:1621-1625;Hashimoto et al (1994) Immunogenetics 40 (4):287-295;Preud’homme et al (1992) Clin. Exp. Immunol. 90 (1):141-146;Yu et al (1992) J. Immunol. 148 (2)633-637;Sakaguchi et al (1988) EMBO J. 7 (11):3457-3464。
【0181】
(29)CXCR5(バーキットリンパ腫受容体1、CXCL13ケモカインにより活性化され、リンパ球遊走及び体液性防御で機能し、HIV-2感染ならびにおそらくはAIDS、リンパ腫、骨髄腫、及び白血病の発症において役割を担う、Gタンパク質共役受容体);372aa、pI:8.54MW:41959 TM:7[P]遺伝子染色体:11q23.3。
ヌクレオチド
Genbank受入番号NM_001716
Genbankバージョン番号NM_001716.4 GI:342307092
Genbank記録更新日時:Sep 30, 2012 01:49 PM
【0182】
ポリペプチド
Genbank受入番号NP_001707
Genbankバージョン番号NP_001707.1 GI:4502415
Genbank記録更新日時:Sep 30, 2012 01:49 PM
【0183】
相互参照
WO2004/040000;WO2004/015426;US2003/105292(実施例2);US6555339(実施例2);WO2002/61087(図1);WO2001/57188(請求項20、頁269);WO2001/72830(頁12-13);WO2000/22129(実施例1、頁152-153、実施例2、頁254-256);WO99/28468(請求項1、頁38);US5440021(実施例2、欄49-52);WO94/28931(頁56-58);WO92/17497(請求項7、図5);Dobner et al (1992) Eur. J. Immunol. 22:2795-2799;Barella et al (1995) Biochem. J. 309:773-779。
【0184】
(30)HLA-DOB(ペプチドに結合し、それらをCD4+Tリンパ球に送るMHCクラスII分子(Ia抗原)のベータサブユニット);273aa、pI:6.56、MW:30820.TM:1[P]遺伝子染色体:6p21.3)。
【0185】
ヌクレオチド
Genbank受入番号NM_002120
Genbankバージョン番号NM_002120.3 GI:118402587
Genbank記録更新日時:Sep 8, 2012 04:46 PM
【0186】
ポリペプチド
Genbank受入番号NP_002111
Genbankバージョン番号NP_002111.1 GI:4504403
Genbank記録更新日時:Sep 8, 2012 04:46 PM
【0187】
相互参照
Tonnelle et al (1985) EMBO J. 4(11):2839-2847;Jonsson et al (1989) Immunogenetics 29(6):411-413;Beck et al (1992) J. Mol. Biol. 228:433-441;Strausberg et al (2002) Proc. Natl. Acad. Sci USA 99:16899-16903;Servenius et al (1987) J. Biol. Chem. 262:8759-8766;Beck et al (1996) J. Mol. Biol. 255:1-13;Naruse et al (2002) Tissue Antigens 59:512-519;WO99/58658(請求項13、図15);US6153408(欄35-38);US5976551(欄168-170);US6011146(欄145-146);Kasahara et al (1989) Immunogenetics 30 (1):66-68;Larhammar et al (1985) J. Biol. Chem. 260 (26):14111-14119。
【0188】
(31)P2X5(プリン受容体P2Xリガンド開口型イオンチャネル5、細胞外ATPにより開口するイオンチャネルであり、シナプス伝達及びニューロン新生に関与している可能性があり、その欠失が、特発性排尿筋不安定の病態生理の要因である可能性がある);422aa)、pI:7.63、MW:47206 TM:1[P]遺伝子染色体:17p13.3)。
ヌクレオチド
Genbank受入番号NM_002561
Genbankバージョン番号NM_002561.3 GI:325197202
Genbank記録更新日時:Jun 27, 2012 12:41 AM
【0189】
ポリペプチド
Genbank受入番号NP_002552
Genbankバージョン番号NP_002552.2 GI:28416933
Genbank記録更新日時:Jun 27, 2012 12:41 AM
【0190】
相互参照
Le et al (1997) FEBS Lett. 418 (1-2):195-199;WO2004/047749;WO2003/072035(請求項10);Touchman et al (2000) Genome Res. 10:165-173;WO2002/22660(請求項20);WO2003/093444(請求項1);WO2003/087768(請求項1);WO2003/029277(頁82)。
【0191】
(32)CD72(B細胞分化抗原CD72、Lyb-2);359aa、pI:8.66、MW:40225、TM:1[P]遺伝子染色体:9p13.3)。
ヌクレオチド
Genbank受入番号NM_001782
Genbankバージョン番号NM_001782.2 GI:194018444
Genbank記録更新日時:Jun 26, 2012 01:43 PM
【0192】
ポリペプチド
Genbank受入番号NP_001773
Genbankバージョン番号NP_001773.1 GI:4502683
Genbank記録更新日時:Jun 26, 2012 01:43 PM
【0193】
相互参照
WO2004042346(請求項65);WO2003/026493(頁51-52、57-58);WO2000/75655(頁105-106);Von Hoegen et al (1990) J. Immunol. 144 (12):4870-4877;Strausberg et al (2002) Proc. Natl. Acad. Sci USA 99:16899-16903。
【0194】
(33)LY64(リンパ球抗原64(RP105)、ロイシンリッチリピート(LRR)ファミリーのI型膜タンパク質であり、B細胞活性化及びアポトーシスを調節し、その機能損失は全身性エリテマトーデスの患者において疾患活性の上昇と関連する);661aa、pI:6.20、MW:74147 TM:1[P]遺伝子染色体:5q12)。
ヌクレオチド
Genbank受入番号NM_005582
Genbankバージョン番号NM_005582.2 GI:167555126
Genbank記録更新日時:Sep 2, 2012 01:50 PM
【0195】
ポリペプチド
Genbank受入番号NP_005573
Genbankバージョン番号NP_005573.2 GI:167555127
Genbank記録更新日時:Sep 2, 2012 01:50 PM
【0196】
相互参照
US2002/193567;WO97/07198(請求項11、頁39-42);Miura et al (1996) Genomics 38(3):299-304;Miura et al (1998) Blood 92:2815-2822;WO2003/083047;WO97/44452(請求項8、頁57-61);WO2000/12130(頁24-26)。
【0197】
(34)FcRH1(Fc受容体様タンパク質1、C2型Ig様ドメイン及びITAMドメインを含有する免疫グロブリンFcドメインの推定受容体であり、Bリンパ球分化で役割を果たしている可能性がある);429aa、pI:5.28、MW:46925 TM:1[P]遺伝子染色体:1q21-1q22)。
ヌクレオチド
Genbank受入番号NM_052938
Genbankバージョン番号NM_052938.4 GI:226958543
Genbank記録更新日時:Sep 2, 2012 01:43 PM
【0198】
ポリペプチド
Genbank受入番号NP_443170
Genbankバージョン番号NP_443170.1 GI:16418419
Genbank記録更新日時:Sep 2, 2012 01:43 PM
【0199】
相互参照
WO2003/077836;WO2001/38490(請求項6、図18E-1-18-E-2);Davis et al (2001) Proc. Natl. Acad. Sci USA 98 (17):9772-9777;WO2003/089624(請求項8);EP1347046(請求項1);WO2003/089624(請求項7)。
【0200】
(35)IRTA2(免疫グロブリンスーパーファミリー受容体転座関連2、B細胞発達及びリンパ腫形成で役割を果たす可能性がある推定免疫受容体であり;転座による遺伝子の調節解除は複数のB細胞悪性腫瘍で生じる);977aa、pI:6.88、MW:106468、TM:1[P]遺伝子染色体:1q21)。
ヌクレオチド
Genbank受入番号AF343662
Genbankバージョン番号AF343662.1 GI:13591709
Genbank記録更新日時:Mar 11, 2010 01:16 AM
【0201】
ポリペプチド
Genbank受入番号AAK31325
Genbankバージョン番号AAK31325.1 GI:13591710
Genbank記録更新日時:Mar 11, 2010 01:16 AM
【0202】
相互参照
AF343663、AF343664、AF343665、AF369794、AF397453、AK090423、AK090475、AL834187、AY358085;マウス:AK089756、AY158090、AY506558;NP_112571.1;WO2003/024392(請求項2、図97);Nakayama et al (2000) Biochem. Biophys. Res. Commun. 277 (1):124-127;WO2003/077836;WO2001/38490(請求項3、図18B-1-18B-2)。
【0203】
(36)TENB2(TMEFF2、トモレギュリン、TPEF、HPP1、TR、推定膜貫通プロテオグリカンであり、EGF/ヘレグリンファミリーの成長因子及びフォリスタチンと関連する);374aa)。
【0204】
ヌクレオチド
Genbank受入番号AF179274
Genbankバージョン番号AF179274.2 GI:12280939
Genbank記録更新日時:Mar 11, 2010 01:05 AM
【0205】
ポリペプチド
Genbank受入番号AAD55776
Genbankバージョン番号AAD55776.2 GI:12280940
Genbank記録更新日時:Mar 11, 2010 01:05 AM
【0206】
相互参照
NCBI受入番号:AAD55776、AAF91397、AAG49451、NCBI RefSeq:NP_057276;NCBI Gene:23671;OMIM:605734;SwissProt Q9UIK5;AY358907、CAF85723、CQ782436;WO2004/074320;JP2004113151;WO2003/042661;WO2003/009814;EP1295944(頁69-70);WO2002/30268(頁329);WO2001/90304;US2004/249130;US2004/022727;WO2004/063355;US2004/197325;US2003/232350;US2004/005563;US2003/124579;Horie et al (2000) Genomics 67:146-152;Uchida et al (1999) Biochem. Biophys. Res. Commun. 266:593-602;Liang et al (2000) Cancer Res. 60:4907-12;Glynne-Jones et al (2001) Int J Cancer. Oct 15;94 (2):178-84。
【0207】
(37)PSMA-FOLH1(葉酸ヒドロラーゼ(前立腺特異的膜抗原)1)
ヌクレオチド
Genbank受入番号M99487
Genbankバージョン番号M99487.1 GI:190663
Genbank記録更新日時:Jun 23, 2010 08:48 AM
【0208】
ポリペプチド
Genbank受入番号AAA60209
Genbankバージョン番号AAA60209.1 GI:190664
Genbank記録更新日時:Jun 23, 2010 08:48 AM
【0209】
相互参照
Israeli R.S., et al Cancer Res. 53(2), 227-230 (1993)。
【0210】
他の情報
公式記号:FOLH1
他のエイリアス:GIG27、FGCP、FOLH、GCP2、GCPII、NAALAD1、NAALAdアーゼ、PSM、PSMA、mGCP
他の称号:N-アセチル化アルファ結合型酸性ジペプチダーゼ1;N-アセチル化-アルファ-結合型酸性ジペプチダーゼI;NAALADアーゼI;細胞成長阻害遺伝子27タンパク質;ホリルポリ-ガンマ-グルタミン酸カルボキシペプチダーゼ;グルタミン酸カルボキシラーゼII;グルタミン酸カルボキシペプチダーゼ2;グルタミン酸カルボキシペプチダーゼII;膜グルタミン酸カルボキシペプチダーゼ;前立腺特異的膜抗原変異体F;プテロイルポリ-ガンマ-グルタミン酸カルボキシペプチダーゼ
【0211】
抗体
US7,666,425:
以下に参照するATCC番号を有するハイブリドーマにより産生される抗体:ATCC寄託番号HB-12101、ATCC寄託番号HB-12109、ATCC寄託番号HB-12127、及びATCC寄託番号HB-12126。
【0212】
Proscan:8H12、3E11、17G1、29B4、30C1、及び20F2からなる群より選択されるモノクローナル抗体(US7,811,564;Moffett S., et al Hybridoma (Larchmt). 2007 Dec;26(6):363-72)。
【0213】
Cytogen:モノクローナル抗体7E11-C5(ATCC寄託番号HB10494)及び9H10-A4(ATCC寄託番号HB11430)-US5,763,202。
【0214】
GlycoMimetics:NUH2-ATCC寄託番号HB9762(US7,135,301)。
【0215】
Human Genome Science:HPRAJ70-ATCC寄託番号97131(US6,824,993);アメリカ培養細胞系統保存機関(「ATCC」)寄託番号97131として寄託されたcDNAクローン(HPRAJ70)によりコードされるアミノ酸配列。
【0216】
Medarex:フコシル残基を欠いた抗PSMA抗体-US7,875,278。
【0217】
マウス抗PSMA抗体として、3F5.4G6、3D7.1.1、4E10-1.14、3E11、4D8、3E6、3C9、2C7、1G3、3C4、3C6、4D4、1G9、5C8B9、3G6、4C8B9、及びモノクローナル抗体が挙げられる。3F5.4G6、3D7.1.1、4E10-1.14、3E11、4D8、3E6、3C9、2C7、1G3、3C4、3C6、4D4、1G9、5C8B9、3G6、又は4C8B9を分泌するハイブリドーマが、公的に寄託されており、米国特許第6,159,508号に記載されている。関連するハイブリドーマが、公的に寄託されており、米国特許第6,107,090号に記載されている。さらに、J591のヒト化型を含むヒト化抗PSMA抗体が、PCT公報WO02/098897にさらに詳細に記載されている。
【0218】
他にもマウス抗ヒトPSMA抗体が当該分野で記載されており、例えば、mAb 107-1A4(Wang, S. et al. (2001) Int. J. Cancer 92:871-876)及びmAb 2C9(Kato, K. et al. (2003) Int. J. Urol. 10:439-444)などがある。
【0219】
ヒト抗PSMAモノクローナル抗体の例として、4A3、7F12、8C12、8A11、16F9、2A10、2C6、2F5、及び1C3抗体が挙げられ、これらは、PCT公開公報WO01/09192及びWO03/064606ならびに米国仮出願番号第60/654,125号、表題「Human Monoclonal Antibodies to Prostate Specific Membrane Antigen(PSMA)」、2005年2月18日出願、に最初に記載されたとおりに単離及び構造特性決定される。4A3、7F12、8C12、8A11、16F9、2A10、2C6、2F5、及び1C3のVHアミノ酸配列を、それぞれ、配列番号1~9に示す。4A3、7F12、8C12、8A11、16F9、2A10、2C6、2F5、及び1C3のVLアミノ酸配列を、それぞれ、配列番号10~18に示す。
【0220】
他のヒト抗PSMA抗体として、PCT公開公報WO03/034903及び米国出願第2004/0033229号に開示される抗体が挙げられる。
【0221】
NW Biotherapeutics:ATCC寄託番号HB12060を有する3F5.4G6、ATCC寄託番号HB12309を有する3D7-1.I.、ATCC寄託番号HB12310を有する4E10-1.14、3E11(ATCC HB12488)、4D8(ATCC HB12487)、3E6(ATCC HB12486)、3C9(ATCC HB12484)、2C7(ATCC HB12490)、1G3(ATCC HB12489)、3C4(ATCC HB12494)、3C6(ATCC HB12491)、4D4(ATCC HB12493)、1G9(ATCC HB12495)、5C8B9(ATCC HB12492)、及び3G6(ATCC HB12485)からなる群より選択されるハイブリドーマ細胞株-US6,150,508を参照。
【0222】
PSMA Development Company/Progenics/Cytogen-Seattle Genetics:ATCC寄託番号PTA-3258で寄託されたハイブリドーマにより産生されるmAb 3.9、又はATCC寄託番号PTA-3347で寄託されたハイブリドーマにより産生されるmAb 10.3-US7,850,971。
【0223】
PSMA Development Company-PSMA抗体の組成物(US20080286284、表1)
この出願は、2003年5月21日出願の米国特許出願番号第10/395,894号(US7,850,971)の分割出願である。
【0224】
University Hospital Freiburg、Germany-mAbs 3/A12、3/E7、及び3/F11(Wolf P., et al Prostate. 2010 Apr 1;70(5):562-9)。
【0225】
(38)SST(ソマトスタチン受容体;注、5種のサブタイプが存在する)
(38.1)SSTR2(ソマトスタチン受容体2)
ヌクレオチド
Genbank受入番号NM_001050
Genbankバージョン番号NM_001050.2 GI:44890054
Genbank記録更新日時:Aug 19, 2012 01:37 PM
【0226】
ポリペプチド
Genbank受入番号NP_001041
Genbankバージョン番号NP_001041.1 GI:4557859
Genbank記録更新日時:Aug 19, 2012 01:37 PM
【0227】
相互参照
Yamada Y., et al Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 89 (1), 251-255 (1992);Susini C., et al Ann Oncol. 2006 Dec;17 (12):1733-42。
【0228】
他の情報
公式記号:SSTR2
他の称号:SRIF-1;SS2R;ソマトスタチン受容体2型
【0229】
(38.2)SSTR5(ソマトスタチン受容体5)
ヌクレオチド
Genbank受入番号D16827
Genbankバージョン番号D16827.1 GI:487683
Genbank記録更新日時:Aug 1, 2006 12:45 PM
【0230】
ポリペプチド
Genbank受入番号BAA04107
Genbankバージョン番号BAA04107.1 GI:487684
Genbank記録更新日時:Aug 1, 2006 12:45 PM
【0231】
相互参照
Yamada, Y., et al Biochem. Biophys. Res. Commun. 195 (2), 844-852 (1993)。
【0232】
他の情報
公式記号:SSTR5
他のエイリアス:SS-5-R
他の称号:ソマトスタチン受容体サブタイプ5;ソマトスタチン受容体5型
【0233】
(38.3)SSTR1
(38.4)SSTR3
(38.5)SSTR4
【0234】
AvB6-両方のサブユニット(39+40)
(39)ITGAV(インテグリン、アルファV;
ヌクレオチド
Genbank受入番号M14648 J02826 M18365
Genbankバージョン番号M14648.1 GI:340306
Genbank記録更新日時:Jun 23, 2010 08:56 AM
【0235】
ポリペプチド
Genbank受入番号AAA36808
Genbankバージョン番号AAA36808.1 GI:340307
Genbank記録更新日時:Jun 23, 2010 08:56 AM
【0236】
相互参照
Suzuki S., et al Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 83 (22), 8614-8618 (1986)。
【0237】
他の情報
公式記号:ITGAV
他のエイリアス:CD51、MSK8、VNRA、VTNR
他の称号:モノクローナル抗体L230により同定される抗原;インテグリンアルファ-V;インテグリンアルファVベータ3;インテグリン、アルファV(ビトロネクチン受容体、アルファポリペプチド、抗原CD51);ビトロネクチン受容体サブユニットアルファ
【0238】
(40)ITGB6(インテグリン、ベータ6)
ヌクレオチド
Genbank受入番号NM_000888
Genbankバージョン番号NM_000888.3 GI:9966771
Genbank記録更新日時:Jun 27, 2012 12:46 AM
【0239】
ポリペプチド
Genbank受入番号NP_000879
Genbankバージョン番号NP_000879.2 GI:9625002
Genbank記録更新日時:Jun 27, 2012 12:46 AM
【0240】
相互参照
Sheppard D.J., et al Biol. Chem. 265 (20), 11502-11507 (1990)。
【0241】
他の情報
公式記号:ITGB6
他の称号:インテグリンベータ6
【0242】
抗体
Biogen:US7,943,742-ハイブリドーマクローン6.3G9及び6.8G6が、それぞれ寄託番号ATCC PTA-3649及び-3645としてATCCに寄託された。
【0243】
Biogen:US7,465,449-実施形態によっては、抗体は、ハイブリドーマ6.1A8、6.3G9、6.8G6、6.2B1、6.2B10、6.2A1、6.2E5、7.1G10、7.7G5、又は7.1C5により産生される抗体と同じ重鎖及び軽鎖ポリペプチド配列を含む。
【0244】
Centocor (J&J):US7,550,142;US7,163,681
例えば、US7,550,142では、配列番号7及び配列番号8に示すアミノ酸配列を含むヒト重鎖及びヒト軽鎖可変領域を有する抗体。
【0245】
Seattle Genetics:15H3(Ryan MC., et al Cancer Res April 15, 2012;72 (8 Supplement): 4630)。
【0246】
(41)CEACAM5(癌胎児性抗原関連細胞接着分子5)
ヌクレオチド
Genbank受入番号M17303
Genbankバージョン番号M17303.1 GI:178676
Genbank記録更新日時:Jun 23, 2010 08:47 AM
【0247】
ポリペプチド
Genbank受入番号AAB59513
Genbankバージョン番号AAB59513.1 GI:178677
Genbank記録更新日時:Jun 23, 2010 08:47 AM
【0248】
相互参照
Beauchemin N., et al Mol. Cell. Biol. 7 (9), 3221-3230 (1987)。
【0249】
他の情報
公式記号:CEACAM5
他のエイリアス:CD66e、CEA
他の称号:胎便抗原100
【0250】
抗体
AstraZeneca-MedImmune:US20100330103;US20080057063;
US20020142359
・例えば、以下の配列で相補性決定領域(CDR)を有する抗体:重鎖;CDR1-DNYMH、CDR2-WIDPENGDTE YAPKFRG、CDR3-LIYAGYLAMD Y;及び軽鎖CDR1-SASSSVTYMH、CDR2-STSNLAS、CDR3-QQRSTYPLT。
・欧州細胞カルチャーコレクション(ECACC)寄託番号96022936で寄託されたハイブリドーマ806.077。
【0251】
Research Corporation Technologies, Inc.:US5,047,507
【0252】
Bayer Corporation:US6,013,772
【0253】
BioAlliance:US7,982,017;US7,674,605
US7,674,605
・配列番号1のアミノ酸配列に由来する重鎖可変領域配列、及び配列番号2のアミノ酸配列に由来する軽鎖可変領域配列を含む抗体。
・配列番号5のアミノ酸配列に由来する重鎖可変領域配列、及び配列番号6のアミノ酸配列に由来する軽鎖可変領域配列を含む抗体。
【0254】
Celltech Therapeutics Limited:US5,877,293
【0255】
The Dow Chemical Company:US5,472,693;US6,417,337;US6,333,405
US5,472,693-例えば、ATCC番号CRL-11215
US6,417,337-例えば、ATCC CRL-12208
US6,333,405-例えば、ATCC CRL-12208
【0256】
Immunomedics, Inc:US7,534,431;US7,230,084;US7,300,644;US6,730,300;
US20110189085
・軽鎖可変領域のCDRを有する抗体は、以下を含む:CDR1は、KASQDVGTSVA(配列番号20)を含み;CDR2は、WTSTRHT(配列番号21)を含み;CDR3は、QQYSLYRS(配列番号22)を含み;
ならびに、この抗CEA抗体の重鎖可変領域のCDRは、以下を含む:CDR1は、TYWMS(配列番号23)を含み;CDR2は、EIHPDSSTINYAPSLKD(配列番号24)を含み;CDR3は、LYFGFPWFAY(配列番号25)を含む。
US20100221175;US20090092598;US20070202044;US20110064653;US20090185974;US20080069775。
【0257】
(42)MET(met癌原遺伝子;肝細胞増殖因子受容体)
ヌクレオチド
Genbank受入番号M35073
Genbankバージョン番号M35073.1 GI:187553
Genbank記録更新日時:Mar 6, 2012 11:12 AM
【0258】
ポリペプチド
Genbank受入番号AAA59589
Genbankバージョン番号AAA59589.1 GI:553531
Genbank記録更新日時:Mar 6, 2012 11:12 AM
【0259】
相互参照
Dean M., et al Nature 318 (6044), 385-388(1985)。
【0260】
他の情報
公式記号:MET
他のエイリアス:AUTS9、HGFR、RCCP2、c-Met
他の称号:HGF受容体;HGF/SF受容体;SF受容体;肝細胞増殖因子受容体;met癌原遺伝子チロシンキナーゼ;癌原遺伝子c-Met;分散因子受容体;チロシンタンパク質キナーゼMet
【0261】
抗体
Abgenix/Pfizer:US20100040629
例えば、アメリカ培養細胞系統保存機関(ATCC)寄託番号PTA-5026を有するハイブリドーマ13.3.2により産生される抗体;ATCC寄託番号PTA-5027を有するハイブリドーマ9.1.2により産生される抗体;ATCC寄託番号PTA-5028を有するハイブリドーマ8.70.2により産生される抗体;又はATCC寄託番号PTA-5029を有するハイブリドーマ6.90.3により産生される抗体。
【0262】
Amgen/Pfizer:US20050054019
例えば、配列中X2がグルタミン酸でありX4がセリンである配列番号2に記載のアミノ酸配列を有する重鎖、及び配列中X8がアラニンである配列番号4に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖を含み、シグナル配列のない抗体;配列番号6に記載のアミノ酸配列を有する重鎖、及び配列番号8に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖を含み、シグナル配列のない抗体;配列番号10に記載のアミノ酸配列を有する重鎖、及び配列番号12に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖を含み、シグナル配列のない抗体;又は、配列番号14に記載のアミノ酸配列を有する重鎖、及び配列番号16に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖を含み、シグナル配列のない抗体。
【0263】
Agouron Pharmaceuticals (現Pfizer):US20060035907
【0264】
Eli Lilly:US20100129369
【0265】
Genentech:US5,686,292;US20100028337;US20100016241;US20070129301;US20070098707;US20070092520、US20060270594;US20060134104;US20060035278;US20050233960;US20050037431
US5,686,292-例えば、ATCC HB-11894及びATCC HB-11895
US20100016241-例えば、ATCC HB-11894(ハイブリドーマ1A3.3.13)又はHB-11895(ハイブリドーマ5D5.11.6)
【0266】
National Defense Medical Center, Taiwan: Lu RM., et al Biomaterials. 2011 Apr;32(12):3265-74。
【0267】
Novartis:US20090175860
・例えば、重鎖4687のCDR1、CDR2、及びCDR3の配列、重鎖4687のCDR1、CDR2、及びCDR3の配列は、それぞれ、配列番号58の残基26~35番、50~65番、及び98~102番であり;ならびに軽鎖5097のCDR1、CDR2、及びCDR3の配列、軽鎖5097のCDR1、CDR2、及びCDR3の配列は、それぞれ、配列番号37の残基24~39番、55~61番、及び94~100番である、を含む抗体。
【0268】
Pharmacia Corporation:US20040166544
【0269】
Pierre Fabre:US20110239316、US20110097262、US20100115639
【0270】
Sumsung:US20110129481-例えば、受入番号KCLRF-BP-00219又は受入番号KCLRF-BP-00223を有するハイブリドーマ細胞から産生されるモノクローナル抗体。
【0271】
Samsung:US20110104176-例えば、受入番号:KCLRF-BP-00220を有するハイブリドーマ細胞により産生される抗体。
【0272】
University of Turin Medical School:DN-30 Pacchiana G., et al J Biol Chem. 2010 Nov 12;285(46):36149-57。
【0273】
Van Andel Research Institute: Jiao Y., et al Mol Biotechnol. 2005 Sep;31(1):41-54。
【0274】
(43)MUC1(ムチン1、細胞表面関連)
ヌクレオチド
Genbank受入番号J05581
Genbankバージョン番号J05581.1 GI:188869
Genbank記録更新日時:Jun 23, 2010 08:48 AM
【0275】
ポリペプチド
Genbank受入番号AAA59876
Genbankバージョン番号AAA59876.1 GI:188870
Genbank記録更新日時:Jun 23, 2010 08:48 AM
【0276】
相互参照
Gendler S.J., et al J. Biol. Chem. 265 (25), 15286-15293 (1990)。
【0277】
他の情報
公式記号:MUC1
他のエイリアス:RP11-263K19.2、CD227、EMA、H23AG、KL-6、MAM6、MUC-1、MUC-1/SEC、MUC-1/X、MUC1/ZD、PEM、PEMT、PUM
他の称号:DF3抗原;H23抗原;乳癌関連抗原DF3;癌関連ムチン;エピシアリン;クレブスフォンデンルンゲン-6;ムチン1、膜貫通;ムチン-1;ピーナッツ反応性尿ムチン;多形性上皮ムチン;腫瘍関連上皮ムチン;腫瘍関連上皮膜抗原;腫瘍関連ムチン
【0278】
抗体
AltaRex-Quest Pharma Tech:US6,716,966-例えば、ハイブリドーマATCC番号PTA-975により産生されるAlt-1抗体。
【0279】
AltaRex-Quest Pharma Tech:US7,147,850
【0280】
CRT:5E5-Sorensen AL., et al Glycobiology vol.16 no.2 pp.96-107, 2006;HMFG2-Burchell J., et al Cancer Res., 47, 5476-5482 (1987)
【0281】
Glycotope GT-MAB: GT-MAB2.5-GEX(ウェブサイト:http://www.glycotope.com/pipeline/pankomab-gex)
【0282】
Immunogen:US7,202,346
・例えば、抗体MJ-170:ハイブリドーマ細胞株MJ-170 ATCC寄託番号PTA-5286モノクローナル抗体MJ-171:ハイブリドーマ細胞株MJ-171 ATCC寄託番号PTA-5287;モノクローナル抗体MJ-172:ハイブリドーマ細胞株MJ-172 ATCC寄託番号PTA-5288;又はモノクローナル抗体MJ-173:ハイブリドーマ細胞株MJ-173 ATCC寄託番号PTA-5302
【0283】
Immunomedics:US6,653,104
【0284】
Ramot Tel Aviv Uni:US7,897,351
【0285】
Regents Uni.CA:US7,183,388;US20040005647;US20030077676
【0286】
Roche GlycArt:US8,021,856
【0287】
Russian National Cancer Research Center:イムテラン(Imuteran)-Ivanov PK., et al Biotechnol J. 2007 Jul;2(7):863-70
【0288】
Technische Univ Braunschweig:(IIB6、HT186-B7、HT186-D11、HT186-G2、HT200-3A-C1、HT220-M-D1、HT220-M-G8)-Thie H., et al PLoS One. 2011 Jan 14;6(1):e15921
【0289】
(44)CA9(炭酸アンヒドラーゼIX)
ヌクレオチド
Genbank受入番号X66839
Genbankバージョン番号X66839.1 GI:1000701
Genbank記録更新日時:Feb 2, 2011 10:15 AM
【0290】
ポリペプチド
Genbank受入番号CAA47315
Genbankバージョン番号CAA47315.1 GI:1000702
Genbank記録更新日時:Feb 2, 2011 10:15 AM
【0291】
相互参照
Pastorek J., et al Oncogene 9(10), 2877-2888 (1994)。
【0292】
他の情報
公式記号:CA9
他のエイリアス:CAIX、MN
他の称号:CA-IX;P54/58N;RCC関連抗原G250;RCC関連タンパク質G250;炭酸デヒドロゲナーゼIX;炭酸アンヒドラーゼ9;炭酸デヒドラターゼ;膜抗原MN;pMW1;腎細胞癌関連抗原G250
【0293】
抗体
Abgenix/Amgen:US20040018198
【0294】
Affibody:抗CAIXアフィボディー分子
(http://www.affibody.com/en/Product-Portfolio/Pipeline/)
【0295】
Bayer:US7,462,696
【0296】
Bayer/Morphosys:3ee9 mAb-Petrul HM., et al Mol Cancer Ther. 2012 Feb;11(2):340-9
【0297】
Harvard Medical School:抗体G10、G36、G37、G39、G45、G57、G106、G119、G6、G27、G40、及びG125。Xu C., et al PLoS One. 2010 Mar 10;5(3):e9625
【0298】
Institute of Virology、Slovak Academy of Sciences (Bayer)-US5,955,075
・例えば、M75-ATCC寄託番号HB11128又はMN12-ATCC寄託番号HB11647
【0299】
Institute of Virology、Slovak Academy of Sciences:US7,816,493
・例えば、ハイブリドーマVU-M75から分泌されるM75モノクローナル抗体、ハイブリドーマVU-M75は、アメリカ培養細胞系統保存機関にATCC番号HB11128で寄託された;又はハイブリドーマV/10-VUから分泌されるV/10モノクローナル抗体、ハイブリドーマV/10-VUは、ベルギー、ヘントのUniverseit GentのLaboratorium voor Moleculaire Bioloqie-Plasmidencollectie(LMBP)のInternational Depository Authority of the Belgian Coordinated Collection of Microorganisms(BCCM)に、受入番号LMBP6009CBで寄託された。
【0300】
Institute of Virology、Slovak Academy of Sciences US20080177046;US20080176310;US20080176258;US20050031623
【0301】
Novartis:US20090252738
【0302】
Wilex:US7,691,375-例えば、ハイブリドーマ細胞株DSM ASC 2526により産生される抗体。
【0303】
Wilex:US20110123537;レンカレックス(Rencarex):Kennett RH., et al Curr Opin Mol Ther. 2003 Feb;5(1):70-5
【0304】
Xencor:US20090162382
【0305】
(45)EGFRvIII(上皮成長因子受容体(EGFR)、転写変異体3、
ヌクレオチド
Genbank受入番号NM_201283
Genbankバージョン番号NM_201283.1 GI:41327733
Genbank記録更新日時:Sep 30, 2012 01:47 PM
【0306】
ポリペプチド
Genbank受入番号NP_958440
Genbankバージョン番号NP_958440.1 GI:41327734
Genbank記録更新日時:Sep 30, 2012 01:47 PM
【0307】
相互参照
Batra SK., et al Cell Growth Differ 1995;6:1251-1259。
【0308】
抗体:
US7,628,986及びUS7,736,644(Amgen)
例えば、配列番号142及び変異体からなる群より選択される重鎖可変領域アミノ酸配列ならびに配列番号144及び変異体からなる群より選択される軽鎖可変領域アミノ酸配列。
【0309】
US20100111979(Amgen)
例えば、以下の重鎖アミノ酸配列を含む抗体:
抗体13.1.2(配列番号138)、131(配列番号2)、170(配列番号4)、150(配列番号5)、095(配列番号7)、250(配列番号9)、139(配列番号10)、211(配列番号12)、124(配列番号13)、318(配列番号15)、342(配列番号16)、及び333(配列番号17)のCDR1領域のアミノ酸配列からなる群より選択される配列からなるCDR1;
抗体13.1.2(配列番号138)、131(配列番号2)、170(配列番号4)、150(配列番号5)、095(配列番号7)、250(配列番号9)、139(配列番号10)、211(配列番号12)、124(配列番号13)、318(配列番号15)、342(配列番号16)、及び333(配列番号17)のCDR2領域のアミノ酸配列からなる群より選択される配列からなるCDR2;ならびに
抗体13.1.2(配列番号138)、131(配列番号2)、170(配列番号4)、150(配列番号5)、095(配列番号7)、250(配列番号9)、139(配列番号10)、211(配列番号12)、124(配列番号13)、318(配列番号15)、342(配列番号16)、及び333(配列番号17)のCDR3領域のアミノ酸配列からなる群より選択される配列からなるCDR3。
【0310】
US20090240038(Amgen)
例えば、重鎖又は軽鎖ポリペプチドの少なくとも1つを有する抗体は、配列番号2、配列番号19、配列番号142、配列番号144、及びそれらの任意の組み合わせからなる群より選択されるアミノ酸配列と少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を含む。
【0311】
US20090175887(Amgen)
例えば、抗体13.1.2(配列番号138)、131(配列番号2)、170(配列番号4)、150(配列番号5)、095(配列番号7)、250(配列番号9)、139(配列番号10)、211(配列番号12)、124(配列番号13)、318(配列番号15)、342(配列番号16)、及び333(配列番号17)の重鎖アミノ酸配列からなる群より選択される重鎖アミノ酸配列を有する抗体。
【0312】
US20090156790(Amgen)
例えば、重鎖ポリペプチド及び軽鎖ポリペプチドを有する抗体であり、重鎖又は軽鎖ポリペプチドの少なくとも1つは、配列番号2、配列番号19、配列番号142、配列番号144、及びそれらの任意の組み合わせからなる群より選択されるアミノ酸配列と少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を含む。
【0313】
US20090155282、US20050059087、及びUS20050053608(Amgen)
例えば、抗体13.1.2(配列番号138)、131(配列番号2)、170(配列番号4)、150(配列番号5)、095(配列番号7)、250(配列番号9)、139(配列番号10)、211(配列番号12)、124(配列番号13)、318(配列番号15)、342(配列番号16)、及び333(配列番号17)の重鎖アミノ酸配列からなる群より選択される抗体重鎖アミノ酸配列。
【0314】
MR1-1(US7,129,332;Duke)
例えば、CDR3 VHのS98P-T99Y及びCDR3 VLのF92Wに置換がある配列番号18の配列を有する変異型抗体。
【0315】
L8A4、H10、Y10(Wikstrand CJ., et al Cancer Res. 1995 Jul 15;55(14):3140-8;Duke)
【0316】
US20090311803(Harvard University)
例えば、抗体重鎖可変領域については配列番号9、及び軽鎖可変領域アミノ酸配列については配列番号3。
【0317】
US20070274991(EMD72000、マツズマブとしても知られる;Harvard University)
例えば、軽鎖及び重鎖について、それぞれ、配列番号3及び9
【0318】
US6,129,915(Schering)
例えば、配列番号1、2、3、4、5、及び6。
【0319】
mAb CH12-Wang H., et al FASEB J. 2012 Jan;26(1):73-80 (Shanghai Cancer Institute)。
【0320】
RAbDMvIII-Gupta P., et al BMC Biotechnol. 2010 Oct 7;10:72 (Stanford University Medical Center)。
【0321】
mAb Ua30-Ohman L., et al Tumour Biol. 2002 Mar-Apr;23(2):61-9 (Uppsala University)。
【0322】
Han DG., et al Nan Fang Yi Ke Da Xue Xue Bao. 2010 Jan;30(1):25-9(Xi’an Jiaotong University)。
【0323】
(46)CD33(CD33分子)
ヌクレオチド
Genbank受入番号M_23197
Genbankバージョン番号NM_23197.1 GI:180097
Genbank記録更新日時:Jun 23, 2010 08:47 AM
【0324】
ポリペプチド
Genbank受入番号AAA51948
Genbankバージョン番号AAA51948.1 GI:188098
Genbank記録更新日時:Jun 23, 2010 08:47 AM
【0325】
相互参照
Simmons D., et al J. Immunol. 141 (8), 2797-2800 (1988)。
【0326】
他の情報
公式記号:CD33
他のエイリアス:SIGLEC-3、SIGLEC3、p67
他の称号:CD33抗原(gp67);gp67;骨髄細胞表面抗原CD33;シアル酸結合Ig様レクチン3;シアル酸結合Ig様レクチン
【0327】
抗体
H195(リンツズマブ)-Raza A., et al Leuk Lymphoma. 2009 Aug;50(8):1336-44;US6,759,045(Seattle Genetics/Immunomedics)
【0328】
mAb OKT9:Sutherland, D.R. et al. Proc Natl Acad Sci USA 78(7):4 515-4519 1981, Schneider, C., et al J Biol Chem 257, 8516-8522 (1982)
【0329】
mAb E6:Hoogenboom, H.R., et al J Immunol 144, 3211-3217 (1990)
【0330】
US6,590,088(Human Genome Sciences)
例えば、配列番号1及び2ならびにATCC寄託番号97521
【0331】
US7,557,189(Immunogen)
例えば、配列番号1~3のアミノ酸配列を有する3つのCDRを含む重鎖可変領域及び配列番号4~6のアミノ酸配列を有する3つのCDRを含む軽鎖可変領域を含む、抗体又はその断片
【0332】
(47)CD19(CD19分子)
ヌクレオチド
Genbank受入番号NM_001178098
Genbankバージョン番号NM_001178098.1 GI:296010920
Genbank記録更新日時:Sep 10, 2012 12:43 AM
【0333】
ポリペプチド
Genbank受入番号NP_001171569
Genbankバージョン番号NP_001171569.1 GI:296010921
Genbank記録更新日時:Sep 10, 2012 12:43 AM
【0334】
相互参照
Tedder TF., et al J. Immunol. 143 (2): 712-7 (1989)。
【0335】
他の情報
公式記号:CD19
他のエイリアス:B4、CVID3
他の称号:Bリンパ球抗原CD19;Bリンパ球表面抗原B4;T細胞表面抗原Leu-12;分化抗原CD19
【0336】
抗体
Immunogen:HuB4-Al-Katib AM., et al Clin Cancer Res. 2009 Jun 15;15(12):4038-45。
【0337】
4G7:Kugler M., et al Protein Eng Des Sel. 2009 Mar;22(3):135-47
例えば、Knappik, A. et al.J Mol Biol 2000 Feb;296(1):57-86の図3の配列。
【0338】
AstraZeneca/MedImmune:MEDI-551-Herbst R., et al J Pharmacol Exp Ther. 2010 Oct;335(1):213-22
【0339】
Glenmark Pharmaceuticals:GBR-401-Hou S., et al Mol Cancer Ther November 2011 10 (Meeting Abstract Supplement) C164
【0340】
US7,109,304(Immunomedics)
例えば、配列hA19Vk(配列番号7)及び配列hA19VH(配列番号10)を含む抗体
【0341】
US7,902,338(Immunomedics)
例えば、配列番号16(KASQSVDYDGDSYLN)のCDR1;配列番号17(DASNLVS)のCDR2;及び配列番号18(QQSTEDPWT)のCDR3である軽鎖相補性決定領域CDR配列、ならびに配列番号19(SYWMN)のCDR1;配列番号20(QIWPGDGDTNYNGKFKG)のCDR2;及び配列番号21(RETTTVGRYYYAMDY)のCDR3である重鎖CDR配列を含むとともに、ヒト抗体フレームワーク(FR)及び定常領域配列も含み、このフレームワーク領域の1つ又は複数のアミノ酸残基は、親マウス抗体の相当するフレームワーク領域の配列から置換されており、この置換FR残基は、重鎖可変領域のKabat番号残基91番でのセリンとフェニルアラニンとの置換を含む、抗体又はその抗原結合断片。
【0342】
Medarex:MDX-1342-Cardarelli PM., et al Cancer Immunol Immunother. 2010 Feb;59(2):257-65。
【0343】
MorphoSys/Xencor:MOR-208/XmAb-5574-Zalevsky J., et al Blood. 2009 Apr16;113(16):3735-43
【0344】
US7,968,687(Seattle Genetics)
配列番号9のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン及び配列番号24のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメインを含む、抗体又は抗原結合断片。
【0345】
4G7 chim-Lang P., et al Blood. 2004 May 15;103(10):3982-5(University of Tubingen)
例えば、US20120082664の図6及び配列番号80
【0346】
Zhejiang University School of Medicine:2E8-Zhang J., et al J Drug Target. 2010 Nov;18(9):675-8
【0347】
(48)IL2RA(インターロイキン2受容体、アルファ);NCBI参照配列:NM_000417.2);
ヌクレオチド
Genbank受入番号NM_000417
Genbankバージョン番号NM_000417.2 GI:269973860
Genbank記録更新日時:Sep 09, 2012 04:59 PM
【0348】
ポリペプチド
Genbank受入番号NP_000408
Genbankバージョン番号NP_000408.1 GI:4557667
Genbank記録更新日時:Sep 09, 2012 04:59 PM
【0349】
相互参照
Kuziel W.A., et al J. Invest. Dermatol. 94 (6 SUPPL), 27S-32S (1990)。
【0350】
他の情報
公式記号:IL2RA
他のエイリアス:RP11-536K7.1、CD25、IDDM10、IL2R、TCGFR
他の称号:FIL-2受容体サブユニットアルファ;IL-2-RA;IL-2Rサブユニットアルファ;IL2-RA;TAC抗原;インターロイキン-2受容体サブユニットアルファ;p55
【0351】
抗体
US6,383,487(Novartis/UCL:バシリキシマブ[シムレクト])
【0352】
US6,521,230(Novartis/UCL:バシリキシマブ[シムレクト])
例えば、抗原結合部位を有する抗体は、配列番号7のアミノ酸配列を有するCDR1、配列番号8のアミノ酸配列を有するCDR2、及び配列番号9のアミノ酸配列を有するCDR3を含むドメインを少なくとも1つ含み;又はこれらCDR1、CDR2、及びCDR3は全体で1つの配列として、全体で1つの配列として配列番号7、8、及び9と少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を含む。
【0353】
ダクリズマブ-Rech AJ., et al Ann N Y Acad Sci. 2009 Sep;1174:99-106 (Roche)
【0354】
(49)AXL(AXL受容体チロシンキナーゼ)
ヌクレオチド
Genbank受入番号M76125
Genbankバージョン番号M76125.1 GI:292869
Genbank記録更新日時:Jun 23, 2010 08:53 AM
【0355】
ポリペプチド
Genbank受入番号AAA61243
Genbankバージョン番号AAA61243.1 GI:29870
Genbank記録更新日時:Jun 23, 2010 08:53 AM
【0356】
相互参照
O’Bryan J.P., et al Mol. Cell. Biol. 11 (10), 5016-5031 (1991);Bergsagel P.L., et al J. Immunol. 148 (2), 590-596 (1992)。
【0357】
他の情報
公式記号:AXL
他のエイリアス:JTK11、UFO
他の称号:AXL癌遺伝子;AXL形質転換配列/遺伝子;癌遺伝子AXL;チロシンタンパク質キナーゼ受容体UFO
【0358】
抗体
YW327.6S2-Ye X., et al Oncogene. 2010 Sep 23;29(38):5254-64。(Genentech)
【0359】
BergenBio:BGB324(http://www.bergenbio.com/BGB324)
【0360】
(50)CD30-TNFRSF8(腫瘍壊死因子受容体スーパーファミリー、メンバー8)
ヌクレオチド
Genbank受入番号M83554
Genbankバージョン番号M83554.1 GI:180095
Genbank記録更新日時:Jun 23, 2010 08:53 AM
【0361】
ポリペプチド
Genbank受入番号AAA51947
Genbankバージョン番号AAA51947.1 GI:180096
Genbank記録更新日時:Jun 23, 2010 08:53 AM
【0362】
相互参照
Durkop H., et al Cell 68 (3), 421-427 (1992)
【0363】
他の情報
公式記号:TNFRSF8
他のエイリアス:CD30、D1S166E、Ki-1
他の称号:CD30L受容体;Ki-1抗原;サイトカイン受容体CD30;リンパ球活性化抗原CD30;腫瘍壊死因子受容体スーパーファミリーメンバー8
【0364】
(51)BCMA(B細胞成熟抗原)-TNFRSF17(腫瘍壊死因子受容体スーパーファミリー、メンバー17)
ヌクレオチド
Genbank受入番号Z29574
Genbankバージョン番号Z29574.1 GI:471244
Genbank記録更新日時:Feb 02, 2011 10:40 AM
【0365】
ポリペプチド
Genbank受入番号CAA82690
Genbankバージョン番号CAA82690.1 GI:471245
Genbank記録更新日時:Feb 02, 2011 10:40 AM
【0366】
相互参照
Laabi Y., et al Nucleic Acids Res. 22(7), 1147-1154 (1994)。
【0367】
他の情報
公式記号:TNFRSF17
他のエイリアス:BCM、BCMA、CD269
他の称号:B細胞成熟抗原;B細胞成熟因子;B細胞成熟タンパク質;腫瘍壊死因子受容体スーパーファミリーメンバー17
【0368】
(52)CT Ags-CTA(癌精巣抗原)
相互参照
Fratta E., et al. Mol Oncol. 2011 Apr;5(2):164-82;Lim SH., et al Am J Blood Res. 2012;2(1):29-35。
【0369】
(53)CD174(ルイスY)-FUT3(フコシルトランスフェラーゼ3(ガラクトシド3(4)-L-フコシルトランスフェラーゼ、ルイス式血液型)
ヌクレオチド
Genbank受入番号NM000149
Genbankバージョン番号NM000149.3 GI:148277008
Genbank記録更新日時:Jun 26, 2012 04:49 PM
【0370】
ポリペプチド
Genbank受入番号NP_000140
Genbankバージョン番号NP_000140.1 GI:4503809
Genbank記録更新日時:Jun 26, 2012 04:49 PM
【0371】
相互参照
Kukowska-Latallo, J.F., et al Genes Dev. 4 (8), 1288-1303 (1990)。
【0372】
他の情報
公式記号:FUT3
他のエイリアス:CD174、FT3B、FucT-III、LE、Les
他の称号:ルイスFT;アルファ-(1,3/1,4)-フコシルトランスフェラーゼ;血液型ルイス式アルファ-4-フコシルトランスフェラーゼ;フコシルトランスフェラーゼIII;ガラクトシド3(4)-L-フコシルトランスフェラーゼ
【0373】
(54)CLEC14A(C型レクチンドメインファミリー14、メンバーA;Genbank受入番号NM175060)
ヌクレオチド
Genbank受入番号NM175060
Genbankバージョン番号NM175060.2 GI:371123930
Genbank記録更新日時:Apr 01, 2012 03:34 PM
【0374】
ポリペプチド
Genbank受入番号NP_778230
Genbankバージョン番号NP_778230.1 GI:28269707
Genbank記録更新日時:Apr 01, 2012 03:34 PM
【0375】
他の情報
公式記号:CLEC14A
他のエイリアス:UNQ236/PRO269、C14orf27、CEG1、EGFR-5
他の称号:C型レクチンドメインファミリー14メンバーA;ClECT及びEGF様ドメイン含有タンパク質;上皮成長因子受容体5
【0376】
(55)GRP78-HSPA5(熱ショック70kDaタンパク質5(グルコース調節タンパク質、78kDa)
ヌクレオチド
Genbank受入番号NM005347
Genbankバージョン番号NM005347.4 GI:305855105
Genbank記録更新日時:Sep 30, 2012 01:42 PM
【0377】
ポリペプチド
Genbank受入番号NP_005338
Genbankバージョン番号NP_005338.1 GI:16507237
Genbank記録更新日時:Sep 30, 2012 01:42 PM
【0378】
相互参照
Ting J., et al DNA 7(4), 275-286 (1988)。
【0379】
他の情報
公式記号:HSPA5
他のエイリアス:BIP、GRP78、MIF2
他の称号:78kDaグルコース調節タンパク質;小胞体内腔Ca(2+)結合タンパク質grp78;免疫グロブリン重鎖結合タンパク質
【0380】
(56)CD70(CD70分子)L08096
ヌクレオチド
Genbank受入番号L08096
Genbankバージョン番号L08096.1 GI:307127
Genbank記録更新日時:Jun 23, 2012 08:54 AM
【0381】
ポリペプチド
Genbank受入番号AAA36175
Genbankバージョン番号AAA36175.1 GI:307128
Genbank記録更新日時:Jun 23, 2012 08:54 AM
【0382】
相互参照
Goodwin R.G., et al Cell 73 (3), 447-456 (1993)。
【0383】
他の情報
公式記号:CD70
他のエイリアス:CD27L、CD27LG、TNFSF7
他の称号:CD27リガンド;CD27-L;CD70抗原;Ki-24抗原;表面抗原CD70;腫瘍壊死因子(リガンド)スーパーファミリー、メンバー7;腫瘍壊死因子リガンドスーパーファミリーメンバー7
【0384】
抗体
CD70に対するMDX-1411(Medarex)
【0385】
h1F6(Oflazoglu, E., et al, Clin Cancer Res. 2008 Oct 1;14(19):6171-80;Seattle Genetics)
例えば、US20060083736の配列番号1、2、11、及び12、ならびに図1を参照。
【0386】
(57)幹細胞特異的抗原。例えば、以下:
・5T4(下記エントリー(63)を参照)
・CD25(上記エントリー(48)を参照)
・CD32
〇ポリペプチド
・Genbank受入番号ABK42161
・Genbankバージョン番号ABK42161.1 GI:117616286
・Genbank記録更新日時:Jul 25, 2007 03:00 PM
・LGR5/GPR49
〇ヌクレオチド
・Genbank受入番号NM_003667
・Genbankバージョン番号NM_003667.2 GI:24475886
・Genbank記録更新日時:Jul 22, 2012 03:38 PM
〇ポリペプチド
・Genbank受入番号NP_003658
・Genbankバージョン番号NP_003658.1 GI:4504379
・Genbank記録更新日時:Jul 22, 2012 03:38 PM
・プロミニン/CD133
〇ヌクレオチド
・Genbank受入番号NM_006017
・Genbankバージョン番号NM_006017.2 GI:224994187
・Genbank記録更新日時:Sep 30, 2012 01:47 PM
〇ポリペプチド
・Genbank受入番号NP_006008
・Genbankバージョン番号NP_006008.1 GI:5174387
・Genbank記録更新日時:Sep 30, 2012 01:47 PM
【0387】
(58)ASG-5
相互参照
(Smith L.M., et.al AACR 2010 Annual Meeting (要旨#2590);Gudas J.M., et.al. AACR 2010 Annual Meeting (要旨#4393)。
【0388】
抗体
抗AGS-5抗体:M6.131(Smith, L.M., et.al AACR 2010 Annual Meeting (要旨#2590)
【0389】
(59)ENPP3(エクトヌクレオチドピロホスファターゼ/ホスホジエステラーゼ3)
ヌクレオチド
Genbank受入番号AF005632
Genbankバージョン番号AF005632.2 GI:4432589
Genbank記録更新日時:Mar 10, 2010 09:41 PM
【0390】
ポリペプチド
Genbank受入番号AAC51813
Genbankバージョン番号AAC51813.1 GI:2465540
Genbank記録更新日時:Mar 10, 2010 09:41 PM
【0391】
相互参照
Jin-Hua P., et al Genomics 45 (2), 412-415 (1997)。
【0392】
他の情報
公式記号:ENPP3
他のエイリアス:RP5-988G15.3、B10、CD203c、NPP3、PD-Iベータ、PDNP3
他の称号:E-NPP3;dJ1005H11.3(ホスホジエステラーゼI/ヌクレオチドピロホスファターゼ3);dJ914N13.3(ホスホジエステラーゼI/ヌクレオチドピロホスファターゼ3);エクトヌクレオチドピロホスファターゼ/ホスホジエステラーゼファミリーメンバー3;gp130RB13-6;ホスホジエステラーゼIベータ;ホスホジエステラーゼI/ヌクレオチドピロホスファターゼ3;ホスホジエステラーゼ-Iベータ
【0393】
(60)PRR4(プロリンリッチ4(涙液))
ヌクレオチド
Genbank受入番号NM_007244
Genbankバージョン番号NM_007244.2 GI:154448885
Genbank記録更新日時:Jun 28, 2012 12:39 PM
【0394】
ポリペプチド
Genbank受入番号NP_009175
Genbankバージョン番号NP_009175.2 GI:154448886
Genbank記録更新日時:Jun 28, 2012 12:39 PM
【0395】
相互参照
Dickinson D.P., et al Invest. Ophthalmol. Vis. Sci. 36 (10), 2020-2031 (1995)。
【0396】
他の情報
公式記号:PRR4
他のエイリアス:LPRP、PROL4
他の称号:涙液プロリンリッチタンパク質;上咽頭癌関連プロリンリッチタンパク質4;プロリンリッチポリペプチド4;プロリンリッチタンパク質4
【0397】
(61)GCC-GUCY2C(グアニル酸シクラーゼ2C(耐熱性エンテロトキシン受容体)
ヌクレオチド
Genbank受入番号NM_004963
Genbankバージョン番号NM_004963.3 GI:222080082
Genbank記録更新日時:Sep 02, 2012 01:50 PM
【0398】
ポリペプチド
Genbank受入番号NP_004954
Genbankバージョン番号NP_004954.2 GI:222080083
Genbank記録更新日時:Sep 02, 2012 01:50 PM
【0399】
相互参照
De Sauvage F.J., et al J. Biol. Chem. 266 (27), 17912-17918 (1991);Singh S., et al Biochem. Biophys. Res. Commun. 179 (3), 1455-1463 (1991)。
【0400】
他の情報
公式記号:GUCY2C
他のエイリアス:DIAR6、GUC2C、MUCIL、STAR
他の称号:GC-C;STA受容体;グアニリルシクラーゼC;hSTAR;耐熱性エンテロトキシン受容体;腸グアニル酸シクラーゼ
【0401】
(62)Liv-1-SLC39A6(溶質輸送体ファミリー39(亜鉛輸送体)、メンバー6)
ヌクレオチド
Genbank受入番号U41060
Genbankバージョン番号U41060.2 GI:12711792
Genbank記録更新日時:Nov 30, 2009 04:35 PM
【0402】
ポリペプチド
Genbank受入番号AAA96258
Genbankバージョン番号AAA96258.2 GI:12711793
Genbank記録更新日時:Nov 30, 2009 04:35 PM
【0403】
相互参照
Taylor KM., et al Biochim Biophys Acta. 2003 Apr 1;1611(1-2):16-30。
【0404】
他の情報
公式記号:SLC39A6
他のエイリアス:LIV-1
他の称号:LIV-1タンパク質、エストロゲン調節型;ZIP-6;エストロゲン調節タンパク質LIV-1;溶質輸送体ファミリー39(金属イオン輸送体)、メンバー6;溶質輸送体ファミリー39メンバー6;亜鉛輸送体ZIP6;zrt及びIrt様タンパク質6
【0405】
(63)5T4、栄養膜糖タンパク質、TPBG-TPBG(栄養膜糖タンパク質)
ヌクレオチド
Genbank受入番号AJ012159
Genbankバージョン番号AJ012159.1 GI:3805946
Genbank記録更新日時:Feb 01, 2011 10:27 AM
【0406】
ポリペプチド
Genbank受入番号CAA09930
Genbankバージョン番号CAA09930.1 GI:3805947
Genbank記録更新日時:Feb 01, 2011 10:27 AM
【0407】
相互参照
King K.W., et al Biochim. Biophys. Acta 1445 (3), 257-270 (1999)。
【0408】
他の情報
公式記号:TPBG
他のエイリアス:5T4、5T4AG、M6P1
他の称号:5T4癌胎児性抗原;5T4癌胎児性栄養膜糖タンパク質;5T4癌栄養膜糖タンパク質
【0409】
(64)CD56-NCMA1(神経細胞接着分子1)
ヌクレオチド
Genbank受入番号NM_000615
Genbankバージョン番号NM_000615.6 GI:336285433
Genbank記録更新日時:Sep 23, 2012 02:32 PM
【0410】
ポリペプチド
Genbank受入番号NP_000606
Genbankバージョン番号NP_000606.3 GI:94420689
Genbank記録更新日時:Sep 23, 2012 02:32 PM
【0411】
相互参照
Dickson, G., et al, Cell 50 (7), 1119-1130 (1987)。
【0412】
他の情報
公式記号:NCAM1
他のエイリアス:CD56、MSK39、NCAM
他の称号:モノクローナル抗体5.1H11により認識される抗原;神経細胞接着分子、NCAM
【0413】
抗体
Immunogen:HuN901(Smith SV., et al Curr Opin Mol Ther. 2005 Aug;7(4):394-401)
例えば、マウスN901抗体をヒト化したものを参照。Roguska, M.A., et al. Proc Natl Acad Sci USA Feb 1994;91:969-973の図1b及び図1eを参照。
【0414】
(65)CanAg(腫瘍関連抗原CA242)
相互参照
Haglund C., et al Br J Cancer 60:845-851, 1989;Baeckstrom D., et al J Biol Chem 266:21537-21547, 1991。
【0415】
抗体
huC242(Tolcher AW et al., J Clin Oncol. 2003 Jan 15;21(2):211-22;Immunogen)
例えば、US20080138898A1の配列番号1及び2を参照。
【0416】
(66)FOLR1(葉酸受容体1)
ヌクレオチド
Genbank受入番号J05013
Genbankバージョン番号J05013.1 GI:182417
Genbank記録更新日時:Jun 23, 2010 08:47 AM
【0417】
ポリペプチド
Genbank受入番号AAA35823
Genbankバージョン番号AAA35823.1 GI:182418
Genbank記録更新日時:Jun 23, 2010 08:47 AM
【0418】
相互参照
Elwood P.C., et al J. Biol. Chem. 264 (25), 14893-14901 (1989)。
【0419】
他の情報
公式記号:FOLR1
他のエイリアス:FBP、FOLR
他の称号:FR-アルファ;KB細胞FBP;成人葉酸結合タンパク質;葉酸結合タンパク質;葉酸受容体アルファ;葉酸受容体、成人型;卵巣腫瘍関連抗原MOv18
【0420】
抗体
M9346A-Whiteman KR., et al Cancer Res April 15, 2012;72(8 Supplement): 4628 (Immunogen)
【0421】
(67)GPNMB(糖タンパク質(膜貫通)nmb)
ヌクレオチド
Genbank受入番号X76534
Genbankバージョン番号X76534.1 GI:666042
Genbank記録更新日時:Feb 02, 2011 10:10 AM
【0422】
ポリペプチド
Genbank受入番号CAA54044
Genbankバージョン番号CAA54044.1 GI:666043
Genbank記録更新日時:Feb 02, 2011 10:10 AM
【0423】
相互参照
Weterman M.A., et al Int. J. Cancer 60 (1), 73-81 (1995)。
【0424】
他の情報
公式記号:GPNMB
他のエイリアス:UNQ1725/PRO9925、HGFIN、NMB
他の称号:糖タンパク質NMB;糖タンパク質nmb様タンパク質;オステオアクチビン;膜貫通糖タンパク質HGFIN;膜貫通糖タンパク質NMB
【0425】
抗体
Celldex Therapeutics:CR011(Tse KF., et al Clin Cancer Res. 2006 Feb 15;12(4):1373-82)
例えば、EP1827492B1の配列番号22、24、26、31、33、及び35を参照。
【0426】
(68)TIM-1-HAVCR1(A型肝炎ウイルス細胞受容体1)
ヌクレオチド
Genbank受入番号AF043724
Genbankバージョン番号AF043724.1 GI:2827453
Genbank記録更新日時:Mar 10, 2010 06:24 PM
【0427】
ポリペプチド
Genbank受入番号AAC39862
Genbankバージョン番号AAC39862.1 GI:2827454
Genbank記録更新日時:Mar 10, 2010 06:24 PM
【0428】
相互参照
Feigelstock D., et al J. Virol. 72 (8), 6621-6628 (1998)。
【0429】
他の情報
公式記号:HAVCR1
他のエイリアス:HAVCR、HAVCR-1、KIM-1、KIM1、TIM、TIM-1、TIM1、TIMD-1、TIMD1
他の称号:T細胞免疫グロブリンドメイン及びムチンドメインタンパク質1;T細胞膜タンパク質1;腎障害分子1
【0430】
(69)RG-1/前立腺腫瘍標的ミンディン-ミンディン/RG-1
相互参照
Parry R., et al Cancer Res. 2005 Sep 15;65(18):8397-405。
【0431】
(70)B7-H4-VTCN1(Vセットドメイン含有T細胞活性化阻害剤1
ヌクレオチド
Genbank受入番号BX648021
Genbankバージョン番号BX648021.1 GI:34367180
Genbank記録更新日時:Feb 02, 2011 08:40 AM
【0432】
相互参照
Sica GL., et al Immunity. 2003 Jun;18(6):849-61。
【0433】
他の情報
公式記号:VTCN1
他のエイリアス:RP11-229A19.4、B7-H4、B7H4、B7S1、B7X、B7h.5、PRO1291、VCTN1
他の称号:B7ファミリーメンバー、H4;B7スーパーファミリーメンバー1;T細胞共刺激分子B7x;T細胞共刺激分子B7x;Vセットドメイン含有T細胞活性化阻害因子1;免疫共刺激タンパク質B7-H4
【0434】
(71)PTK7(PTK7タンパク質チロシンキナーゼ7)
ヌクレオチド
Genbank受入番号AF447176
Genbankバージョン番号AF447176.1 GI:17432420
Genbank記録更新日時:Nov 28, 2008 01:51 PM
【0435】
ポリペプチド
Genbank受入番号AAL39062
Genbankバージョン番号AAL39062.1 GI:17432421
Genbank記録更新日時:Nov 28, 2008 01:51 PM
【0436】
相互参照
Park S.K., et al J. Biochem. 119 (2), 235-239 (1996)
【0437】
他の情報
公式記号:PTK7
他のエイリアス:CCK-4、CCK4
他の称号:結腸癌キナーゼ4;不活性チロシンタンパク質キナーゼ7;偽チロシンキナーゼ受容体7;チロシンタンパク質キナーゼ様7
【0438】
(72)CD37(CD37分子)
ヌクレオチド
Genbank受入番号NM_001040031
Genbankバージョン番号NM_001040031.1 GI:91807109
Genbank記録更新日時:Jul 29, 2012 02:08 PM
【0439】
ポリペプチド
Genbank受入番号NP_001035120
Genbankバージョン番号NP_001035120.1 GI:91807110
Genbank記録更新日時:Jul 29, 2012 02:08 PM
【0440】
相互参照
Schwartz-Albiez R., et al J. Immunol. 140 (3), 905-914 (1988)。
【0441】
他の情報
公式記号:CD37
他のエイリアス:GP52-40、TSPAN26
他の称号:CD37抗原;細胞分化抗原37;白血球抗原CD37;白血球表面抗原CD37;テトラスパニン-26;tspan-26
【0442】
抗体
Boehringer Ingelheim:mAb37.1(Heider KH., et al Blood. 2011 Oct 13;118(15):4159-68)
【0443】
Trubion:CD37-SMIP(G28-1scFv-Ig)((Zhao X., et al Blood. 2007;110:2569-2577)
例えば、US20110171208A1の配列番号253を参照。
【0444】
Immunogen:K7153A(Deckert J., et al Cancer Res April 15, 2012;72(8 Supplement):4625)
【0445】
(73)CD138-SDC1(シンデカン1)
ヌクレオチド
Genbank受入番号AJ551176
Genbankバージョン番号AJ551176.1 GI:29243141
Genbank記録更新日時:Feb 01, 2011 12:09 PM
【0446】
ポリペプチド
Genbank受入番号CAD80245
Genbankバージョン番号CAD80245.1 GI:29243142
Genbank記録更新日時:Feb 01, 2011 12:09 PM
【0447】
相互参照
O’Connell FP., et al Am J Clin Pathol. 2004 Feb;121(2):254-63。
【0448】
他の情報
公式記号:SDC1
他のエイリアス:CD138、SDC、SYND1、シンデカン
他の称号:CD138抗原;ヘパラン硫酸プロテオグリカン線維芽細胞増殖因子受容体;シンデカンプロテオグリカン1;シンデカン1
【0449】
抗体
Biotest:キメラ化MAb(nBT062)-(Jagannath S., et al Poster ASH#3060, 2010;WIPO特許出願WO/2010/128087)
例えば、US20090232810の配列番号1及び2を参照。
【0450】
Immunogen:B-B4(Tassone P., et al Blood 104_3688-3696)
例えば、US20090175863A1の配列番号1及び2を参照。
【0451】
(74)CD74(CD74分子、主要組織適合抗原複合体、クラスII不変鎖)
ヌクレオチド
Genbank受入番号NM_004355
Genbankバージョン番号NM_004355.1 GI:343403784
Genbank記録更新日時:Sep 23, 2012 02:30 PM
【0452】
ポリペプチド
Genbank受入番号NP_004346
Genbankバージョン番号NP_004346.1 GI:10835071
Genbank記録更新日時:Sep 23, 2012 02:30 PM
【0453】
相互参照
Kudo, J., et al Nucleic Acids Res. 13 (24), 8827-8841 (1985)。
【0454】
他の情報
公式記号:CD74
他のエイリアス:DHLAG、HLADG、II、Ia-GAMMA
他の称号:CD74抗原(主要組織適合遺伝子複合体の不変ポリペプチド、クラスII抗原関連);HLAクラスII組織適合抗原ガンマ鎖;HLA-DR抗原関連不変鎖;HLA-DR-ガンマ;Ia関連不変鎖;MHC HLA-DRガンマ鎖;クラスII抗原のガンマ鎖;p33
【0455】
抗体
Immunomedics:hLL1(ミラツズマブ)-Berkova Z., et al Expert Opin Investig Drugs. 2010 Jan;19(1):141-9)
例えば、US20040115193の配列番号19、20、21、22、23、及び24を参照。
【0456】
Genmab:HuMax-CD74(ウェブサイトを参照)
【0457】
(75)クローディン-CL(クローディン)
相互参照
Offner S., et al Cancer Immunol Immunother. 2005 May;54(5):431-45、Suzuki H., et al Ann N Y Acad Sci. 2012 Jul;1258:65-70)。
【0458】
ヒトでは、このファミリーのメンバー24種が、報告されている-参照文献を参照。
【0459】
(76)EGFR(上皮成長因子受容体)
ヌクレオチド
Genbank受入番号NM_005228
Genbankバージョン番号NM_005228.3 GI:41927737
Genbank記録更新日時:Sep 30, 2012 01:47 PM
【0460】
ポリペプチド
Genbank受入番号NP_005219
Genbankバージョン番号NP_005219.2 GI:29725609
Genbank記録更新日時:Sep 30, 2012 01:47 PM
【0461】
相互参照
Dhomen NS., et al Crit Rev Oncog. 2012;17(1):31-50
【0462】
他の情報
公式記号:EGFR
他のエイリアス:ERBB、ERBB1、HER1、PIG61、mENA
他の称号:トリ赤芽球性白血病ウイルス性(v-erb-b)癌遺伝子相同体;細胞増殖阻害タンパク質40;細胞増殖誘導タンパク質61;癌原遺伝子c-ErbB-1;受容体チロシンタンパク質キナーゼerbB-1
【0463】
抗体
BMS:セツキシマブ(アービタックス)-Broadbridge VT., et al Expert Rev Anticancer Ther. 2012 May;12(5):555-65
例えば、US6217866を参照-ATTC寄託番号9764。
【0464】
Amgen:パニツムマブ(ベクティビックス)-Argiles G., et al Future Oncol. 2012 Apr;8(4):373-89。
例えば、US6235883の配列番号23~38を参照。
【0465】
Genmab:ザルツムマブ-Rivera F., et al Expert Opin Biol Ther. 2009 May;9(5):667-74。
【0466】
YM Biosciences:ニモツズマブ-Ramakrishnan MS., et al MAbs. 2009 Jan-Feb;1(1):41-8。
例えば、US5891996の配列番号27~34を参照。
【0467】
(77)Her3(ErbB3)-ERBB3(v-erb-b2赤芽球性白血病ウイルス性癌遺伝子相同体3(トリ))
ヌクレオチド
Genbank受入番号M34309
Genbankバージョン番号M34309.1 GI:183990
Genbank記録更新日時:Jun 23, 2010 08:47 PM
【0468】
ポリペプチド
Genbank受入番号AAA35979
Genbankバージョン番号AAA35979.1 GI:306841
Genbank記録更新日時:Jun 23, 2010 08:47 PM
【0469】
相互参照
Plowman, G.D., et al., Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 87 (13), 4905-4909 (1990)。
【0470】
他の情報
公式記号:ERBB3
他のエイリアス:ErbB-3、HER3、LCCS2、MDA-BF-1、c-erbB-3、c-erbB3、erbB3-S、p180-ErbB3、p45-sErbB3、p85-sErbB3
他の称号:癌原遺伝子様タンパク質c-ErbB-3;受容体チロシンタンパク質キナーゼerbB-3;チロシンキナーゼ型細胞表面受容体HER3
【0471】
抗体
Merimack Pharma:MM-121(Schoeberl B., et al Cancer Res. 2010 Mar 15;70(6):2485-2494)
例えば、US2011028129の配列番号1、2、3、4、5、6、7、及び8を参照。
【0472】
(78)RON-MST1R(マクロファージ刺激1受容体(c-met関連チロシンキナーゼ))
ヌクレオチド
Genbank受入番号X70040
Genbankバージョン番号X70040.1 GI:36109
Genbank記録更新日時:Feb 02, 2011 10:17 PM
【0473】
ポリペプチド
Genbank受入番号CCA49634
Genbankバージョン番号CCA49634.1 GI:36110
Genbank記録更新日時:Feb 02, 2011 10:17 PM
【0474】
相互参照
Ronsin C., et al Oncogene 8 (5), 1195-1202(1993)。
【0475】
他の情報
公式記号:MST1R
他のエイリアス:CD136、CDw136、PTK8、RON
他の称号:MSP受容体;MST1R変異体RON30;MST1R変異体RON62;PTK8タンパク質チロシンキナーゼ8;RON変異体E2E3;c-met関連チロシンキナーゼ;マクロファージ刺激タンパク質受容体;p185-Ron;溶解性RON変異体1;溶解性RON変異体2;溶解性RON変異体3;溶解性RON変異体4
【0476】
(79)EPHA2(EPH受容体A2)
ヌクレオチド
Genbank受入番号BC037166
Genbankバージョン番号BC037166.2 GI:33879863
Genbank記録更新日時:Mar 06, 2012 01:59 PM
【0477】
ポリペプチド
Genbank受入番号AAH37166
Genbankバージョン番号AAH37166.1 GI:22713539
Genbank記録更新日時:Mar 06, 2012 01:59 PM
【0478】
相互参照
Strausberg R.L., et al Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 99 (26), 16899-16903 (2002)。
【0479】
他の情報
公式記号:EPHA2
他のエイリアス:ARCC2、CTPA、CTPP1、ECK
他の称号:エフリンA型受容体2;上皮細胞受容体タンパク質チロシンキナーゼ;溶解性EPHA2変異体1;チロシンタンパク質キナーゼ受容体ECK
【0480】
抗体
Medimmune:1C1(Lee JW., et al Clin Cancer Res. 2010 May 1;16(9):2562-2570)
例えば、US20090304721A1の図7及び8を参照。
【0481】
(80)CD20-MS4A1(membrane-spanning 4-domains, subfamily A, member1)
ヌクレオチド
Genbank受入番号M27394
Genbankバージョン番号M27394.1 GI:179307
Genbank記録更新日時:Nov 30, 2009 11:16 AM
【0482】
ポリペプチド
Genbank受入番号AAA35581
Genbankバージョン番号AAA35581.1 GI:179308
Genbank記録更新日時:Nov 30, 2009 11:16 AM
【0483】
相互参照
Tedder T.F., et al Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 85 (1), 208-212 (1988)。
【0484】
他の情報
公式記号:MS4A1
他のエイリアス:B1、Bp35、CD20、CVID5、LEU-16、MS4A2、S7
他の称号:Bリンパ球抗原CD20;Bリンパ球細胞表面抗原B1;CD20抗原;CD20受容体;白血球表面抗原Leu-16
【0485】
抗体
Genentech/Roche:リツキシマブ-Abdulla NE., et al BioDrugs. 2012 Apr 1;26(2):71-82。
例えば、US5736137、ATCC寄託番号HB-69119を参照。
【0486】
GSK/Genmab:オファツムマブ-Nightingale G., et al Ann Pharmacother. 2011 Oct;45(10):1248-55。
例えば、US20090169550A1の配列番号2、4、及び5を参照。
【0487】
Immunomedics:ベルツズマブ-Goldenberg DM., et al Leuk Lymphoma. 2010 May;51(5):747-55。
例えば、US7919273B2の配列番号1、2、3、4、5、及び6を参照。
【0488】
(81)テネイシンC-TNC(テネイシンC)
ヌクレオチド
Genbank受入番号NM_002160
Genbankバージョン番号NM_002160.3 GI:340745336
Genbank記録更新日時:Sep 23, 2012 02:33 PM
【0489】
ポリペプチド
Genbank受入番号NP_002151
Genbankバージョン番号NP_002151.2 GI:153946395
Genbank記録更新日時:Sep 23, 2012 02:33 PM
【0490】
相互参照
Nies D.E., et al J. Biol. Chem. 266 (5), 2818-2823 (1991);Siri A., et al Nucleic Acids Res. 19 (3), 525-531 (1991)。
【0491】
他の情報
公式記号:TNC
他のエイリアス:150-225、GMEM、GP、HXB、JI、TN、TN-C
他の称号:GP150-225;サイトタクチン;神経膠腫関連細胞外基質抗原;ヘキサブラキオン(テネイシン);筋腱間抗原;ニューロネクチン(neuronectin);テネイシン;テネイシンCアイソフォーム14/AD1/16
【0492】
抗体
Philogen:G11(von Lukowicz T., et al J Nucl Med. 2007 Apr;48(4):582-7)及びF16(Pedretti M., et al Lung Cancer. 2009 Apr;64(1):28-33)
例えば、US7968685の配列番号29、35、45、及び47を参照。
【0493】
(82)FAP(線維芽細胞活性化タンパク質、アルファ)
ヌクレオチド
Genbank受入番号U09278
Genbankバージョン番号U09278.1 GI:1888315
Genbank記録更新日時:Jun 23, 2010 09:22 AM
【0494】
ポリペプチド
Genbank受入番号AAB49652
Genbankバージョン番号AAB49652.1 GI:1888316
Genbank記録更新日時:Jun 23, 2010 09:22 AM
【0495】
相互参照
Scanlan, M.J., et al Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 91 (12), 5657-5661 (1994)。
【0496】
他の情報
公式記号:FAP
他のエイリアス:DPPIV、FAPA
他の称号:170kDaメラノーマ膜結合ゼラチナーゼ;膜内在性セリンプロテアーゼ;セプラーゼ
【0497】
(83)DKK-1(Dickkopf1相同体(Xenopus laevis)
ヌクレオチド
Genbank受入番号NM_012242
Genbankバージョン番号NM_012242.2 GI:61676924
Genbank記録更新日時:Sep 30, 2012 01:48 PM
【0498】
ポリペプチド
Genbank受入番号NP_036374
Genbankバージョン番号NP_036374.1 GI:7110719
Genbank記録更新日時:Sep 30, 2012 01:48 PM
【0499】
相互参照
Fedi P. et al J. Biol. Chem. 274 (27), 19465-19472 (1999)。
【0500】
他の情報
公式記号:DKK1
他のエイリアス:UNQ492/PRO1008、DKK-1、SK
他の称号:dickkopf関連タンパク質1;dickkopf-1様;dickkopf様タンパク質1;dickkopf関連タンパク質1;hDkk-1
【0501】
抗体
Novartis:BHQ880(Fulciniti M., et al Blood. 2009 Jul 9;114(2):371-379)
例えば、US20120052070A1の配列番号100及び108を参照。
【0502】
(84)CD52(CD52分子)
ヌクレオチド
Genbank受入番号NM_001803
Genbankバージョン番号NM_001803.2 GI:68342029
Genbank記録更新日時:Sep 30, 2012 01:48 PM
【0503】
ポリペプチド
Genbank受入番号NP_001794
Genbankバージョン番号NP_001794.2 GI:68342030
Genbank記録更新日時:Sep 30, 2012 01:48 PM
【0504】
相互参照
Xia M.Q., et al Eur. J. Immunol. 21 (7), 1677-1684 (1991)
【0505】
他の情報
公式記号:CD52
他のエイリアス:CDW52
他の称号:CAMPATH-1抗原;CD52抗原(CAMPATH-1抗原);CDW52抗原(CAMPATH-1抗原);cambridge pathology1抗原;精巣上体分泌タンパク質E5;he5;ヒト精巣上体特異的タンパク質5
【0506】
抗体
アレムツズマブ(Campath)-Skoetz N., et al Cochrane Database Syst Rev. 2012 Feb 15;2:CD008078.
例えば、Drugbank Acc. No. DB00087 (BIOD00109、BTD00109)を参照
【0507】
(85)CS1-SLAMF7(SLAMファミリーメンバー7)
ヌクレオチド
Genbank受入番号NM_021181
Genbankバージョン番号NM_021181.3 GI:1993571
Genbank記録更新日時:Jun 29, 2012 11:24 AM
【0508】
ポリペプチド
Genbank受入番号NP_067004
Genbankバージョン番号NP_067004.3 GI:19923572
Genbank記録更新日時:Jun 29, 2012 11:24 AM
【0509】
相互参照
Boles K.S., et al Immunogenetics 52 (3-4), 302-307 (2001)
【0510】
他の情報
公式記号:SLAMF7
他のエイリアス:UNQ576/PRO1138、19A、CD319、CRACC、CS1
他の称号:19A24タンパク質;CD2サブセット1;CD2様受容体活性化細胞傷害性細胞;CD2様受容体活性化細胞傷害性細胞;膜タンパク質FOAP-12;新規LY9(リンパ球抗原9)様タンパク質;タンパク質19A
【0511】
抗体
BMS:エロツズマブ/HuLuc63(Benson DM., et al J Clin Oncol. 2012 Jun 1;30(16):2013-2015)
例えば、US20110206701の配列番号9、10、11、12、13、14、15、及び16を参照。
【0512】
(86)エンドグリン-ENG(エンドグリン)
ヌクレオチド
Genbank受入番号AF035753
Genbankバージョン番号AF035753.1 GI:3452260
Genbank記録更新日時:Mar 10, 2010 06:36 PM
【0513】
ポリペプチド
Genbank受入番号AAC32802
Genbankバージョン番号AAC32802.1 GI:3452261
Genbank記録更新日時:Mar 10, 2010 06:36 PM
【0514】
相互参照
Rius C., et al Blood 92 (12), 4677-4690 (1998)
公式記号:ENG
【0515】
他の情報
他のエイリアス:RP11-228B15.2、CD105、END、HHT1、ORW、ORW1
他の称号:CD105抗原
【0516】
(87)アネキシンA1-ANXA1(アネキシンA1)
ヌクレオチド
Genbank受入番号X05908
Genbankバージョン番号X05908.1 GI:34387
Genbank記録更新日時:Feb 02, 2011 10:02 AM
【0517】
ポリペプチド
Genbank受入番号CCA29338
Genbankバージョン番号CCA29338.1 GI:34388
Genbank記録更新日時:Feb 02, 2011 10:02 AM
【0518】
相互参照
Wallner B.P., et al Nature 320 (6057), 77-81 (1986)
【0519】
他の情報
公式記号:ANXA1
他のエイリアス:RP11-71A24.1、ANX1、LPC1
他の称号:アネキシンI(リポコルチンI);アネキシン-1;カルパクチンII;カルパクチン-2;クロモビンディン-9;リポコルチンI;p35;ホスホリパーゼA2阻害タンパク質
【0520】
(88)V-CAM(CD106)-VCAM1(血管細胞接着分子1)
ヌクレオチド
Genbank受入番号M60335
Genbankバージョン番号M60335.1 GI:340193
Genbank記録更新日時:Jun 23, 2010 08:56 AM
【0521】
ポリペプチド
Genbank受入番号AAA61269
Genbankバージョン番号AAA61269.1 GI:340194
Genbank記録更新日時:Jun 23, 2010 08:56 AM
【0522】
相互参照
Hession C., et al J. Biol. Chem. 266 (11), 6682-6685 (1991)
【0523】
他の情報
公式記号VCAM1
他のエイリアス:CD106、INCAM-100
他の称号:CD106抗原;血管細胞接着タンパク質1
【0524】
(89)KAAG1(腎臓関連抗原1)
ヌクレオチド
Genbank受入番号NM_181337
Genbankバージョン番号NM_181337.3 GI:198278499
Genbank記録更新日時:Oct 06, 2016 01:36 AM
【0525】
ポリペプチド
Genbank受入番号NP_851854
Genbankバージョン番号NP_851854.1 GI:31044434
Genbank記録更新日時:Oct 06, 2016 01:36 AM
相互参照
Van den Eynde B.J., et al J Exp Med. 190 (12), 1793-1800 (1999)
【0526】
他の情報
公式記号:KAAG1
他のエイリアス:RU2アンチセンス遺伝子タンパク質、RU2AS
他の称号:n/a
【0527】
抗体
Alethia Biotherapeutics Inc.:AB-3A4-Tremblay GB., et al Cancer Res 2014;(74)(19 Supplement)666.
例えば、WO/2010/060186の配列番号74~90を参照。3A4抗体は、PCT/CA2012/00296にも開示されている。PCT/CA2009/001586は、さらなる抗KAAG1抗体を開示する。
【0528】
(90)メソテリン(MSLN)
ヌクレオチド
Genbank受入番号NM_013404
Genbankバージョン番号NM_013404.4 GI:293651531
Genbank記録更新日時:Feb 26, 2016 12:34 AM
【0529】
ポリペプチド
Genbank受入番号NP_037536
Genbankバージョン番号NP_037536.2 GI:53988380
Genbank記録更新日時:Feb 26, 2016 12:34 AM
【0530】
相互参照
Bayoglu I.V., et al Biomed Pharmacother, 70:190-195 (2015);Tozbikian G., et al PLoS One9 (12) (2014);Pastan I & Hassan R., Cancer Res 74 (11): 2907:2912 (2014);Creaney J., et al Dis Markers 2014:413946 (2014);Bostanci O., et al Dis Markers 2014:161954 (2014);Scholler N., et al Proc Natl Acad Sci USA. 96 (20):11531-6 (1999);Brinkmann U., et al Int J Cancer 71(4):638-44 (1997);Chang K. & Pastan I., Proc Natl Acad Sci USA. 93 (1):136-40 (1996);Kojima T., et al J Biol Chem 270 (37):21984-90 (1995);Yamaguchi N., et al J Biol Chem 269 (2):805-8 (1994)。
【0531】
他の情報
公式記号:MSLN
他のエイリアス:メソテリン
他の称号:CAK1抗原、巨核球増強因子、プレプロ巨核球増強因子、溶解性MPFメソテリン関連タンパク質
【0532】
抗体
Morphotek:アマツキシマブ(MORAb-009)-Hassan and Ho, Eur J Cancer 44(1):46-53 (2008);Ma J., et al J Biol Chem 287(40): 33123-33131 (2012)
【0533】
(91)DLK1
ヌクレオチド
Genbank受入番号NG_016863
Genbankバージョン番号NG_016863.2 GI:953768433
Genbank記録更新日時:Oct 9, 2016 01:28 AM
【0534】
ポリペプチド
Genbank受入番号P80370
Genbankバージョン番号P80370.3 GI:296439371
Genbank記録更新日時:Nov 7, 2016 10:21 PM
【0535】
相互参照
Laborda J., et al J Biol Chem 268 (6): 3817-3820 (1993);Lee YL., et al Biochim Biophys Acta 1261(2):223-32 (1995)。
【0536】
他の情報
公式記号:DLK1
他のエイリアス:DLK、FA1、ZOG、pG2、DLK-1、PREF1、デルタ1、Pref-1
他の称号:デルタ様1相同体、胎児抗原1、前脂肪細胞因子1、secredeltin、タンパク質デルタ相同体1、デルタ様非標準Notchリガンド1
【0537】
抗体
Livtech Inc-BA-1-3D
例えば、US9303086B2の配列番号35、40、45、69、73、77、81、85、及び89を参照。
【0538】
抗体配列
抗インテグリンαvβ6
RHAB6.2
QVQLVQSGSELKKPGASVKISCKASGFAFTDSYMHWVRQAPGQGLEWMGWIDPENGDTEYAPKFQGRFVFSLDTSVSTAYLQISSLKAEDTAVYYCTRGTPTAVPNLRGDLQVLAQKVAGPYPFDYWGQGTLVTVSS
【0539】
RHCB6.2
QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGYTFIDSYMHWVRQAPGQRLEWMGWIDPENGDTEYAPKFQGRVTITTDTSASTAYMELSSLRSEDTAVYYCARGTPTAVPNLRGDLQVLAQKVAGPYPFDYWGQGTLVTVSS
【0540】
RHF
QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGFNFIDSYMHWVRQAPGQRLEWMGWIDPENGDTEYAPKFQGRVTFTTDTSASTAYMELSSLRSEDTAVYYCNEGTPTGPYYFDYWGQGTLVTVSS
【0541】
RHFB6
QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGFNFIDSYMHWVRQAPGQRLEWMGWIDPENGDTEYAPKFQGRVTFTTDTSASTAYMELSSLRSEDTAVYYCNEGTPTAVPNLRGDLQVLAQKVAGPYYFDYWGQGTLVTVSS
【0542】
RHAY100bP
QVQLVQSGSELKKPGASVKISCKASGFAFTDSYMHWVRQAPGQGLEWMGWIDPENGDTEYAPKFQGRFVFSLDTSVSTAYLQISSLKAEDTAVYYCTRGTPTGPYPFDYWGQGTLVTVSS
【0543】
RKF
ENVLTQSPGTLSLSPGERATLSCSASSSVSYMHWFQQKPGQAPRLLIYSTSNLASGIPDRFSGSGSGTDFTLTISRLEPEDFAVYYCQQRSSYPLTFGGGTKVEIK
【0544】
RKFL36L50
ENVLTQSPGTLSLSPGERATLSCSASSSVSYMHWLQQKPGQAPRLLIYLTSNLASGIPDRFSGSGSGTDFTLTISRLEPEDFAVYYCQQRSSYPLTFGGGTKVEIK
【0545】
RKC
EIVLTQSPGTLSLSPGERATLSCSASSSVSYMHWFQQKPGQAPRLLIYSTSNLASGIPDRFSGSGSGTDFTLTISRLEPEDFAVYYCQQRSSYPLTFGGGTKVEIK
【0546】
抗CD33
CD33 Hum195 VH
QVQLVQSGAEVKKPGSSVKVSCKASGYTFTDYNMHWVRQAPGQGLEWIGYIYPYNGGTGYNQKFKSKATITADESTNTAYMELSSLRSEDTAVYYCARGRPAMDYWGQGTLVTVSS
【0547】
CD33 Hum195 VK
DIQMTQSPSSLSASVGDRVTITCRASESVDNYGISFMNWFQQKPGKAPKLLIYAASNQGSGVPSRFSGSGSGTDFTLTISSLQPDDFATYYCQQSKEVPWTFGQGTKVEIK
【0548】
抗CD19
CD19 B4表面再構成VH
QVQLVQPGAEVVKPGASVKLSCKTSGYTFTSNWMHWVKQRPGQGLEWIGEIDPSDSYTNYNQNFKGKAKLTVDKSTSTAYMEVSSLRSDDTAVYYCARGSNPYYYAMDYWGQGTSVTVSS
【0549】
CD19 B4表面再構成VK
EIVLTQSPAIMSASPGERVTMTCSASSGVNYMHWYQQKPGTSPRRWIYDTSKLASGVPARFSGSGSGTSYSLTISSMEPEDAATYYCHQRGSYTFGGGTKLEIK
【0550】
抗Her2
ハーセプチンVH鎖
EVQLVESGGGLVQPGGSLRLSCAASGFNIKDTYIHWVRQAPGKGLEWVARIYPTNGYTRYADSVKGRFTISADTSKNTAYLQMNSLRAEDTAVYYCSRWGGDGFYAMDYWGQGTLVTVSS
【0551】
ハーセプチンVL鎖
DIQMTQSPSSLSASVGDRVTITCRASQDVNTAVAWYQQKPGKAPKLLIYSASFLYSGVPSRFSGSRSGTDFTLTISSLQPEDFATYYCQQHYTTPPTFGQGTKVEIK
【0552】
抗CD25
シムレクトVK(バシリキシマブとしても知られる)
QIVSTQSPAIMSASPGEKVTMTCSASSSRSYMQWYQQKPGTSPKRWIYDTSKLASGVPARFSGSGSGTSYSLTISSMEAEDAATYYCHQRSSYTFGGGTKLEIK
【0553】
シムレクトVH
QLQQSGTVLARPGASVKMSCKASGYSFTRYWMHWIKQRPGQGLEWIGAIYPGNSDTSYNQKFEGKAKLTAVTSASTAYMELSSLTHEDSAVYYCSRDYGYYFDFWGQGTTLTVSS
【0554】
抗PSMA
脱免疫化VH‘1
EVQLVQSGPEVKKPGATVKISCKTSGYTFTEYTIHWVKQAPGKGLEWIGNINPNNGGTTYNQKFEDKATLTVDKSTDTAYMELSSLRSEDTAVYYCAAGWNFDYWGQGTLLTVSS
【0555】
脱免疫化VK‘1
DIQMTQSPSSLSTSVGDRVTLTCKASQDVGTAVDWYQQKPGPSPKLLIYWASTRHTGIPSRFSGSGSGTDFTLTISSLQPEDFADYYCQQYNSYPLTFGPGTKVDIK
【0556】
脱免疫化VH1‘5
EVKLVESGGGLVQPGGSMKLSCVASGFTFSNYWMNWVRQAPGKGLEWVAEIRSQSNNFATHYAESVKGRVTISRDDSKSIVYLQMNNLRAEDTGVYYCTRRWNNFWGQGTTVTVSS
【0557】
脱免疫化VH2‘5
EVKLVESGGGLVQPGGSLKLSCVASGFTFSNYWMNWVRQAPGKGLEWVAEIRSQSNNFATHYAESVKGRVTISRDDSKSIVYLQMNNLRAEDTAVYYCTRRWNNFWGQGTTVTVSS
【0558】
脱免疫化VH3‘5
EVQLVESGGGLVQPGGSLKLSCVASGFTFSNYWMNWVRQAPGKGLEWVAEIRSQSNNFATHYAESVKGRVTISRDDSKSIVYLQMNNLRAEDTAVYYCTRRWNNFWGQGTTVTVSS
【0559】
脱免疫化VH4‘5
EVQLVESGGGLVQPGGSLKLSCVASGFTFSNYWMNWVRQAPGKGLEWVAEIRSQSNNFATHYAESVKGRFTISRDDSKSIVYLQMNNLRAEDTAVYYCTRRWNNFWGQGTTVTVSS
【0560】
脱免疫化VK1‘5
NIVMTQFPSSMSASVGDRVTITCKASENVGTYVSWYQQKPDQSPKMLIYGASNRFTGVPDRFTGSGSATDFTLTISSLQTEDLADYYCGQSYTFPYTFGQGTKLEMK
【0561】
脱免疫化VK2‘5
NIVMTQFPSSMSASVGDRVTITCKASENVGTYVSWYQQKPDQSPKMLIYGASNRFTGVPDRFSGSGSGTDFTLTISSLQAEDLADYYCGQSYTFPYTFGQGTKLEIK
【0562】
脱免疫化VK3‘5
NIQMTQFPSAMSASVGDRVTITCKASENVGTYVSWYQQKPDQSPKMLIYGASNRFTGVPDRFSGSGSGTDFTLTISSLQAEDLADYYCGQSYTFPYTFGQGTKLEIK
【0563】
脱免疫化VK4‘5
NIQMTQFPSAMSASVGDRVTITCKASENVGTYVSWYQQKPDQSPKMLIYGASNRFTGVPDRFSGSGSGTDFTLTISSLQAEDEADYYCGQSYTFPYTFGQGTKLEIK
【0564】
脱免疫化VKDI‘5
NIVMTQFPKSMSASAGERMTLTCKASENVGTYVSWYQQKPTQSPKMLIYGASNRFTGVPDRFSGSGSGTDFILTISSVQAEDLVDYYCGQSYTFPYTFGGGTKLEMK
【0565】
脱免疫化VHDI‘5
EVKLEESGGGLVQPGGSMKISCVASGFTFSNYWMNWVRQSPEKGLEWVAEIRSQSNNFATHYAESVKGRVIISRDDSKSSVYLQMNSLRAEDTAVYYCTRRWNNFWGQGTTVTVSS
【0566】
ヒト化RHA‘5
EVQLVESGGGLVQPGGSLKLSCAASGFTFSNYWMNWVRQASGKGLEWVGEIRSQSNNFATHYAESVKGRFTISRDDSKNTAYLQMNSLKTEDTAVYYCTRRWNNFWGQGTTVTVSS
【0567】
ヒト化RHB‘5
EVKLVESGGGLVQPGGSLKLSCAASGFTFSNYWMNWVRQASGKGLEWVAEIRSQSNNFATHYAESVKGRVIISRDDSKNTVYLQMNSLRTEDTAVYYCTRRWNNFWGQGTTVTVSS
【0568】
ヒト化RHC‘5
EVQLVESGGGLVQPGGSLKLSCAASGFTFSNYWMNWVRQASGKGLEWVAEIRSQSNNFATHYAESVKGRVIISRDDSKNTVYLQMNSLRTEDTAVYYCTRRWNNFWGQGTTVTVSS
【0569】
ヒト化RHD‘5
EVKLVESGGGLVQPGGSLKLSCAASGFTFSNYWMNWVRQASGKGLEWVGEIRSQSNNFATHYAESVKGRVIISRDDSKNTVYLQMNSLRTEDTAVYYCTRRWNNFWGQGTTVTVSS
【0570】
ヒト化RHE‘5
EVKLVESGGGLVQPGGSLKLSCAASGFTFSNYWMNWVRQASGKGLEWVAEIRSQSNNFATHYAESVKGRFTISRDDSKNTVYLQMNSLRTEDTAVYYCTRRWNNFWGQGTTVTVSS
【0571】
ヒト化RHF‘5
EVKLVESGGGLVQPGGSLKLSCAASGFTFSNYWMNWVRQASGKGLEWVAEIRSQSNNFATHYAESVKGRVIISRDDSKNTAYLQMNSLRTEDTAVYYCTRRWNNFWGQGTTVTVSS
【0572】
ヒト化RHG‘5
EVKLVESGGGLVQPGGSLKLSCAASGFTFSNYWMNWVRQASGKGLEWVAEIRSQSNNFATHYAESVKGRVIISRDDSKNTAYLQMNSLRTEDTAVYYCTRRWNNFWGQGTTVTVSS
【0573】
ヒト化RKA‘5
DIQMTQSPSSVSASVGDRVTITCKASENVGTYVSWYQQKPGTAPKLLIYGASNRFTGVPSRFSGSGSATDFTLTINNLQPEDFATYYCGQSYTFPYTFGQGTKVEIK
【0574】
ヒト化RKB‘5
DIQMTQSPSSVSASVGDRVTITCKASENVGTYVSWYQQKPGTAPKLLIYGASNRFTGVPSRFSGSGSATDFTLTINNLQPEDFATYYCGQSYTFPYTFGQGTKVEIK
【0575】
ヒト化RKC‘5
DIQMTQSPSSVSASVGDRVTITCKASENVGTYVSWYQQKPGTAPKMLIYGASNRFTGVPSRFSGSGSATDFTLTINNLQPEDFATYYCGQSYTFPYTFGQGTKVEIK
【0576】
ヒト化RKD‘5
DIQMTQSPSSVSASVGDRVTITCKASENVGTYVSWYQQKPGTAPKMLIYGASNRFTGVPSRFSGSGSATDFTLTINNLQPEDFATYYCGQSYTFPYTFGQGTKVEIK
【0577】
ヒト化RKE‘5
NIVMTQSPSSVSASVGDRVTITCKASENVGTYVSWYQQKPGTAPKLLIYGASNRFTGVPDRFTGSGSATDFILTINNLQPEDFATYYCGQSYTFPYTFGQGTKVEIK
【0578】
ヒト化RKF‘5
NIVMTQSPSSVSASVGDRVTITCKASENVGTYVSWYQQKPGTAPKMLIYGASNRFTGVPSRFSGSGSATDFILTINNLQPEDFATYYCGQSYTFPYTFGQGTKVEIK
【0579】
ヒト化RKG‘5
NIVMTQSPSSVSASVGDRVTITCKASENVGTYVSWYQQKPGTAPKMLIYGASNRFTGVPDRFTGSGSATDFTLTINNLQPEDFATYYCGQSYTFPYTFGQGTKVEIK
【0580】
親抗体は、アルブミン結合ペプチド(ABP)配列を含む融合タンパク質であることも可能である(Dennis et al. (2002) ‘‘Albumin Binding As A General Strategy For Improving The Pharmacokinetics Of Proteins’’ J Biol Chem. 277:35035-35043;WO 01/45746)。本発明の抗体として、(i)Dennis et al (2002) J Biol Chem. 277:35035-35043の表III及び表IV、頁35038;(ii)US 2004/0001827の[0076];及び(iii)WO 01/45746の頁12~13に教示されるABP配列を持つ融合タンパク質が挙げられ、これらの教示は全て、本明細書中参照により援用される。
【0581】
細胞結合剤は、複合体として組み込まれる前、又は複合体の一部となった後のいずれかで、例えば細胞結合剤の検出又は精製を補助するために、標識することができる。標識として、ビオチン標識が可能である。別の実施形態において、細胞結合剤は、放射性同位体で標識することができる。
【0582】
実施形態

実施形態によっては、Xは、単結合である。
他の実施形態において、Xは、-CH2-である。
さらなる実施形態において、Xは、-C24-である。
【0583】
実施形態によっては、nは、1~4である。
【0584】
これらの実施形態のあるものにおいて、nは、1である。
これらの実施形態の他のものにおいて、nは、2である。
これらの実施形態のさらなるものにおいて、nは、4である。
【0585】
7
1つの実施形態において、R7は、メチルである。
別の実施形態において、R7は、フェニルである。
【0586】
2
C2とC3の間に二重結合がある場合、R2は、以下からなる群より選択される:
(a)C5-10アリール基、この基は、以下からなる群より選択される1つ又は複数の置換基により任意選択で置換される:ハロ、ニトロ、シアノ、エーテル、C1-7アルキル、C3-7ヘテロシクリル、及びビス-オキシ-C1-3アルキレン;
(b)C1-5飽和脂肪族アルキル;
(c)C3-6飽和シクロアルキル;
(d)
【化14】
、式中、R21、R22、及びR23はそれぞれ、独立して、H、C1-3飽和アルキル、C2-3アルケニル、C2-3アルキニル、及びシクロプロピルから選択され、ただし、R2基の炭素原子の合計数は、5以下である;
(e)
【化15】
、式中、R25a及びR25bのいずれか一方は、Hであり、他方は、以下から選択され:フェニル、このフェニルは、ハロ、メチル、メトキシから選択される基により任意選択で置換される;ピリジル;及びチオフェニル;ならびに
(f)
【化16】
、式中、R24は、以下から選択され:H;C1-3飽和アルキル;C2-3アルケニル;C2-3アルキニル;シクロプロピル;フェニル、このフェニルは、ハロ、メチル、メトキシから選択される基により任意選択で置換される;ピリジル;及びチオフェニル。
【0587】
2がC5-10アリール基である場合、この基は、C5-7アリール基であることが可能である。C5-7アリール基は、フェニル基又はC5-7ヘテロアリール基、例えば、フラニル、チオフェニル、及びピリジルが可能である。実施形態によっては、R2は、好ましくは、フェニルである。他の実施形態において、R12は、好ましくは、チオフェニル、例えば、チオフェン-2-イル及びチオフェン-3-イルである。
【0588】
2がC5-10アリール基である場合、この基は、C8-10アリール、例えば、キノリニル又はイソキノリニル基であることが可能である。キノリニル又はイソキノリニル基は、任意の利用可能な環位を通じてPBD核と結合することができる。例えば、キノリニルは、キノリン-2-イル、キノリン-3-イル、キノリン-4-イル、キノリン-5-イル、キノリン-6-イル、キノリン-7-イル、及びキノリン-8-イルが可能である。これらのうち、キノリン-3-イル及びキノリン-6-イルが好ましい場合がある。イソキノリニルは、イソキノリン-1-イル、イソキノリン-3-イル、イソキノリン-4-イル、イソキノリン-5-イル、イソキノリン-6-イル、イソキノリン-7-イル、及びイソキノリン-8-イルが可能である。これらのうち、イソキノリン-3-イル及びイソキノリン-6-イルが好ましい場合がある。
【0589】
2がC5-10アリール基である場合、この基は、任意の個数の置換基を有することができる。この基は、好ましくは、1~3つの置換基を有し、1つ及び2つであることがより好ましく、単一の置換基であることが特に好ましい。置換基は、任意の位置にあることができる。
【0590】
2がC5-7アリール基である場合、単一の置換基は、好ましくは、化合物の残部との結合に隣接していない環原子上にある、すなわち、この置換基は、好ましくは、化合物の残部との結合に対してβ位又はγ位にある。したがって、C5-7アリール基がフェニルである場合、置換基は、好ましくは、メタ位又はパラ位にあり、より好ましくは、パラ位にある。
【0591】
2がC8-10アリール基、例えば、キノリニル又はイソキノリニルである場合、この基は、キノリン又はイソキノリン環の任意の位置に任意の個数の置換基を有することができる。実施形態によっては、この基は、1つ、2つ、又は3つの置換基を有し、それらは、近位環及び遠位環の一方又は両方(置換基が複数の場合)に存在することができる。
【0592】
2がC5-10アリール基の場合のR2置換基
2がC5-10アリール基の場合のR2置換基がハロである場合、これは、好ましくは、F又はClであり、より好ましくはClである。
【0593】
2がC5-10アリール基の場合のR2置換基がエーテルである場合、これは、実施形態によっては、アルコキシ基、例えば、C1-7アルコキシ基(例えば、メトキシ、エトキシ)であることが可能であり、又は実施形態によっては、C5-7アリールオキシ基(例えば、フェノキシ、ピリジルオキシ、フラニルオキシ)であることが可能である。アルコキシ基は、それ自身が、置換、例えばアミノ基(例えば、ジメチルアミノ)によりさらに置換可能である。
【0594】
2がC5-10アリール基の場合のR2置換基がC1-7アルキルである場合、これは、好ましくは、C1-4アルキル基(例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチル)が可能である。
【0595】
2がC5-10アリール基の場合のR2置換基がC3-7ヘテロシクリルである場合、これは、実施形態によっては、C6窒素含有ヘテロシクリル基、例えば、モルホリノ、チオモルホリノ、ピペリジニル、ピペラジニルが可能である。これらの基は、窒素原子を介して、PBD部分の残部と結合することができる。これらの基は、例えば、C1-4アルキル基でさらに置換可能である。C6窒素含有ヘテロシクリル基がピペラジニルである場合、このさらなる置換基は、第二の窒素環原子上にあることが可能である。
【0596】
2がC5-10アリール基の場合のR2置換基がビス-オキシ-C1-3アルキレンである場合、これは、好ましくは、ビス-オキシ-メチレン又はビス-オキシ-エチレンである。
【0597】
2がC5-10アリール基の場合のR2置換基がエステルである場合、これは、好ましくは、メチルエステル又はエチルエステルである。
【0598】
2がC5-10アリール基である場合の特に好適な置換基として、メトキシ、エトキシ、フルオロ、クロロ、シアノ、ビス-オキシ-メチレン、メチルピペラジニル、モルホリノ、及びメチルチオフェニルが挙げられる。R2に特に好適な他の置換基は、ジメチルアミノプロピルオキシ及びカルボキシである。
【0599】
2がC5-10アリール基である場合の特に好適な置換R2基として、4-メトキシフェニル、3-メトキシフェニル、4-エトキシフェニル、3-エトキシフェニル、4-フルオロフェニル、4-クロロフェニル、3,4-ビスオキシメチレン-フェニル、4-メチルチオフェニル、4-シアノフェニル、4-フェノキシフェニル、キノリン-3-イル及びキノリン-6-イル、イソキノリン-3-イル及びイソキノリン-6-イル、2-チエニル、2-フラニル、メトキシナフチル、ならびにナフチルが挙げられるが、これらに限定されない。別の可能な置換R2基は、4-ニトロフェニルである。特に関心が持たれるR2基として、4-(4-メチルピペラジン-1-イル)フェニル及び3,4-ビスオキシメチレン-フェニルが挙げられる。
【0600】
2がC1-5飽和脂肪族アルキルである場合、R2は、メチル、エチル、プロピル、ブチル、又はペンチルが可能である。実施形態によっては、R2は、メチル、エチル、又はプロピル(n-ペンチル又はイソプロピル)が可能である。これらの実施形態のいくつかにおいて、R2は、メチルが可能である。他の実施形態において、R2は、ブチル又はペンチルが可能であり、それらは、直鎖の場合も分岐鎖の場合もある。
【0601】
2がC3-6飽和シクロアルキルである場合、R2は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、又はシクロヘキシルが可能である。実施形態によっては、R2は、シクロプロピルが可能である。
【0602】
2
【化17】
である場合、R21、R22、及びR23はそれぞれ、独立して、H、C1-3飽和アルキル、C2-3アルケニル、C2-3アルキニル、及びシクロプロピルから選択され、ただし、R2基の炭素原子の合計数は、5以下である。実施形態によっては、R2基の炭素原子の合計数は、4以下、又は3以下である。
【0603】
実施形態によっては、R21、R22、及びR23の1つはHであり、その他の2つの基は、H、C1-3飽和アルキル、C2-3アルケニル、C2-3アルキニル、及びシクロプロピルから選択される。
【0604】
他の実施形態において、R21、R22、及びR23のうち2つはHであり、その他の1つの基は、H、C1-3飽和アルキル、C2-3アルケニル、C2-3アルキニル、及びシクロプロピルから選択される。
【0605】
実施形態によっては、Hではない基は、メチル及びエチルから選択される。これらの実施形態のいくつかにおいて、Hではない基は、メチルである。
【0606】
実施形態によっては、R21は、Hである。
【0607】
実施形態によっては、R22は、Hである。
【0608】
実施形態によっては、R23は、Hである。
【0609】
実施形態によっては、R21及びR22は、Hである。
【0610】
実施形態によっては、R21及びR23は、Hである。
【0611】
実施形態によっては、R22及びR23は、Hである。
【0612】
特に関心が持たれるR2基は、以下のものである:
【化18】
【0613】
2
【化19】
である場合、R25a及びR25bの一方は、Hであり、他方は、以下から選択される:フェニル、このフェニルは、ハロ、メチル、メトキシから選択される基により任意選択で置換される;ピリジル;及びチオフェニル。実施形態によっては、Hではない基は、任意選択で置換されたフェニルである。フェニルの任意選択置換基が、ハロである場合、これは、好ましくは、フルオロである。実施形態によっては、フェニル基は、無置換である。
【0614】
2
【化20】
である場合、R24は、以下から選択される:H;C1-3飽和アルキル;C2-3アルケニル;C2-3アルキニル;シクロプロピル;フェニル、このフェニルは、ハロ、メチル、メトキシから選択される基により任意選択で置換される;ピリジル;及びチオフェニル。フェニルの任意選択置換基が、ハロである場合、これは、好ましくは、フルオロである。実施形態によっては、フェニル基は、無置換である。実施形態によっては、R24は、H、メチル、エチル、エテニル、及びエチニルから選択される。これらの実施形態のあるものにおいて、R24は、H及びメチルから選択される。
【0615】
C2とC3の間に単結合がある場合、
2は、
【化21】
であり、式中、R26a及びR26bは、独立して、H、F、C1-4飽和アルキル、C2-3アルケニル、これらアルキル及びアルケニル基は、C1-4アルキルアミド及びC1-4アルキルエステルから選択される基により任意選択で置換される、から選択されるか、又は、R26a及びR26bの一方がHである場合に、他方は、ニトリル及びC1-4アルキルエステルから選択される。
【0616】
実施形態によっては、R26a及びR26bは、両方ともHであることが好ましい。
【0617】
他の実施形態において、R26a及びR26bは、両方ともメチルであることが好ましい。
【0618】
さらなる実施形態において、好ましくは、R26a及びR26bの一方はHであり、かつ他方は、C1-4飽和アルキル、C2-3アルケニルから選択され、これらアルキル及びアルケニル基は、任意選択で置換される。これらさらなる実施形態において、Hではない基は、メチル及びエチルから選択されることがさらに好ましい場合がある。
【0619】
12
2に関する上記の優先事項は、R12にも等しく当てはまる。
【0620】
本発明の1つの実施形態において、DLは以下のものである。
【化22】
【0621】
薬物担持数
薬物担持数は、抗体、例えば抗体あたりのPBD薬物の平均数である。
【0622】
複合体形成反応からADCを調製する場合の抗体あたりの薬物の平均数は、従来手段、例えば、UV、逆相HPLC、HIC、質量分析法、ELISAアッセイ、及び電気泳動などにより特性決定可能である。pに関してADCの量的分布を求めることも可能である。ELISAにより、ADCの特定製剤におけるpの平均値を求めることができる(Hamblett et al (2004) Clin. Cancer Res. 10:7063-7070;Sanderson et al (2005) Clin. Cancer Res. 11:843-852)。しかしながら、p(薬物)値の分布を、抗体抗原結合及びELISAの検出限界により識別することはできない。同じく、抗体薬物複合体を検出するためのELISAアッセイは、薬物部分が抗体のどこに結合しているのか、例えば重鎖又は軽鎖断片なのか、あるいは特定のアミノ酸残基なのかを明らかにはしない。場合によっては、pがある特定の値である均一なADCを、薬物担持数が異なるADCから分離、精製、及び特性決定することは、逆相HPLC又は電気泳動などの手段により達成できる。そのような技法は、他の型の複合体にも応用可能である。
【0623】
本発明の抗体薬物複合体の場合、pは、抗体上の結合部位の個数、すなわち、アジド基の個数により制限される。例えば、抗体は、薬物リンカーを結合させることが可能なアジド基を1つ又は2つのみ有する場合がある。
【0624】
典型的には、複合体形成反応中に、理論上最大値よりも少ない個数の薬物部分が、抗体と複合体形成する。ADCの担持数(薬物/抗体比)は、複数の異なる様式で制御することができ、そのような様式として、以下が挙げられる:(i)抗体に対する薬物リンカー中間体(D-L)又はリンカー試薬のモル過剰量を制限する及び(ii)複合体形成反応時間及び温度を制限する。
【0625】
抗体の複数の求核又は求電子基が薬物-リンカー中間体と反応する、又はリンカー試薬と反応し続いて薬物部分試薬と反応する場合、得られる生成物は、抗体と結合した薬物部分が、例えば、1つ、2つ、3つなどの分布を有するADC化合物の混合物となる。ポリマー逆相(PLRP)及び疎水的相互作用(HIC)などの液体クロマトグラフィー法は、混合物中の化合物を薬物担持数値で分離することができる。単一の薬物担持数値(p)を持つADCの製剤を単離することが可能であるが、しかしながら、こうした単一の薬物担持数値のADCでもなお、異種混合物である場合がある。なぜなら、薬物部分は、リンカーを介して、抗体の異なる部位で結合している可能性があるからである。
【0626】
したがって、本発明の抗体薬物複合体組成物は、抗体薬物複合体化合物の混合物を含み、この混合物において、抗体は1つ又は複数のPBD薬物部分を有し、薬物部分は、様々なアミノ酸残基で抗体と結合している可能性がある。
【0627】
1つの実施形態において、1抗体あたりの二量体ピロロベンゾジアゼピン基の平均数は、1~8の範囲である。実施形態によっては、この範囲は、1~4、1~4、2~4、及び1~3から選択される。
【0628】
実施形態によっては、1抗体あたり1つ又は2つの二量体ピロロベンゾジアゼピン基が存在する。
【0629】
包含される他の形態
特に記載がない限り、これら置換基の周知のイオン、塩、溶媒和物、及び保護形も、上記に含まれる。例えば、カルボン酸(-COOH)についての言及は、アニオン(カルボキシラート)形(-COO-)、その塩又は溶媒和物、ならびに通常の保護形も含む。同様に、アミノ基についての言及は、プロトン化形(-N+HR12)、その塩又は溶媒和物、例えば、塩酸塩、ならびにアミノ基の通常の保護形も含む。同様に、ヒドロキシル基についての言及は、アニオン形(-O-)、その塩又は溶媒和物、ならびに通常の保護形も含む。
【0630】

活性化合物の相当する塩、例えば、薬学上許容される塩を調製、精製、及び/又は取り扱うことが、好都合である又は望ましい場合がある。薬学上許容される塩の例は、Berge, et al., J. Pharm. Sci., 66, 1-19 (1977)に記載される。
【0631】
例えば、化合物がアニオン性である、又はアニオンになることが可能な官能基(例えば、-COOHは、-COO-になることが可能)を有する場合、適切なカチオンで塩を形成することができる。適切な無機カチオンの例として、アルカリ金属イオン、例えば、Na+及びK+など、アルカリ土類カチオン、例えば、Ca2+及びMg2+など、ならびに他のカチオン、例えばAl+3などが挙げられるが、これらに限定されない。適切な有機カチオンの例として、アンモニウムイオン(すなわち、NH4 +)及び置換アンモニウムイオン(例えば、NH3+、NH22 +、NHR3 +、NR4 +)が挙げられるが、これらに限定されない。適切な置換アンモニウムイオンのいくつかの例として、以下に由来するものがある:エチルアミン、ジエチルアミン、ジシクロヘキシルアミン、トリエチルアミン、ブチルアミン、エチレンジアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、ピペラジン、ベンジルアミン、フェニルベンジルアミン、コリン、メグルミン、及びトロメタミン、ならびにアミノ酸、例えば、リシン及びアルギニンなど。一般的な第四級アンモニウムイオンの例として、N(CH34 +がある。
【0632】
化合物がカチオン性である、又はカチオンになることが可能な官能基(例えば、-NH2は、-NH3 +になることが可能)を有する場合、適切なアニオンで塩を形成することができる。適切な無機アニオンの例として、以下の無機酸に由来するものが挙げられるが、これらに限定されない:塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、亜硫酸、硝酸、亜硝酸、リン酸、及び亜リン酸。
【0633】
適切な有機アニオンの例として、以下の有機酸に由来するものが挙げられるが、これらに限定されない:2-アセチルオキシ安息香酸、酢酸、アスコルビン酸、アスパラギン酸、安息香酸、カンファースルホン酸、ケイ皮酸、クエン酸、エデト酸、エタンジスルホン酸、エタンスルホン酸、フマル酸、グルコヘプトン酸、グルコン酸、グルタミン酸、グリコール酸、ヒドロキシマレイン酸、ヒドロキシナフタレンカルボキン酸、イセチオン酸、乳酸、ラクトビオン酸、ラウリン酸、マレイン酸、リンゴ酸、メタンスルホン酸、ムチン酸、オレイン酸、シュウ酸、パルミチン酸、パモ酸、パントテン酸、フェニル酢酸、フェニルスルホン酸、プロピオン酸、ピルビン酸、サリチル酸、ステアリン酸、コハク酸、スルファニル酸、酒石酸、トルエンスルホン酸、トリフルオロ酢酸、及び吉草酸。適切な有機アニオンポリマーの例として、以下の酸ポリマーに由来するものが挙げられるが、これらに限定されない:タンニン酸、カルボキシメチルセルロース。
【0634】
溶媒和物
活性化合物の相当する溶媒和物を調製、精製、及び/又は取り扱うことが、好都合である又は望ましい場合がある。「溶媒和物」という用語は、本明細書中、従来の意味で使用され、溶質(例えば、活性化合物、活性化合物の塩)と溶媒の複合体を示す。溶媒が水である場合、溶媒和物は、都合よく、水和物、例えば、一水和物、二水和物、三水和物などと称することができる。
【0635】
本発明は、溶媒がPBD部分のイミン結合にまたがって付加した化合物を含む。溶媒が水又はアルコール(RAOH、式中、RAはC1-4アルキルである)場合のそのような化合物を下に示す:
【化23】
これらの形は、カルビノールアミン及びカルビノールアミンエーテル形のPBDと呼ぶことが可能である(上記のR10に関するセクションで記載のとおり)。これらの平衡のバランスは、化合物が見られるときの条件、ならびに部分自身の性質に依存する。
【0636】
これらの特定化合物は、例えば、凍結乾燥により、固体で単離することができる。
【0637】
異性体
本発明のある特定の化合物は、1つ又は複数の特定の幾何異性体、光学異性体、鏡像異性体、ジアステレオ異性体、エピ異性体、アトロプ異性体、立体異性体、互変異性体、配座異性体、又はアノマー異性体形で存在することが可能であり、そのような異性体形として、シス及びトランス形;E及びZ形;c、t、及びr形;エンド及びエキソ形;R、S、及びメソ形;D及びL形;d及びl形;(+)及び(-)形;ケト、エノール、及びエノラート形;シン及びアンチ形;シンクリナル及びアンチクリナル形;α及びβ形;アキシャル及びエカトリアル形;舟、いす、ねじれ、封筒、及び半いす形;ならびにそれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されず、本明細書中以下、まとめて「異性体」(又は異性体形)と称する。
【0638】
「キラル」という用語は、自らの鏡像パートナーと重ね合せることができない性質を持つ分子を示し、一方「アキラル」という用語は、自らの鏡像パートナーと重ね合せることができる分子を示す。
【0639】
「立体異性体」という用語は、同一の化学組成を有するが、原子又は基の空間配置に関して異なる化合物を示す。
【0640】
「ジアステレオマー」は、2つ以上の不斉中心を持ち、その分子が互いに相手の鏡像ではない立体異性体を示す。ジアステレオマーは、物性、例えば、融点、沸点、分光特性、及び反応性などが異なる。ジアステレオマーの混合物は、電気泳動及びクロマトグラフィーなどの高分解能分析手法で分離可能である。
【0641】
「鏡像異性体」は、互いに重ね合わせができない鏡像である化合物の2つの立体異性体を示す。
【0642】
本明細書中使用される立体化学の定義及び慣習は、概して、S. P. Parker, Ed., McGraw-Hill Dictionary of Chemical Terms (1984) McGraw-Hill Book Company, NewYork;及びEliel, E. and Wilen, S., ’’Stereochemistry of Organic Compounds’’, John Wiley & Sons, Inc., New York, 1994に従う。本発明の化合物は、不斉中心又はキラル中心を有する場合があり、したがって、異なる立体異性体形で存在する場合がある。本発明の化合物は、ジアステレオマー、鏡像異性体、及びアトロプ異性体をはじめとする、しかしこれらに限らない全ての立体異性体形、ならびにラセミ混合物などのそれらの混合物が、本発明の一部をなすものとする。多くの有機化合物は、光学活性形で存在する、すなわち、それらは、平面偏光の面を回転させる能力を有する。光学活性化合物の記載では、接頭語D及びL、又はR及びSを用いて、分子のキラル中心(複数可)についてその絶対配置を表す。接頭語d及びl又は(+)及び(-)は、その化合物による平面偏光の回転の方向を指定するために用いられ、(-)又はlは、化合物が左旋性であることを意味する。(+)又はdが先頭に付いた化合物は、右旋性である。所定の化学構造について、これらの立体異性体は、それらが互いに相手の鏡像であることを除いて、同一である。特定の1種類の立体異性体を鏡像異性体と称する場合もあり、そのような異性体の混合物は、鏡像異性体混合物と呼ばれる場合が多い。鏡像異性体の50:50混合物は、ラセミ混合物又はラセミ体と称し、これは、化学反応又はプロセスにおいて立体選択性又は立体特異性がなかった場合に生じる可能性がある。「ラセミ混合物」及び「ラセミ体」という用語は、2種の鏡像異性体種の等モル混合物を示し、これは光学活性がない。
【0643】
なお、以下の互変異性体形に関する記述を除き、「異性体」という用語が、本明細書中使用される場合、構造(structural)(又は構造(constitutional))異性体(すなわち、原子の空間配置だけというのでなく、原子間の接続が異なる異性体)は、具体的に除外される。例えば、メトキシ基、-OCH3についての記述は、その構造異性体であるヒドロキシメチル基、-CH2OHについての記述であると見なされることはない。同様に、ortho-クロロフェニルについての記述は、その構造異性体であるmeta-クロロフェニルについての記述であると見なされることはない。しかしながら、あるクラスの構造についての記述は、そのクラスの範疇に入る構造異性体形を含むことが十分可能である(例えば、C1-7アルキルは、n-プロピル及びiso-プロピルを含み;ブチルは、n-、iso-、sec-、及びtert-ブチルを含み;メトキシフェニルは、ortho-、meta-、及びpara-メトキシフェニルを含む)。
【0644】
上記の除外は、互変異性体形、例えば、ケト、エノール、及びエノラート形、例えば、以下の互変異性体対のような場合には関係しない:ケト/エノール(以下に図示する)、イミン/エナミン、アミド/イミノアルコール、アミジン/アミジン、ニトロソ/オキシム、チオケトン/エンチオール、N-ニトロソ/ヒドロキシアゾ、及びニトロ/aci-ニトロ。
【化24】
【0645】
「互変異性体」又は「互変異性体形」という用語は、低いエネルギー障壁を越えて相互変換可能な異なるエネルギーの構造異性体を示す。例えば、プロトン互変異性体(プロトトロピック互変異性体としても知られる)として、プロトンの移動を介した相互変換、例えば、ケト-エノール及びイミン-エナミン異性化が挙げられる。原子価互変異性体として、結合電子のあるものの再組織化による相互変換が挙げられる。
【0646】
なお、「異性体」という用語には、1つ又は複数の同位体置換を持つ化合物も、具体的に含まれる。例えば、Hは、任意の同位体形の可能性があり、そのような同位体形として、1H、2H(D)、及び3H(T)が挙げられる;Cは、任意の同位体形の可能性があり、そのような同位体形として、12C、13C、及び14Cが挙げられる;Oは、任意の同位体形の可能性があり、そのような同位体形として、16O及び18Oが挙げられる;などである。
【0647】
本発明の化合物に組み込むことが可能な同位体の例として、水素、炭素、窒素、酸素、リン、フッ素、及び塩素の同位体が挙げられ、例えば、2H(重水素、D)、3H(トリチウム)、11C、13C、14C、15N、18F、31P、32P、35S、36Cl、及び125Iなどであるが、これらに限定されない。本発明の化合物を様々な同位体で標識したもの、例えば、3H、13C、及び14Cなどの放射性同位元素が組み込まれているもの。そのような同位体標識した化合物は、代謝研究、反応速度研究、検出又は画像化技法、例えば、薬物若しくは基質の組織分布アッセイを含むポジトロン断層撮影法(PET)又は単光子放射断層撮影法(SPECT)において、あるいは患者の放射線治療において、有用である可能性がある。重水素で標識又は置換した本発明の治療化合物は、分布、代謝、及び排泄(ADME)に関連して、DMPK(薬物代謝及び薬物動態学)特性が改善されている可能性がある。重水素などより重い同位体への置換は、代謝安定性がより高まることに由来するある特定の治療上の利点、例えば、in vivo半減期の延長又は投薬必要量の減少など、をもたらす可能性がある。18F標識した化合物は、PET又はSPECT検査で有用である可能性がある。同位体標識した本発明の化合物及びそのプロドラッグは、一般に、非同位体標識試薬を容易に入手可能な同位体標識試薬に置き換えて、以下に記載されるスキーム又は実施例及び調製で開示される手順を行うことにより、調製可能である。さらに、より重い同位体、特に重水素(すなわち、2H又はD)に置き換えることは、代謝安定性がより高まることに由来するある特定の治療上の利点、例えば、in vivo半減期の延長又は投薬必要量の減少又は治療指標の改善など、をもたらす可能性がある。当然のことながらこの文脈における重水素は、置換基と見なされる。そのような重い同位体、特に重水素の濃度は、同位体濃縮係数により定義することが可能である。本発明の化合物において、特定の同位体として具体的に指定されていない任意の原子は、その原子の任意の安定同位体を表すことを意味する。
【0648】
特に記載がない限り、特定化合物についての記述は、こうした異性体形を全て、それらの(完全又は部分)ラセミ混合物及び他の混合物も含めて、包含する。こうした異性体形の調製方法(例えば、不斉合成)及び分離方法(例えば、分別結晶化及びクロマトグラフィー手段)は、当該分野で既知であるか、本明細書中教示される方法若しくは既知の方法を、既知の様式で適用することにより容易に得られる。
【0649】
生物活性
In vitro細胞増殖アッセイ
一般に、抗体薬物複合体(ADC)の細胞毒性又は細胞分裂阻害活性は、以下により測定される:受容体タンパク質、例えば、HER2を有する哺乳類細胞を、細胞培地中で、ADCの抗体と接触させる;細胞を、約6時間~約5日間の期間、培養する;そして、細胞生存度を測定する。細胞に基づくin vitroアッセイを用いて、生存度(増殖)、細胞毒性、及び本発明のADCのアポトーシス誘導(カスパーゼ活性)を測定する。
【0650】
抗体薬物複合体のin vitro力価は、細胞増殖アッセイにより測定可能である。CellTiter-Glo(登録商標)Luminescent Cell Viability Assayは、市販されているアッセイであり(Promega Corp., Madison, WI)、甲虫目ルシフェラーゼの組換え発現に基づく均一アッセイ方法である(米国特許第5583024号、同第5674713号、及び同第5700670号)。この細胞増殖アッセイは、代謝活性細胞の指標である存在するATPの定量に基づき、培養物中の生存細胞の個数を特定する(Crouch et al (1993) J. Immunol. Meth. 160:81-88;US 6602677)。CellTiter-Glo(登録商標)アッセイは、96ウェル形式で行われるので、自動高処理スクリーニング系(HTS)で行うことが可能である(Cree et al (1995) AntiCancer Drugs 6:398-404)。均一アッセイ手順は、血清添加した培地で培養された細胞に、単一試薬(CellTiter-Glo(登録商標)試薬)を直接加えることを含む。細胞洗浄、培地除去、及び複数のピペット工程を、必要としない。この系は、試薬を加え混合してから10分後には、384ウェル形式でわずか15細胞/ウェルでも検出することができる。細胞は、ADCで連続処理されている場合もあるし、処理された後ADCから分離される場合もある。一般に、手短に、すなわち3時間処理された細胞は、連続処理された細胞と同じ力価効果を示した。
【0651】
均一「添加混合測定」様式は、細胞溶解及び存在するATP量に比例した発光シグナルの発生をもたらす。ATPの量は、培養物中に存在する細胞数と直接比例する。CellTiter-Glo(登録商標)アッセイは、ルシフェラーゼ反応により生成する「グロー型」発光シグナルを生成し、このシグナルは、細胞型及び使用した培地に応じて、一般に5時間を超える半減期を有する。生存細胞数は、相対発光単位(RLU)に反映される。基質である甲虫ルシフェリンは、組換えホタルルシフェラーゼにより酸化的脱カルボン酸化され、これと同時にATPをAMPに変換し、光子を生成する。
【0652】
抗体薬物複合体のin vitro力価は、細胞毒性アッセイにより測定することもできる。培養した付着細胞を、PBSで洗い、トリプシンで脱離させ、10%FCSを含有する完全培地に希釈し、遠心し、新たな培地に再懸濁させ、血球計算器で計数する。浮遊液培養物は、直接計数する。計数に適した単分散細胞浮遊液は、繰り返し吸引により撹拌して細胞塊を壊す必要がある場合がある。
【0653】
細胞浮遊液を、所望の播種密度に希釈し、黒色96ウェルプレートに分注する(1ウェルあたり100μl)。付着細胞株のプレートは、一晩インキュベートして、付着させる。浮遊細胞培養物は、播種の日に使用することができる。
【0654】
ADC貯蔵原液(20μg/ml)(1ml)は、適切な細胞培養液で作成する。ADC原液の系列10倍希釈は、15ml遠心管で、系列的に100μlを細胞培養液900μlに移すことにより作成する。
【0655】
96ウェル黒色プレート中、4つの複製ウェルのそれぞれに各ADC希釈濃度(100μl)を分注する。そこにはあらかじめ細胞浮遊液(100μl)が播種してあり、その結果、最終体積は200μlになる。対照ウェルには、細胞培養液(100μl)を入れる。
【0656】
細胞株の倍加時間が30時間より長い場合、ADCインキュベーションは5日間とし、それ以外は、4日間のインキュベーションを行う。
【0657】
インキュベーション期間終了時、アラマーブルーアッセイで細胞生存度を評価する。アラマーブルー(Invitrogen)を、プレート全体にわたって分注し(1ウェルあたり20μl)、4時間インキュベートする。アラマーブルー蛍光を、Varioskanフラッシュプレートリーダーで、励起570nm、発光585nmで測定する。対照ウェルの平均蛍光に対するADC処理ウェルの平均蛍光から、細胞生存パーセンテージを計算する。
【0658】
In vivo有効性
本発明の抗体薬物複合体(ADC)のin vivo有効性は、マウスで腫瘍異種移植試験を行うことにより測定可能である。例えば、本発明の抗HER2 ADCのin vivo有効性は、高発現HER2遺伝子導入外植マウスモデルにより測定可能である。同種移植片を、ハーセプチン(登録商標)治療が無効、又はほとんど無効のFo5 mmtv遺伝子導入マウスから増殖させる。対象を、ある特定用量レベルのADC(mg/kg)及びPBD薬物曝露(μg/m2);ならびに偽薬バッファー対照(ビヒクル)で1回処置し、2週間又はそれ以上かけてモニタリングし、腫瘍倍加時間、細胞殺傷のlog、及び腫瘍縮小を測定する。
【0659】
用途
本発明の複合体は、標的部位にPBD化合物を提供するために用いることができる。
【0660】
標的部位は、好ましくは、増殖細胞集団である。抗体は、増殖細胞集団に存在する抗原に対する抗体である。
【0661】
1つの実施形態において、抗原は、非増殖性細胞集団に、存在しない、又は存在しても、増殖細胞集団、例えば、腫瘍細胞集団に存在する抗原の量に比べて低下したレベルである。
【0662】
標的部位で、リンカーは、化合物RelAを放出するように、切断される可能性がある。すなわち、複合体は、標的部位に化合物RelAを選択的に提供するために用いることができる。
【0663】
リンカーは、標的部位に存在する酵素により切断可能である。
【0664】
標的部位は、in vitro、in vivo、又はex vivoの場合がある。
【0665】
本発明の抗体薬物複合体(ADC)化合物として、抗癌活性に関する有用性を持つものが挙げられる。詳細には、本化合物として、PBD薬物部分、すなわち毒素と、複合体形成した、すなわち、リンカーにより毒素と共有結合した抗体が挙げられる。PBD薬物が抗体と複合体形成していない場合、その薬物は、細胞毒性効果を有する。すなわち、PBD薬物部分の生物活性は、抗体と複合体形成することにより調節される。本発明の抗体薬物複合体(ADC)は、有効量の細胞毒性剤を腫瘍組織に選択的に送達し、それにより、より高い選択性を、すなわちより低い有効量を達成することが可能である。
【0666】
すなわち、1つの態様において、本発明は、治療に使用するための、本明細書中記載されるとおりの複合体化合物を提供する。
【0667】
さらなる態様において、同じく提供されるのは、増殖性疾患の治療に使用するための、本明細書中記載されるとおりの複合体化合物である。本発明の第二の態様は、増殖性疾患の治療用医薬の製造における複合体化合物の使用を提供する。
【0668】
当業者なら、候補の複合体が任意の特定細胞型について増殖性症状を治療するかどうかを、容易に決定することができる。例えば、特定化合物により提供される活性を査定するのに都合良く用いることができるアッセイを、以下の実施例で記載する。
【0669】
「増殖性疾患」という用語は、in vitroであるかin vivoであるかに関わらず、望ましくない過剰な又は異常細胞の望ましくない又は制御不能な細胞増殖、例えば、腫瘍性又は過形成増殖に関する。
【0670】
増殖性症状の例として、良性、前悪性、及び悪性細胞増殖が挙げられるがこれらに限定されず、そのような細胞増殖として、新生物及び腫瘍(例えば、組織球腫、神経膠腫、星細胞腫、骨腫)、癌(例えば、肺癌、小細胞肺癌、消化器癌、腸癌、結腸癌、乳癌、卵巣癌、前立腺癌、精巣癌、肝臓癌、腎臓癌、膀胱癌、膵臓癌、脳癌、肉腫、骨肉腫、カポジ肉腫、黒色腫)、リンパ腫、白血病、乾癬、骨疾患、線維増殖性障害(例えば、結合組織のもの)、及び粥状動脈硬化が挙げられるがこれらに限定されない。特に関心が持たれる癌として、白血病及び卵巣癌が挙げられるがこれらに限定されない。
【0671】
任意の型の細胞を処置することが可能であり、そのような細胞として、肺、消化管(例えば、腸、結腸を含む)、乳房(乳腺)、卵巣、前立腺、肝臓(肝性)、腎臓(腎性)、膀胱、膵臓、脳、及び皮膚が挙げられるがこれらに限定されない。
【0672】
本発明の抗体薬物複合体(ADC)は、様々な疾患又は障害、例えば、腫瘍抗原の過剰発現を特徴とするものの治療に使用される場合があることが企図される。症状又は過剰増殖障害の例として、良性又は悪性腫瘍;白血病、血液系悪性腫瘍、及びリンパ系悪性腫瘍が挙げられる。他のものとして、神経性障害、グリア細胞障害、星状細胞障害、視床下部障害、腺性障害、マクロファージ障害、上皮障害、間質性障害、胞胚腔障害、炎症性障害、血管原性障害、及び自己免疫障害を含む免疫障害が挙げられる。
【0673】
一般に、治療対象となる疾患又は障害は、癌などの過剰増殖疾患である。本明細書中、治療対象となる癌の例として、細胞腫、リンパ腫、芽細胞腫、肉腫、及び白血病又はリンパ系悪性腫瘍が挙げられるが、これらに限定されない。こうした癌のより詳細な例として、扁平細胞癌(例えば、扁平上皮癌)、肺癌(小細胞肺癌、非小細胞肺癌、肺腺癌、及び肺扁平上皮癌を含む)、腹膜癌、肝細胞癌、消化器癌を含む胃(gastric)又は胃(stomach)癌、膵癌、神経膠芽細胞腫、子宮頸癌、卵巣癌、肝臓癌、膀胱癌、肝細胞癌、乳癌、結腸癌、直腸癌、結腸直腸癌、子宮内膜又は子宮癌、唾液腺癌、腎臓又は腎性癌、前立腺癌、外陰癌、甲状腺癌、肝性癌、肛門癌、陰茎癌、ならびに頭頚部癌が挙げられる。
【0674】
治療にADC化合物を使用する場合がある自己免疫疾患として、リウマチ障害(例えば、関節リウマチ、シェーグレン症候群、強皮症、SLE及びループス腎炎などのループス、多発性筋炎/皮膚筋炎、低温型グロブリン血症、抗リン脂質抗体症候群、及び乾癬性関節炎など)、変形性関節炎、自己免疫性消化管及び肝臓障害(例えば、炎症性腸疾患(例えば、潰瘍性大腸炎及びクローン病など)、自己免疫性胃炎及び悪性貧血、自己免疫性肝炎、原発性胆汁性肝硬変、原発性硬化性胆管炎、ならびにセリアック病など)、血管炎(例えば、チャーグ・ストラウス血管炎、ウェゲナー肉芽腫症、及び多発性動脈炎をはじめとするANCA関連血管炎など)、自己免疫性神経障害(例えば、多発性硬化症、眼球クローヌス・ミオクローヌス運動失調、重症筋無力症、視神経脊髄炎、パーキンソン病、アルツハイマー病、及び自己免疫性多発ニューロパチーなど)、腎性障害(例えば、糸球体腎炎、グッドパスチャー症候群、及びベルジェ病など)、自己免疫性皮膚障害(例えば、乾癬、蕁麻疹(urticaria)、蕁麻疹(hives)、尋常性天疱瘡、水疱性類天疱瘡、及び皮膚エリテマトーデスなど)、血液障害(例えば、血小板減少性紫斑病、血栓性血小板減少性紫斑病、輸血後紫斑病、及び自己免疫性溶血性貧血など)、粥状動脈硬化、ぶどう膜炎、自己免疫性聴覚障害(例えば、内耳疾患及び難聴など)、ベーチェット病、レイノー病、臓器移植、ならびに自己免疫性内分泌障害(例えば、糖尿病関連自己免疫疾患、例えば、インスリン依存性糖尿病(IDDM)、アジソン病、及び自己免疫性甲状腺疾患(例えば、グレーブス病及び甲状腺炎)など)が挙げられる。そのような疾患のより好ましいものとして、例えば、関節リウマチ、潰瘍性大腸炎、ANCA関連血管炎、ループス、多発性硬化症、シェーグレン症候群、グレーブス病、IDDM、悪性貧血、甲状腺炎、及び糸球体腎炎が挙げられる。
【0675】
治療方法
本発明の複合体は、治療方法において使用可能である。同じく提供されるのは、治療方法であり、本方法は、治療を必要としている対象に、治療上有効量の本発明の複合体化合物を投与することを含む。「治療上有効量」という用語は、患者に対して有益性を示すのに十分な量である。そのような有益性は、少なくとも1種の症候の少なくとも寛解である場合がある。投与される実際量、ならびに投与の速度及び時間経過は、治療されるものの性質及び重篤度に依存することになる。治療の処方、例えば、投薬量の決定は、一般開業医及び他の医療医師の担当範囲に含まれる。
【0676】
本発明の化合物は、単独で投与することも、他の治療と併用することも可能であり、併用する場合は、治療対象となる症状に応じて同時又は順次いずれかである。治療及び療法の例として、化学療法(例えば、化学療法剤などの薬物をはじめとする活性作用剤の投与);手術;及び放射線療法が挙げられるが、これらに限定されない。
【0677】
「化学療法薬」とは、作用機序に関わらず、癌の治療に有用な化学合成物質である。化学療法薬のクラスとして、以下が挙げられるが、これらに限定されない:アルキル化剤、代謝拮抗剤、紡錘体毒植物アルカロイド、細胞毒性/抗腫瘍抗生物質、トポイソメラーゼ阻害剤、抗体、光増感剤、及びキナーゼ阻害剤。化学療法薬として、「標的治療」及び従来の化学療法に使用される化合物が挙げられる。
【0678】
化学療法薬の例として、以下が挙げられる:エルロチニブ(タルセバ(登録商標)、Genentech/OSI Pharm.)、ドセタキセル(タキソテール(登録商標)、Sanofi-Aventis)、5-FU(フルオロウラシル、5-フルオロウラシル、CAS No.51-21-8)、ゲムシタビン(ジェムザール(登録商標)、Lilly)、PD-0325901(CAS No.391210-10-9、Pfizer)、シスプラチン(cis-ジアミン、ジクロロ白金(II)、CAS No.15663-27-1)、カルボプラチン(CAS No.41575-94-4)、パクリタキセル(タキソール(登録商標)、Bristol-Myers Squibb Oncology、Princeton、N.J.)、トラスツズマブ(ハーセプチン(登録商標)、Genentech)、テモゾロミド(4-メチル-5-オキソ-2,3,4,6,8-ペンタアザビシクロ[4.3.0]ノナ-2,7,9-トリエン-9-カルボキサミド、CAS No.85622-93-1、テモダール(TEMODAR)(登録商標)、テモダール(TEMODAL)(登録商標)、Schering Plough)、タモキシフェン((Z)-2-[4-(1,2-ジフェニルブタ-1-エニル)フェノキシ]-N,N-ジメチルエタンアミン、ノルバデックス(登録商標)、ISTUBAL(登録商標)、VALODEX(登録商標))、及びドキソルビシン(アドリアマイシン(登録商標))、Akti-1/2、HPPD、及びラパマイシン。
化学療法薬のさらなる例として、以下が挙げられる:オキサリプラチン(エロキサチン(ELOXATIN)(登録商標)、Sanofi)、ボルテゾミブ(ベルケイド(登録商標)、Millennium Pharm.)、スーテント(スニチニブ(登録商標)、SU11248、Pfizer)、レトロゾール(フェマーラ(登録商標)、Novartis)、イマチニブメシル酸塩(グリベック(登録商標)、Novartis)、XL-518(MEK阻害剤、Exelixis、WO 2007/044515)、ARRY-886(MEK阻害剤、AZD6244、Array BioPharma、Astra Zeneca)、SF-1126(PI3K阻害剤、Semafore Pharmaceuticals)、BEZ-235(PI3K阻害剤、Novartis)、XL-147(PI3K阻害剤、Exelixis)、PTK787/ZK222584(Novartis)、フルベストラント(フェソロデックス(登録商標)、AstraZeneca)、ロイコボリン(フォリン酸)、ラパマイシン(シロリムス、ラパミューン(登録商標)、Wyeth)、ラパチニブ(TYKERB(登録商標)、GSK572016、Glaxo Smith Kline)、ロナファルニブ(SARASAR(商標)、SCH66336、Schering Plough)、ソラフェニブ(ネクサバール(登録商標)、BAY43-9006、Bayer Labs)、ゲフィチニブ(イレッサ(登録商標)、AstraZeneca)、イリノテカン(カンプトサール(CAMPTOSAR)(登録商標)、CPT-11、Pfizer)、チピファルニブ(ザルネストラ(ZARNESTRA)(商標)、Johnson & Johnson)、アブラキサン(商標)(クレモホールを含まない)、すなわちパクリタキセルのアルブミン改変ナノ粒子製剤(American Pharmaceutical Partners、Schaumberg、Il)、バンデタニブ(rINN、ZD6474、ザクティマ(ZACTIMA)(登録商標)、AstraZeneca)、クロラムブシル、AG1478、AG1571(SU5271;Sugen)、テムシロリムス(トーリセル(登録商標)、Wyeth)、パゾパニブ(GlaxoSmithKline)、カンホスファミド(TELCYTA(登録商標)、Telik)、チオテパ及びシクロホスファミド(シトキサン(登録商標)、NEOSAR(登録商標));スルホン酸アルキル、例えば、ブスルファン、インプロスルファン、及びピポスルファンなど;アジリジン、例えば、benzodopa、カルボコン、meturedopa、及びuredopaなど;エチレンイミン及びメチラメラミン(methylamelamine)、例えばアルトレタミン、トリエチレンメラミン、トリエチレンホスホルアミド、トリエチレンチオホスホルアミド、及びトリメチロメラミンなど;アセトゲニン(特に、ブラタシン及びブラタシノン(bullatacinone));カンプトテシン(合成類似体トポテカンを含む);ブリオスタチン;callystatin;CC-1065(その合成類似体であるアドゼレシン、カルゼレシン、及びビゼレシンを含む);クリプトフィシン(特に、クリプトフィシン1及びクリプトフィシン8);ドラスタチン;ディオカルマイシン(合成類似体である、KW-2189及びCB1-TM1を含む);エリュテロビン;パンクラチスタチン;サルコジクチイン;スポンギスタチン;ナイトロジェンマスタード、例えば、クロラムブシル、クロルナファジン、クロロホスファミド、エストラムスチン、イホスファミド、メクロレタミン、メクロレタミンオキシド塩酸塩、メルファラン、ノブエンビキン、フェネステリン、プレドニムスチン、トロフォスファミド、ウラシルマスタードなど;ニトロソ尿素、例えば、カルムスチン、クロロゾトシン、ホテムスチン、ロムスチン、ニムスチン、及びラニムスチンなど;抗生物質、例えば、エンジイン抗生物質など(例えば、カリチアマイシン、カリチアマイシンガンマ1I、カリチアマイシンオメガI1(Angew Chem. Intl. Ed. Engl. (1994) 33:183-186);ジネマイシン、ジネマイシンA;ビスホスホナート、例えば、クロドロネートなど;エスペラマイシン;ならびにネオカルジノスタチン発色団及び関連する色素タンパク質エンジイン抗生物質発色団など)、アクラシノマイシン、アクチノマイシン、アントラマイシン、アザセリン、ブレオマイシン、カクチノマイシン、カラビシン(carabicin)、カルミノマイシン、カルジノフィリン、クロモマイシン、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、デトルビシン、6-ジアザ-5-オキソ-L-ノルロイシン、モルホリノ-ドキソルビシン、シアノモルホリノ-ドキソルビシン、2-ピロリノ-ドキソルビシン、及びデオキシドキソルビシン)、エピルビシン、エソルビシン、イダルビシン、ネモルビシン、マルセロマイシン、マイトマイシン、例えばマイトマイシンCなど、ミコフェノール酸、ノガラマイシン、オリボマイシン、ペプロマイシン、ポルフィロマイシン、ピューロマイシン、クエラマイシン、ロドルビシン(rodorubicin)、ストレプトニグリン、ストレプトゾシン、ツベルシジン、ウベニメックス、ジノスタチン、ゾルビシン;抗代謝産物、例えば、メトトレキセート及び5-フルオロウラシル(5-FU)など;葉酸類似体、例えば、デノプテリン、メトトレキセート、プテロプテリン(pteropterin)、トリメトレキセートなど;プリン類似体、例えば、フルダラビン、6-メルカプトプリン、チアミプリン、チオグアニンなど;ピリミジン類似体、例えば、アンシタビン、アザシチジン、6-アザウリジン、カルモフル、シタラビン、ジデオキシウリジン、ドキシフルリジン、エノシタビン、フロクスウリジンなど;アンドロゲン、例えば、カルステロン、ドロモスタノロンプロピオン酸塩、エピチオスタノール、メピチオスタン、テストラクトンなど;抗副腎皮質薬、例えば、アミノグルテチミド、ミトタン、トリロスタン;葉酸補充剤、例えば、フォリン酸など;アセグラトン;アルドホスファミドグリコシド;アミノレブリン酸;エニルウラシル;アムサクリン;ベストラブシル;ビサントレン;エダトレキサート;デフォファミン(defofamine);デメコルチン;ジアジコン;エルフォルニチン(eflornithine);エリプチニウム酢酸塩(elliptinium acetate);エポシロン;エトグルシド;硝酸ガリウム;ヒドロキシ尿素;レンチナン;ロニダミン(lonidainine);マイタンシノイド、例えば、マイタンシン及びアンサミトシンなど;ミトグアゾン;ミトキサントロン;モピダモール;ニトラエリン(nitraerine);ペントスタチン;フェナメット;ピラルビシン;ロソキサントロン;ポドフィリン酸;2-エチルヒドラジド;プロカルバジン;PSK(登録商標)多糖複合体(JHS Natural Products、Eugene、OR);ラゾキサン;リゾキシン;シゾフィラン;スピロゲルマニウム;テヌアゾン酸;トリアジコン;2,2’,2’’-トリクロロトリエチルアミン;トリコテンセン(特に、T-2トキシン、ベラクリン(verracurin)A、ロリジンA、及びアングイジン);ウレタン;ビンデシン;ダカルバジン;マンノムスチン;ミトブロニトール;ミトラクトール;ピポブロマン;ガシトシン(gacytosine);アラビノシド(「Ara-C」);シクロホスファミド;チオテパ;6-チオグアニン;メルカプトプリン;メトトレキセート;白金類似体、例えば、シスプラチン及びカルボプラチンなど;ビンブラスチン;エトポシド(VP-16);イホスファミド;ミトキサントロン;ビンクリスチン;ビノレルビン(ナベルビン(登録商標));ノバントロン;テニポシド;エダトレキサート;ダウノマイシン;アミノプテリン;カペシタビン(ゼローダ(登録商標)、Roche);イバンドロネート;CPT-11;トポイソメラーゼ阻害剤RFS2000;ジフルオロメチルオルニチン(DMFO);レチノイド、例えば、レチノイン酸など;ならびに上記のいずれかのものの薬学上許容される塩、酸、及び誘導体。
【0679】
同じく「化学療法薬」の定義に含まれるのは、以下のものである:(i)腫瘍に対するホルモン作用を調節又は阻害するように作用する抗ホルモン剤、例えば、抗エストロゲン薬及び選択的エストロゲン受容体修飾薬(SERM)など、そのような抗ホルモン剤として、例えば、タモキシフェン(ノルバデックス(登録商標);タモキシフェンクエン酸塩を含む)、ラロキシフェン、ドロロキシフェン、4-ヒドロキシタモキシフェン、トリオキシフェン、ケオキシフェン、LY117018、オナプリストン、及びフェアストン(登録商標)(トレミフェンクエン酸塩)などが挙げられる;(ii)副腎でのエストロゲン産生を調節する酵素、アロマターゼを阻害する、アロマターゼ阻害剤、例えば、4(5)-イミダゾール、アミノグルテチミド、MEGASE(登録商標)(酢酸メゲストロール)、アロマシン(登録商標)(エキセメスタン;Pfizer)、ホルメスタン、ファドロゾール、RIVISOR(登録商標)(ボロゾール)、フェマーラ(登録商標)(レトロゾール;Novartis)、及びアリミデックス(登録商標)(アナストロゾール;AstraZeneca)など;(iii)抗アンドロゲン剤、例えば、フルタミド、ニルタミド、ビカルタミド、ロイプロリド、及びゴセレリンなど;ならびに、トロキサシタビン(1,3-ジオキソランヌクレオシドシトシン類似体);(iv)タンパク質キナーゼ阻害剤、例えば、MEK阻害剤(WO 2007/044515);(v)脂質キナーゼ阻害剤;(vi)アンチセンスオリゴヌクレオチド、特に、異所細胞増殖に関係付けられるシグナル伝達経路における遺伝子発現を阻害するもの、例えば、PKC-アルファ、Raf、及びH-Ras、例えば、オブリメルセン(ゲナセンス(登録商標)、Genta Inc.)など;(vii)リボザイム、例えば、VEGF発現阻害剤(例えば、ANGIOZYME(登録商標))など、及びHER2発現阻害剤;(viii)ワクチン、例えば、遺伝子治療ワクチン、例えば、アロベクチン(登録商標)、LEUVECTIN(登録商標)、及びVAXID(登録商標)など;PROLEUKIN(登録商標)rIL-2;トポイソメラーゼ1阻害剤、例えば、ルルトテカン(登録商標)など;アバレリックス(登録商標)rmRH;(ix)血管新生阻害剤、例えば、ベバシズマブ(アバスチン(登録商標)、Genentech);ならびに上記のいずれかのものの薬学上許容される塩、酸、及び誘導体。
同じく「化学療法薬」の定義に含まれるのは、治療用抗体、例えば、アレムツズマブ(キャンパス)、ベバシズマブ(アバスチン(登録商標)、Genentech);セツキシマブ(アービタックス(登録商標)、Imclone);パニツムマブ(ベクティビックス(登録商標)、Amgen)、リツキシマブ(リツキサン(登録商標)、Genentech/Biogen Idec)、オファツムマブ(アーゼラ(登録商標)、GSK)、ペルツズマブ(パージェタ(商標)、OMNITARG(商標)、2C4、Genentech)、トラスツズマブ(ハーセプチン(登録商標)、Genentech)、トシツモマブ(ベキサール、Corixia)、及び抗体薬物複合体である、ゲムツズマブオゾガマイシン(マイロターグ(登録商標)、Wyeth)などである。
【0680】
本発明の複合体と組み合わせて化学療法薬としての治療可能性を持つヒト化モノクローナル抗体として、以下が挙げられる:アレムツズマブ、アポリズマブ、アセリズマブ(aselizumab)、アトリズマブ、バピノイズマブ、ベバシズマブ、ビバツズマブメルタンシン(bivatuzumab mertansine)、カンツズマブメルタンシン、セデリズマブ、セルトリズマブペゴール、シドフシツズマブ(cidfusituzumab)、シドツズマブ(cidtuzumab)、ダクリズマブ、エクリズマブ、エファリズマブ、エプラツズマブ、エルリズマブ、フェルビズマブ、フォントリズマブ、ゲムツズマブオゾガマイシン、イノツズマブオゾガマイシン、イピリムマブ、ラベツズマブ、リンツズマブ、マツズマブ、メポリズマブ、モタビズマブ、モダビズマブ、ナタリズマブ、ニモツズマブ、ノロビズマブ(nolovizumab)、ヌマビズマブ(numavizumab)、オクレリズマブ、オマリズマブ、パリビズマブ、パスコリズマブ、ペクフシツズマブ(pecfusituzumab)、ペクツズマブ(pectuzumab)、ペルツズマブ、ペキセリズマブ、ラリビズマブ(ralivizumab)、ラニビズマブ、レスリビズマブ(reslivizumab)、レスリズマブ、レシビズマブ(resyvizumab)、ロベリズマブ、ルプリズマブ、シブロツマブ(sibrotuzumab)、シプリズマブ、ソンツズマズ(sontuzumab)、タカツズマブテトラキセタン、タドシズマブ、タリズマブ、テフィバズマブ、トシリズマブ、トラリズマブ、トラスツズマブ、ツコツズマブセルモロイキン(tucotuzumab celmoleukin)、ツクシツズマブ、オマリズマブ、ウルトキサズマブ、及びビジリズマブ。
【0681】
本発明による、及び本発明に従った使用のための医薬組成物は、活性成分、すなわち複合体化合物の他に、薬学上許容される賦形剤、キャリア、緩衝剤、安定化剤、又は当業者に周知の他の材料を含むことができる。そのような材料は、無毒でなければならず、また、活性成分の効力に干渉してはならない。キャリア又は他の材料の正確な性質は、投与経路に依存することになり、投与経路は、経口又は注射、例えば、皮膚、皮下、若しくは静脈内注射による場合がある。
【0682】
経口投与用の医薬組成物は、錠剤、カプセル剤、散剤、又は液剤の形状をしている場合がある。錠剤は、固形キャリア又はアジュバントを含むことができる。液状医薬組成物は、一般に、水、石油、動物油若しくは植物油、鉱物油、又は合成油などの液状キャリアを含む。生理食塩水溶液、ブドウ糖若しくは他の糖溶液、又はエチレングリコール、プロピレングリコール、若しくはポリエチレングリコールなどのグリコールを含ませることができる。カプセル剤は、ゼラチンなどの固形キャリアを含むことができる。
【0683】
静脈内、皮膚、若しくは皮下注射、又は患部への注射用の場合、活性成分は、非経口で許容可能な水性液剤の形状をとることになり、この液剤は、パイロジェンを含まず、かつ適切なpH、等張性、及び安定性を有する。当業者なら、例えば、塩化ナトリウム注射液、リンゲル注射液、乳酸リンゲル注射液などの等張性ビヒクルを用いて、適切な液剤を調製することが十分可能である。保存剤、安定化剤、緩衝剤、抗酸化剤、及び/又は他の添加剤を、必要に応じて含ませることができる。
【0684】
配合物
複合体化合物は、単独で使用する(例えば、投与する)ことが可能であるものの、それを組成物又は配合物として存在させることが望ましい場合が多い。
【0685】
1つの実施形態において、組成物は、本明細書中記載されるとおりの複合体化合物、及び薬学上許容されるキャリア、希釈剤、又は賦形剤を含む医薬組成物(例えば、配合物、製剤、薬剤)である。
【0686】
1つの実施形態において、組成物は、本明細書中記載されるとおりの複合体化合物の少なくとも1種を、当業者に周知の1種又は複数の他の薬学上許容される成分とともに含む医薬組成物であり、薬学上許容される成分として、薬学上許容されるキャリア、希釈剤、賦形剤、アジュバント、充填剤、緩衝剤、保存剤、抗酸化剤、潤滑剤、安定化剤、可溶化剤、界面活性剤(例えば、湿潤剤)、マスキング剤、着色剤、香味剤、及び甘味剤が挙げられるが、これらに限定されない。
【0687】
1つの実施形態において、組成物は、さらに、他の活性作用剤、例えば、他の治療薬又は予防薬を含む。
【0688】
適切なキャリア、希釈剤、賦形剤などは、標準的な医薬書で見つけることができる。例えば、Handbook of Pharmaceutical Additives, 2nd Edition (eds. M. Ash and I. Ash), 2001 (Synapse Information Resources, Inc., Endicott, New York, USA), Remington’s Pharmaceutical Sciences, 20th edition, pub. Lippincott, Williams & Wilkins, 2000;及びHandbook of Pharmaceutical Excipients, 2nd edition, 1994を参照。
【0689】
本発明の別の態様は、医薬組成物の作成方法に関し、本方法は、少なくとも1種の[11C]-放射標識した本明細書中記載されるとおりの複合体又は複合体様化合物を、当業者に周知の1種又は複数の薬学上許容される成分、例えば、キャリア、希釈剤、賦形剤などと一緒に混合することを含む。別個の単位(例えば、錠剤など)として配合される場合、各単位は、予め定められた量(投薬量)の活性化合物を含有する。
【0690】
「薬学上許容される」という用語は、本明細書中使用される場合、妥当な医学的判断の範囲内で、問題の対象(例えば、ヒト)の組織と接触する使用に適しており、過剰な毒性、刺激、アレルギー反応、又は他の問題若しくは合併症を伴わず、合理的なベネフィット/リスク比に釣り合う、化合物、成分、材料、組成物、剤形などに関する。各キャリア、希釈剤、賦形剤などは、配合物の他の成分と適合性があるという意味において「許容可能」でもなければならない。
【0691】
配合物は、薬学分野で周知の任意の方法により調製することができる。そのような方法は、活性化合物を、1種又は複数の補助成分を構成するキャリアと会合させる工程を含む。一般に、配合物は、活性化合物とキャリア(例えば、液状キャリア、微粉砕固形キャリアなど)を均一かつ密接に会合させ、その後、必要であれば製品へと成型することにより、調製される。
【0692】
配合物は、迅速又は緩徐な放出;即時、遅延、又は徐放性;あるいはそれらの組み合わせを提供するように調製することができる。
【0693】
非経口投与(例えば、注射による)に適した配合物として、水性又は非水性の、等張性で、パイロジェンを含まない、滅菌液体(例えば、液剤、懸濁剤)が挙げられ、この液体に、活性成分は、溶解している、懸濁している、又はそれ以外で提供されている(例えば、リポソーム又は他の微粒子に入れられて)。そのような液体は、追加で、他の薬学上許容される成分、例えば、抗酸化剤、緩衝剤、保存剤、安定化剤、静菌剤、懸濁化剤、増粘剤、及び配合物を予定されるレシピエントの血液(又は他の関連体液)と等張性にする溶質などを含有することができる。賦形剤の例として、例えば、水、アルコール、ポリオール、グリセロール、植物油などが挙げられる。そのような配合物用の適切な等張性キャリアの例として、塩化ナトリウム注射液、リンゲル液、又は乳酸リンゲル注射液が挙げられる。典型的には、液体中の活性成分の濃度は、約1ng/ml~約10μg/ml、例えば約10ng/ml~約1μg/mlである。配合物は、単位用量又は複数用量で密閉された容器、例えば、アンプル及びバイアル中に入れられている場合があり、また、凍結乾燥(freeze-dried)(凍結乾燥(lyophilised))状態で貯蔵されていて、使用直前に滅菌液状キャリア、例えば水を加えるだけでよい場合がある。即時注射液剤及び懸濁剤は、滅菌散剤、顆粒、及び錠剤から調製することができる。
【0694】
投薬量
当業者には当然のことながら、複合体化合物、及び複合体化合物を含む組成物の適切な投薬量は、患者ごとに異なる可能性がある。最適な投薬量の決定は、一般に、治療効果のレベルとあらゆるリスク又は危険な副作用との兼ね合いが関与することになる。選択される投薬量レベルは、様々な要因に依存することになり、そのような要因として、特定化合物の活性、投与経路、投与時間、化合物の排泄速度、治療期間、併用される他の薬物、化合物、及び/又は材料、症状の重篤度、ならびに患者の種族、性別、年齢、体重、状態、全身の健康状態、及び以前の治療歴が挙げられるが、これらに限定されない。化合物の量及び投与経路は、最終的に、医師、獣医師、又は臨床医の判断に任されることになるが、一般に、投薬量は、実質的に有害な又は危険な副作用を引き起こすことなく所望の効果を達成する局所濃度を作用部位で達成するように選択されることになる。
【0695】
投与は、一つの用量で実現可能であり、その用量は治療課程を通じて連続的又は断続的(例えば、適切な間隔を開けた分割用量)である。投与の最も効果的な手段及び投薬量を決定する方法は、当業者に周知であり、治療に使用される配合物、治療目的、治療される標的細胞(複数可)、及び治療される対象に合わせて変化することになる。一回又は複数投与は、担当医師、獣医師、又は臨床医により選択された用量レベル及びパターンに合わせて行うことができる。
【0696】
一般に、活性化合物の適切な用量は、1日あたり、対象の体重1キログラムあたり、約100ng~約25mg(より典型的には、約1μg~約10mg)の範囲にある。活性化合物が、塩、エステル、アミド、プロドラッグなどである場合、投与される量は、親化合物に基づいて計算され、そのため使用される実際の重量は、比例して増加する。
【0697】
1つの実施形態において、活性化合物は、以下の投薬レジメに従ってヒト患者に投与される:約100mg、1日3回。
【0698】
1つの実施形態において、活性化合物は、以下の投薬レジメに従ってヒト患者に投与される:約150mg、1日2回。
【0699】
1つの実施形態において、活性化合物は、以下の投薬レジメに従ってヒト患者に投与される:約200mg、1日2回。
【0700】
しかしながら、1つの実施形態において、複合体化合物は、以下の投薬レジメに従ってヒト患者に投与される:約50又は約75mg、1日3回又は4回。
【0701】
1つの実施形態において、複合体化合物は、以下の投薬レジメに従ってヒト患者に投与される:約100又は約125mg、1日2回。
【0702】
上記の投薬量は、複合体(PBD部分及び抗体と接続するリンカーを含む)又は提供される有効量のPBD化合物に適用することができ、例えば、化合物の量は、リンカー切断後に放出可能な量である。
【0703】
疾患の予防又は治療の場合、本発明のADCの適切な投薬量は、上記で定義されるとおりの治療予定の疾患の種類、疾患の重篤度及び過程、分子が予防目的で投与されるのか治療目的で投与されるのか、以前の治療、患者の病歴及び抗体に対する反応、ならびに担当医師の判断に依存することになる。分子は、患者に、一回で、又は一連の治療にわたって、適切に投与される。疾患の種類及び重篤度に応じて、約1μg/kg~15mg/kg(例えば、0.1~20mg/kg)の分子が、例えば、一回で又は複数の分離した投与によるのか、又は持続点滴によるのかに関わらず、患者に投与する最初の投薬量候補である。典型的な1日投薬量は、上記の要因に応じて、約1μg/kg~100mg/kgの範囲又はそれ以上になる可能性がある。患者に投与する予定のADC投薬量の例は、約0.1~約10mg/患者体重kgの範囲にある。数日間又はそれより長期にわたる繰り返し投与の場合、状態に応じて、治療は、所望の疾患症候の抑制が生じるまで継続される。投薬レジメンの例は、最初の負荷投与を約4mg/kgで投与し、続いてADCの追加用量を毎週、2週間、又は3週間投与するコースを含む。他の投薬レジメンが有用な場合もある。この治療の進行は、従来の技法及びアッセイにより容易にモニタリングされる。
【0704】
治療
「治療」という用語は、症状の治療の文脈において本明細書中使用される場合、ヒトであるか動物であるか(例えば、獣医学用途において)に関わらず、概して、ある所望の治療効果、例えば、症状の増悪の阻害などが達成される治療及び療法に関し、この用語は、増悪の速度の低下、増悪の速度の停止、症状の退行、症状の寛解、及び症状の治癒を含む。予防的手段としての治療(すなわち、予防、防止)も含まれる。
【0705】
「治療上有効量」という用語は、本明細書中使用される場合、所望の治療レジメンに従って投与した場合に、ある所望の治療効果を生じるのに有効であり、合理的なベネフィット/リスク比に見合った、活性化合物、又は活性化合物を含む材料、組成物、若しくは剤型の量に関する。
【0706】
同様に、「予防上有効量」という用語は、本明細書中使用される場合、所望の治療レジメンに従って投与した場合に、ある所望の予防効果を生じるのに有効であり、合理的なベネフィット/リスク比に見合った、活性化合物、又は活性化合物を含む材料、組成物、若しくは剤型の量に関する。
【0707】
薬物複合体の調製
本発明の抗体薬物複合体は、以下の薬物リンカー:
【化25】
を、例えば、van Geel, R., et al., Bioconjugate Chemistry, 2015, 26, 2233-2242;DOI:10.1021/acs.bioconjchem.5b00224に記載されるとおりの方法により、アジド含有抗体と複合体形成させることにより、調製することができる。適切な方法として、例えば、水性条件下、DMF、DMSO、及びDMAから選択される任意選択の共溶媒を用いる銅を含まない複合体形成が挙げられるが、これに限定されない。
【0708】
薬物リンカーは、実施例に従って、適切な修飾を行って合成することができ、例えば、リンカーの合成については、WO 2016/053107を参照し、及びPBD二量体については、例えば以下の文献を参照する:WO 2011/130598、WO 2013/055987、WO 2014/057074。
【0709】
対象/患者
対象/患者は、動物、哺乳類、有胎盤哺乳類、有袋類(例えば、カンガルー、マーモット)、単孔類(例えば、カモノハシ)、齧歯類(例えば、モルモット、ハムスター、ラット、マウス)、マウス類(例えば、マウス)、ウサギ類(例えば、ウサギ)、鳥類(例えば、トリ)、イヌ類(例えば、イヌ)、ネコ類(例えば、ネコ)、ウマ類(例えば、ウマ)、ブタ類(例えば、ブタ)、ヒツジ類(例えば、ヒツジ)、ウシ類(例えば、ウシ)、霊長類、真猿類(例えば、サル又は類人猿)、サル類(例えば、マーモセット、ヒヒ)、類人猿(例えば、ゴリラ、チンパンジー、オランウータン、テナガザル)、又はヒトの場合がある。
【0710】
そのうえさらに、対象/患者は、その発育形態のいずれの場合もあり、例えば、胎児の場合もある。1つの好適な実施形態において、対象/患者は、ヒトである。
【実施例
【0711】
中間体3の合成
【化26】
2雰囲気下、BCNアルコール(0.384g、2.55mmol)をMeCN(25mL)に溶解させた溶液を、0℃に冷却し、そこに、イソシアン酸クロロスルホニル(CSI)を滴下して加えた(0.255mL、415mg、2.93mmol、1.15当量)。15分撹拌後、Et3Nを滴下して加え(1.42mL、1.03g、10.2mmol、4当量)、さらに10分間撹拌を続けた。次に、2-(2-(2-アミノエトキシ)エトキシ)酢酸(1.0g、6.1mmol、2.4当量)をH2O(5mL)に溶解させた溶液を加え、反応混合物を、室温で2時間撹拌した。この後、CHCl3(50mL)及びH2O(100mL)を加え、層を分離させた。分液漏斗に入れた水層に、CH2Cl2(100mL)を加え、1NのHClでpHを4に調整してから、層を分離させた。水層を、CH2Cl2で2回抽出し(2×100mL)、有機層をまとめて、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、濃縮した。残渣を、シリカのフラスコカラムクロマトグラフィーでCH2Cl2から20%MeOH含有CH2Cl2の勾配で溶出させて精製し、無色粘着ワックス状物として、中間体3を0.42g(1.0mmol、39%)得た。
【0712】
薬物リンカーの合成
【化27】
【化28】
化合物1は、WO2014/057074に記載されるとおりに合成可能である-化合物22を参照。
【0713】
(a)テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(Pd(PPh34、4.8mg、4.15μmol)を計量し、不活性雰囲気下におく。ピロリジン(5.0μL、4.3mg、60μmol)をDCM(1mL)に溶解させた溶液全体にN2を吹き込むことにより、溶液を脱気する。化合物1(27mg、24μmol)をDCM(6mL)に溶解させた溶液全体にN2を吹き込むことにより、溶液を脱気する。溶液全体にN2を吹き込み続けながら、脱気したピロリジン溶液を加える。計量したPd(PPh34をDCM(1mL)に溶解させ、この溶液のうち0.9mLを加える。50分間N2を吹き込んだ後、DCM(25mL)を加え、混合物を飽和NH4Cl水溶液(25mL)で洗う。分離後、水層を、DCM(2×25mL)で抽出する。有機層をまとめて、乾燥させ(Na2SO4)、濃縮する。残渣を、RP-HPLC(30-90%MeCN(0.1%ギ酸)含有H2O(0.1%ギ酸)により精製する。画分をまとめて、SPE(HCO3 -)カラムに通し、濃縮する。MeCN(50mL)を加えた後、混合物を再び濃縮する。得られる残渣2を、次の工程に用いる。
【0714】
反応物の変換は、LCMS分析を通じてモニタリングすることができる。カラム:XBridge BEH C18 Intelligent Speed(IS)カラム、130Å、3.5μm(4.6mm×20mm)。移動相A:水(0.1%ギ酸)、移動相B(0.1%ギ酸)。PDA及びESI+で検出。試料は、反応混合物をMeCNで希釈することにより調製可能である。
【0715】
(b)上記残渣2をCHCl3(5mL)に溶解させた溶液に、中間体3(15mg、36μmol、mw418g/モル)をCHCl3(0.8mL)に溶解させた溶液を加える。得られる混合物を、固形EDC・HCl(4.7mg、25μmol)に加え、CHCl3(5mL)を加え、混合物を30分間撹拌した。DCM(30mL)を加え、得られる混合物を、水(30mL)で洗う。分離後、水相をDCM(30mL)で抽出する。有機層をまとめて、乾燥させ(Na2SO4)、濃縮する。残渣を、RP-HPLC(30-90%MeCN(酸を含まず)含有H2O(0.01%ギ酸))により精製する。HPLC収集管を5%(NH4)HCO3水溶液で満たしておいてから、収集する。HPLC画分をまとめて、DCM(3×20mL)で抽出する。有機層をまとめて、乾燥させ(Na2SO4)、濃縮する。生成物4を、わずかに黄色/白色油状物として得る(21mg、16μmol、mw1323g/モル、2工程全体で67%)。
【0716】
反応物の変換は、LCMS分析によりモニタリングすることができる。カラム:XBridge BEH C18 Intelligent Speed(IS)カラム、130Å、3.5μm(4.6mm×20mm)。移動相A:水(0.1%ギ酸)、移動相B(0.1%ギ酸)。PDA及びESI+で検出。
【0717】
抗体修飾
反応条件
ワンポットグリカン再構築の反応条件は、以下のとおりである:
15mg/mlの抗体(約0.1mM)
0.15mg/mLのEndoSH(1%w/w)、Streptococcus pyogenes由来
1.13mg/mLのHis-TnGalNAcT(7.5%w/w)ガラクトース-N-アセチルトランスフェラーゼ(GalNAcT)酵素
2.5mMの6-N3GalNAc-UDP(IgGに対して25当量)
10mMのMnCl2
25mMのトリスHCl(ph8.0)
150mMのNaCl
30℃で16時間インキュベートする
これを、抗体1及び抗体2で行った。
【0718】
手順
この実施例は、25mg規模のものであるが、必要に応じて変更可能である。個々の成分を順に加えて混合する:
25mMトリス(pH8.0)、150mMのNaClを、106.5μL(最終体積を1667μLとするため)
25mg/mLの抗体含有25mMトリス(pH8.0)、150mMのNaClを、1mL
3.5mg/mLのEndoSH含有25mMトリス(pH8.0)を、71.4μL
4.82mg/mLのHis-TnGalNAcT含有25mMトリス(pH8.0)を、389μL
1MのMnCl2含有MQを、16.7μL
0.1Mの6-N3GalNAc-UDP含有MQを、83.4μL
【0719】
これを、30℃で約16時間混合する。ガラクトース残基の修飾の完了は、試料をMS分析にかけることにより、評価することができる。タンパク質A親和性精製後、生成物の試料を少量、DTTで還元し、続いてMS分析にかけることができる。転移反応が成功していた場合の典型的な質量スペクトルは、修飾ガラクトースが核GlcNAc(Fuc)置換Abに転移することから生じる1種類の主要生成物(全重鎖の90%)、及び修飾ガラクトースが核GlcNAc(フコースを持たない)置換Abに転移することから生じる少量生成物(全重鎖の±10%)の形成を示す。
【0720】
精製手順
バッファー
結合/洗浄バッファー(TBS(pH7.5)):
20mMのトリスHCl(ph7.5)
150mMのNaCl
エンドトキシン除去用の洗浄バッファー(TBS(pH7.5)+Triton-X100):
20mMのトリスHCl(pH7.5)
150mMのNaCl
0.2%のTritonX-100
溶離バッファー:
0.1Mのグリシン(pH2.7)
CIPバッファー:
0.5MのNaOH
【0721】
手順
1.試料を添加する前にMabSelectSure 5mLカラムを清浄にするため、以下のバッファーでカラムを順に洗う(5mL/分):
カラムを少なくとも5カラム体積(CV)のTBS(pH7.5)で洗浄
カラムを15CVの0.5MのNaOHで洗浄
カラムを5CVのTBS(pH7.5)で洗浄
カラムを5CVのグリシン(pH2.7)で洗浄
カラムを中性pHになるまでTBS(pH7.5)で洗浄
2.遠心(4000gで5分)又は濾過(0.22若しくは0.45μmフィルター)により、反応混合物から沈殿物を除去する
3.試料を2mL/分でロードし、以下の工程を5mL/分で行う:
少なくとも20CVのTBS=0.2%TritonX-100で洗浄
少なくとも20CVのTBSで洗浄
0.1Mのグリシン(pH2.7)で溶離
4.1/5体積の1MトリスHCl(ph8.0)を加えて混合することにより、画分を直ちに中和する
5.試料を、3×≧50体積のPBS(pH7.4)に対して、4℃で透析する(3×≧1時間)
6.スピンフィルター装置を用いて、試料を約20mg/mLに濃縮する
【0722】
生成物4と修飾抗体の複合体形成によるConjA及びConjBの生成
反応条件
15mg/mlのアジド修飾抗体(0.1MのIgG)
0.5mMの生成物4(IgGに対して5当量=アジドあたり2.5当量)
10%DMF又は25%プロピレングリコール
PBS(pH7.4)
【0723】
手順
1.9体積の16.67mg/mlアジド修飾抗体含有PBS(pH7)を加える。
2.1体積の5mMの生成物4含有DMFを加え、直ちに混合する。
3.一晩インキュベートする。
4.RP-HPLC及びMSにより変換を測定する。
【表1】
【0724】
ADCの精製
試料調製
カラムにロードする前に以下の必要条件を満たさなければならない:
有機溶媒は≦5%
試料体積合計は、CVの≦3%(Superdex 200 10/300GLの場合は≦720μL、Superdex 200 HiLoad 26/600の場合は≦10ml)
沈殿物なし
【0725】
上記の必要条件は、以下の手順を用いて達成可能である:
1.試料をPBS(pH7.4)で希釈して、有機溶媒の最終濃度を≦5%にする
2.体積がCVの3%を超えた場合、Amicon Ultra遠心フィルター(MWCO 10kDa)を用いて試料を濃縮した。
3.沈殿する恐れのあるものは、遠心により除去する(卓上型遠心機中13000rpmで10分間)
【0726】
精製
精製は、Akta Purifier-10にSuperdex 200 10/300GLカラム(CV=23ml、GE healthcare)を用いて行った。以下の洗浄工程を、0.5ml/分の流速で行う:
カラムを1CVの水で洗浄。
カラムを1CVの0.5MのNaOHで洗浄。
PBS(pH7.4)(Sigma、D8537)を用いて、中性pHになるまでカラムを平衡化。
試料を、0.5ml/分のPBS(pH7.4)を用いて注入し、1mlずつ画分を収集する(合計精製量=1.5CV)。モノマー画分をプールし、3×1Lの配合バッファ(30mMのヒスチジン、200mMのソルビトール、0.02%(w/v)のtween-20、pH6.0)に対して4℃で透析する。試料を0.22μmフィルターで滅菌濾過し、液体窒素を用いて瞬間凍結させ、-80℃で貯蔵する。
【0727】
FabRICATORで消化した試料の質量スペクトル分析は、複合体を形成したFc/2断片に相当する1種類の主要生成物(観測された質量25691Da、Fc/2断片合計の約90%)を示した。還元した試料のRP-HPLC分析は、平均DARが1.98であることを示した。
【0728】
グリカン再構築(Ab3 ADC、ConjC)
抗体調製
抗体3約60mgを、G25脱塩カラムを介して、25mMのトリス/Cl、150mMのNaCl、pH8.0に緩衝液交換した;4×2.5mL、4×PD10脱塩カラム(GE 17085101)に6mg/mLで添加。次いで、緩衝液交換した抗体を、Vivaspin20遠心濃縮装置(Sigma Z614637)を用いて、少なくとも25mg/mLに濃縮した。タンパク質濃度は、吸光係数1.5を用いて、A280-320nm UV分析により、28.4mg/mLであることを確認した。
【0729】
再構築反応
グリカン再構築は、室温で一晩(16時間)のワンポット反応で行った。溶液/試薬を、以下に詳細に示す順序で加えて、以下の反応混合物を調製した:
【表2】
【0730】
タンパク質A精製手順
タンパク質Aの結合及び溶出を、5mLのHiTrap MabSelect Sureカラム(GE 11-0034-94)で行った。全てのクロマトグラフィー工程は、AKTA Primeプラスシステムを用いて、流速240cm/hrで行った。カラムは、以下のとおり準備して使用した:
【表3】
【0731】
タンパク質A親和性精製後、生成物の試料を少量DTTで還元し、続いてMS分析にかけることができる。転移反応が成功していた場合の典型的な質量スペクトルは、修飾ガラクトースが核GlcNAc(Fuc)置換Abに転移することから生じる主要生成物(全重鎖の90%)1種類、及び修飾ガラクトースが核GlcNAc(フコースを持たない)置換抗体に転移することから生じる少量生成物(全重鎖の±10%)を示す。
【0732】
ポストタンパク質A緩衝液交換
再構築&精製を行った抗体3を、次いで、リン酸緩衝生理食塩水(PBS)へと緩衝液交換し、Vivaspin 20遠心濃縮装置(Sigma Z614637)を用いて、約16.6mg/mLに濃縮した。タンパク質A溶出液を、PBSで1:1に希釈し、次いで、濃縮して元の体積に戻し、これを、6回繰り返した。体積は、最終的に、目的とする16~17mg/mLに減少させ、装置から試料を回収した。タンパク質濃度は、吸光係数1.5を用いて、A280-320nmUV分析により、16.4mg/mLであることを確認した。合計2.7mLを回収した。
【0733】
化合物4と修飾抗体との複合体形成によるConjCの生成
反応条件
16.4mg/mLのアジド修飾抗体3を2.7mL
10mMの化合物4を含有するジメチルアセトアミドを0.3mL
【0734】
反応物を完全に混合し、室温で一晩(16時間)放置して、複合体形成させた。複合体混合物を、0.2μm PVDFフィルター(Millipore SLGV033RS)で濾過してから、最終精製及び配合を行った。
【0735】
ConjCの精製
濾過した複合体混合物を、Vivaspin 20遠心濃縮装置(Sigma Z614637)を用いて精製した。複合体混合物を、30mMのヒスチジンHCl、200mMのソルビトール、pH6.0で1:1に希釈し、そして濃縮して元の体積に戻した。これを12回繰り返してから、精製ADCバルクを、遠心装置から回収した。
【0736】
タンパク質濃度は、追加の30mMのヒスチジンHCl、200mMのソルビトール、pH6.0を用いて約5mg/mLに希釈した抗体及び複合体の較正曲線を用いて、定量SEC分析により求めた。30mMのヒスチジンHCl、200mMのソルビトール、pH6.0を溶媒とする1%原液にTween20を加えて0.02%w/vとし、定量SEC分析により濃度を再試験した。試験用に試料を取り、残部は、1mLずつに等分して-80℃で凍結させた。
【0737】
生成物の分析は、以下の特性を示した:
透明、無色、粒子を含まない
SECにより、5.17[タンパク質]
平均DARは1.87(RPクロマトグラフィーによる)
0.09EU/mgのエンドトキシン
≦4.5%の遊離薬物リンカー
pH6.06
【0738】
グリカン再構築(Ab4 ADC、ConjD)
抗体の調製
抗体4約150mg(PBS中6.13mg/mLで約25mL、pH7.4)を、25mMのトリス/Cl、150mMのNaCl、pH8.0に緩衝液交換し、Vivaspin 20遠心濃縮装置(Sigma Z614637)を用いて>25mg/mLに濃縮した。最初に、抗体を12mLに濃縮し、次いで、25mMのトリス/Cl、150mMのNaCl、pH8.0で1:1に希釈し、次いで濃縮して12mLに戻した。この手順を6回繰り返した。最後に、緩衝液交換した原液を、さらに濃縮して6mLにした。タンパク質濃度は、吸光係数1.5を用いて、A280-320nmUV分析により確認し、次いで25mMのトリス/Cl、150mM NaCl、pH8.0で25mg/mLに希釈した。
【0739】
再構築反応
グリカン再構築は、室温で一晩(16時間)のワンポット反応で行った。溶液/試薬を、以下に詳細に示す順序で加えて、以下の反応混合物を調製した:
【表4】
【0740】
タンパク質A精製手順
タンパク質Aの結合及び溶出を、4.7mLのHiScreen MabSelect Sureカラム(GE 28-9269-77)で行った。全てのクロマトグラフィー工程は、AKTA Primeプラスシステムを用いて、流速240cm/hrで行った。カラムは、以下のとおり準備して使用した:
【表5】
【0741】
タンパク質A親和性精製後、生成物の試料を少量DTTで還元し、続いてMS分析にかけることができる。転移反応が成功していた場合の典型的な質量スペクトルは、修飾ガラクトースが核GlcNAc(Fuc)置換Abに転移することから生じる主要生成物(全重鎖の90%)1種類、及び修飾ガラクトースが核GlcNAc(フコースを持たない)置換抗体に転移することから生じる少量生成物(全重鎖の±10%)の形成を示す。
【0742】
ポストタンパク質A緩衝液交換
再構築/精製を行った抗体4を含有するタンパク質A溶出液に1.5Mのトリス塩基を3.2%v/vで加えることでpHを調整し、次いで、PBSへと緩衝液交換し、Vivaspin 20遠心濃縮装置(Sigma Z614637)を用いて、約17mg/mLに濃縮した。最初に、pH調整したプールを、PBSで1:1に希釈し、次いで、濃縮して元の体積に戻し、このプロセスを、6回繰り返した。最後に、緩衝液交換した原液を、さらに濃縮して、目的とする約17mg/mLにした。タンパク質濃度は、吸光係数1.5を用いて、A280-320nmUV分析により、16.5mg/mLであることを確認した。合計7.9mLを回収し、収率は88%であった。
【0743】
化合物4と修飾抗体との複合体形成によるConjDの生成
16.5mg/mLの修飾抗体4を7.9mL用意し、そこに、10mMのPL1601含有DMF0.788mLを加えた(DMFの最終v/vは10%)。反応物を完全に混合し、室温で一晩(16時間)放置して、複合体形成させた。複合体混合物を、0.22μm PESフィルター(Millipore SLGV033RS)で濾過してから、最終精製及び配合を行った。
【0744】
ConjDの精製
濾過した複合体混合物を、膜面積約50g/m2の30kDa Pellicon 3膜を用い、クロスフロー5.0±0.25L/分/m2、TMP1.0±0.2barで、合計12透析体積の緩衝液をPBS(pH7.4)に交換する定容連続透析により、精製した。透析したプールを、UFDFから回収し、0.22μm PES膜フィルター(Millipore SLGV033RS)で濾過して滅菌エッペンドルフに入れた。タンパク質濃度は、吸光係数1.5を用いて、A280-320nmUV分析により求め、4.9mg/mLであると特定した。試験用の試料を取り、残部は4℃で貯蔵した。
【0745】
生成物の分析は、以下の特性を示した:
透明、無色、粒子を含まない
A280/330nm分光測定により、4.9mg/ml[タンパク質]
平均DARは1.9(RPクロマトグラフィーによる)
0.07EU/mgのエンドトキシン
3%の遊離薬物リンカー
サイズ排除クロマトグラフィーにより単量体98.3%
【0746】
グリカン再構築(抗体5 ADC、ConjE)
抗体の調製
抗メソテリン抗体5約60mgを、G25脱塩カラムを介して、25mMのトリス/Cl、150mMのNaCl、pH8.0に緩衝液交換した;4×2.5mL、6mg/mLで4×PD10脱塩カラム(GE 17085101)に添加。次いで、緩衝液交換した抗体を、Vivaspin 20遠心濃縮装置(Sigma Z614637)を用いて少なくとも25mg/mLに濃縮した。タンパク質濃度は、吸光係数1.5を用いて、A280-320nm UV分析により確認した。
【0747】
再構築反応
グリカン再構築は、室温で一晩(16時間)のワンポット反応で行った。溶液/試薬を、以下に詳細に示す順序で加えて、以下の反応混合物を調製した:
【表6】
【0748】
タンパク質A精製手順
タンパク質Aの結合及び溶出を、5mLのHiTrap MabSelect Sureカラム(GE 11-0034-94)で行う。全てのクロマトグラフィー工程は、AKTA Primeプラスシステムを用いて、流速240cm/hrで行う。カラムは、以下のとおり準備して使用する:
【表7】
【0749】
タンパク質A親和性精製後、生成物の試料を少量DTTで還元し、続いてMS分析にかけることができる。転移反応が成功していた場合の典型的な質量スペクトルは、修飾ガラクトースが核GlcNAc(Fuc)置換Abに転移することから生じる主要生成物(全重鎖の90%)1種類、及び修飾ガラクトースが核GlcNAc(フコースを持たない)置換抗体に転移することから生じる少量生成物(全重鎖の±10%)を示す。
【0750】
ポストタンパク質A緩衝液交換
再構築&精製を行った抗体5を、次いで、リン酸緩衝生理食塩水(PBS)へと緩衝液交換し、Vivaspin 20遠心濃縮装置(Sigma Z614637)を用いて、約16.6mg/mLに濃縮する。タンパク質A溶出液を、PBSで1:1に希釈し、次いで、濃縮して元の体積に戻し、これを、6回繰り返す。最後に、体積を、目的とする16~17mg/mLに減少させ、装置から試料を回収する。タンパク質濃度は、吸光係数1.5を用いて、A280-320nmUV分析により、確認する。
【0751】
化合物4と修飾抗体との複合体形成によるConjEの生成
反応条件
約15mg/mLのアジド修飾抗体5を2.7mL
10mMの化合物4を含有するジメチルアセトアミドを0.3mL
【0752】
反応物を完全に混合し、室温で一晩(16時間)放置し、複合体形成させる。複合体混合物を、0.2μm PVDFフィルター(Millipore SLGV033RS)で濾過してから、最終精製及び配合を行う。
【0753】
ConjEの精製
濾過した複合体混合物を、Vivaspin 20遠心濃縮装置(Sigma Z614637)を用いて精製する。複合体混合物を、30mMのヒスチジンHCl、200mMのソルビトール、pH6.0で1:1に希釈し、そして濃縮して元の体積に戻す。これを12回繰り返してから、精製ADCバルクを、遠心装置から回収する。
【0754】
タンパク質濃度は、追加の30mMのヒスチジンHCl、200mMのソルビトール、pH6.0を用いて約5mg/mLに希釈した抗体及び複合体の較正曲線を用いて、定量SEC分析により求める。30mMのヒスチジンHCl、200mMのソルビトール、pH6.0を溶媒とする1%原液にTween20を加えて0.02%w/vとし、定量SEC分析により濃度を再試験する。試験用に試料を取り、残部は、1mLずつに等分して-80℃で凍結させる。
【0755】
ConjAのIn vitro細胞毒性
上記で使用した抗体1に対応する抗原を持つ細胞を、ATCCから入手した。細胞培地は、ダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)に10%Gibco FBSを補充したものであった。細胞を、加湿インキュベーター中、37℃、5%CO2で増殖させた。細胞浮遊液を、96ウェル平底プレートに分注した(1ウェルあたり104個の細胞)。ADC原液の8×10倍希釈液のセットを、細胞培養液で調製した。各ADC希釈液(1ウェルあたり50μl)を、96ウェルプレートの細胞浮遊液の入った4つの複製ウェルに分注した。対照ウェルは、培養液のみを同体積で添加することにより調製した。96時間インキュベーション後、細胞生存率を、製造業者の取扱説明書に従い3-(4,5-ジメチルチアゾール-2-イル)-5-(3-カルボキシメトキシ-フェニル)-2-(4-スルホフェニル)-2H-テトラゾリウム(MTS)アッセイ(Promega、カタログ番号G5421)で測定した。吸光度を490nmで測定した。細胞生存率(%)は、4つの対照ウェルでの平均吸光度(100%)に対する4つのADC処理ウェルでの平均吸光度から計算した。3回の反復実験の平均データから用量反応曲線を作成し、Prism(GraphPad、SanDiego、CA)を用いて、様々な傾きでデータをシグモイド用量反応曲線に当てはめることにより、EC50値を求めた。エラーバーは、標準偏差(SD)を示す。
【0756】
ConjAのEC50は、0.0554μg/mLであることがわかった。
【0757】
抗原結合試験
Maxisorpプレートを、上記で使用した抗体1に対応するヒト抗原を用いて、+4℃で一晩コーティングした(50ng/ウェル;PBS溶液のバッチ)。非反応性部位を、SuperBlockバッファーでブロックした(+4℃又は室温で一晩)。ADC原液の8×3倍又は5倍希釈液のセットを、試料バッファー/PBS/Tween20で調製した。各ADC希釈液(60μL/ウェル)を、コーティングしたプレートの4つの複製ウェルに分注した。対照ウェルは、試料バッファー/PBS/Tween20を同体積で添加することにより調製した。抗ヒトカッパIgG-西洋ワサビペルオキシダーゼ(HRP)複合体を、二次抗体として用いた(1:5000、室温で1時間)。HRPを、1-Step Ultra TMB-ELISA基質溶液を用いて検出した(75μL/ウェル;室温で5分間)。0.6MのHCl(75μL/ウェル)で基質反応を停止させた。吸光度を、Envisionにて450nmペルオキシダーゼプログラムを用いて450nmで測定した。Prism(GraphPad、SanDiego、CA)を用いて、3回の反復実験の平均データから抗原結合曲線を作成した。図1は、得られた結果を示し、図中、▲は、ConjAである。エラーバーは、平均の標準偏差(SEM)を示す。ConjAは、プレート上にコーティングされた抗体の細胞外ドメインに、高い親和性で結合した。
【0758】
In vivo有効性試験
上記で使用した抗体1に対応する抗原を持つ腫瘍細胞5×106個を、メス胸腺欠損ヌードマウスに皮下移植した。腫瘍体積が88~172mm3に到達した時点で、ビヒクル又は試験薬物を用いたADC投与を開始した。ConjAは、1mg/kgの用量レベルで1回、尾静脈注射により、静脈内(i.v.)投与した。投与体積は、10mL/体重kgであり、各動物個体の体重に合わせて増加させた。動物は、腫瘍体積が終了体積1500mm3に到達する、又は試験の終了日、いずれか早い時点で安楽死させた。動物体重、あらゆる副作用の兆候、治療関連副作用、及び臨床兆候を、試験期間にわたりモニタリングした。群の平均腫瘍体積の計算に関して、以下の規則を適用した:動物が腫瘍寸法を理由に試験から除外された場合、その動物について記録された最終腫瘍体積を、その後の時点の平均体積の計算に使用されるデータに含めた。腫瘍体積及び体重値は、試験中、群に残存する動物が50%未満になったら、集団の平均腫瘍体積/体重を計算するのに使用しなかった。グラフ表示及び統計分析にPrism(GraphPad、SanDiego、CA)を用いた。図2は、得られた結果を示し、図中、▲はConjAであり、
は、ビヒクル単独である。エラーバーは、SEMを示す。
【0759】
1mg/kgのConjAの単回用量は、腫瘍増殖を強力に阻害し、10/10匹のマウスが、投与60日後、腫瘍を持たなかった。
【0760】
ラット毒性試験
方法
ConjA1を、単回静脈内用量のラット忍容性試験で評価した。オスsprague-dawleyラット(n=3/群)に、1日目、ConjAを3及び6mg/kgで投与し、投与後21日目に死体解剖した。体重及び摂食量は、頻繁にモニタリングし、臨床病理学用に生存中サンプリング(8日目及び21日目に採血)及び薬物動態学用に繰り返しサンプリングを行った。死体解剖では、選択した臓器について、目視で観察し、重量を測定し、予想される組織病理学検査のため保存した。
【0761】
ConjAは、3及び6mg/kgで臨床上十分に忍容性があった。体重の増加は、3mg/kg群及び6mg/kg群でそれぞれ、11%及び21%減少し、摂食量の減少と一致した。複数の血液学的パラメーターが、8日目、主に6mg/kg用量群において低下したが(網状赤血球(-76%)、ヘモグロビン(-29%)、白血球(-66%)、及び血小板(-37%))、21日目に回復のいくつかのエビデンスが得られた。死体解剖では、全ての動物で胸腺重量の減少が観察された。したがって、ConjAの最大耐用量(MTD)は、6mg/kgであった。
【0762】
In vivo有効性試験
メス重症複合免疫不全マウス(Fox Chase SCID(登録商標)、CB17/Icr-Prkdcscid/IcrIcoCrl、Charles River)は、試験1日目において、10週齢であり、体重(BW)範囲は18.0~21.6gであった。腫瘍移植当日、5×106のSN12C細胞(50%マトリゲル(登録商標)マトリクス(Corning(登録商標))含有リン酸緩衝生理食塩水に加えた細胞浮遊液0.1mL)を、各試験マウスの右側腹部に皮下移植した。このモデルは、抗体1発現に対して高レベルの抗原を発現する(1細胞あたり約88,000コピー)異種移植モデルである。
【0763】
腫瘍成長は、平均寸法が標的範囲の100~150mm3に接近していくところをモニタリングした。腫瘍は、ノギスを用いて二次元で測定し、以下の式を用いて体積を計算した:
腫瘍体積(mm3)=w2×l/2
式中、腫瘍のw=幅、及びl=長さ(mm)である。腫瘍の重さは、1mgが腫瘍体積1mm3に等しいという仮定を用いて推定可能である。
【0764】
腫瘍移植から25日後を試験の1日目に指定し、この日、動物を、5つの群に分けた(n=8)。個々の腫瘍体積は108~172mm3であり、群平均の腫瘍体積は120~123mm3であった。試験1日目、全ての処置を、外側尾静脈から、単回注射でi.v.投与した。投薬体積は、体重20グラムあたり0.2mL(10mL/kg)であり、各動物個体の体重に比例させた。腫瘍は、ノギスを用いて週に2回測定し、各動物を、腫瘍が終了体積2000mm3に到達した時点で、又は試験の終了日、いずれか先に訪れた時点で安楽死させた。試験は、60日目に終了した。1mg/kgの用量では、ConjAは、60日目の試験終了日に、7/8匹の完全奏功(CR)及び6/8匹の無腫瘍生存(TFS)をもたらした。
【0765】
図3は、得られた結果を示し、図中:
は、ビヒクル単独;
◇は、ConjBを1mg/kgで投与;
□は、ConjAを0.3mg/kgで投与;
△は、ConjAを0.6mg/kgで投与;
▽は、ConjAを1mg/kgで投与、したものである。
エラーバーは、SEMを示す。
【0766】
In vivo有効性試験-(Ab1陰性)
メス重症複合免疫不全マウス(Fox Chase SCID(登録商標)、CB17/Icr-Prkdcscid/IcrIcoCrl、Charles River)は、試験1日目において、9週齢であり、体重(BW)範囲は17.0~22.5gであった。腫瘍移植当日、1×107のKarpas-299細胞(PBSに加えた細胞浮遊液0.1mL)を、各試験マウスの右側腹部に皮下移植した。
【0767】
腫瘍成長は、平均寸法が標的範囲の100~150mm3に接近していくところをモニタリングした。腫瘍は、ノギスを用いて二次元で測定し、以下の式を用いて体積を計算した:
腫瘍体積(mm3)=w2×l/2
式中、腫瘍のw=幅、及びl=長さ(mm)である。腫瘍の重さは、1mgが腫瘍体積1mm3に等しいという仮定を用いて推定可能である。
【0768】
腫瘍移植から10日後を試験の1日目に指定し、この日、動物を、4つの群に分けた。個々の腫瘍体積は108~126mm3であり、群平均の腫瘍体積は113~117mm3であった。試験1日目、全ての処置を、外側尾静脈から、単回注射でi.v.投与した。投薬体積は、体重20グラムあたり0.2mL(10mL/kg)であり、各動物個体の体重に比例させた。腫瘍は、ノギスを用いて週に2回測定し、各動物を、腫瘍が終了体積2000mm3に到達した時点で、又は試験の終了日、いずれか先に訪れた時点で安楽死させた。試験は、29日目に終了した。
【0769】
図4は、得られた結果を示し、図中:
は、ビヒクル単独;
□は、ConjAを1mg/kgで投与したものである。
エラーバーは、SEMを示す。
【0770】
In vivo有効性試験-患者由来異種移植片(PDX)モデル
Charles Riverから入手したメスnu/nuマウス(NU-Foxn1nu)は、試験0日目において、少なくとも8週齢であり、体重(BW)範囲は22.0~30.0gであった。移植当日、腫瘍(細胞は、抗体1に対応する抗原を持っている)断片を、ヌードマウスの異種移植片から得た。ドナーマウスから摘出後、腫瘍を断片(3~4mmの縁長)に切り分け、10%ペニシリン/ストレプトマイシン含有PBSに入れた。レシピエント動物に、イソフルラン吸入麻酔をかけ、側腹部に、片側又は両側で腫瘍を皮下移植した。
【0771】
動物及び腫瘍移植片を、十分な個体数の動物で移植片体積が標的範囲の50~250mm3に接近していくところをモニタリングした。腫瘍は、ノギスを用いて二次元で測定し、以下の式を用いて体積を計算した:
腫瘍体積(mm3)=w2×l/2
式中、腫瘍のw=幅、及びl=長さ(mm)である。
【0772】
無作為化の日を実験0日目に指定した。実験1日目、皮下異種移植片を担持するメスnu/nuマウス(群平均腫瘍体積は109.0~110.1mm3)を、群に分け(1群あたりn=8)、投与を開始した。投薬体積は、体重20グラムあたり0.1mL(5mL/kg)であり、各動物個体の体重に比例させた。全ての処置を、1日目に単回注射で(qd×1)静脈内(i.v.)投与した。腫瘍は、ノギスを用いて週に2回測定し、各動物を、腫瘍が終了体積2000mm3に到達した時点で、又は試験の終了日、いずれか先に訪れた時点で安楽死させた。試験は、42日目に終了した。ConjAの各単回用量(0.3、0.6、及び1mg/kg)は、試験終了日、腫瘍の完全な根絶をもたらした。
【0773】
図5は、得られた結果を示し、図中:
○は、ビヒクル単独;
◇は、ConjBを1mg/kgで投与;
□は、ConjAを0.3mg/kgで投与;
△は、ConjAを0.6mg/kgで投与;
▽は、ConjAを1mg/kgで投与、したものである。
エラーバーは、SEMを示す。垂直の点線は、投与開始日(1日目)を示す。
【0774】
ConjCのIn vitro細胞毒性
C1細胞又はC2細胞(両方とも抗体3に対する抗原を発現する)いずれかを含むフラスコを、トリプシン処理し、遊離細胞を洗浄して、新たな培地に再懸濁させた。トリパンブルー(0.4%(w/v)、Sigma TB154)と1:1で混合し、Luna II自動細胞カウンター(Logos Biosystems)で透明/青色(生/死)細胞を計数することにより、細胞密度を測定した。細胞浮遊液を必要な播種密度(20×104/ml)に希釈し、白色96ウェル平底マイクロプレートに分注し(50μl/ウェル)、一晩インキュベートした。
【0775】
フィルター滅菌ConjCを同じ細胞培地に希釈することにより、ConjCの原液(20μg/ml)(1ml)を作成した。ConjC原液の8×10倍希釈液のセットを、滅菌24ウェルプレートにおいて、100μlを900μlの細胞培養液に移し入れて系列希釈することにより、作成した。各ConjC希釈液を、96ウェルプレートの細胞浮遊液の入った4つの複製ウェルに50μl/ウェルで分注した。対照ウェルには、培養液のみを同体積で添加した。
【0776】
ConjC接触期間後、Luminescenceプロトコルを用いて、Promega CellTiter-Gloを100μl/ウェルで加え、2分間撹拌し、Envisionで読むことにより、細胞生存度を測定した。データは、Graphpad Prismソフトウェアを用いて分析した。
【0777】
C1細胞に対するConjCのEC50は、0.01765μg/mLであることがわかった。ADC対照のEC50は、0.5326μg/mLであった(図6A*を参照)。
【0778】
C2細胞に対するConjCのEC50は、0.1565μg/mLであることがわかった。ADC対照のEC50は、5×105μg/mLであった(図6B*を参照)。
【0779】
*図6A及び図6B両方において、▼はConjCであり、●はConjBである。
【0780】
ConjCを用いたIn vivo有効性試験
患者由来異種移植片(PDX)モデルにおけるIn vivo抗腫瘍活性
種腫瘍(抗体3に対する抗原を発現する)をNOD/SCIDマウスの皮下で生き返らせ、BALB/cヌードマウスの皮下で維持してから、移植した。腫瘍体積が700~1500mm3に達したら、腫瘍を収集し、直径約2~3mm3の小片に切断した。腫瘍又は腫瘍片を、氷冷したRPMI1640培地(無血清)で洗い、引き続き、使用するため氷冷した培地に入れた。
【0781】
5~6週齢のメスBALB/cヌードマウスの右側腹部の皮膚を、ヨードホールで消毒してから、腫瘍移植した。腫瘍を発生させるため、各マウスは、麻酔せずに、右上側腹部にて、腫瘍断片を皮下に播種した。
【0782】
腫瘍播種後、動物を、毎日、罹患率及び死亡率についてチェックした。腫瘍寸法は、ノギスにより、週に2回、二次元で計測した。腫瘍体積は、式:TV=0.5a×b2を用いてmm3で表した。式中、a及びbは、それぞれ、腫瘍の長径及び短径である。
【0783】
試験12日目、マウスを1群あたり8匹で無作為に5群に分けた;平均腫瘍体積は、コホートにまたがり約170mm3であった。試験13日目(グラフにおいて垂直の点線で示される、1日目)、マウスに試験薬物を投与した。この試験の試験マウスは、それぞれに割り当てられた試験物質及び用量レベルを1日目に単回用量で投与され、腫瘍成長を、その後最長51日目までモニタリングした。
【0784】
結果を図7Aに示すが、図中:
○ = ビヒクル、qd×1
◇ = ConjB、1mg/kg、qd×1
□ = ConjC、0.1mg/kg、qd×1
Δ = ConjC、0.3mg/kg、qd×1
▼ = ConjC、1.0mg/kg、qd×1
【0785】
図7Aから明らかなとおり、ConjCは、1.0mg/kgで、腫瘍成長を最も遅らせ、続いて0.3mg/kgのConjCであった。そのうえ、試験した最高用量で、ConjCは、3/8のPR及び2/8のCRをもたらしたが、ビヒクル又はConjB(1mg/kg、単回用量)で処置されたマウスでは、どのようなPR、CR、又はTFSも見られなかった。
【0786】
異種移植片モデルにおけるIn vivo抗腫瘍活性
メスのNOD-SCIDマウスは、移植日に6週齢であった。対数期増殖中の抗体3に対する抗原を発現する細胞を収穫し、50%マトリゲル含有リン酸緩衝生理食塩水に再懸濁させた。26Gシリンジを用いて、細胞懸濁混合物100μL(3×106細胞)を、各マウスの右側腹部に皮下注射した。動物は、週に2回、それぞれの体重及び腫瘍寸法について検査した。腫瘍寸法は、デジタルノギスを用いて測定し、以下の式に従って計算した:
腫瘍体積(mm3)=(短軸)2×(長軸)×π/6
【0787】
癌細胞の移植から18日後、50匹のマウスの腫瘍体積は、99.0mm3~155.2mm3であった(平均116.2mm3)。これらのマウスを、5群(1群あたりN=10)に分けた。投薬日、試験対象に、尾静脈から静脈内注射により投与した。試験の終了点は、各腫瘍が、終了体積1000mm3に到達した時点又は試験の終了日(投薬から60日後)、いずれか先に訪れた方と設定した。
【0788】
結果を図7Bに示すが、図中:
◇ = ビヒクル、qd×1
○ = ConjB、0.5mg/kg、qd×1
□ = ConjB、1mg/kg、qd×1
Δ = ConjC、0.5mg/kg、qd×1
▼ = ConjC、1.0mg/kg、qd×1
【0789】
図7Bから明らかなとおり、ConjCは、1.0mg/kgで、腫瘍成長を最も遅らせ、続いて0.5mg/kgのConjCであった。
【0790】
ヒト由来異種移植片モデルでは、ConjCの0.5又は1mg/kgでの単回用量は、ビヒクル及びアイソタイプ対照ADC処置マウスに比べて、用量依存的抗腫瘍活性を示した。
【0791】
試験した最高用量で、ConjCは、1/9匹の部分レスポンダー(PR)及び4/9匹の完全レスポンダー(CR)をもたらし、その中の1匹は、試験終了日の60日目において、無再発生存個体(TFS)であった(この群の最初の10匹のうち1匹は、処置とは無関係の理由により最終の数字から除外された)。
【0792】
ラット毒性試験
方法
ConjCを、単回静脈内用量のラット忍容性試験で評価した。オスsprague-dawleyラット(n=3/群)に、1日目、5mg/kgで投与し、投与後21日目に死体解剖した。体重及び摂食量は、頻繁にモニタリングし、臨床病理学用に生存中サンプリング(8日目及び21日目に採血)及び薬物動態学用に繰り返しサンプリングを行った。死体解剖では、選択した臓器について、目視で観察し、重量を測定し、予想される組織病理学検査のため保存した。
【0793】
結果
ConjCは、5mg/kgで臨床上十分に忍容性があり、有害な臨床兆候として目立つものはなかった。体重の増加は減少し、試験終了時、動物は、対照群より15%前後軽かった。白血球数は、8日目において減少していた(好中球は、同時対照より95%前後減少していた)が、22日目に回復のエビデンスが得られた。
【0794】
総合結論
ConjCは、十分な安定性があり、十分な忍容性があり、ラットにおいて5mg/kgで半減期9日間という好ましい薬物動態特性を示した。このことは、ラットにおけるMTDが、少なくとも5mg/kg以上であることを示唆する。
【0795】
ConjDのIn vitro細胞毒性
D1細胞又はD2細胞(両方とも抗体4に対する抗原を発現する)いずれかを含むフラスコを、トリプシン処理し、遊離細胞を洗浄して、新たな培地に再懸濁させた。トリパンブルー(0.4%(w/v)、Sigma TB154)と1:1で混合し、Luna II自動細胞カウンター(Logos Biosystems)で透明/青色(生/死)細胞を計数することにより、細胞密度を測定した。細胞浮遊液を必要な播種密度(20×104/ml)に希釈し、白色96ウェル平底マイクロプレートに分注し(50μl/ウェル)、一晩インキュベートした。
【0796】
フィルター滅菌ConjDを同じ細胞培地に希釈することにより、ConjDの原液(20μg/ml)(1ml)を作成した。ConjD原液の8×10倍希釈液のセットを、滅菌24ウェルプレートにおいて、100μlを900μlの細胞培養液に移し入れて系列希釈することにより、作成した。各ConjD希釈液を、96ウェルプレートの細胞浮遊液の入った4つの複製ウェルに50μl/ウェルで分注した。対照ウェルには、培養液のみを同体積で添加した。
【0797】
ConjD接触期間後、Luminescenceプロトコルを用いて、Promega CellTiter-Gloを100μl/ウェルで加え、2分間撹拌し、Envisionで読むことにより、細胞生存度を測定した。データは、Graphpad Prismソフトウェアを用いて分析した。
【0798】
D1細胞に対するConjDのEC50は、0.0663μg/mLであることがわかった。ADC対照のEC50は、検出不可であった(図8A*を参照)。
【0799】
D2細胞に対するConjDのEC50は、0.226μg/mLであることがわかった。ADC対照のEC50は、またしても検出不可であった(図8B*を参照)。
【0800】
*図8A及び図8B両方において、
はConjDであり、●は、ADC対照ConjBである。
【0801】
ConjDを用いたIn vivo有効性試験
メス胸腺欠損ヌードマウス(Crl:NU(Ncr)-Foxn1nu、Charles River)は、試験1日目において、8週齢であり、体重(BW)範囲は20.7~31.2gであった。
【0802】
移植当日、対数期増殖中の腫瘍細胞(抗体4に対する抗原を発現する)を収穫し、リン酸緩衝生理食塩水(PBS)に5×107細胞/mLで再懸濁させた。5×106細胞(細胞浮遊液0.1mL)を、各マウスの右側腹部に皮下(s.c.)注射した。腫瘍は、それぞれの体積が標的範囲の100~150mm3に接近していくところをモニタリングした。腫瘍は、デジタルノギスを用いて二次元で測定し、以下の式に従って体積を計算した:
腫瘍体積(mm3)=w2×l/2
式中、腫瘍のw=幅、及びl=長さ(mm)である。腫瘍の重さは、1mgが腫瘍体積1mm3に等しいという仮定を用いて推定可能である。
【0803】
腫瘍移植から16日後を試験の1日目に指定し、この日、動物を、1群8匹のマウスからなる群に分けた。個々の腫瘍体積は108~144mm3であり、群平均の腫瘍体積は112.5~123.8mm3であった。試験1日目、全ての処置を、各動物個体の体重に比例して、体重20グラムあたり0.2mL(10mL/kg)の投薬体積で、尾静脈から、単回注射(qdx1)で静脈内(i.v.)投与した。腫瘍は、ノギスを用いて週に2回測定し、各動物を、腫瘍が終了体積1500mm3に到達した時点で、又は試験の終了日、いずれか先に訪れた時点で安楽死させた。試験は、59日目に終了した。
【0804】
結果を図9に示すが、図中:
○ = ビヒクル、qd×1(上側線)
□ = ConjB、0.6mg/kg、qd×1
○ = ConjD、0.6mg/kg、qd×1(下側線)
【0805】
図9から明らかなとおり、ConjDは、0.6mg/kgで、腫瘍成長を著しく遅らせた。
【0806】
異種移植片モデルにおけるConjDのIn vivo抗腫瘍活性
メス重症複合免疫不全マウス(Fox Chase SCID(登録商標)、CB17/Icr-Prkdcscid/IcrIcoCrl、Charles River)は、試験1日目において、9週齢であり、体重(BW)範囲は15.4~22.2gであった。
【0807】
腫瘍移植当日、5×106の細胞(抗体4に対する抗原を発現する)(50%マトリゲル(登録商標)マトリクス(Corning(登録商標))含有リン酸緩衝生理食塩水に加えた細胞浮遊液0.1mL)を、各試験マウスの右側腹部に皮下移植した。腫瘍成長は、平均寸法が標的範囲の100~150mm3に接近していくところをモニタリングした。腫瘍は、デジタルノギスを用いて二次元で測定し、以下の式に従って体積を計算した:
腫瘍体積(mm3)=w2×l/2
式中、腫瘍のw=幅、及びl=長さ(mm)である。腫瘍の重さは、1mgが腫瘍体積1mm3に等しいという仮定を用いて推定可能である。
【0808】
腫瘍移植から23日後を試験の1日目に指定し、この日、動物を、9つの群に分けた(n=8)。個々の腫瘍体積は108~172mm3であり、群平均の腫瘍体積は129mm3であった。
【0809】
試験1日目、全ての処置を、各動物個体の体重に比例して、体重20グラムあたり0.2mL(10mL/kg)の投薬体積で、尾静脈から、単回注射(qd×1)で静脈内(i.v.)投与した。腫瘍は、ノギスを用いて週に2回測定し、各動物を、腫瘍が終了体積1000mm3に到達した時点で、又は試験の終了日、いずれか先に訪れた時点で安楽死させた。試験は、60日目に終了した。
【0810】
データを図10に示すが、ADC(ConjD)の投与が、用量依存的様式で腫瘍成長を遅らせたことが、見て取れる。
【0811】
In vitro細胞毒性
抗体5に対する抗原を発現する細胞を含むフラスコを、トリプシン処理し、遊離細胞を洗浄して、新たな培地に再懸濁させる。トリパンブルー(0.4%(w/v)、Sigma TB154)と1:1で混合し、Luna II自動細胞カウンター(Logos Biosystems)で透明/青色(生/死)細胞を計数することにより、細胞密度を測定する。細胞浮遊液を必要な播種密度(20×104/ml)に希釈し、白色96ウェル平底マイクロプレートに分注し(50μl/ウェル)、一晩インキュベートする。
【0812】
フィルター滅菌ConjEを同じ細胞培地に希釈することにより、ConjEの原液(20μg/ml)(1ml)を作成する。ConjE原液の8×10倍希釈液のセットを、滅菌24ウェルプレートにおいて、100μlを900μlの細胞培養液に移し入れて系列希釈することにより、作成する。各ConjE希釈液を、96ウェルプレートの細胞浮遊液の入った4つの複製ウェルに50μl/ウェルで分注する。対照ウェルには、培養液のみを同体積で添加する。
【0813】
ConjE接触期間後、Luminescenceプロトコルを用いて、Promega CellTiter-Gloを100μl/ウェルで加え、2分間撹拌し、Envisionで読むことにより、細胞生存度を測定する。データは、Graphpad Prismソフトウェアを用いて分析する。
【0814】
ConjEを用いたIn vivo有効性試験
異種移植モデルにおけるIn vivo抗腫瘍活性
種腫瘍(抗体5に対する抗原を発現する)をNOD/SCIDマウスの皮下で生き返らせ、BALB/cヌードマウスの皮下で維持してから、移植する。腫瘍体積が700~1500mm3に達したら、腫瘍を収集し、直径約2~3mm3の小片に切断する。腫瘍又は腫瘍片を、氷冷したRPMI1640培地(無血清)で洗い、引き続き、使用するため氷冷した培地に入れる。
【0815】
5~6週齢のメスBALB/cヌードマウスの右側腹部の皮膚を、ヨードホールで消毒してから、腫瘍移植する。腫瘍発生させるため、各マウスに、麻酔せずに、右上側腹部にて、腫瘍断片を1つ皮下に播種する。
【0816】
腫瘍播種後、動物を、毎日、罹患率及び死亡率についてチェックする。腫瘍寸法は、ノギスにより、週に2回、二次元で計測する。腫瘍体積は、式:TV=0.5a×b2を用いてmm3で表す。式中、a及びbは、それぞれ、腫瘍の長径及び短径である。
【0817】
試験12日目、マウスを1群あたり8匹で無作為に5群に分ける;標的平均腫瘍開始体積は、コホートにまたがり約170mm3である。試験13日目、マウスに試験薬物を投与する。この試験の試験マウスは、それぞれに割り当てられた試験物質及び用量レベルを1日目に単回用量で投与され、腫瘍成長を、その後最長51日目までモニタリングする。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10