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特許7181346貼付け式均温器と伝熱流体を備える温度制御システム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-21
(45)【発行日】2022-11-30
(54)【発明の名称】貼付け式均温器と伝熱流体を備える温度制御システム
(51)【国際特許分類】
   F28D 15/02 20060101AFI20221122BHJP
   F28F 9/26 20060101ALI20221122BHJP
   H01L 23/427 20060101ALI20221122BHJP
   H05K 7/20 20060101ALI20221122BHJP
【FI】
F28D15/02 E
F28D15/02 L
F28F9/26
H01L23/46 B
H05K7/20 N
H05K7/20 B
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2021093543
(22)【出願日】2021-06-03
(62)【分割の表示】P 2014219038の分割
【原出願日】2014-10-28
(65)【公開番号】P2021179304
(43)【公開日】2021-11-18
【審査請求日】2021-06-03
(31)【優先権主張番号】14/066,282
(32)【優先日】2013-10-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】594037464
【氏名又は名称】楊 泰和
(74)【代理人】
【識別番号】100101856
【弁理士】
【氏名又は名称】赤澤 日出夫
(72)【発明者】
【氏名】楊 泰和
【審査官】豊島 ひろみ
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-257450(JP,A)
【文献】特開2011-103102(JP,A)
【文献】特開平02-136664(JP,A)
【文献】特開2009-115396(JP,A)
【文献】特開2009-188329(JP,A)
【文献】特開平01-123972(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F28D 15/02
B64G 1/50
F28F 9/26
H01L 23/427
H05K 7/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
温度制御システムであって、
熱エネルギー伝送面(1005)を備えた複数の貼付け式均温器(1000)と、
伝熱流体が通過する流体通路(1001)と、を備え、
前記貼付け式均温器(1000)は、標的物(103)に取り付けられ、前記熱エネルギー伝送面(1005)は、前記標的物(103)の外部表面(5000)および/または内部表面(5001)と接触し、
前記標的物(103)の温度が、前記熱エネルギー伝送面(1005)によって、前記標的物(103)と前記貼付け式均温器(1000)との間、および、前記貼付け式均温器(1000)と前記流体通路(1001)を通過する伝熱流体との間、の熱エネルギーの移動により制御され、
前記流体通路(1001)の端部に設けられた流体の管口(1012、1013)と、複数の流体バルブ(TV120a,TV120b,TV120c,TV120d,120a,120b,120c,120d)と、を備え、
管路(1004)が、前記貼付け式均温器(1000)のそれぞれの前記流体の管口(1012、1013)と接続し、かつ前記流体バルブ(TV120a,TV120b,TV120c,TV120d,120a,120b,120c,120d)と接続し、
前記貼付け式均温器(1000)、前記管路(1004)および前記流体バルブ(TV120a,TV120b,TV120c,TV120d,120a,120b,120c,120d)の少なくとも1つが、以下の形態a)~c)の少なくとも1つによって配置され、
a)前記複数の貼付け式均温器(1000a,1000b,1000c,1000d)が、第1の前記流体バルブ(TV120a,TV120b,120a,120b)の少なくとも1つと直接に接続し、少なくとも1つの第1均温器-バルブ系を形成し、かつ第2の流体バルブ(TV120c,TV120d,120c,120d)の少なくとも1つが前記少なくとも1つの第1均温器-バルブ系と並列に接続され、前記少なくとも1つの第1均温器-バルブ系のバイパス分流制御を提供する;
b)第1の、2つの貼付け式均温器(1000a,1000b)が、互いにかつ前記第1の流体バルブ(TV120a,TV120b,120a,120b)の少なくとも1つと直列に接続して第1均温器-バルブ系を形成し、第2の、2つの貼付け式均温器(1000c,1000d)が、互いにかつ前記第2の流体バルブ(TV120c,TV120d,120c,120d)の少なくとも1つと直列に接続し、第2均温器-バルブ系を形成し、前記第1均温器-バルブ系および前記第2均温器-バルブ系が並列に接続してバイパス分流制御を提供する
c)少なくとも2つの貼付け式均温器(1000a,1000b)が、少なくとも1つの前記第1均温器-バルブ系を構成し、少なくとも1つの流体バルブ(TV120a,120a)が2つの直列に接続された前記貼付け式均温器の間で直列に接続され、少なくとも2つの貼付け式均温器(1000c,1000d)が、少なくとも1つの前記第2均温器-バルブ系を構成し、少なくとも1つの流体バルブ(TV120c,120c)が2つの直列に接続された前記貼付け式均温器の間で直列に接続され、
第1均温器-バルブ系および第2均温器-バルブ系における流体バルブ(TV120a,TV120c,120a,120c)が、互いに接続され、かつ2つの貼付け式均温器(1000a,1000bおよび1000c,1000d)間で接続され、流体バルブ(TV120aおよびTV120c、または、120aおよび120c)は、各系における貼付け式均温器(1000a,1000bおよび1000c,1000d)の少なくとも1つの選択的なバイパスを形成し、これにより、各系における前記流体バルブ(TV120a,TV120c,120a,120c)の少なくとも1つが、以下のa)~d)の経路の1つとなるようにオンオフ制御または流体量の変更の選択的な流体制御を可能にしている、温度制御システム。
a)前記各系における貼付け式均温器(1000a,1000bおよび1000c,1000d)および前記流体バルブ(TV120a,TV120c,120a,120c)における並列な流体の流れ;
b)前記第1均温器-バルブ系における貼付け式均温器(1000a・・・)から、前記第1均温器-バルブ系における流体バルブ(TV120a,120a・・・)の1つと前記第2均温器-バルブ系における流体バルブ(TV120c,120c・・・)の1つの間の接続部を経て、前記第2均温器-バルブ系における貼付け式均温器(1000d・・・)に向かう流体の流れ;
c)前記第2均温器-バルブ系における貼付け式均温器(1000c・・・)から、
前記第2均温器-バルブ系における流体バルブ(TV120c,120c・・・)の1つと前記第1均温器-バルブ系における流体バルブ(TV120a,120a・・・)の1つの間の接続部を経て、前記第1均温器-バルブ系における貼付け式均温器(1000b・・・)に向かう流体の流れ。
d)流体の流れの完全な停止。
【請求項2】
前記温度制御システムは、電気制御装置(ECU100)を有し、流体バルブ(120a,120b,120c,120d)を個別に制御し、貼付け式均温器(1000a,1000b,1000c,1000d)を通過する伝熱流体の量を調節し、これにより標的物(103)に出入りする熱エネルギーの移動を調節する、請求項1に記載の温度制御システム。
【請求項3】
前記貼付け式均温器(1000)の少なくとも1つには、温度検知器(TS120a)、(TS120b)、(TS120c)、(TS120d)が設置され、前記温度検知器(TS120a)、(TS120b)、(TS120c)、(TS120d)と流体バルブ(120a,120b,120c,120d)の少なくとも1つとが電気制御装置(ECU100)に接続され、前記電気制御装置(ECU100)は、前記温度検知器(TS120a)、(TS120b)、(TS120c)、(TS120d)により検知された温度に応じて、前記流体バルブ(120a,120b,120c,120d)の少なくとも1つを制御する、請求項2に記載の温度制御システム。
【請求項4】
電気制御装置(ECU100)へのコマンド入力を行う入力制御装置(IP100)をさらに備える、請求項2に記載の温度制御システム。
【請求項5】
電気制御装置(ECU100)への電気エネルギー供給を行う電源供給装置(PS100)をさらに備える、請求項2に記載の温度制御システム。
【請求項6】
流体バルブ(TV120a,TV120b,TV120c,TV120d,120a,120b,120c,120d)が、人力、機械力、電磁力、気圧力および/または水力により操作され、前記流体バルブのオン/オフを制御するか、あるいは、貼付け式均温器(1000a,1000b,1000c,1000d)を通過する伝熱流体の量を制御する、請求項1に記載の温度制御システム。
【請求項7】
貼付け式均温器(1000)の熱エネルギー伝送面(1005)以外の表面が、断熱層(1010)により断熱されている、請求項1に記載の温度制御システム。
【請求項8】
貼付け式均温器(1000)の熱エネルギー伝送面(1005)以外の表面には、そこから延びるフィン構造の放熱片(1011)が設けられている、請求項1に記載の温度制御システム。
【請求項9】
第1均温器-バルブ系および第2均温器-バルブ系における貼付け式均温器(1000a,1000bおよび1000c,1000d)が、管路によって互いに直接接続され、流体バルブ(TV120b,TV120d,120b,120d)に接続される、請求項に記載の温度制御システム。
【請求項10】
流体バルブ(TV120a,TV120b,TV120c,TV120d)の少なくとも1つが、温度作動流体バルブである、請求項に記載の温度制御システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、温度制御システム及びその応用装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の電動モータ、発電機又は変圧器は、負荷が大きくなると銅損又は鉄損が発生し、温度上昇により効率が低下したり焼けたりする恐れがある。また従来の精密機械又は多次元計測装置は常に環境温度変化又は稼動部品の熱損失により発熱し、熱すれば膨張し冷やせば縮むという変形が生じる。材質の不均一や非対称幾何学的形状である場合には、温度分布と設定状態の変動が大きくなることにより、その変形は更に大きくなり、精密さに悪影響を与える。従来の半導体ユニット、太陽光発電装置(PV)、発光二極体(LED)、蓄放電電池又は液晶表示装置は、過熱又は温度低下による作動性能が劣化する。一方、恒温空調機により周辺環境を改善する場合は、高価となり、また膨大な電力を消費する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本発明の貼付け式均温器と伝熱流体を備える温度制御システム及びその応用装置は、1個又はそれ以上の熱伝導性を有する貼り合わせ面を有する貼付け式均温器が、その流体通路を通過する伝熱流体によって、その貼り合わせ面に貼り合わせた温度制御対象物である標的物(103)の外部表面と内部表面の両方、又はいずれか一方と均温伝熱する。その温度制御の標的物(103)は蓄放電電池、液晶表示器、半導体基板、放熱器、空調熱交換装置、精密機械或いは多次元計測装置の筐体、本体外部と内部の両方、又はいずれか一方の選定した位置を含み、また外部を通過するポンピングされて放冷又は加熱される伝熱流体を通して、貼り付けられた標的物(103)に対して放冷又は加熱して伝熱することによって、例えば半導体ユニット、太陽光発電装置(PV)、発光二極体(LED)、蓄放電電池、液晶表示装置の温度が過熱又は過低による作動性能劣化の欠点を無くす。或いは電動モータ、発電機又は変圧器等の電気機械装置へ適用し、負荷が大きくなり、又は環境温度が上昇しても、過熱による効率低下や焼けを避け、及び精密機械又は多次元計測器本体の幾何形状へ応用することによって、安定性と精密性を得るものである。
【発明の効果】
【0004】
安定性と精密性が確保できる貼付け式温度器を得る。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1】本発明の貼付け式均温器を標的物(103)外部表面に貼り合わせた実施形態の模式図である。
図2】本発明の貼付け式均温器を標的物(103)内部表面に貼り合わせた実施形態の模式図である。
図3】開放面を備えかつ断熱性能を有する貼付け式均温器の立体模式図である。
図4】開放面を備える断伝熱熱性の貼付け式均温器の立体模式図である。
図5】本発明の1個の貼付け式均温器(1000)において、管路(1004)を経て流体バルブ(120)の温度制御システムを連続設置する模式図である。
図6】本発明の複数個の貼付け式均温器(1000a)、(1000b)において、管路(1004)を経て流体バルブ(120)の温度制御システムを直列接続してから連続設置する模式図である。
図7】本発明のマルチウェイ貼付け式均温器(1000a)、(1000b)において、管路(1004)を経て別々に流体バルブを連続設置してから更に温度制御システムを並列接続する模式図である。
図8】本発明の貼付け式均温器(1000a)、(1000b)において、管路(1004)を経て流体バルブ(120b)と直列接続し、貼付け式均温器(1000c)、(1000d)において、管路(1004)を経て流体バルブ(120a)と直列接続してから、更に両者を並列接続する温度制御システムの模式図である。
図9】複数個の管路(1004)を経て直列接続する貼付け式均温器(1000a)、(1000b)、(1000c)及び流体バルブ(120a)、(120b)、また流体バルブ(120c)、(120d)をバイパス分流制御を成す温度制御システムの模式図である。
図10】複数個の管路(1004)を経て直並列接続する貼付け式均温器(1000a)、(1000b)、(1000c)、(1000d)及び流体バルブ(120a)を貼付け式均温器(1000a)と貼付け式均温器(1000b)との間に連続設置し、また流体バルブ(120c)を貼付け式均温器(1000c)と貼付け式均温器(1000d)との間に連続設置し、流体バルブ(120a)と流体バルブ(120c)は連通管路を備え、更にバイパス分流制御を成す温度制御システムの模式図である。
図11】温度検知器(TS120)を設置する1個の貼付け式均温器(1000)において、管路(1004)を経て流体バルブ(120)を連続設置し、及び電気制御装置(ECU100)の制御を受ける温度制御システムの模式図である。
図12】温度検知器(TS120a)、(TS120b)を複数個の貼付け式均温器(1000a)、(1000b)に個別に設置し、管路(1004)を経て直列接続してから、更に流体バルブ(120)を連続設置し、及び電気制御装置(ECU100)の制御を受ける温度制御システムの模式図である。
図13】貼付け式均温器(1000a)、(1000b)を温度検知器(TS120a)、(TS120b)に個別に設置するとともに、その中の貼付け式均温器(1000a)が管路(1004)を経て流体バルブ(120a)に直列接続し、貼付け式均温器(1000b)は管路(1004)を経て流体バルブ(120b)に直列接続し、更に両者を並列接続し、及び電気制御装置(ECU100)の制御を受ける温度制御システムの模式図である。
図14】貼付け式均温器(1000a)、(1000b)、(1000c)、(1000d)を温度検知器(TS120a)、(TS120b)、(TS120c)、(TS120d)に個別に設置し、貼付け式均温器(1000a)、貼付け式均温器(1000b)及び流体バルブ(120b)が管路(1004)を経て順番に直列接続され、貼付け式均温器(1000c)、貼付け式均温器(1000d)及び流体バルブ(120d)は管路(1004)を経て順番に直列接続されて、更に両者が並列接続されて電気制御装置(ECU100)の制御を受ける温度制御システムの模式図である。
図15】複数個の貼付け式均温器(1000a)、(1000b)、(1000c)を温度検知器(TS120a)、(TS120b)、(TS120c)に個別に設置し、その中の貼付け式均温器(1000a)、流体バルブ(120a)、貼付け式均温器(1000b)、流体バルブ(120b)、貼付け式均温器(1000c)は管路(1004)を経て順番に直列接続し、及び流体バルブ(120c)、(120d)を直列接続してから、流体流入端と流出端との間に並列接続され、流体バルブ(120c)と流体バルブ(120a)は電気制御装置(ECU100)に制御されると連通し、流体バルブ(120d)と流体バルブ(120b)との間は電気制御装置(ECU100)に制御されると連通し、更にバイパス分流制御を成して、電気制御装置(ECU100)の制御を受ける温度制御システムの模式図である。
図16】複数個の貼付け式均温器(1000a)、(1000b)、(1000c)、(1000d)を温度検知器(TS120a)、(TS120b)、(TS120c)、(TS120d)に個別に設置し、管路(1004)を経て貼付け式均温器(1000a)、流体バルブ(120a)、貼付け式均温器(1000b)の順番に直列接続し、及び貼付け式均温器(1000c)、流体バルブ(120c)、貼付け式均温器(1000d)の順番に直列接続し、更に両者を並列接続し、また流体バルブ(120a)と流体バルブ(120c)との間に連通管路を備え、更に流体バルブ(120a)、(120b)はバイパス分流制御を成し、及び電気制御装置(ECU100)の制御を受ける温度制御システムの模式図である。
図17】1個の貼付け式均温器(1000)は管路(1004)を経て連続設置され、温度作動流体バルブ(TV120)の制御を受ける温度制御システムの模式図である。
図18】複数個の貼付け式均温器(1000a)、(1000b)は管路(1004)を経て直列接続されてから更に連続設置され、温度作動流体バルブ(TV120)の制御を受ける温度制御システムの模式図である。
図19】本発明のマルチウェイ貼付け式均温器(1000a)、(1000b)は管路(1004)を経て別々に連続設置され、温度作動流体バルブ(TV120b)の制御を受け、さらに並列接続されている温度制御システムの模式図である。
図20】本発明のマルチウェイである複数個の貼付け式均温器(1000a)、(1000b)、(1000c)、(1000d)が管路(1004)を経て直列接続されてから、更に連続設置され、温度作動流体バルブ(TV120b)、(TV120d)の制御を受け、更に並列接続されている温度制御システムの模式図である。
図21】本発明の貼付け式均温器(1000a)、温度作動流体バルブ(TV120a)、貼付け式均温器(1000b)、温度作動流体バルブ(TV120b)、貼付け式均温器(1000c)は管路(1004)を経て順番に直列接続され、温度作動流体バルブ(TV120c)、(TV120d)を直列接続してから更に並列接続し、管路(1004)の流体流入端と流体流出端との間、温度作動流体バルブ(TV120a)と温度作動流体バルブ(TV120c)との間、温度作動流体バルブ(TV120b)と温度作動流体バルブ(TV120d)との間に連通管路を備え、更にバイパス分流制御を成す温度制御システムの模式図である。
図22】本発明の複数個の貼付け式均温器(1000a)、温度作動流体バルブ(TV120a)、貼付け式均温器(1000b)は管路(1004)を経て順番に直列接続され、また貼付け式均温器(1000c)、温度作動流体バルブ(TV120c)、貼付け式均温器(1000d)は管路(1004)を経て順番に直列接続され、更に両者を並列接続して管路(1004)の流体流入端と流体流出端へ通じ、温度作動流体バルブ(TV120a)と温度作動流体バルブ(TV120c)はバイパス分流制御を成す温度制御システムの模式図である。
図23】開放面を備えかつ断熱性能を有する本発明の貼付け式均温器を回転電気機械(2000)表面に貼付ける応用例を示す図である。
図24】開放面を備えかつ断熱性能を有する本発明の貼付け式均温器を加工機本体(3000)表面に貼付ける応用例を示す図である。
図25】開放面を備えかつ断熱性能を有する本発明の貼付け式均温器を変圧器(4000)表面に貼付ける応用例を示す図である。
図26】開放面の伝熱性を有する本発明の貼付け式均温器を回転電気機械(2000)表面に貼付ける応用例を示す図である。
図27】開放面の伝熱性を有する本発明の貼付け式均温器を加工機本体(3000)表面に貼付ける応用例を示す図である。
図28】開放面の伝熱性を有する本発明の貼付け式均温器を変圧器(4000)表面に貼付ける応用例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
本発明の貼付け式均温器と伝熱流体を備える温度制御システム及びその応用装置は、1個又はそれ以上の熱伝導性を有する貼り合わせ面の貼付け式均温器(1000)が、その流体通路(1001)を通過する伝熱流体によって、その貼り合わせ面に貼り合わせた標的物の外部表面(5000)と内部表面(5001)の両方、又はいずれか一方と均温伝熱する。
【0007】
その温度制御の標的物(103)は蓄放電電池、液晶表示器、半導体基板、放熱器、空調熱交換装置、精密機械或いは多次元計測装置の筐体、本体外部と内部の両方、又はいずれか一方の選定した位置を含み、また外部を通過するポンピングされて放冷又は加熱される伝熱流体を通して、流体の管口(1012)、流体通路(1001)及び他端の流体の管口(1013)を経て、貼り付けられた標的物(103)に対して放冷又は加熱して伝熱することによって、例えば半導体ユニット、太陽光発電装置(PV)、発光二極体(LED)、蓄放電電池、液晶表示装置の温度が過熱又は過低による作動性能劣化の欠点を無くす。或いは電動モータ、発電機又は変圧器等の電気機械装置へ応用し、負荷が大きくなり、又は環境温度が上昇するとき、過熱による効率低下や焼却を避け、及び精密機械又は多次元計測器本体の幾何形状へ応用し、本体の温度を維持することによって、安定性と精密度を求める。
【0008】
図1に本発明の貼付け式均温器を標的物(103)の外部表面に貼り合わせた実施形態の模式図を示す。
【0009】
図2に本発明の貼付け式均温器を標的物(103)内部表面に貼り合わせた実施形態の模式図を示す。
【0010】
本実施形態の貼付け式均温器と伝熱流体を備える温度制御システム及びその応用装置の標的物(103)に貼付ける貼付け式均温器は、伝熱導性材料によって構成され、上記は開放面を備えかつ断熱性能を有する貼付け式均温器、開放面の伝熱性を有す貼付け式均温器の両方、又はいずれか一方によって構成され、接着、圧接、半田付け、鋲接、ねじで標的物(103)に締め付ける伝熱特性を備える構造面を含む。
【0011】
図3に開放面を備えかつ断熱性能を有する貼付け式均温器の立体模式図を示す。
図3にその中の貼付け式均温器(1000)は伝熱特性のよりよい材料、例えば金、銀、銅、アルミ、マグナリウム、鉄、セラミックによって構成され、また流体通路(1001)を備え、及び流体通路(1001)の両端に流体出入口(1002)を備え、流体出入口(1003)は管路と連結することにより、気相、液相、気相から液相、又は液相から気相に変換する流体を流入端と流出端させる。流体通路(1001)はまた熱エネルギー伝送面(1005)を備え、熱エネルギー伝送面(1005)以外の外部開放表面は断熱層(1010)を備えることによって、外部への放射、伝送及び対流伝熱を回避又は軽減させることを示す。
【0012】
上述した単一の流体通路(1001)を備える貼付け式均温器(1000)を標的物(103)への貼付方式は、標的物の伝熱特性を備える構造面に接着、圧接、半田付け、鋲接、またねじで標的物(103)に締め付けることを含む。
【0013】
図4に開放面を備える断伝熱熱性の貼付け式均温器の立体模式図を示す。図4にその中の貼付け式均温器(1000)は伝熱特性のよりよい材料、例えば金、銀、銅、アルミ、マグナリウム、鉄、セラミックによって構成され、また流体通路(1001)を備え、及び流体通路(1001)の両端に流体出入口(1002)を備え、流体出入口(1003)は管路と連結することにより、気相、液相、気相から液相、又は液相から気相に変換する流体を流入端と流出端させることを示す。
【0014】
流体通路(1001)はまた熱エネルギー伝送面(1005)を備え、熱エネルギー伝送面(1005)以外の外部開放表面は、外部へ熱エネルギーの伝送、対流や放射に役立つ構造、例えばフィン構造の放熱片(1011)を備え、外部へ伝熱する。
【0015】
上述した単一の流体通路(1001)を備える貼付け式均温器(1000)を標的物(103)への貼付方式は、標的物の伝熱特性を備える構造面に接着、圧接、半田付け、鋲接、またねじで標的物(103)に締め付けることを含む。
【0016】
本実施形態の貼付け式均温器と伝熱流体を備える温度制御システム及びその応用装置は、貼付け式均温器(1000)を標的物(103)の伝熱性を有す表面に貼付け、標的物(103)に対して熱エネルギーを伝送する以外に、更に一歩進んでその貼付け式均温器(1000)を通過する流体通路(1001)の流体と流量制御装置、流向制御装置、温度検知器、電気制御装置、入力制御装置、電源供給装置、温度作動流体バルブの全部又は一部を結合することによって、貼付け式均温器(1000)の流体通路(1001)を通過する流体に対して、開閉、流量と流向を制御する。
【0017】
図5図10に示す本実施形態の貼付け式均温器と伝熱流体を備える温度制御システム及びその応用装置は、標的物(103)の伝熱性である表面に設置する1個又はそれ以上の貼付け式均温器を設置し、1個又はそれ以上の流体バルブを配置する温度制御システムを構成する応用例を示す。
【0018】
図5に本発明の1個の貼付け式均温器(1000)は、管路(1004)を経て流体バルブ(120)の温度制御システムを連続設置する模式図を示す。
【0019】
図5に1個の貼付け式均温器(1000)は管路(1004)を経て流体バルブ(120)の温度制御システムを連続設置することを示す。その中の流体バルブ(120)は、直接人力で操作し、又は人力で制御する機械力、電磁力、気圧力、水力によって間接操作することによって、流体バルブの開閉又は流体の流量を制御することによって、貼付け式均温器(1000)を通過する流体の流量を制御し、更に貼り付けた標的物(103)の位置を制御して熱エネルギーを伝送することを示す。
【0020】
図6に本発明の複数個の貼付け式均温器(1000a)、(1000b)は管路(1004)を経て流体バルブ(120)の温度制御システムを直列接続してから連続設置する模式図を示す。
【0021】
図6に複数個の貼付け式均温器(1000a)、(1000b)は管路(1004)を経て流体バルブ(120)の温度制御システムを直列接続してから連続設置することを示す。その中の流体バルブ(120)は、直接人力で操作し、又は人力で制御する機械力、電磁力、気圧力、水力によって間接操作することによって、流体バルブの開閉又は流体の流量を制御することによって、貼付け式均温器(1000a)、(1000b)を通過する流体の流量を制御し、更に貼り付けた標的物(103)の位置を制御して熱エネルギーを伝送することを示す。
【0022】
図7に本発明のマルチウェイ貼付け式均温器(1000a)、(1000b)は、管路(1004)を経て別々に流体バルブを連続設置してから更に温度制御システムを並列接続する模式図を示す。図7にマルチウェイ貼付け式均温器(1000a)は管路(1004)を経て流体バルブ(120a)を連続設置し、貼付け式均温器(1000b)は管路(1004)を経て流体バルブ(120b)を連続設置してから、更に両者を並列接続することによって温度制御システムを構成する。その中の個別流体バルブ(120a)、(120b)は個別的又は協同的に直接人力で操作され、又は人力で機械力、電磁力、気圧力、又は水力を制御する間接操作によって、流体バルブの開閉を制御し、又は流体の流量を制御することによって、個別に直列接続する貼付け式均温器(1000a)、(1000b)を通過する流体の流量を制御し、更に貼り付けた標的物(103)の位置を制御して熱エネルギーを伝送することを示す。
【0023】
図8に本発明の貼付け式均温器(1000a)、(1000b)は、管路(1004)を経て流体バルブ(120b)と直列接続し、貼付け式均温器(1000c)、(1000d)は管路(1004)を経て流体バルブ(120a)と直列接続してから、更に両者を並列接続する温度制御システムの模式図を示す。
【0024】
図8に貼付け式均温器(1000a)、(1000b)は管路(1004)を経て、流体バルブ(120b)と直列接続し、貼付け式均温器(1000c)、(1000d)は管路(1004)を経て、流体バルブ(120a)と直列接続してから、更に両者を並列接続する温度制御システムを示す。その中の個別流体バルブ(120b)、(120d)は個別的又は協同的に直接人力で操作され、又は人力で機械力、電磁力、気圧力、又は水力を制御する間接操作によって、流体バルブの開閉を制御し、又は流体の流量を制御することによって、個別に標的物(103)の異なる位置に設置する貼付け式均温器(1000a)、(1000b)、(1000c)、(1000d)を通過する流体の流量を制御し、更に貼り付けた標的物(103)の位置を制御して熱エネルギーを伝送する。
【0025】
図9に本発明は複数個の管路(1004)を経て直列接続する貼付け式均温器(1000a)、(1000b)、(1000c)及び流体バルブ(120a)、(120b)、また流体バルブ(120c)、(120d)をバイパス分流制御を成す温度制御システムの模式図を示す。
図9に複数個の管路(1004)を経て直列接続する貼付け式均温器(1000a)、(1000b)、(1000c)及び流体バルブ(120a)、(120b)を直列接続し、更に管路(1004)の2つに出入端と流体バルブ(120a)と流体バルブ(120b)との間に、直列接続する流体バルブ(120c)及び流体バルブ(120d)を連結し、その中の流体バルブ(120c)及び流体バルブ(120d)をバイパス分流制御を成す温度制御システムを示す。その中の個別流体バルブ(120a)、(120b)、(120c)、(120d)は個別的又は協同的に直接人力で操作され、又は人力で機械力、電磁力、気圧力、又は水力を制御する間接操作によって、流体バルブの開閉を制御し、又は流体の流量を制御することによって、個別に標的物(103)の異なる位置に設置する貼付け式均温器(1000a)、(1000b)、(1000c)を通過する流体の流量を制御し、更に貼り付けた標的物(103)の位置を制御して熱エネルギーを伝送することを示す。
【0026】
図10に本発明は複数個の管路(1004)を経て直並列接続する貼付け式均温器(1000a)、(1000b)、(1000c)、(1000d)及び流体バルブ(120a)を貼付け式均温器(1000a)と貼付け式均温器(1000b)との間に連続設置し、また流体バルブ(120c)を貼付け式均温器(1000c)と貼付け式均温器(1000d)との間に連続設置し、流体バルブ(120a)と流体バルブ(120c)は連通管路を備え、更にバイパス分流制御を成す温度制御システムの模式図を示す。
【0027】
図10に示すように、複数個の管路(1004)を経て直並列接続する貼付け式均温器(1000a)、(1000b)、(1000c)、(1000d)及び流体バルブ(120a)を貼付け式均温器(1000a)と貼付け式均温器(1000b)との間に連続設置し、また流体バルブ(120c)を貼付け式均温器(1000c)と貼付け式均温器(1000d)との間に連続設置し、流体バルブ(120a)と流体バルブ(120c)は連通管路を備え、更にバイパス分流制御を成す温度制御システムを示す。その中の個別流体バルブ(120a)、(120c)は個別的又は協同的に直接人力で操作され、又は人力で機械力、電磁力、気圧力、又は水力を制御する間接操作によって、流体バルブの開閉を制御し、又は流体の流量を制御することによって、個別に異なる位置にある貼付け式均温器(1000a)、(1000b)、(1000c)、(1000d)を通過する流体の流量を制御し、更に貼り付けた標的物(103)の位置を制御して熱エネルギーを伝送することを示す。
【0028】
図11図16に示す本実施形態の貼付け式均温器と伝熱流体を備える温度制御システム及びその応用装置は、標的物(103)の伝熱性を有す表面に1個又はそれ以上の貼付け式均温器を設置し、温度検知器と電気制御装置を配置し、及び制御流体バルブによって温度制御システムを構成する応用例を示す。
【0029】
図11に本発明の温度検知器(TS120)を設置する1個の貼付け式均温器(1000)は管路(1004)を経て流体バルブ(120)を連続設置し、及び電気制御装置(ECU100)の制御を受ける温度制御システムの模式図を示す。
【0030】
図11に示すように、温度検知器(TS120)を設置する1個の貼付け式均温器(1000)は管路(1004)を経て流体バルブ(120)を連続設置し、及び電気制御装置(ECU100)の制御を受ける温度制御システムである。その中の電気制御装置(ECU100)は入力制御装置(IP100)のメッセージ及び温度検知器(TS120)が測定したメッセージを受けることによって、流体バルブ(120)の開閉又は流体の流量を制御し、貼付け式均温器(1000)を通過する流体の流量を制御することによって、標的物(103)に対して伝送する熱エネルギーを変化させることを示す。その中の、電気制御装置(ECU100)は、以下一種又はそれ以上装置によって構成されることを含む。(一)機電式回路装置。(二)固態電子回路装置。(三)マイクロプロセッサ又はシングルチップに制御されるユニット、ソフトウェア、作動プログラム及び周辺回路装置によって構成される。
【0031】
入力制御装置(IP100)は、人力入力、入力信号又は操作指令を受けるマンマシンインタフェース装置によって構成される。電源供給装置(PS100)は、システムが作動する電気エネルギーを提供する。
【0032】
図12に本発明の温度検知器(TS120a)、(TS120b)を複数個の貼付け式均温器(1000a)、(1000b)に個別に設置し、管路(1004)を経て直列接続してから、更に流体バルブ(120)を連続設置し、及び電気制御装置(ECU100)の制御を受ける温度制御システムの模式図を示す。
【0033】
図12に温度検知器(TS120a)、(TS120b)を複数個の貼付け式均温器(1000a、1000b)に個別に設置し、管路(1004)を経て直列接続してから、更に流体バルブ(120)を連続設置し、及び電気制御装置(ECU100)の制御を受ける温度制御システムを示す。その中の電気制御装置(ECU100)は入力制御装置(IP100)のメッセージ及び温度検知器(TS120a)、(TS120b)が測定したメッセージを参考することによって、流体バルブ(120)の開閉又は流体の流量を制御し、貼付け式均温器(1000a)、(1000b)を通過する流体の流量を制御することによって、標的物(103)に対して伝送する熱エネルギーを変化させることを示す。
【0034】
そこに示される電気制御装置(ECU100)は、以下一種又はそれ以上装置によって構成されることを含む。(一)機電式回路装置。(二)固態電子回路装置。(三)マイクロプロセッサ又はシングルチップに制御されるユニット、ソフトウェア、作動プログラム及び周辺回路装置によって構成される。
【0035】
入力制御装置(IP100)は、人力入力、入力信号又は操作指令を受けるマンマシンインタフェース装置によって構成される。
電源供給装置(PS100)は、システムが作動する電気エネルギーを提供する。
【0036】
図13に本発明の貼付け式均温器(1000a)、(1000b)を温度検知器(TS120a)、(TS120b)に個別に設置することを示す。その中の貼付け式均温器(1000a)は管路(1004)を経て流体バルブ(120a)に直列接続し、貼付け式均温器(1000b)は管路(1004)を経て流体バルブ(120b)に直列接続し、更に両者を並列接続し、及び電気制御装置(ECU100)の制御を受ける温度制御システムの模式図を示す。
【0037】
図13に貼付け式均温器(1000a)、(1000b)を温度検知器(TS120a)、(TS120b)に個別に設置することを示す。その中の貼付け式均温器(1000a)は管路(1004)を経て流体バルブ(120a)に直列接続し、貼付け式均温器(1000b)は管路(1004)を経て流体バルブ(120b)に直列接続し、更に両者を並列接続し、及び電気制御装置(ECU100)の制御を受ける温度制御システムである。その中の電気制御装置(ECU100)は入力制御装置(IP100)のメッセージ及び温度検知器(TS120a)、(TS120b)が測定したメッセージを参考することによって、別々に流体バルブ(120a)、(120b)の開閉又は通過する流体の流量を制御し、個別に貼付け式均温器(1000a)、(1000b)を通過する流体の流量を制御することによって、個別に貼付け式均温器が貼り付けた標的物(103)の位置を変更させ、熱エネルギーを伝送する。その中の電気制御装置(ECU100)は、以下一種又はそれ以上装置によって構成されることを含む。(一)機電式回路装置。(二)固態電子回路装置。(三)マイクロプロセッサ又はシングルチップに制御されるユニット、ソフトウェア、作動プログラム及び周辺回路装置によって構成される。
【0038】
入力制御装置(IP100)は、人力入力、入力信号又は操作指令を受けるマンマシンインタフェース装置によって構成される。電源供給装置(PS100)は、システムが作動する電気エネルギーを提供する。
【0039】
図14に本発明の貼付け式均温器(1000a)、(1000b)、(1000c)、(1000d)を温度検知器(TS120a)、(TS120b)、(TS120c)、(TS120d)に個別に設置するを示す。その中の貼付け式均温器(1000a)、貼付け式均温器(1000b)及び流体バルブ(120b)は管路(1004)を経て順番に直列接続し、貼付け式均温器(1000c)、貼付け式均温器(1000d)及び流体バルブ(120d)は管路(1004)を経て順番に直列接続してから、更に両者を並列接続し、及び電気制御装置(ECU100)の制御を受ける温度制御システムの模式図を示す。
【0040】
図14に貼付け式均温器(1000a)、(1000b)、(1000c)、(1000d)を温度検知器(TS120a)、(TS120b)、(TS120c)、(TS120d)に個別に設置することを示す。その中の貼付け式均温器(1000a)、貼付け式均温器(1000b)及び流体バルブ(120b)は管路(1004)を経て順番に直列接続し、貼付け式均温器(1000c)、貼付け式均温器(1000d)及び流体バルブ(120d)は管路(1004)を経て順番に直列接続してから、更に両者を並列接続し、及び電気制御装置(ECU100)の制御を受ける温度制御システムを示す。その中の電気制御装置(ECU100)は入力制御装置(IP100)のメッセージ及び温度検知器(TS120a)、(TS120b)、(TS120c)、(TS120d)が測定したメッセージを受けることによって、別々に流体バルブ(120b)、(120d)の開閉又は通過する流体の流量を制御し、個別に貼付け式均温器(1000a)、(1000b)、(1000c)、(1000d)を通過する流体の流量を制御することによって、個別の貼付け式均温器が貼り付けた標的物(103)の位置を変更させ、熱エネルギーを伝送する。
【0041】
そこに示される電気制御装置(ECU100)は、以下一種又はそれ以上装置によって構成されることを含む。(一)機電式回路装置。(二)固態電子回路装置。(三)マイクロプロセッサ又はシングルチップに制御されるユニット、ソフトウェア、作動プログラム及び周辺回路装置によって構成される。
【0042】
入力制御装置(IP100)は、人力入力、入力信号又は操作指令を受けるマンマシンインタフェース装置によって構成される。電源供給装置(PS100)は、システムが作動する電気エネルギーを提供する。
【0043】
図15に本発明の複数個の貼付け式均温器(1000a)、(1000b)、(1000c)を温度検知器(TS120a)、(TS120b)、(TS120c)に個別に設置することを示す。そこに示される貼付け式均温器(1000a)、流体バルブ(120a)、貼付け式均温器(1000b)、流体バルブ(120b)、貼付け式均温器(1000c)は管路(1004)を経て順番に直列接続し、及び流体バルブ(120c)、(120d)を直列接続してから、流体流入端と流出端との間に並列接続し、流体バルブ(120c)と流体バルブ(120a)は電気制御装置(ECU100)に制御されると連通し、流体バルブ(120d)と流体バルブ(120b)との間は電気制御装置(ECU100)に制御されると連通し、更にバイパス分流制御を成し、及び電気制御装置(ECU100)の制御を受ける温度制御システムの模式図を示す。
【0044】
図15に複数個の貼付け式均温器(1000a)、(1000b)、(1000c)を温度検知器(TS120a)、(TS120b)、(TS120c)に個別に設置する場合を示す。図中の貼付け式均温器(1000a)、流体バルブ(120a)、貼付け式均温器(1000b)、流体バルブ(120b)、貼付け式均温器(1000c)は管路(1004)を経て順番に直列接続し、及び流体バルブ(120c)、(120d)を直列接続してから流体流入端と流出端との間に並列接続し、流体バルブ(120c)と流体バルブ(120a)は電気制御装置(ECU100)に制御されると連通し、流体バルブ(120d)と流体バルブ(120b)との間は電気制御装置(ECU100)に制御されると連通し、更にバイパス分流制御を成し、及び電気制御装置(ECU100)の制御を受ける温度制御システムを示す。
【0045】
図中の電気制御装置(ECU100)は入力制御装置(IP100)のメッセージ及び温度検知器(TS120a)、(TS120b)、(TS120c)、(TS120d)が測定したメッセージを受けることによって、別々に流体バルブ(120a)、(120b)、(120c)、(120d)の開閉又は通過する流体の流量を制御し、個別に貼付け式均温器(1000a)、(1000b)、(1000c)、(1000d)を通過する流体の流量を制御することによって、個別の貼付け式均温器が貼り付けた標的物(103)の位置を変更させ、熱エネルギーを伝送する。
【0046】
図中の電気制御装置(ECU100)は、以下一種又はそれ以上装置によって構成されることができ、(一)機電式回路装置、(二)固態電子回路装置、(三)マイクロプロセッサ又はシングルチップに制御されるユニット、ソフトウェア、作動プログラム及び周辺回路装置によって構成される。
【0047】
入力制御装置(IP100)は、操作入力、入力信号又は操作指令を受けるマンマシンインタフェース装置によって構成される。電源供給装置(PS100)は、システムが作動する電気エネルギーを提供する。
【0048】
図16に本発明の複数個の貼付け式均温器(1000a)、(1000b)、(1000c)、(1000d)を温度検知器(TS120a)、(TS120b)、(TS120c)、(TS120d)に個別に設置し、管路(1004)を経て貼付け式均温器(1000a)、流体バルブ(120a)、貼付け式均温器(1000b)の順番に直列接続し、及び貼付け式均温器(1000c)、流体バルブ(120c)、貼付け式均温器(1000d)の順番に直列接続し、更に両者を並列接続し、また流体バルブ(120a)と流体バルブ(120c)との間に連通管路を備え、更に流体バルブ(120a)、(120b)はバイパス分流制御を成し、及び電気制御装置(ECU100)の制御を受ける温度制御システムの模式図を示す。
【0049】
図16に複数個の貼付け式均温器(1000a)、(1000b)、(1000c)、(1000d)を温度検知器(TS120a)、(TS120b)、(TS120c)、(TS120d)に個別に設置し、管路(1004)を経て貼付け式均温器(1000a)、流体バルブ(120a)、貼付け式均温器(1000b)を順番に直列接続し、及び貼付け式均温器(1000c)、流体バルブ(120c)、貼付け式均温器(1000d)を順番に直列接続してから、更に両者を並列接続し、また流体バルブ(120a)及び流体バルブ(120c)との間に連通管路を備え、更に流体バルブ(120a)、(120b)はバイパス分流(bypass)制御を成し、及び電気制御装置(ECU100)の制御を受ける温度制御システムを示す。
【0050】
ここで、電気制御装置(ECU100)は入力制御装置(IP100)のメッセージ及び温度検知器(TS120a)、(TS120b)、(TS120c)、(TS120d)が測定したメッセージを受けることによって、別々に流体バルブ(120a)、(120b)の開閉又は通過する流体の流量を制御し、個別に貼付け式均温器(1000a)、(1000b)、(1000c)、(1000d)を通過する流体の流量を制御することによって、個別の貼付け式均温器が貼り付けた標的物(103)の位置を変更させ、熱エネルギーを伝送する。
【0051】
ここで、電気制御装置(ECU100)は、以下一種又はそれ以上装置によって構成され、(一)機電式回路装置。(二)固態電子回路装置。(三)マイクロプロセッサ又はシングルチップに制御されるユニット、ソフトウェア、作動プログラム及び周辺回路装置によって構成される。
【0052】
入力制御装置(IP100)は、操作入力、入力信号又は操作指令を受けるマンマシンインタフェース装置によって構成される。電源供給装置(PS100)は、システムが作動する電気エネルギーを提供する。
【0053】
図17図22に示す本実施形態の貼付け式均温器と伝熱流体を備える温度制御システム及びその応用装置は、標的物(103)の伝熱性を有す表面に1個又はそれ以上の貼付け式均温器を設置し、温度検知器と電気制御装置を配置し、及び制御流体バルブによって温度制御システムを構成する応用例を示す。
【0054】
図17では、本発明の1個の貼付け式均温器(1000)は管路(1004)を経て連続設置し、及び温度作動流体バルブ(TV120)の制御を受ける温度制御システムの模式図を示す。
【0055】
図17における温度作動流体バルブ(TV120)は感知した温度によって開閉又は通過する流体の流量を変動させる流体バルブを備え、貼付け式均温器(1000)と標的物(103)の両方、又はいずれか一方に設置し、個別温度作動流体バルブは感知した温度によって貼付け式均温器(1000)を通過する流体の流量を制御し、更に貼付け式均温器(1000)は貼り付けた標的物(103)の位置を制御することによって、熱エネルギーを伝送することを示す。
【0056】
図18に本発明の複数個の貼付け式均温器(1000a)、(1000b)は管路(1004)を経て直列接続してから更に連続設置し、及び温度作動流体バルブ(TV120)の制御を受ける温度制御システムの模式図を示す
【0057】
図18における温度作動流体バルブ(TV120)は感知した温度によって開閉又は通過する流体の流量を変動させる流体バルブを備え、貼付け式均温器(1000a)、(1000b)と標的物(103)の両方、又はいずれか一方に設置し、個別温度作動流体バルブは感知した温度によって貼付け式均温器(1000a)、(1000b)を通過する流体の流量を制御し、更に貼付け式均温器(1000a)、(1000b)は貼り付けた標的物(103)の位置を制御することによって、熱エネルギーを伝送することを示す。
【0058】
図19において、本発明のマルチウェイ貼付け式均温器(1000a)、(1000b)は管路(1004)を経て別々に連続設置し、及び温度作動流体バルブ(TV120b)の制御を受け、さらに並列接続する温度制御システムの模式図を示す。
【0059】
図19における温度作動流体バルブ(TV120a)と貼付け式均温器(1000a)を直列接続し、温度作動流体バルブ(TV120b)と貼付け式均温器(1000b)直列接続してから、更に両者を並列接続し、温度作動流体バルブ(TV120a)及び温度作動流体バルブ(TV120b)は感知した温度によって開閉又は通過する流体の流量を変動する流体バルブを備え、別々に貼付け式均温器(1000a)及び貼付け式均温器(1000b)と標的物(103)の両方、又はいずれか一方に設置し、個別温度作動流体バルブが感知した温度によって別々に貼付け式均温器(1000a)、(1000b)を通過する流体の流量を制御し、更に個別貼付け式均温器(1000a)、(1000b)は貼り付けた標的物(103)の位置を制御することによって、熱エネルギーを伝送することを示す。
【0060】
図20において、本発明のマルチウェイである複数個の貼付け式均温器(1000a)、(1000b)、(1000c)、(1000d)は管路(1004)を経て直列接続してから、更に連続設置し、及び温度作動流体バルブ(TV120b)、(TV120d)の制御を受けてから更に並列接続する温度制御システムの模式図を示す。
【0061】
図20においては、温度作動流体バルブ(TV120b)と貼付け式均温器(1000a)、(1000b)を直列接続し、温度作動流体バルブ(TV120d)と貼付け式均温器(1000c)、(1000d)を直列接続し、更に両者を並列接続し、温度作動流体バルブ(TV120b)及び温度作動流体バルブ(TV120d)は感知した温度によって開閉又は通過する流体の流量を変動させる流体バルブを備え、別々に貼付け式均温器(1000b)及び貼付け式均温器(1000d)と標的物(103)の両方、又はいずれか一方に設置し、個別温度作動流体バルブが感知した温度によって別々に直列接続する貼付け式均温器(1000a)、(1000b)及び直列接続する貼付け式均温器(1000c)、(1000d)を通過する流体の流量を制御し、更に個別貼付け式均温器(1000a)、(1000b)、(1000c)、(1000d)は貼り付けた標的物(103)の位置を制御することによって、熱エネルギーを伝送することを示す。
【0062】
図21において、本発明の貼付け式均温器(1000a)、温度作動流体バルブ(TV120a)、貼付け式均温器(1000b)、温度作動流体バルブ(TV120b)、貼付け式均温器(1000c)は管路(1004)を経て順番に直列接続し、温度作動流体バルブ(TV120c)、(TV120d)を直列接続してから更に並列接続し、管路(1004)の流体流入端と流体流出端との間、温度作動流体バルブ(TV120a)と温度作動流体バルブ(TV120c)との間、温度作動流体バルブ(TV120b)と温度作動流体バルブ(TV120d)との間に連通管路を備え、更にバイパス分流制御を成す温度制御システムの模式図を示す。
【0063】
図21において、貼付け式均温器(1000a)、温度作動流体バルブ(TV120a)、貼付け式均温器(1000b)、温度作動流体バルブ(TV120b)、貼付け式均温器(1000c)は管路(1004)を経て順番に直列接続し、温度作動流体バルブ(TV120c)、(TV120d)を直列接続してから更に並列接続し、管路(1004)の流体流入端と流体流出端との間、温度作動流体バルブ(TV120a)と温度作動流体バルブ(TV120c)との間、温度作動流体バルブ(TV120b)と温度作動流体バルブ(TV120d)との間に連通管路を備え、更にバイパス分流制御を成す温度制御システムを示す。
【0064】
ここでは、温度作動流体バルブ(TV120a)、(TV120b)、(TV120c)、(TV120d)は感知した温度によって開閉又は通過する流体の流量を変動させる流体バルブを備え、別々に貼付け式均温器(1000a)、(1000b)、(1000c)と標的物(103)の両方、又はいずれか一方に設置し、個別温度作動流体バルブが感知した温度によって、並列接続する貼付け式均温器(1000a)、(1000b)、(1000c)を通過する流体の流量を制御し、更に個別貼付け式均温器(1000a)、(1000b)、(1000c)は貼り付けた標的物(103)の位置を制御することによって、熱エネルギーを伝送することを示す。
【0065】
図22において、本発明の複数個の貼付け式均温器(1000a)、温度作動流体バルブ(TV120a)、貼付け式均温器(1000b)は管路(1004)を経て順番に直列接続し、また貼付け式均温器(1000c)、温度作動流体バルブ(TV120c)、貼付け式均温器(1000d)は管路(1004)を経て順番に直列接続し、更に両者を並列接続して管路(1004)の流体流入端と流体流出端へ通じ、温度作動流体バルブ(TV120a)と温度作動流体バルブ(TV120c)はバイパス分流制御を成す温度制御システムの模式図を示す。
【0066】
図22において、複数個の貼付け式均温器(1000a)、温度作動流体バルブ(TV120a)、貼付け式均温器(1000b)は管路(1004)を経て順番に直列接続し、また貼付け式均温器(1000c)、温度作動流体バルブ(TV120c)、貼付け式均温器(1000d)は管路(1004)を経て順番に直列接続し、更に両者を並列接続して管路(1004)の流体流入端と流体流出端へ通じ、温度作動流体バルブ(TV120a)と温度作動流体バルブ(TV120c)はバイパス分流制御を成す温度制御システムを示す。
【0067】
ここで、温度作動流体バルブ(TV120a)、(TV120c)は感知した温度によって開閉又は通過する流体の流量を変動させる流体バルブを備え、別々に貼付け式均温器(1000a)、(1000b)、(1000c)と標的物(103)の両方、又はいずれか一方に設置し、感知した温度によって通過する貼付け式均温器(1000a)、(1000b)、(1000c)、(1000d)の個別分流の流量を制御し、更に貼付け式均温器(1000a)、(1000b)、(1000c)、(1000d)は貼り付けた標的物(103)の位置を制御することによって、熱エネルギーを伝送することを示す。
【0068】
本実施形態の貼付け式均温器と伝熱流体を備える温度制御システム及びその応用装置の応用範囲は広く、例えば蓄放電電池或いは液晶表示器、半導体基板、放熱器、空調熱交換装置、精密機械或いは多次元計測装置の筐体、又は本体外部と内部の両方、又はいずれか一方の選定した位置に、また外部を通過するポンピングされる放冷又は加熱される伝熱流体を通して、貼り付けられた標的物(103)を放冷又は加熱して伝熱することによって、例えば半導体ユニット、太陽光発電装置(PV)、発光二極体(LED)、蓄放電電池、液晶表示装置の温度が過熱又は過低による作動性能劣化の欠点を無くす。或いは電動モータ、発電機又は変圧器等の電気機械装置へ応用し、負荷が大きくなり、又は環境温度が上昇するとき、過熱による効率低下や焼却を避け、及び精密機械又は多次元計測器本体の幾何形状へ応用することによって、安定性と精密度を求める。開放面を備えかつ断熱性能を有する貼付け式均温器を用いるとき、標的物(103)の貼付け開放面を備えかつ断熱性能を有する貼付け式均温器の表面は、(a)伝熱性を有する。又は(b)伝送、放射、対流の伝熱特性を回避又は軽減させる断熱層又は断熱構造を備える。
【0069】
図23に本発明の開放面を備えかつ断熱性能を有する貼付け式均温器を回転電気機械(2000)表面に貼付ける応用例を示す。
【0070】
図23において、回転電気機械(2000)のシェル表面は、貼付け式均温器の良好な熱伝導性に覆われる部分以外に、残りの外表面の全部又は一部に断熱層(1010)を追設することを示す。
【0071】
図24に本発明の開放面を備えかつ断熱性能を有する貼付け式均温器を加工機本体(3000)表面に貼付ける応用例を示す。
【0072】
図24における加工機本体(3000)のシェル表面は、貼付け式均温器の良好な熱伝導性に覆われる部分以外に、残りの外表面の全部又は一部に断熱層(1010)を追設することを示す。
【0073】
図25に本発明の開放面を備えかつ断熱性能を有する貼付け式均温器を変圧器(4000)表面に貼付ける応用例を示す。
【0074】
図25における変圧器(4000)の表面は、貼付け式均温器の良好な熱伝導性に覆われる部分以外に、残りの外表面の全部又は一部に断熱層(1010)を追設することを示す。
【0075】
図26に本発明の開放面の伝熱性を有す貼付け式均温器を回転電気機械(2000)表面に貼付ける応用例を示す。
【0076】
図26における回転電気機械(2000)のシェル表面は、貼付け式均温器の良好な熱伝導性に覆われる部分以外に、残りの全部の外表面は外部への伝熱、放射又は対流構造を備えることを示す。
【0077】
図27に本発明の開放面の伝熱性を有す貼付け式均温器を加工機本体(3000)表面に貼付ける応用例を示す。
【0078】
図27における加工機本体(3000)のシェル表面は、貼付け式均温器の良好な熱伝導性に覆われる部分以外に、残りの全部の外表面は外部への伝熱、放射又は対流構造を備えることを示す。
【0079】
図28に本発明の開放面の伝熱性を有す貼付け式均温器を変圧器(4000)表面に貼付ける応用例を示す。
【0080】
図28における中変圧器(4000)の表面は、貼付け式均温器の良好な熱伝導性に覆われる部分以外に、残りの全部の外表面は外部への伝熱、放射又は対流構造を備えることを示す。
【符号の説明】
【0081】
103 標的物、120、120a、120b、120c、120d 流体バルブ、1000、1000a、1000b、1000c、1000d 貼付け式均温器、1001 流体通路、1002、1003、1004 管路、1005 熱エネルギー伝送面、1010 断熱層、1011 放熱片、1012、1013 流体の管口、2000 回転電気機械、3000 加工機本体、4000 変圧器、5000 標的物の外部表面、5001 標的物の内部表面、TS120、TS120a、TS120b、TS120c、TS120d 温度検知器、TV120、TV120a、TV120b、TV120c、TV120d 温度作動流体バルブ、ECU100 電気制御装置、IP100 入力制御装置、PS100 電源供給装置、ul 管路つなぎ目。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
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図28