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特許7181386甲状腺ホルモン受容体アゴニスト及びその用途
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-21
(45)【発行日】2022-11-30
(54)【発明の名称】甲状腺ホルモン受容体アゴニスト及びその用途
(51)【国際特許分類】
   C07D 403/12 20060101AFI20221122BHJP
   A61K 31/53 20060101ALI20221122BHJP
   A61P 3/00 20060101ALI20221122BHJP
   A61P 1/18 20060101ALI20221122BHJP
   A61P 3/06 20060101ALI20221122BHJP
   A61P 3/10 20060101ALI20221122BHJP
   A61P 1/16 20060101ALI20221122BHJP
   A61P 29/00 20060101ALI20221122BHJP
   A61P 9/10 20060101ALI20221122BHJP
   A61P 9/00 20060101ALI20221122BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20221122BHJP
   A61P 5/14 20060101ALI20221122BHJP
【FI】
C07D403/12 CSP
A61K31/53
A61P3/00
A61P1/18
A61P3/06
A61P3/10
A61P1/16
A61P29/00
A61P9/10 101
A61P9/00
A61P35/00
A61P5/14
【請求項の数】 22
(21)【出願番号】P 2021513768
(86)(22)【出願日】2019-05-28
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-11-18
(86)【国際出願番号】 US2019034199
(87)【国際公開番号】W WO2019240938
(87)【国際公開日】2019-12-19
【審査請求日】2020-11-09
(31)【優先権主張番号】62/684,113
(32)【優先日】2018-06-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/731,364
(32)【優先日】2018-09-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/767,402
(32)【優先日】2018-11-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】521128959
【氏名又は名称】スーチョワン ハイスコ ファーマスーティカル カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】SICHUAN HAISCO PHARMACEUTICAL CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】NO.136 BEVERLEY ROAD, ACROSS THE TAIWAN STRAIT TECHNOLOGY INDUSTRY DEVELOPMENT PARK, WENJIANG DISTRICT, CHENGDU, SICHUAN 611130, CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】110002871
【氏名又は名称】弁理士法人坂本国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジン、ボーハン
(72)【発明者】
【氏名】ドン、チン
(72)【発明者】
【氏名】ハン、ジーン
【審査官】早川 裕之
(56)【参考文献】
【文献】特表2009-501759(JP,A)
【文献】特表2010-539209(JP,A)
【文献】特表2015-535817(JP,A)
【文献】国際公開第2018/075650(WO,A1)
【文献】国際公開第2019/144835(WO,A1)
【文献】特開2001-114768(JP,A)
【文献】J. Med. Chem.,2014年,57,3912-3923
【文献】Drugs,2017年,77,1613-1621
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D 403/12
A61K 31/53
A61P 3/00
A61P 1/18
A61P 3/06
A61P 3/10
A61P 1/16
A61P 29/00
A61P 9/10
A61P 9/00
A61P 35/00
A61P 5/14
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(IV)の化合物、又はその薬学的に許容される塩、溶媒和物又は立体異性体。
【化1】
(式中、
は、水素、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-SH、-SR、-S(=O)R、-S(=O)、-NO、-NR、-NHS(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-OC(=O)OR、-C(=O)NR、-OC(=O)NR、-NRC(=O)NR、-NRC(=O)R、-NRC(=O)OR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
は、水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-S(=O)R、-S(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
は、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-SH、-SR、-S(=O)R、-S(=O)、-NO、-NR、-NHS(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-OC(=O)OR、-C(=O)NR、-OC(=O)NR、-NRC(=O)NR、-NRC(=O)R、-NRC(=O)OR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
及びRは、一緒にシクロアルキルを形成し、シクロアルキルは、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OMe、-NH、-C(=O)Me、-C(=O)OH、-C(=O)OMe、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
は、水素、-CN、-OH、-OR、-S(=O)R、-S(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
nは0~4であり、
は、それぞれ独立して、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OMe、-NH、-C(=O)Me、-C(=O)OH、-C(=O)OMe、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、且つ
及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OMe、-NH、-C(=O)Me、-C(=O)OH、-C(=O)OMe、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
又は、R及びRは、それらが連結する窒素原子とともに、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OMe、-NH、-C(=O)Me、-C(=O)OH、-C(=O)OMe、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数により置換されてもよいヘテロシクロアルキルを形成する。)
【請求項2】
式(IV)の化合物、又はその薬学的に許容される塩、溶媒和物又は立体異性体。
【化2】
(式中、
は、水素、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-SH、-SR、-S(=O)R、-S(=O)、-NO、-NR、-NHS(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-OC(=O)OR、-C(=O)NR、-OC(=O)NR、-NRC(=O)NR、-NRC(=O)R、-NRC(=O)OR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
は、水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-S(=O)R、-S(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
2つのRは、ベンゼン環の隣接する炭素上にあり、一緒にシクロアルキルを形成し、ここで、シクロアルキルは、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OMe、-NH、-C(=O)Me、-C(=O)OH、-C(=O)OMe、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
は、水素、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-SH、-SR、-S(=O)R、-S(=O)、-NO、-NR、-NHS(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-OC(=O)OR、-C(=O)NR、-OC(=O)NR、-NRC(=O)NR、-NRC(=O)R、-NRC(=O)OR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
は、水素、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-SH、-SR、-S(=O)R、-S(=O)、-NO、-NR、-NHS(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-OC(=O)OR、-C(=O)NR、-OC(=O)NR、-NRC(=O)NR、-NRC(=O)R、-NRC(=O)OR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
は、水素、-CN、-OH、-OR、-S(=O)R、-S(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
nは2であり、
は、それぞれ独立して、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OMe、-NH、-C(=O)Me、-C(=O)OH、-C(=O)OMe、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、且つ
及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OMe、-NH、-C(=O)Me、-C(=O)OH、-C(=O)OMe、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
又は、R及びRは、それらが連結する窒素原子とともに、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OMe、-NH、-C(=O)Me、-C(=O)OH、-C(=O)OMe、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数により置換されてもよいヘテロシクロアルキルを形成する。)
【請求項3】
式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩、溶媒和物又は立体異性体。
【化3】
(式中、
は、水素、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-SH、-SR、-S(=O)R、-S(=O)、-NO、-NR、-NHS(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-OC(=O)OR、-C(=O)NR、-OC(=O)NR、-NRC(=O)NR、-NRC(=O)R、-NRC(=O)OR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
は、水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-S(=O)R、-S(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
は、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-SH、-SR、-S(=O)R、-S(=O)、-NO、-NR、-NHS(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-OC(=O)OR、-C(=O)NR、-OC(=O)NR、-NRC(=O)NR、-NRC(=O)R、-NRC(=O)OR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
は、水素、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-SH、-SR、-S(=O)R、-S(=O)、-NO、-NR、-NHS(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-OC(=O)OR、-C(=O)NR、-OC(=O)NR、-NRC(=O)NR、-NRC(=O)R、-NRC(=O)OR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
は、シクロアルキル又はヘテロシクロアルキルであり、ここで、シクロアルキル又はヘテロシクロアルキルは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
は、水素、-CN、-OH、-OR、-S(=O)R、-S(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
nは0~4であり、
は、それぞれ独立して、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OMe、-NH、-C(=O)Me、-C(=O)OH、-C(=O)OMe、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、且つ
及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OMe、-NH、-C(=O)Me、-C(=O)OH、-C(=O)OMe、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、又は、R及びRは、それらが連結する窒素原子とともに、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OMe、-NH、-C(=O)Me、-C(=O)OH、-C(=O)OMe、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数により置換されてもよいヘテロシクロアルキルを形成する。)
【請求項4】
は水素又は-CNである、請求項1~3のいずれかに記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩、溶媒和物又は立体異性体。
【請求項5】
は水素又はC~Cアルキルである、請求項1~3のいずれかに記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩、溶媒和物又は立体異性体。
【請求項6】
は、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルである、請求項1又は3に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩、溶媒和物又は立体異性体。
【請求項7】
は、それぞれ独立して、ハロゲンである、請求項1又は3に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩、溶媒和物又は立体異性体。
【請求項8】
nは2、又は3、又は4である、請求項1又は3に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩、溶媒和物又は立体異性体。
【請求項9】
隣接する炭素上の2つのRは、一緒に、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OMe、-NH、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数により置換されてもよいシクロアルキルを形成する、請求項2に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩、溶媒和物又は立体異性体。
【請求項10】
隣接する炭素上の2つのRは、一緒にシクロアルキルを形成する、請求項2に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩、溶媒和物又は立体異性体。
【請求項11】
は水素、ハロゲン、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルである、請求項2又は3に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩、溶媒和物又は立体異性体。
【請求項12】
は、シクロアルキル又はヘテロシクロアルキルであり、ここで、シクロアルキル又はヘテロシクロアルキルは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよいものである、請求項3に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩、溶媒和物又は立体異性体。
【請求項13】
は、シクロアルキル又はヘテロシクロアルキルであり、ここで、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、それぞれ独立して、1つ又は複数のハロゲンにより置換されてもよいものである、請求項3に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩、溶媒和物又は立体異性体。
【請求項14】
及びRは、一緒に、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OMe、-NH、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数により置換されてもよいシクロアルキルを形成する、請求項1に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩、溶媒和物又は立体異性体。
【請求項15】
及びRは、一緒に、C~Cアルキル又はC~C重水素化アルキルのうちの1つまたは複数により置換されてもよいシクロアルキルを形成する、請求項1に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩、溶媒和物又は立体異性体。
【請求項16】
及びRは一緒にシクロアルキルを形成する、請求項1に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩、溶媒和物又は立体異性体。
【請求項17】
は水素又はC~Cアルキルである、請求項1~3のいずれかに記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩、溶媒和物又は立体異性体。
【請求項18】
前記化合物は以下のものである、請求項1又は2に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩、溶媒和物又は立体異性体。
【化4】
【請求項19】
前記化合物は以下のものである、化合物、又はその薬学的に許容される塩、溶媒和物又は立体異性体。
【化5】
【化6】
【請求項20】
請求項1~19のいずれかに記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩、溶媒和物又は立体異性体と、薬学的に許容される賦形剤と、を含む医薬組成物。
【請求項21】
代謝性疾患の治療に使用するための請求項20に記載の医薬組成物。
【請求項22】
前記代謝性疾患は、肥満症、高脂血症、高コレステロール血症、糖尿病、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)、アテローム性動脈硬化、心血管疾患、甲状腺機能低下症又は甲状腺癌である、請求項21に記載の医薬組成物。
【発明の詳細な説明】
【相互参照】
【0001】
本願は、2018年6月12日に提出された米国仮出願番号62/684,113、2018年12月14日に提出された米国仮出願番号62/731,364、及び2018年11月14日に提出された米国仮出願番号62/767,402の権利を主張し、これらは別々引用により全体として本願に組み込まれている。
【技術分野】
【0002】
本願は、甲状腺ホルモン受容体活性に関連する病症、疾患又は障害、たとえば、代謝性疾患(肥満症、高脂血症、高コレステロール血症及び糖尿病)や、ほかの障害及び疾患、たとえば、NASH(非アルコール性脂肪性肝炎)、肝臓脂肪変性、アテローム性動脈硬化、心血管疾患、甲状腺機能低下症、甲状腺癌や関連障害及び疾患の治療に甲状腺ホルモン受容体アゴニスト、その医薬組成物及び薬剤を使用する方法を掲示する。
【背景技術】
【0003】
甲状腺ホルモンは、正常な成長、発達及び代謝ホメオスタシスの維持にとって極めて重要なものである。甲状腺ホルモンの循環レベルは、視床下部-下垂体-甲状腺(HPT)軸でのフィードバックメカニズムを通じて厳格に調節される。甲状腺機能低下症又は甲状腺機能亢進症を引き起こす甲状腺機能の異常から明らかなように、甲状腺ホルモンは、心機能、体重、代謝、代謝率、体温、コレステロール、骨、筋や行動に対して深刻な影響を及ぼす。
【発明の概要】
【0004】
本願は、式(IV)化合物又はその薬学的に許容される塩、溶媒和物又は立体異性体を開示する。
【化1】
式中、
は、水素、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-SH、-SR、-S(=O)R、-S(=O)、-NO、-NR、-NHS(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-OC(=O)OR、-C(=O)NR、-OC(=O)NR、-NRC(=O)NR、-NRC(=O)R、-NRC(=O)OR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
は、水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-S(=O)R、-S(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
は、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-SH、-SR、-S(=O)R、-S(=O)、-NO、-NR、-NHS(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-OC(=O)OR、-C(=O)NR、-OC(=O)NR、-NRC(=O)NR、-NRC(=O)R、-NRC(=O)OR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
は、水素、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-SH、-SR、-S(=O)R、-S(=O)、-NO、-NR、-NHS(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-OC(=O)OR、-C(=O)NR、-OC(=O)NR、-NRC(=O)NR、-NRC(=O)R、-NRC(=O)OR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
は、水素、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-SH、-SR、-S(=O)R、-S(=O)、-NO、-NR、-NHS(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-OC(=O)OR、-C(=O)NR、-OC(=O)NR、-NRC(=O)NR、-NRC(=O)R、-NRC(=O)OR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
は、水素、-CN、-OH、-OR、-S(=O)R、-S(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
nは0~4であり、
は、それぞれ独立して、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OMe、-NH、-C(=O)Me、-C(=O)OH、-C(=O)OMe、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、且つ
及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OMe、-NH、-C(=O)Me、-C(=O)OH、-C(=O)OMe、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
又は、R及びRは、それらが連結する窒素原子とともに、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OMe、-NH、-C(=O)Me、-C(=O)OH、-C(=O)OMe、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数により置換されてもよいヘテロシクロアルキルを形成し、
その条件は、
(a)R及びRは、一緒にシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールを形成し、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OMe、-NH、-C(=O)Me、-C(=O)OH、-C(=O)OMe、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよいこと、及び/又は
(b)隣接する炭素上の2つのRは、一緒にシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールを形成し、ここで、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OMe、-NH、-C(=O)Me、-C(=O)OH、-C(=O)OMe、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよいことである。)
【0005】
本願はまた、式(I)化合物又はその薬学的に許容される塩、溶媒和物又は立体異性体を開示する。
【化2】
式中、
は、水素、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-SH、-SR、-S(=O)R、-S(=O)、-NO、-NR、-NHS(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-OC(=O)OR、-C(=O)NR、-OC(=O)NR、-NRC(=O)NR、-NRC(=O)R、-NRC(=O)OR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
は、水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-S(=O)R、-S(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
は、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-SH、-SR、-S(=O)R、-S(=O)、-NO、-NR、-NHS(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-OC(=O)OR、-C(=O)NR、-OC(=O)NR、-NRC(=O)NR、-NRC(=O)R、-NRC(=O)OR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
は、水素、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-SH、-SR、-S(=O)R、-S(=O)、-NO、-NR、-NHS(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-OC(=O)OR、-C(=O)NR、-OC(=O)NR、-NRC(=O)NR、-NRC(=O)R、-NRC(=O)OR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
は、水素、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-SH、-SR、-S(=O)R、-S(=O)、-NO、-NR、-NHS(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-OC(=O)OR、-C(=O)NR、-OC(=O)NR、-NRC(=O)NR、-NRC(=O)R、-NRC(=O)OR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
は、水素、-CN、-OH、-OR、-S(=O)R、-S(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
nは0~4であり、
は、それぞれ独立して、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OMe、-NH、-C(=O)Me、-C(=O)OH、-C(=O)OMe、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、且つ、
及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OMe、-NH、-C(=O)Me、-C(=O)OH、-C(=O)OMe、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
又は、R及びRは、それらが連結する窒素原子とともに、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OMe、-NH、-C(=O)Me、-C(=O)OH、-C(=O)OMe、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数により置換されてもよいヘテロシクロアルキルを形成する。
【0006】
本願は、また、治療有効量の本願で開示された化合物と、薬学的に許容される賦形剤と、を含む医薬組成物を開示する。
【0007】
本願は、また、本願で開示された化合物又は医薬組成物を治療有効量で前記哺乳動物に投与することを含む哺乳動物の疾患の治療方法を開示する。
【0008】
引用により組み込み
本願で決定された特定目的のため、本明細書に記載のすべての出版物、特許及び特許出願は引用により本願に組み込まれている。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図面には、以下の図が含まれる。
図1A】トランス脂肪AMLNダイエットにより誘導される高コレステロール血症マウスモデルにMGL-3196と実施例7を投与した場合の肝コレステロールレベルを示す。
図1B】トランス脂肪AMLNダイエットにより誘導される高コレステロール血症マウスモデルにMGL-3196と実施例7を投与した場合の血漿コレステロールレベルを示す。
図1C】トランス脂肪AMLNダイエットにより誘導される高コレステロール血症マウスモデルにMGL-3196と実施例7を投与した場合の血漿LDL-cレベルを示す。
図1D】トランス脂肪AMLNダイエットにより誘導される高コレステロール血症マウスモデルにMGL-3196と実施例7を投与した血漿トリグリセリドレベルを示す。
図1E】トランス脂肪AMLNダイエットにより誘導される高コレステロール血症マウスモデルにMGL-3196と実施例7を投与した場合のALT(アラニンアミノ基転移酵素)レベルを示す。
図1F】トランス脂肪AMLNダイエットにより誘導される高コレステロール血症マウスモデルにMGL-3196と実施例7を投与した場合のAST(アスパラギン酸アミノ基転移酵素)レベルを示す。
図2A】トランス脂肪AMLNダイエットにより誘導される高コレステロール血症マウスモデルにMGL-3196、実施例41、実施例30及び実施例50を投与した場合の肝コレステロールレベルを示す。
図2B】トランス脂肪AMLNダイエットにより誘導される高コレステロール血症マウスモデルにMGL-3196、実施例41、実施例30及び実施例50を投与した場合の血漿コレステロールレベルを示す。
図2C】トランス脂肪AMLNダイエットにより誘導される高コレステロール血症マウスモデルにMGL-3196、実施例41、実施例30及び実施例50を投与した場合の血漿LDL-cレベルを示す。
図2D】トランス脂肪AMLNダイエットにより誘導される高コレステロール血症マウスモデルにMGL-3196、実施例41、実施例30及び実施例50を投与した場合の肝トリグリセリドレベルを示す。
図3A】ダイエットにより誘導される高コレステロール血症マウスモデルにMGL-3196と実施例7を投与した場合の肝コレステロールレベルを示す。
図3B】高コレステロールダイエットにより誘導される高コレステロール血症マウスモデルにMGL-3196と実施例7を投与した場合の血漿コレステロールレベルを示す。
図3C】ダイエットにより誘導される高コレステロール血症マウスモデルにMGL-3196と実施例7を投与した場合の血漿LDL-cレベルを示す。
図3D】ダイエットにより誘導される高コレステロール血症マウスモデルにMGL-3196と実施例7を投与した場合の肝トリグリセリドレベルを示す。
図3E】ダイエットにより誘導される高コレステロール血症マウスモデルにMGL-3196と実施例7を投与した場合の血液及び肝での化合物分布を示す。
図3F】ダイエットにより誘導される高コレステロール血症マウスモデルにMGL-3196と実施例7を投与した場合の肝でのDIO1発現を示す。
図4A】高コレステロールダイエットにより誘導される高コレステロール血症マウスモデルにMGL-3196、実施例41、実施例30及び実施例50を投与した場合の血漿コレステロールレベルを示す。
図4B】ダイエットにより誘導される高コレステロール血症マウスモデルにMGL-3196、実施例41、実施例30及び実施例50を投与した場合の血漿LDL-cレベルを示す。
図4C】ダイエットにより誘導される高コレステロール血症マウスモデルにMGL-3196、実施例41、実施例30及び実施例50を投与した場合の血液、肝及び心臓での化合物分布を示す。
図4D】ダイエットにより誘導される高コレステロール血症マウスモデルにMGL-3196、実施例41、実施例30及び実施例50を投与した場合の肝でのDIO1発現を示す。
図5A】NASHマウスモデルにMGL-3196と実施例7を投与した場合の血漿コレステロールレベルを示す。
図5B】NASHマウスモデルにMGL-3196と実施例7を投与した場合の血漿LDL-cレベルを示す。
図5C】NASHマウスモデルにMGL-3196と実施例7を投与した場合の肝コレステロールレベルを示す。
図5D】NASHマウスモデルにMGL-3196と実施例7を投与した場合の肝トリグリセリドレベルを示す。
図5E】NASHマウスモデルにMGL-3196と実施例7を投与した場合のALT(アラニンアミノ基転移酵素)レベルを示す。
図5F】NASHマウスモデルにMGL-3196と実施例7を投与した場合の肝重量を示す。
図5G】NASHマウスモデルにMGL-3196と実施例7を投与した場合のNASH線維化スコアを示す。
図6A】NASHマウスモデルに実施例7、実施例30及び実施例41を投与した場合の血漿コレステロールレベルを示す。
図6B】NASHマウスモデルに実施例7、実施例30及び実施例41を投与した場合の血漿LDL-cレベルを示す。
図6C】NASHマウスモデルに実施例7、実施例30及び実施例41を投与した場合の肝コレステロールレベルを示す。
図6D】NASHマウスモデルに実施例7、実施例30及び実施例41を投与した場合の肝トリグリセリドレベルを示す。
図6E】NASHマウスモデルに実施例7、実施例30及び実施例41を投与した場合の肝/体重比率(%)を示す。
図6F】NASHマウスモデルに実施例7、実施例30及び実施例41を投与した場合の脂肪変性スコアを示す。
図6G】NASHマウスモデルに実施例7、実施例30及び実施例41を投与した場合の肝でのDIO1発現を示す。
図7A】甲状腺機能低下症ラットモデルにT3、MGL-3196、実施例7、実施例41又は実施例30を投与した場合の心拍数変化(%)を示す。
図7B】甲状腺機能低下症ラットモデルにT3、MGL-3196及び実施例7を投与した場合の心臓でのα-MHC発現を示す。
図8A】NASHマウスモデルに実施例7、リラグルチド、エラフィブラノル、CDDO-Me、実施例7+リラグルチド、実施例7+エラフィブラノル及び実施例7+CDDO-Meを投与した場合の肝重量を示す。
図8B】NASHマウスモデルに実施例7、リラグルチド、エラフィブラノル、CDDO-Me、実施例7+リラグルチド、実施例7+エラフィブラノル及び実施例7+CDDO-Meを投与した場合の肝コレステロールレベルを示す。
図8C】NASHマウスモデルに実施例7、リラグルチド、エラフィブラノル、CDDO-Me、実施例7+リラグルチド、実施例7+エラフィブラノル及び実施例7+CDDO-Meを投与した場合の肝トリグリセリドレベルを示す。
図8D】NASHマウスモデルに実施例7、リラグルチド、エラフィブラノル、CDDO-Me、実施例7+リラグルチド、実施例7+エラフィブラノル及び実施例7+CDDO-Meを投与した場合の血漿コレステロールレベルを示す。
図8E】NASHマウスモデルに実施例7、リラグルチド、エラフィブラノル、CDDO-Me、実施例7+リラグルチド、実施例7+エラフィブラノル及び実施例7+CDDO-Meを投与した場合のLDL-cレベルを示す。
図8F】NASHマウスモデルに実施例7、リラグルチド、エラフィブラノル、CDDO-Me、実施例7+リラグルチド、実施例7+エラフィブラノル及び実施例7+CDDO-Meを投与した場合のALT(アラニンアミノ基転移酵素)レベルを示す。
図8G】NASHマウスモデルに実施例7、リラグルチド、エラフィブラノル、CDDO-Me、実施例7+リラグルチド、及び実施例7+CDDO-Meを投与した場合の線維化スコアを示す。
図8H】NASHマウスモデルに実施例7、リラグルチド、エラフィブラノル、CDDO-Me、実施例7+リラグルチド、及び実施例7+CDDO-Meを投与した場合の脂肪変性スコアを示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
甲状腺ホルモン(TH)は、成長、発達、代謝や定常状態において重要な役割を果たしている。これらは甲状腺からサイロキシン(T4)及び3,5,3’-トリヨード-L-チロニン(T3)として産生されるものである。T4はヒトにおける主な分泌形態であり、末梢組織において脱ヨウ素化酵素により酵素的に脱ヨウ素化され、より活性の高い形態T3となっている。THは核ホルモン受容体スーパーファミリーに属する甲状腺ホルモン受容体(THR)と相互作用してその役割を果たし、標的遺伝子の転写を調節する。THは甲状腺軸(視床下部-下垂体-甲状腺又はHPT軸とも呼ばれる)の一部を形成し、複雑な内分泌及び傍分泌のフィードバックループを含み、甲状腺軸は、特に総代謝速度、脂質分泌、心臓機能、筋肉及び骨の成長などの課題を全体的に制御するために脳組織と内分泌系を関連付ける。
【0011】
THRはほとんどの組織で発現し、2種類の同型(THRαとTHRβ)として存在する。組織分布の研究、マウスノックアウトの研究、及び甲状腺ホルモン抵抗(RTH)症候群の患者に対する評価から、THRαは心臓の主要な同種型であり、そして大部分の心臓機能を調節し、一方、THRβ同種型は肝臓及び下垂体で主導的な地位を有し、そしてコレステロール代謝と甲状腺刺激ホルモン(TSH)の産生をそれぞれ調節することが明らかになる。THR調節に関連する潜在的な利点が認められ、血漿コレステロールレベルを低下させるのに適切なTHRアゴニストを同定するための多くの方法が開発されている。しかしながら、これらの利点は、有害な心血管系副作用(たとえば、頻脈、不整脈、血圧上昇や心不全など)や甲状腺ホルモン軸、筋肉代謝、骨損失などの作用によって相殺される。
【0012】
THR媒介経路は、コレステロール、トリグリセリド及び関連リポ蛋白質を含む血清脂質レベルの調節に係る。血清脂質レベルの上昇はアテローム性動脈硬化症の進展や冠動脈疾患の悪化に繋がる。臨床試験では、低密度リポ蛋白質/血清コレステロールのレベルを低下させると、心血管疾患に関連する発症率及び死亡率を低下させることが証明されている。スタチン類やPCSK-9阻害薬、及び食生活や生活習慣による介入は、一部の患者の高脂血症の治療に役立つことがあるが、多くの患者は血清コレステロールレベルを有意に低下させておらず、多くの患者は高用量のスタチンに耐えられない。したがって、別の経口投与による脂質調節療法への医学的ニーズは満たされていない。
【0013】
同様に、非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)(メタボリックシンドロームと呼ばれる代謝異常に関連する病症)は、肝臓にトリグリセリド(脂肪変性)の形で脂肪が過剰に蓄積すると定義されている。この病症はさらに、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)を引き起こす肝臓細胞損傷及び炎症を含む。NASHは通常、2型糖尿病、高コレステロール血症、高コレステロール血症と肥満症に罹患した患者で発生する。NASHに罹患した患者は肝硬変、肝不全や肝細胞がんを発症するリスクがある。現在、NASHの治療は生活様式への介入に限られている。しかしながら、LDL-Cとトリグリセリドの調節における甲状腺ホルモンの役割のため、THR媒介経路がNASHとNAFLD治療の標的となることが期待できる。たとえば、動物では、甲状腺ホルモン模倣物が肝臓の脂肪含量を有意に低下させることが示されている。
【0014】
選択的THRアゴニストは、非特異的THRアゴニストの心臓副作用を抑制し、THR活性化の潜在的で有益な作用(たとえば、細胞代謝の上昇によるコレステロール及び血清脂質の低下、肥満症の低減)を維持する手段として開発された。しかしながら、標的化されたTHRアゴニストでも甲状腺ホルモン軸の阻害につながることが示されており、これは、うつ病や疲労から筋肉の消耗や骨損失までの副作用を引き起こす可能性がある。
【0015】
したがって、HPT軸阻害及びそれに関連する副作用を低減しつつ、THR活性化を達成するための組成物及び方法が求められる。
【0016】
定義
本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用されるように、単数形「1つ」、「1種」、及び「前記(the)」は、文脈からさらに明示的に指定されない限り、複数形を含む。したがって、たとえば、「1種の試薬」には複数のこのような試薬が含まれ、「前記細胞」には、1つ又は複数の細胞(又は複数の細胞)及び当業者に知られている同等物が含まれる。本明細書では、物理的特性(たとえば分子量)又は化学的特性(たとえば化学式)の使用範囲に関する場合、範囲にあるすべての組み合わせ及びサブ組み合わせ、ならびにその中の特定の実施態様を含むことが意図されている。数字又は数値の範囲が言及される場合、用語「約」は、言及された数字又は数値範囲が実験的な変動性内(又は統計的な実験誤差内)の近似値であり、したがって、場合によっては、前記数字又は数値範囲は、前記数字又は数値範囲の1%~15%の間で変化する。用語「含む」(及び、「含み」(comprise又はcomprises)、「有する」又は「備える」などの関連用語)は、本明細書に記載された他の特定の実施形態(たとえば、任意の物質組成物、組成物、方法又はプロセスなどの実施形態)から、「記載された特徴からなる」又は「実質的に記載された特徴からなる」を除外することを意図していない。
【0017】
以下の用語は、明細書及び添付の特許請求の範囲で使用されているように、特に反対の指定がない限り、以下に示す意味を有する。
【0018】
「アルキル」とは、直鎖又は分岐鎖炭化水素一価基を意味し、完全飽和又は不飽和であり、1~約10個の炭素原子又は1~6個の炭素原子を有する。飽和炭化水素一価基の例には、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、2-メチル-1-プロピル、2-メチル-2-プロピル、2-メチル-1-ブチル、3-メチル-1-ブチル、2-メチル-3-ブチル、2,2-ジメチル-1-プロピル、2-メチル-1-ペンチル、3-メチル-1-ペンチル、4-メチル-1-ペンチル、2-メチル-2-ペンチル、3-メチル-2-ペンチル、4-メチル-2-ペンチル、2,2-ジメチル-1-ブチル、3、3-ジメチル-1-ブチル、2-エチル-1-ブチル、n-ブチル、イソブチル、仲ブチル、叔ブチル、n-ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、tert-アミル、ヘキシル、及びより長いアルキル(たとえば、ヘプチル、オクチルなど)が含まれるが、これらに制限されない。本願で記載される場合、たとえば、「C~Cアルキル」という数値範囲とは、アルキルが1個の炭素原子、2個の炭素原子、3個の炭素原子、4個の炭素原子、5個の炭素原子又は6個の炭素原子からなることを意味し、ただし、本定義には数値範囲が指定されていない用語「アルキル」の記載も含まれる。いくつかの実施形態では、アルキルは、C~C10アルキル、C~Cアルキル、C~Cアルキル、C~Cアルキル、C~Cアルキル、C~Cアルキル、C~Cアルキル、C~Cアルキル、C~Cアルキル又はCアルキルである。アルキルは、不飽和の直鎖又は分岐鎖炭化水素の一価基を意味する場合、「アルケニル」又は「アルキニル」と呼ばれる。アルケニルは、1つ又は複数の二重結合に対してシス又はトランスの立体配置を示し、2種の異性体を含むと理解すべきである。アルケニルの例には、ビニル(-CH=CH)、1-プロペニル(-CHCH=CH)、イソプロペニル[-C(CH)=CH]、ブテニル、1,3-ブタジエニルなどが含まれるが、これらに制限されない。本願で記載された場合、たとえば、「C~Cアルケニル」の数値範囲とは、アルケニルが2個の炭素原子、3個の炭素原子、4個の炭素原子、5個の炭素原子又は6個の炭素原子から構成されることを意味し、ただし、本定義には数値範囲が指定されていない用語「アルケニル」の記載も含まれる。いくつかの実施形態では、アルケニルは、C~C10アルケニル、C~Cアルケニル、C~Cアルケニル、C~Cアルケニル、C~Cアルケニル、C~Cアルケニル、C~Cアルケニル、C~Cアルケニル又はCアルケニルである。アルキニルの例には、エチニル、2-プロピニル、2-ブチニルなどが含まれるが、これらに制限されない。本願で記載された場合、たとえば、「C~Cアルキニル」の数値範囲とは、アルキルが2個の炭素原子、3個の炭素原子、4個の炭素原子、5個の炭素原子又は6個の炭素原子からなることを意味し、ただし、本定義には数値範囲が指定されていない用語「アルキニル」の記載も含まれる。いくつかの実施形態では、アルキニルは、C~C10アルキニル、C~Cアルキニル、C~Cアルキニル、C~Cアルキニル、C~Cアルキニル、C~Cアルキニル、C~Cアルキニル、C~Cアルキニル又はCアルキニルである。明細書において別段断らない限り、アルキルは、下記のように、たとえば、オキソ、ハロゲン、アミノ、ニトリル、ニトロ、ヒドロキシ、ハロアルキル、アルコキシ、アリール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリールなどにより置換される。いくつかの実施形態では、アルキルは、オキソ、ハロゲン、-CN、-CF、-OH、-OMe、-NH又は-NOにより置換される。いくつかの実施形態では、アルキルは、オキソ、ハロゲン、-CN、-CF、-OH又は-OMeにより置換される。いくつかの実施形態では、アルキルはハロゲンにより置換される。
【0019】
「アルキレン」は、直鎖又は分岐鎖の二価炭化水素鎖を意味する。本願で記載された場合、たとえば、「C~Cアルキレン」の数値範囲とは、アルキレンが1個の炭素原子、2個の炭素原子、3個の炭素原子、4個の炭素原子、5個の炭素原子又は6個の炭素原子からなることを意味し、ただし、本定義には数値範囲が指定されていない用語「アルキレン」の記載も含まれる。いくつかの実施形態では、アルキレンは、C~C10アルキレン、C~Cアルキレン、C~Cアルキレン、C~Cアルキレン、C~Cアルキレン、C~Cアルキレン、C~Cアルキレン、C~Cアルキレン、C~Cアルキレン又はCアルキレンである。明細書において別段断らない限り、アルキレンは、たとえば、オキソ、ハロゲン、アミノ、ニトリル、ニトロ、ヒドロキシ、ハロアルキル、アルコキシ、アリール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリールなどにより置換され得る。いくつかの実施形態では、アルキレンは、オキソ、ハロゲン、-CN、-CF、-OH、-OMe、-NH又は-NOにより置換される。いくつかの実施形態では、アルキレンは、オキソ、ハロゲン、-CN、-CF、-OH又は-OMeにより置換される。いくつかの実施形態では、アルキレンはハロゲンにより置換される。
【0020】
「アルコキシ」は式-ORの基であり、ここでRは上記で定義されたアルキルのとおりである。明細書において別段断らない限り、アルコキシは、たとえば、オキソ、ハロゲン、アミノ、ニトリル、ニトロ、ヒドロキシ、ハロアルキル、アルコキシ、アリール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリールなどにより置換され得る。いくつかの実施形態では、アルコキシは、オキソ、ハロゲン、-CN、-CF、-OH、-OMe、-NH又は-NOにより置換される。いくつかの実施形態では、アルコキシは、オキソ、ハロゲン、-CN、-CF、-OH又は-OMeにより置換される。いくつかの実施形態では、アルコキシはハロゲンにより置換される。
【0021】
「アリール」は、水素、6~30個の炭素原子、及び少なくとも1つの芳香環を含む炭化水素環系から誘導される基である。アリールは、単環、二環、三環又は四環の環系であってもよく、前記環系は、縮合(シクロアルキル又はヘテロシクロアルキル環と縮合する場合、アリールは芳香環原子を介して結合される)又は架橋環系を含み得る。いくつかの実施形態では、アリールは6~10員アリールである。いくつかの実施形態では、アリールは6員アリールである。アリールには、アンスリレン、ナフチレン、フェナントリレン、アントラセン、アズレン、ベンゼン、クリセン、フルオランテン、フルオレン、不対称-インダセン(indacene)、対称 インダセン、インダン、インデン、ナフタレン、フェナレン、フェナントレン、プレイアデン(pleiadene)、ピレン、及びトリフェニレンの炭化水素環系から誘導されるアリールが含まれるが、これらに制限されない。いくつかの実施形態では、アリールはフェニルである。明細書において別段断らない限り、アリールは、たとえば、ハロゲン、アミノ、ニトリル、ニトロ、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、アルコキシ、アリール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリールなどにより置換され得る。いくつかの実施形態では、アリールは、ハロゲン、メチル、エチル、-CN、-CF、-OH、-OMe、-NH又は-NOにより置換され得る。いくつかの実施形態では、アリールはハロゲン、メチル、エチル、-CN、-CF、-OH又は-OMeにより置換される。いくつかの実施形態では、アリールはハロゲンにより置換される。
【0022】
「シクロアルキル」とは、安定化した部分又は完全飽和の単環又は多環炭素環を意味し、縮合(アリール又はヘテロアリール環と縮合する場合、シクロアルキルは非芳香環原子を介して結合される)又は架橋環系を含み得る。代表的なシクロアルキルには、3~15個の炭素原子を有するシクロアルキル(C~C15シクロアルキル)、3~10個の炭素原子を有するシクロアルキル(C~C10シクロアルキル)、3~8個の炭素原子を有するシクロアルキル(C~Cシクロアルキル)、3~6個の炭素原子を有するシクロアルキル(C~Cシクロアルキル)、3~5個の炭素原子を有するシクロアルキル(C~Cシクロアルキル)、又は3~4個の炭素原子を有するシクロアルキル(C~Cシクロアルキル)が含まれるが、これらに制限されない。いくつかの実施形態では、シクロアルキルは3~6員シクロアルキルである。いくつかの実施形態では、シクロアルキルは5~6員シクロアルキルである。単環シクロアルキルは、たとえば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、及びシクロオクチルを含む。多環シクロアルキル又は炭素環は、たとえば、アダマンチル、ノルボルニル、デカヒドロナフチル、ビシクロ[3.3.0]オクタン、ビシクロ[4.3.0]ノナン、シス デカヒドロナフタレン、トランス デカヒドロナフタレン、ビシクロ[2.1.1]ヘキサン、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン、ビシクロ[2.2.2]オクタン、ビシクロ[3.2.2]ノナン、ビシクロ[3.3.2]デカン、及び7、7 ジメチル ビシクロ[2.2.1]ヘプチルを含む。部分飽和のシクロアルキルは、たとえば、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、シクロヘプテニル、及びシクロオクテニルを含む。明細書において別段断らない限り、シクロアルキルは、たとえば、オキソ、ハロゲン、アミノ、ニトリル、ニトロ、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、アルコキシ、アリール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリールなどにより置換される。いくつかの実施形態では、シクロアルキルは、オキソ、ハロゲン、メチル、エチル、-CN、-CF、-OH、-OMe、-NH又は-NOにより置換される。いくつかの実施形態では、シクロアルキルは、オキソ、ハロゲン、メチル、エチル、-CN、-CF、-OH又は-OMeにより置換される。いくつかの実施形態では、シクロアルキルはハロゲンにより置換される。
【0023】
「ハロ」又は「ハロゲン」とは、臭素、塩素、フッ素又はヨウ素である。いくつかの実施形態では、ハロゲンはフッ素又は塩素である。いくつかの実施形態では、ハロゲンはフッ素である。
【0024】
「ハロアルキル」とは、1つ又は複数の上記で定義されたハロ基により置換された上記で定義されたアルキルを意味し、たとえば、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、フルオロメチル、トリクロロメチル、2,2,2-トリフルオロエチル、1,2-ジフルオロエチル、3-ブロモ-2-フルオロプロピル、1,2-ジブロモエチルなどが挙げられる。
【0025】
「ヘテロシクロアルキル」とは、安定的な3~24員の部分又は完全飽和環基を意味し、2~23個の炭素原子と窒素、酸素、リン及び硫黄から選ばれる1~8個のヘテロ原子を含む。代表的なヘテロシクロアルキルには、2~15個の炭素原子を有するヘテロシクロアルキル(C~C15ヘテロシクロアルキル)、2~10個の炭素原子を有するヘテロシクロアルキル(C~C10ヘテロシクロアルキル)、2~8個の炭素原子を有するヘテロシクロアルキル(C~Cヘテロシクロアルキル)、2~6個の炭素原子を有するヘテロシクロアルキル(C~Cヘテロシクロアルキル)、2~5個の炭素原子を有するヘテロシクロアルキル(C~Cヘテロシクロアルキル)、又は2~4個の炭素原子を有するヘテロシクロアルキル(C~Cヘテロシクロアルキル)が含まれるが、これらに制限されない。いくつかの実施形態では、ヘテロシクロアルキルとは、3~6員ヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、ヘテロシクロアルキルは、5~6員ヘテロシクロアルキルである。明細書において別段断らない限り、ヘテロシクロアルキルは、単環、二環、三環又は四環の環系であってもよく、前記環系は、縮合(アリール又はヘテロアリール環と縮合する場合、ヘテロシクロアルキルは非芳香環原子を介して結合される)又は架橋環系を含み得、そして、ヘテロシクロアルキル中の窒素、炭素又は硫原子が酸化されてもよく、窒素原子が四級化されてもよい。このようなヘテロシクロアルキルの例には、アジリジニル、アゼチジニル、ジオキソラニル、チエニル[1,3]ジチアニル、デカヒドロイソキノリニル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、イソチアゾリジニル、イソキサゾリジニル、モルホリニル、オクタヒドロインドリル、オクタヒドロイソインドリル、2-オキソピペラジニル、2-オキソピペリジニル、2-オキソピロリジニル、キサゾリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、4-ピペリドニル、ピロリジニル、ピラゾリジニル、キヌクリル、チアゾリジニル、テトラヒドロフラニル、トリチアニル、テトラヒドロピラニル、チオモルホリニル、チモルホリニル、1-オキソ-チオモルホリニル、1,1-ジオキソ-チオモルホリニル、1,3-ジヒドロイソベンゾフラン-1-イル、3-オキソ-1,3-ジヒドロイソベンゾフラン-1-イル、メチル-2-オキソ-1,3-ジオキソラン-4-イル、及び2-オキソ-1,3-ジオキソラン-4-イルが含まれるが、これらに制限されない。ヘテロシクロアルキルという用語は、炭素水化合物のすべての環の形態をさらに含み、単糖、二糖及びオリゴ糖が含まれるが、これらに制限されない。特に断らない限り、ヘテロシクロアルキルの環中に2~10個の炭素がある。なお、ヘテロシクロアルキル中の炭素原子数が言及される場合、ヘテロシクロアルキル中の炭素原子数は、ヘテロシクロアルキルを構成する原子(ヘテロ原子を含む)(即ち、ヘテロシクロアルキル環の骨格原子)の総数と異なる。部分飽和のヘテロシクロアルキルは、たとえば、ジヒドロピロリル又はテトラヒドロピリジンを含む。明細書において別段断らない限り、ヘテロシクロアルキルは、たとえば、オキソ、ハロゲン、アミノ、ニトリル、ニトロ、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、アルコキシ、アリール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリールなどにより置換される。いくつかの実施形態では、ヘテロシクロアルキルは、オキソ、ハロゲン、メチル、エチル、-CN、-CF、-OH、-OMe、-NH又は-NOにより置換される。いくつかの実施形態では、ヘテロシクロアルキルは、オキソ、ハロゲン、メチル、エチル、-CN、-CF、-OH又は-OMeにより置換される。いくつかの実施形態では、ヘテロシクロアルキルはハロゲンにより置換される。
【0026】
「ヘテロアルキル」とは、そのうちのアルキルの1つ又は複数の骨格原子が炭素以外の原子(たとえば、酸素、窒素(たとえば、-NH-、-N(アルキル)-)、硫黄又はこれらの組み合わせ)から選ばれるアルキルである。ヘテロアルキルは、ヘテロアルキルの炭素原子で分子の残りの部分に連結される。一態様では、ヘテロアルキルは、C~Cヘテロアルキルであり、ここで、ヘテロアルキルは、1~6個の炭素原子と炭素以外の1つ又は複数の原子(たとえば、酸素、窒素(たとえば、-NH-、-N(アルキル)-)、硫黄又はこれらの組み合わせ)とから構成され、ここで、ヘテロアルキルは、ヘテロアルキルの炭素原子で分子の残りの部分に連結される。明細書において別段断らない限り、ヘテロアルキルは、たとえば、オキソ、ハロゲン、アミノ、ニトリル、ニトロ、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、アルコキシ、アリール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリールなどにより置換される。いくつかの実施形態では、ヘテロアルキルは、オキソ、ハロゲン、メチル、エチル、-CN、-CF、-OH、-OMe、-NH又は-NOにより置換される。いくつかの実施形態では、ヘテロアルキルは、オキソ、ハロゲン、メチル、エチル、-CN、-CF、-OH又は-OMeにより置換される。いくつかの実施形態では、ヘテロアルキルはハロゲンにより置換される。
【0027】
「ヘテロアリール」とは、水素原子、1~13個の炭素原子、窒素、酸素、リン及び硫黄から選ばれる1~6個のヘテロ原子、及び少なくとも1つの芳香環を含む5~14員環系基である。ヘテロアリールは、単環、二環、三環又は四環の環系であってもよく、前記環系は、縮合(シクロアルキル又はヘテロシクロアルキル環と縮合する場合、ヘテロアリールは芳香環原子を介して結合される)又は架橋環系を含み得、且つ、ヘテロアリール中の窒素、炭素又は硫原子は酸化されてもよく、窒素原子は四級化されてもよい。いくつかの実施形態では、ヘテロアリールは、5~10員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、ヘテロアリールは5~6員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、ヘテロアリールは5員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、ヘテロアリールは6員ヘテロアリールである。アゼパニル、アクリジニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾインドリル、ベンゾジオキソリル、ベンゾフラニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチアジアゾリル、ベンゾ[b][1,4]ジオキセピニル、1,4-ベンゾジオキサニル、ベンゾナフトフラニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾジオキソラニル、ベンゾジオキソリル、ベンゾジオキシニル、ベンゾピラニル、ベンゾピロン基、ベンゾフラニル、ベンゾフラノン基、ベンゾチエニル(benzothienyl)(ベンゾチオフェニル(benzothiophenyl))、ベンゾトリアゾリル、ベンゾ[4,6]イミダゾ[1,2-a]ピリジル、カルバゾリル、シノリニル、ジベンゾフラニル、ジベンゾチエニル、フラニル、フラノン基、イソチアゾリル、イミダゾリル、インダゾリル、インドリル、インダゾリル、イソインドリル、インドリニル、イソインドリニル、イソキノリニル、インドリジニル、イソキサゾリル、ナフチリジニル、オキサジアゾリル、2-オキソアゼパニル、オキサゾリル、オキシラニル、1-オキシドピリジル、1-オキシドピリミジニル、1-オキシドピラジニル、1-オキシドピリダジニル、1-フェニル-1H-ピロリル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキサジニル、フタラジニル、プテリジニル、プリニル、ピロリル、ピラゾリル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、キナゾリニル、キノキサリニル、キノリニル、キヌクリジニル、イソキノリニル、テトラヒドロキノリニル、チアゾリル、チアジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、トリアジニル、及びチオフェニル(thiophenyl)(即ち、チエニル(thienyl))の例が含まれるが、これらに制限されない。明細書において別段断らない限り、ヘテロアリールは、たとえば、ハロゲン、アミノ、ニトリル、ニトロ、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、アルコキシ、アリール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリールなどにより置換される。いくつかの実施形態では、ヘテロアリールは、ハロゲン、メチル、エチル、-CN、-CF、-OH、-OMe、-NH又は-NOにより置換される。いくつかの実施形態では、ヘテロアリールは、ハロゲン、メチル、エチル、-CN、-CF、-OH又は-OMeにより置換される。いくつかの実施形態では、ヘテロアリールはハロゲンにより置換される。
【0028】
本願で使用される用語「治療」、「予防」、「低減」、「抑制」、及びこれらからの単語は、100%又は完全に治療、予防、低減又は抑制することを示唆するとは限らない。さまざまな程度の治療、予防、低減及び抑制があり、当業者は、潜在的な利点又は治療の作用があると考えられる。この点では、開示された方法は、哺乳動物の障害に対して任意の量による任意のレベルの治療、予防、低減又は抑制を与えることができる。たとえば、障害(この症状又は病症を含む)は、たとえば、約100%、約90%、約80%、約70%、約60%、約50%、約40%、約30%、約20%又は約10%減少可能である。さらに、本願で開示された方法による治療、予防、低減又は抑制は、障害(たとえば、癌又は炎性疾患)の1種又は複数の病症又は症状への治療、予防、低減又は抑制を含み得る。また、本願の目的のため、「治療」、「予防」、「低減」又は「抑制」は、障害又はその症状又は病症の発症を遅延させることを含む。
【0029】
本願で使用される用語「有効量」又は「治療有効量」とは、治療対象となる疾患又は病症(たとえば、癌症又は炎性疾患)の1種又は複数種の症状をある程度で寛解するのに投与される本願で開示された化合物の十分な量を意味する。いくつかの実施形態では、その結果は、疾患の症候、症状又は原因が減少及び/又は緩和し、又は生物系にはほかの所望の変化が生じる。たとえば、治療用途に対する「有効量」は、疾患の症状を臨床的に低減させるために必要な本願で開示された化合物を含む組成物を提供する量である。いくつかの実施例では、たとえば、用量漸増研究のような技術を用いて、任意の単独の場合の適切な「有効」量を決定する。
【0030】
本願で使用される用語「視床下部-下垂体-甲状腺軸」又は「HPT軸」とは、代謝を調節するための1組の神経内分泌経路、シグナル及び分子である。本願で使用される「HPT軸」は、さらに、甲状腺ホルモンの調節、修飾に関与するか、又は甲状腺ホルモンに応答する任意の分子である。HPT軸の代表的な成分には、トリヨードサイロニン(T3)、サイロキシン(T4)、ヨードチロニン、甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン(TRH)、及び甲状腺刺激ホルモン(TSH)が含まれる。
【0031】
化合物
本願は、甲状腺ホルモン受容体アゴニストとしての式(I)-(XII)化合物又はその薬学的に許容される塩、溶媒和物又は立体異性体を説明する。
【0032】
本願は、式(I)化合物又はその薬学的に許容される塩、溶媒和物又は立体異性体を開示する。
【化3】
式中、
は、水素、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-SH、-SR、-S(=O)R、-S(=O)、-NO、-NR、-NHS(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-OC(=O)OR、-C(=O)NR、-OC(=O)NR、-NRC(=O)NR、-NRC(=O)R、-NRC(=O)OR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
は、水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-S(=O)R、-S(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
は、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-SH、-SR、-S(=O)R、-S(=O)、-NO、-NR、-NHS(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-OC(=O)OR、-C(=O)NR、-OC(=O)NR、-NRC(=O)NR、-NRC(=O)R、-NRC(=O)OR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
は、水素、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-SH、-SR、-S(=O)R、-S(=O)、-NO、-NR、-NHS(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-OC(=O)OR、-C(=O)NR、-OC(=O)NR、-NRC(=O)NR、-NRC(=O)R、-NRC(=O)OR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
は、水素、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-SH、-SR、-S(=O)R、-S(=O)、-NO、-NR、-NHS(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-OC(=O)OR、-C(=O)NR、-OC(=O)NR、-NRC(=O)NR、-NRC(=O)R、-NRC(=O)OR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
は、水素、-CN、-OH、-OR、-S(=O)R、-S(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
nは0~4であり、
は、それぞれ独立して、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OMe、-NH、-C(=O)Me、-C(=O)OH、-C(=O)OMe、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OMe、-NH、-C(=O)Me、-C(=O)OH、-C(=O)OMe、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
又は、R及びRは、それらが連結する窒素原子とともに、1つ又は複数のオキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OMe、-NH、-C(=O)Me、-C(=O)OH、-C(=O)OMe、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルにより置換されたヘテロシクロアルキルを一緒に形成する。
式(I)化合物のいくつかの実施形態では、R中、-*のアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ、2つ又は3つにより置換される。式(I)化合物のいくつかの実施形態では、Rは水素又は-CNである。式(I)化合物のいくつかの実施形態では、Rは-CNである。式(I)化合物のいくつかの実施形態では、Rは水素又は重水素である。
式(I)化合物のいくつかの実施形態では、R中、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ、2つ又は3つにより置換される。式(I)化合物のいくつかの実施形態では、Rは水素又はC~Cアルキルである。式(I)化合物のいくつかの実施形態では、Rは水素である。
式(I)化合物のいくつかの実施形態では、R中、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ、2つ又は3つにより置換される。式(I)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルである。式(I)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、それぞれ独立してハロゲンである。式(I)化合物のいくつかの実施形態では、1つのRは重水素である。式(I)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルである。式(I)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、それぞれ独立して、重水素、ハロゲン又はC~Cアルキルである。式(I)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、それぞれ独立して、重水素又はハロゲンである。
式(I)化合物のいくつかの実施形態では、nは1である。式(I)化合物のいくつかの実施形態では、nは2である。式(I)化合物のいくつかの実施形態では、nは3である。式(I)化合物のいくつかの実施形態では、nは4である。式(I)化合物のいくつかの実施形態では、nは1又は2である。式(I)化合物のいくつかの実施形態では、nは1~3である。式(I)化合物のいくつかの実施形態では、nは2又は3である。
式(I)化合物のいくつかの実施形態では、R中、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ、2つ又は3つにより置換される。式(I)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、水素、ハロゲン、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルである。式(I)化合物のいくつかの実施形態では、Rは水素である。式(I)化合物のいくつかの実施形態では、Rは重水素である。
式(I)化合物のいくつかの実施形態では、R中、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ、2つ又は3つにより置換される。式(I)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキル1つ又は複数の基により置換されてもよい。式(I)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、シクロアルキル又はヘテロシクロアルキルであり、ここで、アルキル、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキル1つ又は複数の基により置換されてもよい。式(I)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、シクロアルキル又はヘテロシクロアルキルであり、ここで、アルキル、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、独立して1つ又は複数のハロゲンにより置換される。式(I)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、C~C重水素化アルキルである。
式(I)化合物のいくつかの実施形態では、R中、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ、2つ又は3つにより置換される。式(I)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、水素又はC~Cアルキルである。式(I)化合物のいくつかの実施形態では、Rは水素である。
【0033】
本願は、式(II)化合物又はその薬学的に許容される塩、溶媒和物又は立体異性体を開示する。
【化4】
式中、
は、重水素、ハロゲン、-OH、-OR、-SH、-SR、-S(=O)R、-S(=O)、-NO、-NR、-NHS(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-OC(=O)OR、-C(=O)NR、-OC(=O)NR、-NRC(=O)NR、-NRC(=O)R、-NRC(=O)OR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
は、水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-S(=O)R、-S(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
各々のRは、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-SH、-SR、-S(=O)R、-S(=O)、-NO、-NR、-NHS(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-OC(=O)OR、-C(=O)NR、-OC(=O)NR、-NRC(=O)NR、-NRC(=O)R、-NRC(=O)OR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
は、水素、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-SH、-SR、-S(=O)R、-S(=O)、-NO、-NR、-NHS(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-OC(=O)OR、-C(=O)NR、-OC(=O)NR、-NRC(=O)NR、-NRC(=O)R、-NRC(=O)OR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
は、水素、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-SH、-SR、-S(=O)R、-S(=O)、-NO、-NR、-NHS(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-OC(=O)OR、-C(=O)NR、-OC(=O)NR、-NRC(=O)NR、-NRC(=O)R、-NRC(=O)OR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
は、水素、-CN、-OH、-OR、-S(=O)R、-S(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
nは0~4であり、
は、それぞれ独立して、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OMe、-NH、-C(=O)Me、-C(=O)OH、-C(=O)OMe、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、且つ
及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OMe、-NH、-C(=O)Me、-C(=O)OH、-C(=O)OMe、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
又は、R及びRは、それらが連結する窒素原子とともに、1つ又は複数のオキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OMe、-NH、-C(=O)Me、-C(=O)OH、-C(=O)OMe、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルにより置換されたヘテロシクロアルキルを一緒に形成する。
式(II)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、ハロゲン、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルキニル、シクロアルキル又はヘテロシクロアルキルであり、ここで、アルキル、アルキニル、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよい。式(II)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、‐C(=O)R、C~Cアルキル、C~Cアルキニル又はシクロアルキルであり、ここで、アルキル、アルキニル、及びシクロアルキルは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよい。式(II)化合物のいくつかの実施形態では、Rは重水素である。
式(II)化合物のいくつかの実施形態では、R中、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ、2つ又は3つにより置換される。式(II)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、水素又はC~Cアルキルである。式(II)化合物のいくつかの実施形態では、Rは水素である。
式(II)化合物のいくつかの実施形態では、R中、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ、2つ又は3つにより置換される。式(II)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルである。式(II)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、それぞれ独立してハロゲンである。式(II)化合物のいくつかの実施形態では、1つのRは重水素である。
式(II)化合物のいくつかの実施形態では、nは1である。式(I)化合物のいくつかの実施形態では、nは2である。式(II)化合物のいくつかの実施形態では、nは3である。式(II)化合物のいくつかの実施形態では、nは4である。式(II)化合物のいくつかの実施形態では、nは1又は2である。式(II)化合物のいくつかの実施形態では、nは1~3である。式(II)化合物のいくつかの実施形態では、nは2又は3である。
式(II)化合物のいくつかの実施形態では、R中、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ、2つ又は3つにより置換される。式(II)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、水素、ハロゲン、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルである。式(II)化合物のいくつかの実施形態では、Rは水素である。式(II)化合物のいくつかの実施形態では、Rは重水素である。
式(II)化合物のいくつかの実施形態では、R中、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ、2つ又は3つにより置換される。式(II)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、ハロゲン、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルである。式(II)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、水素又はC~Cアルキルである。式(II)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、C~Cアルキルである。式(II)化合物のいくつかの実施形態では、Rは水素である。式(II)化合物のいくつかの実施形態では、Rは重水素である。式(II)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、C~C重水素化アルキルである。
式(II)化合物のいくつかの実施形態では、R中、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ、2つ又は3つにより置換される。式(II)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、水素又はC~Cアルキルである。式(II)化合物のいくつかの実施形態では、Rは水素である。
【0034】
本願は、式(III)化合物又はその薬学的に許容される塩、溶媒和物又は立体異性体を開示する。
【化5】
式中、
は、水素、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-SH、-SR、-S(=O)R、-S(=O)、-NO、-NR、-NHS(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-OC(=O)OR、-C(=O)NR、-OC(=O)NR、-NRC(=O)NR、-NRC(=O)R、-NRC(=O)OR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
は、水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-S(=O)R、-S(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
は、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-SH、-SR、-S(=O)R、-S(=O)、-NO、-NR、-NHS(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-OC(=O)OR、-C(=O)NR、-OC(=O)NR、-NRC(=O)NR、-NRC(=O)R、-NRC(=O)OR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
は、水素、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-SH、-SR、-S(=O)R、-S(=O)、-NO、-NR、-NHS(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-OC(=O)OR、-C(=O)NR、-OC(=O)NR、-NRC(=O)NR、-NRC(=O)R、-NRC(=O)OR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
は、水素、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-SH、-SR、-S(=O)R、-S(=O)、-NO、-NR、-NHS(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-OC(=O)OR、-C(=O)NR、-OC(=O)NR、-NRC(=O)NR、-NRC(=O)R、-NRC(=O)OR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
は、-CN、-OH、-OR、-S(=O)R、-S(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
nは0~4であり、
は、それぞれ独立して、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OMe、-NH、-C(=O)Me、-C(=O)OH、-C(=O)OMe、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、且つ
及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OMe、-NH、-C(=O)Me、-C(=O)OH、-C(=O)OMe、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
又は、R及びRは、それらが連結する窒素原子とともに、1つ又は複数のオキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OMe、-NH、-C(=O)Me、-C(=O)OH、-C(=O)OMe、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルにより置換されたヘテロシクロアルキルを一緒に形成する。
式(III)化合物のいくつかの実施形態では、R中、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ、2つ又は3つにより置換される。式(III)化合物のいくつかの実施形態では、Rは水素又は-CNである。式(III)化合物のいくつかの実施形態では、Rは-CNである。式(III)化合物のいくつかの実施形態では、Rは重水素である。
式(III)化合物のいくつかの実施形態では、R中、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ、2つ又は3つにより置換される。式(III)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、水素又はC~Cアルキルである。式(III)化合物のいくつかの実施形態では、Rは水素である。
式(III)化合物のいくつかの実施形態では、R中、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ、2つ又は3つにより置換される。式(III)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルである。式(III)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、それぞれ独立してハロゲンである。式(III)化合物のいくつかの実施形態では、1つのRは重水素である。
式(III)化合物のいくつかの実施形態では、nは1である。式(III)化合物のいくつかの実施形態では、nは2である。式(III)化合物のいくつかの実施形態では、nは3である。式(III)化合物のいくつかの実施形態では、nは4である。式(III)化合物のいくつかの実施形態では、nは1又は2である。式(III)化合物のいくつかの実施形態では、nは1~3である。式(III)化合物のいくつかの実施形態では、nは2又は3である。
式(III)化合物のいくつかの実施形態では、R中、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ、2つ又は3つにより置換される。式(III)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、水素、ハロゲン、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルである。式(III)化合物のいくつかの実施形態では、Rは水素である。式(III)化合物のいくつかの実施形態では、Rは重水素である。
式(III)化合物のいくつかの実施形態では、R中、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ、2つ又は3つにより置換される。式(III)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、ハロゲン、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルである。式(III)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、水素又はC~Cアルキルである。式(III)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、C~Cアルキルである。式(III)化合物のいくつかの実施形態では、Rは水素である。式(III)化合物のいくつかの実施形態では、Rは重水素である。式(III)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、C~C重水素化アルキルである。
式(III)化合物のいくつかの実施形態では、R中、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ、2つ又は3つにより置換される。式(III)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、C~Cアルキルである。
【0035】
本願は、式(IV)化合物又はその薬学的に許容される塩、溶媒和物又は立体異性体を開示する。
【化6】
式中、
は、水素、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-SH、-SR、-S(=O)R、-S(=O)、-NO、-NR、-NHS(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-OC(=O)OR、-C(=O)NR、-OC(=O)NR、-NRC(=O)NR、-NRC(=O)R、-NRC(=O)OR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
は、水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-S(=O)R、-S(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
は、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-SH、-SR、-S(=O)R、-S(=O)、-NO、-NR、-NHS(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-OC(=O)OR、-C(=O)NR、-OC(=O)NR、-NRC(=O)NR、-NRC(=O)R、-NRC(=O)OR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
は、水素、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-SH、-SR、-S(=O)R、-S(=O)、-NO、-NR、-NHS(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-OC(=O)OR、-C(=O)NR、-OC(=O)NR、-NRC(=O)NR、-NRC(=O)R、-NRC(=O)OR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
は、水素、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-SH、-SR、-S(=O)R、-S(=O)、-NO、-NR、-NHS(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-OC(=O)OR、-C(=O)NR、-OC(=O)NR、-NRC(=O)NR、-NRC(=O)R、-NRC(=O)OR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
は、水素、-CN、-OH、-OR、-S(=O)R、-S(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
nは0~4であり、
は、それぞれ独立して、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OMe、-NH、-C(=O)Me、-C(=O)OH、-C(=O)OMe、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、且つ
及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OMe、-NH、-C(=O)Me、-C(=O)OH、-C(=O)OMe、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
又は、R及びRは、それらが連結する窒素原子とともに、1つ又は複数のオキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OMe、-NH、-C(=O)Me、-C(=O)OH、-C(=O)OMe、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルにより置換されたヘテロシクロアルキルを一緒に形成し、
その条件は、
(a)R及びRは、一緒にシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールを形成し、ここで、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OMe、-NH、-C(=O)Me、-C(=O)OH、-C(=O)OMe、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよいこと、及び/又は
(b)隣接する炭素上の2つのRは、一緒にシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールを形成し、ここで、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OMe、-NH、-C(=O)Me、-C(=O)OH、-C(=O)OMe、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよいことである。)
【0036】
本願は、式(IV)化合物又はその薬学的に許容される塩、溶媒和物又は立体異性体を開示する。
【化7】
式中、
は、水素、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-SH、-SR、-S(=O)R、-S(=O)、-NO、-NR、-NHS(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-OC(=O)OR、-C(=O)NR、-OC(=O)NR、-NRC(=O)NR、-NRC(=O)R、-NRC(=O)OR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
は、水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-S(=O)R、-S(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
は、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-SH、-SR、-S(=O)R、-S(=O)、-NO、-NR、-NHS(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-OC(=O)OR、-C(=O)NR、-OC(=O)NR、-NRC(=O)NR、-NRC(=O)R、-NRC(=O)OR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
又は、隣接する炭素上の2つのRは、一緒にシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールを形成し、ここで、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OMe、-NH、-C(=O)Me、-C(=O)OH、-C(=O)OMe、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
及びRは、一緒にシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールを形成し、ここで、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OMe、-NH、-C(=O)Me、-C(=O)OH、-C(=O)OMe、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
は、水素、-CN、-OH、-OR、-S(=O)R、-S(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
nは0~4であり、
は、それぞれ独立して、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OMe、-NH、-C(=O)Me、-C(=O)OH、-C(=O)OMe、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、且つ
及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OMe、-NH、-C(=O)Me、-C(=O)OH、-C(=O)OMe、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
又は、R及びRは、それらが連結する窒素原子とともに、1つ又は複数のオキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OMe、-NH、-C(=O)Me、-C(=O)OH、-C(=O)OMe、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルにより置換されたヘテロシクロアルキルを一緒に形成する。
式(IV)化合物のいくつかの実施形態では、R中、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ、2つ又は3つにより置換される。式(IV)化合物のいくつかの実施形態では、Rは水素又は-CNである。式(IV)化合物のいくつかの実施形態では、Rは-CNである。式(IV)化合物のいくつかの実施形態では、Rは重水素である。
式(IV)化合物のいくつかの実施形態では、R中、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ、2つ又は3つにより置換される。式(IV)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、水素又はC~Cアルキルである。式(IV)化合物のいくつかの実施形態では、Rは水素である。
式(IV)化合物のいくつかの実施形態では、R中、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ、2つ又は3つにより置換される。式(IV)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルである。式(IV)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、それぞれ独立してハロゲンである。式(IV)化合物のいくつかの実施形態では、1つのRは重水素である。式(IV)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルである。式(IV)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、それぞれ独立して、重水素、ハロゲン又はC~Cアルキルである。式(IV)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、それぞれ独立して、重水素又はハロゲンである。
式(IV)化合物のいくつかの実施形態では、nは1である。式(IV)化合物のいくつかの実施形態では、nは2である。式(IV)化合物のいくつかの実施形態では、nは3である。式(IV)化合物のいくつかの実施形態では、nは4である。式(IV)化合物のいくつかの実施形態では、nは1又は2である。式(IV)化合物のいくつかの実施形態では、nは1~3である。式(IV)化合物のいくつかの実施形態では、nは2又は3である。
式(IV)化合物のいくつかの実施形態では、隣接する炭素上の2つのRは、一緒に1つ又は複数のオキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OMe、-NH、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数により置換されてもよいシクロアルキルを形成する。式(IV)化合物のいくつかの実施形態では、隣接する炭素上の2つのRは、一緒に1つ又は複数のオキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OMe、-NH、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数により置換されてもよいシクロアルキルを形成する。式(IV)化合物のいくつかの実施形態では、隣接する炭素上の2つのRは一緒にシクロアルキルを形成する。
式(IV)化合物のいくつかの実施形態では、R中、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ、2つ又は3つにより置換される。式(IV)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、水素、ハロゲン、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルである。式(IV)化合物のいくつかの実施形態では、Rは水素である。式(IV)化合物のいくつかの実施形態では、Rは重水素である。
式(IV)化合物のいくつかの実施形態では、R中、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ、2つ又は3つにより置換される。式(IV)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、ハロゲン、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルである。式(IV)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、水素又はC~Cアルキルである。式(IV)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、C~Cアルキルである。式(IV)化合物のいくつかの実施形態では、Rは水素である。式(IV)化合物のいくつかの実施形態では、Rは重水素である。式(IV)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、C~C重水素化アルキルである。
式(IV)化合物のいくつかの実施形態では、R及びRは、一緒にシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールを形成し、ここで、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OMe、-NH、-C(=O)Me、-C(=O)OH、-C(=O)OMe、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキル1つ又は複数の基により置換されてもよい。
式(IV)化合物のいくつかの実施形態では、R及びRは、一緒に1つ又は複数のオキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OMe、-NH、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数により置換されてもよいシクロアルキルを形成する。
式(IV)化合物のいくつかの実施形態では、R及びRは、一緒に1つ又は複数のオキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OMe、-NH、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数により置換されてもよいシクロアルキルを形成する。式(IV)化合物のいくつかの実施形態では、R及びRは、一緒に1つ又は複数のC~Cアルキル、C~C重水素化アルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数により置換されてもよいシクロアルキルを形成する。式(IV)化合物のいくつかの実施形態では、R及びRは、一緒に1つ又は複数のC~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数により置換されてもよいシクロアルキルを形成する。
式(IV)化合物のいくつかの実施形態では、R及びRは、一緒にシクロアルキルを形成する。
式(IV)化合物のいくつかの実施形態では、R中、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ、2つ又は3つにより置換される。式(IV)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、水素又はC~Cアルキルである。式(IV)化合物のいくつかの実施形態では、Rは水素である。
【0037】
本願は、式(V)化合物又はその薬学的に許容される塩、溶媒和物又は立体異性体を開示する。
【化8】
式中、
Xは、CR又はNであり、
は、水素、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-SH、-SR、-S(=O)R、-S(=O)、-NO、-NR、-NHS(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-OC(=O)OR、-C(=O)NR、-OC(=O)NR、-NRC(=O)NR、-NRC(=O)R、-NRC(=O)OR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
は、水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-S(=O)R、-S(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
は、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-SH、-SR、-S(=O)R、-S(=O)、-NO、-NR、-NHS(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-OC(=O)OR、-C(=O)NR、-OC(=O)NR、-NRC(=O)NR、-NRC(=O)R、-NRC(=O)OR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
は、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-SH、-SR、-S(=O)R、-S(=O)、-NO、-NR、-NHS(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-OC(=O)OR、-C(=O)NR、-OC(=O)NR、-NRC(=O)NR、-NRC(=O)R、-NRC(=O)OR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
は、水素、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-SH、-SR、-S(=O)R、-S(=O)、-NO、-NR、-NHS(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-OC(=O)OR、-C(=O)NR、-OC(=O)NR、-NRC(=O)NR、-NRC(=O)R、-NRC(=O)OR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
は、水素、-CN、-OH、-OR、-S(=O)R、-S(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
nは0~4であり、
は、それぞれ独立して、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OMe、-NH、-C(=O)Me、-C(=O)OH、-C(=O)OMe、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、且つ
及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OMe、-NH、-C(=O)Me、-C(=O)OH、-C(=O)OMe、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
又は、R及びRは、それらが連結する窒素原子とともに、1つ又は複数のオキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OMe、-NH、-C(=O)Me、-C(=O)OH、-C(=O)OMe、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルにより置換されたヘテロシクロアルキルを一緒に形成する。
式(V)化合物のいくつかの実施形態では、R中、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ、2つ又は3つにより置換される。式(V)化合物のいくつかの実施形態では、Rは水素又は-CNである。式(V)化合物のいくつかの実施形態では、Rは-CNである。式(V)化合物のいくつかの実施形態では、Rは重水素である。
式(V)化合物のいくつかの実施形態では、R中、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ、2つ又は3つにより置換される。式(V)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、水素又はC~Cアルキルである。式(V)化合物のいくつかの実施形態では、Rは水素である。
式(V)化合物のいくつかの実施形態では、R中、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ、2つ又は3つにより置換される。式(V)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルである。式(V)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、それぞれ独立してハロゲンである。式(V)化合物のいくつかの実施形態では、1つのRは重水素である。
式(V)化合物のいくつかの実施形態では、nは1である。式(V)化合物のいくつかの実施形態では、nは2である。式(V)化合物のいくつかの実施形態では、nは3である。式(V)化合物のいくつかの実施形態では、nは4である。式(V)化合物のいくつかの実施形態では、nは1又は2である。式(V)化合物のいくつかの実施形態では、nは1~3である。式(V)化合物のいくつかの実施形態では、nは2又は3である。
式(V)化合物のいくつかの実施形態では、XはNである。式(V)化合物のいくつかの実施形態では、Xは、CRである。
式(V)化合物のいくつかの実施形態では、R中、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ、2つ又は3つにより置換される。式(V)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、ハロゲン、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルである。式(V)化合物のいくつかの実施形態では、Rはハロゲン又はC~Cアルキルである。式(V)化合物のいくつかの実施形態では、Rは重水素である。
式(V)化合物のいくつかの実施形態では、R中、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ、2つ又は3つにより置換される。式(V)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、ハロゲン、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルである。式(V)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、水素又はC~Cアルキルである。式(V)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、C~Cアルキルである。式(V)化合物のいくつかの実施形態では、Rは水素である。式(V)化合物のいくつかの実施形態では、Rは重水素である。式(V)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、C~C重水素化アルキルである。
式(V)化合物のいくつかの実施形態では、R中、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ、2つ又は3つにより置換される。式(V)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、水素又はC~Cアルキルである。式(V)化合物のいくつかの実施形態では、Rは水素である。
【0038】
本願は、式(VI)化合物又はその薬学的に許容される塩、溶媒和物又は立体異性体を開示する。
【化9】
式中、
は、水素、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-SH、-SR、-S(=O)R、-S(=O)、-NO、-NR、-NHS(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-OC(=O)OR、-C(=O)NR、-OC(=O)NR、-NRC(=O)NR、-NRC(=O)R、-NRC(=O)OR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
は、水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-S(=O)R、-S(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
は、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-SH、-SR、-S(=O)R、-S(=O)、-NO、-NR、-NHS(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-OC(=O)OR、-C(=O)NR、-OC(=O)NR、-NRC(=O)NR、-NRC(=O)R、-NRC(=O)OR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
は、水素、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-SH、-SR、-S(=O)R、-S(=O)、-NO、-NR、-NHS(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-OC(=O)OR、-C(=O)NR、-OC(=O)NR、-NRC(=O)NR、-NRC(=O)R、-NRC(=O)OR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
は、水素、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-SH、-SR、-S(=O)R、-S(=O)、-NO、-NR、-NHS(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-OC(=O)OR、-C(=O)NR、-OC(=O)NR、-NRC(=O)NR、-NRC(=O)R、-NRC(=O)OR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
は、水素、-CN、-OH、-OR、-S(=O)R、-S(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
nは、3又は4であり、
は、それぞれ独立して、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OMe、-NH、-C(=O)Me、-C(=O)OH、-C(=O)OMe、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、且つ
及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OMe、-NH、-C(=O)Me、-C(=O)OH、-C(=O)OMe、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
又は、R及びRは、それらが連結する窒素原子とともに、1つ又は複数のオキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OMe、-NH、-C(=O)Me、-C(=O)OH、-C(=O)OMe、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルにより置換されたヘテロシクロアルキルを一緒に形成する。
式(VI)化合物のいくつかの実施形態では、R中、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ、2つ又は3つにより置換される。式(VI)化合物のいくつかの実施形態では、Rは水素又は-CNである。式(VI)化合物のいくつかの実施形態では、Rは-CNである。式(VI)化合物のいくつかの実施形態では、Rは重水素である。
式(VI)化合物のいくつかの実施形態では、R中、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ、2つ又は3つにより置換される。式(VI)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、水素又はC~Cアルキルである。式(VI)化合物のいくつかの実施形態では、Rは水素である。
式(VI)化合物のいくつかの実施形態では、R中、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ、2つ又は3つにより置換される。式(VI)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルである。式(VI)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン又はCアルキルである。式(VI)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、それぞれ独立してハロゲンである。式(VI)化合物のいくつかの実施形態では、1つのRは重水素である。
式(VI)化合物のいくつかの実施形態では、nは3である。式(VI)化合物のいくつかの実施形態では、nは4である。
式(VI)化合物のいくつかの実施形態では、R中、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ、2つ又は3つにより置換される。式(VI)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、水素、ハロゲン、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルである。式(VI)化合物のいくつかの実施形態では、Rは水素である。式(VI)化合物のいくつかの実施形態では、Rは重水素である。
式(VI)化合物のいくつかの実施形態では、R中、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ、2つ又は3つにより置換される。式(VI)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、ハロゲン、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルである。式(VI)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、水素又はC~Cアルキルである。式(VI)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、C~Cアルキルである。式(VI)化合物のいくつかの実施形態では、Rは水素である。式(VI)化合物のいくつかの実施形態では、Rは重水素である。式(VI)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、C~C重水素化アルキルである。
式(VI)化合物のいくつかの実施形態では、R中、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ、2つ又は3つにより置換される。式(VI)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、水素又はC~Cアルキルである。式(VI)化合物のいくつかの実施形態では、Rは水素である。
【0039】
本願は、式(VII)化合物又はその薬学的に許容される塩、溶媒和物又は立体異性体を開示する。
【化10】
式中、
は、水素、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-SH、-SR、-S(=O)R、-S(=O)、-NO、-NR、-NHS(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-OC(=O)OR、-C(=O)NR、-OC(=O)NR、-NRC(=O)NR、-NRC(=O)R、-NRC(=O)OR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
は、水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-S(=O)R、-S(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
は、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-SH、-SR、-S(=O)R、-S(=O)、-NO、-NR、-NHS(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-OC(=O)OR、-C(=O)NR、-OC(=O)NR、-NRC(=O)NR、-NRC(=O)R、-NRC(=O)OR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
は、水素、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-SH、-SR、-S(=O)R、-S(=O)、-NO、-NR、-NHS(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-OC(=O)OR、-C(=O)NR、-OC(=O)NR、-NRC(=O)NR、-NRC(=O)R、-NRC(=O)OR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
は、水素、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-SH、-SR、-S(=O)R、-S(=O)、-NO、-NR、-NHS(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-OC(=O)OR、-C(=O)NR、-OC(=O)NR、-NRC(=O)NR、-NRC(=O)R、-NRC(=O)OR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
は、水素、-CN、-OH、-OR、-S(=O)R、-S(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
nは0~3であり、
は、それぞれ独立して、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OMe、-NH、-C(=O)Me、-C(=O)OH、-C(=O)OMe、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、且つ
及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OMe、-NH、-C(=O)Me、-C(=O)OH、-C(=O)OMe、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
又は、R及びRは、それらが連結する窒素原子とともに、1つ又は複数のオキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OMe、-NH、-C(=O)Me、-C(=O)OH、-C(=O)OMe、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルにより置換されたヘテロシクロアルキルを一緒に形成する。
式(VII)化合物のいくつかの実施形態では、R中、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ、2つ又は3つにより置換される。式(VII)化合物のいくつかの実施形態では、Rは水素又は-CNである。式(VII)化合物のいくつかの実施形態では、Rは-CNである。式(VII)化合物のいくつかの実施形態では、Rは重水素である。
式(VII)化合物のいくつかの実施形態では、R中、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ、2つ又は3つにより置換される。式(VII)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、水素又はC~Cアルキルである。式(VII)化合物のいくつかの実施形態では、Rは水素である。
式(VII)化合物のいくつかの実施形態では、R中、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ、2つ又は3つにより置換される。式(VII)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルである。式(VII)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、それぞれ独立してハロゲンである。式(VII)化合物のいくつかの実施形態では、1つのRは重水素である。
式(VII)化合物のいくつかの実施形態では、nは1である。式(VII)化合物のいくつかの実施形態では、nは2である。式(VII)化合物のいくつかの実施形態では、nは3である。式(VII)化合物のいくつかの実施形態では、nは4である。式(VII)化合物のいくつかの実施形態では、nは1又は2である。式(VII)化合物のいくつかの実施形態では、nは1~3である。式(VII)化合物のいくつかの実施形態では、nは2又は3である。
式(VII)化合物のいくつかの実施形態では、
【化11】

【化12】
である。
式(VII)化合物のいくつかの実施形態では、R中、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ、2つ又は3つにより置換される。式(VII)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、水素、ハロゲン、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルである。式(VII)化合物のいくつかの実施形態では、Rは水素である。式(VII)化合物のいくつかの実施形態では、Rは重水素である。
式(VII)化合物のいくつかの実施形態では、R中、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ、2つ又は3つにより置換される。式(VII)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、ハロゲン、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルである。式(VII)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、水素又はC~Cアルキルである。式(VII)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、C~Cアルキルである。式(VII)化合物のいくつかの実施形態では、Rは水素である。式(VII)化合物のいくつかの実施形態では、Rは重水素である。式(VII)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、C~C重水素化アルキルである。
式(VII)化合物のいくつかの実施形態では、R中、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ、2つ又は3つにより置換される。式(VII)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、水素又はC~Cアルキルである。式(VII)化合物のいくつかの実施形態では、Rは水素である。
【0040】
本願は、式(VIII)化合物又はその薬学的に許容される塩、溶媒和物又は立体異性体を開示する。
【化13】
式中、
Yは、CR1112であり、
11及びR12は、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル又はヘテロシクロアルキルであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル又はヘテロシクロアルキルは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、その条件は、R11及びR12のうちの少なくとも1つは水素ではないことであり、
又は、R11及びR12は一緒にシクロアルキル又はヘテロシクロアルキルを形成し、ここで、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OMe、-NH、-C(=O)Me、-C(=O)OH、-C(=O)OMe、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
は、水素、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-SH、-SR、-S(=O)R、-S(=O)、-NO、-NR、-NHS(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-OC(=O)OR、-C(=O)NR、-OC(=O)NR、-NRC(=O)NR、-NRC(=O)R、-NRC(=O)OR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
は、水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-S(=O)R、-S(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
は、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-SH、-SR、-S(=O)R、-S(=O)、-NO、-NR、-NHS(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-OC(=O)OR、-C(=O)NR、-OC(=O)NR、-NRC(=O)NR、-NRC(=O)R、-NRC(=O)OR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
は、水素、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-SH、-SR、-S(=O)R、-S(=O)、-NO、-NR、-NHS(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-OC(=O)OR、-C(=O)NR、-OC(=O)NR、-NRC(=O)NR、-NRC(=O)R、-NRC(=O)OR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
は、水素、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-SH、-SR、-S(=O)R、-S(=O)、-NO、-NR、-NHS(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-OC(=O)OR、-C(=O)NR、-OC(=O)NR、-NRC(=O)NR、-NRC(=O)R、-NRC(=O)OR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
は、水素、-CN、-OH、-OR、-S(=O)R、-S(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
nは0~4であり、
は、それぞれ独立して、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OMe、-NH、-C(=O)Me、-C(=O)OH、-C(=O)OMe、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、且つ
及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OMe、-NH、-C(=O)Me、-C(=O)OH、-C(=O)OMe、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
又は、R及びRは、それらが連結する窒素原子とともに、1つ又は複数のオキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OMe、-NH、-C(=O)Me、-C(=O)OH、-C(=O)OMe、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルにより置換されたヘテロシクロアルキルを一緒に形成する。
式(VIII)化合物のいくつかの実施形態では、R中、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ、2つ又は3つにより置換される。式(VIII)化合物のいくつかの実施形態では、Rは水素又は-CNである。式(VIII)化合物のいくつかの実施形態では、Rは-CNである。式(VIII)化合物のいくつかの実施形態では、Rは重水素である。
式(VIII)化合物のいくつかの実施形態では、R中、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ、2つ又は3つにより置換される。式(VIII)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、水素又はC~Cアルキルである。式(VIII)化合物のいくつかの実施形態では、Rは水素である。
式(VIII)化合物のいくつかの実施形態では、R中、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ、2つ又は3つにより置換される。式(VIII)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルである。式(VIII)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、それぞれ独立してハロゲンである。式(VIII)化合物のいくつかの実施形態では、1つのRは重水素である。
式(VIII)化合物のいくつかの実施形態では、nは1である。式(VIII)化合物のいくつかの実施形態では、nは2である。式(VIII)化合物のいくつかの実施形態では、nは3である。式(VIII)化合物のいくつかの実施形態では、nは4である。式(VIII)化合物のいくつかの実施形態では、nは1又は2である。式(VIII)化合物のいくつかの実施形態では、nは1~3である。式(VIII)化合物のいくつかの実施形態では、nは2又は3である。
式(VIII)化合物のいくつかの実施形態では、R中、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ、2つ又は3つにより置換される。式(VIII)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、水素、ハロゲン、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルである。式(VIII)化合物のいくつかの実施形態では、Rは水素である。式(VIII)化合物のいくつかの実施形態では、Rは重水素である。
式(VIII)化合物のいくつかの実施形態では、R中、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ、2つ又は3つにより置換される。式(VIII)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、ハロゲン、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルである。式(VIII)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、水素又はC~Cアルキルである。式(VIII)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、C~Cアルキルである。式(VIII)化合物のいくつかの実施形態では、Rは水素である。式(VIII)化合物のいくつかの実施形態では、Rは重水素である。式(VIII)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、C~C重水素化アルキルである。
式(VIII)化合物のいくつかの実施形態では、R中、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ、2つ又は3つにより置換される。式(VIII)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、水素又はC~Cアルキルである。式(VIII)化合物のいくつかの実施形態では、Rは水素である。
式(VIII)化合物のいくつかの実施形態では、R11及びR12は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、-CN、C~Cアルキル、C~Cハロアルキル又はシクロアルキルであり、その条件は、R11及びR12のうちの少なくとも1つは水素である。式(VIII)化合物のいくつかの実施形態では、R11及びR12は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン又はC~Cアルキルであり、その条件は、R11及びR12のうちの少なくとも1つは水素であることである。式(VIII)化合物のいくつかの実施形態では、R11は重水素であり、且つR12は、水素、ハロゲン、-CN、C~Cアルキル、C~Cハロアルキル又はシクロアルキルである。式(VIII)化合物のいくつかの実施形態では、R11及びR12は重水素である。
式(VIII)化合物のいくつかの実施形態では、R11及びR12は一緒にシクロアルキルを形成する。
【0041】
本願は、式(IX)化合物又はその薬学的に許容される塩、溶媒和物又は立体異性体を開示する。
【化14】
式中、
環Bは置換されてもよいN-が連結するヘテロシクロアルキルであり、
11及びR12は、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル又はヘテロシクロアルキルであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
又は、R11及びR12は一緒にシクロアルキル又はヘテロシクロアルキルを形成し、ここで、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OMe、-NH、-C(=O)Me、-C(=O)OH、-C(=O)OMe、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
は、水素、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-SH、-SR、-S(=O)R、-S(=O)、-NO、-NR、-NHS(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-OC(=O)OR、-C(=O)NR、-OC(=O)NR、-NRC(=O)NR、-NRC(=O)R、-NRC(=O)OR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
は、水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-S(=O)R、-S(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
は、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-SH、-SR、-S(=O)R、-S(=O)、-NO、-NR、-NHS(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-OC(=O)OR、-C(=O)NR、-OC(=O)NR、-NRC(=O)NR、-NRC(=O)R、-NRC(=O)OR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
nは0~4であり、
は、それぞれ独立して、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OMe、-NH、-C(=O)Me、-C(=O)OH、-C(=O)OMe、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、且つ
及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OMe、-NH、-C(=O)Me、-C(=O)OH、-C(=O)OMe、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
又は、R及びRは、それらが連結する窒素原子とともに、1つ又は複数のオキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OMe、-NH、-C(=O)Me、-C(=O)OH、-C(=O)OMe、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルにより置換されたヘテロシクロアルキルを一緒に形成する。
式(IX)化合物のいくつかの実施形態では、R中、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ、2つ又は3つにより置換される。式(IX)化合物のいくつかの実施形態では、Rは水素又は-CNである。式(IX)化合物のいくつかの実施形態では、Rは-CNである。式(IX)化合物のいくつかの実施形態では、Rは重水素である。
式(IX)化合物のいくつかの実施形態では、R中、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ、2つ又は3つにより置換される。式(IX)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、水素又はC~Cアルキルである。式(IX)化合物のいくつかの実施形態では、Rは水素である。
式(IX)化合物のいくつかの実施形態では、R中、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ、2つ又は3つにより置換される。式(IX)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルである。式(IX)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン又はC~Cアルキルである。式(IX)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、それぞれ独立してハロゲンである。式(IX)化合物のいくつかの実施形態では、1つのRは重水素である。
式(IX)化合物のいくつかの実施形態では、nは1である。式(IX)化合物のいくつかの実施形態では、nは2である。式(IX)化合物のいくつかの実施形態では、nは3である。式(IX)化合物のいくつかの実施形態では、nは4である。式(IX)化合物のいくつかの実施形態では、nは1又は2である。式(IX)化合物のいくつかの実施形態では、nは1~3である。式(IX)化合物のいくつかの実施形態では、nは2又は3である。
式(IX)化合物のいくつかの実施形態では、R11及びR12は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、-CN、C~Cアルキル、C~Cハロアルキル又はシクロアルキルである。式(IX)化合物のいくつかの実施形態では、R11及びR12は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン又はC~Cアルキルである。式(IX)化合物のいくつかの実施形態では、R11及びR12は水素である。
式(IX)化合物のいくつかの実施形態では、R11及びR12は一緒にシクロアルキルを形成する。
式(IX)化合物のいくつかの実施形態では、前記化合物は式(IXa)を有する。
【化15】
式中、
は、水素、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-SH、-SR、-S(=O)R、-S(=O)、-NO、-NR、-NHS(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-OC(=O)OR、-C(=O)NR、-OC(=O)NR、-NRC(=O)NR、-NRC(=O)R、-NRC(=O)OR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
は、水素、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-SH、-SR、-S(=O)R、-S(=O)、-NO、-NR、-NHS(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-OC(=O)OR、-C(=O)NR、-OC(=O)NR、-NRC(=O)NR、-NRC(=O)R、-NRC(=O)OR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、且つ
は、水素、-CN、-OH、-OR、-S(=O)R、-S(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよい。)
式(IXa)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、水素、ハロゲン、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルである。式(IXa)化合物のいくつかの実施形態では、Rは水素である。式(IXa)化合物のいくつかの実施形態では、Rは重水素である。
式(IXa)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、水素、ハロゲン、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルである。式(IXa)化合物のいくつかの実施形態では、Rは水素である。式(IXa)化合物のいくつかの実施形態では、Rは重水素である。
式(IXa)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、水素又はCアルキルである。式(IXa)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、C~Cアルキルである。式(IXa)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、C~C重水素化アルキルである。
式(IX)化合物のいくつかの実施形態では、前記化合物は、式(IXb)を有する。
【化16】
式中、
は、水素、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-SH、-SR、-S(=O)R、-S(=O)、-NO、-NR、-NHS(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-OC(=O)OR、-C(=O)NR、-OC(=O)NR、-NRC(=O)NR、-NRC(=O)R、-NRC(=O)OR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
7’は、水素、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-SH、-SR、-S(=O)R、-S(=O)、-NO、-NR、-NHS(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-OC(=O)OR、-C(=O)NR、-OC(=O)NR、-NRC(=O)NR、-NRC(=O)R、-NRC(=O)OR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、且つ
8’は、水素、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-SH、-SR、-S(=O)R、-S(=O)、-NO、-NR、-NHS(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-OC(=O)OR、-C(=O)NR、-OC(=O)NR、-NRC(=O)NR、-NRC(=O)R、-NRC(=O)OR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよい。)
式(IXb)化合物のいくつかの実施形態では、R中、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ、2つ又は3つにより置換される。式(IXb)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、ハロゲン、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルである。式(IXb)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、水素又はC~Cアルキルである。式(IXb)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、C~Cアルキルである。式(IXb)化合物のいくつかの実施形態では、Rは水素である。式(IXb)化合物のいくつかの実施形態では、Rは重水素である。式(IXb)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、C~C重水素化アルキルである。
式(IXb)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、水素、ハロゲン、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルである。式(IXb)化合物のいくつかの実施形態では、R7’は水素である。式(IXb)化合物のいくつかの実施形態では、R7’は重水素である。
式(IXb)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、水素、ハロゲン、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルである。式(IXb)化合物のいくつかの実施形態では、R8’は水素である。式(IXb)化合物のいくつかの実施形態では、R8’は重水素である。
【0042】
本願は、式(X)化合物又はその薬学的に許容される塩、溶媒和物又は立体異性体を開示する。
【化17】
式中、
は、水素、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-SH、-SR、-S(=O)R、-S(=O)、-NO、-NR、-NHS(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-OC(=O)OR、-C(=O)NR、-OC(=O)NR、-NRC(=O)NR、-NRC(=O)R、-NRC(=O)OR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
は、水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-S(=O)R、-S(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
は、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-SH、-SR、-S(=O)R、-S(=O)、-NO、-NR、-NHS(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-OC(=O)OR、-C(=O)NR、-OC(=O)NR、-NRC(=O)NR、-NRC(=O)R、-NRC(=O)OR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
は、水素、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-SH、-SR、-S(=O)R、-S(=O)、-NO、-NR、-NHS(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-OC(=O)OR、-C(=O)NR、-OC(=O)NR、-NRC(=O)NR、-NRC(=O)R、-NRC(=O)OR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
は、水素、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-SH、-SR、-S(=O)R、-S(=O)、-NO、-NR、-NHS(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-OC(=O)OR、-C(=O)NR、-OC(=O)NR、-NRC(=O)NR、-NRC(=O)R、-NRC(=O)OR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
は、水素、-CN、-OH、-OR、-S(=O)R、-S(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
10は、水素、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-SH、-SR、-S(=O)R、-S(=O)、-NO、-NR、-NHS(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-OC(=O)OR、-C(=O)NR、-OC(=O)NR、-NRC(=O)NR、-NRC(=O)R、-NRC(=O)OR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
又は、R及びR10は、一緒にシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールを形成し、ここで、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OMe、-NH、-C(=O)Me、-C(=O)OH、-C(=O)OMe、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
nは0~4であり、
は、それぞれ独立して、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OMe、-NH、-C(=O)Me、-C(=O)OH、-C(=O)OMe、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、且つ
及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OMe、-NH、-C(=O)Me、-C(=O)OH、-C(=O)OMe、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
又は、R及びRは、それらが連結する窒素原子とともに、1つ又は複数のオキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OMe、-NH、-C(=O)Me、-C(=O)OH、-C(=O)OMe、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルにより置換されたヘテロシクロアルキルを一緒に形成する。
式(X)化合物のいくつかの実施形態では、R中、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ、2つ又は3つにより置換される。式(X)化合物のいくつかの実施形態では、Rは水素又は-CNである。式(X)化合物のいくつかの実施形態では、Rは-CNである。式(X)化合物のいくつかの実施形態では、Rは重水素である。
式(X)化合物のいくつかの実施形態では、R10中、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ、2つ又は3つにより置換される。式(X)化合物のいくつかの実施形態では、R10は、水素、ハロゲン、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルである。式(X)化合物のいくつかの実施形態では、R10は水素である。式(X)化合物のいくつかの実施形態では、R10は重水素である。
式(X)化合物のいくつかの実施形態では、R及びR10は一緒にシクロアルキルを形成する。
式(X)化合物のいくつかの実施形態では、R中、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ、2つ又は3つにより置換される。式(X)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、水素又はC~Cアルキルである。式(X)化合物のいくつかの実施形態では、Rは水素である。
式(X)化合物のいくつかの実施形態では、R中、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ、2つ又は3つにより置換される。式(X)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルである。式(X)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン又はC~Cアルキルである。式(X)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、それぞれ独立してハロゲンである。式(X)化合物のいくつかの実施形態では、1つのRは重水素である。
式(X)化合物のいくつかの実施形態では、nは1である。式(X)化合物のいくつかの実施形態では、nは2である。式(X)化合物のいくつかの実施形態では、nは3である。式(X)化合物のいくつかの実施形態では、nは4である。式(X)化合物のいくつかの実施形態では、nは1又は2である。式(X)化合物のいくつかの実施形態では、nは1~3である。式(X)化合物のいくつかの実施形態では、nは2又は3である。
式(X)化合物のいくつかの実施形態では、R中、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ、2つ又は3つにより置換される。式(X)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、水素、ハロゲン、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルである。式(X)化合物のいくつかの実施形態では、Rは水素である。式(X)化合物のいくつかの実施形態では、Rは重水素である。
式(X)化合物のいくつかの実施形態では、R中、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ、2つ又は3つにより置換される。式(X)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、ハロゲン、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルである。式(X)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、水素又はC~Cアルキルである。式(X)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、C~Cアルキルである。式(X)化合物のいくつかの実施形態では、Rは水素である。式(X)化合物のいくつかの実施形態では、Rは重水素である。式(X)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、C~C重水素化アルキルである。
式(X)化合物のいくつかの実施形態では、R中、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ、2つ又は3つにより置換される。式(X)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、水素又はC~Cアルキルである。式(X)化合物のいくつかの実施形態では、Rは水素である。
【0043】
本願は、式(XI)化合物又はその薬学的に許容される塩、溶媒和物又は立体異性体を開示する。
【化18】
式中、
は、水素、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-SH、-SR、-S(=O)R、-S(=O)、-NO、-NR、-NHS(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-OC(=O)OR、-C(=O)NR、-OC(=O)NR、-NRC(=O)NR、-NRC(=O)R、-NRC(=O)OR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
は、水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-S(=O)R、-S(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
は、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-SH、-SR、-S(=O)R、-S(=O)、-NO、-NR、-NHS(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-OC(=O)OR、-C(=O)NR、-OC(=O)NR、-NRC(=O)NR、-NRC(=O)R、-NRC(=O)OR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、その条件は、少なくとも1つのRがフッ素であることであり、
は、水素、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-SH、-SR、-S(=O)R、-S(=O)、-NO、-NR、-NHS(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-OC(=O)OR、-C(=O)NR、-OC(=O)NR、-NRC(=O)NR、-NRC(=O)R、-NRC(=O)OR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
は、水素、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-SH、-SR、-S(=O)R、-S(=O)、-NO、-NR、-NHS(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-OC(=O)OR、-C(=O)NR、-OC(=O)NR、-NRC(=O)NR、-NRC(=O)R、-NRC(=O)OR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
は、水素、-CN、-OH、-OR、-S(=O)R、-S(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
nは1~4であり、
は、それぞれ独立して、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OMe、-NH、-C(=O)Me、-C(=O)OH、-C(=O)OMe、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルうちの1つ又は複数により置換され、且つ
及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OMe、-NH、-C(=O)Me、-C(=O)OH、-C(=O)OMe、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルうちの1つ又は複数により置換され、
又は、R及びRは、それらが連結する窒素原子とともに、1つ又は複数のオキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OMe、-NH、-C(=O)Me、-C(=O)OH、-C(=O)OMe、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルにより置換されたヘテロシクロアルキルを一緒に形成する。
式(XI)化合物のいくつかの実施形態では、R中、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ、2つ又は3つにより置換される。式(XI)化合物のいくつかの実施形態では、Rは水素又は-CNである。式(XI)化合物のいくつかの実施形態では、Rは-CNである。式(XI)化合物のいくつかの実施形態では、Rは重水素である。
式(XI)化合物のいくつかの実施形態では、R中、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ、2つ又は3つにより置換される。式(XI)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、水素又はC~Cアルキルである。式(XI)化合物のいくつかの実施形態では、Rは水素である。
式(XI)化合物のいくつかの実施形態では、R中、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ、2つ又は3つにより置換される。式(XI)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルである。式(XI)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン又はC~Cアルキルである。式(XI)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、それぞれ独立してハロゲンである。式(XI)化合物のいくつかの実施形態では、1つのRは重水素である。
式(XI)化合物のいくつかの実施形態では、nは1である。式(XI)化合物のいくつかの実施形態では、nは2である。式(XI)化合物のいくつかの実施形態では、nは3である。式(XI)化合物のいくつかの実施形態では、nは4である。式(XI)化合物のいくつかの実施形態では、nは1又は2である。式(XI)化合物のいくつかの実施形態では、nは1~3である。式(XI)化合物のいくつかの実施形態では、nは2又は3である。
式(XI)化合物のいくつかの実施形態では、R中、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ、2つ又は3つにより置換される。式(XI)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、水素、ハロゲン、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルである。式(XI)化合物のいくつかの実施形態では、Rは水素である。式(XI)化合物のいくつかの実施形態では、Rは重水素である。
式(XI)化合物のいくつかの実施形態では、R中、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ、2つ又は3つにより置換される。式(XI)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、ハロゲン、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルである。式(XI)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、水素又はC~Cアルキルである。式(XI)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、C~Cアルキルである。式(XI)化合物のいくつかの実施形態では、Rは水素である。式(XI)化合物のいくつかの実施形態では、Rは重水素である。式(XI)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、C~C重水素化アルキルである。
式(XI)化合物のいくつかの実施形態では、R中、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ、2つ又は3つにより置換される。式(XI)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、水素又はC~Cアルキルである。式(XI)化合物のいくつかの実施形態では、Rは水素である。
【0044】
本願は、式(XII)化合物又はその薬学的に許容される塩、溶媒和物又は立体異性体を開示する。
【化19】
式中、
は、水素、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-SH、-SR、-S(=O)R、-S(=O)、-NO、-NR、-NHS(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-OC(=O)OR、-C(=O)NR、-OC(=O)NR、-NRC(=O)NR、-NRC(=O)R、-NRC(=O)OR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
は、水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-S(=O)R、-S(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
は、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-SH、-SR、-S(=O)R、-S(=O)、-NO、-NR、-NHS(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-OC(=O)OR、-C(=O)NR、-OC(=O)NR、-NRC(=O)NR、-NRC(=O)R、-NRC(=O)OR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
XはN又はCRであり、
は、水素、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-SH、-SR、-S(=O)R、-S(=O)、-NO、-NR、-NHS(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-OC(=O)OR、-C(=O)NR、-OC(=O)NR、-NRC(=O)NR、-NRC(=O)R、-NRC(=O)OR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
は、水素、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-SH、-SR、-S(=O)R、-S(=O)、-NO、-NR、-NHS(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-OC(=O)OR、-C(=O)NR、-OC(=O)NR、-NRC(=O)NR、-NRC(=O)R、-NRC(=O)OR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
は、水素、-CN、-OH、-OR、-S(=O)R、-S(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
は、水素、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-SH、-SR、-S(=O)R、-S(=O)、-NO、-NR、-NHS(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-OC(=O)OR、-C(=O)NR、-OC(=O)NR、-NRC(=O)NR、-NRC(=O)R、-NRC(=O)OR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
nは0~4であり、
は、それぞれ独立して、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OMe、-NH、-C(=O)Me、-C(=O)OH、-C(=O)OMe、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルうちの1つ又は複数により置換され、且つ
及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OMe、-NH、-C(=O)Me、-C(=O)OH、-C(=O)OMe、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルうちの1つ又は複数により置換され、
又は、R及びRは、それらが連結する窒素原子とともに、1つ又は複数のオキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OMe、-NH、-C(=O)Me、-C(=O)OH、-C(=O)OMe、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルにより置換されたヘテロシクロアルキルを一緒に形成する。
式(XII)化合物のいくつかの実施形態では、R中、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ、2つ又は3つにより置換される。式(XII)化合物のいくつかの実施形態では、Rは水素又は-CNである。式(XII)化合物のいくつかの実施形態では、Rは-CNである。式(XII)化合物のいくつかの実施形態では、Rは水素又は重水素である。
式(XII)化合物のいくつかの実施形態では、R中、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ、2つ又は3つにより置換される。式(XII)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、水素又はC~Cアルキルである。式(XII)化合物のいくつかの実施形態では、Rは水素である。
式(XII)化合物のいくつかの実施形態では、R中、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ、2つ又は3つにより置換される。式(XII)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルである。式(XII)化合物のいくつかの実施形態では、Rはそれぞれ独立してハロゲンである。式(XII)化合物のいくつかの実施形態では、1つのRは重水素である。
式(XII)化合物のいくつかの実施形態では、nは1である。式(XII)化合物のいくつかの実施形態では、nは2である。式(XII)化合物のいくつかの実施形態では、nは3である。式(XII)化合物のいくつかの実施形態では、nは4である。式(XII)化合物のいくつかの実施形態では、nは1又は2である。式(XII)化合物のいくつかの実施形態では、nは1~3である。式(XII)化合物のいくつかの実施形態では、nは2又は3である。
式(XII)化合物のいくつかの実施形態では、XはNである。式(XII)化合物のいくつかの実施形態では、Xは、CRである。
式(XII)化合物のいくつかの実施形態では、R中、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ、2つ又は3つにより置換される。式(XII)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、水素、ハロゲン、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルである。式(XII)化合物のいくつかの実施形態では、Rは水素である。式(XII)化合物のいくつかの実施形態では、Rは重水素である。
式(XII)化合物のいくつかの実施形態では、R中、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ、2つ又は3つにより置換される。式(XII)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、ハロゲン、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルである。式(XII)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、水素又はC~Cアルキルである。式(XII)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、C~Cアルキルである。式(XI)化合物のいくつかの実施形態では、Rは水素である。式(XII)化合物のいくつかの実施形態では、Rは重水素である。式(XII)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、C~C重水素化アルキルである。
式(XII)化合物のいくつかの実施形態では、R中、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ、2つ又は3つにより置換される。式(XII)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、水素又はC~Cアルキルである。式(XII)化合物のいくつかの実施形態では、Rは水素である。
式(XII)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、水素、ハロゲン、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルである。式(XII)化合物のいくつかの実施形態では、Rは水素である。式(XII)化合物のいくつかの実施形態では、Rは重水素である。
【0045】
本願は、式(XIII)化合物又はその薬学的に許容される塩、溶媒和物又は立体異性体を開示する。
【化20】
式中、
環Aはアリール又はヘテロアリールであり、
Lは結合、-O-、-S-、-NH-又は-N(CH)-であり、
は、水素、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-SH、-SR、-S(=O)R、-S(=O)、-NO、-NR、-NHS(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-OC(=O)OR、-C(=O)NR、-OC(=O)NR、-NRC(=O)NR、-NRC(=O)R、-NRC(=O)OR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
は、水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-S(=O)R、-S(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
は、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-SH、-SR、-S(=O)R、-S(=O)、-NO、-NR、-NHS(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-OC(=O)OR、-C(=O)NR、-OC(=O)NR、-NRC(=O)NR、-NRC(=O)R、-NRC(=O)OR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
13は、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-SH、-SR、-S(=O)R、-S(=O)、-NO、-NR、-NHS(=O)、-S(=O)NR、-C(=O)R、-OC(=O)R、-C(=O)OR、-OC(=O)OR、-C(=O)NR、-OC(=O)NR、-NRC(=O)NR、-NRC(=O)R、-NRC(=O)OR、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよく、
nは0~4であり、
mは0~4であり、
は、それぞれ独立して、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OMe、-NH、-C(=O)Me、-C(=O)OH、-C(=O)OMe、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルうちの1つ又は複数により置換され、且つ
及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OMe、-NH、-C(=O)Me、-C(=O)OH、-C(=O)OMe、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルうちの1つ又は複数により置換され、
又は、R及びRは、それらが連結する窒素原子とともに、1つ又は複数のオキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OMe、-NH、-C(=O)Me、-C(=O)OH、-C(=O)OMe、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルにより置換されたヘテロシクロアルキルを一緒に形成する。
式(XIII)化合物のいくつかの実施形態では、Lは結合又は-O-である。式(XIII)化合物のいくつかの実施形態では、Lは結合である。式(XIII)化合物のいくつかの実施形態では、Lは-O-である。
式(XIII)化合物のいくつかの実施形態では、環Aはヘテロアリールである。式(XIII)化合物のいくつかの実施形態では、環Aはピリジル、ピリミジニル、ピリダジニル、及びピラジニルから選ばれるヘテロアリールである。式(XIII)化合物のいくつかの実施形態では、環Aはピリミジニル及びピリダジニルから選ばれるヘテロアリールである。
式(XIII)化合物のいくつかの実施形態では、環Aは二環式ヘテロアリールである。式(XIII)化合物のいくつかの実施形態では、環Aは、ピラゾロピリダジン、イミダゾピリダジン、トリアゾロピリダジン、テトラゾロピリダジン、オキサジアゾロピリジン、フロピリジン、オキサゾロピリジン、ジヒドロ-イミダゾピリダジン-3-オン、ジヒドロ-ピロロピリダジン-3-オン、ジヒドロ-ピラゾロピリダジン-5-オン、及びジヒドロ-トリアゾロピリダジン-6-オンから選ばれる二環式ヘテロアリールである。式(XIII)化合物のいくつかの実施形態では、環Aは、ピラゾロピリダジン、イミダゾピリダジン、トリアゾロピリダジン、テトラゾロピリダジン、オキサジアゾロピリジン、フロピリジン、及びオキサゾロピリジンから選ばれる二環式ヘテロアリールである。式(XIII)化合物のいくつかの実施形態では、環Aは、ジヒドロ-イミダゾピリダジン-3-オン、ジヒドロ-ピロロピリダジン-3-オン、ジヒドロ-ピラゾロピリダジン-5-オン、及びジヒドロ-トリアゾロピリダジン-6-オンから選ばれる二環式ヘテロアリールである。
【0046】
式(XIII)化合物のいくつかの実施形態では、
【化21】

【化22】
又は
【化23】
であり、ここでYは、C、CR13又はNである。
式(XIII)化合物のいくつかの実施形態では、
【化24】

【化25】
であり、ここでYは、C、CR13又はNである。式(XIII)化合物のいくつかの実施形態では、
【化26】

【化27】
又は
【化28】
である。
【0047】
式(XIII)化合物のいくつかの実施形態では、
【化29】

【化30】
であり、ここでYは、CR13又はNである。式(XIII)化合物のいくつかの実施形態では、
【化31】

【化32】
又は
【化33】
である。
【0048】
式(XIII)化合物のいくつかの実施形態では、R中、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ、2つ又は3つにより置換される。式(XIII)化合物のいくつかの実施形態では、Rは水素又は-CNである。式(XIII)化合物のいくつかの実施形態では、Rは-CNである。式(XIII)化合物のいくつかの実施形態では、Rは水素又は重水素である。
【0049】
式(XIII)化合物のいくつかの実施形態では、R中、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ、2つ又は3つにより置換される。式(XIII)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、水素又はC~Cアルキルである。式(XIII)化合物のいくつかの実施形態では、Rは水素である。
【0050】
式(XIII)化合物のいくつかの実施形態では、R中、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ、2つ又は3つにより置換される。式(XIII)化合物のいくつかの実施形態では、Rは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルである。式(XIII)化合物のいくつかの実施形態では、Rはそれぞれ独立してハロゲンである。式(XIII)化合物のいくつかの実施形態では、1つのRは重水素である。
【0051】
式(XIII)化合物のいくつかの実施形態では、nは1である。式(XIII)化合物のいくつかの実施形態では、nは2である。式(XIII)化合物のいくつかの実施形態では、nは3である。式(XIII)化合物のいくつかの実施形態では、nは4である。式(XIII)化合物のいくつかの実施形態では、nは1又は2である。式(XIII)化合物のいくつかの実施形態では、nは1~3である。式(XIII)化合物のいくつかの実施形態では、nは2又は3である。
【0052】
式(XIII)化合物のいくつかの実施形態では、mは1である。式(XIII)化合物のいくつかの実施形態では、mは2である。式(XIII)化合物のいくつかの実施形態では、mは3である。式(XIII)化合物のいくつかの実施形態では、mは1又は2である。式(XIII)化合物のいくつかの実施形態では、mは1~3である。式(XIII)化合物のいくつかの実施形態では、mは2又は3である。
【0053】
式(XIII)化合物のいくつかの実施形態では、R13中、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ、2つ又は3つにより置換される。式(XIII)化合物のいくつかの実施形態では、R13は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、C~Cアルキル、C~C重水素化アルキル又はC~Cハロアルキルである。式(XIII)化合物のいくつかの実施形態では、R13は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、C~Cアルキル又はC~C重水素化アルキルである。式(XIII)化合物のいくつかの実施形態では、R13はそれぞれ独立して、水素、C~Cアルキル又はC~C重水素化アルキルである。式(XIII)化合物のいくつかの実施形態では、各々のR13は水素である。式(XIII)化合物のいくつかの実施形態では、各々のR13は重水素である。式(XIII)化合物のいくつかの実施形態では、各々のR13は、C~Cアルキルである。式(XIII)化合物のいくつかの実施形態では、各々のR13はハロゲン。式(XIII)化合物のいくつかの実施形態では、各々のR13は、C~C重水素化アルキルである。
【0054】
式(XIII)化合物のいくつかの実施形態では、R13は、水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル、C~Cハロアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、C~Cアミノアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、ここで、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよい。
【0055】
式(XIII)化合物のいくつかの実施形態では、R13は、水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、C~Cアルキル、C~Cハロアルキル、シクロアルキル又はヘテロシクロアルキルであり、ここで、アルキル、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよい。
式(XIII)化合物のいくつかの実施形態では、R13は、水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルであり、ここで、アルキルは、それぞれ独立して、オキソ、重水素、ハロゲン、-CN、-OH、-OR、-NR、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)NR、C~Cアルキル又はC~Cハロアルキルのうちの1つ又は複数の基により置換されてもよい。
【0056】
本願で記載の化合物のいくつかの実施形態では、Rは、それぞれ独立して、C~Cアルキル、シクロアルキル又はヘテロシクロアルキルであり、ここで、前記アルキル、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、独立して、1つ又は複数のハロゲン、-OH、-NH又はC~Cアルキルにより置換される。本願で記載の化合物のいくつかの実施形態では、Rは、それぞれ独立して、C~Cアルキル、シクロアルキル又はヘテロシクロアルキルであり、ここで、前記アルキル、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、独立して、1つ又は複数のハロゲン又はC~Cアルキルにより置換される。本願で記載の化合物のいくつかの実施形態では、Rは、それぞれ独立して、C~Cアルキル、C~Cハロアルキル又はシクロアルキルである。本願で記載の化合物のいくつかの実施形態では、Rは、それぞれ独立して、C~Cアルキル又はシクロアルキルである。本願で記載の化合物のいくつかの実施形態では、Rは、それぞれ独立して、C~Cアルキルである。
【0057】
本願で記載の化合物のいくつかの実施形態では、R及びRは、それぞれ独立して、水素、C~Cアルキル、シクロアルキル又はヘテロシクロアルキルであり、ここで、前記アルキル、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、独立して、1つ又は複数のハロゲン、-OH、-NH、又はC~Cアルキルにより置換される。本願で記載の化合物のいくつかの実施形態では、R及びRは、それぞれ独立して、水素、C~Cアルキル、シクロアルキル又はヘテロシクロアルキルであり、ここで、前記アルキル、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、独立して、1つ又は複数のハロゲン又はC~Cアルキルにより置換される。本願で記載の化合物のいくつかの実施形態では、R及びRはそれぞれ独立して、水素、C~Cアルキル、C~Cハロアルキル又はシクロアルキルである。本願で記載の化合物のいくつかの実施形態では、R及びRは、それぞれ独立して、水素、C~Cアルキル又はシクロアルキルである。本願で記載の化合物のいくつかの実施形態では、R及びRは、それぞれ独立して、水素又はC~Cアルキルである。
本願で記載の化合物のいくつかの実施形態では、R及びRは、それらが連結する窒素原子とともに、1つ又は複数のハロゲン、-OH、-NH又はC~Cアルキルにより置換されたヘテロシクロアルキルを一緒に形成する。本願で記載の化合物のいくつかの実施形態では、R及びRは、それらが連結する窒素原子とともに、1つ又は複数のハロゲン又はC~Cアルキルにより置換されたヘテロシクロアルキルを一緒に形成する。
【0058】
いくつかの実施形態では、前記化合物は、表1に記載の化合物から選ばれる。
【0059】
【表1】
【0060】
【表2】
【0061】
【表3】
【0062】
【表4】
【0063】
【表5】
【0064】
【表6】
【0065】
【表7】
【0066】
【表8】
【0067】
【表9】
【0068】
【表10】
【0069】
式(I)-(XIII)化合物のいくつかの実施形態では、前記化合物は、
【化34】
【化35】
【化36】
【化37】
又はその薬学的に許容される塩、溶媒和物又は立体異性体である。
【0070】
出願において開示された化合物の他の形態
異性体/立体異性体
いくつかの実施形態では、本願に記載の化合物は幾何異性体の形態として存在する。いくつかの実施形態では、本願に記載の化合物は、1つ又は複数の二重結合を有する。本願に示される化合物は、すべてのシス、トランス、センス、アンチセンス、異側(E)及び同側(Z)異性体、ならびにそれらの対応する混合物を含む。場合によっては、本願に記載の化合物は1つ又は複数のキラル中心を有し、各中心はR配置又はS配置で存在する。本願に記載の化合物は、すべてのジアステレオマーの形態、エナンチオマーの形態、及びエピマーの形態、ならびにそれらの対応する混合物を含む。本願に記載の化合物及び方法のさらなる実施形態では、単一の調製ステップ、組み合わせ、又は相互変換によって製造されるエナンチオマー及び/又はジアステレオマーの混合物は、本願に記載の用途に使用され得る。いくつかの実施形態では、本願に記載の化合物は、前記化合物のラセミ混合物を光学活性分割剤と反応させて一対のジアステレオマー化合物を形成し、前記ジアステレオマーを分離し、光学的に純粋なエナンチオマーを回収することによって、個々の立体異性体に調製される。いくつかの実施形態では、解離性複合体が好ましい。いくつかの実施形態では、ジアステレオマーは異なる物理的特性(たとえば、融点、沸点、溶解性、反応性など)を有し、これらの相違を利用して分離される。いくつかの実施形態では、ジアステレオマーはキラルクロマトグラフィー、又は好ましくは溶解度の違いに基づく分離/分割技術により分離される。いくつかの実施形態では、光学的に純粋なエナンチオマー及び分割剤がその後回収される。
【0071】
標識化合物
いくつかの実施形態では、本願に記載の化合物は、その同位体標識の形態で存在する。いくつかの実施形態では、本願に開示された方法は、そのような同位体標識化合物を投与することによって疾患を治療する方法を含む。いくつかの実施形態では、本願に開示された方法は、このような同位体標識化合物を医薬組成物として投与することによって疾患を治療する方法を含む。したがって、いくつかの実施形態では、本願に開示された化合物は同位体標識化合物を含み、前記同位体標識化合物は、本願に挙げられたものと同じであるが、実際には、1つ又は複数の原子が、自然界で発見された原子とは異なる質量又は質量数の原子で置換されている。本願に記載の化合物又はその溶媒和物若しくは立体異性体に組み込むことができる同位体の例としては、水素、炭素、窒素、酸素、リン、硫黄、フッ素及び塩素の同位体が挙げられ、たとえば、それぞれ、H、H、13C、14C、15N、18O、17O、31P、32P、35S、18F、及び36Clである。上記同位体及び/又は他の原子の他の同位体を含む、本願に記載の化合物、その代謝物、薬学的に許容される塩、エステル、プロドラッグ、溶媒和物、水和物又は誘導体は、本発明の範囲内にある。ある同位体標識化合物(たとえば放射性同位体を組み込んだ(たとえばH、及び14C)の化合物)は、医薬品及び/又は基質組織分布アッセイに用いられ得る。トリチウム化された(すなわちH)と炭素-14(すなわち14C)同位体は、調製が容易であり、検出可能であることから特に好ましい。さらに、たとえば重水素(すなわちH)の重同位体による置換は、代謝安定性(たとえば、invivo半減期が増加するか、又は要求される用量が減少する)のため一定の治療上の利点をもたらす。いくつかの実施形態では、同位体標識化合物又はその薬学的に許容される塩、溶媒和物又は立体異性体は、任意の適切な方法によって調製される。
【0072】
いくつかの実施形態では、本願に記載の化合物は、他の手段(発色団又は蛍光部分、生物発光標識又は化学発光標識の使用を含むが、これらに制限されない)によって標識される。
【0073】
薬学的に許容される塩
いくつかの実施形態では、本願に記載の化合物は、その薬学的に許容される塩の形態で存在する。いくつかの実施形態では、本願に開示された方法は、そのような薬学的に許容される塩を投与することによって疾患を治療する方法を含む。いくつかの実施形態では、本願に開示された方法は、そのような薬学的に許容される塩を医薬組成物として投与することによって疾患を治療する方法を含む。
【0074】
いくつかの実施形態では、本願に記載の化合物は、酸性基又はアルカリ性基を有し、したがって、多数の無機アルカリ又は有機アルカリ、ならびに無機及び有機酸のいずれかと反応して薬学的に許容される塩を形成する。いくつかの実施形態では、これらの塩は、本願に開示された化合物の最終的な分離及び精製の過程でインサイチュで調製されるか、又はその遊離形態の精製された化合物を適切な酸又はアルカリと個別に反応させ、それにより生成された塩を分離することによって調製される。
【0075】
薬学的に許容される塩の例としては、本願に記載の化合物と鉱物、有機酸又は無機アルカリとを反応させて調製されるものが挙げられ、そのような塩としては、酢酸塩、アクリル酸塩、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アスパラギン酸塩、安息香酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、硫酸水素塩、亜硫酸水素塩、臭化物、酪酸塩、ブチン-1,4-二酸塩、カンフル酸塩、カンフルスルホン酸塩、カプロン酸塩、カプリル酸塩、クロロ安息香酸塩、塩化物、クエン酸塩、シクロペンタンプロピオン酸塩、デカン酸塩、ジグルコン酸塩、リン酸二水素塩、ジニトロ安息香酸塩、ラウリル硫酸塩、エタンスルホン酸塩、ギ酸塩、フマル酸塩、グルコヘプタン酸塩、グリセロリン酸塩、グリコール酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、カプロン酸塩、ヘキシン-1,6-二酸塩、ヒドロキシ安息香酸塩、γ-ヒドロキシ酪酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、2-ヒドロキシエタンスルホン酸塩、ヨウ化物、イソ酪酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、マロン酸塩、メタンスルホン酸塩、マンデル酸、メタリン酸塩、メトキシ安息香酸塩、メチル安息香酸塩、リン酸一水素塩、1-ナフタレンスルホン酸塩、2-ナフタレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、硝酸塩、パルミチン酸塩、ペクチン酸塩(pectinate)、過硫酸塩、3-フェニルプロピオン酸塩、リン酸塩、ピクリン酸塩、ピバリン酸塩、プロピオン酸塩、ピロ硫酸塩、ピロリン酸塩、プロピオール酸、フタル酸塩、フェニル酢酸塩、フェニル酪酸塩、プロパンスルホン酸塩、サリチル酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、亜硫酸塩、コハク酸塩、スベリン酸塩、セバシン酸塩、スルホン酸塩、酒石酸塩、チオシアン酸塩、シレートウンデカン酸塩(tosylateundeconate)、及びキシレンスルホン酸塩が含まれる。
【0076】
さらに、本願に記載の化合物は、薬学的に許容される塩として調製することができ、化合物の遊離アルカリの形態を、薬学的に許容される無機酸又は有機酸と反応させることによって形成され得、前記薬学的に許容される無機酸又は有機酸は、たとえば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸、メタリン酸などの無機酸;たとえば、酢酸、プロピオン酸、カプロン酸、シクロペンタンプロピオン酸、グリコール酸、ピルビン酸、乳酸、マロン酸、コハク酸、リンゴ酸、マレイン酸、フマル酸、p-トルエンスルホン酸、酒石酸、トリフルオロ酢酸、クエン酸、安息香酸、3-(4-ヒドロキシベンゾイル)安息香酸、桂皮酸、マンデル酸、アリールスルホン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、1,2-エタンジスルホン酸、2-ヒドロキシエタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、2-ナフタレンスルホン酸、2-ナフタレンスルホン酸、4-メチルビシクロ-[2.2.2]オクト-2-エン-1-ギ酸、グルコースヘプタン酸、4,4’-メチレンビス-(3-ヒドロキシ-2-エン-1-ギ酸)、3-フェニルプロピオン酸、トリメチル酢酸、tert-ブチル酢酸、ラウリル硫酸、グルコン酸、グルタミン酸、ヒドロキシナフトエ酸、サリチル酸、ステアリン酸、及びムコン酸を含むが、これらに制限されない。
【0077】
いくつかの実施形態では、本願に記載の遊離酸基を含む化合物は、薬学的に許容される金属カチオンの適切なアルカリ(たとえば、水酸化物、炭酸塩、重炭酸塩、硫酸塩)、アンモニア、又は薬学的に許容される有機第1級、第2級、第3級又は第4級アミンと反応する。代表的な塩には、リチウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、及びマグネシウムなどのアルカリ金属又はアルカリ土類金属塩、及びアルミニウム塩などが含まれる。アルカリの説明例には、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化コリン、炭酸ナトリウム、N(C)1-4アルキル)などが含まれる。
【0078】
アルカリ付加塩の形成に用いられ得る代表的な有機アミンとしては、エチルアミン、ジエチルアミン、エチレンジアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、ピペラジンなどが含まれる。なお、本願に記載の化合物は、それらに含まれる任意のアルカリ性窒素含有基の4級化をさらに含む。いくつかの実施形態では、水溶性又は油溶性又は分散性生成物は、このような4級化によって得られる。
【0079】
溶媒和物
いくつかの実施形態では、本願に記載の化合物は溶媒和物の形態で存在する。本発明は、このような溶媒和物を投与することによって疾患を治療する方法を提供する。本発明はさらに、このような溶媒和物を医薬組成物として投与することによって疾患を治療する方法を提供する。
【0080】
溶媒和物は、化学量論量又は非化学量論量の溶媒を含み、いくつかの実施形態では、薬学的に許容される溶媒(たとえば、水、エタノールなど)の結晶化プロセス中に形成される。溶媒が水の場合、水和物が形成され、溶媒がアルコールの場合、アルコール化物が形成される。本願に記載の化合物の溶媒和物は、本願に記載の方法の過程で容易に調製又は形成することができる。また、本願で提供される化合物は、非溶媒和及び溶媒和の形態で存在してもよい。一般に、本願に記載の化合物及び方法の目的から、溶媒和形態は非溶媒和形態と同等であると考えられる。
【0081】
互変異性体
場合によっては、化合物は互変異性体の形態で存在する。本願に記載の化合物は、本願に記載の式中のすべての可能な互変異性体を含む。互変異性体は、単結合及び隣接する二重結合の変換を伴う水素原子の移動により相互変換可能な化合物である。互変異性体が存在する可能性のある結合配列では、互変異性体の化学平衡が存在する。本願に開示された化合物の全ての互変異性形が考慮される。互変異性体の正確な比率は、温度、溶媒、pHを含むいくつかの要因に依存する。
【0082】
化合物の調製
当業者に公知の有機合成技術に基づいて、本願に記載の反応用の化合物は、商業的に購入可能な化学物質及び/又は化学文献に記載された化合物から調製され得る。「商業的に購入可能な化学物質」は、標準的な商業的供給源から得られたものであり、標準的な商業的供給源には、Acros Organics(ピッツバーグ、ペンシルバニア州)、Aldrich Chemical(ミルウォーキー、ウィスコンシン州、Sigma ChemicalとFlukaを含む)、Apin Chemicals Ltd.(ミルトンパーク、英国)、Avocado Research(ランカシャー、英国)、BDH Inc.(トロント、カナダ)、Bionet(コーンウォール、英国)、Chemservice Inc.(ペンシルバニア州ウィッチェスト)、Crescent Chemical Co.(ホーポージ(Hauppauge)、ニューヨーク州)、Eastman Organic Chemicals,Eastman Kodak Company(ロチェスター、ニューヨーク州)、Fisher Scientific Co.(ピッツバーグ、ペンシルバニア州)、Fisons Chemicals(レスターシャー、英国)、Frontier Scientific(ローガン、ユタ州)、ICN Biomedicals,Inc.(コスタメサ、カリフォルニア州)、Key Organics(コーンウォール、英国)、Lancaster Synthesis(ウィンダム、ニューハンプシャー州)、Maybridge Chemical Co.Ltd.(コーンウォール、英国)、Parish Chemical Co.(オーレム、ユタ州)、Pfaltz&Bauer,Inc.(ウォーターベリー、コネチカット州)Polyorganix(ヒューストン、テキサス州)、Pierce Chemical Co.(ロックフォード、イリノイ州)、Riedel de Haen AG(ハノーバー、ドイツ)、Spectrum Quality Product,Inc.(ニューブランズウィック、ニュージャージー州)、TCI America(ポートランド、オレゴン州)、Trans World Chemicals,Inc.(ロックビル、メリーランド州)、及びWako Chemicals USA,Inc.(リッチモンド、バージニア州)が含まれる。
【0083】
本願に記載の化合物を調製するために使用され得る反応物の合成について詳細に記載しているか、又は調製を説明する文章の参照を提供する適切な参照文献や専門書には、たとえば、「Synthetic Organic Chemistry」,John Wiley&Sons,Inc.,New York; S.R.Sandlerら、「Organic Functional Group Preparations,」第2版,Academic Press,New York,1983;H.O.House、「Modern Synthetic Reactions」,第2版,W.A.Benjamin,Inc.Menlo Park,Calif.1972、T.L.Gilchrist、「Heterocyclic Chemistry」,第2版,John Wiley&Sons,New York,1992; J.March、「Advanced Organic Chemistry:Reactions,Mechanisms and Structure」,第4版,Wiley-Interscience,New York,1992が含まれる。本願に記載の化合物を調製するために使用され得る反応物の合成について詳細に記載しているか、又は調製を説明する文章の参照を提供する適切な参照文献や専門書には、たとえば、Fuhrhop,J.及びPenzlin G.「Organic Synthesis:Concepts,Methods,Starting Materials」,第2回修正及び増補版(1994)John Wiley&Sons ISBN:3-527-29074-5、Hoffman,R.V.「Organic Chemistry,An Intermediate Text」(1996)Oxford University Press,ISBN 0-19-509618-5、Larock,R.C.「Comprehensive Organic Transformations:A Guide to Functional Group Preparations」第2版(1999)Wiley-VCH,ISBN:0-471-19031-4、March,J.「Advanced Organic Chemistry:Reactions,Mechanisms,and Structure」第4版(1992)John Wiley&Sons,ISBN:0-471-60180-2、Otera,J.(編者)「Modern Carbonyl Chemistry」(2000)Wiley-VCH,ISBN:3-527-29871-1、Patai,S.「Patai‘s 1992 Guide to the Chemistry of Functional Groups」(1992)Interscience ISBN:0-471-93022-9、Solomons,T.W.G.「Organic Chemistry」第7版(2000)John Wiley&Sons,ISBN:0-471-19095-0、Stowell,J.C.「Intermediate Organic Chemistry」第2版(1993)Wiley-Interscience,ISBN:0-471-57456-2、「Industrial Organic Chemicals:Starting Materials and Intermediates:An Ullman’s Encyclopedia」(1999) John Wiley & Sons, ISBN: 3-527-29645-X, 8巻、「Organic Reactions」(1942-2000) John Wiley & Sons,55巻以上、及び「Chemistry of Functional Groups」John Wiley&Sons、73巻が含まれる。
【0084】
特定及び類似の反応物は、必要に応じて、American Chemical SocietyのChemical Abstract Serviceによって作製された公知の化学物質のインデックスによって特定され、前記インデックスは、ほとんどの公共図書館及び大学図書館において、またオンラインで入手可能である。既知であるが、カタログでは商業的に入手できない化学物質は、必要に応じてカスタム化学合成ハウスによって調製され、前記ハウスのうち、多くの標準化学供給ハウス(たとえば、上記のもの)がカスタム合成サービスを提供する。本願に記載の化合物の薬学的に許容される塩の製造及び選択のための参考文献は、P.H.Stahl&C.G.Wermuth「Handbook of Pharmaceutical Salts」,Verlag HelveticaChimicaActa,チューリッヒ,2002である。
【0085】
医薬組成物
いくつかの実施形態では、本願に記載の化合物は純粋な化学物質の形態で与えられる。いくつかの実施形態では、本願に記載の化合物は、選択された投与経路及び標準薬学的実践(たとえば、Remington:The Science and Practice of Pharmacy(Gennaro,第21版 Mack Pub.Co.,イーストン,ペンシルバニア州(2005))に記載されている)に基づいて選択された、薬学的に適切な又は許容される担体(本願では、薬学的に適切な(又は許容される)賦形剤、生理学的に適切な(又は許容される)賦形剤又は生理学的に適切な(又は許容される)担体とも称される)と組み合わせる。
【0086】
したがって、本願は、本願に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩、溶媒和物、互変異性体又は立体異性体、及び薬学的に許容される賦形剤を含む医薬組成物を提供する。
【0087】
いくつかの実施形態では、本願による化合物は、たとえば未反応中間体又は合成方法の1つ又は複数のステップで生成される合成副生成物のような、他の有機小分子を約5%未満又は約1%未満又は約0.1%未満含むので、実質的に純粋である。
【0088】
医薬組成物は、治療対象(又は予防対象)の疾患に適した方式で投与される。適切な用量、及び適切な投与持続時間及び頻度は、患者の状態、患者の疾患のタイプと重症度、活性成分の特定の形態、ならびに投与方法などの要因によって決定される。一般に、適切な用量及び治療計画は、治療的及び/又は予防的利益(たとえば、改善された臨床的結果、たとえば、より頻繁な完全又は部分的緩和、又はより長い無病及び/又は全生存期間、又は症状の重症度の軽減)を提供するのに十分な量の1つ又は複数の組成物を提供する。最適な用量を決定するために、実験モデル及び/又は臨床試験が一般的に使用される。最適な用量は、患者の体の質、体重、又は血液量に依存する。
【0089】
いくつかの実施形態では、医薬組成物は、経口投与、局所投与(頬及び舌下を含む)、直腸投与、膣投与、経皮投与、非経口投与、肺内投与、皮内投与、鞘内投与、硬膜外投与、及び鼻内投与用に調製される。非経口投与は筋内投与、静脈内投与、動脈内投与、腹膜内投与又は皮下投与を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、静脈内注射、経口投与、吸入、経鼻投与、局所投与、又は眼科投与用に調製される。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、経口投与用に調製される。いくつかの実施形態では、医薬組成物は静脈内注射用に調製される。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、錠剤、丸薬、カプセル剤、液剤、吸入剤、鼻噴霧溶液、座薬、懸濁液、ゲル、コロイド、分散体、懸濁液、溶液、乳液、軟膏、洗剤、点眼剤又は点耳剤に調製される。いくつかの実施形態では、医薬組成物は錠剤に調製される。
【0090】
当業者に知られている通常の範囲探索技術により、適切な用量及び用量計画を決定する。一般に、治療は、本願に開示された化合物の最適用量よりも少ない用量で開始される。その後、用量は、様々な状況において最適な作用が達成されるまで、小さな増分で増加される。いくつかの実施形態では、本方法は、被検体の体重1kgあたり約0.1μg~約50mgの本発明の少なくとも1種の化合物を投与することを含む。本願に開示された化合物の約10μg~約200mgの用量は、患者の生理学的反応に応じて、70kgの患者に対してより一般的に使用されることになる。
【0091】
一例として、本願に記載の疾患を治療するための本願に記載の化合物の用量は、約0.001~約1mg/kg被検体の体重/日であり、たとえば、約0.001mg、約0.002mg、約0.005mg、約0.010mg、0.015mg、約0.020mg、約0.025mg、約0.050mg、約0.075mg、約0.1mg、約0.15mg、約0.2mg、約0.25mg、約0.5mg、約0.75mg、又は約1mg/kg体重/日である。いくつかの実施形態では、記載された方法で使用される本願に記載の化合物の用量は、約1~1000mg/kg治療対象の被検体の体重/日であり、約1mg、約2mg、約5mg、約10mg、約15mg、約20mg、約25mg、約50mg、約75mg、約100mg、約150mg、約200mg、約250mg、約500mg、約750mg、又は約1000mg/日である。
【0092】
治療方法
本願に開示された化合物又はその薬学的に許容される塩、溶媒和物又は立体異性体は、甲状腺ホルモン受容体アゴニストとして有用であり、したがって、甲状腺ホルモン受容体活性が機能すると考えられる疾患又は障害の治療に有用である。
【0093】
本願は、本願で開示された化合物又はその薬学的に許容される塩、溶媒和物、又は立体異性体を有効量で被検体に投与することを含む、必要な被検体の甲状腺ホルモン受容体に関連する疾患又は障害を治療する方法を開示している。
【0094】
前記甲状腺ホルモン受容体に関連する疾患又は障害は、たとえば代謝疾患である。いくつかの実施形態では、前記代謝疾患は、肥満、高脂血症、高コレステロール血症、糖尿病、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)、アテローム性動脈硬化症、心血管疾患、甲状腺機能低下症又は甲状腺癌である。
【0095】
いくつかの実施形態では、本願に記載の化合物は、肝臓に分布し、アテローム性動脈硬化を引き起こすタンパク質の発現及び産生を調節することが期待されるので、アテローム性動脈硬化症、冠状動脈性硬化症、又は心不全を治療又は予防するために使用される。
【0096】
いくつかの実施形態は、本願に記載の化合物を有効量で必要な被検体に投与することを含む、甲状腺ホルモン受容体β関連疾患を治療するための方法に関する。
【0097】
いくつかの実施形態では、前記疾患は、肥満、高脂血症、高コレステロール血症、及び糖尿病、ならびにNASH(非アルコール性脂肪性肝炎)、アテローム性動脈硬化症、心血管疾患、甲状腺機能低下症、及び甲状腺癌から選ばれる。
【0098】
いくつかの実施形態は、甲状腺ホルモン受容体βを本願に記載の化合物の有効量と接触させることを含む甲状腺ホルモン受容体βを作動させる方法に関する。
【0099】
いくつかの実施形態は、本願に記載の化合物を有効量で必要な被検体に投与することを含む、コレステロールレベルを低下させるための方法に関する。
【0100】
いくつかの実施形態は、本願に記載の化合物を有効量で必要な被検体に投与することを含む、トリグリセリドレベルを低下させるための方法に関する。
【0101】
本願に記載の化合物を有効量で被検体に投与することを含む、ここで必要とされる被検体における肝臓の脂肪含量を減少させる、又は脂肪変性、NASH又はNAFLDを予防又は治療する方法も提供されている。
【0102】
いくつかの実施形態は、肥満、高コレステロール血症、高脂血症、高トリグリセリド血症、及び他の代謝疾患を治療するために、コレステロールレベルを調節するための方法に関する。いくつかの実施形態では、前記代謝疾患は、肥満、NASH、高コレステロール血症又は高脂血症である。いくつかの実施形態は、耐糖能異常、インスリン抵抗性、動脈硬化、アテローム性動脈硬化、冠状動脈性硬化症、心不全又は糖尿病を治療するための方法に関する。いくつかの実施形態は、甲状腺受容体リガンドの肝臓特異的送達、及びT3応答遺伝子の調節に応答する肝臓疾患の予防及び治療のためのこれらの化合物の用途に関する。いくつかの実施形態は、甲状腺機能低下症の治療に関する。甲状腺機能、循環ヨウ化サイロニン(T3及びT4など)の甲状腺産生、及び/又はT3とT4の比に影響を与えることなく、本願に記載の化合物を使用して、本願に記載された種々の疾患を治療するための本願に記載の方法を実施することができる。
【0103】
併用療法
場合によっては、本願に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩、溶媒和物、互変異性体又は立体異性体は、第2の治療薬と組み合わせて投与される。
【0104】
いくつかの実施形態では、本願に記載の化合物を、治療上の利点も有する第2の治療薬(治療計画も含む)と共に投与することによって、患者に与える利益を増加させる。
【0105】
特定の実施形態では、本願に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩、溶媒和物、互変異性体又は立体異性体を第2の治療薬と共に投与し、ここで、本願に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩、溶媒和物又は立体異性体、及び第2の治療薬は、治療対象の疾患、障害又は病症の異なる方面を調節し、それによって、いずれかの治療薬を単独で投与する場合よりも大きな全体的利益を提供する。
【0106】
どのような場合でも、治療対象の疾患、障害、又は病症にかかわらず、患者が体験する全体的な利益は、2種の治療薬の合計、又は相乗的な利益に過ぎない。
【0107】
いくつかの実施形態では、本願に開示された化合物が第2の治療薬と組み合わせて投与される場合、本願に開示された化合物の異なる治療有効量が、医薬組成物の調製及び/又は治療計画において使用される。併用治療計画に用いられる医薬品及び他の薬剤の治療有効量は、必要に応じて、活性物質自体に関して上記したものと同様の手段によって決定される。さらに、本願に記載の予防/治療方法は、リズミカルな投与の使用、すなわち毒性副作用を最小化するためにより頻繁でより低い用量を提供することを含む。いくつかの実施形態では、併用治療計画には、ここで、本願に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩、溶媒和物、互変異性体又は立体異性体の投与は、本願に記載の第2の薬剤による治療の前、中、又は後に開始され、第2の薬剤による治療中の任意の時間、又は第2の薬剤による治療の終了後まで継続されるような治療計画が含まれる。本願に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩、溶媒和物又は立体異性体、及び組み合わせて使用される第2の薬剤が、治療の間、同時に又は異なる時間で、及び/又は減少又は増加の間隔で投与される治療も含む。併用治療には、患者の臨床管理を支援するために、様々な時間に開始及び停止される定期的な治療が含まれる。
【0108】
なお、様々な要因(たとえば、被検体が被る疾患、障害又は病症、被検体の年齢、体重、性別、食事、及び医療状態)に応じて、緩和を求める1つ又は複数の病症を治療、予防、又は軽減するための用量計画を修正する。したがって、いくつかの場合では、実際に採用される用量は変化しており、いくつかの実施形態では、本願に記載の用量から逸脱する。
【0109】
本願に記載の併用療法では、併用投与される化合物の用量は、使用される併用薬の種類、使用される特定の医薬品、治療される疾患又は病症などに応じて変化する。他の実施形態では、本願による化合物は、第2の治療薬と共に投与される場合、第2の治療薬と同時に、又は順次投与される。
【0110】
併用療法では、複数の治療薬(そのうち、1つは本願に記載の化合物の1つである)が、任意の順序で、又は同時に投与される。同時に投与される場合、一例として、前記複数の治療薬は、単一の形態、統一された形態、又は複数の形態(たとえば、単一の丸薬として、又は2種の別々の丸薬として)で提供される。
【0111】
本願に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩、溶媒和物又は立体異性体、及び併用療法は、疾患又は病症の発生前、発生中、又は発生後に投与され、化合物を含有する組成物の投与タイミングは変化する。従って、一実施形態では、本願に記載の化合物は、予防剤として使用され、疾患又は病症の発生を予防するために、疾患又は病症を発症する傾向のある被検体に継続的に投与される。別の実施形態では、化合物及び組成物は、症状の発作中又は発作後できるだけ早く被検体に投与される。特定の実施形態では、本願に記載の化合物は、疾患又は状態の発症が検出されたか又は疑われた後に可能な限り早く投与され、前記疾患の治療に必要な時間にわたって継続的に投与される。いくつかの実施形態では、治療に必要な期間は変化し、治療時間は各被検体の特定のニーズに適合するように調整される。たとえば、特定の実施形態では、本願に記載の化合物又は前記化合物を含有する配合物は、少なくとも2週間、約1ヶ月~約5年間投与される。
【0112】
いくつかの実施形態では、本願に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩、溶媒和物、又は立体異性体は、アジュバントと組み合わせて投与される。一実施形態では、本願に記載の化合物の1つの治療有効性は、アジュバントを投与することによって増強される(すなわち、アジュバント自体は最小の治療的利益を有するが、他の治療薬と組み合わせると、患者への全体的な治療的利益が増強される)。
【0113】
本願に記載の任意の化合物は、本願に記載の方法で使用し得る1種又は複数種の活性成分と組み合わせることもできる。
【0114】
いくつかの態様では、本願に記載の化合物は、高脂血症に罹患している患者を治療するために、1種又は複数種の脂質低下剤(たとえば、スタチン又はコレステロール吸収阻害剤)と組み合わせる。好ましくは、このような組み合わせは、1種又は複数種の薬剤の投与量を減少させることにより、脂質分布の改善、又は治療方法又は1種又は複数種の薬剤の安全性/治療指標の改善を可能にするような治療効果を可能にする。
【0115】
たとえば、本願に記載された化合物を血清コレステロールを低下させるための他の薬剤と組み合わせ、前記他の薬剤は、たとえば、コレステロール生合成阻害剤、又はコレステロール吸収阻害剤、特にHMG-CoAレダクターゼ阻害剤又はHMG-CoAシンターゼ阻害剤又はHMG-CoAレダクターゼ又はシンターゼ遺伝子発現阻害剤、コレステロールエステル転移タンパク質(CETP)阻害剤(たとえば、トルセトラピブ(torcetrapib)、胆汁酸キレート剤(たとえば、コレスチラミン(Questran(登録商標))、コレセベラム及びコレスチポール(Colestid(登録商標)))、胆汁酸再吸収阻害剤、コレステロール吸収阻害剤(たとえば、エゼチミブ、チケサイド(tiqueside)又はパマクエシド(pamaqueside))、PPARαアゴニスト、混合PPARα/γアゴニスト、MTP阻害剤(たとえばインプレタピド(implitapide))、フィブラート類(fibrate)、ACAT阻害剤(たとえばアバシマイブ(avasimibe))、アンギオテンシンII受容体拮抗剤、スクアレン合成酵素阻害剤、スクアレンエポキシダーゼ阻害剤、スクアレンシクラーゼ阻害剤、スクアレンエポキシダーゼ/スクアレンシクラーゼ阻害剤の組み合わせ、リポ蛋白リパーゼ阻害剤、ATPカルボ酸リアーゼ阻害剤、リポ蛋白質(a)拮抗剤、抗酸化剤又はニコチン酸(たとえば、徐放性ニコチン酸)である。本発明の化合物は、血漿コレステロールレベルを低下させる作用を有する天然の化合物と組み合わせて投与することもできる。このような天然に存在する化合物は、一般に栄養食品と呼ばれ、たとえばニンニク抽出物やナイアシンを含む。
【0116】
一態様において、HMG-CoAレダクターゼ阻害剤は、一般的にスタチンと呼ばれる治療薬に由来する。使用し得るHMG-CoAレダクターゼ阻害剤の例としては、ロバスタチン、シンバスタチン、プラバスタチン、プラバスタチンのラクトン、フルバスタチン、フルバスタチンのラクトン、アトルバスタチン、アトルバスタチンのラクトン、セリバスタチン、セリバスタチンのラクトン、ロスバスタチン、ロスバスタチンのラクトン、ピタバスタチン(itavastatin)、ニバスタチン、ビサスタチン(visastatin)、アトルバスタチン(atavastatin)、ベルバスタチン(bervastatin)、コンパクチン、ジヒドロコンパクチン、ダルバスタチン、フルバスタチン(fluindostatin)、ピチバスタチン(pitivastatin)、メバスタチン、及びベロスタチン(velostatin)が含まれるが、これらに制限されない。
【0117】
適切な胆汁酸キレート剤の非限定的な例としては、コレスチラミン、コレスチポール、コレセベラム塩酸塩、水溶性誘導体(たとえば、3,3-イオネン(ioene)、N-(シクロアルキル)アルキルアミン、及びポリグルサム(poliglusam))、不溶性四級化ポリスチレン、サポニン、及びこれらの混合物が含まれる。適切な無機コレステロールキレート剤には、サリチル酸ビスマスとスメクタイト粘土、水酸化アルミニウム、制酸剤としての炭酸カルシウムが含まれる。
実施例
【0118】
実施例1:化合物の実施例1を合成するための共通の手順
【化38】
ステップ1:実施例1b
実施例1a(2.06g、10.00mmol)のCCl(30mL)溶液にNBS(1.78g、10.00mmol)及びAIBN(328mg、2.00mmol)を添加した。混合物をN下で還流しながら3h加熱した。その後、混合物をろ過して減圧濃縮させ、カラムクロマトグラフィー法により精製し(シリカゲル、石油エーテル/EtOAc=20/1-4/1)、白色固体の実施例1a(2.7g、収率95%)を得た。[M+1]=283.8/285.8。
ステップ2:実施例1d
実施例1c(5.6g、50.00mmol)のHMDS(150mL)混合物に(NHSO(0.56g、10wt%の実施例1c)を添加し、次に、還流しながら16h撹拌した。その後、反応混合物を減圧濃縮させ、無色油状物の実施例1d(9.7g、収率49%)を得て、精製せずに、次のステップに用いた。
ステップ3:実施例1e
実施例1b(2.7g、9.47mmol)のMeCN(50mL)溶液に実施例1d(7.0g、17.5mmol)を添加し、還流しながら一晩撹拌した。その後、混合物を水(150mL)に注入し、沈殿した白色固体をろ過し、ろ過ケーキをカラムクロマトグラフィー法により精製し(シリカゲル、DCM/MeOH=30/1~5/1)、白色固体の実施例1e(1.0g、収率33%)を得た。[M+1]=315.9/317.9。
ステップ4:実施例1g
実施例1e(948mg、3.00mmol)のDMF(20mL)溶液にKCO(414mg、3.00mmol)及び実施例1f(510mg、3.00mmol)を0℃で添加した。次に、混合物を室温で一晩撹拌した。その後、混合物に水(100mL)を添加し、次に、EtOAc(50mL*3)で抽出した。合併した有機相を塩水(100mL*2)で洗浄し、NaSOで乾燥させて減圧濃縮させた。残留物をカラムクロマトグラフィー法により精製し(シリカゲル、DCM/MeOH=50/1-20/1)、黄色油状物の実施例1g(280mg、収率30%)を得た。[M+1]=358.0/360.0
ステップ5:実施例1h
実施例1g(280mg、0.78mmol)のEtOH(10mL)溶液にSnCl、2HO(890mg、4.69mmol)を添加した。次に、混合物をNで置換し、還流しながら一晩撹拌した。その後、混合物を氷水に滴下し、EtOAc(50 Ml*3)で抽出した。有機層を10% NaHCO(水溶液)で3回洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過して濃縮させ、浅黄色固体の実施例1h(240mg、収率95%)を得た。
[M+1]=328.0/330.0
ステップ6:実施例1i
実施例1h(164mg、0.50mmol)のHCl(4N、4mL)溶液にNaNO(45mg、0.65mmol 0.50mL HOで)を0℃で、1滴ずつ添加した。次に、反応混合物を0℃で30min撹拌した。その後、混合物にピリジン(2mL)とシアノアセチルカルバミン酸エチル(86mg、0.55mmol)を添加し、次に、室温で2h撹拌した。次に、NaHCO溶液で反応混合物をpH=8-9に調整し、赤色固体を沈殿させて、ろ過し、乾燥させて、赤色固体の実施例1i(230mg、収率95%)を得た。
ステップ7:実施例1
実施例1i(200mg、0.40mmol)のHO(20mL)での混合物にNaCO(80mg、0.80mmol)を添加した。次に、反応混合物を100℃で30min撹拌した。その後、混合物にEtOAc(30mL)を添加し、水相を収集した。1N HClをpH=6-7となるまで水溶液に添加し、次に、EtOAc(20mL*3)で抽出した。合併した有機相を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させて、ろ過して濃縮させた。残留物を分取型HPLCにより精製し(Ultimate XB-C18を通し、50*250mm、10μm、移動相:A(HO)/B(MeCN)、比率範囲:A/B(80%/20%)~A/B(54%/46%)10min及び~A/B(34%/66%)35min、ピークRt:25.2min(59% B)、V=80mL/min、波長214nm)、白色固体の実施例1(15mg、収率9%)を得た。[M+1]=448.9/450.9。
H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 7.70 (s, 2H), 7.44 (d, J=7.8 Hz, 1H), 5.64 (d, J=7.8 Hz, 1H), 5.05- 4.96 (m, 1H), 1.34 (d, J=6.8 Hz, 6H)。
【0119】
実施例2:化合物の実施例2を合成するための共通の手順
【化39】
ステップ1:実施例2b
5minかけて1滴ずつ添加することにより、実施例2a(200mg、1.32mmol)のDCM(8mL)溶液を1-(シクロペント-2-エン-1-イル)ピロリジン(181mg、1.32mmol)で処理した。反応混合物を濃縮させて、カラムクロマトグラフィー法により精製し(シリカゲル、石油エーテル/EtOAc=5/1)、橙色固体の実施例2b(215mg、収率86%)を得た。
ステップ2:実施例2d
下、実施例2b(349mg、1.85mmol)、実施例2c(219mg、1.23mmol)及びKCO(318mg、2.3mmol)のDMSO(6mL)懸濁液にCuI(117mg、0.62mmol)を室温で添加した。反応混合物を90℃に加熱し、N下16h撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、EtOAc/HO(V/V=1/2、30mL)で希釈してろ過した。ろ過ケーキをEtOAc/HO(V/V=1/2、30mL)で洗浄した。ろ液を分離して水層をEtOAc(30mL)で抽出した。合併した有機層をHO(30mL)、塩水(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過してろ液を濃縮させて粗産物を得て、カラムクロマトグラフィー法により精製し(シリカゲル、石油エーテル/EtOAc=3/1)、黄色固体の実施例2d(215mg、収率53%)を得た。LCMS [M+1]=331.9
ステップ3:実施例2e
実施例2d(215mg、0.65mmol)とNaOAc(187mg、2.28mmol)のAcOH(5mL)溶液を100℃に加熱し、16h撹拌した。反応混合物を減圧濃縮させ、飽和NaHCO溶液でpH=8までアルカリ化し、次に、EtOAc(10mL)で抽出した。水層を2N HClで酸性化し、EtOAc(10mL)で抽出した。合併した有機層を減圧濃縮させ、MeOH(5mL)に溶解し、次に、それに1N NaOH(5mL)を添加し、120℃に加熱して16h保温した。反応混合物を室温に冷却して濃縮させた。残留物をHO(10mL)に溶解し、EtOAc(10mL*3)で抽出した。有機層を塩水(10mL)で洗浄して濃縮させ、粗実施例2e(148mg、収率73%)を得て、さらに精製せずに、次のステップに用いた。LCMS [M+1]=311.9
ステップ4:実施例2f
実施例2e(148mg、0.476mmol)のHO(5.6mL)懸濁液を濃HCl(2.8mL)で処理した。反応混合物を0℃に冷却し、次に、NaNO(41.4mg、0.600mmol)のHO(0.2mL)溶液で処理し、次に、HO(0.2mL)でリンスした。反応混合物を0℃で30min撹拌し、溶液とした。磁気撹拌棒を装備した個別のフラスコにN-シアノアセチルウレタン(81.73mg、0.523mmol)、HO(9.4mL)、及びピリジン(2.8mL)を添加した。反応混合物を0℃に冷却し、第1反応からの溶液を第2反応混合物に注入した。橙色沈殿物を形成し、懸濁液を0℃で30min撹拌した。反応混合物をEtOAc(10mL*4)で抽出し、合併した有機層を塩水(10mL)で洗浄し、濃縮させて橙色固体の粗実施例2f(220mg、収率97%)を得て、さらに精製せずに、次のステップに用いた。LCMS [M+1]=478.9
ステップ5:実施例2
実施例2f(220mg、0.46mmol)とNaOAc(188mg、2.3mmol)のAcOH(5mL)での懸濁液を120℃に加熱して、1.5h撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、減圧濃縮させ、分取型TLC(DCM/MeOH=10/1、Rf=0.1)を通し、次に、分取型HPLC(Ultimate XB-C18を通し、50*250mm、10μm、移動相:A(HO)/B(MeCN)、比率範囲:A/B(80%/20%)~A/B(60%/40%)10min及び~A/B(30%/70%)35min、ピークRt:23.1min(58% B)、V=80mL/min、波長214nm)により精製し、白色固体の実施例2(5.5mg、収率3%)を得た。LCMS [M+1]=432.8
H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 12.09 (s、,1H)、 7.78 (s, 2H),3.05-3.01 (t, J=8.0 Hz, 2H), 2.83-2.79 (t, J=8.0 Hz, 2H), 2.21-2.13 (q, 2H)。
【0120】
実施例3:化合物の実施例3を合成するための共通の手順
【化40】
ステップ1:実施例3b
実施例3a(120mg、0.3mmol)と濃HCl(2.82mL)を水(5.6mL)にてよく撹拌したスラリーを0℃に冷却し、5minかけて亜硝酸ナトリウム(25mg、0.36mmol)の水(0.2mL)での冷溶液を緩やかに添加し、反応の温度を0℃で30min維持し、溶液を発見した。磁気撹拌棒を装備したフラスコにシアノアセトアミド(70mg、0.45mmol)、水(9.4mL)、及びピリジン(2.8mL)を添加した。この反応を0℃に冷却し、第1反応からの溶液を素早く第2反応混合物に注入した。橙色沈殿物を形成し、懸濁液を0℃で30min撹拌した。得た溶液をEtOAc(100mL*3)で抽出した。合併した有機物を塩水(100mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させてろ過し、EtOAcでリンスし、真空濃縮させて赤色固体の実施例003b(270mg、粗品)を得て、精製せずに、次のステップに用いた。LCMS [M+1]=529.0。
ステップ2:実施例3
実施例3b(270mg、0.5mmol)の氷酢酸(5mL)溶液を酢酸ナトリウム(240mg、2.5mmol)で処理した。得た混合物を100℃で1.5hに加熱した。反応を25℃に冷却して、次に、水(25mL)に注入した。得た橙色混合物をEtOAc(30mL)で抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空下濃縮させた。残留物を分取型HPLCにより精製し(Ultimate XB-C18を通し、50*250mm、10μm、移動相:A(HO)/B(MeCN)、比率範囲:A/B(80%/20%)~A/B(52%/48%)10min及び~A/B(32%/68%)35min、ピークRt:23.6min(58% B)、V=80mL/min、波長214nm)、白色固体の実施例3(18.9mg、収率8%)を得た。LCMS [M+1]=482.9。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 12.29 (s, 1H), 7.78 (s, 2H), 7.66 (s, 1H), 3.42-3.35 (m, 1H), 2.94-2.85 (m, 4H)。
【0121】
実施例4:化合物の実施例4を合成するための共通の手順
【化41】
ステップ1:実施例4
室温での実施例4a(4.45g、30.0mmol)をACN(7mL)、スルホラン(21mL)、及びHO(48mL)にて撹拌した懸濁液を、実施例4b(4.1g、30.0mmol)で処理し、次に、AgNO(2.6g、15.0mmol)で処理した。混合物を50℃に加熱し、次に、濃HSO(4.8mL)のHO(15mL)溶液を一括して添加し、次に、35minかけてHO(15mL)のNH(9.2g、44.0mmol)に1滴ずつ添加した。混合物を70℃で20min撹拌し、次に、室温に冷却して24h保温した。氷浴にて反応混合物を水酸化アンモニウム溶液(30%)でpH=7に調整し、次に、EtOAcで抽出した。抽出物を塩水で洗浄し、乾燥(NaSO)させて、溶媒を減圧下除去した。粗産物をカラムクロマトグラフィー法により精製し(シリカゲル、EtOAc/石油エーテル=1/10)、白色固体の実施例4c(4.1g、収率58%)を得た。LCMS [M+1]=238.9。
H NMR (400 MHz, CDCl) δ 7.51 (s, 1H), 7.42 (d, J=1.2 Hz, 1H), 3.62-3.51 (m, 1H), 3.19-3.05 (m, 3H), 2.78-2.61 (m, 2H)。
ステップ2:実施例4e
下、実施例4c(4.1g、17.2mmol)、実施例4d(4.7g、17.2mmol)、KCO(4.7g、34.4mmol)、及びCuI(1.6g、8.6mmol)をDMSO(20mL)にて撹拌した懸濁液を90℃に加熱して、24h保温した。混合物を室温に冷却し、EtOAc(200mL)を利用して1L丸底フラスコに移した。シリカゲル(10g)を添加して懸濁液を30min撹拌してろ過した。ろ液が無色に溶出されるまで、反応器とろ過ケーキをEtOAc(100mL)でリンスした。得たろ液を10%塩水の水溶液で処理し、両相の混合物を30min撹拌した。上部の有機層を乾固するまで減圧濃縮させ、次に、カラムクロマトグラフィー法により精製し(シリカゲル、EtOAc/石油エーテル=1/10)、白色固体の実施例4e(4.3g、収率66%)及び実施例3a(120mg)を得た。LCMS [M+1]=379.9。
ステップ3:実施例4f
実施例4e(500mg、1.3mmol)と酢酸ナトリウム(540mg、6.6mmol)の氷酢酸(10mL)での混合物を100℃に加熱して6h保温した。その後、反応を25℃に冷却して、水(450mL)で希釈した。5N水酸化ナトリウム水溶液を添加して反応をpH=5-6とした。得た溶液をEtOAc(100mL*3)で抽出した。合併した有機物を塩水(100mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させてろ過した。ろ過ケーキをEtOAcでリンスし、ろ液を真空下濃縮させた。得た黄色油状物(700mg、粗品)を、さらに精製せずに、次のステップに用いた。LCMS [M+1]=404.0。
ステップ4:実施例4g
実施例4e(600mg、1.25mmol)のジオキサン(10mL)/1N NaOH(15mL)での混合物を100℃に加熱して4h保温した。その後、反応を25℃に冷却して、水(50mL)で希釈した。1N HCl溶液を添加して反応をpH=7-8とした。得た溶液をEtOAc(100mL*3)で抽出した。合併した有機物を塩水(100mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させてろ過した。ろ過ケーキをEtOAcでリンスし、ろ液を真空下濃縮させた。残留物をカラムクロマトグラフィー法により精製し(シリカゲル、EtOAc/石油エーテル=1/10)、白色固体の実施例004g(130mg、収率58%)を得た。LCMS [M+1]=361.9。
ステップ5:実施例4h
実施例4g(120mg、0.3mmol)と濃HCl(2.82mL)を水(5.6mL)にてよく撹拌したスラリーを0℃に冷却し、5minかけて亜硝酸ナトリウム(25mg、0.36mmol)の水(0.2mL)での冷溶液を緩やかに添加し、反応の温度を0℃で30min維持した。磁気撹拌棒を装備した別のフラスコにシアノアセトアミド(70mg、0.45mmol)、水(9.4mL)、及びピリジン(2.8mL)を添加した。この混合物を0℃に冷却し、前述フラスコからの溶液を第2反応混合物に素早く注入した。橙色沈殿物を形成し、懸濁液を0℃で30min撹拌した。得た溶液をEtOAc(100mL*3)で抽出した。合併した有機物を塩水(100mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させてろ過した。ろ過ケーキをEtOAcでリンスし、ろ液を真空下濃縮させた。赤色固体の実施例4h(270mg、粗品収率100%)として残留物を得て、精製せずに、次のステップに用いた。LCMS [M+1]=529.0。
ステップ6:実施例4
実施例4h(256mg、0.48mmol)の氷酢酸(5mL)溶液を酢酸ナトリウム(240mg、2.5mmol)で処理した。得た混合物を100℃に加熱して1.5h保温した。反応を25℃に冷却し、次に、水(25mL)に注入した。得た橙色混合物をEtOAc(30mL)で抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空下濃縮させた。残留物を分取型HPLCにより精製し(Ultimate XB-C18を通し、50*250mm、10μm、移動相:A(HO)/B(MeCN)、比率範囲:A/B(80%/20%)~A/B(60%/40%)10min及び~A/B(30%/70%)35min、ピークRt:23.1min(58% B)、V=80mL/min、波長214nm)、白色固体の実施例4(1.3mg、収率1%)を得た。LCMS [M+1]=482.9。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 12.22 (s, 1H)、 7.78 (s, 2H), 7.05 (s, 1H), 3.54-3.50 (m, 1H), 3.06-2.99 (m, 4H)。
【0122】
実施例5:化合物の実施例005を合成するための共通の手順
【化42】
ステップ1:実施例5b
POCl(50mL)における実施例5a(5g、30.67mmol)を不活性雰囲気下、還流まで加熱して、一晩放置した。反応混合物を冷却し、減圧濃縮させてほとんどのPOClを除去した。次に、残留物をNaHCO水溶液でpH=8にアルカリ化し、水相をEtOAc(100mL)で抽出し、NaSOで乾燥させ、濃縮させてカラムクロマトグラフィー法により精製し(シリカゲル、石油エーテル/EtOAc=5/1)、浅黄色固体の実施例5b(5g、収率88%)を得た。
ステップ2:実施例5c
実施例005b(5g、39.6mmol)、イソ酪酸(5.4g、61.3mmol)、AgNO(3.7g、21.7mmol)、HSO(20g、200mmol)のHO(300mL)溶液に、過硫酸アンモニウム(35g、153mmol)のHO(200mL)溶液を50℃で1滴ずつ添加した。添加後、混合物を70℃に加熱して30min保温した。反応混合物をNH3.Oでアルカリ化し、EtOAcで抽出し、NaSOで乾燥させ、濃縮させてカラムクロマトグラフィー法により精製し(シリカゲル、石油エーテル/EtOAc=5/1)、白色固体の実施例005c(5.2g、収率84%)を得た。LCMS [M+1]=205.1
H NMR (400 MHz, CDCl) δ 3.60 (m, 1H), 2.49 (s, 3H), 3.03 (s, 1H), 1.4 (d, J=7.2 Hz, 6H)。
ステップ3:実施例5d
不活性雰囲気下、実施例5c(2.0g、9.7mmol)、4-アミノ-2,6-ジクロロフェノール(5.2g、29.2mmol)、CuI(1.95g、9.5mmol)、KCO(1.5g、10.8mmol)をDMSO(100mL)にて混合した混合物を90℃に加熱して、一晩放置した。混合物を水に注入してろ過し、両相を分離した。有機層を真空下濃縮させ、残留物をカラムクロマトグラフィー法により精製し(シリカゲル、石油エーテル/EtOAc=5/1)、黄色固体の実施例5d(2.3g、収率90%)を得た。LCMS [M+1]=345.9/347.9。
ステップ4:実施例5e
実施例5d(2.3g、6.6mmol)、NaOAc(2.7g、32.9mmol)のAcOH(30mL)溶液を還流まで加熱して4h維持した。混合物を濃縮させて、黄色固体を得て、MeOH(30mL)と30% NaOH水溶液(20mL)に溶解した。得た混合物を3h還流し、濃縮させて、濃HClでpH=7まで中和し、EtOAcで抽出し、NaSOで乾燥させ、濃縮させて黄色固体の粗実施例5e(1.4g、収率61%)を得た。LCMS [M+1]=327.9/329.9。
ステップ5:実施例5f
実施例5e(430mg、1.31mmol)の濃HCl(1mL)と水(10mL)での懸濁液に、NaNO(108mg、1.56mmol)のHO(5mL)溶液を0℃で1滴ずつ添加した。30min後、AcONa(1.0g、32.9mmol)を添加し、次に、N-シアノアセチルウレタン(225mg、1.44mmol)を添加した。反応混合物をろ過して、水で洗浄し、赤色固体の実施例5f(0.4g、粗品)を得た。LCMS [M+1]=495.0。
ステップ6:実施例5
実施例5f(400mg、粗品)、AcONa(200mg、2.43mmol)をAcOH(10mL)にて混合した混合物を還流まで加熱して2h維持した。反応混合物をHOに注入し、ろ過して固体を分取型HPLCにより精製し(Ultimate XB-C18を通し、50*250mm、10μm、移動相:A(HO)/B(MeCN);比率範囲:A/B(80%/20%)~A/B(60%/40%)10min及び~A/B(40%/60%)35min、V=80mL/min、波長214nm)、白色固体の実施例5(36mg、二段収率7%)を得た。LCMS [M+1]=449.1。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 12.00 (s, 1H), 7.78 (s, 2H), 2.34 (s, 3H), 1.30 (d, J=7.2 Hz, 6H)。
【0123】
実施例6:化合物の実施例6を合成するための共通の手順
【化43】
ステップ1:実施例6f
実施例6e(430mg、1.31mmol、実施例5e由来)の濃HCl(1mL)と水(10mL)での懸濁液に、NaNO(108mg、1.56mmol)のHO(5mL)溶液を0℃で1滴ずつ添加した。30min後、NaOAc(1.0g、32.9mmol)を添加し、次に、シアノアセチルカルバミン酸エチル(225mg、1.44mmol)を添加した。反応混合物をろ過して、水で洗浄し、赤色固体の実施例6f(400mg、粗品)を得た。LCMS [M+1]=495.0。
ステップ2:実施例6
実施例6f(400mg、粗品)とNaOAc(200mg、2.43mmol)をAcOH(10mL)にて混合した混合物還流まで加熱して1.5h維持した。反応混合物をHOに注入し、ろ過して茶色固体を得て、分取型HPLCにより精製し(Ultimate XB-C18を通し、50*250mm、10μm、移動相:A(HO)/B(MeCN)、比率範囲:A/B(80%/20%)~A/B(52%/48%)10min及び~A/B(32%/68%)35min、ピークRt:23.6min(58% B)、V=80mL/min、波長214nm)、白色固体の実施例6(7mg、二段収率7%)を得た。LCMS [M+1]=449.1。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 12.13 (s, 1H), 7.78 (s, 2H), 2.17 (s, 3H), 1.41 (d, J=7.2 Hz, 6H)。
【0124】
実施例7:化合物の実施例7を合成するための共通の手順
【化44】
ステップ1:実施例7b
LAH(6.3g、165.8mmol)のジエチレングリコールジメチルエーテル(175mL)溶液に実施例7a(25.0g、390.6mmol)を0℃で緩やかに添加した。添加後、1hかけて混合物を撹拌しながら0℃から室温にした。0℃でグリコールを緩やかに添加することで反応をクエンチングさせ、得た混合物を直接蒸留し(大気圧、低温冷却循環器)、79℃~105℃の間の画分を収集して、所望の無色液体の実施例7b(25g、収率100%)を得た。
ステップ2:実施例7c
実施例7b(25.0g、378.8mmol)のピリジン(120mL)溶液にTsCl(86.4g、454.5mmol)を0℃で、バッチ式で添加した。16hかけて混合物を撹拌しながら0℃から室温にした。水を混合物に添加し、反応混合物をEtOAc(200mL*3)で抽出した。合併した有機相をNaSOで乾燥させ、ろ過して真空下濃縮させた。残留物をカラムクロマトグラフィー法により精製し(シリカゲル、石油エーテル/EtOAc=87/13)、無色油状物の所望の産物の実施例7c(40g、収率48%)を得た。LCMS [M+1]=173.0
H NMR (400 MHz, CDCl) δ 7.78 (dd, J=8.4, 2.0 Hz, 2H), 7.32 (d, J=8.4 Hz, 2H), 4.69 (s, 1H), 2.43 (s, 3H)。
ステップ3:実施例7d
実施例7c(39.6g、180.0mmol)とNaCN(13.2g、270.0mmol)をDMSO(500mL)にて混合した混合物をシールし、60℃で4h撹拌した。反応を冷却して直接蒸留し(大気圧、低温冷却循環器)、100℃~120℃の画分を収集し、無色液体の所望の産物の実施例7d(35g、粗品)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 2.40 (s, 1H)。
ステップ4:実施例7e
密閉管中の、NaOH(4N、100mL)溶液における実施例7d(13.3g、177.3mmol)を90℃で16h加熱した。反応混合物を環境温度に冷却し、HCl(6 N)でpH3-4に酸性化し、次に、DCM/MeOH(v/v=10/1、150mL*3)で抽出した。有機層を合併して、NaSOで乾燥させ、ろ過した。ろ液を真空下濃縮させ、微黄色液体の所望の産物の実施例7e(15.9g、粗品)を得て、そのまま次のステップに用いた。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 11.96 (s, 1H), 2.59 (s, 1H)。
ステップ5:実施例7g
室温での実施例7f(7.1g、47.8mmol)の、アセトニトリル(15mL)、スルホラン(45mL)と水(105mL)の溶液を実施例7e(4.5g、47.8mmol)で処理し、次に、硝酸銀(4.1g、23.9mmol)で処理した。反応混合物を55℃に加熱した。硫酸(濃、7.5mL)の水(10mL)溶液を一括して添加し、次に、30minかけて過硫酸アンモニウム(14.5g、63.6mmol)の水(20mL)溶液を1滴ずつ添加した。反応混合物を70℃に加熱して20min保温し、次に、室温に冷却し、次に、環境温度で16h撹拌した。このとき、反応混合物を0℃に冷却し、水酸化アンモニウム(28%~30%)でアルカリ化して、前記水酸化アンモニウムを1滴ずつ添加し、反応をpH=8にした。反応混合物を水(100mL)で希釈し、EtOAc(100mL*2)で抽出した。合併した有機物を水(100mL*2)と塩水(40mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、ろ過してろ液を真空下濃縮させた。残留物をカラムクロマトグラフィー法により精製し(シリカゲル、石油エーテル100%、次に、石油エーテル/EtOAc=10/1)、無色油状物の所望の産物の実施例7g(3.3g、収率35%)を得た。LCMS [M+1]=197.1
ステップ6:実施例7i
下の実施例7h(2.0g、11.4mmol)の無水DMSO(45mL)溶液を、実施例7g(3.3g、16.9mmol)、無水炭酸カリウム(3.1g、22.5mmol)、及びヨウ化銅(I)(1.1g、5.65mmol)で、室温で処理した。窒素ガスの雰囲気下、反応混合物を90℃に加熱して6h保温した。次に、反応混合物を室温に冷却し、水(50mL)に注入した。塩酸(1 N)で溶液をpH=8にした。水層をEtOAc(100mL*3)で抽出し、次に、合併した有機物を塩水(50mL)で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させ、ろ過してろ液を真空下濃縮させた。残留物をカラムクロマトグラフィー法により精製し(シリカゲル、石油エーテル中の27% EtOAc)、黄色固体の所望の産物の実施例7i(2.9g、収率52%)を得た。LCMS [M+1]=338.1
ステップ7及び8:実施例7k
氷酢酸(85mL)、酢酸ナトリウム(2.5g、30.0mmol)、及び実施例7i(2.9g、8.6mmol)を混合した混合物を100℃に加熱して16h保温した。反応混合物を室温に冷却し、次に、濃縮させた。残留物を水(50mL)で希釈し、NaOH(1N)溶液でpH=9にアルカリ化した。この懸濁液をEtOAc(100mL*3)で抽出した。有機層を合併し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、ろ過してろ液を真空下濃縮させた。得た油状物をメタノール(50mL)で希釈し、NaOH(1 N、50mL)で処理した。得た混合物を120℃に加熱し、さらに16h保温した。反応混合物を室温に冷却し、真空下濃縮させた。残留物を水(50mL)で希釈し、EtOAc(100mL*2)で抽出した。有機層を塩酸(1 N)溶液でpH=5に洗浄し、塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、ろ過してろ液を真空下濃縮させ、灰色固体の所望の産物の実施例7k(2.7g、収率98%)を得た。LCMS [M+1]=320.1
ステップ9:実施例7l
実施例7k(500mg、1.56mmol)のHO(19mL)懸濁液をHCl(濃、10mL)で処理した。反応混合物を0℃に冷却し、次に、NaNO(136mg、1.97mmol)のHO(1mL)溶液で処理し、次に、HO(1mL)でリンスした。反応混合物を0℃で30min撹拌して、溶液とした。磁力撹拌棒を装備した個別のフラスコにN-シアノアセチルウレタン(268mg、1.72mmol)、HO(31mL)及びピリジン(10mL)を添加した。反応混合物を0℃に冷却し、第1反応からの溶液を第2反応混合物に注入した。橙色沈殿物を形成して、懸濁液を0℃で30min撹拌した。反応混合物をEtOAc(50mL*2)で抽出し、合併した有機層を塩水(10mL)で洗浄し、濃縮させて茶色固体の粗産物の実施例7l(760mg、粗品)を得て、さらに精製せずに、次のステップに用いた。LCMS [M+1]=487.0
ステップ10:実施例7
実施例71(760mg、1.56mmol)とNaOAc(641mg、7.81mmol)のAcOH(16mL)懸濁液を120℃に加熱し、1.5h撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、減圧濃縮させ、分取型HPLCにより精製し(Ultimate XB-C18を通し、50*250mm、10μm、移動相:A(HO)/B(MeCN)、比率範囲:A/B(80%/20%)~A/B(54%/46%)10min及び~A/B(34%/66%)35min、ピークRt:25.2min(59% B)、V=80mL/min、波長214nm)、白色固体の所望の産物の実施例7(132.5mg、収率19%)を得た。LCMS [M+1]=441.0。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 13.26 (s, 1H), 12.22 (s, 1H), 7.78 (s, 2H), 7.43 (d, J=1.2 Hz, 1H), 3.01 (s, 1H)。
【0125】
実施例9:化合物の実施例9を合成するための共通の手順
【化45】
ステップ1:実施例9b
不活性雰囲気下、実施例9a(5.0g、32.6mmol)と塩化チオニル(13.2g、97.7mmol)をAcOH(50mL)にて混合した混合物を90℃に加熱して3h維持した。この混合物をHOに注入してろ過し、ろ過ケーキをHOで2回洗浄し、次に、EtOAcに溶解し、NaSOで乾燥させ、濃縮させて白色固体の実施例9b(6.5g、収率90%)を得た。LCMS [M-1]=219.9/221.9。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 8.04 (s, 1H), 2.46 (s, 3H)。
ステップ2:実施例9c
実施例5b(6.5g、29.2mmol)、Fe(8.2g、146mmol)、NHCl(8g、149mmol)をEtOH(20g、60mmol)とHO(60mL)にて混合した混合物を還流まで加熱して1h維持した。混合物をろ過し、ろ液を濃縮させた。残留物をEtOAcで抽出し、NaSOで乾燥させ、濃縮させて緑色固体の実施例009c(6.0g、収率90%)を得た。LCMS [M+1]=189.9/191.9。
ステップ3:実施例9d
不活性雰囲気下、実施例9c(2.0g、10.4mmol)、3,6-ジクロロ-4-イソプロピルピリダジン(1.0g、5.2mmol)、CuI(1.0g、5.2mmol)、KCO(0.8g、5.7mmol)をDMSO(100mL)に混合した混合物を90℃に加熱して24h保温した。混合物を水に注入してろ過し、分離した。有機層を濃縮させ、カラムクロマトグラフィー法により精製し(シリカゲル、石油エーテル/EtOAc=5/1)、黄色固体の実施例9d(1.0g、収率35%)を得た。LCMS [M+1]=345.9/347.9。
ステップ4:実施例9e
実施例9d(1.0g、2.8mmol)、NaOAc(1.2g、14.6mmol)のAcOH(30mL)溶液を還流まで加熱して4h維持した。混合物を濃縮させて黄色固体を得て、MeOH(30mL)と30% NaOH水溶液(20mL)に溶解した。得た混合物を3h還流して濃縮させ、濃HClでpH=7に酸性化し、EtOAcで抽出し、NaSOで乾燥させ、濃縮させて黄色固体の実施例9e(0.6g、収率64%)を得た。LCMS [M+1]=369.9/371.9。
ステップ5:実施例9f
実施例9g(164mg、0.5mmol)と濃HCl(2.0mL)を水(6.0mL)にてよく撹拌したスラリーを0℃に冷却し、5minかけて亜硝酸ナトリウム(38mg、0.5mmol)の水(0.2mL)での冷溶液を緩やかに添加し、反応の温度を0℃で30min維持し、溶液とした。磁気撹拌棒を装備した別のフラスコにシアノアセトアミド(75mg、0.5mmol)、水(9.4mL)、及びピリジン(2.8mL)を添加した。この反応を0℃に冷却し、第1反応からの溶液を第2反応混合物に素早く注入した。橙色沈殿物を形成し、懸濁液を0℃で30min撹拌した。得た溶液をEtOAc(100mL*3)で抽出した。合併した有機物を塩水(100mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させてろ過した。固体をEtOAcでリンスし、ろ液を真空下濃縮させ、赤色固体の実施例9f(220mg、粗品)を得て、精製せずに、次のステップに用いた。LCMS [M+1]=495.0
ステップ6:実施例9
実施例9f(220mg、粗品)のNaCO(5.0mL、1mol/L)での混合物を100℃に加温して15min保温し、次に、室温に冷却した。混合物をDCMで2回洗浄し、合併した有機物を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過して濃縮させ、黄色固体を得て、分取型HPLCにより精製し(Ultimate XB-C18を通し、50*250mm、10μm、移動相:A(HO)/B(MeCN)、比率範囲:A/B(80%/20%)~A/B(52%/48%)10min及び~A/B(32%/68%)35min、ピークRt:23.8min(58% B)、V=80mL/min、波長214nm)、黄色固体の実施例9(14mg、収率9%)を得た。LCMS [M+1]=448.9。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 12.19 (s, 1H), 7.74 (s, 1H), 7.44 (s, 1H), 3.10-3.01 (m, 1H), 2.21 (s, 3H), 1.20 (d, J=6.8 Hz, 6H)。
【0126】
実施例10:化合物の実施例10を合成するための共通の手順
【化46】
ステップ1:実施例10b
油浴にて、実施例10a(10.0g、67.12mmol)、2,2-ジフルオロ酢酸(6.44g、67.12mmol)とAgNO(11.4g、67.12mmol)のHO(200mL)懸濁液にHSO(濃、19.73g、201.37mmol)を50℃で添加した。添加後、反応混合物を60℃に加熱し、それにNH(45.95g、201.37mmol)のHO(100mL)溶液を添加した。反応混合物を70℃で30min保温し、室温に冷却し、次に、NH・HOでpH=8にアルカリ化し、次に、EtOAc(100mL*3)で抽出した。有機層を塩水(100mL*2)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過して濃縮させ、粗産物を得て、カラムクロマトグラフィー法により精製し(シリカゲル、石油エーテル/EtOAc=10/1)、無色油状物の実施例10b(2.02g、収率15%)を得た。
ステップ2:実施例10d
下、実施例10b(2.02g、10.15mmol)、実施例10c(1.20g、6.77mmol)、及びKCO(1.75g、12.66mmol)のDMSO(50mL)での懸濁液に、CuI(646mg、3.38mmol)を室温で添加した。反応混合物を90℃に加熱し、N下16h撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、EtOAc/HO(V/V=1/1、100mL)で希釈してろ過した。ろ過ケーキをEtOAc/HO(V/V=1/1、50mL*3)で洗浄した。ろ液を分離し、水層をEtOAc(100mL)で抽出した。合併した有機層を塩水(100mL*2)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過して濃縮させ、粗産物を得て、カラムクロマトグラフィー法により精製し(シリカゲル、石油エーテル/EtOAc=10/1)、黄色固体の実施例10d(649mg、収率28%)を得た。LCMS [M+1]=341.8
ステップ3:実施例10e
実施例10d(300mg、0.88mmol)を1,4-ジオキサン(5mL)に溶解した溶液にHCl(2N、20mL)を添加し、70℃に加熱して16h保温した。別のHCl(2N、40mL)を添加し、次に、反応混合物を70℃で2日間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、NaOH(1N)でpH=9にアルカリ化し、EtOAc(20mL*3)で抽出した。合併した有機層を濃縮させ、分取型TLCにより精製し(石油エーテル/EtOAc=2/1、Rf=0.5)、白色固体の実施例10e(125mg、収率44%)及び実施例10f(100mg、収率35%)を得た。
LCMS [M+1]=321.9
ステップ4:実施例10g
実施例10e(125mg、0.388mmol)のHO(5.6mL)懸濁液をHCl(濃、2.8mL)で処理した。反応混合物を0℃に冷却し、次に、NaNO(33.7mg、0.489mmol)のHO(0.2mL)溶液を添加し、次に、HO(0.2mL)でリンスした。応混合物を0℃で30min撹拌し、溶液Aとした。磁気撹拌棒を装備した個別のフラスコにN-シアノアセチルウレタン(66.6mg、0.427mmol)、HO(9.4mL)、及びピリジン(2.8mL)を添加た。反応混合物を0℃に冷却し、溶液Aを反応混合物に滴下した。橙色沈殿物を形成し、懸濁液を0℃で30min撹拌した。反応混合物をEtOAc(10mL*3)で抽出し、合併した有機層を塩水(10mL)で洗浄し、濃縮させて橙色固体の実施例10g(189mg、粗品)を得て、さらに精製せずに、次のステップに用いた。LCMS [M+1]=488.9
ステップ5:実施例10
実施例10g(189mg、0.388mmol)とNaOAc(159mg、1.94mmol)のAcOH(3mL)での懸濁液を120℃に加熱して1.5h撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、減圧濃縮させた。残留物を分取型TLC(DCM/MeOH=10/1、Rf=0.1)、次に、分取型HPLC(Ultimate XB-C18を通し、50*250mm、10μm、移動相:A(HO)/B(MeCN);比率範囲:A/B(80%/20%)~A/B(60%/40%)10min及び~A/B(40%/60%)35min、V=80mL/min、波長214nm)により精製し、白色固体の実施例10(6.3mg、収率4%)を得た。LCMS [M+1]=442.8
H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 12.75 (s, 1H), 7.96 (s, 1H), 7.80 (s, 2H), 7.08-6.81 (t, J=53.4 Hz, 1H)。
【0127】
実施例11:化合物の実施例11を合成するための共通の手順
【化47】
ステップ1:実施例11b
実施例11a(100mg、0.310mmol、実施例10fから)のHO(5.6mL)での懸濁液をHCl(濃、2.8mL)で処理した。反応混合物を0℃に冷却し、次に、NaNO(27mg、0.391mmol)のHO(0.2mL)溶液で処理し、次に、HO(0.2mL)でリンスした。反応混合物を0℃で30min撹拌し、溶液Aとした。磁力撹拌棒を装備した個別のフラスコにN-シアノアセチルウレタン(53mg、0.342mmol)、HO(9.4mL)、及びピリジン(2.8mL)を添加した。反応混合物を0℃に冷却し、溶液Aを反応混合物に注入した。橙色沈殿物を形成し、懸濁液を0℃で30min撹拌した。反応混合物をEtOAc(10mL*3)で抽出し、合併した有機層を塩水(10mL)で洗浄し、濃縮させて橙色固体の粗産物の実施例11b(205mg、粗品)を得て、さらに精製せずに、次のステップに用いた。LCMS [M+1]=488.9
ステップ2:実施例11
実施例11b(205mg粗品、0.42mmol)とNaOAc(172mg、2.1mmol)のAcOH(3mL)での懸濁液を120℃に加熱して1.5h撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、減圧濃縮させた。残留物を分取型TLC(DCM/MeOH=10/1、Rf=0.1)、次に、分取型HPLC(Ultimate XB-C18を通し、50*250mm、10μm、移動相:A(HO)/B(MeCN)、比率範囲:A/B(80%/20%)~A/B(52%/48%)10min及び~A/B(32%/68%)35min、ピークRt:23.6min(58% B)、V=80mL/min、波長214nm)により精製し、白色固体の実施例11(5.6mg、収率3%)を得た。LCMS [M+1]=442.8。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 7.80 (s, 2H), 7.34 (s, 1H), 7.33-7.06 (t, J=53.4 Hz, 1H)。
【0128】
実施例12:化合物の実施例12を合成するための共通の手順
【化48】
ステップ1:実施例12b
室温での実施例12a(67.5g、0.45mol)の、アセトニトリル(105mL)、テトラメチレンスルホン(321mL)及び水(735mL)の溶液をイソ酪酸(42mL、0.453mol)で処理し、次に、硝酸銀(39g、0.225mol)で処理した。反応混合物を55℃に加熱し、濃縮硫酸(72mL)の水(225mL)溶液を一括して添加し、次に、35minかけて過硫酸アンモニウム(154.5g、0.66mol)の水(225mL)溶液を1滴ずつ添加した。反応混合物を70℃に加熱して20min保温し、次に、室温に冷却し、24h撹拌した。このとき、反応混合物を0℃に冷却し、水酸化アンモニウム(300mL、28~30%)でpH=8にアルカリ化した。得た混合物を水(1.5L)で希釈し、珪藻土でろ過した。ろ過ケーキをEtOAc(1.5L)で十分に洗浄した。ろ液を分離し、水層をEtOAc(500mL*2)で抽出した。合併した有機相を水、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させて、ろ過した。ろ液を真空下濃縮させ、残留物をカラムクロマトグラフィー法により精製し(シリカゲル、石油エーテル/EtOAc=20/1-10/1)、黄色油状物の実施例12b(37.5g、収率44%)を得た。LCMS [M+1]=191.1
ステップ2:実施例12d
窒素ガス下、室温での実施例12b(855mg、4.5mmol)の無水ジメチルスルホキシド(15mL)溶液を、実施例12c(534mg、3mmol)、無水炭酸カリウム(828mg、6mmol)、及びヨウ化銅(I)(285mg、1.5mmol)で処理した。反応混合物を90℃に加熱して24h保温した。次に、反応混合物を室温に冷却し、水(50mL)に注入した。溶液を塩酸(1N)でpH=8に中和し、水層をEtOAc(50mL)で希釈して、珪藻土でろ過した。有機層を分離し、水層を再度EtOAc(50mL)で抽出した。合併した有機層を塩水(40mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させてろ過した。ろ液を真空下濃縮させ、残留物をカラムクロマトグラフィー法により精製し(シリカゲル、石油エーテル/EtOAc=100/0-10/1)、黄色固体の実施例12d(580mg、収率58%)を得た。LCMS [M+1]=333.1
ステップ3:実施例12e
氷酢酸(10mL)、酢酸ナトリウム(287mg、3.5mmol)、及び実施例12d(332mg、1.0mmol)の混合物を100℃に加熱して24h保温した。反応混合物を室温に冷却し、2日間撹拌し、次に濃縮させた。得た残留物を水(50mL)で希釈し、水酸化ナトリウム溶液(1N)でpH=9にアルカリ化した。得た懸濁液をEtOAc(50mL)で抽出し、水層を塩酸(濃)でpH=5に酸性化した。得た水層を再度EtOAc(50mL)で抽出し、合併した有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、ろ過してろ液を真空下濃縮させた。得た油状物をメタノール(10mL)で希釈し、水酸化ナトリウム溶液(1N、10mL、10mmol)で処理した。反応混合物を100℃に加熱して24h保温した。反応混合物を室温に冷却し、溶媒を真空下濃縮させた。残留物を水(50mL)で希釈し、EtOAc(50mL)で抽出した。有機層を塩酸溶液(1N)でpH=5に洗浄し、次に、塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、ろ過してろ液を真空下濃縮させた。残留物をDCMに溶解し、分取型TLCにより精製し(石油エーテル/EtOAc=1/1)、白色固体の実施例12(170mg、収率54%)を得た。LCMS [M+1]=315.1
ステップ4:実施例12g
窒素ガス下、実施例12f(936mg、6mmol)のアセトニトリル(6mL)溶液にオルトギ酸トリエチル(2.7g、18mmol)を添加した。混合物を80℃に加熱して4h保温した。反応混合物を冷却して減圧濃縮させた。粗産物をカラムクロマトグラフィー法により精製し(シリカゲル、石油エーテル/EtOAc=10/1)、黄色固体の実施例12g(1.1g、収率87%)を得た。LCMS [M+1]=213.2
ステップ5:実施例12
実施例012e(313mg、1.0mmol)と実施例12g(255mg、1.2mmol)をDMF(4mL)に溶解した。混合物をマイクロ波反応器にて100℃で1h照射し、130℃で30min照射した。混合物をろ過してすべての固体を除去し、分配した。水層をDCM(10mL*3)で抽出し、合併した有機層を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。粗残留物を分取型HPLCにより精製し(Ultimate XB-C18を通し、50*250mm、10μm、移動相:A(HO)/B(MeCN);比率範囲:A/B(80%/20%)~A/B(60%/40%)10min及び~A/B(40%/60%)35min、V=80mL/min、波長214nm)、実施例12(2.8mg、収率1%)を得た。LCMS [M+1]+=435.2。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 12.24 (s, 1H), 8.76 (s, 1H), 7.83 (s, 2H), 7.44 (s, 1H), 3.07-3.03 (m, 1H), 1.20 (d, J=6.8 Hz, 6H)。
【0129】
実施例13:化合物の実施例13を合成するための共通の手順
【化49】
ステップ1:実施例13b
不活性雰囲気下、実施例13a(5.0g、31.8mmol)と塩化チオニル(12.8g、95.5mmol)をAcOH(50mL)にて混合した混合物を90℃に加熱して3h保温した。この混合物をHOに注入し、ろ過してろ過ケーキをHOで2回洗浄し、次に、EtOAcに溶解し、NaSOで乾燥させ、濃縮させて実施例13b(5.1g、粗品、約35%純度)を得た。LCMS [M-1]=219.9/221.9。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 8.04 (s, 1H), 2.48 (s, 3H),。
ステップ2:実施例13c
実施例13b(1.7g、7.6mmol)と、Fe(2.12g、37.9mmol)、NHCl(2.05g、37.9mmol)とをEtOH(30mL)とHO(15mL)にて混合した混合物を還流まで加熱して1h維持した。混合物をろ過し、ろ液を濃縮させ、次に、EtOAcで抽出し、NaSOで乾燥させ、濃縮させて緑色固体の実施例13c(1.0g、収率78%)を得た。
LCMS [M+1]=189.9/191.9。
ステップ3:実施例13e
不活性雰囲気下、実施例13c(700mg、4.6mmol)、実施例13d(436mg、2.3mmol)、CuI(435mg、2.3mmol)、KCO(331mg、2.4mmol)の、DMSO(20mL)での混合物を90℃に加熱して24h維持した。混合物を水に注入してろ過し、分離した。有機層を濃縮させ、カラムクロマトグラフィー法により精製し(シリカゲル、石油エーテル/EtOAc=5/1)、黄色固体の実施例13e(130mg、収率17%)を得た。LCMS [M+1]=349.9。
ステップ4:実施例13f
不活性雰囲気下、実施例13e(760mg、2.28mmol)、NaOAc(380mg、4.5mmol)のAcOH(10mL)での混合物を100℃に加熱して24h維持した。混合物を水に注入し、EtOAcで2回抽出した。有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させて、ろ過し、濃縮させて茶色油状物の粗実施例13f(900mg、収率95%)を得た。LCMS [M+1]=374.0
ステップ5:実施例13g
不活性雰囲気下、MeOH/NaOH(2 N水溶液)(10mL/10mL)中の実施例13f(900mg、2.28mmol)を90℃に加熱して24h保温した。その後、混合物を冷却して水に注入した。1N HClを混合物に添加してpH=6-7とし、次に、EtOAcで2回抽出した。有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させて、ろ過し、濃縮させて茶色固体の粗実施例13g(600mg、収率79%)を得た。LCMS [M+1]=332.0。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 7.17 (s, 1H), 6.66 (s, 1H), 3.33-3.20 (m, 1H), 2.17 (s, 3H),1.33 (d, J=7.2 Hz, 6H)。
ステップ6:実施例13h
実施例13g(180mg、0.54mmol)と濃HCl(2.82mL)を水(5.6mL)にてよく撹拌したスラリーを0℃に冷却し、5minかけて亜硝酸ナトリウム(38mg、0.54mmol)の水(0.2mL)での冷溶液を緩やかに添加し、反応温度を0℃で30min維持した。磁気撹拌棒を装備した別のフラスコにシアノアセトアミド(78mg、0.54mmol)、水(9.4mL)、及びピリジン(2.8mL)を添加した。この反応を0℃に冷却し、第1反応からの溶液を素早く第2反応混合物に注入した。橙色沈殿物を形成し、懸濁液を0℃で30min撹拌した。得た溶液をEtOAc(100mL*3)で抽出した。合併した有機物を塩水(100mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させて、ろ過した。固体をEtOAcでリンスし、ろ液を真空下濃縮させ、赤色固体の実施例13h(270mg、粗品)を得て、精製せずに、次のステップに用いた。LCMS [M+1]=498.9
ステップ7:実施例13
実施例13h(270mg、0.5mmol)の氷酢酸(5mL)溶液を酢酸ナトリウム(240mg、2.5mmol)で処理した。得た混合物を100℃に加熱して1.5h保温した。反応を25℃に冷却し、次に、水(25mL)に注入した。得た橙色混合物をEtOAc(30mL)で抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空下濃縮させた。残留物を分取型HPLCにより精製し(Ultimate XB-C18を通し、50*250mm、10μm、移動相:A(HO)/B(MeCN)、比率範囲:A/B(80%/20%)~A/B(54%/46%)10min及び~A/B(34%/66%)35min、ピークRt:25.2min(59% B)、V=80mL/min、波長214nm)、白色固体の実施例13(8.2mg、収率2%)を得た。LCMS [M+1]=452.9。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 7.95 (d, J=7.2 Hz, 1H), 7.46 (s, 1H), 3.07-3.03 (m, 1H), 1.20 (d, J=7.2 Hz, 6H)。
【0130】
実施例15:化合物の実施例15を合成するための共通の手順
【化50】
ステップ1:実施例15b
実施例15a(6.0g、61.22mmol)、ピロリジン(6.53g、91.84mmol)及びTsOH.HO(1.16g、6.12mmol)の、PhMe(70mL)での混合物をDean-Starkで130℃下、16h還流した。溶液の色が無色から黒色になった。反応混合物を室温に冷却し、濃縮させて黒色油状物の粗産物の実施例15b(6.0g、収率65%)を得て、さらに精製せずに、次のステップに用いた。
ステップ2:実施例15d
氷浴を用いて、0℃で、実施例15c(2.8g、18.54mmol)のDCM(100mL)での橙色溶液に実施例15b(5.6g、37.08mmol)を緩やかに添加した。添加後、反応混合物を0℃で15min撹拌した。反応の色が茶色になった。反応混合物をカラムクロマトグラフィー法により精製し(シリカゲル、石油エーテル/EtOAc=1/0-5/1)、黄色固体の実施例15d(3.08g、収率82%)を得た。LCMS [M+1]=202.9。
ステップ3:実施例15f
室温で、N下、実施例15d(3.08g、15.25mmol)、実施例15e(1.81g、10.17mmol)及びKCO(2.62g、19.01mmol)の、DMSO(60mL)での懸濁液にCuI(969mg、5.08mmol)を添加した。反応混合物を90℃に加熱し、N下16h撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、氷-水(100mL)に注入し、次に、EtOAc(50mL)で希釈し、ろ過してろ過ケーキをEtOAc/HO(V/V=1/1、50mL 3)で洗浄した。ろ液を分離し、水層をEtOAc(50mL*2)で抽出した。合併した有機層を塩水(100mL*2)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過して濃縮させ、粗産物を得て、カラムクロマトグラフィー法により精製し(シリカゲル、石油エーテル/EtOAc=3/1)、黄色固体の実施例15f(1.9g、収率54%)を得た。LCMS [M+1]=345.9。
ステップ4:実施例15g
実施例15f(500mg、1.45mmol)とNaOAc(416mg、5.08mmol)のAcOH(5mL)溶液を100℃に加熱して16h撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、減圧濃縮させた。残留物をHO(10mL)に溶解し、飽和NaHCOでpH=8とし、次に、EtOAc(20mL*2)で抽出した。水層を6N HClで酸性化して、EtOAc(20mL)で抽出した。合併した有機層を濃縮させ、粗産物の実施例15g(533mg、粗品)を得て、さらに精製せずに、次のステップに用いた。
ステップ5:実施例15h
実施例15g(533mg、1.45mmol)のMeOH(15mL)溶液に1N NaOH(50mL)を添加し、次に、反応混合物を120℃に加熱して16h撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、減圧濃縮させた。残留物をHO(30mL)に溶解してEtOAc(20mL*2)で抽出した。有機層を濃縮させ、分取型TLCにより精製し(石油エーテル/EtOAc=1/2、Rf=0.5)、産物混合物を得て、さらにカラムクロマトグラフィー法により精製し(シリカゲル、石油エーテル/EtOAc=1/1(ピーク1)-1/2(ピーク2))、黄色固体の産物の実施例15h(227mg、収率48%、LCMS:ピーク1、Rf=1.669min)、及び実施例15i(89mg、収率19%、LCMS:ピーク2、Rf=1.659min)を得た。LCMS [M+1]=325.9
実施例15hのH NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 11.98 (s, 1H), 6.58 (s, 2H), 5.60 (s, 2H), 3.01-2.92 (m, 1H), 2.88-2.79 (m, 1H), 2.40-2.30 (m, 1H), 1.74-1.65 (m, 1H), 1.30-1.20 (m, 4H)。実施例15iのH NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 12.01 (s, 1H), 6.66 (s, 2H), 5.60 (s, 2H), 2.84-2.77 (m, 1H), 2.72-2.69 (m, 1H), 2.39-2.29 (m, 1H), 1.75-1.69 (m, 1H), 1.34-1.29 (m, 4H)。
ステップ6:実施例15j
実施例15h(220mg、0.674mmol)のHO(11.2mL)溶液を濃HCl(5.6mL)で処理した。反応混合物を0℃に冷却し、次に、NaNO(58.6mg、0.85mmol)のHO(0.4mL)溶液で処理し、次に、HO(0.4mL)でリンスした。反応混合物を0℃で30min撹拌し、溶液Aとした。磁力撹拌棒を装備した個別のフラスコにN-シアノアセチルウレタン(116mg、0.74mmol)、HO(18.8mL)、及びピリジン(5.6mL)を添加した。反応混合物を0℃に冷却し、溶液Aを第2反応混合物に注入した。橙色沈殿物を形成し、懸濁液を0℃で30min撹拌した。反応混合物をEtOAc(15mL*3)で抽出し、合併した有機層を塩水(15mL)で洗浄し、濃縮させて橙色固体の粗産物の実施例15j(473mg、粗品)を得て、さらに精製せずに、次のステップに用いた。LCMS [M+1]=492.9。
ステップ7:実施例15
実施例15j(473mg、0.96mmol)とNaOAc(393mg、4.79mmol)の、AcOH(10mL)での懸濁液を120℃に加熱し、1.5h撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、減圧濃縮させ、分取型HPLCにより精製し(Ultimate XB-C18を通し、50*250mm、10μm、移動相:A(HO)/B(MeCN)、比率範囲:A/B(80%/20%)~A/B(60%/40%)10min及び~A/B(30%/70%)35min、ピークRt:23.1min(58% B)、V=80mL/min、波長214nm)、白色固体の実施例15(106mg、収率25%)を得た。LCMS [M+1]=446.9。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 12.09 (s, 1H), 7.78 (s, 2H), 3.08-3.00 (m, 1H), 2.95-2.87 (m, 1H), 2.41-2.36 (m, 1H), 1.74-1.72 (m, 1H), 1.27-1.25 (d, J=8.0 Hz, 3H), (s, 1H), 2.82 (dt, J=14.0, 7.5 Hz, 4H), 2.06-1.99 (m, 2H), 1.19 (d, J=6.9 Hz, 6H)。
【0131】
実施例16:化合物の実施例16を合成するための共通の手順
【化51】
ステップ1:実施例16b
実施例16a(85mg、0.26mmol、実施例15iから)のHO(5.6mL)溶液を濃HCl(2.8mL)で処理した。反応混合物を0℃に冷却し、次に、NaNO(22.6mg、0.33mmol)のHO(0.2mL)溶液で処理し、次に、HO(0.2mL)でリンスした。反応混合物を0℃で30min撹拌し、溶液Aとした。磁力撹拌棒を装備した個別のフラスコにN-シアノアセチルウレタン(45mg、0.29mmol)、HO(9.4mL)、及びピリジン(2.8mL)を添加した。反応混合物を0℃に冷却し、溶液Aを反応混合物に注入した。橙色沈殿物を形成し、懸濁液を0℃で30min撹拌した。反応混合物をEtOAc(15mL*3)で抽出し、合併した有機層を塩水(15mL)で洗浄し、濃縮させて粗産物の橙色固体の実施例16b(300mg、収率100%)を得て、さらに精製せずに、次のステップに用いた。LCMS [M+1]=492.9
ステップ2:実施例16
実施例16b(300mg、0.61mmol)とNaOAc(249mg、3.04mmol)の、AcOH(6mL)での懸濁液を120℃に加熱し、1.5h撹拌した。反応混合物を環境温度に冷却して減圧濃縮させ、分取型HPLCにより精製し(Ultimate XB-C18を通し、50*250mm、10μm、移動相:A(HO)/B(MeCN)、比率範囲:A/B(80%/20%)~A/B(52%/48%)10min及び~A/B(32%/68%)35min、ピークRt:23.6min(58% B)、V=80mL/min、波長214nm)、白色固体の実施例16(39.8mg、収率15%)を得た。LCMS [M+1]=446.9。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ13.25 (bs, 1H), 12.13 (s,1H), 7.78(s, 2H), 3.49 (s, 1H), 2.90-2.81 (m,1H), 2.76-2.68 (m、 1H), 2.43-2.34 (m, 1H), 1.78-1.72 (m, 1H), 1.38-1.36 (d, J=8.0 Hz, 3H)。
【0132】
実施例17:化合物の実施例17を合成するための共通の手順
【化52】
ステップ1:実施例17b
硫酸ヒドラジン(6.3g、48.59mmol)の水(90mL)溶液に実施例17a(8.6g、48.59mmol)を添加し、100℃に加熱して12h保温した。完了後、反応混合物をろ過して乾燥させ、白色固体の実施例17b(8g、収率86%)を得た。
ステップ2:実施例17c
実施例017b(8g、0.042mol)をPOCl(80mL)にて100℃に加熱して3h保温した。次に、反応混合物を濃縮させ、カラムクロマトグラフィー法により精製し(シリカゲル、石油エーテル/EtOAc=5/0 - 5/1)、黄色固体の実施例17c(6.6g、収率86%)を得た。LCMS [M+1] =182.9/184.9/186.9
ステップ3:実施例17d
実施例17c(2.59g、14.31mmol)のCHCN/スルホラン/HO(8mL/25mL/20mL)溶液に硝酸銀(1.22g、7.16mol)とイソ酪酸(1.35g、14.31mmol)を添加した。次に、50℃で水(18mL)での硫酸(濃、4mL)を一括して添加した。添加後、水(20mL)での過硫酸アンモニウム(4.34g、19.03mmol)に1滴ずつ添加し、それと同に、温度を50℃~60℃に3h維持した。添加後、反応混合物を30℃に冷却し、固体炭酸ナトリウムでpH=9-10にアルカリ化した。混合物をEtOAc(40mL*3)で抽出し、合併した有機相を塩水(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて、ろ過した。ろ液を真空下濃縮させ、浅黄色固体の実施例17d(900mg、収率30%)を得た。LCMS [M+1]=224.9/226.9
ステップ4:実施例17f
実施例017d(900mg、4mmol)、実施例17e(741.3mg、2.67mmol)、及び炭酸カリウム(686mg、5mmol)の、ジメチルスルホキシド(15mL)での混合物を脱気し、次に、ヨウ化銅(253mg、1.33mol)を添加し、反応混合物を90℃で16h撹拌した。混合物を環境温度に冷却し、混合物を氷水(50mL)に注入し、EtOAcで抽出した(50*3mL)。合併した有機層を塩水(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させてろ過した。ろ液を真空下濃縮させ、残留物をカラムクロマトグラフィー法により精製し(シリカゲル、石油エーテル/EtOAc=5/1)、浅茶色固体の実施例17f(600mg、収率62%)を得た。
LCMS [M+1-100]=365.9/367.8/369.8
ステップ5:実施例17g
実施例17f(900mg、19.26mmol)を4N HCl/ジオキサン(20mL)に溶解し、室温で4h撹拌した。完了後、混合物を真空下濃縮させ、黄色固体の粗産物の実施例17g(600mg、粗品収率100%)を得た。LCMS [M+1]=365.8/367.9/369.8
ステップ6:実施例17h
実施例17g(1.0g、2.72mmol)のHOAc(30mL)溶液にNaOAc(782mg、9.54mmol)を添加した。混合物を100℃で24h撹拌した。溶媒を蒸発させ、残留物をHO(40mL)で希釈し、1N NaOH(水溶液)を添加してアルカリ性をpH=9にした。混合物をEtOAc(40mL*2)で抽出した。合併した有機相を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過してろ液を減圧濃縮させ、実施例017b(粗品)を得て、精製せずに、次のステップに用いた。LCMS [M+1]=389.9
ステップ7:実施例17i
実施例17h(粗品、2.72mmol)のMeOH(19mL)溶液に1N NaOH(19mL)を添加した。混合物を100℃で24h撹拌した。反応混合物をEtOAc(30mL*2)で抽出した。合併した有機相を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過してろ液を減圧濃縮させた。残留物をカラムクロマトグラフィー法により精製し(シリカゲル、石油エーテル/EtOAc=2/1)、黄色固体の実施例017i(380mg、収率40%)を得た。LCMS [M+1]=347.9
H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 13.06 (s, 1H), 6.66 (s, 2H), 5.63 (s, 2H), 3.10-3.00 (m, 1H), 1.14 (d, J=6.8 Hz, 6H)。
ステップ8:実施例17j
実施例17i(100mg、0.29mmol)の、濃HCl/HO(2mL/4mL)での懸濁液を0℃に冷却し、次に、NaNO(26mg、0.37mmol)のHO(0.2mL)溶液で処理した。混合物を0℃で0.5h撹拌した。得た混合物をN-シアノアセチルウレタン(49mg、0.32mmol)のピリジン/HO(2mL/6mL)溶液に添加した。懸濁液を0℃で0.5h撹拌した。反応混合物をEtOAc(20mL*2)で抽出した。合併した有機相を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過してろ液を減圧濃縮させ、黄色固体の実施例17j(粗品)を得て、精製せずに、次のステップに用いた。
ステップ9:実施例17
実施例17j(粗品、0.29mmol)のHOAc(3mL)溶液にNaOAc(118mg、1.44mmol)を添加した。混合物を120℃で1.5h撹拌した。溶媒を蒸発した。残留物を分取型HPLCにより精製し(Ultimate XB-C18を通し、50*250mm、10μm、移動相:A(HO)/B(MeCN)、比率範囲:A/B(80%/20%)~A/B(52%/48%)10min及び~A/B(32%/68%)35min、ピークRt:23.8min(58% B)、V=80mL/min、波長214nm)、黄色固体の実施例17(37mg、収率27%)を得た。LCMS [M+1]=468.8。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 13.27 (s, 1H), 7.77 (s, 2H), 3.17-3.07 (m, 1H), 1.20 (d, J=7.2 Hz, 6H)。
【0133】
実施例19:化合物の実施例19を合成するための共通の手順
【化53】
ステップ1:実施例19c
TEA(21.3g、154.8mmol)をHCOOH(22.7g、493mmol)に緩やかに0℃で添加した。次に、実施例19b(22.3g、154.8mmol)を添加し、次に、実施例19a(24.0g、140.7mmol)のDMF(500mL)溶液を添加した。反応混合物を室温で1h撹拌し、次に、100℃で6h撹拌した。室温に冷却した後、水を添加し、反応混合物をNaOH(3N)でpH=9にアルカリ化し、EtOAc(200mL*3)で抽出し、水層を分離し、次に、飽和硫酸水素カリウムでpHを約3に酸性化した。この水層をMTBE(200mL)で抽出し、有機層を分離し、塩水で洗浄して乾燥させ、ろ過して減圧濃縮させた。残留物をカラムクロマトグラフィー法により精製し(シリカゲル、石油エーテル/EtOAc=100/0-10/1)、白色固体の実施例19c(15.3g、収率51%)を得た。LCMS [M+1]=215.6。
ステップ2:実施例19d
実施例19c(15g、70.1mmol)とPPA(166g、490mmol)の溶液wasを80℃で16h撹拌した。氷水200mLを混合物に添加し、得た混合物をEtOAc(100mL*3)で抽出した。合併した有機層をNaHCO水(pH=9)溶液と塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空下濃縮させた。残留物をカラムクロマトグラフィー法により精製し(シリカゲル、石油エーテル/EtOAc=10/1-5/1)、黄色固体の実施例19d(10g、収率73%)を得た。LCMS [M+1]=197.6。
H NMR (400 MHz, CDCl) δ 7.44 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.39 (d, J=8.4 Hz, 1H), 3.96 (s, 3H), 3.18-3.14 (m, 2H), 2.73-2.69 (m, 2H)。
ステップ3:実施例19e
実施例19d(1.9g、9.7mmol)のDCM(20mL)溶液にTFA(20mL)を0℃で添加した。同じ温度で、トリエチルシラン(5.7g、48.5mmol)を1滴ずつ添加した。混合物を室温で1h撹拌し、40℃に加熱して一晩放置した。混合物を0℃下、飽和NaHCOでクエンチングし、EtOAc(100mL*3)で抽出し、合併した有機層を水、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧濃縮させた。残留物をカラムクロマトグラフィー法により精製し(シリカゲル、石油エーテル100%)、黄色油状物の実施例19e(1.35g、収率77%)を得た。LCMS [M+1]=183.6。
H NMR (400 MHz, CDCl) δ 7.15 (d, J=7.8 Hz, 1H), 6.90 (d, J=7.8 Hz, 1H), 3.86 (s, 3H), 2.98 (t, J=7.4 Hz, 2H), 2.89 (t, J=7.4 Hz, 2H), 2.14-2.07 (m, 2H)。
ステップ4:実施例19f
-78℃で実施例19e(2.0g、11mmol)のDCM(40mL)溶液にBBr(13.8g、55mmol)を1滴ずつ添加した。反応終了後、反応混合物を室温で1h撹拌した。混合物を氷-水でクエンチングし、有機相を分離して、水層をEtOAc(100mL*3)で抽出した。合併した有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空下濃縮させた。残留物をカラムクロマトグラフィー法により精製し(シリカゲル、石油エーテル100%)、白色固体の実施例19f(1.6g、収率89%)を得た。LCMS [M+1]=169.6。
ステップ5:実施例19g
実施例19f(1.6g、9.4mmol)のHSO(50mL)溶液にHSO(10mL)でのKNO(1.0g、10.3mmol)を0℃で添加した。混合物を同じ温度で15min撹拌した。反応混合物を氷-水に注入し、得た懸濁液を1つのEtOAc(100mL*3)で抽出した。有機相を水、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させた。有機層を減圧濃縮させ、残留物をカラムクロマトグラフィー法により精製し(シリカゲル、石油エーテル/EtOAc=20/1-10/1)、黄色固体の実施例19g(1.3g、収率65%)を得た。LCMS [M+1]=214.6。
ステップ6:実施例19h
実施例19g(639mg、3mmol)のAcOH(15mL)溶液に亜鉛粉(975mg、15mmol)を添加した。反応混合物を室温で4h撹拌した。混合物を0℃下、飽和NaHCOでクエンチングし、次に、EtOAc(100mL*3)で抽出した。有機相を水、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させた。有機層を減圧濃縮させ、カラムクロマトグラフィー法により精製し(シリカゲル、石油エーテル/EtOAc=20/1-5/1)、黄色固体の実施例19h(500mg、収率90%)を得た。LCMS [M+1]=184.6。
ステップ7:実施例19j
実施例19h(500mg、3.3mmol)の無水DMSO(15mL)溶液を室温、窒素ガス下、実施例19i(940mg、4.9mmol)で処理し、次に、無水炭酸カリウム(911mg、6.6mmol)とヨウ化銅(I)(313.5mg、1.65mmol)で処理した。反応混合物を90℃に加熱して24h保温した。次に、反応混合物を室温に冷却し、水(50mL)に注入した。溶液を塩酸(1N)でpH=8に中和した。水層をEtOAc(50mL)で希釈し、混合物を珪藻土でろ過した。有機層を分離し、珪藻土パッドをEtOAcで洗浄した。水層を再度EtOAc(50mL)で抽出し、次に、合併した有機物を塩水(40mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、ろ過して真空下濃縮させた。残留物をDCMに溶解し、カラムクロマトグラフィー法により精製し(シリカゲル、石油エーテル/EtOAc=100/0-10/1)、黄色固体の実施例19j(740mg、収率80%)を得た。LCMS [M+1]=339.2。
ステップ8及びステップ9:実施例19k
氷酢酸(10mL)、酢酸ナトリウム(632mg、7.7mmol)、及び実施例19j(740mg、2.2mmol)の混合物を100℃に加熱して24h保温した。反応混合物を室温に冷却し、真空下濃縮させた。得た残留物を水(50mL)で希釈し、NaOH溶液(1N)でpH=9にアルカリ化した。この懸濁液をEtOAc(50mL)で抽出し、水層を濃塩酸でpH=5に酸性化した。得た混合物をEtOAc(50mL)で抽出し、有機層を合併し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、ろ過して真空下濃縮させた。得た油状物をメタノール(10mL)で希釈し、水酸化ナトリウム溶液(1N、10mL、10mmol)で処理した。得た混合物を120℃に加熱して24h保温した。室温に冷却した後、反応混合物を真空下濃縮させた。残留物を水(50mL)で希釈し、EtOAc(50mL)で抽出した。有機層を塩酸溶液(1N)でpH=5に洗浄し、次に、塩水で洗浄し、次に、硫酸マグネシウムで乾燥させ、ろ過して真空下濃縮させた。残留物をDCMに溶解し、分取型TLCにより精製し(石油エーテル/EtOAc=1/1)、茶色固体の実施例19k(92mg、収率13%)を得た。LCMS [M+1]=320.8。
ステップ10:実施例19l
実施例19k(92mg、0.29mmol)のHO(5mL)での懸濁液を濃HCl(2mL)で処理した。反応混合物を0℃に冷却し、次に、NaNO(25mg、0.37mmol)のHO(1mL)溶液で処理した。反応混合物を0℃で30min撹拌し、溶液Aとした。磁力撹拌棒を装備した個別のフラスコにN-シアノアセチルウレタン(50mg、0.32mmol)、HO(8mL)、及びピリジン(2mL)を添加した。反応混合物を0℃に冷却し、溶液Aを反応混合物に注入した。橙色沈殿物を形成し、懸濁液を0℃で30min撹拌した。反応混合物をEtOAc(10mL*3)で抽出し、合併した有機層を塩水(10mL)で洗浄し、濃縮させて橙色固体の粗産物の実施例19l(100mg、収率71%)を得て、さらに精製せずに、次のステップに用いた。LCMS [M+1]=487.9。
ステップ11:実施例19
実施例19l(100mg、0.21mmol)とNaOAc(85mg、1.05mmol)の、AcOH(5mL)での懸濁液を120℃に加熱し、1.5h撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、減圧濃縮させ、分取型HPLCにより精製し(Ultimate XB-C18を通し、50*250mm、10μm、移動相:A(HO)/B(MeCN)、比率範囲:A/B(80%/20%)~A/B(60%/40%)10min及び~A/B(30%/70%)35min、ピークRt:23.1min(58% B)、V=80mL/min、波長214nm)、白色固体の実施例19(4.5mg、収率3%)を得た。LCMS [M+1]=441.8。
H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 13.10 (s, 1H), 12.11 (s, 1H), 7.45 (s, 1H), 7.34 (s, 1H), 3.03
【0134】
実施例20:化合物の実施例20を合成するための共通の手順
【化54】
ステップ1:実施例20b
実施例20a(78mg、025mmol)のHO(5.0mL)での懸濁液を濃HCl(2mL)で処理した。反応混合物を0℃に冷却し、次に、NaNO(22mg、0.31mmol)のHO(1mL)溶液で処理し、次に、HO(1mL)でリンスした。反応混合物を0℃で30min撹拌し、溶液とした。磁力撹拌棒を装備した個別のフラスコにN-シアノアセチルウレタン(43mg、0.275mmol)、HO(8mL)、及びピリジン(2mL)を添加した。反応混合物を0℃に冷却し、第1反応からの溶液を第2反応混合物に注入した。橙色沈殿物を形成し、懸濁液を0℃で30min撹拌した。反応混合物をEtOAc(10mL*3)で抽出し、合併した有機層を塩水(10mL)で洗浄し、濃縮させて橙色固体の粗産物の実施例20b(92mg、収率71%)を得て、さらに精製せずに、次のステップに用いた。LCMS [M+1]=487.9
ステップ2:実施例20
実施例20b(92mg、0.19mmol)とNaOAc(78mg、0.95mmol)の、AcOH(5mL)での懸濁液を120℃に加熱して1.5h撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、減圧濃縮させ、分取型HPLCにより精製し(Ultimate XB-C18を通し、50*250mm、10μm、移動相:A(HO)/B(MeCN)、比率範囲:A/B(80%/20%)~A/B(52%/48%)10min及び~A/B(32%/68%)35min、ピークRt:23.6min(58% B)、V=80mL/min、波長214nm)、白色固体の実施例20(2.3mg、収率3%)を得た。LCMS [M+1]=441.8。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 12.06 (s, 1H), 8.85 (s, 1H), 7.46 (s, 1H), 6.83 (s, 1H), 3.13-3.04 (m, 1H), 2.86-2.78 (m, 4H), 2.09-1.99 (m, 2H), 1.30 (d, J=6.8Hz, 6H)。
【0135】
実施例22:化合物の実施例22を合成するための共通の手順
【化55】
ステップ1:実施例22b
実施例22a(160mg、0.53mmol)のHO(5.0mL)懸濁液を濃HCl(2mL)で処理した。反応混合物を0℃に冷却し、次に、NaNO(46mg、0.67mmol)のHO(1mL)溶液で処理し、次に、HO(1mL)でリンスした。反応混合物を0℃で30min撹拌し、溶液とした。磁力撹拌棒を装備した個別のフラスコにN-シアノアセチルウレタン(91mg、0.58mmol)、HO(8mL)、及びピリジン(2mL)を添加した。反応混合物を0℃に冷却し、第1反応からの溶液を第2反応混合物に注入した。橙色沈殿物を形成し、懸濁液を0℃で30min撹拌した。反応混合物をEtOAc(10mL*3)で抽出し、合併した有機層を塩水(10mL)で洗浄し、濃縮させて橙色固体の粗産物の実施例22b(170mg、収率100%)を得て、さらに精製せずに、次のステップに用いた。LCMS [M+1]=471.8
ステップ7:実施例22
実施例22b(170mg、0.34mmol)とNaOAc(140mg、1.7mmol)の、AcOH(5mL)での懸濁液を120℃に加熱し、1.5h撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、減圧濃縮させ、分取型HPLCにより精製し(Ultimate XB-C18を通し、50*250mm、10μm、移動相:A(HO)/B(MeCN)、比率範囲:A/B(80%/20%)~A/B(52%/48%)10min及び~A/B(32%/68%)35min、ピークRt:23.6min(58% B)、V=80mL/min、波長214nm)、白色固体の実施例22(31mg、収率21%)を得た。LCMS [M+1]=425.8。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 13.25 (s, 1H), 12.20 (s, 1H), 7.67-7.64 (m, 2H), 6.87 (s, 1H), 3.05 (s, 1H)。
【0136】
実施例23:化合物の実施例23を合成するための共通の手順
【化56】
ステップ1:実施例23b
実施例23a(5.0g、34.2mmol)のHSO(50mL)溶液にHSO(10mL)でのKNO(3.76g、37.6mmol)を0℃で添加した。混合物を同じ温度で15min撹拌した。反応混合物を氷-水に注入し、得た懸濁液を1つのEtOAcで抽出した。有機相を水、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させてろ過した。ろ液を減圧濃縮させ、残留物をカラムクロマトグラフィー法により精製し(シリカゲル、石油エーテル/EtOAc=20/1-10/1)、黄色固体の実施例23b(4.0g、収率61%)を得た。LCMS [M+1]=192.5
ステップ2:実施例23c
0℃の実施例23b(3.5g、18.4mmol)の1,4-ジオキサン/EtOH(15mL/30mL)溶液に、SnCl.HO(18.7g、82.8mmol)の濃HCl(18mL)溶液を1滴ずつ添加した。添加後、16hかけて混合物を撹拌しながら0℃から室温にした。水(100mL)を添加し、混合物を飽和NaHCO(水溶液)でpH=6-7に調整し、次に、EtOAc(100mL)で抽出した。有機層をNaSOで乾燥させ、ろ過して濃縮させ、次に、(DCM/MeOH=10/1、100mL*2)で処理し、ろ過して濃縮させ、黄色固体の実施例23c(2.0g、収率67%)を得た。
LCMS [M+1]=162.5
ステップ3:実施例23e
下、室温での実施例23c(650mg、4.04mmol)の無水ジメチルスルホキシド(20mL)溶液を実施例23d(1.2mg、6.1mmol)、無水炭酸カリウム(1.1g、8.08mmol)、及びヨウ化銅(I)(384mg、2.02mmol)で処理した。反応混合物を90℃に加熱して16h保温し、室温に冷却し、次に、水(50mL)に注入した。1N塩酸水溶液で溶液をpH=8にした。水層をEtOAc(50mL)で希釈し、両相を珪藻土でろ過した。有機層を分離し、珪藻土パッドをEtOAcで洗浄した。水層を再度EtOAc(50mL)で抽出した。次に、合併した有機物を塩水(40mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、ろ過して真空下濃縮させた。残留物をDCMに溶解し、カラムクロマトグラフィー法により精製し(シリカゲル、石油エーテル/EtOAc=100/0-10/1)、黄色固体の実施例23e(990mg、収率76%)を得た。LCMS [M+1]=323.1
ステップ4-5:実施例23g
氷酢酸(15mL)、酢酸ナトリウム(890mg、10.85mmol)、及び実施例23e(990mg、3.1mmol)の混合物を100℃に加熱して16h保温した。反応混合物を室温に冷却し、濃縮させた。残留物を水(50mL)で希釈し、1N 水酸化ナトリウム水溶液を添加してアルカリ性をpH=9にした。この懸濁液をEtOAc(50mL)で抽出した。水層を濃HClの添加によりpH=5に酸性化し、次に、EtOAc(50mL)で抽出した。有機層を合併して、硫酸マグネシウムで乾燥させ、ろ過して真空下濃縮させ、実施例23f(990mg、収率100%)を得て、次に、メタノール(10mL)で希釈し、1N 水酸化ナトリウム水溶液(10mL、10mmol)で処理した。得た混合物を120℃に加熱して16h保温し、室温に冷却し、真空下濃縮させた。残留物を水(50mL)で希釈し、EtOAc(50mL)で抽出した。有機層を1N塩酸水溶液で洗浄し(pH=5まで)、塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、ろ過して真空下濃縮させた。残留物をDCMに溶解し、カラムクロマトグラフィー法により精製し(シリカゲル、石油エーテル/EtOAc=3/1-1/1)、茶色固体の実施例23g(460mg、収率54%)を得た。LCMS [M+1]=304.7
ステップ6:実施例23h
実施例23a(100mg、0.33mmol)のHO(5.0mL)での懸濁液を濃HCl(2mL)で処理した。反応混合物を0℃に冷却し、次に、NaNO(29mg、0.42mmol)のHO(1mL)溶液で処理し、次に、HO(1mL)でリンスした。反応混合物を0℃で30min撹拌し、溶液とした。磁力撹拌棒を装備した個別のフラスコにN-シアノアセチルウレタン(57mg、0.36mmol)、HO(8mL)、及びピリジン(2mL)を添加した。反応混合物を0℃に冷却し、第1反応からの溶液を第2反応混合物に注入した。橙色沈殿物を形成し、懸濁液を0℃で30min撹拌した。反応混合物をEtOAc(10mL*3)で抽出し、合併した有機層を塩水(10mL)で洗浄し、濃縮させて橙色固体の粗産物の実施例23h(170mg、粗品)を得て、さらに精製せずに、次のステップに用いた。LCMS [M+1]=471.8
ステップ7:実施例23
実施例023h(170mg、0.37mmol)とNaOAc(153mg、1.86mmol)の、AcOH(5mL)での懸濁液を120℃に加熱して1.5h撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、減圧濃縮させ、分取型HPLCにより精製し(Ultimate XB-C18を通し、50*250mm、10μm、移動相:A(HO)/B(MeCN)、比率範囲:A/B(80%/20%)~A/B(52%/48%)10min及び~A/B(32%/68%)35min、ピークRt:23.6min(58% B)、V=80mL/min、波長214nm)、白色固体の実施例23(62mg、収率41%)を得た。LCMS [M+1]=425.8。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 13.25 (s, 1H), 12.25 (s, 1H), 7.68-7.61 (m, 2H), 7.43(s, 1H), 3.01 (s, 1H)。
【0137】
実施例24:化合物の実施例24を合成するための共通の手順
【化57】
ステップ1:実施例24b
HNO(65%、4.9g、50.5mmol)を実施例24a(5.0g、50.5mmol)のCHCN(200mL)溶液に添加し、次に、CHCN(50mL)のSDS(3.6g、12.6mmol)に添加し、反応を室温で2h撹拌した。混合物を濃縮させ、DCM(200mL)で希釈して、水で洗浄した。有機層を分離し、NaSOで乾燥させ、ろ過して濃縮させ、カラムクロマトグラフィー法により精製し(シリカゲル、石油エーテル/EtOAc=5/1-3/1)、橙色固体の実施例24b(3.1g、収率43%)を得た。LCMS [M+1]=144.1
ステップ2:実施例24c
SDS(97mg、0.38mmol)、NaCl(5.6g、97.2mmol)及び濃HSO(2mL)を40℃の実施例24b(2.8g、19.4mmol)のAcOH(20mL)溶液に添加し、次に、NaIO(4.2g、19.4mmol)の水(14mL)水溶液を1滴ずつ添加した。得た混合物を40℃で2h撹拌し、室温に冷却し、次に、水(100mL)に注入し、EtOAcで抽出した(100mL*2)。合併した有機層をNaSOで乾燥させ、ろ過して濃縮させ、カラムクロマトグラフィー法により精製し(シリカゲル、石油エーテル/EtOAc=10/1)、黄色固体の実施例24c(1.9g、収率46%)を得た。LCMS [M+1]=211.0
ステップ3:実施例24d
0℃の実施例24c(1.9g、13.2mmol)の1,4-ジオキサン/EtOH(22mL/44mL)溶液にSnCl・HO(13.4g、59.4mmol)の濃HCl(5mL)溶液を1滴ずつ添加した。添加後、16hかけて混合物を撹拌しながら0℃から室温にした。水(100mL)を添加し、混合物を飽和NaHCO(水溶液)でpH=6-7に調整し、次に、EtOAc(100mL)で抽出した。有機層をNaSOで乾燥させ、ろ過して濃縮させ、残留物を(DCM/MeOH=10/1、100mL*2)で処理し、ろ過して濃縮させ、黒色固体の実施例24c(1.35g、収率83%)を得た。
LCMS [M+1]=181.0
ステップ4:実施例24f
下、室温での実施例24d(700mg、3.89mmol)の無水ジメチルスルホキシド(15mL)溶液を実施例24e(891mg、4.67mmol)、無水炭酸カリウム(1.08g、7.77mmol)、及びヨウ化銅(I)(149mg、0.78mmol)で処理した。反応混合物を90℃に加熱して16h保温した。次に、反応混合物を室温に冷却し、水(50mL)に注入した。1N塩酸水溶液で溶液をpH=8にした。水層をEtOAc(50mL)で希釈し、両相を珪藻土でろ過した。有機層を分離し、珪藻土パッドをEtOAcで洗浄した。水層を再度EtOAc(50mL)で抽出した。次に、合併した有機物を塩水(40mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、ろ過して真空下濃縮させた。得た残留物をDCMに溶解し、カラムクロマトグラフィー法により精製し(シリカゲル、石油エーテル/EtOAc=100/0-10/1)、黄色固体の実施例24f(570mg、収率44%)を得た。LCMS [M+1]=335.6
ステップ5-6:実施例24h
氷酢酸(10mL)、酢酸ナトリウム(490mg、5.97mmol)、及び実施例24f(570mg、1.71mmol)の混合物を100℃に加熱して16h保温した。反応混合物を室温に冷却し、濃縮させた。残留物を水(50mL)で希釈し、1N 水酸化ナトリウム水溶液を添加してアルカリ性をpH=9にした。この懸濁液をEtOAc(50mL)で抽出した。水層を濃塩酸の添加によりpH=5に酸性化し、次に、EtOAc(50mL)で抽出した。有機層を合併し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、ろ過して真空下濃縮させ、実施例24g(570mg、粗品)を得て、メタノール(10mL)で希釈し、1N水酸化ナトリウム水溶液(10mL、10mmol)で処理した。反応混合物を100℃に加熱して16h保温した。反応混合物を室温に冷却し、真空下濃縮させた。残留物を水(50mL)で希釈し、EtOAc(50mL)で抽出した。有機層を1N塩酸水溶液で洗浄し(pH=5まで)、塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、ろ過して真空下濃縮させた。残留物をDCMに溶解し、カラムクロマトグラフィー法により精製し(シリカゲル、石油エーテル/EtOAc=3/1-1/1)、茶色固体の実施例24h(200mg、収率37%)を得た。LCMS [M+1]=317.6。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 9.35 (s, 1H), 7.08 (s、,1H), 3.25-3.18 (m, 1H), 1.28 (d, J=6.8 Hz, 6H)。
ステップ7:実施例24i
実施例24h(100mg、0.32mmol)のHO(5.0mL)での懸濁液を濃HCl(2mL)で処理した。反応混合物を0℃に冷却し、次に、NaNO(28mg、0.40mmol)のHO(1mL)溶液で処理し、次に、HO(1mL)でリンスした。反応混合物を0℃で30min撹拌し、溶液とした。磁力撹拌棒を装備した個別のフラスコにN-シアノアセチルウレタン(54.6mg、0.35mmol)、HO(8mL)、及びピリジン(2mL)を添加した。反応混合物を0℃に冷却し、第1反応からの溶液を第2反応混合物に注入した。橙色沈殿物を形成し、懸濁液を0℃で30min撹拌した。反応混合物をEtOAc(10mL*3)で抽出し、合併した有機層を塩水(10mL)で洗浄し、濃縮させて橙色固体の粗産物の実施例24i(110mg、収率72%)を得て、さらに精製せずに、次のステップに用いた。LCMS [M+1]=484.3
ステップ8:実施例24
実施例24i(110mg、0.23mmol)とNaOAc(95mg、1.15mmol)の、AcOH(5mL)での懸濁液を120℃に加熱し、1.5h撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、減圧濃縮させ、分取型HPLCにより精製し(Ultimate XB-C18を通し、50*250mm、10μm、移動相:A(HO)/B(MeCN)、比率範囲:A/B(80%/20%)~A/B(52%/48%)10min及び~A/B(32%/68%)35min、ピークRt:23.6min(58% B)、V=80mL/min、波長214nm)、白色固体の実施例24(21.5mg、収率22%)を得た。LCMS [M+1]=438.2
H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 13.27 (s, 1H), 12.23 (s, 1H), 7.44 (s, 1H), 3.10-2.99 (m, 1H), 1.20 (d, J=6.8 Hz, 6H)。
【0138】
実施例25:化合物の実施例25を合成するための共通の手順
【化58】
ステップ1:実施例25b
実施例25a(5.0g、34.2mmol)のHSO(30mL)溶液に0℃のKNO(3.5g、34.2mmol)(30mL HSOに溶解)を添加し、15min撹拌した。反応を氷水に注入し、EtOAc(200mL*3)で抽出した。合併した有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧濃縮させた。残留物をカラムクロマトグラフィー法により精製し(シリカゲル、石油エーテル/EtOAc=10/1)、黄色固体の産物の実施例25b(4.0g、収率61%)を得た。LCMS [M-18+1]=174.1
ステップ2:実施例25c
0℃で、実施例25b(3.5g、18.4mmol)のジオキサン/EtOH(15mL/30mL)溶液にSnCl(15.7g、82.5mmol、濃HClに溶解)を添加し、16hかけて撹拌しながら0℃から室温にした。反応をNaHCO水溶液でpH8に調整し、EtOAc(200mL*3)で抽出した。合併した有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮させて黄色固体の産物の実施例25c(2.0g、粗品収率67%)を得た。
ステップ3:実施例25e
実施例25c(2.0g、12.4mmol)、実施例25d(2.8g、14.9mmol)、CuI(1.2g、6.2mmol)、及びKCO(3.4g、24.8mol)のDMSO(40mL)溶液を90℃で、N下、16h撹拌した。混合物を水で洗浄し、EtOAc(200mL*3)で抽出した。合併した有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧濃縮させた。残留物をカラムクロマトグラフィー法により精製し(シリカゲル、石油エーテル/EtOAc=3/1)、茶色油状物の産物の実施例25e(2.3g、収率58%)を得た。
ステップ4:実施例25f
実施例25e(2.3g、7.3mmol)とNaOAc(2g、25.5mmol)の、HOAc(70mL)溶液を100℃で16h撹拌した。反応を濃縮させ、1N NaOH水溶液でpH10に調整した。混合物をEtOAc(200mL*3)で抽出し、濃縮させて茶色油状物の産物の実施例25f(2.6g、粗品)を得た。
ステップ5:実施例25g
実施例25f(2.6g、7.3mmol)の1N NaOH(水溶液)/MeOH(70mL/70mL)溶液を120℃で16h撹拌した。反応をEtOAc(200mL*3)で抽出した。合併した有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧濃縮させた。残留物をカラムクロマトグラフィー法により精製し(シリカゲル、石油エーテル/EtOAc=3/1)、茶色固体の産物の実施例25g(1.1g、収率52%)を得た。LCMS [M+1]=298.0
ステップ6:実施例25i
実施例25g(200mg、0.67mmol)の6N HCl(6mL)溶液に0℃のNaNO(58mg、0.84mmol)(3mL HOに溶解)を添加し、30min撹拌した。また、ピリジン/HO(2mL/8mL)に溶解した実施例25h(115mg、0.73mmol)を0℃に冷却し、実施例25gの溶液を緩やかに添加し、30min撹拌した。混合物を水で希釈し、EtOAc(100mL*2)で抽出し、濃縮させて黄色固体の産物の実施例25i(300mg、収率96%)を得た。
ステップ7:実施例25
実施例25i(300mg、0.64mmol)とNaOAc(262mg、3.2mmol)の、HOAc(5mL)溶液を120℃で1.5h撹拌した。反応を濃縮させ、分取型HPLCにより精製し(Ultimate XB-C18を通し、50*250mm、10μm、移動相:A(HO)/B(MeCN)、比率範囲:A/B(80%/20%)~A/B(52%/48%)10min及び~A/B(32%/68%)35min、ピークRt:23.6min(58% B)、V=80mL/min、波長214nm)、白色固体の産物の実施例25(60mg、収率22%)を得た。LCMS [M+1]=419.0
H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 13.25 (s, 1H), 12.25 (s, 1H), 7.67-7.62 (m, 2H), 7.43 (s, 1H), 3.08-3.01 (m, 1H), 1.19 (d, J=6.8 Hz, 6H)。
【0139】
実施例26:化合物の実施例26を合成するための共通の手順
【化59】
ステップ1:実施例26c
実施例26a(200mg、0.67mmol)の6N HCl(6mL)溶液に0℃のNaNO(58mg、0.84mmol)(3mL HOに溶解)を添加し、30min撹拌した。また、ピリジン/HO(2mL/8mL)に溶解した実施例26b(115mg、0.73mmol)を0℃に冷却し、実施例26aの溶液を緩やかに添加し、30min撹拌した。混合物を水で希釈し、EtOAc(100mL*2)で抽出し、濃縮させて黄色固体の産物の実施例26c(300mg、収率96%)を得た。LCMS [M+1]=465.1
ステップ2:実施例26
実施例26c(300mg、0.64mmol)とNaOAc(262mg、3.2mmol)の、HOAc(5mL)溶液を120℃で1.5h撹拌した。反応を濃縮させ、分取型HPLCにより精製し(Ultimate XB-C18を通し、50*250mm、10μm、移動相:A(HO)/B(MeCN)、比率範囲:A/B(80%/20%)~A/B(52%/48%)10min及び~A/B(32%/68%)35min、ピークRt:23.6min(58% B)、V=80mL/min、波長214nm)、黄色固体の産物の実施例26(49mg、収率18%)を得た。LCMS [M+1]=419.0
H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 13.26 (s, 1H), 12.20 (m, 1H), 7.68-7.64 (m, 2H), 6.88 (s, 1H), 3.13-3.05 (m, 1H), 1.30 (d, J=6.8 Hz, 6H)。
【0140】
実施例27:化合物の実施例27を合成するための共通の手順
【化60】
ステップ1:実施例27b
氷酢酸(20mL)、酢酸ナトリウム(3.1g、38mmol)、及び実施例27a(2.5g、7.6mmol)の混合物を100℃に加熱して24h保温した。反応混合物を室温に冷却し、2日間撹拌し、次に、濃縮させた。残留物を水(50mL)で希釈し、1N 水酸化ナトリウム水溶液を添加してアルカリ性をpH=9にした。この懸濁液をEtOAc(50mL)で抽出した。濃塩酸の添加により水層をpH=5に酸性化し、次に、EtOAc(50mL)で抽出した。有機層を合併し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、ろ過して真空下濃縮させ、黒色固体の実施例27b(12.8g、粗品)を得て、精製せずに、次のステップに用いた。LCMS [M+1]=362.1
ステップ2:実施例27c
実施例27b(12.8g粗品、35.5mmol)をメタノール(10mL)で希釈し、2N水酸化ナトリウム水溶液(100mL)で処理した。反応混合物を120℃に加熱して24h保温した。反応混合物を室温に冷却し、真空下濃縮させた。残留物を水(50mL)で希釈し、EtOAc(50mL)で抽出した。有機層を1 N塩酸水溶液で洗浄し(pH=5まで)、塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、ろ過して真空下濃縮させた。残留物をDCMに溶解し、分取型TLCにより精製し(石油エーテル/EtOAc=1/1)、白色固体の実施例27c(2.0g、二段収率82%)を得た。LCMS [M+1]=320.1。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 12.10 (s, 1H), 7.26 (d, J=1.0 Hz, 1H), 6.66 (s, 2H), 5.60 (s, 2H), 2.98 (s, 1H)。
ステップ3:実施例27e
窒素ガスの雰囲気下、実施例27d(15.6g、100mmol)のACN(200mL)溶液にCH(OEt)(45.8g、300mmol)を添加した。混合物を80℃に加熱して4h保温した。反応完了後、反応混合物を冷却し、減圧濃縮させた。粗産物をカラムクロマトグラフィー法により精製し(シリカゲル、石油エーテル/EtOAc=10/1)、黄色固体の実施例27e(19.0g、収率90%)を得た。LCMS [M+1]=213.2
ステップ4:実施例27f
実施例27c(100mg、0.32mmol)と実施例27e(133mg、0.64mmol)をEtOH(4mL)に溶解し、80℃で5h撹拌した。混合物を減圧濃縮させ、黄色固体の実施例27b(250mg、粗品)を得て、精製せずに、次のステップに用いた。
ステップ5:実施例27
実施例27f(250mg粗品、0.51mmol)とTEA(100mg、1.0mmol)をACN(5mL)に溶解した。混合物を80℃で加熱して一晩放置した。混合物を減圧濃縮させ、分取型HPLCにより精製し(Ultimate XB-C18を通し、50*250mm、10μm、移動相:A(HO)/B(MeCN)、比率範囲:A/B(80%/20%)~A/B(52%/48%)10min及び~A/B(32%/68%)35min、ピークRt:23.6min(58% B)、V=80mL/min、波長214nm)、白色固体の実施例27(1.5mg、二段収率1%)を得た。LCMS [M+1]=440.1。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 12.22 (s, 1H), 8.62 (s, 1H), 7.78 (s, 2H), 7.42 (d, J=1.2 Hz, 1H), 3.01 (s, 1H)。
【0141】
実施例28:化合物の実施例28を合成するための共通の手順
【化61】
ステップ1:実施例28b
硫酸ヒドラジン(6.3g、48.59mmol)の水(90mL)溶液に実施例28a(8.6g、48.59mmol)を添加し、還流まで加熱して18h保温した。混合物をろ過して乾燥させ、白色固体の実施例28b(8.0g、収率86%)を得た。
ステップ2:実施例28c
POCl(80mL)中の実施例28b(8.0g、0.042mol)を100℃に加熱して3h保温した。混合物を濃縮させ、残留物をカラムクロマトグラフィー法により精製し(シリカゲル、石油エーテル/EtOAc=1/0-5/1)、黄色固体の実施例28c(6.6g、収率86%)を得た。LCMS [M+1]=182.9/184.9/186.9
ステップ3:実施例28e
実施例28c(6.6g、0.036mol)の水(100mL)溶液を室温のイソ酪酸(9.5g、0.11mol)で処理し、次に、硝酸銀(4.3g、0.025mol)で処理した。反応混合物を55℃に加熱し、濃縮硫酸(23.3g、0.24mol)の水(100mL)溶液を一括して添加し、次に、過硫酸アンモニウム(44.3g、0.19mol)の水(100mL)溶液を添加した。反応混合物を70℃に加熱して30min保温し、次に、室温に冷却し、2h撹拌した。混合物をEtOAc(100mL*2)で抽出し、合併した有機相を水、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過した。ろ液を真空下濃縮させ、残留物をカラムクロマトグラフィー法により精製し(シリカゲル、石油エーテル/EtOAc=10/1-5/1)、黄色油状物の実施例28e(4.5g、収率55%)を得た。LCMS [M+1]=225.0/227.0
ステップ4:実施例28g
窒素ガス下、室温の実施例28e(750mg、3.33mmol)の無水ジメチルスルホキシド(10mL)溶液を実施例28f(500mg、2.78mmol)、無水炭酸カリウム(767mg、5.56mmol)、及びヨウ化銅(I)(54mg、0.28mmol)で処理した。反応混合物を90℃に加熱し、24h保温した。次に、反応混合物を室温に冷却し、水(50mL)に注入し、EtOAc(50mL*2)で抽出した。合併した有機層を塩水(40mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過した。ろ液を真空下濃縮させ、残留物をカラムクロマトグラフィー法により精製し(シリカゲル、石油エーテル/EtOAc=100/0-5/1)、黄色固体の実施例28g(410mg、収率40%)を得た。LCMS [M+1]=368.0/370.0
ステップ5:実施例28h
実施例28g(410mg、1.11mmol)のHOAc(10mL)溶液にNaOAc(319mg、3.89mmol)を添加した。混合物を100℃で一晩撹拌し、次に濃縮させた。残留物をHO(40mL)で希釈し、1N NaOHを添加してアルカリ性をpH=9にした。混合物をEtOAc(40mL*2)で抽出した。合併した有機相を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過してろ液を減圧濃縮させ、実施例28h(430mg、収率100%)を得て、さらに精製せずに、次のステップに用いた。LCMS [M+1]=392.0
ステップ6:実施例28i
実施例28h(430mg、1.1mmol)のMeOH(3mL)溶液に1N NaOH(10mL)を添加した。混合物を100℃で一晩撹拌した。反応混合物をEtOAc(30mL*2)で抽出した。合併した有機相を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過してろ液を減圧濃縮させた。残留物をカラムクロマトグラフィー法により精製し(シリカゲル、石油エーテル/EtOAc=2/1)、黄色固体の実施例28i(210mg、収率54%)を得た。LCMS [M+1]=350.0
ステップ7:実施例28j
実施例28i(85mg、0.24mmol)の濃HCl/HO(2mL/4mL)での懸濁液を0℃に冷却し、次に、NaNO(21mg、0.31mmol)のHO(0.3mL)溶液で処理した。混合物を0℃で0.5h撹拌した。得た混合物を0℃でシアノアセチルカルバミン酸エチル(41mg、0.26mmol)のピリジン/HO(2mL/6mL)溶液に添加した。懸濁液を0℃で0.5h撹拌した。反応混合物をEtOAc(20mL*2)で抽出した。合併した有機相を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過してろ液を減圧濃縮させ、黄色固体の実施例28j(85mg、収率68%)を得て、次のステップに用いた。
ステップ8:実施例28
実施例28j(92mg、0.18mmol)のHOAc(1mL)溶液にNaOAc(73mg、0.89mmol)を添加した。混合物を120℃で0.5h撹拌し、次に濃縮させた。残留物を分取型HPLCにより精製し(Ultimate XB-C18を通し、50*250mm、10μm、移動相:A(HO)/B(MeCN)、比率範囲:A/B(80%/20%)~A/B(52%/48%)10min及び~A/B(32%/68%)35min、ピークRt:23.6min(58% B)、V=80mL/min、波長214nm)、黄色固体の実施例28(28mg、収率29%)を得た。
LCMS [M+1]=471.0/473.0。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 13.27 (s, 1H), 7.78 (s, 1H), 3.15-3.10 (m, 1H), 1.20 (d, J=6.8 Hz, 6H)。
【0142】
実施例29:化合物の実施例29を合成するための共通の手順
【化62】
ステップ1:実施例29b
実施例29a(100mg、0.31mmol)のHO(5mL)での懸濁液を濃HCl(2.5mL)で処理した。反応混合物を0℃に冷却し、次に、反応混合物を撹拌しながらNaNO(27mg、0.39mmol)のHO(1mL)溶液で処理した。反応混合物を0℃で30min撹拌し、溶液とした。磁力撹拌棒を装備した個別のフラスコにN-シアノアセチルウレタン(53mg、0.34mmol)、HO(8mL)、及びピリジン(2.5mL)を添加した。反応混合物を0℃に冷却し、第1反応からの溶液を第2反応混合物に注入した。橙色沈殿物を形成し、懸濁液を0℃で30min撹拌した。反応混合物をEtOAc(30mL*2)で抽出し、合併した有機相を塩水(20mL)で洗浄し、濃縮させて茶色固体の粗産物の実施例29b(145mg、収率96%)を得て、さらに精製せずに、次のステップに用いた。LCMS [M+1]=489.0
ステップ2:実施例29
実施例29b(145mg、0.30mmol)とNaOAc(122mg、1.48mmol)の、AcOH(5mL)での懸濁液を120℃に加熱し、2h撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、減圧濃縮させ、分取型HPLCにより精製し(Ultimate XB-C18を通し、50*250mm、10μm、移動相:A(HO)/B(MeCN)、比率範囲:A/B(80%/20%)~A/B(52%/48%)10min及び~A/B(32%/68%)35min、ピークRt:23.6min(58% B)、V=80mL/min、波長214nm)、白色固体の所望の産物の実施例29(15.1mg、収率12%、HNMRによれば、D=91.0%)を得た。LCMS [M+1]=443.0。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 13.26 (s, 1H), 12.18 (s, 1H), 6.88 (s, 1H), 3.06 (s, 1H)。
【0143】
実施例30:化合物の実施例30を合成するための共通の手順
【化63】
ステップ1:実施例30b
実施例30a(2.1g、10mmol)のMeOH(25mL)での混合物にNaOMe(810mg、15mmol)を0℃でで緩やかに添加した。反応混合物を室温で1.5h撹拌した。水(50mL)を添加し、混合物をEtOAc(100mL*2)で抽出した。合併した有機相を塩水で洗浄し(50mL)、分離して、NaSOで乾燥させてろ過した。溶媒を減圧除去し、白色固体の所望の産物の実施例30b(2.18g、収率98%)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 8.21 (s, 2H), 4.01 (s, 3H)。
ステップ2:実施例30c
0℃の実施例30b(2.18g、9.8mmol)の1,4-ジオキサン/EtOH(15mL/30mL)溶液にSnCl.2HO(5.5g、24.5mmol)の濃HCl(2mL)溶液を緩やかに添加した。16hかけて混合物を撹拌しながら0℃から室温にした。反応をさらに0℃に冷却し、慎重にNaHCO水溶液で中和して、ろ過した。固体をMeOHで洗浄し、ろ液をEtOAc(50mL*3)で抽出した。合併した有機相をNaSOで乾燥させ、ろ過して濃縮させ、カラムクロマトグラフィー法により精製し(シリカゲル、石油エーテル/EtOAc=88/12)、微黄色固体の所望の産物の実施例30c(1.7g、収率90%)。LCMS [M+1]=192.0
ステップ3:実施例30d
実施例30c(1.0g、5.21mmol)のDO(10mL)溶液にDCl(20mL、DO中35%)を添加した。反応混合物を100℃で30h撹拌した。混合物を減圧濃縮させ、茶色固体の所望の粗産物の実施例30d(1.0g、収率100%、HNMRによれば、D>98%)を得て、そのまま次のステップに用いた。LCMS [M+1]= 180.0
H NMR (400 MHz, MeOD) δ 3.91 (s, 3H)。
ステップ4:実施例30f
室温の実施例30d(609mg、3.38mmol)の無水DMSO(9mL)溶液を実施例30e(700mg、3.55mmol)、無水炭酸カリウム(1.2g、8.46mmol)、及びヨウ化銅(I)(130mg、0.68mmol)で処理した。窒素ガスの雰囲気下、反応混合物を90℃に加熱して16h保温した。次に、反応混合物を室温に冷却し、水(50mL)に注入した。1N塩酸水溶液で溶液をpH=8にした。水層をEtOAc(50mL*3)で抽出し、次に、合併した有機物を塩水(100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過して真空下濃縮させた。得た残留物をカラムクロマトグラフィー法により精製し(シリカゲル、石油エーテル中の14% EtOAc)、茶色油状物の所望の産物の実施例30f(566mg、収率49%)を得た。LCMS [M+1]=340.1
ステップ5:実施例30g
氷酢酸(15mL)、酢酸ナトリウム(478mg、5.83mmol)、及び実施例30f(566mg、1.66mmol)の混合物を100℃に加熱して16h保温した。反応混合物を室温に冷却し、次に濃縮させた。残留物を水(50mL)で希釈し、1N 水酸化ナトリウム水溶液を添加してアルカリ性をpH=9にした。この懸濁液をEtOAc(50mL*3)で抽出した。有機層を合併し、NaSOで乾燥させ、ろ過して真空下濃縮させ、灰色固体の所望の産物の実施例30g(582mg、収率96%)を得た。LCMS [M+1]=364.1
ステップ6:実施例30h
実施例30g(582mg、1.60mmol)をメタノール(30mL)で希釈し、1N水酸化ナトリウム水溶液(30mL)で処理した。反応混合物を100℃に加熱して16h保温した。反応混合物を室温に冷却し、真空下濃縮させた。残留物を水(50mL)で希釈し、EtOAc(50mL*2)で抽出した。有機層を1 N塩酸水溶液と塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過して濃縮させた。残留物をカラムクロマトグラフィー法により精製し(シリカゲル、石油エーテル/EtOAc=70/30)、所望の産物の実施例30h(240mg、収率47%)、及び(シリカゲル、石油エーテル/EtOAc=64/36)、実施例29a(100mg、収率20%)を得て、両者はすべて灰色固体であった。LCMS [M+1]=322.0
実施例30h:H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 12.10 (s, 1H), 7.25 (d, J=1.2 Hz, 1H), 5.59 (s, 2H), 2.98 (s, 1H)。実施例29a:H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 12.05 (s, 1H), 6.77 (s, 1H), 5.60 (s, 2H), 3.00 (s, 1H)。
ステップ7:実施例30i
実施例30h(120mg、037mmol)のHO(5mL)での懸濁液を濃HCl(2.5mL)で処理した。反応混合物を0℃に冷却し、次に、NaNO(33mg、0.47mmol)のHO(1mL)溶液で処理した。反応混合物を0℃で30min撹拌し、溶液とした。磁力撹拌棒を装備した個別のフラスコにN-シアノアセチルウレタン(64mg、0.41mmol)、HO(8mL)、及びピリジン(2.5mL)を添加した。反応混合物を0℃に冷却し、第1反応からの溶液を第2反応混合物に注入した。橙色沈殿物を形成し、懸濁液を0℃で30min撹拌した。反応混合物をEtOAc(30mL*2)で抽出し、合併した有機層を塩水(10mL)で洗浄し、濃縮させて茶色固体の粗産物の実施例30i(149mg、収率82%)を得て、さらに精製せずに、次のステップに用いた。LCMS [M+1]=489.0
ステップ8:実施例30
実施例30i(149mg、0.30mmol)とNaOAc(125mg、1.52mmol)の、AcOH(5mL)での懸濁液を120℃に加熱し、2h撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、減圧濃縮させ、分取型HPLCにより精製し(Ultimate XB-C18を通し、50*250mm、10μm、移動相:A(HO)/B(MeCN)、比率範囲:A/B(80%/20%)~A/B(52%/48%)10min及び~A/B(32%/68%)35min、ピークRt:23.6min(58% B)、V=80mL/min、波長214nm)、白色固体の所望の産物の実施例30(28.6mg、収率21%、HNMRによれば、D=90%)を得た。LCMS [M+1]=443.0。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 13.26 (s, 1H), 12.22 (s, 1H), 7.43 (s, 1H), 3.01 (s, 1H)。
【0144】
実施例31:化合物の実施例31を合成するための共通の手順
【化64】
ステップ1:実施例31b
実施例31a(50g、238.1mmol)のMeOH(600mL)での混合物にNaOMe(19.3g、357.1mmol)を0℃で緩やかに添加した。反応混合物を室温で1.5h撹拌した。水(500mL)を添加し、混合物をEtOAc(500mL*3)で抽出した。合併した有機相を塩水で洗浄し(500mL)、分離して、NaSOで乾燥させてろ過した。ろ液を減圧濃縮させ、浅黄色固体の所望の産物の実施例31b(50g、収率95%)を得た。H NMR (400 MHz,CDCl) δ 8.21 (s,2H),4.01 (s,3H)。
ステップ2:実施例31c
0℃の実施例31b(50g、225.2mmol)の1,4-ジオキサン/EtOH(250mL/500mL)溶液にSnCl.2HO(152.7g、675.7mmol)の濃HCl(50mL)溶液を緩やかに添加した。16hかけて混合物を撹拌しながら0℃から室温にした。反応をさらに0℃に冷却し、慎重にNaHCO水溶液で中和して、ろ過した。ろ過ケーキをMeOH(20mL)で洗浄し、ろ液をEtOAc(1 L*3)で抽出した。合併した有機相をNaSOで乾燥させ、ろ過して濃縮させ、粗産物を得て、カラムクロマトグラフィー法により精製し(シリカゲル、石油エーテル/EtOAc=10/1)、微黄色固体の所望の産物の実施例31c(38g、収率88%)を得た。
LCMS [M+1]=192.0
ステップ3:実施例31d
実施例31c(5.0g、26.0mmol)のDO(40mL)溶液にDCl(80mL、DO中35%)を添加した。反応混合物を100℃で30h撹拌した。混合物を減圧濃縮させ、ピンク固体の所望の粗産物の実施例31d(5.0g、収率99%、D>=99%)を得て、そのまま次のステップに用いた。LCMS [M+1]= 194.0
H NMR (400 MHz, MeOD) δ 3.91 (s, 3H)。
ステップ4:実施例31e
実施例31d(5.0g、25.8mmol)のドライDCM(120mL)溶液にBBr(19.4g、77.3mmol)を0℃で緩やかに添加した。添加後、16hかけて反応を撹拌しながら0℃から室温にした。反応を0℃に冷却し、発泡しなくなるまでMeOHを1滴ずつ添加することによりクエンチングした。混合物を濃縮させ、DCM/MeOH(v/v=15/1、80mL)でミーリングし、室温で30min撹拌し、次にろ過して固体をDCMで洗浄した。固体を収集して乾燥させ、赤レンガ色の固体の所望の産物の実施例31e(4.2g、収率91%)を得た。LCMS [M+1]= 180.0
ステップ5:実施例31g
室温の実施例31e(400mg、2.22mmol)の無水DMSO(6mL)溶液を実施例31f(541mg、2.67mmol)、無水炭酸カリウム(920mg、6.67mmol)、及びヨウ化銅(I)(85mg、0.44mmol)で処理した。窒素ガスの雰囲気下、反応混合物を90℃に加熱して16h保温した。次に、反応混合物を室温に冷却し、水(50mL)に注入した。1N塩酸水溶液で溶液をpH=8にした。水層をEtOAc(50mL*3)で抽出し、次に、合併した有機物を塩水(100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過して真空下濃縮させた。残留物をカラムクロマトグラフィー法により精製し(シリカゲル、石油エーテル中の36% EtOAc)、茶色油状物の所望の産物の実施例31g(440mg、収率57%)を得た。LCMS [M+1]=346.0
ステップ6:実施例31h
氷酢酸(10mL)、酢酸ナトリウム(365mg、4.45mmol)、及び実施例31g(440mg、1.27mmol)の混合物を100℃に加熱して16h保温した。反応混合物を室温に冷却し、次に濃縮させた。残留物を水(50mL)で希釈し、1N 水酸化ナトリウム水溶液を添加してアルカリ性をpH=9にした。この懸濁液をEtOAc(50mL*3)で抽出した。有機層を合併し、NaSOで乾燥させ、ろ過して真空下濃縮させ、茶色油状物の所望の産物の実施例31h(450mg、95.7%)を得た。LCMS [M+1]=370.0
ステップ7:実施例31i
実施例31h(450mg、1.22mmol)をメタノール(30mL)で希釈し、1N水酸化ナトリウム水溶液(30mL)で処理した。反応混合物を100℃に加熱して16h保温した。反応混合物を室温に冷却し、真空下濃縮させた。残留物を水(50mL)で希釈し、EtOAc(50mL*3)で抽出した。有機層を1 N塩酸水溶液と塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過して濃縮させた。残留物をカラムクロマトグラフィー法により精製し(シリカゲル、石油エーテル/EtOAc=70/30)、黄色固体の所望の産物の実施例31i(110mg、収率28%)を得た。LCMS [M+1]=328.0
H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 11.98 (s, 1H), 5.59 (s, 2H), 3.01-2.79 (m, 2H), 2.39-2.30 (m, 1H), 1.73-1.64 (m, 1H), 1.33-1.25 (m, 1H), 1.24 (d, J=6.8 Hz, 3H)。
ステップ8:実施例31j
実施例31i(95mg、0.29mmol)のHO(5mL)での懸濁液を濃HCl(2.5mL)で処理した。反応混合物を0℃に冷却し、次に、NaNO(25.2mg、0.36mmol)のHO(1mL)溶液で処理した。反応混合物を0℃で30min撹拌し、溶液とした。磁力撹拌棒を装備した個別のフラスコにN-シアノアセチルウレタン(50mg、0.32mmol)、HO(8mL)、及びピリジン(2.5mL)を添加した。反応混合物を0℃に冷却し、第1反応からの溶液を第2反応混合物に注入した。橙色沈殿物を形成し、懸濁液を0℃で30min撹拌した。反応混合物をEtOAc(50mL*2)で抽出し、合併した有機層を塩水(10mL)で洗浄し、濃縮させて橙色固体の粗産物の実施例31j(143mg、収率100%)を得て、さらに精製せずに、次のステップに用いた。LCMS [M+1]=495.0
ステップ9:実施例31
実施例31j(143mg、0.29mmol)とNaOAc(83mg、1.01mmol)の、AcOH(5mL)での懸濁液を120℃に加熱し、2h撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、減圧濃縮させ、分取型HPLCにより精製し(Ultimate XB-C18を通し、50*250mm、10μm、移動相:A(HO)/B(MeCN)、比率範囲:A/B(80%/20%)~A/B(52%/48%)10min及び~A/B(32%/68%)35min、ピークRt:23.6min(58% B)、V=80mL/min、波長214nm)、白色固体の所望の産物の実施例31(24.2mg、収率19%、HNMRによれば、D=93%)を得た。LCMS [M+1]=449.0。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 13.27 (s, 1H), 12.11 (s, 1H), 3.11-3.01 (m, 1H), 2.96-2.88 (m, 1H), 2.43-2.33 (m, 1H), 1.76-1.71 (m、 1H), 1.27 (d, J=7.2 Hz, 3H), 1.21-1.17 (m, 1H)。
【0145】
実施例32:化合物の実施例32を合成するための共通の手順
【化65】
ステップ1:実施例32b
実施例32a(60mg、0.18mmol)のHO(2mL)での懸濁液を濃HCl(1mL)で処理した。反応混合物を0℃に冷却し、次に、反応混合物を撹拌しながらNaNO(16mg、0.23mmol)のHO(1mL)溶液で処理した。反応混合物を0℃で30min撹拌し、溶液とした。磁力撹拌棒を装備した個別のフラスコにN-シアノアセチルウレタン(31mg、0.20mmol)、HO(4mL)、及びピリジン(1mL)を添加した。反応混合物を0℃に冷却し、第1反応からの溶液を第2反応混合物に注入した。橙色沈殿物を形成し、懸濁液を0℃で30min撹拌した。反応混合物をEtOAc(30mL*2)で抽出し、合併した有機相を塩水(20mL)で洗浄し、濃縮させて橙色固体の粗産物の実施例32b(90.5mg、粗品)を得て、さらに精製せずに、次のステップに用いた。LCMS [M+1]=495.0
ステップ2:実施例32
実施例32b(90.5mg、0.18mmol)とNaOAc(52.5mg、0.64mmol)の、AcOH(5mL)での懸濁液を120℃に加熱し、1h撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、減圧濃縮させ、分取型HPLCにより精製し(Ultimate XB-C18を通し、50*250mm、10μm、移動相:A(HO)/B(MeCN)、比率範囲:A/B(80%/20%)~A/B(52%/48%)10min及び~A/B(32%/68%)35min、ピークRt:23.6min(58% B)、V=80mL/min、波長214nm)、白色固体の所望の産物の実施例32(18.1mg、収率22%、HNMRによれば、D=90%)を得た。LCMS [M+1]=449.0。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 12.12 (s, 1H), 7.43 (s, 1H), 3.52-3.46 (m, 1H), 2.90-2.81 (m, 1H), 2.76-2.68 (m, 1H), 2.43-2.33 (m、 1H), 1.79-1.71 (m, 1H), 1.37 (d, J=7.2 Hz, 3H)。
【0146】
実施例34:化合物の実施例034を合成するための共通の手順
【化66】
ステップ1:実施例34b
POCl(40mL)中の実施例34a(6.0g、0.048mol)を100℃に加熱して3h保温した。混合物を濃縮させ、残留物をカラムクロマトグラフィー法により精製し(シリカゲル、石油エーテル/EtOAc=1/0-5/1)、黄色固体の実施例34b(7.1g、収率91%)を得た。LCMS [M+1]=163.0
ステップ2:実施例34d
室温で、実施例34b(6.8g、0.042mol)の水(100mL)溶液をイソ酪酸(11.0g、0.13mol)で処理し、次に、硝酸銀(5.0g、0.029mol)で処理した。反応混合物を55℃に加熱し、濃縮硫酸(27.2g、0.28mol)の水(100mL)溶液を一括して添加し、次に、過硫酸アンモニウム(51.7g、0.23mol)の水(100mL)溶液を添加した。反応混合物を70℃に加熱して30min保温し、次に、室温に冷却し、2h撹拌した。反応混合物をEtOAc(100mL*2)で抽出し、合併した有機相を水、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過した。ろ液を真空下濃縮させ、残留物をカラムクロマトグラフィー法により精製し(シリカゲル、石油エーテル/EtOAc=10/1-5/1)、黄色油状物の実施例34d(6.5g、収率76%)を得た。LCMS [M+1]=205.0/207.0
ステップ3:実施例34f
窒素ガス下、室温の実施例34d(431mg、2.1mmol)の無水ジメチルスルホキシド(7mL)溶液を実施例34e(315mg、1.75mmol)、無水炭酸カリウム(483mg、3.5mmol)、及びヨウ化銅(I)(35mg、0.18mmol)で処理した。反応混合物を90℃に加熱して24h保温し、次に、室温に冷却し、水(50mL)に注入し、EtOAc(50mL*2)で抽出した。合併した有機層を塩水(40mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過した。ろ液を真空下濃縮させ、残留物をカラムクロマトグラフィー法により精製し(シリカゲル、石油エーテル/EtOAc=100/0-5/1)、黄色固体の実施例34f(160mg、収率22%)を得た。LCMS [M+1]=348.0/350.0
ステップ4:実施例34g
実施例34f(160mg、0.46mmol)のHOAc(10mL)溶液にNaOAc(132mg、1.61mmol)を添加した。混合物を100℃で一晩撹拌し、次に濃縮させた。残留物をHO(40mL)で希釈し、1N NaOHを添加してアルカリ性をpH=9にした。混合物をEtOAc(40mL*2)で抽出した。合併した有機相を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過してろ液を減圧濃縮させ、実施例34g(50mg、粗品収率29%)を得て、さらに精製せずに、次のステップに用いた。LCMS [M+1]=372.0
ステップ5:実施例34h
実施例34g(40mg、0.11mmol)のMeOH(1mL)溶液に1N NaOH(3mL)を添加した。混合物を100℃で一晩撹拌した。反応混合物をEtOAc(30mL*2)で抽出した。合併した有機相を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過してろ液を減圧濃縮させ、黄色固体の実施例34h(50mg、粗品)を得た。LCMS [M+1]=330.0
ステップ6:実施例34i
実施例34h(50mg、0.15mmol)の濃HCl/HO(1mL/2mL)での懸濁液を0℃に冷却し、次に、NaNO(13mg、0.19mmol)のHO(0.5mL)溶液で処理した。混合物を0℃で0.5h撹拌した。0℃で、得た混合物をシアノアセチルカルバミン酸エチル(26mg、0.17mmol)のピリジン/HO(1mL/2mL)溶液に添加した。懸濁液を0℃で0.5h撹拌した。反応混合物をEtOAc(20mL*2)で抽出した。合併した有機相を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過してろ液を減圧濃縮させ、黄色固体の実施例34i(32mg、粗品収率43%)を得て、精製せずに、次のステップに用いた。
ステップ7:実施例34
実施例34i(32mg、0.064mmol)のHOAc(0.3mL)溶液にNaOAc(26mg、0.32mmol)を添加した。混合物を120℃で0.5h撹拌し、次に濃縮させた。残留物を分取型HPLCにより精製し(Ultimate XB-C18を通し、50*250mm、10μm、移動相:A(HO)/B(MeCN)、比率範囲:A/B(80%/20%)~A/B(52%/48%)10min及び~A/B(32%/68%)35min、ピークRt:23.6min(58% B)、V=80mL/min、波長214nm)、黄色固体の実施例34(3mg、収率10%)を得た。LCMS [M+1]=452.0
H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 2.33 (s, 3H), 2.31 (d, J=3.0 Hz, 1H), 1.30 (d, J=6.8 Hz, 6H)。
【0147】
実施例35:化合物の実施例35を合成するための共通の手順
【化67】
ステップ1:実施例35b
実施例35a(157mg、0.5mmol)のDO(1mL)溶液にDCl(2mL、DO中の35%)及びMeOD(5mL)を添加した。反応混合物を100℃で16h撹拌した。混合物を減圧濃縮させ、黄色固体の所望の産物の実施例35b(158mg、粗品)を得た。LCMS [M+1]= 314.0。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 12.02 (s, 1H), 6.39 (s, 2H), 2.96 (t, J=7.6 Hz, 2H), 2.77 (t, J=7.6 Hz, 2H), 2.12 (p, J=7.4 Hz, 2H)。
ステップ2:実施例35c
実施例35b(158mg、0.5mmol)のHO(5mL)での懸濁液を濃HCl(2.5mL)で処理した。反応混合物を0℃に冷却し、次に、反応混合物を撹拌しながらNaNO(43.7mg、0.63mmol)のHO(1mL)溶液で処理した。反応混合物を0℃で30min撹拌し、溶液とした。磁力撹拌棒を装備した個別のフラスコにN-シアノアセチルウレタン(86.4mg、0.55mmol)、HO(8mL)、及びピリジン(2.5mL)を添加した。反応混合物を0℃に冷却し、第1反応からの溶液を第2反応混合物に注入した。橙色沈殿物を形成し、懸濁液を0℃で30min撹拌した。反応混合物をEtOAc(50mL*2)で抽出し、合併した有機相を塩水(30mL)で洗浄し、濃縮させて茶色固体の粗産物の実施例35c(240mg、収率99%)を得て、さらに精製せずに、次のステップに用いた。LCMS [M+1]=481.0
ステップ3:実施例35
実施例35c(240mg、0.50mmol)とNaOAc(143mg、1.75mmol)の、AcOH(5mL)での懸濁液を120℃に加熱し、2h撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、減圧濃縮させ、分取型HPLCにより精製し(Ultimate XB-C18を通し、50*250mm、10μm、移動相:A(HO)/B(MeCN)、比率範囲:A/B(80%/20%)~A/B(52%/48%)10min及び~A/B(32%/68%)35min、ピークRt:23.6min(58% B)、V=80mL/min、波長214nm)、白色固体の所望の産物の実施例35(38.0mg、収率18%、HNMRによれば、D=96%)を得た。LCMS [M+1]=435.0。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 13.26 (s, 1H), 12.12 (s, 1H), 3.01 (t, J=7.6 Hz, 2H), 2.79 (t, J=7.6 Hz, 2H), 2.15 (p, J=7.6 Hz, 2H)。
【0148】
実施例38:化合物の実施例38を合成するための共通の手順
【化68】
ステップ1:実施例38b
実施例38a(313mg、0.91mmol、実施例15f)とNaOAc(261mg、3.18mmol)のAcOH(8mL)溶液を100℃に加熱して16h撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、減圧濃縮させた。残留物をHO(20mL)に溶解し、飽和NaHCO(30mL)でアルカリ性をpH=8にし、次に、EtOAc(20mL*2)で抽出した。水層を6N HClで酸性化し、EtOAc(20mL)で抽出した。合併した有機層を濃縮させ、粗産物の実施例38b(320mg、粗品)を得て、さらに精製せずに、次のステップに用いた。
ステップ2:実施例38c
実施例38b(320mg、0.87mmol)のMeOH(20mL)溶液に1N NaOH(20mL)を添加し、次に、120℃に加熱して16h撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、減圧濃縮させた。残留物をHO(20mL)に溶解し、EtOAc(20mL*2)で抽出した。有機層を濃縮させ、カラムクロマトグラフィー法により精製し(シリカゲル、石油エーテル/EtOAc=5/1-1/1)、黄色固体の産物の実施例38c(137mg、収率48%)を得た。LCMS [M+1]=325.9
ステップ3:実施例38d
実施例38c(135 mg)をキラルSFCによりさらに分離し、白色固体の実施例38d(ピーク1:40.9mg、収率40%)、及び白色固体の実施例38e(ピーク2:92.1mg、収率70%)を得た。(絶対構造は未知であり、これらはランダムに分配した。)
キラルSFC条件:
【表11】
ステップ4:実施例38f
実施例38d(40.9mg、0.13mmol)のHO(3mL)溶液を濃HCl(1.5mL)で処理した。反応混合物を0℃に冷却し、次に、反応混合物を撹拌しながらNaNO(11mg、0.16mmol)のHO(1mL)溶液で処理し、次に、HO(1mL)でリンスした。反応混合物を0℃で30min撹拌し、溶液Aとした。磁力撹拌棒を装備した個別のフラスコにN-シアノアセチルウレタン(21.5mg、0.14mmol)、HO(5mL)、及びピリジン(1.5mL)を添加した。反応混合物を0℃に冷却し、溶液Aを第2反応混合物に注入した。橙色沈殿物を形成し、懸濁液を0℃で30min撹拌した。反応混合物をEtOAc(20mL*3)で抽出し、合併した有機層を塩水(20mL)で洗浄し、濃縮させて橙色固体の粗産物の実施例38f(53mg、粗品)を得て、さらに精製せずに、次のステップに用いた。LCMS [M+1]=492.9。
ステップ5:実施例38
実施例38f(53mg、0.11mmol)とNaOAc(44mg、0.54mmol)の、AcOH(3mL)での懸濁液を120℃に加熱し、1.5h撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、減圧濃縮させ、分取型HPLCにより精製し(Ultimate XB-C18を通し、50*250mm、10μm、移動相:A(HO)/B(MeCN)、比率範囲:A/B(80%/20%)~A/B(52%/48%)10min及び~A/B(32%/68%)35min、ピークRt:23.6min(58% B)、V=80mL/min、波長214nm)、白色固体の実施例38(19.7mg、収率40%)を得た。LCMS [M+1]=446.9。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 13.26 (s, 1H), 12.09 (s, 1H), 7.76 (s, 2H),3.06-2.97 (m, 1H), 2.95-2.86 (m、 1H), 2.40-2.34 (m、 1H), 1.76-1.66 (m, 1H), 1.24 (d, J=6.8 Hz, 3H)。
【0149】
実施例41:化合物の実施例41を合成するための共通の手順
【化69】
ステップ1:実施例41b
実施例41a(200g、2.04mol)、ピロリジン(217g、3.06mol)、及びTsOH.HO(39g、204mmol)の、PhMe(1.5 L)での混合物をDean-Stark装置により130℃で16h還流した。溶液の色が無色から黒色になった。反応混合物を室温に冷却し、濃縮させて黒色油状物の粗産物の実施例41b(330g、粗品)を得て、さらに精製せずに、次のステップに用いた。
ステップ2:実施例41d
氷浴により、0℃で、実施例41c(45g、300mmol)のDCM(1 L)での橙色溶液に実施例41b(90.6g、600mmol)を緩やかに添加した。添加後、反応混合物を0℃で15min撹拌した。反応の色が茶色になった。0℃で1N HCl(100mL)を緩やかに添加し、得た混合物をEtOAc(200mL*3)で抽出した。有機層を水、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧濃縮させた。残留物をカラムクロマトグラフィー法により精製し(シリカゲル、石油エーテル/EtOAc=1/0-10/1)、黄色固体の産物の実施例41d(34.3g、収率57%)を得た。LCMS [M+1]=202.9。
ステップ3:実施例41f
室温、N下、実施例41d(39.2g、193.1mmol)、実施例41e(29g、148.5mmol)、及びKCO(41g、297mmol)の、DMSO(400mL)での懸濁液にCuI(14g、74.3mmol)を添加した。反応混合物を90℃に加熱し、N下16h撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、氷-水(300mL)に注入し、EtOAc(300mL)で希釈してろ過した。ろ過ケーキをEtOAc/HO(V/V=1/1、500mL*3)で洗浄した。有機物を分離し、水層をEtOAc(500mL*2)で抽出した。合併した有機層を塩水(500mL*2)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過して濃縮させた。残留物をカラムクロマトグラフィー法により精製し(シリカゲル、石油エーテル/EtOAc=10/1-3/1)、茶色固体の産物の実施例41f(50.5g、収率90%)を得た。LCMS [M+1]=345.9。
ステップ4:実施例41g
実施例41f(50.5g、146.8mmol)とNaOAc(60g、734mmol)のAcOH(500mL)溶液を100℃に加熱して16h撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、減圧濃縮させた。残留物をHO(100mL)に溶解し、飽和NaHCO(300mL)でアルカリ性をpH=8にし、EtOAc(200mL*2)で抽出した。水層を6N HClで酸性化し、EtOAc(200mL)で抽出した。合併した有機層を濃縮させ、粗産物の実施例41g(51g、粗品)を得て、さらに精製せずに、次のステップに用いた。
ステップ5:実施例41h
実施例41g(51g、135.9mmol)のMeOH(250mL)溶液に1N NaOH(250mL)を添加し、次に、反応混合物を120℃に加熱し、16h撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、減圧濃縮させた。残留物をHO(200mL)に溶解し、EtOAc(200mL*2)で抽出した。有機層を濃縮させ、カラムクロマトグラフィー法により精製し(石油エーテル/EtOAc=5/1-1/1)、黄色固体の実施例41h(8.9g、収率21%)を得た。LCMS [M+1]=325.9
ステップ6:実施例41i
実施例41h(8.9g)をキラルSFCによりさらに分離し、白色固体の実施例41i(ピーク1:3.57g、収率40%)、及び白色固体の実施例41j(ピーク2:3.65g、収率41%)を得た。(絶対構造は未知であり、これらはランダムに分配した。)
キラルSFC条件:
【表12】
ステップ7:実施例41k
実施例41j(3.65g、11.3mmol)のHO(140mL)溶液を濃HCl(70mL)で処理した。反応混合物を0℃に冷却し、次に、NaNO(1.1g、14.7mmol)のHO(10mL)溶液で処理し、次に、HO(10mL)でリンスした。反応混合物を0℃で30min撹拌し、溶液Aとした。磁力撹拌棒を装備した個別のフラスコにN-シアノアセチルウレタン(2g、12.4mmol)、HO(220mL)、及びピリジン(70mL)を添加した。反応混合物を0℃に冷却し、溶液Aを第2反応混合物に注入した。橙色沈殿物を形成し、懸濁液を0℃で30min撹拌した。反応混合物をEtOAc(200mL*3)で抽出し、合併した有機層を塩水(200mL)で洗浄し、濃縮させて橙色固体の粗産物の実施例41k(5.5g、粗品)を得て、さらに精製せずに、次のステップに用いた。LCMS [M+1]=492.9。
ステップ8:実施例41
実施例41k(5.5g、11.2mmol)とNaOAc(4.6g、56mmol)の、AcOH(50mL)での懸濁液を120℃に加熱し、1.5h撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、減圧濃縮させ、カラムクロマトグラフィー法により精製し(シリカゲル、石油エーテル/EtOAc=1/0-0/1、次に、EtOAc/MeOH=1/0-10/1、0.1% TEA)、白色固体の実施例41(1.27g、二段収率50%)を得た。LCMS [M+1]=446.9。H NMR (400 MHz、 DMSO-d) δ 13.26 (s, 1H), 12.09 (s, 1H), 7.77 (s, 2H), 3.06-2.99 (m, 1H), 2.94-2.85 (m, 1H), 2.42-2.32 (m, 1H), 1.76-1.67 (m, 1H), 1.24 (d, J=7.2 Hz, 3H)。
【0150】
実施例42:化合物の実施例42を合成するための共通の手順
【化70】
ステップ1:実施例42b
実施例42a(332.6mg、1.0mmol)のDMSO(5mL)溶液にTMSN(130mg、1.21mmol)を添加した。反応を60℃に加熱し、16h撹拌した。反応を水で希釈し、EtOAc(50mL*3)で抽出した。有機層を水、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧濃縮させた。残留物をカラムクロマトグラフィー法により精製し(シリカゲル、石油エーテル/EtOAc=10/1-4/1)、黄色固体の産物の実施例42b(200mg、収率59%)を得た。
LCMS [M+1]=340.9。
ステップ2:実施例42c
実施例42b(200mg、0.59mmol)のHO(10mL)溶液を濃HCl(5mL)で処理した。反応混合物を0℃に冷却し、次に、NaNO(52mg、0.75mmol)のHO(1mL)溶液で処理し、次に、HO(5mL)でリンスした。反応混合物を0℃で30min撹拌し、溶液Aとした。磁力撹拌棒を装備した個別のフラスコにN-シアノアセチルウレタン(102mg、0.65mmol)、HO(15mL)、及びピリジン(5mL)を添加した。反応混合物を0℃に冷却し、溶液Aを第2反応混合物に注入した。橙色沈殿物を形成し、懸濁液を0℃で30min撹拌した。反応混合物をEtOAc(20mL*3)で抽出し、合併した有機層を塩水(20mL)で洗浄し、濃縮させて橙色固体の粗産物の実施例42c(327mg、粗品)を得て、さらに精製せずに、次のステップに用いた。LCMS [M+1]=507.9
ステップ3:実施例42
実施例42c(327mg、0.65mmol)とNaOAc(265mg、3.3mmol)の、AcOH(5mL)での懸濁液を120℃に加熱し、1.5h撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、減圧濃縮させ、分取型HPLCにより精製し(Ultimate XB-C18を通し、50*250mm、10μm、移動相:A(HO)/B(MeCN)、比率範囲:A/B(80%/20%)~A/B(52%/48%)10min及び~A/B(32%/68%)35min、ピークRt:23.6min(58% B)、V=80mL/min、波長214nm)、白色固体の実施例42(124mg、収率40%)を得た。LCMS [M+1]=459.9
H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 13.31 (s, 1H), 7.89 (s, 2H), 7.88 (s, 1H), 3.60-3.53 (m, 1H), 1.46 (d, J=6.8 Hz, 6H)。
【0151】
実施例43:化合物の実施例43を合成するための共通の手順
【化71】
ステップ1:実施例43c
実施例43a(29.5g、165.7mmol)、実施例43b(38g、198.9mmol)、CuI(15.7g、82.8mmol)、及びKCO(45.7g、331.4mmol)のDMSO溶液を3回N置換し、N、90℃下、16h撹拌した。反応を水で希釈し、EtOAc(500mL*3)で抽出した。合併した有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧濃縮させた。残留物をカラムクロマトグラフィー法により精製し(シリカゲル、石油エーテル/EtOAc=5/1)、茶色固体の産物の実施例43c(35g、収率63%)を得た。LCMS [M+1]=332.0
ステップ2:実施例43d
実施例43c(332mg、1mmol)、Zn(CN)(117mg、1mmol)、Pd(dba)(92mg、0.1mmol)、dppf(55mg、0.1mmol)、及びZn(16mg、0.25mmol)のDMA(5mL)溶液をマイクロ波で反応させ、N、120℃下、1h撹拌した。反応を水で洗浄し、EtOAc(30mL*3)で抽出した。合併した有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮させて黄色固体の産物の実施例43d(300mg、収率93%)を得た。LCMS [M+1]=323.0
ステップ3:実施例43f
実施例043d(200mg、0.62mmol)の4N HCl(9mL)溶液にNaNO(54mg、0.78mmol)を0℃で添加し、30min撹拌した。また、実施例43e(106mg、0.68mmol)のピリジン/HO(3mL/9mL)溶液を0℃に冷却し、実施例043d溶液を緩やかに添加した。混合物を0℃で30min撹拌した。反応を水で洗浄し、EtOAc(30mL*3)で抽出した。合併した有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮させて黄色固体の産物の実施例43f(250mg、収率82%)を得た。
ステップ4:実施例43
実施例43f(250mg、0.5mmol)とNaOAc(205mg、2.5mmol)のHOAc(5mL)溶液を120℃で1h撹拌した。混合物を濃縮させ、分取型HPLCにより精製し(Ultimate XB-C18を通し、50*250mm、10μm、移動相:A(HO)/B(MeCN)、比率範囲:A/B(80%/20%)~A/B(52%/48%)10min及び~A/B(32%/68%)35min、ピークRt:23.6min(58% B)、V=80mL/min、波長214nm)、黄色固体の実施例43(41mg、収率18%)を得た。LCMS [M+1]=444.1
H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 13.28 (s, 1H), 8.06 (s, 1H), 7.84 (s, 2H), 3.24-3.17 (m, 1H), 1.33 (d, J=7.6 Hz, 6H)。
【0152】
実施例44:化合物の実施例044を合成するための共通の手順
【化72】
ステップ1:実施例44b
実施例44a(1g、3.02mmol)の濃HCl/HO(10mL/20mL)での懸濁液を0℃に冷却し、次に、NaNO(270mg、3.8mmol)のHO(2mL)溶液で処理した。混合物を0℃で0.5h撹拌した。0℃で、得た混合物をシアノアセチルカルバミン酸エチル(600mg、3.8mmol)のピリジン/HO(10mL/35mL)溶液に添加した。懸濁液を0℃で0.5h撹拌した。反応混合物をEtOAc(20mL*2)で抽出した。合併した有機相を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過してろ液を減圧濃縮させ、黄色油状物の実施例044b(1.5g粗品)を得て、次のステップに用いた。
ステップ2:実施例44
実施例44b(粗品、3.02mmol)のHOAc(20mL)溶液にNaOAc(1.24g、15mmol)を添加した。混合物を120℃で1.5h撹拌し、濃縮させた。残留物を分取型HPLCにより精製し(Ultimate XB-C18を通し、50*250mm、10μm、移動相:A(HO)/B(MeCN)、比率範囲:A/B(80%/20%)~A/B(52%/48%)10min及び~A/B(32%/68%)35min、ピークRt:23.6min(58% B)、V=80mL/min、波長214nm)、黄色固体の実施例44(15mg、収率10%)を得た。LCMS [M+1]=453.0
H NMR (400 MHz, CDCl) δ 8.99 (s、 1H), 7.65 (s, 2H), 7.27 (s, 1H), 3.29-3.26 (m, 1H), 1.37 (d, J=6.8 Hz, 6H)。
【0153】
実施例47:化合物の実施例047を合成するための共通の手順
【化73】
ステップ1:実施例47b
実施例47a(332mg、1mmol)とMeONa(60mg、1.1mmol)のMeOH(10mL)溶液を80℃で16h撹拌した。反応を濃縮させ、カラムクロマトグラフィー法により精製し(シリカゲル、石油エーテル/EtOAc=5/1)、白色固体の産物の実施例47b(100mg、収率30%)を得た。LCMS [M+1]=328.1
ステップ2:実施例047d
実施例47b(100mg、0.3mmol)の4N HCl(6mL)溶液にNaNO(26mg、0.38mmol)を0℃で添加し、30min撹拌した。また、実施例047c(51mg、0.33mmol)のピリジン/HO(2mL/6mL)溶液を0℃に冷却し、実施例47b溶液を緩やかに添加した。混合物を0℃で30min撹拌した。反応を水で洗浄し、EtOAc(100mL*3)で抽出した。合併した有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮させて黄色固体の産物の実施例47d(100mg、収率67%)を得た。
ステップ3:実施例47
実施例47d(100mg、0.2mmol)とNaOAc(49mg、0.6mmol)のHOAc(2mL)溶液を120℃で1h撹拌した。混合物を濃縮させ、分取型HPLCにより精製し(Ultimate XB-C18を通し、50*250mm、10μm、移動相:A(HO)/B(MeCN)、比率範囲:A/B(80%/20%)~A/B(52%/48%)10min及び~A/B(32%/68%)35min、ピークRt:23.6min(58% B)、V=80mL/min、波長214nm)、黄色固体の実施例47(19mg、収率21%)を得た。LCMS [M+1]=449.0
H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 13.25 (s, 1H), 7.77 (s, 2H), 7.55 (s, 1H), 3.95 (s, 3H), 3.10-3.03 (m, 1H), 1.23 (d, J=6.8 Hz, 6H)。
【0154】
実施例48:化合物の実施例48を合成するための共通の手順
【化74】
ステップ1:実施例48b
実施例48a(1.5g、10mmol)のNMP(5mL)での混合物にテトラヒドロフラン(50mL)、及びFe(acac)(353mg、1.0mmol)を添加した。溶液を0℃に冷却し、0℃で、i-PrMgCl(10mL、2N)を緩やかに添加した。溶液を0℃で2h撹拌し、次に、EtOAc(50mL*3)で抽出し、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過した。ろ液を濃縮させ、残留物をカラムクロマトグラフィー法により精製し(シリカゲル、石油エーテル/EtOAc=1/0-20/1)、黄色油状物の実施例48b(400mg、収率25%)を得た。LCMS [M+1]=156.9
ステップ2:実施例48d
室温、N下、実施例48b(400mg、2.56mmol)、実施例48c(456mg、2.56mmol)、及びKCO(706mg、5.12mmol)の、DMSO(20mL)での懸濁液にCuI(243mg、1.28mmol)を添加した。反応混合物を90℃に加熱し、N下16h撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、氷-水(100mL)に注入し、EtOAc(100mL)で希釈してろ過した。ろ過ケーキをEtOAc/HO(V/V=1/1、200mL*3)で洗浄した。水層をEtOAc(100mL*2)で抽出した。合併した有機層を塩水(100mL*2)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過した。ろ液を濃縮させ、残留物をカラムクロマトグラフィー法により精製し(石油エーテル/EtOAc=10/1-5/1)、黄色固体の産物の実施例48d(600mg、収率79%)を得た。LCMS [M+1]=298.9
ステップ3:実施例48e
実施例48d(600mg、2mmol)のHO(30mL)溶液を濃HCl(20mL)で処理した。反応混合物を0℃に冷却し、次に、NaNO(200mg、2.5mmol)のHO(1mL)溶液で処理し、次に、HO(1mL)でリンスした。反応混合物を0℃で30min撹拌し、溶液Aとした。磁力撹拌棒を装備した個別のフラスコにN-シアノアセチルウレタン(350mg、2.2mmol)、HO(50mL)、及びピリジン(20mL)を添加した。反応混合物を0℃に冷却し、溶液Aを第2反応混合物に注入した。橙色沈殿物を形成し、懸濁液を0℃で30min撹拌した。反応混合物をEtOAc(100mL*3)で抽出し、合併した有機層を塩水(100mL)で洗浄し、濃縮させて橙色固体の粗産物の実施例48e(960mg、粗品)を得て、さらに精製せずに、次のステップに用いた。LCMS [M+1]=465.9
ステップ4:実施例48
実施例48e(960mg、2mmol)とNaOAc(1.6g、20mmol)の、AcOH(20mL)での懸濁液を120℃に加熱し、1.5h撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、減圧濃縮させ、分取型HPLCにより精製し(Ultimate XB-C18を通し、50*250mm、10μm、移動相:A(H2O)/B(MeCN)、比率範囲:A/B(80%/20%)~A/B(52%/48%)10min及び~A/B(32%/68%)35min、ピークRt:23.6min(58% B)、V=80mL/min、波長214nm)、白色固体の実施例48(152mg、収率18%)を得た。LCMS [M+1]=418.9。H NMR (400 MHz、 DMSO-d) δ 13.27 (s, 1H), 8.66 (s, 1H), 7.79 (s, 2H), 7.35 (s, 1H), 3.08-3.01 (m, 1H), 1.26 (d, J=6.8 Hz, 6H)。
【0155】
実施例50:化合物の実施例50を合成するための共通の手順
【化75】
ステップ1:実施例50b
実施例50a(50.0g、257.7mmol)のDMSO(300mL)溶液にLiCl(16.4g、386.6mmol)、及びHO(2.3g、128.9mmol)を添加した。反応混合物を窒素ガスの雰囲気下、160℃で16h撹拌した。反応を室温に冷却し、直接蒸留し(条件:大気圧;油浴:150℃;内部温度:100℃)、無色液体の所望の粗産物の実施例50b(34g、粗品)を得た。
ステップ2:実施例50c
実施例50b(34g、278.7mmol)をEtOH(200mL)とHO(100mL)に溶解し、NaOH(22.3g、557.4mmol)を添加した。混合物を70℃で16h撹拌した。EtOHを減圧除去し、残留物を6N HClでpH=3-4に酸性化し、DCM/MeOH(v/v=20/1、200mL*3)で抽出した。合併した有機相をNaSOで乾燥させ、ろ過して濃縮させ、濃茶色液体の所望の産物の実施例50c(18g、収率69%)を得た。
ステップ3:実施例50e
室温の実施例50d(28.5g、191.5mmol)の水(180mL)溶液、反応混合物を実施例50c(18g、191.5mmol)で処理し、次に、硝酸銀(16.3g、95.7mmol)で処理した。反応混合物を50℃に加熱した。硫酸(濃、56.3g、574.5mmol)の水(180mL)溶液を一括して添加し、次に、過硫酸アンモニウム(131.0g、574.5mmol)の水(180mL)溶液を1滴ずつ添加した。反応混合物を60℃に加熱して3h保温した。このとき、反応混合物を0℃に冷却し、固体NaHCOでアルカリ化して反応をpH=8にした。反応混合物を水(300mL)で希釈し、EtOAc(300mL*3)で抽出した。合併した有機物を水(300mL*2)と塩水(400mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、ろ過してろ液を真空下濃縮させた。残留物をカラムクロマトグラフィー法により精製し(シリカゲル、石油エーテル、次に、石油エーテル/EtOAc=20/1)、微黄色油状物の所望の産物の実施例50e(20g、収率53%)を得た。LCMS [M+1]=197.1
ステップ4:実施例50g
実施例50f(20.0g、130.7mmol)のAcOH(600mL)溶液にSOCl(35.3g、261.4mmol)を添加し、窒素ガスの雰囲気下、混合物を70℃で16h撹拌した。真空下、過剰なAcOHを除去し、次に、0℃で撹拌しながら水を緩やかに添加した。ろ過して沈殿物を収集した。固体を真空下で乾燥させ、混合溶液(300mL、石油エーテル/EtOAc=20/1)で処理し、30min撹拌し、ろ過して黄色固体の所望の純粋な産物の実施例50g(19.5g、収率80%)を得た。
LCMS [M+1]=188.0
ステップ5:実施例50h
実施例50g(19.5g、104.3mmol)のAcOH(400mL)溶液に亜鉛粉(40.7g、625.6mmol)を室温で添加した。混合物を室温で16h撹拌した。反応混合物をMeOHで希釈してろ過した。ろ液をMeOHで洗浄し、大部分のAcOHを濃縮させた。残留物を氷/水に注入し、大量の沈殿物を生成し、10min撹拌してろ過した。固体を収集し、MeOHにてミーリングし、ろ過して乾燥させ、白色固体の所望の産物の実施例50h(13.0g、収率79%)を得た。LCMS [M+1]=158.0
ステップ6:実施例50i
室温の実施例50h(16.0g、101.5mmol)の無水DMSO(300mL)溶液を実施例50e(20.0g、101.5mmol)、無水炭酸カリウム(28.0g、203.0mmol)、及びヨウ化銅(I)(3.9g、20.3mmol)で処理した。窒素ガスの雰囲気下、反応混合物を90℃に加熱して16h保温した。次に、反応混合物を室温に冷却し、水(200mL)に注入した。塩酸(1 N)で溶液をpH=8にした。水層をEtOAc(500mL*3)で抽出した。次に、合併した有機物を塩水(500mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、ろ過してろ液を真空下濃縮させた。残留物をカラムクロマトグラフィー法により精製し(シリカゲル、石油エーテル中の27% EtOAc)、黒色固体の所望の産物の実施例50i(26.5g、収率82%)を得た。LCMS [M+1]=318.0
ステップ7:実施例50j
氷酢酸(400mL)、酢酸ナトリウム(24.0g、291.7mmol)、及び実施例50i(26.5g、83.3mmol)の混合物を100℃に加熱して16h保温した。反応混合物を室温に冷却し、次に濃縮させた。残留物を水(50mL)で希釈し、NaOH(1 N)溶液でpH=9にアルカリ化した。この懸濁液をEtOAc(500mL*3)で抽出した。有機層を合併し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、ろ過してろ液を真空下濃縮させ、黒色油状物の粗産物の実施例50j(22.6g、収率80%)を得て、そのまま次のステップに用いた。LCMS [M+1]=342.0
ステップ8:実施例50k
実施例50j(22.6g、66.3mmol)をメタノール(200mL)で希釈し、NaOH(1N、400mL)で処理した。反応混合物を100℃に加熱して16h保温した。反応混合物を室温に冷却し、真空下濃縮させた。残留物を水(300mL)で希釈し、EtOAc(500mL*2)で抽出した。EtOAc層を水と塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、ろ過してろ液を真空下濃縮させた。残留物をカラムクロマトグラフィー法により精製し(シリカゲル、石油エーテル/EtOAc=4/1)、茶色固体の所望の産物の実施例50k(7.0g、35.4%)を得た。LCMS [M+1]=300.0
ステップ9:実施例50l
実施例50k(7.0g、23.3mmol)のDO(40mL)とMeOD(92mL)溶液にDCl(184mL、DO中20%)を添加した。反応混合物を80℃で40h撹拌した。混合物を減圧濃縮させ、ピンク固体の所望の粗産物の実施例50l(7.0g、粗品)を得て、そのまま次のステップに用いた。LCMS [M+1]+=302.0
ステップ10:実施例50m
実施例50l(7.0g、23.2mmol)のHO(280mL)での懸濁液をHCl(濃、140mL)で処理した。反応混合物を0℃に冷却し、次に、NaNO(2.0g、29.2mmol)のHO(10mL)溶液で処理し、次に、HO(10mL)でリンスした。反応混合物を0℃で30min撹拌し、溶液とした。磁力撹拌棒を装備した個別のフラスコにN-シアノアセチルウレタン(4.0g、25.5mmol)、HO(450mL)、及びピリジン(140mL)を添加した。反応混合物を0℃に冷却し、第1反応からの溶液を第2反応混合物に注入した。橙色沈殿物を形成し、懸濁液を0℃で30min撹拌した。反応混合物をEtOAc(300mL*3)で抽出し、合併した有機層を塩水(300mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過して濃縮させて橙色固体の粗産物の実施例50m(11.02g、粗品)を得て、さらに精製せずに、次のステップに用いた。LCMS [M+1]=469.0
ステップ11:実施例50
実施例50m(11.02g、23.5mmol)とNaOAc(5.8g、70.5mmol)の、AcOH(600mL)での懸濁液を110℃に加熱し、3.5h撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、減圧濃縮させた。残留物を氷/水に注入し、30min撹拌した。固体を水とMeCNで洗浄し、次に収集し、次に、MeCN(50mL)にて30minミーリングしてろ過し、次に、DCM/MeOH(v/v=10/1、80mL)の混合溶液をさらに30minミーリングした。産物をろ過して収集し、乾燥させて橙色固体の実施例50(5.0g、収率51%、HNMRによれば、D=約99%)を得た。LCMS [M+1]+=423.0。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 13.13 (s, 1H), 12.11 (s, 1H), 7.35 (s, 1H), 2.98 (s, 1H), 2.21 (s, 3H)。
【0156】
実施例51:化合物の実施例51を合成するための共通の手順
【化76】
ステップ1:実施例51b
実施例51a(140g、3.89mol)とTsCl(665g、3.5mol)のTHF(1.4L)溶液に20% NaOH(水溶液)(1.4L)を20℃で添加し、混合物を室温で3h撹拌した。反応をEtOAc(1 L*3)で抽出した。合併した有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮させて無色油状物の産物の実施例51b(538g、収率81%)を得た。LCMS [M+1]=190.0
ステップ2:実施例51d
実施例51b(538g、2.85mol)、実施例51c(296.4g、1.9mol)、及びKCO(522g、3.78mol)のACN(3L)溶液を70℃で16h撹拌した。反応をろ過して濃縮させ、残留物をカラムクロマトグラフィー法により精製し(シリカゲル、石油エーテル/EtOAc=20/1)、黄色油状物の産物の実施例51d(150g、収率46%)(注:非常に弱いUVスポットが好ましく、強いUVスポットの場合は正確ではない)を得た。LCMS [M+1]=174.1。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 4.14 (m, 2H), 2.52-2.41 (m, 2H), 2.34-2.24 (m, 1H), 2.08-2.00 (m, 1H), 1.95-1.81 (m, 2H), 1.23 (t, J=7.2 Hz, 3H)。
ステップ3:実施例51e
実施例51d(150g、867mmol)の6N HCl(300mL)溶液を還流しながら16h撹拌した。反応を水(500mL)で希釈し、DCM(300mL*3)で抽出した。合併した有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下濃縮させた。残留物を蒸留により精製し、無色油状物の産物の実施例51e(62g、71%)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 2.27-2.12 (m, 2H), 2.07-1.99 (m, 2H), 1.97-1.88 (m, 1H), 1.77-1.67 (m, 1H), 1.48-1.36 (m, 1H)。
ステップ4:実施例51f
実施例51d(62g、613.9mmol)、ピロリジン(65g、921mmol)、及びTsOH.HO(11.7g、61.4mmol)の、PhMe(300mL)での混合物をDean-Stark装置により130℃で16h還流した。溶液の色が無色から黒色になった。反応混合物を室温に冷却し、濃縮させて黒色油状物の粗産物の実施例51f(110g、収率100%)を得て、さらに精製せずに、次のステップに用いた。
ステップ5:実施例51h
氷浴により、0℃で、実施例51f(53g、350.6mmol)のDCM(1.5 L)橙色溶液に実施例51g(108g、701.3mmol)を緩やかに添加した。添加後、反応混合物を0℃で15min撹拌した。反応の色が茶色になった。0℃で3N HCl(200mL)を緩やかに添加し、次に、EtOAcを添加した。有機層を水、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧濃縮させた。残留物をカラムクロマトグラフィー法により精製し(シリカゲル、石油エーテル/EtOAc=1/0-30/1)、黄色固体の産物の実施例51h(20g、収率27%)を得た。LCMS [M+1]=205.9。
ステップ6:実施例51j
室温、N下、実施例51h(5g、24.3mmol)、実施例51i(4.3g、24.3mmol)、及びKCO(6.7g、48.6mmol)の、DMSO(120mL)での懸濁液にCuI(2.3g、12.2mmol)を添加した。反応混合物を90℃に加熱し、N下16h撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、氷-水(100mL)に注入し、次に、EtOAc(100mL)で希釈して、ろ過した。ろ過ケーキをEtOAc/HO(V/V=1/1、100mL*3)で洗浄した。水層をEtOAc(100mL*2)で抽出した。合併した有機層を塩水(100mL*2)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過して濃縮させ、カラムクロマトグラフィー法により精製し(シリカゲル、石油エーテル/EtOAc=10/1-5/1)、茶色固体の産物の実施例51j(4.6g、収率55%)を得た。LCMS [M+1]=347.9。
ステップ7:実施例51k
実施例51j(4.6g、13.3mmol)とNaOAc(5.4g、66.3mmol)のAcOH(80mL)溶液を100℃に加熱して16h撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、減圧濃縮させた。残留物をHO(100mL)に溶解し、飽和NaHCO(100mL)でアルカリ性をpH=8にし、EtOAc(100mL*2)で抽出した。水層を6N HClで酸性化し、EtOAc(100mL)で抽出した。合併した有機層を濃縮させ、粗産物の実施例51k(5g、粗品)を得て、さらに精製せずに、次のステップに用いた。
ステップ8:実施例51l
実施例51k(5g、13.5mmol)のMeOH(70mL)溶液に1N NaOH(70mL)を添加し、次に、反応混合物を120℃に加熱して16h撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、減圧濃縮させた。残留物をHO(100mL)に溶解し、EtOAc(100mL*2)で抽出した。有機層を濃縮させ、カラムクロマトグラフィー法により精製し(シリカゲル、石油エーテル/EtOAc=10/1-3/2)、黄色固体の産物の実施例51l(1.7g、収率39%)を得た。LCMS [M+1]=328.9
ステップ9:実施例51m
実施例51l(1.7 g)をキラルSFCによりさらに分離し、茶色固体の実施例51m(ピーク1:0.787g、収率46%)、及び茶色固体の実施例51n(ピーク2:0.922g、収率54%)を得た。(注:絶対構造は未知であり、作成した構造はランダムに分配した)
キラルSFC条件:
【表13】
ステップ10:実施例51o
実施例51m(98.7mg、0.3mmol)のHO(3mL)溶液を濃HCl(2mL)で処理した。反応混合物を0℃に冷却し、次に、NaNO(26mg、0.38mmol)のHO(1mL)溶液で処理し、次に、HO(5mL)でリンスした。反応混合物を0℃で30min撹拌し、溶液Aとした。磁力撹拌棒を装備した個別のフラスコにN-シアノアセチルウレタン(51.5mg、0.33mmol)、HO(5mL)、及びピリジン(2mL)を添加した。反応混合物を0℃に冷却し、溶液Aを第2反応混合物に注入した。橙色沈殿物を形成し、懸濁液を0℃で30min撹拌した。反応混合物をEtOAc(20mL*3)で抽出し、合併した有機層を塩水(20mL)で洗浄し、濃縮させて橙色固体の粗産物の実施例51k(153mg、粗品)を得て、さらに精製せずに、次のステップに用いた。LCMS [M+1]=495.9。
ステップ8:実施例51
実施例51O(153mg、0.31mmol)とNaOAc(126mg、1.55mmol)の、AcOH(5mL)での懸濁液を110℃に加熱し、2.5h撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、減圧濃縮させ、分取型HPLCにより精製し(Ultimate XB-C18を通し、50*250mm、10μm、移動相:A(HO)/B(MeCN)、比率範囲:A/B(80%/20%)~A/B(52%/48%)10min及び~A/B(32%/68%)35min、ピークRt:23.6min(58% B)、V=80mL/min、波長214nm)、白色固体の実施例51(32mg、二段収率23%)を得た。LCMS [M+1]=449.9。HNMR (400 MHz, DMSO-d) δ 12.09 (s, 1H), 7.76 (s, 2H), 3.26-3.23 (m, 1H), 3.08-2.97 (m, 1H), 2.95-2.85 (m, 1H), 2.40-2.34 (m, 1H), 1.76-1.67 (m, 1H)。
【0157】
実施例52:化合物の実施例52を合成するための共通の手順
【化77】
ステップ1:実施例52b
実施例52a/51h(98.7mg、0.3mmol)のHO(3mL)溶液を濃HCl(2mL)で処理した。反応混合物を0℃に冷却し、次に、NaNO(26mg、0.38mmol)のHO(1mL)溶液で処理し、次に、HO(2mL)でリンスした。反応混合物を0℃で30min撹拌し、溶液Aとした。磁力撹拌棒を装備した個別のフラスコにN-シアノアセチルウレタン(51.5mg、0.33mmol)、HO(5mL)、及びピリジン(2mL)を添加した。反応混合物を0℃に冷却し、溶液Aを第2反応混合物に注入した。橙色沈殿物を形成し、懸濁液を0℃で30min撹拌した。反応混合物をEtOAc(20mL*3)で処理し、合併した有機層を塩水(20mL)で洗浄し、濃縮させて橙色固体の粗産物の実施例52b(125mg、粗品)を得て、さらに精製せずに、次のステップに用いた。
LCMS [M+1]=495.9。
ステップ2:実施例52
実施例52b(125mg、0.25mmol)とNaOAc(103mg、1.25mmol)の、AcOH(5mL)での懸濁液を120℃に加熱し、1.5h撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、減圧濃縮させ、分取型HPLCにより精製し(Ultimate XB-C18を通し、50*250mm、10μm、移動相:A(HO)/B(MeCN)、比率範囲:A/B(80%/20%)~A/B(52%/48%)10min及び~A/B(32%/68%)35min、ピークRt:23.6min(58% B)、V=80mL/min、波長214nm)、黄色固体の実施例52(61mg、収率54%)を得た。LCMS [M+1]=449.9。
H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 12.07 (s, 1H), 7.76 (s, 2H), 3.27-3.23 (m, 1H), 3.07-3.00 (m, 1H), 2.94-2.85 (m, 1H), 2.41-2.32 (m, 1H), 1.71 (m, 1H)。
【0158】
実施例53:化合物の実施例53を合成するための共通の手順
【化78】
ステップ1:実施例53b
密閉管中の実施例53a(5g、15mmol)のCHNH/HO(20mL)での懸濁液を120℃に加熱して一晩放置した。反応混合物をEtOAc(60mL*2)で抽出した。合併した有機相を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過してろ液を減圧濃縮させた。残留物をカラムクロマトグラフィー法により精製し(シリカゲル、DCM/EtOAc=0-100%、含0.1% TEA)、茶色固体の粗産物の実施例53b(1g、収率20%)を得て、精製せずに、次のステップに用いた。LCMS [M+1]=327.0
ステップ2:実施例53b
実施例53a(1g、3.05mmol)の濃HCl/HO(5mL/10mL)での懸濁液を0℃に冷却し、次に、NaNO(265mg、3.84mmol)のHO(2mL)溶液で処理した。混合物を0℃で0.5h撹拌した。0℃で、得た混合物をシアノアセチルカルバミン酸エチル(600mg、3.84mmol)のピリジン/HO(10mL/20mL)溶液に添加した。得た懸濁液を0℃で0.5h撹拌した。反応混合物をEtOAc(40mL*2)で抽出した。合併した有機相を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過してろ液を減圧濃縮させ、黄色油状物の実施例53b(1.5g、粗品収率99%)を得て、次のステップに用いた。LCMS [M+1]=494.1/496.1
ステップ3:実施例53
実施例53b(1.5g、3.05mmol)のHOAc(20mL)溶液にNaOAc(1.24g、15mmol)を添加した。混合物を120℃で1.5h撹拌して濃縮させた。1/3の残留物を分取型HPLCにより精製し(Ultimate XB-C18を通し、50*250mm、10μm、移動相:A(HO)/B(MeCN)、比率範囲:A/B(80%/20%)~A/B(52%/48%)10min及び~A/B(32%/68%)35min、ピークRt:23.6min(58% B)、V=80mL/min、波長214nm)、黄色固体の実施例53(24.7mg、収率6%)を得た。LCMS [M+1]=448.0。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 13.26 (s, 1H), 7.74 (s, 2H), 7.20 (s, 1H), 6.48-6.32 (m, 1H), 2.95-2.87 (m, 1H), 2.80 (d, J=4.4 Hz, 3H), 1.20 (d, J=6.8 Hz, 6H)。
【0159】
実施例56:化合物の実施例56を合成するための共通の手順
【化79】
ステップ1:実施例56b
実施例56a(251.9mg、0.82 mmol、実施例57fから)のHO(7mL)溶液を濃HCl(5mL)で処理した。反応混合物を0℃に冷却し、次に、NaNO(71.6mg、1.04mmol)のHO(5mL)溶液で処理し、次に、HO(1mL)でリンスした。反応混合物を0℃で30min撹拌し、溶液Aとした。磁力撹拌棒を装備した個別のフラスコにN-シアノアセチルウレタン(141mg、0.91mmol)、HO(10mL)、及びピリジン(5mL)を添加した。反応混合物を0℃に冷却し、第1溶液を第2反応混合物に注入した。橙色沈殿物を形成し、懸濁液を0℃で30min撹拌した。反応混合物をEtOAc(30mL*3)で抽出し、合併した有機層を塩水(100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過して濃縮させて、橙色固体の粗産物の実施例56b(368mg、粗品)を得て、さらに精製せずに、次のステップに用いた。LCMS [M+1]=472.9。
ステップ2:実施例56
実施例56b(368mg、0.78mmol)とNaOAc(223mg、2.72mmol)の、AcOH(12mL)での懸濁液を110℃に加熱して1.5h撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、減圧濃縮させ、分取型HPLCにより精製し(Ultimate XB-C18を通し、50*250mm、10μm、移動相:A(HO)/B(MeCN)、比率範囲:A/B(80%/20%)~A/B(52%/48%)10min及び~A/B(32%/68%)35min、ピークRt:23.6min(58% B)、V=80mL/min、波長214nm)、黄色固体の所望の産物の実施例56(97mg、収率29%)を得た。LCMS [M+1]=426.9。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 13.10 (s, 1H), 11.98 (s, 1H), 7.55 (d, J=2.4 Hz, 1H), 7.42 (d, J=2.4 Hz, 1H), 3.27-3.24 (m, 1H), 3.06-2.98 (m, 1H), 2.94-2.86 (m, 1H), 2.41-2.32 (m, 1H), 1.75-1.67 (m, 1H), 1.24 (d, J=7.2 Hz, 3H)。
【0160】
実施例57:化合物の実施例57を合成するための共通の手順
【化80】
ステップ1:実施例57c
室温、N下、実施例57a(2.5g、12.26mmol)、実施例57b(1.9g、12.26mmol)、及びKCO(3.4g、24.52mmol)の、DMSO(100mL)での懸濁液にCuI(1.16g、6.13mmol)を添加した。反応混合物を90℃に加熱し、N下16h撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、氷-水(100mL)に注入してEtOAc(100mL)で希釈し、ろ過してろ過ケーキをEtOAc/HO(V/V=1/1、100mL*3)で洗浄した。水層をEtOAc(100mL*2)で抽出した。合併した有機層を塩水(100mL*2)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過して濃縮させ、粗産物を得て、カラムクロマトグラフィー法により精製し(シリカゲル、石油エーテル/EtOAc=10/1-3/1)、黄色固体の産物の実施例57c(1.2g、収率31%)を得た。LCMS [M+1]=324.9。
ステップ2:実施例57d
実施例57d(1.1g、3.4mmol)とNaOAc(1.4g、17mmol)のAcOH(20mL)溶液を100℃に加熱して16h撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、減圧濃縮させた。残留物をHO(100mL)に溶解し、飽和NaHCO(100mL)でアルカリ性をpH=8にし、EtOAc(100mL*2)で抽出した。水層を6N HClで酸性化し、EtOAc(100mL)で抽出した。合併した有機層を濃縮させ、粗産物の実施例57d(1.5g、粗品)を得て、さらに精製せずに、次のステップに用いた。
ステップ3:実施例57e
実施例57d(1.5g、4.4mmol)のMeOH(20mL)溶液に1N NaOH(40mL)を添加し、次に、反応混合物を100℃に加熱して16h撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、減圧濃縮させた。残留物をHO(100mL)に溶解し、EtOAc(100mL*2)で抽出した。有機層を濃縮させ、分取型TLCにより精製し(石油エーテル/EtOAc=1/2、Rf=0.5)、次に、カラムクロマトグラフィー法により精製し(シリカゲル、石油エーテル/EtOAc=5/1-1/1)、黄色固体の産物の実施例57e(500mg、収率39%)を得た。
LCMS [M+1]=305.9
ステップ4:実施例57g
実施例57e(500mg)をキラルSFCによりさらに分離し、白色固体の実施例57f(ピーク1:260mg、収率50%)、及び黄色固体の実施例57g(ピーク2:269.4mg、収率50%)を得た。
キラルSFC条件:
【表14】
ステップ5:実施例57h
実施例57g(269.4mg、0.883mmol)のHO(7mL)溶液を濃HCl(5mL)で処理した。反応混合物を0℃に冷却し、次に、反応混合物を撹拌しながらNaNO(80mg、1.11mmol)のHO(5mL)溶液で処理し、次に、HO(1mL)でリンスした。反応混合物を0℃で30min撹拌し、溶液Aとした。磁力撹拌棒を装備した個別のフラスコにN-シアノアセチルウレタン(152mg、0.97mmol)、HO(10mL)、及びピリジン(5mL)を添加した。反応混合物を0℃に冷却し、溶液Aを第2反応混合物に注入した。橙色沈殿物を形成し、懸濁液を0℃で30min撹拌した。反応混合物をEtOAc(50mL*3)で抽出し、合併した有機層を塩水(100mL)で洗浄し、濃縮させて橙色固体の粗産物の実施例57h(370mg、粗品)を得て、さらに精製せずに、次のステップに用いた。LCMS [M+1]=472.9。
ステップ6:実施例57
実施例57h(370mg、0.78mmol)とNaOAc(641mg、7.8mmol)の、AcOH(10mL)での懸濁液を110℃に加熱して1.5h撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、減圧濃縮させ、分取型HPLCにより精製し(Ultimate XB-C18を通し、50*250mm、10μm、移動相:A(HO)/B(MeCN)、比率範囲:A/B(80%/20%)~A/B(52%/48%)10min及び~A/B(32%/68%)35min、ピークRt:23.6min(58% B)、V=80mL/min、波長214nm)、黄色固体の粗品105mgを得て、DCM(3mL)にてミーリングすることでさらに精製し、白色固体の実施例57(68mg、収率20%)を得た。LCMS [M+1]=426.9。
H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 13.12 (s, 1H), 11.97 (s, 1H), 7.55-7.54 (m, 1H), 7.42-7.41 (m, 1H), 3.30-3.26 (m, 1H), 3.06-2.98 (m, 1H), 2.94 -2.86 (m, 1H), 2.41 - 2.32 (m, 1H), 2.21 (s, 3H), 1.75-1.68 (m, 1H), 1.24 (d, J=7.2 Hz, 3H)。
【0161】
実施例58:化合物の実施例58を合成するための共通の手順
【化81】
ステップ1:実施例58c
500mL丸底フラスコ(注:特大フラスコを使用)中の実施例58a/50e(5.54g、29.0mmol)のテトラヒドロフラン(116mL)溶液を実施例58b(5.81g、28.9mmol)で処理した。反応フラスコに冷水凝縮器を装備し、60℃に加熱した。次に、フラスコを油浴から上昇し、カリウムtert-ブトキシド(6.85g、58.0mmol)を添加した。混合物を60℃に加熱して45min保温した。反応混合物を室温に冷却し、分液ロートに移し、酢酸エチル(500mL)で希釈し、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層を分離し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、ろ過した。シリカゲルをろ液に添加して、溶媒を真空下濃縮させた。残留物をカラムクロマトグラフィー法により精製し(シリカゲル、石油エーテル中の27% EtOAc)、黄色固体の所望の産物の実施例58c(2.9g、収率52%)を得た。LCMS [M+1]+= 357.1。
ステップ2:実施例58d
実施例58c(6.98g、19.63mmol)、水(30mL)、濃塩酸(120mL)、及び氷酢酸(30mL)の混合物を120℃に加熱して24h保温した。反応混合物を室温に冷却し、混合物を水(250mL)に注入した。4N水酸化ナトリウム水溶液を添加してpHを中性(pH=7)にした。懸濁液を冷蔵庫に15min放置し、得た固体をろ過し、水と石油エーテルで洗浄した。固体を収集して熱い酢酸エチルに溶解した。カラムクロマトグラフィー法により、シリカゲルを用いて、ヘキサン中の40%酢酸エチル~0.5%氷酢酸を含有するヘキサン中の50%酢酸エチルで溶出することで、得た混合物を精製し、灰白色固体の所望の産物の実施例58d(4.65g、収率76%)を得た。LCMS [M+1]+= 314.1。
ステップ3:実施例58f
実施例58d(134mg、0.42mmol)の水(5.6mL)での懸濁液を濃塩酸(2.8mL)で処理した。反応混合物を0℃に冷却し、且次に、反応混合物を撹拌しながら硝酸ナトリウム(36.5mg、0.529mmol)の水(0.2mL)の溶液で処理し、次に、水(0.2mL)でリンスした。反応混合物を0℃で30min撹拌し、溶液とした。磁気撹拌棒を装備した個別のフラスコにN-シアノアセチルウレタン実施例58e(73mg、0.46mol)、水(9.4mL)、及びピリジン(2.8mL)を添加した。この反応混合物を0℃に冷却し、第1反応からの溶液を素早くろ過し、第2反応混合物に注入した。橙色沈殿物を形成し、懸濁液を0℃で30min撹拌した。固体をろ過して水でリンスし、次に、石油エーテルでリンスした。固体を真空オーブンにて80℃で一晩乾燥させ、橙色固体の所望の産物の実施例58f(156mg、76%)を得た。LCMS [M+1]+= 484.1。
ステップ8:実施例58
室温で、実施例58f(100mg、0.2mmol)の氷酢酸(5mL)での混合物を酢酸ナトリウム(82.8mg、1.01mmol)で処理した。反応混合物を120℃に加熱して1.5h保温した。このとき、反応混合物を0℃に冷却し、水(10mL)で希釈し、30min撹拌した。反応混合物を環境温度に冷却して減圧濃縮させ、分取型HPLCにより精製し(Xbridge C18、19 mm*250mmを通し、移動相:A(HO)/B(MeCN)、勾配溶出、15min)、白色固体の所望の産物の実施例58(30mg、収率34%)を得た。LCMS [M+1]+= 438.1。H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 13.25 (br. s., 1H), 12.60 (s, 1H), 7.65 (s, 2H), 7.34 (s, 1H), 4.29 (s, 2H), 2.91 - 3.08 (m, 1H)。
【0162】
実施例59:化合物の実施例59を合成するための共通の手順
【化82】
ステップ1:実施例59c
実施例59a(500mg、2mmol)のHO(12mL)での懸濁液をHCl(濃、6mL)で処理した。反応混合物を0℃に冷却し、次に、NaNO(100mg、2mmol)のHO(0.2mL)溶液を添加し、次に、HO(0.2mL)でリンスした。反応混合物を0℃で30min撹拌し、溶液Aとした。磁気撹拌棒を装備した個別のフラスコに実施例59b(300mg、2mmol)、HO(9.4mL)、及びピリジン(6mL)を添加した。反応混合物を0℃に冷却し、溶液Aを反応混合物に滴下した。橙色沈殿物を形成し、懸濁液を0℃で30min撹拌した。反応混合物をEtOAc(10mL*3)で抽出し、合併した有機層を塩水(10mL)で洗浄し、濃縮させて橙色固体の実施例59c(500mg、粗品)を得て、さらに精製せずに、次のステップに用いた。LC-MS [M+1]=498.1
ステップ2:実施例59
実施例59c(184mg、0.369mmol)とNaOAc(152mg、1.845mmol)の、AcOH(10mL)での懸濁液を120℃に加熱し、1.5h撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、減圧濃縮させた。残留物を分取型HPLCにより精製し(Xbridge C18、19 mm*250mmを通し、移動相:A(HO)/B(MeCN)、勾配溶出、15min)、白色固体の実施例59(46.8mg、収率28%)を得た。LC-MS [M+1]=452.1。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 11.58 (s, 1H), 10.90 (s, 1H), 7.57 (s, 2H), 7.18 (d, J=0.9 Hz, 1H), 3.32 - 3.23 (m, 1H), 2.60 (s, 3H), 1.31 (d, J=6.9 Hz, 6H)。
【0163】
実施例A:THR共活性化剤動員アッセイ
化合物がTHRβ又はTHRα受容体に結合すると、リガンド結合ドメインのらせん12の周囲のコンフォメーションが変化し、その結果、共活性化剤ペプチドへの親和性が高くなる。共活性化剤動員アッセイには、LanthaScreen(商標)TR-FRET TR共活性化剤キット(ThermoFisher)が使用される。TR-FRET共モジュレーター緩衝剤Cにおいて、分液器(Tecan D300e)を用いて、最終試験濃度の2Xで10-点1:5段階希釈した甲状腺ホルモンT3(最高用量500nM)及び9-点1:4段階希釈した試験化合物(最高用量6,250nM)を調製した。試験化合物にTHRβ-LBD(リガンド結合ドメイン)又はTHRα-LBDを最終濃度2.5nMで添加した後、フルオレセイン-共活性化剤ペプチドとテルビウムを結合した抗GST抗体との混合物を添加した。希釈した試験化合物を同じ体積の他の試薬(10μl:10μl)と混合した。室温で2時間インキュベートした後、Envisonプレートリーダー(PerkinElmer)を使用して520nmと495nmの波長でプレートを読み取った。520:495のTR-FRET比を算出し、試験化合物の用量反応曲線からEC50を決定するために使用した。表2は、上記で測定された化合物の活性を示す。活性が「A」でとマークされた化合物はEC50≦0.1μM、活性が「B」とマークされた化合物は、0.1μM~1μMのEC50を提供し、活性が「C」とマークされた化合物は、1μM~10μMのEC50を提供し、活性が「D」とマークされた化合物はEC50≧10μMである。また、同じ測定で行ったT3の選択性について、各化合物の選択性を正規化した。最大活性レベルは、500 nMT3に対する各化合物の最大活性の百分率として示された。
表2:化合物の体外結合活性
【表15】
【表16】
【0164】
実施例B:トランス脂肪AMLN食により誘導された高コレステロール血症マウスモデルにおけるコレステロール低下効果
C57BL/6cncマウスに脂肪40Kcal%、フルクトース20Kcal%、及びコレステロール2%を含有するAMLN食(研究用食、D09100301)を5週間持続して投与し、高コレステロール血症を誘導した。本願に開示された化合物のコレステロール低下効果を2つの別々の研究で試験した。第1研究では、経口・経管投与により、動物にMGL-3196及び実施例7を0.3、1、3mg/kgの用量で投与し、又はビヒクル(2%Klucel)のみ投与した。第2研究では、MGL-3196、実施例41、実施例30、及び実施例50を1、3mg/kg経口投与した。両研究とも甲状腺ホルモンT3(0.1mg/kg、腹膜内注射)を陽性対照とした。治療は2週間継続し、毎日、経口・経管投与した。1日目の投与前及び研究終了時に血液サンプルを再度採取し、血漿コレステロール(TC)、トリグリセリド(TG)及びLDL-cを検出した。また、ALT及びASTレベルを測定し、肝機能に対するMGL-3196及び実施例7の作用を監視した。研究終了時、肝臓組織を採取して肝臓TC及びTGレベルを測定した。血液、肝臓及び心臓において化合物濃度を定量化した。
実施例7、実施例41、実施例30、及び実施例50は、すべて肝臓TC、血漿TC、及びLDL-cを有意に低下させ、その効果は、同じ用量のMGL-3196に相当し、又はそれよりも良好であった(図1A図1F及び図2A図2D)。このうち、実施例41は、肝臓及び血漿コレステロールの低下において最も効果的であった(図2A及び図2B)。これらの化合物はまた、1mg/kg以上の用量では、血漿及び肝臓中のトリグリセリドレベルを低下させた(図1D及び図2D)。より重要なことに、実施例7はALT及びASTには作用がないが、MGL-3196は1mg/kgを超える用量ではALT及びASTを増加させた(図1E及び図1F)。これらの結果から、実施例7はMGL-3196の比べ物になれる肝臓コレステロール低下効果を有するが、肝臓機能に関してはMGL-3196よりも安全であることが示されている。実施例41は、コレステロール低下に関してはMGL-3196よりも効果的であり、実施例30と実施例50は、コレステロール低下に関しては同様の効果を有した。単一因子分散分析により有意性分析をモデルと比較したところ、*p<0.05、**p<0.01、***p<0.001、****p<0.0001であった。mpk:mg/kg。
【0165】
実施例C:高コレステロール食により誘導される高コレステロール血症マウスモデルにおけるコレステロール低下効果
化合物のPD作用をさらに確認するために、別の食により誘導されたNAFLDマウスモデルを用いた。治療開始前にC57BL/6cncマウスに1.5%コレステロールと0.5%コール酸を含有する食(研究用食、D12109C)を2週間投与した。本願に開示された化合物のコレステロール低下効果を2つの別々の研究で試験した。第1研究では、動物にMGL-3196と実施例7を0.3、1、3mg/kg投与し、又はビヒクル(2%Klucel)のみ投与した。第2研究では、MGL-3196、実施例41、実施例30、実施例50を0.3、1、3mg/kg経口投与した。第2研究では甲状腺ホルモンT3(0.1mg/kg、腹膜内注射)を陽性対照とした。治療は2週間継続し、毎日、経口・経管投与した。研究終了時に血液サンプルを採取し、血漿コレステロール及びLDL-cを検出した。研究終了時に肝臓組織を採取して肝コレステロールレベルを測定した。DIO1は肝臓におけるTHRβ標的遺伝子であり、そのmRNAレベルがTHRβ活性を反映している。したがって、肝臓組織におけるDIO1の発現をqPCRにより定量化し、これらの化合物の標的関与度を調べた。血液、肝臓及び心臓において化合物濃度を定量化した。
MGL-3196として、実施例7、実施例41、実施例30及び実施例50は、2週間の治療後、血漿TC及びLDL-cを低下させた(図3B図3C図4A及び図4B)。実施例7又はMGL-3196は肝臓TC及びTGを有意に低下させた(図3A及び図3D)。実施例7、実施例41、実施例30及び実施例50は、肝臓コレステロールの低下に関しては、MGL-3196の効果と同様であった。実施例7、実施例41、実施例30、実施例50は、類似した血液及び肝臓の分布を有するが、心臓では検出できなかった(図3E及び図4C)。肝臓におけるDIO1の発現は、MGL-3196、実施例7、実施例41、実施例30、及び実施例50による処理により用量依存的にアップレギュレートされた(図3F及び図4D)。これらの研究から、これらの化合物はTHRβを活性化させることによりTC及びLDL-cを低下させることが示されている。有意性分析をモデルと比較した。一因子分散分析によれば、*p<0.05、**p<0.01、***p<0.001、****p<0.0001であった。mpk:mg/kg
【0166】
実施例D:NASHマウスモデルにおける抗線維化及び脂肪減少の効果
C57BL/6cncマウスに60kacl%脂肪と0.1%メチルチオニン(コリン無添加)を含有する高脂肪食(研究用食、A06071302)を12週間持続して投与し、NASHモデルを誘導した。12週間の食誘導後、マウスには、TC、LDL-c、ALT及び線維化マーカーの血漿レベルが上昇した。異なる化合物と治療期間を用いて、この食により誘導されたNASHモデルについて2つの研究を実施した。第1研究では、マウスに経口・経管投与により、MGL-3196、実施例7又はビヒクルのみ(2%Klucel)を1日に1mg/kgで12週間投与した。第2研究では、経口・経管投与により、実施例7、実施例41、実施例30、又はビヒクルのみ(2%Klucel)をマウスに1日に1mg/kgで6週間持続して投与した。研究中、投与前に血清生化学的成分を測定した。実験終了時に肝臓を採取して肝臓TCとTGを測定した。肝臓を直径2mmのピースに切って固定し、スライスしシリウスレッドで染色し、線維化及び脂肪変性について採点した。
毎日1mg/kgの用量のMGL-3196又は実施例7を用いて12週間治療する第1NASH研究では、マウスは治療後6日目から血漿TCレベルを低下させた。TCレベルは、正常なレベルに戻るまで低下する傾向にあった(図5A)。一方、ビヒクルマウスは、プラットフォームに達するまでTCレベルを増加させ続けた。同様に、MGL-3196又は実施例7の治療によって、血漿LDL-cレベルは、正常な範囲まで低下した(図5B)。研究終了時に、食により肝臓TC及びTGの増加も誘導されたが、MGL-3196又は実施例7の治療は、肝臓TC及びTGを有意に低下させた(図5C及び図5D)。前記食は、ALTレベルの上昇や肝臓の増大などにより示されるように、肝臓機能を悪化させたが、治療により肝臓機能を低下させ、ALTレベルや肝臓重量を正常範囲にまで低下させた(図5E、及び図5F)。MGL-3196及び実施例7は、これらの活性に関しては同等であるが、組織病理学的に確認された線維症の改善に関しては、実施例7の方がより効果的であった。肝臓組織病理学的測定では、実施例7の線維化スコアは対照群及びMGL-3196治療群の線維化スコアよりもはるかに低く、このことから、実施例7が肝臓の線維化を効果的に緩和したことが示された(図5G)。一因分散分析により有意性分析をモデルと比較したところ、*p<0.05、**p<0.01、***p<0.001、****p<0.0001であった。mpk:mg/kg。
実施例41、実施例7、又は実施例を1日に1mg/kgで投与して6週間治療した第2NASH研究では、マウスの血漿TC及びLDL-cレベルが低下した(図6A及び図6B)。同様に、実施例41又は実施例7の治療は、肝臓TC及びTGを有意に低下させた(図6C及び図6D)。これらの治療はまた、年齢が一致した最初試験を受けたマウスに相当するまで、肝臓の重量を回復した(図6E)。これは、少なくとも部分的には、治療群の脂肪変性スコアの低下によって示されるように、化合物の肝臓脂肪減少能力に起因した(図6F)。
標的関与度を調べるために、研究終了時に肝臓におけるDIO1の発現を検出した。実施例41及び実施例7の処理は、DIO1の発現を著しく増加させ、これは、これらの化合物がTHRβを活性化させたことを示している(図6G)。これらのデータに基づいて、実施例41及び実施例7は、これらの活性に関して同等であり、いくつかの検査では、実施例30が実施例41及び実施例7と一致している傾向を示したが、統計的有意性を達成していないので、実施例30の効果は、実施例41及び実施例7より低かった。
【0167】
実施例E:甲状腺機能低下症ラットにおける心臓安全性評価
SDラットは甲状腺切除術を受け、10日間回復した。T3とT4を試験して甲状腺切除術を確認した。1つの研究では、MGL-3196、実施例7、実施例41又は実施例30を100mg/kg経口・経管投与した後、心拍数を1時間監視した。なお、マウスモデルでは、これらの化合物の用量はその治療用量(経口・経管投与1mg/kg)よりも100倍高かった。比較には、甲状腺ホルモンT3も0.1mg/kgで腹膜内注射した。別の研究では、甲状腺を切除したラットに37.5mg/kgのMGL-3196と実施例7又は0.1mg/kgのT3を腹膜内注射で投与した。6時間後、心臓組織を採取し、甲状腺ホルモン反応性とTHRα-標的遺伝子であるα-MHCの心臓における発現を定量化した。
甲状腺を切除したラットは0.1mg/kgの甲状腺に敏感で、腹膜内注射後の最初の30分では、甲状腺ホルモンT3により心拍数が30%増加した。一方、これらのラットは、MGL-3196、実施例7、実施例41、又は実施例30に敏感ではなかった。100mg/kgでは、実施例41と実施例30は、心拍数の変化を引き起こしておらず(測定では10%の変化は正常なノイズ)、MGL-3196及び実施例7(特に後者)は心拍数にわずかな影響を与えていた(図7A)。第2研究では、心臓におけるα-MHCの発現はT3に応答したが、MGL-3196及び実施例7の治療には全く影響されず(図7B)、このことから、MGL-3196及び実施例7は、心臓に発現する主要な受容体ホモ型であるTHRαを活性化させないことが明らかになった。
【0168】
実施例F:ヒト肝臓ミクロソームにおけるCYP阻害
ヒト肝臓ミクロソーム(HLM)を用いて試験化合物のCYP阻害を評価した。50μMから、試験化合物を1:3段階希釈し、7種類の異なる濃度を作成した。希釈した試験化合物をHLMとともにインキュベートした後、フェナセチン(10uM)、アモジアキン(2uM)、ジクロフェナク(5uM)、s-メフェントイン(30uM)、デキストロメトルファン(5uM)及びミダゾラム(2uM)からなる基質混合物を添加してCYP 1A2、2C8、2C9、2C19、2D6及び3A4に対する残存CYP活性を調べた。既知のCYP基質の単独代謝物のピーク面積をLC/MS/MSで検出することにより、CYP活性を測定した。試験化合物の最終濃度ごとにCYP阻害の百分率を計算し、この百分率でIC50をフィッティングすることにより、阻害潜在力を示す。
表3:CYPアイソザイム1A2、2C8、2C9、2C19、2D6及び3A4における試験化合物のIC50
【表17】
表3は、各試験化合物のCYP活性阻害のIC50を示した。これらの化合物は、最高濃度では、1A2、2C19、2D6及び3A4を阻害せず、IC50が50μM未満の場合は2C9をわずかに阻害した。これらのほとんどは2C8を強く阻害し、そのIC50は約4μMであり、興味深いことに、実施例7は2C8に対して阻害が小さく、そのIC50は約8μMであった。
【0169】
実施例G:マウスモデルにおける実施例7と他のNASH化合物との相乗作用
炎症、代謝症候群、又はNASHに対して開発された他の候補物も存在する。グルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)受容体アゴニストであるリラグルチド、ペルオキシソーム増殖剤活性化受容体-αと-δ(PPAR-α/δ)アゴニストであるelafibranor、赤血球系転写因子2関連転写因子2(NRF2)活性化因子であるバルドキソロンメチル(CDDO-Me)などがある。これらの候補物は、異なるタンパク質及び経路を標的とし、従って、脂肪変性、炎症及び線維化に関連する異なる作用機序を有する。NASHマウスモデルにおいて、実施例7と、リラグルチド、Elafibranor、CDDO-Meとの相乗作用の潜在力を検討した。
C57BL/6cncマウスに60kacl%脂肪と0.1%メチルチオニン(コリン無添加)を含有する高脂肪食(研究用食、A06071302)を12週間持続して投与し、NASHモデルを誘導した。12週間の食誘導後、マウスには、TC、LDL-c、ALT及び線維化マーカーの血漿レベルが上昇した。NASH動物に、リラグルチド(0.1mg/kg、皮下、毎日)、Elafibranor(10mg/kg、経口、毎日)、CDDO-Me(0.65mg/kg、IP、週2回)を単独で、又は実施例7とともに投与した。また、対照のために、実施例7単独群及びビヒクル群も設置した。他の候補物との相乗作用を示すために、0.3mg/kg(経口、毎日)である次善用量の実施例7を使用した。2週間処理した後、血清生化学的成分を測定し、肝臓を採取し、肝臓TC及びTGを測定した。肝臓を直径2mmのピースに切って固定し、スライスしシリウスレッドで染色し、線維化及び脂肪変性について採点した。
これらの動物の肝臓重量(図8A)、肝臓TC(図8B)、肝臓TG(図8C)、血漿TC(図8D)、LDL-c(図8E)、ALT(図8F)、線維症(図8G)、及び脂肪変性(図8H)を調べた。その独特の作用機序のために、リラグルチド、Elafibranor、CDDO-Meはこれらのパラメータの全部又は一部を低下させた。実施例7は、肝臓及び血漿脂質減少、肝臓の状態改善に関しては、他の候補物とは有意な相乗作用を有する。
【0170】
実施例H:医薬組成物
実施例H1:非経口組成物
注射投与に適した非経口医薬組成物を調製するために、本願に記載の化合物の水溶性塩100mgをDMSOに溶解した後、0.9%無菌塩水10mLと混合した。この混合物を、注射投与に適した用量単位に配合した。
実施例H2:経口組成物
経口送達用の医薬組成物を調製するために、本願に記載の化合物100mgとデンプン750mgとを混合した。混合物を、ハードゼラチンカプセルのような、経口投与に適した経口投与単位に配合した。
実施例H3:舌下(硬錠剤)組成物
硬錠剤のような経頬送達用の医薬組成物を調製するために、本願に記載の化合物100mgと粉末状糖420mgとの混合物を、淡コーンシロップ1.6mL、蒸留水2.4mL、及びペパーミント抽出物0.42mLと混合した。混合物を軽くブレンドし、金型に流し込んで、経頬投与に適した錠剤とした。
【0171】
本願に記載の実施例及び実施形態は、説明のためにのみ使用され、いくつかの実施形態では、様々な修正又は変更が、本開示の範囲及び添付の特許請求の範囲内に含まれるものとする。
図1A
図1B
図1C
図1D
図1E
図1F
図2A
図2B
図2C
図2D
図3A
図3B
図3C
図3D
図3E
図3F
図4A
図4B
図4C
図4D
図5A
図5B
図5C
図5D
図5E
図5F
図5G
図6A
図6B
図6C
図6D
図6E
図6F
図6G
図7A
図7B
図8A
図8B
図8C
図8D
図8E
図8F
図8G
図8H