(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-22
(45)【発行日】2022-12-01
(54)【発明の名称】ゲームプログラムおよびゲームシステム
(51)【国際特許分類】
A63F 13/86 20140101AFI20221124BHJP
A63F 13/833 20140101ALI20221124BHJP
A63F 13/53 20140101ALI20221124BHJP
A63F 13/54 20140101ALI20221124BHJP
H04N 21/431 20110101ALI20221124BHJP
【FI】
A63F13/86
A63F13/833
A63F13/53
A63F13/54
H04N21/431
(21)【出願番号】P 2021034516
(22)【出願日】2021-03-04
(62)【分割の表示】P 2019006072の分割
【原出願日】2019-01-17
【審査請求日】2021-05-28
(73)【特許権者】
【識別番号】000129149
【氏名又は名称】株式会社カプコン
(74)【代理人】
【識別番号】110001427
【氏名又は名称】弁理士法人前田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】石渡 大輔
(72)【発明者】
【氏名】中山 貴之
(72)【発明者】
【氏名】蘆田 貢
【審査官】岸 智史
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-097803(JP,A)
【文献】特開2014-233366(JP,A)
【文献】特開2010-075353(JP,A)
【文献】特開2018-089269(JP,A)
【文献】他のアプリをしながら動画が見られる Androidアプリ『ちょいまど動画』6月18日リリース!,@プレス [online],2015年06月18日,https://www.atpress.ne.jp/news/64299,[検索日:2022年6月15日]
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 9/24、13/00-13/98
H04N 21/431
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
記憶部と表示部とを備えるゲーム装置の上記記憶部に記憶され、
上記ゲーム装置を、
ゲームを実行させると共に実行中の上記ゲームのゲーム画像を動画形式で上記表示部に表示させるゲーム実行手段、
ゲームプレイ動画を上記表示部に表示するための動画データを含む
複数のゲーム視聴用データ
の中からユーザによって選択された一のゲーム視聴用データを、ネットワークを介して取得する取得手段、および
上記取得手段によって取得された上記ゲーム視聴用データに含まれる上記動画データに基づいて上記ゲームプレイ動画を上記表示部に表示させるゲーム視聴手段
として機能させるゲームプログラムであって、
上記ゲーム実行手段は、上記ゲームの実行中には、上記ゲーム画像を上記表示部の画面全体に表示させ、
上記ゲーム視聴手段は、上記ゲームの実行中には、上記ゲームプレイ動画を上記ゲーム画像の一部分の領域である視聴用領域に表示させ、
上記ゲーム視聴手段は、上記視聴用領域の表示位置を、上記ゲーム画像中のキャラクタの位置に応じて上記キャラクタと重ならない位置に変更
し、
上記ゲーム視聴手段は、上記ゲームの実行中に上記ゲームプレイ動画を上記視聴用領域に表示する際に、ユーザによる操作に応じて上記視聴用領域のサイズを変更する
ことを特徴とするゲームプログラム。
【請求項2】
請求項1において、
上記ゲーム視聴手段は、ユーザによる操作に応じて上記視聴用領域の表示位置を変更する
ことを特徴とするゲームプログラム。
【請求項3】
請求項1
または2に記載のゲームプログラムを記憶した記憶部と表示部とを備えるゲーム装置と、
ゲームプレイ動画を上記ゲーム装置の上記表示部に表示するための動画データを含むゲーム視聴用データを、ネットワークを介して上記ゲーム装置に配信するコンピュータと
を備えるゲームシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オンラインゲームを提供するためのゲームプログラムおよびゲームシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、インターネットなどの通信ネットワークを介して仮想空間内において自身のプレイヤキャラクタを動作させることによって実行される種々のオンラインゲームがある。また、この種のオンラインゲームを実行するゲームシステムの中には、ゲームに参加していないユーザによる他のユーザのゲームプレイ動画の視聴を可能にするものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1には、第1端末装置でプレイされたゲームプレイ動画の動画データを、サーバ装置を介して第2端末装置へ送信することで、ゲームに参加していないユーザによる他のユーザのゲームプレイ動画の視聴を可能にする技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来のゲームプログラムおよびゲームシステムでは、一のゲーム装置において、ゲームの実行とゲームプレイ動画の視聴とを同時に行うことができなかった。そのため、ユーザが、プロゲーマーなどの優れた操作技術を習得しようとする場合、プロゲーマーがプレイするゲームプレイ動画をゲーム装置以外の視聴設備(コンピュータ)で視聴する必要があった。また、プレイ中のゲーム画像と視聴中のゲームプレイ動画とを別々の装置に表示するため、プレイ中のゲーム画像と視聴中のゲームプレイ動画の表示位置が物理的に離れ、同時に視るのが困難であった。
【0006】
本発明の目的は、ゲーム装置においてゲームの実行とゲームプレイ動画の視聴とを同時に行うことができるゲームプログラムおよびゲームシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の発明は、記憶部と表示部とを備えるゲーム装置の上記記憶部に記憶され、上記ゲーム装置を、ゲームを実行させると共に実行中の上記ゲームのゲーム画像を動画形式で上記表示部に表示させるゲーム実行手段、ゲームプレイ動画を上記表示部に表示するための動画データを含むゲーム視聴用データを、ネットワークを介して取得する取得手段、および上記動画データに基づいて上記ゲームプレイ動画を上記表示部に表示させるゲーム視聴手段として機能させるゲームプログラムであって、上記ゲーム実行手段は、上記ゲームの実行中には、上記ゲーム画像を上記表示部の画面全体に表示させ、上記ゲーム視聴手段は、上記ゲームの実行中には、上記ゲームプレイ動画を上記ゲーム画像の一部分の領域である視聴用領域に表示させ、上記ゲーム視聴手段は、上記視聴用領域の表示位置を、上記ゲーム画像中のキャラクタの位置に応じて上記キャラクタと重ならない位置に変更することを特徴とするゲームプログラムである。
【0008】
また、第1の発明において、上記ゲーム視聴手段は、ユーザによる操作に応じて上記視聴用領域の表示位置を変更することができる。
【0009】
また、第1の発明において、上記ゲーム視聴手段は、ユーザによる操作に応じて上記視聴用領域のサイズを変更することができる。
【0010】
第2の発明は、上記第1の発明のゲームプログラムを記憶した記憶部と表示部とを備えるゲーム装置と、ゲームプレイ動画を上記ゲーム装置の上記表示部に表示するための動画データを含むゲーム視聴用データを、ネットワークを介して上記ゲーム装置に配信するコンピュータとを備えるゲームシステムである。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、ゲーム装置においてゲームの実行とゲームプレイ動画の視聴とを同時に行うことができるゲームプログラムおよびゲームシステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】実施形態におけるゲームシステムのハードウェア構成および機能的構成を示すブロック図である。
【
図2】実施形態におけるゲームシステムのゲーム装置においてゲームの実行とゲームプレイ動画の視聴とを同時に行う際のディスプレイ画面例である。
【
図3】実施形態におけるゲームシステムの一連の処理動作のうち、ゲームプレイ動画の視聴時の動作の流れを示す図である。
【
図4】実施形態におけるゲームシステムのゲームプレイ動画の視聴処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
〈実施形態〉
本発明の実施形態にかかるゲームシステム1およびゲームプログラムについて、図面を参照して説明する。
【0014】
図1に示すように、本発明の実施形態にかかるゲームシステム1では、動画配信サーバ装置2とゲームサーバ装置3と複数のゲーム装置5とが、通信ネットワーク6を介して互いに通信可能に接続されている。
【0015】
また、本ゲームシステム1では、本実施形態で説明するゲームプログラムが実行されることにより、上記ゲーム装置5において、ゲームの実行と通信ネットワーク6を介して配信されたゲームプレイ動画の視聴とが行われる。
【0016】
上記ゲーム装置5としては、プレイステーション(登録商標)などの家庭用ゲーム機、PlayStation Vita(登録商標)などの携帯ゲーム機、パーソナルコンピュータ、タブレット、携帯電話、スマートフォンなどが例示される。以下では、ゲーム装置5が家庭用ゲーム機である場合について説明する。
【0017】
<ゲームの説明>
本実施形態で説明するゲームは、ユーザが操作するプレイヤキャラクタと、他のユーザまたはコンピュータ(ゲーム装置5)が操作する敵キャラクタとを仮想空間(ゲーム空間)で対戦させて勝敗を決める対戦型アクションゲームである。特に、本実施形態では、プレイヤキャラクタが敵キャラクタと1対1にて格闘試合を行う、いわゆる格闘ゲームを例に説明する。
【0018】
上記格闘ゲームでは、ユーザは、選択したモードでゲームをプレイする。上記格闘ゲームでは、ゲームをプレイするプレイモードとして、オンライン対戦モード、オフライン対戦モード、トレーニングモード、およびトライアルモードが設定されている。
【0019】
オンライン対戦は、ユーザ同士が通信ネットワーク6を介してオンラインで対戦(格闘試合)を行うオンライン対戦モードがある。ユーザ同士のオンライン対戦は、コンピュータゲームを競技とする大会、いわゆるEスポーツ(Electronic Sports)の大会で行われる場合もある。この大会において行われるオンライン対戦は、第三者が観戦(視聴)できるように、動画配信サーバ装置2にアップロードされる。
【0020】
オフライン対戦モードは、ユーザが選択したプレイヤキャラクタをオフラインで他のユーザまたはコンピュータ(ゲーム装置5)が操作する敵キャラクタと対戦させるモードである。
【0021】
トレーニングモードは、ユーザがプレイ技術(ゲームコントローラ63の操作技術など)を向上させるため、ユーザが選択したプレイヤキャラクタをコンピュータ(ゲーム装置5)が操作する敵キャラクタと制限時間なしで対戦させるモードである。トレーニングモードでは、プレイヤキャラクタの位置、敵キャラクタの動作、対戦情報の表示などの切り換えを瞬時に行うことができる。
【0022】
トライアルモードは、用意された複数の課題に挑戦することで、ユーザが選択したプレイヤキャラクタの連続技(コンボ)や連携の操作を練習するモードである。
【0023】
トレーニングモードとトライアルモードは、ユーザによるゲームコントローラ63(操作部)の操作技術を練習するためのプレイモードである。
【0024】
さらに、上記格闘ゲームには、ゲームをプレイ(実行)するためのプレイモードの他に、通信ネットワーク6を介して動画配信サーバ装置2から配信されるゲームプレイ動画を視聴するための視聴モードが設定されている。本実施形態では、上記ゲームプログラムにより、視聴モードによるゲームプレイ動画の視聴と、ユーザによるゲームコントローラ63(操作部)の操作技術を練習するためのプレイモードでのゲームの実行とを同時に行うことができる。
【0025】
<ゲームシステムの概要>
ゲームシステム1は、動画配信サーバ装置2、ゲームサーバ装置3および複数のゲーム装置5にて構成される。
【0026】
動画配信サーバ装置2は、この動画配信サーバ装置2にログインしたゲーム装置5のユーザに対して動画配信サービスを提供するためのサーバ装置である。動画配信サーバ装置2には、ユーザやEスポーツの大会の開催者などの配信者により、ゲームプレイ動画を視聴するためのゲーム視聴用データがアップロードされる。動画配信サーバ装置2は、アップロードされたまたはアップロード中のゲーム視聴用データを、視聴を希望するユーザのゲーム装置5に配信する。
【0027】
上記ゲーム視聴用データは、動画データと音声データとを複合したマルチメディアデータである。上記動画データは、ゲームがプレイされたゲーム装置5のディスプレイ61に動画形式で描画されるゲーム画像(ゲームプレイ動画)を他のゲーム装置5のディスプレイ61に表示するためのデータである。また、音声データは、ゲームがプレイされたゲーム装置5のスピーカ62から出力されるゲーム音声(ゲームプレイ音声)を他のゲーム装置5のスピーカ62から出力するためのデータである。
【0028】
ゲームサーバ装置3は、ゲームプログラムの提供およびゲームデータの管理の他、対戦のマッチングを行う。
【0029】
各ゲーム装置5は、ユーザに動画配信サーバ装置2から配信されたゲームプレイ動画を視聴させたり、ゲームプログラムに応じた上記ゲームを実行させたりする。ゲーム装置5は、ゲームの実行にあたり、上記ゲームプログラム(アップデート版を含む)およびゲームデータを、通信ネットワーク6を介してゲームサーバ装置3から受信(具体的には、ダウンロードおよびインストール)することができる。
【0030】
特に、本実施形態では、各ゲーム装置5は、上記ゲームプログラムにより、ゲームの実行と配信されたゲームプレイ動画の視聴とを個別に行うだけでなく、同時に行うことができる。ゲームの実行とゲームプレイ動画の視聴とを同時に行う際には、各ゲーム装置5のディスプレイ61には、ユーザが実行中のゲーム画像と動画配信サーバ装置2が配信するゲームプレイ動画の両方が表示される。
【0031】
<ハードウェア構成>
以下、
図1を参照してゲームシステム1を実現する動画配信サーバ装置2、ゲームサーバ装置3およびゲーム装置5のハードウェア構成について説明する。
【0032】
[動画配信サーバ装置]
図1に示すように、動画配信サーバ装置2は、ネットワークインターフェース21、記憶部22および制御部23を有している。ネットワークインターフェース21および記憶部22は、バス29を介して制御部23と電気的に接続されている。
【0033】
ネットワークインターフェース21は、インターネットおよびLANなどの通信ネットワーク6を介してゲームサーバ装置3および複数のゲーム装置5と通信可能に接続されている。
【0034】
記憶部22は、HDD、SDD、RAM、ROMなどで構成される。具体的には、記憶部22には、ゲームの動画配信サービスを利用するユーザ(配信者および視聴者)を照合するためのアカウント情報、動画配信サービスを利用するユーザのログイン履歴、動画配信サービスの実行の際に必要となる各種プログラムなどが格納されている。また、記憶部22には、動画DB221が格納されている。
【0035】
動画DB221は、各ゲーム装置5に配信するゲーム視聴用データを蓄積したデータベースである。例えば、動画DB221には、ゲーム視聴用データの配信者となるユーザの識別情報(ID)、プレイ日時、配信タイトル、ゲームタイトル、ゲーム視聴用データを特徴づけるキーワード、ゲーム視聴用データの視聴回数が、1レコードとして記憶されている。
【0036】
キーワードには、ゲームの実行場所(国や地域)、ゲームがプレイされた大会名、使用されたキャラクタ名、キャラクタが出した必殺技の名称や連続技の回数などが含まれる。
【0037】
制御部23は、CPUおよび半導体メモリを含むマイクロコンピュータで構成され、動画配信サーバ装置2の動作を制御する。制御部23の機能的構成については後述する。
【0038】
[ゲームサーバ装置]
ゲームサーバ装置3は、ネットワークインターフェース31、記憶部32および制御部33を有している。ネットワークインターフェース31および記憶部32は、バス39を介して制御部33と電気的に接続されている。
【0039】
ネットワークインターフェース31は、通信ネットワーク6を介して動画配信サーバ装置2および複数のゲーム装置5と通信可能に接続されている。ゲームサーバ装置3では、ネットワークインターフェース31を介して、各ゲーム装置5へのゲームデータやゲームプログラムの送信、各ゲーム装置5からのアカウント情報の受信などが行われる。
【0040】
記憶部32はHDD、SDD、RAM、ROMなどで構成される。具体的には、記憶部32には、ゲームサーバ装置3にログインするユーザ(配信者および視聴者)のアカウント情報、ユーザのログイン履歴、ゲームプログラム、ゲームデータ、ゲームプログラム以外の各種プログラムなどが格納されている。
【0041】
また、記憶部32には、ゲームサーバ装置3で管理するユーザのアカウント情報(IDおよびパスワード)を含むユーザDB321が格納されている。ユーザDB321では、ユーザ名、ゲームサーバ装置3で用いるユーザのアカウント情報(IDおよびパスワード)、各ユーザがゲーム装置5を介して予め設定した言語などが1レコードとして記憶されている。
【0042】
制御部33は、CPUおよび半導体メモリを含むマイクロコンピュータで構成され、ゲームサーバ装置3の動作を制御する。制御部33の機能的構成については後述する。
【0043】
[ゲーム装置]
複数のゲーム装置5は、いずれも同様の構成を有している。
【0044】
ゲーム装置5は、ネットワークインターフェース51、グラフィック処理部52、オーディオ処理部53、操作部54、記憶部55および制御部56を有している。ネットワークインターフェース51、グラフィック処理部52、オーディオ処理部53、操作部54および記憶部55は、バス59を介して制御部56と電気的に接続されている。また、ゲーム装置5には、ディスプレイ61、スピーカ62およびゲームコントローラ63が外部接続または内蔵される。
【0045】
ネットワークインターフェース51は、ゲーム装置5と各サーバ装置2,3との間で各種データを送受信するために、通信ネットワーク6に通信可能に接続されている。
【0046】
グラフィック処理部52は、ゲーム実行中に、制御部56から出力されるゲーム画像データに従い、仮想空間(ゲーム空間)に関する各種オブジェクトおよび各キャラクタなどを含む実行中のゲームのゲーム画像を動画形式で描画する。グラフィック処理部52は、ディスプレイ61と接続され、動画形式に描画したゲーム画像をゲーム画面としてディスプレイ61上に表示させる。
【0047】
また、グラフィック処理部52は、動画配信サーバ装置2から配信されたゲーム視聴用データ中の動画データに基づくゲームプレイ動画を、制御部56の指示に従ってディスプレイ61に表示させる。なお、制御部56の指示の詳細については後述する。
【0048】
オーディオ処理部53は、ゲーム実行中に、制御部56から出力されるゲーム音声データに従い、実行中のゲームのゲーム音声を再生および合成する。オーディオ処理部53は、スピーカ62と接続され、再生および合成したゲーム音声をスピーカ62から出力させる。
【0049】
また、オーディオ処理部53は、動画配信サーバ装置2から配信されたゲーム視聴用データ中の音声データに基づくゲームプレイ音声を、制御部56の指示に従ってスピーカ62から出力させる。なお、制御部56の指示の詳細については後述する。
【0050】
操作部54は、ゲームコントローラ63と接続され、ユーザによってゲームコントローラ63に入力された種々の操作情報を受け付け、その操作情報に応じた指示信号を制御部56に出力する。例えば、ユーザにより、ゲームコントローラ63のボタンが押される、またはレバーが傾倒させられるなどの種々の操作がなされると、操作部54は、この操作に対応する指示に関する信号(指示信号)を制御部56へ出力する。
【0051】
記憶部55は、HDD、SSD、RAMおよびROMなどで構成される。記憶部55には、ゲームサーバ装置3からダウンロードしたゲームプログラムおよびゲームデータなどが格納されている。また、記憶部55には、動画配信サーバ装置2およびゲームサーバ装置3のそれぞれで使用されるユーザID551が格納されている。
【0052】
制御部56は、CPUおよび半導体メモリを含むマイクロコンピュータで構成され、ゲーム装置5の動作を制御する。制御部56の機能的構成については後述する。
【0053】
ディスプレイ61は、例えば、液晶型のディスプレイであり、実行中のゲームのゲーム画像や通信ネットワーク6を介して配信されたゲームプレイ動画を表示するものである。
【0054】
スピーカ62は、実行中のゲームのゲーム音声や通信ネットワーク6を介してゲームプレイ動画と共に配信されたゲームプレイ動画に対応するゲームプレイ音声を出力するものである。
【0055】
ゲームコントローラ63は、ユーザがゲームを実行するまたはゲームプレイ動画を視聴するための操作を受け付け、その操作情報を操作部54に入力するものである。ゲームコントローラ63は、ボタンやレバーを有し、ユーザによるボタンを押し下げる、レバーを傾倒させるなどの操作を受け付ける。
【0056】
<各制御部の機能的構成>
以下、
図1を参照してゲームシステム1を実現する動画配信サーバ装置2の制御部23、ゲームサーバ装置3の制御部33、およびゲーム装置5の制御部56の機能的構成について説明する。
【0057】
[動画配信サーバ装置の制御部の機能的構成]
制御部23は、各種プログラムを実行することにより、
図1に示すように、情報処理手段231、照合手段232、動画配信手段233、動画DB管理手段234、動画検索手段235として機能する。
【0058】
情報処理手段231は、主にゲーム視聴用データを配信する動画配信サービスに必要な各種データを各ゲーム装置5との間で送受信する。情報処理手段231が各ゲーム装置5から受信するデータとしては、アカウント情報、ログイン要求、ゲーム視聴用データの検索条件と検索指示、ゲーム視聴用データの選択結果と配信指示などが挙げられる。一方、情報処理手段231が各ゲーム装置5に送信するデータとしては、ゲーム視聴用データの検索用画面、ゲーム視聴用データの検索結果などが挙げられる。
【0059】
照合手段232は、ゲーム装置5から受信した動画配信サービス用のアカウント情報を用いて、ユーザ(視聴者および配信者)の認証処理を行う。
【0060】
動画配信手段233は、各ゲーム装置5から受信した選択結果と配信指示に基づき、動画DB221の中から指示されたゲーム視聴用データを抽出し、配信指示を送信したゲーム装置5に配信する。動画配信手段233は、動画配信サーバ装置2にアップロードされたゲーム視聴用データの配信だけでなく、アップロード中のゲーム視聴用データを動画DB221に記憶された部分から順次配信するリアルタイム配信を行うこともできる。
【0061】
動画DB管理手段234は、動画DB221の管理を行う。例えば、動画DB管理手段234は、新たなゲーム視聴用データデータを動画DB221に追加する。この際、動画DB管理手段234は、そのゲーム視聴用データデータを、配信者の識別情報(ID)、プレイ日時、配信タイトル、ゲームタイトル、キーワード、視聴回数などと対応づけて動画DB221に記憶させる。
【0062】
動画検索手段235は、ゲーム装置5から受信したゲーム視聴用データの検索指示と検索条件に基づいて、動画DB221の中から検索条件に合致する1以上のゲーム視聴用データを検索する。なお、動画検索手段235によって検索された1以上のゲーム視聴用データは、検索結果として情報処理手段231によってゲーム装置5に送信される。
【0063】
検索条件としては、視聴者であるユーザがゲーム装置5に直接入力した情報、例えば、ユーザ名(配信者名)、ゲーム名、キャラクタ名、必殺技の名称、大会名などが挙げられる。これらの情報は、ユーザが視聴を希望するゲーム視聴用データを表した情報と言える。また、これらの検索条件は、1つまたは複数を組み合わせて用いることができる。
【0064】
[ゲームサーバ装置の制御部の機能的構成]
制御部33は、各種プログラムを実行することにより、情報処理手段331、照合手段332、ゲーム配信手段333、マッチング判定手段334として機能する。
【0065】
情報処理手段331は、主に、ゲームの実行に必要な各種データを各ゲーム装置5との間で送受信する。情報処理手段331が各ゲーム装置5から受信するデータとしては、ゲームプログラムのダウンロード要求情報、アカウント情報、対戦要求などが挙げられる。情報処理手段331が各ゲーム装置5に送信するデータとしては、ゲームプログラムをゲーム装置5が受信したかを確認するための情報などが挙げられる。
【0066】
照合手段332は、ゲーム装置5から受信したゲームサーバ用のアカウント情報(IDおよびパスワード)を用いてユーザの認証処理を行う。
【0067】
ゲーム配信手段333は、ゲームプログラムのダウンロード要求情報およびアカウント情報を情報処理手段331が受信したあと、ゲームプログラムおよび受信したアカウント情報に対応するゲームデータを、対応するゲーム装置5に配信(送信)する。
【0068】
マッチング判定手段334は、対戦要求および対戦条件を情報処理手段331が受信した際、この対戦条件に合致する対戦相手を検索し、その対戦相手と対戦要求の送信元であるユーザとをマッチングすることが可能か否かを判定する。マッチング判定手段334がマッチング可能と判定した場合、情報処理手段331は、上記対戦相手および上記ユーザのゲーム装置5同士を相互に通信可能に接続する。
【0069】
[ゲーム装置の制御部の機能的構成]
制御部56は、ゲームプログラムを実行することにより、通信手段561、ゲーム実行手段562、検索用表示手段563、ゲーム視聴手段564として機能する。
【0070】
通信手段561は、ネットワークインターフェース51を介して動画配信サーバ装置2およびゲームサーバ装置3との通信を行う機能である。
【0071】
具体的には、通信手段561は、動画配信サーバ装置2用のユーザID551を含むアカウント情報、ゲーム視聴用データの検索指示と検索条件、ゲーム視聴用データの選択結果と配信指示などを、動画配信サーバ装置2に送信する。通信手段561は、ゲーム視聴用データの検索結果、ゲーム視聴用データなどを、動画配信サーバ装置2から受信する。
【0072】
また、通信手段561は、ゲームサーバ装置3用のユーザID551を含むアカウント情報、対戦要求、ゲームデータのダウンロード要求情報などを、ゲームサーバ装置3に送信する。通信手段561は、新たなゲームデータ、対戦情報などをゲームサーバ装置3から受信する。
【0073】
ゲーム実行手段562は、ユーザの操作に従って、ゲームデータに含まれる各種オブジェクトおよび各キャラクタなどの画像データを記憶部55から読み出すかまたはゲームサーバ装置3から受信した画像データを用いて、ゲームプログラムを実行しつつ、2次元または3次元のゲーム画像データを生成する。ゲーム画像データがグラフィック処理部52によって処理されることにより、ディスプレイ61には処理後のゲーム画像が動画形式で逐次表示される。
【0074】
また、ゲーム実行手段562は、上記ゲーム画像データを生成する際に、ゲーム画像データに対応するゲーム音声データを生成する。ゲーム音声データがオーディオ処理部53によって処理されることにより、スピーカ62には処理後のゲーム音声が逐次出力される。
【0075】
例えば、ゲームプログラムによるゲームが対戦型格闘ゲームである本実施形態1では、
図2に示すように、ゲーム実行手段562は、背景となる空間オブジェクトなどの画像上に、ゲーム装置5のユーザが操作するプレイヤキャラクタC1の画像と、当該プレイヤキャラクタの対戦相手となる他のユーザまたはコンピュータ(ゲーム装置)が操作する敵キャラクタC2の画像とを配置させる。
【0076】
ゲーム装置5のユーザと他のユーザとの対戦の際には、他のユーザも、予め自身のゲーム装置5を通信ネットワーク6に接続するとともに、ゲームサーバ装置3にログインする。これにより、このゲームプログラムでは、他のユーザ側でも、ゲームコントローラ63を操作することによって、敵キャラクタC2を操作することができる。
【0077】
そして、ゲーム実行手段562は、ゲーム装置5のユーザや他のユーザによるゲームコントローラ63の操作の内容を表す操作信号に応じてゲームを進行させて、その操作内容に伴う行動をプレイヤキャラクタC1および敵キャラクタC2に行わせる制御を行う。
【0078】
特に、このゲームでは、ゲーム装置5のユーザや他のユーザによるゲームコントローラ63の操作によって、プレイヤキャラクタC1や敵キャラクタC2が、パンチやキックなどの格闘技を繰り出すことができる。
【0079】
例えば、
図2に示すプレイヤキャラクタC1による格闘技(攻撃)が、敵キャラクタC2に有効に当たると、敵キャラクタC2の体力値が減少する(
図2のバーB2が短くなる)。同様に、プレイヤキャラクタC1に、敵キャラクタC2からの格闘技が当たると、プレイヤキャラクタC1の体力値が減少する(
図2のバーB1が短くなる)。何れかのキャラクタC1,C2の体力値がゼロになるなどの所定条件が成立すると、対戦の勝敗が決まる。
【0080】
なお、
図2では図示を省略しているが、Eスポーツでは、背景として、格闘場の観客席、各種の広告などが表示されることが多い。
【0081】
また、ゲーム実行手段562は、上述のオンライン対戦モード、トレーニングモード、オフライン対戦モードおよびトライアルモードの4つの異なるモードでそれぞれプレイヤキャラクタC1と敵キャラクタC2とを対戦させることによりゲームを進行させる。
【0082】
検索用表示手段563は、動画配信サーバ装置2から送信されるゲーム視聴用データの検索用画面と検索結果画面とを、グラフィック処理部52を介してその検索結果をディスプレイ61に表示する。
【0083】
ゲーム視聴用データの検索用画面は、ユーザにゲームコントローラ63を操作させることにより、ユーザにゲーム視聴用データの検索条件と配信指示とを入力させる画面である。
【0084】
検索結果画面は、ユーザにゲームコントローラ63を操作させることにより、ユーザに視聴を望むゲーム視聴用データの選択結果を入力させる画面である。例えば、検索結果画面は、動画検索手段235によって検索された検索条件に合致する1以上のゲーム視聴用データに基づくサムネイル画像が、合致した検索条件の文字表記と対応付けられて並べられた画面である。
【0085】
ゲーム視聴手段564は、ユーザにゲームプレイ動画を視聴させる。具体的には、ゲーム視聴手段564は、動画配信サーバ装置2から配信されたゲーム視聴用データ中の動画データに基づくゲームプレイ動画を、グラフィック処理部52を介してディスプレイ61に表示する。
【0086】
なお、ゲーム視聴手段564は、ゲーム実行手段562によるゲーム実行中には、ディスプレイ61の画面の一部の領域である視聴用領域VAにゲームプレイ動画を表示する。一方、ゲーム視聴手段564は、ゲームがプレイされていない際には、ディスプレイ61の画面全体にゲームプレイ動画を表示する。
【0087】
図2は、ゲーム装置5において、ユーザがトレーニングモードでゲームを実行しつつ、ゲームプレイ動画を視聴している様子を示している。
【0088】
本実施形態では、ゲームの実行とゲームプレイ動画の視聴とを同時に行う際には、ディスプレイ61の画面全体に、ユーザが操作するプレイヤキャラクタC1とコンピュータ(ゲーム装置)が操作する敵キャラクタC2との対戦の様子を示すゲーム画像が表示される。一方、動画配信サーバ装置2から配信されたゲームプレイ動画は、ディスプレイ61の画面の一部の領域であり、ゲーム画像の一部分の領域でもある視聴用領域VAに表示される。
【0089】
また、ゲーム視聴手段564は、ゲーム実行手段562によって実行中のゲーム画像中のキャラクタC1,C2の位置に応じて視聴用領域VAの表示位置をキャラクタC1,C2と重ならない位置に自動的に変更する。例えば、
図2の場面において、ユーザの操作により、プレイヤキャラクタC1が後退(左側に移動)して視聴用領域VAに重なりそうになると、ゲーム視聴手段564は、視聴用領域VAをキャラクタC1,C2と重ならない位置(例えば、ディスプレイ61の画面の右下)に移動させる。
【0090】
また、ゲーム視聴手段564は、ユーザによるゲームコントローラ63の操作に応じて、視聴用領域VAの表示位置を変更することもできる。
【0091】
具体的には、ゲーム視聴手段564は、ユーザから視聴用領域VAの表示位置変更指示(画面位置変更指示)が入力されると、位置変更設定画面をディスプレイ61に表示し、所望の視聴用領域VAの表示位置をユーザに選択させる。そして、ゲーム視聴手段564は、視聴用領域VAの表示位置を、ユーザが選択した表示位置(例えば、左下位置、左上位置、右下位置、右上位置、中央上位置など)に変更する。
【0092】
さらに、ゲーム視聴手段564は、ユーザによるゲームコントローラ63の操作に応じて、視聴用領域VAのサイズを変更することもできる。
【0093】
具体的には、ゲーム視聴手段564は、ユーザから視聴用領域VAのサイズ変更指示(画面サイズ変更指示)が入力されると、サイズ変更設定画面をディスプレイ61に表示し、所望の視聴用領域VAのサイズをユーザに選択させる。そして、ゲーム視聴手段564は、視聴用領域VAのサイズを、ユーザが選択したサイズ(例えば、小サイズ、中サイズ、大サイズ(全画面サイズ)など)に変更する。
【0094】
また、ゲーム視聴手段564は、動画配信サーバ装置2から配信されたゲーム視聴用データ中の音声データに基づくゲームプレイ音声を、オーディオ処理部53を介してスピーカ62から出力させる。
【0095】
なお、ゲーム視聴手段564は、ゲームの実行中は、ユーザにより、ゲームプレイ音声をスピーカ62から出力させる出力指示がゲームコントローラ63を介して入力された場合にのみ、ゲームプレイ音声をスピーカ62から出力する。逆に、このとき、ゲーム実行手段562は、実行中のゲームのゲーム音声をスピーカ62から出力させない。
【0096】
そのため、ゲームの実行中で、ユーザにより、ゲームプレイ音声をスピーカ62から出力させない非出力指示がゲームコントローラ63を介して入力された場合、ゲーム視聴手段564は、ゲームプレイ動画をディスプレイ61に表示させる際であっても、ゲームプレイ音声をスピーカ62から出力しない。そのため、この場合、スピーカ62からは、ゲーム実行手段562によって実行中のゲームのゲーム音声が出力される。
【0097】
上記出力指示および非出力指示は、例えば、ゲームプレイ動画の視聴時にユーザによってゲームの実行指示が入力された際またはゲームの実行時にユーザによってゲームプレイ動画の視聴指示が入力された際に、ユーザによって入力される。
【0098】
具体的には、上述の際に、ゲーム視聴手段564が、ゲームプレイ音声をスピーカ62から出力するか否かを設定する音声設定画面をディスプレイ61に表示する。そして、ユーザがゲームコントローラ63を操作して「視聴動画の音声を出力する」とのコマンドを選択することにより、上記出力指示がゲーム装置5に入力される。一方、ユーザがゲームコントローラ63を操作して「視聴動画の音声を出力しない」とのコマンドを選択することにより、上記非出力指示がゲーム装置5に入力される。
【0099】
<ゲームシステムにおける処理動作の流れ>
以下では、ゲームシステム1における処理動作のうち、
図4に示すゲームプレイ動画の視聴時の動作の流れについて説明する。
【0100】
[ゲームプレイ動画の視聴時の動作の流れ]
ゲーム装置5において、ユーザがゲームコントローラ63の操作(画面上の視聴アイコンの選択など)により、ゲームプレイ動画の視聴を希望する視聴指示を入力すると、操作部54がこれを受け付ける。そして、操作部54は、制御部56に視聴指示に関する信号を送信する(ステップst11)。制御部56に視聴指示に関する信号が入力されると、通信手段561が、アカウント情報およびログイン要求を動画配信サーバ装置2に送信し、ログイン要求を行う(ステップst12)。
【0101】
動画配信サーバ装置2では、照合手段232が、上記アカウント情報を用いてユーザの認証処理(ログイン認証)を行い、認証した場合、ゲーム視聴用データの検索用画面データをアクセスのあったゲーム装置5に対して送信する(ステップst13)。
【0102】
ゲーム装置5では、検索用表示手段563が、上記検索用画面データに基づいて検索用画面をディスプレイ61に表示し、ユーザによる検索指示を受け付ける(ステップst14)。具体的には、ユーザにゲームコントローラ63を操作させることにより、視聴を希望するゲーム視聴用データを検索するための検索条件と検索指示とを操作部54に入力させる。操作部54はこれを受け付け、制御部56に検索条件と検索指示に関する信号を送信する。
【0103】
操作部54から制御部56へ検索条件と検索指示に関する信号が送信されると、通信手段561が、動画配信サーバ装置2に対して検索要求を行う(ステップst15)。具体的には、通信手段561は、上記信号に基づき、上記検索条件と検索指示とを動画配信サーバ装置2に送信する。
【0104】
動画配信サーバ装置2では、上記検索要求に基づき、動画検索手段235が動画DB221の中から検索条件を満たす1以上のゲーム視聴用データを検索する検索処理が行われる(ステップst16)。そして、情報処理手段231により、動画検索手段235による検索結果を示す検索結果画面データがゲーム装置5に送信される(ステップst17)。
【0105】
ゲーム装置5では、検索用表示手段563が、上記検索結果画面データに基づいて上記検索結果画面をディスプレイ61に表示し、ユーザによる配信指示を受け付ける(ステップst18)。具体的には、ユーザにゲームコントローラ63を操作させることにより、ゲーム視聴用データの選択結果と配信指示とを操作部54に入力させる。操作部54はこれを受け付け、制御部56に選択結果と配信指示に関する信号を送信する。
【0106】
操作部54から制御部56へ上記選択結果と配信指示に関する信号が送信されると、通信手段561が、動画配信サーバ装置2に対して配信要求を行う(ステップst19)。具体的には、通信手段561は、上記信号に基づき、上記選択結果と配信指示とを動画配信サーバ装置2に送信する。
【0107】
動画配信サーバ装置2では、動画配信手段233が、上記選択結果と配信指示に基づき、動画DB221の中から指示された一のゲーム視聴用データを抽出し、配信指示を送信したゲーム装置5に配信する(ステップst20)。
【0108】
ゲーム装置5では、ゲーム視聴手段564が、後述するゲームプレイ動画の視聴処理を行う(ステップst21)。これにより、ゲーム装置5のディスプレイ61には、動画配信サーバ装置2から配信されたゲームプレイ動画が表示される。
【0109】
ゲーム装置5では、ユーザがゲームコントローラ63の操作により、操作部54に視聴を停止する視聴停止指示を入力すると、操作部54はこれを受け付ける。そして、操作部54は、制御部56に視聴停止指示に関する信号を送信する(ステップst22)。
【0110】
操作部54から制御部56に視聴停止指示に関する信号が送信されると、制御部56では、上記信号に基づき、通信手段561が、ゲーム視聴用データの配信を停止する配信停止指示を動画配信サーバ装置2に送信する。また、ゲーム視聴手段564が、ゲームプレイ動画の表示とゲームプレイ音声の出力を停止することによってゲームプレイ動画の視聴を停止する(ステップst23)。
【0111】
動画配信サーバ装置2では、動画配信手段233が、上記視聴停止指示に基づき、上記ゲーム視聴用データの配信を停止する(ステップst24)。
【0112】
《ゲームプレイ動画の視聴処理の流れ》
図4は、
図3のステップst21のゲームプレイ動画の視聴処理の流れを示す。このゲームプレイ動画の視聴処理は、ゲーム装置5のゲーム視聴手段564が行う。
【0113】
まず、ゲーム視聴手段564は、ゲーム実行中か否かを判定する(ステップst31)。
【0114】
ゲーム視聴手段564は、ゲーム実行中でないと判定した場合(ステップst31においてNoの場合)、ゲーム視聴手段564は、動画配信サーバ装置2から配信されたゲーム視聴用データ中の動画データに基づくゲームプレイ動画を、グラフィック処理部52を介してディスプレイ61に表示する。このとき、ゲーム視聴手段564は、ゲームプレイ動画をディスプレイ61の画面全体に表示する全画面表示を行い、ゲームプレイ音声をスピーカ62から出力する(ステップst41)。
【0115】
一方、ゲーム視聴手段564は、ゲーム実行中と判定した場合(ステップst31においてYesの場合)、ゲームプレイ動画の視聴時における出力音声設定を行う(ステップst32)。具体的には、ゲーム視聴手段564は、音声設定画面をディスプレイ61に表示し、ゲームプレイ音声をスピーカ62から出力するか否かをユーザに選択させる。
【0116】
上記音声設定画面には、例えば、「視聴動画の音声を出力する」とのコマンドと「視聴動画の音声を出力しない」とのコマンドとが表示される。ユーザが、「視聴動画の音声を出力する」とのコマンドを選択すると、ゲームプレイ音声をスピーカ62から出力させる出力指示が操作部54に入力される。逆に、ユーザが、「視聴動画の音声を出力しない」とのコマンドを選択すると、ゲームプレイ音声をスピーカ62から出力させない非出力指示が操作部54に入力される。この出力指示または非出力指示は、記憶部55に音声出力情報として記憶される。
【0117】
上記音声出力設定が終了すると、ゲーム視聴手段564は、動画配信サーバ装置2から配信されたゲーム視聴用データ中の動画データに基づくゲームプレイ動画を、グラフィック処理部52を介してディスプレイ61に表示する。このとき、ゲーム視聴手段564は、ディスプレイ61の画面の一部の領域である視聴用領域VAにゲームプレイ動画を表示する小画面表示を行う(ステップst33)。
【0118】
また、ゲーム視聴手段564は、上記小画面表示を行う際に、記憶部55内の音声出力情報が上記出力指示である場合、ゲームプレイ音声をスピーカ62から出力させる。一方、ゲーム視聴手段564は、記憶部55内の音声出力情報が上記非出力指示である場合、ゲームプレイ音声をスピーカ62から出力させない。そのため、この場合、スピーカ62からは、ゲーム実行手段562によって実行中のゲームのゲーム音声が出力される。
【0119】
このような処理により、実行中のゲームのゲーム画像がディスプレイ61の画面全体に表示されると共に、動画配信サーバ装置2から配信されたゲームプレイ動画がディスプレイ61の画面の一部の領域である視聴用領域VAに表示される。これにより、ゲーム装置5においてゲームの実行とゲームプレイ動画の視聴とを同時に行うことができる。
【0120】
ゲーム視聴手段564は、上述のように小画面表示でゲームプレイ動画の表示を開始したあと、視聴用領域VAのサイズ(画面サイズ)、視聴用領域VAの表示位置(画面位置)、出力音声について、変更が必要か否かを判定する(ステップst34、st36、st38)。そして、ゲーム視聴手段564は、各判定において変更が必要と判定すると(ステップst34、st36、st38においてYesの場合)、これらの設定を変更し、変更不要と判定すると(ステップst34、st36、st38においてNoの場合)、これらの設定を変更せずに次の処理動作を行う。
【0121】
具体的には、ユーザによるゲームコントローラ63の操作により、視聴用領域VAのサイズ変更指示(画面サイズ変更指示)が操作部54に入力されると、ゲーム視聴手段564は、視聴用領域VAのサイズ変更が必要と判定し(ステップst34においてYes)、視聴用領域VAのサイズ(画面サイズ)を変更する(ステップst35)。具体的には、ゲーム視聴手段564は、サイズ変更設定画面をディスプレイ61に表示し、所望の視聴用領域VAのサイズをユーザに選択させる。
【0122】
上記サイズ変更設定画面には、変更可能な視聴用領域VAの各サイズ(例えば、小サイズ、中サイズ、大サイズなど)が表示される。ユーザが、ゲームコントローラ63を操作して上記サイズ変更設定画面上の所望のサイズを選択することにより、ゲーム視聴手段564は、視聴用領域VAのサイズを選択されたサイズに変更する。
【0123】
また、ユーザによるゲームコントローラ63の操作により、視聴用領域VAの表示位置変更指示(画面位置変更指示)が操作部54に入力される、または実行中のゲーム画像中のキャラクタC1,C2が視聴用領域VAに重なる位置に配置されると、ゲーム視聴手段564は、視聴用領域VAの表示位置変更が必要と判定し(ステップst36においてYes)、視聴用領域VAの表示位置(画面位置)を変更する(ステップst37)。
【0124】
具体的には、ゲーム視聴手段564は、ユーザによるゲームコントローラ63の操作により、視聴用領域VAの表示位置変更指示が操作部54に入力された場合、位置変更設定画面をディスプレイ61に表示し、所望の視聴用領域VAの表示位置をユーザに選択させる。
【0125】
上記位置変更設定画面には、変更可能な視聴用領域VAの各表示位置(例えば、左下位置、左上位置、右下位置、右上位置、中央上位置など)が表示される。ユーザが、ゲームコントローラ63を操作して上記位置変更設定画面上の所望の表示位置を選択することにより、ゲーム視聴手段564は、視聴用領域VAの表示位置を選択された位置に変更する。
【0126】
一方、ゲーム視聴手段564は、実行中のゲーム画像中のキャラクタC1,C2の位置が視聴用領域VAに重なる位置に配置された場合、視聴用領域VAの表示位置を、実行中のゲーム画像中のキャラクタC1,C2と重ならない位置に自動的に変更する。
【0127】
また、ユーザによるゲームコントローラ63の操作により、出力音声変更指示が操作部54に入力されると、ゲーム視聴手段564は、出力音声の変更が必要と判定し(ステップst38においてYes)、スピーカ62から出力する出力音声を変更する(ステップst39)。具体的には、ゲーム視聴手段564は、出力音声設定画面をディスプレイ61に表示し、所望の出力音声(実行中のゲームのゲーム音声、ゲームプレイ動画に対応するゲームプレイ音声)をユーザに選択させる。
【0128】
上記出力音声設定画面には、スピーカ62から出力可能な音声(プレイ中のゲーム音声、視聴動画の音声(ゲームプレイ音声))が表示される。ユーザが、ゲームコントローラ63を操作して上記出力音声設定画面上の所望の出力音声を選択することにより、ゲーム視聴手段564は、スピーカ62から出力させる音声を選択された音声に変更する。
【0129】
次に、ゲーム視聴手段564は、ゲームの実行が終了したか否かを確認する(ステップst40)。
【0130】
ゲーム視聴手段564は、ゲームの実行が終了した場合(ステップst40においてYesの場合)、小画面表示していたゲームプレイ動画を、ディスプレイ61の画面全体に表示する全画面表示に切り換え、ゲームプレイ音声をスピーカ62から出力する(ステップst41)。一方、ゲーム視聴手段564は、ゲームの実行が終了していない場合(ステップst40においてNoの場合)、ゲームプレイ動画の表示を切り換えずに、ステップst34に戻り、小画面表示を続行する。
【0131】
ゲーム視聴手段564は、ステップst41において小画面表示から全画面表示に切り替えたあと、ユーザからのゲームの実行指示の有無を確認する(ステップst42)。
【0132】
ゲーム視聴手段564は、ユーザからのゲームの実行指示があると(ステップst42においてYesの場合)、ステップst32に戻り、出力音声設定からやり直す。一方、ゲーム視聴手段564は、ユーザからのゲームの実行指示がない場合(ステップst42においてNoの場合)、ステップst41に戻り、全画面表示を続行する。
【0133】
ゲーム視聴手段564は、以上のようなゲームプレイ動画の視聴処理を、ユーザから視聴停止指示が入力されるまで行う。
【0134】
以上をまとめると、本実施形態のゲームプログラムは、記憶部55と表示部(ディスプレイ)61とを備えるゲーム装置5の上記記憶部55に記憶され、上記ゲーム装置5を、ゲームを実行させると共に実行中の上記ゲームのゲーム画像を動画形式で上記表示部(ディスプレイ)61に表示させるゲーム実行手段562、ゲームプレイ動画を上記表示部(ディスプレイ)61に表示するための動画データを含むゲーム視聴用データを、ネットワークを介して取得する取得手段(通信手段)561、および上記動画データに基づいて上記ゲームプレイ動画を上記表示部(ディスプレイ)61に表示させるゲーム視聴手段564として機能させるゲームプログラムであって、上記ゲーム視聴手段564は、上記ゲームの実行中には、上記ゲームプレイ動画を上記表示部(ディスプレイ)61の画面の一部の領域である視聴用領域VAに表示させるものである。
【0135】
また、本実施形態のゲームシステム1は、上記ゲームプログラムを記憶した記憶部55と表示部(ディスプレイ)61とを備えるゲーム装置5と、ゲームプレイ動画を上記ゲーム装置5の上記表示部(ディスプレイ)61に表示するための動画データを含むゲーム視聴用データを、ネットワークを介して上記ゲーム装置5に配信するコンピュータ(動画配信サーバ装置)2とを備えるものである。
【0136】
〈本実施形態の効果〉
以上のように、本実施形態のゲームプログラムによれば、ゲーム装置5において、ゲームの実行中には、ゲーム視聴手段564が、ネットワークを介して取得したゲームプレイ動画を、ディスプレイ61の画面の一部の領域(視聴用領域VA)に表示する。つまり、本実施形態のゲームプログラムによれば、ゲームの実行中に、ディスプレイ61に実行中のゲームのゲーム画像だけでなく、ネットワークを介して取得したゲームプレイ動画を表示することができる。そのため、本実施形態のゲームプログラムによれば、1つのゲーム装置5においてゲームの実行とゲームプレイ動画の視聴とを同時に行うことができる。これにより、従来のように、ユーザが、プロゲーマーなどの優れた操作技術を習得しようとする場合に、ゲームプレイ動画をゲーム装置5以外のコンピュータなどで視聴する必要がなくなる。よって、ユーザは、ゲーム装置5以外のコンピュータを入手することなく、安価にゲームの操作技術の向上を図ることができる。
【0137】
また、このように、プレイ中のゲーム画像と視聴中のゲームプレイ動画とが1つのディスプレイ61に表示されるため、ユーザは、プレイ中のゲーム画像と視聴中のゲームプレイ動画とを容易に同時に視ることができる。従って、本実施形態のゲームプログラムによれば、ユーザがゲームプレイ動画の視聴とゲームの実行とを同時に行って操作技術の向上を図る際に、ユーザの身体にかかる負担を軽減することができる。
【0138】
また、本実施形態のゲームプログラムによれば、ゲームの実行中には、ディスプレイ61の画面全体に実行中のゲームのゲーム画像が動画形式で表示され、そのゲーム画像の一部の領域が、ゲームプレイ動画を表示する視聴用領域VAとなる。つまり、本実施形態では、ゲームの実行とゲームプレイ動画の視聴とを同時に行う場合に、実行中のゲームのゲーム画像をディスプレイ61の画面全体に表示し、ゲームプレイ動画をそのゲーム画像中に表示することができる。このような構成によれば、ゲームプレイ動画の表示位置とユーザが操作するプレイヤキャラクタC1との位置を比較的近い位置に配置することができる。これにより、ユーザがゲームプレイ動画とプレイヤキャラクタC1とを同時に視る際に、ユーザの身体にかかる負担をより軽減することができる。
【0139】
また、本実施形態のゲームプログラムによれば、ゲームの実行中には、ゲーム視聴手段564により、視聴用領域VAの表示位置が、ゲーム画像中のキャラクタC1,C2の位置に応じて、キャラクタC1,C2と重ならない位置に自動的に変更される。従って、ゲーム実行中に、ゲームプレイ動画によってキャラクタC1,C2が隠されることがなく、ゲームの実行とゲームプレイ動画の視聴とを容易に同時に行うことができる。
【0140】
また、本実施形態のゲームプログラムによれば、ゲーム視聴手段564は、ユーザによる操作に応じても視聴用領域VAの表示位置を変更することができる。従って、ユーザの好みや練習したい技などに応じて、ゲームプレイ動画の表示位置(視聴用領域VAの表示位置)を視認し易い位置に変更することで、ユーザは、ゲームプレイ動画を視聴しながらの操作練習(ゲームの実行)をより容易に行うことができる。
【0141】
また、本実施形態のゲームプログラムによれば、ゲーム視聴手段564は、ユーザによる操作に応じて、視聴用領域VAのサイズを変更することができる。従って、ユーザの好みに応じて、ゲームプレイ動画の表示サイズ(視聴用領域VAのサイズ)を視認し易い大きさに変更することで、ユーザは、ゲームプレイ動画を視聴しながらの操作練習(ゲームの実行)をより容易に行うことができる。
【0142】
また、本実施形態のゲームプログラムによれば、ゲームプレイ動画の視聴にあたり、ゲームが実行されていない際には、ゲーム視聴手段564によってゲームプレイ動画に対応するゲームプレイ音声がスピーカ62(音声出力部)から出力される。一方、ゲームの実行中には、ユーザからゲームプレイ音声をスピーカ62から出力させる旨の出力指示がある場合には、ゲーム視聴手段564によってゲームプレイ音声がスピーカ62から出力され、出力指示がない場合には、ゲーム実行手段562によって実行中のゲームのゲーム音声が出力される。本実施形態のゲームプログラムによれば、ゲームの実行中に、ユーザが、スピーカ62から出力させる音声をゲーム音声かゲームプレイ音声かで選択することができる。
【0143】
さらに、本実施形態のゲームシステム1によれば、上記ゲームプログラムがゲーム装置5と協働することにより、ゲーム装置5においてゲームの実行と動画配信サーバ装置(コンピュータ)2から配信されるゲームプレイ動画の視聴とを同時に行うことができるゲームシステムを提供することができる。
【0144】
〈その他の実施形態〉
上記実施形態において説明した各種制御手段および処理手順は一例であって、本発明、その適用物、またはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。各種制御手段および処理手順は、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜設計変更が可能である。
【0145】
本発明にかかるゲームプログラムによって実行されるゲームは、格闘ゲームなどの対戦型ゲームに限定されず、アクションゲームやカードゲームなど、どのような種類のゲームにも適用できる。また、上記ゲームが対戦型である場合、1対1で行うものに限定されず、複数対複数で行うものにも適用できる。上記ゲームは、例えば、サッカーなどのスポーツを題材としたゲームであってもよい。
【0146】
本発明にかかるゲームプログラムによってゲーム装置5に配信されるゲーム視聴用データは、上記実施形態のものに限定されない。上記ゲーム視聴用データは、ゲームプレイ動画の動画データとゲームプレイ音声の音声データの他に、ゲームプレイ動画に付随するコメント、実況画像データ、実況音声データ、ゲームが実行される際にウェブカメラなどで撮影された画像データなどを含むものであってもよい。また、逆に、上記ゲーム視聴用データは、ゲームプレイ動画の動画データのみを含むものであってもよい。
【0147】
また、本発明にかかるゲームプログラムは、ゲームサーバ装置3からゲーム装置5にダウンロードしてインストールするものに限られない。例えば、光学ディスクなどの記録媒体からゲーム装置5にインストールされるものであってもよい。
【0148】
また、プレイ中のゲームのゲーム画像とゲームプレイ動画のディスプレイ61への表示パターンは、
図2に示すものに限られない。例えば、ディスプレイ61の画面を二等分し、一方の領域にゲーム画像、他方の領域にゲームプレイ動画を表示することとしてもよい。この場合、ゲームプレイ動画が表示される他方の領域が本発明にかかる視聴用領域VAとなる。
【0149】
また、動画配信サーバ装置2での検索処理は、上記実施形態で説明したものに限定されない。例えば、動画配信サーバ装置2でユーザの認証処理を行う際に、視聴履歴やユーザの情報からユーザが好むゲームプレイ動画が抽出され、ユーザがその中から一のゲームプレイ動画を選択して配信要求を行うものであってもよい。
【0150】
また、動画配信サーバ装置2およびゲームサーバ装置3は、1つのサーバ装置で構成されてもよい。
【0151】
また、上記実施形態で説明したどの装置2,3,5がどの機能を有するかの機能分担は例示である。ゲームを実行させると共に実行中のゲームのゲーム画像を動画形式でディスプレイ61に表示させる機能と、ゲームプレイ動画をディスプレイ61に表示するための動画データを含むゲーム視聴用データを、通信ネットワーク6を介して取得する機能と、ゲームの実行中に動画データに基づくゲームプレイ動画をディスプレイ61の画面の一部の領域である視聴用領域VAに表示させる機能とが、ゲーム装置5の機能であればよく、その他の機能分担は、適宜変更可能である。
【0152】
本発明にかかるゲームプログラムおよびゲームシステムは、ゲームプレイ動画の視聴時に、ゲームプレイ音声をスピーカ62(音声出力部)から出力できないものであってもよい。
【0153】
また、本発明にかかるゲームプログラムおよびゲームシステムは、視聴用領域VAの表示位置やサイズを変更できないものであってもよい。
【0154】
また、上記実施形態のゲームプログラムによると、ゲームプレイ動画の視聴と同時に実行可能なゲームのプレイモードが、ユーザによるゲームコントローラ63の操作技術を練習するためのプレイモードに限られていた。しかしながら、本発明にかかるゲームプログラムは、上記実施形態のものに限られず、例えば、オンライン対戦モードやオフライン対戦モードでのゲームの実行とゲームプレイ動画の視聴とを同時に行えるものであってもよい。
【0155】
また、本発明にかかるゲームプログラムおよびゲームシステムは、ゲームプレイ動画の視聴を行う際に、ゲーム装置5に配信されるゲーム視聴用データに含まれるゲームプレイ動画に付随するコメント、実況画像データ、ゲームが実行される際にウェブカメラなどで撮影された画像データなどを同時にディスプレイ61に表示するものであってもよい。
【0156】
また、本発明にかかるゲームプログラムおよびゲームシステムは、ゲームプレイ動画の視聴を行う際に、ゲームプレイ動画へのコメント等を入力できるようにしてもよい。なお、ゲームの実行とゲームプレイ動画の視聴とを同時に行う際には、コメントの入力を開始すると、実行中のゲームが自動的に中断されるようにしてもよい。
【0157】
これらの他の実施形態を採用した場合においても、本発明の作用効果は発揮される。また、本実施形態と他の実施形態、および他の実施形態同士を適宜組み合わせることも可能である。
【符号の説明】
【0158】
1 ゲームシステム
2 動画配信サーバ装置(コンピュータ)
5 ゲーム装置
6 通信ネットワーク(ネットワーク)
55 記憶部
61 ディスプレイ(表示部)
62 スピーカ(音声出力部)
561 通信手段(取得手段)
562 ゲーム実行手段
564 ゲーム視聴手段
VA 視聴用領域