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特許7181749ハンドル操作支援装置及びハンドル操作支援プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-22
(45)【発行日】2022-12-01
(54)【発明の名称】ハンドル操作支援装置及びハンドル操作支援プログラム
(51)【国際特許分類】
   A01K 89/01 20060101AFI20221124BHJP
   A01K 89/015 20060101ALI20221124BHJP
【FI】
A01K89/01 D
A01K89/01 101D
A01K89/015 D
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2018190252
(22)【出願日】2018-10-05
(65)【公開番号】P2020058248
(43)【公開日】2020-04-16
【審査請求日】2021-07-28
(73)【特許権者】
【識別番号】000002439
【氏名又は名称】株式会社シマノ
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100161506
【弁理士】
【氏名又は名称】川渕 健一
(74)【代理人】
【識別番号】100161702
【弁理士】
【氏名又は名称】橋本 宏之
(74)【代理人】
【識別番号】100175824
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 淳一
(72)【発明者】
【氏名】池袋 哲史
【審査官】星野 浩一
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-015888(JP,A)
【文献】特開平11-187790(JP,A)
【文献】実開平03-129067(JP,U)
【文献】特開平11-042030(JP,A)
【文献】特開2002-253088(JP,A)
【文献】特開平09-313077(JP,A)
【文献】特開2013-034397(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01K 89/01
A01K 89/015
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
魚釣用リールのハンドルの回転に応じた角速度を検出するように設けられるセンサ部の出力に基づいてハンドル角速度を測定するハンドル角速度測定部と、
前記ハンドル角速度の基準角速度に対する誤差を算出する誤差算出部と、
前記誤差算出部が算出した誤差の変動に応じて報知音を所定の態様により変化させるように出力させて報知を行う報知部と
を備えるハンドル操作支援装置。
【請求項2】
過去の一定期間において測定されたハンドル角速度に基づいて前記基準角速度を算出する基準角速度算出部をさらに備える
請求項1に記載のハンドル操作支援装置。
【請求項3】
前記報知部は、前記誤差の変化に応じて、前記報知音の音高を変化させる
請求項1または2に記載のハンドル操作支援装置。
【請求項4】
前記報知部は、前記誤差が一定以上である場合に、前記誤差が一定未満の場合よりも大きな変化率により前記報知音の音高を変化させる
請求項に記載のハンドル操作支援装置。
【請求項5】
前記報知部は、表示により前記誤差を報知する
請求項1からのいずれか一項に記載のハンドル操作支援装置。
【請求項6】
ハンドル操作支援装置としてのコンピュータを、
魚釣用リールのハンドルの回転に応じた角速度を検出するように設けられるセンサ部の出力に基づいてハンドル角速度を測定するハンドル角速度測定部、
前記ハンドル角速度の基準角速度に対する誤差を算出する誤差算出部、
前記誤差算出部が算出した誤差の変動に応じて報知音を所定の態様により変化させるように出力させて報知を行う報知部
として機能させるためのハンドル操作支援プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ハンドル操作支援装置及びハンドル操作支援プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
ルアー等の被動体に対応する推奨リトリーブスピードとリールのハンドル1回転あたりの巻き取り長さに基づいて、1回転ごとに対応するリールの巻き取りリズムを算出し、算出された巻き取りリズムを報知するようにされた釣り用リズム発信器の技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許第6200787号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
釣りの種類によっては、仕掛けの巻き取り速度(リトリーブ速度)を一定にするためにリールのハンドルを等速で回転させる操作を行うことが求められる場合がある。このようにリトリーブ速度を一定に保つためのハンドル操作については等速巻きとも呼ばれる。
等速巻きをできるだけ目標の速度で安定して行うには、リールのハンドルを回転させる操作において、ハンドルの1回転内においても速度が変化しないようにすることが求められる。
しかしながら、特許文献1に記載の技術によるリズム報知では、1回転ごとのタイミングしか示されないことから、ユーザが1回転内のリトリーブ速度を一定とするように操作するための案内を行うことはできない。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、釣り用リールのハンドルの1回転内でハンドルを回転させるべき速度をユーザに案内できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するための本発明の一態様は、魚釣用リールのハンドルの回転に応じた角速度を検出するように設けられるセンサ部の出力に基づいてハンドル角速度を測定するハンドル角速度測定部と、前記ハンドル角速度の基準角速度に対する誤差を算出する誤差算出部と、前記誤差に関する報知を行う報知部とを備えるハンドル操作支援装置である。
上記構成によれば、ハンドルの回転に応じて測定されたハンドル角速度の基準角速度に対する誤差を、ハンドルの回転ムラとしてユーザに対して報知することができる。ここで、ハンドル角速度は、ハンドルが回転される際の1回転内における速度変化も示すものとして得られる。これにより、本願発明は、ハンドルを一定の速度で回転させる「等速巻き」をユーザが良好に行えるように支援するにあたり、ハンドルの1回転内での回転ムラまでもユーザに報知することが可能になる。つまり、ユーザは等速巻きを行う際に、1回転内での回転ムラまでも矯正するようにしてハンドル操作を行うことができる。
【0007】
また、本発明の一態様は、上記のハンドル操作支援装置であって、過去の一定期間において測定されたハンドル角速度に基づいて前記基準角速度を算出する基準角速度算出部をさらに備える。
上記構成によれば、実釣時においてユーザがハンドルを回転させる速さに応じて基準角速度を設定することができる。これにより、実釣時に対応して適切な基準角速度を簡単に設定することができる。
【0008】
また、本発明の一態様は、上記のハンドル操作支援装置であって、前記報知部は、報知音を出力させることにより前記誤差に関する報知を行う。
上記構成によれば、ハンドル角速度の基準角速度に対する誤差を音によりユーザに報知することができる。この場合、ユーザは、視覚に頼って誤差を確認する必要が無く、報知音を聞きながら誤差を確認することができる。これにより、ユーザは、釣りに集中しながら、等速巻きのためのハンドル操作の速度調整を行うことができる。
【0009】
また、本発明の一態様は、上記のハンドル操作支援装置であって、前記報知部は、前記誤差の変化に応じて、前記報知音を所定の態様により変化させる。
上記構成によれば、誤差の変化に応じて報知音が何らかの態様で変化する。これにより、ユーザは、報知音の変化により誤差を感覚的に把握することができる。この場合、ユーザは、等速巻きを行うにあたり、例えば報知音の変化の度合いが少なくなるようにハンドル操作を行えばよい。
【0010】
また、本発明の一態様は、上記のハンドル操作支援装置であって、前記報知部は、前記誤差の変化に応じて、前記報知音の音高を変化させる。
上記構成によれば、誤差の変化に応じて報知音の音高が変化する。これにより、ユーザは、報知音の音高変化により誤差を感覚的に把握することができる。この場合、ユーザは、等速巻きを行うにあたり、報知音の音高が基準角速度に対応して一定となるようにハンドル操作を行えばよい。
【0011】
また、本発明の一態様は、上記のハンドル操作支援装置であって、前記報知部は、前記誤差が一定以上である場合に、前記誤差が一定未満の場合よりも大きな変化率により前記報知音の音高を変化させる。
上記構成によれば、誤差が一定以上の場合には報知音の音高の変化が大きくなる。これにより、ユーザは、誤差が一定以上になったことを明確に把握できることになり、すぐに誤差を少なくするようにハンドル操作を行うことができる。
【0012】
また、本発明の一態様は、上記のハンドル操作支援装置であって、前記報知部は、表示により前記誤差を報知する。
上記構成によれば、誤差について視覚的に分かりやすく報知することが可能になる。
【0013】
また、本発明の一態様は、ハンドル操作支援装置としてのコンピュータを、魚釣用リールのハンドルの回転に応じた角速度を検出するように設けられるセンサ部の出力に基づいてハンドル角速度を測定するハンドル角速度測定部、前記ハンドル角速度の基準角速度に対する誤差を算出する誤差算出部、前記誤差に関する報知を行う報知部として機能させるためのハンドル操作支援プログラムである。
【発明の効果】
【0014】
以上説明したように、本発明によれば、釣り用リールのハンドルの1回転内においてハンドルを回転させるべき速度をユーザに案内できるようになるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本実施形態のハンドル操作支援システムの構成例を示す図である。
図2】本実施形態のハンドル操作支援システムの機能構成例を示す図である。
図3】本実施形態において、ハンドル角速度の誤差に関する報知を音により行う場合の態様例を示す図である。
図4】本実施形態におけるハンドル操作ガイド表示の態様例を示す図である。
図5】本実施形態におけるハンドル操作ガイド表示の態様例を示す図である。
図6】本実施形態のユーザ端末200が実行する処理手順例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1を参照して、本実施形態のハンドル操作支援システムの構成例について説明する。同図のハンドル操作支援システムは、スピニングリール100と、ユーザ端末200(ハンドル操作支援装置の一例)とを備える。
スピニングリール100は、魚釣用リールの一種であり、ユーザが釣りをする際に竿Rに装着して使用する。同図では、図示は省略しているが、スピニングリール100は、竿Rに設けられたリール取付台座(リールシート)に対して取り付けられることで、竿Rへの装着が行われる。
ユーザ端末200は、ユーザが携帯する端末装置である。ユーザ端末200は、例えばスマートフォン等であってよい。ユーザ端末200がスマートフォン等の端末である場合、ユーザ端末200には、ハンドル操作支援に対応するアプリケーション(ハンドル操作支援アプリケーション)がインストールされる。なお、ユーザ端末200は、例えば本実施形態のハンドル操作支援機能に特化された専用の端末であってもよい。
【0017】
本実施形態のスピニングリール100には、センサユニット110が設けられる。センサユニット110は、ハンドル101の回転に応じた角速度を検出するように設けられる。同図の例では、センサユニット110は、ハンドルスクリューキャップに対応する箇所にて設けられている。
センサユニット110は、角速度センサを備えて構成されてよい。この場合、センサユニット110の角速度センサは、例えばハンドル101の回転に応じて回転するギア、軸等の所定の部品に対して直接的に取り付けられる、もしくは所定の部品の回転に連動して動くように設けられてよい。これにより、角速度センサは、ハンドル101の回転に応じた角速度を検出することができる。
あるいは、センサユニット110は、例えば磁気方式等によるロータリエンコーダを備えてよい。この場合の、センサユニット110のロータリエンコーダは、ハンドル101の回転に応じて回転するギア、軸等の所定の部品に対して設けられる磁石と、部品の回転に応じた磁石の磁界の変化を検出する磁気センサとを備えて構成されてよい。この場合、角速度は、ロータリエンコーダが検出する角度の経過に応じた変化として算出されてよい。また、このようなロータリエンコーダが検出する角度に基づく角速度の算出は、センサユニット110にて行われてもよいし、ロータリエンコーダが検出する角度に基づいてユーザ端末200が実行してもよい。
【0018】
センサユニット110は、ユーザ端末200と通信が可能なように接続される。同図では、センサユニット110とユーザ端末200とで無線による通信が可能とされている。センサユニット110は、無線による通信を介して、センサ部111が出力する角速度検出信号をユーザ端末200に送信する。
なお、センサユニット110とユーザ端末200との通信は有線を経由して行われてもよい。以降の説明においては、センサユニット110とユーザ端末200とが無線により通信を行う場合について説明する。
【0019】
ユーザ端末200は、センサユニット110から送信される角速度検出信号を受信し、受信された角速度検出信号に基づいて、ハンドル101の角速度(ハンドル角速度)を測定する。ハンドル101の角速度は、ハンドル101の回転に伴う動きがありさえすればセンサユニット110にて検出されるものである。従って、ハンドル101の1回転内における角速度の変化も検出することができる。これに伴い、ユーザ端末200にて測定されるハンドル角速度も、ハンドル101の1回転内における角速度の変化が反映されている。
【0020】
ユーザ端末200は、基準角速度に対するハンドル角速度の誤差を算出し、算出された誤差に関する報知を行う。ユーザ端末200は、誤差に関する報知を、音と表示とにより行うことができる。つまり、ユーザ端末200は、誤差に応じて音高を変化させるようにして報知を行うことができる。また、ユーザ端末200は、誤差に基づく情報を所定の態様で表示するようにして報知することができる。
このような報知は、ユーザの等速巻きを支援するためのガイドとして機能する。つまり、ユーザは、釣糸を巻き取る際に、音や表示により報知される誤差の程度を確認しながら、角速度の誤差が少なくなるようにハンドル101を回転させる操作を行う。この結果、ハンドル101の回転に伴って回転するスプール102も一定の回転速度(回転数)に近づくことになり、目標とする巻き取り速度による等速巻きを行えることになる。
そのうえで、ハンドル角速度の誤差には、ハンドル101の1回転内の角速度の変動が反映されている。従って、ハンドル角速度の誤差の程度の報知も、ハンドル101の1回転内の角速度の変動に追随するようにして行われる。つまり、本実施形態によっては、ハンドル101の1回転内においてハンドルを回転させるべき速度をユーザに案内できる。
これにより、ユーザは、報知される誤差の程度を確認しながらハンドル101を回転させる速さを調節する結果、ハンドル101の1回転内の角速度の変動を抑えて一定に近づけるようにして、等速巻きを良好に行えることになる。
【0021】
なお、センサユニット110は、スピニングリール100において、ハンドルの回転に応じて角速度が検出される箇所であれば、どこに設けられてもよい。例えば、センサユニット110は、ハンドル101自体やスプール102等に設けられてもよい。
【0022】
図2を参照して、本実施形態のハンドル操作支援システムの機能構成例について説明する。同図においては、センサユニット110とユーザ端末200との機能構成例が示されている。
センサユニット110は、センサ部111と通信部112とを備える。
センサ部111は、前述のように、例えば所定のセンサデバイスを備え、ハンドル101の回転に伴う所定の部品の動きに応じた角速度を検出するように設けられる。
通信部112は、ユーザ端末200と無線による通信を行う。通信部112が対応する無線通信の方式については特に限定されないが、例えば、Bluetooth(登録商標)等を挙げることができる。通信部112は、センサ部111が出力する角速度検出信号をユーザ端末200に送信する。
【0023】
ユーザ端末200は、通信部201、制御部202、記憶部203、操作部204、表示部205、及び音出力部206を備える。
通信部201は、センサユニット110の通信部112と無線による通信を行う。
【0024】
制御部202は、ユーザ端末200における各種制御を実行する。制御部202としての機能は、ユーザ端末200が備えるCPU(Central Processing Unit)がプログラムを実行することによって実現される。
同図の制御部202は、ハンドル角速度測定部221、基準角速度算出部222、誤差算出部223、及び報知部224を備える。制御部202におけるこれらの機能部は、ユーザ端末200が例えばスマートフォンである場合には、スマートフォンにインストールされたハンドル操作支援アプリケーションが動作することにより実現される。
【0025】
ハンドル角速度測定部221は、ハンドル101の回転に応じた角速度を検出するように設けられるセンサユニット110のセンサ部111の出力(角速度検出信号)に基づいてハンドル角速度を測定する。ハンドル角速度測定部221は、角速度検出信号が示す角速度を、そのままハンドル角速度の測定結果としてもよい。あるいは、ハンドル角速度測定部221は、角速度検出信号が示す角速度について、例えばハンドル101の回転速度と、センサ部111が設けられた部品の回転速度との比に基づく演算を行って求められた値を、ハンドル角速度の測定結果としてもよい。
基準角速度算出部222は、過去の一定期間において測定されたハンドル角速度に基づいて基準角速度を算出する。
誤差算出部223は、ハンドル角速度の基準角速度に対する誤差を算出する。
報知部224は、誤差に関する報知を行う。
【0026】
記憶部203は、ユーザ端末200に対応する各種の情報を記憶する。
操作部204は、ユーザ端末200に設けられる操作子や操作デバイスを一括して示す。表示部205がタッチパネルとして構成される場合、操作部204には、タッチパネルが含まれる。
表示部205は、制御部202の制御に応じて表示を行う。
音出力部206は、制御部202の制御に応じて音を出力する。
【0027】
図3を参照して、本実施形態において、ハンドル角速度の誤差に関する報知を音により行う場合の態様例について説明する。
同図においては、時間経過に応じた、ハンドル角速度Ag、基準角速度Aref、報知音の音高Fvarが示されている。
【0028】
ハンドル角速度Agは、ハンドル角速度測定部221により測定されたハンドル角速度を示す。同図において示される期間は、少なくともハンドル101が1回転される期間を1つ含む。つまり、同図において示されるハンドル角速度Agは、ハンドル101の1回転内の変動が反映されている。
また、基準角速度Arefは、基準角速度算出部222により算出された基準角速度を示す。この場合の基準角速度算出部222は、例えば、現時点を起点とする過去の一定期間において算出されたハンドル角速度の平均値(移動平均値)を求めることにより、基準角速度Arefを算出する。
【0029】
基準角速度については、例えば、予め固定的に定められていてもよい。そのうえで、基準角速度については、例えば対象魚や仕掛け(ここではルアー等も含める)の種類等に応じて予め用意(プリセット)された複数のうちから選択できるようにしてもよい。
一方で、同図の例のように基準角速度Arefを算出する場合には、ユーザが、対象魚や仕掛けの種類等に応じた等速巻きの速さをイメージしながらハンドル101を実際に回転させることに応じて基準角速度Arefが得られる。この場合、ユーザは、例えばプリセットされた複数の基準角速度のうちから、現在の釣りの状況にあったものを選択するような操作を行わなくとも、自分が目標とする等速巻きの速度でハンドル101を回転させる操作を行うことで、実用性のある基準角速度を手軽に得られるという利点がある。
【0030】
誤差算出部223は、基準角速度Arefに対するハンドル角速度Agの誤差Erを算出する。誤差Erは、例えば、ハンドル角速度Agから基準角速度Arefを減算することによって算出される。この場合、誤差Erは、ハンドル角速度Agが基準角速度Arefより低い場合には負の値となり、ハンドル角速度Agが基準角速度Arefより高い場合には正の値となる。
【0031】
報知部224は、誤差Erに応じて報知音の音高Fvarを変化させる。
具体的に、報知部224は、誤差Erの絶対値が、予め定められた第1閾値以下の場合には、報知音の音高Fvarを、標準音高Frefにより出力させる。
同図の例では、期間t1~t2、t3~t4、t5~t6、t7~t8の各期間が、誤差Erの絶対値が第1閾値以下の状態に該当する。このため、期間t1~t2、t3~t4、t5~t6、t7~t8のそれぞれにおいては、報知音の音高Fvarが、標準音高Frefとなっている。
【0032】
また、報知部224は、誤差Erの絶対値が、第1閾値より大きく、かつ予め定められた第2閾値未満(第1閾値<第2閾値)である場合には、ハンドル角速度Agの基準角速度Arefに対する変化率(角速度変化率)としての誤差量に追随させるようにして報知音の音高Fvarを変化させる。具体的には、例えば、報知部224は、角速度変化率に対して所定の係数を乗算して求められる音高変化率(第1音高変化率)により報知音の音高Fvarを変化させてよい。
同図の例では、時点t1までの期間、期間t2~t3、期間t4~t5の各期間が、誤差Erの絶対値が第1閾値より大きく、かつ第2閾値未満である場合に該当する。
これらの期間のうち、時点t1までの期間と、期間t2~t3との各期間では、誤差Erが負の値となるので、報知音の音高Fvarは、負の値の第1音高変化率により、標準音高Frefよりも低い音に変化するようにして出力される。一方、期間t4~t5の期間では、誤差Erが正の値となるので、報知音の音高Fvarは、正の値の第1音高変化率により、標準音高Frefよりも高い音に変化するようにして出力される。
【0033】
また、報知部224は、誤差Erの絶対値が第2閾値以上である場合には、第1音高変化率よりも大きな音高変化率(第2音高変化率)により報知音の音高Fvarを変化させる。具体的に、この場合の報知部224は、誤差Erの絶対値が第2閾値以上である場合には、報知音の音高Fvarを、所定の限度音高にまで変化させるようにしている。即ち、この場合の第2音高変化率は、ハンドル角速度Agの基準角速度Arefに対する変化率に対して、限度音高に対応する所定値で一律となるように定められている。
同図の例では、期間t6~t7が、誤差Erの絶対値が第2閾値以上である場合に該当する。期間t6~t7においては、正の値の誤差Erが第2閾値以上となったことに応じて、報知音の音高Fvarが、標準音高Frefよりも高い側の最高限度音高Fmaxにより出力されている。
また、同図には示されていないが、報知部224は、負の値の誤差Erが第2閾値以上となった場合に、報知音の音高Fvarを、標準音高Frefよりも低い側の所定の最低限度音高により出力する。
【0034】
ユーザは、釣りを行う際には、ユーザ端末200から出力される報知音を聴けるようにしておく。この場合、ユーザは、ユーザ端末200のスピーカから出力される報知音を聴き取ることができる範囲にユーザ端末200を置いておくようにしてもよいし、ユーザ端末200にイヤホン等を接続して、イヤホン等により報知音を聴き取ることができるようにしてもよい。
この場合、ユーザは、仕掛けを投入した後に等速巻きすべきことを意識してリールのハンドル101を回しながら仕掛けの巻き取り(リトリーブ)を行っていく際に、ハンドル101の回転速度のムラに応じて音高が変化する報知音を聴くことになる。そこで、ユーザは、報知音の音高が標準音高Frefより高ければハンドル101の回転を低くするようにし、報知音の音高が標準音高Frefより低ければハンドル101の回転を高くするようにして、ハンドル101を回転させる速度を調節することができる。これにより、ユーザは、等速巻きのためのハンドル101の回転速度の調整を、自分の勘だけを頼りに行うのではなく、報知音の高低を確認しながら的確に行っていくことができる。
また、本実施形態における誤差Erは、ハンドル101の1回転内における回転速度のムラも反映される。このため、ユーザは、ハンドル101の1回転内における回転速度のムラまでも矯正するようにしてハンドル101の操作を調整できる。
【0035】
また、ユーザ端末200は、ハンドル角速度の誤差に関連する報知を表示によっても行うことができる。ハンドル角速度の誤差に関連する報知は、即ち、ユーザに対して、ハンドル101の回転数が一定となるように操作するためのガイド(案内)を提供するものとなる。そこで、ハンドル角速度の誤差に関連する報知としての表示については、ハンドル操作ガイド表示ともいう。
図4は、ハンドル操作ガイド表示の態様例を示している。同図においては、ユーザ端末200の表示部205の画面において、ハンドル回転速度表示エリアAR10と、角速度表示エリアAR20とが配置されている。
ハンドル回転速度表示エリアAR10は、ハンドル回転数をメータ表示により示している。ハンドル回転数(即ち、ハンドル101の回転速度)は、ハンドル角速度測定部221により測定されたハンドル角速度に基づいて制御部202が算出してよい。ユーザが操作するハンドル101の回転速度のムラに応じて、ハンドル回転速度表示エリアAR10のメータ表示における針が示す速度値が変化する。
また、ハンドル回転速度表示エリアAR10においては、基準速度エリアAR11が配置される。基準速度エリアAR11においては、基準角速度に対応する基準の回転数等の基準速度が示される。同図においては、基準回転数(「80rpm」)が示されている。この場合、ユーザは、基準速度エリアAR11を観ることで、基準回転数が「80rpm」であることを把握できる。そこで、ユーザは、ハンドル回転速度表示エリアAR10のメータ表示における針が「80rpm」を指すようにハンドル101を回転させる速度を調節するようにして操作を行えばよい。
ハンドル回転速度表示エリアAR10における表示の態様については限定されない。例えば、ハンドル回転速度表示エリアAR10においては、ハンドル回転数を示す数値がハンドル角速度の測定値に応じて変化するように表示されてもよい。
【0036】
また、同図の基準速度エリアAR11においては、基準回転数に対応する基準巻き取り速度(「140cm/s」)も示されている。巻き取り速度は、スプール102により道糸が巻き取られる速度である。基準巻き取り速度は、基準角速度算出部222が算出する基準角速度に対応する巻き取り速度である。巻き取り速度は、ハンドル回転数と、ハンドル101とローターとの回転比、スプール102の糸巻径等に基づいて算出することができる。
【0037】
角速度表示エリアAR20においては、例えばハンドル角速度測定部221により測定されたハンドル角速度と、基準角速度算出部222により算出された基準角速度との時間軸上での変化が示される。
【0038】
なお、図示は省略するが、例えばハンドル回転速度表示エリアAR10と角速度表示エリアAR20に加えて、あるいはハンドル回転速度表示エリアAR10と角速度表示エリアAR20との少なくともいずれか一方に代えて、巻き取り速度表示エリアが配置されてよい。
巻き取り速度表示エリアにおいては、現在のハンドル角速度に応じた巻き取り速度が、例えばメータ表示や数値により示されてよい。また、巻き取り速度表示エリアにおいては、基準巻き取り速度が示されてよい。
【0039】
また、ハンドル操作ガイド表示は、図5のように行われてもよい。同図においては、ハンドル角速度誤差表示エリアAR30が示されている。ハンドル角速度誤差表示エリアAR30においては、ハンドル角速度の誤差がメータ表示により行われている。ユーザは、等速巻きを行うにあたり、メータの針が「0」を指すようにハンドル101の回転速度を調節するようにして操作を行えばよい。
【0040】
図6のフローチャートを参照して、本実施形態のユーザ端末200が実行する処理手順例について説明する。
ステップS101:ユーザ端末200において、ハンドル角速度測定部221は、センサユニット110から受信した角速度検出信号を利用してハンドル角速度を算出する。
ステップS102:基準角速度算出部222は、例えば現時点から過去の一定期間において算出されたハンドル角速度の移動平均を求めることにより、基準角速度を算出する。
ステップS103:誤差算出部223は、ステップS101により算出されたハンドル角速度と、ステップS102により算出された基準角速度とを利用して、ハンドル角速度の誤差を算出する。
【0041】
ステップS104:報知部224は、ステップS103により算出されたハンドル角速度の誤差が反映されたハンドル操作ガイド表示が表示部205にて行われるように制御する。
【0042】
ステップS105:また、報知部224は、角速度変化率(ハンドル角速度の基準角速度に対する変化率)が第1閾値以下であるか否かについて判定する。
ステップS106:角速度変化率が第1閾値以下である場合、報知部224は、報知音を標準音高Frefにより音出力部206から出力させる。
【0043】
ステップS107:ステップS105にて角速度変化率が第1閾値より大きいと判定された場合、報知部224は、さらに角速度変化率が、第2閾値以上であるか否かについて判定する。
ステップS108:角速度変化率が第2閾値未満である場合、報知部224は、第1音高変化率により変化させた音高により報知音を出力させる。
ステップS109:ステップS107にて角速度変化率が第2閾値以上であると判定された場合、報知部224は、第1音高変化率により変化させた音高により報知音を出力させる。
ステップS106、S108、S109の処理の後は、ステップS101に処理が戻される。
【0044】
以上のようにして、同図の処理が実行されることで、ユーザがスピニングリール100のハンドル101を回転させる操作を行っていくことに応じて、ハンドル角速度の誤差に関する報知が音と表示とによって行われる。
【0045】
なお、図6の例では、ハンドル角速度の誤差に関する報知は、音と表示とのいずれによっても行われている。しかしながら、基準角速度に対するハンドル角速度の誤差に関する報知は、音と表示とのいずれか一方により行われるようにされてもよい。また、例えばユーザのユーザ端末200に対する操作等に応じて、音による報知と表示による報知とのそれぞれについてのオン、オフの切り替えが可能なようにされてよい。操作に応じた音による報知と表示による報知とのそれぞれについてのオン、オフの切り替えの制御は、報知部224が行うようにされてよい。
【0046】
なお、報知部224は、ハンドル角速度の誤差に関する報知を音により行うにあたり、ハンドル角速度の誤差に応じて音量を変更してもよい。例えば誤差が大きくなることに応じて、報知音を大きくしていくようにされてよい。また、報知部224は、音による報知にあたり、ハンドル角速度の誤差に応じて音色や音の種類を変更してもよい。また、報知部224は、音高、音量、音色、音の種類等のうちから適宜選択されたものを組み合わせて音による報知を行ってもよい。
例えば、報知部224は、図3にて例示したように角速度変化率に応じて、報知音の音高Fvarを標準音高Frefから高い方あるいは低い方に変化させるにあたり、音高Fvarが標準音高Frefであるとき、標準音高Frefではないときとで音色(あるいは音の種類)を変更してもよい。これにより、ユーザは音高Fvarが標準音高Frefであるときと標準音高Frefではないときとを明確に区別できる。そのうえで、報知部224は、さらに、報知音について、音高Fvarが標準音高Frefより高いときと低いときとで音色を異ならせてもよい。
また、例えば、報知部224は、誤差が第2閾値以上となったことに応じて第2音高変化率により報知音の音高Fvarを変化させる際に、誤差が第2閾値未満の場合よりも報知音の音量を大きくするようにしてもよい。
【0047】
なお、報知部224は、表示によるハンドル角速度の誤差に関する報知として、例えばユーザ端末200にLED等によるインジケータを備え、ハンドル角速度の誤差に応じて、インジケータの点灯を変更させるようにしてもよい。例えば、報知部224は、インジケータについて、誤差が第1閾値以下の状態では白色、ハンドル角速度が基準角速度より遅くなるのに応じて青色が強くなるように、ハンドル角速度が基準角速度より速くなるのに応じて赤色が強くなるように、インジケータの色を変更させてよい。そのうえで、報知部224は、ハンドル角速度の基準角速度に対する誤差が第2閾値以上となった場合には、インジケータを点滅させる、というようにしてもよい。
また、報知部224は、上記のようなインジケータの点灯を模した表示を表示部205にて行うようにしてよい。
【0048】
なお、第1閾値と第2閾値は、予め固定的に定められるのではなく、基準角速度と同様に、測定されたハンドル角速度に基づいて動的に設定されるようにしてよい。このような第1閾値と第2閾値の設定は、報知部224が行ってよい。
一例として、測定されたハンドル角速度が小さい場合には、等速巻きとしてハンドル101を遅めに回転させていることになる。この場合、ユーザがハンドル101を回転させる速度の調整もしやすい。また、ハンドル101の操作に微妙な速度調整が要求されるといえる。一方、測定されたハンドル角速度が大きい場合には、等速巻きとしてハンドル101を速めに回転させていることになる。この場合、ユーザがハンドル101を回転させる速度にはムラが生じやすくなる傾向となるが、目標とする等速巻きとしての巻き取り速度が速いことから、ある程度のムラがあっても、実釣においては等速巻きとして成立しやすいという側面がある。そこで、報知部224は、第1閾値と第2閾値について、測定されたハンドル角速度(ハンドル角速度を基に算出された基準角速度でもよい)が大きくなるのにつれて、高くなるようにして設定してよい。
なお、第1閾値と第2閾値のうち、一方は固定的に予め定めておき、他方を、測定されたハンドル角速度に基づいて動的に設定するようにされてよい。
【0049】
なお、例えば仕掛けの回収のためにハンドル101を回転させる操作を行っているときには、ユーザは等速巻きを意識していないので、ハンドル角速度の基準角速度に対する誤差も大きくなり、報知による音等の変化が極端となりやすい。しかしながら、仕掛けの回収の際には、ユーザは等速巻きを行う必要がないので、報知が行われることに煩わしさを覚える可能性がある。
そこで、報知部224は、仕掛けの回収のためにハンドル101を回転させる操作が行われる状況では、ハンドル角速度の誤差に関する報知が行われないようにしてよい。このために、報知部224は、ハンドル101の回転数(回転速度)が一定以上である場合に、ハンドル角速度の誤差に関する報知が行われないように制御してよい。等速巻きは、比較的ゆっくりとハンドル101を回転させる操作が要求されることが多いのに対して、仕掛けの回収に際しては、等速巻きよりも相当に速めにハンドル101を回転させる操作となることが多い。
【0050】
なお、本実施形態のようにハンドル角速度の誤差に応じた報知を行うハンドル操作支援システムの構成は、スピニングリール100以外の釣り用リールとユーザ端末200との組み合わせに対して適用されてよい。スピニングリール100以外の釣り用リールとしては、例えば、ベイトリール、電動リール等を挙げることができる。電動リールに関しては、手動で等速巻きするような釣り方を行う場合に、本実施形態のハンドル操作支援システムの構成を適用できる。また、電動リールに関しては、電動により等速巻きを行うにあたり、釣糸を巻き取らせる際に駆動されるモータの回転速度について、誤差が最小となるように制御するようにしてもよい。
【0051】
なお、本実施形態において、測定されたハンドル角速度の誤差に関する履歴が記憶されるようにしてよい。一例として、ユーザ端末200の制御部202が、測定されたハンドル角速度の基準角速度に対する誤差を時刻と対応付けた履歴情報を記憶部203に記憶させるようにしてよい。あるいは、測定されたハンドル角速度と、算出された基準角速度と、算出された誤差とを、時刻と対応付けた履歴情報を記憶部203に記憶させるようにしてよい。
さらに、このような履歴情報に、例えば、魚を釣ることができた時刻やアタリが得られた時刻(釣果関連時刻)を対応付けるようにされてもよい。釣果関連時刻の対応付けは、例えばユーザがユーザ端末200に入力する操作を行うことに応じて行われるようにされてもよい。また、例えばアタリが得られたことに応じてスピニングリール100や釣竿に伝達される振動を検出する振動センサを設け、振動センサの検出信号がユーザ端末200に入力されるように構成する。そのうえで、ユーザ端末200は、振動センサによりアタリに対応する振動が検出されたタイミングで、履歴情報に釣果対応時刻を対応付けるようにしてよい。
【0052】
なお、上述のユーザ端末200としての機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより上述のユーザ端末200としての処理を行ってもよい。ここで、「記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する」とは、コンピュータシステムにプログラムをインストールすることを含む。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、CD-ROM等の非一過性の記録媒体であってもよい。また、記録媒体には、当該プログラムを配信するために配信サーバからアクセス可能な内部または外部に設けられた記録媒体も含まれる。配信サーバの記録媒体に記憶されるプログラムのコードは、端末装置で実行可能な形式のプログラムのコードと異なるものでもよい。すなわち、配信サーバからダウンロードされて端末装置で実行可能な形でインストールができるものであれば、配信サーバで記憶される形式は問わない。なお、プログラムを複数に分割し、それぞれ異なるタイミングでダウンロードした後に端末装置で合体される構成や、分割されたプログラムのそれぞれを配信する配信サーバが異なっていてもよい。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【符号の説明】
【0053】
100 スピニングリール、101 ハンドル、102 スプール、110 センサユニット、111 センサ部、112 通信部、200 ユーザ端末、201 通信部、202 制御部、203 記憶部、204 操作部、205 表示部、206 音出力部、221 ハンドル角速度測定部、222 基準角速度算出部、223 誤差算出部、224 報知部
図1
図2
図3
図4
図5
図6