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特許7181907情報通信システム、受信機、端末装置、表示制御方法、表示制御プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-22
(45)【発行日】2022-12-01
(54)【発明の名称】情報通信システム、受信機、端末装置、表示制御方法、表示制御プログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/258 20110101AFI20221124BHJP
   H04N 21/431 20110101ALI20221124BHJP
   H04N 5/765 20060101ALI20221124BHJP
   H04N 5/92 20060101ALI20221124BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20221124BHJP
【FI】
H04N21/258
H04N21/431
H04N5/765
H04N5/92 010
G06Q50/10
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2020019997
(22)【出願日】2020-02-07
(65)【公開番号】P2021125848
(43)【公開日】2021-08-30
【審査請求日】2021-11-12
(73)【特許権者】
【識別番号】000214984
【氏名又は名称】TVS REGZA株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002907
【氏名又は名称】弁理士法人イトーシン国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山内 聡
【審査官】川中 龍太
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2015/045909(WO,A1)
【文献】国際公開第2013/179364(WO,A1)
【文献】特開2002-353925(JP,A)
【文献】国際公開第2010/119678(WO,A1)
【文献】中国特許出願公開第108154398(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00 - 21/858
H04N 5/76 - 5/956
G06Q 50/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
自身の現在の状態を示す第1状態情報を生成する受信機と、
前記第1状態情報に基づき、前記第1状態情報に関連付けられたおすすめ情報を生成する管理サーバと、
前記第1状態情報、及び、前記第1状態情報に関連付けられた前記おすすめ情報を取得し、さらに、前記第1状態情報及び前記おすすめ情報の少なくとも一方の取得に応じた時期の前記受信機の状態を示す第2状態情報を取得し、前記第1状態情報と、前記第2状態情報とを比較し、前記第1状態情報と前記第2状態情報の間の少なくとも一部が一致する場合、前記おすすめ情報の表示処理を実行する端末装置と、
を有することを特徴とする情報通信システム。
【請求項2】
前記管理サーバは、前記第1状態情報に基づき、前記第1状態情報に応じた関連情報を抽出する第1のサーバと、
前記関連情報及び前記第1状態情報に基づき、前記関連情報に応じた前記おすすめ情報を抽出し、前記おすすめ情報に前記第1状態情報を関連付けた状態おすすめ情報を生成する第2のサーバと、
を有することを特徴とする請求項1に記載の情報通信システム。
【請求項3】
前記管理サーバは、ユーザの属性情報に応じたその他のおすすめ情報を抽出し、前記第1状態情報及び前記おすすめ情報に前記その他のおすすめ情報を関連付けた状態おすすめ情報を生成し、
前記端末装置は、前記第1状態情報と前記第2状態情報の間の少なくとも一部が一致していない場合、前記第2状態情報に合致した前記その他のおすすめ情報があるか否かを判定し、前記第2状態情報に合致した前記その他のおすすめ情報がある場合、前記その他のおすすめ情報の表示処理を実行することを特徴とする請求項1に記載の情報通信システム。
【請求項4】
受信機の状態を予測した予測状態情報及び前記予測状態情報の予測状態に応じたおすすめ情報が対応付けられたテーブル情報を生成する管理サーバと、
前記予測状態情報及び前記テーブル情報を取得し、前記予測状態情報及び前記テーブル情報の取得に応じた時期の前記受信機の状態を示す状態情報を取得し、前記予測状態情報と、前記状態情報とを比較し、前記予測状態情報と前記状態情報の間の少なくとも一部が一致する場合、前記テーブル情報から前記予測状態に対応するおすすめ情報を取得し、前記おすすめ情報の表示処理を実行する端末装置と、
を有することを特徴とする情報通信システム。
【請求項5】
前記端末装置は、前記受信機の現在の状態を示す状態情報を定期的に取得することを特徴とする請求項4に記載の情報通信システム。
【請求項6】
前記受信機は、自身の現在の状態を示す状態情報を定期的に生成することを特徴とする請求項4に記載の情報通信システム。
【請求項7】
受信機の現在の状態を示す第1状態情報を取得する端末装置と、
前記第1状態情報に基づき、前記第1状態情報に関連付けられたおすすめ情報を生成する管理サーバと、
を有し、
前記端末装置は、前記第1状態情報、及び、前記第1状態情報に関連付けられた前記おすすめ情報を取得し、さらに、前記第1状態情報及び前記おすすめ情報の少なくとも一方の取得に応じた時期の前記受信機の状態を示す第2状態情報を取得し、前記第1状態情報と、前記第2状態情報とを比較し、前記第1状態情報と前記第2状態情報の間の少なくとも一部が一致する場合、前記おすすめ情報の表示処理を実行することを特徴とする情報通信システム。
【請求項8】
前記管理サーバは、前記おすすめ情報にアクセスしたアクセス情報に応じて課金する課金サーバを有することを特徴とする請求項7に記載の情報通信システム。
【請求項9】
自身の現在の状態を示し、管理サーバで管理される第1状態情報を生成すると共に、前記第1状態情報に対応したおすすめ情報を取得した端末装置で管理され、前記おすすめ情報の取得時に応じた状態を示す第2状態情報を生成する制御部
を有することを特徴とする受信機。
【請求項10】
受信機の過去の状態を示す第1状態情報、前記第1状態情報に対応したおすすめ情報、及び、前記第1状態情報並びに前記おすすめ情報の少なくとも一方の取得に応じた時期の前記受信機の状態を示す第2状態情報を取得し、前記第1状態情報と、前記第2状態情報とを比較し、前記第1状態情報と前記第2状態情報の間の少なくとも一部が一致する場合、前記おすすめ情報の表示処理を実行する制御部
を有することを特徴とする端末装置。
【請求項11】
受信機の過去の状態を示す第1状態情報、前記第1状態情報に対応したおすすめ情報、及び、前記第1状態情報並びに前記おすすめ情報の少なくとも一方の取得に応じた時期の前記受信機の状態を示す第2状態情報を取得し、前記第1状態情報と、前記第2状態情報とを比較し、前記第1状態情報と前記第2状態情報の間の少なくとも一部が一致する場合、前記おすすめ情報の表示処理を実行する
ことを特徴とする表示制御方法。
【請求項12】
受信機の過去の状態を示す第1状態情報、前記第1状態情報に対応したおすすめ情報、及び、前記第1状態情報並びに前記おすすめ情報の少なくとも一方の取得に応じた時期の前記受信機の状態を示す第2状態情報を取得し、前記第1状態情報と、前記第2状態情報とを比較し、前記第1状態情報と前記第2状態情報の間の少なくとも一部が一致する場合、前記おすすめ情報の表示処理を実行するコード
をコンピュータに実行させることを特徴とする表示制御プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、情報通信システム、受信機、端末装置、表示制御方法、表示制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、テレビジョン受像機やレコーダ等の受信機の状態に応じて、商品やサービス等のおすすめ情報を受信機に紐づけられているスマートフォンやタブレット等の端末装置に通知するおすすめ情報の通知サービスが利用されている。
【0003】
おすすめ情報の通知サービスでは、受信機からインターネットを経由して管理サーバに受信機の状態が送信され、受信機の状態に応じたおすすめ情報が管理サーバからインターネットを経由して端末装置に送信される。そのため、端末装置が受信機の状態に応じたおすすめ情報を受信するまでにはタイムラグが存在する。
【0004】
ところで、ユーザは、例えば、視聴しているテレビのチャンネルを変更する、あるいは、再生している録画番組の再生を停止し、テレビ番組をリアルタイムで視聴する等して、受信機の状態を頻繁に変更する。
【0005】
そのため、端末装置が受信機の状態に応じたおすすめ情報を受信したときには、受信機の状態がユーザによって既に変更されている可能性がある。すなわち、従来のおすすめ情報の通知サービスでは、受信機の状態が頻繁に変更された場合、現在の受信機の状態とは全く関連のない商品等のおすすめ情報が送信され、端末装置に表示される虞があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特許第5668013号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
実施形態は、受信機の状態に合わせた適切なおすすめ情報を表示させることができる情報通信システム、受信機、端末装置、表示制御方法、表示制御プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
実施形態の情報通信システムは、受信機と、管理サーバと、端末装置とを有する。受信機は、自身の現在の状態を示す第1状態情報を生成する。管理サーバは、前記第1状態情報に基づき、前記第1状態情報に関連付けられたおすすめ情報を生成する。端末装置は、前記第1状態情報、及び、前記第1状態情報に関連付けられた前記おすすめ情報を取得し、さらに、前記第1状態情報及び前記おすすめ情報の少なくとも一方の取得に応じた時期の前記受信機の状態を示す第2状態情報を取得し、前記第1状態情報と、前記第2状態情報とを比較し、前記第1状態情報と前記第2状態情報の間の少なくとも一部が一致する場合、前記おすすめ情報の表示処理を実行する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】第1の実施形態の情報通信システムの概略的な構成を示す構成図である。
図2】受信機の詳細な構成を示すブロック図であり
図3】端末装置の詳細な構成を示すブロック図である。
図4】受信機から視聴履歴管理サーバに送信される状態情報の一例を示す図である。
図5】コンテンツ情報の一例を示す図である。
図6】第1の実施形態における受信機の動作を説明するためのフローチャートである。
図7】第1の実施形態における視聴履歴管理サーバの動作を説明するためのフローチャートである。
図8】第1の実施形態における商品販売管理サーバの動作を説明するためのフローチャートである。
図9】第1の実施形態における端末装置の動作を説明するためのフローチャートである。
図10】端末装置の表示部に表示される画面表示の一例を説明するための図である。
図11】端末装置の表示部に表示される画面表示の他の例を説明するための図である。
図12】第2の実施形態における視聴履歴管理サーバの動作を説明するためのフローチャートである。
図13】第2の実施形態における商品販売管理サーバの動作を説明するためのフローチャートである。
図14】第2の実施形態における端末装置の動作を説明するためのフローチャートである。
図15】第3の実施形態の情報通信システムの概略的な構成を示す構成図である。
図16】予測状態情報の一例を示す図である。
図17】テーブル情報の一例を示す図である。
図18】第3の実施形態における商品販売管理サーバの動作を説明するためのフローチャートである。
図19】第3の実施形態における端末装置の動作を説明するためのフローチャートである。
図20】第4の実施形態における端末装置の動作について説明するためのフローチャートである。
図21】変形例の情報通信システムの概略的な構成を示す構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して実施形態について詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態の情報通信システムの概略的な構成を示す構成図であり、図2は、受信機の詳細な構成を示すブロック図であり、図3は、端末装置の詳細な構成を示すブロック図である。
【0011】
情報通信システム1は、受信機10と、端末装置20と、インターネット30と、LAN(Local Area Network)31と、管理サーバ40とを含んで構成されている。管理サーバ40は、視聴履歴管理サーバ41と、商品販売管理サーバ42とを有して構成されている。管理サーバ40には、受信機10の識別情報と端末装置20の識別情報とが対応付けられている。なお、視聴履歴管理サーバ41と商品販売管理サーバ42は、1つのサーバ、視聴履歴/商品販売管理サーバとして構成してもよい。
【0012】
受信機10は、放送信号を受信可能なテレビジョン受像機やレコーダ等であり、インターネット30を経由して管理サーバ40と通信可能に構成されている。また、受信機10は、LAN31を経由して端末装置20と通信可能に構成されている。なお、受信機10は、インターネット30を経由して端末装置20と通信することもできる。
【0013】
端末装置20は、スマートフォンやタブレット等の端末等であり、インターネット30を経由して管理サーバ40と通信可能に構成されている。また、端末装置20は、LAN31を経由して受信機10と通信することができる。
【0014】
図2に示すように、受信機10は、チューナ11と、制御部12と、記録部13と、受信部14と、ネットワークインターフェース(以下、ネットワークI/Fと呼ぶ)15と、表示部16と、音声出力部17とを有して構成されている。
【0015】
チューナ11には、地上デジタル放送、BS放送、広域帯CS放送、インターネットを介して送信されるデジタルテレビジョン放送等の放送信号が入力される。ユーザは、リモートコントローラ等を用いて受信機10の操作を行うと、ユーザ操作に応じた操作信号が受信部14に入力される。受信部14は、受信した操作信号を制御部12に出力する。
【0016】
制御部12は、受信部14からの操作信号に基づいて、受信機10の各部を制御する。例えば、ユーザがリモートコントローラを用いて受信するチャンネルの番号を指定する操作を行った場合、チューナ11は、制御部12による制御に基づいて、操作信号に応じた選局動作を行う。
【0017】
また、制御部12は、受信機10の全体の制御を行う。制御部12は、CPU、ROM、RAM等を有するプロセッサとして構成されて、ROMに記憶されたプログラムに従って受信機10の各部の動作を制御するものであってもよいし、ハードウェアの電子回路で機能の一部又は全部を実現するものであってもよい。
【0018】
さらに、制御部12は、チューナ11が受信したチャンネルの放送信号を信号処理し、映像信号及び音声信号を生成する。制御部12は、映像信号を表示部16に出力し、音声信号を音声出力部17に出力する。
【0019】
表示部16は、例えば液晶ディスプレイ又はプラズマディスプレイであり、制御部12から入力された映像信号に応じた映像を表示する。音声出力部17は、例えばスピーカであり、制御部12から入力された音声信号に応じた音声を再生する。これにより、ユーザは、所望の番組を視聴することができる。
【0020】
記録部13は、例えばHDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)であり、制御部12により生成された映像信号及び音声信号を録画番組(録画コンテンツ)として記録することができる。なお、記録部13は、受信機10の内部に設けられているが、受信機10の外部に設けられた外付けHDD又は外付けSSDであってもよい。
【0021】
制御部12は、記録部13に記録された録画番組を読み出し、映像信号及び音声信号を表示部16及び音声出力部17に出力することで、記録部13に記録された録画番組を再生することができる。
【0022】
ネットワークI/F15は、インターネット30及びLAN31に接続されており、制御部12は、ネットワークI/F15を介してインターネット30及びLAN31に接続される。
【0023】
図3に示すように、端末装置20は、制御部21と、表示部22と、タッチパネル23と、メモリ24と、ネットワークI/F25と、バス26とを有して構成されている。制御部21、表示部22、タッチパネル23、メモリ24及びネットワークI/F25は、バス26を介して互いに接続されている。
【0024】
制御部21は、端末装置20の全体の制御を行う。制御部21は、CPU、ROM、RAM等を有するプロセッサとして構成されて、ROMに記憶されたプログラムに従って端末装置20の各部の動作を制御するものであってもよいし、ハードウェアの電子回路で機能の一部又は全部を実現するものであってもよい。
【0025】
表示部22は、制御部21の制御に基づき各種情報を表示可能である。タッチパネル23は、表示部22の表示面上に密着して配置される。タッチパネル23は、タッチ操作やスワイプ操作等のユーザの指示入力が可能である。タッチパネル23は、ユーザの指示入力を電気信号として制御部21に出力する。
【0026】
メモリ24には、端末装置20の各種制御を行うためのプログラムが記憶されており、制御部21は、メモリ24に記憶されたプログラムを実行することで、端末装置20全体の制御を行う。
【0027】
また、メモリ24は、おすすめ情報の表示制御を行うためのアプリケーションプログラムである表示制御プログラム24aが記憶されている。ユーザがタッチパネル23を操作して表示制御プログラム24aの実行を指示入力すると制御部21により表示制御プログラム24aが実行され、本実施形態のおすすめ情報の表示制御が実行される。
【0028】
ネットワークI/F25は、インターネット30及びLAN31に接続されており、制御部21は、ネットワークI/F25を介してインターネット30及びLAN31に接続される。
【0029】
受信機10は、自身の現在の状態を示す状態情報(第1状態情報)をインターネット30を経由して所定の間隔で管理サーバ40の視聴履歴管理サーバ41に送信する。
【0030】
図4は、受信機から視聴履歴管理サーバに送信される状態情報の一例を示す図である。
状態情報は受信機10の状態を示す情報であり、受信機10においてテレビ番組をリアルタイムで視聴している場合には視聴ログ51、テレビ番組を録画している場合には録画ログ52、録画番組を再生している場合には再生ログ53が管理サーバ40に送信される。
【0031】
視聴ログ51には、リアルタイムで視聴している番組のID、放送開始時刻、放送終了時刻、チャンネルの情報を含む。なお、IDは、リアルタイムで視聴している番組の番組名であってもよい。
【0032】
また、録画ログ52には、録画している番組のID、録画開始時刻、録画終了時刻、チャンネルの情報を含む。なお、IDは、録画している番組の番組名であってもよい。
【0033】
また、再生ログ53には、再生している番組のID、再生開始時刻、再生ポイントの情報を含む。なお、IDは、再生している番組の番組名であってもよい。再生ポイントは、録画番組の先頭からの時間、すなわち、録画番組が再生されている位置を表している。
【0034】
視聴履歴管理サーバ41には、番組毎のコンテンツ情報が複数記憶されている。図5は、コンテンツ情報の一例を示す図である。図5に示すコンテンツ情報61は、ID1の番組に対応するコンテンツ情報である。例えば、コンテンツ情報61には、時刻t1からt2に車に関する関連情報62が含まれ、時刻t3からt4に化粧品に関する関連情報63が含まれ、時刻t5からt6にグルメに関する関連情報64が含まれている。
【0035】
視聴履歴管理サーバ41は、例えばID1の番組をリアルタイムで視聴していることを示す視聴ログ51が視聴履歴管理サーバ41に送信された場合、受信機10の状態情報と一致するコンテンツ情報61から関連情報を抽出し、受信機10の状態情報に応じた関連情報を商品販売管理サーバ42に送信する。視聴履歴管理サーバ41は、例えば状態情報を受信した時刻が時刻T1の場合、化粧品に関する関連情報62を抽出し、商品販売管理サーバ42に送信する。このとき、視聴履歴管理サーバ41は、関連情報に受信機10の状態情報を付加して商品販売管理サーバ42に送信する。
【0036】
商品販売管理サーバ42は、受信機10の状態に応じた関連情報に基づいて、おすすめ情報を抽出する。例えば、商品販売管理サーバ42は、化粧品に関する関連情報62を視聴履歴管理サーバ41から受信した場合、化粧品に関するおすすめ情報を抽出する。商品販売管理サーバ42は、抽出したおすすめ情報をインターネット30を経由して端末装置20に送信する。商品販売管理サーバ42は、おすすめ情報を端末装置20に送信する際に、受信機10の状態情報を付加して送信する。なお、おすすめ情報は、視聴している番組で紹介されている商品に関連する商品情報、あるいは、旅行番組で訪れている場所に関連するサービス情報等である。
【0037】
このように、管理サーバ40は、受信機10の状態情報(第1状態情報)に基づき、受信機10の状態情報に関連付けられたおすすめ情報を生成する。より具体的には、第1のサーバを構成する視聴履歴管理サーバ41は、受信機10の状態情報に基づき、状態情報に応じた関連情報を抽出する。第2のサーバを構成する商品販売管理サーバ42は、関連情報及び受信機10の状態情報に基づき、関連情報に応じたおすすめ情報を抽出し、おすすめ情報に受信機10の状態情報を関連付けた状態おすすめ情報を生成する。
【0038】
端末装置20の制御部21は、商品販売管理サーバ42からおすすめ情報及び受信機10の状態情報の少なくとも一方を含む状態おすすめ情報を受信すると、LAN31を経由して受信機10に現在の状態を問い合わせる。受信機10は、端末装置20から現在の状態の問い合わせを受けると、LAN31を経由して現在の状態情報を応答する。制御部21は、管理サーバ40から送信された状態情報と、受信機10から送信された現在の状態情報とを比較し、状態情報が一致した場合、おすすめ情報を表示部22に表示する。一方、制御部21は、状態情報が一致していない場合、おすすめ情報を表示部22に表示しない。なお、管理サーバ40から送信された状態情報と、受信機10から送信された現在の状態情報とは完全に一致している必要はなく、少なくとも一部が一致していればよい。
【0039】
このように、端末装置20は、受信機10の状態情報(第1状態情報)、及び、受信機10の状態情報に関連付けられたおすすめ情報を取得し、さらに、受信機10の状態情報及びおすすめ情報の少なくとも一方の取得に応じた時期の受信機10の状態を示す状態情報(第2状態情報)を取得する。そして、端末装置20は、第1状態情報と、第2状態情報とを比較し、第1状態情報と第2状態情報の間の少なくとも一部が一致する場合、おすすめ情報の表示処理を実行する。ここで、端末装置20から見ると、第1状態情報は、受信機10の過去の状態を示す状態情報であり、第2状態情報は、受信機10の現在の状態を示す状態情報である。端末装置20は、受信機10の過去の状態を示す状態情報と、受信機10の現在の状態を示す状態情報との少なくとも一部が一致する場合、おすすめ情報の表示処理を実行する。
【0040】
このように、本実施形態では、受信機10が自身の状態情報を管理サーバ40に送信すると、管理サーバ40が受信機10の状態情報に応じたおすすめ情報を受信機10に紐付けられている端末装置20に送信する。このとき、管理サーバ40は、受信機10の状態情報に受信機10の状態情報を付加して端末装置20に送信する。端末装置20は、おすすめ情報及び受信機10の状態情報を受信すると、受信機10の現在の状態を問い合わせ、管理サーバ40からの受信機10の状態情報と、受信機10からの現在の状態情報とが一致したときのみ、おすすめ情報を表示部22に表示するようになっている。
【0041】
次に、図6から図9を用いて、情報通信システムの動作について説明する。
図6は、第1の実施形態における受信機の動作を説明するためのフローチャートである。
【0042】
制御部12は、受信機10の状態情報を管理サーバ40の視聴履歴管理サーバ41に送信する(S1)。状態情報は、現在の受信機10状態を示す情報であり、図4に示す、視聴ログ、録画ログ、又は、再生ログである。リアルタイムで番組を視聴している場合は視聴ログ51、番組を録画している場合は録画ログ52、録画した番組を再生している場合は再生ログ53が視聴履歴管理サーバ41に送信される。
【0043】
次に、制御部12は、端末装置20から受信機10の状態の問い合わせがあるか否かを判定する(S2)。制御部12は、端末装置20から受信機10の状態の問い合わせがないと判定した場合(S2:NO)、S2の処理に戻り、同様の処理を繰り返す。一方、制御部12は、端末装置20から受信機10の状態の問い合わせがあると判定した場合(S2:YES)、受信機10の現在の状態情報を端末装置20に送信し(S3)、処理を終了する。
【0044】
図7は、第1の実施形態における視聴履歴管理サーバの動作を説明するためのフローチャートである。
【0045】
視聴履歴管理サーバ41は、受信機10の状態情報を受信する(S11)。視聴履歴管理サーバ41は、送信された状態情報に関連した関連情報があるか否かを判定する(S12)。視聴履歴管理サーバ41は、状態情報に関連した関連情報がないと判定した場合(S12:NO)、処理を終了する。一方、視聴履歴管理サーバ41は、状態情報に関連した関連情報があると判定した場合(S12:YES)、関連情報及び受信機10の状態情報を商品販売管理サーバ42に送信し(S13)、処理を終了する。
【0046】
図8は、第1の実施形態における商品販売管理サーバの動作を説明するためのフローチャートである。
【0047】
商品販売管理サーバ42は、関連情報及び受信機10の状態情報を受信する(S21)。商品販売管理サーバ42は、関連情報に応じたおすすめ情報を抽出する(S22)。商品販売管理サーバ42は、おすすめ情報に受信機10の状態情報を付加して端末装置20に送信し(S23)、処理を終了する。
【0048】
図9は、第1の実施形態における端末装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【0049】
制御部21は、商品販売管理サーバ42からおすすめ情報及び受信機10の状態情報を受信する(S31)。制御部21は、商品販売管理サーバ42からおすすめ情報及び受信機10の状態情報を受信すると、受信機10に現在の状態を問い合わせる(S32)。受信機10は、端末装置20から現在の状態の問い合わせを受けると、現在の状態情報を端末装置20に送信する。制御部12は、受信機10から現在の状態情報を受信する(S33)。
【0050】
制御部21は、商品販売管理サーバ42からの状態情報と、受信機10からの現在の状態情報とが一致したか否かを判定する(S34)。制御部21は、商品販売管理サーバ42からの状態情報と、受信機10からの現在の状態情報とが一致していると判定した場合(S34:YES)、おすすめ情報を表示部22に表示し(S35)、処理を終了する。
【0051】
一方、制御部21は、商品販売管理サーバ42からの状態情報と、受信機10からの現在の状態情報とが一致してないと判定した場合(S34:NO)、処理を終了する。
【0052】
図10は、端末装置の表示部に表示される画面表示の一例を説明するための図であり、図11は、端末装置の表示部に表示される画面表示の他の例を説明するための図である。
【0053】
図10に示すように、端末装置20の制御部21は、S34の処理において、商品販売管理サーバ42からの状態情報と、受信機10からの現在の状態情報とが一致していると判定した場合、おすすめ情報27Aを表示部22に表示する。おすすめ情報27Aは、おすすめ情報に関連する店舗のホームページを示すURL28Aを含む。
【0054】
なお、制御部21は、図11に示すように、おすすめ情報27Aに加え、過去に表示したおすすめ情報27B、27C、27D、・・・を表示部22に表示してもよい。例えば、おすすめ情報27Aの下側に過去に表示したおすすめ情報27B、27C、27C、・・・を降順で表示する。ユーザは、タッチパネル23をスワイプ操作することで、おすすめ情報27Dよりも過去に表示したおすすめ情報を表示部22に表示させることができる。
【0055】
以上のように、制御部21は、商品販売管理サーバ42からの状態情報と、受信機10からの現在の状態情報とが一致している場合、商品販売管理サーバ42からのおすすめ情報を表示部22に表示する。一方、制御部21は、商品販売管理サーバ42からの状態情報と、受信機10からの現在の状態情報とが一致していない場合、受信機10から状態情報が視聴履歴管理サーバ41に送信されてから、端末装置20がおすすめ情報を受信するまでに、受信機10の状態がユーザによって変更されたと判断し、おすすめ情報を表示部22に表示しないようになっている。
【0056】
この結果、端末装置20が商品販売管理サーバ42からのおすすめ情報を受信した時に、受信機10の現在の状態がおすすめ情報を抽出した際の状態から変更されている場合、現在の状態とは関係がないおすすめ情報が表示部22に表示されることがなくなる。
【0057】
よって、本実施形態の情報通信システムによれば、受信機の状態に合わせた適切なおすすめ情報を表示することができる。
【0058】
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。
【0059】
第1の実施形態の情報通信システム1の全体構成は第1の実施形態と同様である。以下、第1の実施形態とは異なる表示制御について説明する。
【0060】
視聴履歴管理サーバ41は、受信機10の状態に応じた関連情報に加え、ユーザの属性情報を商品販売管理サーバ42に送信する。ユーザの属性情報は、ユーザの性別や年齢等を含む視聴者情報、ユーザが頻繁に視聴している番組のジャンル情報、ユーザが頻繁に視聴している番組に出演している出演者情報等のデモグラフィックデータである。
【0061】
商品販売管理サーバ42は、関連情報に応じたおすすめ情報及びユーザの属性情報に応じたその他のおすすめ情報を抽出する。商品販売管理サーバ42は、関連情報に応じたおすすめ情報、ユーザの属性情報に応じたその他のおすすめ情報に受信機10の状態情報を付加した状態おすすめ情報を端末装置20に送信する。
【0062】
このように、管理サーバ40は、ユーザの属性情報に応じたその他のおすすめ情報を抽出し、受信機10の状態情報及びおすすめ情報にその他のおすすめ情報を関連付けた状態おすすめ情報を生成する。
【0063】
端末装置20は、関連情報、受信機10の状態情報及びその他のおすすめ情報を含む状態おすすめ情報を受信すると、第1の実施形態と同様に、受信機10に現在の状態を問い合わせて受信機10から現在の状態情報を取得する。端末装置20は、受信機10の現在の状態情報と、商品販売管理サーバ42からの受信機10の状態情報とを比較し、一致していると判定した場合、おすすめ情報を表示部22に表示する。
【0064】
一方、端末装置20は、受信機10の現在の状態情報と、商品販売管理サーバ42からの受信機10の状態情報とを比較し、少なくとも一部が一致していないと判定した場合、受信機10の現在の状態情報に合致するその他のおすすめ情報があるか否かを判定する。
【0065】
端末装置20は、受信機10の現在の状態情報に合致するその他のおすすめ情報があると判定した場合、その他のおすすめ情報を表示部22に表示し、受信機10の現在の状態情報に合致するその他のおすすめ情報がないと判定した場合、その他のおすすめ情報を表示部22に表示しない。
【0066】
このように、端末装置20は、受信機10状態情報(第1状態情報)と、受信機10の状態情報及びおすすめ情報の少なくとも一方の取得に応じた時期の受信機10の状態を示す状態情報(第2状態情報)の間の少なくとも一部が一致していない場合、第2状態情報に合致したその他のおすすめ情報があるか否かを判定し、第2状態情報に合致したその他のおすすめ情報がある場合、その他のおすすめ情報の表示処理を実行する。
【0067】
図12は、第2の実施形態における視聴履歴管理サーバの動作を説明するためのフローチャートである。なお、図12において、図7と同様の処理については同一の符号を付して説明を省略する。
【0068】
視聴履歴管理サーバ41は、S11の処理において、受信機10の状態情報を受信すると、S12の処理において、送信された状態情報に関連した関連情報があるか否かを判定する。視聴履歴管理サーバ41は、S12の処理において、関連情報がないと判定した場合、処理を終了する。一方、視聴履歴管理サーバ41は、S12の処理において、関連情報があると判定した場合、関連情報、受信機10の状態情報及びユーザの属性情報を商品販売管理サーバ42に送信し(S14)、処理を終了する。
【0069】
図13は、第2の実施形態における商品販売管理サーバの動作を説明するためのフローチャートである。
【0070】
商品販売管理サーバ42は、関連情報、受信機10の状態情報及びユーザの属性情報を受信する(S23)。商品販売管理サーバ42は、関連情報に応じたおすすめ情報、属性情報に応じたその他のおすすめ情報を抽出する(S24)。商品販売管理サーバ42は、関連情報に応じたおすすめ情報、及び、属性情報に応じたその他のおすすめ情報に受信機10の状態情報を付加して端末装置20に送信し(S25)、処理を終了する。
【0071】
図14は、第2の実施形態における端末装置の動作を説明するためのフローチャートである。なお、図14において、図9と同様の処理については同一の符号を付して説明を省略する。
【0072】
制御部21は、商品販売管理サーバ42からおすすめ情報、その他のおすすめ情報、及び、受信機10の状態情報を受信する(S36)。制御部21は、商品販売管理サーバ42からおすすめ情報、受信機10の状態情報、及び、その他のおすすめ情報を受信すると、S32の処理において、受信機10に現在の状態を問い合わせ、S33の処理において、受信機10から現在の状態情報を受信する。
【0073】
制御部21は、S34の処理において、商品販売管理サーバ42からの状態情報と、受信機10からの現在の状態情報とが一致したか否かを判定する。制御部21は、S34の処理において、商品販売管理サーバ42からの状態情報と、受信機10からの現在の状態情報とが一致していると判定した場合、S35の処理において、おすすめ情報を表示部22に表示し、処理を終了する。
【0074】
一方、制御部21は、S34の処理において、商品販売管理サーバ42からの状態情報と、受信機10からの現在の状態情報とが一致してないと判定した場合、その他のおすすめ情報のうち、現在の状態情報に合致するものがあるか否かを判定する(S37)。制御部21は、その他のおすすめ情報のうち、現在の状態情報に合致するものがあると判定した場合(S37:YES)、その他のおすすめ情報のうち、現在の状態情報に合致するその他のおすすめ情報を表示部22に表示し(S38)、処理を終了する。一方、制御部21は、その他のおすすめ情報のうち、現在の状態情報に合致するものがないと判定した場合(S37:NO)、処理を終了する。
【0075】
以上の処理により、本実施形態の情報通信システム1によれば、受信機10から状態情報が視聴履歴管理サーバ41に送信された後、ユーザによって受信機10の状態が変更され、おすすめ情報が端末装置20の表示部22に表示されない場合であっても、受信機10の現在の状態に合致したその他のおすすめ情報を表示することができる。
【0076】
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。
【0077】
図15は、第3の実施形態の情報通信システムの概略的な構成を示す構成図である。なお、図15において、図1と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0078】
第3の実施形態の情報通信システム1は、第1の実施形態の管理サーバ40に代わり、管理サーバ40Aを用いて構成されている。管理サーバ40Aは、第1の実施形態の管理サーバ40に対して視聴履歴管理サーバ41が削除されて構成されている。すなわち、第3の実施形態の受信機10は、状態情報を管理サーバ40Aに送信しないように構成されている。
【0079】
本実施形態では、端末装置20において表示制御プログラム24aが実行されると、表示制御プログラム24aの実行がインターネット30を経由して管理サーバ40Aの商品販売管理サーバ42に通知される。商品販売管理サーバ42は、表示制御プログラム24aの実行が通知されると、図16に示す予測状態情報と、図17に示すテーブル情報とを生成し端末装置20に送信する。
【0080】
図16は、予測状態情報の一例を示す図であり、図17は、テーブル情報の一例を示す図である。
【0081】
予測状態情報71は、受信機10のチャンネルと時間とが対応付けられている。なお、予測状態情報71は、受信機10のチャンネルと時間とが対応付けられているが、これに限定されるものではなく、特定の録画番組と、特定の録画番組の先頭からの時間とが対応付けられていてもよい。テーブル情報72は、予測状態情報71の予測状態に応じたおすすめ情報が対応付けられている。
【0082】
端末装置20は、商品販売管理サーバ42からの予測状態情報71及びテーブル情報72を受信すると、受信機10に現在の状態を問い合わせる。端末装置20は、受信機10の現在の状態情報と予測状態情報71の予測状態とが一致しているか否かを判定する。端末装置20は、受信機10の現在の状態情報と予測状態情報との間の少なくとも一部が一致していると判定した場合、テーブル情報72から予測状態に対応するおすすめ情報を取得し、表示部22に表示する。
【0083】
このように、端末装置20は、予測状態情報71及びテーブル情報72を取得し、予測状態情報71及びテーブル情報72の取得に応じた時期の受信機10の状態を示す状態情報を取得する。そして、端末装置20は、予測状態情報71と、状態情報とを比較し、予測状態情報71と状態情報の間の少なくとも一部が一致する場合、テーブル情報72から予測状態に対応するおすすめ情報を取得し、おすすめ情報の表示処理を実行する。
【0084】
例えば、ユーザが受信機10を用いて7時30分から8時の間にチャンネルCH1の番組を視聴している場合、端末装置20は、受信機10の現在の状態情報が予測状態Aと一致していると判断する。端末装置20は、受信機10の現在の状態情報が予測状態Aと一致していると判断した場合、テーブル情報72から予測状態Aに応じたおすすめ情報Aを取得し、おすすめ情報Aを表示部22に表示する。
【0085】
図18は、第3の実施形態における商品販売管理サーバの動作を説明するためのフローチャートである。
【0086】
商品販売管理サーバ42は、予測状態情報71、及び、テーブル情報72を端末装置20に送信し(S24)、処理を終了する。
【0087】
図19は、第3の実施形態における端末装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【0088】
制御部21は、商品販売管理サーバ42から予測状態情報71、及び、テーブル情報72を受信する(S41)。制御部21は、商品販売管理サーバ42から予測状態情報、及び、テーブル情報を受信すると、受信機10に現在の状態を問い合わせ(S42)、受信機10から現在の状態情報を受信する(S43)。
【0089】
制御部21は、受信機10の現在の状態情報が予測状態情報71の予測状態に一致しているか否かを判定する(S44)。制御部21は、受信機10の現在の状態情報が予測状態情報71の予測状態に一致していないと判定した場合(S44:NO)、処理を終了する。すなわち、制御部21は、受信機10の現在の状態情報が予測状態情報71の予測状態に一致していない場合、表示部22に何も表示せずに処理を終了する。
【0090】
一方、制御部21は、受信機10の現在の状態情報が予測状態情報71の予測状態に一致していると判定した場合(S44:YES)、テーブル情報72から予測状態に応じたおすすめ情報を取得し、表示部22に表示し(S45)、処理を終了する。
【0091】
以上の処理により、本実施形態の情報通信システム1は、受信機10が状態情報を管理サーバ40に送信しなくても、受信機10の現在の状態に合ったおすすめ情報を高い精度で表示することができる。
【0092】
なお、端末装置20は、図19の処理を実行後に受信機10に対して現在の状態を定期的に問い合わせ、受信機10の現在の状態が予測状態に一致した場合におすすめ情報を表示部22に表示してもよい。
【0093】
例えば、端末装置20は、受信機10に現在の状態を定期的に問い合わせ、ユーザが受信機10を用いて9時30分から10時30分の間にチャンネルCH4の番組を視聴していると判定した場合、テーブル情報72から予測状態Dに応じたおすすめ情報Dを取得して表示部22に表示する。
【0094】
また、端末装置20が受信機10に現在の状態を定期的に問い合わせることに限定されるものではなく、受信機10が定期的に自身の現在の状態を端末装置20に送信するようにしてもよい。
【0095】
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態について説明する。
【0096】
第4の実施形態の情報通信システム1の全体構成は、第1の実施形態の情報通信システムと同様である。ただし、本実施形態では、受信機10は、状態情報を管理サーバ40に送信しないように構成されている。
【0097】
本実施形態では、端末装置20が受信機10に状態を問い合わせ、受信機10から状態情報の応答を受けると、受信機10の状態情報を管理サーバ40の視聴履歴管理サーバ41に送信する。その後、第1の実施形態と同様に、管理サーバ40は、受信機10の状態情報(第1状態情報)に基づき、受信機10の状態情報に関連付けられたおすすめ情報を生成する。管理サーバ40の商品販売管理サーバ42からおすすめ情報及び受信機10の状態情報が端末装置20に送信される。商品販売管理サーバ42からおすすめ情報及び受信機10の状態情報を受信した後の端末装置20の動作については第1の実施形態と同様である。
【0098】
図20は、第4の実施形態における端末装置の動作について説明するためのフローチャートである。なお、図20において、図9と同様の処理については同一の符号を付して説明を省略する。
【0099】
制御部21は、受信機10に状態を問い合わせる(S51)。受信機10は、制御部21からの問い合わせに対して状態情報を応答する。制御部21は、受信機10から状態情報を受信し(S52)、状態情報を管理サーバ40に送信する(S53)。その後の処理(S31~S35)は、第1の実施形態と同様である。
【0100】
すなわち、受信機10の状態情報が端末装置20から管理サーバ40に送信されると、第1の実施形態の図7及び図8で説明した処理が実行され、商品販売管理サーバ42からおすすめ情報及び受信機10の状態情報が端末装置20に送信される。
【0101】
制御部21は、S31の処理において、おすすめ情報及び受信機10の状態情報を受信すると、S32の処理において、受信機10に現在の状態を問い合わせ、S33の処理において、受信機10から現在の状態情報を受信する。そして、制御部21は、S34の処理において、商品販売管理サーバ42からの状態情報と、受信機10からの現在の状態情報とが一致したか否かを判定する。制御部21は、S34の処理において、商品販売管理サーバ42からの状態情報と、受信機10からの現在の状態情報とが一致していると判定した場合、S35の処理において、おすすめ情報を表示部22に表示し、処理を終了する。
【0102】
端末装置20が受信機10の状態を問い合わせ、受信機10の状態情報を管理サーバ40に送信する構成であれば、インターネット30に接続することができない受信機10であっても、受信機10の状態情報を管理サーバ40に送信することができる。
【0103】
(変形例)
次に、変形例について説明する。
【0104】
図21は、変形例の情報通信システムの概略的な構成を示す構成図である。なお、図21において、図1と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
【0105】
変形例の情報通信システム1は、図1の管理サーバ40に代わり、管理サーバ40Bを用いて構成されている。管理サーバ40Bは、図1の管理サーバ40に対して課金サーバ43が追加されて構成されている。
【0106】
ユーザが端末装置20の表示部22に表示されたおすすめ情報27A又はURL28A(図11参照)をタップ操作し、おすすめ情報27A又はURL28Aにアクセスすると、アクセス回数等のアクセス情報がインターネット30を経由して課金サーバ43に送信される。課金サーバ43は、アクセス情報、すなわち、ユーザの利用状況に応じて課金する。
【0107】
以上により、変形例の情報通信システムは、ユーザの利用状況に応じて課金することができる。
【0108】
なお、本明細書におけるフローチャート中の各ステップは、その性質に反しない限り、実行順序を変更し、複数同時に実行し、あるいは実行毎に異なった順序で実行してもよい。
【0109】
発明のいくつかの実施の形態を説明したが、これらの実施の形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施の形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0110】
1…情報通信システム、10…受信機、11…チューナ、12…制御部、13…記録部、14…受信部、15…ネットワークI/F、16…表示部、17…音声出力部、20…端末装置、21…制御部、22…表示部、23…タッチパネル、24…メモリ、24a…表示制御プログラム、25…ネットワークI/F、26…バス、30…インターネット、31…LAN、40,40A,40B…管理サーバ、41…視聴履歴管理サーバ、42…商品販売管理サーバ、43…課金サーバ、51…視聴ログ、52…録画ログ、53…再生ログ、61…コンテンツ情報、62,63,64…関連情報、71…予測状態情報、72…テーブル情報。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21