(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-22
(45)【発行日】2022-12-01
(54)【発明の名称】情報処理装置
(51)【国際特許分類】
G06F 1/16 20060101AFI20221124BHJP
G09G 5/00 20060101ALI20221124BHJP
G09F 9/00 20060101ALI20221124BHJP
G09F 9/30 20060101ALI20221124BHJP
【FI】
G06F1/16 312F
G09G5/00 510H
G09G5/00 530Z
G09F9/00 366G
G09F9/30 308Z
(21)【出願番号】P 2021110591
(22)【出願日】2021-07-02
(62)【分割の表示】P 2020078974の分割
【原出願日】2014-06-20
【審査請求日】2021-07-15
(31)【優先権主張番号】P 2013138895
(32)【優先日】2013-07-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000153878
【氏名又は名称】株式会社半導体エネルギー研究所
(72)【発明者】
【氏名】松本 博
【審査官】松浦 かおり
(56)【参考文献】
【文献】特表2012-502321(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2012/0307423(US,A1)
【文献】特開2011-003537(JP,A)
【文献】特表2011-518391(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 1/00
G06F 1/16-1/20
G09F 9/00-9/46
G09G 5/00-5/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部を1つ有し、
前記表示部は、第1の領域と、第2の領域と、第3の領域とを有し、
前記表示部は、前記第1の領域乃至前記第3の領域に、発光素子
と、を有し、
前記表示部が内側を向くように折り畳まれるとき、前記第2の領域を含む部分であって、前記表示部のうち使用者に視認されない部分の表示が停止
され、
前記表示部は、
可撓性を有する第1基板と、
前記第1基板の上方の第1接着層と、
前記第1接着層の上方のトランジスタと、
前記トランジスタの上方の絶縁層と、
前記絶縁層の上方の、発光素子の下部電極と、
前記下部電極の端部と重なる領域を有する隔壁と、
前記隔壁が設けられていない領域において前記下部電極と重なる、発光性の有機化合物を含む層と、
前記発光性の有機化合物を含む層の上方の、前記発光素子の上部電極と、
前記上部電極の上方の着色層と、
前記着色層の上方の第2接着層と、
前記第2接着層の上方の可撓性を有する第2基板と、
を有し、
前記発光素子の下層に、前記発光素子と重ならないように配置されたフォトダイオードを有し、
前記第2基板の上方から入射した光は、前記着色層を介さず、且つ、前記隔壁を介さず、前記フォトダイオードに入射する、情報処理装置。
【請求項2】
請求項1において、
前記トランジスタのソースまたはドレインは、導電層を介して前記発光素子の下部電極と電気的に接続される、情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物、方法、または、製造方法に関する。または、本発明は、プロセス、マシン
、マニュファクチャ、または、組成物(コンポジション・オブ・マター)に関する。特に
、本発明は、例えば、ヒューマンインターフェース、半導体装置、表示装置、発光装置、
蓄電装置、それらの駆動方法、または、それらの製造方法に関する。特に、本発明は、例
えば、画像情報の処理および表示方法、プログラムおよびプログラムが記録された記録媒
体を有する装置に関する。特に、本発明は、例えば、表示部を備える情報処理装置に処理
された情報を含む画像を表示する画像情報の処理、表示方法および表示部を備える情報処
理装置に処理された情報を含む画像を表示させるプログラム並びに当該プログラムが記録
された記録媒体を有する情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
情報伝達手段に係る社会基盤が充実されている。これにより、多様で潤沢な情報を職場や
自宅だけでなく外出先でも情報処理装置を用いて取得、加工または発信できるようになっ
ている。
【0003】
このような背景において、携帯可能な情報処理装置が盛んに開発されている。
【0004】
例えば、携帯可能な情報処理装置は屋外で使用されることが多く、落下により思わぬ力が
情報処理装置およびそれに用いられる表示装置に加わることがある。破壊されにくい表示
装置の一例として、発光層を分離する構造体と第2の電極層との密着性が高められた構成
が知られている(特許文献1)。
【0005】
また、電子デバイスの第1の部分に結合された第1のセンサから第1の加速度データを受
信する機能を含むマルチパネル電子デバイスが知られている。また、電子デバイスの第2
の部分に結合された第2のセンサから第2の加速度データを受信する機能をさらに含み、
第1の部分の位置は第2の部分の位置に対して可動であるマルチパネル電子デバイスが知
られている。また、第1の加速度データと第2の加速度データとに少なくとも部分的に基
づいて電子デバイスの構成を判断する機能をさらに含むマルチパネル電子デバイスが知ら
れている(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2012-190794号公報
【文献】特開2012-502372号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
大きな画面を備え、多くの情報を表示することができる表示装置は一覧性に優れる。よっ
て、情報処理装置に好適である。
【0008】
一方で、大きな画面を備える表示装置は小さな画面を備えるものに比べて可搬性が劣る。
【0009】
本発明の一態様は、このような技術的背景のもとでなされたものである。したがって、一
覧性に優れた情報処理装置を提供することを課題の一とする。または、可搬性に優れた情
報処理装置を提供することを課題の一とする。
【0010】
なお、これらの課題の記載は、他の課題の存在を妨げるものではない。なお、本発明の一
態様は、これらの課題の全てを解決する必要はないものとする。なお、これら以外の課題
は、明細書、図面、請求項などの記載から、自ずと明らかとなるものであり、明細書、図
面、請求項などの記載から、これら以外の課題を抽出することが可能である。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の一態様は、折り畳み情報を供給し、画像情報が供給される入出力装置と、折り畳
み情報が供給され、画像情報を供給する演算装置と、を有する情報処理装置である。そし
て、入出力装置は、展開された状態または2以上の異なる折り畳まれた状態にすることが
できる表示部および表示部の状態を検知して折り畳み情報を供給することができる検知部
を備える。また、その演算装置は、演算部および演算部に処理を実行させるプログラムを
記憶する記憶部を備える。また、プログラムは、折り畳み情報に応じて異なる処理を演算
部に実行させる。
【0012】
また、本発明の一態様の情報処理装置が記憶するプログラムは、折り畳まれた状態を折り
畳み情報に基づいて特定する第1のステップと、折り畳まれた状態に割り当てられた処理
用アプリケーションをロードする第2のステップと、割り込み処理を許可する第3のステ
ップと、割り込み処理を実行し、且つ情報を処理する第4のステップと、終了命令が供給
される場合は第6のステップに進み、終了命令が供給されない場合は第1のステップに進
む第5のステップと、終了する第6のステップと、を有する。そして、割り込み処理が、
折り畳まれた状態を折り畳み情報に基づいて特定する第7のステップと、折り畳まれた状
態が変化した場合は第9のステップに進み、折り畳まれた状態が変化していない場合は第
10のステップに進む第8のステップと、アプリケーションを終了する第9のステップと
、割り込み処理から復帰する第10のステップと、を備える。
【0013】
上記本発明の一態様の情報処理装置は、展開および折り畳むことができる表示部並びにそ
の状態を検知して折り畳み情報を供給することができる検知部を備える入出力装置と、折
り畳み情報に応じて異なる処理を実行させるプログラムを記憶する演算装置と、を含んで
構成される。これにより、一覧性に優れた情報処理装置を提供することができる。または
、可搬性に優れた情報処理装置を提供することができる。
【0014】
また、本発明の一態様は、第1の面および第1の面に対向する第2の面を備える連結筐体
と、連結筐体の第1の面に近接することができる第1の標識および第2の標識並びに第2
の面に近接することができる第3の標識および第4の標識を識別する検知部と、第1の面
が連結筐体の第1の面に向き合う位置から、第1の面に対向する第2の面が連結筐体の第
2の面に向き合う位置まで回動可能に、連結筐体と接続される第1の筐体と、第1の面が
連結筐体の第1の面に向き合う位置から、第1の面に対向する第2の面が連結筐体の第2
の面に向き合う位置まで回動可能に、連結筐体と接続される第2の筐体と、を有する情報
処理装置である。そして、連結筐体、第1の筐体および第2の筐体は、可撓性を有する表
示部を折り畳み可能に支持し、第1の筐体は、第1の標識を第1の面に、第3の標識を第
2の面に備え、第2の筐体は、第2の標識を第1の面に、第4の標識を第2の面に備える
。
【0015】
また、本発明の一態様は、第2の筐体は、第5の標識を第1の面に、第6の標識を第2の
面に備え、検知部が、第1の筐体の第1の面に近接する第6の標識並びに第1の筐体の第
2の面に近接する第5の標識を識別する上記の情報処理装置である。
【0016】
上記本発明の一態様の情報処理装置は、展開および折り畳むことができる表示部並びにそ
の状態を検知して折り畳み情報を供給することができる検知部を備える。これにより、一
覧性に優れた情報処理装置を提供することができる。または、可搬性に優れた情報処理装
置を提供することができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明の一態様によれば、一覧性に優れた情報処理装置を提供できる。または、可搬性に
優れた情報処理装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】実施の形態に係る情報処理装置の構成を説明するブロック図および模式図。
【
図2】実施の形態に係る情報処理装置の演算部に実行させるプログラムを説明するフロー図。
【
図3】実施の形態に係る情報処理装置の表示部の、2以上の異なる折り畳まれた状態を説明する模式図。
【
図4】実施の形態に係る情報処理装置の展開された状態を説明する図。
【
図5】実施の形態に係る情報処理装置の二つ折りにされた状態を説明する図。
【
図6】実施の形態に係る情報処理装置の二つ折りにされた状態を説明する図。
【
図7】実施の形態に係る情報処理装置の三つ折りにされた状態を説明する図。
【
図8】実施の形態に係る情報処理装置に適用することができる入出力装置の構成を説明する図。
【
図9】実施の形態に係る情報処理装置に適用することができる入出力装置の構成を説明する図。
【
図10】実施の形態に係る情報処理装置に適用することができる入出力装置の構成を説明する図。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下に説明する実施の形態には、2以上の異なる折り畳まれた状態にすることができる表
示部と、折り畳まれた状態を検知する検知部を備える入出力装置に着眼して創作された本
発明の一態様が含まれる。
【0020】
本発明の一態様の情報処理装置は、展開および折り畳むことができる表示部並びにその状
態を検知して折り畳み情報を供給することができる検知部を備える入出力装置と、折り畳
み情報に応じて異なる処理を実行させるプログラムを記憶する演算装置と、を含む。
【0021】
上記本発明の一態様の情報処理装置によれば、折り畳まれた状態に応じて、異なる処理を
演算装置に実行させることができる。これにより、一覧性に優れた情報処理装置を提供す
ることができる。または、可搬性に優れた情報処理装置を提供することができる。
【0022】
実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。但し、本発明は以下の説明に限定さ
れず、本発明の趣旨及びその範囲から逸脱することなくその形態及び詳細を様々に変更し
得ることは当業者であれば容易に理解される。従って、本発明は以下に示す実施の形態の
記載内容に限定して解釈されるものではない。なお、以下に説明する発明の構成において
、同一部分又は同様な機能を有する部分には同一の符号を異なる図面間で共通して用い、
その繰り返しの説明は省略する。
【0023】
(実施の形態1)
本実施の形態では、本発明の一態様の情報処理装置の構成について、
図1および
図2を参
照しながら説明する。
【0024】
図1(A)は本発明の一態様の情報処理装置100の構成を説明するブロック図である。
【0025】
図1(B-1)および
図1(B-2)は、本発明の一態様の情報処理装置100の構成を
説明する模式図である。
【0026】
図1(C-1)および
図1(C-2)は、本発明の一態様の情報処理装置100が折り畳
まれる動作を説明する模式図である。
【0027】
図2は本発明の一態様の情報処理装置100の演算部に実行させるプログラムを説明する
フロー図である。
図2(A)は、主要な処理を説明するフロー図であり、
図2(B)は、
割り込み処理を説明するフロー図である。
【0028】
本実施の形態で説明する情報処理装置100は、折り畳み情報SENSを供給し、画像情
報VIDEOが供給される入出力装置120と、折り畳み情報SENSが供給され、画像
情報VIDEOを供給する演算装置110と、を有する(
図1(A)参照)。
【0029】
入出力装置120は、展開された状態または2以上の異なる折り畳まれた状態にすること
ができる表示部122および表示部122の状態を検知して折り畳み情報SENSを供給
することができる検知部123を備える。
【0030】
演算装置110は、演算部111および演算部111に処理を実行させるプログラムを記
憶する記憶部112を備え、当該プログラムは、折り畳み情報SENSに応じて異なる処
理を演算部111に実行させる。
【0031】
本実施の形態で説明する情報処理装置100は、展開および折り畳むことができる表示部
122並びにその状態を検知して折り畳み情報SENSを供給することができる検知部1
23を備える入出力装置120と、折り畳み情報SENSに応じて異なる処理を実行させ
るプログラムを記憶する演算装置110と、を含んで構成される。これにより、表示部1
22を展開して用いることができる。その結果、一覧性に優れた情報処理装置を提供する
ことができる。または、表示部122を折り畳むことができる。その結果、可搬性に優れ
た情報処理装置を提供することができる。
【0032】
なお、本実施の形態で例示して説明する演算装置110は、入出力インターフェース11
5および伝送路114を備える(
図1(A)参照)。
【0033】
入出力インターフェース115は、情報を入出力装置120に供給することができ、入出
力装置120から情報が供給される。
【0034】
伝送路114は、情報を演算部111、記憶部112および入出力インターフェース11
5に供給することができる。また、演算部111、記憶部112および入出力インターフ
ェース115は、情報を伝送路114に供給することができる。
【0035】
入出力装置120は、入力手段121、標識129および通信部125等を備える。
【0036】
入力手段121は、終了命令を含む操作命令INPUT等を供給することができる。なお
、終了命令はプログラムを終了する命令である。
【0037】
標識129は、表示部122の近傍に配置され、検知部123を用いて検知される。これ
により、表示部の折り畳まれた状態を知ることができる。
【0038】
なお、これらの構成は明確に分離できず、一つの構成が他の構成を兼ねる場合や他の構成
の一部を含む場合がある。例えば、表示部およびタッチセンサが重ねられたタッチパネル
は、表示部122であるとともに入力手段121でもある。
【0039】
また、本実施の形態で例示して説明する情報処理装置100は、以下のステップを含むプ
ログラムを記憶する記憶部112を備える(
図2参照)。
【0040】
《プログラム》
第1のステップにおいて、表示部122の折り畳まれた状態を折り畳み情報SENSから
特定する(
図2(A)(S1)参照)。
【0041】
折り畳み情報SENSから表示部122の折り畳まれた状態を特定する方法については、
実施の形態2で詳細に説明する。
【0042】
第2のステップにおいて、折り畳まれた状態に割り当てられた処理用アプリケーションを
ロードする(
図2(A)(S2)参照)。
【0043】
なお、折り畳まれた状態に割り当てる処理用のアプリケーションとしては、例えば、情報
処理装置を、電子書籍の閲覧、音楽の再生、放送または動画の閲覧、ゲーム、カメラ等に
用いるためのアプリケーションを挙げることができる。
【0044】
第3のステップにおいて、割り込み処理を許可する(
図2(A)(S3)参照)。
【0045】
第4のステップにおいて、割り込み処理を実行し、且つ所定の情報を処理する(
図2(A
)(S4)参照)。
【0046】
なお、第4のステップでする情報の処理としては、例えば、記憶部112にある情報を入
出力装置120に出力する処理等を挙げることができる。具体的には、記憶部112に圧
縮されて記憶された画像情報を伸張して表示部122に表示する処理、圧縮されて記憶さ
れた音声情報を伸張してスピーカ等に出力する処理、文字情報をレイアウト情報に基づい
て調整して表示する処理などが挙げられる。
【0047】
第5のステップにおいて、終了命令が供給される場合は第6のステップに進み、終了命令
が供給されない場合は第1のステップに進む(
図2(A)(S5)参照)。
【0048】
第6のステップにおいて、終了する(
図2(A)(S6)参照)。
【0049】
割り込み処理について説明する(
図2(B)参照)。なお、割り込み処理が許可された演
算部は、割り込み処理についての実行命令を受けつけることができる。そして、割り込み
処理についての実行命令を受けつけた演算部は、主の処理を中断し、割り込み処理を実行
する。例えば、割り込み処理についての実行命令に関連付けられたイベントを供給された
演算部は、割り込み処理を実行し、実行結果を記憶部に格納する。その後、割り込み処理
から主の処理に復帰した演算部は、主の処理を、割り込み処理の実行結果に基づいて再開
することができる。
【0050】
割り込み処理は、第7のステップにおいて、折り畳まれた状態を折り畳み情報SENSか
ら特定する(
図2(B)(T7)参照)。
【0051】
第8のステップにおいて、折り畳まれた状態が変化した場合は第9のステップに進み、折
り畳まれた状態が変化していない場合は第10のステップに進む(
図2(B)(T8)参
照)。
【0052】
なお、折り畳まれた状態の変化は、第1のステップにおいて特定された折り畳まれた状態
と比較することにより判断することができる。
【0053】
第9のステップにおいて、アプリケーションを終了する(
図2(B)(T9)参照)。
【0054】
第10のステップにおいて、割り込み処理から復帰する(
図2(B)(T10)参照)。
【0055】
以下に、本発明の一態様の情報処理装置100を構成する個々の要素について説明する。
【0056】
《入出力装置》
入出力装置120は、入出力インターフェース115を介して伝送路114に接続される
。入出力装置120は外部の情報を情報処理装置100に供給することができる。また、
情報処理装置100の内部の情報を外部に供給することができる。
【0057】
《検知部および標識》
検知部123は、少なくとも表示部122の折り畳まれた状態を検知して折り畳み情報S
ENSを供給する。
【0058】
検知部123は、表示部122の近傍に配置された標識129を検知するセンサを備える
。これにより、検知部123は、表示部122の折り畳まれた状態に応じた折り畳み信号
を供給することができる。
【0059】
標識129に用いることができるものは、例えば、突起物等の物の形状や配置、光、電波
または磁力等の電磁波等を挙げることができる。具体的には、異なる極性(例えば磁石の
S極とN極)を有するもの、異なる信号(例えば異なる方法で変調された電磁波)を有す
るもの等が挙げられる。
【0060】
検知部123に用いることができるセンサは、標識129を識別できるものを選択して用
いる。
【0061】
具体的には、標識129に形状または配置が異なる構造(例えば突起物)を用いる場合は
、その構造を識別できるように異なる形状または配置を備える開閉器等をセンサに用いる
ことができる。または、標識129に光を用いる場合は、光電変換素子等をセンサに用い
ることができる。または、標識129に電波を用いる場合は、アンテナ等をセンサに用い
ることができる。または、標識129に磁力を用いる場合は、磁気センサ等をセンサに用
いることができる。
【0062】
標識を検知したセンサが供給する信号から、表示部122の折り畳まれた状態を特定する
方法については、実施の形態2で詳細に説明する。
【0063】
なお、検知部123は、加速度、方位、GPS(Global positioning
System)信号、温度または湿度等を検知して、その情報を供給してもよい。
【0064】
《入力手段》
入力手段121として、さまざまなヒューマンインターフェース等を用いることができる
。具体的には、キーボード、マウス、タッチセンサ、マイクまたはカメラ等を用いること
ができる。特に、ポインタを用いる操作命令の供給方法は、直感的な操作を可能にするた
め便利である。
【0065】
例えば、表示部に重ねて一体に設けられた入力手段121にタッチパネルを適用する場合
、情報処理装置100の使用者は、タッチパネルに触れた指をポインタに用いてするジェ
スチャー(タップ、ドラッグ、スワイプまたはピンチイン等)で、終了命令を含む操作命
令INPUT等を入力することができる。
【0066】
《表示部》
表示部122は可撓性を有する。表示部122は可撓性を有するため、折り畳むことがで
きる。
【0067】
表示部122が平面状に広げられた状態の第1の面(表面ともいう)を
図1(B-1)に
示す。第1の面に対向する第2の面(裏面ともいう)を
図1(B-2)に示す。
【0068】
表示部122が折り畳まれた状態を
図1(C-1)および
図1(C-2)に示す。
【0069】
なお、本実施の形態に適用することができる可撓性を有する表示部の構成については、実
施の形態4または実施の形態5で詳細に説明する。
【0070】
なお、本実施の形態で説明する情報処理装置100は、3つに折り畳むことができる表示
部122を備えるがこれに限られない。具体的には、表示部は、2つに折り畳むことがで
きる構成であっても、4つ以上に折り畳むことができる構成であってもよい。折り畳むこ
とができる数が多いほど、一覧性に優れた情報処理装置を提供することができる。または
、可搬性に優れた情報処理装置を提供することができる。
【0071】
《通信部》
通信部125は、外部のネットワークと情報処理装置100を接続する。情報処理装置1
00は、情報COMを外部から取得、または外部に供給することができる。具体的には、
ネットワーク接続機器またはモデム等を通信部125に用いることができる。
【0072】
《その他》
入出力装置120として、例えばカメラ、マイク、読み取り専用の外部記憶部、外部記憶
部、通信機器、スキャナー、スピーカ、プリンタ等を用いることができる。
【0073】
具体的には、カメラとして、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ等を用いることがで
きる。
【0074】
外部記憶部としては、ハードディスク、リムーバブルメモリなどを用いることができる。
また、読み取り専用の外部記憶部としては、CDROM、DVDROMなどを用いること
ができる。
【0075】
なお、本実施の形態は、本明細書で示す他の実施の形態と適宜組み合わせることができる
。
【0076】
(実施の形態2)
本実施の形態では、本発明の一態様の情報処理装置の構成について、
図1および
図3を参
照しながら説明する。
【0077】
具体的には、折り畳み可能な表示部122と、表示部122を支持する折り畳み可能な筐
体と、筐体に配置された標識129と、標識129を検知する検知部123と、を有する
情報処理装置100について説明する。また、情報処理装置100の折り畳まれた状態に
応じて検知部123が供給する折り畳み信号について、説明する。
【0078】
図3は、本発明の一態様の情報処理装置100の表示部122およびそれを支持する筐体
が折り畳まれた状態を説明する模式図である。具体的には、展開された状態と10種類の
異なる折り畳まれた状態を説明する模式図である。
【0079】
本実施の形態で説明する情報処理装置100は、第1の面(表面ともいう。
図1(B-1
)参照)および第1の面に対向する第2の面(裏面ともいう。
図1(B-2)参照)を備
える連結筐体Cを有する。
【0080】
また、情報処理装置100は、連結筐体Cの第1の面に近接することができる第1の標識
129(1)および第2の標識129(2)並びに第2の面に近接することができる第3
の標識129(3)および第4の標識129(4)を識別する検知部123を有する。な
お、検知部123は、センサ123Lを含む。
【0081】
また、情報処理装置100は、第1の面が連結筐体Cの第1の面に向き合う位置から第1
の面に対向する第2の面が連結筐体Cの第2の面に向き合う位置まで回動可能に、連結筐
体Cと接続される第1の筐体Lを有する(
図1(C-1)参照)。
【0082】
また、情報処理装置100は、第1の面が連結筐体Cの第1の面に向き合う位置から第1
の面に対向する第2の面が連結筐体Cの第2の面に向き合う位置まで回動可能に、連結筐
体Cと接続される第2の筐体Rを有する(
図1(C-2)参照)。
【0083】
また、連結筐体C、第1の筐体Lおよび第2の筐体Rは、可撓性を有する表示部122を
折り畳み可能に支持する。
【0084】
また、第1の筐体Lは、第1の標識129(1)を第1の面に、第3の標識129(3)
を第2の面に備える。
【0085】
また、第2の筐体Rは、第2の標識129(2)を第1の面に、第4の標識129(4)
を第2の面に備える。
【0086】
本実施の形態で説明する情報処理装置100は、展開および折り畳むことができる表示部
122並びにその状態を検知して折り畳み情報を供給することができる検知部123を備
える。これにより、一覧性に優れた情報処理装置を提供することができる。または、可搬
性に優れた情報処理装置を提供することができる。
【0087】
また、本実施の形態で説明する情報処理装置100は、第2の筐体Rが、第5の標識12
9(5)を第1の面に、第6の標識129(6)を第2の面に備える。また、検知部12
3が、第1の筐体Lの第1の面に近接する第6の標識129(6)並びに第1の筐体Lの
第2の面に近接する第5の標識129(5)を識別する。なお、検知部123は、センサ
123Uを含む。
【0088】
本実施の形態で説明する情報処理装置100は、表示部122の展開または折り畳まれた
状態を検知して折り畳み情報SENSを供給することができる。具体的には、情報処理装
置100を展開された状態または10種類の折り畳まれた状態にすることができ、検知部
はその状態毎に異なる折り畳み情報SENSを供給することができる。これにより、異な
る処理を実行させるプログラムを11種類の状態毎に割り当てることができる。その結果
、折り畳む方法を変えることにより、簡単に多様な機能を選択して使用することができる
情報処理装置を提供できる。
【0089】
情報処理装置100の表示部122の2以上の異なる折り畳まれた状態を、
図3を用いて
説明する。
【0090】
検知部123は、センサ123Lを連結筐体Cに備え、センサ123Uを第1の筐体Lに
備える。なお、センサ123Lおよびセンサ123Uは、いずれも第1の面に近接する標
識129と第2の面に近接する標識129を識別することができる。
【0091】
検知部123は、センサ123Lおよびセンサ123Uが供給する信号の組み合わせから
、表示部122の折り畳まれた状態を特定することができる折り畳み情報SENSを生成
して供給する。
【0092】
なお、センサ123Lおよびセンサ123Uは、第1の面に標識129(x)が近接し、
第2の面に標識129(y)が近接した場合に、信号(x,y)を供給するものとする。
また、標識129が近接しない状態では信号(0,0)を供給するものとする。なお、こ
の表記は説明の便宜のためのものであり、信号の形式は近接する標識129が識別できる
ものであればこれに限定されない。
【0093】
<展開された状態>
情報処理装置100の連結筐体C、第1の筐体Lおよび第2の筐体Rが、展開された状態
を
図3(A-1)および
図3(A-2)に示す。なお、
図3(A-1)は第1の面(表面
ともいう)から見た模式図であり、
図3(A-2)は第1の面と対向する第2の面(裏面
ともいう)から見た模式図である。
【0094】
なお、煩雑な図が発明の理解を妨げないように、
図3(B-1)乃至
図3(F-2)にお
いて、標識129(1)乃至標識129(6)、表示部122、センサ123Lおよびセ
ンサ123Uを省略する。これらの図は、
図3(A-1)および
図3(A-2)と対比し
て参照することにより、当業者であれば容易に理解することができる。
【0095】
情報処理装置100の連結筐体C、第1の筐体Lおよび第2の筐体Rが、展開された状態
において、センサ123Uおよびセンサ123Lはいずれの標識も検知しない。これによ
り、センサ123Uは信号(0,0)を供給し、センサ123Lは信号(0,0)を供給
する。
【0096】
<2つ折りにされた状態>
情報処理装置100の第1の筐体Lが第2の面に折り畳まれた場合、センサ123Lは、
第1の筐体Lの第2の面に配置された第3の標識129(3)を検知し、信号(0,3)
を供給する(
図3(B-1)参照)。
【0097】
情報処理装置100の第1の筐体Lが第1の面に折り畳まれた場合、センサ123Lは、
第1の筐体Lの第1の面に配置された第1の標識129(1)を検知し、信号(1,0)
を供給する(
図3(B-2)参照)。
【0098】
情報処理装置100の第2の筐体Rが第2の面に折り畳まれた場合、センサ123Lは、
第2の筐体Rの第2の面に配置された第4の標識129(4)を検知し、信号(0,4)
を供給する(
図3(C-1)参照)。
【0099】
情報処理装置100の第2の筐体Rが第1の面に折り畳まれた場合、センサ123Lは、
第2の筐体Rの第1の面に配置された第2の標識129(2)を検知し、信号(2,0)
を供給する(
図3(C-2)参照)。
【0100】
なお、2つ折りの状態において、センサ123Uはいずれの標識も検知しない。これによ
り、センサ123Uは信号(0,0)を供給する。
【0101】
<3つ折りにされた状態>
情報処理装置100の第1の筐体Lが第2の面に折り畳まれ、且つ第2の筐体Rが第1の
面に折り畳まれた場合、センサ123Lは、第1の筐体Lの第2の面に配置された第3の
標識129(3)および第2の筐体Rの第1の面に配置された第2の標識129(2)を
検知し、信号(2,3)を供給する(
図3(D-1)参照)。
【0102】
なお、連結筐体Cは、第1の筐体Lに配置されたセンサ123Uと第2の筐体Rの第1の
面に配置された第5の標識129(5)の間にある。これにより、センサ123Uは信号
(0,0)を供給する。
【0103】
情報処理装置100の第1の筐体Lが第1の面に折り畳まれ、且つ第2の筐体Rが第2の
面に折り畳まれた場合、センサ123Lは、第1の筐体Lの第1の面に配置された第1の
標識129(1)および第2の筐体Rの第2の面に配置された第4の標識129(4)を
検知し、信号(1,4)を供給する(
図3(D-2)参照)。
【0104】
なお、連結筐体Cが、第1の筐体Lに配置されたセンサ123Uと第2の筐体Rの第2の
面に配置された第6の標識129(6)の間にある。これにより、センサ123Uは信号
(0,0)を供給する。
【0105】
情報処理装置100の第1の筐体Lが第2の面に折り畳まれ、第1の筐体Lに重ねて第2
の筐体Rが第2の面に折り畳まれた場合、センサ123Lは、第1の筐体Lの第2の面に
配置された第3の標識129(3)を検知し、信号(0,3)を供給する(
図3(E-1
)参照)。また、センサ123Uは、第2の筐体Rの第2の面に配置された第6の標識1
29(6)を検知し、信号(6,0)を供給する。
【0106】
情報処理装置100の第2の筐体Rが第2の面に折り畳まれ、第2の筐体Rに重ねて第1
の筐体Lが第2の面に折り畳まれた場合、センサ123Lは、第2の筐体Rの第2の面に
配置された第4の標識129(4)を検知し、信号(0,4)を供給する(
図3(E-2
)参照)。また、センサ123Uは、第2の筐体Rの第1の面に配置された第5の標識1
29(5)を検知し、信号(0,5)を供給する。
【0107】
情報処理装置100の第1の筐体Lが第1の面に折り畳まれ、第1の筐体Lに重ねて第2
の筐体Rが第1の面に折り畳まれた場合、センサ123Lは、第1の筐体Lの第1の面に
配置された第1の標識129(1)を検知し、信号(1,0)を供給する(
図3(F-1
)参照)。また、センサ123Uは、第2の筐体Rの第1の面に配置された第5の標識1
29(5)を検知し、信号(0,5)を供給する。
【0108】
情報処理装置100の第2の筐体Rが第1の面に折り畳まれ、第2の筐体Rに重ねて第1
の筐体Lが第1の面に折り畳まれた場合、センサ123Lは、第2の筐体Rの第1の面に
配置された第2の標識129(2)を検知し、信号(2,0)を供給する(
図3(F-2
)参照)。また、センサ123Uは、第2の筐体Rの第2の面に配置された第6の標識1
29(6)を検知し、信号(6,0)を供給する。
【0109】
なお、本実施の形態は、本明細書で示す他の実施の形態と適宜組み合わせることができる
。
【0110】
(実施の形態3)
本実施の形態では、本発明の一態様の情報処理装置200の構成について、
図4乃至
図7
を参照しながら説明する。
【0111】
図4(A)は、展開された状態の本発明の一態様の情報処理装置200の構造を説明する
上面図であり、
図4(B)はその側面図である。
【0112】
図5(A)は、2つに折り畳まれた状態の本発明の一態様の情報処理装置200の構造を
説明する上面図であり、
図5(B)はその側面図である。また、
図5(C)は、
図5(A
)とは異なる方法で2つに折り畳まれた本発明の一態様の情報処理装置200の構造を説
明する上面図であり、
図5(D)はその側面図である。
【0113】
図6(A)は、
図5(A)と
図5(C)とは異なる方法で2つに折り畳まれた本発明の一
態様の情報処理装置200の構造を説明する上面図であり、
図6(B)はその側面図であ
る。また、
図6(C)は、
図6(A)とは異なる方法で2つに折り畳まれた本発明の一態
様の情報処理装置200の構造を説明する上面図であり、
図6(D)はその側面図である
。
【0114】
図7(A-1)は、3つに折り畳まれた本発明の一態様の情報処理装置200の構造を説
明する上面図であり、
図7(A-2)はその側面図である。
【0115】
図7(B-1)は、
図7(A-1)とは異なる方法で3つに折り畳まれた本発明の一態様
の情報処理装置200の構造を説明する上面図であり、
図7(B-2)はその側面図であ
る。
【0116】
図7(C-1)は、
図7(A-1)および
図7(B-1)とは異なる方法で3つに折り畳
まれた本発明の一態様の情報処理装置200の構造を説明する上面図であり、
図7(C-
2)はその側面図である。
【0117】
本実施の形態で例示して説明する情報処理装置200は、連結筐体Cを有する。連結筐体
Cは、近接する標識を識別するセンサ123Lを備える(
図4(A)参照)。
【0118】
情報処理装置200は、第1の筐体Lを有する。第1の筐体Lは、連結筐体Cとリンク2
11を介して連結されている。これにより、第1の筐体Lは、第1の面が連結筐体Cの第
1の面に向き合う位置から、第1の面に対向する第2の面が連結筐体Cの第2の面に向き
合う位置まで回動することができる(
図4(B)参照)。その結果、情報処理装置200
は折り畳むことができる。
【0119】
また、第1の筐体Lは、センサ123Uを備える。また、第1の筐体Lは、第1の標識1
29(1)を第1の面に、第3の標識129(3)を第2の面に備える。
【0120】
情報処理装置200は、第2の筐体Rを有する。第2の筐体Rは、連結筐体Cとリンク2
12を介して連結されている。これにより、第2の筐体Rは、第1の面が連結筐体Cの第
1の面に向き合う位置から、第1の面に対向する第2の面が連結筐体Cの第2の面に向き
合う位置まで回動することができる。その結果、情報処理装置200は折り畳むことがで
きる。
【0121】
また、第2の筐体Rは、第2の標識129(2)および第5の標識129(5)を第1の
面に、第4の標識129(4)および第6の標識129(6)を第2の面に備える。
【0122】
情報処理装置200は、センサ123Lとセンサ123Uを含む検知部を備える。
【0123】
センサ123Lは、連結筐体Cの第1の面に近接する第1の標識129(1)および第2
の標識129(2)を識別し、第2の面に近接する第3の標識129(3)および第4の
標識129(4)を識別する。
【0124】
センサ123Uは、第1の筐体の第1の面に近接する第6の標識129(6)および第2
の面に近接する第5の標識129(5)を識別する。
【0125】
情報処理装置200の連結筐体C、第1の筐体Lおよび第2の筐体Rは、可撓性を有する
表示部222を支持する。なお、図中の矢印は表示部222が画像を表示する方向を示す
。
【0126】
本実施の形態で説明する情報処理装置200は、展開および折り畳むことができる表示部
222並びにその状態を検知して折り畳み情報を供給することができる検知部123を備
える。これにより、一覧性に優れた情報処理装置を提供することができる。または、可搬
性に優れた情報処理装置を提供することができる。
【0127】
<展開された状態>
情報処理装置200の連結筐体C、第1の筐体Lおよび第2の筐体Rが、展開された状態
において、センサ123Uおよびセンサ123Lはいずれの標識も検知しない。これによ
り、センサ123Uは信号(0,0)を供給し、センサ123Lは信号(0,0)を供給
する(
図4(A)参照)。
【0128】
<2つ折りにされた状態>
情報処理装置200の第1の筐体Lが第1の面に折り畳まれた場合、センサ123Lは、
第1の筐体Lの第1の面に配置された第1の標識129(1)を検知し、信号(0,1)
を供給する(
図5(A)および
図5(B)参照)。
【0129】
情報処理装置200は、
図5(A)および
図5(B)に示すように、第1の筐体Lを第1
の面に折り畳み、第1の筐体Lの第2の面および第2の筐体Rの第1の面を使用者に向け
て使用することができる。
【0130】
なお、第1の筐体Lの第2の面に入力手段(例えばキーボード121K)を設けることが
できる(
図5(A)参照)。
【0131】
例えば、この状態に折り畳まれた場合に検知部が供給する折り畳み信号を、電子メールを
処理するアプリケーションに関連付けることができる。これにより、使用者は情報処理装
置200を
図5(A)および
図5(B)に示すように折り畳むことにより、電子メールを
処理することができる。具体的には、第2の筐体Rに支持された部分の表示部222を使
用しながら、文字情報等をキーボード121Kから入力することができる。また、第1の
筐体Lと連結筐体Cに支持された部分の表示部222の表示を停止して、消費電力を低減
することができる。
【0132】
情報処理装置200の第1の筐体Lが第2の面に折り畳まれた場合、センサ123Lは、
第1の筐体Lの第2の面に配置された第3の標識129(3)を検知し、信号(0,3)
を供給する(
図5(C)および
図5(D)参照)。
【0133】
図5(C)および
図5(D)に示すように第1の筐体Lを第2の面に折り畳むことにより
、情報処理装置200を連結筐体Cおよび第2の筐体Rの第1の面を使用者に向けて使用
することができる。
【0134】
例えば、この状態に折り畳まれた場合に検知部が供給する折り畳み信号を、電子書籍の閲
覧をするためのアプリケーションに関連付けることができる。これにより、使用者は情報
処理装置200を
図5(C)および
図5(D)に示すように折り畳むことにより、電子書
籍を閲覧することができる。
【0135】
また、この状態に折り畳まれた情報処理装置200の表示部222のうち、第1の筐体L
に支持された部分は、使用者に向けられていないため、表示を停止することができる。こ
れにより、消費電力を低減することができる。
【0136】
表示部222の使用者に向けられていない部分にタッチパネルが重ねて設けられている場
合は、当該部分のタッチパネルを入力手段に用いてもよい。これにより、情報処理装置2
00を、使用者側にある親指と使用者に向けられていない側にある指で支持し、また操作
することができる。
【0137】
情報処理装置200の第2の筐体Rが第1の面に折り畳まれた場合、センサ123Lは、
第2の筐体Rの第1の面に配置された第2の標識129(2)を検知し、信号(0,2)
を供給する(
図6(A)および
図6(B)参照)。
【0138】
なお、第2の筐体Rの第2の面に入力手段(例えばコントロールボタン121B)を設け
ることができる(
図6(A)参照)。
【0139】
例えば、この状態に折り畳まれた場合に検知部が供給する折り畳み信号を、ゲームのアプ
リケーションに関連付けることができる。これにより、使用者は情報処理装置200を図
6(A)および
図6(B)に示すように折り畳むことにより、ゲームをすることができる
。具体的には、第1の筐体Lに支持された部分の表示部222を使用しながら、キャラク
ター等の操作をコントロールボタン121Bから入力することができる。また、第2の筐
体Rと連結筐体Cに支持された部分の表示部222の表示を停止して、消費電力を低減す
ることができる。
【0140】
情報処理装置200の第2の筐体Rが第1の面に折り畳まれた場合、センサ123Rは、
第2の筐体Rの第2の面に配置された第4の標識129(4)を検知し、信号(0,4)
を供給する(
図6(C)および
図6(D)参照)。
【0141】
例えば、この状態に折り畳まれた場合に検知部が供給する折り畳み信号を、インターネッ
トのウエブサイトを閲覧するためのアプリケーションに関連付けることができる。これに
より、使用者は情報処理装置200を
図6(C)および
図6(D)に示すように折り畳む
ことにより、ウエブサイトを閲覧することができる。
【0142】
なお、
図5に示すように折り畳まれた情報処理装置200に割り当てるアプリケーション
と、
図6に示すように折り畳まれた情報処理装置200に割り当てるアプリケーションを
、使用者が選択できるようにしてもよい。例えば、使用者が右利きか、左利きかによって
、割り当てるアプリケーションを変えてもよい。
【0143】
<3つ折りにされた状態>
情報処理装置200の第1の筐体Lが第2の面に折り畳まれ、第1の筐体Lに重ねて第2
の筐体Rが第2の面に折り畳まれた場合、センサ123Lは、第1の筐体Lの第2の面に
配置された第3の標識129(3)を検知し、信号(0,3)を供給する(
図7(A-1
)および
図7(A-2)参照)。また、図示されていないセンサ123Uは、第2の筐体
Rの第2の面に配置された第6の標識129(6)を検知し、信号(6,0)を供給する
。
【0144】
情報処理装置200の第1の筐体Lが第2の面に折り畳まれ、且つ第2の筐体Rが第1の
面に折り畳まれた場合、センサ123Lは、第1の筐体Lの第2の面に配置された第3の
標識129(3)および第2の筐体Rの第1の面に配置された第2の標識129(2)を
検知し、信号(2,3)を供給する(
図7(B-1)および
図7(B-2)参照)。また
、図示されていないが、連結筐体Cが、第1の筐体Lに設けられたセンサ123Uと第2
の筐体Rの第1の面に設けられた第5の標識129(5)の間にある。これにより、セン
サ123Uは信号(0,0)を供給する。
【0145】
なお、第2の筐体Rの第2の面に入力手段(例えばカメラ121C)を設けることができ
る(
図7(B-1)参照)。
【0146】
例えば、この状態に折り畳まれた場合に検知部が供給する折り畳み信号を、映像を取り込
むアプリケーションに関連付けることができる。これにより、使用者は情報処理装置20
0を
図7(B-1)および
図7(B-2)に示すように折り畳むことにより、映像を取り
込むことができる。具体的には、第1の筐体Lに支持された部分の表示部222を使用し
ながら、映像をカメラ121Cから取り込むことができる。また、第2の筐体Rと連結筐
体Cに支持された部分の表示部222の表示を停止して、消費電力を低減することができ
る。
【0147】
情報処理装置200の第2の筐体Rが第1の面に折り畳まれ、第2の筐体Rに重ねて第1
の筐体Lが第1の面に折り畳まれた場合、センサ123Lは、第2の筐体Rの第1の面に
配置された第2の標識129(2)を検知し、信号(2,0)を供給する(
図7(C-1
)および
図7(C-2)参照)。また、センサ123Uは、第2の筐体Rの第2の面に配
置された第6の標識129(6)を検知し、信号(6,0)を供給する。
【0148】
例えば、この状態に折り畳まれた場合に検知部が供給する折り畳み信号を、情報処理装置
を待機状態に移行させる命令と関連付けることができる。これにより、使用者は情報処理
装置200を
図7(C-1)および
図7(C-2)に示すように折り畳むことにより、表
示部222の表示を停止して、消費電力を低減することができる。
【0149】
なお、本実施の形態は、本明細書で示す他の実施の形態と適宜組み合わせることができる
。
【0150】
(実施の形態4)
本実施の形態では、本発明の一態様の情報処理装置に適用することができる入出力装置の
構成について、
図8を参照しながら説明する。
【0151】
図8(A)は本発明の一態様の情報処理装置に適用可能な入出力装置の構造を説明する上
面図である。
【0152】
図8(B)は
図8(A)の切断線A-Bおよび切断線C-Dにおける断面図である。
【0153】
図8(C)は
図8(A)の切断線E-Fにおける断面図である。
【0154】
<上面図の説明>
本実施の形態で例示する入出力装置300は表示部301を有する(
図8(A)参照)。
【0155】
表示部301は、複数の画素302と複数の撮像画素308を備える。撮像画素308は
表示部301に触れる指等を検知することができる。これにより、撮像画素308を用い
てタッチセンサを構成することができる。
【0156】
画素302は、複数の副画素(例えば副画素302R)を備え、副画素は発光素子および
発光素子を駆動する電力を供給することができる画素回路を備える。
【0157】
画素回路は、選択信号を供給することができる配線および画像信号を供給することができ
る配線と、電気的に接続される。
【0158】
また、入出力装置300は選択信号を画素302に供給することができる走査線駆動回路
303g(1)と、画像信号を画素302に供給することができる画像信号線駆動回路3
03s(1)を備える。なお、折り曲げられる部分を避けて画像信号線駆動回路303s
(1)を配置すると、不具合の発生を低減できる。
【0159】
撮像画素308は、光電変換素子および光電変換素子を駆動する撮像画素回路を備える。
【0160】
撮像画素回路は、制御信号を供給することができる配線および電源電位を供給することが
できる配線と電気的に接続される。
【0161】
制御信号としては、例えば記録された撮像信号を読み出す撮像画素回路を選択することが
できる信号、撮像画素回路を初期化することができる信号、および撮像画素回路が光を検
知する時間を決定することができる信号などを挙げることができる。
【0162】
入出力装置300は制御信号を撮像画素308に供給することができる撮像画素駆動回路
303g(2)と、撮像信号を読み出す撮像信号線駆動回路303s(2)を備える。な
お、撮像信号線駆動回路303s(2)を折り曲げられる部分を避けて配置すると、不具
合の発生を低減できる。
【0163】
<断面図の説明>
入出力装置300は、基板310および基板310に対向する対向基板370を有する(
図8(B)参照)。
【0164】
基板310は、可撓性を有する基板310b、意図しない不純物の発光素子への拡散を防
ぐバリア膜310aおよび基板310bとバリア膜310aを貼り合わせる接着層310
cが積層された積層体である。
【0165】
対向基板370は、可撓性を有する基板370b、意図しない不純物の発光素子への拡散
を防ぐバリア膜370aおよび基板370bとバリア膜370aを貼り合わせる接着層3
70cの積層体である(
図8(B)参照)。
【0166】
封止材360は対向基板370と基板310を貼り合わせている。また、封止材360は
空気より大きい屈折率を備え、光学接合層を兼ねる。画素回路および発光素子(例えば第
1の発光素子350R)並びに撮像画素回路および光電変換素子(例えば光電変換素子3
08p)は基板310と対向基板370の間にある。
【0167】
《画素の構成》
画素302は、副画素302R、副画素302Gおよび副画素302Bを有する(
図8(
C)参照)。また、副画素302Rは発光モジュール380Rを備え、副画素302Gは
発光モジュール380Gを備え、副画素302Bは発光モジュール380Bを備える。
【0168】
例えば副画素302Rは、第1の発光素子350Rおよび第1の発光素子350Rに電力
を供給することができるトランジスタ302tを含む画素回路を備える(
図8(B)参照
)。また、発光モジュール380Rは第1の発光素子350Rおよび光学素子(例えば第
1の着色層367R)を備える。
【0169】
発光素子350Rは、第1の下部電極351R、上部電極352、下部電極351Rと上
部電極352の間に発光性の有機化合物を含む層353を有する(
図8(C)参照)。
【0170】
発光性の有機化合物を含む層353は、発光ユニット353a、発光ユニット353bお
よび発光ユニット353aと発光ユニット353bの間に中間層354を備える。
【0171】
発光モジュール380Rは、第1の着色層367Rを対向基板370に有する。着色層は
特定の波長を有する光を透過するものであればよく、例えば赤色、緑色または青色等を呈
する光を選択的に透過するものを用いることができる。または、発光素子の発する光をそ
のまま透過する領域を設けてもよい。
【0172】
例えば、発光モジュール380Rは、第1の発光素子350Rと第1の着色層367Rに
接する封止材360を有する。
【0173】
第1の着色層367Rは第1の発光素子350Rと重なる位置にある。これにより、発光
素子350Rが発する光の一部は、光学接合層を兼ねる封止材360および第1の着色層
367Rを透過して、図中の矢印に示すように発光モジュール380Rの外部に射出され
る。
【0174】
《入出力装置の構成》
入出力装置300は、遮光層367BMを対向基板370に有する。遮光層367BMは
、着色層(例えば第1の着色層367R)を囲むように設けられている。
【0175】
入出力装置300は、反射防止層367pを表示部301に重なる位置に備える。反射防
止層367pとして、例えば円偏光板を用いることができる。
【0176】
入出力装置300は、絶縁膜321を備える。絶縁膜321はトランジスタ302tを覆
っている。なお、絶縁膜321は画素回路に起因する凹凸を平坦化するための層として用
いることができる。また、不純物のトランジスタ302t等への拡散を抑制することがで
きる層が積層された絶縁膜を、絶縁膜321に適用することができる。
【0177】
入出力装置300は、発光素子(例えば第1の発光素子350R)を絶縁膜321上に有
する。
【0178】
入出力装置300は、第1の下部電極351Rの端部に重なる隔壁328を絶縁膜321
上に有する(
図8(C)参照)。また、基板310と対向基板370の間隔を制御するス
ペーサ329を、隔壁328上に有する。
【0179】
《画像信号線駆動回路の構成》
画像信号線駆動回路303s(1)は、トランジスタ303tおよび容量303cを含む
。なお、画像信号線駆動回路303s(1)は画素回路と同一の工程で同一基板上に形成
することができる。
【0180】
《撮像画素の構成》
撮像画素308は、光電変換素子308pおよび光電変換素子308pに照射された光を
検知するための撮像画素回路を備える。また、撮像画素回路は、トランジスタ308tを
含む。
【0181】
例えばpin型のフォトダイオードを光電変換素子308pに用いることができる。
【0182】
《他の構成》
入出力装置300は、信号を供給することができる配線311を備え、端子319が配線
311に設けられている。なお、画像信号および同期信号等の信号を供給することができ
るFPC309(1)が端子319に電気的に接続されている。また、好ましくは、入出
力装置300の折り曲げられる部分を避けてFPC309(1)を配置する。また、表示
部301を囲む領域から選ばれた一辺、特に折り畳まれる辺(図では長い辺)のおよそ中
央にFPC309(1)を配置すると好ましい。これにより、入出力装置300と入出力
装置300を駆動する外部回路の距離を短くすることができ、接続が容易になる。また、
外部回路の重心を入出力装置300の重心におよそ一致させることができる。その結果、
情報処理装置の取り扱いが容易になり、誤って落としてしまう等の不具合の発生を予防す
ることができる。
【0183】
なお、FPC309(1)にはプリント配線基板(PWB)が取り付けられていても良い
。
【0184】
なお、本実施の形態は、本明細書で示す他の実施の形態と適宜組み合わせることができる
。
【0185】
(実施の形態5)
本実施の形態では、入力手段としてタッチセンサ(接触検出装置)が表示部に重ねて設け
られ、折り曲げることができるタッチパネルの構成について、
図9及び
図10を参照しな
がら説明する。
【0186】
図9(A)は、本実施の形態で例示するタッチパネル500の斜視概略図である。なお明
瞭化のため、代表的な構成要素を
図9に示す。
図9(B)は、タッチパネル500を展開
した斜視概略図である。
【0187】
図10は、
図9(A)に示すタッチパネル500のX1-X2における断面図である。
【0188】
タッチパネル500は、表示部501とタッチセンサ595を備える(
図9(B)参照)
。また、タッチパネル500は、基板510、基板570および基板590を有する。な
お、基板510、基板570および基板590はいずれも可撓性を有する。
【0189】
表示部501は、基板510、基板510上に複数の画素および画素に信号を供給するこ
とができる複数の配線511を備える。複数の配線511は、基板510の外周部にまで
引き回され、その一部が端子519を構成している。端子519はFPC509(1)と
電気的に接続する。
【0190】
<タッチセンサ>
基板590には、タッチセンサ595と、タッチセンサ595と電気的に接続する複数の
配線598を備える。複数の配線598は基板590の外周部に引き回され、その一部が
FPC509(2)と電気的に接続するための端子を構成している。なお、
図9(B)で
は明瞭化のため、基板590の裏面側(紙面奥側)に設けられるタッチセンサ595の電
極や配線等を実線で示している。
【0191】
タッチセンサ595に用いるタッチセンサとしては、静電容量方式のタッチセンサが好ま
しい。静電容量方式としては、表面型静電容量方式、投影型静電容量方式等があり、投影
型静電容量方式としては、主に駆動方式の違いから自己容量方式、相互容量方式などがあ
る。相互容量方式を用いると同時多点検出が可能となるため好ましい。
【0192】
以下では、投影型静電容量方式のタッチセンサを適用する場合について、
図9(B)を用
いて説明するが、指等の検知対象の近接または接触を検知することができるさまざまなセ
ンサを適用することができる。
【0193】
投影型静電容量方式のタッチセンサ595は、電極591と電極592を有する。電極5
91は複数の配線598のいずれかと電気的に接続し、電極592は複数の配線598の
他のいずれかと電気的に接続する。
【0194】
電極592は、
図9(A)、(B)に示すように、複数の四辺形が一方向に連続した形状
を有する。また、電極591は四辺形である。配線594は、電極592が延在する方向
と交差する方向に並んだ二つの電極591を電気的に接続している。このとき、電極59
2と配線594の交差部の面積ができるだけ小さくなる形状が好ましい。これにより、電
極が設けられていない領域の面積を低減でき、透過率のムラを低減できる。その結果、タ
ッチセンサ595を透過する光の輝度ムラを低減することができる。
【0195】
なお、電極591、電極592の形状はこれに限られず、様々な形状を取りうる。例えば
、複数の電極591をできるだけ隙間が生じないように配置し、絶縁層を介して電極59
2を、電極591と重ならない領域ができるように離間して複数設ける構成としてもよい
。このとき、隣接する2つの電極592の間に、これらとは電気的に絶縁されたダミー電
極を設けると、透過率の異なる領域の面積を低減できるため好ましい。
【0196】
タッチパネル500の構成を、
図10を用いて説明する。
【0197】
タッチセンサ595は、基板590、基板590上に千鳥状に配置された電極591及び
電極592、電極591及び電極592を覆う絶縁層593並びに隣り合う電極591を
電気的に接続する配線594を備える。
【0198】
接着層597は、タッチセンサ595と表示部501が重なるように基板590と基板5
70を貼り合わせている。
【0199】
電極591及び電極592は、透光性を有する導電材料を用いて形成する。透光性を有す
る導電性材料としては、酸化インジウム、インジウム錫酸化物、インジウム亜鉛酸化物、
酸化亜鉛、ガリウムを添加した酸化亜鉛などの導電性酸化物を用いることができる。
【0200】
透光性を有する導電性材料を基板590上にスパッタリング法により成膜した後、フォト
リソグラフィ法等の公知のパターニング技術により、不要な部分を除去して、電極591
及び電極592を形成することができる。
【0201】
また、絶縁層593は電極591及び電極592を覆う。絶縁層593に用いる材料とし
ては、例えば、アクリル、エポキシなどの樹脂、シロキサン結合を有する樹脂の他、酸化
シリコン、酸化窒化シリコン、酸化アルミニウムなどの無機絶縁材料を用いることもでき
る。
【0202】
また、電極591に達する開口が絶縁層593に設けられ、配線594が隣接する電極5
91を電気的に接続する。透光性の導電性材料を用いて形成された配線594は、タッチ
パネルの開口率を高まることができるため好ましい。また、電極591及び電極592よ
り導電性の高い材料を配線594に用いることが好ましい。
【0203】
一の電極592は一方向に延在し、複数の電極592がストライプ状に設けられている。
【0204】
配線594は電極592と交差して設けられている。
【0205】
一対の電極591が一の電極592を挟んで設けられ、配線594に電気的に接続されて
いる。
【0206】
なお、複数の電極591は、一の電極592と必ずしも直交する方向に配置される必要は
なく、90度未満の角度をなすように配置されてもよい。
【0207】
一の配線598は、電極591又は電極592と電気的に接続される。配線598の一部
は、端子として機能する。配線598としては、例えば、アルミニウム、金、白金、銀、
ニッケル、チタン、タングステン、クロム、モリブデン、鉄、コバルト、銅、又はパラジ
ウム等の金属材料や、該金属材料を含む合金材料を用いることができる。
【0208】
なお、絶縁層593及び配線594を覆う絶縁層を設けて、タッチセンサ595を保護す
ることができる。
【0209】
また、接続層599は、配線598とFPC509(2)を電気的に接続する。
【0210】
接続層599としては、公知の異方性導電フィルム(ACF:Anisotropic
Conductive Film)や、異方性導電ペースト(ACP:Anisotro
pic Conductive Paste)などを用いることができる。
【0211】
接着層597は、透光性を有する。例えば、熱硬化性樹脂や紫外線硬化樹脂を用いること
ができ、具体的には、アクリル、ウレタン、エポキシ、またはシロキサン結合を有する樹
脂などの樹脂を用いることができる。
【0212】
<表示部>
タッチパネル500は、マトリクス状に配置された複数の画素を備える。画素は表示素子
と表示素子を駆動する画素回路を備える。
【0213】
本実施の形態では、白色の有機エレクトロルミネッセンス素子を表示素子に適用する場合
について説明するが、表示素子はこれに限られない。
【0214】
例えば、表示素子として、有機エレクトロルミネッセンス素子の他、電気泳動方式や電子
粉流体方式などにより表示を行う表示素子(電子インクともいう)、シャッター方式のM
EMS表示素子、光干渉方式のMEMS表示素子など、様々な表示素子を用いることがで
きる。なお、適用する表示素子に好適な構成を、公知の画素回路から選択して用いること
ができる。
【0215】
基板510は、可撓性を有する基板510b、意図しない不純物の発光素子への拡散を防
ぐバリア膜510aおよび基板510bとバリア膜510aを貼り合わせる接着層510
cが積層された積層体である。
【0216】
基板570は、可撓性を有する基板570b、意図しない不純物の発光素子への拡散を防
ぐバリア膜570aおよび基板570bとバリア膜570aを貼り合わせる接着層570
cの積層体である。
【0217】
封止材560は基板570と基板510を貼り合わせている。また、封止材560は空気
より大きい屈折率を備え、光学接合層を兼ねる。画素回路および発光素子(例えば第1の
発光素子550R)は基板510と基板570の間にある。
【0218】
《画素の構成》
画素は、副画素502Rを含み、副画素502Rは発光モジュール580Rを備える。
【0219】
副画素502Rは、第1の発光素子550Rおよび第1の発光素子550Rに電力を供給
することができるトランジスタ502tを含む画素回路を備える。また、発光モジュール
580Rは第1の発光素子550Rおよび光学素子(例えば第1の着色層567R)を備
える。
【0220】
発光素子550Rは、下部電極、上部電極、下部電極と上部電極の間に発光性の有機化合
物を含む層を有する。
【0221】
発光モジュール580Rは、第1の着色層567Rを基板570に有する。着色層は特定
の波長を有する光を透過するものであればよく、例えば赤色、緑色または青色等を呈する
光を選択的に透過するものを用いることができる。または、発光素子の発する光をそのま
ま透過する領域を設けてもよい。
【0222】
発光モジュール580Rは、第1の発光素子550Rと第1の着色層567Rに接する封
止材560を有する。
【0223】
第1の着色層567Rは第1の発光素子550Rと重なる位置にある。これにより、発光
素子550Rが発する光の一部は、光学接合層を兼ねる封止材560および第1の着色層
567Rを透過して、図中の矢印に示すように発光モジュール580Rの外部に射出され
る。
【0224】
《表示部の構成》
表示部501は、遮光層567BMを基板570に有する。遮光層567BMは、着色層
(例えば第1の着色層567R)を囲むように設けられている。
【0225】
表示部501は、反射防止層567pを画素に重なる位置に備える。反射防止層567p
として、例えば円偏光板を用いることができる。
【0226】
表示部501は、絶縁膜521を備える。絶縁膜521はトランジスタ502tを覆って
いる。なお、絶縁膜521は画素回路に起因する凹凸を平坦化するための層として用いる
ことができる。また、不純物のトランジスタ502t等への拡散を抑制することができる
層が積層された絶縁膜を、絶縁膜521に適用することができる。
【0227】
表示部501は、発光素子(例えば第1の発光素子550R)を絶縁膜521上に有する
。
【0228】
表示部501は、第1の下部電極の端部に重なる隔壁528を絶縁膜521上に有する。
また、基板510と基板570の間隔を制御するスペーサを、隔壁528上に有する。
【0229】
《画像信号線駆動回路の構成》
画像信号線駆動回路503s(1)は、トランジスタ503tおよび容量503cを含む
。なお、画像信号線駆動回路503s(1)は画素回路と同一の工程で同一基板上に形成
することができる。
【0230】
《他の構成》
表示部501は、信号を供給することができる配線511を備え、端子519が配線51
1に設けられている。なお、画像信号および同期信号等の信号を供給することができるF
PC509(1)が端子519に電気的に接続されている。
【0231】
なお、FPC509(1)にはプリント配線基板(PWB)が取り付けられていても良い
。
【0232】
なお、本実施の形態は、本明細書で示す他の実施の形態と適宜組み合わせることができる
。
【符号の説明】
【0233】
100 情報処理装置
110 演算装置
111 演算部
112 記憶部
114 伝送路
115 入出力インターフェース
120 入出力装置
121 入力手段
121B コントロールボタン
121C カメラ
121K キーボード
122 表示部
123 検知部
123L センサ
123R センサ
123U センサ
125 通信部
129 標識
200 情報処理装置
211 リンク
212 リンク
222 表示部
300 入出力装置
301 表示部
302 画素
302B 副画素
302G 副画素
302R 副画素
302t トランジスタ
303c 容量
303g(1) 走査線駆動回路
303g(2) 撮像画素駆動回路
303s(1) 画像信号線駆動回路
303s(2) 撮像信号線駆動回路
303t トランジスタ
308 撮像画素
308p 光電変換素子
308t トランジスタ
309 FPC
310 基板
310a バリア膜
310b 基板
310c 接着層
311 配線
319 端子
321 絶縁膜
328 隔壁
329 スペーサ
350R 発光素子
351R 下部電極
352 上部電極
353 層
353a 発光ユニット
353b 発光ユニット
354 中間層
360 封止材
367BM 遮光層
367p 反射防止層
367R 着色層
370 対向基板
370a バリア膜
370b 基板
370c 接着層
380B 発光モジュール
380G 発光モジュール
380R 発光モジュール
500 タッチパネル
501 表示部
502R 副画素
502t トランジスタ
503c 容量
503s 画像信号線駆動回路
503t トランジスタ
509 FPC
510 基板
510a バリア膜
510b 基板
510c 接着層
511 配線
519 端子
521 絶縁膜
528 隔壁
550R 発光素子
560 封止材
567BM 遮光層
567p 反射防止層
567R 着色層
570 基板
570a バリア膜
570b 基板
570c 接着層
580R 発光モジュール
590 基板
591 電極
592 電極
593 絶縁層
594 配線
595 タッチセンサ
597 接着層
598 配線
599 接続層
C 連結筐体
L 第1の筐体
R 第2の筐体