(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-22
(45)【発行日】2022-12-01
(54)【発明の名称】光電コネクタおよびその光電モジュール
(51)【国際特許分類】
H01R 13/639 20060101AFI20221124BHJP
G02B 6/36 20060101ALI20221124BHJP
H01R 13/46 20060101ALI20221124BHJP
H01R 13/633 20060101ALI20221124BHJP
【FI】
H01R13/639 Z
G02B6/36
H01R13/46 D
H01R13/633
(21)【出願番号】P 2021132639
(22)【出願日】2021-08-17
【審査請求日】2021-08-17
(32)【優先日】2020-11-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】522329386
【氏名又は名称】立佳興業股▲ふん▼有限公司
(73)【特許権者】
【識別番号】522329397
【氏名又は名称】ファイバーオン テクノロジーズ,アイエヌシー
【氏名又は名称原語表記】FIBERON TECHNOLOGIES,INC.
【住所又は居所原語表記】287 Turnpike Road,Westborough,Massachusetts 01581,U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】110001151
【氏名又は名称】あいわ弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】劉 美妙
(72)【発明者】
【氏名】中村 健一郎
【審査官】松原 陽介
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2016/0266326(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0259731(US,A1)
【文献】特開2003-161864(JP,A)
【文献】特表2019-504363(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 13/40-13/74
G02B 6/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
光電コネクタであり、光接続モジュールと、前記光接続モジュールにスライド可能に接続された電気接続モジュールが含まれ、
前記光電コネクタがロック解除力によってコネクタソケットから引き抜かれると、前記電気接続モジュールは最初に前記光接続モジュールに対してスライドしてロック解除され、前記コネクタソケットから分離し、次に前記光接続モジュールのロックを解除してから取り外されることを特徴とする、光電コネクタ。
【請求項2】
前記コネクタソケットに挿入されると、前記光接続モジュールは前記電気接続モジュールより、先に前記コネクタソケットに接続されるか、または、前記光接続モジュールと前記電気接続モジュールが同時に前記コネクタソケットに接続されることを特徴とする、請求項1に記載の光電コネクタ。
【請求項3】
前記光電コネクタはさらにベースおよびスライドカバーが含まれ、
前記ベースは前記光接続モジュールに接続され、前記ベースはスライド穴を有し、前記電気接続モジュールは前記スライド穴内にスライド可能に設けられ、
前記スライドカバーは前記ベースにスライド可能に設けられ、前記スライドカバーは、最初に前記電気接続モジュールと前記コネクタソケットとの係止関係をスライドさせて解除し、次に前記光接続モジュールと前記コネクタソケットとの係止関係を解除することを特徴とする、請求項1に記載の光電コネクタ。
【請求項4】
前記ベースはさらに、解放部を受容するための受容溝を有し、前記光接続モジュールは、係止アームを備えたハウジングを有し、前記係止アームが前記光接続モジュールの前記コネクタソケットに挿入されると、前記コネクタソケットに係止し、前記解放部は、さらに前記係止アームの一端に当接し、前記スライドカバーがスライドすると、前記解放部に力が加えられ、前記解放部が前記係止アームに圧力をかけ、次に、前記係止アームと前記コネクタソケットとの間の係止関係が解除されることを特徴とする、請求項3に記載の光電コネクタ。
【請求項5】
前記ベースはさらに制限部材を有し、前記電気接続モジュールはさらに当接部を有するスライドハウジングを有し、前記電気接続モジュールは、前記スライドカバーのスライドによって移動し、前記当接部が前記制限部材に当接するようになり、前記当接部は、ロック解除の力によって前記制限部材に力を加え、それにより、前記光接続モジュールを駆動して前記コネクタソケットから分離させることを特徴とする請求項3に記載の光電コネクタ。
【請求項6】
前記スライドカバーの両側には、前記ベースの両側にそれぞれガイドレール溝がスライドできるように設けられ、前記スライドハウジングの両側には、前記コネクタソケットの第2係止部に係止し、前記電気接続モジュールを位置決めする、第1係止部を有し、前記スライドカバーは、スライドすることにより、前記第1係止部を前記第2係止部から分離することを特徴とする、請求項5に記載の光電コネクタ。
【請求項7】
前記スライドカバーの両側には、前記スライドカバーのスライドによって前記第2係止部を外側に押し付け、前記第1係止部は前記第2係止部から分離する、ロック解除部を備えることを特徴とする、請求項6に記載の光電コネクタ。
【請求項8】
前記ベースの両側には、前記スライドカバーの側面にスライドに接続されたガイドレール部がそれぞれ設けられていることを特徴とする、請求項3に記載の光電コネクタ。
【請求項9】
光電モジュールであり、コネクタソケットと光電コネクタが含まれ、
前記光電コネクタは前記コネクタソケットに接続されており、前記光電コネクタには光接続モジュールと前記光接続モジュールにスライド可能に接続されている電気接続モジュールがあり、前記光電コネクタがロック解除力によって前記コネクタソケットから引き抜かれると、前記電気接続モジュールは最初に前記光接続モジュールに対してスライドおよびロック解除されて、前記コネクタソケットから外れ、次に前記光接続モジュールが駆動されてロック解除され、前記コネクタソケットから分離することを特徴とする、光電モジュール。
【請求項10】
前記光電モジュールは、前記コネクタソケットに枢着された回転部材を有し、前記回転部材は、回転部材の回転により、前記電気接続モジュールを引き抜く方向に押し出し、前記光接続モジュールと前記コネクタソケットとの係止関係を解除することを特徴とする、請求項9に記載の光電モジュール。
【請求項11】
前記光電モジュールは、前記光接続モジュールに接続されたベースをさらに含み、前記ベースは、スライド穴を有し、前記電気接続モジュールは、前記スライド穴内にスライド可能に配置されることを特徴とする、請求項9に記載の光電モジュール。
【請求項12】
前記ベースはさらに制限部材を有し、前記電気接続モジュールはさらに当接部を有するスライドハウジングを有し、前記電気接続モジュールは、スライドカバーをスライドさせることによって移動し、前記当接部が前記制限部材に接触するようにし、前記当接部は、ロック解除の力によって前記制限部材に力を加え、それにより、前記光接続モジュールを駆動して前記コネクタソケットから分離させることを特徴とする、請求項11に記載の光電モジュール。
【請求項13】
前記回転部材はさらに、係止部を有し、前記係止部は前記回転部材が回転していないときに
制限部材と
当接部との間に配置されることを特徴とする、
請求項10に記載の光電モジュール。
【請求項14】
前記光接続モジュールは、係止アームを有する、外側ハウジングを備え、前記係止アームは前記光接続モジュールが前記コネクタソケット内に挿入されたときに前記コネクタソケットと係止し、前記回転部材は、一対のピボットと、一対の第1押さえ板と、第2押さえ板とを有し、
前記ピボットは、前記回転部材の両側に形成され、前記コネクタソケットに枢動可能に接続されており、
前記一対の第1押さえ板は,前記回転部材の両側に配置され、前記電気接続モジュールの前記スライドハウジングに当接し、前記回転部材の回転に伴い、前記電気接続モジュールを駆動して、前記電気接続モジュールをスライドさせ、前記コネクタソケットから引き離し、
前記第2押さえ板は前記係止アームの一端に対応し、前記第2押さえ板は、前記回転部材が回転すると前記係止アームに力を加え、前記係止アームと前記コネクタソケット間の係止関係を解除することを特徴とする、請求項12に記載の光電モジュール。
【請求項15】
前記回転部材はさらに一対の延長係止部を有し、前記光電コネクタが前記コネクタソケットに挿入された後、前記延長係止部は前記スライドハウジングの端部に係止することを特徴とする、請求項12に記載の光電モジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は光電コネクタ、特に光信号および電気信号を伝送する、光電コネクタおよびその光電モジュールである。
【0002】
本出願は、35 U.S.C119(e)に基づいて、2020年11月13日に出願された米国の臨時特許出願第63 /113,195号の権利を要求し、そのすべての内容は本明細書に含まれている。
【背景技術】
【0003】
光ファイバは、広い周波数幅および低損失の利点を有しているので、近年信号伝送媒体として広く用いられている。光ファイバの使用は、通信業界に大きな革命的な影響を与えた。現在、100Gの光モジュール通信の使用はもう十分ではなく、将来は400Gの光学モジュールになると予想されている。通信技術の進歩により、データセンターまたはコンピュータルームは高密度配線の使用の必要性を満たさなければならない。
【0004】
上記の使用上のニーズを満たすために、光ファイバ伝送媒体である光ファイバコネクタは、データセンターにおけるデータ量と伝送速度の増加の主要素である。しかしながら、送信塔または中継局のような特定の使用状況では、光ファイバが情報の伝送に使用するに加えて、受信機および送信機に電力を供給するためのワイヤが必要である。このようなニーズに基づいて、同時に光信号と電力を伝送できる光電コネクタの製品がある。
【0005】
従来技術において、同時に光信号と電力を発生するコネクタはあるが、光信号と電力の操作上における性質の違いにより、光電コネクタがコネクタソケットに挿入されるか、またはコネクタソケットから引き抜かれるとき、光信号を送信する光電コネクタおよび電力を伝送する電気コネクタは、コネクタソケットとのカップリングまたは電気的に接続するタイミングが非常に重要である。従来の光電コネクタの外側ケースが緩んでいる場合、電気接続モジュールは依然として電力を伝導することができる。しかしながら、軸方向の力が損なわれているため、光接続モジュールをオンにすることはできない。電気を停止させず、光信号を送信するコネクタは信号伝送を中断するという問題が起きる。したがって、従来技術によって発生した問題を解決する光電コネクタが必要である。
【0006】
上記背景技術の段落において、開示された説明は、本発明の背景技術をより解りやすくさせるためのものである。したがって、上記説明は、本発明を妨害しない従来技術が含まれ、それは当業者にはよく知られているはずである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、光電コネクタおよびその光電モジュールを提供し、これは光信号および電気信号を同時に提供することができる。光信号および電気信号を伝送する接続モジュールはそれぞれ、ロック装置を有し、光電コネクタをコネクタソケットに挿入した後、光接続モジュールと電気接続モジュールは同時にコネクタソケットで係止ロック効果を生成する。
あるいは、光接続モジュールは最初にコネクタソケットと係止ロックを生成し、次いで電気接続モジュールはコネクタソケットと係止ロックを生成する。さらに、光電コネクタは二段階ロック解除の設計により、不意に挿入/抜きの方向に沿って光電コネクタを引き抜くか、または、コネクタソケットから光電コネクタを引き抜くとき、電力伝送の電気接続モジュールをロック解除してから、光信号送信の光接続モジュールをロック解除することができる。ユーザが光電コネクタを引っ張って誤作動をするとき、光信号を伝送する光接続モジュールがコネクタソケットから取り外され、信号を中断する問題を回避できる。光ケーブルを引き抜くことができない限り、光信号を伝送する通路は必ずオンの効果を有する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
一実施形態では、本発明は、光接続モジュールと、電気接続モジュールとを含む光電コネクタ提供する。電気接続モジュールと光接続モジュールが互いにスライドして接続されている。光電コネクタがロック解除の引っ張る力によってコネクタソケットから取り外されると、電気接続モジュールは光接続モジュールに対して、スライドしてロックを解除し、コネクタソケットを離してから、光接続モジュールのロックを解除してコネクタソケットを引き抜く。
【0009】
一実施形態では、光電コネクタはベースとスライドカバーとを含み、ベースは光接続モジュールに結合されている。ベースにはスライド穴があり、電気接続モジュールがスライド穴内にスライドできるように設けられ、スライドカバーはベースにスライドされている。スライドカバーが第1位置に配置された後、スライドカバーのスライドにより、電気接続モジュールをコネクタソケットから分離させ、スライドカバーが第2位置に配置された後、スライドカバーのスライドにより、光接続モジュールとコネクタソケット間の嵌合関係を解除する。
【0010】
一実施形態では、本発明は、コネクタソケット、コネクタソケットに結合された光電コネクタを含む光電モジュールを提供する。光電コネクタは、光接続モジュールと、光接続モジュールにスライドに接続された電気接続モジュールとを含む。光電コネクタがロック解除の引っ張る力によってコネクタソケットから取り外されると、電気接続モジュールは光接続モジュールに対して、先にスライドしてロック解除させ、コネクタソケットから引き抜く。その後、光接続モジュールをロック解除させ、コネクタソケットから引き抜く。
【0011】
一実施形態では、コネクタソケットは、コネクタソケット上に枢動された回転部材を有する。回転部材が第1位置に配置された後、回転部材の回転に伴い、電気接続モジュールをスライドさせて、電気接続モジュールをコネクタソケットから引き抜く。回転部材が第2位置に配置された後、回転部材の回転に伴い、光接続モジュールとコネクタソケット間の嵌合関係を解除する。
【0012】
上記の目的、技術的特徴、および実施後の利点をより明白にするため、実施形態において、図示とともに、より詳細に説明する。
【0013】
詳細な説明および図面を通して、本発明の実施形態の図のみがより完全に理解されるであろう。以下の図面は、本発明の実施形態を説明するために使用されることを意図しており、本発明の請求項の範囲を限定するものではない。
【発明の効果】
【0014】
本発明の光電コネクタは、同時に光信号および電気信号を送信することができる。光信号および電気信号を伝送する、接続モジュールは、それぞれ、ロック装置を有する。その結果、光電コネクタがコネクタソケットに挿入された後、光接続モジュールおよび電気接続モジュールは同時に、または、光接続モジュールが電気接続モジュールより先に、コネクタソケットとのロック効果を形成する。また、光電コネクタは、二段階ロック解除の設計により、光電コネクタを引き抜き方向に抜く場合において、先に送電のコネクタモジュールのロックを解除し、続いて、光信号送信のコネクタモジュールのロックを解除することができる。ユーザが光電コネクタを誤操作することにより、光信号を送信する、光接続モジュールがコネクタソケットから取り外され、信号が中断される問題を回避する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1A】本発明の光電モジュールおよび光電コネクタの斜視分解概略図である。
【
図1B】本発明の光電モジュールおよび光電コネクタの斜視分解概略図である。
【
図2A】本発明の光電コネクタがコネクタソケットに挿入される実施形態の概略図である。
【
図2B】本発明の光電コネクタがコネクタソケットに挿入される実施形態の概略図である。
【
図2C】本発明の光電コネクタがコネクタソケットに挿入される実施形態の概略図である。
【
図2D】本発明の光電コネクタがコネクタソケットに挿入される実施形態の概略図である。
【
図2E】本発明の光電コネクタがコネクタソケットに挿入される実施形態の概略図である。
【
図2F】本発明の光電コネクタがコネクタソケットに挿入される実施形態の概略図である。
【
図3A】本発明の光電コネクタがコネクタソケットから引き抜かれる実施形態の概略図である。
【
図3B】本発明の光電コネクタがコネクタソケットから引き抜かれる実施形態の概略図である。
【
図3C】本発明の光電コネクタがコネクタソケットから引き抜かれる実施形態の概略図である。
【
図3D】本発明の光電コネクタがコネクタソケットから引き抜かれる実施形態の概略図である。
【
図4A】本発明の光電モジュールの他の実施形態の斜視分解概略図である。
【
図5A】光電コネクタがコネクタソケットに挿入される、一つの実施形態の連続動作の斜視図である。
【
図5B】光電コネクタがコネクタソケットに挿入される、一つの実施形態の連続動作の斜視図である。
【
図5C】光電コネクタがコネクタソケットに挿入される、一つの実施形態の連続動作の斜視図である。
【
図5D】光電コネクタがコネクタソケットに挿入される、一つの実施形態の連続動作の斜視図である。
【
図6A】光電コネクタがコネクタソケットから引き抜かれる、一つの実施形態の連続動作の概略図である。
【
図6B】光電コネクタがコネクタソケットから引き抜かれる、一つの実施形態の連続動作の概略図である。
【
図6C】光電コネクタがコネクタソケットから引き抜かれる、一つの実施形態の連続動作の概略図である。
【
図6D】光電コネクタがコネクタソケットから引き抜かれる、一つの実施形態の連続動作の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の利点および特徴、ならびにそれを達成するための方法は、理解を容易にするために、例示的な実施形態および添付の図面を参照してより詳細に説明される。しかしながら、本発明は、異なる形態で実施することができ、本明細書に記載の実施形態に限定されると理解されるべきではない。この技術分野の通常の知識を有する人々にとって、提供される実施形態は、本開示をより徹底的、包括的かつ完全に本発明の範囲を伝える。そして、本発明は、添付の請求項の範囲によってのみ定義されるであろう。添付の図示において、コンポーネントのサイズと相対サイズは、明確で理解しやすいように誇張されている。明細書全体を通して、いくつかの異なるコンポーネント符号が同じコンポーネントである場合がある。
【0017】
図1Aおよび1Bを参照されたい。本発明の光電モジュールおよび光電コネクタの一実施形態の3次元分解概略図である。この実施形態では、光電モジュールは、コネクタソケット3と、コネクタソケット3に結合された光電コネクタ2とを含む。コネクタソケット3の上半分は第1溝30を有し、コネクタソケット3の下半分は第2溝31を有する。光電コネクタ2は、第1溝30および第2溝31に挿入される。この実施形態では、光電コネクタ2は、コネクタソケット3の第1挿入側3Aからコネクタソケット3に挿入される。コネクタソケット3は、挿入側3Aの側壁に第2係止部32を有し、コネクタソケット3の上面33には、複数のロック部34が設けられている。この実施形態では、ロック部34は貫通孔構造である。第2係止部32およびロック部34の機能については、後述する。
【0018】
光電コネクタ2は、光接続モジュール20、電気接続モジュール21、ベース22、およびスライドカバー23を含む。光接続モジュール20は、ベース22上に配置された複数のコネクタハウジング200を有する。この実施形態では、例として複数のコネクタハウジング200が取り上げられているが、それは2つ以上に限定されず、単一のコネクタハウジング200も実施できることに留意されたい。各コネクタハウジング200は第1溝30に対応し、コネクタハウジング200は内部に接続端子201を有し、これは第2挿入側3Bから挿入された光電子コネクタ(図示せず)に接続し、光信号の相互送信することができる。コネクタハウジング200の上面は係止アーム202を有し、各係止アーム202の両側はロック部材203を有する。各コネクタハウジング200が対応する第1溝30に挿入されると、係止アーム202の両側のロック部材203は、ロック部34と組み合わされて、各コネクタハウジング200がコネクタソケット3の第1溝30に配置できることを確保する。この実施形態では、ロック部34は貫通孔構造であり、ロック部材203は、貫通孔構造に埋め込むことができる突起である。
【0019】
ベース22は、支持面220を有し、支持面220には、支持面220を2つの領域に分ける仕切り座221を有し、それぞれコネクタハウジング200を受容する。仕切り座221は、さらに制限部221aと制限溝221bとを含む。コネクタハウジング200が支持面220上に配置されると、コネクタハウジング200の端部205が制限部221aに当接する。制限溝221bは、コネクタハウジング200上に拘束部材204を提供し、そのため、コネクタハウジング200は、その軸の正方向と反対方向の両方で拘束される。ベース22は、電気接続モジュール21が通るためのスライド穴222を有する。ベース22の両側には、それぞれ、スライドカバー23にスライド可能に接続されるガイドレール部223が設けられている。この実施形態では、ベース22の両側に突起224があり、ベース22の上側と下側にガイドレール部223が設けられている。仕切り座221の上部は、解放部24を受け入れるための受容溝225を有する。本実施形態では、受容溝225は、ピボット溝225aと構造溝225bとを備え、解放部24は構造体242、ピボット240、押さえ棒241を含む。ピボット240は、構造体242の一端に接続され、押さえ棒241は、構造体242の他端に接続されている。ピボット240はピボット溝225a内に位置し、構造体242は構造溝225bに受容されている。本実施形態では、押さえ棒241は、2つを有し、それぞれ係止アーム202に対応する。構造体242は溝243を有し、両側は押さえ棒241を有する。溝243は当接面244を有する。押さえ棒241と係止アーム202との間の動作モードについては後述する。受容溝225の片側に制限溝226があり、制限溝226の両側に制限部材226aが設けられている。
【0020】
電気接続モジュール21は、スライドハウジング210と固定座212とを有し、スライドハウジング210はスライド穴222を通ってスライド穴222にスライド可能に連結されており、固定座212はスライドハウジング210の一端に連結されている。スライドハウジング210はスライド穴222内にスライドすることができる。スライドハウジング210は、互いに連通するまたは連通しないことができる2つの受容空間210aおよび210bを有する。受容空間210aおよび210bは導電端子211を有する。スライドハウジング210が、第1挿入側3Aからコネクタソケット3の第2溝31に挿入されたとき、導電端子211は、第2挿入側3Bから第2溝31に挿入された他の電気接続モジュール(図示せず)に電気的に接続されて電力を伝送する。固定座212は、光ファイバ導線を通るための貫通孔2121を有しており、通過した光ファイバは光接続モジュール20に結合されている。固定座212は、支柱212bを有し、支柱212bの一端が固定座212と接続し、他端が当接部213に接続されている。本実施形態では、当接部213が制限溝226内に受容され、当接部213は当接部材213aを有する。本実施形態では、制限部材226aと当接部材213aとがフックの設計であり、スライドハウジング210が特定の位置にスライドしているとき、それらは互いに当接することができる。また、固定座212の両側はさらに第1係止部214を有し、電気接続モジュール21がコネクタソケット3に結合されると、第1係止部214は第2係止部32と互いに係止する。
【0021】
スライドカバー23の両側は、それぞれガイドレール部223をスライドに接続するためのガイドレール溝230を有する。各ガイドレール溝230の外面231はロック解除部232と押し上げ部233を有する。ロック解除部232は、スライドカバー23のスライドにより、第2係止部32を外側に押し出し、第1係止部214と第2係止部32との間の締結関係が解放される。押し上げ部233は、スライドカバー23が特定の位置にスライドされたときに第1係止部214に当接することができ、その結果、スライドカバー23がスライドされているときに電気接続モジュール21を押すことができる。また、スライドカバー23は、突起部材234を有し、突起部材234はスライドカバー23がスライドされたとき、溝243内の当接面244を押し、光接続モジュール20とコネクタソケット3のロック状態を解除する。
【0022】
次に、
図1Aおよび
図1Bにおける、光電コネクタの動作モードについて説明する。まず、光電コネクタ2がコネクタソケット3に挿入されたときの動作を説明する。
図2Aに示すように、ユーザは、光電コネクタ2のテールスリーブ25に推力F1を施し、コネクタソケット3内に挿入する。なお、本発明の設計の精神によれば、光電コネクタ2がコネクタソケット3内に挿入されると、一実施形態では、光接続モジュール20は、電気接続モジュール21より先にコネクタソケット3に接続されている。または別の実施形態では、光接続モジュール20は、電気接続モジュール21と同時にコネクタソケット3に接続されていることに留意されたい。
【0023】
図2B~
図2Eは、光電コネクタ2およびコネクタソケット3の側面図で説明されている。初期光電コネクタ2の電気接続モジュール21の第1係止部214は、スライドカバー23の押し上げ部233の間にスライド空間Sを保持している。光電コネクタ2が継続的にコネクタソケット3に挿入される過程において、スライドカバー23のロック解除部232はコネクタソケット3の第2係止部32と接している。本実施形態では、ロック解除部232は、スライドカバー23の側面から突出した構造であり、第1案内斜面232a、凸面232b、及び第2案内斜面232cを有する。凸面232bは、第1案内斜面232aと第2案内斜面232cとの間に配置されており、スライドカバー23の側面から高さHを突出している。第2係止部32は、カンチレバー320、位置決めフック321、およびロック解除体322を有する。カンチレバー320は、コネクタソケット3の本体構造から外側に延び、位置決めフック321はカンチレバー320の一端を設け、ロック解除体322は対応する位置決めフック321の両側から突出している。
図2Aの状態では、光電コネクタ2がコネクタソケット3に向かって移動し続けると、
図2Bに示すように、第1案内斜面232aがロック解除体322に当接している。電気接続モジュール21がベース22にスライドされているので、第1案内斜面232aがロック解除体322に当接した後、推力F1は挿入方向Dに移動し続ける。スライド空間Sは、電気接続モジュール21が挿入方向Dを移動し続ける過程において、徐々に縮小し、最後に、第1係止部214はスライドカバー23の押し上げ部233に当接し、
図2Cの状態を形成する。
図2Cの状態では、テールスリーブ25から印加される推力F1は、光電コネクタ2を押して光接続モジュール20と電気接続モジュール21を連動させる。
【0024】
次に、光電コネクタ2を挿入方向Dに移動し続けて、光電コネクタ2の移動に従って、第1案内斜面232aはロック解除体322を外部に押し、カンチレバー320は可撓性で外部に拡張されている。凸面232bがロック解除体322に接触するまで、
図2Dに示される状態が形成される。光電コネクタ2が挿入方向Dに移動し続ける過程において、凸面232bがロック解除体322を通過した後、第2案内斜面232cの高さは低くなる。電気接続モジュール21が底面まで挿入されて位置決めし、第2案内斜面232cはロック解除体322を通過する。このとき、ロック解除体322は任意の外力によって押されず、カンチレバー320により、初期位置に戻され、
図2Eの状態に形成される。
図2Eの状態では、位置決めフック321は、電気接続モジュール21の第1係止部214に対して、拘束効果が発生する。同時に、光接続モジュール20の係止アーム202にあるロック部材203もロック部34に埋め込まれているので、光接続モジュール20は電気接続モジュール21と共にロックされる。次に、
図2Fに示すように、スライドカバー23は、挿入方向に移動し続けて、その結果、第1係止部214とスライドカバー23との間にスライド空間Sが形成される。
【0025】
次に、コネクタソケット3から光電コネクタ2を除去する動作モードについて説明する。光電コネクタ2がコネクタソケット3に挿入されるときは、光接続モジュール20と電気接続モジュール21が同時にロックされた状態である。したがって、コネクタソケット3から光電コネクタ2を引き抜くには、最初にロック状態を解除する必要がある。本実施形態では、光電コネクタ2がコネクタソケット3からロック解除の引っ張る力を受けてコネクタソケット3から引き抜くとき、電気接続モジュール21は、光接続モジュール20に対して、先にスライドされてロック解除され、コネクタソケット3に接続された状態を解放する。次に、電気接続モジュール21を駆動して光接続モジュール20をロック解除して、コネクタソケット3から光電コネクタ2を引き抜く。
図3Aに示すように、詳細な動作について説明する。
図3Aは、光電コネクタ2がコネクタソケット3に挿入されている状態である。まず、ユーザはロック解除力Rをスライドカバー23に適用してスライドカバー23を引き抜き方向D2に移動させる。次に
図3Aおよび
図3Bに示すように、
図3Aの状態では、第1係止部214とスライドカバー23の押し上げ部233との間にスライド空間Sが形成されているため、スライドカバー23が引き抜き方向D2に移動すると、押し上げ部233が
第1係止部214に向かって移動し、スライド空間Sを縮小する。最後に、押し上げ部233は第1係止部214に当接し、
図3Bに示すような状態を形成する。この状態では、光接続モジュール20と電気接続モジュール21とが依然とし
て上ロック状態にある。
図3Bの右下の領域は、光電コネクタ2
図3Bの状態で、領域A1の制限溝226および当接部213の位置関係を示している。
図3Bの状態では、当接部材213aおよび当接部213の制限部材226aは、特定の距離Lを有する。
【0026】
図3B~
図3Cまでは、スライドカバー23が引き抜き方向D2に持続的に移動する過程である。
図3Cの左下の領域に示すように、スライドカバー23のロック解除部232の第2案内斜面232cは、ロック解除体322に触れて、スライドカバー23が移動することに従って、第2案内斜面232cがロック解除体322を外部に押し出し、位置決めフック321と第1係止部214の係止状態を解放する。このとき、第1係止部214は、位置決めフック321によって拘束されず、電気接続モジュール21およびコネクタソケット3のロック状態が解除される。したがって、ロック解除力Rが引き抜き方向D2に持続的に引っ張ると、電気接続モジュール21全体が引き抜き方向D2に移動し始める。スライドハウジング210はベース22内にスライドされて設けられているので、ロック解除力Rが持続的にスライドカバー23を引き抜き方向D2に引っ張ると、スライドハウジング210は引き抜き方向D2に移動する。スライドハウジング210が移動する間、
図3Cの領域A1に示すように、最終的にスライドハウジング210の当接部213の当接部材213aは、ベース22上の制限溝226内の制限部材226aに当接している。当接部213が制限部材226aに当接した後、スライドカバー23が電気接続モジュール21を押し、電気接続モジュール21が推力を光接続モジュール20に伝達する。これにより、光接続モジュール20と電気接続モジュール21は、ロック解除力Rの引っ張りにより、同時に動くことができる。
【0027】
図3Cの上部に示されているのは、解放部24に対応するスライドカバー23の内側の位置が、突起部材234を有し、突起部材234は、当接面234aを有し、解放部24の当接面244と相互に対応する。本実施形態では、当接面234a、244は傾斜面であるため、スライドカバー23を引き抜き方向D2に引っ張ると、当接部213が制限部材226aに当接していると同時に、当接面234aは、当接面244との接触する位置にスライドする。そして、スライドカバー23が引き抜き方向D2に移動すると、当接面244に圧力がかかる。圧力がかかる工程中、解放部24のピボット240は、ピボット溝225aによって支持され、反時計回り方向RC1に回転し、その結果、押さえ棒241が係止アーム202が押さえ棒241に押し付けられる。係止アーム202は、押さえ棒241によって押されて、コネクタハウジング200との接続点を支点として回転し、次に、元々ロック部34に埋め込まれたロック部材203は、ロック部34を出て、それによって、光接続モジュール20のロック状態を解放する。
図3Cの状態では、ロック解除力Rは引き抜き方向D2に移動し続け、これにより、光接続モジュール20と電気接続モジュール21が引き抜き方向D2に同時に移動する。最後に、
図3Dに示されるように、光電コネクタ2全体がコネクタソケット3から引き抜かれる。
【0028】
図4Aおよび4Bを参照されたい。
図4Aは、本発明の光電モジュールの別の実施形態の斜視分解概略図である。
図4Bは、回転部材の斜視概略図である。本実施形態では、光電モジュールは、コネクタソケット3aの第1挿入側3Aからコネクタソケット3aに挿入するためのコネクタソケット3aおよび光電コネクタ2aを含む。コネクタソケット3aの上半分は第1溝30を有し、コネクタソケット3aの下半分は第2溝31を有する。光電コネクタ2aは、第1挿入側3Aから第1溝30および第2溝に挿入され、そして、第2挿入側3Bから挿入された光電コネクタに電気的に接続されている。
本実施形態では、コネクタソケット3aはさらに、コネクタソケット3aに枢動可能に接続された回転部材35を有する。コネクタソケット3aの両側には、ピボット溝36Aおよび36Bがあり、ピボット溝36Aおよび36Bに対応する回転部材35の位置は、ピボット350Aおよび350Bである。それぞれ、ピボット溝36Aおよび36Bに枢動可能に接続されている。その結果、回転部材35のピボット350Aおよび350Bは、ピボット溝36Aおよび36Bによって支持されて回転する。
【0029】
回転部材35はさらに、一対の第1押さえ板351Aおよび351B、第2押さえ板352、一対の停止部353Aおよび353B、および一対の延長係止部354Aおよび354Bを有する。第1押さえ板351Aおよび351Bは、それぞれ、回転部材35の両側に配置され、それぞれ、ピボット350Aおよび350Bに対応する。本実施形態では、第1押さえ板351Aおよび351Bは、ピボット350Aおよび350Bの端部から延伸して、回転部材35の回転と同期して回転する。第2押さえ板352は、ユーザが押すためのインターフェースとして機能する。一実施形態では、ユーザは、第2押さえ板352を押して、回転部材35を回転させることができる。停止部353Aおよび353Bは、回転部材35の底面355から外向きに突出している。 延長係止部354Aおよび354Bは、回転部材35の端部に形成され、その一端はフック構造を有する。一実施形態では、ユーザはまた、延長係止部354Aおよび354Bに力を加えることによって回転部材35を回転させることができる。
【0030】
光電コネクタ2aは、光接続モジュール20、電気接続モジュール21a、およびベース22aを含む。光接続モジュール20は、ベース22a上に配置された複数のコネクタハウジング200を有する。各コネクタハウジング200は、第1溝30に対応し、コネクタハウジング200の上面に係止アーム202を有し、各係止アーム202の両側は、ロック部材203を有する。各コネクタハウジング200が対応する第1溝30に挿入されると、係止アーム202の両側のロック部材203は、ロック部34と組み合わされて、各コネクタハウジング200がコネクタソケット3の第1溝30に位置決めに配置されることを確実にする。本実施形態では、ロック部34は貫通孔構造であり、ロック部材203は、貫通孔構造に埋め込むことができる突起である。ベース22aは、受容溝220aを有し、受容溝220aに仕切り座221を設けて受容溝220aを2つの領域に分割し、コネクタハウジング200をそれぞれ受容する。仕切り座221の上部は、制限溝226を有し、仕切り座221の両側は、制限部材226aを有する。
【0031】
電気接続モジュール21aは、スライドハウジング210および固定座212aを有し、スライドハウジング210は、スライド穴222を通過し、固定座212は、スライドハウジング210の一端に接続される。スライドハウジング210は、スライド穴222内でスライドすることができる。スライドハウジング210がコネクタソケット3の第2溝31に接続されると、内部の導電端子は、電力を伝達するために第2溝31の導電端子と電気的に接続される。固定座212aは、その中に貫通孔2121を有し、光ファイバケーブルおよび導線部材の通過を提供する。通過した光ファイバおよび導線は、それぞれ、光接続モジュール20の接続端子に接続され、電気接続モジュール21の導電端子に電気的に接続される。固定座212aは、その上に当接部213を有する。
本実施形態では、当接部213は、制限溝226に受容され、当接部213は、当接部材213aを有する。本実施形態では、制限部材226aおよび当接部材213aはフックの設計を有し、スライドハウジング210が特定の位置にスライドされるときに互いに当接することができる。
【0032】
次に、
図4Aおよび4Bに示される光電モジュールの動作モードについて説明する。まず、光電コネクタ2をコネクタソケット3aに挿入したときの動作について説明する。
図5Aから5Dに示されるように、これらは、光電コネクタ2aをコネクタソケット3aに挿入する連続動作の概略図である。
以下の説明は、光電コネクタ2aおよびコネクタソケット3aの側面図に基づく。本実施形態における一対の構造または要素については、一側の構造および要素のみが概略的に示されている。
図5Aでは、ユーザは、推力F1で光電コネクタ2aをコネクタソケット3aに挿入する。本発明の設計の精神によれば、光電コネクタ2aがコネクタソケット3aに挿入される実施形態では、光接続モジュール20は、電気接続モジュール21より先にコネクタソケット3に接続することができ、または別の実施形態では、光接続モジュール20および電気接続モジュール21は、同時にコネクタソケット3に接続することができる。
【0033】
図5B~5Dに示すように、光電コネクタ2aがコネクタソケット3aに連続的に挿入されると、光接続モジュール20の係止アーム202は、回転部材35の底面の停止部353Aおよび353B(
図5Bの図の遠近法のため、停止部353Bは図に示されていない)に接触する。光電コネクタ2aが挿入方向D3に挿入され続けると、係止アーム202が停止部353Aに力を加える。また、回転部材35は、ピボット350Aを軸として反時計回り方向RC1に回転し、
図5Bに示す状態を形成する。次に、光電コネクタ2aの固定座212の前端の壁面2120が第1押さえ板351Aおよび351B(図の遠近法のため、押さえ板351Bを示していない)に接触するとき、光電コネクタ2aは、コネクタソケット3aに連続的に挿入される。光電コネクタ2aが第1溝30および第2溝31に挿入されると、壁面2120が第1押さえ板351Aを押し、回転部材35が時計回り方向RC2に回転し、
図5Cに示す状態を形成する。光電コネクタ2aの光接続モジュール20および電気接続モジュール21が、対応する第1溝30および第2溝31に挿入されるとき、回転部材35は、時計回り方向RC2に回転して初期位置に戻るため、回転部材35の延長係止部354A、354B(延長係止部354Bは、図の遠近法のため、図には示されていない)は、固定座212上の対応する端部215aと、互いに係合して、光電コネクタ2aをコネクタソケット3aにロックし、
図5Dに示されるような状態を形成する。
図5Dの状態では、光電コネクタ2aがロックされているため、引張力によって光電コネクタ2aをコネクタソケット3aから取り外すことができない。この状態の設計は、ユーザが誤って光電コネクタ2aをコネクタソケット3aから引き抜くことを防ぐことができる。
【0034】
次に、光電コネクタ2aをコネクタソケット3aから引き抜く方法を説明する。
図6A~
図6Dに示すのは、光電コネクタ2aをコネクタソケット3aから引き抜く連続動作の概略図である。本実施形態では、光電コネクタ2aがロック解除力Rを受けて、コネクタソケット3aから引き抜かれるとき、電気接続モジュール21aは、まず、光接続モジュール20に対して、スライドしてロックを解除し、コネクタソケット3aを取り外してから、光接続モジュール20を駆動し、コネクタソケット3aを取り外す。前述の取り外す動作は以下に詳細に説明する。
図6Aに示すように、光電コネクタ2aがコネクタソケット3aから引き抜かれると、ユーザは、回転部材35の第2押さえ板352に圧力R1を印加することができ、あるいは、延長係止部354Aおよび354Bに推力R2を印加することができる。以下に、圧力R1を印加することで説明する。
図6Aの右下の領域に示すように、圧力R1が第2押さえ板352に印加されるとき、光電コネクタ2aのベース22上側の制限溝226が有する、制限部材226aと、固定座212a上側の当接部213が有する、当接部材213aとの間は、特定の距離Lを有する。
【0035】
ユーザが第2押さえ板352に圧力R1を印加し続けると、回転部材35は、ピボット350Aを回転軸心として、反時計回り方向RC1に回転する。同時に、第1押さえ板351A、351B(351Bは、図の遠近法のため、図には示されていない)の反時計回り方向RC1の回転は、固定座212aの壁面2120にロック解除力Rを印加する。同時に、延長係止部354A、354B(354Bは、図の遠近法のため、図には示されていない)は、反時計回り方向RC1の回転に従って、固定座212aとのロック接続關係は解除される。その結果、固定座212aは、力を受けた後、引き抜き方向D2へ移動する。固定座212aは電気接続モジュール21aの構造であるので、固定座212aが引き抜き方向D2に移動すると、延長係止部354A、354Bは固定座212aのロック状態を解除し、電気接続モジュール21aは引き抜き方向D2に移動し始め、
図6Bの状態を形成する。
図6Bの状態では、電気接続モジュール21上のロック部材203は、ロック部34から完全に取り外されていないことに留意されたい。したがって、電気接続モジュール21aはコネクタソケットからロック解除され始めたが、光接続モジュール20は依然としてロック状態にある。
【0036】
ユーザが持続的に第2押さえ板352に圧力R1を印加し、回転部材35が反時計回り方向RC1の回転を続き、電気接続モジュール21aが持続的に引き抜き方向D2に移動し、
図6Cの状態を形成すると、光接続モジュール20のロック部材203は、ロック部34を完全に取り外し、光接続モジュール20とコネクタソケット3aのロック状態を解除する。
図6B~
図6Cに示すように、固定座212a上側の当接部213も、光電コネクタ2aのベース上側の制限溝226の一端上部に移動し、最終的に当接部材213aは、制限溝226の制限部材226aに移動して、互いに当接して
図6Cの右下に示す状態を形成することに留意されたい。
図6Cの状態において、光接続モジュール20および電気接続モジュール21aは、コネクタソケット3aとのロック関係を解除したので、回転部材35の反時計回り方向RC1における回転中に、第1押さえ板351Aが電気接続モジュール21aを押し続けて引き抜き方向D2に移動する。また、当接部材213aが制限部材226aに当接しているため、電気接続モジュール21aが引き抜き方向D2に移動すると、同時に、力は光接続モジュール20に伝送され、次に光接続モジュール20および電気接続モジュール21aが同時に引き抜き方向D2に移動することを可能にする。最終的に、コネクタソケット3aから切り離され、
図6Dに示すような状態を形成する。
【0037】
上記説明は、本発明の好ましい実施形態にすぎず、本発明を限定するものではない。本発明は実際に所望の機能および目的を達成することができ、当業者が上記詳細な記述に基づいて実施することが可能であるため、上記の実施例より、同等の構造における変化は、依然として本発明の権利の範囲から逸脱していない。即ち、本発明に関連する同じ創造的な精神において行われた変更または改変は、本発明の保護の範囲に含まれるべきである。
【符号の説明】
【0038】
2 光電コネクタ
2a 光電コネクタ
20 光接続モジュール
200 コネクタハウジング
201 接続端子
201a 受容空間
201b 受容空間
202 係止アーム
203 ロック部材
204 拘束部材
205 端部
21 電気接続モジュール
21a 電気接続モジュール
210 スライドハウジング
210a 受容空間
210b 受容空間
211 導電端子
212 固定座
212a 固定座
212b 支柱
2120 壁面
2121 貫通孔
213 当接部
213a 当接部材
214 第1係止部
215a 端部
22 ベース
22a ベース
220 支持面
220a 受容溝
221 仕切り座
221a 制限部
221b 制限溝
222 スライド穴
223 ガイドレール部
224 突起
225 受容溝
225a ピボット溝
225b 構造溝
226 制限溝
226a 制限部材
23 スライドカバー
230 ガイドレール溝
231 外面
232 ロック解除部
232a 第1案内斜面
232b 凸面
232c 第2案内斜面
233 押し上げ部
234 突起部材
234a 当接面
24 解放部
240 ピボット
241 押さえ棒
242 構造体
243 溝
244 当接面
25 テールスリーブ
3 コネクタソケット
3a コネクタソケット
30 第1溝
31 第2溝
32 第2係止部
320 カンチレバー
321 位置決めフック
322 ロック解除体
33 上面
34 ロック部
35 回転部材
350A ピボット
350B ピボット
351A 第1押さえ板
351B 第1押さえ板
352 第2押さえ板
353A 停止部
353B 停止部
354A 延長係止部
354B 延長係止部
355 底面
36A ピボット溝
36B ピボット溝
3A 第1挿入側
3B 第2挿入側
A1 領域
F1 推力
H 高さ
R ロック解除の力
R1 圧力
R2 推力
RC1 反時計回り方向
RC2 時計回り
D 挿入方向
D2 引き抜き方向
S スライド空間