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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-22
(45)【発行日】2022-12-01
(54)【発明の名称】ランダムアクセス方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 74/08 20090101AFI20221124BHJP
   H04W 52/50 20090101ALI20221124BHJP
   H04W 52/22 20090101ALI20221124BHJP
【FI】
H04W74/08
H04W52/50
H04W52/22
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2021529347
(86)(22)【出願日】2019-11-21
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-27
(86)【国際出願番号】 CN2019120034
(87)【国際公開番号】W WO2020108384
(87)【国際公開日】2020-06-04
【審査請求日】2021-05-24
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2018/118653
(32)【優先日】2018-11-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【弁理士】
【氏名又は名称】出口 智也
(74)【代理人】
【識別番号】100096921
【弁理士】
【氏名又は名称】吉元 弘
(72)【発明者】
【氏名】シュ、ウェイジエ
(72)【発明者】
【氏名】ハー、チュアンフェン
(72)【発明者】
【氏名】シュ、ジン
(72)【発明者】
【氏名】シー、コン
(72)【発明者】
【氏名】ウー、ズオミン
【審査官】▲高▼木 裕子
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/127042(WO,A1)
【文献】国際公開第2019/064768(WO,A1)
【文献】Sony,Considerations on initial access procedures for NR unlicensed operations[online],3GPP TSG RAN WG2 #104 R2-181817075,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_104/Docs/R2-1817075.zip>,2018年11月01日
【文献】Samsung,Initial Access and Mobility Procedure for NR-U[online],3GPP TSG RAN WG1 #95 R1-1812978,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_95/Docs/R1-1812978.zip>,2018年11月02日
【文献】ASUSTeK,Consideration on fallback of 2-step RACH procedure[online],3GPP TSG RAN WG2 adhoc_2017_01_NR R2-1700024,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_AHs/2017_01_NR/Docs/R2-1700024.zip>,2017年01月06日
【文献】Qualcomm Incorporated,Summary of Remaining Details on RACH Procedure[online],3GPP TSG RAN WG1 #92 R1-1803524,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_92/Docs/R1-1803524.zip>,2018年03月02日
【文献】OPPO,Fall back mechanisms for 2-steps RACH[online],3GPP TSG RAN WG2 #106 R2-1905599,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_106/Docs/R2-1905599.zip>,2019年05月02日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ランダムアクセス方法であって、
端末装置が第1閾値を示すための指示情報を受信することと、
前記端末装置は、2ステップランダムアクセスプロシージャーにおいて前記2ステップランダムアクセスプロシージャーにおける1番目のメッセージを送信することと、
前記2ステップランダムアクセスプロシージャーにおける1番目のメッセージの送信回数が前記第1閾値に達するとき、前記2ステップランダムアクセスプロシージャーにおける2番目のメッセージを受信していない場合、前記端末装置は4ステップランダムアクセスプロシージャーに切り換えることと、
前記端末装置が第1電力を決定することと、
前記端末装置が前記第1電力を使用して前記4ステップランダムアクセスプロシージャーにおける1番目のメッセージを送信することと、を含み、
前記第1電力は前記2ステップランダムアクセスプロシージャーにおいて最後の一回に1番目のメッセージを送信する際に使用した送信電力よりも△P高く、
△P=preambleReceivedTargetPower_2stepRACH-preambleReceivedTargetPower_4stepRACHであり、前記preambleReceivedTargetPower_2stepRACHは、前記2ステップランダムアクセスプロシージャーにおける前記1番目のメッセージにおけるプリアンブルの目標希望受信電力であり、前記preambleReceivedTargetPower_4stepRACHは、前記4ステップランダムアクセスプロシージャーにおける前記1番目のメッセージにおけるプリアンブルの目標希望受信電力であることを特徴とするランダムアクセス方法。
【請求項2】
前記2ステップランダムアクセスプロシージャーにおける1番目のメッセージは、プリアンブル及び/又はデータチャネルを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記2ステップランダムアクセスプロシージャーにおける2番目のメッセージは、ランダムアクセス応答(RAR)メッセージ及び/又は衝突解決メッセージを含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
ランダムアクセス方法であって、
ネットワーク装置が指示情報を送信し、前記指示情報は第1閾値を示すことに用いられ、前記第1閾値は端末装置が2ステップランダムアクセスプロシージャーから4ステップランダムアクセスプロシージャーに切り換えるかどうかを決定することに用いられることを含み、
前記第1閾値は、前記端末装置が、前記2ステップランダムアクセスプロシージャーの1番目のメッセージを送信した回数が前記第1閾値に達するとき、前記2ステップランダムアクセスプロシージャーにおける2番目のメッセージを受信していない場合、前記4ステップランダムアクセスプロシージャーに切り換えることに用いられ、前記4ステップランダムアクセスプロシージャーにおける1番目のメッセージの送信電力は第1電力であり、前記第1電力は前記2ステップランダムアクセスプロシージャーにおいて最後の一回に1番目のメッセージを送信する際に使用した送信電力よりも△P高く、
△P=preambleReceivedTargetPower_2stepRACH-preambleReceivedTargetPower_4stepRACHであり、前記preambleReceivedTargetPower_2stepRACHは、前記2ステップランダムアクセスプロシージャーにおける前記1番目のメッセージにおけるプリアンブルの目標希望受信電力であり、前記preambleReceivedTargetPower_4stepRACHは、前記4ステップランダムアクセスプロシージャーにおける前記1番目のメッセージにおけるプリアンブルの目標希望受信電力であることを特徴とするランダムアクセス方法。
【請求項5】
前記指示情報は、無線リソース制御(RRC)シグナリング又はブロードキャストメッセージにおいて搬送されることを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項6】
前記2ステップランダムアクセスプロシージャーにおける1番目のメッセージは、プリアンブル及び/又はデータチャネルを含むことを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項7】
前記2ステップランダムアクセスプロシージャーにおける2番目のメッセージは、ランダムアクセス応答メッセージ及び/又は競合解決メッセージを含むことを特徴とする請求項のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
端末装置であって、
第1閾値を示すための指示情報を受信することと、2ステップランダムアクセスプロシージャーにおいて前記2ステップランダムアクセスプロシージャーにおける1番目のメッセージを送信することと、に用いられる送受信ユニットと、
前記2ステップランダムアクセスプロシージャーにおける1番目のメッセージの送信回数が第1閾値に達するとき、前記2ステップランダムアクセスプロシージャーにおける2番目のメッセージを受信していない場合、4ステップランダムアクセスプロシージャーに切り換えるための処理ユニットと、を備え
前記処理ユニットは更に、前記端末装置が前記4ステップランダムアクセスプロシージャーに切り換えた後、第1電力を決定することに用いられ、前記第1電力は前記2ステップランダムアクセスプロシージャーにおいて最後の一回に1番目のメッセージを送信する際に使用した送信電力よりも△P高く、
△P=preambleReceivedTargetPower_2stepRACH-preambleReceivedTargetPower_4stepRACHであり、前記preambleReceivedTargetPower_2stepRACHは、前記2ステップランダムアクセスプロシージャーにおける前記1番目のメッセージにおけるプリアンブルの目標希望受信電力であり、前記preambleReceivedTargetPower_4stepRACHは、前記4ステップランダムアクセスプロシージャーにおける前記1番目のメッセージにおけるプリアンブルの目標希望受信電力であり、
前記送受信ユニットは更に、前記第1電力を使用して前記4ステップランダムアクセスプロシージャーにおける1番目のメッセージを送信することに用いられることを特徴とする端末装置。
【請求項9】
前記2ステップランダムアクセスプロシージャーにおける1番目のメッセージは、プリアンブル及び/又はデータチャネルを含むことを特徴とする請求項に記載の端末装置。
【請求項10】
前記2ステップランダムアクセスプロシージャーにおける2番目のメッセージは、ランダムアクセス応答(RAR)メッセージ及び/又は衝突解決メッセージを含むことを特徴とする請求項又はに記載の端末装置。
【請求項11】
ネットワーク装置であって、送受信ユニットを備え、
前記送受信ユニットは指示情報を送信することに用いられ、前記指示情報は第1閾値を示すことに用いられ、前記第1閾値は端末装置が2ステップランダムアクセスプロシージャーから4ステップランダムアクセスプロシージャーに切り換えるかどうかを決定することに用いられ
前記第1閾値は、前記端末装置が、前記2ステップランダムアクセスプロシージャーの1番目のメッセージを送信した回数が前記第1閾値に達するとき、前記2ステップランダムアクセスプロシージャーにおける2番目のメッセージを受信していない場合、前記4ステップランダムアクセスプロシージャーに切り換えることに用いられ、前記4ステップランダムアクセスプロシージャーにおける1番目のメッセージの送信電力は第1電力であり、前記第1電力は前記2ステップランダムアクセスプロシージャーにおいて最後の一回に1番目のメッセージを送信する際に使用した送信電力よりも△P高く、
△P=preambleReceivedTargetPower_2stepRACH-preambleReceivedTargetPower_4stepRACHであり、前記preambleReceivedTargetPower_2stepRACHは、前記2ステップランダムアクセスプロシージャーにおける前記1番目のメッセージにおけるプリアンブルの目標希望受信電力であり、前記preambleReceivedTargetPower_4stepRACHは、前記4ステップランダムアクセスプロシージャーにおける前記1番目のメッセージにおけるプリアンブルの目標希望受信電力であることを特徴とするネットワーク装置。
【請求項12】
前記指示情報は、無線リソース制御(RRC)シグナリング又はブロードキャストメッセージにおいて搬送されることを特徴とする請求項11に記載のネットワーク装置。
【請求項13】
前記2ステップランダムアクセスプロシージャーにおける1番目のメッセージは、プリアンブル及び/又はデータチャネルを含むことを特徴とする請求項11に記載のネットワーク装置。
【請求項14】
前記2ステップランダムアクセスプロシージャーにおける2番目のメッセージは、ランダムアクセス応答メッセージ及び/又は競合解決メッセージを含むことを特徴とする請求項1113のいずれか1項に記載のネットワーク装置。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本願の実施例は通信分野に関し、より具体的に、ランダムアクセス方法及び装置に関する。
【技術分野】
【0002】
本願の実施例は分野に関し、より具体的に、ランダムアクセス方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0003】
新無線(NR、New Radio)システムとも称される5Gシステムのランダムアクセス(RA、Random Access)プロシージャーは、2ステップランダムアクセス(2-step RA)の方式を用いることが許容される。2ステップランダムアクセスプロシージャーにおいて、4ステップランダムアクセス(4-step RA)プロシージャーにおけるメッセージ(Message、「Msg」と略称される)1及びMsg3を1番目のメッセージとして送信して、4ステップランダムアクセスプロシージャーにおけるMsg2及びMsg4を2番目のメッセージとして送信することが可能である。そうすると、端末装置は2ステップランダムアクセスプロシージャーと4ステップランダムアクセスプロシージャーとを効果的に切り換える必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願の実施例は、2ステップランダムアクセスプロシージャーと4ステップランダムアクセスプロシージャーとを効果的に切り換えることができるランダムアクセス方法及び装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1態様ではランダムアクセス方法を提供し、端末装置が2ステップランダムアクセスプロシージャーにおいて前記2ステップランダムアクセスプロシージャーにおける1番目のメッセージを送信することと、前記2ステップランダムアクセスプロシージャーにおける1番目のメッセージの送信回数が第1閾値に達するとき、前記2ステップランダムアクセスプロシージャーにおける2番目のメッセージを受信していない場合、前記端末装置が4ステップランダムアクセスプロシージャーに切り換えることと、を含む。
【0006】
第2態様ではランダムアクセス方法を提供し、ネットワーク装置が指示情報を送信し、前記指示情報は第1閾値を示すことに用いられ、前記第1閾値は端末装置が2ステップランダムアクセスプロシージャーから4ステップランダムアクセスプロシージャーに切り換えるかどうかを決定することに用いられることを含む。
【0007】
第3態様では端末装置を提供し、該端末装置は上記第1態様又は第1態様の任意の選択可能な実現方式における方法を実行することができる。具体的に、該端末装置は上記第1態様又は第1態様の任意の可能な実現方式における方法を実行するための機能モジュールを備えてもよい。
【0008】
第4態様ではネットワーク装置を提供し、該ネットワーク装置は上記第2態様又は第2態様の任意の選択可能な実現方式における方法を実行することができる。具体的に、該ネットワーク装置は上記第2態様又は第2態様の任意の可能な実現方式における方法を実行するための機能モジュールを備えてもよい。
【0009】
第5態様では端末装置を提供し、プロセッサ及びメモリを備える。該メモリはコンピュータプログラムを記憶することに用いられ、該プロセッサは該メモリに記憶されるコンピュータプログラムを呼び出して実行して、上記第1態様又は第1態様の任意の可能な実現方式における方法を実行することに用いられる。
【0010】
第6態様ではネットワーク装置を提供し、プロセッサ及びメモリを備える。該メモリはコンピュータプログラムを記憶することに用いられ、該プロセッサは該メモリに記憶されるコンピュータプログラムを呼び出して実行して、上記第2態様又は第2態様の任意の可能な実現方式における方法を実行することに用いられる。
【0011】
第7態様ではチップを提供し、上記第1態様又は第1態様の任意の可能な実現方式における方法を実現することに用いられる。具体的に、該チップは、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行して、該チップが取り付けられる装置に上記第1態様又は第1態様の任意の可能な実現方式における方法を実行させるためのプロセッサを備える。
【0012】
第8態様ではチップを提供し、上記第2態様又は第2態様の任意の可能な実現方式における方法を実現することに用いられる。具体的に、該チップは、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行して、該チップが取り付けられる装置に上記第2態様又は第2態様の任意の可能な実現方式における方法を実行させるためのプロセッサを備える。
【0013】
第9態様ではコンピュータ可読記憶媒体を提供し、コンピュータプログラムを記憶することに用いられ、該コンピュータプログラムによってコンピュータは上記第1態様又は第1態様の任意の可能な実現方式における方法を実行する。
【0014】
第10態様ではコンピュータ可読記憶媒体を提供し、コンピュータプログラムを記憶することに用いられ、該コンピュータプログラムによってコンピュータは上記第2態様又は第2態様の任意の可能な実現方式における方法を実行する。
【0015】
第11態様ではコンピュータプログラム製品を提供し、コンピュータプログラム命令を含み、該コンピュータプログラム命令によってコンピュータは上記第1態様又は第1態様の任意の可能な実現方式における方法を実行する。
【0016】
第12態様ではコンピュータプログラム製品を提供し、コンピュータプログラム命令を含み、該コンピュータプログラム命令によってコンピュータは上記第2態様又は第2態様の任意の可能な実現方式における方法を実行する。
【0017】
第13態様ではコンピュータプログラムを提供し、該コンピュータプログラムがコンピュータにおいて実行されるとき、コンピュータに上記第1態様又は第1態様の任意の可能な実現方式における方法を実行させる。
【0018】
第14態様ではコンピュータプログラムを提供し、該コンピュータプログラムがコンピュータにおいて実行されるとき、コンピュータに上記第2態様又は第2態様の任意の可能な実現方式における方法を実行させる。
【0019】
第15態様では通信システムを提供し、端末装置及びネットワーク装置を備える。
【0020】
前記端末装置は、2ステップランダムアクセスプロシージャーにおいて前記2ステップランダムアクセスプロシージャーにおける1番目のメッセージを送信することと、前記2ステップランダムアクセスプロシージャーにおける1番目のメッセージの送信回数が第1閾値に達するとき、前記2ステップランダムアクセスプロシージャーにおける2番目のメッセージを受信していない場合、4ステップランダムアクセスプロシージャーに切り換えることとに用いられる。
【0021】
前記ネットワーク装置は指示情報を送信することに用いられ、前記指示情報は第1閾値を示すことに用いられ、前記第1閾値は端末装置が2ステップランダムアクセスプロシージャーから4ステップランダムアクセスプロシージャーに切り換えるかどうかを決定することに用いられる。
【発明の効果】
【0022】
上記技術案によれば、2ステップランダムアクセスプロシージャーにおける1番目のメッセージの送信回数が第1閾値を超えるとき、ネットワークからフィードバックされた2番目のメッセージを受信していない場合、端末装置は4ステップランダムアクセスプロシージャーに切り換え、これにより、端末装置はチャネル品質が悪く又は干渉が大きい場合に依然として2ステップランダムアクセスを次々と開始することを回避し、それにより端末装置の不要な電力消費が抑制され、そしてシステムにおける他のユーザーへの影響が低減される。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1図1は本願の実施例が適用される可能な無線通信システムの模式図である。
図2図2は4ステップランダムアクセスの模式的なプロセスインタラクション図である。
図3図3は2ステップランダムアクセスの模式的なプロセスインタラクション図である。
図4図4は本願の実施例のランダムアクセス方法の模式的なフローチャートである。
図5図5は本願の実施例の端末装置の模式的なブロック図である。
図6図6は本願の実施例の通信装置の構造模式図である。
図7図7は本願の実施例のチップの構造模式図である。
図8図8は本願の実施例の通信システムの模式的なブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本願の実施例の図面を参照しながら、本願の実施例の技術案を説明する。明らかに、説明される実施例は本願の一部の実施例であり、全部の実施例ではない。本願の実施例に基づいて、当業者が進歩性のある労働を必要とせずに取得する他の実施例は、いずれも本願の保護範囲に属する。
【0025】
本願の実施例の技術案は様々な通信システム、例えば、モバイル通信用グローバル(GSM、Global System of Mobile communication)システム、符号分割多元接続(CDMA、Code Division Multiple Access)システム、広帯域符号分割多元接続(WCDMA、Wideband Code Division Multiple Access)システム、汎用パケット無線サービス(GPRS、General Packet Radio Service)、ロングタームエボリューション(LTE、Long Term Evolution)システム、LTE周波数分割複信(FDD、Frequency Division Duplex)システム、LTE時分割複信(TDD、Time Division Duplex)システム、ロングタームエボリューションアドバンスド(LTE-A、Advanced long term evolution)システム、新無線(NR、New Radio)システム、NRシステムの進化型システム、アンライセンススペクトラムにおけるLTE(LTE-U、LTE-based access to unlicensed spectrum)システム、アンライセンススペクトラムにおけるNR(NR-U、NR-based access to unlicensed spectrum)システム、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム(UMTS、Universal Mobile Telecommunication System)、マイクロ波利用アクセスに関する世界的な相互運用(WiMAX、Worldwide Interoperability for Microwave Access)通信システム、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN、Wireless Local Area Networks)、ワイヤレスフィデリティ(WiFi、Wireless Fidelity)、次世代通信システム又は他の通信システム等に適用できる。
【0026】
一般的には、従来の通信システムがサポートする接続数は限られ、実現されやすいが、通信技術の発展に伴い、移動通信システムは従来の通信をサポートするだけではなく、例えば装置対装置(D2D、Device to Device)通信、マシン対マシン(M2M、Machine to Machine)通信、マシンタイプ通信(MTC、Machine Type Communication)及び車車間(V2V、Vehicle to Vehicle)通信等もサポートすることとなり、本願の実施例はこれらの通信システムにも適用できる。
【0027】
例示的に、本願の実施例が適用される通信システム100は図1に示される。該無線通信システム100はネットワーク装置110を備えてもよい。ネットワーク装置110は端末装置と通信する装置であってもよい。ネットワーク装置110は特定の地理的領域に通信カバレッジを提供することができ、且つ該カバレッジ領域内の端末装置と通信することができる。選択肢として、該ネットワーク装置110はGSMシステム又はCDMAシステムにおける基地局(BTS、Base Transceiver Station)であってもよく、WCDMAシステムにおける基地局(NB、NodeB)であってもよく、LTEシステムにおける発展型基地局(eNB又はeNodeB、Evolutional Node B)であってもよく、NRシステムにおけるネットワーク側装置であってもよく、クラウド無線アクセスネットワーク(CRAN、Cloud Radio Access Network)における無線コントローラであってもよい。又は、該ネットワーク装置は中継局、アクセスポイント、車載装置、ウェアラブルデバイス、次世代ネットワークにおけるネットワーク側装置又は将来発展する公衆陸上移動網(PLMN、Public Land Mobile Network)におけるネットワーク装置等であってもよい。
【0028】
例示的に、本願の実施例が適用される通信システム100は図1に示される。該無線通信システム100はネットワーク装置110を備えてもよい。ネットワーク装置110は端末装置と通信する装置であってもよい。ネットワーク装置110は特定の地理的領域に通信カバレッジを提供することができ、且つ該カバレッジ領域内の端末装置と通信することができる。選択肢として、該ネットワーク装置100はGSMシステム又はCDMAシステムにおける基地局(BTS、Base Transceiver Station)であってもよく、WCDMAシステムにおける基地局(NB、NodeB)であってもよく、LTEシステムにおける発展型基地局(eNB又はeNodeB、Evolutional Node B)であってもよく、NRシステムにおけるネットワーク側装置であってもよく、クラウド無線アクセスネットワーク(CRAN、Cloud Radio Access Network)における無線コントローラであってもよい。又は、該ネットワーク装置は中継局、アクセスポイント、車載装置、ウェアラブルデバイス、次世代ネットワークにおけるネットワーク側装置又は将来発展する公衆陸上移動網(PLMN、Public Land Mobile Network)におけるネットワーク装置等であってもよい。
【0029】
該無線通信システム100は更にネットワーク装置110のカバレッジ範囲内の少なくとも1つの端末装置120を備える。端末装置120は可動又は固定であってもよい。選択肢として、端末装置120とはアクセス端末、ユーザー装置(UE、User Equipment)、ユーザー要素、加入者局、移動局、トラバーサー、遠隔局、遠隔端末、モバイルデバイス、ユーザー端末、端末、無線通信装置、ユーザーエージェント又はユーザーデバイスを指してもよい。アクセス端末はセルラー電話、コードレスホン、セッション確立プロトコル(SIP、Session Initiation Protocol)電話、ワイヤレスローカルループ(WLL、Wireless Local Loop)局、パーソナルデジタルアシスタント(PDA、Personal Digital Assistant)、無線通信機能を有する携帯端末、コンピューティングデバイス又は無線モデムに接続される他の処理装置、車載装置、ウェアラブルデバイス、将来の5Gネットワークにおける端末装置又は将来発展するPLMNにおける端末装置等であってもよい。選択肢として、端末装置120同士は装置対装置(D2D、Device to Device)通信を行うことができる。
【0030】
ネットワーク装置110はセルにサービスを提供することができ、端末装置120は該セルに使用される伝送リソース(例えば、周波数領域リソース又はスペクトルリソース)によりネットワーク装置110と通信し、該セルはネットワーク装置110(例えば、基地局)に対応するセルであってもよく、セルはマクロ基地局に属してもよく、スモールセル(Small cell)に対応する基地局に属してもよく、ここのスモールセルは例えばメトロセル(Metro cell)、マイクロセル(Micro cell)、ピコセル(Pico cell)、フェムトセル(Femto cell)等を含んでもよく、これらのスモールセルはカバレッジ範囲が狭く、送信電力が低いという特徴を有し、高速度のデータ伝送サービスを提供することに適する。
【0031】
図1には1つのネットワーク装置及び2つの端末装置を例示的に示し、選択肢として、該無線通信システム100は複数のネットワーク装置を備えてもよく、且つ各ネットワーク装置のカバレッジ範囲内に他の数の端末装置が含まれてもよく、本願の実施例はこれを限定しない。また、該無線通信システム100は例えばネットワークコントローラ、モビリティ管理エンティティ等の他のネットワークエンティティを更に備えてもよく、本願の実施例はこれを限定しない。
【0032】
セル探索過程の後で、端末装置は既にセルとのダウンリンク同期を取得し、従って、端末装置はダウンリンクデータを受信することができる。しかしながら、端末装置はセルとのアップリンク同期を取得しなければ、アップリンク伝送を行うことができない。端末装置はランダムアクセスプロシージャー(RAR、Random Access Procedure)によってセルとの接続を確立してアップリンク同期を取得することができる。即ち、ランダムアクセスによって、端末装置はアップリンク同期を取得し、そしてネットワーク装置により割り当てられた一意の識別子即ちセル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI、Cell Radio Network Temporary Identity)を取得することができる。従って、ランダムアクセスは初期アクセスに適用できるだけではなく、ユーザーのアップリンク同期がロスした場合にも適用できる。理解しやすくするために、以下に図2及び図3を参照しながらランダムアクセスプロシージャーを簡単に説明する。
【0033】
一般的に、ランダムアクセスプロシージャーは以下の6種類のトリガーイベントのうちの1つによりトリガーされることができる。
【0034】
(1)初期アクセス(initial access)。
端末装置は無線リソース制御(RRC、Radio Resource Control)アイドル状態(RRC_IDLE状態)からRRC接続状態(RRC_CONNECTED)に入る。
【0035】
(2)切り換え(handover)。
端末装置は新しいセルとのアップリンク同期を確立する必要がある場合、新しいセルでランダムアクセスを開始する必要がある。
【0036】
(4)RRC接続状態において、ダウンリンクデータが到達したとき、アップリンクが「非同期」状態にある。
このとき、ダウンリンクデータが到達した後、端末装置は肯定応答(ACK、Acknowledgement)又は否定応答(NACK、Negative Acknowledgement)をする必要がある。
【0037】
(4)RRC接続状態において、ダウンリンクデータが到達したとき、アップリンクが「非同期」状態にある。
このとき、ダウンリンクデータが到達した後、端末装置は応答(ACK、Acknowledgement)又は否定応答(NACK、Negative Acknowledgement)をする必要がある。
【0038】
(5)RRC接続状態において、アップリンクデータが到達したとき、アップリンクが「非同期」状態にあり、又はスケジューリング要求(SR、Scheduling Request)を伝送するための利用可能な物理アップリンク制御チャネル(PUCCH、Physical Uplink Control Channel)リソースがない。
アップリンクデータが到達し、例えば測定報告を報告し又はデータを送信する必要がある場合、アップリンクが「非同期」状態にあれば、端末装置はランダムアクセスプロシージャーを開始してもよく、又は、既にアップリンク同期状態にある端末装置がSRの代わりにランダムアクセスチャネル(RACH、Random Access Channel)を使用することが許容されれば、アップリンクが「非同期」状態にあるとき、端末装置はランダムアクセスプロシージャーを開始してもよい。
【0039】
(6)RRC接続状態において、位置決めのためにタイミングアドバンス(TA、Timing Advance)を取得する必要がある。
また、更にRRCアクティブ状態(RRC_INACTIVE)の移行、他のシステム情報(OSI、Other System Information)の要求又はビーム失敗回復(beam failure recovery)等の原因によりランダムアクセスがトリガーされる可能性がある。
【0040】
図2は4ステップランダムアクセスのプロセスインタラクション図である。図2に示すように、4ステップランダムアクセスのプロセスは以下の4つのステップを含んでもよい。
【0041】
ステップ1、端末装置はMsg1を送信する。
端末装置は、該端末装置がランダムアクセス要求を開始したことをネットワーク装置に通知するよう、ネットワーク装置にMsg1を送信し、該Msg1にはランダムアクセスプリアンブル、プリアンブル、プリアンブル等とも称されるランダムアクセスプリアンブル(RAP、Random Access Preamble)が含まれる。同時に、Msg1は更に、ネットワーク装置が端末装置との伝送遅延を推定して該伝送遅延に基づいてアップリンク時間を校正することに用いられてもよい。
【0042】
ステップ2、ネットワーク装置はMsg2を送信する。
ネットワーク装置は端末装置から送信されたMsg1を受信した後、端末装置にMsg2即ちランダムアクセス応答(RAR、Random Access Response)メッセージを送信する。該Msg2はランダムアクセス無線ネットワーク一時識別子(RA-RNTI、Random Access Radio Network Temporary Identity)によりスクランブルされてもよい。該RA-RNTIによりスクランブルされたRARメッセージ(発生し得る測定ギャップ(measurement gap)を考慮しない)を受信するために、端末装置はRARウィンドウ(RAR window)においてPDCCHを監視してもよい。
端末装置がRARウィンドウにおいてネットワーク装置から返信されたRARメッセージを受信していない場合、今回のランダムアクセスは失敗したと考えられる。端末装置がRARウィンドウにおいて1つのRARメッセージを成功に受信し、且つ該RARメッセージに含まれるプリアンブルのインデックスが端末装置から送信されたMsg1におけるプリアンブルのインデックスと同じである場合、端末装置はRARメッセージの監視を停止してもよい。端末装置はRA-RNTIを使用して該RARメッセージをデスクランブルする。
RARメッセージにはプリアンブルを送信する複数の端末装置に対する応答メッセージが含まれてもよく、各端末装置に対する応答メッセージには該端末装置が用いるプリアンブルのインデックス(RAPID)、Msg3のリソース割り当て情報、タイミングアドバンス(TA、Time Advance)調整情報及び一時的セル無線ネットワーク一時識別子(TC-RNTI、Temporary Cell-Radio Network Temporary Identity)等が含まれる。
NR標準において、RARメッセージはダウンリンク制御情報(DCI、Download Control Information)フォーマット(DCI format)1-0を用いてスケジューリングされてもよく、且つ該RARメッセージをスケジューリングするPDCCHは上記RA-RNTIを用いてスクランブルされてもよい。
【0043】
ステップ3、端末装置はMsg3を送信する。
端末装置はRARメッセージを受信した後、該RARが自分に属するRARメッセージであるかどうかを判断し、例えば、端末装置はプリアンブル識別子を利用して照合してもよく、自分に属するRARメッセージであることを決定した後、RRC層においてMsg3を生成して、ネットワーク装置にMsg3を送信する。該Msg3に端末装置の識別情報等を含ませる必要がある。
異なるランダムアクセストリガーイベントに対して、4ステップランダムアクセスプロシージャーにおいて端末装置がステップ3で送信するMsg3は異なる内容を含んでもよい。
例えば、初期アクセスシーンにおいては、Msg3はRRC層に生成されたRRC接続要求メッセージ(RRC Connection Request)を含み、少なくとも端末装置の非アクセス層(NAS、Non-Access Stratum)識別情報がそこに含まれる。また、Msg3は例えば端末装置のサービング一時的移動加入者識別番号(S-TMSI、Serving-Temporary Mobile Subscriber Identity)又は乱数等を更に含んでもよい。
更に、例えば、RRC接続再確立シーンにおいては、Msg3はRRC層に生成されたRRC接続再確立要求メッセージ(RRC Connection Re-establishment Request)を含み、且ついかなるNASメッセージも含まない。また、Msg3は例えばセル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI、Cell Radio Network Temporary Identifier)及びプロトコル制御情報(PCI、Protocol Control Information)等を更に含んでもよい。
更に、例えば、切り換えシーンにおいては、Msg3はRRC層に生成されたRRCハンドオーバー確認メッセージ(RRC Handover Confirm)を含み、その中に端末装置のC-RNTIが含まれる。また、Msg3には例えばバッファステータスレポート(BSR、Buffer Status Report)等の情報が更に含まれてもよい。他のトリガーイベント、例えばアップリンク/ダウンリンクデータが到達するシーンにおいては、Msg3は少なくとも端末装置のC-RNTIを含む必要がある。
尚、一般的に、アップリンク伝送は端末装置固有の情報を使用し、例えば、C-RNTI等を使用してアップリンク共有チャネル(UL-SCH、Uplink Shared Channel)において搬送されるデータをスクランブルする。しかしながら、このとき衝突はまだ解決されておらず、このため、Msg3をスクランブルする際にC-RNTIに基づくことができず、TC-RNTIしか使用できない。
【0044】
ステップ4、ネットワーク装置はMsg4を送信する。
ネットワーク装置は端末装置にMsg4を送信し、端末装置はMsg4を正しく受信して競合解決(Contention Resolution)を完了する。例えば、RRC接続確立過程において、Msg4にRRC接続確立メッセージが含まれてもよい。
ステップ3において、端末装置がMsg3に自分の一意の識別子、例えばC-RNTI又はコアネットワークからの識別情報(例えば、S-TMSI又は1つの乱数)を含ませるため、競合に勝った端末装置を指定するために、競合解決メカニズムにおいて、ネットワーク装置はMsg4に端末装置の一意の識別子を含ませる。そして、競合解決に負けた他の端末装置はランダムアクセスを改めて開始する。Msg4のPDCCHはTC-RNTIによりスクランブルされてもよい。
【0045】
5Gシステムにおいて、端末装置はランダムアクセスを行うとき、上記4ステップランダムアクセス方式を使用してランダムアクセスを行う以外に、更に2ステップランダムアクセス方式を用いてもよい。1つの可能な方法は、4ステップランダムアクセスプロシージャーにおけるメッセージMsg1及びMsg3を2ステップランダムアクセスプロシージャーにおける1番目のメッセージとして送信し、4ステップランダムアクセスプロシージャーにおけるMsg2及びMsg4を2ステップランダムアクセスプロシージャーにおける2番目のメッセージとして送信する、ということである。
【0046】
図3に示すように、2ステップランダムアクセスのプロセスは以下の2つのステップを含んでもよい。
【0047】
ステップ1、端末装置は1番目のメッセージを送信する。
該1番目のメッセージ(「新しいMsg1(New_Msg1)」と仮称される)はプリアンブル及びアップリンクデータを含んでもよい。該アップリンクデータはアップリンクチャネルに含まれてもよく、該アップリンクチャネルは例えば物理アップリンク共有チャネル(PUSCH、Physical Uplink Shared Channel)であってもよい。該アップリンクチャネルにおいて例えば端末装置の識別情報及びRRC要求の理由が搬送されてもよい。該1番目のメッセージは4ステップランダムアクセスプロシージャーにおけるMsg1及びMsg3に含まれる一部又は全部の情報に類似する。
【0048】
ステップ2、ネットワーク装置は2番目のメッセージを送信する。
ネットワーク装置は端末装置から送信された1番目のメッセージを成功に受信した場合、端末装置に2番目のメッセージを送信する。該2番目のメッセージ(「新しいMsg2(New_Msg2)」と仮称される)には例えば衝突解決情報、C-RNTI割り当て情報、TA調整情報等が含まれてもよい。該2番目のメッセージは4ステップランダムアクセスプロシージャーにおけるMsg2及びMsg4に含まれる一部又は全部の情報に類似する。
【0049】
2ステップランダムアクセスプロシージャーにおいて、該2番目のメッセージには単一の端末装置に対する衝突解決情報(1番目のメッセージにおける端末装置から送信された端末装置の識別子に関連する情報を含む)、C-RNTI割り当て情報、TA調整情報等が含まれる。また、該2番目のメッセージにはRRC履歴メッセージ等が更に含まれる可能性がある。
【0050】
理解されるように、図2又は図3は例示的なものに過ぎない。2ステップランダムアクセスプロシージャーはまだ標準化段階に入っていないため、ここで図3のみを例として説明する。言及する各ランダムアクセスメッセージの定義は他の可能性もあり、2ステップランダムアクセスプロシージャーにおける各ランダムアクセスメッセージの他の定義を限定しない。本願の実施例に記載の方法は他のすべての2ステップランダムアクセスプロシージャーに適する。
【0051】
ランダムアクセスの遅延を短縮するために、一般的に、2ステップランダムアクセスプロシージャーにおいて送信される新しいMsg1はプリアンブル、及びアップリンクデータ部分例えば4ステップランダムアクセスプロシージャーにおけるMsg3に含まれる内容を含む。いくつかの場合、例えば、チャネル品質が悪く又は他の端末装置もランダムアクセスを開始し、互いに干渉されている場合、ネットワーク装置は端末装置から送信された新しいMsg1を検出していない可能性があり、このとき、端末装置がひたすら新しいMsg1を改めて送信することは端末装置及びネットワーク装置のいずれにとっても低効率である。端末装置にとって、毎一回新しいMsg1を送信することはプリアンブルとデータ部分とが同時に送信されることを意味し、4ステップランダムアクセスプロシージャーにおけるMsg1と比べて、端末装置が2ステップランダムアクセスプロシージャーにおいて1番目のメッセージを送信する際に消費する電力は、プリアンブルのみを送信する際に使用する電力より遥かに多い。一方、ネットワーク装置にとって、プリアンブルとデータ部分との同時送信はエアインターフェースによる干渉が増加することを意味し、他の端末装置による新しいMsg1の送信に干渉することとなる。
【0052】
本願の実施例では2ステップランダムアクセスプロシージャーと4ステップランダムアクセスプロシージャーとを効果的に切り換えることのできるランダムアクセス方法を提供する。
【0053】
本願の実施例において、2ステップランダムアクセスプロシージャーにおける1番目のメッセージ及び2番目のメッセージは、それぞれ「新しいMsg1(New_Msg1)」及び「新しいMsg2(New_Msg2)」とも称され、4ステップランダムアクセスプロシージャーにおける1番目のメッセージ乃至4番目のメッセージは、それぞれ「Msg1、Msg2、Msg3及びMsg4」とも称される。新しいMsg1はMsg1及びMsg3に含まれる一部又は全部の情報を含んでもよい。新しいMsg2はMsg2及びMsg4に含まれる一部又は全部の情報を含んでもよい。
【0054】
図4は本願の実施例のランダムアクセス方法400の模式的なフローチャートである。図4に記載の方法は通信装置により実行でき、該通信装置は例えば端末装置又はネットワーク装置であってもよく、該端末装置は例えば図1に示される端末装置120であってもよく、該ネットワーク装置は例えば図1に示されるネットワーク装置110であってもよい。図4に示すように、該ランダムアクセス方法400は以下のステップの一部又は全部を含んでもよい。
【0055】
410、端末装置は2ステップランダムアクセスプロシージャーにおいて、該2ステップランダムアクセスプロシージャーにおける1番目のメッセージを送信する(Msg Aと記す)。
【0056】
420、該2ステップランダムアクセスプロシージャーにおける1番目のメッセージの送信回数が第1閾値に達するとき、該2ステップランダムアクセスプロシージャーにおける2番目のメッセージ(Msg Bと記す)を受信していない場合、端末装置は4ステップランダムアクセスプロシージャーに切り換える。
【0057】
2ステップランダムアクセスプロシージャーにおける1番目のメッセージは、例えばプリアンブル及び/又はデータチャネルを含んでもよい。4ステップランダムアクセスプロシージャーのMsg1及びMsg3の一部又は全部の情報に相当する。
【0058】
2ステップランダムアクセスプロシージャーにおける2番目のメッセージは、例えばランダムアクセス応答(RAR)メッセージ及び/又は衝突解決メッセージを含む。4ステップランダムアクセスプロシージャーにおけるMsg2及びMsg4の一部又は全部の情報に相当する。
【0059】
できるだけ早くネットワーク装置にアクセスするために、端末装置は2ステップランダムアクセスプロシージャーにおける1番目のメッセージを複数回送信してみる必要があるが、チャネル品質が悪く又は他の端末装置がアクセスを開始する際の干渉等により、ネットワーク装置は終始該1番目のメッセージを検出し得ない恐れがある。4ステップランダムアクセスプロシージャーのMsg1に比べて、2ステップランダムアクセスプロシージャーにおける1番目のメッセージはより多くの情報を含み、従って、端末装置が2ステップランダムアクセスプロシージャーにおける1番目のメッセージを次々と送信すると、自分の電力消費が増加するだけではなく、更に他の端末装置のアクセスプロシージャーに干渉する恐れがある。
【0060】
それに対して、本願の実施例においては、2ステップランダムアクセスプロシージャーにおける1番目のメッセージの送信回数が第1閾値を超えるとき、ネットワークからフィードバックされた2番目のメッセージを受信していない場合、端末装置は4ステップランダムアクセスプロシージャーに切り換え、これにより、端末装置はチャネル品質が悪く又は干渉が大きい場合に依然として2ステップランダムアクセスを次々と開始することを回避し、それにより端末装置の不要な電力消費が抑制され、そしてシステムにおける他のユーザーへの影響が低減される。
【0061】
選択肢として、ネットワーク装置は該第1閾値を示すための指示情報を端末装置に送信することができる。それに対応して、端末装置はネットワーク装置から送信された該指示情報を受信して、該指示情報に基づいて該第1閾値を決定する。該指示情報は例えば無線リソース制御(RRC、Radio Resourse Control)シグナリング又はブロードキャストメッセージによって搬送される。
【0062】
又は、選択肢として、端末装置は端末装置に予め記憶された該第1閾値を取得し、例えば、該第1閾値はプロトコルにより決められたものである。
【0063】
選択肢として、端末装置が該4ステップランダムアクセスプロシージャーに切り換えた後、該方法は更に、端末装置が第1電力を決定することと、端末装置が該第1電力を使用して該4ステップランダムアクセスプロシージャーにおける1番目のメッセージ(Msg1)を送信することと、を含む。
【0064】
選択肢として、端末装置が該4ステップランダムアクセスプロシージャーに切り換えた後、該方法は更に、端末装置が第1電力を決定することと、端末装置が該第1電力を使用して該4ステップランダムアクセスメッセージにおける1番目のメッセージ(Msg1)を送信することと、を含む。
【0065】
更に、選択肢として、端末装置が第1電力を決定することは、端末装置が2ステップランダムアクセスプロシージャーにおける1番目のメッセージの送信電力に基づいて該第1電力を決定することを含む。
【0066】
例えば、端末装置は2ステップランダムアクセスプロシージャーにおける1番目のメッセージをN回送信する際に使用した電力の平均値を、該第1電力としてもよく、Nは第1閾値以下であってもよい。
【0067】
更に、例えば、端末装置は2ステップランダムアクセスプロシージャーにおいて最後の一回に1番目のメッセージを送信する際に使用した送信電力に基づいて、前記第1電力を決定してもよい。
【0068】
即ち、端末装置が4ステップランダムアクセスプロシージャーに切り換えた後、4ステップランダムアクセスプロシージャーにおいてMsg1を1回目に送信する際に使用する送信電力は、2ステップランダムアクセスプロシージャーにおいて最後の一回に1番目のメッセージを送信する際に使用した送信電力によって決定されてもよい。
【0069】
例えば、端末装置は2ステップランダムアクセスプロシージャーにおいて最後の一回に1番目のメッセージを送信する際に使用した送信電力を、前記第1電力としてもよい。
【0070】
更に、例えば、端末装置は2ステップランダムアクセスプロシージャーにおいて最後の一回に1番目のメッセージを送信する際に使用した送信電力を上げて、又はそれに△Pを加えて、前記第1電力を取得してもよい。
【0071】
本願の実施例は△Pの値を限定しない。△Pはネットワーク装置が決定して端末装置に通知したものであってもよく、プロトコルにより約束されたものであってもよい。△Pの値は以下のいくつかの方式で決定できる。
【0072】
方式1
端末装置は2ステップランダムアクセスプロシージャー及び/又は4ステップランダムアクセスプロシージャーにおける電力制御パラメータに基づいて、△Pを決定することができる。
【0073】
2ステップランダムアクセスプロシージャーにおける該電力制御パラメータは、例えば、DELTA_PREAMBLE_2stepRACHと記される、2ステップランダムアクセスプロシージャーにおける1番目のメッセージ(Msg A)における物理ランダムアクセスチャネル(PRACH、Physical Random Access Channel)のプリアンブルフォーマット(preamble format)に関連する電力制御パラメータ、及び/又は、preambleReceivedTargetPower_2stepRACHと記される、2ステップランダムアクセスプロシージャーにおける1番目のメッセージ(Msg A)におけるプリアンブル(preamble)の目標希望受信電力を含む。
【0074】
4ステップランダムアクセスプロシージャーにおける該電力制御パラメータは、例えば、DELTA_PREAMBLE_4stepRACHと記される、4ステップランダムアクセスプロシージャーにおける1番目のメッセージ(Msg 1)におけるPRACHのプリアンブルフォーマットに関連する電力制御パラメータ、及び/又は、preambleReceivedTargetPower_4stepRACHと記される、4ステップランダムアクセスプロシージャーにおける1番目のメッセージ(Msg 1)におけるプリアンブルの目標希望受信電力を含む。
【0075】
DELTA_PREAMBLE_2stepRACHとDELTA_PREAMBLE_4stepRACHはテーブルルックアップによって取得できる。ネットワーク装置は2ステップランダムアクセスプロシージャーと4ステップランダムアクセスプロシージャーを取得するために、プリアンブルフォーマットを設定する。端末装置は表、例えば下記表1及び表2に基づいて、それが使用したプリアンブルフォーマットに対応するDELTA_PREAMBLEの値をルックアップすることができる。表1は長プリアンブルフォーマットとDELTA_PREAMBLEの値との対応関係であり、表2は短プリアンブルフォーマットとDELTA_PREAMBLEの値との対応関係である。
【0076】
【表1】
【0077】
【表2】
【0078】
μは4ステップランダムアクセスプロシージャーにおけるMsg 1のプリアンブルのサブキャリア間隔、又は2ステップランダムアクセスプロシージャーにおけるMsg AのPRACHチャネルのプリアンブルのサブキャリア間隔である。
【0079】
ネットワーク装置は上位層シグナリング、例えばブロードキャスト又はRRC専用シグナリングを介して、端末装置に2ステップランダムアクセスプロシージャー及び4ステップランダムアクセスプロシージャーにおけるプリアンブルフォーマット及びプリアンブルのサブキャリア間隔を設定することができる。
【0080】
ネットワーク装置は上位層シグナリング、例えばブロードキャスト又はRRC専用シグナリングを介して、端末装置に目標希望受信電力を通知することができる。ネットワーク装置は端末装置にpreambleReceivedTargetPower_2stepRACHの値及びpreambleReceivedTargetPower_4stepRACHの値をそれぞれ通知することができ、又は、ネットワーク装置は端末装置にpreambleReceivedTargetPower_4stepRACHの値のみを通知し、preambleReceivedTargetPower_2stepRACHの値はpreambleReceivedTargetPower_4stepRACHの値を用いてもよく、又は、ネットワーク装置は端末装置にpreambleReceivedTargetPower_2stepRACHの値のみを通知し、preambleReceivedTargetPower_4stepRACHの値はpreambleReceivedTargetPower_2stepRACHの値を用いてもよい。
【0081】
端末装置は電力制御パラメータを取得した後、該電力制御パラメータに基づいて△Pを決定することができる。端末装置は上記DELTA_PREAMBLE_2stepRACH、DELTA_PREAMBLE_4stepRACH、preambleReceivedTargetPower_2stepRACH及びpreambleReceivedTargetPower_4stepRACHのうちの少なくとも1つの電力制御パラメータに基づいて、△Pを決定することができる。
【0082】
例えば、△P=DELTA_PREAMBLE_4stepRACH-DELTA_PREAMBLE_2stepRACHである。
【0083】
更に、例えば、△P=DELTA_PREAMBLE_2stepRACH-DELTA_PREAMBLE_4stepRACHである。
【0084】
更に、例えば、△P=preambleReceivedTargetPower_4stepRACH-preambleReceivedTargetPower_2stepRACHである。
【0085】
更に、例えば、△P=preambleReceivedTargetPower_2stepRACH-preambleReceivedTargetPower_4stepRACHである。
【0086】
更に、例えば、△P=preambleReceivedTargetPower_4stepRACH-preambleReceivedTargetPower_2stepRACH+DELTA_PREAMBLE_4stepRACH-DELTA_PREAMBLE_2stepRACHである。
【0087】
更に、例えば、△P=preambleReceivedTargetPower_2stepRACH-preambleReceivedTargetPower_4stepRACH+DELTA_PREAMBLE_2stepRACH-DELTA_PREAMBLE_4stepRACHである。
【0088】
方式2
△P=△P1である。前記△P1は、4ステップランダムアクセスプロシージャーにおいて1番目のメッセージを送信する度に、前回の1番目のメッセージ送信より上げられた送信電力である。
【0089】
該△P1については、4ステップランダムアクセスプロシージャーにおいて、Msg1の送信成功率を上げるために、端末装置がMsg1を送信する度に使用する送信電力は、前回Msg1を送信する際に使用した送信電力より△P1上げる必要がある。即ち、今回Msg1を送信する際に使用する電力は前回Msg1を送信する際に使用した電力より△P1高い。
【0090】
方式3
△P=△P2である。前記△P2は、2ステップランダムアクセスプロシージャーにおいて1番目のメッセージを送信する度に、前回の1番目のメッセージ送信より上げられた送信電力である。
【0091】
該△P2については、2ステップランダムアクセスプロシージャーにおいて、1番目のメッセージの送信成功率を上げるために、端末装置が1番目のメッセージを送信する度に使用する送信電力は、前回1番目のメッセージを送信する際に使用した送信電力より△P2上げる必要がある。即ち、端末装置が1番目のメッセージをi+1回目に送信する送信電力は、1番目のメッセージをi回目に送信する送信電力より△P2大きく、ここで、1≦i≦Nであり、Nは第1閾値に等しい。
【0092】
上記3つの方式は独立して△Pを決定することに用いられてもよく、又は、上記3つの方式のうちの少なくとも2つは組み合わせて使用して△Pを決定することに用いられてもよく、本願はこれを限定しない。
【0093】
例えば、方式1及び方式2に基づいて、△P=preambleReceivedTargetPower_4stepRACH-preambleReceivedTargetPower_2stepRACH+DELTA_PREAMBLE_4stepRACH-DELTA_PREAMBLE_2stepRACH+△P1が取得できる。
【0094】
更に、例えば、方式1及び方式3に基づいて、△P=preambleReceivedTargetPower_4stepRACH-preambleReceivedTargetPower_2stepRACH+DELTA_PREAMBLE_4stepRACH-DELTA_PREAMBLE_2stepRACH+△P2が取得できる。
【0095】
更に、例えば、方式1、方式2及び方式3に基づいて、△P=preambleReceivedTargetPower_4stepRACH-preambleReceivedTargetPower_2stepRACH+DELTA_PREAMBLE_4stepRACH-DELTA_PREAMBLE_2stepRACH+△P1+△P2が取得できる。
【0096】
また、上記△Pは正、又は負又は0であってもよい。△P=0の場合、端末装置は2ステップランダムアクセスプロシージャーにおける最後の一回に1番目のメッセージを送信する際に使用した送信電力を、前記第1電力としてもよい。
【0097】
理解されるように、ここで言う該1番目のメッセージの送信の成功及び失敗とは、端末装置がネットワーク装置から送信された2ステップランダムアクセスプロシージャーにおける2番目のメッセージを受信したかどうかを指してもよい。端末装置は該1番目のメッセージを送信した後、ネットワーク装置から送信された該2番目のメッセージを受信した場合、該1番目のメッセージの送信に成功したと考えられてもよい。端末装置が該1番目のメッセージを送信した後、一定期間内にネットワーク装置から送信された該2番目のメッセージを受信していない場合、該1番目のメッセージの送信は失敗したと考えられてもよい。
【0098】
また、△Pは更に他の予め設定された電力値であってもよい。端末装置は2ステップランダムアクセスプロシージャーから4ステップランダムアクセスプロシージャーに切り換える度に、2ステップランダムアクセスプロシージャーにおいて最後の一回に送信した1番目のメッセージの送信電力より△P上げて、上げられた後の電力を使用して4ステップランダムアクセスプロシージャーにおいてMsg1を1回目に送信することができる。
【0099】
選択肢として、2ステップランダムアクセスプロシージャーにおける1番目のメッセージの送信電力は、プリアンブルの送信電力及び/又はデータチャネルの送信電力を含む。
【0100】
例えば、第1電力を決定するとき、該プリアンブルの送信電力より△P増加してもよく、該データチャネルの送信電力より△P増加してもよく、該プリアンブルと該データチャネルとの合計送信電力より△P増加してもよい。
【0101】
本願は更にランダムアクセス方法を提供し、該方法は、ネットワーク装置が端末装置に指示情報を送信し、前記指示情報は第1閾値を示すことに用いられ、前記第1閾値は端末装置が2ステップランダムアクセスプロシージャーから4ステップランダムアクセスプロシージャーに切り換えるかどうかを決定することに用いられることを含む。
【0102】
2ステップランダムアクセスプロシージャーにおける端末装置による1番目のメッセージの送信回数が該第1閾値に達すると、該端末装置は2ステップランダムアクセスプロシージャーから4ステップランダムアクセスプロシージャーに切り換える。
【0103】
選択肢として、前記指示情報はRRCシグナリング又はブロードキャストメッセージにおいて搬送される。
【0104】
選択肢として、該方法は、ネットワーク装置が端末装置に△Pを送信し、該△Pは端末装置が4ステップランダムアクセスプロシージャーに切り換えた後にMsg1を送信するための送信電力を決定することに用いられることを更に含む。
【0105】
例えば、端末装置は2ステップランダムアクセスプロシージャーにおいて最後の一回に1番目のメッセージを送信する際に使用した送信電力を、△P上げて、第1電力を取得し、そして第1電力を使用して4ステップランダムアクセスプロシージャーにおける1番目のメッセージを送信することができる。
【0106】
△Pは、例えば△P1又は△P2に等しくてもよく、又は他の電力値であってもよい。△P1は、4ステップランダムアクセスプロシージャーにおいて1番目のメッセージを送信する度に、前回の1番目のメッセージ送信より上げられた送信電力であり、△P2は、2ステップランダムアクセスプロシージャーにおいて1番目のメッセージを送信する度に、前回の1番目のメッセージ送信より上げられた送信電力である。
【0107】
本願の実施例の方法は初期アクセスプロシージャーに適用できるだけではなく、各ランダムアクセスプロシージャーにも適用できる。そして、本願の実施例の方法は競合に基づくランダムアクセスプロシージャー(contention based RACH)及び非競合に基づくランダムアクセスプロシージャー(contention free RACH)に適用できる。
【0108】
尚、衝突しない限り、本願に説明される各実施例及び/又は各実施例における技術的特徴は任意に組み合わせられてもよく、組み合わせた後に取得する技術案も本願の保護範囲に含まれるべきである。
【0109】
本願の様々な実施例において、上記各過程の番号の順位は実行順序の前後を意味せず、各過程の実行順序はその機能及び内部論理によって決定されるべきであり、本願の実施例の実施過程を限定するためのものではない。
【0110】
以上は本願の実施例に係る通信方法を詳しく説明したが、以下は図5図8を参照しながら本願の実施例に係る装置を説明する。方法実施例に説明される技術的特徴は以下の装置実施例に適する。
【0111】
図5は本願の実施例に係る端末装置500の模式的なブロック図である。図5に示すように、該端末装置500は送受信ユニット510及び処理ユニット520を備える。このうち、
送受信ユニット510は、2ステップランダムアクセスプロシージャーにおいて該2ステップランダムアクセスプロシージャーにおける1番目のメッセージを送信することに用いられ、
処理ユニット520は、該2ステップランダムアクセスプロシージャーにおける1番目のメッセージの送信回数が第1閾値に達するとき、該2ステップランダムアクセスプロシージャーにおける2番目のメッセージを受信していない場合、4ステップランダムアクセスプロシージャーに切り換えることに用いられる。
【0112】
従って、2ステップランダムアクセスプロシージャーにおける1番目のメッセージの送信回数が第1閾値を超え、しかし依然としてネットワークからフィードバックされた2番目のメッセージを受信していない場合、端末装置は4ステップランダムアクセスプロシージャーに切り換え、これにより、端末装置はチャネル品質が悪く又は干渉が大きい場合に、依然として2ステップランダムアクセスを次々と開始することを回避し、それにより端末装置の不要な電力消費が抑制され、そしてシステムにおける他のユーザーへの影響が低減される。
【0113】
選択肢として、該2ステップランダムアクセスプロシージャーにおける1番目のメッセージは、プリアンブル及び/又はデータチャネルを含む。
【0114】
選択肢として、該2ステップランダムアクセスプロシージャーにおける2番目のメッセージは、ランダムアクセス応答(RAR)メッセージ及び/又は衝突解決メッセージを含む。
【0115】
選択肢として、前記処理ユニット520は更に、前記送受信ユニット510が前記第1閾値を示すための指示情報を受信するように制御することに用いられ、又は、前記端末装置に予め記憶された前記第1閾値を取得することに用いられる。
【0116】
選択肢として、前記端末装置が前記4ステップランダムアクセスプロシージャーに切り換えた後、前記処理ユニット520は更に、前記端末装置が第1電力を決定することに用いられ、前記送受信ユニット510は更に、前記第1電力を使用して前記4ステップランダムアクセスプロシージャーにおける1番目のメッセージを送信することに用いられる。
【0117】
選択肢として、前記端末装置が前記4ステップランダムアクセスプロシージャーに切り換えた後、前記処理ユニット520は更に、前記端末装置が第1電力を決定することに用いられ、前記送受信ユニット510は更に、前記第1電力を使用して前記4ステップランダムアクセスメッセージにおける1番目のメッセージを送信することに用いられる。
【0118】
選択肢として、前記処理ユニット520は具体的に、前記2ステップランダムアクセスプロシージャーにおける1番目のメッセージの送信電力に基づいて、前記第1電力を決定することに用いられる。
【0119】
選択肢として、前記処理ユニット520は具体的に、前記2ステップランダムアクセスプロシージャーにおいて最後の一回に1番目のメッセージを送信する際に使用した送信電力に基づいて、前記第1電力を決定することに用いられる。
【0120】
選択肢として、前記処理ユニット520は具体的に、前記2ステップランダムアクセスプロシージャーにおいて最後の一回に1番目のメッセージを送信する際に使用した送信電力を、△P上げて、前記第1電力を取得することに用いられる。
【0121】
選択肢として、前記△P=△P1であり、前記△P1は、4ステップランダムアクセスプロシージャーにおいて1番目のメッセージを送信する度に、前回の1番目のメッセージ送信より上げられた送信電力である。
【0122】
選択肢として、前記△P=△P2であり、前記△P2は、2ステップランダムアクセスプロシージャーにおいて1番目のメッセージを送信する度に、前回の1番目のメッセージ送信より上げられた送信電力である。
【0123】
選択肢として、前記2ステップランダムアクセスプロシージャーにおける1番目のメッセージの送信電力は、プリアンブルの送信電力及び/又はデータチャネルの送信電力を含む。
【0124】
理解されるように、該端末装置500は上記方法400における端末装置の実行する対応操作を実行することができる。簡潔のために、ここで詳細な説明は省略する。
【0125】
本願の実施例は更にネットワーク装置を提供し、該ネットワーク装置は送受信ユニットを備え、該送受信ユニットは指示情報を送信することに用いられ、前記指示情報は第1閾値を示すことに用いられ、前記第1閾値は端末装置が2ステップランダムアクセスプロシージャーから4ステップランダムアクセスプロシージャーに切り換えるかどうかを決定することに用いられる。
【0126】
選択肢として、前記指示情報はRRCシグナリング又はブロードキャストメッセージにおいて搬送される。
【0127】
理解されるように、該ネットワーク装置は本願の実施例の方法におけるネットワーク装置の実行する対応操作を実行することができる。簡潔のために、ここで詳細な説明は省略する。
【0128】
図6は本願の実施例に係る通信装置600の構造模式図である。図6に示される通信装置600はプロセッサ610を備え、プロセッサ610はメモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行して、本願の実施例の方法を実現することができる。
【0129】
選択肢として、図6に示すように、通信装置600は更にメモリ620を備えてもよい。プロセッサ610はメモリ620からコンピュータプログラムを呼び出して実行して、本願の実施例の方法を実現することができる。
【0130】
メモリ620はプロセッサ610から独立した1つの単独のデバイスであってもよく、プロセッサ610に統合されてもよい。
【0131】
選択肢として、図6に示すように、通信装置600は更に送受信機630を備えてもよく、プロセッサ610は該送受信機630が他の装置と通信するように制御することができ、具体的に、他の装置に情報又はデータを送信し、又は他の装置から送信された情報又はデータを受信することができる。
【0132】
送受信機630は送信機及び受信機を備えてもよい。送受信機630は更にアンテナを備えてもよく、アンテナの数は1つ又は複数であってもよい。
【0133】
選択肢として、該通信装置600は具体的に本願の実施例のネットワーク装置であってもよく、且つ該通信装置600は本願の実施例の各方法におけるネットワーク装置の実現する対応プロセスを実現することができ、簡潔のために、ここで詳細な説明は省略する。
【0134】
選択肢として、該通信装置600は具体的に本願の実施例の端末装置であってもよく、且つ該通信装置600は本願の実施例の各方法における端末装置の実現する対応プロセスを実現することができ、簡潔のために、ここで詳細な説明は省略する。
【0135】
図7は本願の実施例のチップの構造模式図である。図7に示されるチップ700はプロセッサ710を備え、プロセッサ710はメモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行して、本願の実施例の方法を実現することができる。
【0136】
選択肢として、図7に示すように、チップ700は更にメモリ720を備えてもよい。プロセッサ710はメモリ720からコンピュータプログラムを呼び出して実行して、本願の実施例の方法を実現することができる。
【0137】
メモリ720はプロセッサ710から独立した1つの単独デバイスであってもよく、プロセッサ710に統合されてもよい。
【0138】
選択肢として、該チップ700は更に入力インターフェース730を備えてもよい。プロセッサ710は該入力インターフェース730が他の装置又はチップと通信するように制御することができ、具体的に、他の装置又はチップから送信された情報又はデータを取得することができる。
【0139】
選択肢として、該チップ700は更に出力インターフェース740を備えてもよい。プロセッサ710は該出力インターフェース740が他の装置又はチップと通信するように制御することができ、具体的に、他の装置又はチップに情報又はデータを出力することができる。
【0140】
選択肢として、該チップは本願の実施例のネットワーク装置に適用でき、そして該チップは本願の実施例の各方法におけるネットワーク装置の実現する対応プロセスを実現することができる。簡潔のために、ここで詳細な説明は省略する。
【0141】
選択肢として、該チップは本願の実施例の端末装置に適用でき、そして該チップは本願の実施例の各方法における端末装置の実現する対応プロセスを実現することができる。簡潔のために、ここで詳細な説明は省略する。
【0142】
本願の実施例において言及されるチップは更にシステムレベルチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップ等と称されてもよい。
【0143】
理解されるように、本願の実施例のプロセッサは信号処理機能を有する集積回路チップでありうる。実現過程において、上記方法実施例の各ステップはプロセッサにおけるハードウェアの集積論理回路又はソフトウェア形式の命令で行われてもよい。上記プロセッサは汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP、Digital Signal Processor)、特定用途向け集積回路(ASIC、Application Specific Integrated Circuit)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA、Field Programmable Gate Array)又は他のプログラマブルロジックデバイス、個別ゲート又はトランジスタロジックデバイス、個別ハードウェアコンポーネントであってもよい。本願の実施例に開示される各方法、ステップ及び論理ブロックを実現又は実行することができる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよく、又は該プロセッサはいかなる通常のプロセッサ等であってもよい。本願の実施例に開示される方法のステップはハードウェア復号プロセッサで遂行し、又は復号プロセッサにおけるハードウェア及びソフトウェアモジュールの組み合わせで遂行するように直接具現されてもよい。ソフトウェアモジュールはランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ、プログラム可能読み出し専用メモリ又は電気消去可能プログラム可能メモリ、レジスタ等の本分野で成熟している記憶媒体に位置してもよい。該記憶媒体はメモリに位置し、プロセッサはメモリにおける情報を読み取り、そのハードウェアと組み合わせて上記方法のステップを行う。
【0144】
更に理解されるように、本願の実施例では、メモリは揮発性メモリ又は不揮発性メモリであってもよく、又は、揮発性メモリ及び不揮発性メモリの両方を含んでもよい。不揮発性メモリは読み出し専用メモリ(ROM、Read-Only Memory)、プログラム可能読み出し専用メモリ(PROM、Programmable ROM)、消去可能プログラム可能読み出し専用メモリ(EPROM、Erasable PROM)、電気的消去可能プログラム可能読み出し専用メモリ(EEPROM、Electrically EPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリはランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)であってもよく、外部キャッシュメモリとして使用される。例示的な説明であって制限的ではないが、多くの形式のRAM、例えばスタティックランダムアクセスメモリ(SRAM、Static RAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM、Dynamic RAM)、シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM、Synchronous DRAM)、ダブルデータレートシンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(DDR SDRAM、Double Data Rate SDRAM)、拡張型シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(ESDRAM、Enhanced SDRAM)、シンクリンクダイナミックランダムアクセスメモリ(SLDRAM、Synchlink DRAM)及びダイレクトラムバスランダムアクセスメモリ(DR RAM、Direct Rambus RAM)が利用可能である。
【0145】
上記メモリは例示的な説明であって制限的ではなく、例えば、本願の実施例のメモリは更にスタティックランダムアクセスメモリ(SRAM、static RAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM、dynamic RAM)、シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM、synchronous DRAM)、ダブルデータレートシンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(DDR SDRAM、double data rate SDRAM)、拡張型シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(ESDRAM、enhanced SDRAM)、シンクリンクダイナミックランダムアクセスメモリ(SLDRAM、synch link DRAM)及びダイレクトラムバスランダムアクセスメモリ(DR RAM、Direct Rambus RAM)等であってもよい。即ち、本願の実施例のメモリはこれらのメモリ及び任意の他の適切なタイプのメモリを含むが、それらに限らないように意図されるものである。
【0146】
図8は本願の実施例に係る通信システム800の模式的なブロック図である。図8に示すように、該通信システム800はネットワーク装置810及び端末装置820を備える。
【0147】
端末装置820は、2ステップランダムアクセスプロシージャーにおいて前記2ステップランダムアクセスプロシージャーにおける1番目のメッセージを送信することと、前記2ステップランダムアクセスプロシージャーにおける1番目のメッセージの送信回数が第1閾値に達するとき、前記2ステップランダムアクセスプロシージャーにおける2番目のメッセージを受信していない場合、4ステップランダムアクセスプロシージャーに切り換えることとに用いられる。
【0148】
該端末装置810は、2ステップランダムアクセスプロシージャーにおいて前記2ステップランダムアクセスプロシージャーにおける1番目のメッセージを送信することと、前記2ステップランダムアクセスプロシージャーにおける1番目のメッセージの送信回数が第1閾値に達するとき、前記2ステップランダムアクセスプロシージャーにおける2番目のメッセージを受信していない場合、4ステップランダムアクセスプロシージャーに切り換えることとに用いられる。
【0149】
該ネットワーク装置810は本願の実施例の方法におけるネットワーク装置の実現する対応機能を実現することに用いられてもよい。簡潔のために、ここで詳細な説明は省略する。
【0150】
該端末装置820は本願の実施例の方法における端末装置の実現する対応機能を実現することに用いられてもよく、そして該端末装置820の構成は図5における端末装置500に示されるとおりであってもよい。簡潔のために、ここで詳細な説明は省略する。
【0151】
本願の実施例は、コンピュータプログラムを記憶することに用いられるコンピュータ可読記憶媒体を更に提供する。選択肢として、該コンピュータ可読記憶媒体は本願の実施例のネットワーク装置に適用でき、該コンピュータプログラムによってコンピュータは本願の実施例の各方法におけるネットワーク装置の実現する対応プロセスを実行する。簡潔のために、ここで詳細な説明は省略する。選択肢として、該コンピュータ可読記憶媒体は本願の実施例の端末装置に適用でき、該コンピュータプログラムによってコンピュータは本願の実施例の各方法における端末装置の実現する対応プロセスを実行する。簡潔のために、ここで詳細な説明は省略する。
【0152】
本願の実施例は、コンピュータプログラム命令を含むコンピュータプログラム製品を更に提供する。選択肢として、該コンピュータプログラム製品は本願の実施例のネットワーク装置に適用でき、該コンピュータプログラム命令によってコンピュータは本願の実施例の各方法におけるネットワーク装置の実現する対応プロセスを実行する。簡潔のために、ここで詳細な説明は省略する。選択肢として、該コンピュータプログラム製品は本願の実施例の端末装置に適用でき、該コンピュータプログラム命令によってコンピュータは本願の実施例の各方法における端末装置の実現する対応プロセスを実行する。簡潔のために、ここで詳細な説明は省略する。
【0153】
本願の実施例は更にコンピュータプログラムを提供する。選択肢として、該コンピュータプログラムは本願の実施例のネットワーク装置に適用でき、該コンピュータプログラムがコンピュータにおいて実行されるとき、コンピュータに本願の実施例の各方法におけるネットワーク装置の実現する対応プロセスを実行させる。簡潔のために、ここで詳細な説明は省略する。選択肢として、該コンピュータプログラムは本願の実施例の端末装置に適用でき、該コンピュータプログラムがコンピュータにおいて実行されるとき、コンピュータに本願の実施例の各方法における端末装置の実現する対応プロセスを実行させる。簡潔のために、ここで詳細な説明は省略する。
【0154】
理解されるように、本明細書における用語「システム」と「ネットワーク」は本明細書においてしばしば交換可能に使用される。本明細書における用語「及び/又は」は関連オブジェクトの関連関係を説明するためのものに過ぎず、3つの関係が存在してもよいことを示す。例えば、「A及び/又はB」は「Aが独立して存在する」、「AとBが同時に存在する」、「Bが独立して存在する」の3つの状況を示してもよい。また、本明細書における文字「/」は一般的に前後関連オブジェクトが「又は」の関係であることを示す。
【0155】
更に理解されるように、本発明の実施例において、「Aに相応(対応)するB」はBがAと関連し、Aに基づいてBを決定することができることを示す。ところが、更に理解されるように、Aに基づいてBを決定することとは、Aのみに基づいてBを決定することを意味せず、更にA及び/又は他の情報に基づいてBを決定することもありうることを意味する。
【0156】
当業者であれば意識できるように、本明細書に開示される実施例を参照して説明した各例示的なユニット及びアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組み合わせで実現できる。これらの機能をハードウェアそれともソフトウェア方式で実行するかは、技術案の特定応用及び設計制約条件によって決定される。当業者は各特定応用に対して異なる方法でここの説明される機能を実現することができるが、このような実現は本願の範囲を超えるものと見なされるべきではない。
【0157】
当業者であれば明確に理解できるように、説明を容易そして簡単にするために、上記説明されるシステム、装置及びユニットの具体的な動作プロシージャーについては、前述の方法実施例における対応プロシージャーを参照してもよく、ここで詳細な説明は省略する。
【0158】
本願に係るいくつかの実施例において、理解されるように、開示されるシステム、装置及び方法は他の方式で実現されてもよい。例えば、以上に説明される装置実施例は模式的なものに過ぎず、例えば、該ユニットの区分は論理機能上の区分に過ぎず、実際に実現するとき、他の区分方式があってもよく、例えば複数のユニット又はコンポーネントは他のシステムに結合又は統合されてもよく、又はいくつかの特徴は省略してもよく、又は実行しなくてもよい。一方、表示又は検討される相互間の結合又は直接結合又は通信接続はいくつかのインターフェース、装置又はユニットによる間接結合又は通信接続であってもよく、電気、機械又は他の形式であってもよい。
【0159】
分離部材として説明される前記ユニットは物理的に分離してもよく、物理的に分離しなくてもよく、ユニットとして表示される部材は物理ユニットであってもよく、物理ユニットではなくてもよく、即ち、一箇所に位置してもよく、複数のネットワークユニットに配置されてもよい。実際の必要に応じて、その一部又は全部のユニットを選択して本実施例案の目的を実現してもよい。
【0160】
また、本願の各実施例では、各機能ユニットは1つの処理ユニットに統合されてもよく、各ユニットは独立して物理的に存在してもよく、2つ以上のユニットが1つのユニットに統合されてもよい。
【0161】
前記機能はソフトウェア機能ユニットの形式で実現され、独立した製品として販売又は使用されるときは、1つのコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。このような理解に基づいて、本願の技術案の本質的又は従来技術に貢献する部分、又は該技術案の一部はソフトウェア製品の形式で具現されてもよく、該コンピュータソフトウェア製品は、1台のコンピュータ装置(パーソナルコンピュータ、サーバ又はネットワーク装置等であってもよい)に本願の各実施例に記載の方法の全部又は一部のステップを実行させるための若干の命令を含む1つの記憶媒体に記憶される。そして、上記記憶媒体はUSBメモリ、ポータブルハードディスク、読み出し専用メモリ(ROM、Read-Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)、磁気ディスク又は光ディスク等のプログラムコードを記憶できる様々な媒体を含む。
【0162】
以上の説明は本願の具体的な実施形態に過ぎず、本願の保護範囲を制限するためのものではない。当業者が本願に開示される技術的範囲内で容易に想到し得る変更や置換は、いずれも本願の保護範囲内に含まれるべきである。従って、本願の保護範囲は特許請求の範囲に準じるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8