IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 鹿股 幸男の特許一覧

特許7182032空中風船割り遊戯具、遊戯用飛行体、風船割り遊戯具及び風船割り遊戯方法
<>
  • 特許-空中風船割り遊戯具、遊戯用飛行体、風船割り遊戯具及び風船割り遊戯方法 図1
  • 特許-空中風船割り遊戯具、遊戯用飛行体、風船割り遊戯具及び風船割り遊戯方法 図2
  • 特許-空中風船割り遊戯具、遊戯用飛行体、風船割り遊戯具及び風船割り遊戯方法 図3
  • 特許-空中風船割り遊戯具、遊戯用飛行体、風船割り遊戯具及び風船割り遊戯方法 図4
  • 特許-空中風船割り遊戯具、遊戯用飛行体、風船割り遊戯具及び風船割り遊戯方法 図5
  • 特許-空中風船割り遊戯具、遊戯用飛行体、風船割り遊戯具及び風船割り遊戯方法 図6
  • 特許-空中風船割り遊戯具、遊戯用飛行体、風船割り遊戯具及び風船割り遊戯方法 図7
  • 特許-空中風船割り遊戯具、遊戯用飛行体、風船割り遊戯具及び風船割り遊戯方法 図8
  • 特許-空中風船割り遊戯具、遊戯用飛行体、風船割り遊戯具及び風船割り遊戯方法 図9
  • 特許-空中風船割り遊戯具、遊戯用飛行体、風船割り遊戯具及び風船割り遊戯方法 図10
  • 特許-空中風船割り遊戯具、遊戯用飛行体、風船割り遊戯具及び風船割り遊戯方法 図11
  • 特許-空中風船割り遊戯具、遊戯用飛行体、風船割り遊戯具及び風船割り遊戯方法 図12
  • 特許-空中風船割り遊戯具、遊戯用飛行体、風船割り遊戯具及び風船割り遊戯方法 図13
  • 特許-空中風船割り遊戯具、遊戯用飛行体、風船割り遊戯具及び風船割り遊戯方法 図14
  • 特許-空中風船割り遊戯具、遊戯用飛行体、風船割り遊戯具及び風船割り遊戯方法 図15
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-24
(45)【発行日】2022-12-02
(54)【発明の名称】空中風船割り遊戯具、遊戯用飛行体、風船割り遊戯具及び風船割り遊戯方法
(51)【国際特許分類】
   A63H 27/10 20060101AFI20221125BHJP
   A63H 27/127 20060101ALI20221125BHJP
   A63F 9/00 20060101ALI20221125BHJP
   B64C 27/08 20060101ALI20221125BHJP
【FI】
A63H27/10 Z
A63H27/127 D
A63F9/00 B
B64C27/08
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2021505127
(86)(22)【出願日】2020-03-12
(86)【国際出願番号】 JP2020010765
(87)【国際公開番号】W WO2020184656
(87)【国際公開日】2020-09-17
【審査請求日】2020-11-30
(31)【優先権主張番号】P 2019045723
(32)【優先日】2019-03-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】519089646
【氏名又は名称】鹿股 幸男
(74)【代理人】
【識別番号】100133411
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 龍郎
(72)【発明者】
【氏名】鹿股 幸男
【審査官】安田 明央
(56)【参考文献】
【文献】実開昭63-174889(JP,U)
【文献】特開2017-061174(JP,A)
【文献】Fly Your Own Nano Blimp | VAT19,YouTube[online][video],2013年07月16日,インターネット: <URL:https://www.youtube.com/watch?v=l7dV2B1M1dU>,[検索日2021.11.24]
【文献】Drones battle to pop balloons in UT course,YouTube[online][video],2018年05月15日,インターネット: <URL:https://www.youtube.com/watch?v=l7dV2B1M1dU>,[検索日2021.11.24]
【文献】Boom Boom Balloon,YouTube[online][video],2012年10月02日,インターネット: <URL:https://www.youtube.com/watch?v=Ss_jIIJcSgg>,[検索日2021.11.25]
【文献】Jサイエンスレポート:Jサイエンス[ミカンの不思議]2・3年生対象,[online],2013年01月17日,インターネット: <URL:http://blog.livedoor.jp/achievenet-intelligence/archives/3672826.html>,[検索日2021.11.25]
【文献】Make a Blimp from a $16 Micro Drone?!,YouTube[online][video],2019年11月23日,インターネット: <URL:https://www.youtube.com/watch?v=NXb11NqYD-s>,[検索日2021.11.24]
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63H 27/00-27/32
A63F 9/00
B64C 27/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
遠隔操作可能なドローンに取り付けて使用する空中風船割り遊戯具であって、前記ドローンへの取付部を有し且つ風船を膨らませた状態で収容可能な容器と、該容器の外側に設けられる被押圧部と、該被押圧部が押圧されることにより前記容器内の風船を割るように作用する風船割り部材と、他のプレーヤーの空中風船割り遊戯具の被押圧部に衝突させるための押圧部と、を備え、前記容器の周囲に水平な環状凸部が設けられ、該環状凸部は前記被押圧部よりも前記容器の外方まで突出しており、前記環状凸部が前記押圧部とされている、ことを特徴とする空中風船割り遊戯具。
【請求項2】
膨らませていない状態の風船を前記容器内に挿入可能な風船挿入孔が前
記容器に設けられている、請求項1に記載の空中風船割り遊戯具。
【請求項3】
前記被押圧部が前記容器の周りに複数配設される、請求項1又は2に記
載の空中風船割り遊戯具。
【請求項4】
前記風船割り部材が、前記容器内の風船に対して非接触の後退位置へと
常時付勢される進退部材であり、前記被押圧部が押圧されることで前記
進退部材が前記後退位置から進出して前記容器内の風船を割る、請求項
1乃至3に記載の空中風船割り遊戯具。
【請求項5】
前記進退部材の先端部が尖っている、請求項4に記載の空中風船割り遊
戯具。
【請求項6】
前記進退部材の先端部に、風船と接触することで風船が割れる物質が保
持されている、請求項4に記載の空中風船割り遊戯具。
【請求項7】
前記被押圧部が、横向きの被押圧部と、上向き又は/及び下向きの被押圧
部である、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の空中風船割り遊戯具。
【請求項8】
遠隔操作可能なドローンに取り付けて使用する空中風船割り遊戯具であ
って、前記ドローンへの取付部を有し且つ風船を膨らませた状態で収容
可能な容器と、該容器の外側に設けられる被押圧部と、該被押圧部が押圧
されることにより前記容器内の風船を割るように作用する風船割り部材
と、他のプレーヤーの空中風船割り遊戯具の被押圧部に衝突させるため
の押圧部と、を備え、前記被押圧部は、シリコンゴムで形成され、板状の
基部と基部の上の第1層部と第1層部の上に第2層部で構成され、前記
被押圧部の裏面は、前記第1層部と前記第2層部の形状に沿って空洞に
なっており、前記被押圧部の裏面の空洞内部には前記風船割り部材が設
けられ、前記風船割り部材は、複数本のナイロンであることを特徴とする
空中風船割り遊戯具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プレーヤー同士がドローンを遠隔操作しながら空中で風船割りゲームを楽しむことができる空中風船割り遊戯具及び遊戯用飛行体、台座に取り付けた風船を割る風船割り遊戯具、風船割り遊戯方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
遠隔操作により無人で飛行可能なマルチコプターの一種として、趣味として楽しむためのホビー用のドローンがある。このドローンを用いた競技又は遊戯の一種として、風船を取り付けた複数のドローンで空中戦を行い、相手方の風船を先に割ることを競うゲームが知られている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、ドローンを用いて風船を割るのに適した専用の空中風船割り遊戯具や台座に取り付けた風船を割る風船割り遊戯具は、未だ提供されていない。風船は必ずしもドローンに取り付けられて、空中で割られる必要もない。
【0004】
そこで、本発明は、面白みやわくわく感のある専用の空中風船割り遊戯具、台座に取り付けた風船を割る風船割り遊戯具を提案しようとするものである。
【0005】
本発明は、また、空中風船割り遊戯具を有する遊戯用飛行体や台座に取り付けた風船割り遊戯具を有する遊戯用飛行体を提供しようとするものである。
【0006】
本発明は、また、面白みやわくわく感のある風船割り遊戯方法を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するため、請求項1の本発明に係る風船割り遊戯具は、風船を膨らませた状態で収容可能な容器と、該容器の外側に設けられる被押圧部と、該被押圧部が押圧されることにより前記容器内の風船を割るように作用する風船割り部と、を備えることを特徴とする。
【0008】
前記課題を解決するため、請求項2の本発明に係る空中風船割り遊戯具は、遠隔操作可能なドローンに取り付けて使用する空中風船割り遊戯具であって、前記ドローンへの取付部を有し且つ風船を膨らませた状態で収容可能な容器と、該容器の外側に設けられる被押圧部と、該被押圧部が押圧されることにより前記容器内の風船を割るように作用する風船割り部材と、他のプレーヤーの空中風船割り遊戯具の被押圧部に衝突させるための押圧部と、を備えることを特徴とする。
【0009】
請求項2の本発明によれば、複数のプレーヤーが各自、空中風船割り遊戯具を取り付けた状態でドローンを飛ばし、他のプレーヤーに自分の風船を割られないように防御しつつ他のプレーヤーの風船を割るように自分のドローンを遠隔操作して、空中で風船割りを競うことができる。すなわち、各プレーヤーは、自分の押圧部を他のプレーヤーの被押圧部に衝突させるように、且つ、自分の被押圧部が他のプレーヤーの押圧部で押圧されないように、ドローンを制御する。自分の押圧部が他のプレーヤーの被押圧部に当たれば、他のプレーヤーの風船割り部材が作用して当該他のプレーヤーの風船が割れる。
【0010】
請求項3の本発明に係る空中風船割り遊戯具は、請求項1又は2のものにおいて、膨らませていない状態の風船を前記容器内に挿入可能な風船挿入孔が前記容器に設けられていることを特徴とする。
【0011】
請求項3の本発明によれば、膨らませていない状態の風船を風船挿入孔から容器内へと挿入し、容器の外側から空気を供給して風船を膨らませることで、膨らませた状態の風船を容器内に配置することができる。なお、この場合、風船には、空気の流入のみを許容する逆止弁を装着しておくと便利である。
【0012】
請求項4の本発明に係る空中風船割り遊戯具は、請求項1、2又は3のものにおいて、前記被押圧部が前記容器の周りに複数配設されることを特徴とする。
【0013】
請求項4の本発明によれば、被押圧部が容器の周りに複数配設されるので、被押圧部が単数の場合に比べて防御の難易度が上がり、競技性が向上する。被押圧部の配設数を多くすればするほど防御の難易度が上がる。
【0014】
請求項5の本発明に係る空中風船割り遊戯具は、請求項1乃至4のものにおいて、前記風船割り部材が、前記容器内の風船に対して非接触の後退位置へと常時付勢される進退部材であり、前記被押圧部が押圧されることで前記進退部材が前記後退位置から進出して前記容器内の風船を割ることを特徴とする。
【0015】
請求項6の本発明に係る空中風船割り遊戯具は、請求項5のものにおいて、前記進退部材の先端部が尖っていることを特徴とする。
【0016】
請求項7の本発明に係る空中風船割り遊戯具は、請求項5のものにおいて、前記進退部材の先端部に、風船と接触することで風船が割れる物質が保持されていることを特徴とする。
【0017】
請求項5,6又は7の本発明は、風船割り部材の具体例を提示するものである。
【0018】
請求項8の本発明に係る空中風船割り遊戯具は、請求項1乃至7のいずれか一項に記載のものにおいて、前記被押圧部が、横向きの被押圧部と、上向き又は/及び下向きの被押圧部であることを特徴とする。
【0019】
請求項8の本発明によれば、前記被押圧部を横からだけでなく、上から又は/及び下からも押圧することができるので、プレーヤーの攻防が多様化し、プレーの面白さが向上する。
【0020】
請求項9の本発明に係る空中風船割り遊戯具は、請求項1乃至8いずれか一項に記載のものにおいて、前記容器の周囲に水平な環状凸部が設けられ、該環状凸部は前記被押圧部よりも前記容器の外方まで突出しており、前記環状凸部が前記押圧部とされていることを特徴とする。
【0021】
請求項9の本発明は、押圧部の具体的な態様を例示したものである。
【0022】
請求項10の本発明に係る遊戯用飛行体は、請求項1乃至9のいずれか一項に記載の空中風船割り遊戯具と、該空中風船割り遊戯具を飛行させる遠隔操作可能なドローンと、を備えることを特徴とする。
【0023】
請求項10の本発明によれば、請求項1乃至8のいずれかに記載の空中風船割り遊戯具と同様の作用効果が奏される。
【0024】
請求項11の本発明に係る風船割り遊戯具は、台座に取り付けて使用する風船割り遊戯具であって、台座への取付部を有し且つ風船を膨らませた状態で収容可能な容器と、該容器の外側に設けられる被押圧部と、該被押圧部が押圧されることにより前記容器内の風船を割るように作用する風船割り部と、を備えることを特徴とする。
【0025】
請求項11の本発明によれば、複数のプレーヤーが各自、ドローンを飛ばし、自分のドローンを遠隔操作して、他のプレーヤーより先に、台座に取り付けられた風船割り遊戯体具に収容されている風船を割る早さを競うことができる。すなわち、各プレーヤーは、自分のドローンを台座に取り付けられた風船割り遊戯具の被押圧部に衝突させるようにドローンを制御する。自分のドローンが風船割り遊戯具の被押圧部に当たれば、風船割り部材が作用して台座に取り付けられた風船割り遊戯具に収容された風船が割れる。
【0026】
請求項12の本発明に係る風船割り遊戯具は、請求項11のものにおいて、膨らませていない状態の風船を前記容器内に挿入可能な風船挿入孔が前記容器に設けられていることを特徴とする。
【0027】
請求項12の本発明によれば、膨らませていない状態の風船を風船挿入孔から容器内へと挿入し、容器の外側から空気を供給して風船を膨らませることで、膨らませた状態の風船を容器内に配置することができる。なお、この場合、風船には、空気の流入のみを許容する逆止弁を装着しておくと便利である。
【0028】
請求項13の本発明に係る風船割り遊戯具は、請求項11又は12のものにおいて、前記被押圧部が前記容器の周りに複数配設されることを特徴とする。
【0029】
請求項13の本発明によれば、被押圧部が容器の周りに複数配設されるので、被押圧部が単数の場合に比べて防御の難易度が上がり、競技性が向上する。被押圧部の配設数を多くすればするほど防御の難易度が上がる。
【0030】
請求項14の本発明に係る風船割り遊戯具は、請求項11,12又は13のものにおいて、前記風船割り部材が、前記容器内の風船に対して非接触の後退位置へと常時付勢される進退部材であり、前記被押圧部が押圧されることで前記進退部材が前記後退位置から進出して前記容器内の風船を割ることを特徴とする。
【0031】
請求項15の本発明に係る風船割り遊戯は、請求項14のものにおいて、前記進退部材の先端部が尖っていることを特徴とする。
【0032】
請求項16の本発明に係る風船割り遊戯具は、請求項14のものにおいて、前記進退部材の先端部に、風船と接触することで風船が割れる物質が保持されていることを特徴とする。
【0033】
請求項14,15又は16の本発明は、風船割り部の具体例を提示するものである。
【0034】
請求項17の本発明に係る遊戯用飛行体は、請求項11乃至15のいずれか一項に記載の風船割り遊戯具と、該風船割り遊戯具を飛行させる遠隔操作可能なドローンと、を備えることを特徴とする。
【0035】
請求項17の本発明によれば、請求項11乃至15のいずれかに記載の風船割り遊戯具と同様の作用効果が奏される。
【0036】
請求項18の本発明に係る風船割り遊戯具の遊戯方法は、請求項11~請求項16に記載の風船割り遊戯具又は請求項17の遊戯用飛行体の被押圧部に、遊戯用飛行体の押圧部を衝突させることで、前記被押圧部が押圧されることにより前記風船割り遊戯具の前記容器内に収容された風船を割る、ことを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0037】
図1】本発明の実施の一形態に係る空中風船割り遊戯具を有する飛行体の一部切欠き正面図である。
図2図1の平面図である。
図3図1の筒体の別例の断面図である。
図4図1の風船割り部材の別例の側面図である。
図5図1の空中風船割り遊戯具の別例の正面図である。
図6図5のVI-VI矢視平面図である。
図7】本発明の実施の一形態に係る風船割り遊戯具の斜視図である。
図8図7の風船割り遊戯具の風船割り部の拡大表面斜視図である。
図9図7の風船割り遊戯具の風船割り部の拡大裏面斜視図である。
図10図7の風船割り遊戯具の風船割り部の表面が押された場合の、風船割り部の拡大裏面斜視図である。
図11】本発明の実施の別の形態に係る風船割り部の正面図である。
図12図11の風船割り部の平面図である。
図13】本発明の別の形態に係る風船割り部の正面図である。
図14】本発明の実施の一形態に係る風船割り遊戯方法の説明図である。
図15】本発明の実施の一形態に係る風船割り遊戯方法の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
【0039】
本発明に係る風船割り遊戯具は、風船を膨らませた状態で収容可能な容器と、該容器の外側に設けられる被押圧部と、該被押圧部が押圧されることにより前記容器内の風船を割るように作用する風船割り部と、を備える。
【0040】
本発明に係る空中風船割り遊戯具は、複数のプレーヤーが各自、空中風船割り遊戯具を取り付けた状態でドローンを飛ばし、他のプレーヤーに自分の風船を割られないように防御しつつ他のプレーヤーの風船を割るように自分のドローンを遠隔操作して、空中で風船割りを競う遊戯具である。
【0041】
図1に示すように、本発明の実施の一形態に係る空中風船割り遊戯具1は、遠隔操作可能なドローン2に取り付けて使用される。ドローン2は、遠隔操作により無人で飛行可能なマルチコプターとして公知である。ドローンには使用目的に応じて各種のものがあるが、本発明の空中風船割り遊戯具は、ドローンを遠隔操作しながら空中での風船割りを競うものであるから、ドローンの中でも特に、趣味として楽しむためのホビー用のドローンが適している。
【0042】
図1の空中風船割り遊戯具1は、ドローン2への取付部3を有し且つ風船4を膨らませた状態で収容可能な容器5と、この容器5の外側に設けられる被押圧部6と、この被押圧部6が押圧されることにより容器5内の風船を割るように作用する風船割り部材7と、他のプレーヤーの空中風船割り遊戯具1の被押圧部6に衝突させるための押圧部8と、を備える。
【0043】
複数のプレーヤーが各自、空中風船割り遊戯具1を取り付けた状態でドローン2を飛ばし、他のプレーヤーに自分の風船4を割られないように防御しつつ他のプレーヤーの風船4を割るように自分のドローン2を遠隔操作して、空中で風船割りを競う。すなわち、各プレーヤーは、自分の押圧部8を他のプレーヤーの被押圧部6に衝突させるように、且つ、自分の被押圧部6が他のプレーヤーの押圧部8で押圧されないように、ドローン2を遠隔操作する。自分の押圧部8が他のプレーヤーの被押圧部6に当たれば、他のプレーヤーの風船割り部材7が作用して当該他のプレーヤーの風船4が割れる。
【0044】
容器5は、風船4を膨らませた状態で収容するものであり、ドローン2による空中移送に適するように、合成樹脂等の軽量な材料で形成される。また、容器5は、空中での他のプレーヤーの空中風船割り遊戯具1との衝突を前提としているので、その衝撃に耐え得る強度を要する。
【0045】
容器5は、取付部3によってドローン2に取り付けられる。ドローン2への取付部3は、ドローン2への取付状態において容器5がドローン2の安定的な飛行の障害にならないように、容器5がドローン2の下方の中央に位置し、ドローン2との相対位置が常に一定に維持される取付部であるのが好ましい。ドローン2への取付の方法としては、ねじ止め式や嵌合式等、適宜の方法を採用できる。
【0046】
容器5の形状は、多面体であってもよいし、球体や楕円体であってもよいが、膨らんだ状態で収容される風船4との適合性が良い形状とする。図示例では球体の容器とされている。容器5は、内部の風船4が外から見えるように、網目状又は格子状の容器や、透明な容器とするのが好ましい。
【0047】
図1の容器5には、膨らませていない状態の風船を容器5内に挿入可能な風船挿入孔10が設けられている。この風船挿入孔10から、膨らませていない状態の風船4を容器5内へと挿入し、容器5の外側から空気を供給して風船4を膨らませることで、膨らませた状態の風船4を容器5内に配置することができる。なお、この場合、風船4の給気口4aには、空気の流入のみを許容する逆止弁4bを装着しておくと便利である。風船4は、容器5内で膨らむことで容器5の内面に密着し、容器5の内面形状に沿った形状となる。
【0048】
なお、図示は省略しているが、他の態様の容器として、二つの容器半体の開閉可能な結合により形成される容器とすることもできる。この場合には、膨らませた風船を二つの容器半体で包むようにして容器半体同士を結合させればよい。この方法によっても、膨らませた風船を、容器の内面に密着し容器の内面形状に沿った形状にさせることができる。但し、図1のように、風船挿入孔10から容器5内に風船4を入れ、容器5内で風船4を膨らませる方が、風船4を容器5の内面形状に沿った形状にさせ易いので好適である。
【0049】
容器5の外側には、ばね11を内蔵した伸縮可能な筒体12が固着されている。
ばね11の外端部は板状の蓋体6に固着され、この蓋体6が筒体12の外端部(容器5の中心から遠い側の端部)に固着されている。筒体12の内端部(容器5の中心に近い側の端部)は、容器5の外表面に固着されている。被押圧部としての蓋体6が容器5に近づく方向へ押されるとばね12が縮んで筒体12が収縮状態へと移行し、蓋体6の押圧が解除されるとばね12の付勢力によって筒体12が元の伸長状態へと復帰する。筒体12の伸縮可能な構成の具体例としては、図1に示すように、筒体12を伸縮可能な蛇腹で形成することの他、図3に示すように、伸縮可能且つ抜け落ち不能に嵌合する内筒12aと外筒12bとで筒体12を形成すること等が挙げられる。
【0050】
図1及び図3において、被押圧部としての蓋体6が押されて筒体12とばね11とが収縮すると、風船割り部材7が容器5内の風船4を割るように作用する。風船割り部材7としては、容器5内の風船4に対して非接触の後退位置(図1及び図3に示す位置)へと常時付勢される進退部材7を採用することができる。この進退部材7は筒体12内に配設される。進退部材7の後端部7aは蓋体6に接続され、先端部7bは尖っている。蓋体6が押圧されることで進退部材7が後退位置から進出し、尖った先端部7bが容器5の孔5aを貫通して容器5内の風船4を割る。蓋体6の押圧が解除されると、ばね11の付勢力によって進退部材7が元の後退位置へと復帰する。
【0051】
進退部材7は、先端部7bが尖っている態様に代えて、風船4と接触することで風船4が割れる物質が先端部に保持されている態様とすることもできる。具体的には、例えば図4に示すように、風船4に接触すると風船4が割れるオイル等の液体を含ませたスポンジ7cを先端部に備える進退部材とすることができる。また、進退部材7は、ヤスリ、ナイロン、鉄線のワイヤ、釣り糸であってもよい。
【0052】
図1及び図2に示すように、被押圧部としての蓋体6は、容器5の周りに複数配設されることが好ましい。このようにすれば、被押圧部6が単数の場合に比べて防御の難易度が上がり、競技性が向上するからである。被押圧部6の配設数を多くすればするほど防御の難易度が上がる。
【0053】
他のプレーヤーの風船4を割るための押圧部8は、空中風船割り遊戯具1の内の被押圧部6以外の部位である。容器5の外表面の大部分が押圧部8となる。各プレーヤーは、自分の蓋体6以外の部位(押圧部8)を他のプレーヤーの蓋体6(被押圧部)に衝突させるようにドローン2を遠隔操作する。
【0054】
なお、図1に二点鎖線で示すように、容器5とドローン2との間に適宜のクッション材等からなる追加部材9を配設すれば、この追加部材9も他のプレーヤーの風船4を割るための押圧部として機能する。
【0055】
限定はされないが、図1及び図2の例では、球状の容器5の上下方向の中央位置の水平方向の外周上に90度の角度間隔をおいて三つの被押圧部6を設け、容器5の表面の内、三つの被押圧部6とは反対側の180度の角度範囲を、主たる押圧部8としている。
【0056】
容器5上における押圧部8と被押圧部6の配設態様(配設位置や配設量)を種々工夫することで、風船割り競技の難易度を変化させることができる。
【0057】
例えば、容器5上における押圧部8と被押圧部6の配設態様の別例として、図5及び図6に示す実施の形態を採用することもできる。この実施の形態では、容器5の形状が、球体を上下方向に引き延ばした形状とされ、容器5の上下方向の中央位置の水平方向の外周上に、環状凸部13が設けられている。この環状凸部13が押圧部となる。容器5と環状凸部13とを合わせた全体の形状は、上下に延ばした球体に浮き輪を嵌めたような形状である。環状凸部13の上下の半球状容器14上には、それぞれ、水平方向の外周上に90度の角度間隔をおいて四つの被押圧部6が配設されている。環状凸部13は被押圧部6よりも外方まで突出している。なお、図5及び図6において、図1及び図2と同一又は均等な部材又は要素には、図1及び図2と同じ符号を付してある。
【0058】
図5及び図6の実施の形態によれば、図1及び図2の実施の形態とは異なる難易度の風船割り競技が楽しめる。
【0059】
以上の例は、いずれも、被押圧部6をドローン2の下方に位置する容器5の側面に横向きに配設(すなわち、筒体12が水平方向に延びるように配設)した例である。この場合、相手のドローン2の下に逃げ込むことで相手の攻撃を簡単にかわすことができるので、競技の面白みが不十分となることも予想される。そこで、図1及び図2に二点鎖線で示すように、被押圧部6をドローン2の上方に上向きに配設(すなわち、筒体12が上下方向に延びるように配設)することもできる。このようにすれば、自分のドローン2の下に相手のドローン2が逃げ込んだ場合に、相手の上向きの被押圧部6に対して上から攻撃を加えることができるので、競技の面白さが向上する。この場合には、容器5の下面が、相手の上向きの被押圧部6を攻撃するための押圧部8となる。
【0060】
なお、上向きの被押圧部6は、図2に示すようにドローン2の中央部に配設し、図1に示すように、進退部材7をドローン2と取付部3とを貫通させて配設すればよい。
【0061】
図5に二点鎖線で示すように、容器5の下面に下向きの被押圧部6を設けることもできる。このようにすれば、自分のドローン2の上方に相手のドローン2が逃げた場合に、相手の下向きの被押圧部6に対して下から攻撃を加えることができる。この場合には、ドローン6の上部に上向きの突出部を追加的に配設し、この突出部を、相手の下向きの被押圧部6を攻撃するための押圧部8とすればよい。
なお、図1図6において、被押圧部6は、容器に対して上向け、下向き、横向きに設けられているが、これに限定されず、斜め方向に設けられてもよい。
また、進退部材7は筒体12と平行方向で蓋体6と垂直となるように設置されているが、これに限定されず、蓋体6から斜め方向に設置されてもよい。
【0062】
本発明の空中風船割り遊戯具1は、それ自体を販売し、使用者自身が既存のドローン2に取り付けて使用するという販売及び使用形態をとることもできるし、ドローン2に取り付けた状態で遊戯用飛行体として販売することもできる。
【0063】
図7では、図1~6とは異なる風船割り遊戯具22について、説明する。
図7は、風船割り遊戯具22の拡大図である。
【0064】
風船割り遊戯具22は、風船40を膨らませた状態で収容可能な容器(ベルト23)を有する。
【0065】
風船割り遊戯具22は、後述する風船固定棒21やドローン500への取付部30を有する。
【0066】
ベルト23は、風船40を膨らませた状態で、風船40を固定するものである。合成樹脂等の軽量な材料で形成されている。
【0067】
図7では、2本のベルト23を用いて風船を固定している。しかし、1本のベルト23で風船を固定してもよいし、3本以上のベルト23を用いてよい。
【0068】
ベルト23には、風船を導入する風船取付穴50が設けられている。図7では、2本のベルト23が交差する箇所に、風船取付穴50が設けられている。
【0069】
この風船取付穴50から、風船40を導入し、空気導入ポンプを使用して風船を膨らませる。また、口で空気を吹き込んで、風船40を膨らませてもよい。
なお、風船割り遊戯具22として、ベルト23ではなく、膨らんだ状態で風船40を収容できる、多面体形状、球体形状、楕円体形状の容器を用いてもよい。この容器は、内部の風船が外から見えるように、網目状又は格子状の容器や、透明な容器とするのが好ましい。
【0070】
ベルト23には、当該ベルトの外側に設けられる被押圧部24と、該被押圧部が押圧されることにより前記容器内の風船を割るように作用する風船割り部材25からなる風船割り部60が設けられている。
【0071】
図7では1本のバンド23に2つの風船割り部60が設けられている(図ではもう1つの風船割り部60が見えない)。しかし、1本のバンド23に1つだけ風船割り部60を設けてもよいし、3つ以上の風船割り部材60を設けてもよい。
【0072】
図8図10は、風船割り部60(被押圧部24、風船割り部材25)の一態様の説明図である。
【0073】
図8は、風船割り部60の被押圧部24の拡大図である。被押圧部24は、弾性体(具体的にはシリコンゴム)で形成されている。なお、外力を与えると変形するが、高い内部応力によって形状が復元されるものであれば、弾性体(ゴム)には、限定されない。
【0074】
図8では、板状の基部と基部の上の第1層部と第1層部の上に第2層部で被押圧部24が構成されている。
【0075】
図8は、被押圧部24の表面であり、図9は被押圧部24の裏面(図8を180度回転させた図面である。
【0076】
被押圧部24の裏面は、前記第1層部と前記第2層部の形状に沿って空洞になっている。
【0077】
被押圧部24の裏面の空洞内部には風船割り部材25(進退部材)が設けられている。
【0078】
図9の風船割り部材25(進退部材)は、複数本のナイロンを用いている。なお、ナイロンの代わりに複数本の鉄線のワイヤ、複数本の釣り糸を用いてもよい。
【0079】
また、1本のナイロン、鉄線のワイヤ、ナイロンも用いてもよい。
また、風船割り部材25として、図1に記載のような先端部7が尖っている針を用いてもよい。この針は、1本ではなく複数本でもよい。
【0080】
図8の被押圧部24の表面24Aが押される(外力を与える)と被押圧部24が変形し、風船割り部材25(進退部材)がバンド23で固定された風船40の方向に飛び出して風船40を割るように作用する(図7図10参照)。
【0081】
被押圧部24の押圧が解除されると、被押圧部24は応力により元の状態へと復帰する。
【0082】
図11では、風船割り部600の別の形態(被押圧部240、風船割り部材250)を説明する。
【0083】
風船割り部600は、被押圧部240を構成するシリコンゴムからなるシリコンスイッチ270と当該シリコンスイッチ270の一方(ベルト230から離れる方向)に設けられた板上の蓋体280と、シリコンスイッチ270の内部に設けられた風船割り部材250(進退部材)を有する。
【0084】
シリコンスイッチ270は、筒状や台形状でもよく、内部に風船割り部材250を設置できればよい。
【0085】
風船割り部600は、ベルト230に設けられている。ベルト230には、風船割り部材250(進退部材)が風船を割ることができるように孔230Aが設けられている。
図12は、風船割り部材600とベルト230の平面図である。
【0086】
風船割り部600の蓋体280が押される(外力を与える)と風船割り部600のシリコンスイッチ270が変形し、風船割り部材250(進退部材)がベルト220に設けられた孔220Aを貫通してバンド220で固定された風船を割るように作用する。
【0087】
蓋体280への押圧が解除されると、シリコンスイッチ270は応力により元の状態へと復帰する。
【0088】
図11の風船割り部材250(進退部材)は、先端の尖った複数本の針を用いているが、1本の針を用いてもよい。
また、針の代わりに1本または複数本のナイロン、鉄線のワイヤ、ナイロンも用いてもよい。
【0089】
図13では、風船割り部の別の形態(風船割り部700)を説明する。
【0090】
風船割り部700は、被押圧部340を該当する板状の蓋体380と当該蓋体380とベルト330の間を繋ぐ筒体370と、筒体370の内部に設けられたばね390と風船割り部材350(進退部材)を有する。
【0091】
風船割り部700は、ベルト330に設けられている。ベルト330には、風船割り部材350(進退部材)が風船を割ることができるように孔330Aが設けられている。
【0092】
ばね390の外端部は板状の蓋体380に固着され、この蓋体380が筒体370の一端(ベルト320から離れる側の端部)に固着されている。筒体370の他端(ベルト320に近い側の端部)は、ベルト330の外表面に固着されている。被押圧部340としての蓋体380がベルト330に近づく方向へ押されるとばね390が縮んで筒体370が収縮状態へと移行し、蓋体380の押圧が解除されるとばね390の付勢力によって筒体370が元の伸長状態へと復帰する。筒体370の伸縮可能な構成の具体例としては、図1に示すように、筒体370を伸縮可能な蛇腹で形成することの他、図3に示すように、伸縮可能且つ抜け落ち不能に嵌合する内筒と外筒とで筒体370を形成すること等が挙げられる。
【0093】
被押圧部340としての蓋体380が押されて筒体370とばね390とが収縮すると、風船割り部材350(進退部材)がベルト330内の風船を割るように作用する。風船割り部材350(進退部材)は、ベルト330内の風船に対して非接触の後退位置へと常時付勢される部材を採用することができる。
【0094】
この風船割り部材350(進退部材)は筒体370内に配設される。進退部材360の一端は蓋体380に接続され、他端の先端部350Aは尖っている。
【0095】
蓋体380が押圧されることで風船割り部材350(進退部材)が後退位置から進出し、尖った先端部350Aがベルト320の孔320Aを貫通してベルト320内の風船を割る。蓋体380の押圧が解除されると、ばね390の付勢力によって風船割り部材350(進退部材)が元の後退位置へと復帰する。
【0096】
図13の風船割り部材350(進退部材)は、先端の尖った1本の針を用いているが、複数本の本の針を用いてもよい。
また、針の代わりに1本または複数本のナイロン、鉄線のワイヤ、ナイロンも用いてもよい。
【0097】
なお、風船と接触することで風船が割れる物質が先端部に保持されている態様とすることもできる。具体的には、例えば図4に示すように、風船4に接触すると風船4が割れるオイル等の液体を含ませたスポンジ7cを先端部に備える進退部材とすることができる。
【0098】
なお、図7図13において、被押圧部6は、容器(ベルト)に対して横向きに設けられているが、これに限定されず、斜め方向に設けてもよい。
また、進退部材7は被押圧部と垂直となるように設置されてているが、これに限定されず、被押圧部から斜め方向に設置されていてもよい
【0099】
本発明の風船割り遊戯具22は、それ自体を販売し、使用者自身が既存のドローン2に取り付けて使用するという販売及び使用形態をとることもできるし、ドローン2に取り付けた状態で遊戯用飛行体として販売することもできる。
【0100】
図14~15で、風船割り遊戯方法を説明する。
【0101】
図14では、風船固定部15について説明する。風船固定部15は、長方形の固定台20を有する。固定台20は、家の中の床や机の上、外の地面の上に設置される。この固定台20の上に複数の風船固定棒21が設けられている。
風船固定棒21は、固定台20の上方向(垂直方向)に設けられている。
【0102】
風船固定棒21は、1本だけでもよい。
【0103】
風船固定棒21の先端には、図7~13に記載の風船割り遊戯具22が設置される。なお、風船割り遊戯具22は、必ずしも風船固定棒21に先端に設置される必要はなく、当該風船固定棒21の途中に設けられてもよい。また、設置の方向も風船挿入孔50が天井方向を向いていなくてもよく、風船固定棒21の側面に設置されてもよい。
【0104】
風船割り遊戯具22は、風船固定棒21から落下しないように、テープで風船固定棒21に固定される。
【0105】
風船固定棒21への固定の方法は、テープでなくてもよい。風船割り遊戯具22の先端にネジ部を設けて風船固定棒21にネジ部をねじ込んで固定してもよい。
【0106】
風船割り遊戯具22には、風船が膨らまされた状態で収納されている、
【0107】
図15には、遊戯用飛行体500が記載されている。本発明の実施の一形態に係る遊戯用飛行体500は、遠隔操作可能なドローンを用いている。ドローンは、遠隔操作により無人で飛行可能なマルチコプターとして公知である。ドローンには使用目的に応じて各種のものがあるが、本発明の風船割り遊戯具は、ドローンを遠隔操作しながらの風船割りを競うものであるから、ドローンの中でも特に、趣味として楽しむためのホビー用のドローンが適している。
【0108】
図15の遊戯用飛行体500は、ドローンの翼部分を押圧部として利用している。しかし、ドローン500の翼部分に板状部材を設けるなど、遊戯用飛行体500に押圧部材を設けて押圧部としてもよい。
【0109】
2人以上プレーヤが遊戯用飛行体500を操作し、風船割り遊戯具22の被押圧部に押圧部を当てることで風船が割れる。割った風船の数の多さで勝者を決める。
【0110】
また、1人ずつ風船割りを行い、風船を割るまでにタイムを競ってもよい。
【0111】
また、遊戯用飛行体500に風船割り遊戯体22を取り付けて、2人以上のプレーヤーで風船を割る空中戦を行ってもよい。
【0112】
以上、本発明の実施の形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。また、上述の実施の形態は、その目的及び構成等に特に矛盾や問題がない限り、互いの技術を流用して組み合わせることが可能である。
【符号の説明】
【0113】
1 空中風船割り遊戯具
2 ドローン
3 取付部
4 風船
5 容器
6 被押圧部(蓋)
7 風船割り部材(進退部材)
8 押圧部
9 緩衝材
10 風船挿入孔
13 押圧部(環状凸部)
15 風船固定部
20 固定台
21 風船固定棒
22 風船割り遊戯具22
23 230 330 容器(ベルト)
24 240 340 被押圧部
24A被押圧部表面
25 250 350風船割り部材
30 取付部
50 風船取付穴
60、600、700 風船割り部
230A 330A 孔
270 シリコンスイッチ
280 380 蓋体
370 筒体
390 ばね
500 遊戯用飛行体(ドローン)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15