(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-24
(45)【発行日】2022-12-02
(54)【発明の名称】可動接点と、可動接点を備えたスイッチと、可動接点を収納するエンボステープ
(51)【国際特許分類】
H01H 13/12 20060101AFI20221125BHJP
H01H 13/48 20060101ALI20221125BHJP
【FI】
H01H13/12
H01H13/48
(21)【出願番号】P 2019562874
(86)(22)【出願日】2018-11-28
(86)【国際出願番号】 JP2018043678
(87)【国際公開番号】W WO2019130955
(87)【国際公開日】2019-07-04
【審査請求日】2021-09-01
(31)【優先権主張番号】P 2017249169
(32)【優先日】2017-12-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2017249170
(32)【優先日】2017-12-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106116
【氏名又は名称】鎌田 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100115554
【氏名又は名称】野村 幸一
(72)【発明者】
【氏名】中尾 亮介
(72)【発明者】
【氏名】西川 浩司
【審査官】関 信之
(56)【参考文献】
【文献】特開2001-076568(JP,A)
【文献】実開平07-027033(JP,U)
【文献】特開平07-041040(JP,A)
【文献】特開2017-168232(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01H 13/12
H01H 13/48
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
上面視で実質的に矩形状の外形端を有する導電部材を備え、
前記導電部材は、
上方に突出する上面と、上方に凹む下面と、外縁とを有するドーム部と、
前記ドーム部の前記外縁に接続された内縁から上面視で前記ドーム部から離れる方向に外縁まで延びる鍔部と、
前記矩形状の4つの角にそれぞれ設けられて、前記鍔部の前記外縁に接続された上縁から下方に下縁まで突出する連結部と、
前記連結部の前記下縁に接続された内縁から上面視で前記鍔部から離れるように延びる接点部と、
を有し、
前記連結部と前記鍔部とが互いに接続された第1の境界部と、前記連結部と前記接点部とが互いに接続された第2の境界部と、前記連結部とでしぼり部が形成された、
可動接点。
【請求項2】
上面視で前記第1の境界部は、前記ドーム部へ向って凹むように湾曲しており、
上面視で前記第2の境界部は、前記ドーム部へ向って凹むように湾曲している、請求項1に記載の可動接点。
【請求項3】
前記導電部材から突出する第1の延在部と、
前記第1の延在部と接続された装着部と、
をさらに備え、
前記矩形状を有する前記導電部材の前記外形端は互いに反対側の第1の辺と第2の辺とを有し、
前記第1の延在部は前記第1の辺から突出する、請求項1に記載の可動接点。
【請求項4】
前記導電部材の前記外形端の前記第2の辺から前記第1の延在部から離れる方向へ突出する第2の延在部をさらに備えた、請求項3に記載の可動接点。
【請求項5】
前記接点部は前記装着部よりも下方に位置する、請求項3に記載の可動接点。
【請求項6】
前記第1の延在部は曲がっている折れ曲がり部を有する、請求項3に記載の可動接点。
【請求項7】
前記第1の延在部は、前記鍔部と前記装着部との間で上面視でクランク形状またはS字形状に曲がっている、請求項3に記載の可動接点。
【請求項8】
前記第1の延在部は、前記第1の辺の中点を通過してかつ前記第1の辺に直交する中心線に対して対称であり、
前記装着部は、前記中心線に対して対称である、請求項3に記載の可動接点。
【請求項9】
上面視で実質的に矩形状の外形端を有する導電部材を備え、
前記導電部材は、
上方に突出する上面と、上方に凹む下面と、外縁とを有するドーム部と、
前記ドーム部の前記外縁に接続された内縁から上面視で前記ドーム部から離れる方向に外縁まで延びる鍔部と、
前記矩形状の4つの角にそれぞれ設けられて、前記鍔部の前記外縁に接続された上縁から下方に下縁まで突出する連結部と、
前記連結部の前記下縁に接続された内縁から上面視で前記鍔部から離れるように延びる接点部と、
を有し、
前記連結部と前記鍔部とが互いに接続された第1の境界部は、上面視で、前記ドーム部へ向って凹むように湾曲しており、
前記連結部と前記接点部とが互いに接続された第2の境界部は、上面視で、前記ドーム部へ向って凹むように湾曲している、可動接点。
【請求項10】
前記導電部材から突出する第1の延在部と、
前記第1の延在部と接続された装着部と、
をさらに備え、
前記矩形状を有する前記導電部材の前記外形端は互いに反対側の第1の辺と第2の辺とを有し、
前記第1の延在部は前記第1の辺から突出する、請求項9に記載の可動接点。
【請求項11】
前記導電部材の前記外形端の前記第2の辺から前記第1の延在部から離れる方向へ突出する第2の延在部をさらに備えた、請求項10に記載の可動接点。
【請求項12】
前記接点部は前記装着部よりも下方に位置する、請求項10に記載の可動接点。
【請求項13】
前記第1の延在部は曲がっている折れ曲がり部を有する、請求項10に記載の可動接点。
【請求項14】
前記第1の延在部は、前記鍔部と前記装着部との間で上面視でクランク形状またはS字形状に曲がっている、請求項10に記載の可動接点。
【請求項15】
前記第1の延在部は、前記第1の辺の中点を通過してかつ前記第1の辺に直交する中心線に対して対称であり、
前記装着部は、前記中心線に対して対称である、請求項10に記載の可動接点。
【請求項16】
請求項1から15のいずれか一項に記載の可動接点と、
基体と、
前記基体の上面に設けられて、前記ドーム部の下方に設けられた第1の固定接点と、
前記基体の前記上面に設けられて、前記可動接点の前記接点部と対向する第2の固定接点
と、
を備えたスイッチ。
【請求項17】
前記接点部は前記第2の固定接点と実質的に平行に配置されている、請求項16に記載のスイッチ。
【請求項18】
前記接点部は、前記連結部と接続された境界部から先端に向って、前記第2の固定接点と離れる方向に傾斜している、請求項16に記載のスイッチ。
【請求項19】
請求項3から8のいずれか一項に記載の可動接点と、
基体と、
前記基体の上面に設けられて、前記可動接点の前記ドーム部の下方に位置する第1の固定接点と、
前記基体の前記上面に設けられて、前記可動接点の前記接点部と対向する第2の固定接点と、
前記可動接点の前記装着部に対向する装着導体と、
前記装着導体と前記装着部とを接続する接続部材と、
を備えたスイッチ。
【請求項20】
請求項10から15のいずれか一項に記載の可動接点と、
基体と、
前記基体の上面に設けられて、前記可動接点の前記ドーム部の下方に位置する第1の固定接点と、
前記基体の前記上面に設けられて、前記可動接点の前記接点部と対向する第2の固定接点と、
前記可動接点の前記装着部に対向する装着導体と、
前記装着導体と前記装着部とを接続する接続部材と、
を備えたスイッチ。
【請求項21】
可動接点を収納するエンボステープであって、
前記可動接点を収納する収納凹部が形成された上面を有するテープ基材を備え、
前記可動接点は、
上面視で実質的に矩形状の外形端を有する導電部材と、
前記導電部材から突出する延在部と、
前記延在部と接続された装着部と、
を備え、
前記導電部材は、
上方に突出する上面と、上方に凹む下面と、外縁とを有するドーム部と、
前記ドーム部の前記外縁に接続された内縁から上面視で前記ドーム部から離れる方向に外縁まで延びる鍔部と、
前記矩形状の4つの角にそれぞれ設けられて、前記鍔部の前記外縁に接続された上縁から下方に下縁まで突出する連結部と、
前記連結部の前記下縁に接続された内縁から上面視で前記鍔部から離れるように延びる接点部と、
を有し、
前記収納凹部は、
第1の底面と、前記第1の底面に繋がる第1の側壁とを有し、前記可動接点の前記鍔部を収納する第1の凹部と、
前記第1の凹部の前記第1の底面に形成され、前記可動接点の前記鍔部の下面を受ける受け部と、
第2の底面と、前記第2の底面に繋がる第2の側壁とを有し、前記第1の凹部に繋がり、かつ前記可動接点の前記延在部と前記装着部を収納する第2の凹部と、
前記第1の凹部の前記第1の側壁に設けられ、前記可動接点の前記接点部の位置を規制する規制部と、
を有し、
前記接点部と前記規制部との間の隙間は、前記延在部と前記第2の凹部の前記第2の側壁との間の隙間、および前記装着部と前記第2の凹部の前記第2の側壁との間の間隔よりも小さい、エンボステープ。
【請求項22】
前記第2の凹部は前記受け部から凹んでいる、請求項21に記載のエンボステープ。
【請求項23】
前記第2の凹部は、前記接点部に対向する位置まで延びている、請求項22に記載のエンボステープ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プッシュ型スイッチなどに用いられる可動接点と、その可動接点を備えたスイッチと、その可動接点を収納するエンボステープに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に開示されている従来の可動接点は、第一面側に膨出したドーム部と、鍔部と、接点部を有している。ドーム部は、鍔部から第一面側に膨出している。接点部は、鍔部から第一面の反対側へ折れ曲がっている。なお、第一面側から見て可動接点の外形は長方形であり、接点部は可動接点の四角に形成されている。
【0003】
この可動接点は、金属プレス加工によって製造される。その際、接点部は、鍔部から折曲げ加工によって成形されている。この場合、折曲げ加工では、鍔部と接点部の境界である折曲げ箇所の形状は一直線である。
【0004】
この可動接点は、スイッチの基台の底やプリント基板に形成された固定接点部と接離することでスイッチとして動作する。なお、固定接点部は、第一固定接点部と、可動接点の接点部と当接する第二固定接点部とを含んでいる。そして、ドーム部を押すことによって、ドーム部は反転して第一固定接点部と接触する。
【0005】
特許文献2に開示されている従来の別の可動接点は、ドーム部と突出部とを有している。正面から見た場合のドーム部の形状は、円形である。ドーム部は突出部から一方へ膨出している。突出部は、ドーム部の外周縁から互いに反対の方向へと延びている。この可動接点は配線基板上に実装される。配線基板上に導体パターンで形成された固定接点と、配線基板上に装着された可動接点によってスイッチが構成される。配線基板上にスイッチを構成するために、この可動接点は汎用の部品実装機によって配線基板へと実装される。部品実装機によって実装するために、可動接点はエンボステープに収納されている。
【0006】
上記従来の別の可動接点を収納するエンボステープは、ドーム部を収納する円形凹部を有している。部品実装機によって可動接点を精度良く配線基板へ実装するために、エンボステープ内での可動接点の位置や角度を精度良く規制することが必要である。そのために、エンボステープには、突出部を収納する矩形状の凹部を有し、この矩形状の凹部の側面に突出部を当接することによって、ドーム部の角度が規制されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】特開平11-144558号公報
【文献】特開2001-110268号公報
【発明の概要】
【0008】
可動接点は、上面視で実質的に矩形状の外形端を有する導電部材を備える。導電部材は、ドーム部と、ドーム部から離れる方向にドーム部から延びる鍔部と、矩形状の4つの角にそれぞれ設けられた連結部と、連結部から離れるように延びる接点部とを有する。連結部と鍔部とが互いに接続された第1の境界部と、連結部と接点部とが互いに接続された第2の境界部と、連結部とでしぼり部が形成されている。もしくは、第1と第2の境界部は、上面視でドーム部へ向って凹むように湾曲している。
【0009】
エンボステープは可動接点を収納する。この可動接点は、導電部材から突出する延在部と、延在部と接続された装着部とをさらに備える。エンボステープは、可動接点を収納する収納凹部が形成された上面を有するテープ基材を備える。収納凹部は、第1の凹部と、受け部と、第2の凹部と、規制部とを有する。第1の凹部は、第1の底面と、第1の底面に繋がる第1の側壁とを有し、可動接点の鍔部を収納する。受け部は、第1の凹部の第1の底面に形成され、可動接点の鍔部の下面を受ける。第2の凹部は、第2の底面と、第2の底面に繋がる第2の側壁とを有し、第1の凹部に繋がり、かつ可動接点の延在部と装着部を収納する。規制部は、第1の凹部の第1の側壁に設けられ、可動接点の接点部の位置を規制する。接点部と規制部との間の隙間は、延在部と第2の凹部の第2の側壁との間の隙間、および装着部と第2の凹部の第2の側壁との間の間隔よりも小さい。
【0010】
このエンボステープに収納された可動接点は変形を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】
図1は実施の形態における可動接点の上面図である。
【
図2】
図2は実施の形態における可動接点の側面図である。
【
図3】
図3は
図1に示す可動接点の線3-3における断面図である。
【
図4】
図4は実施の形態における可動接点の斜視図である。
【
図5】
図5は実施の形態におけるスイッチの概念図である。
【
図6】
図6は実施の形態における他の可動接点の上面図である。
【
図10】
図10は実施の形態における他のスイッチの断面図である。
【
図13】
図13は実施の形態におけるさらに他の可動接点の上面図である。
【
図14】
図14は実施の形態における可動接点を収納するエンボステープの斜視図である。
【
図15】
図15は実施の形態におけるエンボステープの上面図である。
【
図16】
図16は実施の形態におけるエンボステープの側面図である。
【
図17】
図17は実施の形態におけるエンボステープの断面図である。
【
図18】
図18は実施の形態における他のエンボステープの断面図である。
【
図19】
図19は実施の形態における部品テープの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1は、実施の形態における可動接点11の上面図である。
図2は可動接点11の側面図である。
図3は、
図1に示す可動接点11の線3-3における断面図である。
図4は可動接点11の斜視図である。
【0013】
可動接点11は、鍔部12と、ドーム部13と、接点部15と、しぼり部16を有する導電部材91よりなる。導電部材91は金属板である。しぼり部16は連結部14を有している。ドーム部13は、鍔部12の中央に設けられている。ドーム部13は、上方に突出する上面13aと、上面13aの反対側で上方に凹む下面13bと、外縁13cとを有する。鍔部12はドーム部13の外縁13cに繋がる内縁12dを有し、ドーム部13の外縁13cすなわち内縁12dから上下方向Dudに直角にドーム部13から離れるように鍔部12の外縁12cまで延びる。ドーム部13は、鍔部12の内縁12dから上面へ膨出している。連結部14は、鍔部12の外縁12cから下方へ突出している。可動接点11の導電部材91は上面視で実質的に矩形状を有する。連結部14および接点部15は、導電部材91の矩形状の4つの角それぞれに設けられている。連結部14の上縁14dは導電部材91の矩形状の4つの角で鍔部12の外縁12cに繋がって、連結部14は上縁14dから下縁14cまで延びる。接点部15は連結部14の下縁14cに繋がる内縁15dを有し、ドーム部13から遠ざかる方向Dhに内縁15dから外縁15cまで延びている。また、接点部15は、鍔部12を導電部材91の外形端91cまで拡げた面と対向するように配置されている。なお、可動接点11の導電部材91の外形端91cは、鍔部12の4つの辺である外縁12cと、連結部14および接点部15の外辺を含む。そして、以上の構成において、しぼり部16は、連結部14と鍔部12とが接続された境界部92と、連結部14と、連結部14と接点部15とが接続された境界部93とを含むように構成されている。すなわち、連結部14と接点部15は、鍔部12からしぼり加工によって形成されている。
【0014】
次に、可動接点11を用いたスイッチ51について説明する。
図5はスイッチ51の概念図である。スイッチ51は、基体52と、固定接点53、54を有している。なお、固定接点53、54は共に基体52の上面52aに形成されている。可動接点11は、基体52の上方に搭載されている。固定接点54は接点部15と対向する位置に配置されて、接点部15と接触している。一方、固定接点53は、ドーム部13から離れるように、ドーム部13の上方に突出する頂点13pの下方向Ddに配置されている。すなわち、スイッチ51を操作していない通常の状態では、ドーム部13と固定接点53は接触していないので、スイッチ51は通常オフ状態すなわちノーマリオフとなる。
【0015】
スイッチ51をオンする場合、ドーム部13を押し下げして、ドーム部13を固定接点53へ接触させる。なお、ドーム部13を押し下げることにより、ドーム部13の凸形状が座屈反転し、ドーム部13の頂点13pが固定接点53へ接触し、固定接点53、54が可動接点11を介して導通する。そしてその際のドーム部13の反転動作により、クリック感触が生じ、スイッチ51がオン状態となる。
【0016】
以上の構成において、可動接点11は、連結部14と鍔部12との境界部92と、連結部14と、連結部14と接点部15との境界部93とをしぼり部16によって形成しているので、連結部14と鍔部12との境界部92の強度を大きくできる。したがって、ドーム部13を押した際に、ドーム部13が反転するより前にドーム部13の外縁部と基体52の上面52aが接触することを抑制できる。その結果、可動接点11は、良好なクリック感触を得ることができる。また、可動接点11は、連結部14と鍔部12との境界部92と、連結部14、ならびに連結部14と接点部15との境界部93とが、しぼり部16によって形成されているので、連結部14の高さすなわち鍔部12の外縁12cと接点部15の内縁15dとの間の距離を容易に調整できる。したがって、可動接点11の動作ストロークを容易に調整できる。さらに、連結部14の高さの精度も優れている。すなわち接点部15が可動接点11の4つの角だけに配置されてはいるものの、可動接点11を基体52の上面52aへ搭載した際に、接点部15と固定接点54との間に隙間の生じることを抑制できる。したがって、可動接点11のガタツキの発生を抑制できる。
【0017】
特許文献1に開示されている従来の可動接点では、接点部は鍔部から折曲げて成形されている。この場合、ドーム部を押す力によって、鍔部と接点部との曲げ部分に応力が集中する。したがって、ドーム部を押した際、ドーム部が反転するより前にドーム部の外縁部が基板または基台の底と接触する場合がある。その場合、所望のクリック感触を得られない。
【0018】
前述のように、実施の形態における可動接点11により、良好なクリック感触を得ることができる。
【0019】
次にスイッチ51の詳細について説明する。スイッチ51は、端子台55と、端子56と、プッシュ板57と、保護シート58をさらに有している。端子台55の中央部には凹部55aが設けられている。基体52は、端子台55の一部を構成している。具体的には基体52は凹部55aの底面55bに設けられている。すなわち基体52の上面52aは凹部55aの底面55bを構成する。固定接点53、54は、凹部55aの底面55bで露出するように形成されている。固定接点53は凹部55aの中央に配置されている。端子56は、はんだ付けする部位156を除いて端子台55にインサート成形されている。端子56は端子56a、56bを含む。端子56aは固定接点53と電気的に接続されている。一方、端子56bは固定接点54と電気的に接続されている。
【0020】
可動接点11は、接点部15を固定接点54に向ける方向で、凹部55a内に収納されている。保護シート58は、端子台55の凹部55aを覆っている。保護シート58は、凹部55aの周囲の基体52の上端部52pと溶着されている。プッシュ板57は、ドーム部13の頂点13pと保護シート58との間に設けられている。プッシュ板57は保護シート58と溶着されていることが好ましい。
【0021】
次に、可動接点11についてさらに詳細に説明する。上面視で可動接点11(導電部材91)は正方形状を有することが好ましい。さらに、ドーム部13の外縁13cは上面視で円形状を有することが好ましい。そして、ドーム部13の頂点13pを通る断面は実質的に円弧形状を有することが好ましい。すなわちドーム部13は球面形状を有することが好ましい。この構成により、ドーム部13を押し下げした際に、4箇所の接点部15に加わる力を均等にできる。可動接点11はドーム部13の頂点13pの周辺の頭頂部で下面13bから下方に突出する突起13tを有することが好ましい(
図3参照)。つまり、可動接点11を基体52へ装着した状態では、突起13tは固定接点53に向って突出している。なお、突起13tの数はたとえば4箇所であるが、この構成に限られず1箇所、あるいは3箇所、さらには5箇所以上でも良い。さらに、可動接点11は突起13tを有していなくてもよい。また、可動接点11は突起13tを有しておらず、かつドーム部13の頭頂部にドーム部13を貫通する孔が設けられていてもよい。
【0022】
しぼり部16は、上面視でドーム部13へ向って凹む方向に湾曲している。換言すれば、上面視でしぼり部16はドーム部13に向かって凹むように湾曲している。すなわち、連結部14は上面視でドーム部13に向かって凹むように湾曲している。すなわち、境界部92、93は連結部上面視でドーム部13に向かって凹むように湾曲している。この構成により、鍔部12と連結部14との境界部92の強度を大きくできる。なお、しぼり部16は上面視で円弧状を有することが好ましい。上面視において、しぼり部16の円弧形状の半径は、ドーム部13の円形状半径よりも小さいことが好ましい。この構成により、鍔部12と連結部14との境界部92の強度を大きくできるので、鍔部12と連結部14との境界部92に集中する応力を小さくできる。したがって、ドーム部13を押し下げる力が大きくても所望のクリック感触を得ることができる。さらに、ドーム部13を繰り返し押し下げされた場合でも、鍔部12と連結部14との境界部92の変形を小さくできる。したがって、ドーム部13が繰り返し押された場合でも、所望のクリック感触を得ることができる。さらに、可動接点11のストロークの減少の発生などを抑制できる。
【0023】
連結部14の下縁14cには接点部15が繋がって設けられている。そのためには、上面視で、しぼり部16の円弧形状の中心16sは、鍔部12の隣り合う辺の延長線の交点P1(
図1参照)に配置する。この構成によって、接点部15を大きくできる。さらに、接点部15の鍔部12から延びる長さも大きくできる。しぼり部16の円弧形状の中心16sは、交点P1の外側すなわち交点P1に比べてドーム部13からより遠くに配置してもよい。
【0024】
さらに、上面視でドーム部13の中心13sは、対角に位置する2つのしぼり部16の中心16sを結んだ線上に位置することが好ましい。この構成により、ドーム部13を押し下げした際に、4箇所の接点部15に加わる力を均等にできる。
【0025】
可動接点11を基体52上へ搭載した際に、接点部15は、固定接点54と平行に配置されることが好ましい。この場合、接点部15は、連結部14から水平方向へと延びるように形成されている。この構成により、可動接点11を基体52へ搭載した際、安定して接触する。
【0026】
ドーム部13を押し下げすると、接点部15は外方へと移動する。この際に接点部15は固定接点54上を摺動する。そこで、接点部15は、連結部14と接点部15との境界部93から接点部15の外縁15cに向って、固定接点54から離れる方向すなわち上方に傾斜していてもよい。この構成により、接点部15あるいは固定接点54の磨耗や削れなどが発生することを抑制できるので、スイッチ51の寿命が向上する。特に、プリント基板の導体パターンを固定接点54として利用する際、導体パターンが欠損することを抑制できる。
【0027】
スイッチ51では基体52内に可動接点11が収納されるが、この構成に限られない。可動接点11は、粘着フィルムに貼り付けて、タクティールスイッチを構成しても良い。
【0028】
(変形例)
図6は実施の形態における他の可動接点111の上面図である。
図7と
図8はそれぞれ可動接点111の側面図と斜視図である。
図9は
図6に示す可動接点111の線9-9における断面図である。
図6から
図9において、
図1から
図4に示す可動接点11と同じ部分には同じ参照番号を付す。可動接点111は、可動接点11に2つの延在部112、1120と、2つの装着部113、1130をさらに有している。2つの延在部112、1120は、導電部材91(鍔部12)の矩形状の互いに反対側の辺91sから互いに離れる方向へと突出している。延在部112、1120の先端には装着部113、1130がそれぞれ設けられている。この構成により、装着部113をリフローはんだ付けした際に、はんだの表面張力によるマンハッタン現象などを生じにくくできる。2つの延在部112、1120は、上下方向Dudに直角の長さ方向DLで導電部材91の互いに反対側の辺91sから互いに離れる方向へと突出している。上下方向Dudと長さ方向DLとに直角の幅方向DWには延在部112、1120は導電部材91から突出していない。延在部112は、ドーム部13から延びて装着部113に接続された複数の延在部分1121、1122を有する。延在部1120は、ドーム部13から延びて装着部1130に接続された複数の延在部分1123、1124を有する。延在部112の延在部分の数は3つ以上でもよく、1つであってもよい。同様に、延在部1120の延在部分の数は3つ以上でもよく、1つであってもよい。
【0029】
図10は実施の形態における他のスイッチ511の断面図である。
図11と
図12はそれぞれスイッチ511の外観図と断面図である。スイッチ511は、可動接点111と、基体512を有している。実施の形態では、基体512は配線基板である。基体512の上面に、固定接点53、54と装着導体513とが形成されている。そして、基体512の上面に可動接点111が搭載される。この状態で、装着導体513は、装着部113と対向するように配置される。そして、装着導体513と装着部113との間は、接続部材514によって接続されている。接続部材514としては、たとえばはんだなどを用いることができる。そしてこの構成により、可動接点111は、基体512へ実装して、固定することができる。可動接点111のこの固定状態で、各接点部15は対応する固定接点54に所定の圧力で接している。
【0030】
すなわち、装着導体513と装着部113との間に接続部材514が設けられるので、接点部15は装着部113より下方に位置することが好ましい。この構成により、接続部材514が装着部113によって押し潰されて、装着導体513からはみ出すことを抑制できる。したがって、接続部材514としてはんだを用いた場合に、装着導体513以外の箇所にはんだボールが発生することを抑制できる。そして、接点部15は、装着部113より下方に位置することで、可動接点111を基体512へ装着した際に、4箇所の接点部15で安定して装着できる。したがって、2つの装着部113が鍔部12の互いに反対側の2つの辺91sから延びた構成ではなく、鍔部12の1つの辺91sから延在してもよい。この場合、装着部113の数は2つの構成に限られず、1つでも良い。
【0031】
延在部112は、鍔部12と装着部113との間に設けられた折れ曲がり部112aを有することが好ましい。折れ曲がり部112aは、側面視で斜め下方に傾斜する。この構成により、押圧時の延在部112への応力集中を緩和し、延在部112へのクラック等の発生を抑制できる。また、延在部112は、鍔部12と装着部113との間で上面視でクランク形状を有することが好ましい。なお、上面視でのクランク形状の設置位置は、鍔部12と折れ曲がり部112aとの間、または折れ曲がり部112aと装着部113との間で設けることが好ましい。この構成により、装着部113から接点部15への沿面距離を増やし、はんだに含まれるフラックスの接点部15への侵入を防ぐことができる。また、フラックスが伝う時の進行方向を変えさせることができるので、絶縁体であるフラックスが接点部15などに侵入するリスクを更に下げることができる。
【0032】
図13は実施の形態におけるさらに他の可動接点111aの上面図である。
図13において、
図6に示す可動接点111と同じ部分には同じ参照番号を付す。可動接点111aでは延在部112はクランク形状ではなくS字形状に曲がっている。可動接点111aは可動接点111と同様の効果を有する。
【0033】
可動接点111(111a)では、
図6に示すように、延在部112は、鍔部12の辺91sの中点91spを通過し
てかつ辺91sに直交した中心線L111に対して対称であり、かつ装着部113は中心線L111に対して対称であることが好ましい。この構成により、可動接点111を基体512へ装着した際に傾きを発生しにくくできる。延在部112の延在部分1121、1122は中心線L111に対して互いに対称である。延在部1120の延在部分1123、1124は中心線L111に対して互いに対称である。
【0034】
さらに、可動接点111(111a)では、
図6に示すように、延在部112、1120は、ドーム部13の中心13sを通り
かつ上下方向Dudと中心線
L111とに直角の中心線L112に対して
互いに対称であり、かつ装着部1130は中心線L112に対して対称であることが好ましい。この構成により、可動接点111を基体512へ装着した際に傾きを発生しにくくできる。延在部112の延在部分1121と延在部1120の延在部分1123は中心線L112に対して互いに対称である。延在部112の延在部分1122と延在部1120の延在部分1124は中心線L112に対して互いに対称である。
【0035】
図14は実施の形態における可動接点111を収納するエンボステープ1001の斜視図である。
図15と
図16はそれぞれエンボステープ1001の上面図と側面図である。
【0036】
エンボステープ1001は、可動接点111を収納する収納凹部1002が設けられた上面2001aを有するテープ基材2001を備える。収納凹部1002は、凹部1002aと、凹部1002bと、規制部1005とを有している。凹部1002aは凹部1002bと連結されている。凹部1002a、1002bは収納凹部1002を形成している。凹部1002aは、受け部1003aと、側壁1004aとを有している。一方、凹部1002bは、底面1003bと、側壁1004bを有している。受け部1003aは、凹部1002aの底面に形成されている。
【0037】
鍔部12(導電部材91)の1つの辺91sと連結された延在部112の外側の2つの辺の間隔は、可動接点111の鍔部12の幅よりも小さい。従って、凹部1002bの幅は凹部1002aの幅よりも小さい。凹部1002aには可動接点111の鍔部12が収納される。受け部1003aは、可動接点111の鍔部12の下面を受ける。凹部1002bには、可動接点111の延在部112と装着部113が収納されている。
【0038】
延在部112は、鍔部12と装着部113との間に設けられた折れ曲がり部112aを有する。上面視で延在部112は、鍔部12と折れ曲がり部112aとの間でクランク形状あるいはS字形状に折れ曲がっている。この構成により延在部112は長寸化できる。また、可動接点111の押圧時の変形に応じてしなやかに変形し、応力の集中を分散させるために、延材部112の幅は細くしている。
【0039】
延在部112は長く、細いので、小さな力でも変形する。規制部1005は、凹部1002aの側壁1004aの一部の領域に形成されている。なお、規制部1005は可動接点111の接点部15の外周と、連結部14の外周と、鍔部12の外周の一部との位置を規制するように設けられている。すなわち、規制部1005は、可動接点111の導電部材91の4つの角に対応して、凹部1002aの4つの角に設けられている。この構成により、可動接点111の位置は、鍔部12の4つの角で規制される。なお、規制部1005は、接点部15の外周と、連結部14の外周と、鍔部12の外周の一部の位置を規制する構成に限られず、少なくとも接点部15の外周の一部の位置を規制してもよい。
【0040】
幅方向DWにおいて、接点部15の外周と規制部1005との間の隙間は、延在部112と凹部1002bの側壁1004bとの間の隙間よりも小さい。さらに、長さ方向DLにおいて、接点部15の外周と規制部1005との間の隙間は、装着部113と凹部1002bの側壁1004bとの間の間隔よりも小さい。
【0041】
以上の構成により、延在部112や装着部113が凹部1002bの側壁1004bと接触することを抑制できる。このために、延在部112や装着部113が変形することを抑制できる。したがって、スイッチ511において可動接点111と固定接点54との間の接触が損なわれることを抑制できる。
【0042】
特に規制部1005は、可動接点111のしぼり部16で位置を規制する。しぼり部16はしぼり加工によって形成されている。なお、しぼり部16は、ドーム部13(内方)へ向って凹む方向に湾曲している。したがってしぼり部16の強度は大きく、かつ精度が良い。このように強度が大きく、かつ精度の良好なしぼり部16で規制するので、可動接点111を精度良く規制してエンボステープ1001に収納できる。したがって、可動接点111は配線基板512へ精度良く実装できる。
【0043】
特許文献2に開示されている従来の可動接点は、ドーム部から外方に突出する突出部を有し、エンボステープ内での可動接点の位置規制は突出部自身を含めて行う構成である。この構成の場合には、突出部が変形する可能性があり、突出の変形の結果、可動接点と固定接点との接触の安定性が損なわれる恐れがある。
【0044】
前述のように、実施の形態では、エンボステープ1001に可動接点111(111a)を収納することにより、延在部112や装着部113が変形することを抑制できる。したがって、スイッチ511において可動接点111(111a)と固定接点54との間の接触が損なわれることを抑制できる。
【0045】
次に、エンボステープ1001についてさらに詳しく説明する。エンボステープ1001を側面から見た場合、凹部1002bの底面1003bは、
図16に示すように、受け部1003aから突出して形成されている。すなわち、凹部1002bは、凹部1002aの底面を形成する受け部1003aから凹んで形成されている。したがって、可動接点111を収納凹部1002へ収納した場合、装着部113と底面1003bとの間に隙間を形成できる。その結果、装着部113が、底面1003bへ接触することを抑制できるので、装着部113や延在部112の変形を抑制できる。
【0046】
可動接点111は、2つの装着部113、1130を有している。したがって、収納凹部1002は、2つの凹部1002bを有する。なお、装着部113、1130は鍔部12の互いに反対側の2つの辺91sから延びて形成された延在部112、1120を介してそれぞれ連結されている。従って凹部1002bは、長さ方向DLでの凹部1002aの両側に配置される。
【0047】
凹部1002bは、接点部15と対向する位置まで延在している。なお、可動接点111では、高さ方向Dudにおいて、鍔部12から接点部15までの距離は、鍔部12から装着部113までの距離よりも大きい。そして、凹部1002bの底面1003bと接点部15の装着面となる下面との間には隙間を設けておく。この構成により、さらに装着部113と底面1003bとの間に隙間を大きくできる。したがって、装着部113が、底面1003bへ接触することを抑制できるので、さらに装着部113や延在部112の変形を抑制できる。
【0048】
収納凹部1002は、凹部1002aと凹部1002bとが重なった領域を有する。側壁1004aにおいて、凹部1002aと凹部1002bとが重なった領域に規制部1005が形成される。
【0049】
なお、装着部113は、鍔部12の対向した2辺から延在した構成に限られず、鍔部12の一辺から延在する構成でも良い。あるいは、装着部113は、2つの構成に限られず、1つでも良い。これは、接点部15は装着部113より下方に突出しているので、装着部113の数や配置などによらず、4箇所の接点部15が配線基板である基体512に接触して可動接点111の姿勢を維持できる。この場合、収納凹部1002は、1個の凹部1002aと1個の凹部1002bを有する。そして、凹部1002bは、長さ方向DLにおいて、凹部1002aの片側にのみ配置される。
【0050】
図17は、封止フィルム1011を含めたエンボステープ1001の断面図である。エンボステープ1001は、封止フィルム1011を有している。エンボステープ1001は、テープ基材2001の上面2001aで構成された上面1001aを有している。収納凹部1002は、テープ基材2001の上面2001aから凹んでいる。封止フィルム1011は、基材1011aと、粘着層1011bとを有している。なお、封止フィルム1011は、基材1011aの一方の面に設けられた粘着層1011bを有している。そして、粘着層1011bによって封止フィルム1011を上面2001aへ接着することにより、収納凹部1002が封止フィルム1011によって覆われる。
【0051】
図18は、封止フィルム1011を含めた実施の形態における他のエンボステープ1501の断面図である。
図18において、
図17に示すエンボステープ1001と同じ部分には同じ参照番号を付す。
図18に示すエンボステープ1501では、封止フィルム1011に規制体1012が配置されている。規制体1012は封止フィルム1011に結合している。規制体1012は、可動接点111の上下方向Dudの変位を制限する。具体的には、規制体1012は、可動接点111の上下方向Dudのある程度の変位を許容するが、その変位の範囲、すなわちその変位の量の上限を定める。もしくは、規制体1012は、可動接点111の上下方向Dudに変位させない。規制体1012は、可動接点111のドーム部13の頂点13pと封止フィルム1011との間に配置されると望ましい。なお、規制体1012は、ドーム部13に接する配置であっても良い。
【0052】
図19は、可動接点111を収納して封止フィルム1011が貼り付けられたエンボステープ1001(1501)で構成された部品テープ3001の斜視図である。スイッチ511を製造する際に封止フィルム1011をエンボステープ1001(1501)の上面1001aすなわちテープ基材2001の上面2001aから剥がし、収納凹部1002から可動接点111が取り出される。部品テープ3001の構成であれば、延在部112や装着部113が変形していない可動接点111を取り出せる。
【0053】
なお、可動接点111のドーム部13と封止フィルム1011との間に規制体1012を配置した
図18に示すエンボステープ1501では、規制体1012が設けられていることによって、可動接点111が粘着剤と直接に接触することを防ぐことができる。したがって、搬送時の振動などにより可動接点111が粘着層1011bを擦ることを抑制できる。これにより、粘着層1011bが剥げ落ちることを抑制できるので、粘着層1011bが可動接点111へ付着することを抑制できる。その結果、可動接点111と固定接点53や固定接点54の間の接触が損なわれることを抑制できる。
【0054】
以上のように、本開示における技術の例示として、上記の実施の形態を説明した。しかしながら、本開示における技術は、上記に限定されず、適宜、変更、置換、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。また、実施の形態で説明する各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
【0055】
実施の形態において、「上面」「下面「上方」「下方」等の方向を示す用語は可動接点の各部の相対的な位置関係でのみ決まる相対的な方向を示し、鉛直方向等の絶対的な方向を示すものではない。
【符号の説明】
【0056】
11 可動接点
12 鍔部
13 ドーム部
14 連結部
15 接点部
16 しぼり部
51 スイッチ
52 基体
53 固定接点
54 固定接点
55 端子台
55a 凹部
56 端子
56a 端子
56b 端子
57 プッシュ板
58 保護シート
111 可動接点
112 延在部
112a 折れ曲がり部
113 装着部
511 スイッチ
512 基体
513 装着導体
514 接続部材
1001 エンボステープ
1002、1002a、1002b 凹部
1003a 受け部
1003b 底面
1004a、1004b 側壁
1005 規制部
1011 封止フィルム
1011a 基材
1011b 粘着層
1012 規制体