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特許7182096芳香剤のための容器のまたは芳香剤のための容器に関する改善
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-24
(45)【発行日】2022-12-02
(54)【発明の名称】芳香剤のための容器のまたは芳香剤のための容器に関する改善
(51)【国際特許分類】
   B65D 85/00 20060101AFI20221125BHJP
   B65D 83/00 20060101ALI20221125BHJP
   A61L 9/14 20060101ALI20221125BHJP
   A61L 9/01 20060101ALI20221125BHJP
   B05B 11/00 20060101ALI20221125BHJP
   B05B 7/26 20060101ALI20221125BHJP
   B65D 81/32 20060101ALI20221125BHJP
【FI】
B65D85/00 A BSQ
B65D83/00 F BRH
A61L9/14
A61L9/01 Q
B05B11/00 101D
B05B11/00 101F
B05B7/26
B65D81/32 U
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2020514350
(86)(22)【出願日】2018-05-15
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-07-16
(86)【国際出願番号】 GB2018051304
(87)【国際公開番号】W WO2018211253
(87)【国際公開日】2018-11-22
【審査請求日】2021-05-14
(31)【優先権主張番号】1707924.5
(32)【優先日】2017-05-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(73)【特許権者】
【識別番号】519408995
【氏名又は名称】ビビアナ ロンドン リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Viviana London Limited
(74)【代理人】
【識別番号】100110788
【弁理士】
【氏名又は名称】椿 豊
(72)【発明者】
【氏名】マイケル エドワーズ
【審査官】家城 雅美
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2016/0052007(US,A1)
【文献】特表平09-502385(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2010/0129557(US,A1)
【文献】米国特許第03135467(US,A)
【文献】米国特許出願公開第2012/0279990(US,A1)
【文献】特開2006-034300(JP,A)
【文献】特開2005-224504(JP,A)
【文献】特表2010-522080(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 85/00
B65D 83/00
A61L 9/14
A61L 9/01
B05B 11/00
B05B 7/26
B65D 81/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体物質を包含するための複数のチャンバーを定義する複数のサブ容器部と、前記複数のサブ容器部の下流の混合チャンバーと、オン位置とオフ位置との間で前記複数のサブ容器部から1つまたは複数の液体物質を選択するための選択機構と、前記選択機構に従って1つのサブ容器部からの単体の液体物質製品、または2つ以上の前記複数のサブ容器部からの液体物質の混合物を調合するための噴霧アクチュエーターとを含み、前記噴霧アクチュエーターは噴霧ボタンプレート部を含み、前記噴霧ボタンプレート部は下向きに押された場合に、選択機構にサブ容器部の各々の内部のある量の液体物質を前記混合チャンバー内に散乱させるためのそれぞれのアクチュエーターユニットを作動または非作動させ、前記複数のサブ容器部は前記容器ユニットから個別に取り外し可能である、容器ユニット。
【請求項2】
前記選択機構は、手動で選択可能なバルブ装置である、請求項1に記載の容器ユニット。
【請求項3】
前記手動で選択可能なバルブ装置は、押しボタンを含む、請求項2に記載の容器。
【請求項4】
前記選択機構は、自動で選択可能なバルブ装置である、請求項1に記載の容器ユニット。
【請求項5】
前記選択機構は、電子計算機に格納されたソフトウェアアプリケーションによって電子的に制御される、請求項4に記載の容器ユニット。
【請求項6】
前記選択機構は、サブ容器部の各々のための手動操作可能な複数のスイッチ装置の各々を含む、請求項1に記載の容器ユニット。
【請求項7】
それぞれのスイッチは、下方に突出した複数のフィンの組を含み、前記スイッチ装置がオンの位置にある場合に、前記複数のフィンは前記アクチュエーターユニットに作用する、請求項6に記載の容器ユニット。
【請求項8】
前記複数のサブ容器部は、異なる内部容積である、請求項1~7のいずれかに記載の容器ユニット。
【請求項9】
前記複数のサブ容器部は異なる形状である、請求項6~のいずれかに記載の容器ユニット。
【請求項10】
前記複数のサブ容器部は、第1の形状を有する第1のサブ容器部と、前記第1の形状とは異なる第2の形状を有する他のサブ容器の組とを含む、請求項に記載の容器ユニット。
【請求項11】
前記複数のサブ容器部は、異なる内部容積を有する、請求項9または10に記載の容器ユニット。
【請求項12】
それぞれのサブ容器部に取り付けられた予圧ポンプをさらに備えた、請求項6~11のいずれかに記載の容器ユニット。
【請求項13】
それぞれのスイッチは、下方に突出した複数のフィンの組を含み、前記スイッチ装置がオンの位置にある場合に、前記複数のフィンは前記アクチュエーターユニットに作用し、
前記スイッチ装置がオンの位置にある場合に、前記アクチュエーターユニットは前記予圧ポンプを作動させる働きをする、請求項12に記載の容器ユニット。
【請求項14】
サブ容器部の各々に接続され、前記液体物質のリンクとブレンドとの両方を行う働きをするマニフォルドをさらに備えた、請求項6~13のいずれかに記載の容器ユニット。
【請求項15】
前記複数のサブ容器部をまとめるフレームワークをさらに備えた、請求項1~14のいずれかに記載の容器ユニット。
【請求項16】
前記複数のサブ容器部が保持されるベース部をさらに備えた、請求項1~15のいずれかに記載の容器ユニット。
【請求項17】
前記複数のサブ容器部が保持されるベース部をさらに備え、
前記ベース部は、前記ベース部を前記フレームワークに固定するためのロック装置を含み、前記ロック装置のロックが外された場合に、前記ロック装置は、前記ベース部を取り外して、各サブ容器部にアクセスすることができるようにする、請求項15に記載の容器ユニット。
【請求項18】
前記容器の複数のサブ部は、隣接する容器のサブ部に接続するための手段を備える、請求項1~4のいずれかに記載の容器ユニット。
【請求項19】
異なる複数の容器ユニットは、男性および女性の芳香剤容器ユニットを定義し、前記男性の芳香剤容器ユニットの前記複数のサブ容器部は、前記女性の芳香剤容器ユニットのための前記容器ユニットにフィットしない、請求項1~18のいずれかに記載の容器ユニット。
【請求項20】
サブ容器部の各々のための複数の予圧ポンプのそれぞれに取り付けられた前記男性の芳香剤容器ユニットの前記複数の浸漬チューブは、サブ容器部の各々のための女性の芳香剤容器にフィットしないような配置である、請求項19に記載の容器ユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器に関し、特に、噴霧される芳香剤のための容器に関する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0002】
本発明によれば、液体物質を包含するための複数のチャンバーを定義する複数のサブ容器部と、複数のサブ容器部の下流側の混合チャンバーと、複数のサブ容器部から1つまたは複数の液体物質を選択するための選択機構と、それぞれの複数のサブ容器部のうち1つまたは複数から1つまたは複数の液体物質を調合するための噴霧アクチュエーターとを含み、複数のサブ容器部が容器ユニットから取り外し可能である容器ユニットが提供される。
【0003】
この側面により、複数のサブ容器部を交換してリサイクルすることができる。
【0004】
本発明を完全に理解できるようにするために、一例に過ぎない方法で、添付の図面についてここで参照される。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1】複数のサブ容器部を備えた芳香剤容器の上から見た模式図を示す。
図2】芳香剤容器の好ましい実施例の斜視図を示す。
図3】複数のサブ容器部を示した図2の芳香剤容器の内部の斜視図を示す。
図4】芳香剤容器の代替バージョンの斜視図を示す。
図5】芳香剤容器の噴霧機構の詳細の斜視図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0006】
図1を参照して、球状の容器ユニット2は、複数のサブ容器部4を備えており、示されているそのような4つの容器部は、複数の芳香剤液、好ましくは互いに異なる複数の芳香剤液を格納する実質的に等しい複数のチャンバーを形成している。容器ユニット2の上端には、出口ノズル6aを有する噴霧アクチュエーター6があり、アクチュエーター6は手動または電動である。
【0007】
対応する数の細径の浸漬チューブ8が、複数のサブ容器部4の中に延在しており、それらのそれぞれの下端領域は液体物質に浸されており、それらのそれぞれの上端領域は混合チャンバー10に接続されている。アクチュエーター6が操作されると、複数のサブ容器4から1つまたは複数の液体物質が、複数のサブ容器からそれぞれの浸漬チューブ8を通じて混合チャンバー10の中に出て、そこで1つ以上のサブ容器4からの複数の液体物質が出会うと、アクチュエーター6の出口ノズル6aから噴霧される混合物をそれらは形成する。
【0008】
複数のサブ容器部4と混合チャンバー10との間に動作可能に配置された選択機構12は、単一の液体芳香剤物質が出口ノズル6aを通じて噴霧されること、または複数の液体芳香剤物質の混合物が出口ノズル6aから噴霧されることを可能にしている。そのような選択機構は、手動または自動で操作可能な選択可能なバルブ装置であることができ、バルブ装置は、たとえば1つまたは複数の浸漬チューブ8の上端領域を閉じる単純な押しボタン14であり、図示したように浸漬チューブ8の各々が独自の押しボタン14を有していることができる。したがって、単一の芳香剤を噴霧できるようにするためには、4つのサブ容器4のうち3つのボタン14が押され、それぞれの浸漬チューブ8が閉じられる。同様に、より少ない複数のボタン14を使用してより少ない浸漬チューブ8が閉じられ、異なる複数のサブ容器部4からの芳香剤の混合物をもたらしてもよい。
【0009】
押しボタン14は、閉位置にある場合にさらなる押下に際して浸漬チューブが使用のために開くように、圧縮バネに対して作用してもよい。あるいは、各ボタンは、開位置と閉位置との間でスライド可能である単純なスライド機構であってもよい。
【0010】
たとえばその中に格納される異なる複数の芳香剤に応じて、異なる複数の内部容積の複数のサブ容器4があってもよい。
【0011】
複数のサブ容器4は、交換およびリサイクル可能であるように、容器ユニット2全体から取り外し可能である。このようにして、同じ芳香剤を補充したり、複数の芳香剤の新しい組合せを配置したりすることができる。この非常に有利な配置により、複数の芳香剤の異なる複数の組合せの選択および実験が可能となり、お気に入りの複数の芳香剤および複数の芳香剤の組合せの置き換えが可能となる。容器ユニット2は、複数のサブ容器部4を十分にまとめることのできるある形状のフレームワーク(図示しない)を含んでいてもよいし、個別の容器の複数のサブ部4が、隣接するサブ部4と接続する手段を備えていてもよい。
【0012】
1つまたは複数の芳香剤の出力ミストを形成する機構の1つの形式は、好ましくは噴霧アクチュエーター6によるものであり、この噴霧アクチュエーター6は、流体好ましくは空気の流れを起こし、たとえば細い管の形状の導管に沿って移動させ、浸漬チューブ8の上端領域またはそれぞれの浸漬チューブ8の上端領域にある小さい開口を横切って移動させ、そこで浸漬チューブ8の上端またはそれぞれの浸漬チューブ8の上端の曲がった経路をたどるようにされる。この曲がった経路は、浸漬チューブ8の上端またはそれぞれの浸漬チューブ8の上端における曲がりの内側により低い圧力を作り出す。浸漬チューブ8の上端またはそれぞれの浸漬チューブ8の上端の低減された圧力と、サブ容器4の内部またはそれぞれのサブ容器4の内部のより高い雰囲気の圧力との違いによって、浸漬チューブ8またはそれぞれの浸漬チューブ8に液体が押し上げられ、空気の流れの中に押し出され、そこで小さな液滴に分割され空気の流れで運び去られる。したがって、たとえば、容器2が図示のように4つのサブ容器4を備え、上端が開口である浸漬チューブ8をそれぞれのサブ容器4が持つ場合、噴霧アクチュエーター6の作動時に(手動または自動のいずれも)、4つ全ての開口を横切って流れる空気の流れを起こすことができ、4つのサブ容器4の各々の中の複数の芳香剤の混合物を生じさせる。有利には、サブ容器4の各々の中の複数の芳香剤の任意の必要な組合せを選択できるようにするために、選択機構は、個々の浸漬チューブ8の開閉を可能にする。これにより、4つのサブ容器4の場合、ユーザーは15種類の芳香剤のバリエーションを混合することができる。複数のサブ部4は取り外し可能であり、芳使用頻度の高い好ましい芳香剤のために交換することができる。
【0013】
図2を参照して、好ましい実施例の容器ユニット2は、複数のサブ容器部4(3つのサブ容器4のうち2つが図示されている)が保持されるベース部16を備えている。複数のサブ容器部4はまた、蓋またはヘッド部18によって保持されており、その上部には噴霧アクチュエーター6が配置されており、前側端部には噴霧ノズル6aが配置されている。蓋部はまた、選択機構12を含んでおり、選択機構12は、単にオン位置またはオフ位置を選択するための、サブ容器部4の各々のためのスイッチ装置の形を取っている。
【0014】
図3は、図2の容器ユニット2のベース部16を示しており、ベース部分16は、ベース16の中に凹んだそれぞれの収容キャビティ17に位置する3つのサブ容器部4を保持している。次のように2つの異なるサイズのサブ容器部4が示されている。それらは、第1の形状である前方の第1のサブ容器部4aであって、示されているものは実質的に円形の円筒断面である第1のサブ容器部4aと、第2の形状である1組の後方の第2のサブ容器部4bであって、示されているものは前方のサブ容器部4aとは異なる断面のものである第2のサブ容器部4bとである。任意の適切な形状を選択できる。あるいは、3つのサブ容器部4の全てを同じ形状およびサイズにすることもできる。異なる形状のボトルを持つ図3に示す実施例に関して、第1および第2のサブ容器部4は、それぞれの芳香剤の異なる容積容量を有することができ、その結果、たとえばより濃縮されより強力な芳香剤を、より小さなサブ容器部4aの中に包含することができる。
【0015】
図4を参照して、3つのサブ容器部4の全てが同じ形状およびサイズであり、ベース部16の複数の収容キャビティ17によって保持された容器ユニット2の内部部品が示されている。複数のサブ容器部の上に位置するのは、蓋部18の内部部品であり、噴霧アクチュエーター6と、選択機構12とを含んでいるように見え、選択機構12は、サブ容器部4の各々のためのそれぞれのスイッチ装置14aを含んでおり、それぞれのスイッチ装置14aは、それぞれのサブ容器部4の内部の芳香剤が選択される位置である「オン」位置と、「オフ」位置とに移動可能であるように見える。容器ユニット2のフレームワーク15もまた、サブ容器部を所定の位置に保持することを助ける。
【0016】
図5は、蓋部18の内部に配置された容器ユニット2の噴霧機構を詳細に示している。噴霧アクチュエーター6は、完成した容器ユニット2において最上部の円形ボタンのみが見える噴霧ボタンプレート部の形であり、下向きに押された場合に、選択機構12にそれぞれのアクチュエーターユニット20を作動または非作動させる。選択機構は、複数のスイッチ装置14aを備えており、複数のスイッチ装置14aの各々は、それらの下側に下方に延在した複数のフィン22の組を有しており、複数のフィン22は、それぞれのアクチュエートユニット20の幅よりもわずかに大きい距離で互いに離間しており、その結果、スイッチ装置14aが「オフ」位置にあり噴霧アクチュエーター6が押下された場合に、複数のフィン22の組がアクチュエーターユニット20の両側を通過し、したがって、芳香剤を作動させてそれぞれのサブ容器部4から出す。しかし、スイッチ装置14aが「オン」位置に配置された場合、スイッチ装置14aは、例えば約90度だけ軸を中心に回転し、これにより、複数のフィン22の組も同じ量だけ回転し、その結果、噴霧アクチュエーター6が押されると、複数のフィン22の下端がアクチュエーターユニット20を下向きに押す。これにより選択されたアクチュエーターユニット20が下方へ動き、予圧ポンプ26の動作を引き起こすことによりサブ容器部4の内部のある量の芳香剤をチャンバー24内に散乱させる。
【0017】
一対のフィン22の操作は、装置の堅牢な寿命のためのカムに基づいており、サブ容器部4が除去および交換される際の再利用を可能にする。
【0018】
予圧ポンプ26の各々は、非常に低い起動圧力を可能にしており、起動時に必要な指の圧力を低減し、ボタン6がどれだけ速くまたは遅く押されるかに関わらず、投与および混合を維持し、一定の用量サイズを生成する。複数の予圧ポンプ26は、サブ容器部4(または4aおよび4b)に固定されており、蓋部18の中に挿入された場合にそれぞれのチャンバー24と結合する。
【0019】
本発明の噴霧機構は、芳香剤の混合物を一貫して計量するので、3つのサブ容器部4の7つの組合せの間で切り替える場合に、混合比率は実質的に一定であり、その結果、例として2つのフレグランスを選択した場合、混合物は常に実質的に同じ香りがする。一貫性は、2つの芳香剤の混合で測定量を引き出す予圧ポンプ26によって達成され、比率は実質的に50:50であり、3つ全てが混合される場合、比率はそれぞれの芳香剤の約3分の1であり、それぞれの芳香剤は、複数のフレキシブルチューブ30によってそれぞれの予圧ポンプ26に結合されたマニフォルド28の中に送り込まれ、噴霧ノズル6aを通じて噴霧される直前に混合チャンバー10内で混合される。このようにして、マニフォルド28は、芳香剤の結合と混合の両方の役割りを果たす。このような用量の一貫性は、マニフォルド28と予圧ポンプ26との組合せによって達成される。
【0020】
あるいは、たとえば10%の第1の芳香剤、50%の第2の芳香剤、および40%の第3の芳香剤のように、不均等な混合が達成されるような方法で、用量が手動または電子的に計量されてもよい。そのような混合を提供する1つの有利な方法は、スマートフォンまたはタブレットコンピュータなどの電子コンピュータデバイスのメモリに格納されたソフトウェアアプリケーションを用いて電子的に制御されたスイッチング機構に関するものであり、それによって、スイッチング機構は、ソレノイド作動ポンプなどの1つまたは複数の計量ポンプを含んでいてもよい。このようにして、ユーザーは容器ユニット2に存在する複数の特定の芳香剤を入力することができ、ソフトウェアアプリケーションに必要な混合物をプログラミングすることで正確な混合物を制御することができ、その後、無線または有線接続を介して選択機構と通信することができる。次に、その特定のプログラムされた混合物を容器ユニット2から噴霧することができる。ソフトウェアアプリケーションは、たとえば一年の季節や時期に応じて提案された混合物を提供してもよい。
【0021】
サブ容器部4の各々は、容器ユニット2から取り外し可能であり、それ自体、交換サブ容器部を置き換えることで補充可能である。これは、たとえば、1つのタイプの混合をユーザーが好むことで、あるサブ容器部4が他のサブ容器部4よりも速く無くなることになる場合に、非常に有利である。ユーザーが複数のサブ容器部を交換できなかった場合、必要以上に多くの廃棄物が発生する可能性がある。そのため、容器ユニット2は「再利用可能」である。
【0022】
ベース部16は、有利には、ベース部16をフレームワーク15に固定するためのロック装置を含み、手またはキーデバイスでロック装置のロックが外された場合に、ロック装置は、ベース部を取り外して、各サブ容器部4または4aおよび4bにアクセスして交換することができるようにする。
【0023】
さらなる有利な特徴は、男性および女性に対し別々の容器ユニット2を提供することで生じる。その結果、複数の男性の芳香剤補充サブ容器部4は、複数の女性の芳香剤用の容器ユニット2にフィットせず、その逆も同様である。したがって、安定性の観点から、潜在的に有害なテストされていない混合物を作成することはできない。そのため、男性専用ボトルタイプと女性専用ボトルタイプとがあり、さらにそれらは、複数の予圧ポンプ26に取り付けられた男性の芳香剤浸漬チューブが女性のボトルにフィットしないように設計されており、その逆も同様である。
図1
図2
図3
図4
図5