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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-24
(45)【発行日】2022-12-02
(54)【発明の名称】熱機器、及び、熱機器システム
(51)【国際特許分類】
   F24C 3/08 20060101AFI20221125BHJP
   G06F 1/26 20060101ALI20221125BHJP
【FI】
F24C3/08 V
G06F1/26
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2019025936
(22)【出願日】2019-02-15
(65)【公開番号】P2020133967
(43)【公開日】2020-08-31
【審査請求日】2021-10-21
(73)【特許権者】
【識別番号】000115854
【氏名又は名称】リンナイ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】弁理士法人 快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 圭
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 雅也
(72)【発明者】
【氏名】広田 和也
【審査官】土屋 正志
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-152886(JP,A)
【文献】特開平10-049264(JP,A)
【文献】特開2016-217677(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24C 3/08
G06F 1/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
熱機器であって、
電源部に接続されており、前記熱機器の動作を制御するメイン制御部と、
前記電源部に接続されており、複数の外部機器と通信を実行可能な通信モジュールと、
前記メイン制御部と前記電源部との間に配置され、前記電源部から前記メイン制御部に電力が供給される供給状態と、前記電源部から前記メイン制御部への電力の供給が停止される遮断状態と、の間で切り替え可能な切替部と、
を備え、
前記通信モジュールには、前記電源部から電力が常時供給され、
前記通信モジュールは、
前記切替部が前記供給状態にある場合において、所定周期毎に、前記熱機器に関する熱機器情報を複数の外部機器に送信し、
前記切替部が前記遮断状態にある場合において、前記所定周期毎に、前記熱機器情報を前記複数の外部機器のうちの一部の特定外部機器に送信する、熱機器。
【請求項2】
前記熱機器は、さらに、前記メイン制御部に供給される電圧値を測定する第1電圧測定部を備え、
前記熱機器情報は、前記第1電圧測定部によって測定される前記メイン制御部に供給される電圧値に関係する第1電圧関係情報を含む、請求項に記載の熱機器。
【請求項3】
前記熱機器は、さらに、電池を有する前記電源部を備える、請求項1又は2に記載の熱機器。
【請求項4】
前記熱機器は、さらに、前記電池の電圧値を測定する第2電圧測定部を備え、
前記熱機器情報は、前記第2電圧測定部によって測定される前記電池の電圧値に関係する第2電圧関係情報を含む、請求項に記載の熱機器。
【請求項5】
熱機器と、複数の外部機器と、を備える熱機器システムであって、
前記熱機器は、
電源部に接続されており、前記熱機器の動作を制御するメイン制御部と、
前記電源部に接続されており、前記複数の外部機器と通信を実行可能な通信モジュールと、
前記メイン制御部と前記電源部との間に配置され、前記電源部から前記メイン制御部に電力が供給される供給状態と、前記電源部から前記メイン制御部への電力の供給が停止される遮断状態と、の間で切り替え可能な切替部と、を備え、
前記通信モジュールには、前記電源部から電力が常時供給され、
前記通信モジュールは、
前記切替部が前記供給状態にある場合において、所定周期毎に、前記熱機器に関する熱機器情報を前記複数の外部機器に送信し、
前記切替部が前記遮断状態にある場合において、前記所定周期毎に、前記熱機器情報を前記複数の外部機器のうちの一部の特定外部機器に送信する、熱機器システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書で開示する技術は、熱機器に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、電源部に接続されており、熱機器の動作を制御するメイン制御部と、電源部に接続されている通信モジュールと、電源部とメイン制御部の間、及び、電源部と通信モジュールの間に配置される切替部と、を備える熱機器が開示されている。切替部は、電源部からメイン制御部及び通信モジュールに電力が供給される供給状態と、電源部からメイン制御部及び通信モジュールへの電力の供給が停止される遮断状態と、の間で切り替え可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2018-40515号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の熱機器の場合、電源部からメイン制御部への電力の供給を停止させるために、切替部を供給状態から遮断状態に切り替えると、通信モジュールへの電力の供給も停止される。従って、熱機器は、切替部が遮断状態にある場合、通信モジュールを利用した外部機器との通信を実行することができない。このような熱機器において、外部機器との通信を実行可能な状態を維持し続けることが望まれている。特許文献1の熱機器の場合、外部機器との通信を実行可能な状態を維持するためには、切替部を供給状態に維持し続ける必要がある。この場合、電源部からメイン制御部及び通信モジュールに電力が常時供給されるため、消費電力が大きくなってしまう。
【0005】
本明細書では、通信モジュールを利用した外部機器との通信を実行可能な状態を維持しつつ、消費電力を抑制できる技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書によって開示される熱機器は、電源部に接続されており、前記熱機器の動作を制御するメイン制御部と、前記電源部に接続されており、複数の外部機器と通信を実行可能な通信モジュールと、前記メイン制御部と前記電源部との間に配置され、前記電源部から前記メイン制御部に電力が供給される供給状態と、前記電源部から前記メイン制御部への電力の供給が停止される遮断状態と、の間で切り替え可能な切替部と、を備え、前記通信モジュールには、前記電源部から電力が常時供給され、前記通信モジュールは、前記切替部が前記供給状態にある場合において、所定周期毎に、前記熱機器に関する熱機器情報を前記複数の外部機器に送信し、前記切替部が前記遮断状態にある場合において、前記所定周期毎に、前記熱機器情報を前記複数の外部機器のうちの一部の特定外部機器に送信する。
【0007】
上記の構成によると、切替部が供給状態及び遮断状態のいずれの状態であっても、電源部から通信モジュールに電力が供給される。即ち、通信モジュールは、電源部からメイン制御部への電力の供給が停止されている状態であっても、複数の外部機器との通信を実行可能な状態に維持される。従って、熱機器は、電源部からメイン制御部への電力の供給が停止されている状態であっても、通信モジュールを利用して、複数の外部機器との通信を実行することができる。また、通信モジュールが動作する際の消費電力は比較的に小さい。従って、通信モジュールを利用した複数の外部機器との通信を実行可能な状態を維持しつつ、熱機器の消費電力を抑制することができる。
また、通信モジュールは、切替部の状態に関わらず、熱機器情報を外部機器に送信することができる。従って、熱機器のユーザは、切替部が遮断状態であっても、外部機器に送信される熱機器情報を確認することで、熱機器の状態を知ることができる。
また、通信モジュールは、切替部が遮断状態にある場合において、熱機器情報を複数の外部機器のうちの一部の特定外部機器に送信する。従って、切替部が遮断状態にある場合において、複数の外部機器の全てに熱機器情報が送信される構成と比較して、熱機器の消費電力を抑制することができる。
【0008】
上記の熱機器は、さらに、メイン制御部に供給される電圧値を測定する第1電圧測定部を備え、熱機器情報は、第1電圧測定部によって測定されるメイン制御部に供給される電圧値に関係する第1電圧関係情報を含んでもよい。
【0009】
上記の構成によると、熱機器のユーザは、外部機器に送信される第1電圧関係情報を確認することで、メイン制御部への電力の供給が停止されている状態なのか否かを知ることができる。
【0010】
上記の熱機器は、さらに、電池を有する電源部を備えてもよい。
【0011】
上記の構成では、電池からメイン制御部及び通信モジュールに供給される電力が足りなくなる場合に、電池を交換する必要がある。電池を交換する頻度が高いと、ユーザにとって煩わしい。上述のように、通信モジュールが動作する際の消費電力は比較的に小さい。このため、切替部が遮断状態における電池の消費が抑制される。このため、電池の交換頻度を低減することができ、ユーザの利便性を高めることができる。
【0012】
上記の熱機器は、さらに、電池の電圧値を測定する第2電圧測定部を備え、熱機器情報は、第2電圧測定部によって測定される電池の電圧値に関係する第2電圧関係情報を含んでもよい。
【0013】
上記の構成によると、熱機器のユーザは、外部機器に送信される第2電圧関係情報を確認することで、熱機器に装着されている電池を交換すべきか否かを判断することができる。従って、熱機器のユーザは、電池からメイン制御部及び通信モジュールに供給される電力が不足する前に、電池を交換することができる。この結果、電池からメイン制御部及び通信モジュールに供給される電力が不足しているために、熱機器が動作しない状況が発生することを抑制することができる。
【0014】
本明細書によって開示される熱機器システムは、熱機器と、複数の外部機器と、を備える。前記熱機器は、電源部に接続されており、前記熱機器の動作を制御するメイン制御部と、前記電源部に接続されており、前記複数の外部機器と通信を実行可能な通信モジュールと、前記メイン制御部と前記電源部との間に配置され、前記電源部から前記メイン制御部に電力が供給される供給状態と、前記電源部から前記メイン制御部への電力の供給が停止される遮断状態と、の間で切り替え可能な切替部と、を備え、前記通信モジュールには、前記電源部から電力が常時供給され、前記通信モジュールは、前記切替部が前記供給状態にある場合において、所定周期毎に、前記熱機器に関する熱機器情報を前記複数の外部機器に送信し、前記切替部が前記遮断状態にある場合において、前記所定周期毎に、前記熱機器情報を前記複数の外部機器のうちの一部の特定外部機器に送信する。
【0015】
上記の構成によると、切替部が供給状態及び遮断状態のいずれの状態であっても、電源部から通信モジュールに電力が供給される。即ち、通信モジュールは、電源部からメイン制御部への電力の供給が停止されている状態であっても、複数の外部機器との通信を実行可能な状態に維持される。従って、熱機器は、電源部からメイン制御部への電力の供給が停止されている状態であっても、通信モジュールを利用して、複数の外部機器との通信を実行することができる。また、通信モジュールが動作する際の消費電力は比較的に小さい。従って、通信モジュールを利用した複数の外部機器との通信を実行可能な状態を維持しつつ、熱機器の消費電力を抑制することができる。
また、通信モジュールは、切替部の状態に関わらず、熱機器情報を外部機器に送信することができる。従って、熱機器のユーザは、切替部が遮断状態であっても、外部機器に送信される熱機器情報を確認することで、熱機器の状態を知ることができる。
また、通信モジュールは、切替部が遮断状態にある場合において、熱機器情報を複数の外部機器のうちの一部の特定外部機器に送信する。従って、切替部が遮断状態にある場合において、複数の外部機器の全てに熱機器情報が送信される構成と比較して、熱機器の消費電力を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本実施例に係る加熱調理システムの構成を示す図である。
図2】本実施例に係る加熱調理器の回路構成の概略を示す図である。
図3】本実施例の調理器情報送信処理のフローチャートである。
図4】本実施例のサーバ処理のフローチャートである。
図5】本実施例において、携帯端末に表示される各画面の一例である。
図6】本実施例において、加熱調理器から調理器情報が送信されるシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
(加熱調理システム2の構成;図1
図1に示すように加熱調理システム2は、加熱調理器10と、警報器90と、携帯端末100と、管理サーバ200と、中継機6と、を備える。加熱調理器10、警報器90、及び、中継機6は、同じ家屋に設置されている。なお、図1では、Bluetooth(登録商標)方式に従ったBluetooth(以下では、「BT」と記載する。)通信を実行するためのBT接続を一点鎖線で示し、Wi-Fi方式に従ったWi-Fi通信を実行するためのWi-Fi接続を2点鎖線で示している。
【0020】
加熱調理器10と警報器90は、BT通信を介して、互いに通信可能である。また、加熱調理器10と中継機6は、BT通信を介して、互いに通信可能である。また、加熱調理器10と携帯端末100は、BT通信を介して、互いに通信可能である。携帯端末100及び中継機6は、それぞれ、Wi-Fi方式に従ったWi-Fi通信を実行して、インターネット4に接続可能である。管理サーバ200は、インターネット4に接続されている。加熱調理器10は、中継機6を介して、インターネット4にアクセス可能である。
【0021】
(加熱調理器10の構成;図1図2
図1図2を参照して、加熱調理器10の構成について説明する。図2に、加熱調理器10の回路構成の概略が示されている。図1に示すように、加熱調理器10は、コンロバーナ12と、グリルバーナ14と、電源スイッチ16と、メイン制御基板20と、BTモジュール30と、電池装着部50と、を備える。電池装着部50には、電池52が装着される。電池52は、例えば乾電池や充電池であって、加熱調理器10の各電子部品に電力を供給する。
【0022】
コンロバーナ12は、加熱対象(例えば、調理容器)を加熱するためのバーナである。コンロバーナ12には、ガス供給路(図示省略)が接続されている。ガス供給路には、コンロバーナ12へのガスの供給量を調整するためのコンロ調整弁(図示省略)が設けられている。コンロバーナ12は、コンロバーナ12にガスが供給されている状態でイグナイタ(図示省略)を動作させることで、点火する。本実施例では、加熱調理器10は3個のコンロバーナ12を有する。グリルバーナ14は、グリル庫(図示省略)内に収容される食材を加熱するためのバーナである。電源スイッチ16は、加熱調理器10の電源ONと電源OFFを切り替えるためのスイッチである。
【0023】
メイン制御基板20は、メイン制御回路22と、電源遮断回路26と、通信回路28と、を備える。メイン制御回路22は、CPU24、メモリ(図示省略)を備える。メイン制御回路22は、CPU24がメモリに記憶された情報に基づいて処理を実行することで、加熱調理器10の各構成要素の動作を制御する。
【0024】
図2に示すように、電源遮断回路26は、電池52からメイン制御回路22に電力が供給されている状態(以下では、「供給状態」と呼ぶ)と、電池52からメイン制御回路22への電力の供給が停止されている状態(以下では、「遮断状態」と呼ぶ)と、を切り替えるためのスイッチング回路である。電源遮断回路26は、メイン制御回路22と電池52との間に設けられている。電源遮断回路26は、電源スイッチ16に連動して動作する。即ち、電源スイッチ16が操作される毎に、電源遮断回路26の状態が切り替えられる。通信回路28は、BTモジュール30(詳細にはBT制御回路32)との通信を実行するための回路である。
【0025】
図1に示すように、BTモジュール30は、BT制御回路32と、メイン電圧測定回路36と、電池電圧測定回路38と、通信回路40と、BT通信回路42と、を備える。なお、図2では、BT通信回路42の記載を省略している。
【0026】
図2に示すように、BTモジュール30は、メイン制御基板20に並列に設けられている。このため、電源遮断回路26が遮断状態であっても、電池52からBTモジュール30に電力が供給される。即ち、BTモジュール30には、電池52から電力が常時供給される。このため、本実施例において、加熱調理器10の電源がONとは、メイン制御基板20及びBTモジュール30に電力が供給されている状態を意味する。加熱調理器10の電源がOFFとは、メイン制御基板20への電力の供給が停止されており、かつ、BTモジュール30に電力が供給されている状態を意味する。
【0027】
BT制御回路32は、CPU34、メモリ(図示省略)を備える。BT制御回路32は、CPU34がメモリに記憶された情報に基づいて処理を実行することで、BTモジュール30の各構成要素の動作を制御する。
【0028】
メイン電圧測定回路36は、メイン制御基板20(詳細にはメイン制御回路22)に供給される電圧値であるメイン電圧MVを測定するための回路である。電池電圧測定回路38は、電池52の電圧値である電池電圧BVを測定するための回路である。通信回路40は、メイン制御基板20(詳細にはメイン制御回路22)との通信を実行するための回路である。
【0029】
図1のBT通信回路42は、外部機器とのBT通信を実行するための無線通信回路である。
【0030】
(警報器90の構成;図1
警報器90は、室内の一酸化炭素(CO)濃度に異常がある場合に、その異常を周囲に知らせる機器である。警報器90は、ブザー、スピーカー、ランプ等の報知手段92を備える。
【0031】
(携帯端末100の構成;図1
携帯端末100は、携帯電話、スマートフォン等の可搬型の端末装置である。携帯端末100は、表示部102と、操作部104と、BT通信回路106と、Wi-Fi通信回路108と、端末制御回路110と、を備える。表示部102は、様々な情報を表示するためのディスプレイである。表示部102は、いわゆるタッチパネル(即ち操作部104)として機能してもよい。操作部104は、複数のキーを備える。使用者は、操作部104を操作することによって、様々な指示を携帯端末100に入力することができる。BT通信回路106は、外部機器とのBT通信を実行するための無線通信回路である。携帯端末100は、BT通信回路106を介して、加熱調理器10とBT通信を実行可能である。Wi-Fi通信回路108は、外部機器とのWi-Fi通信を実行するための無線通信回路である。携帯端末100は、Wi-Fi通信回路108を介して、インターネット4にアクセス可能である。端末制御回路110は、CPU112と、メモリ114と、を備える。メモリ114は、揮発性メモリ、不揮発性メモリ等によって構成される。端末制御回路110は、CPU112がメモリ114に記憶された情報に基づいて処理を実行することで、携帯端末100の各構成要素の動作を制御する。メモリ114には、調理器アプリ116が記憶されている。調理器アプリ116は、加熱調理器10のベンダによって提供されるプログラムであり、加熱調理器10に自動調理を実行させるためのプログラムである。また、調理器アプリ116は、加熱調理器10の動作状態を確認するためのプログラムでもある。
【0032】
(管理サーバ200の構成;図1
管理サーバ200は、加熱調理器10のベンダによって提供されるサーバである。管理サーバ200は、後述する図4のサーバ処理において、加熱調理器10の動作状態に関する情報(後述する状態情報、「電源OFF」等)、電池電圧BV等を含む調理器情報を定期的に加熱調理器10から受信し、当該情報を蓄積する。また、管理サーバ200は、携帯端末100から要求信号を受信することに応じて、調理器情報を携帯端末100に送信する。
【0033】
(調理器情報送信処理;図3
図3を参照して、加熱調理器10のBTモジュール30のBT制御回路32によって実行される調理器情報送信処理について説明する。BT制御回路32は、加熱調理器10の電池装着部50に電池52がセットされる場合、即ち電池52からBTモジュール30への電力の供給が開始される場合に、図3の処理を開始する。なお、以下の処理では、加熱調理器10と中継機6との間、及び、加熱調理器10と警報器90との間に、BT接続が確立されている状況を想定して説明する。
【0034】
ステップS10において、BT制御回路32は、加熱調理器10の電源がOFFからONに切り替えられてからの経過時間が第1所定時間(例えば10秒)を経過することを監視する。BT制御回路32は、加熱調理器10の電源がOFFからONに切り替えられてからの経過時間が第1所定時間を経過する場合に、ステップS10でYESと判断し、処理はステップS20に進む。
【0035】
ステップS20において、BT制御回路32は、メイン制御基板20に電力が供給されているのか否かを判断する。具体的には、BT制御回路32は、メイン電圧測定回路36によって測定されるメイン電圧MVが第1所定電圧(例えば2.5V)以上であるのか否かを判断する。BT制御回路32は、メイン電圧MVが第1所定電圧以上である場合に、ステップS20でYESと判断し、処理はステップS22に進む。一方、BT制御回路32は、メイン電圧MVが第1所定電圧未満である場合に、ステップS20でNOと判断し、処理はステップS30に進む。
【0036】
ステップS22において、BT制御回路32は、メイン制御回路22から加熱調理器10の状態情報を取得する。具体的には、BT制御回路32は、通信回路28、40を介して、状態情報要求をメイン制御回路22に供給する。メイン制御回路22は、状態情報要求を取得すると、コンロバーナ12及びグリルバーナ14の動作状態を特定する。そして、メイン制御回路22は、通信回路40を介して、特定した動作状態を含む状態情報をBT制御回路32に供給する。例えば、状態情報は、3個のコンロバーナ12のうち少なくとも1個のコンロバーナ12が動作中である場合、「コンロON」を含む。また、状態情報は、グリルバーナ14が動作中である場合、「グリルON」を含む。また、状態情報は、コンロバーナ12及びグリルバーナ14の動作が停止している場合、「電源ON」を含む。
【0037】
ステップS24において、BT制御回路32は、メイン制御回路22から取得された状態情報を含む調理器情報を中継機6及び警報器90に送信する。なお、BT制御回路32は、携帯端末100とのBT接続が確立されている場合、携帯端末100にも調理器情報を送信する。ステップS24が終了すると、処理はステップS10に戻る。なお、BT制御回路32は、ステップS24を経た後のステップS10では、調理器情報を送信してからの経過時間が第1所定時間を経過することを監視する。
【0038】
一方、BT制御回路32は、メイン電圧MVが第1所定電圧未満である場合に、ステップS20でNOと判断し、ステップS30において、調理器情報を中継機6に送信する。ステップS30における調理器情報は、加熱調理器10の電源がOFFであることを示す「電源OFF」、及び、電池電圧測定回路38によって測定される電池電圧BVを含む。なお、中継機6は、加熱調理器10から調理器情報を受信すると、インターネット4を介して、当該調理器情報を管理サーバ200に送信する。このように、BT制御回路32は、メイン電圧MVが第1所定電圧未満である場合(ステップS20でNO)に、警報器90及び携帯端末100に調理器情報を送信しない。ステップS30が終了すると、処理はステップS10に戻る。なお、BT制御回路32は、ステップS30を経た後のステップS10では、調理器情報を送信してからの経過時間が第1所定時間を経過することを監視する。
【0039】
(サーバ処理;図4
続いて、図4を参照して、管理サーバ200によって実行される処理について説明する。ステップS110において、管理サーバ200は、加熱調理器10から調理器情報を受信することを監視する。管理サーバ200は、加熱調理器10から調理器情報を受信する場合に、ステップS110でYESと判断して、処理はステップS112に進む。ステップS112において、管理サーバ200は、ステップS110で受信した調理器情報を管理サーバ200のメモリ(図示省略)に記憶させる。ステップS112が終了すると、処理はステップS110に戻る。
【0040】
また、管理サーバ200は、ステップS110の監視と同時的に、ステップS120において、要求信号を携帯端末100から受信することを監視する。要求信号は、管理サーバ200のメモリに記憶されている調理器情報の送信を要求する信号である。例えば、加熱調理器10のユーザは、外出先などにおいて、加熱調理器10の動作状態を知りたい場合に、携帯端末100内の調理器アプリ116を起動させる。そして、ユーザによって、加熱調理器10の動作状態を確認するための操作が携帯端末100の操作部104に実行されると、携帯端末100から管理サーバ200に要求信号が送信される。管理サーバ200は、携帯端末100から要求信号を受信する場合に、ステップS120でYESと判断し、処理はステップS122に進む。
【0041】
ステップS122において、管理サーバ200は、中継機6とのインターネット4を介した接続が現在確立されているのか否かを判断する。本実施例では、管理サーバ200は、中継機6とのインターネット4を介した接続が確立されていることを確認するための確認信号を、中継機6に送信する。中継機6は、管理サーバ200から確認信号を受信すると、確認信号に対する応答信号を管理サーバ200に送信する。管理サーバ200は、中継機6から応答信号を受信する場合に、ステップS122でYESと判断し、処理はステップS124に進む。一方、管理サーバ200は、中継機6から応答信号を受信しない場合に、ステップS122でNOと判断し、処理はS132に進む。なお、変形例では、管理サーバ200は、確認信号を定期的に中継機6に送信するように構成されていてもよい。
【0042】
ステップS124において、管理サーバ200は、中継機6と加熱調理器10との間のBT接続が現在確立されているのか否かを判断する。本実施例では、管理サーバ200は、最新の調理器情報を受信してからの経過時間が第2所定時間以上であるのか否かに基づいて、中継機6と加熱調理器10との間のBT接続が現在確立されているのか否かを判断する。第2所定時間は、第1所定時間よりも長い時間であればよい。管理サーバ200は、最新の調理器情報を受信してからの経過時間が第2所定時間未満である場合に、ステップS124でYESと判断し、処理はステップS130に進む。一方、管理サーバ200は、最新の調理器情報を受信してからの経過時間が第2所定時間以上である場合に、ステップS124でNOと判断し、処理はステップS132に進む。なお、変形例では、管理サーバ200は、中継機6から、中継機6と加熱調理器10との間のBT接続が確立されているのか否を示す情報を受信してもよい。
【0043】
ステップS130において、管理サーバ200は、管理サーバ200のメモリ内の調理器情報を携帯端末100に送信する。携帯端末100は、管理サーバ200から調理器情報を受信すると、調理器情報内の情報に対応する画面を表示部102に表示させる。調理器情報が「電源OFF」及び電池電圧BVを含む場合、電源OFF画面D1(図5(a)参照)が表示部102に表示される。電源OFF画面D1には、加熱調理器10の電源がOFFされていることを示すメッセージ及び電池電圧BVが表示部102に表示される。また、調理器情報が「電源ON」を含む場合、停止中画面D2(図5(b)参照)が表示される。停止中画面D2には、コンロバーナ12及びグリルバーナ14の動作が停止中であることを示すメッセージが表示される。また、調理器情報が「コンロバーナON」、又は、「グリルON」を含む場合、燃焼中画面D3(図5(c)参照)が表示部102に表示される。燃焼中画面D3には、コンロバーナ12又はグリルバーナ14が動作中であることを示すメッセージが表示される。このように、加熱調理器10のユーザは、加熱調理器10の現在の動作状態を知ることができる。ステップS130が終了すると、処理はステップS110に戻る。
【0044】
また、ステップS132において、管理サーバ200は、通信異常情報を携帯端末100に送信する。携帯端末100は、管理サーバ200から通信異常情報を受信すると、通信異常画面D4(図5(d)参照)を表示部102に表示させる。通信異常画面D4には、通信異常を示すメッセージが表示される。ステップS132が終了すると、処理はステップS110に戻る。
【0045】
(具体的なケース;図6
続いて、図3図4の処理によって実現される具体的なケースについて説明する。本ケースの初期状態では、加熱調理器10の電池装着部50には電池52が装着されており、加熱調理器10の電源はOFFである。従って、電池52からBTモジュール30に電力が供給されており、かつ、電池52からメイン制御基板20への電力の供給は停止されている。
【0046】
T10において、ユーザによって、加熱調理器10の電源をONにするための操作が電源スイッチ16に実行される。この場合、メイン制御基板20の電源遮断回路26が、遮断状態から供給状態に切り替わる。そして、電池52からメイン制御回路22への電力の供給が開始される。
【0047】
T12において、ユーザによって、コンロバーナ12を点火させるための点火操作が加熱調理器10に実行される。この場合、メイン制御回路22は、コンロバーナ12を点火させる。
【0048】
BT制御回路32は、加熱調理器10の電源がONになってから第1所定時間が経過すると(図3のステップS10でYES)、T20において、メイン制御基板20に電力が供給されていると判断し(ステップS20でYES)、状態情報要求をメイン制御回路22に供給する。
【0049】
メイン制御回路22は、T20において、BT制御回路32から状態情報要求を取得すると、コンロバーナ12が燃焼中であると判断し、「コンロバーナON」を含む状態情報をBT制御回路32に供給する。
【0050】
BT制御回路32は、T22において、メイン制御回路22から状態情報を取得すると(図3のステップS22)、T30において、BT通信回路42及び中継機6を介して、調理器情報を管理サーバ200に送信する。また、BT制御回路32は、T32において、調理器情報を警報器90に送信する。
【0051】
管理サーバ200は、T30において、加熱調理器10から調理器情報を受信すると、T34において、調理器情報を管理サーバ200のメモリに記憶させる。
【0052】
その後、T40において、ユーザによって、右コンロバーナをOFFにするための操作が実行される。この場合、メイン制御回路22は、T42において、コンロバーナ12を消火する。そして、T44において、ユーザによって、加熱調理器10の電源をOFFにするための操作が電源スイッチ16に実行される。この場合、メイン制御基板20の電源遮断回路26が、供給状態から遮断状態に切り替わり、電池52からメイン制御回路22への電力の供給が停止する。
【0053】
BT制御回路32は、調理器情報を送信してからの経過時間が第1所定時間を経過すると(図3のステップS10でYES)、メイン制御基板20に電力が供給されていないと判断し(ステップS20でNO)、電池電圧BVを特定する。そして、BT制御回路32は、T50において、BT通信回路42及び中継機6を介して、「電源OFF」及び電池電圧BVを含む調理器情報を管理サーバ200に送信する。
【0054】
管理サーバ200は、T50において、加熱調理器10から調理器情報を受信すると、T52において、調理器情報を管理サーバ200のメモリに記憶させる。
【0055】
上述のように、メイン制御基板20の電源遮断回路26が供給状態及び遮断状態のいずれの状態であっても、電池52からBTモジュール30に電力が供給される。即ち、BTモジュール30は、電池52からメイン制御基板20への電力の供給が停止されている状態であっても、外部機器との通信を実行可能な状態に維持される。従って、加熱調理器10は、電池52からメイン制御基板20への電力の供給が停止されている状態であっても、BTモジュール30を利用して、外部機器との通信を実行することができる。また、BTモジュール30が動作する際の消費電力は比較的に小さい。従って、BTモジュール30を利用した外部機器との通信を実行可能な状態を維持しつつ、加熱調理器10の消費電力を抑制することができる。
【0056】
また、BTモジュール30は、メイン制御基板20の電源遮断回路26の状態に関わらず、調理器情報を携帯端末100に送信する。従って、加熱調理器10のユーザは、電源遮断回路26が遮断状態であっても、携帯端末100に送信される調理器情報を確認することで、加熱調理器10の状態を知ることができる。
【0057】
また、BTモジュール30は、メイン制御基板20の電源遮断回路26が供給状態にある場合(図3のステップS20でYES)において、調理器情報を複数の外部機器(例えば中継機6、警報器90、携帯端末100)に送信する。一方、BTモジュール30は、電源遮断回路26が遮断状態にある場合(図3のステップS20でNO)において、調理器情報を中継機6にのみ送信する。従って、電源遮断回路26が遮断状態にある場合において、複数の外部機器の全てに調理器情報が送信される構成と比較して、加熱調理器10の消費電力を抑制することができる。
【0058】
また、加熱調理器10は、電池52から供給される電力によって動作する。このような構成では、電池52からメイン制御基板20及びBTモジュール30に供給される電力が足りなくなる場合に、電池52を交換する必要がある。電池52を交換する頻度が高いと、ユーザにとって煩わしい。上述のように、BTモジュール30が動作する際の消費電力は比較的に小さい。このため、電源遮断回路26が遮断状態における電池52の消費が抑制される。このため、電池52の交換頻度を低減することができ、ユーザの利便性を高めることができる。
【0059】
また、BTモジュール30は、メイン制御基板20の電源遮断回路26が遮断状態にある場合(図3のステップS20でNO)において、電池電圧測定回路38によって測定される電池電圧BVを含む調理器情報を中継機6に送信する(ステップS30)。そして、中継機6は、当該調理器情報を管理サーバ200に送信する。この場合、加熱調理器10のユーザは、携帯端末100を操作して、管理サーバ200に記憶されている調理器情報を取得し、調理器情報内の電池電圧BVを確認することができる。従って、加熱調理器10のユーザは、加熱調理器10に装着されている電池52を交換すべきか否かを判断することができる。従って、加熱調理器10のユーザは、電池52からメイン制御基板20及びBTモジュール30に供給される電力が不足する前に、電池52を交換することができる。この結果、電池52からメイン制御基板20及びBTモジュール30に供給される電力が不足しているために、加熱調理器10が動作しない状況が発生することを抑制することができる。
【0060】
また、BT方式に従った通信を実行可能なモジュールによって消費される消費電力は、例えば、Wi-Fi(登録商標)方式に従った通信を実行可能なモジュールによって消費される消費電力よりも小さい。従って、BTモジュール30を利用した外部機器との通信を実行可能な状態を維持しつつ、加熱調理器10の消費電力を抑制することができる。
【0061】
(対応関係)
加熱調理器10が、「熱機器」の一例である。メイン制御回路22、BTモジュール30が、それぞれ、「メイン制御部」と、「通信モジュール」の一例である。電源遮断回路26が、「切替部」の一例である。第1所定時間が、「所定周期」の一例である。調理器情報が、「熱機器情報」の一例である。中継機6、警報器90、及び、携帯端末100が、「複数の外部機器」の一例である。中継機6が、「一部の特定外部機器」の一例である。メイン電圧測定回路36、電池電圧測定回路38が、それぞれ、「第1電圧測定部」、「第2電圧測定部」の一例である。調理器情報内の「電源ON」及び「電源OFF」が、「第1電圧関係情報」の一例である。調理器情報内の電池電圧BVが、「第2電圧関係情報」の一例である。
【0062】
以上、各実施例について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
【0063】
(第1変形例)「熱機器」は、加熱調理器10に限定されず、食器洗浄機、衣類乾燥機等であってもよい。
【0064】
(第2変形例)「通信モジュール」は、BTモジュール30に限定されず、Wi-Fiモジュール等の無線通信モジュールであってもよいし、有線通信モジュールであってもよい。
【0065】
(第3変形例)加熱調理器10は、電池装着部50を有しておらず、商用電源を電力供給源として動作してもよい。本変形例では、商用電源が、「電源部」の一例である。
【0066】
(第4変形例)BT制御回路32は、図3のステップS30において、調理器情報を、中継機6及び警報器90に送信してもよい。また、BT制御回路32は、携帯端末100とのBT接続が確立されている場合、携帯端末100にも調理器情報を送信してもよい。
【0067】
(第5変形例)BT制御回路32は、図3のステップS30において、メイン電圧MV及び電池電圧BVを含む調理器情報を中継機6に送信してもよい。本変形例では、管理サーバ200は、図4のステップS112において、メイン電圧MV及び電池電圧BVを含む調理器情報を記憶する。そして、管理サーバ200は、当該調理器情報が記憶されている状態において、携帯端末100から要求信号を受信すると、メイン電圧MV及び電池電圧BVを含む調理器情報を携帯端末100に送信する。この場合、携帯端末100の表示部102には、メイン電圧MV及び電池電圧BVを含む画面が表示される。このような構成によっても、ユーザは、加熱調理器10の電源がOFFされていることを知ることができる。また、本変形例では、BT制御回路32は、ステップS24において、メイン電圧MV及び状態情報を含む調理器情報を中継機6及び警報器90に送信してもよい。本変形例では、メイン電圧MVが「第1電圧関係情報」の一例である。
【0068】
(第6変形例)BT制御回路32は、図3のステップS20でNOと判断される場合に、電池電圧BVが第2所定電圧以下であるのか否かを判断してもよい。第2所定電圧は、電池52を交換する必要があるのか否かを判断するための閾値である。本変形例では、BT制御回路32は、電池電圧BVが第2所定電圧未満であると判断する場合に、ステップS30において、「電源OFF」、及び、電池電圧BVが第2所定電圧未満であることを示す情報を含む調理器情報を中継機6に送信する。また、BT制御回路32は、電池電圧BVが第2所定電圧以上であると判断する場合に、ステップS30において、「電源OFF」、及び、電池電圧BVが第2所定電圧以上であることを示す情報を含む調理器情報を中継機6に送信する。この場合、携帯端末100の表示部102には、電池電圧BVが第2所定電圧未満であることを示す情報、又は、電池電圧BVが第2所定電圧以上であることを示す情報を含む画面が表示される。このような構成によっても、ユーザは、電池52を交換する必要があるのか否かを知ることができる。本変形例では、電池電圧BVが第2所定電圧未満であることを示す情報、及び、電池電圧BVが第2所定電圧以上であることを示す情報が、「第2電圧関係情報」の一例である。
【0069】
(第6変形例)加熱調理器10は、メイン電圧測定回路36及び電池電圧測定回路38のうちの少なくとも一方の回路を備えていなくてもよい。本変形例では、「第1電圧測定部」及び「第2電圧測定部」のうちの少なくとも一方を省略可能である。
【0070】
(第7変形例)管理サーバ200は、メイン制御回路22のCPU24のメモリに記憶されている情報(例えばプログラム)を更新するための更新プログラムデータを加熱調理器10に送信するように構成されていてもよい。本変形例では、BT制御回路32は、中継機6を介して、管理サーバ200から更新プログラムデータを受信する場合に、メイン制御基板20に電力が供給されているのか否かを判断する。そして、BT制御回路32は、メイン制御基板20に電力が供給されていると判断する場合に、通信回路28、40を介して、更新プログラムデータをメイン制御回路22に送信する。メイン制御回路22は、受信した更新プログラムデータを利用して、CPU24のメモリ内の情報を更新する。一方、BT制御回路32は、メイン制御基板20に電力が供給されていないと判断する場合に、メイン制御基板20への電力供給の状態が切り替わることを監視する。そして、BT制御回路32は、メイン制御基板20に電力が供給されていない状態から、メイン制御基板20に電力が供給されている状態に切り替わったと判断する場合に、通信回路28、40を介して、更新プログラムデータをメイン制御回路22に送信する。メイン制御回路22は、受信した更新プログラムデータを利用して、CPU24のメモリ内の情報を更新する。このように、加熱調理器10は、メイン制御基板20に電力が供給されていない状態であっても、管理サーバ200から更新プログラムデータを受信することができ、当該データを利用して、CPU24のメモリ内の情報を更新することができる。
【0071】
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
【符号の説明】
【0072】
2 :加熱調理システム
4 :インターネット
6 :中継機
10 :加熱調理器
12 :コンロバーナ
14 :グリルバーナ
16 :電源スイッチ
20 :メイン制御基板
22 :メイン制御回路
24 :CPU
26 :電源遮断回路
28 :通信回路
30 :BTモジュール
32 :BT制御回路
34 :CPU
36 :メイン電圧測定回路
38 :電池電圧測定回路
40 :通信回路
42 :BT通信回路
50 :電池装着部
52 :電池
90 :警報器
92 :報知手段
100 :携帯端末
102 :表示部
104 :操作部
106 :BT通信回路
108 :Wi-Fi通信回路
110 :端末制御回路
112 :CPU
114 :メモリ
116 :調理器アプリ
200 :管理サーバ
図1
図2
図3
図4
図5
図6