(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-24
(45)【発行日】2022-12-02
(54)【発明の名称】建築板
(51)【国際特許分類】
E04F 15/04 20060101AFI20221125BHJP
B27M 3/00 20060101ALI20221125BHJP
B27M 1/02 20060101ALI20221125BHJP
B27D 1/04 20060101ALI20221125BHJP
B27K 5/00 20060101ALI20221125BHJP
A47B 96/20 20060101ALI20221125BHJP
【FI】
E04F15/04 C
B27M3/00 E
B27M1/02
B27D1/04 C
B27D1/04 G
B27K5/00 F
E04F15/04 E
A47B96/20 C
(21)【出願番号】P 2019028127
(22)【出願日】2019-02-20
【審査請求日】2022-01-31
(73)【特許権者】
【識別番号】304046269
【氏名又は名称】後藤木材株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】390030340
【氏名又は名称】株式会社ノダ
(74)【代理人】
【識別番号】100085589
【氏名又は名称】▲桑▼原 史生
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 隆行
(72)【発明者】
【氏名】杉山 憲治
【審査官】山口 敦司
(56)【参考文献】
【文献】特開平6-226710(JP,A)
【文献】特開平1-226302(JP,A)
【文献】特開2015-223752(JP,A)
【文献】特開2017-177529(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04F 15/04
B27M 3/00
B27M 1/02
B27D 1/04
B27K 5/00
A47B 96/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
夏目と冬目が交互に形成されてなる木目を有する単位構成板が複数枚積層されてなる木質積層板を圧密処理して得られる建築板であって、その表面において、第一単位構成板と第二単位構成板の冬目同士が重なり合う部分が最も色の濃い濃色部となり、第一単位構成板と第二単位構成板の夏目同士が重なり合う部分が最も色の薄い淡色部となり、第一単位構成板の夏目と第二単位構成板の冬目が重なり合う部分および第一単位構成板の冬目と第二単位構成板の夏目が重なり合う部分が準濃色部となって現れることを特徴とする建築板。
【請求項2】
各単位構成板が針葉樹の単板または挽き板であり、木質積層板が針葉樹合板、針葉樹LVL、針葉樹集成材および針葉樹CLTのいずれか一またはこれらの任意複合板であることを特徴とする、請求項1記載の建築板。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主として、床材などの内装材や、棚板などの家具材として使用される建築板に関し、特に、店舗や住宅などにおいて、店主や家主のこだわり(コンセプト、趣味嗜好など)に応じて新品でありながらビンテージ感を醸し出すことのできる建築板に関する。
【背景技術】
【0002】
「ビンテージ」とは「年代物」、「古くて価値がある」、「年月を経てほど良く味わいが出ている」などの意味を表す語であるが、近年では、趣味や価値観の多様化に伴い、新品であっても「ビンテージ」もののような外観や印象(ビンテージ感)を与えることに対する要望が強くなってきている。
【0003】
床材などの内装材や棚板などの家具材に代表される建築材についても、ビンテージ感のある製品が望まれるようになり、従来は、通常の方法によって製造した建築材に対してエイジング加工(シャビー加工、アンティーク加工などとも呼ばれる。)を施すことによってビンテージ感を表現している。エイジング加工は、新品の製品に対して長年使い込んできたような外観ないし印象(ビンテージ感)を与える加工であり、木製品について言えば、新品を塗装した後、その塗装面をデザイン性に考慮しながら削り、さらに、汚れや劣化した色を想定した主としてブラウン基調のステイン(色素が素材に染み込んで着色される着色剤)で仕上げ塗装する工程からなる(非特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2011-183631号公報
【文献】特許第5754836号公報(段落0005)
【非特許文献】
【0005】
【文献】DIYer(s)、「新品の木材を海外の古材っぽく加工する方法」、[online]、平成28年6月3日、[平成31年1月15日検索]、インターネット(URL:https://diyers.co.jp/articles/oldboard_a)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記従来技術のようなビンテージ加工は手作業による幾つかの工程を要し、工業製品として大量生産するにはコスト的に見合わない。本発明者らは、このような加工を行わずにビンテージ感を醸し出すことができる新規の手法を模索していく中で、針葉樹材からなる木質材を圧密処理して得た建築板に着目した。
【0007】
従来の木質材の圧密処理としては、店舗などで使用される土足対応可能な床材において表面が硬く傷がつきにくいものとするために、主として無垢材を対象として、一対の加熱プレート間に対象材を挟んで両側から長時間圧縮することにより、全体を略均一に圧縮して硬度を増大させることが、特許文献1などに公知である。
【0008】
しかしながら、特許文献2に記載されるように、節を有する木材(無垢材)を圧密処理すると、1)節部を圧密しきれないので、節部表面が膨れた状態となり、平滑にならない、2)節部に割れや亀裂が発生する、3)節部から溶出したヤニ等の樹脂分が平板プレス機の熱盤に付着し、圧密木材を熱盤から容易に取り出すことができなくなる、4)節部が黒褐色になり、意匠感を損なう、5)圧密する際に、平板プレス機の熱盤の表面を窪ませてしまう等の問題が発生する(段落0005の記載から抜粋)ことから、節を有する木材は圧密処理には適さないものと考えられていた。
【0009】
本出願人は、良質な広葉樹単板が枯渇化している現状に鑑みて、針葉樹単板からなる木質材(針葉樹合板など)を圧密処理することを検討した。針葉樹単板には、春から夏にかけて大きく成長する部分であって低密度で柔らかく色の薄い夏目と、秋から冬にかけて比較的緩慢に成長する部分であって高密度で硬く色の濃い冬目とが交互に現れる木目を有しており、これを生かしつつ圧密処理によりビンテージ感を有する斬新な外観表面を得るために考察と実験を重ねて、本発明を完成するに至った。
【0010】
すなわち、本発明が解決しようとする課題は、夏目と冬目が交互に形成されてなる木目を有する単位構成板を積層してなる木質積層板(針葉樹合板など)を圧密処理して店舗フロアや家具、棚板などに好適に用いることができるビンテージ調の建築板を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するため、請求項1に係る本発明は、夏目と冬目が交互に形成されてなる木目を有する単位構成板が複数枚積層されてなる木質積層板を圧密処理して得られる建築板であって、その表面において、第一単位構成板と第二単位構成板の冬目同士が重なり合う部分が最も色の濃い濃色部となり、第一単位構成板と第二単位構成板の夏目同士が重なり合う部分が最も色の薄い淡色部となり、第一単位構成板の夏目と第二単位構成板の冬目が重なり合う部分および第一単位構成板の冬目と第二単位構成板の夏目が重なり合う部分が準濃色部となって現れることを特徴とする。
【0012】
請求項2に係る本発明は、請求項1の建築板において、各単位構成板が針葉樹の単板または挽き板であり、木質積層板が針葉樹合板、針葉樹LVL、針葉樹集成材および針葉樹CLTのいずれか一またはこれらの任意複合板であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明による建築板は、木質積層板を圧密処理して得られるので、木質積層板の各単位構成板が圧縮されて密度が大きくなると共に、板全体も圧縮されて密度が大きくなるので、板全体の強度が増大し、且つ、表面硬度も増大して傷付きにくいものとなる。したがって、通常の床材としてだけでなく、店舗などで使用される土足対応可能な床材としても有効に使用することができる。
【0014】
夏目と冬目が交互に形成された単位構成板が複数枚積層されてなる木質積層板を圧密処理すると、単位構成板において比較的低密度で柔らかい夏目が大きく圧縮されるのに対し、比較的高密度で硬い冬目は圧縮されにくい。このため、本発明によれば、圧密処理後の建築板の表面側においては、第一単位構成板と第二単位構成板の冬目同士が重なり合う部分が最も色の濃い濃色部として観察され、第一単位構成板と第二単位構成板の夏目同士が重なり合う部分が最も色の薄い淡色部として観察され、第一単位構成板の夏目と第二単位構成板の冬目が重なり合う部分および第一単位構成板の冬目と第二単位構成板の夏目が重なり合う部分がこれらの中間の明度である準濃色部として観察されることになる。第二単位構成板の冬目が第一単位構成板の夏目を通して表面から観察されるので、深みのある濃淡が表現され、木質感が強調されると共に、第一単位構成板の木目とは一致しない濃淡となることから外部からの影響(日焼け、汚れ、劣化など)により変色したように見え、新品でありながらビンテージ感のある独特の風合いが醸し出される。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明の一実施形態における圧密処理前の9プライ針葉樹合板の単板積層状態を示す斜視図である。この図において、第一単板および第二単板の冬目はハッチングを付して示され、夏目にはハッチングなしで白く示されている。第三単板から第八単板は図示省略され、また、最裏面の単板(第九単板)の木目(冬目)は図示省略されている。
【
図2】
図1の9プライ針葉樹合板を圧密処理して得られる本発明の一実施形態による建築板(圧密合板)を示す斜視図である。この図において、第一単板および第二単板の夏目同士が重なり合う部分、第一単板および第二単板の冬目同士が重なり合う部分、第一単板の夏目と第二単板の冬目が重なり合う部分、および、第一単板の冬目と第二単板の夏目が重なり合う部分は、それぞれ濃淡が異なって観察されるので、夏目同士が重なり合う部分はハッチングなしで白く示され、冬目同士が重なり合う部分および夏目と冬目が重なり合う部分はそれぞれ異なるハッチングを付して示されている。
【
図3】
図2に示す圧密合板を第二単板の冬目の範囲内で略幅方向に切断したX-X断面図(
図3(b))、および、圧密前の9プライ針葉樹合板における同部分の断面図(
図3(a))である。
【
図4】
図2に示す圧密合板を第二単板の夏目の範囲内で略幅方向に切断したY-Y断面図(
図4(b))、および、圧密前の9プライ針葉樹合板における同部分の断面図(
図4(a))である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1および
図2を参照して、本発明の一実施形態による建築板について説明する。この建築板10は、9枚の針葉樹単板11a~11iを繊維方向を互い違いに直交させて積層した9プライ針葉樹合板12(
図3(a),
図3(b))を常法(たとえば特許文献1の段落0063~0077に記載)により圧密処理して得た圧密合板13とし、その表面に必要に応じて塗装などによる表面化粧層(図示省略)を形成することによって得られる。
【0017】
より詳しく説明すると、この建築板10は、9枚のヒノキ単板11a~11iからなる9プライ針葉樹合板12(たとえば、厚さ24mmまたは28mm、平面寸法910mm×1820mm)を約1/2の厚さ(12mmまたは14mm)に圧密処理して得た圧密合板13に対し、表面切削および実加工を施す(床材として使用する場合)と共に塗装による表面化粧層を形成して、建築板10としたものである。
【0018】
ヒノキのような針葉樹の単板は、低密度で柔らかく色が薄い夏目と高密度で硬く色が濃い冬目とが交互に現れてなる木目を有しており、各ヒノキ単板11a~11iの繊維方向を互い違いに直交させて積層してなる9プライ針葉樹合板12においては、隣接するヒノキ単板同士の木目(夏目、冬目)の方向が直交している。したがって、最表面に位置する第一単板11aとその直下に隣接する第二単板11bについて見れば、
図1に示されるように、第一単板11aにおいては略長さ方向(
図2のZ方向)に延長する夏目14と冬目15が互い違いに現れており、第二単板11bにおいては略幅方向に延長する夏目16と冬目17が互い違いに現れている。
【0019】
この圧密処理前の9プライ針葉樹合板12を常法により上下熱盤間で圧縮率約50%で圧密処理すると、全体が約1/2の厚さに圧縮されるが、比較的低密度で柔らかい夏目14,16が大きく圧縮されるのに対し、比較的高密度で硬い冬目15,17は圧縮されにくい。このため、夏目14および冬目15が略長さ方向に延長する第一単板11aと、夏目16および冬目17が略幅方向に延長する第二単板11bとが隣接している圧密合板13の表面側においては、第一単板11aと第二単板11bの夏目14,16同士が重なり合う部分と、第一単板11aと第二単板11bの冬目15,17同士が重なり合う部分と、第一単板11aの夏目14と第二単板11bの冬目17が重なり合う部分と、第一単板11aの冬目15と第二単板11bの夏目16が重なり合う部分の4つの部分で、圧密の程度ないし状態が異なることになる。
【0020】
これを
図3および
図4を参照して詳しく説明する。
図3(b)は、
図2に示す圧密合板13を第二単板11bの冬目17の範囲内で略幅方向に切断したX-X断面図である。
図3(a)は圧密前の9プライ合板12における同部分の断面図であり、この断面部分において、第二単板11bの冬目17の上に、第一単板11aの夏目14と冬目15が交互に現れている。これを圧密処理すると、第一単板11aの冬目15が第二単板11bの冬目17と重なり合う部分Aは、元の冬目15,17よりさらに高密度化および濃色化して濃色部18として観察される。一方、第一単板11aの夏目14が第二単板11bの冬目17と重なり合う部分Bでは、比較的低密度で柔らかい第一単板11aの夏目14が大きく(全体の圧縮率=約50%より大きい圧縮率で)圧縮され、その直下にある第二単板11bの冬目17も若干ではあるがさらに高密度化および濃色化して、大きく圧縮されて薄くなった第一単板11aの夏目14部分を通して表面に現出することになるので、濃色部18よりは色が薄いものの元の部分Bより濃色に観察される準濃色部19となる。
【0021】
図4(b)は、
図2に示す圧密合板13を第二単板11bの夏目16の範囲内で略幅方向に切断したY-Y断面図である。
図4(a)は圧密前の9プライ針葉樹合板12における同部分の断面図であり、この断面部分において、第二単板11bの夏目16の上に、第一単板11aの夏目14と冬目15が交互に現れている。これを圧密処理すると、第一単板11aの夏目14が第二単板11bの夏目16と重なり合う部分Cでは、これらの夏目14,16が圧縮されることになるが、その圧縮の程度は全体の圧縮率=約50%と同程度であり、元の夏目14,16よりは若干濃色化するものの、比較的色の薄い淡色部20として観察される。一方、第一単板11aの冬目15が第二単板11bの夏目16と重なり合う部分Dでは、比較的低密度で柔らかい第二単板11bの夏目16が大きく(全体の圧縮率=約50%以上より大きい圧縮率で)圧縮され、その直上にある第一単板11aの冬目15も若干ではあるがさらに高密度化および濃色化して表面に現出することになるので、濃色部18よりは色が薄いものの元の部分Dより濃色に観察される準濃色部21となる。
【0022】
このように、圧密処理後に得られる圧密合板13ないし建築板10においては、第一単板11aと第二単板11bの冬目15,17同士が重なり合う部分Aが濃色部18として最も濃い色に観察され、第一単板11aと第二単板11bの夏目14,16同士が重なり合う部分Cが淡色部20として最も薄い色に観察され、第一単板11aの夏目14と第二単板11bの冬目17が重なり合う部分Bおよび第一単板11aの冬目15と第二単板11bの夏目16が重なり合う部分Dが準濃色部19,21としてこれらの中間の明度に観察され、
図2に示されるように、表面の全般に亘って格子状の濃淡が表現される。しかも、準濃色部19と準濃色部21についても同じ濃さに観察されるわけではなく、夏目と冬目の位置関係によって圧密後には微妙に異なる濃さに観察されるので、深みのある濃淡が表現され、木質感が強調される。また、圧密処理によって元の単板が有する夏目、冬目とは異なり、新品でありながらも、長年使い込まれて傷や日焼け、汚れなどにより劣化したかのような外観が得られる。したがって、この建築板10を床や部屋の内装などに用いれば、新築でありながらもビンテージ感を強調し、あるいは、ビンテージ風にリフォームすることができる。
【0023】
なお、第三単板以降の各針葉樹単板も同様に夏目と冬目が交互に形成されてなる木目を有するが、第三単板以降の単板が圧縮されても、その圧密後の状態が表面から観察されることは実際上ほとんどない。既述したように、第一単板11aと第二単板11bについて夏目14,16と冬目15,17とがそれぞれ重なり合った部分A~Dについて圧密後の表面部分18~21が異なる濃淡に観察されるものである。
【0024】
また、建築板10の裏面側について見ると、既述したように第一単板11aと第二単板11bについて夏目14,16と冬目15,17とがそれぞれ重なり合った部分A~Dについて圧密後の表面部分18~21が異なる濃淡に観察されるのと同様に、圧密処理前の木質積層板(既述実施形態における9プライ針葉樹合板12)において最裏面に位置する単位構成板(第九単板11i)とその直上に隣接する単位構成板(第八単板)について夏目と冬目とがそれぞれ重なり合った4つの部分について圧密後の裏面部分が異なる濃淡に観察されることになる。ただし、たとえばこの建築板10が床材や家具の面材などに用いられる場合は、裏面側の外観は実際上問題とならない。
【0025】
以上に本発明の一実施形態について図面を参照して説明したが、本発明はこれに限定されず、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内において変形ないし変更して実施可能である。
【0026】
既述した作用効果は、単板を繊維方向を直交させて複数枚積層してなる合板に限らず、単板を繊維方向を平行にして複数枚積層してなるLVL(単板積層材)、挽き板を繊維方向を直交させて複数枚積層してなるCLT(クロスラミネーテッドティンバー)、挽き板を繊維方向を平行にして複数枚積層してなる集成材のいずれか一またはこれらの任意複合板など、夏目と冬目とからなる木目を有する単位構成板(単板または挽き板)を複数枚積層してなる木質積層板を圧密処理した場合にも同様に発揮されるものであるから、本発明はこれらの木質積層板を対象として適用可能である。LVLを圧密処理して得られる建築板においては、針葉樹合板12を圧密処理して得られる建築板10のように濃色部18、淡色部20および準濃色部19,21が格子状に観察されることにはならないが、第一単位構成板と第二単位構成板の繊維方向が略平行であっても、その夏目同士が重なり合う部分(淡色部)と、冬目同士が重なり合う部分(濃色部)と、夏目と冬目が重なり合う部分(準濃色部)が略繊維方向に沿って長短の帯状ないし筋状に観察されることになり、同様に深みのあるビンテージ感を醸し出すことができる。
【符号の説明】
【0027】
10 建築板
11a~11i 針葉樹単板(単位構成板)
12 圧密処理前の9プライ針葉樹合板(木質積層板)
13 圧密処理後の9プライ針葉樹合板(圧密合板)
14 第一単板の夏目
15 第一単板の冬目
16 第二単板の夏目
17 第二単板の冬目
18 濃色部(第一単板と第二単板の冬目同士が重なり合う表面部分)
19 準濃色部(第一単板の夏目と第二単板の冬目が重なり合う表面部分)
20 淡色部(第一単板と第二単板の夏目同士が重なり合う表面部分)
21 準濃色部(第一単板の冬目と第二単板の夏目が重なり合う表面部分)