(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-24
(45)【発行日】2022-12-02
(54)【発明の名称】原子炉システム
(51)【国際特許分類】
G21C 9/016 20060101AFI20221125BHJP
G21C 1/02 20060101ALI20221125BHJP
【FI】
G21C9/016
G21C1/02 200
(21)【出願番号】P 2019119312
(22)【出願日】2019-06-27
【審査請求日】2021-07-13
(73)【特許権者】
【識別番号】507250427
【氏名又は名称】日立GEニュークリア・エナジー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000350
【氏名又は名称】ポレール弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】渕田 翔
【審査官】藤本 加代子
(56)【参考文献】
【文献】特開昭54-060682(JP,A)
【文献】特開2017-203757(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第108053895(CN,A)
【文献】特開平03-087693(JP,A)
【文献】特開2019-053085(JP,A)
【文献】特開2011-169771(JP,A)
【文献】特開2014-157029(JP,A)
【文献】特開2014-032130(JP,A)
【文献】米国特許第03964966(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G21C 9/00-9/016
G21C 1/00-1/32
G21C 5/00-5/22
G21C 11/00-13/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
冷却材が満たされる原子炉容器と、前記原子炉容器に設置され、制御棒が案内される複数本の制御棒案内管を有する炉心部と、前記炉心部から落下する原子炉溶融物を保持する原子炉溶融物保持装置と、を有し、
前記原子炉溶融物保持装置は、前記原子炉容器の径方向に設置される複数個の原子炉溶融物保持容器を有し、複数個の前記原子炉溶融物保持容器は、隣り合う前記原子炉溶融物保持容器との間に、隙間を形成して、設置され
、
前記原子炉溶融物保持装置の外周に、複数の冷却材流入口が形成されるシュラウドを有することを特徴とする原子炉システム。
【請求項2】
前記原子炉溶融物保持容器は、前記制御棒案内管の直下に、それぞれ対応して設置されることを特徴とする請求項1に記載の原子炉システム。
【請求項3】
前記原子炉溶融物保持容器は、それぞれに、前記原子炉容器から取り出すための構造を有することを特徴とする請求項1に記載の原子炉システム。
【請求項4】
前記原子炉溶融物保持容器は、その底部が半球状であることを特徴とする請求項1に記載の原子炉システム。
【請求項5】
前記原子炉溶融物保持容器は、その直径よりも高さが長いことを特徴とする請求項1に記載の原子炉システム。
【請求項6】
前記原子炉溶融物保持装置は、隣り合う前記原子炉溶融物保持容器との間に形成される隙間上に、傘状構造体を有することを特徴とする請求項1に記載の原子炉システム。
【請求項7】
前記シュラウドは、内部に設置される原子炉溶融物保持装置よりも上部の領域が、上方に向けて直径が大きくなることを特徴とする
請求項1に記載の原子炉システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、溶融燃料を含有する原子炉溶融物(燃料デブリ)を原子炉容器内で保持する原子炉溶融物保持装置を有する原子炉システムに関する。
【背景技術】
【0002】
原子炉システムにおいて、炉心部の除熱源喪失や原子炉容器の破損による冷却材喪失、冷却材流量の低下時や出力の上昇時のスクラム失敗事象を想定した場合、炉心部の燃料が溶融し、溶融燃料を含有する原子炉溶融物(燃料デブリ)が、原子炉容器の底部に落下する可能性がある。
【0003】
落下した燃料デブリが、原子炉容器の底部を熱的に損傷させ、放射性物質が原子炉容器外に放出されることを防止するため、原子炉容器の底部に落下する燃料デブリを原子炉容器内で保持する原子炉溶融物保持装置を有する原子炉システムが提案されている。
【0004】
こうした本技術分野の背景技術として、特開2014-157029号公報(特許文献1)がある。
【0005】
この特許文献1には、炉心部を収納し、原子炉冷却材を保持する原子炉容器と、事故時に炉心部の燃料が溶融して炉心部から落下する溶融燃料を保持する溶融燃料保持装置と、を備える原子炉システムが記載されている。そして、特許文献1には、原子炉容器の内部であって炉心部の下方に設置され、水平方向に広がる板状の受け皿部を有する溶融燃料保持装置が記載され、受け皿部は、複数の下方に突出する突出部を有すると共に上面内に凹部を有し、上下に貫通する貫通孔を有することが記載されている(要約参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1には、事故時に、炉心部から落下する溶融燃料を保持し、水平方向に広がる板状の受け皿部を有する溶融燃料保持装置を備える原子炉システムが記載されている。
【0008】
しかし、特許文献1には、溶融燃料保持装置(原子炉溶融物保持装置)上に堆積する燃料デブリが、十分に冷却されず、原子炉溶融物保持装置が溶融し、燃料デブリが原子炉容器の底部に落下する可能性については記載されていない。
【0009】
つまり、特許文献1に記載する原子炉システムでは、単位面積(一定面積)当たりに、落下する燃料デブリの体積(量)が大きく(多く)なる可能性があり、冷却可能な燃料デブリの堆積厚さを実現するためには、原子炉溶融物保持装置の径を大きくする必要があり、原子炉容器の大型化を招くなど、経済性を悪化させる可能性がある。
【0010】
そこで、本発明は、原子炉溶融物保持装置の径を大きくすることなく、冷却効率の優れた原子炉溶融物保持装置を有する原子炉システムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するため、本発明の原子炉システムは、冷却材が満たされる原子炉容器と、原子炉容器に設置され、制御棒が案内される複数本の制御棒案内管を有する炉心部と、炉心部から落下する原子炉溶融物を保持する原子炉溶融物保持装置と、を有し、原子炉溶融物保持装置は、原子炉容器の径方向に設置される複数個の原子炉溶融物保持容器を有し、複数個の原子炉溶融物保持容器は、隣り合う原子炉溶融物保持容器との間に、隙間を形成して、設置され、原子炉溶融物保持装置の外周に、複数の冷却材流入口が形成されるシュラウドを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、原子炉溶融物保持装置の径を大きくすることなく、冷却効率の優れた原子炉溶融物保持装置を有する原子炉システムを提供することができる。
【0013】
なお、上記した以外の課題、構成及び効果は、下記する実施例の説明によって明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】実施例1に記載する原子炉システムを説明する立断面図である。
【
図2】実施例1に記載する原子炉システムであって、
図1に示す第A-A線から見た矢視断面図である。
【
図3】実施例1に記載する原子炉システムであって、炉心部損傷時の原子炉システムを説明する立断面図である。
【
図4】実施例2に記載する原子炉システムを説明する立断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施例を、図面を使用して説明する。なお、実質的に同一又は類似の構成には、同一の符号を付し、説明が重複する場合は、その説明を省略する場合がある。
【実施例1】
【0016】
まず、実施例1に記載する原子炉システムを説明する。
【0017】
図1は、実施例1に記載する原子炉システムを説明する立断面図である。
【0018】
本実施例に記載する原子炉システムは、原子炉容器1と、原子炉容器1の中心部に炉心部2と、を有する。
【0019】
炉心部2は、核分裂反応によって発熱し、出力制御装置3によって出力が制御される。原子炉容器1の内部は、ほぼ冷却材4によって満たされ、炉内構造物5を境界として、炉心上部がホットプール6となり、炉心下部がコールドプール7となる。
【0020】
炉心部2によって加熱される冷却材4は、ホットプール6へ流入し、熱交換器8によって冷却され、コールドプール7へ流出する。コールドプール7の冷却材4は、ポンプ9によって、炉心部2の下部に設置される冷却材滞留部10を介して、炉心部2へ供給される。このように、冷却材4は、炉心部2、ホットプール6、熱交換器8、コールドプール7、ポンプ9、冷却材滞留部10、炉心部2を循環する。
【0021】
なお、熱交換器8には、ナトリウムが供給され、熱交換器8では、加熱される冷却材4と供給されるナトリウムとの間で熱交換される。
【0022】
炉心部2には、制御棒が案内される複数本の制御棒案内管13が設置される。
【0023】
また、冷却材滞留部10の下方(炉心部2の下方)には、万が一の際に、炉心部2の燃料が溶融し、溶融燃料を含有する原子炉溶融物(燃料デブリ)が、炉心部2から原子炉容器1の底部に落下する場合に備え、原子炉容器1には、燃料デブリを保持(捕捉)する原子炉溶融物保持装置が設置される。
【0024】
この原子炉溶融物保持装置は、原子炉容器1の径方向(水平方向)に設置される複数個の原子炉溶融物保持容器11を有する。
【0025】
なお、複数個の原子炉溶融物保持容器11は、隣り合う原子炉溶融物保持容器11との間に、隙間を形成して、設置される。この隙間を形成することによって、この隙間を冷却材4が流通(上昇)し、原子炉溶融物保持容器11の冷却効率が向上する。
【0026】
また、原子炉溶融物保持装置は、傘状構造物14を有する。この傘状構造物14は、原子炉溶融物保持容器11の上方であって、隣り合う原子炉溶融物保持容器11との間に、設置される。傘状構造物14によって、隙間を流通する冷却材4が原子炉溶融物保持容器11の上方に供給され、更に、原子炉溶融物保持容器11の冷却効率が向上する。また、傘状構造物14によって、隙間を落下する燃料デブリを捕捉し、原子炉容器1の底部に落下する燃料デブリを低減する。
【0027】
なお、本実施例に記載する原子炉溶融物保持装置(原子炉溶融物保持容器11及び傘状構造物14)は、必ずしも落下する100%の燃料デブリを捕捉するものではない。数%の燃料デブリが原子炉容器1の底部に落下することは許容する。本実施例に記載する原子炉溶融物保持装置は、たとえ、数%の燃料デブリが原子炉容器1の底部に落下したとしても、拡散して堆積し、つまり、単位面積(一定面積)当たりに、堆積する燃料デブリの体積が大きくなることがなく、原子炉容器1の底部が損傷することはないとの知見に基づく。
【0028】
なお、熱交換器8からコールドプール7へ流出する冷却材4は、配管17を介して、コールドプール7へ流出する。この配管17の端部は、原子炉溶融物保持容器11の底部(下部)よりも下方に設置される。これにより、更に、原子炉溶融物保持容器11の冷却効率が向上する。
【0029】
また、原子炉溶融物保持容器11は、その直径aよりも高さbが長いことが好ましい。これにより、更に、原子炉溶融物保持容器11の冷却効率が向上する。
【0030】
また、原子炉溶融物保持容器11は、制御棒案内管13の真下(直下)に、それぞれ対応して、設置されることが好ましい。つまり、原子炉溶融物保持容器11を設置する位置は、制御棒案内管13の真下(直下)に対応する位置であることが好ましい。所定の一つの原子炉溶融物保持容器11に、所定の一つ(一束)の制御棒案内管13が対応する。これにより、落下する燃料デブリ(微粒化した燃料デブリ)を効率よく捕捉することができる。
【0031】
また、原子炉溶融物保持容器11の底面(底部)を、半球状とすることが好ましい。これにより、原子炉溶融物保持容器11の周囲を上昇する冷却材4の圧力損失が低減され、冷却効率が向上する。また、原子炉溶融物保持容器11の熱応力が低減(緩和)される。
【0032】
また、原子炉溶融物保持容器11には、それぞれに、例えば、取っ手のような、取り出すための構造が取り付けられることが好ましい。燃料デブリを、原子炉容器1から取り出す際に、原子炉溶融物保持容器11ごと、それぞれに原子炉容器1外へ取り出すことができる。
【0033】
次に、実施例1に記載する原子炉システムであって、
図1に示す第A-A線から見た場合を説明する。
【0034】
図2は、実施例1に記載する原子炉システムであって、
図1に示す第A-A線から見た矢視断面図である。
【0035】
本実施例に記載する原子炉システムは、複数個(本実施例では7個)の原子炉溶融物保持容器11が、原子炉容器1の水平方向に、千鳥状に、設置される。
【0036】
本実施例では、中心に1個、この1個の周囲に6個の原子炉溶融物保持容器11が、六角形構造に、設置される。
【0037】
また、この7個の原子炉溶融物保持容器11は、隣り合う原子炉溶融物保持容器11との間に、隙間を形成して、設置される。これにより、それぞれの原子炉溶融物保持容器11が、冷却材4と接触し、それぞれの原子炉溶融物保持容器11の冷却効率が向上する。
【0038】
また、本実施例では、複数個(本実施例では6個)の傘状構造体14が設置される。この傘状構造体14は、隣り合う原子炉溶融物保持容器11との間に形成される隙間上に設置され、複数個(本実施例では3個)の原子炉溶融物保持容器11に跨るように設置される。これにより、隙間を流通する冷却材4を、効率よく原子炉溶融物保持容器11の上方に供給することができ、また、隙間を落下する燃料デブリも、効率よく捕捉することができ、隙間を落下する燃料デブリを低減することができる。
【0039】
なお、原子炉溶融物保持容器11の直径aは、制御棒案内管13の直径の2倍~3倍であることが好ましい。例えば、制御棒案内管13の直径が10cmである場合、原子炉溶融物保持容器11の直径aは20cm~30cmである。これにより、燃料デブリを効率よく捕捉することができる。
【0040】
次に、実施例1に記載する原子炉システムであって、炉心部損傷時の原子炉システムを説明する。
【0041】
図3は、実施例1に記載する原子炉システムであって、炉心部損傷時の原子炉システムを説明する立断面図である。
【0042】
ここで、万が一の場合であって、炉心部2が損傷した場合を想定する。
【0043】
炉心部2が損傷した場合、炉心部2の燃料が溶融し、溶融燃料を含有する燃料デブリ12が、冷却材滞留部10を貫通し、原子炉容器1の底部に落下する。この際、燃料デブリ12は、コールドプール7へ突き出して設置される制御棒案内管13から流出し、原子炉容器1の底部に落下する。この際、燃料デブリ12は、冷却材4との相互作用により、数mm程度(0.5mm~5.0mm程度)に微粒化する。
【0044】
本実施例では、こうした微粒化した燃料デブリ12を、原子炉容器1に設置される原子炉溶融物保持装置の原子炉溶融物保持容器11が捕捉する。
【0045】
複数個の原子炉溶融物保持容器11が、水平方向に設置され、隣り合う原子炉溶融物保持容器11との間に、隙間を形成されるため、この隙間を冷却材4が流通(上昇)し、燃料デブリ12を捕捉した原子炉溶融物保持容器11を効率よく冷却する。
【0046】
原子炉溶融物保持容器11によって加熱される冷却材4は、熱交換器8によって冷却され、原子炉溶融物保持容器11の底部(下部)に供給される。
【0047】
こうすることにより、たとえ、ポンプ9が故障した場合であっても、原子炉溶融物保持容器11を冷却することができる。熱交換器8と原子炉溶融物保持容器11との高低差によって、自然循環力が発生するためである。
【0048】
このように、本実施例に記載する原子炉システムは、水平方向に複数個の原子炉溶融物保持容器11を設置し、隣り合う原子炉溶融物保持容器11との間に、隙間を形成する。これにより、この隙間を冷却材4の流路として使用することができ、それぞれの原子炉溶融物保持容器11の冷却面積が増大し、冷却可能な燃料デブリ12の堆積厚さが増大し、水平方向に小型な原子炉溶融物保持装置を提供することができる。そして、この原子炉溶融物保持装置は、高温の燃料デブリを安定的に保持し、冷却することができる。
【0049】
また、炉心部2が扁平ではない(広がりのない)小型の原子炉システムでは、単位面積(一定面積)当たりに、落下する燃料デブリの体積が大きいため、冷却可能な燃料デブリの堆積厚さとするためには、原子炉溶融物保持装置の径を大きくする必要があり、原子炉容器1の大型化を招くという課題がある。しかし、本実施例に記載する原子炉システムは、こうした課題を解決することができるため、特に、小型の原子炉システムには有効である。
【実施例2】
【0050】
次に、実施例2に記載する原子炉システムを説明する。
【0051】
図4は、実施例2に記載する原子炉システムを説明する立断面図である。
【0052】
本実施例に記載する原子炉システムは、実施例1に記載する原子炉システムと比較して、更に、シュラウド16を有する。このように、シュラウド16を設置することによって、シュラウド16の内側は上昇流となり、シュラウド16の外側は下降流となり、原子炉溶融物保持容器11冷却効率が向上する。
【0053】
このシュラウド16は、その内部に原子炉溶融物保持装置を設置する。シュラウド16は、その下部が円柱状であり、その上部がその下方よりその上方が大きい開口を有する円錐状である。つまり、シュラウド16は、その下部が円柱状構造物からなり、その上部が円錐状構造物からなる。これにより、落下する燃料デブリ(微粒化した燃料デブリ)を効率よく捕捉することができる。
【0054】
また、シュラウド16の外周には、複数の冷却材流入口15が形成される。冷却材4は、冷却材流入口15からシュラウド16の内部に流入し、シュラウド16の上部の開口からコールドプール7に流出する。
【0055】
なお、冷却材流入口15は、原子炉溶融物保持容器11の底部(下部)よりも下方に設置される。これにより、更に、原子炉溶融物保持容器11の冷却効率が向上する。
【0056】
また、シュラウド16の円錐状構造物は、傘状構造物14よりも上方に設置される。つまり、シュラウド16は、内部に設置される原子炉溶融物保持装置(傘状構造物14)よりも上部の領域が、上方に向けて直径が大きく形成される。これにより、落下する燃料デブリを、効率よく捕捉することができ、また、原子炉溶融物保持容器11の周辺部に落下する燃料デブリも捕捉することができる。
【0057】
なお、シュラウド16の円錐状構造物と配管17とは、干渉しないようにそれぞれを設置する位置を工夫して、設置する。
【0058】
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために、詳細かつ具体的に、説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成要素を有するものに限定されない。また、ある実施例の構成要件の一部を、他の実施例の構成要素の一部に置き換えることが可能である。また、ある実施例の構成要件に他の実施例の構成要件を加えることも可能である。また、各実施例の構成要件の一部について、他の構成要素の一部を、追加、削除、置換をすることも可能である。
【符号の説明】
【0059】
1…原子炉容器
2…炉心部
3…出力制御装置
4…冷却材
5…炉内構造物
6…ホットプール
7…コールドプール
8…熱交換器
9…ポンプ
10…冷却材滞留部
11…原子炉溶融物保持容器
12…燃料デブリ
13…制御棒案内管
14…傘状構造物
15…冷却材流入口
16…シュラウド
17…配管