(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-24
(45)【発行日】2022-12-02
(54)【発明の名称】中間駅案内装置
(51)【国際特許分類】
B61L 25/02 20060101AFI20221125BHJP
【FI】
B61L25/02 A
(21)【出願番号】P 2020074221
(22)【出願日】2020-04-17
【審査請求日】2021-04-19
(73)【特許権者】
【識別番号】000001292
【氏名又は名称】株式会社京三製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100075948
【氏名又は名称】日比谷 征彦
(74)【代理人】
【識別番号】100181928
【氏名又は名称】日比谷 洋平
(72)【発明者】
【氏名】我妻 正也
(72)【発明者】
【氏名】武田 浩二
【審査官】佐々木 淳
(56)【参考文献】
【文献】特開昭50-093597(JP,A)
【文献】特開平07-081568(JP,A)
【文献】特開2007-276553(JP,A)
【文献】特開2005-313666(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B61L 25/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
運行路線の拠点駅のプラットホーム毎の案内情報を制御する拠点駅案内装置と、前記運行路線の中間駅のプラットホーム毎の案内情報を表示する案内情報板とに接続し、記憶した前記中間駅の各プラットホームに対応する発着列車情報テーブルの発着列車情報に基づいて生成した前記中間駅のプラットホーム毎の前記案内情報を、前記案内情報板に表示する中間駅案内装置であって、
前記拠点駅案内装置が、運行ダイヤが乱れた緊急モードから、運行ダイヤが回復して通常モードに復旧した際に、前記拠点駅案内装置から送信される
復旧列車情報には、前記復旧して最初に前記拠点駅を発車する列車である第1の列車及び
該第1の列車の次に発車する第2の列車の発着列車情報が含まれ、
前記
復旧列車情報を受信すると、前記第2の列車に対応する前記中間駅の発着列車情報を先発列車情報として前記案内情報を作成し、該案内情報の表示を、前記第1の列車が前記中間駅のプラットホームを発車後に、該プラットホームの前記案内情報板に対して開始することで前記緊急モードから前記通常モードに復旧させることを特徴とする中間駅案内装置。
【請求項2】
前記拠点駅を出発した前記第1の列車の走行位置を追跡し、前記中間駅のプラットホームに、前記第1の列車が到着したことを判定し、前記第1の列車が前記中間駅のプラットホームを発車したと判断した後に、前記案内情報の表示を開始することを特徴とする請求項1に記載の中間駅案内装置。
【請求項3】
前記拠点駅が前記緊急モードに移行した際に、前記拠点駅案内装置から送信される緊急情報を受信することで、前記案内情報板の前記案内情報の表示を中断する前記緊急モードに移行することを特徴とする請求項1又は2に記載された中間駅案内装置。
【請求項4】
前記拠点駅からの前記復旧列車情報を受信した際に、記憶された前記中間駅の各プラットホームに対応する前記発着列車情報テーブル内から、前記復旧列車情報に含まれる前記発着列車情報に対応する前記中間駅の発着列車情報を抽出することを特徴とする請求項1~3の何れか1項に記載された中間駅案内装置。
【請求項5】
前記発着列車情報は、列車番号と、列車種別と、行先駅と、発車予定時刻とから構成され、前記発着列車情報テーブルは、プラットホーム毎の複数の前記発着列車情報から構成されることを特徴とする請求項1~4の何れか1項に記載された中間駅案内装置。
【請求項6】
前記拠点駅案内装置は、前記運行路線のダイヤ情報を記憶し、該ダイヤ情報から前記拠点駅の各プラットホームに対応する前記発着列車情報テーブルを生成する運行管理装置と接続し、
前記運行管理装置は、生成された前記拠点駅のプラットホーム毎の前記発着列車情報テーブルに基づく前記発着列車情報により、前記拠点駅のプラットホーム毎の前記案内情報を生成することを特徴とする請求項1~5の何れか1項に記載された中間駅案内装置。
【請求項7】
接続した前記拠点駅案内装置
に対する通信速度は、前記運行管理装置及び拠点駅案内装置の通信速度よりも低速であることを特徴とする請求項6に記載された中間駅案内装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、運行路線の中間駅に設置された案内情報板に対して、案内情報の表示制御を行う中間駅案内装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から鉄道路線の各駅では、案内情報表示システムによって旅客案内情報を表示している。この案内情報表示システムでは、駅構内やプラットホームに設けられた案内情報板に、旅客案内情報として列車の運行状況等を表示して、駅の利用客に提供している。天候や事故等の影響によって、鉄道路線の運行状況に変更が生じた場合には、案内情報表示システムは変更された運行状況に対応し、旅客案内情報を変更して案内情報板に表示する。
【0003】
特許文献1には、駅に設置された表示制御装置から列車の行先、出発順序等の旅客案内情報を出力し、駅のホームや改札口等に設けられた複数のLED表示器を有する表示装置に表示させる案内情報表示システムが開示されている。
【0004】
この特許文献1の表示制御装置は、始発駅や折返し駅でもある行先駅等の拠点駅では、鉄道路線の運行管理装置と接続されており、この運行管理装置には列車の着発時刻、使用番線、出発順序の情報等を含むダイヤ情報が記憶されている。拠点駅の表示制御装置ではこのダイヤ情報から、現在時刻とプラットホームに現に発着する列車の情報とに対応した案内情報を抽出して、プラットホーム等に設けられた案内情報板等の表示装置に自動的に表示させている。
【0005】
また、列車の運行本数が少ないローカル鉄道路線等においては、始発駅と行先駅との間に存在する複数の中間駅又は各中間駅に対して、通常運用時の通常ダイヤ情報が記憶された1つの操作卓が配置されている。操作卓ではこれらの各中間駅に対応した通常ダイヤ情報から、現在時刻に対応した複数の中間駅又は各中間駅の案内情報を抽出し、複数の中間駅又は各中間駅に設置された案内情報板に自動的に表示させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
鉄道路線の運行ダイヤは、上述の通りに、運行線路内における列車事故や悪天候等の発生が原因となって、列車の運休や臨時列車の追加等の対応を行うことにより、大きく乱れた状態となる。その際に、各駅の案内情報表示システムは、この乱れたダイヤ状態から通常の運行ダイヤである通常ダイヤ状態への復旧過程に適応した案内情報を表示することを要求される。
【0008】
そこで、運行管理装置と接続された拠点駅の案内情報表示システムにおいては、ダイヤ情報が乱れた状態では、案内情報板には発車時刻を表示させず、行先のみを表示させたり、「調整中」や遅延中の文字表示のみや、非表示状態としている。
【0009】
そして、運行状況が通常ダイヤに復旧した場合には、運行管理装置に記憶されているダイヤ情報のどの時点から通常ダイヤに復旧したのかを、オペレータの介入処理によって設定し、案内情報板に表示させる案内情報を、通常ダイヤの状態に復旧させている。なお、通常状態に復旧させた時点以降は、運行管理装置に記憶されているダイヤ情報に対応した案内情報を、拠点駅の案内情報板に自動的に表示させることになる。
【0010】
一方、運行管理装置と接続されていない中間駅においては、ダイヤ情報が乱れた状態では、オペレータが操作卓から介入処理を行い、案内情報板を「調整中」や遅延中の文字表示のみや、非表示状態にしている。そして、拠点駅に電話連絡等をして運行状況が通常ダイヤに復旧したことを確認した後に、オペレータが操作卓で復旧処理を行うことにより、通常ダイヤの案内情報表示に復旧させている。
【0011】
また、通常ダイヤに復旧した場合、復旧直後に中間駅に到着する列車が、復旧後の通常ダイヤ情報に基づく列車なのか、ダイヤ情報が乱れた状態で遅延した列車なのかが分からないという問題がある。ダイヤ情報が乱れた状態の列車が到着した場合には、通常ダイヤ情報に復旧させた案内情報板の行先表示と、到着した列車の行先が異なるという問題も生じてしまう。
【0012】
本発明の目的は、運行管理装置に接続されていない中間駅を含む運行路線であっても、拠点駅において運行ダイヤが乱れた状態から通常ダイヤに復旧するのに追随して、中間駅の案内情報板を表示内容に間違いのない通常ダイヤの案内表示に速やかに復旧させる中間駅案内装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記目的を達成するための本発明に係る中間駅案内装置は、運行路線の拠点駅のプラットホーム毎の案内情報を制御する拠点駅案内装置と、前記運行路線の中間駅のプラットホーム毎の案内情報を表示する案内情報板とに接続し、記憶した前記中間駅の各プラットホームに対応する発着列車情報テーブルの発着列車情報に基づいて生成した前記中間駅のプラットホーム毎の前記案内情報を、前記案内情報板に表示する中間駅案内装置であって、前記拠点駅案内装置が、運行ダイヤが乱れた緊急モードから、運行ダイヤが回復して通常モードに復旧した際に、前記拠点駅案内装置から送信される復旧列車情報には、前記復旧して最初に前記拠点駅を発車する列車である第1の列車及び該第1の列車の次に発車する第2の列車の発着列車情報が含まれ、前記復旧列車情報を受信すると、前記第2の列車に対応する前記中間駅の発着列車情報を先発列車情報として前記案内情報を作成し、該案内情報の表示を、前記第1の列車が前記中間駅のプラットホームを発車後に、該プラットホームの前記案内情報板に対して開始することで前記緊急モードから前記通常モードに復旧させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明に係る中間駅案内装置によれば、拠点駅において運行ダイヤが乱れた状態から通常ダイヤに復旧したことに追随して、中間駅の案内情報板を通常ダイヤの案内表示に速やかに復旧させることができ、運行路線の利用者に正確な案内情報を提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】案内情報表示システムの全体システム構成図である。
【
図4】復旧された際の拠点駅の案内情報板の説明図である。
【
図5】中間駅の案内情報板を復旧させるフローチャート図である。
【
図6】復旧後に列車が1番目の中間駅を発車した際の案内情報板の説明図である。
【
図7】復旧後に列車が2番目の中間駅を発車した際の案内情報板の説明図である。
【
図8】実施例2の中間駅の案内情報板を復旧させるフローチャート図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明を図示の実施例に基づいて詳細に説明する。
【実施例1】
【0017】
図1は案内情報表示システムの全体システム構成図であり、案内情報表示システムは、一方の始発駅又は行先駅である拠点駅A及び他方の始発駅又は行先駅である拠点駅Bに各々設置された運行管理装置1a、1bと、この運行管理装置1a、1bの各々に接続された第1の案内装置である拠点駅案内装置2a、2bと、拠点駅A及び拠点駅B間にある中間駅C1~C3の中の中間駅C2に設置された第2の案内装置である中間駅案内装置2cとを備えている。
【0018】
運行管理装置1a、1bと拠点駅案内装置2a、2bは、LAN等の通信回線により有線及び/又は無線接続されており、高速伝送可能とされている。なお、実施例においては拠点駅A、Bのそれぞれに運行管理装置1a、1bを設置しているが、中央管理センタに1台の運行管理装置1を設置し、高速通信回線を介して拠点駅A、Bの拠点駅案内装置2a、2bと接続するようにしてもよい。また運行管理装置ではなく当該拠点駅のみを制御するPTC等の制御装置でもよい。
【0019】
また、従来の案内情報表示システムでは拠点駅と中間駅との間には、通信ネットワークが構築されていないのに対して、本実施例の案内情報表示システムでは、拠点駅案内装置2a、2bと、中間駅案内装置2cとは、通信ネットワークNを介して接続されている。通信ネットワークNとしては、例えば運行路線Rに沿って既に敷設されているメタル回線を用いることができ、この既設のメタル回線等のように通信速度が貧弱である低速通信回線を想定している。後述する拠点駅案内装置2a、2bから中間駅案内装置2cに通信ネットワークNを介して送信するデータ量は、例えば数10キロバイト程度の少量とされている。
【0020】
拠点駅Aに設置された拠点駅案内装置2aは、拠点駅Aのプラットホーム毎の案内情報を制御する装置であり、上り方面である1番線のプラットホームPa1及び下り方面である2番線のプラットホームPa2に設置された案内情報板3a1及び案内情報板3a2が接続されている。
【0021】
同様にして、拠点駅Bに設置された拠点駅案内装置2bには、上り方面である1番線のプラットホームPb1に設置された案内情報板3b1及び下り方面である2番線のプラットホームPb2に設置された案内情報板3b2が接続されている。
【0022】
中間駅C2に設置された中間駅案内装置2cには、複数の中間駅C1~C3の上り方面である1番線のプラットホームPc11~Pc31、下り方面である2番線のプラットホームPc12~Pc32にそれぞれ設置された案内情報板3c11~3c31、案内情報板3c12~3c32が接続されている。
【0023】
これらの接続には、前述の既設のメタル回線を利用してもよい。なお、中間駅案内装置2cを実施例では2番目の中間駅C2に設けているが、表示制御を行う中間駅C1~C3の任意の駅に設置してもよいし、各中間駅C1~C3にそれぞれ中間駅案内装置2cを設置してもよい。
【0024】
また、拠点駅A及び拠点駅B間の中間駅Cの駅数は、中間駅C1~C3の3駅には限定されず、任意の中間駅Cの駅数に対応することができ、複数の中間駅Cに適宜に中間駅案内装置2cを設置することもできる。このように複数の中間駅案内装置2cを設置する場合には、それぞれの中間駅案内装置2cが通信ネットワークNに接続される。
【0025】
運行管理装置1a、1bには、運行路線R上の各駅に発着する運行列車の運行ダイヤがダイヤ情報として保存されており、図示しない運行管理装置1a、1bに接続された操作部により、運行ダイヤを作成及び変更することが可能である。
【0026】
また、拠点駅A、Bの拠点駅案内装置2a、2bには、それぞれ操作卓4a、4bが接続されており、オペレータは操作卓4a、4bを介して拠点駅A、Bの上り方面である1番線のプラットホームPa1、Pb1、下り方面である2番線のプラットホームPa2、Pb2における列車の運行状況を確認可能である。
【0027】
一方、中間駅C2の中間駅案内装置2cには、操作卓4cが接続されており、オペレータはこの操作卓4cを介して中間駅における発車情報を含む運行状況を確認することが可能である。ただし、通信ネットワークNは低速通信回線に対応可能とするため、後述するように確認できる運行状況は限定される。
【0028】
このように構成された案内情報表示システムにおいて、各拠点駅A、Bに設置された運行管理装置1a、1bには、ダイヤ情報に基づく拠点駅A、Bの各プラットホームPa1、Pa2、Pb1、Pb2毎の発着列車情報テーブルが記憶されている。
【0029】
運行管理装置1aは、接続されている拠点駅Aに設置された拠点駅案内装置2aに対して、拠点駅AのプラットホームPa1、Pa2の発着列車情報テーブルを提供する。また、運行管理装置1bは、接続されている拠点駅Bに設置された拠点駅案内装置2bに対して、拠点駅BのプラットホームPb1、Pb2の発着列車情報テーブルを提供する。そして、拠点駅案内装置2a、2bは、取得した発着列車情報テーブルから、それぞれ拠点駅A、Bの現在時刻におけるプラットホームP毎の発着列車情報Hを読み込む。
【0030】
図2は通常時に使用する発着列車情報テーブルの説明図であり、発着列車情報テーブルは、例えば各駅のプラットホームP毎に発着する各列車の発着列車情報Hをリスト化したものである。発着列車情報テーブルは、発着する各運行列車に関する列車番号と、普通、特急等を示す列車種別と、行先駅と、発車予定時刻とから成る1行分の発着列車情報Hが、発着時刻の早い運行列車から順次に上行から下行へと並置された多数行で構成されている。
【0031】
列車番号にはユニークな数字や、アルファベット又はカタカナと数字とを組み合わせた文字列等が割り振られており、例えば下行に進む程、つまり発車時刻が遅い程、数字が大きくなるように割り振るようにしてもよい。更には、上り方向を奇数、下り方向を偶数として数字を割り振るようにしてもよい。
【0032】
なお、到着時刻と発車時刻が大きく異なり、発車時刻のみでは取り扱えない運行列車が含まれる場合には、発着列車情報Hとして発車時刻を読み込むだけではなく、到着時刻も読み込んでテーブル化すればよい。
【0033】
拠点駅案内装置2a、2bはこれらのプラットホームPa1、Pa2、Pb1、Pb2毎の発着列車情報テーブルから、各プラットホームPに対応する案内情報板3a1、3a2、3b1、3b2に表示する案内情報を生成する。
【0034】
案内情報板3a1、3a2、3b1、3b2は、LEDディスプレイ等の表示手段を備えており、拠点駅案内装置2a、2bから送信されてきた案内情報を表示する。この表示手段は、例えば1行目に先発列車、2行目に次発列車の2行の文字列を表示可能としているが、少なくとも1行の文字列を表示可能であればよい。
【0035】
図3は拠点駅案内装置2a、2bで処理される案内情報板3a1、3a2、3b1、3b2の案内情報テーブルの説明図であり、この案内情報テーブルは
図2に示す発着列車情報テーブルに、列車Tが未発車か発車済かを表示する発車情報の列を追加して構成されている。
【0036】
拠点駅案内装置2a、2bでは、現在時刻と、プラットホームPa1、Pa2、Pb1、Pb2における軌道回路等による列車検出情報とに基づいて、プラットホームPa1、Pa2、Pb1、Pb2における列車Tの停車状況から列車Tが未発車か発車済かを判断することが可能である。そして、列車Tが発車したと判断した場合には、
図3に示すように該当する列車の発車情報を未発車から発車済とする処理を行う。
【0037】
拠点駅案内装置2a、2bは、列車Tが発車したと判断した場合には、プラットホームPa1、Pa2、Pb1、Pb2の案内情報板3a1、3a2、3b1、3b2の案内情報の表示を更新する。
【0038】
この案内情報の更新処理は、案内情報板3a1、3a2、3b1、3b2に先発列車情報と次発列車情報を2行で表示している場合には、先発列車T1である列車Tの発車済の発車情報に応じて、1行目に表示されている発車済となった先発列車T1の先発列車情報を消去し、2行目に表示されている次発列車T2の次発列車情報を1行目にシフトさせて先発列車情報として表示させ、未表示である次々発列車T3の次々発列車情報を2行目の次発列車情報として表示させる。
【0039】
これらの案内情報板3a1、3a2、3b1、3b2の表示制御処理は、現在時刻と、発着列車情報Hにおける列車の発車予定時刻及びプラットホームPa1、Pa2、Pb1、Pb2における軌道回路等による列車Tの列車検出情報とにより、更新される列車Tの発車情報に基づいて、繰り返し実行される。
【0040】
なお、実際の案内情報板に表示する行数、つまり列車の本数は上述のように2本に限定されるべきではなく、案内情報板が備えるディスプレイのサイズ等に対応して決定されるのが好ましい。
【0041】
拠点駅A、Bに設置された操作卓4a、4bでは、オペレータが拠点駅案内装置2a、2bに記憶された案内情報テーブルを参照することにより、何処までの列車が発車済となったのかを示す現在の拠点駅A、BにおけるプラットホームP毎の発車情報を確認することが可能である。
【0042】
上述の拠点駅A、Bで繰り返し実行される案内情報表示と並行して、中間駅案内装置2cでは、上り方面である1番線のプラットホームPc11~Pc31、下り方面である2番線のプラットホームPc12~Pc32にそれぞれ設置された1番線の案内情報板3c11~3c31、2番線の案内情報板3c12~3c32に対して、同様な案内情報の表示制御が行われている。
【0043】
中間駅C1~C3の1番線の案内情報板3c11~3c31、2番線の案内情報板3c12~3c32の表示制御を行う中間駅案内装置2cには、操作卓4cが接続されており、オペレータは操作卓4cを介して運行路線Rの上り下り方面である1番線、2番線の案内表示状態を確認することが可能である。
【0044】
中間駅案内装置2cには、中間駅C1~C3の発着列車情報テーブルが記憶されており、これらの発着列車情報テーブルは、運行路線Rの運行ダイヤを作成可能な運行管理装置1a、1bから出力されて、記憶媒体等を介して記憶されることになる。従って、運行路線Rのダイヤ改正等が行わる際には、操作卓4cを介して中間駅案内装置2cに記憶されている中間駅C1~C3の発着列車情報テーブルの更新を行う必要がある。
【0045】
中間駅C2の中間駅案内装置2cは、記憶している中間駅C1~C3の発着列車情報テーブルから、各中間駅C1~C3の現在時刻における
図2に示す発着列車情報Hを読み込み、各列車の発車情報を付加して
図3に示すような案内情報テーブルを生成する。そして、案内情報テーブルに基づいて、1番線の案内情報板3c11~3c31、2番線の案内情報板3c12~3c32に案内情報を表示させる。中間駅案内装置2cによる案内情報板3c11~3c32への案内情報を表示する表示制御処理は、拠点駅案内装置2a、2bによる案内情報板3a1~3b2の表示制御処理と同様であるので、詳細な説明を省略する。
【0046】
このように、中間駅C1~C3の1番線の案内情報板3c11~3c31、2番線の案内情報板3c12~3c32では、それぞれ列車Tが進行するに従って、自動的に案内情報の表示の切換えが行われている。
【0047】
運行路線R上に悪天候や事故が発生した場合には、ダイヤ情報の通りに列車を運行させることができなくなる。列車Tの各駅への到着が大幅に遅れるため、例えば拠点駅A、Bの拠点駅案内装置2a、2bでは、発着列車情報Hに示されている発車時刻までには列車Tが拠点駅A、B及び中間駅Cに到着せず、案内情報における発車情報は未発車の状態のままとなる。
【0048】
このように運行ダイヤが乱れた場合には、オペレータによる操作卓4a、4bからの介入処理によって、通常モードから緊急モードに移行させる。又は、列車Tの発車予定時刻から所定時間を経過しても、列車Tが拠点駅A、Bを未発車の場合には自動的に通常モードから緊急モードに移行させるようにしてもよい。なお、通常モードとは、案内情報板3a、3bに対して発着列車情報テーブルの発着列車情報に従って、通常の運行ダイヤである通常ダイヤを自動的に表示する動作モードである。
【0049】
緊急モードに移行すると拠点駅案内装置2a、2bは、拠点駅A、Bの案内情報板3a1、3a2、3b1、3b2に対して、通常ダイヤの案内情報の表示を中断し、「調整中」の文字表示のみを行う。或いは、「調整中」の文字表示をせずに全て非表示の状態にするか、通常の案内情報の発車予定時刻のみを非表示の状態としてもよい。
【0050】
通常モードから緊急モードに拠点駅A、Bが移行した場合には、拠点駅A、Bの拠点駅案内装置2a、2bは、運行ダイヤが乱れた列車Tの進行方向である下流側の中間駅C1~C3の中間駅案内装置2cに対して、通信ネットワークNを介して緊急モード移行を緊急情報として送信する。
【0051】
この緊急情報を受信した中間駅案内装置2cは、接続されている中間駅C1~C3の1番線の案内情報板3c11~3c31、2番線の案内情報板3c12~3c32に対して、拠点駅A、Bの案内情報板3a1、3a2、3b1、3b2と同様に「調整中」の文字表示を行う。或いは、「調整中」の文字表示をせずに全て非表示の状態にするか、通常の案内情報の発車予定時刻のみを非表示の状態としてもよい。
【0052】
なお、上り方面だけ運行ダイヤが乱れた場合には、拠点駅Aの拠点駅案内装置2aから中間駅案内装置2cに対して、上り方面だけの緊急モード移行を緊急情報として送信する。この緊急情報を受信した中間駅案内装置2cは、接続されている中間駅C1~C3の1番線の案内情報板3c11~3c31だけに対して、「調整中」の文字表示を行う。
【0053】
運行路線Rの運行ダイヤの乱れる原因が解消し、拠点駅Aの拠点駅案内装置2aが緊急モードから通常モードに復旧されると、拠点駅Aの拠点駅案内装置2aは発着列車情報テーブルから、拠点駅Aの現在時刻における発着列車情報Hを読み込むことを再開する。
【0054】
緊急モードから通常モードへの復旧処理は、例えば操作卓4aを介してオペレータが、拠点駅案内装置2aに読み込まれた拠点駅Aの発着列車情報テーブルから、現在時刻に対応したプラットホームPa1における復旧後の最初の運行列車に関する発着列車情報Hを選択して指定することによって行われる。
【0055】
図4は拠点駅案内装置2aが緊急モードから通常モードに復旧される際の、案内情報表示システムの上り方面である1番線の拠点駅A及び中間駅C1~C3における部分システム構成図である。そして、拠点駅AのプラットホームPa1における復旧後の最初に発車する1番目の列車Tである先発列車T1が、例えば
図2に示す発着列車情報テーブルの2行目の発着列車情報Hである場合について示している。
【0056】
オペレータが拠点駅AのプラットホームPa1における復旧後の最初の運行列車の発着列車情報H1を指定すると、拠点駅案内装置2aでは発着列車情報H1を先発列車情報として処理し、その次の行の発着列車情報H2を次発列車情報として処理して、これら発着列車情報Hに発車情報を付加した案内情報を生成して、プラットホームPa1の案内情報板3a1に対して、案内情報の表示制御を行う。案内情報板3a1では、拠点駅案内装置2aからの表示指令に従って、図示するように、先発列車情報を発着列車情報H1、次発列車情報を発着列車情報H2として案内情報を表示し、通常モードによる案内情報の表示制御が再開される。
【0057】
そして、通常モードに復旧以後においては、拠点駅案内装置2a及び案内情報板3a1は、現在時刻と、発着列車情報Hにおける運行列車の発車時刻と、プラットホームPa1における軌道回路等による列車Tの列車検出情報とに基づいて、拠点駅AのプラットホームPa1を発車する運行列車の案内情報を自動的に切換えて表示する。
【0058】
このように、オペレータが拠点駅AのプラットホームPa1における復旧後の最初の運行列車の発着列車情報H1を指定することで、案内情報の表示を通常モードに復旧させ、拠点駅Aにおける案内情報の自動表示を再開するのと同時に、拠点駅案内装置2aは、通信ネットワークNを介して中間駅案内装置2cに復旧列車情報Fを送信する。
【0059】
この復旧列車情報Fは、拠点駅AのプラットホームPa1における復旧後の最初の先発列車T1から3番目の次々発列車T3が、発着列車情報H1~H3に基づいて拠点駅Aを順次に発車することを、中間駅C1~C3に伝える情報である。復旧列車情報Fの送信に際しては、通信ネットワークNが低速通信回線であることを考慮して、列車T1~T3の3列車分の復旧列車情報Fを、
図2に示す発着列車情報テーブルの3行分の発着列車情報とすることによって、送信データ量を低く抑えている。
【0060】
中間駅案内装置2cは拠点駅案内装置2aから送信された復旧列車情報Fに基づいて、拠点駅Aから中間駅C1~C3に向う列車Tの上り方向の運行ダイヤの乱れが解消され、拠点駅案内装置2aが緊急モードから通常モードに復旧されたことを認識する。そして、中間駅案内装置2cは、中間駅C1~C3の上り方向である1番線の案内情報板3c11~3c31の案内情報の表示を、緊急モードから通常モードに復旧させる処理に取り掛かる。なお、復旧列車情報Fは拠点駅案内装置2aが常に送信していてもよく、この場合は復旧列車情報Fに、拠点駅案内装置2aが通常モード移行を通知する緊急情報を含ませ、この緊急情報をもとに通常モードに復旧させる処理に取り掛かってもよい。
【0061】
図5は拠点駅Aの拠点駅案内装置2a及び案内情報板3a1が通常モードに復旧後に、中間駅案内装置2cによって列車Tの進行方向にある隣接駅である中間駅C1の1番線の案内情報板3c11を復旧させる処理のフローチャート図である。
【0062】
上述の通りに拠点駅Aの拠点駅案内装置2aから緊急モード情報を受信すると、中間駅案内装置2cは緊急モード制御を開始し、ステップST11では拠点駅Aから列車Tの進行方向である上り方向の中間駅C1~C3の案内情報板3c11~3c31に対して、自動的に「調整中」の文字を表示させる。
【0063】
次のステップST12では、中間駅案内装置2cが拠点駅案内装置2aから復旧列車情報Fを受信したか否かの確認を行う。この復旧列車情報Fは拠点駅Aでの復旧後の最初の先発列車T1から3番目の次々発列車T3の発着列車情報H1~H3である。なお、これらの発着列車情報H1~H3の列車番号等は、拠点駅Aの拠点駅案内装置2aが通常モードに復旧後に生成する案内情報における先発、次発、次々発の案内情報と一致する。
【0064】
ステップST12において、中間駅案内装置2cが復旧列車情報Fを受信した場合にはステップST13に進み、復旧列車情報Fを受信していない場合にはステップST11に戻って、復旧列車情報Fを受信するまでループ処理が繰り返される。このループ処理が継続する限り、つまり運行ダイヤの乱れが解消され、拠点駅Aにおいて緊急モードが解除されない限り、案内情報板3c11~3c31には「調整中」の文字が継続して表示される。
【0065】
ステップST12において復旧列車情報Fを受信するとステップST13に進んで、中間駅案内装置2cでは受信した復旧列車情報Fに含まれる拠点駅Aにおける3列車の発着列車情報H1~H3の列車番号、列車種別に基づいて、操作卓4cに記憶されている中間駅C1の発着列車情報テーブルから並び順が一致する3列車分の発着列車情報H1’~H3’が存在するか否かを判定する。
【0066】
ステップST13において、並び順が一致しない場合はステップST11に戻り、操作卓4cに記憶されている中間駅C1の発着列車情報テーブルの一部が、復旧列車情報Fに含まれる発着列車情報H1~H3の列車番号、列車種別の並び順と一致した場合には、中間駅案内装置2cは一致した3列車の中間駅C1における発着列車情報H’を抽出する。
【0067】
抽出した3列車の発着列車情報H’は、
図2に示すように列車番号を含んでいるので、この3列車の列車番号よりも以前の列車番号を有する列車は、既に中間駅C1を発車済とみなして、
図3に示すような案内情報テーブルにおける該当する列車の案内情報に関しては、発車情報を発車済として処理する。
【0068】
続いてステップST14では、拠点駅Aにおける発着列車情報H1に対応する先発列車T1が、中間駅C1の1番線のプラットホームPc11に到着したか否かの判定を行う。
【0069】
通常モードに復旧した当初では、拠点駅Aと中間駅C1の間の運行路線R上に臨時列車Tや遅延した列車Tが運行している可能性があるので、中間駅C1に復旧後に最初に到着する列車Tが、通常モードに復旧後の最初の列車Tである発着列車情報H1に対応する先発列車T1ではない可能性がある。
【0070】
そこで、軌道回路情報等で拠点駅Aを先発列車T1が出発したことを認識したのち、先発列車T1の走行位置を追跡し、中間駅C1の1番線のプラットホームPc11に先発列車T1が到着したことを判定することで、発着列車情報H1の発車予定時刻前に、プラットホームPc11に到着した列車Tを前述の臨時列車Tや遅延した列車Tとみなすことが可能である。
【0071】
なお、中間駅C1の発着列車情報H1’の発車予定時刻の前後に、中間駅C1の1番線のプラットホームPc11に到着した列車を、先発列車T1と見なしてもよい。
【0072】
ステップST14において、中間駅C1のプラットホームPc11に先発列車T1が到着した場合に、ステップST15に移行する。
【0073】
ステップST15において、中間駅案内装置2cはプラットホームPc11の軌道回路情報等に基づいて、先発列車T1が中間駅C1を発車したと判断した後に、発着列車情報H2’の種別情報、行先情報、発車予定時刻から成る案内情報を先発列車情報に、発着列車情報H3’の種別情報、行先情報、発車予定時刻から成る案内情報を次発列車情報として、案内情報板3c11の通常モードによる表示を再開する。
【0074】
図6は、先発列車T1が中間駅C1のプラットホームPc11を発車した際の上り方面の案内情報板の説明図であり、案内情報板3c11は2番目の次発列車T2に対応する発着列車情報H2’を先発列車情報とする表示から通常モードに復旧する。以後、中間駅案内装置2cは案内情報テーブルに従って、自動的に案内情報板3c11に対して、案内情報の表示制御を行う。
【0075】
図7は、先発列車T1がプラットホームPc21を発車した際の上り方面の案内情報板の説明図であり、
図5に示した復旧処理を中間駅C2のプラットホームPc21の案内情報板3c21に対しても行う。
【0076】
中間駅案内装置2cは現在時刻、プラットホームPc21の列車検出情報及び発車予定時刻に基づいて、先発列車T1が中間駅C2を発車したと判断した後に、プラットホームPc21の発着列車情報H2”の種別情報、行先情報、発車予定時刻から成る案内情報を先発列車情報に、発着列車情報H3”の種別情報、行先情報、発車予定時刻から成る案内情報を次発列車情報として、案内情報板3c21の通常モードによる表示を再開する。
【0077】
このように、先発列車T1が進行方向である上り方向の中間駅C1~C3に順次に通過するに従って、案内情報板3c11~3c31の案内情報表示は通常モードに復旧してゆく。そして、上り方向の最終駅である行先の拠点駅Bにおいても、
図5に示した復旧処理を行うことで、拠点駅BのプラットホームPb1の案内情報板3b1も通常モードに復旧する。
【0078】
なお、列車Tの進行方向が下り方向の場合における中間駅C1~C3の案内情報板3c12~3c32の案内情報表示に関しても、中間駅案内装置2cが同様にして
図5に示す処理を、拠点駅Bからの復旧列車情報Fを受信して、順次に中間駅C3、C2、C1に対して行えば、案内情報表示を通常モードに復旧させることができるので、その詳細な説明は省略する。
【実施例2】
【0079】
実施例2の中間駅案内装置2cは、実施例1の中間駅案内装置2cと異なる復旧処理を採用した別形態の発明であり、
図8は実施例2の中間駅案内装置2cにおける案内情報板3c11を復旧させる際のフローチャート図である。
【0080】
実施例1の案内情報表示システムでは、中間駅案内装置2cは取得する軌道回路情報等により拠点駅Aを出発した先発列車T1の走行位置を追跡可能であるのに対して、実施例2の中間駅案内装置2cは、軌道回路情報を取得する地上装置備えていない案内情報表示システムに配置され、従って先発列車T1の走行位置を追跡することができない案内情報表示システムに用いられる。
【0081】
図8に示すフローチャート図におけるステップST21~ST23の処理は、
図5に示すステップST11~ST13と同じ処理であるので説明を省略する。
【0082】
ステップST24では、拠点駅Aにおける発着列車情報H1に対応する先発列車T1の発車予定時刻が経過し、列車Tが中間駅C1の1番線のプラットホームPc11に到着したか否かの判定を行う。
【0083】
なお、判定時刻を、発着列車情報H1の発車予定時刻に代えて、発着列車情報H1の発車予定時刻に拠点駅A-中間駅C1の移動時間を加えた時刻や、中間駅C1の発着列車情報H1’の発車予定時刻を用いてもよい。
【0084】
プラットホームPc11に列車Tが到着した場合は、ステップST25に移行し、プラットホームPc11に到着した列車Tが中間駅C1におけるダイヤ情報の発着列車情報H1’の先発列車T1と一致するか否かの判定を行う。この判定は、到着した列車Tの列車番号が、発着列車情報H1’の列車番号と一致するかを確認することで行う。
【0085】
到着した列車Tが発着列車情報H1’に対応する先発列車T1でない場合には、再びステップST24に戻って次の列車到着を待ち、次の列車Tが到着した場合に、ステップST25において、再び列車Tが先発列車T1であるか否かの確認を行う。このようにして、ステップST25において到着した列車Tが発着列車情報H1’に対応する先発列車T1であることが確認できた場合には、ステップST26に移行する。
【0086】
ステップST26の処理は、
図5に示すステップST15と同じ処理であるので説明を省略する。
【0087】
このように、実施例1、2の発明に係る中間駅案内装置2cによれば、運行管理装置1a、1bに直接接続されていない中間駅Cにおいて、拠点駅A、Bが緊急モードから通常モードに復旧した際に、拠点駅案内装置2a、2bから送信される復旧列車情報Fに基づいて、中間駅Cの案内情報板3cは通常ダイヤの案内情報の表示を開始して、通常モードに復旧させることができ、運行路線Rの利用者に正確な案内情報を提供することが可能である。
【符号の説明】
【0088】
1a、1b 運行管理装置
2a、2b 拠点駅案内装置
2c 中間駅案内装置
3a1、3a2、3b1、3b2、3c11、3c12、3c21、3c22、3c22、3c31、3c32 案内情報板
4a、4b、4c 操作卓
A、B 拠点駅
C1、C2、C3 中間駅
Pa1、Pa2、Pb1、Pb2、Pc11、Pc12、Pc21、Pc22、Pc31、Pc32 プラットホーム
R 運行路線
T 列車