(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-24
(45)【発行日】2022-12-02
(54)【発明の名称】セル管理方法、トリガー条件設定方法、端末機器及びネットワーク側機器
(51)【国際特許分類】
H04W 76/27 20180101AFI20221125BHJP
H04W 36/24 20090101ALI20221125BHJP
H04W 72/04 20090101ALI20221125BHJP
【FI】
H04W76/27
H04W36/24
H04W72/04 111
(21)【出願番号】P 2020567910
(86)(22)【出願日】2019-05-23
(86)【国際出願番号】 CN2019088121
(87)【国際公開番号】W WO2019233283
(87)【国際公開日】2019-12-12
【審査請求日】2020-12-23
(31)【優先権主張番号】201810565750.1
(32)【優先日】2018-06-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】110001151
【氏名又は名称】あいわ弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】張 艶霞
(72)【発明者】
【氏名】呉 ▲ユウ▼民
【審査官】松野 吉宏
(56)【参考文献】
【文献】特表2003-500909(JP,A)
【文献】特表2017-510207(JP,A)
【文献】国際公開第2017/202463(WO,A1)
【文献】Intel Corporation,EN-DC procedures and network handling,3GPP TSG RAN WG2 #97bis R2-1703428,フランス,3GPP,2017年03月27日
【文献】Intel Corporation,Inter-RAT measurement for EN DC,3GPP TSG RAN WG2 adhoc_2017_06_NR R2-1707048,フランス,3GPP,2017年06月17日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末機器によって実行されるセル管理方法であって、
トリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報とをネットワーク側機器から受信することと、
ここで、前記トリガー条件の設定情報と前記トリガー事象の設定情報との間に関連関係があり、且つ、1つのトリガー条件の設定情報に少なくとも2つのトリガー事象の設定情報が関連付けられ、
前記トリガー条件の設定情報に関連付けられる少なくとも2つのトリガー事象の設定情報に基づいて、前記トリガー条件が満たされているか否かを判断することと、
前記トリガー条件が満たされた場合、セル管理のための無線リソース制御RRCプロセスを開始することと、
を含
み、
前記セル管理は、セル切替、セル追加、セル削除、セル変更の少なくとも1つを含む、セル管理方法。
【請求項2】
前記トリガー条件の設定情報は、トリガー条件情報リストに格納され、前記トリガー事象の設定情報は、トリガー事象情報リストに格納され、前記関連関係は、関連関係リストに格納され、又は、
前記トリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報は、トリガー条件設定情報リストに格納され、前記トリガー条件設定情報リストの各項目は、トリガー条件の設定情報と、それに対応する少なくとも2つのトリガー事象の設定情報とを含む、請求項1に記載のセル管理方法。
【請求項3】
前記トリガー条件情報リストの各項目は、トリガー条件の設定情報と、それに対応する識別情報とを含み、
前記トリガー事象情報リストの各項目は、トリガー事象の設定情報と、それに対応する識別情報とを含み、
前記関連関係は、
トリガー条件の設定情報に対応する識別情報と、前記トリガー事象情報リストの表項目ラベルとの関連関係、又は、
前記トリガー条件情報リストの表項目ラベルと、トリガー事象の設定情報に対応する識別情報との関連関係、又は、
前記トリガー条件情報リストの表項目ラベルと、前記トリガー事象情報リストの表項目ラベルとの関連関係を含む、請求項2に記載のセル管理方法。
【請求項4】
前記トリガー事象の設定情報は、トリガー事象のタイプ、トリガー事象の測定パラメータ、トリガー事象の閾値、トリガータイプ及びトリガー期間のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載のセル管理方法。
【請求項5】
前記トリガー事象のタイプは、目標セルの測定結果に基づく第1トリガー事象、サービングセルの測定結果に基づく第2トリガー事象、目標セルの測定結果とサービングセルの測定結果とに基づく第3トリガー事象、サービングセルのデータ伝送パケットロス率に基づく第4トリガー事象、サービングセルのデータ伝送遅延に基づく第5トリガー事象のいずれか1つを含む、請求項4に記載のセル管理方法。
【請求項6】
前記の前記トリガー条件の設定情報に関連付けられる少なくとも2つのトリガー事象の設定情報に基づいて、前記トリガー条件が満たされているか否かを判断することは、
前記トリガー条件の設定情報に関連付けられる少なくとも2つのトリガー事象の設定情報のいずれかのトリガー事象の設定情報が満たされた場合、前記トリガー条件が満たされたと決定すること、又は、
前記トリガー条件の設定情報に関連付けられる少なくとも2つのトリガー事象の設定情報のうちのN(Nは1より大きい整数)個のトリガー事象の設定情報が満たされた場合、前記トリガー条件が満たされたと決定すること、又は、
前記トリガー条件の設定情報に関連付けられる少なくとも2つのトリガー事象の設定情報のうちのすべてのトリガー事象の設定情報が満たされた場合、前記トリガー条件が満たされたと決定することを含む、請求項1~5のいずれか1項に記載のセル管理方法。
【請求項7】
前記のトリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報とをネットワーク側機器から受信することは、
ソースノードから送信されたトリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報とを受信すること、又は、
目標ノードからソースノードを介して送信されたトリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報とを受信することを含む、請求項1~5のいずれか1項に記載のセル管理方法。
【請求項8】
ソースノード又は目標ノードによって実行されるトリガー条件設定方法であって、
トリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報とを取得することと、
端末機器によるセル管理のトリガー用の、前記トリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報とを
前記端末機器に送信することと、
を含み、
ここで、前記トリガー条件の設定情報と前記トリガー事象の設定情報との間に関連関係があり、且つ、1つのトリガー条件の設定情報に少なくとも2つのトリガー事象の設定情報が関連付けられ、
前記セル管理は、セル切替、セル追加、セル削除、セル変更の少なくとも1つを含む、トリガー条件設定方法。
【請求項9】
前記トリガー条件の設定情報は、トリガー条件情報リストに格納され、前記トリガー事象の設定情報は、トリガー事象情報リストに格納され、前記関連関係は、関連関係リストに格納され、又は、
前記トリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報は、トリガー条件設定情報リストに格納され、前記トリガー条件設定情報リストの各項目は、トリガー条件の設定情報と、それに対応する少なくとも2つのトリガー事象の設定情報とを含む、請求項8に記載のトリガー条件設定方法。
【請求項10】
前記トリガー条件情報リストの各項目は、トリガー条件の設定情報と、それに対応する識別情報とを含み、
前記トリガー事象情報リストの各項目は、トリガー事象の設定情報と、それに対応する識別情報とを含み、
前記関連関係は、
トリガー条件の設定情報に対応する識別情報と、前記トリガー事象の設定情報リストの表項目ラベルとの関連関係、又は、
前記トリガー条件の設定情報リストの表項目ラベルと、トリガー事象の設定情報に対応する識別情報との関連関係、又は、
前記トリガー条件の設定情報リストの表項目ラベルと、前記トリガー事象の設定情報リストの表項目ラベルとの関連関係を含む、請求項9に記載のトリガー条件設定方法。
【請求項11】
トリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報とをネットワーク側機器から受信する受信モジュールと、
ここで、前記トリガー条件の設定情報と前記トリガー事象の設定情報との間に関連関係があり、且つ、1つのトリガー条件の設定情報に少なくとも2つのトリガー事象の設定情報が関連付けられ、
前記トリガー条件の設定情報に関連付けられる少なくとも2つのトリガー事象の設定情報に基づいて、前記トリガー条件が満たされているか否かを判断する判断モジュールと、
前記トリガー条件が満たされた場合、セル管理のための無線リソース制御RRCプロセスを開始する開始モジュールと、
を含
み、
前記セル管理は、セル切替、セル追加、セル削除、セル変更の少なくとも1つを含む、端末機器。
【請求項12】
前記トリガー条件の設定情報は、トリガー条件情報リストに格納され、前記トリガー事象の設定情報は、トリガー事象情報リストに格納され、前記関連関係は、関連関係リストに格納され、又は、
前記トリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報は、トリガー条件設定情報リストに格納され、前記トリガー条件設定情報リストの各項目は、トリガー条件の設定情報と、それに対応する少なくとも2つのトリガー事象の設定情報とを含む、請求項11に記載の端末機器。
【請求項13】
前記トリガー条件情報リストの各項目は、トリガー条件の設定情報と、それに対応する識別情報とを含み、
前記トリガー事象情報リストの各項目は、トリガー事象の設定情報と、それに対応する識別情報とを含み、
前記関連関係は、
トリガー条件の設定情報に対応する識別情報と、前記トリガー事象情報リストの表項目ラベルとの関連関係、又は、
前記トリガー条件情報リストの表項目ラベルと、トリガー事象の設定情報に対応する識別情報との関連関係、又は、
前記トリガー条件情報リストの表項目ラベルと、前記トリガー事象情報リストの表項目ラベルとの関連関係を含む、請求項12に記載の端末機器。
【請求項14】
前記判断モジュールは、具体的には、
前記トリガー条件の設定情報に関連付けられる少なくとも2つのトリガー事象の設定情報のいずれかのトリガー事象の設定情報が満たされた場合、前記トリガー条件が満たされたと決定すること、又は、
前記トリガー条件の設定情報に関連付けられる少なくとも2つのトリガー事象の設定情報のうちのN(Nは1より大きい整数)個のトリガー事象の設定情報が満たされた場合、前記トリガー条件が満たされたと決定すること、又は、
前記トリガー条件の設定情報に関連付けられる少なくとも2つのトリガー事象の設定情報のうちのすべてのトリガー事象の設定情報が満たされた場合、前記トリガー条件が満たされたと決定することに用いられる、請求項11~13のいずれか1項に記載の端末機器。
【請求項15】
ソースノード又は目標ノードであるネットワーク側機器において、
トリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報とを取得する取得モジュールと、
端末機器によるセル管理のトリガー用の、前記トリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報とを前記端末機器に送信する送信モジュールと、を含み、
ここで、前記トリガー条件の設定情報と前記トリガー事象の設定情報との間に関連関係があり、且つ、1つのトリガー条件の設定情報に少なくとも2つのトリガー事象の設定情報が関連付けられ、
前記セル管理は、セル切替、セル追加、セル削除、セル変更の少なくとも1つを含む、ネットワーク側機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、2018年6月4日に中国特許庁に提出された中国特許出願201810565750.1の優先権を主張し、その全ての内容が援用によりここに取り込まれる。
本開示は、通信技術分野に係り、特にセル管理方法、トリガー条件設定方法、端末機器及びネットワーク側機器に係る。
【背景技術】
【0002】
無線通信システムにおいて、ユーザ機器UE(User Equipment)とネットワーク側機器との通信中に、接続状態のユーザ機器UEは、移動により、ある基地局(ユーザ機器UEが現在接続されている基地局)のカバレッジエリアから別の基地局のカバレッジエリアに移動する可能性がある。この場合、ユーザ機器UEは、既存の無線チャネルを新しい無線チャネルに切り替える必要があり、即ち、ハンドオーバ(Handover)を完了する必要がある。
【0003】
第5世代移動通信技術5G(5th-Generation)では、切替確率を高めるために、条件切替(conditional Handover)方式が検討されている。条件切替とは、基地局がユーザ機器UEから報告される測定結果に基づいて、ユーザ機器UEのための1つ又は複数の候補目標セルを前もって用意し、候補目標セルリスト、候補目標セルに対応する切替トリガー条件、候補目標セルに対応するリソース設定などを含む条件切替コマンドをユーザ機器UEに送信し、ユーザ機器UEが条件切替コマンドを受信した後、直ちにセルの切替を実行するのではなく、候補セルが所定の切替トリガー条件を満たすと決定した後に初めてセルの切替を実行する。同様に、このような条件付きセル変換の方式は、デュアルコネクティビティDC(Dual Connectivity)アーキテクチャ下のユーザ機器UEの移動によってトリガーされるセカンダリノードSN(Secondary Node)の追加(Addition)、変更(Change)、解放(Release)又は修正(Modification)などのプロセスに応用されてもよく、それによってセカンダリセルグループの管理柔軟性を向上させる。
【0004】
条件トリガーに基づくセル管理(例えば、セル切替、セル追加又はセル削除など)プロセスでは、ネットワーク側は、ユーザ機器UEが自律的にセル管理プロセスを開始するように、ユーザ機器UEにトリガー条件を設定する必要がある。しかしながら、従来技術の通信システムでは、トリガー条件をどのように設定するかについては、関連の解決策がない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示の実施例は、条件トリガーに基づくセル管理プロセスにおけるトリガー条件の設定を標準化するために、セル管理方法、トリガー条件設定方法、端末機器及びネットワーク側機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1態様として、本開示の実施例は、セル管理方法を提供する。
該方法において、
トリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報とをネットワーク側機器から受信することと、
ここで、前記トリガー条件の設定情報と前記トリガー事象の設定情報との間に関連関係があり、且つ、1つのトリガー条件の設定情報に少なくとも2つのトリガー事象の設定情報が関連付けられ、
前記トリガー条件の設定情報に関連付けられる少なくとも2つのトリガー事象の設定情報に基づいて、前記トリガー条件が満たされているか否かを判断することと、
前記トリガー条件が満たされた場合、セル管理のための無線リソース制御RRCプロセスを開始することと、
を含む。
【0007】
第2態様として、本開示の実施例は、トリガー条件設定方法を更に提供する。
該方法において、
トリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報とを取得することと、
前記トリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報とを端末機器に送信することと、
ここで、前記トリガー条件の設定情報と前記トリガー事象の設定情報との間に関連関係があり、且つ、1つのトリガー条件の設定情報に少なくとも2つのトリガー事象の設定情報が関連付けられ、
を含む。
【0008】
第3態様として、本開示の実施例は、端末機器を更に提供する。
該端末機器は、
トリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報とをネットワーク側機器から受信する受信モジュールと、
ここで、前記トリガー条件の設定情報と前記トリガー事象の設定情報との間に関連関係があり、且つ、1つのトリガー条件の設定情報に少なくとも2つのトリガー事象の設定情報が関連付けられ、
前記トリガー条件の設定情報に関連付けられる少なくとも2つのトリガー事象の設定情報に基づいて、前記トリガー条件が満たされているか否かを判断する判断モジュールと、
前記トリガー条件が満たされた場合、セル管理のための無線リソース制御RRCプロセスを開始する開始モジュールと、
を含む。
【0009】
第4態様として、本開示の実施例は、ネットワーク側機器を更に提供する。
該ネットワーク側機器は、
トリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報とを取得する取得モジュールと、
前記トリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報とを端末機器に送信する送信モジュールと、
ここで、前記トリガー条件の設定情報と前記トリガー事象の設定情報との間に関連関係があり、且つ、1つのトリガー条件の設定情報に少なくとも2つのトリガー事象の設定情報が関連付けられ、
を含む。
【0010】
第5態様として、本開示の実施例は、端末機器を更に提供する。
プロセッサと、メモリと、前記メモリに格納されて前記プロセッサで動作可能なコンピュータプログラムを含む端末機器であって、
前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行されると、上記第1態様のセル管理方法が実現される。
【0011】
第6態様として、本開示の実施例は、ネットワーク側機器を更に提供する。
プロセッサと、メモリと、前記メモリに格納されて前記プロセッサで動作可能なコンピュータプログラムを含むネットワーク側機器であって、
前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行されると、上記第2態様のトリガー条件設定方法が実現される。
【0012】
第7態様として、本開示の実施例は、記憶媒体を更に提供する。
コンピュータプログラムが格納されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、上記第1態様のセル管理方法が実現され、又は、上記第2態様のトリガー条件設定方法が実現される。
【発明の効果】
【0013】
本開示の実施例において、トリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報とをネットワーク側機器から受信し、ここで、前記トリガー条件の設定情報と前記トリガー事象の設定情報との間に関連関係があり、且つ、1つのトリガー条件の設定情報に少なくとも2つのトリガー事象の設定情報が関連付けられ、前記トリガー条件の設定情報に関連付けられる少なくとも2つのトリガー事象の設定情報に基づいて、前記トリガー条件が満たされているか否かを判断し、前記トリガー条件が満たされた場合、セル管理のための無線リソース制御RRCプロセスを開始することによって、条件トリガーに基づくセル管理プロセスにおけるトリガー条件関連内容の設定を標準化する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
本開示の実施例の技術手段をより明確に説明するために、以下、本開示の実施例の記載に必要とされる図面を簡単に紹介する。明らかに、以下の記載に関する図面は、単に本開示の一部の実施例である。当業者にとって、創造性のある作業をしない前提で、これらの図面から他の図面を得ることもできる。
【0015】
【
図1】本開示の実施例に係る条件切替プロセスのフローチャートである。
【
図2】本開示の実施例の応用可能なネットワークシステムの構造図である。
【
図3】本開示の実施例に係るセル管理方法のフローチャートである。
【
図4】本開示の実施例に係るトリガー条件設定方法のフローチャートである。
【
図5】本開示の別の実施例に係るセル管理方法のフローチャートである。
【
図6】本開示の実施例に係る端末機器の構造図である。
【
図7】本開示の実施例に係るネットワーク側機器の構造図である。
【
図8】本開示の別の実施例に係る端末機器の構造図である。
【
図9】本開示の別の実施例に係るネットワーク側機器の構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、該実施形態の図面とともに、該実施形態の技術手段を明確且つ完全的に記載する。明らかに、記載する実施例は、本開示の実施例の一部であり、全てではない。本開示の実施例に基づき、当業者が創造性のある作業をしなくても為しえる全ての他の実施例は、いずれも本開示の保護範囲に属するものである。
【0017】
本開示の明細書及び特許請求の範囲における「第1」、「第2」などの用語は、特定の順序又は前後順を記述するために使用されるのではなく、類似の対象を区別するために使用される。そのように使用されるデータは、本明細書に記載される本願の実施例が、例えば、本明細書に図示又は記載されるもの以外の順序でも実施されるように、適切に交換されることが理解されるべきである。更に、「含む」及び「有する」という用語ならびにそれらの任意の変形は、非排他的を意図しており、例えば、一連の工程又はユニットを含むプロセス、方法、システム、製品又は装置は、必ずしも明確に列挙されたそれらの工程又はユニットに限定されるものではなく、明確に列挙されていないもの又はそれらのプロセス、方法、製品又は装置に固有の他の工程又はユニットを含んでもよい。本明細書及び特許請求の範囲において、「及び/又は」は、連結された対象の少なくとも1つを意味する。例えば、A及び/又はB及び/又はCは、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AとBの両方が存在すること、BとCの両方が存在すること、AとCの両方が存在すること、及び、AとBとCがすべて存在することの7種類のケースを含むことを示す。
【0018】
理解を容易にするために、本開示の実施例に関連するいくつかの用語を以下に説明する。
【0019】
条件切替:
この実施形態では、条件切替プロセスは、以下のステップを含む。
ステップaにおいて、ソースノードは、1つの目標ノード又は複数の目標ノードに切替要求(HO Request)を送信する。
例えば、
図1では、ソースノードが目標ノードa及び目標ノードbに切替要求を送信する例を説明する。
ステップbにおいて、目標ノードは、切替確認情報、即ち切替要求応答(HO Request ACK)をソースノードにフィードバックする。
図1に示すように、目標ノードa及び目標ノードbは、それぞれソースノードに切替要求応答を送信する。
ステップcにおいて、ソースノードは、条件切替の設定情報を端末に送信する。
ステップdにおいて、端末は、候補セル条件を評価し、目標セルを1つ選択して切り替えを行う。
このステップにおいて、端末は、候補セルの条件を満たすか否かを評価し、条件を満たす目標セルを1つ選択して切り替えを行う。
図1に示すように、端末は、目標ノードaと目標ノードbの条件を満たすか否かを評価し、端末が目標ノードaの条件を満たす場合、目標ノードaに対しランダムアクセスプロセスを開始する。
ステップeにおいて、端末は、選択した目標セルにおいてランダムアクセスプロセスを開始する。
図1に示すように、端末は、目標ノードaを選択してランダムアクセスを開始する。
ステップfにおいて、端末は、選択した目標ノードに切替完了情報を送信する。
図1に示すように、端末は、目標ノードaに切替完了情報(即ちHO Complete)を送信する。
ステップgにおいて、ソースノードは、選択されなかった他の目標ノードに条件切替キャンセルコマンドを送信する。
図1に示すように、ソースノードは、条件切替キャンセルコマンド(Conditional HO Cancellation)を目標ノードbに送信する。
ステップhにおいて、選択されていない他の目標ノードは、ソースノードに対して条件切替キャンセル確認コマンドを送信する。
図1に示すように、
目標ノードbは、条件切替キャンセルコマンド(Conditional HO Cancellation Confirmation)を
ソースノードに送信する。
【0020】
デュアル接続:
第5世代5G(5th generation)通信システムでは、ネットワーク側のマスタノードMN(Master Node)に対応するマスタセルグループMCG(Master Cell Group)及びネットワーク側のセカンダリノードSN(Secondary Node)に対応するセカンダリセルグループSCG(Secondary Cell Group)の2つのセルグループを含むデュアルコネクティビティDC(Dual Connectivity)アーキテクチャが新たに導入されている。また、MCGは、1つのプライマリセルPCell(Primary Cell)及び1つ又は複数のセカンダリセルSCell(Secondary Cell)を含み、セカンダリセルグループは、1つのプライマリセカンダリセルPSCell(Primary Secondary Cell)及び1つ又は複数のSCellを含む。
【0021】
図2は、本開示の実施例の応用可能なネットワークシステムの構造図である。
図2に示すように、ネットワークシステムは、端末機器11、ソースノード12及び目標ノード13を含む。ここで、端末機器11は、ユーザ機器UE(User Equipment)とも呼ばれる。端末機器11は、携帯電話、タブレットパソコン(Tablet Personal Computer)、ラップトップコンピュータ(Laptop Computer)、携帯情報端末PDA(Personal Digital Assistant)、モバイルネットワーク装置MID(Mobile Internet Device)、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)又は車載デバイスなどの端末側機器である。なお、本開示の実施例において、端末機器11の具体的なタイプは限定されない。上記ソースノード12は、端末機器11が現在接続されているネットワークノードのうちの1つである。例えば、端末機器11が現在接続されているネットワークノードがマスタノードMN及びセカンダリノードMNを含む場合、上記ソースノード12は、マスタノードMN及びセカンダリノードMNのうちの1つである。上記目標ノード13は、端末機器11が現在接続されているネットワークノードのうちのネットワークノードであってもよいし、端末機器11が現在接続されていないネットワークノードであってもよい。本開示の実施例において、端末機器11によるセル管理は、セル切替、セル追加、セル削除、セル変更の少なくとも1つを含むが、これらに限定されないので、端末機器11は、セル管理を行うプロセスにおいて、目標ノード13との接続を削除したり、目標ノード13との接続を確立したりする。本開示の実施例に応用されるネットワーク構造には、1つ又は複数の目標ノード13を含んでもよいが、図面では、1つの目標ノード13を例に挙げている。
【0022】
また、本開示の実施例において、ネットワークノードは、5G以降のバージョンの基地局(例えば、5G NR NB)であり、又は、他の通信システムにおける基地局であり、又は、ノードB、発展型ノードB、又はマスタノードMN、又はセカンダリノードMN、又は所属分野における他の用語と称されてもよい。同様の技術的効果を達成する限り、前記基地局は、特定の技術的用語に限定されない。
【0023】
また、本開示の実施例は、条件切替プロセスに応用されてもよく、即ち、上述したソースノード12及び目標ノード13が条件切替プロセスにおけるソース基地局及び目標基地局であってもよいが、DCアーキテクチャに応用されてもよく、即ち、上述したソースノード12及び目標ノード13がDCアーキテクチャにおけるソースセカンダリノードMN及び目標セカンダリノードMNであり、又はDCアーキテクチャにおけるソースマスタノードMN及び目標セカンダリノードMNである。
【0024】
なお、本開示の実施例における端末機器11、ソースノード12及び目標ノード13の具体的な機能については、以下の複数の実施例により詳細に説明する。
【0025】
本開示の実施例は、端末機器に応用されるセル管理方法を提供する。
図3は、本開示の実施例に係るセル管理方法のフローチャートであり、
図3に示されるように、以下のステップを含む。
【0026】
ステップ301において、トリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報とをネットワーク側機器から受信し、ここで、前記トリガー条件の設定情報と前記トリガー事象の設定情報との間に関連関係があり、且つ、1つのトリガー条件の設定情報に少なくとも2つのトリガー事象の設定情報が関連付けられる。
【0027】
この実施形態において、ネットワーク側機器は、無線リソース制御RRC(Radio Resource Control)で上記トリガー条件の設定情報及びトリガー事象の設定情報を送信する。これについて、本開示の実施例では限定せず、例えば他の下りメッセージであってもよい。
【0028】
ネットワーク側機器は、トリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報とをそれぞれ異なるRRCメッセージで端末機器に送信してもよいし、トリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報とを同一のRRCメッセージで端末機器に送信してもよいことは理解される。
【0029】
上記トリガー条件の設定情報は、1つ又は複数のトリガー条件の設定情報を含み、且つ各トリガー条件の設定情報は、少なくとも2つのトリガー事象の設定情報に関連付けられる。
【0030】
上記トリガー条件の設定情報は、トリガー条件の有効期間を含むが、これに限定されない。上記のトリガー事象の設定情報は、トリガー事象のタイプ(目標セルの測定結果に基づくトリガー事象、サービングセルの測定結果に基づくトリガー事象、又はサービングセルのデータ伝送パケットロス率に基づくトリガー事象など)、トリガー事象の測定パラメータ(例えば基準信号受信電力RSRP(Reference Signal Receiving Power)、基準信号受信品質RSRQ(Reference Signal Receiving Quality)、信号対干渉プラス雑音比SINR(Signal to Interference Plus Noise Ratio)、遅延など)、トリガー事象の閾値などのうちの少なくとも1つを含むが、これらに限定されない。
【0031】
選択可能に、前記のトリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報とをネットワーク側装置から受信することは、
ソースノードから送信されたトリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報を受信すること、又は、
目標ノードからソースノードを介して送信されたトリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報を受信することを含む。
【0032】
一実施形態において、トリガー条件の設定情報及びトリガー事象の設定情報は、ソースノードから端末機器に送信される。ここで、ソースノードは、上記トリガー条件の設定情報及びトリガー事象の設定情報を送信する前に、トリガー条件の設定情報及びトリガー事象の設定情報を、1つ又は複数の目標ノードとのネゴシエーションで決定する。ここで、ここのネゴシエーションは、トリガー条件の設定情報及びトリガー事象の設定情報を決定するためにソースノードと目標ノードとの間でシグナリングのやり取りを行うことである。
【0033】
例えば、ソースノードは、1又は複数の目標ノードの目標セルの設定情報を受信すると、トリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報とを関連付け、関連付けた後に、RRCメッセージで上記トリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報とを送信する。なお、1つの目標ノードは、1つ又は複数の目標セルの設定情報に対応してもよい。
【0034】
本実施形態において、ソースノードから送信されたトリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報を受信することにより、端末機器が、1つ又は複数の目標ノードに対応するトリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報をソースノードから受信することができるので、伝送オーバーヘッドを節約することができる。
【0035】
他の実施形態において、目標ノードからソースノードを介して端末機器に送信されたトリガー条件の設定情報及びトリガー事象の設定情報を受信する。ここで、上記目標ノードは、上記トリガー条件の設定情報及びトリガー事象の設定情報を送信する前に、上記トリガー条件の設定情報及びトリガー事象の設定情報をソースノードとのネゴシエーションで決定する。
【0036】
例えば、目標ノードは、1つ又は複数の条件トリガーに基づくセル管理の要求情報をソースノードから受信した後に、トリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報とを関連付け、関連付けられたトリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報とをソースノードに送信し、トリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報とをソースノードを介して端末機器に送信する。
【0037】
本実施形態において、ソースノードを介して目標ノードから送信されるトリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報を受信するので、トリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報が目標ノードから送信されることが実現される。上記トリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報は、ソースノードにとって透明であり、転送又はトランスペアレント伝送を行うだけでよいので、ソースノードの複雑度を低減し、その消費電力を節約することができる。
【0038】
なお、上記ソースノード及び目標ノードは、それぞれ、セル切替プロセスにおけるソース基地局及び目標基地局、又はDCにおけるソースセカンダリノードMN及び目標セカンダリノードMN、又はDCにおけるソースマスタノードMN及び目標セカンダリノードMNなどが挙げられるが、本開示の実施例では、これについて限定しない。
【0039】
ステップ302において、前記トリガー条件の設定情報に関連する少なくとも2つのトリガー事象の設定情報に基づいて、前記トリガー条件が満たされているか否かを判断する。
【0040】
本実施形態において、トリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報との間に関連関係があり、且つ1つのトリガー条件の設定情報には少なくとも2つのトリガー事象の設定情報が関連付けられているので、端末機器は、ネットワーク側の設定に応じて、トリガー条件の設定情報に関連付けられている少なくとも2つのトリガー事象の設定情報を評価して、該トリガー条件が満たされているか否かを判断する。
【0041】
例えば、トリガー条件の設定情報に関連付けられた少なくとも2つのトリガー事象の設定情報のうちのいずれかのトリガー事象の設定情報が満たされた場合、そのトリガー条件が満たされたと決定したり、トリガー条件の設定情報に関連付けられた少なくとも2つのトリガー事象の設定情報のうちの全てのトリガー事象の設定情報が満たされた場合、そのトリガー条件が満たされたと決定したりする。
【0042】
例えば、トリガー条件Pの設定情報に関連する少なくとも2つのトリガー事象の設定情報は、トリガー事象の設定情報a及びトリガー事象の設定情報bを含む。ここで、トリガー事象の設定情報aにおいて、トリガー事象のタイプとして目標セルの測定結果が閾値a以上であり、トリガー事象の測定パラメータがRSRPであり、トリガー事象の設定情報bにおいて、トリガー事象のタイプとしてサービングセルの測定結果が閾値b以下であり、トリガー事象の測定パラメータがRSRPである場合、トリガー事象の設定情報a及びトリガー事象の設定情報bのいずれかが満たされた場合にトリガー条件pが満たされたと決定し、又は、トリガー事象の設定情報a及びトリガー事象の設定情報bが満たされた場合にトリガー条件pが満たされたと決定する。
【0043】
ステップ303において、前記トリガー条件が満たされた場合、セル管理のための無線リソース制御RRCプロセスを開始する。
【0044】
この実施例において、上記セル管理は、上記条件切替によるセル切替、又はDCアーキテクチャでマスタノードMNによってトリガーされるセカンダリノードMN追加(Addition)、変更(Change)、解放(Release)又は修正(Modification)、又はDCアーキテクチャでセカンダリノードMNによってトリガーされるセカンダリノードMN追加(Addition)、変更(Change)、解放(Release)又は修正(Modification)などを含む。
【0045】
本開示の実施例において、トリガー条件が満たされた場合、セル管理プロセスを更に実行するために、無線リソース制御RRC(Radio Resource Control)プロセスを開始する。
【0046】
本開示の実施例に係るセル管理方法において、トリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報とをネットワーク側機器から受信し、ここで、前記トリガー条件の設定情報と前記トリガー事象の設定情報との間に関連関係があり、且つ、1つのトリガー条件の設定情報に少なくとも2つのトリガー事象の設定情報が関連付けられ、前記トリガー条件の設定情報に関連付けられる少なくとも2つのトリガー事象の設定情報に基づいて、前記トリガー条件が満たされているか否かを判断し、前記トリガー条件が満たされた場合、セル管理のための無線リソース制御RRCプロセスを開始することによって、条件トリガーに基づくセル管理プロセスにおけるトリガー条件関連内容の設定を標準化する。また、トリガー条件の設定情報に関連付けられた少なくとも2つのトリガー事象の設定情報に基づいてトリガー条件を評価することにより、判定結果をより正確なものとすることができる。
【0047】
選択可能に、前記トリガー条件の設定情報は、トリガー条件情報リストに格納され、前記トリガー事象の設定情報は、トリガー事象情報リストに格納され、前記関連関係は、関連関係リストに格納され、又は、
前記トリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報は、トリガー条件設定情報リストに格納され、前記トリガー条件設定情報リストの各項目は、トリガー条件の設定情報と、それに対応する少なくとも2つのトリガー事象の設定情報とを含む。
【0048】
一実施形態において、トリガー条件の設定情報、トリガー事象の設定情報及びそれらの間の関連関係は、それぞれ異なるリストに格納される。上記トリガー条件情報リストの各項目は、それぞれ1つのトリガー条件の設定情報を含み、上記トリガー事象情報リストの各項目は、それぞれ1つのトリガー事象の設定情報を含み、上記関連関係リストの各項目は、それぞれ1つの関連関係を含む。
【0049】
本開示の実施例において、1つのトリガー条件の設定情報が少なくとも2つのトリガー事象の設定情報に関連するので、1つの関連関係は、1つのトリガー条件の設定情報と少なくとも2つのトリガー事象の設定情報との間の関連関係を含み、即ち、上記関連関係リストの各項目は、1つのトリガー条件の設定情報と少なくとも2つのトリガー事象の設定情報との間の関連関係を含むことが理解される。
【0050】
選択可能に、前記トリガー条件情報リストの各項目は、トリガー条件の設定情報と、それに対応する識別情報とを含み、
前記トリガー事象情報リストの各項目は、トリガー事象の設定情報と、それに対応する識別情報とを含む。
【0051】
本実施形態において、上記トリガー条件情報リストの各項目は、トリガー条件の設定情報に加えて、識別情報を更に含む。例えば、上記トリガー条件情報リストの各項目は、トリガー条件の設定情報と、それに対応する識別情報(例えば、condition ID)とを含む。これにより、トリガー条件の設定情報に対応する識別情報によってトリガー条件の設定情報を特定したり、該識別情報によってトリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報とを関連付けたりする。
【0052】
同様に、上記トリガー事象情報リストの各項目は、トリガー事象の設定情報に加えて、識別情報を更に含む。例えば、上記トリガー事象情報リストの各項目は、トリガー事象の設定情報と、それに対応する識別情報(例えば、event ID)とを含む。これにより、トリガー事象の設定情報に対応する識別情報によってトリガー事象の設定情報を特定したり、該識別情報によってトリガー事象の設定情報とトリガー条件の設定情報とを関連付けたりする。
【0053】
選択可能に、前記関連関係は、
トリガー条件の設定情報に対応する識別情報と、前記トリガー事象情報リストの表項目ラベルとの関連関係、又は、
前記トリガー条件情報リストの表項目ラベルと、トリガー事象の設定情報に対応する識別情報との関連関係、又は、
前記トリガー条件情報リストの表項目ラベルと、前記トリガー事象情報リストの表項目ラベルとの関連関係を含む。
【0054】
この実施形態において、表項目ラベルは、例えば、リストの第1項目がラベル1、リストの第2項目がラベル2であるなど、リストにおける表項目である。
【0055】
このことからも理解されるように、本開示の実施例における1つのトリガー条件の設定情報には、少なくとも2つのトリガー事象の設定情報が関連付けられているので、トリガー条件の設定情報に対応する識別情報と前記トリガー事象情報リストの表項目ラベルとの関連関係は、少なくとも、1つのトリガー条件の設定情報に対応する識別情報と、前記トリガー事象情報リスト内の少なくとも2つの表項目ラベルとの関連関係を含み、前記トリガー条件情報リストの表項目ラベルとトリガー事象の設定情報に対応する識別情報との関連関係は、少なくとも、トリガー条件情報リストの1つの表項目ラベルと少なくとも2つのトリガー事象設定情報に対応する識別情報との関連関係を含み、前記トリガー条件情報リストの表項目ラベルと前記トリガー事象情報リストの表項目ラベルとの関連関係は、少なくとも、トリガー条件情報リストの1つの表項目ラベルと前記トリガー事象情報リストの少なくとも2つの表項目ラベルの関連関係を含む。
【0056】
本開示の実施例は、上記のように提供される様々な関連関係により、トリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報とを柔軟に関連付けることを実現し、柔軟性を向上させることができる。
【0057】
他の実施形態において、上記トリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報とを対応付けて同一のリストに格納する。上記トリガー条件設定情報リストの各項目は、トリガー条件の設定情報と、それに対応する少なくとも2つのトリガー事象の設定情報とを含む。これにより、トリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報とを1つのリストで関連付けることができ、トリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報とのより柔軟な関連付け設定を実現することができ、シグナリングの伝送オーバーヘッドを節約することができる。
【0058】
選択可能に、前記トリガー事象の設定情報は、トリガー事象のタイプ、トリガー事象の測定パラメータ、トリガー事象の閾値、トリガータイプ及びトリガー期間のうちの少なくとも1つを含む。
【0059】
この実施形態において、上記トリガー事象のタイプ、トリガー事象の測定パラメータ、トリガー事象の閾値、トリガータイプ及びトリガー期間などは、ソースノードと目標ノードとのネゴシエーションによって決定される。
【0060】
選択可能に、前記トリガー事象のタイプは、目標セルの測定結果に基づく第1トリガー事象、サービングセルの測定結果に基づく第2トリガー事象、目標セルの測定結果とサービングセルの測定結果とに基づく第3トリガー事象、サービングセルのデータ伝送パケットロス率に基づく第4トリガー事象、サービングセルのデータ伝送遅延に基づく第5トリガー事象のいずれか1つを含むが、それらに限られない。
【0061】
本実施形態において、上記の目標セルの測定結果に基づくトリガー事象(即ち、第1トリガー事象)は、目標セルの測定結果がある条件を満たすトリガー事象を指し、例えば、目標セルの測定結果が第1閾値以上である。
【0062】
上記のサービングセルの測定結果に基づくトリガー事象(即ち、第2トリガー事象)は、サービングセルの測定結果がある条件を満たすトリガー事象を指し、例えば、サービングセルの測定結果が第2閾値以下である。
【0063】
上記の目標セルの測定結果とサービングセルの測定結果とに基づくトリガー事象(即ち、第3トリガー事象)は、目標セルの測定結果とサービングセルの測定結果とがある条件を満たすトリガー事象を指し、例えば、目標セルの測定結果とサービングセルの測定結果との差が第3閾値以上であるか、又は目標セルの測定結果が第4閾値以上であり、且つサービングセルの測定結果が第5閾値以下である。
【0064】
上記のサービングセルのデータ伝送パケットロス率に基づくトリガー事象(即ち、第4トリガー事象)は、サービングセルのデータ伝送パケットロス率がある条件を満たすことを指し、例えば、サービングセルのデータ伝送パケットロス率が第6閾値以上である。
【0065】
上記のサービングセルのデータ伝送遅延に基づくトリガー事象(即ち、第5トリガー事象)は、サービングセルのデータ伝送遅延がある条件を満たすことを指し、例えば、サービングセルのデータ伝送遅延が第7閾値以上である。
【0066】
なお、上記第1閾値、第2閾値、第3閾値、第4閾値、第5閾値、第6閾値及び第7閾値は、上記トリガー事象の設定情報に設定されたトリガー事象の閾値である。
【0067】
上記トリガー事象の測定パラメータは、RSRP、RSRQ、SINR又は遅延などを含むが、これらに限定されない。上記のトリガータイプは、事象トリガー又は周期的トリガーなどを含む。上記トリガー期間は、あるトリガー事象を満たす期間が該トリガー期間に達した後に初めて該トリガー事象がトリガーされたとすることを指示し、例えば、目標セルの測定結果が閾値以上である期間が5ms継続した場合に初めて該トリガー事象がトリガーされたとする。
【0068】
上記トリガー事象の設定情報は、1つのトリガー事象を記述することが理解される。例えば、トリガー事象の設定情報において、トリガー事象のタイプとして、目標セルの測定結果が閾値以上であり、上記トリガー事象の測定パラメータがRSRPであり、上記トリガー事象の閾値がaである場合、上記トリガー事象の設定情報によって記述されるトリガー事象として、目標セルのRSRPの測定結果がa以上であり、目標セルのRSRPの測定結果がa以上であると評価された場合、当該トリガー事象がトリガーされたと確認する。
【0069】
選択可能に、前記トリガー条件の設定情報は、トリガー条件の有効期間を含む。
【0070】
この実施形態において、上記トリガー条件の有効期間は、そのトリガー条件がその有効期間内に有効であり、超えると該有効期間が無効になることを指示する。
【0071】
選択可能に、前記の前記トリガー条件の設定情報に関連付けられる少なくとも2つのトリガー事象の設定情報に基づいて、前記トリガー条件が満たされているか否かを判断することは、
前記トリガー条件の設定情報に関連付けられる少なくとも2つのトリガー事象の設定情報のいずれかのトリガー事象の設定情報が満たされた場合、前記トリガー条件が満たされたと決定すること、又は、
前記トリガー条件の設定情報に関連付けられる少なくとも2つのトリガー事象の設定情報のうちのN(Nは1より大きい整数)個のトリガー事象の設定情報が満たされた場合、前記トリガー条件が満たされたと決定すること、又は、
前記トリガー条件の設定情報に関連付けられる少なくとも2つのトリガー事象の設定情報のうちのすべてのトリガー事象の設定情報が満たされた場合、前記トリガー条件が満たされたと決定することを含む。
【0072】
この実施形態において、上記Nの値は、プロトコルで予め定義されていてもよいし、ネットワーク側機器から設定されてもよい。具体的には、Nの値がネットワーク側から設定される場合、ネットワーク側機器は、上記Nの値を上記トリガー条件の設定情報及びトリガー事象の設定情報と共に端末機器に送信する。
【0073】
本開示の実施形態は、上記の前記トリガー条件の設定情報に関連する少なくとも2つのトリガー事象の設定情報に基づいて前記トリガー条件が満たされるか否かを判断する様々な方式によって、トリガー条件評価の柔軟性を向上させるとともに、判定結果の精度を向上させることもできる。
【0074】
本開示の実施例において、ソースノード又は目標ノードに応用されるトリガー条件設定方法を更に提供する。
図4は、本開示の実施例に係るトリガー条件設定方法のフローチャートであり、
図4に示すように、以下のステップを含む。
【0075】
ステップ401において、トリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報とを取得する。
【0076】
本開示の実施例において、上記トリガー条件の設定情報は、トリガー条件の有効期間を含むが、これに限定されない。上記のトリガー事象の設定情報は、トリガー事象のタイプ(目標セルの測定結果に基づくトリガー事象、サービングセルの測定結果に基づくトリガー事象、又はサービングセルのデータ伝送パケットロス率に基づくトリガー事象など)、トリガー事象の測定パラメータ(例えば基準信号受信電力RSRP(Reference Signal Receiving Power)、基準信号受信品質RSRQ(Reference Signal Receiving Quality)、信号対干渉プラス雑音比SINR(Signal to Interference Plus Noise Ratio)、遅延など)、トリガー事象の閾値などのうちの少なくとも1つを含むが、これらに限定されない。
【0077】
選択可能に、前記トリガー条件の設定情報及び前記トリガー事象の設定情報は、目標ノードとソースノードとのネゴシエーションによって決定される。
【0078】
具体的に、該方法がソースノードに応用される場合、ソースノードは、1つ又は複数の目標ノードとのネゴシエーションによってトリガー条件の設定情報及びトリガー事象の設定情報を決定する。該方法が目標ノードに応用される場合、目標ノードは、ソースノードとのネゴシエーションによってトリガー条件の設定情報及びトリガー事象の設定情報を決定する。
【0079】
ステップ402において、前記トリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報とを端末機器に送信し、ここで、前記トリガー条件の設定情報と前記トリガー事象の設定情報との間に関連関係があり、且つ、1つのトリガー条件の設定情報に少なくとも2つのトリガー事象の設定情報が関連付けられる。
【0080】
この実施形態において、上記トリガー条件の設定情報及びトリガー事象の設定情報は、RRCメッセージで送信される。これについて、本開示の実施例では限定せず、例えば、他の下りメッセージであってもよい。
【0081】
ネットワーク側機器(例えば目標ノード又はソースノード)は、トリガー条件の設定情報及びトリガー事象の設定情報を、それぞれ異なるRRCメッセージで端末機器に送信してもよいし、トリガー条件の設定情報及びトリガー事象の設定情報を、同じRRCメッセージで端末機器に送信してもよいことは理解される。
【0082】
上記トリガー条件の設定情報は、1つ又は複数のトリガー条件の設定情報を含み、各トリガー条件の設定情報には、少なくとも2つのトリガー事象の設定情報が関連付けられる。
【0083】
選択可能に、前記方法がソースノードに応用される場合、前記の前記トリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報とを端末機器に送信することは、
目標ノードから送信された目標セルの設定情報を受信した場合、前記トリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報とを端末機器に送信すること、又は、
目標ノードから送信された前記トリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報とを受信した場合、前記トリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報とを端末機器に送信することを含む。
【0084】
本実施形態において、トリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報とを、ソースノードで端末機器に送信する。例えば、ソースノードは、目標ノードから送信された目標セルの設定情報を受信した場合、トリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報とを関連付け、関連付けられたトリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報とを端末機器に送信する。また、ソースノードは、目標ノードから送信されたトリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報とを受信した場合に、その目標ノードから送信されたたトリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報とを端末機器に送信する。
【0085】
選択可能に、前記方法が目標ノードに応用される場合、前記の前記トリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報とを端末機器に送信することは、条件トリガーに基づくセル管理の要求情報をソースノードから受信した場合、前記トリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報とを、ソースノードを介して端末機器に送信することを含む。
【0086】
この実施形態において、目標ノードからソースノードを介して端末機器に送信される前記トリガー条件の設定情報及びトリガー事象の設定情報を受信する。例えば、目標ノードは、条件トリガーに基づくセル管理の要求情報をソースノードから受信した場合に、トリガー条件の設定情報及びトリガー事象の設定情報とを関連付け、関連付けられたトリガー条件の設定情報及びトリガー事象の設定情報をソースノードに送信し、上記関連付けられたトリガー条件の設定情報及びトリガー事象の設定情報をソースノードを介して端末機器に送信する。
【0087】
なお、上記ソースノード及び目標ノードは、それぞれ、セル切替プロセスにおけるソース基地局及び目標基地局、又はDCにおけるソースセカンダリノードMN及び目標セカンダリノードMN、又はDCにおけるソースマスタノードMN及び目標セカンダリノードMNなどが挙げられるが、本開示の実施例では、これについて限定しない。
【0088】
上記セル管理は、上記条件切替によるセル切替、又はDCアーキテクチャでマスタノードMNによってトリガーされるセカンダリノードMN追加(Addition)、変更(Change)、解放(Release)又は修正(Modification)、又はDCアーキテクチャでセカンダリノードMNによってトリガーされるセカンダリノードMN追加(Addition)、変更(Change)、解放(Release)又は修正(Modification)などを含む。
【0089】
本開示の実施例に係るトリガー条件設定方法において、トリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報とを取得し、トリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報とを端末機器に送信する。ここで、前記トリガー条件の設定情報と前記トリガー事象の設定情報との間に関連関係があり、且つ、1つのトリガー条件の設定情報に少なくとも2つのトリガー事象の設定情報が関連付けられ、端末が、トリガー条件の設定情報に関連付けられた少なくとも2つのトリガー事象の設定情報に基づいて該トリガー条件を評価して、セル管理のためのRRCプロセスを開始するか否かを判定するので、条件トリガーに基づくセル管理プロセスにおけるトリガー条件関連内容の設定を標準化するのみならず、判定結果をより正確なものとすることができる。
【0090】
選択可能に、前記トリガー条件の設定情報は、トリガー条件情報リストに格納され、前記トリガー事象の設定情報は、トリガー事象情報リストに格納され、前記関連関係は、関連関係リストに格納され、又は、
前記トリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報は、トリガー条件設定情報リストに格納され、前記トリガー条件設定情報リストの各項目は、トリガー条件の設定情報と、それに対応する少なくとも2つのトリガー事象の設定情報とを含む。
【0091】
一実施形態において、トリガー条件の設定情報、トリガー事象の設定情報及びそれらの間の関連関係は、それぞれ異なるリストに格納される。上記トリガー条件情報リストの各項目は、それぞれ1つのトリガー条件の設定情報を含み、上記トリガー事象情報リストの各項目は、それぞれ1つのトリガー事象の設定情報を含み、上記関連関係リストの各項目は、それぞれ1つの関連関係を含む。
【0092】
本開示の実施例において、1つのトリガー条件の設定情報が少なくとも2つのトリガー事象の設定情報に関連するので、1つの関連関係は、1つのトリガー条件の設定情報と少なくとも2つのトリガー事象の設定情報との間の関連関係を含み、即ち、上記関連関係リストの各項目は、1つのトリガー条件の設定情報と少なくとも2つのトリガー事象の設定情報との間の関連関係を含むことが理解される。
【0093】
選択可能に、前記トリガー条件情報リストの各項目は、トリガー条件の設定情報と、それに対応する識別情報とを含み、
前記トリガー事象情報リストの各項目は、トリガー事象の設定情報と、それに対応する識別情報とを含む。
【0094】
本実施形態において、上記トリガー条件情報リストの各項目は、トリガー条件の設定情報に加えて、識別情報を更に含む。例えば、上記トリガー条件情報リストの各項目は、トリガー条件の設定情報と、それに対応する識別情報(例えば、condition ID)とを含む。これにより、トリガー条件の設定情報に対応する識別情報によってトリガー条件の設定情報を特定したり、該識別情報によってトリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報とを関連付けたりする。
【0095】
同様に、上記トリガー事象情報リストの各項目は、トリガー事象の設定情報に加えて、識別情報を更に含む。例えば、上記トリガー事象情報リストの各項目は、トリガー事象の設定情報と、それに対応する識別情報(例えば、event ID)とを含む。これにより、トリガー事象の設定情報に対応する識別情報によってトリガー事象の設定情報を特定したり、該識別情報によってトリガー事象の設定情報とトリガー条件の設定情報とを関連付けたりする。
【0096】
選択可能に、前記関連関係は、
トリガー条件の設定情報に対応する識別情報と、前記トリガー事象情報リストの表項目ラベルとの関連関係、又は、
前記トリガー条件情報リストの表項目ラベルと、トリガー事象の設定情報に対応する識別情報との関連関係、又は、
前記トリガー条件情報リストの表項目ラベルと、前記トリガー事象情報リストの表項目ラベルとの関連関係を含む。
【0097】
この実施形態において、表項目ラベルは、例えば、リストの第1項目がラベル1、リストの第2項目がラベル2であるなど、リストにおける表項目である。
【0098】
本開示の実施例は、上記のように提供される様々な関連関係により、トリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報とを柔軟に関連付けることを実現し、柔軟性を向上させることができる。
【0099】
他の実施形態において、上記トリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報とを対応付けて同一のリストに格納する。上記トリガー条件設定情報リストの各項目は、トリガー条件の設定情報と、それに対応する少なくとも2つのトリガー事象の設定情報とを含む。これにより、トリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報とを1つのリストで関連付けることができ、トリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報とのより柔軟な関連付け設定を実現することができ、シグナリングの伝送オーバーヘッドを節約することができる。
【0100】
選択可能に、前記トリガー事象の設定情報は、トリガー事象のタイプ、トリガー事象の測定パラメータ、トリガー事象の閾値、トリガータイプ及びトリガー期間のうちの少なくとも1つを含む。
【0101】
この実施形態において、上記トリガー事象のタイプ、トリガー事象の測定パラメータ、トリガー事象の閾値、トリガータイプ及びトリガー期間などは、ソースノードと目標ノードとのネゴシエーションによって決定される。
【0102】
選択可能に、前記トリガー事象のタイプは、目標セルの測定結果に基づく第1トリガー事象、サービングセルの測定結果に基づく第2トリガー事象、目標セルの測定結果とサービングセルの測定結果とに基づく第3トリガー事象、サービングセルのデータ伝送パケットロス率に基づく第4トリガー事象、サービングセルのデータ伝送遅延に基づく第5トリガー事象のいずれか1つを含む。
【0103】
本実施形態において、上記の目標セルの測定結果に基づくトリガー事象(即ち、第1トリガー事象)は、目標セルの測定結果がある条件を満たすトリガー事象を指し、例えば、目標セルの測定結果が第1閾値以上である。
【0104】
上記のサービングセルの測定結果に基づくトリガー事象(即ち、第2トリガー事象)は、サービングセルの測定結果がある条件を満たすトリガー事象を指し、例えば、サービングセルの測定結果が第2閾値以下である。
【0105】
上記の目標セルの測定結果とサービングセルの測定結果とに基づくトリガー事象(即ち、第3トリガー事象)は、目標セルの測定結果とサービングセルの測定結果とがある条件を満たすトリガー事象を指し、例えば、目標セルの測定結果とサービングセルの測定結果との差が第3閾値以上であるか、又は目標セルの測定結果が第4閾値以上であり、且つサービングセルの測定結果が第5閾値以下である。
【0106】
上記のサービングセルのデータ伝送パケットロス率に基づくトリガー事象(即ち、第4トリガー事象)は、サービングセルのデータ伝送パケットロス率がある条件を満たすことを指し、例えば、サービングセルのデータ伝送パケットロス率が第6閾値以上である。
【0107】
上記のサービングセルのデータ伝送遅延に基づくトリガー事象(即ち、第5トリガー事象)は、サービングセルのデータ伝送遅延がある条件を満たすことを指し、例えば、サービングセルのデータ伝送遅延が第7閾値以上である。
【0108】
なお、上記第1閾値、第2閾値、第3閾値、第4閾値、第5閾値、第6閾値及び第7閾値は、上記トリガー事象の設定情報に設定されたトリガー事象の閾値である。
【0109】
上記トリガー事象の測定パラメータは、RSRP、RSRQ、SINR又は遅延などを含むが、これらに限定されない。上記のトリガータイプは、事象トリガー又は周期的トリガーなどを含む。上記トリガー期間は、あるトリガー事象を満たす期間が該トリガー期間に達した後に初めて該トリガー事象がトリガーされたとすることを指示し、例えば、目標セルの測定結果が閾値以上である期間が5ms継続した場合に初めて該トリガー事象がトリガーされたとする。
【0110】
上記トリガー事象の設定情報は、1つのトリガー事象を記述することが理解される。例えば、トリガー事象の設定情報において、トリガー事象のタイプとして、目標セルの測定結果が閾値以上であり、上記トリガー事象の測定パラメータがRSRPであり、上記トリガー事象の閾値がaである場合、上記トリガー事象の設定情報によって記述されるトリガー事象として、目標セルのRSRPの測定結果がa以上であり、目標セルのRSRPの測定結果がa以上であると評価された場合、当該トリガー事象がトリガーされたと確認する。
【0111】
図5は、本開示のもう1つの実施例に係るセル管理方法の模式図である。ここで、
図5におけるソースノード及び目標ノードは、セル切替プロセスにおけるソース基地局及び目標基地局、又はDCにおけるソースセカンダリノードMN及び目標セカンダリノードMN、又はDCにおけるソースマスタノードMN及び目標セカンダリノードMNなどが挙げられる。
図5に示すように、以下のステップを含む。
【0112】
ステップ501において、ソースノードと目標ノードは、条件付きセル管理のためのトリガー条件の設定情報、トリガー事象の設定情報及び目標セルの設定情報をネゴシエーションする。
【0113】
ここで、上記トリガー事象の設定情報は、トリガー事象のタイプ、トリガー事象の測定パラメータ(例えば、RSRP、RSRQ、SINR、遅延など)、トリガー事象の閾値、トリガータイプ(例えば、事象トリガー、周期的トリガーなど)、トリガー期間(例えば、目標セルの測定結果が閾値以上である時間の長さが5ms継続した場合に初めて該トリガー事象が実際にトリガーされたとする)を含むが、それらに限られない。
上記トリガー事象のタイプは、目標セルの測定結果が閾値以上であること、サービングセルの測定結果が閾値以下であること、目標セルの測定結果とサービングセルの測定結果との差が閾値以上であること、目標セルの測定結果が第1閾値以上であり、且つサービングセルの測定結果が第2閾値以下であること、サービングセルのデータ伝送パケットロス率が閾値以上であること、サービングセルのデータ伝送遅延が閾値以上であることのいずれかを含み、それらに限られない。
【0114】
上記トリガー条件の設定情報は、トリガー条件の有効期間を含む。
【0115】
ステップ502において、ソースノードは、1つ又は複数の条件トリガーに基づく目標セルの設定情報を1つ又は複数の目標ノードから受信すると、トリガー条件の設定情報、トリガー事象の設定情報及び目標セルの設定情報を関連付けた後のRRCメッセージを端末に送信する。ここで、該RRCメッセージ設定に係るトリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報の関連付け方法は、以下である。
【0116】
方法1:(複数列テーブル関連付け)
設定は、トリガー事象情報リスト、トリガー条件情報リスト、関連関係リストを含む。
ここで、上記トリガー事象情報リストの各項目は、条件付きセル管理のためのトリガー事象の設定情報を含むが、それに加えて、該トリガー事象の設定情報に対応する識別情報(例えば、event ID)を更に含んでもよい。
上記トリガー条件情報リストの各項目は、条件付きセル管理のためのトリガー条件の設定情報を含むが、それに加えて、該トリガー条件の設定情報に対応する識別情報(例えば、condition ID)を更に含んでもよい。
上記関連関係リストは、トリガー事象の設定情報とトリガー条件の設定情報との関連関係を指示するものであり、上記関連関係リストの各項目の関連関係は、トリガー事象情報リストの表項目ラベル(例えば、リストの第1項目が「ラベル1」である)とトリガー条件の設定情報に対応する識別情報を含む。
選択可能に、上記設定は、目標セル設定リストと、トリガー条件の設定情報と目標セルの設定情報との関連関係リストとを更に含んでもよい。上記目標セル設定リストの各項目は、条件付きセル管理のための目標セルの設定情報を含み、追加的に、該目標セルの設定情報に対応する識別情報(例えば、reconfiguration ID)を更に含んでもよい。
上記トリガー条件の設定情報と目標セルの設定情報との間の関連関係リストの各項目の関連関係は、
トリガー条件の設定情報に対応する識別情報及び目標セルの設定情報に対応する識別情報と、
トリガー条件の設定情報に対応する識別情報及び目標セル設定リストの表項目ラベル(例えば、リストの第1項目が「ラベル1」である)と、
トリガー条件情報リストの表項目ラベル(例えば、リストの第1項目が「ラベル1」である)及び目標セルの設定情報に対応する識別情報と、
トリガー条件情報リストの表項目ラベル(例えば、リストの第1項目が「ラベル1」である)及び目標セル設定リストの表項目ラベル(例えば、リストの第1項目が「ラベル1」である)と、
の少なくとも1つを含む。
【0117】
方法2:(単列テーブル関連付け、トリガー事象とトリガー条件とは複数対1の関係)
設定は、トリガー条件設定情報リストを含む。
ここで、上記トリガー条件設定情報リストの各項目は、条件付きセル管理のための1つのトリガー条件の設定情報と、それに対応する複数のトリガー事象の設定情報とを含む。
選択可能に、上記設定は、目標セル設定情報リストを更に含んでもよい。該目標セル設定情報リストの各項目は、条件付きセル管理のための1つのトリガー条件の設定情報及び1つの目標セルの設定情報と、条件付きセル管理のための1つのトリガー条件の設定情報及び複数の目標セルの設定情報と、条件付きセル管理のための複数のトリガー条件の設定情報と1つの目標セルの設定情報とのうちのいずれかを含む。
【0118】
選択可能に、上記ステップ502は、目標ノードが、1又は複数の条件トリガーに基づくセル管理の要求情報をソースノードから受信した後に、トリガー事象の設定情報と、トリガー条件の設定情報と、目標セルの設定情報とを関連付けた後のRRCメッセージをユーザ機器UEに送信するように置き換えてもよい。ここで、該RRCメッセージ再設定に係るトリガー事象の設定情報とトリガー条件の設定情報との関連付け方法は、前述した方式と同一であるので、ここで繰り返し述べない。なお、該RRCメッセージは、目標ノードから直接ユーザ機器UEに送信してもよいし、ソースノードを介してユーザ機器UEに転送してもよい。
【0119】
ステップ503において、端末機器は、ネットワーク側の設定に基づいて、トリガー条件の評価を行う。該評価方法は、以下のいずれかを含む。
方法1(上記ステップ502の方法1に対応):ユーザ機器UEは、関連関係リストによって指定されたトリガー事象情報リスト中の対応するトリガー事象を評価する。
方法2(上記ステップ502の方法2に対応):ユーザ機器UEは、トリガー条件設定情報リストにおいてトリガー条件に対応するトリガー事象を評価する。
【0120】
ここで、トリガー条件が満たされているか否かは、以下の評価方法に基づいて評価する。
トリガー条件に対応する任意のトリガー事象が満たされた場合、トリガー条件が満たされたと見なす。
トリガー条件に対応する複数のトリガー事象が満たされた場合、トリガー条件が満たされたとみなし、ここでトリガー事象が満たされた具体的な数は、プロトコルの取り決めやネットワーク設定に基づく。
トリガー条件に対応する全てのトリガー事象が満たされた場合、トリガー条件が満たされたとみなす。
【0121】
ステップ504において、端末機器は、トリガー条件が満たされた場合、目標セル設定を応用するか否かを評価する。
【0122】
該評価方法は、以下のいずれかを含む。
目標セル設定に対応する任意のトリガー条件が満たされた場合、該目標セル設定を応用する。
目標セル設定に対応する複数のトリガー条件が満たされた場合、該目標セル設定を応用し、ここで、トリガー条件が満たされた具体的な数は、プロトコルの取り決めやネットワーク設定に基づく。
目標セル設定に対応する全てのトリガー条件が満たされた場合、該目標セル設定を応用する。
【0123】
本開示の実施例において、条件トリガー後のセル管理方式を採用する場合、ユーザ機器UEは、複数のトリガー事象に基づいてトリガー条件を評価し、セル変換又はセル追加又はセル削除又はセル変更などのプロセスを実行するか否かを決定し、それによって、決定の正確度を向上させる。例えば、複数のトリガー事象に基づいて切替を実行するか否かを評価し、切替成功率を更に向上させ及び不必要な切替を減少させ、ネットワークリソース利用率を最大化することができる。
【0124】
図6は、本開示の実施例に係る端末機器の構造図である。
図6に示すように、端末機器600は、
トリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報とをネットワーク側機器から受信する受信モジュール601と、
ここで、前記トリガー条件の設定情報と前記トリガー事象の設定情報との間に関連関係があり、且つ、1つのトリガー条件の設定情報に少なくとも2つのトリガー事象の設定情報が関連付けられ、
前記トリガー条件の設定情報に関連付けられる少なくとも2つのトリガー事象の設定情報に基づいて、前記トリガー条件が満たされているか否かを判断する判断モジュール602と、
前記トリガー条件が満たされた場合、セル管理のための無線リソース制御RRCプロセスを開始する開始モジュール603と、
を含む。
【0125】
選択可能に、前記トリガー条件の設定情報は、トリガー条件情報リストに格納され、前記トリガー事象の設定情報は、トリガー事象情報リストに格納され、前記関連関係は、関連関係リストに格納され、又は、
前記トリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報は、トリガー条件設定情報リストに格納され、前記トリガー条件設定情報リストの各項目は、トリガー条件の設定情報と、それに対応する少なくとも2つのトリガー事象の設定情報とを含む。
【0126】
選択可能に、前記トリガー条件情報リストの各項目は、トリガー条件の設定情報と、それに対応する識別情報とを含み、
前記トリガー事象情報リストの各項目は、トリガー事象の設定情報と、それに対応する識別情報とを含み、
前記関連関係は、
トリガー条件の設定情報に対応する識別情報と、前記トリガー事象情報リストの表項目ラベルとの関連関係、又は、
前記トリガー条件情報リストの表項目ラベルと、トリガー事象の設定情報に対応する識別情報との関連関係、又は、
前記トリガー条件情報リストの表項目ラベルと、前記トリガー事象情報リストの表項目ラベルとの関連関係を含む。
【0127】
選択可能に、前記トリガー事象の設定情報は、トリガー事象のタイプ、トリガー事象の測定パラメータ、トリガー事象の閾値、トリガータイプ及びトリガー期間のうちの少なくとも1つを含む。
【0128】
選択可能に、前記トリガー事象のタイプは、目標セルの測定結果に基づく第1トリガー事象、サービングセルの測定結果に基づく第2トリガー事象、目標セルの測定結果とサービングセルの測定結果とに基づく第3トリガー事象、サービングセルのデータ伝送パケットロス率に基づく第4トリガー事象、サービングセルのデータ伝送遅延に基づく第5トリガー事象のいずれか1つを含む。
【0129】
選択可能に、前記トリガー条件の設定情報は、トリガー条件の有効期間を含む。
【0130】
選択可能に、前記判断モジュールは、具体的には、
前記トリガー条件の設定情報に関連付けられる少なくとも2つのトリガー事象の設定情報のいずれかのトリガー事象の設定情報が満たされた場合、前記トリガー条件が満たされたと決定すること、又は、
前記トリガー条件の設定情報に関連付けられる少なくとも2つのトリガー事象の設定情報のうちのN(Nは1より大きい整数)個のトリガー事象の設定情報が満たされた場合、前記トリガー条件が満たされたと決定すること、又は、
前記トリガー条件の設定情報に関連付けられる少なくとも2つのトリガー事象の設定情報のうちのすべてのトリガー事象の設定情報が満たされた場合、前記トリガー条件が満たされたと決定することに用いられる。
【0131】
選択可能に、Nの値は、プロトコルに予め定義されるか、ネットワーク側機器によって設定される。
【0132】
選択可能に、前記受信モジュールは、具体的には、
ソースノードから送信されたトリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報とを受信すること、又は、
目標ノードからソースノードを介して送信されたトリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報とを受信することに用いられる。
【0133】
本開示の実施例に係る端末機器600は、
図3及び
図5の方法の実施例で端末機器によって実現される各プロセスを実現することができ、重複を避けるために、ここでは繰り返して述べない。
【0134】
本開示の実施例に係る端末機器600において、受信モジュール601は、トリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報とをネットワーク側機器から受信し、ここで、前記トリガー条件の設定情報と前記トリガー事象の設定情報との間に関連関係があり、且つ、1つのトリガー条件の設定情報に少なくとも2つのトリガー事象の設定情報が関連付けられ、判断モジュール602は、前記トリガー条件の設定情報に関連付けられる少なくとも2つのトリガー事象の設定情報に基づいて、前記トリガー条件が満たされているか否かを判断し、開始モジュール603は、前記トリガー条件が満たされた場合、セル管理のための無線リソース制御RRCプロセスを開始する。よって、条件トリガーに基づくセル管理プロセスにおけるトリガー条件関連内容の設定を標準化するだけではなく、決定結果をより正確なものとすることもできる。
【0135】
図7は、本開示の実施例に係るネットワーク側機器の構造図であり、前記ネットワーク側機器がソースノード又は目標ノードである。
図7に示すように、ネットワーク側機器700は、
トリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報とを取得する取得モジュール701と、
前記トリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報とを端末機器に送信する送信モジュール702と、
ここで、前記トリガー条件の設定情報と前記トリガー事象の設定情報との間に関連関係があり、且つ、1つのトリガー条件の設定情報に少なくとも2つのトリガー事象の設定情報が関連付けられ、
を含む。
【0136】
選択可能に、前記トリガー条件の設定情報は、トリガー条件情報リストに格納され、前記トリガー事象の設定情報は、トリガー事象情報リストに格納され、前記関連関係は、関連関係リストに格納され、又は、
前記トリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報は、トリガー条件設定情報リストに格納され、前記トリガー条件設定情報リストの各項目は、トリガー条件の設定情報と、それに対応する少なくとも2つのトリガー事象の設定情報とを含む。
【0137】
選択可能に、前記トリガー条件情報リストの各項目は、トリガー条件の設定情報と、それに対応する識別情報とを含み、
前記トリガー事象情報リストの各項目は、トリガー事象の設定情報と、それに対応する識別情報とを含み、
前記関連関係は、
トリガー条件の設定情報に対応する識別情報と、前記トリガー事象情報リストの表項目ラベルとの関連関係、又は、
前記トリガー条件情報リストの表項目ラベルと、トリガー事象の設定情報に対応する識別情報との関連関係、又は、
前記トリガー条件情報リストの表項目ラベルと、前記トリガー事象情報リストの表項目ラベルとの関連関係を含む。
【0138】
選択可能に、前記トリガー事象の設定情報は、トリガー事象のタイプ、トリガー事象の測定パラメータ、トリガー事象の閾値、トリガータイプ及びトリガー期間のうちの少なくとも1つを含む。
【0139】
選択可能に、前記トリガー事象のタイプは、目標セルの測定結果に基づく第1トリガー事象、サービングセルの測定結果に基づく第2トリガー事象、目標セルの測定結果とサービングセルの測定結果とに基づく第3トリガー事象、サービングセルのデータ伝送パケットロス率に基づく第4トリガー事象、サービングセルのデータ伝送遅延に基づく第5トリガー事象のいずれか1つを含む。
【0140】
選択可能に、前記トリガー条件の設定情報は、トリガー条件の有効期間を含む。
【0141】
選択可能に、前記ネットワーク側機器がソースノードである場合、前記送信モジュールは、具体的には、
目標ノードから送信された目標セルの設定情報を受信した場合、前記トリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報とを端末機器に送信すること、又は、
目標ノードから送信された前記トリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報とを受信した場合、前記トリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報とを端末機器に送信することに用いられる。
【0142】
選択可能に、前記ネットワーク側機器が目標ノードである場合、前記送信モジュールは、具体的には、
条件トリガーに基づくセル管理の要求情報をソースノードから受信した場合、前記トリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報とを、ソースノードを介して端末機器に送信することに用いられる。
【0143】
選択可能に、前記トリガー条件の設定情報と前記トリガー事象の設定情報は、目標ノードとソースノードとのネゴシエーションによって決定される。
【0144】
本開示の実施例に係るネットワーク側機器700は、
図4及び
図5の方法の実施例でネットワーク側機器によって実現される各プロセスを実現することができ、重複を避けるために、ここでは繰り返して述べない。
【0145】
本開示の実施例に係るネットワーク側機器700において、取得モジュール701は、トリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報とを取得し、送信モジュール702は、前記トリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報とを端末機器に送信する。ここで、前記トリガー条件の設定情報と前記トリガー事象の設定情報との間に関連関係があり、且つ、1つのトリガー条件の設定情報に少なくとも2つのトリガー事象の設定情報が関連付けられる。よって、端末が、トリガー条件の設定情報に関連付けられた少なくとも2つのトリガー事象の設定情報に基づいて該トリガー条件を評価して、セル管理のためのRRCプロセスを開始するか否かを判定するので、条件トリガーに基づくセル管理プロセスにおけるトリガー条件関連内容の設定を標準化するのみならず、判定結果をより正確なものとすることができる。
【0146】
図8は、本開示のもう1つの実施例に係る端末機器の構造図である。
図8に示すように、該端末機器800は、ラジオ周波数ユニット801と、ネットワークモジュール802と、音声出力ユニット803と、入力ユニット804と、センサ805と、表示ユニット806と、ユーザ入力ユニット807と、インタフェースユニット808と、メモリ809と、プロセッサ810と、電源811などの構成要素を含むが、それらに限定されない。
図8に示される端末機器の構造は、端末機器を限定するものではなく、端末機器は、図示されるよりも多い又は少ない構成要素を含むことができ、又は特定の構成要素を組み合わせることができ、又は異なる構成要素の構成を含むことができることを、当業者は理解可能である。本開示の実施例において、端末機器は、携帯電話、タブレットパソコン、ノートパソコン、パームトップパソコン、車載端末、ウェアラブルデバイス及び歩数計などを含むが、それらに限定されない。
【0147】
ここで、ラジオ周波数ユニット801は、トリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報とをネットワーク側機器から受信することに用いられ、ここで、前記トリガー条件の設定情報と前記トリガー事象の設定情報との間に関連関係があり、且つ、1つのトリガー条件の設定情報に少なくとも2つのトリガー事象の設定情報が関連付けられ、
プロセッサ810は、前記トリガー条件の設定情報に関連付けられる少なくとも2つのトリガー事象の設定情報に基づいて、前記トリガー条件が満たされているか否かを判断し、前記トリガー条件が満たされた場合、セル管理のための無線リソース制御RRCプロセスを開始することに用いられる。
【0148】
本開示の実施例において、条件トリガーに基づくセル管理プロセスにおけるトリガー条件関連内容の設定を標準化するのみならず、トリガー条件の設定情報に関連付けられた少なくとも2つのトリガー事象の設定情報に基づいて該トリガー条件を評価するので、判定結果をより正確なものとすることもできる。
【0149】
選択可能に、前記トリガー条件の設定情報は、トリガー条件情報リストに格納され、前記トリガー事象の設定情報は、トリガー事象情報リストに格納され、前記関連関係は、関連関係リストに格納され、又は、
前記トリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報は、トリガー条件設定情報リストに格納され、前記トリガー条件設定情報リストの各項目は、トリガー条件の設定情報と、それに対応する少なくとも2つのトリガー事象の設定情報とを含む。
【0150】
選択可能に、前記トリガー条件情報リストの各項目は、トリガー条件の設定情報と、それに対応する識別情報とを含み、
前記トリガー事象情報リストの各項目は、トリガー事象の設定情報と、それに対応する識別情報とを含み、
前記関連関係は、
トリガー条件の設定情報に対応する識別情報と、前記トリガー事象情報リストの表項目ラベルとの関連関係、又は、
前記トリガー条件情報リストの表項目ラベルと、トリガー事象の設定情報に対応する識別情報との関連関係、又は、
前記トリガー条件情報リストの表項目ラベルと、前記トリガー事象情報リストの表項目ラベルとの関連関係を含む。
【0151】
選択可能に、前記トリガー事象の設定情報は、トリガー事象のタイプ、トリガー事象の測定パラメータ、トリガー事象の閾値、トリガータイプ及びトリガー期間のうちの少なくとも1つを含む。
【0152】
選択可能に、前記トリガー事象のタイプは、目標セルの測定結果に基づく第1トリガー事象、サービングセルの測定結果に基づく第2トリガー事象、目標セルの測定結果とサービングセルの測定結果とに基づく第3トリガー事象、サービングセルのデータ伝送パケットロス率に基づく第4トリガー事象、サービングセルのデータ伝送遅延に基づく第5トリガー事象のいずれか1つを含む。
【0153】
選択可能に、前記トリガー条件の設定情報は、トリガー条件の有効期間を含む。
【0154】
選択可能に、前記プロセッサ810は、更に、
前記トリガー条件の設定情報に関連付けられる少なくとも2つのトリガー事象の設定情報のいずれかのトリガー事象の設定情報が満たされた場合、前記トリガー条件が満たされたと決定すること、又は、
前記トリガー条件の設定情報に関連付けられる少なくとも2つのトリガー事象の設定情報のうちのN(Nは1より大きい整数)個のトリガー事象の設定情報が満たされた場合、前記トリガー条件が満たされたと決定すること、又は、
前記トリガー条件の設定情報に関連付けられる少なくとも2つのトリガー事象の設定情報のうちのすべてのトリガー事象の設定情報が満たされた場合、前記トリガー条件が満たされたと決定することに用いられる。
【0155】
選択可能に、Nの値は、プロトコルに予め定義されるか、ネットワーク側機器によって設定される。
【0156】
選択可能に、前記プロセッサ810は、更に、
ソースノードから送信されたトリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報とを受信すること、又は、
目標ノードからソースノードを介して送信されたトリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報とを受信することに用いられる。
【0157】
なお、本開示の実施例において、ラジオ周波数ユニット801は、情報の送受信又は通話中で信号の送受信に用いられ、具体的に、基地局からの下りデータを受信した後、プロセッサ810による処理に供し、また、上りデータを基地局に送信する。一般に、ラジオ周波数ユニット801は、アンテナ、少なくとも1つの増幅器、トランシーバ、結合器、低雑音増幅器、デュプレクサなどを含むが、それらに限定されない。また、ラジオ周波数ユニット801は、無線通信システムを介してネットワークや他の機器と通信を行うこともできる。
【0158】
端末機器は、ネットワークモジュール802を介して、電子メールの送受信、ウェブページの閲覧、ストリーミングメディアへのアクセスをサポートするなど、無線ブロードバンドインターネットアクセスをユーザに提供する。
【0159】
音声出力ユニット803は、ラジオ周波数ユニット801やネットワークモジュール802が受信した音声データや、メモリ809に記憶された音声データを音声信号に変換して音声として出力することができる。また、音声出力ユニット803は、端末機器800が実行する特定の機能に関する音声(例えば、呼出信号着信音、メッセージ着信音等)を出力してもよい。音声出力ユニット803は、スピーカ、ブザー及びレシーバなどを含む。
【0160】
入力ユニット804は、音声や映像の信号を受信することに用いられる。入力ユニット804は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードでカメラなどの画像キャプチャ装置によって取得された静止画又は動画の画像データを処理するグラフィックスプロセッサGPU(Graphics Processing Unit)8041と、マイク8042とを含む。処理された画像フレームは、表示ユニット806上に表示される。グラフィックスプロセッサ8041で処理された画像フレームは、メモリ809(又は他の記憶媒体)に記憶されるか、又はラジオ周波数ユニット801又はネットワークモジュール802を介して送信される。マイク8042は、音声を受信し、音声データに加工することができる。処理された音声データは、電話通話モードの場合、ラジオ周波数ユニット801を介して移動体通信基地局に送信可能な形式に変換して出力することができる。
【0161】
端末機器800は、光センサ、モーションセンサ及び他のセンサのような少なくとも1つのセンサ805を更に含む。具体的には、光センサは、周辺光センサ及び近接センサを含む。周辺光センサは、周辺光の明暗に応じて表示パネル8061の輝度を調節し、近接センサは、端末機器800が耳に移動したときに表示パネル8061及び/又はバックライトを消灯する。モーションセンサの1種として、加速度計センサは、様々な方向(一般的には3軸)の加速度の大きさを検出でき、静止時は重力の大きさ及び方向を検出でき、端末機器姿勢の認識(例えば、縦横スクリーン切替、関連ゲーム、磁力計姿勢キャリブレーション)、振動認識関連機能(たとえば、歩数計、ストローク)などに用いることができる。センサ805は、指紋センサ、圧力センサ、虹彩センサ、分子センサ、ジャイロスコープ、気圧計、湿度計、温度計、赤外線センサなどを更に含むことができるが、ここでは枚挙しない。
【0162】
表示ユニット806は、ユーザが入力した情報やユーザに提供した情報を表示するために用いられる。表示ユニット806は、液晶ディスプレイLCD(Liquid Crystal Display)、有機発光ダイオードOLED(Organic Light-Emitting Diode)などからなる表示パネル8061を含んでもよい。
【0163】
ユーザ入力ユニット807は、数字や文字情報の入力を受け付け、ユーザによる端末機器の設定や機能制御に関するキー信号の入力を行うことに用いられる。具体的に、ユーザ入力ユニット807は、タッチスクリーン8071と、その他の入力機器8072とを含む。タッチスクリーン8071は、タッチスクリーンとも呼ばれ、その上又は付近でのユーザのタッチ操作を取得可能である(たとえばユーザが指やスタイラスなどの任意の適切な物体や付属部材を用いたタッチスクリーン8071の上又はタッチスクリーン8071の付近での操作)。タッチスクリーン8071は、タッチ検出装置とタッチコントローラの2つの部分を含む。ここで、タッチ検出装置は、ユーザのタッチ方位を検出し、タッチ操作による信号を検出してタッチコントローラに伝達する。タッチコントローラは、タッチ検出装置からのタッチ情報を受信し、それを接点座標に変換してプロセッサ810に送り、プロセッサ810からの命令を受信して実行する。なお、タッチスクリーン8071は、抵抗膜式、静電容量式、赤外線、表面弾性波など、種々の方式を用いて実現することができる。ユーザ入力ユニット807は、タッチスクリーン8071の他に、他の入力機器8072を含んでもよい。具体的に、他の入力機器8072は、物理的なキーボード、機能キー(例えば、音量調節キー、スイッチキーなど)、トラックボール、マウス、レバーを含むが、ここでは枚挙しない。
【0164】
更に、タッチスクリーン8071は、表示パネル8061に重ねられる。タッチスクリーン8071は、その上又はその近くでタッチ操作を検出すると、プロセッサ810に送信して、タッチ事象のタイプを決定する。次いで、プロセッサ810は、タッチ事象のタイプに応じて、対応する視覚的出力を表示パネル8061に提供する。
図8では、タッチスクリーン8071と表示パネル8061は、独立した2つの部品として端末機器の入出力機能を実現するが、実施例によっては、タッチスクリーン8071と表示パネル8061を一体化して端末機器の入出力機能を実現することもでき、具体的にここでは限定しない。
【0165】
インタフェースユニット808は、外部装置と端末機器800とを接続するためのインタフェースである。例えば、外部装置は、有線又は無線ヘッドホンポート、外部電源(又はバッテリ充電器)ポート、有線又は無線データポート、メモリカードポート、識別モジュールを有する装置を接続するためのポート、オーディオ入出力(I/O)ポート、ビデオI/Oポート、ヘッドホンポート等を含む。インタフェースユニット808は、外部装置から入力(たとえば、データ情報、電力など)を受信し、受信した入力を端末機器800内の1つ以上のユニットに伝送するために使用されてもよく、又は端末機器800と外部装置との間でデータを伝送するために使用されてもよい。
【0166】
メモリ809は、ソフトウェアプログラム及び様々なデータを格納するために使用される。メモリ809は、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能に必要なアプリケーション(たとえば、音声再生機能、画像再生機能など)などを格納することができるプログラム格納領域と、データ格納領域とを主に含んでもよい。データ格納領域は、音声データや電話帳など、携帯電話機の使用に応じて作成されたデータを記憶することができる。更に、メモリ809は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、少なくとも1つの磁気ディスク記憶装置、フラッシュメモリデバイス、又は他の揮発性固体記憶デバイスなどの不揮発性メモリを含んでもよい。
【0167】
プロセッサ810は、端末機器の制御センタであり、各種インタフェースや回線を用いて端末機器全体の各部を接続し、メモリ809に格納されたソフトウェアプログラム及び/又はモジュールを実行、メモリ809に格納されたデータを呼び出して端末機器の各種機能及び処理データを実行し、端末機器全体の監視を行う。プロセッサ810は、1つ以上の処理ユニットを含んでもよい。選択可能に、プロセッサ810は、オペレーティングシステム、ユーザインターフェース及びアプリケーションなどを主に処理するアプリケーションプロセッサと、ワイヤレス通信を主に処理するモデムプロセッサとを統合することができる。上述のモデムプロセッサは、プロセッサ810に統合されなくてもよいことが理解される。
【0168】
端末機器800は、各構成要素に電力を供給するためのバッテリのような電源811を更に含んでもよい。選択可能に、電源811は、電源管理システムを介してプロセッサ810に論理的に接続されてもよく、電源管理システムを介して充電、放電、及び消費電力管理などを管理する機能を実現してもよい。
【0169】
また、端末機器800は、図示しない機能モジュールを更に含んでもよく、ここでの説明は省略する。
【0170】
選択可能に、本開示の実施例は、プロセッサ810と、メモリ809と、メモリ809に格納されて前記プロセッサ810で動作可能なコンピュータプログラムを含む端末機器を更に提供し、該コンピュータプログラムがプロセッサ810によって実行されると、上記セル管理方法の実施例の各プロセスが実現され、且つ同じ効果を奏することもでき、重複を避けるために、ここでは繰り返して記載しない。
【0171】
本開示の実施例は、コンピュータプログラムが格納されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を更に提供し、当該コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、上記セル管理方法の実施例の各プロセスが実現され、且つ同じ技術効果を奏することもできるので、重複を避けるために、ここでは繰り返して記載しない。ここで、前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、たとえば、ROM(Read-Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、磁気ディスク又は光ディスクなどである。
【0172】
図9は、本開示のもう1つの実施例に係るネットワーク側機器の構造図であり、該ネットワーク側機器がソースノード又は目標モードである。
図9に示すように、ネットワーク側機器900は、プロセッサ901と、メモリ902と、バスインタフェース903と、トランシーバ904を含む。ここで、プロセッサ901、メモリ902及びトランシーバ904は、全てバスインタフェース903に接続される。
【0173】
ここで、本開示の実施例において、ネットワーク側機器900は、メモリ902に格納されてプロセッサ901で動作可能なコンピュータプログラムを更に含み、コンピュータプログラムがプロセッサ901によって実行されると、
トリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報とを取得するステップと、
前記トリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報とを端末機器に送信するステップと、
ここで、前記トリガー条件の設定情報と前記トリガー事象の設定情報との間に関連関係があり、且つ、1つのトリガー条件の設定情報に少なくとも2つのトリガー事象の設定情報が関連付けられ、
が実現される。
【0174】
選択可能に、前記トリガー条件の設定情報は、トリガー条件情報リストに格納され、前記トリガー事象の設定情報は、トリガー事象情報リストに格納され、前記関連関係は、関連関係リストに格納され、又は、
前記トリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報は、トリガー条件設定情報リストに格納され、前記トリガー条件設定情報リストの各項目は、トリガー条件の設定情報と、それに対応する少なくとも2つのトリガー事象の設定情報とを含む。
【0175】
選択可能に、前記トリガー条件情報リストの各項目は、トリガー条件の設定情報と、それに対応する識別情報とを含み、
前記トリガー事象情報リストの各項目は、トリガー事象の設定情報と、それに対応する識別情報とを含み、
前記関連関係は、
トリガー条件の設定情報に対応する識別情報と、前記トリガー事象情報リストの表項目ラベルとの関連関係、又は、
前記トリガー条件情報リストの表項目ラベルと、トリガー事象の設定情報に対応する識別情報との関連関係、又は、
前記トリガー条件情報リストの表項目ラベルと、前記トリガー事象情報リストの表項目ラベルとの関連関係を含む。
【0176】
選択可能に、前記トリガー事象の設定情報は、トリガー事象のタイプ、トリガー事象の測定パラメータ、トリガー事象の閾値、トリガータイプ及びトリガー期間のうちの少なくとも1つを含む。
【0177】
選択可能に、前記トリガー事象のタイプは、目標セルの測定結果に基づく第1トリガー事象、サービングセルの測定結果に基づく第2トリガー事象、目標セルの測定結果とサービングセルの測定結果とに基づく第3トリガー事象、サービングセルのデータ伝送パケットロス率に基づく第4トリガー事象、サービングセルのデータ伝送遅延に基づく第5トリガー事象のいずれか1つを含む。
【0178】
選択可能に、前記トリガー条件の設定情報は、トリガー条件の有効期間を含む。
【0179】
選択可能に、前記方法がソースノードに応用される場合、前記コンピュータプログラムがプロセッサ901によって実行されると、
目標ノードから送信された目標セルの設定情報を受信した場合、前記トリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報とを端末機器に送信するステップ、又は、
目標ノードから送信された前記トリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報とを受信した場合、前記トリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報とを端末機器に送信するステップが実現される。
【0180】
選択可能に、前記方法が目標ノードに応用される場合、前記コンピュータプログラムがプロセッサ901によって実行されると、
条件トリガーに基づくセル管理の要求情報をソースノードから受信した場合、前記トリガー条件の設定情報とトリガー事象の設定情報とを、ソースノードを介して端末機器に送信するステップが実現される。
【0181】
選択可能に、前記トリガー条件の設定情報と前記トリガー事象の設定情報は、目標ノードとソースノードとのネゴシエーションによって決定される。
【0182】
本開示の実施例は、プロセッサ901と、メモリ902と、メモリ902に格納されて前記プロセッサ901で動作可能なコンピュータプログラムを含むネットワーク側機器を更に提供し、該コンピュータプログラムがプロセッサ901によって実行されると、上記トリガー条件設定方法の実施例の各プロセスが実現され、且つ同じ効果を奏することもでき、重複を避けるために、ここでは繰り返して記載しない。
【0183】
本開示の実施例は、コンピュータプログラムが格納されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を更に提供し、当該コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、上記トリガー条件設定方法の実施例の各プロセスが実現され、且つ同じ技術効果を奏することもできるので、重複を避けるために、ここでは繰り返して記載しない。ここで、前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、たとえば、ROM(Read-Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、磁気ディスク又は光ディスクなどである。
【0184】
なお、本明細書において、「含む」や「含有する」又はそれ以外のあらゆる変形用語は、非排他的に含むことを意味する。よって、一連のユニットを含むプロセス、方法、モノ又は装置は、それらのユニットを含むだけではなく、明確に列挙されていない他のユニットを更に含み、又はこのようなプロセス、方法、モノ又は装置に固有のユニットを更に含む。特に限定されない限り、「・・・を1つ含む」の表現によって限定されるユニットについて、当該ユニットを含むプロセス、方法、モノ又は装置に他の同一ユニットの存在を除外しない。
【0185】
以上の実施形態の記載から、上記実施例の方法が、ソフトウェアに必須の汎用ハードウェアプラットフォームの形態で実現され、ハードウェアによっても実現されてもよく、多くの場合では前者がより好適な実施形態であることは、当業者にとって自明である。このような理解に基づき、本開示の技術手段の実質的又は従来技術に貢献した部分は、ソフトウェアプロダクトの形式で現れる。当該コンピュータソフトウェアプロダクトは、記憶媒体(たとえばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、本開示の各実施例の方法を1台の端末(携帯電話、コンピュータ、サーバー、空調機又はネットワークデバイスなど)に実行させるいくつかの指令を含む。
【0186】
以上、本開示の実施例を図面に基づいて記載したが、本開示は、上記の具体的な実施形態に限定されるものではない。上記の具体的な実施形態は、例示的なものであり、限定的なものではない。本開示のヒントを受け、当業者が本開示の趣旨及び特許請求の範囲から逸脱することなくなしえる多くの形態は、すべて本開示の保護範囲に含まれる。