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  • 特許-吹付装置及び吹付材料 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-24
(45)【発行日】2022-12-02
(54)【発明の名称】吹付装置及び吹付材料
(51)【国際特許分類】
   B05B 7/14 20060101AFI20221125BHJP
   B05B 7/30 20060101ALI20221125BHJP
【FI】
B05B7/14
B05B7/30
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2022118240
(22)【出願日】2022-07-25
【審査請求日】2022-07-25
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000170716
【氏名又は名称】黒崎播磨株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001601
【氏名又は名称】弁理士法人英和特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】吉田 祥吾
(72)【発明者】
【氏名】本田 和寛
(72)【発明者】
【氏名】橋本 慎也
(72)【発明者】
【氏名】高木 達也
(72)【発明者】
【氏名】山口 輝記
【審査官】鏡 宣宏
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-43141(JP,A)
【文献】特開2007-275816(JP,A)
【文献】特開2018-70939(JP,A)
【文献】特開2020-59899(JP,A)
【文献】特開2009-18297(JP,A)
【文献】特開2017-75381(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B05B 1/00-17/08
B05D 1/00-7/26
C23C 4/00-6/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
最大粒径が0.03mm以上5mm以下の粉体とキャリアガスとを混合した混合物を噴射する吹付装置において、
前記粉体を貯蔵し当該粉体を払い出す払出口を有する貯蔵手段と、
加圧されたキャリアガスの流れにより前記粉体を吸引し、前記キャリアガスと前記粉体とを混合し前記混合物とするエジェクターと、
前記エジェクターにより生成された前記混合物を搬送する搬送管と、
前記搬送管を介して搬送された前記混合物を噴射する噴射手段と、を備え、
前記エジェクターは、
前記払出口に連通する内部空間を有する容器部と、
加圧された前記キャリアガスを先端から前記内部空間に噴出する噴出ノズルと、を備え、
前記噴出ノズルの先端は、前記払出口の中心を通る鉛直方向中心線よりも前記搬送管側に位置しており、
前記噴出ノズルの先端から前記容器部の内面までの最短距離Yが、前記粉体の最大粒径をXとするとき、2X≦Y≦4.19ln(X)+26.74を満たす範囲に含まれる、吹付装置。
【請求項2】
前記キャリアガスの圧力が0.1MPa以上である、請求項1に記載の吹付装置。
【請求項3】
前記搬送管の内径Zが、2X≦Z≦6Xを満たす範囲に含まれる、請求項1に記載の吹付装置。
【請求項4】
前記貯蔵手段の内面にブラスト処理が施されている、請求項1に記載の吹付装置。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか一項に記載の吹付装置において前記粉体として使用する吹付材料であって、圧縮度が32%以下である、吹付材料。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、粉体の吹付を行う吹付装置、及びその吹付装置に使用する粉体としての吹付材料に関する。
【背景技術】
【0002】
粉体の吹付を行う吹付装置として、粉体とキャリアガスとを混合して混合物とするエジェクターを備えた吹付装置が知られている(例えば特許文献1、2)。
このような吹付装置では、噴出ノズルの先端から噴出する加圧されたキャリアガスの流れにより、エジェクターの容器部の内部空間に吸引流を発生させる。そして、この吸引流により容器部の内部空間に払い出された粉体を搬送管へ搬送し、噴射手段から噴射する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2007-275816号公報
【文献】特許第5814699号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明者らが、このような吹付装置を用いて数々の吹付試験を実施したところ、吹付材料である粉体の粒径が大きくなるに従い、エジェクターの容器部の内部空間において噴出ノズルの先端と容器部の内面との間に粉体が詰まり、十分な吸引流すなわちエジェクター効果が得られなくなる不具合が発生することがわかった。十分なエジェクター効果が得られなくなると、エジェクターにおける粉体の吸引量が減少し、その結果、噴射手段からの粉体噴射量が減少して所定の粉体噴射量を確保することができなくなる。
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、エジェクターを備えた吹付装置においてエジェクター効果の低下を抑制し、所定の粉体噴射量を確保することができるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、エジェクターを備えた吹付装置においてエジェクター効果が低下する最大の要因は上述の通り、エジェクターの容器部の内部空間において噴出ノズルの先端と容器部の内面との間に粉体が詰まることにあるとの知見に基づき、噴出ノズルの先端から容器部の内面までの距離と、吹付材料である粉体の最大粒径との関係に着目して数々の吹付試験を実施した。その結果、噴出ノズルの先端から容器部の内面までの最短距離Yが、粉体の最大粒径をXとするとき、2X≦Y≦4.19ln(X)+26.74を満たす範囲に含まれるようにすることにより、エジェクター効果の低下を抑制できることがわかった。
【0007】
すなわち、本発明の一観点によれば次の吹付装置が提供される。
最大粒径が0.03mm以上5mm以下の粉体とキャリアガスとを混合した混合物を噴射する吹付装置において、
前記粉体を貯蔵し当該粉体を払い出す払出口を有する貯蔵手段と、
加圧されたキャリアガスの流れにより前記粉体を吸引し、前記キャリアガスと前記粉体とを混合し前記混合物とするエジェクターと、
前記エジェクターにより生成された前記混合物を搬送する搬送管と、
前記搬送管を介して搬送された前記混合物を噴射する噴射手段と、を備え、
前記エジェクターは、
前記払出口に連通する内部空間を有する容器部と、
加圧された前記キャリアガスを先端から前記内部空間に噴出する噴出ノズルと、を備え、
前記噴出ノズルの先端は、前記払出口の中心を通る鉛直方向中心線よりも前記搬送管側に位置しており、
前記噴出ノズルの先端から前記容器部の内面までの最短距離Yが、前記粉体の最大粒径をXとするとき、2X≦Y≦4.19ln(X)+26.74を満たす範囲に含まれる、吹付装置。
【0008】
また本発明の他の観点によれば、前記本発明の吹付装置において前記粉体として使用する吹付材料であって、圧縮度が32%以下である吹付材料が提供される。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、エジェクターを備えた吹付装置においてエジェクター効果の低下を抑制し、所定の粉体噴射量を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の一実施形態である吹付装置の側面図。
図2図1の吹付装置の要部の鉛直断面図。
図3】粉体噴射量の評価結果を、粉体の最大粒径XをX軸、最短距離YをY軸としてプロットしたグラフ。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1に、本発明の一実施形態である吹付装置1の全体構成を側面図で示している。また図2には、吹付装置1の要部を鉛直断面で示している。
吹付装置1は、吹付材料である粉体10を貯蔵する貯蔵手段としてのホッパー20と、エジェクター30と、搬送管40と、噴射手段50とを備える。
【0012】
粉体10の構成は、吹付装置1による吹付施工の種類、すなわち吹付材料の種類に応じて決定される。例えば、前記特許文献1、2のように溶射施工用の吹付材料の場合、粉体10は主として可燃性粉体と耐火性粉体とを含んで構成される。また吹付材料が乾式吹付施工用の吹付材料の場合、粉体10は主として耐火性粉体を含んで構成される。更に吹付材料がドライシール施工用の吹付材料の場合、粉体10は主として耐火性粉体とガラスフリット粉体とを含んで構成される。また粉体10は、上述の主たる粉体に加えて必要に応じ、結合剤、分散剤、急結剤といった添加剤としての粉体を含むことができる。
いずれにしても粉体10の最大粒径は、0.03mm以上5mm以下である。すなわち、粉体10は、その全部が目開き寸法5mmのふるいを通過し、少なくとも一部が目開き寸法0.03mmのふるいを通過しない粒度構成である。
なお、本実施形態においてホッパー20に貯蔵される吹付材料は、粉体10に加えて繊維を含むことがあるが、繊維は粉体ではないものとする。したがって、上述の粉体10の最大粒径は繊維を除いて評価する。
【0013】
また、本実施形態において粉体10の圧縮度は32%以下であることが好ましい。ここで圧縮度とは、次式により求められるものである。
圧縮度(%)={(密充填嵩密度-疎充填嵩密度)/密充填嵩密度}×100
なお、上述の通り本実施形態において吹付材料は粉体10に加えて繊維を含むことがあるが、上述の粉体10の圧縮度はあくまで粉体の圧縮度であり、繊維を除いて評価するものである。
【0014】
次に、吹付装置1の装置構成について説明する。ホッパー20は、その底部に粉体10を払い出す払出口21を有する。エジェクター30は、加圧されたキャリアガスの流れにより払出口21から粉体10を吸引し、キャリアガスと粉体10とを混合し混合物とする。搬送管40は、エジェクターにより生成された混合物を搬送する。そして噴射手段50は、搬送管40を介して搬送された混合物を噴射する。
なお、本実施形態において搬送管40は、エジェクター30の出側に接続された金属製の水平移送管41と、水平移送管41の出側に継手42を介して接続されたゴムホース43とからなる。ただし、水平移送管41は省略することができ、エジェクター30の出側にゴムホース43を直接接続してもよい。
【0015】
次に、エジェクター30の構成を詳細に説明する。エジェクター30は、ホッパー20底部の払出口21に連通する内部空間を有する容器部31と、加圧されたキャリアガスを先端から容器部31の内部空間に噴出する先細りの噴出ノズル32とを備える。この噴出ノズル32には、所定圧力に加圧されたキャリアガスがキャリアガス供給管60を介して供給され、噴出ノズル32先端のノズル孔から加圧されたキャリアガスが噴出する。すなわちエジェクター30は、噴出ノズル32の先端から噴出する加圧されたキャリアガスの流れにより、容器部31の内部空間に吸引流を発生させる。そしてエジェクター30は、この吸引流により容器部31の内部空間に吸引された粉体10とキャリアガスとを混合して混合物とし、この混合物を搬送管40へ搬送する。
このエジェクター30の機能について更に詳しく説明すると、容器部31の内部空間において、加圧されたキャリアガスは、先細りの噴出ノズル32先端のノズル孔からエジェクター30の出側、すなわち搬送管40の基端側に向けて高速で噴出し、それによって容器部31の内部空間を大気圧よりも低い圧力にして吸引流を発生させる。一方、容器部31の内部空間には鉛直移送管70を介してホッパー20の払出口21が連通している。そのためエジェクター30では、加圧されたキャリアガスの流れにより発生した吸引流によって、払出口21から粉体10が容器部31の内部空間に吸引され、その粉体10と噴出ノズル32先端のノズル孔から噴出するキャリアガスとが容器部31の内部空間にて混合されて混合物となり、その混合物は搬送管40へ搬送される。
【0016】
図2に表れているように、エジェクター30において噴出ノズル32の先端は、払出口21の中心を通る鉛直方向中心線Aよりも搬送管40側に位置している。そしてエジェクター30は、噴出ノズル32の先端から容器部31の内面までの最短距離Yが、粉体10の最大粒径をXとするとき、2X≦Y≦4.19ln(X)+26.74を満たす範囲に含まれるように構成されている。なお、本実施形態の吹付装置1において最短距離Yは、噴出ノズル32の先端下側から容器部31の内面に向けて下した垂線の長さとなる。
【0017】
詳しくは実施例で説明するが、上述の最短距離Yが2X≦Y≦4.19ln(X)+26.74を満たす範囲に含まれることで、吹付装置1においてエジェクター効果の低下を抑制し、所定の粉体噴射量を確保することができる。
すなわち、最短距離Yが2Xより小さいと、容器部31の内部空間において噴出ノズル32の先端と容器部31の内面との間に粉体10が詰まりやすくなり、十分な吸引流すなわちエジェクター効果が得られなくなる。十分なエジェクター効果が得られなくなると、エジェクター30における粉体10の吸引量が減少し、その結果、噴射手段50からの粉体噴射量が減少して所定の粉体噴射量を確保することができなくなる。
一方、最短距離Yが4.19ln(X)+26.74より大きくなると、容器部31の内部空間を大気圧よりも低い圧力にしにくくなり、結果として十分な吸引流すなわちエジェクター効果が得られなくなる。そのため、最短距離Yが2Xより小さい場合と同様に、エジェクター30における粉体10の吸引量が減少し、その結果、噴射手段50からの粉体噴射量が減少して所定の粉体噴射量を確保することができなくなる。
【0018】
ここで、エジェクター30において十分な吸引流を生成するには、噴出ノズル32の先端から噴出するキャリアガスの流速を大きくすること好ましい。そのため、キャリアガスの圧力は0.1MPa以上であることが好ましい。キャリアガスの圧力の上限は特に限定されないが、一般的には1.0MPa程度が上限である。
なお、キャリアガスの種類は、吹付装置1による吹付施工の種類に応じて決定される。例えば、前記特許文献1、2のように溶射施工の場合、キャリアガスとして典型的には酸素ガスを使用することができる。また乾式吹付施工用やドライシール施工の場合、キャリアガスとして典型的には空気を使用することができる。
【0019】
また、搬送管40の内径Zについては、小さくなると搬送管40内で粉体10が詰まる可能性がある。一方、搬送管40の内径が大きくなると、粉体10を含む混合物の搬送圧力が下がるため、搬送管40の下側に粉体10が沈殿しやすくなり搬送の均一性が低下する可能性がある。そのため、搬送管40の内径Zは、2X≦Z≦6Xを満たす範囲に含まれるようにすることが好ましい。
なお、図2にも示されているように搬送管40の内径Zは必ずしも一定ではない。このように搬送管40の内径Zが一定でない場合、全ての内径Zが2X≦Z≦6Xを満たす範囲に含まれるようにすることが好ましい。
【0020】
また、粉体10の貯蔵手段であるホッパー20の内面にはブラスト処理を施しておくことが好ましい。ブラスト処理とは、細かい玉や鋭角を持つ玉を被処理面(本発明の場合、ホッパー20の内面となる鋼材の一面)に噴射して、その被処理面に細かい凹凸を形成する表面処理である。このようなブラスト処理をホッパー20の内面に施すことにより、ホッパー20内での粉体10の滑りがよくなり、粉体10がホッパー20の払出口21から均一に払い出される。これは、吹付装置1においてエジェクター効果の低下を抑制することに寄与する。
【0021】
また、粉体10の圧縮度は、上述の通り32%以下であることが好ましい。圧縮度が低い粉体は流動性が高い。そのため、粉体10の圧縮度を32%以下とすることで、吹付装置1において粉体10の詰まりが生じにくくなり、所定の粉体噴射量を更に確保しやすい。なお、粉体10の圧縮度は、その粒度構成等を調整することにより調整可能である。言い換えれば、圧縮度が32%以下となるように粉体10の粒度構成等を調整する。
【0022】
ここで、所定の粉体噴射量については、粉体10の最大粒径等に応じて決定される。例えば粉体10の最大粒径が1mm以上5mm以下の場合、1kg/h以上150kg/h以下程度、粉体10の最大粒径が0.03mm以上1mm以下の場合、0.5kg/h以上120kg/h以下程度とすることができる。
【実施例
【0023】
図1及び図2に示した吹付装置1において、粉体10の最大粒径Xと最短距離Yを変化させて吹付試験を実施し、所定の粉体噴射量を確保できるか否かについて確認した。その結果を表1に示している。
また、表1に示している粉体の最大粒径Xと最短距離Y以外の吹付条件は各例共通であり、主な吹付条件は以下の通りである。なお、所定の粉体噴射量については各例共通ではなく、その範囲は2~30kg/h程度である。
・粉体の構成:アルミナ-シリカ質材料(アルミナ60質量%)。
・粉体の圧縮度:25%
・キャリアガスの圧力:0.3MPa
・キャリアガスの種類:圧縮空気
・吹付試験時間:0.5h
また、表1において粉体噴射量の評価は、吹付試験時間が満了するまで所定の粉体噴射量を確保できた場合を○(良好)、吹付試験時間が満了するまでの間に粉体噴射量が低下し所定の粉体噴射量を確保できなかった場合を×(不良)とした。
【0024】
【表1】
【0025】
図3に、表1に示した粉体噴射量の評価結果を、粉体の最大粒径XをX軸、最短距離YをY軸としてプロットした結果を示している。同図において直線Y=2Xは表1上段の実施例1~5と比較例1~5との境界を示す近似線であり、最短距離Yの下限を規定するものである。また同図において曲線Y=4.19ln(X)+26.74は表1下段の実施例6~10と比較例6~10との境界を示す近似線であり、最短距離Yの上限を規定するものである。すなわち、最短距離Yが、2X≦Y≦4.19ln(X)+26.74を満たす範囲に含まれていると、粉体噴射量の評価結果が○(良好)になるということであり、これはエジェクター効果の低下が抑制されるということでもある。
【符号の説明】
【0026】
1 吹付装置
10 粉体
20 ホッパー(貯蔵手段)
21 払出口
30 エジェクター
31 容器部
32 噴出ノズル
40 搬送管
41 水平移送管(搬送管)
42 継手
43 ゴムホース(搬送管)
50 噴射手段
60 キャリアガス供給管
70 鉛直移送管
A 鉛直方向中心線
Y 最短距離
Z 内径
【要約】
【課題】エジェクターを備えた吹付装置においてエジェクター効果の低下を抑制し、所定の粉体噴射量を確保することができるようにする。
【解決手段】最大粒径が0.03mm以上5mm以下の粉体10とキャリアガスとを混合した混合物を噴射する吹付装置1である。吹付装置1は粉体10を貯蔵する貯蔵手段20と、エジェクター30と、エジェクターにより生成された混合物を搬送する搬送管40と、搬送管40を介して搬送された前記混合物を噴射する噴射手段とを備える。エジェクター30は、貯蔵手段20の払出口21に連通する内部空間を有する容器部31と、加圧されたキャリアガスを先端から前記内部空間に噴出する噴出ノズル32とを備え、噴出ノズル32の先端は、払出口21の中心を通る鉛直方向中心線Aよりも搬送管40側に位置しており、噴出ノズル32の先端から容器部31の内面までの最短距離Yが、粉体の最大粒径をXとするとき、2X≦Y≦4.19ln(X)+26.74を満たす範囲に含まれている。
【選択図】図2
図1
図2
図3