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特許7182867事業別経費入力装置、事業別経費入力方法および事業別経費入力プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-25
(45)【発行日】2022-12-05
(54)【発明の名称】事業別経費入力装置、事業別経費入力方法および事業別経費入力プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 40/00 20120101AFI20221128BHJP
【FI】
G06Q40/00 400
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2017241062
(22)【出願日】2017-12-15
(65)【公開番号】P2019109623
(43)【公開日】2019-07-04
【審査請求日】2020-12-03
(73)【特許権者】
【識別番号】398040527
【氏名又は名称】株式会社オービック
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】高岡 真人
(72)【発明者】
【氏名】草野 慶人
(72)【発明者】
【氏名】上野 剛光
【審査官】藤澤 美穂
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-282524(JP,A)
【文献】特開2002-373236(JP,A)
【文献】特開2003-242324(JP,A)
【文献】特開2016-170769(JP,A)
【文献】工場管理,日刊工業新聞社,第47巻, 第10号,p.30
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
記憶部と制御部とを備え、複数の事業を営む企業が事業別に収支管理を行う事業別経費入力装置であって、
前記記憶部は、
少なくとも前記企業が営む各事業を特定するための特定情報と、各前記事業を細分化した事業セグメントを示す事業セグメント情報とが、前記事業毎にそれぞれ関連付けされて登録された事業モデルマスタ
を含み、
前記制御部は、
オペレータにより入力された前記特定情報を含む前記事業別の経費情報を入力する経費情報入力手段と、
前記経費情報入力手段により入力された前記事業別の経費情報に含まれる前記特定情報に基づいて前記事業モデルマスタを参照し、前記特定情報に関連付けされている前記事業セグメント情報を取得して入力するセグメント情報入力手段と、
入力された前記経費情報および前記事業セグメント情報に基づいて、前記事業別あるいは前記事業セグメント別の経費に関する仕訳データを作成する仕訳作成手段と、
作成された前記仕訳データに基づいて、発生部門の不明確な経費を事業別の直接経費として計上する直接経費計上手段と、
を備えたこと、
を特徴とする事業別経費入力装置。
【請求項2】
前記経費情報入力手段は、前記オペレータにより、事業別経費情報入力画面を介して入力された前記特定情報を含む前記経費情報を入力し、
前記セグメント情報入力手段は、前記経費情報に含まれる前記特定情報に基づいて前記事業モデルマスタから取得した前記事業セグメント情報を、事業セグメント情報入力画面に入力すること、
を特徴とする請求項1に記載の事業別経費入力装置。
【請求項3】
前記事業モデルマスタに記憶されている前記事業セグメント情報は、前記企業が営む各事業を細分化あるいは階層化した事業内容、処理手段、処理対象又は処理区域を示す情報であること、
を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の事業別経費入力装置。
【請求項4】
記憶部と制御部とを備え、複数の事業を営む企業が事業別に収支管理を行う事業別経費入力装置で実行される事業別経費入力方法であって、
前記記憶部は、
少なくとも前記企業が営む各事業を特定するための特定情報と、各前記事業を細分化した事業セグメントを示す事業セグメント情報とが、前記事業毎にそれぞれ関連付けされて登録された事業モデルマスタ
を含み、
前記制御部で実行される、
オペレータにより入力された前記特定情報を含む前記事業別の経費情報を入力する経費情報入力ステップと、
前記経費情報入力ステップで入力された前記事業別の経費情報に含まれる前記特定情報に基づいて前記事業モデルマスタを参照し、前記特定情報に関連付けされている前記事業セグメント情報を取得して入力するセグメント情報入力ステップと、
入力された前記経費情報および前記事業セグメント情報に基づいて、前記事業別あるいは前記事業セグメント別の経費に関する仕訳データを作成する仕訳作成ステップと、
作成された前記仕訳データに基づいて、発生部門の不明確な経費を事業別の直接経費として計上する直接経費計上ステップと、
を含むこと、
を特徴とする事業別経費入力方法。
【請求項5】
記憶部と制御部とを備え、複数の事業を営む企業が事業別に収支管理を行う事業別経費入力装置で実行させるための事業別経費入力プログラムであって、
前記記憶部は、
少なくとも前記企業が営む各事業を特定するための特定情報と、各前記事業を細分化した事業セグメントを示す事業セグメント情報とが、前記事業毎にそれぞれ関連付けされて登録された事業モデルマスタ
を含み、
前記制御部で実行させるための、
オペレータにより入力された前記特定情報を含む前記事業別の経費情報を入力する経費情報入力ステップと、
前記経費情報入力ステップで入力された前記事業別の経費情報に含まれる前記特定情報に基づいて前記事業モデルマスタを参照し、前記特定情報に関連付けされている前記事業セグメント情報を取得して入力するセグメント情報入力ステップと、
入力された前記経費情報および前記事業セグメント情報に基づいて、前記事業別あるいは前記事業セグメント別の経費に関する仕訳データを作成する仕訳作成ステップと、
作成された前記仕訳データに基づいて、発生部門の不明確な経費を事業別の直接経費として計上する直接経費計上ステップと、
を含むこと、
を特徴とする事業別経費入力プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、事業別経費入力装置、事業別経費入力方法および事業別経費入力プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1では、複数の事業分野に関連するコストが発生した場合に、当該コストについて予め定められた配賦基準に基づいて、複数の配賦パターンの中から1つの配賦パターンを選択し、この選択した配賦パターンに基づいて当該コストを前記各事業分野に配賦し、その配賦されたコストの金額を前記各事業分野毎に集計する発明が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】再表02/065363号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1では、複数の事業を営む企業が事業別に収支管理を行って経営の見える化を実現するため、事業毎の経費を厳密に把握するための事業別経費の入力は行われていなかった。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、複数の事業を営む企業が各事業で生じた発生部門の不明確な経費を事業別あるいはセグメント別に直接経費として計上し、収支管理を行うことが可能な事業別経費入力装置、事業別経費入力方法および事業別経費入力プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る事業別経費入力装置は、記憶部と制御部とを備え、複数の事業を営む企業が事業別に収支管理を行う事業別経費入力装置であって、前記記憶部は、少なくとも前記企業が営む各事業を特定するための特定情報と、各前記事業を細分化した事業セグメントを示す事業セグメント情報とが、前記事業毎にそれぞれ関連付けされて登録された事業モデルマスタを含み、前記制御部は、オペレータにより入力された前記特定情報を含む前記事業別の経費情報を入力する経費情報入力手段と、前記経費情報入力手段により入力された前記事業別の経費情報に含まれる前記特定情報に基づいて前記事業モデルマスタを参照し、前記特定情報に関連付けされている前記事業セグメント情報を取得して入力するセグメント情報入力手段と、入力された前記経費情報および前記事業セグメント情報に基づいて、前記事業別あるいは前記事業セグメント別の経費に関する仕訳データを作成する仕訳作成手段と、作成された前記仕訳データに基づいて、発生部門の不明確な経費を事業別の直接経費として計上する直接経費計上手段と、を備えたこと、を特徴とする。
【0008】
また、本発明に係る事業別経費入力装置は、前記事業モデルマスタは、企業内で営まれる各事業を想定した事業モデル情報と、該事業モデルを細分化あるいは階層化した事業内容、処理手段、処理対象、処理区域などを表す事業セグメント情報とが登録されていること、を特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る事業別経費入力装置は、記憶部と制御部とを備え、複数の事業を営む企業が事業別に収支管理を行う事業別経費入力装置で実行される事業別経費入力方法であって、前記記憶部は、少なくとも前記企業が営む各事業を特定するための特定情報と、各前記事業を細分化した事業セグメントを示す事業セグメント情報とが、前記事業毎にそれぞれ関連付けされて登録された事業モデルマスタを含み、前記制御部で実行される、オペレータにより入力された前記特定情報を含む前記事業別の経費情報を入力する経費情報入力ステップと、前記経費情報入力ステップで入力された前記事業別の経費情報に含まれる前記特定情報に基づいて前記事業モデルマスタを参照し、前記特定情報に関連付けされている前記事業セグメント情報を取得して入力するセグメント情報入力ステップと、入力された前記経費情報および前記事業セグメント情報に基づいて、前記事業別あるいは前記事業セグメント別の経費に関する仕訳データを作成する仕訳作成ステップと、作成された前記仕訳データに基づいて、発生部門の不明確な経費を事業別の直接経費として計上する直接経費計上ステップと、を含むこと、を特徴とする。
【0010】
また、本発明に係る事業別経費入力プログラムは、記憶部と制御部とを備え、複数の事業を営む企業が事業別に収支管理を行う事業別経費入力装置で実行させるための事業別経費入力プログラムであって、前記記憶部は、少なくとも前記企業が営む各事業を特定するための特定情報と、各前記事業を細分化した事業セグメントを示す事業セグメント情報とが、前記事業毎にそれぞれ関連付けされて登録された事業モデルマスタを含み、前記制御部で実行させるための、オペレータにより入力された前記特定情報を含む前記事業別の経費情報を入力する経費情報入力ステップと、前記経費情報入力ステップで入力された前記事業別の経費情報に含まれる前記特定情報に基づいて前記事業モデルマスタを参照し、前記特定情報に関連付けされている前記事業セグメント情報を取得して入力するセグメント情報入力ステップと、入力された前記経費情報および前記事業セグメント情報に基づいて、前記事業別あるいは前記事業セグメント別の経費に関する仕訳データを作成する仕訳作成ステップと、作成された前記仕訳データに基づいて、発生部門の不明確な経費を事業別の直接経費として計上する直接経費計上ステップと、を含むこと、を特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、複数の事業を営む企業が各事業で生じた発生部門の不明確な経費を事業別あるいはセグメント別に直接経費として計上し、収支管理を行うことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は、本実施形態に係る事業別経費入力装置の構成の一例を示すブロック図である。
図2図2は、本実施形態に係る事業別経費入力装置の処理の流れを示すフローチャートである。
図3図3は、共通費などの経費を売上按分で配賦処理した場合の比較例の一例を示す図である。
図4図4は、共通費などの経費を事業別に直接経費を投入して把握した場合の比較例の一例を示す図である。
図5図5は、事業別に経費を直課する事業別経費情報入力画面の一例を示す図である。
図6図6は、複数事業に経費の内訳を配賦する事業別経費情報入力画面の一例を示す図である。
図7図7は、事業モデルマスタの一例を示す図である。
図8図8は、図5の事業別経費情報入力に基づいて仕訳連携を行った一例を示す図である。
図9図9は、図6の事業別経費情報入力に基づいて仕訳連携を行った一例を示す図である。
図10図10は、事業別に直接経費を計上して営業利益を算出した一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は本実施形態により限定されるものではない。
【0014】
[1.概要]
従来の複数事業を営む企業において、修繕費、燃料費、一般管理費といった共通費に近しい経費を売上按分で配賦処理する場合と、事業別に直接経費を投入する場合とでは、算出される営業利益が異なることがあり、投資の選択を見誤る恐れがあった。これを図3図4の比較例を用いて説明する。図3は、共通費などの経費を売上按分で配賦処理した場合の比較例の一例を示す図であり、図4は、共通費などの経費を事業別に直接経費を投入して把握した場合の比較例の一例を示す図である。例えば、共通費に近しい修繕費、燃料費、一般管理費といった経費を売上按分する場合は、図3に示すように、A事業、B事業、C事業の売上按分で経費を配賦処理するため、営業利益はA事業で¥0、B事業で¥150、C事業で¥-50となる。これに対し、共通費に近しい経費を事業別に直接経費を投入して把握する場合は、図4に示すように、経費を事業別に管理するため、営業利益はA事業で¥150、B事業で¥20、C事業で¥-70となる。このように、経費を売上按分で配賦処理する図3の場合と、経費を事業別に直接経費を投入して把握する図4の場合とでは、営業利益の算出結果が異なるため、投資の選択を見誤る恐れがあった。また、経費を事業別に直接経費を投入する場合であっても、例えばフォークリフトを利用したガソリン代を燃料費などの経費としてシステムに入力すると、陸送事業用なのか倉庫事業用なのかが判別できず、事業別の営業利益を適正に算出することができなかった。
【0015】
そこで、本実施形態に係る事業別経費入力装置では、事業別に収支管理を行うことが重要な例えば物流業界などにおいて、修繕費、燃料費、一般管理費といった共通費に近しい経費を事業別あるいはセグメント別に収支管理が行えるようにしている。このように、本実施形態に係る事業別経費入力装置は、以下の(イ)と(ロ)に示すような経営課題を適切に分析できるようにすることで、的確な投資選択を可能としている。
(イ)複数事業を営む企業が各事業で生じた共通費を事業別に直接経費として計上できるようにする。例えば、
費目:燃料費
事業:陸送事業(ルート配送)
として登録することにより、陸送事業の経費として把握することができる。
(ロ)事業における個別セグメント毎に直接経費として計上できるようにする。例えば、
事業:陸送事業(ルート配送)
事業セグメント1:配送事業
事業セグメント2:区間配送
として登録することにより、陸送事業内の区間配送としての経費を把握することができる。
【0016】
[2.構成]
本実施形態に係る事業別経費入力装置の構成の一例について、図1および図5図10を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る事業別経費入力装置の構成の一例を示すブロック図である。また、図5は、事業別に経費を直課する事業別経費情報入力画面の一例を示す図である。図6は、複数事業に経費の内訳を配賦する事業別経費情報入力画面の一例を示す図である。図7は、事業モデルマスタの一例を示す図である。図8は、図5の事業別経費情報入力に基づいて仕訳連携を行った一例を示す図である。図9は、図6の事業別経費情報入力に基づいて仕訳連携を行った一例を示す図である。図10は、事業別に直接経費を計上して営業利益を算出した一例を示す図である。
【0017】
事業別経費入力装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、事業別経費入力装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
【0018】
事業別経費入力装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。事業別経費入力装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0019】
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線又は無線の通信回線を介して、事業別経費入力装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、事業別経費入力装置100とサーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。
【0020】
記憶部106には、各種のデータベース、テーブル、およびファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。ここで、記憶部106は、事業モデルマスタ106a等を備えている。
【0021】
事業モデルマスタ106aは、複数の事業を営む企業内における事業モデル、あるいは、その事業モデルに関連した事業内容、処理手段、処理対象、処理区域などを表す事業セグメントを登録した事業モデルマスタである。例えば、事業モデルマスタ106aには、図7に示すように、各事業モデル名に対して事業モデルコードが設定され、さらに各事業モデル名に関連した事業セグメント1~3には、各セグメント内容とそのコードとが設定されている。この事業モデルは、企業内における事業を表すものを想定しており、事業そのものを表すもの、取引先(例えば、貸倉庫の取引先であれば、倉庫事業が特定できる場合など)、あるいは費用負担部門(例えば、部門が事業を表す組織編制がなされている場合など)などを設定しても良い。
【0022】
入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、およびマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。
【0023】
制御部102は、事業別経費入力装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。ここで、制御部102は、機能概念的に、経費情報入力手段としての経費情報入力部102a、セグメント情報入力手段としてのセグメント情報入力部102b、仕訳作成手段としての仕訳作成部102c、直接経費計上手段としての直接経費計上部102d等を備えている。
【0024】
経費情報入力部102aは、事業別の経費情報を入力する。例えば、事業別の経費情報としては、図5の事業別経費情報入力画面MA1に示すように、行NO情報、費目情報、事業所情報、債務科目情報、部門情報、事業モデル情報、および、経費金額情報等がある。また、事業別の経費情報としては、図6の事業別経費情報入力画面MA3に示すように、行NO情報、費目情報、事業所情報、債務科目情報、部門情報、および、経費金額情報等がある。
【0025】
セグメント情報入力部102bは、企業内の事業モデルをさらに細分化したセグメントを特定するためのセグメント情報を入力する。例えば、図5の事業別経費情報入力画面MA1において、入力した事業モデル情報(ここでは、陸送事業(ルート配送))に対するセグメント情報を入力する場合は、セグメント情報ボタンBU1を押下すると図5の事業セグメント情報入力画面MA2が開いて、指定した事業モデルの“陸送事業(ルート配送)”に関連する事業セグメント1~3の情報を入力する。また、図6の事業別経費情報入力画面MA3では、入力した事業別経費情報に対するセグメント情報を入力する場合、オペレータがセグメント情報ボタンBU2を押下して図6の事業セグメント情報入力画面MA4を開き、事業別セグメント別の経費情報を直接入力する。例えば、事業別経費情報入力画面MA3に入力した費目情報、事業所情報、債務科目情報、部門情報、および、経費金額情報に基づいて、事業別セグメント別に支払われた経費情報を入力する。オペレータが入力に際して使用する箇所は、図6の事業セグメント情報入力画面MA4の入力部MA4-1である。入力部MA4-1は、オペレータがここに事業別セグメント別の経費情報を入力して不図示のEnterキーを押下すると、その下の明細部MA4-2に情報が転送され、経費金額の総計が振当金額計に表示される。また、明細部MA4-2に入力した情報内容を修正する場合は、明細部MA4-2の修正箇所をダブルクリックすると、入力部MA4-1に情報が転送され、修正や削除を行うことが可能になる。例えば、削除する場合は、入力部MA4-1に転送された表示された事業モデルと事業セグメントに対し、経費金額の欄を「0」にしてEnterキーを押下すると、明細を削除することができる。
【0026】
仕訳作成部102cは、入力された経費情報およびセグメント情報に基づいて、事業別あるいはセグメント別の経費に関する仕訳データを作成する。例えば、図5で入力された経費情報とセグメント情報とに基づいて、図8に示すような仕訳データを作成することができる。また、図6で入力された経費情報とセグメント情報とに基づいて、図9に示すような仕訳データを作成することができる。
【0027】
直接経費計上部102dは、仕訳作成部102cで作成した仕訳データに基づいて発生部門の不明確な経費を事業別の直接経費として計上する。例えば、図8に示す修繕費の仕訳データに基づいて、図10に示すように、修繕費は事業別の配送事業(¥100,000)に対して直接経費として計上される。また、図9に示す燃料費の仕訳データに基づいて、図10に示すように、燃料費はセグメント別の配送事業(¥67,000)、倉庫事業(¥14,000)、収集運搬事業(¥19,000)に対してそれぞれ直接経費として計上される。このように、事業毎の売上に対して算出された事業別経費を差し引くことにより、複数の事業を営む企業で発生部門の不明確な経費が生じたとしても、事業毎の営業利益を正確に把握し、経営課題を適切に分析することができる。
【0028】
[3.具体例]
本実施形態の具体例について、図1図2および図5図10を参照して、本実施形態に係る事業別経費入力装置100の処理の一例について具体的に説明する。図2は、本実施形態に係る事業別経費入力装置の処理の流れを示すフローチャートである。
【0029】
[処理の流れ]
本実施形態に係る事業別経費入力装置100は、図2に示すように、複数の事業を営む企業が事業別に収支管理を行う場合に、経費情報入力部102aは、事業別の経費情報を入力する(ステップSA-1)。
【0030】
続いて、セグメント情報入力部102bは、入力された事業別の経費情報に基づいて事業モデルマスタ106aに登録された事業モデルを参照し、その事業モデルに応じたセグメント情報を入力する(ステップSA-2)。
【0031】
さらに、仕訳作成部102cは、入力された経費情報およびセグメント情報に基づいて、事業別あるいはセグメント別の経費に関する仕訳データを作成する(ステップSA-3)。
【0032】
そして、直接経費計上部102dは、作成された仕訳データに基づいて発生部門の不明確な経費を事業別の直接経費として計上する(ステップSA-4)。
【0033】
[事業別に経費を支払うパターン1例]
複数の事業を営む企業が事業別に収支管理を行う場合は、本社経費や共通費といった発生部門の不明確な経費についても事業別に直接経費として計上する。本実施形態に係る事業別経費入力装置100の経費情報入力部102aは、図5に示すように、モニタ114に表示された事業別経費情報入力画面MA1の行NO情報、費目情報、事業所情報、債務科目情報、部門情報、事業モデル情報、および、経費金額情報等の各入力項目をキーボード112などで入力後、セグメント情報ボタンBU1を押下する。すると、セグメント情報入力部102bは、図5の事業セグメント情報入力画面MA2を開くと共に、入力された事業別の経費情報に基づいて事業モデルマスタ106aに登録された事業モデルを参照し、その事業モデルに応じたセグメント情報を入力する。ここでは、事業別経費情報入力画面MA1の事業モデル情報に“A0001:陸送事業(ルート配送)”が入力されているため、図7の事業モデルマスタ106aの事業セグメント1には、“A100:配送事業”、事業セグメント2には、“A1010:区域配送”、事業セグメント3には、“A10101:中型車”が入力される。
【0034】
続いて、仕訳作成部102cは、図5の事業別経費情報入力画面MA1と事業セグメント情報入力画面MA2に入力された事業別の経費データに基づいて仕訳連携を行う。具体的には、図8に示すパターン1例では、借方の科目は“修繕費”、事業所が“東京本社”、部門が“第一営業部”、事業セグメント1が“配送事業”、事業セグメント2が“区域配送”、事業セグメント3が“中型車”、借方の金額は“¥100,000”となる。これに対し、貸方の科目は“未払費用”、事業所が“東京本社”、部門が“第一営業部”、貸方の金額は“¥100,000”となる。このように、経費情報入力に基づいて仕訳連携を行うことができる。
【0035】
[事業をまたいで経費を支払うパターン2例]
複数の事業を営む企業が事業別に収支管理を行う場合において、複数事業に経費の内訳を配賦する場合は、事業モデルを細分化したセグメント別に経費を振り当てて計上する。本実施形態に係る事業別経費入力装置100の経費情報入力部102aは、図6に示すように、オペレータがモニタ114に表示された事業別経費情報入力画面MA3の行NO情報、費目情報、事業所情報、債務科目情報、部門情報、および、経費金額情報等の各入力項目をキーボード112などで入力した後、セグメント情報ボタンBU2を押下する。すると、セグメント情報入力部102bは、図6の事業セグメント情報入力画面MA4を開き、入力された事業別の経費情報に基づいて事業モデルマスタ106aに登録された事業モデルを参照して、その事業モデルに応じたセグメント情報を入力する。ここでは、図6に示すように、事業別経費情報入力画面MA3の費目情報として“001:燃料費”を入力し、この“燃料費”に関連する事業モデルや事業セグメント情報を図7の事業モデルマスタ106aより抽出し、事業セグメント情報入力画面MA4の入力部MA4-1に順次入力して、Enterキーを押下することにより、以下(1)~(4)に示す明細を明細部MA4-2に表示することができる。例えば、
(1)事業モデルは“A0001:陸送事業(ルート配送)”、事業セグメント1は、“A100:陸送事業”、事業セグメント2は、“A1010:区域配送”、事業セグメント3は、“A10101:中型車”、経費金額は“¥22,000”となる。
(2)事業モデルは“A0001:陸送事業(ルート配送)”、事業セグメント1は、“A100:陸送事業”、事業セグメント2は、“A1020:長距離配送”、事業セグメント3は、“A10102:大型車”、経費金額は“¥45,000”となる。
(3)事業モデルは“B0002:倉庫事業(低温倉庫)”、事業セグメント1は、“B100:倉庫事業”、事業セグメント2は、“B1020:低温倉庫”、事業セグメント3は、“なし”、経費金額は“¥14,000”となる。
(4)事業モデルは“C0003:産業廃棄物処理事業”、事業セグメント1は、“C100:収集運搬事業”、事業セグメント2は、“C1030:キャブオーバー車”、事業セグメント3は、“C103003:重量廃棄物”、経費金額は“¥19,000”となる。
以上(1)~(4)の経費金額の合計は、振当金額計“¥100,000”となり、事業別経費情報入力画面MA3の経費金額“¥100,000”と一致する。
【0036】
続いて、仕訳作成部102cは、図6の事業別経費情報入力画面MA3と事業セグメント情報入力画面MA4に入力された事業別・セグメント別の経費データに基づいて仕訳連携を行う。具体的には、図9に示すパターン2例では、
上記図6の事業セグメント情報(1)に対し、図9のパターン2例に示す一番目の仕訳データは、借方の科目が“燃料費”、事業所が“東京本社”、部門が“第一営業部”、事業セグメント1が“配送事業”、事業セグメント2が“区域配送”、事業セグメント3が“中型車”、借方の金額が“¥22,000”となる。
また、上記図6の事業セグメント情報(2)に対し、図9のパターン2例に示す二番目の仕訳データは、借方の科目が“燃料費”、事業所が“東京本社”、部門が“第一営業部”、事業セグメント1が“配送事業”、事業セグメント2が“長距離配送”、事業セグメント3が“大型車”、借方の金額が“¥45,000”となる。
さらに、上記図6の事業セグメント情報(3)に対し、図9のパターン2例に示す三番目の仕訳データは、借方の科目が“燃料費”、事業所が“東京本社”、部門が“第一営業部”、事業セグメント1が“倉庫事業”、事業セグメント2が“低温倉庫”、事業セグメント3が“なし”、借方の金額が“¥14,000”となる。
そして、上記図6の事業セグメント情報(4)に対し、図9のパターン2例に示す四番目の仕訳データは、借方の科目が“燃料費”、事業所が“東京本社”、部門が“第一営業部”、事業セグメント1が“収集運搬事業”、事業セグメント2が“キャブオーバー車”、事業セグメント3が“重量廃棄物”、借方の金額が“¥19,000”となる。
これに対し、図9のパターン2例に示す仕訳データは、貸方の科目が“未払費用”、事業所が“東京本社”、部門が“第一営業部”、貸方の金額が“¥100,000”となる。このように、経費情報入力に基づいて仕訳連携を行うことができる。
【0037】
[事業別直接経費計上処理]
続いて、本実施形態に係る事業別経費入力装置100の直接経費計上部102dは、仕訳作成部102cが作成した図8および図9に示す仕訳データに基づいて、発生部門の不明確な経費を事業別の直接経費として計上する。例えば、図8に示す仕訳データでは、借方の科目が“修繕費”で、事業所が“東京本社”であり、事業セグメント1が“配送事業”となっている。このように、“修繕費”に関して支出のあった事業は、“配送事業”しかないため、図10に示すように、“修繕費”の“¥100,000”は、“配送事業”の直接経費として計上されるが、それ以外の“倉庫事業”や“収集運搬事業”の経費としては計上されない。
【0038】
さらに、図9の一番目の仕訳データは、借方の科目が“燃料費”に関し、事業所が“東京本社”で、事業セグメント1が“配送事業”に関し、“燃料費”が“¥22,000”となっている。また、図9の二番目の仕訳データも、借方の科目が“燃料費”で、事業所が“東京本社”で、事業セグメント1が“配送事業”となっているため、一番目の仕訳データと同じ事業における経費となり、“燃料費”が“¥45,000”となる。従って、図10に示すように、“配送事業”における直接経費は、その合計である“¥67,000”が計上される。
【0039】
また、図9の三番目の仕訳データは、借方の科目が“燃料費”に関し、事業所が“東京本社”であるが、事業セグメント1が“倉庫事業”に関するものであり、“燃料費”が“¥14,000”となっている。従って、図10に示すように、“倉庫事業”における直接経費は、“¥14,000”が計上される。
【0040】
さらに、図9の四番目の仕訳データは、借方の科目が“燃料費”に関し、事業所が“東京本社”であるが、事業セグメント1が“収集運搬事業”に関するものであり、“燃料費”が“¥19,000”となっている。従って、図10に示すように、“収集運搬事業”における直接経費は、“¥19,000”が計上される。
【0041】
上記したように、本実施形態に係る事業別経費入力装置100は、修繕費や燃料費といった発生部門の不明確な共通費があっても、事業別の直接経費として計上することが可能となる。このため、各事業に掛かった経費を事業別に計上できることから、経営課題の分析を適切に行うことが可能となる。これに対し、従来は共通費を事業別の売上金額などを用いて便宜的に配賦を行っていたため、算出される事業別の営業利益が本実施形態の算出結果とは異なり、適切な経営分析が行えなかった。このように、本実施形態に係る事業別経費入力装置100によれば、複数の事業を営む企業において各事業で生じた発生部門の不明確な経費を事業別あるいはそれを細分化したセグメント別に直接経費として計上し、収支管理を行うことが可能となる。
【0042】
なお、上記実施形態では、修繕費、燃料費、一般管理費といった共通費に近しい経費を扱う物流業界を例に挙げて説明したが、この業界に限定する趣旨ではなく、複数の事業を営む企業において発生部門の不明確な経費が生じる可能性のある業界であれば、本発明を適宜適用することができる。
【0043】
また、上記実施形態では、図5の事業別経費情報入力画面MA1と事業セグメント情報入力画面MA2の画面構成は、2画面とし、事業別経費情報入力画面MA1のセグメント情報ボタンBU1を押下して事業セグメント情報入力画面MA2を開くと説明しているが、1画面で構成するようにしても良い。さらに、2画面構成とした場合は、各画面を操作するアプリケーションをそれぞれ別に持たせ、実行しても良い。
【0044】
また、図6の事業別経費情報入力画面MA3と事業セグメント情報入力画面MA4についても、図5の画面構成と同様であって、1画面あるいは2画面構成の何れでも良く、画面を操作するアプリケーションも1つあるいはそれぞれ別に持たせ、実行しても良い。
【0045】
また、上記実施形態では、入力された経費情報とセグメント情報に基づいて、仕訳作成部102cにより事業別あるいはセグメント別の経費に関する仕訳データを作成した後、この仕訳データを用いて直接経費計上部102dにより発生部門の不明確な経費を事業別の直接経費として計上している。しかし、本実施形態では、仕訳作成部102cによる仕訳データの作成前であっても、入力した経費情報とセグメント情報とに基づいて発生部門の不明確な経費を事業別に振り分けた概略の経費として閲覧することも可能である。例えば、経費情報入力部102aとセグメント情報入力部102bを構成に持つ基幹業務システムあるいは業務システムは、図5および図6の事業別経費情報入力画面MA1,MA3における“費目”と、図6の事業セグメント情報入力画面MA4の明細部MA4-2に示すセグメント情報(例えば、事業セグメント1の名称)の配送事業、倉庫事業、収集運搬事業と、それらの“経費金額”とを用いて、発生部門の不明確な経費を事業別セグメント別の経費として抽出できるため、仕訳作成前であっても基幹業務システムあるいは業務システム側から事業別セグメント別の概略経費の内訳を閲覧することが可能である。
【0046】
[4.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0047】
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0048】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0049】
また、事業別経費入力装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0050】
例えば、事業別経費入力装置100が備える処理機能、特に制御部102にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて事業別経費入力装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部102を構成する。
【0051】
また、このコンピュータプログラムは、事業別経費入力装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0052】
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0053】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0054】
記憶部106に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0055】
また、事業別経費入力装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、事業別経費入力装置100は、当該情報処理装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0056】
さらに、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能付加に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0057】
本発明は、業種や業界をまたいで複合的に事業を行う企業において収支管理を行う場合などに特に有用である。
【符号の説明】
【0058】
100 事業別経費入力装置
102 制御部
102a 経費情報入力部
102b セグメント情報入力部
102c 仕訳作成部
102d 直接経費計上部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 事業モデルマスタ
108 入出力インターフェース部
112 入力装置(キーボード)
114 出力装置(モニタ)
200 サーバ
300 ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10