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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-25
(45)【発行日】2022-12-05
(54)【発明の名称】撮像装置
(51)【国際特許分類】
   H04N 5/232 20060101AFI20221128BHJP
   G03B 17/14 20210101ALI20221128BHJP
   G02B 7/08 20210101ALI20221128BHJP
   G03B 17/18 20210101ALI20221128BHJP
【FI】
H04N5/232 450
G03B17/14
G02B7/08
G03B17/18 Z
H04N5/232 160
H04N5/232 030
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2018224128
(22)【出願日】2018-11-29
(65)【公開番号】P2020088756
(43)【公開日】2020-06-04
【審査請求日】2021-11-19
(73)【特許権者】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100126240
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 琢磨
(74)【代理人】
【識別番号】100124442
【弁理士】
【氏名又は名称】黒岩 創吾
(72)【発明者】
【氏名】松島 修一郎
【審査官】大濱 宏之
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-021281(JP,A)
【文献】国際公開第2012/176542(WO,A1)
【文献】特開平04-323975(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 5/232
G03B 17/14
G02B 7/08
G03B 17/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像装置であって、
撮像手段と、
前記撮像装置の本体に着脱可能なレンズ装置を装着する装着手段と、
前記撮像装置の本体に設けられた、オートフォーカスとマニュアルフォーカスとを切り換える第1の切換手段と、
前記装着手段に装着されたレンズ装置にオートフォーカスとマニュアルフォーカスを切り換える第2の切換手段があるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段によって前記第2の切換手段があると判定された場合、前記第1の切換手段ではなく、前記第2の切換手段に従って、オートフォーカスとマニュアルフォーカスを切り換えるように制御する制御手段と、
前記第1の切換手段と第2の切換手段の何れの設定を優先するかを設定する設定手段と、 を有し、
前記制御手段は、
前記装着手段に装着されたレンズ装置のフォーカス方式が電子式フォーカスである場合、前記設定手段で設定された前記第1の切換手段または第2の切換手段の何れかに従って、オートフォーカスとマニュアルフォーカスを切り換えるように制御することを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
撮像装置であって、
撮像手段と、
前記撮像装置の本体に着脱可能なレンズ装置を装着する装着手段と、
前記撮像装置の本体に設けられた、オートフォーカスとマニュアルフォーカスとを切り換える第1の切換手段と、
前記装着手段に装着されたレンズ装置にオートフォーカスとマニュアルフォーカスを切り換える第2の切換手段があるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段によって前記第2の切換手段があると判定された場合、前記第1の切換手段ではなく、前記第2の切換手段に従って、オートフォーカスとマニュアルフォーカスを切り換えるように制御する制御手段と、
を有し、
前記制御手段は、
前記装着手段に装着されたレンズ装置のフォーカス方式が電子式フォーカスである場合、前記判定手段の判定に依らず、前記第1の切換手段に従って、オートフォーカスとマニュアルフォーカスを切り換えるように制御することを特徴とする撮像装置。
【請求項3】
撮像装置であって、
撮像手段と、
前記撮像装置の本体に着脱可能なレンズ装置を装着する装着手段と、
前記撮像装置の本体に設けられた、オートフォーカスとマニュアルフォーカスとを切り換える第1の切換手段と、
前記装着手段に装着されたレンズ装置にオートフォーカスとマニュアルフォーカスを切り換える第2の切換手段があるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段によって前記第2の切換手段があると判定された場合、前記第1の切換手段ではなく、前記第2の切換手段に従って、オートフォーカスとマニュアルフォーカスを切り換えるように制御する制御手段と、
を有し、
前記制御手段は、
前記装着手段に装着されたレンズ装置のフォーカス方式が電子式フォーカスである場合、前記第1の切換手段または第2の切換手段の何れかによってマニュアルフォーカスに切り換えられたことに応じて、マニュアルフォーカスで前記レンズ装置の動作を制御することを特徴とする撮像装置。
【請求項4】
前記第1の切換手段は、前記撮像装置の本体の外面に設けられ、外部から視認可能であることを特徴とする請求項1から請求項の何れか1項に記載の撮像装置。
【請求項5】
前記第1の切換手段は、レバースイッチであることを特徴とする請求項1から請求項の何れか1項に記載の撮像装置。
【請求項6】
現在のフォーカスモードが、オートフォーカスとマニュアルフォーカスの何れかを示す表示手段をさらに有することを特徴とする請求項1からの何れか1項に記載の撮像装置。
【請求項7】
撮像手段と、レンズ装置を着脱可能な装着手段と、オートフォーカスとマニュアルフォーカスとを切り換える第1の切換手段と、を有する撮像装置の制御方法であって、
前記装着手段に装着されたレンズ装置にオートフォーカスとマニュアルフォーカスを切り換える第2の切換手段があるか否かを判定する判定工程と、
前記判定工程によって前記第2の切換手段があると判定された場合、前記第1の切換手段ではなく、前記第2の切換手段に従って、オートフォーカスとマニュアルフォーカスを切り換えるように制御する制御工程と
前記第1の切換手段と第2の切換手段の何れの設定を優先するかを設定する設定工程と、
を有し、
前記制御工程では、前記装着手段に装着されたレンズ装置のフォーカス方式が電子式フォーカスである場合、前記設定工程で設定された前記第1の切換手段または第2の切換手段の何れかに従って、オートフォーカスとマニュアルフォーカスを切り換えるように制御することを特徴とする制御方法。
【請求項8】
撮像手段と、レンズ装置を着脱可能な装着手段と、オートフォーカスとマニュアルフォーカスとを切り換える第1の切換手段と、を有する撮像装置の制御方法であって、
前記装着手段に装着されたレンズ装置にオートフォーカスとマニュアルフォーカスを切り換える第2の切換手段があるか否かを判定する判定工程と、
前記判定工程によって前記第2の切換手段があると判定された場合、前記第1の切換手段ではなく、前記第2の切換手段に従って、オートフォーカスとマニュアルフォーカスを切り換えるように制御する制御工程と、
を有し、
前記制御工程では、前記装着手段に装着されたレンズ装置のフォーカス方式が電子式フォーカスである場合、前記判定工程の判定に依らず、前記第1の切換手段に従って、オートフォーカスとマニュアルフォーカスを切り換えるように制御することを特徴とする撮像装置の制御方法。
【請求項9】
撮像手段と、レンズ装置を着脱可能な装着手段と、オートフォーカスとマニュアルフォーカスとを切り換える第1の切換手段と、を有する撮像装置の制御方法であって、
前記装着手段に装着されたレンズ装置にオートフォーカスとマニュアルフォーカスを切り換える第2の切換手段があるか否かを判定する判定工程と、
前記判定工程によって前記第2の切換手段があると判定された場合、前記第1の切換手段ではなく、前記第2の切換手段に従って、オートフォーカスとマニュアルフォーカスを切り換えるように制御する制御工程と、
を有し、
前記制御工程では、前記装着手段に装着されたレンズ装置のフォーカス方式が電子式フォーカスである場合、前記第1の切換手段または第2の切換手段の何れかによってマニュアルフォーカスに切り換えられたことに応じて、マニュアルフォーカスで前記レンズ装置の動作を制御することを特徴とする撮像装置の制御方法。
【請求項10】
請求項7から9の何れか1項に記載の撮像装置の制御方法を、コンピュータに実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カメラのフォーカス制御に関する。
【背景技術】
【0002】
カメラのフォーカス制御の方法として、オートフォーカス制御(Autofocus、AFと記す)とマニュアルフォーカス制御(Manualfocus、MFと記す)があり、ユーザはカメラの設定でAFとMFの何れかを選択することができる。
【0003】
また、カメラに装着される交換レンズにAFとMFの切り換えるスイッチが備えられている場合があり、このようなレンズが装着されたレンズ交換式カメラでは、AFとMFの設定を、カメラ本体側とレンズ側の両方で行うことができる。
【0004】
下記特許文献1に開示されたカメラは、電動でマニュアルフォーカス操作が可能である電子式フォーカスのレンズがカメラに装着された場合、カメラ本体側のフォーカス操作部とレンズ側のフォーカス操作部の何れかを電動マニュアルフォーカス操作部として機能させることを開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2010-281848号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1には、カメラ本体側とレンズ側の夫々のマニュアル操作が競合してシステムが破綻するのを防止するカメラが開示されている。しかし、特許文献1には、レンズ側にAFとMFを切換え可能とするスイッチが備えられたものではなく、カメラ本体側とレンズ側でAFとMFの設定が不一致の場合の制御について何ら開示されていない。
【0007】
本発明は、カメラ本体側とレンズ側のそれぞれでAFとMFの設定が可能な場合において、フォーカス制御が適切に行われるように実行することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の撮像装置は、
撮像手段と、撮像装置の本体に着脱可能なレンズ装置を装着する装着手段と、
撮像装置の本体に設けられた、オートフォーカスとマニュアルフォーカスとを切り換える第1の切換手段と、装着手段に装着されたレンズ装置にオートフォーカスとマニュアルフォーカスを切り換える第2の切換手段があるか否かを判定する判定手段と、判定手段によって第2の切換手段があると判定された場合、第1の切換手段ではなく、第2の切換手段に従って、オートフォーカスとマニュアルフォーカスを切り換えるように制御する制御手段と、第1の切換手段と第2の切換手段の何れの設定を優先するかを設定する設定手段と、を有し、制御手段は、装着手段に装着されたレンズ装置のフォーカス方式が電子式フォーカスである場合、設定手段で設定された第1の切換手段または第2の切換手段の何れかに従って、オートフォーカスとマニュアルフォーカスを切り換えるように制御することを特徴とする。
または、
撮像手段と、撮像装置の本体に着脱可能なレンズ装置を装着する装着手段と、撮像装置の本体に設けられた、オートフォーカスとマニュアルフォーカスとを切り換える第1の切換手段と、装着手段に装着されたレンズ装置にオートフォーカスとマニュアルフォーカスを切り換える第2の切換手段があるか否かを判定する判定手段と、判定手段によって第2の切換手段があると判定された場合、第1の切換手段ではなく、第2の切換手段に従って、オートフォーカスとマニュアルフォーカスを切り換えるように制御する制御手段と、を有し、制御手段は、装着手段に装着されたレンズ装置のフォーカス方式が電子式フォーカスである場合、判定手段の判定に依らず、第1の切換手段に従って、オートフォーカスとマニュアルフォーカスを切り換えるように制御することを特徴とする。
または、
撮像手段と、撮像装置の本体に着脱可能なレンズ装置を装着する装着手段と、撮像装置の本体に設けられた、オートフォーカスとマニュアルフォーカスとを切り換える第1の切換手段と、装着手段に装着されたレンズ装置にオートフォーカスとマニュアルフォーカスを切り換える第2の切換手段があるか否かを判定する判定手段と、判定手段によって第2の切換手段があると判定された場合、第1の切換手段ではなく、第2の切換手段に従って、オートフォーカスとマニュアルフォーカスを切り換えるように制御する制御手段と、を有し、制御手段は、装着手段に装着されたレンズ装置のフォーカス方式が電子式フォーカスである場合、第1の切換手段または第2の切換手段の何れかによってマニュアルフォーカスに切り換えられたことに応じて、マニュアルフォーカスでレンズ装置の動作を制御することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
カメラ本体側とレンズ側でAFとMFの設定が可能な場合において、フォーカス制御が適切に行われるように実行することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の第1実施形態に係るカメラシステムの構成を示すブロック図である。
図2】各種方式の交換レンズの構成を示すブロック図である。
図3】第1実施形態のカメラおよび交換レンズの外観を示した図である。
図4】第1実施形態のフォーカスモード切り換え処理を説明するフロー図である。
図5】第2実施形態のフォーカスモード切り換え処理を説明するフロー図である。
図6】第2実施形態のフォーカスモード切り換え処理を説明するフロー図である。
図7】本発明のカメラにおけるガイダンスおよびメニューの画面表示例である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態についてレンズ交換式のデジタルカメラを例に用いて説明する。
【0012】
図1は、第1実施形態のカメラシステムの構成を示すブロック図である。図2は、各種方式の交換レンズの構成を示すブロック図である。図3は、第1実施形態のデジタルカメラ100および交換レンズ200の外観図である。
【0013】
図1を用いて、カメラ100のシステム構成を説明する。
【0014】
光学像は交換レンズ200とシャッター102を通して撮像部103に結像する。撮像部103は光学像を電気信号に変換するCCDやCMOS素子等で構成される撮像素子である。A/D変換器104は、撮像部103から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換する。画像処理部105は、A/D変換器104からのデータ、又は、メモリ制御部106からのデータに対し所定の画素補間、縮小といったリサイズ処理や色変換処理を行う。
【0015】
また、画像処理部105は、撮像により得られた画像データを用いて所定の演算処理を行い、得られた演算結果に基づいてシステム制御部101が露光制御、測距制御を行う。これにより、TTL(スルー・ザ・レンズ)方式のAF処理、AE(自動露出)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理が行われる。画像処理部105は、更に、撮像により得られた画像データを用いて所定の演算処理を行い、得られた演算結果に基づいてTTL方式のAWB(オートホワイトバランス)処理も行っている。
【0016】
A/D変換器104から出力されたデータは、画像処理部105及びメモリ制御部106を介して、或いは、メモリ制御部106を介してメモリ107に直接書き込まれる。メモリ107は、撮像部103によって得られA/D変換器104によりデジタルデータに変換された画像データや、表示部109に表示するための画像データを格納する。メモリ107は、所定枚数の静止画像や所定時間の動画像および音声を格納するのに十分な記憶容量を備えている。
【0017】
また、メモリ107は画像表示用のメモリ(ビデオメモリ)を兼ねている。D/A変換器108は、メモリ107に格納されている画像表示用のデータをアナログ信号に変換して表示部109に供給する。こうして、メモリ107に書き込まれた表示用の画像データはD/A変換器108を介して表示部109により表示される。
【0018】
表示部109は、LCD等の表示器上に、D/A変換器108からのアナログ信号に応じた表示を行う。A/D変換器108によって一度A/D変換されメモリ107に蓄積されたデジタル信号をD/A変換器108においてアナログ変換し、表示部109に逐次転送して表示することで、電子ビューファインダとして機能し、スルー画像表示を行える(以後、ライブビュー画像と記す)。
【0019】
不揮発性メモリ110は、電気的に消去・記録可能なメモリであり、例えばEEPROM等が用いられる。不揮発性メモリ110には、システム制御部101の動作用の定数、プログラム等が記憶される。ここでいう、プログラムとは、後述する各種フローチャートを実行するためのプログラムのことである。
【0020】
システム制御部101は、カメラ100の全体を制御する。前述した不揮発性メモリ110に記録されたプログラムを実行することで、後述する各処理を実現する。111はシステムメモリであり、RAMが用いられる。システムメモリ111には、カメラシステム制御部101の動作用の定数、変数、不揮発性メモリ110から読み出したプログラム等を展開する。また、カメラシステム制御部101はメモリ107、D/A変換器108、表示部109等を制御することにより表示制御も行う。システムタイマー112は各種制御に用いる時間や、内蔵された時計の時間を計測する計時部である。
【0021】
シャッターボタン113、モード切り換えダイヤル116、電源ボタン117、フォーカスモード切り換えスイッチ118、操作部119はカメラシステム制御部101に各種の動作指示を入力するための操作手段である。
【0022】
モード切り換えダイヤル116は、カメラシステム制御部101の動作モードを静止画記録モード、動画記録モード、再生モード、および各動作モードに含まれる詳細モードに切り換える。
【0023】
第1シャッタースイッチ114(SW1(114))は、シャッターボタン113の操作途中、いわゆる半押し(撮影準備指示)でONとなり第1シャッタースイッチ信号SW1を発生する。第1シャッタースイッチ信号SW1により、AF処理、AE処理、AWB処理、EF処理等の動作を開始する。
【0024】
第2シャッタースイッチ115(SW2(115))は、シャッターボタン113の操作完了、いわゆる全押し(撮影指示)でONとなり、第2シャッタースイッチ信号SW2を発生する。カメラシステム制御部101は、第2シャッタースイッチ信号SW2により、撮像部103からの信号読み出しから記録媒体125に画像データを書き込むまでの一連の撮影処理の動作を開始する。
【0025】
電源制御部120は、電池検出回路、DC-DCコンバータ、通電するブロックを切り換えるスイッチ回路等により構成され、電源ボタン117の状態、電池の装着の有無、電池の種類、電池残量の検出を行う。また、電源制御部120は、その検出結果及びカメラシステム制御部101の指示に基づいてDC-DCコンバータを制御し、必要な電圧を必要な期間、記録媒体125を含む各部へ供給する。
【0026】
電源部121は、アルカリ電池やリチウム電池等の一次電池やNiCd電池やNiMH電池、Li電池等の二次電池、ACアダプター等からなる。本実施形態では電源部(以下電池と記す)に二次電池を用いた場合の説明を行う。
【0027】
カメラ100は警告などの通知を音声で行うことができ、音声制御部122で生成された音声をスピーカー123で発音させることができる。
【0028】
記録媒体I/F124は、メモリカードやハードディスク等の記録媒体125とのインターフェースである。記録媒体125は、撮影された画像を記録するためのメモリカード等の記録媒体であり、半導体メモリや磁気ディスク等から構成される。
【0029】
操作部119の各操作部材は、表示部109に表示される種々の機能アイコンを選択操作することなどにより、場面ごとに適宜機能が割り当てられ、各種機能ボタンとして作用する。機能ボタンとしては、例えば終了ボタン、戻るボタン、画像送りボタン、ジャンプボタン、絞込みボタン、属性変更ボタン等がある。
【0030】
例えば、図3(A)に示すように、カメラ100の撮像装置本体の背面のメニューボタン301が押されると、各種設定を行うメニュー画面が表示部109に表示される。ユーザは、表示部109に表示されたメニュー画面と、上下左右の4方向にボタンを備えた十字ボタン302やSETボタン303とを用いて直感的に各種設定を行うことができる。コントローラホイール304、電子ダイヤル305は、操作部119に含まれる回転操作可能な操作部材であり、方向ボタンと共に選択項目を指示するときなどに使用される。
【0031】
コントローラホイール304や電子ダイヤル305を回転操作すると、操作量に応じて電気的なパルス信号が発生し、このパルス信号に基づいてカメラシステム制御部101はカメラ100の各部を制御する。このパルス信号によって、コントローラホイール304や電子ダイヤル305が回転操作された角度や、何回転したかなどを判定することができる。なお、コントローラホイール304や電子ダイヤル305は回転操作が検出できる操作部材であればどのようなものでもよい。例えば、ユーザの回転操作に応じてコントローラホイール304や電子ダイヤル305自体が回転してパルス信号を発生するダイヤル操作部材であってもよい。また、タッチセンサよりなる操作部材で、コントローラホイール304自体は回転せず、コントローラホイール304上でのユーザの指の回転動作などを検出するもの(いわゆる、タッチホイール)であってもよい。
【0032】
フォーカスモード切り換えスイッチ118(第1の切換手段)は、カメラ100の本体の外面に設けられたレバー形状のメカニカルスイッチ(レバースイッチ)である。フォーカスモード切り換えスイッチ118の先端の指標位置を切り換えることでAFとMFを切り換えることができる。フォーカスモード切り換えスイッチ118の指標位置は、カメラ100の外部から視認可能であるため、カメラ100側で現在設定されているフォーカス制御のモードがどちらのモードであるかをユーザは容易に確認することができる。すなわち、フォーカスモード切り換えスイッチ118は、ユーザにとって視認性と操作性がよい。
【0033】
カメラ100の底面から電池121と記録媒体125を挿入することができ、開閉可能なカバー306で蓋をすることができる。
【0034】
無線通信I/F126で外部機器と無線通信を行うことが可能である。無線通信I/F126を介して、他のカメラや、携帯端末、PCなどの端末に撮影で得られた画像データを送信することができる。また、無線通信I/F126を介した通信により、携帯端末からカメラ100を遠隔制御して撮影することも可能である。
【0035】
レンズ通信I/F127は、カメラ100に取り付けられた交換レンズ200と電気的に通信(レンズ通信)を行うためのインターフェースである。レンズ通信によってレンズ駆動の指示や交換レンズ200側で設定されたフォーカス制御のモードに関する状態通知を行うことができる。なお、図示しないが、カメラ100は交換レンズ200を着脱可能とするマウントを装着部材として有している。
【0036】
図2を用いて、各種方式の交換レンズ200のシステム構成について説明する。交換レンズのフォーカス方式として、電子式フォーカスと機械式フォーカスの2種類がある。
【0037】
図2(A)は、電子式フォーカスレンズ(フォーカスモード切り換えスイッチ205あり)のシステム図である。レンズの制御はレンズシステム制御部201によって行われる。レンズ202はフォーカスを行うためのレンズ群である。モータやギアを含むレンズ駆動部203は、フォーカスレンズ202と機械的に接続されており、レンズ駆動部203を動作させることによってフォーカスレンズ202を移動させる。
【0038】
フォーカス操作部204は、例えばリング状の操作部材であり、ユーザはフォーカス操作部204を手動で操作することによってピント調整(フォーカス制御)を行うことができる(MF)。フォーカスモード切り換えスイッチ205(第2の切換手段)は、交換レンズ200の側でフォーカス制御のモードをAFとMFで切り換えるための操作部材である。交換レンズ200とカメラ100本体の間では、カメラ通信I/F206を介して制御信号の通信が行われ、交換レンズ側におけるフォーカスモード切り換えスイッチの有無やフォーカス駆動方式(電子式/機械式)の情報、フォーカス制御のモード(AF/MF)の設定情報などが、交換レンズ200からカメラ本体100に伝達される。
【0039】
電子式フォーカスレンズがカメラ100に装着されてAFが設定されている場合は、交換レンズ200がカメラ100からのAFの動作指示を受け、レンズシステム制御部201がレンズ駆動部203を制御してフォーカスレンズ202を移動させる。また、MFが設定されている場合は、フォーカス操作部204を回転させると、回転角度に応じたパルス信号が発生し、このパルス信号をレンズシステム制御部201がレンズの移動量に変換してレンズ駆動部203を制御する。レンズの移動制御は電子的に行われるため、仮にフォーカスモード切り換えスイッチ205がAF設定になっていても、カメラ本体100からの指示によりMF設定と同様の制御を実行することが可能である。逆にフォーカスモード切り換えスイッチ205がMF設定になっていてもAF動作させることが可能になる(フォーカスモード切り換えスイッチ205の設定を無視する制御が可能)。
【0040】
図2(B)は、機械式フォーカスレンズのシステム図である。各ブロックに関しては図2(A)の電子式フォーカスレンズと同じであるが、機械式フォーカスレンズでは、レンズ駆動部203とフォーカスレンズ202は機械的に接続、非接続を切り換えることが可能である。この切り換えはフォーカスモード切り換えスイッチ205のAF位置とMF位置に連動しており、スイッチがAF位置のときは接続、MF位置のときは非接続となる。AF設定時はカメラ本体100からのAF動作指示を受け、レンズシステム制御部201がレンズ駆動部203を制御してフォーカスレンズ202の移動を行う。
【0041】
一方、MF設定時はレンズ駆動部203がフォーカスレンズ202と機械的に切り離された状態になるため、フォーカス操作部204を回転させることによりフォーカスレンズ202の移動が可能となる。レンズの移動制御は機械的に行われるため、フォーカスモード切り換えスイッチ205がAF設定時は、フォーカスレンズに機械的に接続されたレンズ駆動部203が負荷となり、フォーカス操作部204を手動で回転させることができない。逆にフォーカスモード切り換えスイッチ205がMF設定時はレンズ駆動部203がフォーカスレンズ202から機械的に切り離されているためAF動作させることができない(フォーカスモード切り換えスイッチ205の設定を無視することができない)。
【0042】
図2(C)は電子式フォーカスレンズ(フォーカスモード切り換えスイッチ205なし)のシステム図である。図2-3は図2-1と構成が同じであり、フォーカスモード切り換えスイッチ205がない点のみが異なる。この交換レンズでは、レンズ側でのフォーカスモードの切り換えはできないため、カメラ本体100からフォーカスモードの設定状態を取得してレンズを電子的に制御する。
【0043】
図3(B)はカメラ100に交換レンズ200を装着した状態を示す外観図である。フォーカスモード切り換えスイッチ204はレンズ側面に位置している。なお、図2(C)の構成のレンズにはフォーカスモード切り換えスイッチはレンズに付かない。
【0044】
また、本実施形態では、フォーカスモード切り換えスイッチ205(以後、レンズ側スイッチ205と記す)を備えた交換レンズ200がカメラ100に装着された場合にレンズ側のレンズ側スイッチ205の設定を優先させる処理について、図4のフロー図を使用して説明する。
【0045】
カメラ100の電源がONになると、カメラ側のフォーカスモード切り換えスイッチ118(以後、カメラ側スイッチ118と記す)の有効/無効を示すフラグ(以後、カメラ側スイッチフラグと記す)を初期値である無効に設定する(S401)。この後、カメラ100は撮影待機状態になり、各処理イベントの監視を行う。
【0046】
交換レンズ200がカメラ100に装着されるイベントを検出すると(S402)、レンズ装着時のフォーカスモード設定処理を実行する。まず、交換レンズ200にレンズ側スイッチ205が有るか否かを判別する(S403)。レンズ側スイッチが有ると判断した場合、カメラ側スイッチフラグを無効にする(S404)。
【0047】
次に、レンズ側スイッチ205の設定状態を確認し(S405)、AFの設定であれば現在のフォーカスモードをAFに設定(S406)する。また、MFの設定であれば現在のフォーカスモードをMFに設定する(S407)。
【0048】
一方、装着されたレンズにレンズ側イッチがない場合は、カメラ側スイッチフラグを有効にする(S408)。さらに、カメラ側スイッチ118の設定状態を確認し(S409)、AFの設定であれば現在のフォーカスモードをAFに設定(S410)する。また、設定がMFであればフォーカスモードをMFに設定する(S411)。
【0049】
フォーカスモードの設定が終わったら現在のフォーカスモードを表示部109にガイダンス表示する(S412)。ガイダンス表示の一例を図7に示す。図7(A)はAFに設定された場合で、図7(B)はMFに設定された場合を示す。
【0050】
撮影待機状態において、カメラ側スイッチ118が操作されるイベントを検出すると、カメラ側スイッチフラグを確認する(S414)。フラグが有効であればカメラ側スイッチの設定状態118を確認する(S415)カメラ側スイッチの設定がAFであれば現在のフォーカスモードをAFに設定(S416)する。また、MFであれば現在のフォーカスモードをMFに設定する(S417)。
【0051】
フォーカスモードの設定が終わったら現在のフォーカスモードを表示部109にガイダンス表示する(S418)。ガイダンス表示の一例を図7(A)(B)に示す。
【0052】
また、S414においてカメラ側スイッチフラグが無効であれば、ユーザのカメラ側スイッチ118を用いたフォーカスモード操作は無効であるため、表示部109に有効な切り換え操作方法をガイダンス表示する(S419)。ガイダンス表示の一例を図7(C)に示す。
【0053】
撮影待機状態において、レンズ側スイッチ205が操作されるイベントを検出したら、レンズ側スイッチの設定状態を確認し(S421)、AFの設定であれば現在のフォーカスモードをAFに設定(S422)する。また、MFであればフォーカスモードをMFに設定する(S423)。
【0054】
フォーカスモードの設定が終わったら現在のフォーカスモードを表示部109にガイダンス表示する(S418)。ガイダンス表示の一例を図7(A)(B)に示す。なお、レンズ側スイッチの操作イベントは、カメラ100に装着された交換レンズ200にレンズ側スイッチが付いている場合のみに発信されるものである。
【0055】
撮影待機状態において、カメラ100から交換レンズ200が取り外されたイベントを検出すると、現在のフォーカスモードをMFに設定して(S426)、カメラ側スイッチフラグを無効にする(S427)。そして現在のフォーカスモードを表示部109にガイダンス表示を行う(S428)。ガイダンス表示の一例を図7(D)に示す。
【0056】
最後に、撮影待機状態において、カメラの電源がOFFされたらば処理を終了する。
【0057】
本実施形態によると、レンズ交換式のカメラ100にAFとMFが切換え可能な交換レンズ200が装着された場合、カメラ本体側とレンズ側の設定が競合してもフォーカス制御が適切に行われるように、レンズが電子式フォーカスレンズか機械式フォーカスレンズかに依らず、レンズ側の設定を優先することを特徴としている。上述したように、交換レンズ200が電子式フォーカスの場合は、機械式フォーカスと異なり、カメラ本体側とレンズ側のいずれの設定を優先してもフォーカス制御が可能である。しかし、本実施形態ではいずれの方式の場合でも一律にレンズ側の設定を優先することで、ユーザの混乱を防止することができる。
【0058】
(第2実施形態)
第1実施形態は、レンズ側スイッチ205が付いた交換レンズ200がカメラ100に装着された場合に、交換レンズ200の方式に依らず、カメラ側スイッチ218の設定を無効化し、レンズ側スイッチ205の設定に従って、フォーカス制御を行う形態である。第2実施形態は、交換レンズ200が電子式フォーカスの場合に、カメラ側スイッチ218とレンズ側スイッチ205のいずれの設定を優先するかを、ユーザが設定できることを特徴としている。
【0059】
図5図6を主に参照して、本実施形態の説明を行う。
【0060】
カメラ100の電源がONになると、カメラ側スイッチ118とレンズ側スイッチ204どちらを優先させるかのメニュー設定の設定状態を確認する(S501)。カメラ側スイッチ218を優先する設定になっている場合はカメラ側スイッチフラグを有効にし(S502)、さらにレンズ側スイッチフラグを無効に設定する(S503)。また、レンズ側スイッチ205を優先する設定になっていた場合はカメラ側スイッチフラグを無効にし(S504)、さらにレンズ側スイッチを有効に設定する(S505)。電源ON時の初期設定が終わったらカメラ100は撮影待機状態になり各処理イベントの監視を行う。
【0061】
交換レンズ200がカメラ100に装着されたイベントを検知したら(S506)レンズ装着時のフォーカスモード設定処理を実行する。まず、交換レンズ200が電子式フォーカス対応レンズか否かを判断する(S507)。電子式フォーカス対応でない場合、すなわち機械式フォーカスレンズであった場合、交換レンズのフォーカスモード設定を無視することはできないためレンズ側設定が優先となり、カメラ側スイッチフラグを無効に設定(S508)する。
【0062】
さらに、レンズ側スイッチフラグを有効に設定する(S509)。次に、レンズ側スイッチ204の設定状態を確認し(S510)、AFの設定であれば現在のフォーカスモードをAFに設定(S511)、MFであればフォーカスモードをMFに設定する(S512)。フォーカスモードの設定が完了したら現在のフォーカスモードをガイダンス表示する(S526)。ガイダンス表示の一例を図7(A)(B)に記す。
【0063】
装着した交換レンズ200が電子式フォーカス対応であれば(S507)、レンズ側スイッチが付いているか否かを判断する(S513)。レンズ側スイッチ204が付いていない場合はカメラ本体側でフォーカスモードの変更する必要があるため、カメラ側スイッチフラグを有効に設定(S514)、さらにレンズ側スイッチフラグを無効に設定する(S515)。
【0064】
次に、カメラ側スイッチ118の設定状態を確認し(S516)、AFの設定であれば現在のフォーカスモードをAFに設定し(S517)、MFであればフォーカスモードをMFに設定する(S518)。フォーカスモードの設定が完了したら現在のフォーカスモードをガイダンス表示する(S526)。ガイダンス表示の一例を図7(A)(B)に記す。
【0065】
レンズ側スイッチ204が付いている場合(S513)、カメラ側スイッチ118とレンズ側スイッチ204どちらを優先させるかのメニュー設定の設定状態を確認し(S519)、カメラ側スイッチを優先する設定になっていた場合はカメラ側スイッチの設定状態を確認する(S520)。AFの設定であれば現在のフォーカスモードをAFに設定し(S521)、MFであればフォーカスモードをMFに設定する(S522)。また、レンズ側スイッチ204を優先する設定になっていた場合(S519)は、レンズ側スイッチの設定状態を確認する(S523)。AFの設定であれば現在のフォーカスモードをAFに設定(S524)し、MFであればフォーカスモードをMFに設定する(S525)。いずれもフォーカスモードの設定が完了したら現在のフォーカスモードをガイダンス表示する(S526)。ガイダンス表示の一例を図7(A)(B)に記す。
【0066】
撮影待機状態において、カメラ側スイッチが操作されたイベントを検知したら(S527)、カメラ側スイッチフラグを確認する(S528)。有効であればカメラ側スイッチ118の設定状態を確認する(S529)。AFの設定であれば現在のフォーカスモードをAFに設定し(S530)、MFであればフォーカスモードをMFに設定する(S531)。フォーカスモードの設定が終わると、現在のフォーカスモードを表示部109にガイダンス表示する(S532)。ガイダンス表示の一例を図7(A)(B)に記す。
【0067】
また、S528においてカメラ側スイッチフラグが無効であれば、ユーザのカメラ本体側フォーカスモード変更操作は無効であるため、表示部109に有効な切り換え操作方法をガイダンス表示する(S533)。ガイダンス表示の一例を図7(C)に記す。
【0068】
撮影待機状態において、レンズ側スイッチが操作されたイベントを検知したら(S534)、レンズ側スイッチフラグを確認する(S535)。有効であればレンズ側スイッチの設定状態204を確認する(S536)。AFの設定であれば現在のフォーカスモードをAFに設定(S537)、MFであればフォーカスモードをMFに設定する(S538)。フォーカスモードの設定が終わったら現在のフォーカスモードを表示部109にガイダンス表示する(S539)。
【0069】
また、S535においてレンズ側スイッチフラグが無効であれば、ユーザのレンズ側フォーカスモード変更操作は無効であるため、表示部109に有効な切り換え操作方法をガイダンス表示する(S540)ガイダンス表示の一例を図7(D)に記す。なお、レンズ側スイッチの操作イベントは、装着された交換レンズ200にレンズ側スイッチ204が付いている場合のみに発信されるものである。
【0070】
撮影待機状態において、交換レンズ200が取り外されたイベントを検知したら(S541)、現在のフォーカスモードをMFに設定し(S542)、カメラ側スイッチフラグを無効にする(S543)。さらにレンズ側スイッチフラグを無効にし(S544)、現在のフォーカスモードを表示部109にガイダンス表示する(S545)。
【0071】
撮影待機状態において、フォーカスモード優先設定メニュー実行イベントを検知したら(S546)、設定メニュー画面を表示する(S547)。設定メニュー画面の一例を図7(E)(F)に記す。
【0072】
設定メニュー画面において設定項目の確定操作が実行されたら(S548)、現在のカーソル選択状態を確認する(S549)。カメラ側操作優先設定になっていた場合(図7(E))、カメラ側スイッチフラグを有効に設定し(S550)、レンズ側スイッチフラグを無効に設定する(S551)。またレンズ側操作優先設定になっていた場合(図7(F))、カメラ側スイッチフラグを無効に設定し(S552)、レンズ側スイッチフラグを有効に設定する(S553)。フラグの設定処理が完了すると設定メニュー画面を終了し(S555)、撮影待機画面に戻る。また、設定メニュー画面においてキャンセルが実行されたら(S554)、設定メニュー画面を終了し(S555)撮影待機状態に戻る。
【0073】
撮影待機状態において電源をOFFされたら(S556)フォーカスモード切り換え処理を終了する。
【0074】
本実施形態によると、装着レンズ200が電子式フォーカスの場合に、優先する設定をユーザに選択可能にすることで、よりユーザの操作性を高めることが可能となる。
【0075】
(その他の実施形態)
第2実施形態では、装着された交換レンズ200が電子式フォーカスの場合に、カメラ側スイッチ218とレンズ側スイッチ205のいずれの設定を優先するかを、ユーザが設定できることを特徴としている。しかし、上述したように、上述したように、交換レンズ200が電子式フォーカスの場合は、機械式フォーカスと異なり、カメラ本体側とレンズ側のいずれの設定を優先してもフォーカス制御が可能である。
【0076】
よって、他の実施形態として、電子式フォーカスの場合、カメラ側の設定を優先することができる。図3(A)に示すようにカメラ側スイッチ118の設定が視認しやすい位置に設けられているので、設定が競合した場合は視認性のよいカメラ側の設定を優先することでユーザの操作性を向上することができる。
【0077】
また、他の実施形態として、電子式フォーカスの場合、カメラ本体側とレンズ側のいずれかでMFが設定されていると、MFが設定されている側を優先することができる。ユーザがMFで撮影したい場合、いずれでも側でもMFに設定すればよいので、即座にMFによる撮影が可能となる。
【0078】
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
【0079】
また、本発明は、上述した実施形態の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7