(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-25
(45)【発行日】2022-12-05
(54)【発明の名称】プログラム、情報処理方法、サーバ
(51)【国際特許分類】
G06F 21/31 20130101AFI20221128BHJP
G06Q 30/06 20120101ALI20221128BHJP
G06Q 50/00 20120101ALI20221128BHJP
G06F 21/62 20130101ALI20221128BHJP
【FI】
G06F21/31
G06Q30/06 300
G06Q50/00 300
G06F21/62 318
(21)【出願番号】P 2019171491
(22)【出願日】2019-09-20
(62)【分割の表示】P 2018168894の分割
【原出願日】2018-09-10
【審査請求日】2021-09-09
(73)【特許権者】
【識別番号】321003371
【氏名又は名称】LINE株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100093687
【氏名又は名称】富崎 元成
(74)【代理人】
【識別番号】100107951
【氏名又は名称】山田 勉
(74)【代理人】
【識別番号】100168468
【氏名又は名称】富崎 曜
(74)【代理人】
【識別番号】100166176
【氏名又は名称】加美山 豊
(72)【発明者】
【氏名】楊 ▲ル▼優
(72)【発明者】
【氏名】王 竺
【審査官】宮司 卓佳
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-151699(JP,A)
【文献】特開2002-259420(JP,A)
【文献】特開2008-146363(JP,A)
【文献】特表2015-531910(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 21/31
G06Q 30/06
G06Q 50/00
G06F 21/62
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末と通信するサーバによって実行されるプログラムであって、
前記端末のコードリーダによりコード情報が読み取られたことに基づいて、前記コード情報
を読み取
った前記コードリーダに関連する情報を、前記端末から前記サーバの通信部によって受信することと、
受信された前記コードリーダに関連する情報に関連付けられた、ユーザ情報を管理するサービスに関連する情報を、前記通信部によって前記端末に送信することと
、
前記端末と、前記ユーザ情報を管理する前記サービスの管理サーバとの通信による前記端末のユーザの認証に関する処理に基づき、前記ユーザ情報に関連する情報を前記通信部によって受信することとが前記サーバによって実行される。
【請求項2】
請求項
1に記載のプログラムであって、
前記サーバが前記ユーザ情報に関連する情報を前記通信部によって受信したことに基づいて、前記サーバがユーザ認証したことを示す情報を、前記通信部によって前記端末に送信することが前記サーバによって実行される。
【請求項3】
請求項1
または請求項
2に記載のプログラムであって、
前記コード情報は、前記端末が前記サーバと通信するための情報を含む。
【請求項4】
請求項
3に記載のプログラムであって、
前記コード情報は、前記コード情報を読み取った前記コードリーダに関連する情報を前記端末から前記サーバに送信させるための情報を含む。
【請求項5】
請求項
1から請求項3のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記ユーザ情報を管理する前記管理サーバによって前記端末のユーザが認証された場合、前記ユーザ情報に関連する情報を前記端末が前記管理サーバから受信したことに基づいて、前記端末から送信された前記ユーザ情報に関連する情報を前記通信部によって受信することが前記サーバによって実行される。
【請求項6】
請求項
5に記載のプログラムであって、
前記ユーザ情報に関連する情報は、前記サービスを管理する前記管理サーバによって前記端末のユーザが認証されたことを示す情報であり、
前記端末から送信された前記端末のユーザが認証されたことを示す情報を前記通信部によって受信することが前記サーバによって実行される。
【請求項7】
請求項
1から請求項4のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記ユーザ情報を管理する前記管理サーバによって前記端末のユーザが認証された場合、前記管理サーバから送信された前記ユーザ情報に関連する情報を前記通信部によって受信することが前記サーバによって実行される。
【請求項8】
請求項
7に記載のプログラムであって、
前記ユーザ情報に関連する情報は、前記サービスによって前記端末のユーザが認証されたことを示す情報であり、
前記管理サーバから送信された前記端末のユーザが認証されたことを示す情報を前記通信部によって受信することが前記サーバによって実行される。
【請求項9】
請求項
7または請求項
8に記載のプログラムであって、
前記サーバがユーザ認証したことを前記通信部によって前記管理サーバに通知することが前記サーバによって実行される。
【請求項10】
請求項1から請求項
9のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記コード情報は、前記サーバが提供する情報に関する情報を含む。
【請求項11】
請求項1から請求項1
0のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記コードリーダに関連する情報に関連付けられた前記サービスに関する広告
を前記通信部によって前記端末に送信することが前記サーバによって実行される。
【請求項12】
請求項1
1に記載のプログラムであって、
前記サーバが
送信する情報に前記サービスに関する前記広告が含まれる回数は、前記コードリーダに関連する情報に前記サービスが関連付けられた回数に基づいて異なる。
【請求項13】
請求項1から請求項1
2のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記コード情報は、前記サーバが提供する情報を取得するために、前記サーバにログインするための情報を含む。
【請求項14】
請求項1から請求項1
3のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記ユーザ情報を管理する前記サービスの管理サーバから前記サーバに送信された前記ユーザ情報に基づいて、前記管理サーバの事業者に支払う金額の設定に関する処理を行うことが前記サーバによって実行される。
【請求項15】
請求項1
4に記載のプログラムであって、
前記金額の設定に関する処理は、前記管理サーバから前記サーバに前記ユーザ情報が送信された回数、または前記管理サーバから前記サーバに送信された前記ユーザ情報の種別に基づいて、前記管理サーバの前記事業者に前記支払う金額を決定するための処理を含む。
【請求項16】
端末と通信するサーバの情報処理方法であって、
前記端末のコードリーダによりコード情報が読み取られたことに基づいて、前記コード情報
を読み取
った前記コードリーダに関連する情報を、前記端末から前記サーバの通信部によって受信することと、
受信された前記コードリーダに関連する情報に関連付けられた、ユーザ情報を管理するサービスに関連する情報を、前記通信部によって前記端末に送信することと
、
前記端末と、前記ユーザ情報を管理する前記サービスの管理サーバとの通信による前記端末のユーザの認証に関する処理に基づき、前記ユーザ情報に関連する情報を前記通信部によって受信することとを含む。
【請求項17】
端末と通信するサーバであって、
前記端末のコードリーダによりコード情報が読み取られたことに基づいて、前記コード情報
を読み取
った前記コードリーダに関連する情報
を前記端末から受信し、受信された前記コードリーダに関連する情報に関連付けられた、ユーザ情報を管理するサービスに関連する情報
を前記端末に送信
し、前記端末と、前記ユーザ情報を管理する前記サービスの管理サーバとの通信による前記端末のユーザの認証に関する処理に基づき、前記ユーザ情報に関連する情報を受信する通信部を備える。
【請求項18】
端末と通信するサーバによって実行されるプログラムであって、
前記端末のコードリーダによりコード情報が読み取られたことに基づいて、前記コード情報を読み取った前記コードリーダに関連する情報を、前記端末から前記サーバの通信部によって受信することと、
前記コード情報を読み取った前記コードリーダに関連する情報によって、受信された前記コードリーダに関連する情報に関連付けられた、ユーザ情報を管理するサービスに関する情報が識別される場合、前記サービスに関連する情報を、前記通信部によって前記端末に送信し、前記コード情報を読み取った前記コードリーダに関連する情報によって、前記サービスに関する情報が識別されない場合、前記ユーザ情報が記憶されるサービスが前記サーバに記憶されていないことを示す情報を、前記通信部によって前記端末に送信することとが前記サーバによって実行される。
【請求項19】
端末と通信するサーバの情報処理方法であって、
前記端末のコードリーダによりコード情報が読み取られたことに基づいて、前記コード情報を読み取った前記コードリーダに関連する情報を、前記端末から前記サーバの通信部によって受信することと、
前記コード情報を読み取った前記コードリーダに関連する情報によって、受信された前記コードリーダに関連する情報に関連付けられた、ユーザ情報を管理するサービスに関する情報が識別される場合、前記サービスに関連する情報を、前記通信部によって前記端末に送信し、前記コード情報を読み取った前記コードリーダに関連する情報によって、前記サービスに関する情報が識別されない場合、前記ユーザ情報が記憶されるサービスが前記サーバに記憶されていないことを示す情報を、前記通信部によって前記端末に送信することとを含む。
【請求項20】
端末と通信するサーバであって、
前記端末のコードリーダによりコード情報が読み取られたことに基づいて、前記コード情報を読み取った前記コードリーダに関連する情報を受信し、前記コード情報を読み取った前記コードリーダに関連する情報によって、受信された前記コードリーダに関連する情報に関連付けられた、ユーザ情報を管理するサービスに関する情報が識別される場合、前記サービスに関連する情報を前記端末に送信し、前記コード情報を読み取った前記コードリーダに関連する情報によって、前記サービスに関する情報が識別されない場合、前記ユーザ情報が記憶されるサービスが前記サーバに記憶されていないことを示す情報を前記端末に送信する通信部を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理方法、情報表示方法、プログラム、端末、サーバに関する。
【背景技術】
【0002】
インターネットを利用した商取引形態として、電子商取引(EC(Electronic Commerce))が広く知られている。特許文献1には、電子商取引を申し込む電子商取引申込者の本人認証を行うための手法が開示されている。しかし、電子商取引等に関して、ユーザの使い勝手が悪い場合があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【0004】
本発明の第1の態様によると、端末が実行する情報処理方法は、表示装置に表示された、第1サーバによって提供される情報を取得可能にするユーザ認証のためのコード情報を端末のコードリーダで読み取ることと、読み取ったコード情報に基づいて、コード情報を読み取ったコードリーダに関連する情報を第1サーバに端末の通信部によって送信することと、コードリーダに関連する情報に基づく、ユーザ情報を管理するサービスに関連する情報を、第1サーバから通信部によって受信することと、サービスに関連する情報に基づいて、サービスの第2サーバと通信部によって通信し、端末のユーザの認証に関する処理を行うこととを含む。
本発明の第2の態様によると、端末のコンピュータに実行させるためのプログラムは、表示装置に表示された、第1サーバによって提供される情報を取得可能にするユーザ認証のためのコード情報を端末のコードリーダで読み取ることと、読み取ったコード情報に基づいて、コード情報を読み取ったコードリーダに関連する情報を第1サーバに端末の通信部によって送信することと、コードリーダに関連する情報に基づく、ユーザ情報を管理するサービスに関連する情報を、第1サーバから通信部によって受信することと、サービスに関連する情報に基づいて、サービスの第2サーバと通信部によって通信し、端末のユーザの認証に関する処理を行うこととを含む。
本発明の第3の態様によると、端末は、表示装置に表示された、第1サーバによって提供される情報を取得可能にするユーザ認証のためのコード情報を端末のコードリーダで読み取る読み取り部と、読み取ったコード情報に基づいて、コード情報を読み取ったコードリーダに関連する情報を第1サーバに送信し、コードリーダに関連する情報に基づく、ユーザ情報を管理するサービスに関連する情報を、第1サーバから受信する通信部と、サービスに関連する情報に基づいて、サービスの第2サーバと通信部によって通信し、端末のユーザの認証に関する制御を行う制御部とを備える。
本発明の第4の態様によると、情報を提供する第1サーバが実行する情報処理方法は、第1サーバが提供する情報を取得可能にするユーザ認証のためのコード情報を、表示装置に第1サーバの通信部によって送信することと、端末のコードリーダによりコード情報が読み取られたことに基づいて、コード情報が読み取られたコードリーダに関連する情報を、端末から通信部によって受信することと、コードリーダに関連する情報に基づく、ユーザ情報を管理するサービスに関連する情報を、端末に通信部によって送信することと、サービスに関連する情報を受信した端末と、サービスの第2サーバとの通信による端末のユーザの認証に関する処理に基づき、ユーザ情報に関連する情報を通信部によって受信することとを含む。
本発明の第5の態様によると、情報を提供する第1サーバのコンピュータに実行させるためのプログラムは、第1サーバが提供する情報を取得可能にするユーザ認証のためのコード情報を、表示装置に第1サーバの通信部によって送信することと、端末のコードリーダによりコード情報が読み取られたことに基づいて、コード情報が読み取られたコードリーダに関連する情報を、端末から通信部によって受信することと、コードリーダに関連する情報に基づく、ユーザ情報を管理するサービスに関連する情報を、端末に通信部によって送信することと、サービスに関連する情報を受信した端末と、サービスの第2サーバとの通信による端末のユーザの認証に関する処理に基づき、ユーザ情報に関連する情報を通信部によって受信することとを含む。
本発明の第6の態様によると、情報を提供するサーバは、提供する情報を取得可能にするユーザ認証のためのコード情報を、表示装置に送信し、端末のコードリーダによりコード情報が読み取られたことに基づいて、コード情報が読み取られたコードリーダに関連する情報を、端末から受信し、コードリーダに関連する情報に基づく、ユーザ情報を管理するサービスに関連する情報を、端末に送信し、サービスに関連する情報を受信した端末と、サービスが行われるサーバとは異なるサーバとの通信による端末のユーザの認証に関する処理に基づいて、ユーザ情報に関連する情報を受信する通信部を備える。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【
図1】実施形態の一態様における通信システムの構成の一例を示す図。
【
図2】第1実施形態に係る端末の制御部により実現される機能の一例を示す図。
【
図3】第1実施形態に係る端末の記憶部に記憶される情報の一例を示す図。
【
図4】第1実施形態に係るPCの構成の一例を示す図。
【
図5】第1実施形態に係るECサーバの構成の一例を示す図。
【
図6】第1実施形態に係るECユーザデータの一例を示す図。
【
図7】第1実施形態に係るログイン管理データの一例を示す図。
【
図8】第1実施形態に係る通信管理データの一例を示す図。
【
図9】第1実施形態に係るIMSサーバの制御部により実現される機能の一例を示す図。
【
図10】第1実施形態に係るIMSサーバの記憶部に記憶される情報の一例を示す図。
【
図11】第1実施形態に係るIMSユーザデータの一例を示す図。
【
図12】第1実施形態に係るIMS認証管理データの一例を示す図。
【
図13】第1実施形態に係るPCの処理、ECサーバの処理、端末の処理の一例を示すフローチャート。
【
図14】第1実施形態に係るECサーバの処理、端末の処理、IMSサーバの処理の一例を示すフローチャート。
【
図15】第1実施形態に係るPCの処理、ECサーバの処理、端末の処理の一例を示すフローチャート。
【
図16】第1実施形態に係る表示画面の一例を示す図。
【
図17】第1実施形態に係る表示画面の一例を示す図。
【
図18】第1実施形態に係る表示画面の一例を示す図。
【
図19】第1実施形態に係る表示画面の一例を示す図。
【
図20】第1実施形態に係る表示画面の一例を示す図。
【
図21】第1実施形態に係る表示画面の一例を示す図。
【
図22】第1実施形態に係る表示画面の一例を示す図。
【
図23】第1実施形態に係る表示画面の一例を示す図。
【
図24】第1実施形態に係る表示画面の一例を示す図。
【
図25】第1変形例に係るECサーバの処理、端末の処理、IMSサーバの処理の一例を示すフローチャート。
【
図26】第1変形例に係る支払い管理データベースの一例を示す図。
【
図27】第2実施形態に係る表示画面の一例を示す図。
【
図28】第2実施形態に係る表示画面の一例を示す図。
【
図29】第2実施形態に係る表示画面の一例を示す図。
【
図30】第2実施形態に係る表示画面の一例を示す図。
【
図31】第3実施形態に係るユーザ別商品カテゴリデータの一例を示す図。
【
図32】第3実施形態に係る商品カテゴリ集計データの一例を示す図。
【
図33】第4実施形態に係る友だち管理データベースの一例を示す図。
【
図34】第4実施形態に係る表示画面の一例を示す図。
【
図35】第4実施形態に係る表示画面の一例を示す図。
【
図36】第4変形例に係る表示画面の一例を示す図。
【
図37】第5実施形態に係る表示画面の一例を示す図。
【
図38】第5実施形態に係る表示画面の一例を示す図。
【
図39】第5実施形態に係るログイン統計データの一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0006】
<法的事項の遵守>
本明細書に記載の開示は、通信の秘密など、本開示の実施に必要な実施国の法的事項遵守を前提とすることに留意されたい。
【0007】
本開示に係る情報処理方法、情報表示方法、プログラム、端末、サーバを実施するための実施形態について、図面を参照して説明する。
【0008】
[システム構成]
図1は、本開示の一実施形態に係る通信システム1の構成を示す。
図1に開示されるように、通信システム1では、ネットワーク30を介してメッセージングサービスサーバ(以下、「IMS(Instant Messaging Service)サーバ」と称す。)10(IMSサーバ10A,IMSサーバ10B,IMSサーバ10C,・・・)と、端末20(端末20A,端末20B,端末20C,・・・)と、電子商取引サーバ(以下、「EC(Electronic Commerce)サーバ」と称す。)40と、パソコン(以下、「PC(Personal Computer)」と称す。)50(50A,50B,50C,・・・)とが接続される。IMSサーバ10は、ネットワーク30を介してユーザが所有する端末20に、端末20間でのメッセージの送受信を実現するサービスを提供する。なお、ネットワーク30に接続される端末20の数は限定されない。
【0009】
ネットワーク30は、1以上の端末20と、1以上のIMSサーバ10と、1以上のECサーバ40と、1以上のPC50とを接続する役割を担う。すなわち、ネットワーク30は、上記の各種の装置が接続した後、データを送受信することができるように接続経路を提供する通信網を意味する。
【0010】
ネットワーク30のうちの1つまたは複数の部分は、有線ネットワークや無線ネットワークであってもよいし、そうでなくてもよい。ネットワーク30は、限定でなく例として、アドホック・ネットワーク(ad hoc network)、イントラネット、エクストラネット、仮想プライベート・ネットワーク(virtual private network:VPN)、ローカル・エリア・ネットワーク(local area network:LAN)、ワイヤレスLAN(wireless LAN:WLAN)、広域ネットワーク(wide area network:WAN)、ワイヤレスWAN(wireless WAN:WWAN)、大都市圏ネットワーク(metropolitan area network:MAN)、インターネットの一部、公衆交換電話網(Public Switched Telephone Network:PSTN)の一部、携帯電話網、ISDN(integrated service digital networks)、無線LAN、LTE(long term evolution)、CDMA(code division multiple access)、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))、衛星通信など、または、これらの2つ以上の組合せを含むことができる。ネットワーク30は、1つまたは複数のネットワーク30を含むことができる。
【0011】
端末20(端末20A,端末20B,端末20C,・・・)(限定でなく端末の一例)は、各実施形態において記載する機能を実現できる情報処理端末であればどのような端末であってもよい。端末20は、限定でなく例として、スマートフォン、携帯電話(フィーチャーフォン)、コンピュータ(限定でなく例として、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、メディアコンピュータプラットホーム(限定でなく例として、ケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダ)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(限定でなく例として、PDA・(personal digital assistant)、電子メールクライアントなど)、ウェアラブル端末(メガネ型デバイス、時計型デバイスなど)、または他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラットホームを含む。また、端末20は情報処理端末と表現されてもよい。
【0012】
端末20A、端末20Bおよび端末20Cの構成は基本的には同一であるため、以下の説明においては、端末20について説明する。また、必要に応じて、ユーザXが利用する端末を端末20Xと表現し、ユーザXまたは端末20Xに対応付けられた、所定のサービスにおけるユーザ情報をユーザ情報Xと表現する。なお、ユーザ情報とは、所定のサービスにおいてユーザが利用するアカウントに対応付けられたユーザの情報である。ユーザ情報は、限定でなく例として、ユーザにより入力される、または、所定のサービスにより付与される、ユーザの名前、ユーザのアイコン画像、ユーザの年齢、ユーザの性別、ユーザの住所、ユーザの趣味趣向、ユーザの識別子などのユーザに対応付けられた情報を含み、これらのいずれか一つまたは、組み合わせであってもよいし、そうでなくてもよい。
【0013】
IMSサーバ10(限定でなく第2サーバの一例)は、端末20に対して、所定のサービスとしてIMSを提供する機能を備える。IMSサーバ10は、各実施形態において記載する機能を実現できる情報処理装置であればどのような装置であってもよい。IMSサーバ10は、限定でなく例として、サーバ装置、コンピュータ(限定でなく例として、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、メディアコンピュータプラットホーム(限定でなく例として、ケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダ)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(限定でなく例として、PDA、電子メールクライアントなど)、あるいは他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラットホームを含む。また、IMSサーバ10は情報処理装置と表現されてもよい。IMSサーバ10と端末20とを区別する必要がない場合は、IMSサーバ10と端末20とは、それぞれ情報処理装置と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0014】
以下説明する実施形態では、限定でなく例として、IMS(限定でなくユーザ情報を管理するサービスの一例)を提供する事業者、言い換えるとIMSサーバ10の事業者(限定でなく第2サーバの事業者の一例)を企業とする。そして、IMSサーバ10Aの事業者の名称を「企業X」と称し、企業Xが提供するIMSの名称を「IMS-X」と称する。同様に、IMSサーバ10Bの事業者の名称を「企業Y」と称し、企業Yが提供するIMSの名称を「IMS-Y」と称し、IMSサーバ10Cの事業者の名称を「企業Z」と称し、企業Zが提供するIMSの名称を「IMS-Z」と称する。
【0015】
ECサーバ40(限定でなく第1サーバの一例)は、電子商取引用のウェブサイト(以下、「ECサイト」と称す。)上で、商品等の提供・販売(限定でなく第1サーバによって提供される情報の一例)を行う電子商取引サービス(以下、「ECサービス」と称す。)を提供する機能を有する。ECサーバ40は、各実施形態において記載する機能を実現できる情報処理装置であればどのような装置であってもよい。ECサーバ40は、限定でなく例として、サーバ装置、コンピュータ(限定でなく例として、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、メディアコンピュータプラットホーム(限定でなく例として、ケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダ)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(限定でなく例として、PDA、電子メールクライアントなど)、あるいは他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラットホームを含む。また、ECサーバ40は情報処理装置や情報管理装置と表現されてもよい。
【0016】
以下説明する実施形態では、限定でなく例として、ECサービスを提供する事業者、言い換えるとECサーバ40の事業者(限定でなく第1サーバの事業者の一例)を企業とする。そして、ECサーバ40の事業者の名称を「企業EEE」と称し、ECサイトの名称を、企業の名称と同じ名称として「ECサイトEEE」と称する。
【0017】
PC50(限定でなく表示装置の一例)は、端末20のユーザが所有するコンピュータであり、ECサーバ40にログインすることで、ECサーバ40が提供するECサービスを利用して商品等を購入する機能を有する。PC50は、限定でなく例として、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなどのコンピュータを含む。
【0018】
ECサーバ40によって販売(提供)される商品等を購入(取得)するためには、ECサーバ40にログインすることが必要となる。この「ECサーバ40にログインすること」は、「ECサイトにログインすること」と言うこともできるため、以下の実施形態では、これらを同じ意味として説明する。
【0019】
以下の実施形態では、限定でなく例として、各ユーザが、端末20とPC50とをセットで所有していることとして説明する。限定でなく例として、ユーザAが、端末20AとPC50Aとをセットで所有しており、ユーザBが、端末20BとPC50Bとをセットで所有しており、ユーザCが、端末20CとPC50Cとをセットで所有しているものとする。
【0020】
[各装置のハードウェア(HW)構成]
通信システム1に含まれる各装置のHW構成について説明する。
【0021】
(1)端末のHW構成
図1には、端末20のHW構成の一例を示している。
端末20は、制御部21(CPU:central processing unit(中央処理装置))、記憶部28、通信I/F22(インタフェース)、入出力部23、表示部24、マイク25、スピーカ26、カメラ27を備える。端末20のHWの各構成要素は、限定でなく例として、バスBを介して相互に接続される。なお、端末20のHW構成として、すべての構成要素を含むことは必須ではない。限定でなく例として、端末20は、マイク25、カメラ27等、個々の構成要素、または複数の構成要素を取り外すような構成であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0022】
通信I/F22は、ネットワーク30を介して各種データの送受信を行う。通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信I/F22は、ネットワーク30を介して、IMSサーバ10等の各種装置との通信を実行する機能を有する。通信I/F22は、各種データを制御部21からの指示に従って、IMSサーバ10等の各種装置に送信する。また、通信I/F22は、IMSサーバ10等の各種装置から送信された各種データを受信し、制御部21に伝達する。また、通信I/F22を単に通信部と表現する場合もある。また、通信I/F22が物理的に構造化された回路で構成される場合には、通信回路と表現する場合もある。
【0023】
入出力部23は、端末20に対する各種操作を入力する装置、および、端末20で処理された処理結果を出力する装置を含む。入出力部23は、入力部と出力部が一体化していてもよいし、入力部と出力部に分離していてもよいし、そうでなくてもよい。
【0024】
入力部は、ユーザからの入力を受け付けて、入力に係る情報を制御部21に伝達できる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。入力部は、限定でなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、キーボード等のハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイス、カメラ(動画像を介した操作入力)、マイク(音声による操作入力)を含む。
【0025】
出力部は、制御部21で処理された処理結果を出力することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。出力部は、限定でなく例として、 タッチパネル、タッチディスプレイ、スピーカ(音声出力)、レンズ(限定でなく例として3D(three dimensions)出力や、ホログラム出力)、プリンターなどを含む。
【0026】
表示部24は、フレームバッファに書き込まれた表示データに従って、表示することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。表示部24は、限定でなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、モニタ(限定でなく例として、液晶ディスプレイやOELD(organic electroluminescence display))、ヘッドマウントディスプレイ(HDM:Head Mounted Display)、プロジェクションマッピング、ホログラム、空気中など(真空であってもよいし、そうでなくてもよい)に画像やテキスト情報等を表示可能な装置を含む。なお、これらの表示部24は、3Dで表示データを表示可能であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0027】
入出力部23がタッチパネルの場合、入出力部23と表示部24とは、略同一の大きさおよび形状で対向して配置されていてもよい。
【0028】
制御部21は、プログラム内に含まれたコードまたは命令によって実現する機能を実行するために物理的に構造化された回路を有し、限定でなく例として、ハードウェアに内蔵されたデータ処理装置により実現される。そのため、制御部21は、制御回路と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0029】
制御部21は、限定でなく例として、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ(microprocessor)、プロセッサコア(processor core)、マルチプロセッサ(multiprocessor)、ASIC(application-specific integrated circuit)、FPGA(field programmable gate array)を含む。
【0030】
記憶部28は、端末20が動作するうえで必要とする各種プログラムや各種データを記憶する機能を有する。記憶部28は、限定でなく例として、HDD(hard disk drive)、SSD(solid state drive)、フラッシュメモリ、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)など各種の記憶媒体を含む。また、記憶部28は、メモリ(memory)と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0031】
端末20は、プログラムPを記憶部28に記憶し、このプログラムPを実行することで、制御部21が、制御部21に含まれる各部としての処理を実行する。つまり、記憶部28に記憶されるプログラムPは、端末20に、制御部21が実行する各機能を実現させる。また、このプログラムPは、プログラムモジュールと表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0032】
マイク25は、音声データの入力に利用される。スピーカ26は、音声データの出力に利用される。カメラ27は、動画像データの取得に利用される。
【0033】
(2)IMSサーバのHW構成
図1には、IMSサーバ10のHW構成の一例を示している。
IMSサーバ10は、制御部11(CPU)、記憶部15、通信I/F14(インタフェース)、入出力部12、ディスプレイ13を備える。IMSサーバ10のHWの各構成要素は、限定でなく例として、バスBを介して相互に接続される。なお、IMSサーバ10のHWは、IMSサーバ10のHWの構成として、全ての構成要素を含むことは必須ではない。限定でなく例として、IMSサーバ10のHWは、ディスプレイ13を取り外すような構成であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0034】
制御部11は、プログラム内に含まれたコードまたは命令によって実現する機能を実行するために物理的に構造化された回路を有し、限定でなく例として、ハードウェアに内蔵されたデータ処理装置により実現される。
【0035】
制御部11は、代表的には中央処理装置(CPU)、であり、その他にマイクロプロセッサ、プロセッサコア、マルチプロセッサ、ASIC、FPGAであってもよいし、そうでなくてもよい。本開示において、制御部11は、これらに限定されない。
【0036】
記憶部15は、IMSサーバ10が動作するうえで必要とする各種プログラムや各種データを記憶する機能を有する。記憶部15は、HDD、SSD、フラッシュメモリなど各種の記憶媒体により実現される。ただし、本開示において、記憶部15は、これらに限定されない。また、記憶部15は、メモリ(memory)と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0037】
通信I/F14は、ネットワーク30を介して各種データの送受信を行う。通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信I/F14は、ネットワーク30を介して、端末20等の各種装置との通信を実行する機能を有する。通信I/F14は、各種データを制御部11からの指示に従って、端末20等の各種装置に送信する。また、通信I/F14は、端末20等の各種装置から送信された各種データを受信し、制御部11に伝達する。また、通信I/F14を単に通信部と表現する場合もある。また、通信I/F14が物理的に構造化された回路で構成される場合には、通信回路と表現する場合もある。
【0038】
入出力部12は、IMSサーバ10に対する各種操作を入力する装置により実現される。入出力部12は、ユーザからの入力を受け付けて、入力に係る情報を制御部11に伝達できる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。入出力部12は、代表的にはキーボード等に代表されるハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイスで実現される。なお、入出力部12、限定でなく例として、タッチパネルやカメラ(動画像を介した操作入力)、マイク(音声による操作入力)を含んでいてもよいし、そうでなくてもよい。ただし、本開示において、入出力部12は、これらに限定されない。
【0039】
ディスプレイ13は、代表的にはモニタ(限定でなく例として、液晶ディスプレイやOELD(organic electroluminescence display))で実現される。なお、ディスプレイ13は、ヘッドマウントディスプレイ(HDM)などであってもよいし、そうでなくてもよい。なお、これらのディスプレイ13は、3Dで表示データを表示可能であってもよいし、そうでなくてもよい。本開示において、ディスプレイ13は、これらに限定されない。
【0040】
(3)PCのHW構成
図4には、PC50のHW構成の一例を示している。
PC50は、限定でなく例として、制御部51(CPU)、記憶部55、通信I/F54(インタフェース)、入出力部52、ディスプレイ53、スピーカ56を備える。PC50のHWの各構成要素は、限定でなく例として、バスBを介して相互に接続される。なお、PC50のHWは、PC50のHWの構成として、全ての構成要素を含むことは必須ではない。
【0041】
(4)ECサーバのHW構成
図5には、ECサーバ40のHW構成の一例を示している。
ECサーバ40は、限定でなく例として、制御部41(CPU)、記憶部45、通信I/F44(インタフェース)、入出力部42、ディスプレイ43を備える。ECサーバ40のHWの各構成要素は、限定でなく例として、バスBを介して相互に接続される。なお、ECサーバ40のHWは、ECサーバ40のHWの構成として、全ての構成要素を含むことは必須ではない。限定でなく例として、ECサーバ40のHWは、ディスプレイ43を取り外すような構成であってもよいし、そうでなくてもよい。また、ECサーバ40は、音を出力する音出力部としてのスピーカを含んでいてもよい。
【0042】
なお、ECサーバ40やPC50に含まれる上記の各構成要素や機能部を実現するためのHWや部品等については、IMSサーバ10と同様に構成することができる。このため、再度の説明を省略する。
【0043】
(5)その他
IMSサーバ10は、プログラムPを記憶部15に記憶し、このプログラムPを実行することで、制御部11が、制御部11に含まれる各部としての処理を実行する。つまり、記憶部15に記憶されるプログラムPは、IMSサーバ10に、制御部11が実行する各機能を実現させる。このプログラムPは、プログラムモジュールと表現されてもよいし、されなくてもよい。
ECサーバ40やPC50についても同様である。
【0044】
本開示の各実施形態においては、端末20および/またはIMSサーバ10のCPUがプログラムPを実行することにより、実現するものとして説明する。
ECサーバ40やPC50についても同様である。
【0045】
なお、端末20の制御部21、および/または、IMSサーバ10の制御部11は、制御回路を有するCPUだけでなく、集積回路(IC(Integrated Circuit)チップ、LSI(Large Scale Integration))等に形成された論理回路(ハードウェア)や専用回路によって各処理を実現してもよいし、そうでなくてもよい。また、これらの回路は、1または複数の集積回路により実現されてよく、各実施形態に示す複数の処理を1つの集積回路により実現されることとしてもよいし、そうでなくてもよい。また、LSIは、集積度の違いにより、VLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIなどと呼称されることもある。そのため、制御部21は、制御回路と表現されてもよいし、されなくてもよい。
ECサーバ40やPC50についても同様である。
【0046】
また、本開示の各実施形態のプログラムP(限定でなく例として、ソフトウェアプログラム、コンピュータプログラム、またはプログラムモジュール)は、コンピュータに読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供されてもよいし、されなくてもよい。 記憶媒体は、「一時的でない有形の媒体」に、プログラムPを記憶可能である。また、プログラムPは、本開示の各実施形態の機能の一部を実現するためのものであってもよいし、そうでなくてもよい。さらに、本開示の各実施形態の機能を記憶媒体にすでに記録されているプログラムPとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0047】
記憶媒体は、1つまたは複数の半導体ベースの、または他の集積回路(IC)(限定でなく例として、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)または特定用途向けIC(ASIC)など)、ハード・ディスク・ドライブ(HDD)、ハイブリッド・ハード・ドライブ(HHD)、光ディスク、光ディスクドライブ(ODD)、光磁気ディスク、光磁気ドライブ、フロッピィ・ディスケット、フロッピィ・ディスク・ドライブ(FDD)、磁気テープ、固体ドライブ(SSD)、RAMドライブ、セキュア・デジタル・カード、またはドライブ、任意の他の適切な記憶媒体、またはこれらの2つ以上の適切な組合せを含むことができる。記憶媒体は、適切な場合、揮発性、不揮発性、または揮発性と不揮発性の組合せでよい。なお、記憶媒体はこれらの例に限られず、プログラムPを記憶可能であれば、どのようなデバイスまたは媒体であってもよい。また、記憶媒体をメモリ(memory)と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0048】
IMSサーバ10および/または端末20は、記憶媒体に記憶されたプログラムPを読み出し、読み出したプログラムPを実行することによって、各実施形態に示す複数の機能部の機能を実現することができる。
ECサーバ40やPC50についても同様である。
【0049】
また、本開示のプログラムPは、プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して、IMSサーバ10および/または端末20に提供されてもよいし、されなくてもよい。IMSサーバ10および/または端末20は、限定でなく例として、インターネット等を介してダウンロードしたプログラムPを実行することにより、各実施形態に示す複数の機能部の機能を実現する。
ECサーバ40やPC50についても同様である。
【0050】
また、本開示の各実施形態は、プログラムPが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
IMSサーバ10および/または端末20における処理の少なくとも一部は、1以上のコンピュータにより構成されるクラウドコンピューティングにより実現されていてもよいし、そうでなくてもよい。
端末20における処理の少なくとも一部を、IMSサーバ10により行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。この場合、端末20の制御部21の各機能部の処理のうち少なくとも一部の処理を、IMSサーバ10で行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。
IMSサーバ10における処理の少なくとも一部を、端末20により行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。この場合、IMSサーバ10の制御部11の各機能部の処理のうち少なくとも一部の処理を、端末20で行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。
明示的な言及のない限り、本開示の実施形態における判定の構成は必須でなく、判定条件を満たした場合に所定の処理が動作されたり、判定条件を満たさない場合に所定の処理がされたりしてもよいし、そうでなくてもよい。
【0051】
なお、本開示のプログラムは、限定でなく例として、ActionScript、JavaScript(登録商標)などのスクリプト言語、Objective-C、Java(登録商標)などのオブジェクト指向プログラミング言語、HTML5などのマークアップ言語などを用いて実装される。
【0052】
また、繰り返しとなるが、本開示における各種プログラムや各種データは、コンピュータ読取可能な記憶媒体(記録媒体)に記憶(記録)させておくことができる。この記憶媒体には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、フラッシュメモリ等の各種の記憶媒体が含まれる。
【0053】
<第1実施形態>
現在、前述したIMS(Instant Messaging Service)やSNS(Social Networking Service)等のネットワークのサービスが流行している。
【0054】
「IMS」は、インターネットを利用して通信装置のユーザ間で会話を交わすために、ユーザの通信装置間でのメッセージの送受信を行わせるサービスであり、IMSサーバ10は、このIMSを提供するサーバである。本明細書では、インスタントメッセージングサービスの略称である「IMS」の表現を用いるが、広義にはメッセージングサービス全般を意味するものであり、インスタントメッセージングサービスに限定されるものではない。
「SNS」とは、主として通信装置のユーザ間のコミュニケーションを行うことを目的として、インターネット上で社会的なネットワークやコミュニティを形成させるサービスである。なお、IMSはSNSの1つの形態(一形態)であるとも言える。このため、IMSとSNSとは区別してもよいし、区別しなくてもよい。
【0055】
そして、上記のサービスを利用するユーザが、上記のサービスを利用するために登録したユーザ情報(限定でなく例として、ユーザの個人情報、ユーザのアカウント)を利用して、上記のサービスとは異なるサービスの提供を受けるシステムが運用されつつある。この異なるサービスには、限定でなく例として、前述した商取電子商取引(EC(Electronic Commerce))がある。
【0056】
第1実施形態は、限定でなく例として、ユーザ情報を管理するサービスを「IMS」とし、ECサーバまたはECサイトにログインするためのコードとして、IMSサーバ10の事業者ごとに用意されるコードではなく、各IMSサーバ10の事業者に共通のコード(以下、「共通コード」と称す。)を用いて、ECサーバへのログインを実現する実施形態である。
【0057】
より具体的には、ECサーバ40(ECサイト)にログインするために用いられるコードとして、共通コードとしてのログイン用コードがECサーバ40によって生成されてPC50に送信される。PC50に表示されたログイン用コードは、端末20のコードリーダで読み取られ、ログイン用コードを読み取ったコードリーダに関連する情報が、端末20からECサーバ40に送信される。そして、端末20から送信されるコードリーダに関連する情報に基づき識別されるIMSのIMSサーバ10によって端末20のユーザが認証された後、このIMSサーバ10に記憶・登録されているユーザ情報が、ECサーバ40によってIMSサーバ10から取得され、取得されたユーザ情報に基づいて、PC50からECサーバ40(ECサイト)へのログインが実行される。
第1実施形態に記載の内容は、他の各実施形態のいずれにも適用可能である。
【0058】
<機能構成>
(1)端末の機能構成
図2は、本実施形態において端末20の制御部21により実現される機能の一例を示す図である。
端末20は、制御部21により実現される機能として、端末メイン処理部211と、ログイン支援処理部213と、IMSアプリケーション処理部215と、ログイン用コード読み取り処理部217とを有する。
【0059】
端末メイン処理部211は、記憶部28に記憶されている端末メイン処理プログラム281に従って、端末20を統括的に制御するための処理である端末メイン処理を実行する機能を有している。限定でなく例として、端末20が携帯電話機である場合には、通信I/F22を介して他の携帯電話機や固定電話機等との通話を行うための制御を行う、または通信I/F22を介して各種のウェブサイトにアクセスするための制御を行う、または表示部24に各種の情報を表示させる制御を行う、またはマイク25から入力される各種の音データを解析する処理を行う、またはカメラ27によって撮影された静止画像や動画像を解析する処理等を実行する。
【0060】
ログイン支援処理部213は、記憶部28に記憶されているログイン支援処理プログラム2811に従って、端末20のユーザが所有するPC50が、ECサーバ40(ECサイト)にログインすることを支援するための処理であるログイン支援処理を実行する機能を有している。
【0061】
IMSアプリケーション処理部215は、あらかじめIMSサーバ10からダウンロードして記憶部28に記憶されているIMSアプリケーション283に含まれるIMSアプリケーションプログラム2831と、IMSアプリケーションデータ2833とに基づいて、IMSサーバ10を介して、IMSに関する情報(限定でなく例としてメッセージ、画像、コンテンツ等)を他の端末20との間で送受信するための処理であるIMSアプリケーション処理を実行する機能を有している。
【0062】
ログイン用コード読み取り処理部217は、IMSアプリケーション処理部215により実行されるIMSアプリケーション内で起動されるコードリーダであるIMSアプリケーションコードリーダ(限定でなくコードリーダの一例)を起動させ、PC50のディスプレイ53に表示されるログイン用コードを読み取らせるための処理を実行する機能を有している。
【0063】
図3は、本実施形態における端末20の記憶部28に記憶される情報の一例を示す図である。
記憶部28には、限定でなく例として、制御部21により読み出され、端末メイン処理として実行される端末メイン処理プログラム281が記憶される。
また、端末メイン処理プログラム281は、制御部21により読み出され、ログイン支援処理として実行されるログイン支援処理プログラム2811をサブルーチンプログラムとして含む。ログイン支援処理については、フローチャートを用いて詳細に後述する。
【0064】
また、記憶部28には、限定でなく例として、各事業者(各企業)のIMSサーバ10(10A,10B,10C,・・・)からダウンロードされた複数のIMSアプリケーション283が記憶される。
【0065】
各IMSアプリケーション283は、制御部21により読み出され、IMSアプリケーション処理として実行されるIMSアプリケーションプログラム2831と、IMSアプリケーションに関する各種のデータが格納されたIMSアプリケーションデータ2833とを含む。
【0066】
(2)PCの機能構成
図4には、本実施形態におけるPC50の制御部51により実現される機能の一例を示している。
PC50は、制御部51により実現される機能として、PCメイン処理部511と、ログイン処理部513と、ポーリング処理部515とを有する。
【0067】
PCメイン処理部511は、記憶部55に記憶されているPCメイン処理プログラム551に従って、PC50を統括的に制御するための処理であるPCメイン処理を実行する機能を有している。
【0068】
ログイン処理部513は、記憶部55に記憶されているログイン処理プログラム5511に従って、ECサーバ40(ECサイト)にログインするための処理であるログイン処理を実行する機能を有している。
【0069】
ポーリング処理部515は、ECサーバ40に対してポーリングする処理であるポーリング処理を実行する機能を有している。ポーリング処理については、ログイン処理の流れで説明する。
【0070】
図4には、本実施形態におけるPC50の記憶部55に記憶される情報の一例を示している。
記憶部55には、限定でなく例として、制御部51により読み出され、PCメイン処理として実行されるPCメイン処理プログラム551が記憶される。
また、PCメイン処理プログラム551は、制御部51により読み出され、ログイン処理として実行されるログイン処理プログラム5511をサブルーチンプログラムとして含む。ログイン処理については、フローチャートを用いて詳細に後述する。
【0071】
(3)ECサーバの機能構成
図5には、本実施形態におけるECサーバ40の制御部41により実現される機能の一例を示している。
ECサーバ40は、制御部41により実現される機能として、ECサーバメイン処理部411と、ログイン管理処理部413と、コード生成部415と、IMS認証用情報生成部417とを有する。
【0072】
ECサーバメイン処理部411は、記憶部45に記憶されているECサーバメイン処理プログラム451に従って、ECサーバ40を統括的に制御するための処理であるECサーバメイン処理を実行する機能を有している。
【0073】
ログイン管理処理部413は、ECサーバ40がインターネット上で提供するECサイトに、本実施形態ではPC50からログインすることを管理するための処理であるログイン管理処理を実行する機能を有している。
【0074】
コード生成部415は、ECサーバ40がECサイトで販売する商品等を、端末20のユーザがPC50を用いて購入することを可能とするPC50からECサーバ40(ECサイト)へのログインのための認証(限定でなくユーザ認証の一例)を行うためのログイン用のコード(以下、「ログイン用コード」と称す。)を生成する機能を有している。
【0075】
本実施形態において、コード生成部415は、限定でなく例として、二次元コードであるログイン用コードを生成する。二次元コードとは、水平方向と垂直方向とに情報を持つ表示方式のコードであり、小さな正方形を上下左右に配列させたマトリックス式のコード(以下、「マトリックスコード」と称す。)や、一次元コード(つまりバーコード)を上下に複数重ねたスタック式のコード(以下、「スタックコード」と称す。)等がある。
【0076】
以下の実施形態では、説明の簡明化のため、広く用いられているマトリックスコードの一例であるQRコード(登録商標)をログイン用コードの一例として説明する。
なお、以下の実施形態とは異なり、QRコード以外のマトリックスコードとして、SPコードやベリコード、マキシコード、CPコード、カメレオンコード等のコードをログイン用コードとして用いてもよいし、用いなくてもよい。また、マトリックスコードではなく、各種のスタックコードをログイン用コードとして用いてもよいし、用いなくてもよい。
【0077】
コード生成部415は、PC50からログイン要求を受けた場合、ECサイトにアクセスするためのアクセス情報と、端末20とPC50とを関連付けるため(または端末20のユーザとPC50とを関連付けるため)の情報である関連付け情報と、二次元コードを読み取ったコードリーダに関連する情報をECサーバ40に送信するように要求する送信要求情報とを含むQRコードをログイン用コードとして生成する。
【0078】
ここで、「コードリーダ」とは、二次元コードを読み取るためのコードリーダであり、本実施形態では、端末20で実行されるIMSアプリケーション内で起動される二次元コード(本実施形態ではQRコード)を読み取るためのIMSアプリケーションコードリーダ(本実施形態ではQRコードリーダ)がこれに相当する。
【0079】
アクセス情報には、限定でなく例として、ECサイトのインターネット上のアドレス(ウェブページアドレス)を示すURL(Uniform Resource Locator)が含まれる。
【0080】
関連付け情報には、限定でなく例として、ECサーバ40(ECサイト)にログインするために必要となるトークンであって、ECサーバ40によってランダムに発行されるトークン(以下、「ログイン用トークン」と称す。)が含まれる。
【0081】
トークンは、認証局が発行する認証情報の一種であり、本実施形態におけるログイン用トークンは、ECサーバ40が認証局として、端末20または端末20のユーザを認証するために発行する認証情報である。ログイン用トークンは、「ランダムトークン」や「アクセストークン」と表現することもできる。ログイン用トークンは、ランダムに発行されるため、ログイン用コードがPC50に表示されるごとに異なるトークンとなる。
【0082】
送信要求情報には、限定でなく例として、二次元コード(本実施形態ではログイン用コード)を読み取ったコードリーダに関連する情報をECサーバ40に送信するように要求するコマンドである送信コマンドが含まれる。ここで、コードリーダに関連する情報には、限定でなく例として、ログイン用コードを読み取ったコードリーダを識別するための情報や、ログイン用コードを読み取ったコードリーダが起動されたIMSを識別するための情報が含まれる。
【0083】
なお、端末20において、二次元コードを読み取ったコードリーダに関連する情報を送信するようにプログラムされているのであれば、上記の送信要求情報(送信コマンド等)を端末20に送信する必要はない。このため、必ずしも送信要求情報をログイン用コードに含めなければならないわけではなく、送信要求情報をログイン用コードに含めなくてもよい。
【0084】
IMS認証用情報生成部417は、端末20のユーザが、後述するIMSサーバ10によるIMS認証を受けるために必要な情報であるIMS認証用情報(限定でなくユーザ情報を管理するサービスに関連する情報の一例)を生成する機能を有している。
【0085】
図5には、本実施形態におけるECサーバ40の記憶部45に記憶される情報の一例を示している。
記憶部45には、限定でなく例として、制御部41により読み出され、ECサーバメイン処理として実行されるECサーバメイン処理プログラム451が記憶される。
また、ECサーバメイン処理プログラム451は、制御部41により読み出され、ログイン管理処理として実行されるログイン管理処理プログラム4511をサブルーチンプログラムとして含む。ログイン管理処理については、フローチャートを用いて詳細に後述する。
【0086】
また、記憶部45には、限定でなく例として、ECユーザデータ452と、ログイン管理データ453と、通信管理データ454と、ECサービスデータベース459とが記憶される。
【0087】
ECサーバ40は、ECサービスをユーザに利用させるために、あらかじめ、PC50等から送信される端末20のユーザの個人情報を「ECユーザ情報」として記憶する。
このECユーザ情報が記憶されたデータがECユーザデータ452であり、そのデータ構成の一例を
図6に示す。
【0088】
ECユーザデータ452には、限定でなく例として、ユーザの氏名と、ユーザの住所と、ユーザの年齢と、ユーザの端末20の電話番号(以下、「端末電話番号」と称す。)と、ユーザの端末20のメールアドレス(以下、「端末メールアドレス」と称す。)と、ユーザのPC50のメールアドレス(以下、「PCメールアドレス」と称す。)と、ユーザのECサイトでの商品等の購入履歴と、ECサイトでの商品等の購入に応じてユーザに付与される特典情報である累計ポイントとが関連付けて記憶される。なお、ECユーザデータ452には、上記した情報のいずれか1つが記憶されてもよいし、上記した情報の組み合わせが記憶されてもよい。
【0089】
ログイン管理データ453は、ECサーバ40(ECサイト)へのログインを管理するためのデータであり、そのデータ構成の一例を
図7に示す。
ログイン管理データ453には、限定でなく例として、端末電話番号と、端末メールアドレスと、ログインIDと、ログインパスワードと、ログイン状況と、ログインIMS種別とが関連付けて記憶される。
【0090】
端末電話番号には、ECユーザデータ452に記憶される端末電話番号が記憶される。
端末メールアドレスには、ECユーザデータ452に記憶される端末メールアドレスが記憶される。
【0091】
ログインIDには、ECサーバ40(ECサイト)にログインするために必要なログイン用のIDが記憶される
ログインパスワードには、ECサーバ40(ECサイト)にログインするために必要なログイン用のパスワードが記憶される。
【0092】
ログインIDおよびログインパスワードは、ECをユーザに利用させるために、ECサーバ40が登録するユーザのログイン用のアカウントとしてのIDと、このアカウントに関連付けられたパスワードである。これらのログインIDおよびログインパスワードは、初回の登録時に、ECサーバ40が自動で発行してログイン管理データ453に記憶させて登録するようにしてもよい。または、初回の登録時に、ユーザに任意のログインIDやログインパスワードを入力・決定させたものをログイン管理データ453に記憶させて登録するようにしてもよい。また、これらのログインIDおよびログインパスワードは、登録後に、再発行や再設定することを可能としてもよい。
【0093】
ログイン状況は、ECサーバ40(ECサイト)にログインされているか否かを示す情報であり、ログイン中である場合には「ログイン中」が記憶され、ログインされていない場合には「-(非ログイン)」が記憶される。
【0094】
ログインIMS種別は、IMSサーバ10が記憶する端末20のユーザのユーザ情報(以下、「IMSユーザ情報」と称す。)であって、ログイン認証を行うためにECサーバ40がIMSサーバ10からIMSユーザ情報を受信した場合のIMSユーザ情報の送信元のIMSサーバ10のIMSの種別である。限定でなく例として、IMSの名称や、IMSを提供する企業のID等が記憶される。図中では、「IMS-Z」、「IMS-X」といったIMSの名称を記憶させる場合を例示している。
【0095】
本実施形態では、全てのユーザについて、必ずしも端末電話番号と端末メールアドレスとの両方が、ECユーザデータ452とログイン管理データ453とに記憶されているとは限らず、ユーザによっては、端末電話番号と端末メールアドレスとのいずれか一方が欠落している場合があるものとして説明する。これは、本実施形態の手法では、ECサイトへのログインを実現するために、必ずしも端末電話番号と端末メールアドレスとの両方の情報が必須ではなく、いずれか一方の情報で足りるためである。また、ユーザによっては、個人情報を登録する際に、端末電話番号と端末メールアドレスとの両方の情報を登録することを希望しない場合があるためである。
【0096】
通信管理データ454は、ECサイトにアクセスした通信装置(主にはPC50や端末20)との通信に関連する情報を管理するためのデータであり、そのデータ構成の一例を
図8に示す。
通信管理データ454には、限定でなく例として、通信装置IDと、通信装置種別と、通信装置情報と、ログイン用コード生成フラグと、ログイン用トークンと、関連付けフラグと、関連付け通信装置IDとが関連付けて記憶される。
【0097】
通信装置IDには、ECサイトにアクセスした通信装置を識別するための識別情報であるIDが記憶される。
【0098】
通信装置種別には、ECサイトにアクセスした通信装置の種別が記憶される。限定でなく例として、通信装置の種別がPC50である場合には「PC」が記憶され、通信装置の種別が端末20である場合には「端末」が記憶される。
【0099】
通信装置情報には、ECサイトにアクセスした通信装置から送信される、通信装置に関する情報が記憶される。この通信装置情報には、限定でなく例として、通信用情報と、ユーザエージェント情報と、その他情報とが含まれる。
【0100】
通信用情報には、ECサイトにアクセスした通信装置と通信を行うために必要な情報として、限定でなく例として、通信装置のIPアドレス、通信装置のホスト名、通信装置の通信ポート、通信装置が表示を要求するページのURL等の情報が記憶される。
【0101】
ユーザエージェント情報には、限定でなく例として、通信装置が使用しているOS(オペレーティングシステム)の種別、ブラウザの種別、使用している通信装置の種別(PC/端末など)等の情報が記憶される。上記の通信装置種別は、このユーザエージェント情報に基づいて識別される。
【0102】
その他情報には、通信装置のブラウザの言語、ブラウザの文字コード、ブラウザの接続方式、遷移元のページのURL等の情報や、ページへの入力情報、通信装置のモニタの情報、通信装置の位置情報、プラグイン情報等の情報が含まれる。
【0103】
上記の通信装置情報は、通信装置がECサイトにアクセスした際に、通信装置からECサーバ40に送信(通知)される情報である。制御部41は、通信装置から受信した通信装置情報を、通信装置IDと関連付けて通信管理データ454に記憶させる。なお、通信装置情報には、ユーザ個人を特定することのできる情報(個人情報)は含まれない。
【0104】
ログイン用コード生成フラグは、通信装置IDの通信装置について、ログイン用コードを生成したか否かを示すフラグである。ログイン用コードを生成した場合には「ON」が記憶され、ログイン用コードを生成していない場合には「OFF」が記憶される。
【0105】
本実施形態では、PC50(つまり、通信装置種別「PC」の通信装置)についてのみ、ログイン用コードが生成されることとして説明する。このため、通信装置種別が「PC」である通信装置については、ログイン用コードが生成された場合にログイン用コード生成フラグが「ON」とされるが、通信装置種別が「端末」である通信装置は、ログイン用コード生成フラグは「OFF」のままとなる。
【0106】
ログイン用トークンには、ログイン用コード生成フラグが「ON」とされた通信装置について生成したログイン用コードに含まれるログイン用トークンが記憶される。図中では、ログイン用トークンは「T*****」のように示している。
【0107】
関連付けフラグは、通信装置種別が「PC」である通信装置と、通信装置種別が「端末」である通信装置とが関連付けられているか否かを示すフラグであり、関連付けられている場合には「ON」が記憶され、関連付けられていない場合には「OFF」が記憶される。
【0108】
関連付け通信装置IDは、関連付けられた通信装置のIDである。通信装置種別が「PC」である通信装置には、通信装置種別が「端末」である通信装置の通信装置IDが関連付けて記憶され、通信装置種別が「端末」である通信装置には、通信装置種別が「PC」である通信装置の通信装置IDが関連付けて記憶される。
【0109】
本実施形態において、PC50からログイン要求を受けた場合、コード生成部415は、上記のログイン用コードを生成する。そして、PC50から受信した通信装置情報に基づいて、生成したログイン用コードの画像を含むログイン用コードページを通信相手のPC50に送信することで、通信先のPC50のディスプレイにログイン用コードページが表示される。
【0110】
PC50のディスプレイ53に表示されたログイン用コードは、ユーザの端末20のコードリーダで読み取られ、ログイン用コードに含まれる情報が識別される。
ここで、ログイン用コードに含まれるログイン用トークンは、ECサーバ40によって発行されるランダムかつ唯一のトークンであるため、以後、端末20がECサイトにアクセスする際に、識別したログイン用トークンをECサーバ40に送信することで、ECサーバ40は、端末20とPC50とを関連付ける(紐付ける)ことが可能となる。
【0111】
具体的には、端末20がECサーバ40と通信する際、ログイン用トークンが端末20からECサーバ40に送信されると、ECサーバ40は、通信管理データ454に記憶されているログイン用トークンの中から、端末20から受信したログイン用トークンと一致するログイン用トークンを検索して特定する。このようにすることで、ECサーバ40は、特定したログイン用トークンと関連付けて通信管理データ454に記憶されている通信装置IDのPC50に表示されたログイン用コードが、通信相手の端末20で読み取られたと判定することができるため、通信相手の端末20とPC50とを関連付けることが可能となる。
【0112】
ECサービスデータベース459は、ECサイトの画像データや、ECサイトで販売する商品のカテゴリ(分類)のデータ、商品の画像データ、商品の価格データといったECサーバ40が提供するECサービスに関連するデータが記憶されたデータベースである。
【0113】
(4)IMSサーバの機能構成
図9は、本実施形態におけるIMSサーバ10の制御部11により実現される機能の一例を示す図である。
IMSサーバ10は、制御部11により実現される機能として、IMSサーバメイン処理部111と、IMS処理部112と、IMSユーザ情報提供処理部113とを有する。
【0114】
IMSサーバメイン処理部111は、記憶部15に記憶されているIMSサーバメイン処理プログラム151に従って、IMSサーバ10を統括的に制御するための処理であるIMSサーバメイン処理を実行する機能を有している。
【0115】
IMS処理部112は、記憶部15に記憶されているIMS処理プログラム1511に従って、IMSに関する情報(限定でなく例としてメッセージ、画像、コンテンツ等)を、複数の端末20間で送受信させるための処理であるIMS処理を実行する機能を有している。IMS処理部112は、限定でなく例として、所定のトークルーム等において送信されたメッセージを端末20から受信した場合に、宛先としての他の参加者の端末20に同メッセージを送信(転送)する。
【0116】
IMSユーザ情報提供処理部113は、記憶部15に記憶されているIMSユーザ情報提供処理プログラム1513に従って、記憶部15のIMSユーザデータ152で記憶して管理しているIMSユーザ情報を、ネットワーク30を介してECサーバ40に提供するための処理であるIMSユーザ情報提供処理を実行する機能を有している。
【0117】
図10は、本実施形態におけるIMSサーバ10の記憶部15に記憶される情報の一例を示す図である。
記憶部15には、限定でなく例として、プログラムとして、制御部11により読み出され、IMSサーバメイン処理として実行されるIMSサーバメイン処理プログラム151が記憶される。
また、IMSサーバメイン処理プログラム151は、制御部11により読み出され、IMS処理として実行されるIMS処理プログラム1511と、制御部11により読み出され、IMSユーザ情報提供処理として実行されるIMSユーザ情報提供処理プログラム1513とをサブルーチンプログラムとして含む。IMSユーザ情報提供処理については、フローチャートを用いて詳細に後述する。
【0118】
また、記憶部15には、限定でなく例として、データとして、IMSユーザデータ152と、IMS認証管理データ153と、通信管理データ154と、IMS認証結果情報155と、IMS送受信履歴データベース156と、IMSコンテンツデータベース159とが記憶される。
【0119】
IMSユーザデータ152は、IMSユーザ情報を管理するためのデータであり、そのデータ構成の一例を
図11に示す。
IMSユーザデータ152には、限定でなく例として、ユーザ名と、端末電話番号と、端末メールアドレスと、ユーザIDと、ユーザアイコンと、プロフィールとが関連付けて記憶される。
【0120】
ユーザ名は、IMSのユーザの名称であり、端末20のユーザがIMSのサービスを利用する際に登録する名称が記憶される。
端末電話番号は、ユーザ名のユーザの端末20の電話番号であり、端末20のユーザがIMSのサービスを利用する際に登録する端末20の電話番号が記憶される。
端末メールアドレスは、ユーザ名のユーザの端末20のメールアドレスであり、端末20のユーザがIMSのサービスを利用する際に登録する端末20のメールアドレスが記憶される。
【0121】
ユーザIDは、ユーザ名のユーザを識別するための識別情報として機能するIDであり、各ユーザそれぞれを固有に識別するためのIDが記憶される。
【0122】
ユーザアイコンは、ユーザ名のユーザの端末20で設定されてIMSサーバ10に送信されたユーザが使用するアイコンの画像データであり、IMSアプリケーションにおいて、ユーザ名と関連付けて、このアイコンの画像が表示される。
【0123】
プロフィールは、ユーザ名のユーザの端末20で設定されてIMSサーバ10に送信されたユーザのプロフィールであり、IMSアプリケーションにおいて、ユーザ名と関連付けて、このプロフィールが表示される。
【0124】
なお、本実施形態では、各ユーザが、自身が所有する端末20でIMSを利用することとして説明するが、各ユーザが、端末20に加えて、または端末20に代えて、自身が所有するPC50でIMSを利用するようにしてもよいし、そうでなくてもよい。
【0125】
IMS認証管理データ153は、IMS認証に必要な情報を管理するためのデータである。本実施形態では、IMSサーバ10が、端末20のユーザがIMSの正規のユーザであることを認証することを「IMS認証」と称する。そして、IMS認証の結果がOKとなることによって、IMSサーバ10からECサーバ40へのIMSユーザ情報の提供が可能になることとして説明する。
【0126】
図12は、IMS認証管理データ153のデータ構成の一例を示す図である。
IMS認証管理データ153には、限定でなく例として、ユーザ名と、ユーザIDと、ユーザパスワードと、IMS認証コードとが関連付けて記憶される。
【0127】
ユーザ名には、IMSユーザデータ152に記憶されている各ユーザのユーザ名が記憶される。
ユーザIDには、IMSユーザデータ152に記憶されている各ユーザのユーザIDが記憶される。このユーザIDは、各ユーザを識別するために使用される他、IMS認証を行うために使用される。
ユーザパスワードは、ユーザIDのユーザの端末20で設定されてIMSサーバ10に送信されるパスワードである。このユーザパスワードは、ユーザIDとともに、IMS認証を行うために使用される。
IMS認証コード(限定でなくサービスによって端末のユーザが認証されたことを示す情報の一例)は、ユーザIDのユーザのIMS認証の結果がOKであることを示すコードである。図中では、IMS認証コードは「C001*****」のように示している。
【0128】
通信管理データ154は、IMSサイトにアクセスした通信装置(主には端末20やECサーバ40)との通信に関連する情報を管理するためのデータである。この通信管理データ154には、通信装置IDや通信装置種別と関連付けて、通信装置から送信される通信装置情報が記憶される。
【0129】
IMS認証結果情報155は、IMS認証の結果がOKとなった端末20のユーザごとに生成される情報であって、IMS認証の結果を端末20に通知するために用いられる情報である。このIMS認証結果情報155には、限定でなく例として、ECサイトURLと、IMS認証コードとが含まれる。
【0130】
IMS送受信履歴データベース156は、IMSを利用するユーザの端末20間で送受信されたメッセージ等の送受信の履歴情報が記憶されたデータベースである。
【0131】
IMSコンテンツデータベース159は、IMSに関する種々のコンテンツのデータが記憶されたデータベースである。
【0132】
<処理>
図13~
図15は、本実施形態における各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図13では、左側から順に、PC50のログイン処理部513が実行するログイン処理、ECサーバ40のログイン管理処理部413が実行するログイン管理処理、端末20のログイン支援処理部213が実行するログイン支援処理をそれぞれ示している。
また、
図14では、左側から順に、
図13に続くログイン管理処理、
図13に続くログイン支援処理、IMSサーバ10のIMSユーザ情報提供処理部113が実行するIMSユーザ情報提供処理をそれぞれ示している。
また、
図15では、左側から順に、
図13に続くログイン処理、
図14に続くログイン管理処理、
図14に続くログイン支援処理をそれぞれ示している。
また、各処理における各ステップをアルファベットの大文字と数字の組み合わせで示し、本明細書では、ステップの用語は省略する。
【0133】
なお、以下説明するフローチャートは、あくまでも本実施形態における処理を例示するものであり、以下説明するフローチャートにおいて、一部のステップを実行しなくてもよいし、追加のステップを挿入してもよい。
【0134】
最初に、ログイン処理部513は、入出力部52に対するECサイトへのアクセス操作に従って、通信I/F54によってECサイトにアクセスし、通信I/F54によって自装置の通信装置情報をECサーバ40に送信する(A1)。
【0135】
ログイン管理処理部413は、通信I/F44によってPC50から受信した通信装置情報に含まれるユーザエージェント情報に基づいて通信装置種別を判定し、通信装置IDおよび通信装置種別と関連付けて、記憶部45の通信管理データ454に記憶させる。そして、ログイン管理処理部413は、通信管理データ454に記憶された通信装置情報に基づいて、通信I/F44によってECサイトのECページ(電子商取引ページ)をPC50に送信する(B1)。これにより、PC50のディスプレイ53にECページが表示される(A3)。
【0136】
その後、ログイン処理部513は、入出力部52に対するユーザのログイン操作に従ってECサーバ40(ECサイト)へのログイン要求情報を、通信I/F54によってECサーバ40に送信する(A5)。
【0137】
ここで、ログイン要求情報を送信するタイミングは、ECサイトのトップページでユーザによりログイン操作がなされたことを検出したタイミングや、トップページから進んで、商品等が表示されるショップページでユーザによりログイン操作がなされたことを検出したタイミングとすることができる。
【0138】
通信I/F44によってPC50からログイン要求情報を受信すると(B3)、ECサーバ40のコード生成部415が、ログイン用コード生成処理を行う(B5)。
【0139】
具体的には、限定でなく例として、ランダムなトークンを発生させる手法(アルゴリズム)によって、ランダムなトークンをログイン用トークンとして発行する。そして、ECサイトURLと、発行したログイン用トークンと、送信コマンドとを含むログイン用コードを生成する。より具体的には、ECサイトのURLの文字列と、ログイン用トークンの文字列(例えば“?”記号で始まるパラメータ)と、送信コマンドの文字列(例えば“#”記号で始まるパラメータ)とで構成されるデータをエンコード(符号化)し、図形化して、二次元コードの画像で表されるログイン用コードを生成する。また、PC50の通信装置IDと関連付けて、ログイン用コード生成フラグ「ON」と、発行したログイン用トークンとを、通信管理データ454に記憶させる。
【0140】
次いで、ログイン管理処理部413は、通信管理データ454に記憶させた通信装置情報に基づいて、コード生成部415によって生成されたログイン用コードを含むログイン用コードページを通信I/F44によってPC50に送信する(B7)。これにより、PC50のディスプレイ53にログイン用コードページが表示される(A7)。
【0141】
その後、PC50のポーリング処理部515が、ポーリング処理の実行を開始する(A9)。具体的には、PC50からECサーバ40(ECサイト)にログインするために必要なユーザ認証が行われたか否かを、ECサーバ40に問い合わせる処理を開始する。これに応じて、ログイン管理処理部413は、PC50によるログインが可能な状態となったか否かを判定するログイン判定処理の実行を開始する(B9)。
【0142】
一方、ログイン支援処理部213は、入出力部23に対するIMSアプリケーション起動操作に従って、記憶部28に記憶されている複数のIMSアプリケーションの283のうちのいずれかのIMSアプリケーション283に含まれるIMSアプリケーションプログラム2831を実行することで、IMSアプリケーションを起動する(C1)。
【0143】
次いで、ログイン支援処理部213は、入出力部23に対するIMSアプリケーションコードリーダ起動操作がなされたか否かを判定し(C3)、なされたと判定したならば(C3;Yes)、IMSアプリケーションの機能の1つであるIMSアプリケーションコードリーダを起動させる(C5)。
【0144】
その後、端末20のログイン用コード読み取り処理部217は、C5で起動したIMSアプリケーションコードリーダによって二次元コードが読み取られたか否かを判定し(C7)、読み取られたと判定したならば(C7;Yes)、コード情報識別処理を実行する(C9)。具体的には、読み取った二次元コードからデータをデコード(復号)して、読み取った二次元コードに含まれる各種の情報を識別する。
【0145】
ログイン処理のA7でPC50に表示されたログイン用コードページに含まれるログイン用コードが読み取られ、コード情報識別処理が実行されることで、ECサイトURLと、ログイン用トークンと、送信コマンドとが識別される。識別された情報がログイン用コードに含まれる情報であったならば、ログイン支援処理部213は、識別したECサイトURLに基づいて、通信I/F22によってECサイトにアクセスし、通信I/F22によって自端末の通信装置情報をECサーバ40に送信する(C11)。
【0146】
ここで、端末20においてユーザによりECサイトURLがタップされ、端末20からECサイトにアクセスする場合、IMSアプリケーションに組み込まれた独自のブラウザ(以下、「アプリケーションブラウザ」と称す。)によってECサイトのページを表示させることができる。ログイン支援処理部213は、ECサーバ40から受信した送信コマンドに基づき、実行中のIMSアプリケーションのアプリケーションブラウザの情報をユーザエージェント情報に含めて送信するとともに、C9で識別したログイン用トークンをその他情報に含めて送信する。
【0147】
ログイン管理処理部413は、通信I/F44によって端末20から受信した通信装置情報に含まれるユーザエージェント情報に基づいて通信装置種別を判定し、通信装置IDおよび通信装置種別と関連付けて、記憶部45の通信管理データ454に記憶させる。また、受信した通信装置情報に含まれるログイン用トークンと一致するログイン用トークンを通信管理データ454から検索し、ログイン用トークンが一致する2つの通信装置IDそれぞれについて、関連付けフラグに「ON」を記憶させるとともに、一方の通信装置IDを他方の関連付け通信装置IDに相互に記憶させる。
【0148】
その後、ログイン管理処理部413は、IMS種別識別処理を行う(B13)。具体的には、端末20から受信した通信装置情報に含まれるユーザエージェント情報のうちのアプリケーションブラウザの情報に基づいて、コードリーダが起動されたIMSアプリケーション(つまりIMS種別)を識別する。アプリケーションブラウザの情報からIMS種別を識別することができるため、アプリケーションブラウザの情報(限定でなくコード情報を読み取ったコードリーダに関連する情報の一例)は、ログイン用コードが読み取られた端末20のIMSアプリケーションコードリーダを識別するための情報や、ログイン用コードが読み取られた端末20のIMSアプリケーションコードリーダが起動されたIMSを識別するための情報と言うことができる。
【0149】
なお、上記では、ログイン支援処理部213が、コード情報を読み取ったコードリーダに関連する情報の一例として、実行中のIMSアプリケーションのアプリケーションブラウザの情報をECサーバ40に送信することとしたが、これに限定されない。他にも、ログイン支援処理部213が、コード情報を読み取ったコードリーダに関連する情報の一例として、コードリーダを起動したIMSアプリケーションの識別情報(IMSアプリケーション識別情報)や、このIMSアプリケーションに関連付けられたIMSの識別情報(IMS識別情報)、このIMSを提供する事業者の識別情報(事業者識別情報)等の情報を、ECサーバ40に送信するようにすることもできる。
【0150】
その後、IMS認証用情報生成部417は、IMS認証用情報生成処理を行う(B15)。具体的には、限定でなく例として、各事業者(各企業)のIMSサーバ10により配布・提供されるソフトウェアパッケージであって、各IMSサーバ10の認証に関する情報を生成可能なソフトウェアパッケージのうち、B13で識別したIMS種別のIMSサーバ10からあらかじめ取得しておいたソフトウェアパッケージを用いて、限定でなく例として、IMSの認証サイトにアクセスするためのURL等の情報を含むIMS認証用情報を生成する。
【0151】
なお、IMS認証用情報に含める情報は、上記のようにIMSの認証サイトにアクセスするためのURL等の情報に限定されない。例えば、IMSの認証サイトにアクセスしてIMS認証を受けるように要求する認証要求コマンド等の情報を、IMS認証用情報に含めるようにすることもできる。
【0152】
次いで、ログイン管理処理部413は、B15で生成したIMS認証用情報を、通信I/F44によって端末20に送信する(B17)。そして、ログイン支援処理部213は、通信I/F22によってECサーバ40からIMS認証用情報を受信する(C13)。
【0153】
次いで、ログイン支援処理部213は、受信したIMS認証用情報に含まれる認証サイトのURLに基づいて、通信I/F22によってIMSサーバ10の認証サイトにアクセスし、通信I/F22によって自端末の通信装置情報をIMSサーバ10に送信する(C17)。この際、ログイン支援処理部213は、限定でなく例として、ECサイトURLをその他情報に含めて送信する。
【0154】
IMSユーザ情報提供処理部113は、通信I/F14によって端末20から受信した通信装置情報を通信管理データ154に記憶させ、記憶させた通信装置情報に基づいて、通信I/F14によってIMS認証ページを端末20に送信する(D1)。これにより、端末20の表示部24にIMS認証ページが表示される(C19)。
【0155】
次いで、ログイン支援処理部213は、確認処理を行う(C21)。具体的には、限定でなく例として、端末20のユーザのIMSユーザ情報をIMSサーバ10からECサーバ40に送信することを確認するメッセージ等を含む確認画面を表示部24に表示させる。そして、ログイン支援処理部213は、確認画面におけるユーザ操作に基づいて、通信I/F22によって確認結果をIMSサーバ10に送信する。
【0156】
その後、ログイン支援処理部213と、IMSユーザ情報提供処理部113とが、IMS認証処理(限定でなく端末のユーザの認証に関する処理の一例)を行う(C23、D3)。具体的に一例として、IMSユーザ情報提供処理部113は、端末20から送信されるユーザIDおよびユーザパスワードが、記憶部15のIMS認証管理データ153に記憶されているユーザIDおよびユーザパスワードとそれぞれ一致するか否かを判定する。一致する場合は認証OKとなり、一致しない場合は認証NGとなる。
【0157】
その後、IMSユーザ情報提供処理部113は、IMS認証結果情報生成処理を行う(D5)。具体的に一例として、IMS認証処理で認証OKとなったユーザ用のIMS認証コードを生成し、生成したIMS認証コードを、この認証OKとなったユーザのユーザIDと関連付けて記憶部15のIMS認証管理データ153に記憶させる。そして、端末20から受信した通信装置情報に含まれるECサイトURLをコールバックURLとし、このコールバックURLと、生成したIMS認証コードとを含むIMS認証結果情報を生成する。
【0158】
次いで、IMSユーザ情報提供処理部113は、生成したIMS認証結果情報155を、通信I/F14によって端末20に送信する(D7)。ログイン支援処理部213は、通信I/F22によってIMSサーバ10からIMS認証結果情報155を受信する(C25)。
【0159】
その後、ログイン支援処理部213は、受信したIMS認証結果情報155に含まれるコールバックURLに基づいて、通信I/F22によってECサイトに再びアクセスし、通信I/F22によって自端末の通信装置情報をECサーバ40に送信する(C27)。この際、ログイン支援処理部213は、限定でなく例として、IMSサーバ10から受信したIMS認証結果情報に含まれるIMS認証コードと、C9で識別したログイン用トークンとを、その他情報に含めて送信する。
【0160】
ログイン管理処理部413は、端末適否判定処理を行う(B19)。具体的に一例として、端末20から受信した通信装置情報に基づいて通信装置IDを判定し、判定した通信装置IDに関連付けて通信管理データ454に記憶されているログイン用トークンと、受信したログイン用トークンとが一致するか否かを判定する。また、判定した通信装置IDに関連付けて通信管理データ454に関連付け通信装置IDが記憶されているか否かを判定する。そして、これらの条件が成立する場合に、端末20は適切であると判定する。
【0161】
端末適否判定処理で端末20が適切であると判定された場合、ログイン管理処理部413は、端末20から受信したIMS認証コードを、通信I/F44によってIMSサーバ10に送信して、IMSサーバ10にIMSユーザ情報を要求する(B21)。この場合には、限定でなく例として、ECサーバ40は、あらかじめIMSサーバ10のサイトにアクセスするためのURL等の情報をあらかじめ取得しておき、このURL等に基づいてIMSサーバ10にアクセスして、IMSユーザ情報を要求するようにすればよい。
【0162】
IMSユーザ情報提供処理部113は、通信I/F14によってECサーバ40からIMSユーザ情報の要求を受けると、IMSユーザ情報判定処理を行う(D9)。具体的には、ECサーバ40から受信したIMS認証コードと一致するIMS認証コードを記憶部15のIMS認証管理データ153から検索し、一致するIMS認証コードに関連付けて記憶されているユーザ名のユーザについて、記憶部15のIMSユーザデータ152に記憶されているIMSユーザ情報を判定する。
【0163】
その後、IMSユーザ情報提供処理部113は、D9で判定したIMSユーザ情報のうち、限定でなく例として、記憶部15のIMSユーザデータ152に記憶されている端末電話番号と端末メールアドレスとを、通信I/F14によってECサーバ40に送信する(D11)。ログイン管理処理部413は、通信I/F44によってIMSサーバ10から端末電話番号と端末メールアドレスとを受信する(B23)。
【0164】
IMSユーザ情報提供処理部113は、処理を終了するか否かを判定し(D13)、処理を継続すると判定した場合には(D13;No)、D1に処理を戻す。また、処理を終了すると判定した場合には(D13;Yes)、IMSユーザ情報提供処理を終了する。
【0165】
次いで、ログイン管理処理部413は、ログイン判定処理を行う(B25)。具体的には、B23でIMSサーバ10から受信した端末電話番号と端末メールアドレスとの少なくともいずれか一方が、記憶部45のログイン管理データ453に記憶されているか否かを判定する。そして、端末電話番号と端末メールアドレスとの少なくともいずれか一方が記憶されている場合は「ログインOK」と判定し、端末電話番号と端末メールアドレスとが両方とも記憶されていない場合は「ログインNG」と判定する。
【0166】
ここで、IMSサーバ10から受信した端末電話番号と端末メールアドレスとの一方の情報はログイン管理データ453に記憶されているが、他方の情報がログイン管理データ453に記憶されていない場合は、他方の情報をログイン管理データ453に記憶させる。つまり、端末電話番号が欠落している場合は、IMSサーバ10から受信した端末電話番号をログイン管理データ453に記憶させ、端末メールアドレスが欠落している場合は、IMSサーバ10から受信した端末メールアドレスをログイン管理データ453に記憶させることで、欠落している情報を補完する。同様にして、ECユーザデータ452にも、欠落している情報を記憶させて補完する。
【0167】
ログインOKと判定したならば(B27;OK)、ログイン管理処理部413は、通信I/F44によってログインOK通知を、端末20とPC50とに送信する(B29)。一方、ログインNGと判定したならば(B27;NG)、ログイン管理処理部413は、通信I/F44によってログインNG通知を、端末20とPC50とに送信する(B31)。
【0168】
ログイン支援処理部213は、通信I/F22によってECサーバ40からログイン通知を受信すると(C29)、ログイン結果報知処理を行う(C31)。具体的には、受信したログイン通知がログインOK通知であったならば、ログインOKであることを示すメッセージを表示部24に表示させるなどして、ログインが許可されたことをユーザに報知する。一方、受信したログイン通知がログインNG通知であったならば、ログインNGであることを示すメッセージを表示部24に表示させるなどして、ログインが許可されなかったことをユーザに報知する。
【0169】
次いで、ログイン支援処理部213は、実行中のIMSアプリケーションを終了するか否かを判定し(C33)、継続すると判定したならば(C33;No)、C3に処理を戻す。一方、終了すると判定したならば(C33;Yes)、実行中のIMSアプリケーションを終了する(C35)。そして、ログイン支援処理を終了する。
【0170】
ログイン処理部513は、通信I/F54によってECサーバ40からログイン通知を受信すると(A11)、A9で実行を開始したポーリング処理を終了する(A13)。
【0171】
ログイン管理処理部413は、B9で実行を開始したログイン判定処理を終了する(B33)。そして、ログイン管理処理部413は、通信I/F44によってログイン用データをPC50に送信する(B35)。具体的には、ログイン管理データ453において、IMSサーバ10から受信した端末電話番号および端末メールアドレスと同じ端末電話番号および端末メールアドレスに関連付けて記憶されているログインIDとログインパスワードとを入力したログインページを生成し、ログインページにアクセスするためのURLを、通信I/F44によってPC50に送信する。
【0172】
通信I/F54によってECサーバ40からURLを受信すると(A15)、ログイン処理部513は、受信したURLに基づいて、通信I/F54によってログインページにアクセスする(A17)。これにより、PC50のディスプレイ53に、ログインIDとログインパスワードとが入力済みのログインページが表示される。
【0173】
次いで、ログイン処理部513は、ログインページにおいて、ログインを実行するログイン操作がなされたか否かを判定し(A19)、ログイン操作がなされたと判定したならば(A19;Yes)、通信I/F54によってログイン実行通知をECサーバ40に送信する(A21)。そして、ログイン処理を終了する。ログイン管理処理部413は、通信I/F44によってPC50からログイン実行通知を受信すると、PC50をECサイトにログインさせる(B37)。
【0174】
次いで、ログイン管理処理部413は、処理を終了するか否かを判定し(B39)、処理を継続すると判定したならば(B39;No)、B1に処理を戻す。一方、処理を終了すると判定したならば(B39;Yes)、ログイン管理処理を終了する。
【0175】
ログイン処理部513は、A19においてログイン操作がなされなかったと判定したならば(A19;No)、処理を終了するか否かを判定し(A21)、処理を継続すると判定したならば(A21;No)、A19に処理を戻す。一方、処理を終了すると判定したならば(A21;Yes)、ログイン処理を終了する。
【0176】
なお、上記の処理において、端末20のログイン支援処理部213がC21で実行する確認処理を、C11の後に実行するようにしてもよいし、そうでなくてもよい。この場合、ログイン支援処理部213は、限定でなく例として、C11において端末20がECサイトにアクセスした後、PC50からECサイトにログインすることを確認するメッセージや、端末20のユーザのIMSユーザ情報をIMSサーバ10からECサーバ40に送信することを確認するメッセージ等を含む確認画面を表示部24に表示させるようにしてもよいし、そうでなくてもよい。
【0177】
また、PC50のログイン処理部513が実行するログイン処理において、A19~A23のステップを省略し、A17においてログインページにアクセスした後、自動的にECサイトにログインするようにしてもよいし、そうでなくてもよい。この場合、ログインページを一旦表示させた後に自動的にECサイトにログインするようにしてもよいし、そうでなくてもよい。また、ログインページを表示させずに自動的にECサイトにログインするようにしてもよいし、そうでなくてもよい。
【0178】
<表示画面>
図16は、本実施形態において、PC50のディスプレイ53に表示されるECページの表示画面の一例を示す図である。
この表示画面は、PC50がECサイトにアクセスした後(ログイン処理のA1)、ECサイトのトップページから進んで、商品等が表示されるショップページの表示画面を示したものである(ログイン処理のA3)。
【0179】
画面上部には、ECサイトの名称「EEE」が表示され、その横に検索ワードを入力するための検索ワード入力欄が表示されている。また、その下には、販売する商品のカテゴリを示すタグが表示されており、タグを選択することで、そのタグに関連付けられた商品が一覧表示される。商品の分類には、限定でなく例として、「食料品」、「日用品」、「本」、・・・、が存在し、これらの商品の分類に対応するタグとして、「食料品タグ」、「日用品タグ」、「本タグ」、・・・、が表示されている。
【0180】
図16の表示例では、「本タグ」が選択された状態が示されており、「本タグ」に関連付けられた商品として、タイトル「P」の本、タイトル「Q」の本、タイトル「R」の本が表示されており、それぞれの本について価格や評価といった内容が表示されている。また、それぞれの本に関連付けて「購入ボタン」が表示されており、「購入ボタン」が押下されることで、その本を買い物かご(カート)に追加することが可能となる。
【0181】
また、買い物かごの中身は画面右部の購入品欄に表示され、「ログインして購入手続」と示された「購入手続ボタン」が押下されることで、ログイン操作がなされたと判定され、PC50からECサーバ40にログイン要求情報が送信される(ログイン処理のA5)。
【0182】
図17は、PC50のディスプレイ53に表示されるログイン用コードページの表示画面の一例を示す図である(ログイン処理のA7)。
この表示画面では、画面中央部に、ECサーバ40によって生成されたQRコードの画像で示されるログイン用コードが表示されている。また、画面下部には、ショップページに戻るためのボタンとして「ショップに戻るボタン」が表示されている。
【0183】
図18は、端末20の表示部24に表示されるIMSアプリケーション画面の一例を示す図である。ここでは、「IMS-Y」という名称のIMSのアプリケーションが起動され、「IMS-Y」の機能を選択するためのIMSアプリケーション機能選択画面が表示された状態を示している。
このIMSアプリケーション機能選択画面には、「IMS-Y」の機能として備えられた複数種類の機能に関連付けられたアイコン画像が表示されており、この中には、IMSアプリケーションコードリーダに関連付けられたアイコン画像が含まれている。
【0184】
図18のIMSアプリケーション機能選択画面において、IMSアプリケーションコードリーダに関連付けられたアイコン画像がユーザによりタップされると、IMS-Yコードリーダが起動され、
図19に示すような読み取り待機画面が表示部24に表示される。この状態で、画面中央の枠内に二次元コードが含まれるように端末20を移動させることで、IMS-Yコードリーダにより二次元コードが読み取られる。
【0185】
図20は、IMS-Yコードリーダによって二次元コードが読み取られた場合に表示部24に表示される表示画面の一例を示す図であり、IMS-YコードリーダによってPC50に表示されたログイン用コードが読み取られた状態を示している。
PC50に表示されたログイン用コードがIMS-Yコードリーダによって読み取られると(ログイン支援処理のC7;Yes)、コード情報識別処理が実行され(ログイン支援処理のC9)、識別された情報に基づいて、端末20からECサイトにアクセスされる(ログイン支援処理のC11)。この場合、ログイン用コードの上に「接続中・・・」の文字が表示される。
【0186】
図21は、端末20の表示部24に表示される確認画面の一例を示す図である。
この確認画面は、IMS認証ページにおいて(ログイン処理のC19)、確認処理が実行される場合に表示される画面であり(ログイン支援処理のC21)、画面上部には「IMS-Y」のIMS認証ページであることを示す「IMS-Y認証ページ」が表示されている。また、その下には、「あなたの端末電話番号と端末メールアドレスをIMS-YからECサイトEEEに送ってログインしますか?」というメッセージとともに、「許可しない」と「OK」のアイコンが表示されている。
【0187】
図21において、「OK」のアイコンがタップされると、確認結果として「OK」の通知が端末20からIMSサーバ10に送信される(ログイン支援処理のC21)。この場合は、以降の処理が実行される。一方、「許可しない」のアイコンがタップされると、確認結果として「NG」の通知が端末20からIMSサーバ10に送信される(ログイン支援処理のC21)。この場合は、以降の処理は実行されない。
【0188】
図22は、端末20の表示部24に表示されるログイン結果画面の一例を示す図である。
ECサーバ40からログインOK通知が送信され(ログイン管理処理のB29)、端末20がログインOK通知を受信すると(ログイン支援処理のC29)、ログイン結果報知処理が実行され(ログイン支援処理のC31)、ログイン結果画面が表示される。このログイン結果画面には、「ECサイトEEEへのログインが完了しました。」のメッセージとともに、「OK」のボタンが表示されている。
【0189】
図23は、PC50のディスプレイ53に表示されるログインページの表示画面の一例を示す図である。
この表示画面には、ログインIDとログインパスワードとが入力済みのログインページが表示されている(ログイン処理のA17)。この状態で、ログインIDとログインパスワードの下に表示された「ログインボタン」がユーザにより押下されることで、PC50からECサイトへのログインが実行される(ログイン処理のA21、ログイン管理処理のB37)。
なお、
図23の表示内容は一例であり、必ずしも
図23に示す表示を行わなくてもよい。
【0190】
図24は、PC50のディスプレイ53に表示されるECサイトへのログイン後のショップページの表示画面の一例を示す図である。この表示画面は、
図16のショップページにおいて「購入手続ボタン」が押下されて、
図23のログインページからログインした後に表示される画面である。
この表示画面には、ユーザが購入を希望する商品として買い物かごに入れられた商品の本に関する情報が表示されている。また、画面右部には、買い物かごに入れられた商品の価格から算定される小計と、ユーザが所有している累計ポイント(EEEポイント)と、小計を合算することで算定される合計金額とが表示されている。また、その下には、「購入手続ボタン」が表示されており、この購入手続ボタンが押下されることで、購入手続に進むことが可能となる。
【0191】
<第1実施形態の効果>
第1実施形態は、PC50(限定ではなく、表示装置の一例)に表示されたログイン用コードを端末20のコードリーダで読み取り、PC50をECサーバ40(限定ではなく、第1サーバの一例)にログインさせる構成を示している。
このような構成による効果の一例として、ユーザ情報を管理するサービスの事業者をユーザが個別に選択せずとも、ユーザ情報を管理するサービスに共通のコードに基づいて第1サーバにログインさせることができるため、ユーザの利便性を向上させることができるという効果が得られる。
【0192】
また、第1実施形態は、端末20は、PC50(限定ではなく、表示装置の一例)に表示された、ECサーバ40(限定ではなく、第1サーバの一例)によって提供される商品等(限定ではなく、第1サーバによって提供される情報の一例)を取得可能にするECサーバ40またはECサイトへのログイン認証(限定ではなく、ユーザ認証の一例)のためのログイン用コード(限定ではなく、コード情報の一例)をIMSアプリケーションコードリーダで読み取り、読み取ったログイン用コードに基づいて、ログイン用コードを読み取ったIMSのアプリケーションブラウザの情報(限定ではなく、コード情報を読み取ったコードリーダに関連する情報の一例)をECサーバ40に通信I/F22(限定ではなく、端末の通信部の一例)によって送信する構成を示している。
このような構成による効果の一例として、コード情報を読み取ったコードリーダを識別させるための情報や、コード情報を読み取ったコードリーダに関連するサービスを識別させるための情報を、第1サーバに送信することができるという効果が得られる。
【0193】
また、第1実施形態は、端末20は、IMSのアプリケーションブラウザの情報に基づく、IMSユーザ情報(限定ではなく、ユーザ情報の一例)を管理するIMS(限定ではなく、サービスの一例)によるIMS認証を受けるための情報(限定ではなく、ユーザ情報を管理するサービスに関連する情報の一例)をECサーバ40から通信I/F22によって受信し、受信したIMS認証を受けるための情報に基づいて、IMSサーバ10(限定ではなく、第2サーバの一例)と通信I/F22によって通信して、端末20のユーザのIMS認証処理(限定ではなく、端末のユーザの認証に関する処理の一例)を行う構成を示している。
このような構成による効果の一例として、端末は、ユーザ情報を管理するサービスに関連する情報に基づいて第2サーバと通信して、端末のユーザの認証に関する処理を簡単に行うことができるという効果が得られる。
【0194】
また、第1実施形態は、端末20は、IMSサーバ10との端末20のユーザのIMS認証処理に基づき、IMS認証結果情報(限定ではなく、ユーザ情報に関連する情報の一例)がECサーバ40に受信されたことに基づいて、ログイン認証されたことを示す情報(限定ではなく、第1サーバによってユーザ認証されたことを示す情報の一例)を端末20の表示部24(限定ではなく、表示領域の一例)に表示する構成を示している。
このような構成による効果の一例として、第1サーバによってユーザ認証されたことを端末のユーザに報知することができるという効果が得られる。
【0195】
また、第1実施形態は、ログイン用コードは、端末20がECサイトにアクセスするためのECサイトURL(限定ではなく、端末が第1サーバと通信するための情報の一例)を含む構成を示している。
このような構成による効果の一例として、表示装置に表示されたコード情報を端末のコードリーダで読み取るだけで、端末から第1サーバに簡単にアクセスすることができるという効果が得られる。また、端末は、アクセス情報を検索したり、アクセス情報を第1サーバから取得したりする必要がないため、結果的に、端末の負荷を軽減させることができるという効果が得られる。
【0196】
また、第1実施形態は、ログイン用コードは、ログイン用コードを読み取ったコードリーダに関連する情報を端末20からECサーバ40に送信させるための送信コマンド(限定ではなく、コード情報を読み取ったコードリーダに関連する情報を端末から第1サーバに送信させるための情報の一例)を含む構成を示している。
このような構成による効果の一例として、端末は、コード情報をコードリーダで読み取った後、読み取ったコード情報に含まれる情報に基づいて、コード情報を読み取ったコードリーダに関連する情報を第1サーバに送信することができるという効果が得られる。
【0197】
また、第1実施形態は、ログイン用コードは、端末20とPC50とを関連付けるためのログイン用トークン(限定ではなく、関連付け情報の一例)を含む構成を示している。
このような構成による効果の一例として、端末は、コードリーダで読み取ったコード情報に含まれる関連付け情報を第1サーバに送信することで、コード情報を読み取った表示装置を第1サーバに識別させることができるという効果が得られる。
【0198】
また、第1実施形態は、端末20は、端末20のユーザがIMSサーバ10によってIMS認証された場合、IMS認証結果情報を通信I/F22によってIMSサーバ10から受信し、受信したIMS認証結果情報を通信I/F22によってECサーバ40に送信する構成を示している。
このような構成による効果の一例として、端末のユーザが第2サーバの認証を受けたことを第1サーバに通知することができるという効果が得られる。
【0199】
また、第1実施形態は、IMS認証結果情報は、IMSによって端末20のユーザがIMS認証されたことを示すIMS認証コードであり、端末20は、IMS認証コードと、ログイン用トークンとを通信I/F22によってECサーバ40に送信する構成を示している。
このような構成による効果の一例として、端末のユーザが第2サーバの認証を受けたことと、第2サーバの認証を受けた端末(またはそのユーザ)が正当な権限を有することとを第1サーバに通知することができるという効果が得られる。
【0200】
また、第1実施形態は、ログイン用トークンは、ログイン用コードがPC50に表示されるごとに異なるトークンを含む構成を示している。
このような構成による効果の一例として、コード情報を読み取る端末(またはそのユーザ)にそれぞれ固有の権限を与えることができるという効果が得られる。
【0201】
また、第1実施形態は、ログイン用コードは、ECサーバ40によって提供される商品等を取得するために、ECサーバ40にログインするための情報であるという構成を示している。
このような構成による効果の一例として、表示装置に表示されるコード情報を端末で読み取るだけで、第1サーバに簡単にログインすることができるという効果が得られる。また、端末で余計な操作を行わずに済むため、ユーザの利便性を向上させることができ、ユーザの誤操作を減少させることができるという効果が得られる。
【0202】
また、第1実施形態は、PC50は、ログイン用コードをディスプレイ53に表示し、IMSサーバ10との端末20のユーザのIMS認証処理に基づき、ECサーバ40にIMS認証結果情報が受信されたことに基づいて、ECサーバ40によってログインが許可されたことを示す情報をディスプレイ53に表示する構成を示している。
このような構成による効果の一例として、第1サーバによるユーザ認証を受けたことを端末のユーザに報知することができるという効果が得られる。
【0203】
また、第1実施形態は、PC50は、ログイン用コードをディスプレイ53に表示した場合、ECサーバ40によってログインが許可されたことをECサーバ40に問い合わせるポーリング処理を行う構成を示している。
このような構成による効果の一例として、第1サーバによってユーザ認証されたことを第1サーバから通知してもらうことができるとともに、通知を受けた後、第1サーバによって提供される情報を速やかに取得することができるという効果が得られる。
【0204】
また、第1実施形態は、ECサーバ40は、ECサーバ40が提供する商品等を取得可能にするログイン認証(限定ではなく、ユーザ認証の一例)のためのログイン用コード(限定ではなく、コード情報の一例)を、PC50(限定ではなく、表示装置の一例)に通信I/F44によって送信し、端末20のIMSアプリケーションコードリーダ(限定ではなく、コードリーダの一例)によりログイン用コードが読み取られたことに基づいて、ログイン用コードが読み取られたIMSのアプリケーションブラウザの情報(限定ではなく、コード情報を読み取ったコードリーダに関連する情報の一例)を、端末20から通信I/F44(限定ではなく、第1サーバの通信部の一例)によって受信する構成を示している。
このような構成による効果の一例として、第1サーバは、コード情報が読み取られたコードリーダ、またはコード情報が読み取られたコードリーダに関連付けられたサービスを簡単に識別することができるという効果が得られる。
【0205】
また、第1実施形態は、ECサーバ40は、IMSのアプリケーションブラウザの情報に基づく、IMSユーザ情報(限定ではなく、ユーザ情報の一例)を管理するIMS(限定ではなく、サービスの一例)によるIMS認証を受けるための情報(限定ではなく、ユーザ情報を管理するサービスに関連する情報の一例)を、端末20に通信I/F44によって送信し、IMS認証を受けるための情報を受信した端末20と、IMSサーバ10との通信によるIMS認証処理(限定ではなく、端末のユーザの認証に関する処理の一例)に基づき、IMS認証結果情報(限定ではなく、ユーザ情報に関連する情報の一例)を通信I/F44によって受信する構成を示している。
このような構成による効果の一例として、第1サーバは、端末のユーザが第2サーバによって認証されたことを簡単に把握することができるという効果が得られる。
【0206】
また、第1実施形態は、ECサーバ40は、IMS認証結果情報を通信I/F44によって受信したことに基づいて、ログイン認証したことを示す情報(限定ではなく、第1サーバによってユーザ認証されたことを示す情報の一例)を端末20に通信I/F44によって送信する構成を示している。
このような構成による効果の一例として、第1サーバがユーザ認証したことを端末のユーザに報知することができるという効果が得られる。
【0207】
また、第1実施形態は、ログイン用コードは、端末20がECサイトにアクセスするためのECサイトURL(限定ではなく、端末が第1サーバと通信するための情報の一例)を含む構成を示している。
このような構成による効果の一例として、表示装置に送信したログイン用コードに基づいて、端末を第1サーバに簡単にアクセスさせることができるという効果が得られる。
【0208】
また、第1実施形態は、ログイン用コードは、ログイン用コードを読み取ったコードリーダに関連する情報を端末20からECサーバ40に送信させるための送信コマンドを含む構成を示している。
このような構成による効果の一例として、第1サーバは、表示装置に送信したコード情報を読み取った端末に、読み取ったコードリーダに関連する情報を送信することができるという効果が得られる。また、コードリーダに関連する情報を送信するように端末に別途通知せずに済むため、結果的に、第1サーバの通信量を削減し、第1サーバの負荷を軽減させることができるという効果が得られる。
【0209】
また、第1実施形態は、ログイン用コードは、端末20とPC50とを関連付けるためのログイン用トークン(限定ではなく、関連付け情報の一例)を含む構成を示している。
このような構成による効果の一例として、第1サーバは、コードリーダで読み取られたコード情報に含まれる関連付け情報を端末から受信することで、コード情報が読み取られた表示装置を簡単に識別することができるという効果が得られる。
【0210】
また、第1実施形態は、ECサーバ40は、端末20のユーザがIMSサーバ10によってIMS認証された場合、IMS認証結果情報を端末20がIMSサーバ10から受信したことに基づいて、端末20から送信されたIMS認証結果情報を通信I/F44によって受信する構成を示している。
このような構成による効果の一例として、端末のユーザが第2サーバの認証を受けたことを把握することができるという効果が得られる。
【0211】
また、第1実施形態は、IMS認証結果情報は、IMSによって端末20のユーザがIMS認証されたことを示すIMS認証コードであり、ECサーバ40は、端末20から送信されたIMS認証コードと、ログイン用トークンとを通信I/F44によって受信する構成を示している。
このような構成による効果の一例として、第1サーバは、端末のユーザが第2サーバの認証を受けたことと、第2サーバの認証を受けた端末が正当な権限を有する端末であることとを把握することができるという効果が得られる。
【0212】
また、第1実施形態は、ログイン用コードは、ECサーバ40によって提供される商品等を取得するために、ECサーバ40(ECサイト)にログインするための情報である構成を示している。
このような構成による効果の一例として、表示装置に送信したコード情報を端末に読み取らせるだけで、第1サーバに簡単にログインさせることができるという効果が得られる。
【0213】
<第1変形例(1)>
第1実施形態では、本開示における第1サーバによって提供される情報を取得可能にするユーザ認証を、ECサーバ40にログインするための認証として説明したが、これに限定されない。限定でなく例として、ECを利用するために必要とされるログインID等のアカウントを取得するために必要な認証を、本開示におけるユーザ認証としてもよいし、そうでなくてもよい。
【0214】
また、第1実施形態では、本開示における端末のユーザの認証に関する処理を、IMSサーバ10により実行される端末20のユーザがIMSの正規のユーザであることを認証する処理として説明したが、これに限定されない。限定でなく例として、IMS内で友人関係となるユーザ(友だち)を追加する機能や、友人関係を形成したいユーザを検索する機能といった、IMSの特別な機能を使用するために必要とされるIDを取得するための処理を、本開示における端末のユーザの認証に関する処理としてもよいし、そうでなくてもよい。
【0215】
<第1変形例(1)の効果>
本変形例による効果の一例として、端末のユーザは、ユーザ情報を管理するサービスの事業者を選択せずとも、表示装置に表示されたコード情報を端末のコードリーダで読み取るだけで、第2サーバにより提供される情報を取得するために必要な情報や、第2サーバのサービスの特別な機能を使用するために必要な情報等を、簡単に取得することができるという効果が得られる。
【0216】
<第1変形例(2)>
第1実施形態では、本開示における第1サーバをECサーバ40としたが、これに限定されない。IMSサーバ10が記憶しているIMSユーザ情報と関連付けられたユーザ情報を記憶しており、何らかの情報を提供する事業者のサーバであれば、本開示における第1サーバに含まれる。
【0217】
同様に、第1実施形態では、本開示における第2サーバをIMSサーバ10としたが、これに限定されない。ECサーバ40が記憶しているECユーザ情報と関連付けられたユーザ情報を記憶しており、何らかのサービスを提供する事業者のサーバであれば、本開示における第2サーバに含まれる。
【0218】
具体的には、限定でなく例として、前述したSNSを利用するユーザのユーザ情報(SNSユーザ情報)や、ユーザがSNSを利用するために必要な情報を記憶して管理するサーバとしてSNSサーバを構成し、このSNSサーバを、本開示における第2サーバとしてもよい。
【0219】
<第1変形例(2)の効果>
本変形例による効果の一例として、EC以外のサービスを提供するサーバを第1サーバとし、IMS以外のサービスを提供するサーバを第2サーバとして、第1サーバにユーザ認証を行わせることができるという効果が得られる。
【0220】
<第1変形例(3)>
第1実施形態では、PC50に表示されるログイン用コードを端末20で起動されるIMSアプリケーションコードリーダで読み取って、PC50からECサーバ40にログインする場合を例示したが、これに限定されない。限定でなく例として、一の端末20に表示されるログイン用コードを、他の端末20で起動されるIMSアプリケーションコードリーダで読み取って、一の端末20からECサーバ40にログインするようにしてもよいし、そうでなくてもよい。
【0221】
また、必ずしもユーザが端末20とPC50とをセットで所有している必要はなく、ユーザが所有していないPC50に表示されるログイン用コードを、ユーザが所有する端末20で起動されるIMSアプリケーションコードリーダで読み取って、このPC50からECサーバ40にログインするようにしてもよいし、そうでなくてもよい。
【0222】
<第1変形例(3)の効果>
本変形例による効果の一例として、パソコン以外の通信装置(表示装置)から第1サーバにアクセスしてユーザ認証を受けることができるという効果が得られる。
【0223】
<第1変形例(4)>
第1実施形態では、ログイン用コードを二次元コードとして説明したが、これに限定されない。限定でなく例として、ログイン用コードを、一次元コード(バーコード)とし、これを一次元コードリーダ(バーコードリーダ)で読み取るようにしてもよいし、そうでなくてもよい。また、ログイン用コードを、URL、ログイン用トークン、送信コマンド等の文字列で表される文字コードとし、これを端末20のカメラ等で読み取って文字認識することで、ログイン用コードに含まれる情報を識別してもよいし、そうでなくてもよい。
【0224】
<第1変形例(4)の効果>
本変形例によれば、二次元コード以外のログイン用コードを端末20で読み取るだけで、PC50からECサーバ40(ECサイト)に簡単にログインさせることができる。
【0225】
<第1変形例(5)>
第1実施形態では、ECサーバ40が、ログイン用トークンに基づいて、PC50を識別するためのPC識別情報(PC50の通信装置ID)と、端末20を識別するための端末識別情報(端末20の通信装置ID)とを関連付けて通信管理データ454に記憶させたが、これに限定されない。
【0226】
具体的には、ECサーバ40が、ログイン用トークンに基づいて、PC50のブラウザを識別するためのブラウザ識別情報と、端末20で実行されたIMSアプリケーションを識別するためのIMSアプリケーション識別情報とを関連付けて通信管理データ454に記憶させるようにしてもよいし、そうでなくてもよい。また、上記の組み合わせで、ECサーバ40が、ログイン用トークンに基づいて、PC識別情報とIMSアプリケーション識別情報とを関連付けて通信管理データ454に記憶させるようにしてもよいし、そうでなくてもよい。また、ブラウザ識別情報と端末識別情報とを関連付けて記憶させるようにしてもよいし、そうでなくてもよい。
【0227】
また、ECサーバ40が、端末20を識別するための端末識別情報(端末20の通信装置ID)ではなく、端末20のユーザを識別するためのユーザ識別情報を、PC50を識別するための情報と関連付けて記憶させるようにしてもよい。
【0228】
この場合は、限定でなく例として、初回の登録時に、端末20のユーザは、ユーザ識別情報として端末電話番号と端末メールアドレスとのうちのいずれか一方の情報をECサーバ40に登録させる。また、この他にも、限定でなく例として、ユーザ識別情報として端末20のユーザの氏名や住所等の情報をECサーバ40に登録させてもよい。
【0229】
そして、ログイン用コードリーダを読み取った端末20がECサーバ40と通信する際、ログイン用トークンに加えて、限定でなく例として、ECサーバ40に登録させなかった情報をECサーバ40に送信する。例えば、端末電話番号と端末メールアドレスとのうちのいずれか一方の情報を登録させた場合は、登録させなかった他方の情報をECサーバ40に送信する。また、例えば、端末20のユーザの氏名と住所とのうちのいずれか一方の情報を登録させた場合は、登録させなかった他方の情報をECサーバ40に送信する。
【0230】
ECサーバ40は、端末20から受信した情報をユーザ識別情報として、PC50を識別するための情報(PC50の通信装置IDやPC50のブラウザ識別情報)と関連付けて通信管理データ454に記憶させる。このようにすることで、ECサーバ40は、端末20のユーザとPC50とを関連付ける(紐付ける)ことが可能となる。
【0231】
<第1変形例(5)の効果>
本変形例による効果の一例として、第1サーバが、PC識別情報や端末識別情報ばかりでなく、ブラウザ識別情報やIMSアプリケーション識別情報を用いて、端末と表示装置との関連付けを行うことができるという効果が得られる。また、端末と表示装置との関連付けを行う他に、端末のユーザと表示装置との関連付けを行うことができるという効果が得られる。
【0232】
<第1変形例(6)>
第1実施形態では、IMSサーバ10によりIMS認証が行われた場合、端末20が、IMSサーバ10から送信されるIMS認証コードをECサーバ40に送信することとして説明した。つまり、ECサーバ40が、端末20を介して間接的にIMSサーバ10からIMS認証コードを受信することとして説明したが(これを「間接コールバック」と称す。)、これに限定されない。
【0233】
図25は、この場合における処理の流れのうち、
図14の処理部分を抜き出したものである。なお、
図14と同一のステップについては同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
【0234】
端末20のログイン支援処理部213は、C23でIMS認証処理を行った後、通信I/F22によってログイン用トークンをIMSサーバ10に送信する(G23)。限定でなく例として、端末20は、このG23のステップにおいて、ログイン用トークンに加えて、ECサイトにアクセスするためのECサイトURLをIMSサーバ10に送信する。そして、IMSサーバ10のIMSユーザ情報提供処理部113は、端末20から受信したECサイトURLを記憶部15に記憶する。
【0235】
なお、上記のようにG23のステップにおいてECサイトURLをIMSサーバ10に送信するようにするのではなく、G23よりも前の任意のタイミングで、端末20がECサイトURLをIMSサーバ10に送信しておくようにしてもよい。また、端末20がECサイトURLをIMSサーバ10に送信するようにするのではなく、あらかじめECサーバ40がECサイトURLをIMSサーバ10に送信して通知しておくようにしてもよい。
【0236】
IMSサーバ10のIMSユーザ情報提供処理部113は、通信I/F14によって端末20からログイン用トークンを受信すると、第2のIMS認証結果情報生成処理を行う(H5)。具体的には、IMS認証コードと、端末20から受信したログイン用トークンとを含む情報を第2のIMS認証結果情報として生成する。
【0237】
次いで、IMSサーバ10のIMSユーザ情報提供処理部113は、記憶部15に記憶されているECサイトURLに基づいてECサイトにアクセスし、H5で生成した第2のIMS認証結果情報を、通信I/F14によってECサーバ40に送信する(H7)。つまり、この場合は、ECサーバ40が、IMSサーバ10から直接的にIMS認証結果情報を受信することになる(これを「直接コールバック」と称す。)。
【0238】
また、この場合、ECサーバ40のログイン管理処理部413は、IMSサーバ10から第2のIMS認証結果情報を受信した後、受信した第2のIMS認証結果情報に含まれるIMS認証コードを、通信I/F44によってIMSサーバ10に返信して、IMSユーザ情報をIMSサーバ10に要求する。そして、ログイン管理処理部413は、IMSサーバ10から送信されるIMSユーザ情報を受信して、ログイン判定処理(
図15のB25)を行う。
【0239】
また、この場合、ログイン管理処理部413がログイン判定処理(
図15のB25)を行った後、その判定結果に基づくログイン通知(ログインOK通知/ログインNG通知)を端末20に直接送信するのではなく、IMSサーバ10を介して、間接的に端末20にログイン通知(ログインOK通知/ログインNG通知)を送信するようにすることもできる。
【0240】
具体的には、ログイン管理処理部413は、ログイン判定処理(
図15のB25)を行った後、その判定結果に基づくログイン通知(ログインOK通知/ログインNG通知)を、通信I/F44によってIMSサーバ10に送信する。そして、IMSサーバ10のIMSユーザ情報提供処理部113が、通信I/F14によってECサーバ40から受信したログイン通知を、通信I/F14によって端末20に送信する。
【0241】
<第1変形例(6)の効果>
本変形例は、端末20は、端末20のユーザがIMSサーバ10によってIMS認証された場合、IMSサーバ10から送信されるIMS認証結果情報がECサーバ40に受信されたことに基づいて、ECサーバ40へのログインがOKであるかNGであるかを示す情報(第1サーバによってユーザ認証されたことを示す情報)を端末20の表示部24(表示領域)に表示する構成を示している。
このような構成による効果の一例として、第1サーバによってユーザ認証されたことを端末のユーザに報知することができるという効果が得られる。
【0242】
また、本変形例は、IMS認証結果情報は、IMSによって端末20のユーザがIMS認証されたことを示すIMS認証コードであり、端末20は、IMS認証コードと、ログイン用トークンとがECサーバ40に受信されたことに基づいて、ECサーバ40へのログインがOKであるかNGであるかを示す情報(第1サーバによってユーザ認証されたことを示す情報)を端末20の表示部24(表示領域)に表示する構成を示している。
このような構成による効果の一例として、第1サーバによってユーザ認証されたことを端末のユーザに報知することができるという効果が得られる。また、端末のユーザが第2サーバによって認証されたことを示す情報と、関連付け情報とを端末から第1サーバに送信せずに済みため、結果的に、端末の負荷を軽減させることができるという効果が得られる。
【0243】
また、本変形例は、端末20は、ECサーバ40によってユーザ情報の適否が判定された場合、IMSサーバ10から送信されたログイン通知を通信I/F22によって受信したことに基づいて、ECサーバ40へのログインがOKであるかNGであるかを示す情報(第1サーバによってユーザ認証されたことを示す情報)を端末20の表示部24(表示領域)に表示する構成を示している。
このような構成による効果の一例として、第1サーバによってユーザ認証されたことを端末のユーザに報知することができるという効果が得られる。また、ユーザ認証の結果を第1サーバに問い合わせずに済むため、結果的に、端末の負荷を軽減させることができるという効果が得られる。
【0244】
また、本変形例は、ECサーバ40は、端末20のユーザがIMSサーバ10によってIMS認証された場合、IMSサーバ10から送信されたIMS認証結果情報を通信I/F44によって受信する構成を示している。
このような構成による効果の一例として、第1サーバは、端末と通信することなく、端末のユーザが第2サーバによって認証されたことを把握することができるという効果が得られる。
【0245】
また、本変形例は、IMS認証結果情報は、IMSによって端末20のユーザがIMS認証されたことを示すIMS認証コードであり、IMSサーバ10から送信されたIMS認証コードと、IMSサーバ10から送信されたログイン用トークンとを通信I/F44によって受信する構成を示している。
このような構成による効果の一例として、第1サーバは、端末と通信することなく、端末のユーザが第2サーバによって認証されたことを把握することができるとともに、端末または端末のユーザに固有の認証情報を取得することができるという効果が得られる。
【0246】
また、本変形例は、ECサーバ40は、ECサーバ40がログイン認証したことをログイン通知として通信I/F44によってIMSサーバ10に通知する構成を示している。
このような構成による効果の一例として、第1サーバは、端末を介することなく、ユーザ認証したことを第2サーバに直接通知することができるという効果が得られる。
【0247】
<第1変形例(7)>
第1実施形態において、ECサーバ40がIMSサーバ10からログイン用のIMSユーザ情報を受信した場合、受信したIMSユーザ情報の対価として、所定の金額をIMSサーバ10の事業者に支払う処理を行うようにすることができる。また、IMSサーバ10の事業者に支払う金額の設定に関する処理を行うようにすることができる。
【0248】
図26は、この場合にECサーバ40の記憶部45に記憶される支払い管理データベース455のデータ構成の一例を示す図である。
支払い管理データベース455には、IMSサーバ10の事業者ごとに生成される支払い管理データが記憶されている。
【0249】
各支払い管理データには、IMS事業者と、IMSユーザ情報受信履歴データと、合計取得数と、合計新規取得数と、支払い設定額とが記憶される。
【0250】
IMS事業者には、IMSを提供する事業者の名称(企業の名称)が記憶される。
IMSユーザ情報受信履歴データには、IMSユーザ情報を受信した日時である受信日時と、受信した端末電話番号である受信端末電話番号と、受信した端末メールアドレスである受信端末メールアドレスと、新規取得フラグとが関連付けて記憶される。ここでは、ECサーバ40が、1回に1人のユーザのIMSユーザ情報をIMSサーバ10から取得して、IMSユーザ情報受信履歴データに記憶させることとして説明する。
【0251】
第1実施形態で説明したように、ECサーバ40は、IMSサーバ10から受信した端末電話番号と端末メールアドレスとの一方の情報はログイン管理データ453に記憶されているが、他方の情報がログイン管理データ453に記憶されていない場合は、他方の情報をログイン管理データ453に記憶させて補完する。この情報の補完が行われたか否かを示すフラグが新規取得フラグであり、端末電話番号と端末メールアドレスとのいずれか一方の情報が補完された場合に「ON」に設定され、情報が補完されなかった場合には「OFF」が設定される。
【0252】
合計取得数には、IMSユーザ情報受信履歴データに記憶されるデータのうちの1レコードのデータを1つとして、IMSユーザ情報受信履歴データに記憶されているデータのレコードの合計数が記憶される。この合計取得数は、ECサーバ40がIMSサーバ10からIMSユーザ情報を受信した回数、またはIMSサーバ10がECサーバ40にIMSユーザ情報を送信した回数と言うこともできる。
【0253】
合計新規取得数には、IMSユーザ情報受信履歴データにおいて新規取得フラグに「ON」が記憶されている数の合計数が記憶される。この合計新規取得数は、ECサーバ40がIMSサーバ10から新規のIMSユーザ情報を受信した回数、またはIMSサーバ10がECサーバ40に新規のIMSユーザ情報を送信した回数と言うこともできる。
【0254】
支払い設定額は、IMSサーバ10の事業者に支払う金額として設定される金額であり、合計取得数と、合計新規取得数とに基づいて決定される。限定でなく例として、1取得数あたり「100円」、1新規取得数あたり「50円」として、「支払い設定額=合計取得数×100円+合計新規取得数×50円」として支払い設定額を算出・決定することができる。
【0255】
なお、ECサーバ40が、端末電話番号や端末メールアドレスの他に、限定でなく例として、端末20のユーザがIMSにおいて友だちとして登録している人数や、端末20のユーザのIMSの利用回数、利用頻度等の情報をIMSユーザ情報としてIMSサーバ10から受信するようにし、これらのIMSユーザ情報の種別に基づいて、上記の支払い設定額を決定するようにしてもよいし、そうでなくてもよい。この場合は、限定でなく例として、端末電話番号や端末メールアドレス以外の種別のIMSユーザ情報をIMSサーバ10から取得した場合、1種別あたり「50円」を加算するなどして支払い設定額を算出するようにすればよい。
【0256】
また、IMSサーバ10からECサーバ40にIMSユーザ情報が送信された回数ではなく、IMSサーバ10からECサーバ40にIMSユーザ情報が送信された頻度に基づいて、上記の支払い設定額を決定するようにしてもよいし、そうでなくてもよい。この場合は、IMSサーバ10からECサーバ40にIMSユーザ情報が送信された頻度が高いほど金額が高くなるように支払い設定額を算出するようにすればよい。
【0257】
また、上記において、ECサーバ40が、1回に2以上のユーザのIMSユーザ情報をIMSサーバ10から取得して、上記のIMSユーザ情報受信履歴データに記憶させるようにしてもよいし、しなくてもよい。
【0258】
<第1変形例(7)の効果>
本変形例は、ECサーバ40が、IMSサーバ10からECサーバ40に送信されたIMSユーザ情報に基づいて、IMSサーバ10の事業者に支払う金額の設定に関する処理を行う構成を示している。
このような構成による効果の一例として、第1サーバは、第2サーバの事業者に、取得したユーザ情報の対価として金額を支払うことができるとともに、支払う金額を設定することができるという効果が得られる。
【0259】
また、本変形例は、支払う金額の設定に関する処理は、IMSサーバ10からECサーバ40にIMSユーザ情報が送信された回数や、IMSサーバ10からECサーバ40に送信されたIMSユーザ情報の数、またはIMSサーバ10からECサーバ40に送信されたIMSユーザ情報の種別に基づいて、IMSサーバ10の事業者に支払う金額を決定するための処理を含む構成を示している。
このような構成による効果の一例として、第1サーバは、第2サーバの事業者に支払う金額を適正化することができるという効果が得られる。
【0260】
なお、上記では、ECサーバ40が、IMSサーバ10の事業者に金額を支払う処理と、IMSサーバ10の事業者に支払う金額の設定に関する処理とを行うこととした。これとは逆に、IMSサーバ10が、ECサーバ40に送信したIMSユーザ情報の対価として金額を支払うようにECサーバ40の事業者に課金する処理と、ECサーバ40の事業者に課金する金額の設定に関する処理とを行うようにしてもよいし、そうでなくてもよい。「課金」とは、相手方に金額の支払いを課すこと(相手方に金額を引き受けさせること)を意味する。
【0261】
この場合も、上記と同様の手法で、IMSサーバ10からECサーバ40にIMSユーザ情報を送信した回数(または頻度)や、IMSサーバ10からECサーバ40に送信したIMSユーザ情報の数、またはIMSサーバ10からECサーバ40に送信したIMSユーザ情報の種別等に基づいて、ECサーバ40の事業者に課金する金額を決定するようにすればよい。
【0262】
本変形例は、IMSサーバ10が、IMSサーバ10からECサーバ40に送信したIMSユーザ情報に基づいて、ECサーバ40の事業者に課金する金額の設定に関する処理を行う構成を示している。
このような構成による効果の一例として、第2サーバは、第1サーバの事業者に、提供したユーザ情報の対価として課金することができるとともに、課金する金額を設定することができるという効果が得られる。
【0263】
また、本変形例は、課金する金額の設定に関する処理は、IMSサーバ10からECサーバ40にIMSユーザ情報を送信した回数(または頻度)や、IMSサーバ10からECサーバ40に送信したIMSユーザ情報の数、またはIMSサーバ10からECサーバ40に送信したIMSユーザ情報の種別に基づいて、ECサーバ40の事業者に課金する金額を決定するための処理を含む構成を示している。
このような構成による効果の一例として、第2サーバは、第1サーバの事業者に課金する金額を適正化することができるという効果が得られる。
【0264】
<第2実施形態>
第2実施形態は、第1実施形態に付随する実施形態であり、端末20においてIMSアプリケーションコードリーダ以外のコードリーダでログイン用コードが読み取られた場合ログインに関する実施形態である。なお、第1実施形態と同一の構成については同一の符号を付して再度の説明を省略する。
第2実施形態に記載の内容は、他の各実施形態のいずれにも適用可能である。
【0265】
第1実施形態では、端末20が、IMSアプリケーションに組み込まれたコードリーダを用いてログイン用コードを読み取ることとした。しかし、コードリーダとして、端末20に最初から備えられているコードリーダや、IMSサーバ10の事業者以外の第三者団体(サードパーティ)が提供するコードリーダによって、ユーザがログイン用コードを読み取る場合が考えられる。この場合、ECサーバ40は、ログインに必要なIMSユーザ情報をどこから取得すればよいか判断できなくなるという問題が生ずる。
【0266】
そこで、端末20から受信した情報から識別されるコードリーダが、IMSアプリケーションコードリーダ以外のコードリーダである場合、ECサーバ40の制御部41は、IMSの種別を識別することができないことを端末20に通知するとともに、ログインに必要なIMSユーザ情報を取得するIMS(IMSサーバ10)をユーザに選択させるための画面(以下、「ログイン用IMS選択画面」と称す。)を端末20に送信して表示させる。そして、端末20の制御部21は、ログイン用IMS選択画面においてユーザにより選択されたIMSの識別情報と、読み取ったログイン用コードから識別したログイン用トークンとを、ECサーバ40に送信する。
【0267】
ECサーバ40の制御部41は、端末20から受信したIMSの識別情報に基づいて、IMSユーザ情報を要求するIMSサーバ10を判定する。そして、判定したIMSサーバ10からIMSユーザ情報を受信し、受信したIMSユーザ情報に基づいて、PC50をECサイトにログインさせる。
【0268】
<表示画面>
図27は、端末20の表示部24に表示される端末機能選択画面の一例を示す図である。
この機能選択画面には、端末20の複数種類の機能に関連付けられたアイコン画像が表示されており、この中にはコードリーダのアイコン画像が含まれている。このコードリーダは、端末20に最初から備えられているコードリーダであってもよいし、IMSサーバ10の事業者以外の第三者団体(サードパーティ)から取得して端末20で使用可能となったコードリーダであってもよい。
【0269】
上記の端末機能選択画面において、コードリーダに関連付けられたアイコン画像がユーザによりタップされると、端末20のコードリーダが起動され、
図28に示すような読み取り待機画面が表示される。この状態で、画面中央の枠内に二次元コードが含まれるように端末20を移動させることで、コードリーダにより二次元コードが読み取られる。
【0270】
図29は、端末20のコードリーダによって二次元コードが読み取られた状態を示す図であり、端末20のコードリーダによってPC50に表示されたログイン用コードが読み取られた状態を示している。
PC50に表示されたログイン用コードが端末20のコードリーダによって読み取られると(ログイン支援処理のC7;Yes)、コード情報識別処理が実行され(ログイン支援処理のC9)、識別された情報に基づいて、端末20からECサイトにアクセスされる(ログイン支援処理のC11)。この場合、ログイン用コードの上に「接続中・・・」の文字が表示される。
【0271】
図30は、端末20の表示部24に表示されるログイン用IMS選択画面の一例を示す図である。このログイン用IMS選択画面は、
図29の表示画面が表示された後、ECサーバ40から端末20に送信されて表示される画面である。
このログイン用IMS選択画面には、「ログイン用のIMSを選択してください。」というメッセージとともに、「IMS-X」、「IMS-Y」、「IMS-Z」という3つのIMSに対応するIMSアイコンが表示されている。いずれかのIMSアイコンがユーザによりタップされると、タップされたIMSアイコンに対応するIMSの識別情報と、ログイン用トークンとが、端末20からECサーバ40に送信される。
【0272】
<第2実施形態の効果>
第2実施形態は、端末20は、ログイン用コードを読み取ったコードリーダに関連する情報によってIMSの種別が識別されない場合、ユーザ情報が記憶されるIMSの選択に関する表示を表示部24にする構成を示している。
このような構成による効果の一例として、第1サーバによるユーザ認証に必要なユーザ情報の取得先をユーザに決定させることができるという効果が得られる。
【0273】
また、第2実施形態は、ECサーバ40は、端末20から受信した情報から識別されるコードリーダが、ログインに必要なユーザ情報を記憶していない事業者のコードリーダである場合、端末20から通知を受ける構成を示している。
このような構成による効果の一例として、第1サーバは、ユーザ認証に必要なユーザ情報の取得先を識別することができるとともに、識別した取得先からユーザ情報を取得して、ユーザ認証を行うことができるという効果が得られる。
【0274】
また、第2実施形態は、ECサーバ40は、ログイン用コードを読み取ったコードリーダに関連する情報によってIMSの種別が識別されない場合、IMSの種別を識別することができないことを端末20に通知する構成を示している。
このような構成による効果の一例として、ユーザ認証に使用するユーザ情報を取得するサービスをユーザに選択させることができるという効果が得られる。
【0275】
<第3実施形態>
第3実施形態は、第1実施形態に付随する実施形態であり、ECサーバ40が生成するログイン用コードに、ECサーバ40が提供する情報に関する情報を含め、ログイン用コードをコードリーダで読み取った端末20から送信される情報に基づいて、ECサーバ40が提供する情報に関する情報を集計する実施形態である。
第3実施形態に記載の内容は、他の各実施形態のいずれにも適用可能である。
【0276】
<機能構成>
本実施形態において、ECサーバ40の制御部41は、
図5に示した機能部の他に、商品情報集計部を有する。
商品情報集計部は、PC50に表示されるECページのうち、いずれの商品カテゴリや商品のページからECサーバ40(ECサイト)にログインされたかを検出し、その検出結果を集計する処理を実行する機能を有している。
【0277】
<処理>
本実施形態において、ECサーバ40のコード生成部415は、PC50からログイン要求を受けた場合、ECサイトURL(アクセス情報)と、ログイン用トークン(関連付け情報)と、送信コマンド(送信要求情報)と、PC50がECサイトにログインする際に表示している商品のカテゴリ(以下、「商品カテゴリ」と称す。)を識別するための商品カテゴリ識別情報とを含むQRコードをログイン用コードとして生成する。
【0278】
限定でなく例として、
図16に示したショップページの表示画面には、ECサイトで販売される商品カテゴリとして、「食料品」、「日用品」、「本」、・・・、等が存在し、これらの商品カテゴリに関連するタグとして、「食料品タグ」、「日用品タグ」、「本タグ」、・・・、が表示されている。
【0279】
ECサーバ40は、あらかじめ、これらの商品カテゴリと関連付けて、各商品カテゴリを識別するための商品カテゴリIDを記憶部45に記憶させておく。そして、ショップページが表示されている状態で「ログインして購入手続ボタン」が押下されることでPC50からログイン要求を受けた場合、ECサーバ40のコード生成部415は、このショップページにおいて選択されているタグに関連付けられた商品カテゴリを判定し、判定した商品カテゴリに関連付けて記憶部45に記憶されている商品カテゴリIDを含むログイン用コードを生成する。
【0280】
ショップページにおいて、商品カテゴリに関連するタグが選択されると、選択されたタグに関連付けられた商品カテゴリの商品の一覧のページが表示されるため、商品カテゴリを識別するための商品カテゴリ識別情報は、商品カテゴリのページを識別するためのページ識別情報であると言うこともできる。
【0281】
図31は、本実施形態において、ECサーバ40の記憶部45に記憶されるユーザ別商品カテゴリデータ456の一例を示す図である。
ユーザ別商品カテゴリデータ456は、PC50からECサイトにログインしたユーザごとに個別に生成されるデータであり、PC50からECサイトにログインしたユーザのログインIDと、商品カテゴリIDとが関連付けて記憶される。
【0282】
端末20は、PC50に表示されたログイン用コードを読み取ると、読み取ったログイン用コードに含まれるECサイトURLに基づいてECサイトにアクセスし、ログイン用トークンと、商品カテゴリIDとをECサーバ40に送信する。そして、PC50をECサイトにログインさせた後、ECサーバ40の商品情報集計部は、端末20から受信した商品カテゴリIDを、PC50のユーザのログインIDと関連付けて、ユーザ別商品カテゴリデータ456に記憶させる。
【0283】
図32は、本実施形態において、ECサーバ40の記憶部45に記憶される商品カテゴリ集計データ457のデータ構成の一例を示す図である。
商品カテゴリ集計データ457には、商品カテゴリIDと、商品カテゴリ名称と、合計人数とが関連付けて記憶される。
【0284】
ECサーバ40の商品情報集計部は、PC50からECサイトにログインしたユーザごとに個別に生成されたユーザ別商品カテゴリデータ456に基づいて、各商品カテゴリIDそれぞれについて、商品カテゴリIDが関連付けて記憶されているログインIDを集計する。そして、集計したログインIDの数を合計した数を合計人数として、商品カテゴリ集計データ457に記憶させる。
【0285】
<第3実施形態の効果>
第3実施形態は、ログイン用コードは、ECサーバ40によって提供される商品カテゴリを識別するための商品カテゴリIDを含む構成を示している。
このような構成による効果の一例として、端末は、第1サーバによって提供される情報の分類に関する情報を含むコード情報をコードリーダで読み取ることができるという効果が得られる。また、第1サーバは、第1サーバが提供する情報の分類に関する情報を含むコード情報を表示装置に送信して表示させることができるという効果が得られる。
【0286】
また、第3実施形態は、ログイン用コードは、ログイン用コードを表示するための商品カテゴリのページごとに少なくとも異なる情報を含む構成を示している。
このような構成による効果の一例として、端末は、コード情報を表示するための第1サーバによって提供される情報の分類別のページごとに少なくとも異なる情報を含むコード情報をコードリーダで読み取ることができるという効果が得られる。また、第1サーバは、コード情報を表示するための第1サーバが提供する情報の分類別のページごとに少なくとも異なる情報を含むコード情報を表示装置に送信して表示させることができるという効果が得られる。
【0287】
また、第3実施形態は、ECサーバ40は、ログイン用コードに含まれる情報に基づいて、ECサーバ40が販売する商品のカテゴリに関する集計を行う構成を示している。
このような構成による効果の一例として、第1サーバは、端末のユーザが、第1サーバが提供する情報のうちのいずれの分類の情報を多く取得する傾向があるかを把握することができるという効果が得られる。
【0288】
<第3変形例(1)>
第3実施形態では、各商品カテゴリと関連付けて、各商品カテゴリを識別するための商品カテゴリIDを記憶させたが、これに限定されない。商品カテゴリではなく、各商品に個別に関連付けて、各商品を識別するための商品IDを記憶させるようにしてもよいし、そうでなくてもよい。
【0289】
この場合、コード生成部415は、商品IDを含むログイン用コードを生成する。そして、ECサーバ40は、PC50をECサイトにログインさせた後、端末20から先に受信した商品IDを、PC50のユーザのログインIDと関連付けて記憶させ、各商品IDそれぞれについて、商品IDが関連付けて記憶されているログインIDを集計するようにすればよい。
【0290】
また、ログイン用コードページにログイン用コードを表示させるのではなく、商品カテゴリを表示するページや、個別の商品を表示するページに、ログイン用コードを表示させるようにしてもよいし、そうでなくてもよい。つまり、コード生成部415によって生成された商品カテゴリIDを含むログイン用コードを、商品カテゴリIDの商品カテゴリを表示するページに表示させる、またはコード生成部415によって生成された商品IDを含むログイン用コードを、商品IDの商品を表示するページに表示させるようにしてもよいし、そうでなくてもよい。
【0291】
<第3変形例(1)の効果>
本変形例は、ログイン用コードは、ECサーバ40によって提供される商品を識別するための商品IDを含む構成を示している。
このような構成による効果の一例として、端末は、第1サーバによって提供される情報に関する情報を含むコード情報をコードリーダで読み取ることができるという効果が得られる。また、第1サーバは、第1サーバが提供する情報に関する情報を含むコード情報を表示装置に送信して表示させることができるという効果が得られる。
【0292】
また、本変形例は、ログイン用コードは、ログイン用コードを表示するための個別の商品のページ、またはログイン用コードが表示された個別の商品ページごとに少なくとも異なる情報を含む構成を示している。
このような構成による効果の一例として、端末は、コード情報を表示するための第1サーバによって提供される情報別のページごと、またはコード情報が表示された第1サーバによって提供される情報別のページごとに少なくとも異なる情報を含むコード情報をコードリーダで読み取ることができるという効果が得られる。また、第1サーバは、コード情報を表示するための第1サーバが提供する情報別のページごと、またはコード情報が表示された第1サーバが提供する情報別のページごとに少なくとも異なる情報を含むコード情報を表示装置に送信して表示させることができるという効果が得られる。
【0293】
また、本変形例は、ECサーバ40は、ログイン用コードに含まれる情報に基づいて、ECサーバ40が販売する商品に関する集計を行う構成を示している。
このような構成による効果の一例として、第1サーバは、端末のユーザが、第1サーバが提供する情報のうちのいずれの情報を多く取得する傾向があるかを把握することができるという効果が得られる。
【0294】
<第3変形例(2)>
第3実施形態において、ECサイト以外のウェブサイトの情報に関する集計を行うようにすることもできる。ウェブサイトはどのようなものであってもよいが、限定でなく例として、動画サイトを提供するサーバ(以下、「動画サイト提供サーバ」と称す。)を第1サーバとすることができる。
【0295】
動画サイト提供サーバが提供する動画サイトは、限定でなく例として、複数種類(または複数のカテゴリ)の動画を配信するサイトであって、ログインすることでユーザがコメントを発信することが可能となる動画サイトとすることができる。そして、動画サイト提供サーバが、第3実施形態で説明した手法と同様の手法を用いて、複数種類の動画のうちのいずれの種類の動画が表示されている状態(いずれの動画のページが表示されている状態)で動画サイトにログインされたかを検出し、その検出結果を集計する。
【0296】
具体的には、動画サイト提供サーバは、上記の実施形態と同様の手法で、ログイン用コードを生成する。この際、動画サイト提供サーバは、あらかじめ、動画の種類と関連付けて、各動画の種類を識別するための動画種類IDを記憶させておく。例えば、「アニメ」、「映画」、「音楽」、「スポーツ」、「ゲーム」といった広義のカテゴリ別や、「スポーツ」の中の「サッカー」、「野球」、「ゴルフ」、「バスケットボール」といった狭義のカテゴリ別に、動画種類IDを記憶させておく。
【0297】
そして、PC50に動画サイトが表示されている状態でログイン操作がなされ、PC50からログイン要求を受けた場合、動画サイト提供サーバは、PC50に表示させている動画の種類に関連付けて記憶されている動画種類IDを含むログイン用コードを生成する。
【0298】
端末20は、PC50に表示されたログイン用コードを読み取ると、読み取ったログイン用コードに含まれる動画サイトURLに基づいて動画サイトにアクセスし、ログイン用トークンと、動画種類IDとを動画サイト提供サーバに送信する。そして、PC50を動画サイトにログインさせた後、動画サイト提供サーバは、端末20から受信した動画種類IDを、PC50のユーザのログインIDと関連付けて記憶し、この記憶させたデータを複数の端末20のユーザについて集計することで、動画の種類ごとに、動画サイトにログインした合計人数を算出する。
【0299】
<第3変形例(2)の効果>
本変形例は、ログイン用コードは、動画サイト提供サーバによって提供される動画の種類(または動画のページ)を識別するための動画種類IDを含む構成を示している。
このような構成による効果の一例として、動画サイト提供サーバ(限定ではなく、第1サーバの一例)は、コードリーダによってコード情報を読み取った端末から、読み取ったコード情報に含まれる動画の種類別の識別情報を受信し、端末のユーザのユーザ認証に関する情報と関連付けておくなどすることで、端末のユーザがいずれの種類の動画を閲覧している状態で動画サイトに多くログインする傾向があるかを把握することができる。
【0300】
なお、上記と同様の集計を行う第1サーバは、動画サイトを提供する動画サイト提供サーバに限定されない。他にも、限定でなく例として、いわゆるBBS(Bulletin Board System)と称される電子掲示板を提供する電子掲示板提供サーバや、個人ブログ等のブログを提供するブログ提供サーバ、投稿系サイトを提供する投稿系サイト提供サーバといった、ユーザが閲覧可能なウェブサイトを提供するサーバであって、閲覧にログインが必要とされるウェブサイトを提供する各種のサーバを本開示における第1サーバとして、上記と同様の集計を行うようにすることもできる。
【0301】
<第4実施形態>
第4実施形態は、第1実施形態に付随する実施形態であり、ECサーバ40の事業者と、端末20のユーザとが友だち登録を行う実施形態である。なお、第1実施形態と同一の構成については同一の符号を付して再度の説明を省略する。
第4実施形態に記載の内容は、他の各実施形態のいずれにも適用可能である。
【0302】
<機能構成>
本実施形態において、IMSサーバ10の制御部11は、
図9に示した機能部の他に、友だち管理処理部を有する。
友だち管理処理部は、IMSにおいて友人関係が相互に設定されている他のユーザ(以下、「友だち」と称す。)に関する情報を管理するための処理を実行する機能を有している。
【0303】
本実施形態において、IMSサーバ10の記憶部15には、
図10に示した情報の他に、友だち管理データベース157が記憶される。
【0304】
友だち管理データベース157は、制御部11の友だち管理処理部が友だちの管理を行うために用いる友だち管理データが記憶されたデータベースであり、そのデータ構成の一例を
図33に示す。
友だち管理データベース157には、IMSを利用する複数の端末20のユーザごとに、友だち管理データが記憶されている。
【0305】
各ユーザの友だち管理データには、ユーザのユーザ名と、ユーザのユーザIDと、ユーザが登録したアイコンの画像データであるユーザアイコンと、ユーザの友だちの合計人数である友だち人数と、友だち一覧データとが記憶される。
【0306】
友だち一覧データには、ユーザと友だちになったユーザの一覧のデータであり、友だちになったユーザのユーザ名である友だちユーザ名と、友だちになったユーザのユーザIDである友だちユーザIDと、友だちになったユーザが登録したアイコンの画像データである友だちユーザアイコンと、友だちになったユーザが登録したプロフィールとが関連付けて記憶される。
【0307】
また、本実施形態では、ECサーバ40の事業者(企業EEE)が、あらかじめIMSユーザとしてIMSサーバ10に登録されており、ECサーバ40の事業者に関するユーザ情報がIMSユーザデータ152に記憶されているとともに、ECサーバ40の事業者に関するIMS認証用の情報がIMS認証管理データ153に記憶されている。
【0308】
<処理>
本実施形態では、第1実施形態でECサーバ40のログイン管理処理部413が実行するログイン管理処理のステップB29において、ログインOK通知を、端末20とPC50とに加えて、IMSサーバ10にも送信する。
【0309】
IMSサーバ10において、制御部11の友だち管理処理部は、ECサーバ40からログインOK通知を受信すると、ECサーバ40の事業者と友だち登録するか否かを確認するための友だち登録確認画面を、通信I/F14によって端末20に送信する。
【0310】
端末20のログイン支援処理部213は、通信I/F22によってIMSサーバ10から友だち登録確認画面を受信すると、実行中のIMSアプリケーション内で友だち登録確認画面を表示させる。そして、友だち登録確認画面において、ECサーバ40の事業者と友だち登録することがユーザにより許可された場合、ログイン支援処理部213は、通信I/F22によって、ECサーバ40の事業者を友だち登録することを要求する友だち登録要求を、通信I/F22によってIMSサーバ10に送信する。
【0311】
IMSサーバ10は、通信I/F14によって端末20から友だち登録要求を受信すると、制御部11の友だち管理処理部が、友だち登録処理を行う。具体的には、IMSユーザ情報提供処理のステップB23で受信したIMSユーザ情報(端末電話番号、端末メールアドレス)に関連付けて記憶部15のIMSユーザデータ152に記憶されているユーザ名、ユーザID、ユーザアイコン、プロフィールを、友だち管理データに記憶させる。また、IMSユーザデータ152に記憶されているECサーバ40の事業者のユーザ情報に含まれるユーザIDと、ユーザアイコンと、プロフィールとを、それぞれ友だちユーザ名、友だちユーザID、友だちユーザアイコン、友だちプロフィールとして、上記の友だち管理データに含まれる友だち一覧データに記憶させる。
【0312】
<表示画面>
図34は、本実施形態において、端末20の表示部24に表示される友だち登録確認画面の一例を示す図である。
この友だち登録確認画面は、「IMS-Y」のアプリケーション内で表示される友だち登録確認画面の一例であり、「友だちを追加」というメッセージとともに、友だちとして登録するECサーバ40の事業者の名称(ECサイトの名称)である「ECサイトEEE」と、ECサーバ40の事業者が登録したユーザアイコンの画像とが表示されている。また、その下には、ECサーバ40の事業者を友だちとして追加するための「追加アイコン」が表示されている。この追加アイコンが端末20のユーザによりタップされることで、ECサーバ40の事業者が友だちとして登録される。
【0313】
図35は、本実施形態において、端末20の表示部24に表示される友だち一覧画面の一例を示す図である。
この友だち一覧画面は、「IMS-Y」のアプリケーション内で表示される友だち一覧画面の一例であり、画面上部に、端末20のユーザのユーザ名「A.A」と関連付けてプロフィールが表示されている。また、その下には、「新しい公式アカウント」として、新規を示す「N(New)」のマークが付された「ECサイトEEE」のユーザアイコンの画像が表示されている。
【0314】
<第4実施形態の効果>
第4実施形態は、端末20がPC50に表示されたログイン用コードをIMSアプリケーションコードリーダで読み取ったことに基づいて、IMSサーバ10において、ECサーバ40の事業者に関するユーザIDと、端末20のユーザに関するユーザIDとが、友だちとして関連付けられる構成を示している。そして、端末20において、ECサーバ40の事業者と、端末20のユーザとの友だち登録に関する情報が表示部24に表示される構成を示している。
このような構成による効果の一例として、端末は、第1サーバの事業者に関する情報と、第1サーバでのユーザ認証に使用されたユーザ情報を管理するサービスの第2サーバの事業者に関する情報とが関連付けられたことを、端末のユーザに報知することができるという効果が得られる。
【0315】
<第4変形例>
第4実施形態において、ECサーバ40の事業者と友だちになるIMSをユーザに選択させるようにする。具体的には、端末20において、制御部21は、限定でなく例として、ECサーバ40からログインOK通知を受信した場合、ECサーバ40の事業者と友だちになるIMSを選択するための画面(以下、「友だち登録用IMS選択画面」)を表示部24に表示させて、ECサーバ40の事業者と友だちになるIMSをユーザに選択させる。そして、制御部21は、ECサーバ40の事業者を友だち登録することを要求する友だち登録要求を、ユーザにより選択されたIMSのIMSサーバ10に送信する。
【0316】
この場合、端末20において、いずれのIMSアプリケーションコードリーダでログイン用コードを読み取ってECサーバ40にログインしたかに基づいて、上記の友だち登録用IMS選択画面に表示させるIMSアイコンの順番(優先順位)を変更することができる。具体的には、端末20の制御部21は、限定でなく例として、過去にログイン用コードを読み取ったIMSアプリケーションコードリーダの履歴情報を記憶部28に記憶しておく。そして、制御部21は、記憶部28に記憶されている履歴情報に基づき、ログインに使用された回数や頻度が高いIMSほど、IMSアイコンを上位に表示させるようにすると好適である。
【0317】
なお、上記とは逆に、ログインに使用された回数や頻度が低いIMSほど、IMSアイコンを上位に表示させるようにしてもよいし、そうでなくてもよい。
【0318】
また、ECサーバ40が、複数のユーザの端末20を対象として、各端末20から送信される情報に基づいて、ログイン用コードが読み取られたコードリーダのIMSを識別し、これを集計することで、統計的にいずれのIMSを利用して多くログインされる傾向があるかを分析する。そして、この集計・分析の結果をECサーバ40から各ユーザの端末20に送信するようにして、友だち登録用IMS選択画面に表示させるIMSアイコンの順番(優先順位)を変更するようにしてもよいし、そうでなくてもよい。
【0319】
図36は、本変形例において端末20の表示部24に表示される友だち登録用IMS選択画面の一例を示す図である。
この友だち登録用IMS選択画面には、「友だち登録を行うIMSを選択してください。」というメッセージとともに、「IMS-X」、「IMS-Y」、「IMS-Z」の3つのIMSに対応するIMSアイコンが上下方向に並べて表示されている。いずれかのIMSアイコンがユーザによりタップされると、ECサーバ40の事業者を友だち登録することを要求する友だち登録要求が、タップされたIMSアイコンに対応するIMSのIMSサーバ10に送信される。
【0320】
特徴的であるのは、これら3つのIMSアイコンが、上から「IMS-X」、「IMS-Y」、「IMS-Z」の順序で表示されているのではなく、上から「IMS-Y」、「IMS-X」、「IMS-Z」の順序で表示されていることである。これは、ログイン用コードが最も多く読み取られたのが「IMS-Y」であり、次に多く読み取られたのが「IMS-X」であり、最も読み取られなかったのが「IMS-Z」であったためである。
【0321】
なお、ここまで「IMS」で友だち登録を行うこととして説明してきたが、前述したように、IMSはSNSの1つの形態(一形態)と言うこともできるため、IMSではなくSNSとして、上記の友だち登録を行うようにしてもよい。
【0322】
<第4変形例の効果>
本変形例は、ログイン用コードを読み取ったコードリーダに関連する情報に基づき、ECサーバ40の事業者と友だちになるIMSをユーザに選択させる画面を端末20の表示部24に表示する構成を示している。
このような構成による効果の一例として、第1サーバの事業者と関連付ける第2サーバの事業者を端末のユーザに選択させることができるという効果が得られる。
【0323】
また、本変形例は、PC50に表示されたログイン用コードを読み取ったIMSアプリケーションコードリーダに基づいて、表示させるIMSの順番(優先順位)を変更する構成を示している。
このような構成による効果の一例として、端末において、ユーザの使用頻度が高いサービスを優先的に表示させるなどすることが可能となり、ユーザの利便性を向上させることができるという効果が得られる。
【0324】
<第5実施形態>
第5実施形態は、第1実施形態に付随する実施形態であり、ECサーバ40の事業者に関する広告(またはECに関する広告)やIMSサーバ10の事業者に関する広告(またはIMSに関する広告)を、端末20の表示領域やECサーバ40が提供するウェブサイトに表示させる実施形態である。これらの組み合わせで4通りの広告の表示パターン(表示方法)が考えられる。
第5実施形態に記載の内容は、他の各実施形態のいずれにも適用可能である。
【0325】
(A)ECサーバの事業者に関する広告(またはECに関する広告)を端末の表示領域に表示するパターン
前述したように、端末20は、IMSアプリケーション283から起動されたコードリーダによってログイン用コードを読み取ったことに基づいて、ECサイトにアクセスする(C11)。これにより、端末20の記憶部28には、読み取られたログイン用コードから識別されたECサイトのURLを含むアクセス履歴ファイルが記憶される。
【0326】
一方、IMSサーバ10の記憶部15には、広告主となる各事業者のURL毎に、その事業者に関連付けられた広告データが記憶されている。端末20においてIMSアプリケーションプログラム2831が実行された場合、制御部21は、アクセス履歴ファイルを参照して、そのアクセス履歴ファイルに含まれるURL(ECサイトのURL)を含む広告確認情報を、IMSサーバ10に送信する。広告確認情報は、アクセス履歴に含まれるURLに該当する事業者の広告データをIMSサーバ10から取得するための情報である。
【0327】
IMSサーバ10は、受信した広告確認情報に含まれるURL(つまり端末20のアクセス履歴に含まれるURL)と、各事業者のURLとに基づいて、広告確認情報に含まれるURLに合致する事業者を識別する。そして、識別した事業者に関連付けられた広告用データを、自社のIMSアプリケーション283により表示可能な形式によって、広告確認情報の送信元である端末20に送信する。
【0328】
端末20は、IMSサーバ10から送信された広告用データを受信すると、IMSアプリケーション283の広告用ページに、受信した広告用データに基づく広告画像(広告用画像と言ってもよい。)を表示させる。
【0329】
図37は、IMS-Yのコードリーダを使用してECサイトEEEにログインするためのログイン用コードを読み取った端末20が、IMS-Yのアプリケーションを実行していることに基づいて、端末20の表示部24に表示されるIMS-Yの広告用ページに、ECサイトEEEの広告画像を表示させている例を示している。この例では、ECサイトEEEの広告画像として、ECサイトEEEのサマーセールに関する広告の画像が表示されている。
【0330】
(B)IMSサーバの事業者に関する広告(またはIMSに関する広告)をECサーバが提供するウェブサイトに表示するパターン
また、ECサーバ40は、ログイン用コードが読み取られたコードリーダに関連付けられたIMSを識別することにより、識別したIMSサーバ10の事業者に関する広告やIMSに関する広告を、例えば自社のECサイトに表示させることができる。
【0331】
図38は、ECサーバ40が、ログイン用コードがIMS-Yのコードリーダによって読み取られたことを識別した場合に、IMS-Yに関する広告を自社のECサイトに表示させる例を示している。この例では、IMS-YのIMSアプリケーションから起動されたコードリーダによってログイン用コードが読み取られたことに基づくログインが実行された後にPC50のディスプレイ53に表示されるECサイトのページ下部に、IMS-Yが提供するIMSのトークルーム機能として新たな機能が追加されたことを告知する広告が表示されている。
【0332】
(C)IMSサーバの事業者に関する広告(IMSに関する広告)を端末の表示領域に表示するパターン
図37では、ログイン用コードが読み取られたコードリーダに関連付けられたIMSに関する広告として、ログインが行われたECサイトを提供するECサーバ40の事業者に関する広告(ECに関する広告)が、そのIMSの広告用ページに表示される例を示したが、これに限定されない。
限定でなく例として、ログイン用コードが読み取られたコードリーダに関連付けられたIMSに関する広告、例えば
図38に示した広告が、端末20の表示部24のIMSの広告用ページに表示されてもよい。
【0333】
(D)広告表示に関する集計
また、ECサーバ40は、IMS毎に、そのIMSに関連付けられたコードリーダ、つまり、そのIMSアプリケーションから起動されたコードリーダを使用してユーザがECサイトにログインした回数を集計することが可能である。
【0334】
図39は、本実施形態においてECサーバ40の記憶部45に記憶されるログイン統計データ458のデータ構成の一例を示す図である。
ログイン統計データ458には、IMS事業者を識別するためのIMS種別と、そのIMS種別に対応したコードリーダによりログイン用コードが読み取られたことに基づくログインが行われた回数であるログイン回数と、ECサイトへの総ログイン回数に対するログイン回数の割合であるログイン比率と、ログイン比率に基づいて決定された順位と、ログイン比率に基づいて算出された広告比率とが関連付けて記憶される。
【0335】
図39に示す例では、ECサーバ40で、ログイン比率が高い上位3社のIMS事業者(X,Y,Z)に関してのみ、自社のECサイトに、IMS事業者の広告を表示させるための設定がされている。従って、上位3社の広告比率の合計は100%になっている。ECサーバ40は、広告比率に基づいて、自社のECサイトに各IMS事業者の広告画像を表示させる。各IMS事業者の広告画像は、あらかじめIMSサーバ10から取得して記憶部45に記憶している。
【0336】
また、
図39に示す例では、IMS事業者であるX社のコードリーダを利用してログインが行われた回数が最も多い。ECサーバ40は、上位3社のログイン回数の合計に対してのX社のログイン回数の割合が44%であるため、44%の割合でX社に関する広告を自社のECサイトに表示させる。例えば、自社のECサイトに関して100回のログインが行われたとすると、そのうち44回は、X社に関する広告を自社のECサイトに表示させる。
【0337】
<第5実施形態の効果>
図37に示した広告画像は、ログイン用コードが読み取られたコードリーダに関連付けられたIMSが提供する広告として、そのIMSの広告用ページに表示されるものである。この広告画像は、ECサーバの事業者に関する広告画像(ECに関する広告画像)であるが、コードリーダに関連付けられたIMSに関する広告画像であるとも言える。
【0338】
このように、第5実施形態は、ログイン用コードが読み取られたコードリーダに関連付けられたIMSを利用して、ECサーバ40の事業者に関する広告(ECに関する広告)を端末20の表示部24に表示させる構成を示している。
このような構成による効果の一例として、端末の表示領域に表示される広告は、コードリーダに関連付けられたサービスが提供する広告であるため、端末のユーザが、第1サーバのサービスに関する広告や第2サーバのサービスに関する広告を見る機会を増やすことができるという効果が得られる。
【0339】
また、ECサーバ40では、端末20から、ログイン用コードを読み取ったコードリーダに関連する情報として、コードリーダを起動させたIMSアプリケーションに関連付けられた情報を受信する。そして、
図38に示すように、コードリーダに関連する情報に基づいて識別されたIMSに関する広告を、ECサイトに表示させる。
【0340】
このように、第5実施形態は、ログイン用コードが読み取られたコードリーダに関連付けられたIMSがECサーバ40によって識別されることで、識別されたIMSを利用して、IMSサーバ10の事業者に関する広告(IMSに関する広告)をECサーバ40が提供するウェブサイトに表示させる構成を示している。
このような構成による効果の一例として、第1サーバが提供するウェブサイトに表示される広告は、コードリーダに関連付けられたサービスに関する広告であるため、第1サーバが提供するウェブサイトの閲覧者が、第2サーバのサービスに関する広告を見る機会を増やすことができるという効果が得られる。
【0341】
また、第5実施形態は、ログイン用コードが読み取られたコードリーダに関連付けられたIMSに関する広告が、端末20の表示部24のIMSの広告用ページに表示される構成を示している。
このような構成による効果の一例として、端末の表示領域に表示される広告は、コードリーダに関連付けられたサービスに関する広告であるため、端末のユーザが、第2サーバのサービスに関する広告を見る機会を増やすことができるという効果が得られる。
【0342】
また、ECサーバ40は、ログイン用コードを読み取った端末20から、ログイン用コードを読み取ったコードリーダに関連する情報を受信して、受信した情報に基づいてIMSを識別する。そして、
図39に示すように、IMS毎に、コードリーダに関連する情報に関連付けられた回数、つまり、そのIMSがログインに使用された回数を集計する。その結果、IMS毎に、そのIMSがログインに使用された回数に基づいて、そのIMSに関する広告がECサイトに表示される回数が異なる。
【0343】
このように、第5実施形態は、ログイン用コードが読み取られたコードリーダに関連付けられたIMSがECサーバ40によって識別されることで、IMS毎に、そのIMSがログインに使用された回数に基づいて、自社のECサイトに広告を表示させる回数を決定する構成を示している。
このような構成による効果の一例として、端末のユーザが第1サーバのユーザ認証に使用する頻度が高いIMSに関する広告、つまりECサーバ40の事業者にとって重要性の高い第2サーバのサービスに関する広告を、高い頻度で表示させることができるという効果が得られる。
【0344】
<第5変形例(1)>
(E)ECサーバの事業者に関する広告(ECに関する広告)をECサーバが提供するウェブサイトに表示するパターン
第5実施形態で説明した(A)~(C)の広告の表示パターンの他に、ECサーバ40の事業者に関する広告(ECに関する広告)を、ECサーバ40が提供するウェブサイトに表示させることも考えられる。
この場合は、限定でなく例として、
図37に示した広告画像を、
図38に示したECサイトに表示させるようにすることができる。
【0345】
<第5変形例(1)の効果>
本変形例は、ECサーバ40の事業者に関する広告(ECに関する広告)を、ECサーバ40が提供するウェブサイトに表示させる構成を示している。
このような構成による効果の一例として、第1サーバが提供するウェブサイトの閲覧者が、第1サーバのサービスに関する広告を見る機会を増やすことができるという効果が得られる。
【0346】
<第5変形例(2)>
第5実施形態では、端末20に広告を表示させるために、端末20に記憶されているアクセス履歴ファイルに基づく広告確認情報をIMSサーバ10に送信する例を示したが、他の方法によって端末20に広告を表示させてもよい。
【0347】
前述したように、ECサーバ40は、PC50に表示させたログイン用コードを読み取ったコードリーダに関連する情報を端末20から受信したことに基づいて、そのログイン用コードがいずれのIMSのコードリーダで読み取られたかを識別することができる。
【0348】
限定でなく例として、ECサーバ40は、識別したIMSのIMSアプリケーションが、ログイン用コードが読み取られた端末20で実行されたことに基づいて、その端末20の表示部24に、自社のECサイトに関する広告を表示させることができる。
【0349】
具体的には、ECサーバ40は、記憶部45に記憶しているECユーザ情報、またはIMSサーバ10から取得したIMSユーザ情報に基づいて、ログイン用コードの読み取りが行われた端末20の端末電話番号または端末メールアドレスを識別する。ECサーバ40は、識別した端末電話番号または端末メールアドレスの端末20に自社のECサイトの広告データを送信させるための広告依頼情報を、IMSサーバ10に送信する。広告依頼情報には、広告の依頼主である事業者を指定する情報と、識別した端末電話番号または端末メールアドレスとが含まれる。
【0350】
広告依頼情報を受信したIMSサーバ10は、記憶部15にあらかじめ記憶している各事業者の広告データから、広告依頼情報によって指定された事業者と関連付けられた広告データを識別して、識別した広告データを、自社のIMSアプリケーションで表示可能な形式によって、広告依頼情報に含まれる端末電話番号または端末メールアドレスの端末20に送信する。
【0351】
IMSサーバ10から広告データを受信した端末20は、広告データの送信元であるIMSサーバ10(IMS事業者)のIMSアプリケーションを実行したことに基づいて、そのIMSの広告用ページに、受信した広告データに基づく広告画像を表示させる。
【0352】
<第5変形例(2)の効果>
本変形例は、端末20にECサイトの広告を表示させるために端末20にECサイトへのアクセス履歴を記憶させずに済む構成を示している。
このような構成による効果の一例として、第1サーバと第2サーバとの通信に基づいて、第1サーバのウェブサイトの広告を端末の表示領域に表示させることができるという効果が得られる。また、端末は、ECサイトへのアクセス履歴を記憶したり、アクセス履歴ファイルに基づく広告確認情報を第2サーバに送信せずに済むため、結果的に、端末の負荷を軽減させることができるという効果が得られる。
【0353】
<第5変形例(3)>
図37では、ログイン用コードを読み取ったコードリーダに関連付けられたIMSによって提供される広告が、そのIMSの広告用ページに表示される例を示したが、端末20での広告の表示形態は、これに限定されない。限定でなく例として、ログイン用コードの読み取りを行ったコードリーダに関連付けられたIMSのIMSサーバ10によって、ECサーバ40の事業者と端末20のユーザとが友だち登録されたことに基づいて、IMSサーバ10が、ECサーバ40の事業者と端末20のユーザのトークルームに、ECサーバ40の事業者に関する広告を表示させるようにしてもよい。
【0354】
<第5変形例(3)の効果>
本変形例は、ログインに使用されたIMSのトークルームの機能を利用した広告表示を行う構成を示している。
このような構成による効果の一例として、端末のユーザが第1サーバの事業者に関する広告を見る機会を増やすことができるという効果が得られる。
【0355】
<第5変形例(4)>
図39では、ECサーバ40が、IMSサーバ10の事業者毎に、そのIMSに関する広告をECサイトに表示させる回数を決定する例を示したが、これには限定されない。IMSサーバ10の事業者ごとに、その事業者が運営するIMSを利用してユーザの端末20にECサイトの広告を表示させる回数を決定してもよい。
【0356】
例えば、
図39に関して、X、Y、Zの各ログイン回数は、上位3社の合計ログイン回数のうちの、それぞれ、44%、33%、23%を占めている。ECサーバ40は、この集計結果に基づいて、XのIMSの広告用ページに44%(1日100回の広告送信を行う場合には、その中の44回)、YのIMSの広告用ページに33%(同じく33回)、ZのIMSの広告ページに23%(同じく23回)の割合で、自社のECサイトの広告を表示させることに決定する。
【0357】
<第5変形例(4)の効果>
本変形例は、ユーザがログインに使用する頻度が高いIMSの広告ページに、自社のECサイトに関する広告を高い頻度で表示させる構成を示している。
このような構成による効果の一例として、第1サーバによるユーザ認証に使用された頻度が高い第2サーバのサービスほど、第1サーバの事業者に関する広告を優先的に表示させることができるという効果が得られる。
【0358】
<その他>
本開示の実施形態を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本開示の範囲に含まれることに留意されたい。限定でなく例として、各手段、各ステップ等に含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の手段やステップ等を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。また、各実施形態に示す構成を適宜組み合わせることとしてもよい。
【符号の説明】
【0359】
1 通信システム
10 IMSサーバ
20 端末
30 ネットワーク
40 ECサーバ
50 PC