(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-25
(45)【発行日】2022-12-05
(54)【発明の名称】調整可能な周辺静電クランプ
(51)【国際特許分類】
H01L 21/683 20060101AFI20221128BHJP
H01L 21/265 20060101ALI20221128BHJP
H02N 13/00 20060101ALI20221128BHJP
H01J 37/317 20060101ALI20221128BHJP
H01J 37/20 20060101ALI20221128BHJP
【FI】
H01L21/68 R
H01L21/265 603D
H02N13/00 D
H01J37/317 B
H01J37/20 A
(21)【出願番号】P 2019515370
(86)(22)【出願日】2017-09-28
(86)【国際出願番号】 US2017053959
(87)【国際公開番号】W WO2018064302
(87)【国際公開日】2018-04-05
【審査請求日】2020-08-26
(32)【優先日】2016-09-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】505413587
【氏名又は名称】アクセリス テクノロジーズ, インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】特許業務法人HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】ウィード,アラン
【審査官】内田 正和
(56)【参考文献】
【文献】特表2013-534049(JP,A)
【文献】特開平07-297266(JP,A)
【文献】国際公開第2014/157014(WO,A1)
【文献】特表2012-518267(JP,A)
【文献】特表2013-529371(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/683
H01L 21/265
H02N 13/00
H01J 37/317
H01J 37/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
スキャンアームベースと、
第1のワークピースの直径に関連する第1の直径を有する中央静電チャック部材であって、前記スキャンアームベースに動作可能に結合され、前記第1のワークピースを支持するとともに、前記第1のワークピースを静電的にクランプするように構成された第1の表面を有する、中央静電チャック部材と、
第1の内径および第1の外径を有する第1の周辺静電チャック部材であって、前記スキャンアームベースに動作可能に結合され、第2のワークピースの周辺領域を支持するように構成された第2の表面を有する第1の周辺静電チャック部材であり、前記第2のワークピースの直径は、前記第1のワークピースの直径よりも大きい、第1の周辺静電チャック部材と、
前記第1の表面に対して略垂直な軸に沿って、前記中央静電チャック部材に対して前記第1の周辺静電チャック部材を引込位置と伸長位置との間で並進させるように構成されたエレベータであって、前記第1の周辺静電チャック部材が前記引込位置にあるとき、前記第1の表面は前記第2の表面から隆起しており、前記第1の周辺静電チャック部材が前記伸長位置にあるとき、前記第1の表面と前記第2の表面は略同一平面上にある、エレベータと、
前記第1の周辺静電チャック部材が前記引込位置にあるとき、前記第2の表面上に存在し、かつ、前記第2の表面をシールドするように構成された第1の周辺シールドと、を備え、
前記中央静電チャック部材は、前記スキャンアームベースに対して固定され、
前記エレベータは、前記第1の周辺静電チャック部材を前記伸長位置と前記引込位置との間で並進させるように構成されて
おり、
第2の内径および第2の外径を有する第2の周辺静電チャック部材であって、前記スキャンアームベースに動作可能に結合され、第3のワークピースの周辺領域を支持するように構成された第3の表面を有する第2の周辺静電チャック部材であり、第3のワークピースの直径は前記第2のワークピースの直径よりも大きく、前記エレベータは、前記第2の周辺静電チャック部材を前記中央静電チャック部材に対して前記引込位置と前記伸長位置との間で並進させるようにさらに構成され、前記第2の周辺静電チャック部材が前記引込位置にあるとき、前記第1の表面は前記第3の表面から突出し、前記第2の周辺静電チャック部材が前記伸長位置にあるとき、前記第1の表面および前記第3の表面は略同一平面上にある、第2の周辺静電チャック部材と、
前記第2の周辺静電チャック部材が前記引込位置にあり、かつ、前記第1の周辺静電チャック部材が前記伸長位置にあるとき、前記第3の表面上に存在し、かつ、前記第3の表面を遮蔽するように構成された第2の周辺シールドと、をさらに備え、
前記第1の周辺シールドは、前記第1の周辺静電チャック部材および前記第2の周辺静電チャック部材が前記引込位置にあるときに、前記第3の表面上に存在し、かつ、前記第3の表面を遮蔽するようにさらに構成されている静電チャックシステム。
【請求項2】
前記エレベータを制御することにより、前記第1の周辺静電チャック部材と前記第2の周辺静電チャック部材のそれぞれの前記引込位置と前記伸長位置との間の並進を個々に制御するように構成されたコントローラをさらに備える、請求項
1に記載の静電チャックシステム。
【請求項3】
前記中央静電チャック部材、前記第1の周辺静電チャック部材、および前記第2の周辺静電チャック部材に動作可能に結合された電源をさらに含み、
前記コントローラが、前記電源を制御することにより、前記中央静電チャック部材、前記第1の周辺静電チャック部材、および前記第2の周辺静電チャック部材を選択的に通電するように構成されている、請求項
2に記載の静電チャックシステム。
【請求項4】
前記コントローラは、
前記中央静電チャック部材のみを通電して、前記第1のワークピースを前記中央静電チャック部材に静電的にクランプし、
前記中央静電チャック部材および前記第1の周辺静電チャック部材に同時に通電して、前記第2のワークピースを前記中央静電チャック部材および前記第1の周辺静電チャック部材に静電的にクランプし、
前記中央静電チャック部材、前記第1の周辺静電チャック部材、および前記第2の周辺静電チャック部材に同時に通電して、前記第3のワークピースを前記中央静電チャック部材および前記第1の周辺静電チャック部材、および前記第2の周辺静電チャック部材に静電的にクランプするように構成されている、請求項
3に記載の静電チャックシステム。
【請求項5】
前記第2の周辺シールドは、半導体材料からなる表面を備えている、請求項
1に記載の静電チャックシステム。
【請求項6】
前記第2の周辺シールドは、半導体材料からなる、請求項
1に記載の静電チャックシステム。
【請求項7】
前記エレベータを制御することによって、前記第1の周辺静電チャック部材の前記引込位置および前記伸長位置を制御するように構成されたコントローラをさらに備える、請求項1に記載の静電チャックシステム。
【請求項8】
前記中央静電チャック部材および前記第1の周辺静電チャック部材に動作可能に結合された電源をさらに含み、
前記コントローラは、前記中央静電チャック部材および前記第1の周辺静電チャック部材を同時に通電するように構成されている、請求項
7に記載の静電チャックシステム。
【請求項9】
前記第1の周辺シールドは、半導体材料でコーティングされている、請求項1に記載の静電チャックシステム。
【請求項10】
前記第1の周辺シールドが、シリコンでコーティングされたアルミニウムディスクを備える、請求項
9に記載の静電チャックシステム。
【請求項11】
前記第1の周辺シールドは、半導体材料からなる、請求項1に記載の静電チャックシステム。
【請求項12】
前記第1の表面および前記第2の表面のうちの1つ以上における1つ以上のバックサイドガスオリフィスと、
バックサイドガスを前記1つ以上のバックサイドガスオリフィスに供給するように構成されたバックサイドガスソースと、をさらに備える、請求項1に記載の静電チャックシステム。
【請求項13】
前記中央静電チャック部材および前記第1の周辺静電チャック部材内に画定された1つ以上のガス分配通路をさらに備え、
前記1つ以上のガス分配通路は、前記1つ以上のバックサイドガスオリフィスと流体連通している、請求項
12に記載の静電チャックシステム。
【請求項14】
前記中央静電チャック部材および前記第1の周辺静電チャック部材のそれぞれの側壁に画定された1つ以上の側壁オリフィスであって、前記1つ以上のガス分配通路と流体連通している、1つ以上の側壁オリフィスと、
前記複数の1つ以上の側壁オリフィスの各々に関連付けられた動的シールであって、中央静電チャック部材に対する前記第1の周辺静電チャック部材の並進を略可能にするとともに、前記1つ以上の側壁オリフィスから外部環境へのバックサイドガスの漏れを防止する、動的シールと、をさらに備える、請求項
12に記載の静電チャックシステム。
【請求項15】
前記バックサイドガスソースは、前記中央静電チャック部材に動作可能に結合され、
前記1つ以上のガス分配通路は、前記1つ以上の側壁オリフィスを通じて、前記バックサイドガスを少なくとも前記第1の周辺静電チャック部材に提供する、請求項
14に記載の静電チャックシステム。
【請求項16】
前記第1のワークピース、前記第2のワークピース、および前記第1の周辺シールドを、前記第1の表面および前記第2の表面との間で選択的に搬送するように構成された1つ以上の搬送装置をさらに備える、請求項1に記載の静電チャックシステム。
【請求項17】
前記スキャンアームベースは、スキャンアームに動作可能に結合され、
前記スキャンアームは、少なくとも前記第1のワークピースを、イオンビームを通過するように選択的に並進させるように構成されている、請求項1に記載の静電チャックシステム。
【請求項18】
第1のワークピースおよび第2のワークピースにイオンを注入する方法であって、
前記第1のワークピースが前記第2のワークピースよりも小さい直径を有し、
前記方法は、
第1の表面を有する中央静電チャック部材と、第2の表面を有する第1の周辺静電チャック部材と、第1の周辺シールドとを提供するステップと、
第1周辺静電チャック部材の前記第2の表面上に前記第1の周辺シールドを配置するステップと、
前記中央静電チャック部材に対して前記第1の周辺静電チャック部材を引き込むステップであって、前記第2の表面が前記第1の表面から引き込まれているステップと、
前記中央静電チャック部材の前記第1の表面上に前記第1のワークピースを配置するステップと、
前記第1のワークピースに対してイオンビームを通過させることによって前記第1のワークピースにイオンを注入するステップと、
前記中央静電チャック部材から前記第1のワークピースを取り出すステップと、
中央静電チャック部材に対して前記第1の周辺静電チャック部材を上昇させるステップであって、前記第2の表面が前記第1の表面と略同一平面上に位置するステップと、
前記第1の周辺静電チャック部材の前記第2の表面から前記第1の周辺シールドを除去するステップと、
前記第2のワークピースを前記中央静電チャック部材の前記第1の表面および前記第1の周辺静電チャック部材の前記第2の表面上に配置するステップと、
前記第2のワークピースに対してイオンビームを通過させることによって前記第2のワークピースにイオンを注入するステップと、
前記中央静電チャック部材および前記第1の周辺静電チャック部材から前記第2のワークピースを取り出すステップと、を含む方法。
【請求項19】
ベースと、
前記ベースに固定され、第1の直径を有する第1のワークピースを支持するとともに静電的にクランプするように構成された中央チャック表面を有する、中央静電チャック部材と、
前記ベースに動作可能に結合された第1の周辺静電チャック部材であって、前記中央静電チャック部材を略取り囲み、少なくとも第2のワークピースの周辺領域を支持するとともに静電的にクランプするように構成された第1の周辺チャック表面を有する第1の周辺静電チャック部材であり、前記第2のワークピースは、前記第1のワークピースの前記第1の直径よりも大きい第2の直径を有する、第1の周辺静電チャック部材と、
伸長位置と引込位置との間で前記中央チャック表面に略垂直な軸に沿って前記中央静電チャック部材に対して前記第1の周辺静電チャック部材を選択的に並進させるように構成されたエレベータであって、前記第1の周辺チャック表面は、前記伸長位置にあるときに前記中央チャック表面と略同一平面上にあり、前記第1の周辺チャック表面は、前記引込位置にあるときに前記中央チャック表面の下方にある、エレベータと、
第1の周辺シールドであって、前記第1の周辺静電チャック部材が前記引込位置にあるときに、前記第1の周辺シールドが前記第1の周辺チャック表面を選択的に覆うように構成される、第1の周辺シールドと、
前記ベースに動作可能に結合された第2の周辺静電チャック部材であって、前記第1の周辺静電チャック部材を略取り囲むとともに、少なくとも第3のワークピースの周辺領域を支持し静電的に引き付けるように構成された第2の周辺チャック表面を有する第2の周辺静電チャック部材であり、前記第3のワークピースは、前記第2のワークピースの第2の直径よりも大きい第3の直径を有し、前記エレベータは、前記第2の周辺静電チャック部材を前記中央静電チャック部材に対して軸に沿って前記伸長位置と前記引込位置との間で選択的に並進させるようにさらに構成され、前記第2の周辺チャック表面は、前記伸長位置にあるときに前記中央チャック表面と略同一平面上にあり、前記第2の周辺チャック表面は、前記引込位置にあるときに前記中央チャック表面の下にある、第2の周辺静電チャック部材と、
前記第1の周辺静電チャック部材が前記伸長位置にあり、かつ、前記第2の周辺静電チャック部材が前記引込位置にあるとき、前記第2の周辺チャック表面を選択的に覆うように構成された第2の周辺シールドと、を備え、
前記第1の周辺シールドは、前記第1の周辺静電チャック部材および前記第2の周辺静電チャック部材が前記引込位置にあるとき、前記第1の周辺チャック表面および前記第2の周辺チャック表面の両方を選択的に覆うようにさらに構成される静電チャックシステム。
【請求項20】
前記それぞれの伸長位置において、
前記第2の周辺静電チャック部材は、前記第3のワークピースのみと接触するように構成され、
前記第1の周辺静電チャック部材は、前記第2のワークピースおよび前記第3のワークピースのみと接触するように構成され、
前記中央静電チャック部材は、前記第1のワークピース、前記第2のワークピース、および前記第3のワークピースのいずれかと接触するように構成されている、請求項
19に記載の静電チャックシステム。
【請求項21】
前記第3のワークピースは、前記第1の周辺静電チャック部材および前記第2の周辺静電チャック部材が前記それぞれの伸長位置にあるとき、前記中央チャック表面、前記第1の周辺チャック表面、および前記第2の周辺チャック表面に接触する、請求項
19に記載の静電チャックシステム。
【請求項22】
前記第1の周辺静電チャック部材は、前記第1のワークピースの前記第1の直径に関連する第1の内径と、前記第2のワークピースの前記第2の直径に関連する第1の外径とを有する、請求項
19に記載の静電チャックシステム。
【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
〔関連出願へのリファレンス〕
本出願は、2016年9月30日出願の米国特許出願第15/281,540号「調整可能な周辺静電クランプ」の利益を主張し、その内容は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
〔技術分野〕
本発明は、一般に、ワークピースハンドリングシステムに関し、より詳細には、イオン注入システムにおいて様々な直径のワークピースをハンドリングするためのシステムおよび方法に関する。
【0003】
〔背景〕
半導体産業では、半導体ウェーハまたは基板などのワークピースは、ワークピースハンドリングシステムによってプロセスステップ間でロボット的に移送されることが多い。イオン注入システムは、しばしば、大気圧ワークピースキャリアとイオン注入装置に関連する真空プロセスチャンバとの間でワークピースを移送するためのワークピースハンドリングシステムを利用する。従来のワークピースハンドリングシステムは、グリッパが結合されたロボットを備え、グリッパは、ワークピースのエッジを選択的に把持するように構成される。
【0004】
典型的なイオン注入システムでは、例えば、ワークピースハンドリングは、従来、特定のワークピース寸法に対して固定され、ワークピースに衝突するイオンビームの寸法は、ワークピースの寸法に適応する。例えば、200mm径のウェーハにイオンを打ち込む実施例には、200mm幅のイオンビームが打ち込みに利用されることが多い。しかし、直径150mmのウェーハにイオンを注入することが望まれる場合、ワークピースハンドリングシステムおよびイオン注入システムの様々な構成要素は、異なる寸法のワークピースを収容するために慣習的に修正される。例えば、グリッパ及び静電チャックは、典型的には、単一のワーク寸法にイオンを注入するように設計される。しかし、ワークピースの寸法が変化すると、グリッパ、静電チャック、および/またはロボットハンドリングコンポーネント全体も慣習的に変更される。
【0005】
したがって、従来のイオン注入システムは、注入されるワークピースの寸法と、その上に衝突するイオンビームの寸法とに基づいて、所定の処理装置の寸法を利用する。異なる寸法のワークピースが注入される場合、または異なる寸法のイオンビームが注入のために利用される場合、ワークピース取扱い機器に対する様々な変更も行われ、したがって、コストが増加し、生産性の損失を招く。
【0006】
〔発明の概要〕
本発明は、イオン注入システムにおいて様々な寸法のワークピースを取り扱うためのシステム、機器、および方法を提供することによって、従来技術の制限を克服する。したがって、以下に、本発明の態様を基本的に理解するために、本発明の概要を簡単に説明する。この発明の概要は、本発明の広い概観ではない。これは、本発明の重要な要素を識別しかつ正確に概説するものでもない。この目的は、後に記載する詳細な説明の序文として、本発明のいくつかの概念を単純化した形で示すことにある。
【0007】
一般に、静電チャックは、異なる直径を有するワークピースをクランプするために提供される。一実施例では、中央静電チャック部材は、第1の直径の第1のワークピースに関連付けられ、第1の周辺静電チャック部材は、第1の直径より大きい第2の直径の第2のワークピースに関連付けられる。エレベータが、第1の周辺静電チャック部材を中央静電チャック部材に対して引込位置と伸長位置との間で並進させる。引込位置では、第1のワークピースは第1の表面のみと接触する。注入位置とも呼ばれる伸長位置では、第2のワークピースは、第1の表面および第2の表面と接触する。第1の周辺シールドは、第1の周辺静電チャック部材が引込位置にあるとき、第2の表面を略遮蔽する。追加の周辺静電チャック部材および周辺シールドを追加して、追加のワークピース直径を収容することができる。
【0008】
1つの例示的な態様によれば、本発明の静電チャックシステムは、第1のワークピースの直径に関連する第1の直径を有する中央静電チャック部材を備え、前記中央静電チャック部材は、スキャンアームベースに動作可能に結合され、第1のワークピースを支持するように構成された第1の表面を有する。第1の周辺静電チャック部材は、第1の直径に関連する第1の内径と、第2のワークピースの直径に関連する第1の外径とを有する。第1の周辺静電チャック部材はまた、前記スキャンアームベースに動作可能に結合され、第2のワークピースの周辺領域を支持するように構成された第2の表面を有する。
【0009】
エレベータは、第1の表面に略垂直な軸に沿って、引込位置と伸長位置との間で、中央静電チャック部材に対して第1の周辺静電チャック部材を並進させるように構成される。引込位置では、第1のワークピースは第1の表面のみと接触する。本実施例における伸長位置では、第2のワークピースは第1の表面と第2の表面とに接触する。
【0010】
さらに、第1の内径に関連する第1のシールド内径と、第1の外径に関連する第1のシールド外径とを有する第1の周辺シールドが提供される。例えば、第1の周辺シールドは、第1の周辺静電チャック部材が引込位置にあるとき、第2の表面をシールドするように構成される。
【0011】
一実施例によれば、前記中央静電チャックは、前記スキャンアームベースに対して固定され、前記エレベータは、第1の周辺静電チャック部材を引込位置と伸長位置との間で並進させるように構成される。
【0012】
別の実施例では、第1の外径に関連する第2の内径と、第3のワークピースの直径に関連する第2の外径とを有する第2の周辺静電チャック部材が提供される。第3のワークピースの直径は、例えば、第2のワークピースの直径よりも大きい。第2の周縁静電チャック部材は、スキャンアームベースに作動可能に結合され、第3のワークピースの周縁領域を支持するように構成された第3の表面を有し、前記エレベータは、引込位置と伸長位置との間の前記中央静電チャック部材に関して第2の周縁静電チャック部材を移動させるようにさらに構成される。この実施例の伸長位置では、第3のワークピースは、第1の表面、第2の表面、および第3の表面に接触する。
【0013】
別の実施例によれば、コントローラは、前記エレベータを制御することにより、第1の周辺静電チャック部材の第2の周辺静電チャック部材のうちの1つ以上の引込位置および伸長位置を個々に制御するように構成される。別の実施例では、電源が、前記中央静電チャック部材、第1の周辺静電チャック部材、および第2の周辺静電チャック部材のうちの1つ以上に動作可能に結合される。従って、前記制御装置は、例えば、前記中央静電チャック部材、第1の周辺静電チャック部材、および第2の周辺静電チャック部材を選択的に通電する(電圧を印加する)ようにさらに構成される。
【0014】
第2の内径に関連する第2の内側シールド直径と、第2の外径に関連する第2の外側シールド直径とを有する第2の周辺シールドが、別の実施例でさらに提供される。第2の周辺シールドは、第1の周辺静電チャック部材が伸長位置にあり、第2の周辺静電チャック部材が引込位置にあるとき、第3の表面をシールドするように構成される。例えば、第2の外側遮蔽体直径は、第2の外側直径以上である。
【0015】
第1の周辺シールド及び第2の周辺シールドのうちの1つ以上は、例えば、シリコンでコーティングされたアルミニウムディスクのような半導体物質からなる表面を含む。一実施例では、第1および/または第2の周辺遮蔽体は、半導体ウェーハなどの半導体物質から構成される。
【0016】
前記中央静電チャック部材、第1の周辺静電チャック部材、第2の周辺静電チャック部材などの第1の表面および第2の表面のうちの1つ以上に、1つ以上のバックサイドガスオリフィスをさらに設けることができる。したがって、バックサイドガスソースは、処理されるワークピースのバックサイドガス冷却または加熱のために、前記1つ以上のバックサイドガスオリフィスにバックサイドガスを提供するように構成される。例えば、1つ以上のガス分配通路が、前記中央静電チャック部材および第1の周辺静電チャック部材内に画定され、1つ以上のガス分配通路は、1つ以上のバックサイドガスオリフィスと流体連通している。
【0017】
別の実施例によれば、1つ以上の側壁オリフィスが、前記中央静電チャック部材および第1の周辺静電チャック部材のそれぞれの側壁に画定され、1つ以上の側壁オリフィスは、1つ以上のガス分配通路と液体連通している。動的シールは、別の実施例において、前記複数の1つ以上の側壁オリフィスの各々に関連付けられ、動的シールは、前記中央静電チャック部材に対する第1の周辺静電チャック部材の並進を略可能にするとともに、前記1つ以上の側壁オリフィスから外部環境へのバックサイドガスの漏れを防止する。
【0018】
別の実施例では、バックサイドガスソースは、前記中央静電チャック部材に動作可能に結合され、前記1つ以上のガス分配通路は、1つ以上の側壁オリフィスを通じてバックサイドガスを少なくとも第1の周辺静電チャック部材に提供する。
【0019】
さらに別の実施例によれば、1つ以上の移送装置は、第1のワークピース、第2のワークピース、および第1の周辺遮蔽物を、第1の表面および第2の表面との間で選択的に移送するように構成される。さらなる実施例では、イオン注入装置がさらに提供され、イオンビームの寸法は、静電チャック上にクランプされた任意の寸法のワークピースを注入するように構成可能である。
【0020】
本発明の別の例示的な態様によれば、異なる直径の第1のワークピースおよび第2のワークピースにイオンを注入する方法が提供される。例えば、第1の周辺シールドは、第1のワークピースにイオンを注入したいときに、第1の周辺静電チャック部材の第2の表面に配置される。第1の周辺静電チャック部材は、前記中央静電チャック部材に対して引き込まれ、第2の表面は、第1の表面から引き込まれ(陥凹しており)、第1のワークピースは、前記中央静電チャック部材の第1の表面上に配置される。したがって、イオンビームを第1のワークピースに対して通過させることによって、イオンが第1のワークピースに注入される。
【0021】
第1のワークピースは、前記中央静電チャック部材から取り出され、第1の周辺静電チャック部材は、第2のワークピースにイオンを注入することが望まれるとき、前記中央静電チャック部材に対して持ち上げられる。したがって、第2の表面は、第1の表面と略同一平面上にある。第1の周辺シールドは、第1の周辺静電チャック部材の第2の表面から除去され、第2のワークピースは、前記中央静電チャック部材の第1の表面および第1の周辺静電チャック部材の第2の表面上に配置され、イオンが注入される。注入が完了すると、第2のワークピースは、前記中央静電チャック部材および第1の周辺静電チャック部材から取り出される。
【0022】
上記の概要は、ある実施形態の本発明のいくつかの特徴の簡単な概観を与えることを単に意図したものであり、他の実施形態は、上述の特徴とは追加のおよび/または異なった特徴を備えることができる。特に、この発明の概要は、本出願の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。したがって、前述の目的および関連する目的を達成するために、本発明は、以下に記載され、特に特許請求の範囲において指摘される特徴を含む。以下の記述および添付の図面は、ある具体的な実施形態を詳細に記載する。しかし、これらの実施形態は、本願の原理が採用され得る種々の方法のうちのいくつかを示す。本発明の他の目的、利点、及び新規な特徴は、図面と併せて考慮されるとき、本発明の以下の詳細な説明から明らかになるであろう。
【0023】
〔図面の簡単な説明〕
図1は、本発明のいくつかの態様による例示的なイオン注入装置の構成図である。
【0024】
図2Aから2Bは、本発明の様々な態様による例示的なチャックシステム上に配置されたそれぞれの第1および第2のワークピースの斜視図を示す。
【0025】
図3Aから3Bは、本発明の様々な態様による例示的なチャックシステム上に配置された第1および第2のワークピースのそれぞれの断面側面図を示す。
【0026】
図4は、本発明の様々な態様によるスキャンアームに取り付けられた例示的なチャックシステムの断面側面図を示す。
【0027】
図5Aから5Cは、本発明の様々な態様による例示的なチャックシステム上に配置された第1、第2、および第3のワークピースのそれぞれの断面側面図を示す。
【0028】
図6Aから
図6Cは、本開示の種々の態様による、第1の加工物の加工に関連する例示的なチャックシステムの断面側面図である。
【0029】
図7Aから7Bは、本開示の種々の態様による、第2の加工物の加工に関連する例示的なチャックシステムの断面側面図を示す。
【0030】
図8Aから8Bは、本発明の様々な態様による、第2および第1のワークピースがそれぞれ把持された例示的なグリッパメカニズムの平面図を示す。
【0031】
図8Cは、
図8Aから8Bの例示的なグリッパ機構の斜視図である。
【0032】
図9Aから
図9Bは、開示の種々の態様による、各グリップ位置および解放位置における例示的なグリッパ機構の平面図である。
【0033】
図10は、本発明の様々な態様による例示的なロードロックサポートの斜視図を示す。
【0034】
図11Aから11Bは、本開示の種々の態様による、それぞれの第1および第2のワークピースを支持する例示的ロードロック支持体の平面図を示す。
【0035】
図12Aは、本開示の種々の態様に従った、3つの異なる寸法のワークピースを支持するための例示的な支持部材の平面図である。
【0036】
図12Bは、本発明の様々な態様による、それぞれ第1、第2、および第3のワークピースを支持する
図12Aの例示的な支持部材の側面図である。
【0037】
図12Cは、本開示の種々の態様による、それぞれの第1、第2、および第3のワークピースを支持する複数の支持部材の平面図である。
【0038】
図13は、本発明のさらに別の態様に従って、様々な直径のワークピースにイオンをクランプし、注入するための方法を示す。
【0039】
〔詳細な説明〕
本開示は、概して、イオン注入システムにおいて様々な直径のワークピースをクランプするためのシステム、装置、および方法に関する。したがって、本発明は、図面を参照して説明され、同様の参照番号は、全体を通して同様の要素を指すために使用され得る。これらの態様の記述は単に例示であり、それらは限定的な意味で解釈されるべきではないことを理解されたい。以下の記述では、説明の目的で、本発明を完全に理解するために、多くの具体的な細部を記載する。しかし、当業者には、これらの具体的な細部がなくても、本発明を実施できることが明らかであろう。さらに、本願の範囲は、添付の図面に関して以下に説明される実施形態または実施例によって限定されることを意図されず、添付の特許請求の範囲およびその等価物によってのみ限定されることを意図される。
【0040】
また、図面は、本発明の実施形態のいくつかの態様を例示するために提供されており、したがって、概略的なものに過ぎないとみなされるべきであることにも留意されたい。特に、図面に示される要素は、互いに縮尺を合わせる必要はなく、図面における様々な要素の配置は、それぞれの実施形態を明確に理解するために選択され、必ずしも、実施形態による実装における様々な構成要素の実際の相対的な位置の表現であると解釈されるべきではない。さらに、本明細書で説明される様々な実施形態および実施例の特徴は、特に断らない限り、互いに組み合わせることができる。
【0041】
また、以下の説明では、図面に示されるか、または本明細書で説明される機能ブロック、装置、コンポーネント、回路素子、または他の物理的ユニットもしくは機能ユニット間の任意の直接接続または結合を、間接接続または結合によって実施することもできることを理解されたい。さらに、図面に示される機能ブロックまたはユニットは、1つの実施形態において別個の特徴または回路として実装されてもよく、さらにまたは代替的に、別の実施形態において一般的な特徴または回路において完全にまたは部分的に実装されてもよいことを理解されたい。例えば、いくつかの機能ブロックは、シグナルプロセッサなどの一般的なプロセッサ上で動作するソフトウエアとして実装されてもよい。さらに、以下の明細書において有線ベースであるとして説明される任意のコネクションは、逆のことが言及されない限り、ワイヤレス通信として実装されてもよいことを理解されたい。
【0042】
本発明の一態様によれば、
図1は例示的な減圧系100を示す。本実施例における真空システム100は、イオン注入システム101を備えるが、プラズマプロセスシステム又は他の半導体プロセスシステムのような様々な他のタイプの真空システムも考えられる。イオン注入システム101は、例えば、端末装置102、ビームラインアセンブリ104、および端末装置ステーション106を含む。
【0043】
一般的に言えば、端末装置102内のイオン源108は、電源110に結合されて、ドーパントガスを複数のイオンにイオン化し、イオンビーム112を形成する。本実施例におけるイオンビーム112は、ビームステアリング装置114を通り、アパーチャ116を出てエンドステーション106に向かう。エンドステーション106において、イオンビーム112は、チャック120システム(例えば、静電チャックまたはESC)に選択的にクランプまたは取り付けられたワークピース118(例えば、シリコンウェーハ、表示パネルなどの半導体)に衝突する。いったんワークピース118の格子に埋め込まれると、注入されたイオンは、ワークピースの物理的および/または化学的特性を変化させる。このため、イオン注入は、半導体デバイスの製造および金属仕上げ、ならびに材料科学研究における様々な用途において使用される。
【0044】
本開示のイオンビーム112は、ペンシルまたはスポットビーム、リボンビーム、スキャンビーム、またはイオンがエンドステーション106に向けられる任意の他の形態などの任意の形態をとることができ、そのような形態はすべて、本開示の範囲内に入ると考えられる。
【0045】
1つの例示的な態様によれば、エンドステーション106は、減圧チャンバ124などの処理チャンバ122を備え、プロセス環境126が処理チャンバに関連付けられる。プロセス環境126は、一般に、処理チャンバ122内に存在し、一実施例では、処理チャンバに結合され、処理チャンバを実質的に排気するように構成された真空源128(例えば、真空ポンプ)によって生成される真空を備える。
【0046】
イオン注入システム101を利用した注入中、荷電イオンがワークピースと衝突するにつれて、エネルギーが熱の形でワークピース118上に蓄積され得る。対抗手段がなければ、そのような熱は、加工物118を歪ませたり、割ったりする可能性があり、これは、いくつかの実施態様では、加工物を価値のないものにする(または有意に価値の低いものにする)可能性がある。他の望ましくない効果は、ワークピース118の望ましくない加熱からも生じ得る。
【0047】
したがって、別の実施例によれば、チャックシステム120は、バックサイドガスソース130を備え、バックサイドガスソース130は、ワークピースをイオンビーム112に露出する間、処理チャンバ122内のワークピース118のバックサイドにバックサイドガス132を供給するように構成される。一実施例では、バックサイドガスは、乾燥窒素などの不活性ガスを含む。このように、バックサイドガスを供給するバックサイドガスソース130は、バックサイドガスを保持/貯蔵するための圧力タンクまたは容器(図示せず)を含むことができる。別の実施例によれば、電源134が提供され、この電源は、チャックシステムにワークピース118を静電クランプするために、チャックシステム120に動作可能に結合される。チャックシステム120については、以下でより詳細に説明する。
【0048】
別の態様によれば、ロードロックチャンバ136は、処理チャンバ122にさらに動作可能に結合され、ロードロックチャンバは、プロセス環境126を外部環境138から隔離するように構成される。ロードロックチャンバ136は、処理チャンバ122と外部環境138との間のワークピースの移送中にワークピース118を支持するように構成されたワークピース支持体140をさらに含む。複数のロードロックドア142は、ロードロックチャンバ136をそれぞれの処理チャンバ122および外部環境138に動作可能に連結する。したがって、ロードロックチャンバ136は、ロードロックチャンバ環境の変化によって、プロセス環境126(例えば、プロセス環境126)を真空システム100内に維持する。ロードロックチャンバ136内の圧力は、例えば、プロセス環境126に関連する真空と、外部環境138に関連する外部圧力(例えば、大気圧)との間で変化するように構成される。したがって、ロードロックチャンバ136は、イオン注入システム内の真空の質(例えば、プロセス環境126)を損なうことなく、ワークピース118をイオン注入システム101内へ、およびイオン注入システム101から移送することを可能にする。
【0049】
一実施例では、以下により詳細に説明するように、真空移送装置144(例えば、真空ロボット)が提供され、真空移送装置は、ロードロックチャンバ136内のロードロック支持体146とチャックシステム120との間でワークピース118を移送するように構成される。さらに別の実施例では、大気移送装置148(例えば、大気ロボット)は、ワークピース移送容器150(例えば、フープ)とロードロックチャンバ136内のロードロック支持体146との間でワークピース118を移送するように構成される。例えば、大気移送装置146は、加工物搬送容器150から加工物118を取り外し、および/または加工物搬送容器150に戻すように構成される。真空移送装置144および大気移送装置148についても、以下により詳細に説明する。
【0050】
別の実施例によれば、コントローラ152が提供され、コントローラ152は、イオン注入システム101、チャックシステム120、真空源128、バックサイドガスソース130、電源134、真空移送装置144、大気移送装置148、ならびに真空システム内の他の構成要素など、真空システム100の1つ以上の構成要素を制御するように構成される。1つのコントローラ152が本明細書で説明されているが、真空システム100内の様々な構成要素の制御は、別個のコントローラまたは複数のコントローラを利用して達成することができ、すべてが本開示の範囲内にあるとみなされることを理解されたい。
【0051】
図2Aから2B、
図3Aから3B、および
図4を全体的に参照して、本発明の別の例示的な態様に従って、例示的なチャックシステム200をより詳細に説明する。
図1およびチャックシステム200のチャックシステム120(静電チャックシステムとも呼ばれる)は、複数の寸法のワークピース118を効率的に処理するために、
図1の減圧システム100に実装され得ることが理解される。例えば、以下に説明するチャックシステム120、200は、とりわけ、100mm、150mm、200mm、および300mmのような多重直径を有するワークピース118において特に使用される。ワークピース118の特定の寸法が本明細書に記載されているが、本開示は、ワークピースの特定の寸法に限定されず、本開示の様々な変更は、より大きいおよび/またはより小さい寸法のワークピースを処理するために容易に行うことができ、すべてのそのような変更は、本開示の範囲内に入るものとして企図されることに留意されたい。
【0052】
図2Aから2Bから分かるように、例えば、チャックシステム200は、スキャンアーム203に結合されるベース202を備え、スキャンアームは、当業者に公知の種々の方法で、
図1のイオンビーム112を通してベースを選択的にスキャンするように構成され、本明細書においてさらに詳しくは述べない。一実施例によれば、
図3Aの中央静電チャック部材204は、ベース202に動作可能に結合され、中央静電チャック部材は、少なくとも第1のワークピース208を支持し静電的にクランプするように構成された中央チャック表面206を有する。中央静電チャック部材204は、例えば、第1のワークピース208の直径212に関連する第1の中央直径210を有する。例えば、第1の中央直径210は、第1のワークピース208の直径212よりもわずかに小さい(例えば、2mm)。
【0053】
一実施例によれば、第1の周辺静電チャック部材214がさらに提供され、第1の周辺静電チャック部材は、ベース202にさらに動作可能に結合される。第1の周辺静電チャック部材214は、例えば、一般に、中央静電チャック部材204を取り囲んでいる。本実施例では、第1の周辺静電チャック部材214は、
図3Bに示されるように、第1の中央直径210に関連する第1の内径216と、第2のワークピース222の直径220に関連する第1の外径218とを有する。第2のワークピース222の直径220は、例えば、
図3Aの第1のワークピース208の直径212よりも大きい。例えば、第2のワークピース222の直径220は150mmであり、第1のワークピース208の直径212は100mmである。
【0054】
第1の周辺静電チャック部材214は、例えば、拠点202にさらに作動可能に結合され、
図3Bに示すように、第2のワークピース222の少なくとも周辺領域226を支持するように構成された第1の周辺チャック表面224を有する。一実施例では、第1の周辺静電チャック部材214は、少なくとも第2のワークピース222の周辺区域226を静電的にクランプするように構成される。
【0055】
例えば、エレベータ227が、さらに、中央静電チャック部材204に対して第1の周辺静電チャック部材214を、少なくとも中央チャック表面206に対して略垂直(例えば、直角)である軸232に沿って、
図3Aに示される引込位置228と、
図3Bに示される伸長位置230(注入位置とも呼ばれる)との間で選択的に並進させるように提供および構成される。例えば、第1の周辺チャック表面224は、
図3Aの引込位置228にあるとき、中央チャック表面206の下方に概ね存在し、
図3Bの伸長位置にあるとき、中央チャック表面206と略同一平面上にある。
【0056】
したがって、
図3Aに示す実施例の引込位置228では、第1のワークピース208は中央チャック表面206のみと接触し、
図3Bに示す実施例の伸長位置230では、第2のワークピース222は中央チャック表面206と第1の周辺チャック表面224の両方と接触する。したがって、エレベータ227は、第1の周辺静電チャック部材214を並進させるように動作可能であり、それにより、以下でさらに論じるように、第1のワークピース208または第2のワークピース222をチャックシステム200に個々に収容し、クランプすることができる。
【0057】
別の例示的な態様によれば、第1の周辺シールド234がさらに提供され、
図3Aに示され、第1の周辺シールドは、第1の周辺静電チャック部材214が引込位置228にあるときに、第1の周辺チャック表面224を選択的に覆うように構成される。第1の周辺シールド234は、例えば、第1の周辺静電チャック部材214の第1の内径216に関連する(例えば、離間して配置される)第1のシールド内径236を有する。第1の周辺シールド234は、例えば、
図3Bの第1の周辺静電チャック部材214の第1の外径218に関連する第1のシールド外径238をさらに有する。したがって、第1の周辺シールド234は、一実施例では、第1の周辺静電チャック部材214が
図3Aの引込位置228にあるとき(例えば、チャックシステム200が第1のワークピース208をクランプしているとき)、第1の周辺チャック表面224を
図1のイオンビーム112から遮蔽するように構成される。
【0058】
第1の周辺シールドは、例えば、半導体材料(例えば、ケイ素)で被覆された金属ディスク(例えば、アルミニウム)を含む234である。あるいは、第1の周辺遮蔽体234は、シリコンウェーハのような、
図1のイオン注入システム101において処理されるものと同様の物質を含むか、またはそれからなる。このように、半導体材料は、ワークピースと同様の方法でイオンビーム112からイオンを吸収し、したがって、処理チャンバ122内のスパッタ材料からの望ましくない汚染を最小限に抑える。
【0059】
別の実施例では、
図3Aおよび3Bの中央静電チャック部材204は、軸232に沿ってベース202に対して略固定され、エレベータ227は、
図3Aの引込位置228と
図3Bの伸長位置230との間で第1の周辺静電チャック部材214を並進させるように構成される。あるいは、中央静電チャック部材204は、軸232に沿ってスキャンアームベース202に対して移動することも可能にされ、エレベータ227は、中央静電チャック部材を並進させるようにさらに構成される。
【0060】
チャックシステム200は、例えば、
図1のコントローラ152によって制御されてもよく、中央静電チャック部材204に対する第1の周辺静電チャック部材214の位置(例えば、
図3Aの引込位置228および
図3Bの伸長位置230)は、エレベータ227を制御することにより制御される。さらに、別の例示的な態様によれば、
図1の電源134は、
図3Aおよび
図3Bの中央静電チャック部材204および第1の周辺静電チャック部材214にさらに動作可能に結合され、コントローラ152は、中央静電チャック部材および第1の周辺静電チャック部材を選択的に通電して、それぞれの第1のワークピース208、第2のワークピース222、および第1の周辺遮蔽234をそれぞれの中央静電チャック部材および第1の周辺静電チャック部材に選択的にクランプするようにさらに構成される。一実施例では、コントローラ152は、中央静電チャック部材204および第1の周辺静電チャック部材214を個別におよび/または同時に通電するように構成される。あるいは、複数のコントローラ152および電源134は、チャックシステム200の制御のために実装されてもよく、本開示の範囲内に入ると考えられる。
【0061】
さらに別の実施例によれば、
図4に示されるより詳細な図では、1つ以上のバックサイドガスオリフィス240が、中央チャック表面206および第1の周辺チャック表面224のうちの1つ以上にさらに設けられ、
図1のバックサイドガスソース130は、
図3Aから3Bのそれぞれの第1のワークピース208、第2のワークピース222、および第1の周辺シールド234の裏側冷房のために、前記1つ以上のバックサイドガスオリフィスにバックサイドガスを提供するように構成される。
図4に示される1つ以上のガス分配通路242は、中央静電チャック部材204および第1の周辺静電チャック部材214にさらに画定されてもよく、前記1つ以上のガス分配通路は、1つ以上のバックサイドガスオリフィス240と液体連通している。
【0062】
例えば、1つ以上の側壁オリフィス244は、中央静電チャック部材204および第1の周辺静電チャック部材214のそれぞれの側壁246に画定されてもよく、1つ以上の側壁オリフィスは、中央静電チャック部材に対する第1の周辺静電チャック部材の位置(例えば、
図3Aの引込位置228および
図3Bの伸長位置230)に基づいて、それぞれの1つ以上のバックサイドガスオリフィス240に関連する1つ以上のガス分配通路242と選択的に液体連通する。例えば、動的シール(図示せず)は、1つ以上の側壁オリフィス244のそれぞれに関連付けられてもよく、動的シールは、一般的に、中央静電チャック部材204に対する第1の周辺静電チャック部材214の並進を可能にする一方、
図1の1つ以上の側壁オリフィスから処理チャンバ環境126へのバックサイドガスの漏れを防止する。
【0063】
図1のバックサイドガスソース130は、例えば、
図4の中央静電チャック部材204に作動可能に結合されてもよく、ここで、ガス分配通路242のうちの1つ以上は、1つ以上の側壁オリフィスを介して、中央静電チャック部材204および第1の周辺静電チャック部材214のうちの1つ以上にバックサイドガスを選択的に供給する。電磁弁または他の装置(図示せず)をさらに設けて、それぞれの1つ以上の側壁オリフィス244を
図1のガスソース130に選択的に流体連結することができる。
【0064】
図5Aから5Cに示される本発明のさらに別の例示的な態様によれば、
図4Aから4Bのチャックシステム200と同様の別の静電チャックシステム300が示されており、ベース202に動作可能に結合された第2の周辺静電チャック部材302が追加されている。例えば、第2の周辺静電チャック部材302は、第1の周辺静電チャック部材214の第1の外径218に関連する(例えば、離間して)第2の内径304を有する。第2の周辺静電チャック部材302は、例えば、
図5Cに示されるように、第3のワークピース310の直径308に関連する第2の外径306をさらに強調する。図示のように、第3のワークピース310の直径308は、
図5Bの第2のワークピース222の直径220よりも大きく、
図5Aの第1のワークピース208の直径218よりもさらに大きい。したがって、第2の周辺静電チャック部材302は、概して第1の周辺静電チャック部材214を取り囲み、
図5Cの第3のワークピース310の周辺領域314を支持するように構成された第2の周辺チャック表面312を有する。第2の周辺静電チャック部材302は、例えば、第3のワークピース310の周辺領域314を選択的に静電的に引き寄せるようにさらに構成される。
【0065】
エレベータ227は、例えば、引込位置228と伸長位置230との間の軸232に沿って、中央静電チャック部材204に関して第2の周辺静電チャック部材302を並進させるようにさらに構成される。第2の周辺チャック表面312は、例えば、
図5Cの伸長位置230にあるとき、中央チャック表面206と略同一平面上にあり、第2の周辺チャック表面は、
図5Aから5Bの引込位置228にあるとき、中央チャック表面の下にある。
図5Cに示される伸長位置230において、例えば、第3の作業部材310は、中央チャック表面206、第1の周辺チャック表面224、および第2の周辺チャック表面312に接触してもよい。
【0066】
上述したのと同様に、
図1のコントローラ152は、エレベータ227を制御することにより、第1周辺静電チャック部材214及び第2周辺静電チャック部材302の引込位置228及び伸長位置230を個々に制御するように更に構成されてもよい。エレベータ227は、例えば、第1の周辺静電チャック部材214と第2の周辺静電チャック部材302とを個別に結合し、関連付けられた伸長位置230と引込位置228とを個別に制御する個別に制御されるエレベータを含んでもよい。さらに、電源134は、中央静電チャック部材204、第1の周辺静電チャック部材214、および第2の周辺静電チャック部材302に動作可能に結合されてもよく、コントローラ152は、中央静電チャック部材、第1の周辺静電チャック部材、および第2の周辺静電チャック部材を選択的に通電するようにさらに構成される。一実施例では、
図1のコントローラ152は、
図5Aから5Cの中央静電チャック部材204、第1の周辺静電チャック部材214、および第2の周辺静電チャック部材302を個別におよび/または同時に通電するように構成される。
【0067】
さらに別の実施例によれば、第2の周辺シールド316が
図5Bに提供され、第2の周辺シールド316は、
図5Bに示されるように、第1の周辺静電チャック部材214が伸長位置230にあり、かつ、第2の周辺チャック部材302が引込位置228にあるとき、第2の周辺チャック表面312を選択的に覆うかまたは遮蔽するように構成される。例えば、第2の周辺シールド316は、第1の周辺シールド234の材料と同様の材料で形成されてもよい。
【0068】
したがって、
図5Aに示す実施例では、第1の周辺シールド234の第1のシールド内径236は、第1の周辺静電チャック部材214の第1の内径216に関連付けられる。例えば、第1のシールド内径236は、第1のワークピース208の第1の直径218と関連している。さらに、
図5Aの実施例では、第1の周辺シールド234の第1のシールド外径238は、第2の周辺静電チャック部材214の第2の外径306に関連付けられる。例えば、第1のシールド外径238は、
図5Cの第3のワークピース310の直径308と関連している。
【0069】
さらに、
図5Bの第2の周辺シールド316は、例えば、
図5Aの第1の周辺静電チャック部材214の第1の外径218に関連する第2のシールド内径318を有する。
図5Bの第2のシールド内径318は、例えば、第2のワークピース222の第2の直径220と関連している。さらに、第2の周辺シールド316は、第2の周辺静電チャック部材214の第2の外径306に関連する第2のシールド外径320を有し、したがって、支持およびクランプされるべきワークピースの所望の数および寸法に基づいて、任意の数および寸法の周辺静電チャック部材に従って、任意の数および寸法の周辺シールドを利用することができる。したがって、本開示は、ワークピースによって覆われていないクランプ面の部分を遮蔽しながら、様々な寸法のワークピースを選択的にクランプするための様々なオプションおよび構成を提供する。
【0070】
本発明のさらに別の例示的な態様によれば、1つ以上の移送装置がさらに提供され、
図3Aから3Bの中央チャック表面206および第1の周辺チャック表面224に、少なくとも第1のワークピース208、第2のワークピース222、および第1の周辺遮蔽234を選択的に移送するように構成される。例えば、
図1の負圧移送装置144は、ロードロックサポート146とチャックシステム200との間で、
図3Aから3Bの第1のワークピース208および第2のワークピース222を移送するように構成される。さらに別の実施例では、
図1の真空移送装置144は、
図3Aから
図3Bの第1の周辺遮蔽体234を、第1の周辺チャック表面224と、処理チャンバ122またはロードロックチャンバ136内などの保管場所(図示せず)との間で移送するようにさらに構成される。
【0071】
図6Aから6Cは、例えば、例示的なグリッパ機構400を介して、それぞれの中央静電チャック部材204および第1の周辺静電チャック部材214上に配置される第1のワークピース208および第1の周辺遮蔽体234を示す。例えば、
図6Aでは、中央静電チャック部材204と第1の周辺静電チャック部材214が両方とも伸長位置230にあるとき、第1の周辺遮蔽体214は、最初に、グリッパ機構400を介して第1の周辺静電チャック部材214上に配置される(矢印で示す)。
図6Bにおいて、第1の周辺静電チャック部材214は、引込位置228に置かれ、第1のワークピース208は、グリッパ機構400を介して中央静電チャック部材204上にさらに置かれる(矢印で示される)。
図6Cは、所定の位置にある第1のワークピース208および第1の周辺シールド214を示し、チャックシステム200は、イオン注入または他の処理の準備ができている。
【0072】
図7Aから7Bは、例えば、例示的なグリッパ機構400を介してそれぞれの中央静電チャック部材204および第1の周辺静電チャック部材214上に配置される第2のワークピース222を示す。例えば、
図7Aでは、中央静電チャック部材204と第1の周辺静電チャック部材214が両方とも伸長位置230にあるとき、第2のワークピース222は、最初に、グリッパ機構400を介して中央静電チャック部材204と第1の周辺静電チャック部材214上に配置される(矢印で示す)。したがって、
図7Bは、チャックシステム200がイオン注入または他の処理の準備ができている、定位置にある第2のワークピース222を示す。
【0073】
本発明の別の態様によれば、異なる寸法の複数のワークピースを個々に把持するための
図6Aから6Cおよび
図7Aから7Bのグリッパ機構400が、
図8Aから8Cにおいてさらに図示されている。例えば、グリッパ機構400は、
図9Aおよび9Bそれぞれに示されるように、グリップ位置404と解放位置406との間を移動するように構成された複数のグリッパアーム402(例えば、2つのグリッパアーム)を含む。複数のグリッパアーム402は、例えば、互いに対して直線的に並進するか、または軸(図示せず)を中心に回転することができる。
【0074】
図8Aから8Cに示されるように、グリッパ機構400は、複数のグリッパアーム402に動作可能に結合された複数のガイド408をさらに備え、複数のグリッパアームがグリップ位置404にあるとき、複数のガイドの各々の第1の把持部分410は、第1のワークピース208の直径に関連付けられる。したがって、複数のガイド408の第1の把持部分410(例えば、ノッチ)は、
図8Aに示されるように、複数の把持アーム402が把持位置404にあるときに、それらの間に第1のワークピース208を選択的に把持するように構成される。第2の把持部412は、例えば、複数のガイド408の各々に設けられ、
図8Bに示されるように、複数の把持アーム402が把持位置404にあるときに、第2のワークピース222の径に関連付けられる。したがって、複数のガイド408の第2の把持部分412は、複数の把持アーム402が把持位置404にあるときに、第2のワークピース222を選択的に把持するように構成される。さらに、複数のガイド408の第1の把持部分410および第2の把持部分412は、複数の把持アームが
図9Bの解放位置406にあるときに、それぞれの第1のワークピース208および第2のワークピース222を選択的に解放するように構成される。
【0075】
図10および
図11Aから11Bは、本発明の別の例示的な態様を示し、例示的なロードロック支持体146が、
図1のロードロックチャンバ136内で第1のワークピース208および第2のワークピース222を支持するために提供される。
図10のロードロック支持体146は、例えば、複数の支持部材450を備え、支持板452に固定的に結合される。それぞれの支持部材450は、例えば、第1のワークピース208の直径に関連付けられた第1の支持構造454(例えば、
図11Aに示される)と、第2のワークピース222の直径に関連付けられた第2の支持構造456(例えば、
図11Bに示される)とを含む。第1の支持構造454および第2の支持構造456は、例えば、それぞれ、工程458または他の機能を備え、第1のワークピース208が第1の支持構造上に配置されるとき、第1のワークピースは、一般に、第2のワークピース222が第2の支持構造上に配置されるときよりも低い平面上に存在する。したがって、
図9Aから9Bのグリッパ機構400は、ロードロック支持体146を変更することなく、
図1のロードロック136内にそれぞれの第1のワークピース208および第2のワークピース222をピックアップし、配置することができるので有利である。
【0076】
支持部材450の数、形状、および配向は、例えば、支持されるワークピースの数、形状、および大きさに応じて変化し得る。例えば、
図12Aから12Cは、3つの異なった寸法のワークピースを支持するように構成された支持部材470を示し、第1の支持構造454および第2の支持構造456に加えて、追加の第3の支持構造472が提供される。したがって、
図12Cに示されるように、例示的な支持部材470は、3つの異なる寸法のワークピース474Aから474C(例えば、100mm、150mm、200mmの直径を有するワークピース)を支持するように構成される。
【0077】
本発明の別の例示的な態様によれば、
図13は、イオン注入システムにおいて可変寸法のワークピースを取り扱い、クランプするための例示的な方法500を示す。例示的な方法は一連の動作またはイベントとしてここに示され説明されているが、いくつかのステップは異なった順序で、および/またはここに示され説明されたものとは別の他のステップと同時に起こり得るので、本発明はこのような動作またはイベントの図示された順序によって制限されないことが認識されるべきである。さらに、本発明による方法を実施するために、図示されたすべての工程が必要とされるわけではない。さらに、これらの方法は、ここで図示しかつ記載されたシステムに関連して、また、説明しない他のシステムとも関連して包含させることができる。
【0078】
図13の方法500は、動作502で始まり、第1の表面を有する中央静電チャック部材、第2の表面を有する第1の周辺静電チャック部材、および第1の周辺遮蔽が提供される。動作504において、第1の周辺シールドは、第1の周辺静電チャック部材の第2の表面上に配置され、動作506において、第1の周辺静電チャック部材は、中央静電チャック部材に対して引き込まれる。動作508において、第1のワークピースは、中央静電チャック部材の第1の表面上に配置され、動作510において、イオンビームを第1のワークピースに対して通過させることによって、イオンが第1のワークピースに注入され得る。
【0079】
動作512において、第1のワークピースは、中央静電チャック部材から取り出され、動作514において、第1の周辺静電チャック部材は、中央静電チャック部材に対して持ち上げられ、その中で、第2の表面は、第1の表面と略同一平面上に配置される。動作516において、第1の周辺シールドは、第1の周辺静電チャック部材の第2の表面から除去され、動作518において、第2のワークピースは、中央静電チャック部材の第1の表面および第1の周辺静電チャック部材の第2の表面上に配置される。動作520において、第2のワークピースに対してイオンビームを通過させることによって第2のワークピースにイオンを注入することができ、動作522において、第2のワークピースが中央静電チャック部材および第1の周辺静電チャック部材から取り出される。
【0080】
特定の実施形態または実施形態に関して示され、説明されたが、上述の実施形態は、ある実施形態の本発明の実装のための実施例としてのみ役立ち、本発明の適用は、これらの実施形態に限定されないことに留意されたい。特に、上述の構成要素(アセンブリ、装置、回路等)によって実行される様々な機能に関して、そのような構成要素を説明するために使用されるターム(「手段」への言及を含む)は、特に指示がない限り、説明された構成要素の指定された機能を実行する(すなわち、機能的に同等である)任意の構成要素に対応することが意図されるが、たとえここに図示された例示的な実施形態において機能を実行する開示された構成と構造的に同等ではないとしても、そのように意図されるタームは、説明された構成要素の指定された機能を実行する(すなわち、機能的に同等である)。さらに、いくつかの実施形態のうちの1つだけに関して特定の機能を開示してきたが、そのような特徴は、任意の所与のまたは特定の用途に望ましく、好都合な他の実施形態の1つ以上の他の特徴と組み合わせることができる。したがって、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、添付の特許請求の範囲およびその等価物によってのみ限定されることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0081】
【
図1】本発明のいくつかの態様による例示的なイオン注入装置の構成図。
【
図2A】本発明の様々な態様による例示的なチャックシステム上に配置されたそれぞれの第1および第2のワークピースの斜視図。
【
図2B】本発明の様々な態様による例示的なチャックシステム上に配置されたそれぞれの第1および第2のワークピースの斜視図。
【
図3A】本発明の様々な態様による例示的なチャックシステム上に配置された第1および第2のワークピースのそれぞれの断面側面図。
【
図3B】本発明の様々な態様による例示的なチャックシステム上に配置された第1および第2のワークピースのそれぞれの断面側面図。
【
図4】本発明の様々な態様によるスキャンアームに取り付けられた例示的なチャックシステムの断面側面図。
【
図5A】本発明の様々な態様による例示的なチャックシステム上に配置された第1、第2、および第3のワークピースのそれぞれの断面側面図。
【
図5B】本発明の様々な態様による例示的なチャックシステム上に配置された第1、第2、および第3のワークピースのそれぞれの断面側面図。
【
図5C】本発明の様々な態様による例示的なチャックシステム上に配置された第1、第2、および第3のワークピースのそれぞれの断面側面図。
【
図6A】本開示の種々の態様による、第1の加工物の加工に関連する例示的なチャックシステムの断面側面図。
【
図6B】本開示の種々の態様による、第1の加工物の加工に関連する例示的なチャックシステムの断面側面図。
【
図6C】本開示の種々の態様による、第1の加工物の加工に関連する例示的なチャックシステムの断面側面図。
【
図7A】本開示の種々の態様による、第2の加工物の加工に関連する例示的なチャックシステムの断面側面図。
【
図7B】本開示の種々の態様による、第2の加工物の加工に関連する例示的なチャックシステムの断面側面図。
【
図8A】本発明の様々な態様による、第2および第1のワークピースがそれぞれ把持された例示的なグリッパメカニズムの平面図。
【
図8B】本発明の様々な態様による、第2および第1のワークピースがそれぞれ把持された例示的なグリッパメカニズムの平面図。
【
図9A】本開示の種々の態様による、各グリップ位置および解放位置における例示的なグリッパ機構の平面図。
【
図9B】本開示の種々の態様による、各グリップ位置および解放位置における例示的なグリッパ機構の平面図。
【
図10】本発明の様々な態様による例示的なロードロックサポートの斜視図。
【
図11A】本開示の種々の態様による、それぞれの第1および第2のワークピースを支持する例示的ロードロック支持体の平面図。
【
図11B】本開示の種々の態様による、それぞれの第1および第2のワークピースを支持する例示的ロードロック支持体の平面図。
【
図12A】本開示の種々の態様に従った、3つの異なる寸法のワークピースを支持するための例示的な支持部材の平面図。
【
図12B】本発明の様々な態様による、それぞれ第1、第2、および第3のワークピースを支持する
図12Aの例示的な支持部材の側面図。
【
図12C】本開示の種々の態様による、それぞれの第1、第2、および第3のワークピースを支持する複数の支持部材の平面図。
【
図13】本発明のさらに別の態様に従って、様々な直径のワークピースにイオンをクランプし、注入するための方法。