(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-25
(45)【発行日】2022-12-05
(54)【発明の名称】タスク管理アプリケーションにおける効率向上
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/10 20120101AFI20221128BHJP
G06F 3/0481 20220101ALI20221128BHJP
【FI】
G06Q10/10
G06F3/0481
(21)【出願番号】P 2019520578
(86)(22)【出願日】2017-11-03
(86)【国際出願番号】 US2017059812
(87)【国際公開番号】W WO2018085606
(87)【国際公開日】2018-05-11
【審査請求日】2020-10-06
(32)【優先日】2016-11-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2017-03-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】314015767
【氏名又は名称】マイクロソフト テクノロジー ライセンシング,エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【氏名又は名称】内藤 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100108213
【氏名又は名称】阿部 豊隆
(74)【代理人】
【識別番号】100144129
【氏名又は名称】吉田 幸二
(72)【発明者】
【氏名】ファウラー,チャド
(72)【発明者】
【氏名】マティーブ,ベンジャメン リュドミロフ
【審査官】小山 和俊
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2016/0086116(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2008/0005168(US,A1)
【文献】特開2001-202405(JP,A)
【文献】特表2016-502204(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0165086(US,A1)
【文献】特表2014-518409(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
G06F 3/0481
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータが、複数のタスクソースから取得されるタスク
を管理するためのタスクリストサービスの統一インタフェースを提供するための方法であって、
特定の利用者について、複数の異なるタスクソースと通信を確立すること、
前記複数の異なるタスクソースから、前記複数の異なるタスクソースのうちの第1のタスクソースにより生成される第1のアイテムを発見すること、
前記第1のアイテムに関連付けられ、前記第1のタスクソースにより所持される第1のタスクを、前記第1のアイテムに基づいて作成すること、
前記第1のタスクに基づいて、前記第1のタスクに関連付けられる第1のプロキシタスクを作成すること、
タスクリストサービスの統一インタフェース内で前記第1のプロキシタスクを表示すること、
前記統一インタフェースを介して前記第1のプロキシタスクとの利用者の対話を受信すること、及び
前記利用者の前記対話に応答し、前記第1のプロキシタスクに関連付けられる前記第1のタスクに対応する前記第1のアイテムにアクセスするために、前記第1のタスクソースを起動すること
を含む、方法。
【請求項2】
前記複数の異なるタスクソースと通信を確立することが、
前記複数の異なるタスクソースのうちの各タスクソースに前記特定の利用者がアクセスするための認証資格情報を提供すること
を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記認証資格情報は、前記特定の利用者に関連する1以上のプロキシタスク、及び他の利用者に関連する1以上のプロキシタスクを閲覧する許可を前記特定の利用者に付与した前記他の利用者に関連する前記1以上のプロキシタスクへのアクセスを前記特定の利用者に付与する、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記複数の異なるタスクソースが
リレーショナルグラフ、
電子メールサービス、
カレンダサービス、及び
生産性サービス
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のアイテムを発見することが、前記第1のタスクソースによって作成される1以上のアイテムを構文解析して、前記第1のアイテムの内容に基づいて前記第1のアイテムをヒューリスティックに判定することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第1のプロキシタスクとの前記利用者の前記対話に応答して、さらに、
前記第1のタスクソースに
前記第1のプロキシタスクとの前記利用者の前記対話を伝送すること
と、
前記第1のプロキシタスクに関連する前記第1のタスクに対する更新を
前記第1のタスクソースに要求すること
と
を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記統一インタフェース内で前記第1のプロキシタスクを表示することが、前記第1のタスクソースにおける前記第1のアイテムにアクセスするハイパーリンクを表示することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
複数のタスクソースから取得されるタスク
を管理するためのタスクリストサービスの統一インタフェースを提供するためのシステムであって、
プロセッサと、
前記プロセッサによって実行されるとき、
特定の利用者について、複数の異なるタスクソースと通信を確立すること、
前記複数の異なるタスクソースから、前記複数の異なるタスクソースのうちの第1のタスクソースにより生成される第1のアイテムを発見すること、
前記第1のアイテムに関連付けられ、前記第1のタスクソースにより所持される第1のタスクを、前記第1のアイテムに基づいて作成すること、
前記第1のタスクに基づいて、前記第1のタスクに関連付けられる第1のプロキシタスクを作成すること、
タスクリストサービスの統一インタフェース内で前記第1のプロキシタスクを表示すること、
前記統一インタフェースを介して前記第1のプロキシタスクとの利用者の対話を受信すること、及び
前記利用者の前記対話に応答し、前記第1のプロキシタスクに関連付けられる前記第1のタスクに対応する前記第1のアイテムにアクセスするために、前記第1のタスクソースを起動すること
を前記システムが行うことを可能にする命令を含むメモリ記憶装置と
を含む、システム。
【請求項9】
前記複数の異なるタスクソースと通信を確立するために、
前記複数の異なるタスクソースのうちの各タスクソースに前記特定の利用者がアクセスするための認証資格情報を提供すること
を前記システムが行うことが更に可能にされる、請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記認証資格情報は、前記特定の利用者に関連する1以上のプロキシタスク、及び他の利用者に関連する1以上のプロキシタスクを閲覧する許可を前記特定の利用者に付与した前記他の利用者に関連する前記1以上のプロキシタスクへのアクセスを前記特定の利用者に付与する、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記複数の異なるタスクソースが
リレーショナルグラフ、
電子メールサービス、
カレンダサービス、及び
生産性サービス
を含む、請求項8に記載のシステム。
【請求項12】
前記第1のアイテムを発見するために、前記第1のタスクソースによって作成される1以上のアイテムを構文解析して、前記第1のアイテムの内容に基づいて前記第1のアイテムをヒューリスティックに判定することを前記システムが更に行うことができる、請求項8に記載のシステム。
【請求項13】
前記第1のプロキシタスクとの前記利用者の前記対話に応答して、
前記第1のタスクソースに
前記第1のプロキシタスクとの前記利用者の前記対話を伝送すること
と、
前記第1のプロキシタスクに関連する前記第1のタスクに対する更新を
前記第1のタスクソースに要求すること
と
を前記システムが更に行うことができる、請求項8に記載のシステム。
【請求項14】
前記統一インタフェース内で前記第1のプロキシタスクを表示するために、前記第1のタスクソースにおける前記第1のアイテムにアクセスするハイパーリンクを表示することを前記システムが更に行うことができる、請求項8に記載のシステム。
【請求項15】
特定の利用者について、複数の異なるタスクソースと通信を確立すること、
前記複数の異なるタスクソースから、前記複数の異なるタスクソースのうちの第1のタスクソースにより生成される第1のアイテムを発見すること、
前記第1のアイテムに関連付けられ、前記第1のタスクソースにより所持される第1のタスクを、前記第1のアイテムに基づいて作成すること、
前記第1のタスクに基づいて、前記第1のタスクに関連付けられる第1のプロキシタスクを作成すること、
タスクリストサービスの統一インタフェース内で前記第1のプロキシタスクを表示すること、
前記統一インタフェースを介して前記第1のプロキシタスクとの利用者の対話を受信すること、及び
前記利用者の前記対話に応答し、前記第1のプロキシタスクに関連付けられる前記第1のタスクに対応する前記第1のアイテムにアクセスするために、前記第1のタスクソースを起動すること
を含む、プロセッサ実行可能命令であって、前記複数のタスクソースから取得されるタスク
を管理するためのタスクリストサービスの前記統一インタフェースを提供するための前記プロセッサ実行可能命令を含む、コンピュータ可読記憶装置。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
背景
[0001] 電子タスク管理システム及びアプリケーションは、利用者が様々なタスクを印字出力されたメモよりも効率的に追跡することを可能にし、利用者は複数の装置から同じタスクにアクセスし、タスクを再構成し、利用者間で遠隔的にタスクを共有することができる。しかし、電子タスクマネージャにタスクを追加するのが容易であることは利用者を圧倒する可能性があり、あまりにも多くの関連性のない又は脈絡上不適切なタスクが所与の場所及び時間において利用者に関連するタスクから利用者の注意をそらすことがある。不所望のタスクが提供されることはユーザエクスペリエンスを低下させるだけではなく、利用者によって望まれないタスクを提供するために使用される、他のタスクのためにより効率的に使用され得る計算資源も無駄にする。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0002】
概要
[0002] この概要は、詳細な説明の節において以下で更に説明する一連の概念を単純化した形で紹介するために与える。この概要は、特許請求の範囲に記載する内容の全ての重要な又は必須の特徴を断定することも、特許請求の範囲に記載の内容の範囲を決定する際の助けとして使用されることも意図しない。
【0003】
[0003] 本明細書ではタスク管理アプリケーションの効率向上についてかかる向上をもたらすシステム、方法、及びコンピュータ可読媒体に関して論じる。より関連性のあるタスク、より少ない関連性のないタスク、タスクアイテムを操作する際のより優れた操作性及び利便性を利用者に提供するために、タスクアイテムを完了するために使用される生産性アプリケーションを含め、エンティティに関するリレーショナルデータ及び利用者がタスクアイテムと対話する脈絡を使用する。
【0004】
[0004] 一態様では、複数のタスクソースから取得されるタスクアイテムにアクセスし、かかるタスクアイテムを操作するための統一インタフェースを提供する。ユーザ名/パスワードの対やアクセストークン等を含むタスクソースにアクセスするための様々な資格情報が記憶される。各ソースから発見されるタスクについてプロキシタスクが作成され、タスクアイテムと対話するためにそれらのプロキシタスクが統一インタフェース内で利用者に提示される。タスクアイテムに対する進捗を追跡し、その進捗を複数のタスクソースに折り返し報告するために利用者の対話が観察され使用される。例えば2つのカレンダアプリケーションを有する利用者は各カレンダ内のタスクを1つのインタフェース内に提示させ、所与のタスクを完了したとして統一インタフェース内で印付けすることができ、統一インタフェース内で注記された完了タスクを反映するように所与のタスクが発見されたカレンダアプリケーションが更新される。
【0005】
[0005] タスク管理アプリケーションの効率向上をもたらすことにより、ユーザエクスペリエンスが改善されるだけではなく、タスク管理アプリケーションを提供するために使用される装置の機能も改善される。装置はより高い精度で計算資源(プロセッサのサイクルやメモリの記憶空間)を消費し、利用者が検討する不所望のタスクを提供するための資源の無駄を減らす。
【0006】
[0006] 例はコンピュータプロセス、計算システム、又は装置、コンピュータプログラム製品、コンピュータ可読媒体等の製品として実装される。一態様によれば、コンピュータプログラム製品はコンピュータシステムによって読取可能であり及びコンピュータプロセスを実行するための命令を含むコンピュータプログラムを符号化するコンピュータ記憶媒体である。
【0007】
[0007] 1つ又は複数の態様の詳細を添付図面及び以下の説明の中で記載する。以下の詳細な説明を読み、関連図面を吟味することによって他の特徴及び利点が明らかになる。以下の詳細な説明は例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定しないことを理解すべきである。
【0008】
図面の簡単な説明
[0008] 本開示に組み込まれ本開示の一部を構成する添付図面が様々な態様を示す。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本開示を実践することができる動作環境の一例を示す。
【
図2A】タスクリストが実装されているグラフィカルユーザインタフェースの一例を示す。
【
図2B】タスクリストが実装されているグラフィカルユーザインタフェースの一例を示す。
【
図3】生産性アプリケーション内からのタスクリストアイテムの作成を示すグラフィカルユーザインタフェースの一例を示す。
【
図4】タスクリストが実装されているグラフィカルユーザインタフェースを示す。
【
図5】タスクリストアイテムを作成するためのインタフェースがメッセージングアプリケーション等の生産性アプリケーション内に提供されているグラフィカルユーザインタフェースを示す。
【
図6】メッセージングアプリケーションの例の中でタスクリストアイテムを作成するための更なる選択肢を示す。
【
図7】タスクリストアイテムの作成が例えばメッセージングアプリケーション等の通信アプリケーション内に示されているグラフィカルユーザインタフェースを示す。
【
図8】提案タスクアイテムに関する様々なソースアトリビューションを示す。
【
図9】タスクアイテムを作成するためのデジタル支援のユーザインタフェースの一例を示す。
【
図10A】期間のタスクリストを構築するときの1組のタスクアイテムの期間ビューのユーザインタフェースの一例を示す。
【
図10B】期間のタスクリストを構築するときの1組のタスクアイテムの期間ビューのユーザインタフェースの一例を示す。
【
図11】複数のタスクソースから取得されるタスクアイテムにアクセスし、かかるタスクアイテムを操作するための統一インタフェースを提供することによって効率を向上させるための方法の一例に関与する全体的な段階を示す流れ図である。
【
図12】計算装置の物理コンポーネントの一例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
詳細な説明
[0009] 以下の詳細な説明は添付図面を参照する。可能な限り図中で同じ参照番号を使用し、以下の説明は同じ又は同様の要素に言及する。幾つかの例を説明する場合があるが、修正形態、適合形態、及び他の実装形態が可能である。例えば、図中に示す要素に置換、追加、又は修正を加えることができ、開示する方法について段階を置換し、並べ替え、又は追加することによって本明細書に記載の方法を修正することができる。従って以下の詳細な説明は限定的ではなく、むしろ適切な範囲は添付の特許請求の範囲によって定められる。例はハードウェアの実装形態、完全にソフトウェアの実装形態、又はソフトウェアの側面とハードウェアの側面とを組み合わせた実装形態の形を取り得る。従って以下の詳細な説明は限定的な意味で解釈すべきではない。
【0011】
[0010] 本明細書ではタスク管理アプリケーションの効率向上についてかかる向上をもたらすシステム、方法、及びコンピュータ可読媒体に関して論じる。より関連性のあるタスク、より少ない関連性のないタスク、タスクアイテムを操作する際のより優れた操作性及び利便性を利用者に提供するために、タスクアイテムを完了するために使用される生産性アプリケーションを含め、エンティティに関するリレーショナルデータ及び利用者がタスクアイテムと対話する脈絡を使用する。
【0012】
[0011] 一態様では、複数のタスクソースから取得されるタスクアイテムにアクセスし、かかるタスクアイテムを操作するための統一インタフェースを提供する。ユーザ名/パスワードの対やアクセストークン等を含むタスクソースにアクセスするための様々な資格情報が記憶される。各ソースから発見されるタスクについてプロキシタスクが作成され、それらのプロキシタスクがタスクアイテムと対話するために統一インタフェース内で利用者に提示される。タスクアイテムに対する進捗を追跡し、その進捗を複数のタスクソースに折り返し報告するために利用者の対話が観察され使用される。例えば2つのカレンダアプリケーションを有する利用者は各カレンダ内のタスクを1つのインタフェース内に提示させ、所与のタスクを完了したとして統一インタフェース内で印付けすることができ、統一インタフェース内で注記された完了タスクを反映するように所与のタスクが発見されたカレンダアプリケーションが更新される。
【0013】
[0012] タスク管理アプリケーションの効率向上をもたらすことにより、ユーザエクスペリエンスが改善されるだけではなく、タスク管理アプリケーションを提供するために使用される装置の機能も改善される。装置はより高い精度で計算資源(プロセッサのサイクルやメモリの記憶空間)を消費し、利用者が検討する不所望のタスクを提供するための資源の無駄を減らす。
【0014】
[0013]
図1は、本開示を実践することができる動作環境100の一例を示す。図示のように、ユーザ装置110がタスクリストサービス120と通信する。様々な態様においてタスクリストサービス120はユーザ装置110上にホストされる一方、他の態様ではタスクリストサービス120がユーザ装置110によってアクセス可能なサービスとして遠隔装置上にホストされる。タスクリストサービス120は、様々な構成においてヒューリスティックエンジン121、提案エンジン122、コンテキストクラスタラ123、プレビュージェネレータ124、ユーザプロファイル125、コンテキストリスナ126、及びリレーショナルストア127のうちの1つ又は複数を含む。タスクリストサービス120は、これだけに限定されないがリレーショナルグラフサービス130、電子メールサービス140、カレンダサービス150、及び生産性サービス160を含む、ユーザ装置110又は別の装置上にホストされ得る1つ又は複数のサービスと更に通信する。
図1では各コンポーネントを1つだけ示すが、別の態様では1つ又は複数のコンポーネントが複数設けられる(例えば複数のユーザ装置110がタスクリストサービス120と通信し、タスクリストサービス120は複数の電子メールサービス140と通信する)ことが理解されよう。
【0015】
[0014] ユーザ装置110、タスクリストサービス120、及びサービス130~160のそれぞれは、デスクトップコンピュータシステム、有線及び無線計算システム、モバイル計算システム(例えば携帯電話、ネットブック、タブレットやスレート型のコンピュータ、ノートブックコンピュータ、及びラップトップコンピュータ)、携帯端末、マルチプロセッサシステム、マイクロプロセッサベースの又はプログラム可能な家庭用電化製品、ミニコンピュータ、プリンタ、及びメインフレームコンピュータを制限なしに含む数多くの計算システムを例示する。これらの計算システムのハードウェアについては
図12、
図13A、
図13B、及び
図14に関してより詳細に解説する。ユーザ装置110は、人間又は自動システム(例えば「ボット」)であり得る利用者によって操作される。様々な態様において、ユーザ装置110、タスクリストサービス120、及びサービス130~160は利用者によって、又は互いにローカルに及び/又はネットワークによってアクセスされても良く、ネットワークはインターネット、ローカルエリアネットワーク(LAN)、エンティティ(例えば企業、大学、政府機関)の私設分散ネットワーク、無線アドホックネットワーク、仮想私設ネットワーク(VPN)、又は他の直接データリンク(例えばBluetooth接続や直接有線リンク)を含み得る。
【0016】
[0015] ユーザ装置110は、幾つかある機能及びアプリケーションの中で特にタスクリストアプリケーションを動作させるために利用者によってアクセスされる。タスクリストアプリケーションは、完了するために利用者がリマインドされることを望むユーザ固有のタスク、及びそれらのタスクを操作する(例えば別の利用者にタスクを割り当てる、別の利用者とタスクを共有する、タスクを完了する、タスクの状態に印付けする、タスクを追加する、タスクを除去する)ためのツールを提供する。例えば利用者はタスクリストアプリケーションにアクセスして、1組の所与の日にちに賃貸料を支払うための、所与の時間の会議に出席するための、又は不定の時間に食料品の買物に行くためのリマインダを受信することができる。様々な態様において、タスクリストアプリケーションは、遠隔サーバ上で実行されるクライアントに関連してユーザ装置110上で実行されるシンクライアント内でタスクリストサービス120によって提供される。他の態様では、タスクリストアプリケーションが、シッククライアントとしてユーザ装置110上で実行されるタスクリストサービス120によって提供される。更に別の態様では、タスクリストサービス120は、遠隔サーバへのネットワーク接続が利用できない(又は不要である)場合はシッククライアントとして、ネットワーク接続が利用できる場合はシンクライアントとしてユーザ装置110上で実行される分散システムとして動作する。
【0017】
[0016] タスクリストサービス120は、利用者が機能を有効に若しくは無効にするとき、又は遠隔サーバへのネットワーク接続が確立され若しくは失われるとき有効に又は無効にされ得る1つ又は複数のコンポーネントを含む。様々な態様において、所与のユーザ装置110にとってローカルなタスクリストサービス120は、複数のユーザ装置110によってネットワーク上でアクセス可能なタスクリストサービス120と比較して1つ又は複数のコンポーネントを無効にする、又はサイズ若しくは複雑さを低減することもできる。
【0018】
[0017] 所与の時間及び位置において所与の利用者に対してタスクソースから発見されるどの候補タスクを提示すべきか、及びどの順序で提示すべきかについての決定を向上させるために、ヒューリスティックエンジン121は利用者の挙動を徐々に学習するように動作可能である。ヒューリスティックエンジン121は、個々の利用者によって提示されるニーズ及び使用事例を一番上手く満たすやり方を決定するために1つ又は複数の機械学習法を使用するように動作可能である。
【0019】
[0018] 提案エンジン122は、タスクソースから受信した候補タスクを所与の時間及び/又は位置において実行するためのタスクとして利用者に提案すべきかどうかを判定するように動作可能である。任意の所与の時間において利用者に提示され得る候補タスクアイテムの全てから、提案エンジン122は利用者の既存のタスクアイテム(スケジューリングの競合を回避するため)、提案タスクアイテムの過去の承認/拒否、及び利用者の過去のアクションに基づいてそれらのタスクアイテムを管理可能なサブセットへとフィルタする。例えば利用者のカレンダがやがて行われる誕生日のイベントを含む場合、誕生日が間もなく訪れる人物がその日の前に発呼されるべきだという提案タスクが作成される。期限までに添付物を送信する約束を含む電子メールを利用者が送信した別の例では、その期限を守るためのタスクが提案される。更なる例では、重要な会議が金曜日に行われるとカレンダサービス150上で認められ、提案サービス122はその週のカレンダの残りの部分を観察して、重要な会議の準備をするためのタスクアイテムを会議前のどの日が許す見込みがあるのかを明らかにする。例えばタスクアイテムは火曜日又は水曜日ではなく月曜日及び木曜日に提示され、それはそれらの日に既に承認されているタスクアイテムの数の理由からである(この例では火曜日と水曜日の方が月曜日及び木曜日よりも忙しく、又は多くのタスクアイテムが承認されている)。
【0020】
[0019] コンテンツクラスタラ123はタスク及びエンティティをクラスタするように動作することができ、クラスタされるタスク及びエンティティはそれらが含む位置、時間、及び意味論的な条件の点で関連している。理解されるように、クラスタリングは共有特性(及びその組合せ)に基づいてアイテムをグループ化する統計的操作である。一態様では、同様の時間範囲で対話(作成/完了)されるタスクを同様の時間特性に基づいてクラスタ化する。別の態様では、利用者が所与の位置にいるとき対話(作成/完了)されるタスクを位置の特性に基づいてクラスタ化する。更なる態様では、同様の言葉、用語、又はエンティティ(人物、文書、資源)を有するタスクを意味論的特性に基づいてクラスタ化する。例えば利用者が第1の期間中に第1の位置で作業するとき特定のタスクを実行し、第2の期間中に第2の位置において作業するとき他のタスクを実行することを知らされた場合、コンテンツクラスタラ123はイベントの2つのクラスタを作成して、利用者によって定期的に行われる活動の種類の2つのクラスタがあることをヒューリスティックエンジン121に知らせるように動作可能である。コンテンツクラスタラ123は、利用者に提示する所与の時間及び/又は位置に適した提案タスクを提案エンジン122が提供することを可能にする。
【0021】
[0020] 例えば、利用者には週間労働時間及び業務時間に関連する日中の仕事に関係するタスクアイテムが提示されるが、業務時間外の家庭の活動(例えば風呂掃除、買物、犬のトリミング)に関係するタスクアイテムも提示される。別の例では、利用者の仕事場にいるとき(例えば全地球測位システム(GPS)、インターネットプロトコル(IP)位置サービス、ユーザ装置110の範囲内のネットワーク名によって検出される)は仕事に関係するタスクが利用者に提示され、別の位置(例えば自宅、食品雑貨店、犬のトリマ)にいる場合は家庭のタスクが利用者に提示される。様々な態様において、経時変化し得る様々な重みを提案エンジン122がクラスタリングの決定に与え、そのため時間が進むにつれて、混合提案を可能にするためにクラスタリングされるコンテンツの位置、時間、又は意味論的データに対してより多くの又は少ない重みが与えられる。例えば就労時間が終りに近づくと、利用者に対してその日の仕事に関係するより少ないタスクを提案として提示し、家庭に関係するより多くのタスク(例えば「仕事から帰る途中で牛乳を受け取る」)を提示することができる。別の例では、コンテンツクラスタラ123に知られていない位置又は期間が提案エンジン122によって観察される場合、提案エンジン122はタスクをクラスタリングするために使用される他の脈絡データに依拠することができる。例えば利用者が(提案エンジン122に過去に知られていない位置で)休暇を取っている場合、提案エンジン122は時間の脈絡及び意味論的脈絡に依拠して提案を提供し、位置の脈絡は無視することができる。
【0022】
[0021] プレビュージェネレータ124は、提案タスク(又は被選択タスク)に関連するエンティティのプレビューを生成するように動作可能である。例えばプレビューとしてユーザインタフェース内で提示するために、タスクの一部として完了される文書の一部がプレビュージェネレータ124によって抽出される。別の例では、タスクに関係する通話の録音の一部がプレビューとして生成される。更なる例では、(人材、委託者、チームメート、又はタスクの対象として)タスクに関係する人物について、例えばその人物の連絡先情報、その人物の画像、その人物の経歴の詳細等、リレーショナルグラフサービス130からの情報を用いてプレビューが生成される。
【0023】
[0022] ユーザプロファイル125はタスクリストサービス120によって記憶され、それにより利用者の挙動がヒューリスティックエンジン121によって観察されるとき、将来の挙動を予測するためにその観察を記憶して利用者の習慣及び使用パターンの一層正確なビューを提供する。様々な態様において、タスクがどのように利用者に提示されるのかを定めるために、及び利用者のプリファレンスを学習するために利用者のアクションを観察することに加えてそれらのプリファレンスを決定する際にヒューリスティックエンジン121を支援するために、利用者又は管理者はユーザプロファイル125内のプリファレンスを手動で設定することもできる。
【0024】
[0023] コンテキストリスナ126は、タスクリストサービス120が使用するための脈絡データ及びタスクアイテムをユーザ装置110及びサービス130~160から受信する(又はそれらに要求する)ように動作可能である。様々な態様において、それらのデータは利用者のために設定され及び/又は利用者によって承認された予約、イベント、会議、及びタスクをそれらの予約、イベント、会議、及びタスクが設定され、承認され、作業され、及び/又は完了された時間及び場所に加えて含む。一部の態様では、コンテキストリスナ126が計算装置の状態(例えばどのアプリケーションがアクティブだったのか、どのアプリケーションがタスクとの対話をもたらしたのか)をタスクリストサービス120に提供するように動作可能である。例えば、利用者がタスクの所与のエンティティの部分を見たのかどうか、利用者がどれ位長く所与のタスクに取り組んだのか、タスクの承認からタスクの開始又は完了までどれ位長くかかったのか、及び利用者によってどのような対話が行われたのかに関するメタデータを分析及び報告のために集めることができる。
【0025】
[0024] リレーショナルストア127はタスクアイテムの作成に関して観察された関係を記憶し、そのためタスクが後日利用者に提案されるとき動的脈絡を利用者に提供することができる。例えば利用者が手動で又はシステムが自動でタスクアイテムを作成するとき、タスクアイテムに関係し得るエンティティ(例えば関与する人物や作用されるオブジェクト)及び最近のアクション(例えば過去m分以内に行われたアクション)を突き止めるためにタスクが構文解析される。例えば利用者が「利潤分配制度」という語句を含むメッセージを受信し、その語句を同じく含むタスクを作成する場合、タスクとメッセージとの間の関係が形成され、リレーショナルストア127内に記憶される。別の例では、利用者が別の人物と会うためのタスクアイテムを作成する場合、タスクアイテム、面談、及びその人物の間で関係が形成され、そのため利用者にタスクアイテムが提示されるとき面談又はその人物に関する追加情報を(例えばリレーショナルグラフサービス130から)呼び戻すことができる。様々な態様において、関係するエンティティのための関係グラフサービス130からのノード識別情報がリレーショナルストア127内に記憶される。
【0026】
[0025] リレーショナルグラフサービス130は、エンティティを記述するノード及び例えば名前、タイトル、年齢、アドレス等、それらのエンティティの1組の付随する特性を有するリレーショナルグラフのグラフデータベースをホストする。それぞれの特性は鍵/値の対、つまり特性の名前及びその値と見なすことができる。他の例では、文書、会議、通信等を含むノード並びに例えば人物のノードと文書のノードとの間のその人物の文書の著述、改訂、閲覧を表すエッジ等、それらのエンティティ間の関係を表すエッジとして表されるエンティティ。リレーショナルグラフサービス130は、様々な条件(例えば企業の同じ部署内の利用者や、所与の利用者がアクセスした過去X個の文書)を満たすノード又はエッジを返すために様々な利用者によって提出されるグラフクエリを実行する。様々な態様において、リレーショナルグラフ130は他のサービス140~160と通信して文書に対するアクションをマッチさせ、それらの他のサービス140~160のエンティティを表すノード間のエッジを追跡する。
【0027】
[0026] 電子メールサービス140は、1人又は複数の利用者のための電子メール通信をホストする。様々な態様において、電子メールサービス140は組織のディレクトリサービスの一部であり又はかかるディレクトリサービスを含む。他の態様では、電子メールサービス140が生産性サービス160の生産性アプリケーション内に組み込まれ又はかかる生産性アプリケーションによってアクセス可能である。例えば組織の電子メールメッセージを記憶する電子メールサーバはその組織のメンバのための電子メールアプリケーションによってアクセス可能であり、タスクリストサービス120によってアクセス可能な電子メールサービス140として機能する。
【0028】
[0027] 電子メールサービス140から提供される電子メールはリレーショナルグラフ130内のエンティティとして追加することができ、及び/又は電子メールによって実施される通信は通信当事者間のエッジとして扱われる。様々な態様において、タスクリストサービス120によってモニタされるタスク(例えば「John Doeに電子メールを送信する」)の一部であり、更に例えばタスクが電子メールに由来する場合等に他のタスクに脈絡を提供する電子メール(例えばそのコンテンツが「会議の議題を検討してください」を含む電子メールは「会議の議題を検討する」タスクを発生させる)。
【0029】
[0028] カレンダサービス150は、1人又は複数の利用者のためのカレンダ及び予約情報をホストする。参加者/ホストとして1人又は複数の人物を含む様々な予約、会議、及びイベント(まとめてイベント)がカレンダサービス150内に記憶される。イベントは、参加者(必須又は任意選択的)、出席情報、時間、場所、人材、添付文書、及びイベント情報(例えばイベントのタイトル及び説明)のうちの1つ又は複数を含む。様々な態様において、カレンダサービス150は例えば(Mountain View, CAのMozilla Fndが提供する)THUNDERBIRD(登録商標)や(Mountain View, CAのAlphabet Inc.が提供する)GMAIL(登録商標)等、そのアプリケーションの利用者のイベントを記憶する統一電子メール/カレンダアプリケーション内で提供される。他の態様では、カレンダサービス150は例えば(Menlo Park, CAのFacebook, Inc.が提供する)FACEBOOK(登録商標)等、利用者が出席し得る様々なイベントが投稿されるソーシャルメディアプラットフォームを含む。
【0030】
[0029] カレンダサービス150から提供されるイベントはリレーショナルグラフ130内のエンティティとして追加することができ、及び/又はイベントによって実施される対話が対話当事者間のエッジとして扱われる。様々な態様において、イベントはタスクリストサービス120によってモニタされるタスク(例えば「誕生日会に出席する」)の一部であり、例えばタスクがイベントに由来する場合(例えば会議中に作成されるアクションアイテム)等は他のタスクにも脈絡を提供する。
【0031】
[0030] 生産性サービス160は、1人又は複数の利用者によってアクセス可能な1つ又は複数の生産性アプリケーション及び文書リポジトリを含む。様々な態様において、生産性サービス160はユーザ装置110上に及び/又はユーザ装置110によってアクセス可能な遠隔サーバ上にホストされる。例えば生産性サービス160は、ローカルで実行されるオーサリングアプリケーション(例えばCupertino, CAのApple, Inc.が提供するPAGES(登録商標)、KEYNOTE(登録商標)、又はNUMBERS(登録商標))及びシンクライアント又はウェブブラウザによってアクセス可能な遠隔的に実行されるオーサリングアプリケーション(例えばMountain View, CAのAlphabet, Inc.が提供するGOOGLE DOCS(商標)スイート)を含む。別の例では、生産性サービス160がユーザ装置110上に記憶される文書のライブラリ並びにネットワーク化されたコンピュータ上に又は文書管理システム及び遠隔記憶位置(例えばMountain View, CAのAlphabet, Inc.が提供するGOOGLE DRIVE(商標))の一部として記憶されるライブラリを含む。
【0032】
[0031] 生産性サービス160から提供される文書はリレーショナルグラフ130内のエンティティとして追加することができる。様々な態様において、文書はタスクリストサービス120によってモニタされるタスク(例えば「四半期報告書を編集する」)の一部であり、タスクがどのように処理されているのかについて報告するための脈絡を開始当事者又は共同当事者に提供する。例えば経営者が従業員に「四半期報告書を編集する」タスクを割り当てる場合、経営者は従業員がそのタスクを完了したとき指示及びそのタスクを含む対話を受信することができる。同様に、経営者が数名の従業員の作業グループにタスクを割り当てる場合、1人の従業員がそのタスクを引き受ける(例えば作業を開始する、タスクを受け付ける、タスクを完了する)場合、そのタスクが同僚によって引き受けられたことを他の従業員は通知され得る。
【0033】
[0032] 様々な態様において、サービス130~160はタスクリストサービス120に対話を伝送するように、又はサービス130~160からタスクリストサービス120に対話をリスンさせる/プルさせるように動作可能である。タスクリストサービス120とサービス130~160との間のAPI(アプリケーションプログラミングインタフェース)又はエージェントは、サービス130~160とタスクリストサービス120との間の通信を助け、通信が受信側のサービスによって解釈可能な形式で受信されることを確実にする。一例では、(Apple, Inc.及びAlphabet, Inc.によってそれぞれ提供される)SIRI(登録商標)又はGOOGLE NOW(登録商標)携帯情報端末がエージェントとしてソース130~160を構文解析してタスクリストサービス120に関連データを報告することができる。別の例では、APIによって指定された形式でサービス130~160内でアクションが起きたときタスクリストサービス120に知らせるようにソース130~160が構成される。
【0034】
[0033]
図2A~
図10Bは、タスクを利用者に提示するやり方の効率を改善するためにタスクリストサービス120を使用するタスクリストアプリケーションのユーザインタフェースの様々な例を示す。理解されるように、
図2A~
図10Bは非限定的な例として与え、異なるコンテンツを有するユーザインタフェース要素の他の構成及びグループ分けも本開示の概念に含まれる。
【0035】
[0034]
図2A及び
図2Bは、タスクリストが実装されているグラフィカルユーザインタフェースの一例の説明図である。
図2Aに示すタスクリストユーザインタフェースは「今日」の予定されたタスクを表示する。一態様では、タスクアイテムと共にタスクアイテムを完了することに関連するアプリケーションへのリンクが提供される。例えば
図2A内に表示するタスクリストユーザインタフェース上の2番目のアイテムは「立ち上げのためにnotesを見直す」である。利用者がアプリケーションを検索してそれを開くのではなく、タスクリストアプリケーションからnotesアプリケーションにアクセスすることを可能にするために、notesアプリケーションへのリンクがタスクアイテムと共に提供される。
【0036】
[0035] 一態様では、タスクアイテムを完了することに関連するコンテンツアイテムへのリンクが提供される。例えば最初のタスクアイテムは「プレゼンテーション用の画面を準備する」である。タスクアイテム「プレゼンテーション用の画面を準備する」を完了するためにコンテンツアイテム及びその位置を覚えておく必要なしにプレゼンテーションアプリケーション内のコンテンツアイテム「product_launchdeck」に利用者がアクセスすることを可能にするために、タスクアイテムがコンテンツアイテム「product_launchdeck」とともに提供される。
【0037】
[0036] 一例では、「今日」のタスクが期限の時間順に列挙される。別の例では、今日のタスクが優先順位順に列挙される。一例によれば、その優先順位はシステムによって識別される。別の例では、タスクアイテムの作成時に優先順位の詳細を提供することを利用者が認められる。
【0038】
[0037] 一態様によれば、
図2Bに示すタスクリストユーザインタフェースは提案タスクリストアイテムを表示する。図示のように、提案タスクリストアイテム「サンフランシスコまでのフライトを予約する」が提供される。一態様によれば、このタスクはユーザコンテキストに基づいて提案される。ユーザコンテキストは、利用者のパターン及び利用者の対話データを学習することによってシステムによって徐々に発展させることができる。
図2Aに示すタスクリストに提案タスクアイテムを追加する選択肢を提供する。別の態様によれば、タスクリストアイテムの簡潔な説明をリンクが提供する。例えば
図2Bに示すように、提案タスクリストアイテム「サンフランシスコまでのフライトを予約する」と共にサンフランシスコの都市の簡潔な説明が提供される。別の例では、例えばその都市までの「道順」を提供する選択肢や「チケットを予約する」ための選択肢等の他の選択肢が提供される。
【0039】
[0038]
図3は、生産性アプリケーション内からのタスクリストアイテムの作成を示すグラフィカルユーザインタフェースの一例の説明図である。
図3に示すように、タスク作成の選択肢が電子メール生産性アプリケーション内で提供される。一例では、タスクに関係する可能性があるエンティティとして「ボランティア登録」をシステムが識別し、候補時間を「今夜」として識別し、タスク作成コントロールを提供する。タスク作成コントロールが選択されると、「今夜」のタスクアイテムとして「ボランティア登録」タスクが作成される。別の態様では、利用者がタスク作成の選択肢を選択し、そのタスクに関連するオブジェクト、人物、及び時間を識別する。様々な態様において、タスクを構築するために生産性アプリケーションから値を選択するための又はそれらの値を手動で入力するためのダイアログ又はプロンプトが利用者に提供される。
【0040】
[0039]
図4は、タスクリストが実装されているグラフィカルユーザインタフェースの説明図である。一態様では、
図3のタスク作成の選択肢が選択されると、作成元のコンテンツアイテムに関連してタスクアイテムが作成され、カレンダ内に表示される。例えばシステムは
図3に示す電子メール内で「ボランティア登録」タスクを、そしてそのタスクを(作成日又はコンテンツアイテム内の日にちに対して)今夜完了する必要があることを識別する。
図4に示すように、システムが今夜完了するためのタスクを作成し、そのタスクをカレンダアプリケーション内に表示する。一例では、タスクを承認するかどうか、又は例えば日にちや時間を変更することやタスクを再割り当てすること等のタスクに対する所望の任意の変更を加えるかどうかの選択肢を利用者に提供する。
【0041】
[0040]
図5は、タスクリストアイテムを作成するためのインタフェースが例えばメッセージングアプリケーション等の生産性アプリケーション内に提供されているグラフィカルユーザインタフェースの説明図である。
図5に示すようにタスクリストアイテムを作成するための選択肢が、利用者が選択するためにメッセージングアプリケーション内で提供されている。一例では、タスクアイテムを作成すべきだとシステムが識別すると、タスクアイテム内に含めるため関連オブジェクトについて生産性アプリケーションが構文解析される。例えば、メッセージングアプリケーションの会話文書内の一連のメッセージを構文解析して「ジェイソンボーンの映画」のオブジェクト及びタスク時間「今週末」を識別し、タスクアイテムに予めデータを投入する。タスクリストアプリケーション内にタスクリストアイテムを追加する選択肢と共に、その予めデータ投入されたものを承認するための、又はそれについて異なる値を置換するためのインタフェースが利用者に提供される。
【0042】
[0041] 別の例では、システムがタスクリストアイテム、例えば「ジェイソンボーンの映画」及びタスク時間「今週末」を識別すると、システムはタスクリストアプリケーションにタスクリストアイテムを自動で追加する。更に、一例では利用者がタスクリストアプリケーションに行き、見る映画のタスクリストカテゴリを閲覧して「ジェイソンボーンの映画」のタスクリストアイテムを見つけ、タスクリストにその映画が追加された脈絡を忘れている。システムは、「ジェイソンボーンの映画」のタスクリストアイテムを有する利用者への特定のメッセージング会話へのリンクと共に脈絡をタスクリストアプリケーション内で提供することができる。
【0043】
[0042]
図6は示し、メッセージングアプリケーション内でタスクリストアイテムを作成するための更なる選択肢。例えば利用者は
図5に示すように生産性アプリケーションからタスクアイテムを追加するための選択肢をコントロール又はメニューによって選択することができ、又は利用者のアクションに応じて生産性アプリケーション内でタスクリストサービス120によってコントロールが脈絡的に提供され得る。例えば
図6に示すように、利用者がフィールド内にテキストを入力しているとき、フィールドのコンテンツに基づいてタスクを作成するためのコントロールを提供することができ、それにより利用者はリボンの一部としてのメニュー又はコントロールにアクセスする必要がなく、代わりに利用者が生産性アプリケーションと対話である近くに脈絡的なコントロールが提供され得る。
【0044】
[0043]
図7は、タスクリストアイテムの作成が例えばメッセージングアプリケーション等の通信アプリケーション内に示されているグラフィカルユーザインタフェースの説明図である。システムは利用者の連絡先リストにエンティティとして追加可能なエージェントを提供する。例えば
図7に示すように、利用者はタスクリストエージェント又はメッセージングアプリケーション内のエージェントにメッセージを送信することによってタスクリストアイテムを作成することを許可される。更に、エージェントはタスクリストアイテムが作成されていることを確認するメッセージをメッセージングアプリケーションによって利用者に送信する。別の態様では、エージェントが確認メッセージと共にタスクリストアイテムに関係する追加情報も提供する。例えば
図7に示すように、「有名レストランでの夕食を予約する」タスクの作成を利用者がエージェントに要求する場合、システムはタスクリストアイテムが作成されていることを利用者に知らせる確認メッセージを例えばレストランの簡単な概要、予約のタイミング、人気のあるレビューサイトからの評価、レストランのウェブサイトにアクセスするためのリンク、レストランまでの道順にアクセスするためのリンク等の追加の関連情報と共にメッセージングアプリケーションによって提供する。
【0045】
[0044]
図8は、提案タスクアイテムに関する様々なソースアトリビューションを示す。
図8に示すように、提案タスクが引き出されるタスクソース及びそれらの提案タスクを識別するために使用されるエージェント又は提案エンジン122が利用者に提示される。所与の提案タスクアイテムが提案として提示されている場所及びことによると理由を利用者に知らせるために、様々なアイコン及びソース名も提案タスクアイテムに関連して提示される。例えばコンテキストリスナ126によって発見されるタスクアイテムを約束するものとして電子メールメッセージからのテキストを抽出することができ、従ってタスクアイテムが存在するとコンテキストリスナ126に推論させるテキストと共にそれが電子メールアイコンと共に提示される。別の例では、現在の日にちの利用者のスケジュールに関する推論される時間の余りにより、利用者のタスクリスト内の後日のタスクがタスクリストアイコンと共に提示され提案される(例えば今日あいておりタスクアイテムの期限が明日である)。更なる例では、カレンダアプリケーションから発見される推論タスクリストアイテムに関連してカレンダアイコンが提示される。
【0046】
[0045]
図9は、タスクアイテムを作成するためのデジタル支援のユーザインタフェースの一例を示す。
図9に示すようにデジタル支援が呼び出されており、タスクアイテムを規定するための様々なコントロールを提供する。様々な態様において、ユーザ入力がキーボード、マウス、タッチスクリーン等の入力装置からだけではなく、デジタル支援がコンテンツ入力及びコマンド用のスピーチを解釈するように動作可能である場合はマイクロフォンからもデジタル支援によって受信され得る。デジタル支援は利用者がデジタル支援を要求するためのコマンドシーケンスを発音することによって、ユーザインタフェース内のコントロールを選択することによって、又は生産性アプリケーション、タスクリストアプリケーション、若しくはオペレーティングシステム内の利用者のアクションに応じて自動で呼び出すことができる。
【0047】
[0046] 入力フィールドは、これだけに限定されないがタイトル、説明、関与する人物、関与する場所、及び関与する時間のフィールドを含む。どのタスクリストにタスクアイテムを追加するのかを設定するように利用者は操作可能であり、又はクラスタラ123によって共通の内容、時間、若しくは位置を突き止めることに応じてシステムがタスクリストにタスクアイテムを自動で追加しても良い。利用者がタスクアイテムの作成を承認するための追加のコントロール(例えば「リマインド」)、タスクアイテムの作成を拒否するための追加のコントロール(例えば「キャンセル」)、及びタスクアイテムに関係する追加データを捜し出すための追加のコントロール(例えば「...を検索する」)が提供される。
【0048】
[0047]
図10A及び
図10Bは、期間のタスクリストを構築するときの1組のタスクアイテムの期間ビューのユーザインタフェースの一例を示す。
図10Aは或る期間の開始位置、この例では1日ごとのタスクリストを示し、このタスクリストは期間のリストの開始時は空白である。空白のビューはその日のどの候補タスクがその日のタスクリスト上に現れるのかを利用者が管理することを可能にし、提案タスクアイテムは表示されるが利用者が選択するまでリスト上に含まれない。様々な態様において、空白のビューは期間の開始時に又は前の期間の終結時に利用者に提示される。利用者は幾つかのタスクを予め計画することができるが、様々な態様において、期間ビューは期間リストに関連する期間の直前の又はその期間中の期間内でのみアクセス可能である(例えば1日ごとのリストでは当日や前日、1週間ごとのリストでは週の開始時や前の週の終了時等)。
【0049】
[0048]
図10Aから進み、
図10Bに示すインタフェースは利用者への提供時の期間に関する幾つかの提案タスクを示す。このインタフェースの上部に示すように過去の期間(例えば1日ごとのタスクリストにおける昨日)のタスクが利用者に表示され、それにより現在の期間のタスクリストに含めるために未完了のタスクを選択することができ、又は進行中のタスクを作成するために何が完了したタスクなのか前の期間に達成されたのかを利用者に気付かせる。このインタフェースの中央の部分に示すように、期限を過ぎたタスクが利用者に表示され、それにより現在の期間のタスクリストに含めるために期限を過ぎたタスクアイテムを選択することができる。このインタフェースの下部に示すように、提案エンジン120によって選択される1つ又は複数のサービス130~160からの提案タスクアイテムが期間リスト内に含めるための選択元として利用者に表示される。
【0050】
[0049] タイトル、説明、利害関係者又は関連当事者(例えば譲渡人、譲受人、送信者、受信者、人材)、期日、開始日、既に完了している部分、サブタスク、及び関係するオブジェクトを制限なしに含む提案タスクアイテムに関する様々な詳細が利用者に表示される。提案タスクに関連して、既存のタスクリスト又は新規のタスクリストを追加するための提案タスクアイテムの1つ又は複数を選択するためのコントロールがインタフェース内で提供される。利用者が既存のタスクリスト又は新規のタスクリストにタスクアイテムを手動で追加するためのコントロールも提供される。他の態様では、提案タスクアイテムを拒否するためのコントロールが提供され、一部の態様では提案エンジン122が拒否されたタスクアイテムを他の提案タスクアイテムで置換するように動作可能である。ヒューリスティックエンジン121は、提案エンジン122が提供するタスクアイテムを改善するために、提示されたタスクアイテムに対する利用者の対話(例えば選択、拒否、無視)に基づいて利用者の挙動を学習するように動作可能である。
【0051】
[0050]
図11は、複数のタスクソースから取得されるタスクアイテムにアクセスし、かかるタスクアイテムを操作するための統一インタフェースを提供することによって効率を向上させるための方法1100の一例に関与する全体的な段階を示す流れ図である。利用者には様々な役割におけるタスク及び様々なソースからのタスクが割り当てられる場合があるので、それらのソースを管理すること、及び様々な役割に関するタスクをタスク管理アプリケーション内で別々に保つことは困難である可能性がある。様々な役割に関する様々なソースからのタスクを表示する際のユーザ装置110の機能を改善するために統一ビューを提供する。様々なソースからのタスクのプロキシが統一ビュー内に示され、タスクが引き出されたソースのためのインジケータと共に表示される。統一ビューは、タスクに対するアクション(例えば状態の更新、完了、再割当て)を受け付け、処理のためにマスタタスクソースに送り返すように動作可能である。様々な態様において、第1のタスクソースからのタスクが第2のタスクソースからのタスクよりも頻繁に提示されるように、提案エンジン121は提案タスクを提示し又は順序付けるときタスクソースを考慮に入れるように動作可能である。
【0052】
[0051] 方法1100は操作1110で始まり、操作1110では、タスクリストサービス120が例えば電子メールサービス140、カレンダサービス150、生産性サービス160等の1つ又は複数のタスクソースに接続する。タスクリストサービス120が接続を試みるタスクソースにもよるが、タスクリストサービス120は様々なタスクソースとの既存の接続若しくは認証を使用し(例えばオペレーティングシステムへのログインに由来するアクセストークンを使用してタスクソースにアクセスし)又は1つ若しくは複数のタスクソースにログインするための認証資格情報を記憶することができる。
【0053】
[0052] 一部の態様では、資格情報の共有及び認証がOAuth又は或るシステムが他のシステムにアクセスし、それによりタスクアイテムに関係するデータをやり取りすることを承認するための別の認証規格を使用する。例えば、タスクリストサービス120のユーザアカウントが利用者のためにタスクリストサービス120を承認して外部システム(例えばタスクソースや別のタスクリストサービス120等)にアクセスすることができる。様々な態様において、タスクリストサービス120によって所与のサービスの複数のアカウントに接続することができ、それにより、個人的に関連するタスクにアクセスするための1組の認証資格情報、更には自身に関連するタスクアイテムを閲覧する/かかるタスクアイテムにアクセスする許可を第1の利用者に与えた他の利用者に関連するタスクを閲覧する/かかるタスクにアクセスするための1組の認証資格情報を第1の利用者が提供することを可能にする。例えば1組のルームメートが自らの個人的な認証資格情報を使用して自分自身のアカウントに、更にはルームメート間でタスクアイテムを共有するために自分のルームメートのアカウントに接続し得る。システムはルームメートの各々についてユーザ名/パスワードの対を記憶する必要はないが(そのように記憶することは追加の個人データをさらす可能性がある)、タスクリストサービス120に(自分自身の資格情報を使用して)ログインしたとき他のルームメートとスケジューリングデータを共有するためにシステムは各ルームメートによって承認されることになる。
【0054】
[0053] タスクソースへの接続が確立されると、方法1100は操作1120に進み、操作1120ではタスクアイテムを発見するためにタスクソースを棚卸(inventory)する。様々な態様において、タスクアイテムはカレンダサービス150の会議、イベント、及び予約、生産性サービス160の最近操作された文書、電子メールサービス140の未送信の及び最近受信された電子メール、並びに利用者又は関係グラフサービス130によって利用者に関係する別の人物のためにタスクアプリケーション内に入力されたタスクアイテムを発見することによって棚卸される。更なる態様では、(電子メール、イベント説明、生産性アプリケーションファイル等を含む)文書を構文解析して、例えば「家に着いたら犬を散歩に連れて行ってください」というテキストを含む電子メールや、「添え料理を運ぶ」ためのテキストを含むイベント説明等のアクション可能要求を捜し出し、それらは発見された文書のテキストを分析し理解することに基づいて利用者のためのタスクアイテムを含めるためにヒューリスティックエンジン121によって解釈される。更なる態様では、テキストを得るために画像を光学式文字認識システムによって分析して、様々なタスクソースからのタスクアイテムを識別する際のタスクリストサービス120の機能を高める。
【0055】
[0054] 操作1130で、様々なソースからタスクリストアプリケーションによって提供される、統一ビュー内で使用するためのプロキシタスクをタスクリストサービス120が棚卸済みのタスクから作成する。タスクリストサービス120は、ユーザ装置110上で提示し使用するための様々なタスクソースから発見されるタスクの全てを記録システムとして保ち、発見されたタスクへの参照をその生成元の外部システムにリンクされるプロキシタスクとして保つ。
【0056】
[0055] 一態様では、タスクリストサービス120のためのタスク管理システムが個人及びグループのための内部タスクアイテム用の独自の記憶域を有し、様々な外部タスクソース上で見つかる外部タスクを利用者向けの統一ビュー内に含めるために様々な外部タスクソースに接続される。それらの外部タスクは統一ビュー内でプロキシタスクとして参照されるが、実際にタスクアイテムの詳細を照会し、それらのタスクアイテムを修正するには元のタスクソースと通信することになる。統一ビューは、タスクビューのロード時に、潜在的にタスクを提供するものとしてリンクされている全てのシステムからのタスクを返す機能を利用者に与えるが、統一ビュー内で利用者がプロキシタスクを修正する場合タスクリストサービス120はそのタスクがどこから発生したのかを知る。タスクリストサービス120は、プロキシタスクへの修正を(それらの修正を内部のタスク管理システムに加えようと試みるのではなく)処理のために外部タスクソースに伝達するように動作可能である。
【0057】
[0056] 例えば利用者は仕事のタスクについては第1のタスクリストアプリケーションを主に使用することができ、個人的なタスクについては第2のタスクリストアプリケーションを主に使用することができる。タスクリストサービス120は、上記のタスクリストアプリケーションのうちの1つからのタスクを他の(或いは第3の)タスクリストアプリケーションにプロキシタスクとして統合するように動作可能である。プロキシタスクを使用することは各タスクリストアプリケーションが自らの記録を独立に保ち、或るタスクリストアプリケーションに固有の利点及び特徴を他のタスクリストアプリケーション内で利用者に提供することを可能にする。
【0058】
[0057] 操作1140に進み、統一ビュー内でプロキシタスクを利用者に提供する。様々な態様において、プロキシタスクが引き出されるソースの表示を統一ビュー内で示し、及び/又はプロキシタスクに対応する外部のタスクアイテムをネイティブに提供するためにプログラムにアクセスするためのハイパーリンクを提供する。例えばプロキシタスクが基づく文書にアクセスするために、統一ビュー内のコントロールによって生産性アプリケーションを起動することができる。
【0059】
[0058] 操作1150で、修正にネイティブに適用するために、プロキシタスクに対する利用者の対話をプロキシタスクが引き出されたタスクソースに提供する。様々な態様において、利用者の対話をそのネイティブな形式で解釈するために、API又はインテリジェントエージェントがタスクソース向けの入力をフォーマットする。他の態様では、タスクソースを操作して利用者の対話をタスクソースに直接適用するためのアプリケーションを利用者の対話が起動する。一部の態様では、プロキシタスクに対する利用者の対話がその発生元のタスクソースに伝達されると、修正の影響を受けるそのタスクソース上のタスクアイテム及び任意の関連タスクアイテムに対する効果を知るために、タスクリストサービス120がそのタスクソースに更新を要求する。これで方法1100は完結し得る。
【0060】
[0059] コンピュータ上のオペレーティングシステム上で実行されるアプリケーションプログラムに関連して実行されるプログラムモジュールの全般的な脈略の中で実装形態を説明してきたが、態様は他のプログラムモジュールと組み合わせて実装しても良いことを当業者なら理解されよう。概してプログラムモジュールは、特定のタスクを実行する又は特定の抽象データ型を実装するルーチン、プログラム、コンポーネント、データ構造、及び他の種類の構造を含む。
【0061】
[0060] 本明細書に記載した態様及び機能は、デスクトップコンピュータシステム、有線及び無線計算システム、モバイル計算システム(例えば携帯電話、ネットブック、タブレットやスレート型のコンピュータ、ノートブックコンピュータ、及びラップトップコンピュータ)、携帯端末、マルチプロセッサシステム、マイクロプロセッサベースの又はプログラム可能な家庭用電化製品、ミニコンピュータ、及びメインフレームコンピュータを制限なしに含む数多くの計算システムによって動作することができる。
【0062】
[0061] 加えて、一態様によれば、本明細書に記載した態様及び機能は分散システム(例えばクラウドベースの計算システム)上で動作し、分散システムではアプリケーション機能、メモリ、データ記憶域、並びに取得機能及び様々な処理機能がインターネットやイントラネット等の分散計算ネットワーク上で互いに離れて操作される。一態様によれば、ユーザインタフェース及び様々な種類の情報がオンボードの計算装置のディスプレイによって、又は1つ若しくは複数の計算装置に関連する遠隔ディスプレイユニットによって表示される。例えばユーザインタフェース及び様々な種類の情報は、ユーザインタフェース及び様々な種類の情報が投影される壁面上で表示され対話される。実装形態が実践される多数の計算システムとの対話は、キーストローク入力、タッチスクリーン入力、ボイスや他の音声入力、関連する計算装置が計算装置の機能を制御するためのユーザジェスチャを捕捉し解釈するための検出(例えばカメラ)機能を備える場合はジェスチャ入力等を含む。
【0063】
[0062]
図12~
図14及び関連する説明は、例が実践される様々な動作環境の解説を提供する。但し、
図12~
図14に関して図示し説明する装置及びシステムは例及び図解を目的としており、本明細書に記載した態様を実践するために利用される膨大な数の計算装置の構成を限定するものではない。
【0064】
[0063]
図12は、本開示の例を実践することができる計算装置1200の物理コンポーネント(即ちハードウェア)を示すブロック図である。基本構成では、計算装置1200は少なくとも1個の処理ユニット1202及びシステムメモリ1204を含む。一態様によれば、計算装置の構成及び種類にもよるが、システムメモリ1204はこれだけに限定されないが揮発性記憶域(例えばランダムアクセスメモリ)、不揮発性記憶域(例えば読取専用メモリ)、フラッシュメモリ、又はそれらのメモリの任意の組合せを含む。一態様によれば、システムメモリ1204はオペレーティングシステム1205、及びソフトウェアアプリケーション1250を実行するのに適した1つ又は複数のプログラムモジュール1206を含む。一態様によれば、システムメモリ1204はタスクリストサービス120を含む。オペレーティングシステム1205は、例えば計算装置1200の動作を制御するのに適している。更に、態様はグラフィックスライブラリ、他のオペレーティングシステム、又は他の任意のアプリケーションプログラムに関連して実践され、或る特定のアプリケーション又はシステムに限定されない。この基本構成は、破線1208内のコンポーネントによって
図12に示す。一態様によれば、計算装置1200が追加の特徴又は機能を有する。例えば一態様によれば、計算装置1200は、例えば磁気ディスク、光ディスク、テープ等の追加の(脱着可能及び/又は脱着不能)データ記憶装置を含む。この追加の記憶域は、
図12の脱着可能記憶装置1209及び脱着不能記憶装置1210によって示す。
【0065】
[0064] 上記で述べたように、一態様によれば幾つかのプログラムモジュール及びデータファイルがシステムメモリ1204内に記憶される。処理ユニット1202上で実行される間、プログラムモジュール1206(例えばタスクリストサービス120)は、これだけに限定されないが
図11に示した方法1100の段階の1つ又は複数を含むプロセスを実行する。一態様によれば、他のプログラムモジュールも例に従って使用され、電子メール、連絡先アプリケーション、文書処理アプリケーション、スプレッドシートアプリケーション、データベースアプリケーション、スライドプレゼンテーションアプリケーション、描画やコンピュータ支援アプリケーションプログラム等のアプリケーションを含む。
【0066】
[0065] 一態様によれば、計算装置1200はキーボード、マウス、ペン、音声入力装置、タッチ入力装置等の1つ又は複数の入力装置1212を有する。一態様によれば、ディスプレイ、スピーカ、プリンタ等の出力装置1214も含まれる。上記の装置は例であり他のものが使用されても良い。一態様によれば、計算装置1200は他の計算装置1218との通信を可能にする1つ又は複数の通信接続1216を含む。適切な通信接続1216の例は、これだけに限定されないが無線周波数(RF)送信機、受信機、及び/又はトランシーバ回路、ユニバーサルシリアルバス(USB)、パラレル、及び/又はシリアルポートを含む。
【0067】
[0066] 本明細書で使用するコンピュータ可読媒体という用語はコンピュータ記憶媒体を含む。コンピュータ記憶媒体は、コンピュータ可読命令、データ構造、又はプログラムモジュール等の情報を記憶するための任意の方法又は技術によって実装される揮発性及び不揮発性の脱着可能媒体及び脱着不能媒体を含む。システムメモリ1204、脱着可能記憶装置1209、及び脱着不能記憶装置1210は全てコンピュータ記憶媒体の例(即ちメモリ記憶域)である。一態様によれば、コンピュータ記憶媒体はRAM、ROM、電気的消去・プログラム可能読取専用メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリや他のメモリ技術、CD-ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)や他の光学記憶域、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶域や他の磁気記憶装置、又は情報を記憶するために使用することができ、計算装置1200によってアクセス可能な他の任意の製品を含む。一態様によれば、そのような如何なるコンピュータ記憶媒体も計算装置1200の一部である。コンピュータ記憶媒体は搬送波又は他の伝搬データ信号は含まない。
【0068】
[0067] 一態様によれば、通信媒体は搬送波や他の移送メカニズム等の変調データ信号内のコンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、又は他のデータによって具体化され、任意の情報送達媒体を含む。一態様によれば、「変調データ信号」という用語は、信号内に情報を符号化するようなやり方で設定され又は変更される1つ又は複数の特性を有する信号を表す。限定ではなく例として、通信媒体は有線ネットワークや直接有線接続等の有線媒体、及び音響、無線周波数(RF)、赤外線や他の無線媒体等の無線媒体を含む。
【0069】
[0068]
図13A及び
図13Bは、態様を実践できるモバイル計算装置1300、例えば携帯電話、スマートフォン、タブレットパーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータ等を示す。
図13Aを参照し、態様を実装するためのモバイル計算装置1300の一例を示す。基本構成では、モバイル計算装置1300は入力要素及び出力要素の両方を有するハンドヘルドコンピュータである。モバイル計算装置1300は、典型的にはディスプレイ1305及びモバイル計算装置1300内に利用者が情報を入力できるようにする1つ又は複数の入力ボタン1310を含む。一態様によれば、モバイル計算装置1300のディスプレイ1305が入力装置(例えばタッチスクリーンディスプレイ)として機能する。含まれている場合、任意選択的な側部入力要素1315が更なるユーザ入力を可能にする。一態様によれば、側部入力要素1315が回転スイッチ、ボタン、又は他の任意の種類の手動入力要素である。代替例では、モバイル計算装置1300が更に多い又は少ない入力要素を組み込む。例えば、一部の例ではディスプレイ1305がタッチスクリーンでなくても良い。代替例では、モバイル計算装置1300がセルラ電話等の携帯型の電話システムである。一態様によれば、モバイル計算装置1300が任意選択的なキーパッド1335を含む。一態様によれば、任意選択的なキーパッド1335が物理的なキーパッドである。別の態様によれば、任意選択的なキーパッド1335がタッチスクリーンディスプレイ上に生成される「ソフト」キーパッドである。様々な態様において、出力要素がグラフィカルユーザインタフェース(GUI)を表示するためのディスプレイ1305、可視的インジケータ1320(例えば発光ダイオード)、及び/又は音声トランスデューサ1325(例えばスピーカ)を含む。一部の例では、モバイル計算装置1300が触覚フィードバックを利用者に与えるための振動トランスデューサを組み込む。更に別の例では、モバイル計算装置1300が外部装置との間で信号を送受信するための音声入力(例えばマイクロフォンジャック)、音声出力(例えばヘッドフォンジャック)、ビデオ出力(例えばHDMIポート)等の入力及び/又は出力ポートを組み込む。更に別の例では、モバイル計算装置1300が外部装置との間で信号を送受信するための音声入力(例えばマイクロフォンジャック)、音声出力(例えばヘッドフォンジャック)、ビデオ出力(例えばHDMIポート)等の周辺装置ポート1340を組み込む。
【0070】
[0069]
図13Bは、モバイル計算装置の一例のアーキテクチャを示すブロック図である。つまり、モバイル計算装置1300は一部の例を実装するためにシステム(即ちアーキテクチャ)1302を組み込む。一例では、システム1302が1つ又は複数のアプリケーション(例えばブラウザ、電子メール、カレンダリング、連絡先マネージャ、メッセージングクライアント、ゲーム、メディアクライアント/プレーヤ)を実行可能な「スマートフォン」として実装される。統合された携帯情報端末(PDA)及び無線電話等、一部の例ではシステム1302が計算装置として一体化される。
【0071】
[0070] 一態様によれば、1つ又は複数のアプリケーションプログラム1350がメモリ1362内にロードされ、オペレーティングシステム1364上で又はオペレーティングシステム1364に関連して実行される。アプリケーションプログラムの例は、電話ダイヤラプログラム、電子メールプログラム、個人情報管理(PIM)プログラム、文書処理プログラム、スプレッドシートプログラム、インターネットブラウザプログラム、メッセージングプログラム等を含む。一態様によれば、タスクリストサービス120がメモリ1362内にロードされる。システム1302は、メモリ1362内の不揮発性記憶領域1368も含む。不揮発性記憶領域1368は、システム1302の電源が落とされたときに失われるべきではない永続情報を記憶するために使用される。アプリケーションプログラム1350は、電子メールアプリケーション等によって使用される電子メールメッセージや他のメッセージ等、不揮発性記憶領域1368内の情報を使用し不揮発性記憶領域1368内に情報を記憶することができる。不揮発性記憶領域1368内に記憶されている情報をホストコンピュータに記憶されている対応する情報と同期させておくために、同期アプリケーション(不図示)もシステム1302上にあり、ホストコンピュータ上にある対応する同期アプリケーションと対話するようにプログラムされる。理解されるように、他のアプリケーションがメモリ1362内にロードされ、モバイル計算装置1300上で実行されても良い。
【0072】
[0071] 一態様によれば、システム1302が1つ又は複数の電池として実装される電源1370を有する。一態様によれば、電源1370は電池を補足し又は充電するACアダプタや給電される格納台等の外部電源を更に含む。
【0073】
[0072] 一態様によれば、システム1302が無線周波数通信を送受信する機能を実行する無線1372を含む。無線1372は、通信キャリア又はサービスプロバイダによるシステム1302と「外界」との間の無線接続を助ける。無線1372への伝送及び無線1372からの伝送は、オペレーティングシステム1364の制御下で行われる。換言すれば、無線1372によって受信される通信はオペレーティングシステム1364によってアプリケーションプログラム1350に流すことができ、その逆も同様である。
【0074】
[0073] 一態様によれば、可視的通知を提供するために可視的インジケータ1320を使用し、及び/又は音声トランスデューサ1325によって可聴通知を発生させるために音声インタフェース1374を使用する。図示の例では、可視的インジケータ1320が発光ダイオード(LED)であり、音声トランスデューサ1325がスピーカである。これらの装置は電源1370に直接結合することができ、それによりたとえ電池残量を節約するためにプロセッサ1360及び他のコンポーネントがシャットダウンする可能性があっても、活性化時にこれらの装置は通知メカニズムによって指図される持続時間にわたってオンのままになる。LEDは装置の電源投入状態を示すために、利用者が行動を起こすまで何時までもオンのままであるようにプログラムすることができる。音声インタフェース1374は利用者に可聴信号を与え、利用者から可聴信号を得るために使用される。例えば音声トランスデューサ1325に結合されることに加えて、電話の会話を助けるために等、可聴入力を受信するために音声インタフェース1374がマイクロフォンにも結合され得る。一態様によれば、システム1302が静止画像やビデオストリーム等を記録するためにオンボードカメラ1330の動作を可能にするビデオインタフェース1376を更に含む。
【0075】
[0074] 一態様によれば、システム1302を実装するモバイル計算装置1300が追加の特徴又は機能を有する。例えばモバイル計算装置1300は、磁気ディスク、光ディスク、テープ等の追加の(脱着可能及び/又は脱着不能)データ記憶装置を含む。この追加の記憶域は
図13Bの不揮発性記憶領域1368によって示す。
【0076】
[0075] 一態様によれば、上記のようにモバイル計算装置1300によって生成され又は捕捉され、システム1302によって記憶されるデータ/情報はモバイル計算装置1300上でローカルに記憶される。別の態様によれば、データが無線1372により、又はモバイル計算装置1300とモバイル計算装置1300に関連する別個の計算装置、例えばインターネット等の分散計算ネットワーク内のサーバコンピュータとの間の有線接続により、装置によってアクセス可能な任意の数の記憶媒体上に記憶される。理解されるように、かかるデータ/情報は無線1372によって又は分散計算ネットワークによってモバイル計算装置1300経由でアクセスすることができる。同様に一態様によれば、かかるデータ/情報は、電子メールシステム及び共同データ/情報共有システムを含む良く知られているデータ/情報転送及び記憶手段に従って記憶し使用するために、計算装置間で容易に転送される。
【0077】
[0076]
図14は、上記のタスクリストを管理する効率を改善するためのシステムのアーキテクチャの一例を示す。タスクリストサービス120に関連して開発され、対話され、又は編集されるコンテンツが様々な通信チャネル又は他の記憶域の種類の中に記憶されることが可能にされる。例えば、ディレクトリサービス1422、ウェブポータル1424、メールボックスサービス1426、インスタントメッセージングストア1428、又はソーシャルネットワーキングサイト1430を使用して様々な文書を記憶することができる。タスクリストサービス120は、本明細書に記載したようにタスクリスト管理の効率を改善するためにこれらの種類のシステム等の何れかを使用するように動作可能である。一態様によれば、サーバ1420がクライアント1405a、b、cにタスクリストサービス120を提供する。一例として、サーバ1420はタスクリストサービス120をウェブ上で提供するウェブサーバである。サーバ1420は、ネットワーク1440を介してクライアント1405にウェブ上でタスクリストサービス120を提供する。一例として、クライアント計算装置はパーソナルコンピュータ1405a、タブレット計算装置1405b、モバイル計算装置1405c(例えばスマートフォン)、又は他の計算装置によって実装され具体化される。クライアント計算装置のこれらの例の何れもストア1416からコンテンツを得るように動作可能である。
【0078】
[0077] 例えば態様による方法、システム、及びコンピュータプログラム製品のブロック図及び/又は動作上の説明図を参照して実装形態を上記で説明した。ブロック内に示す機能/動作は、何れかの流れ図の中で示した順序から外れて行われても良い。関与する機能/動作にもよるが、例えば連続して示される2つのブロックが実際にはほぼ同時に実行されても良く、又はブロックが逆の順序で実行されることがあっても良い。
【0079】
[0078] 本願で提供した1つ又は複数の例の説明及び説明図は特許請求の範囲を限定し又は制限することを決して意図しない。本願で提供した態様、例、及び詳細は所有権を譲渡し他者が最良の形態を作り使用できるようにするのに十分だと考えられる。実装形態は本願で提供した任意の態様、例、又は詳細に限定されるものだと解釈されるべきではない。組み合わせて図示し説明するか別々に図示し説明するかに関係なく、1組の特定の特徴を有する例を作り出すために様々な特徴(構造上のものだけでなく方法論的なものも)が選択的に含められ又は省かれることが意図される。本願の説明及び説明図を提供したので、当業者はより広い範囲から逸脱しない、本願の中で具体化された全般的な発明概念のより広範な態様の趣旨に含まれる改変形態、修正形態、及び代替例を考案することができる。