(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-25
(45)【発行日】2022-12-05
(54)【発明の名称】メディアプレーヤを制御する方法およびシステム
(51)【国際特許分類】
G06F 3/0482 20130101AFI20221128BHJP
G06F 3/01 20060101ALI20221128BHJP
G06F 3/04817 20220101ALI20221128BHJP
【FI】
G06F3/0482
G06F3/01 560
G06F3/04817
(21)【出願番号】P 2020555857
(86)(22)【出願日】2018-04-12
(86)【国際出願番号】 KR2018004287
(87)【国際公開番号】W WO2019198844
(87)【国際公開日】2019-10-17
【審査請求日】2021-04-08
(73)【特許権者】
【識別番号】516014409
【氏名又は名称】ライン プラス コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】LINE Plus Corporation
【住所又は居所原語表記】11th Fl.,42,Hwangsaeul-ro 360beon-gil,Bundang-gu,Seongnam-si,Gyeonggi-do.13591
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】ジョン,ジェホン
(72)【発明者】
【氏名】リュ,デウォン
(72)【発明者】
【氏名】チョウ,ミンギョン
(72)【発明者】
【氏名】チョウ,ソンヨン
(72)【発明者】
【氏名】チェー,ジンウォン
【審査官】塩屋 雅弘
(56)【参考文献】
【文献】特表2010-530578(JP,A)
【文献】特開2012-168939(JP,A)
【文献】特開2016-115208(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/01
3/03-3/04895
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータ装置と結合して制御方法をコンピュータ装置に実行させるためにコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されたコンピュータプログラムであって、
前記制御方法は、
メディアプレーヤの制御のための階層化された複数のオブジェクトを管理する段階、
前記メディアプレーヤの実行と連係する前記コンピュータ装置のタッチスクリーン画面の第1位置で、第1所定時間以上のタッチ入力が維持されることを認知することにより、前記複数のオブジェクトのうちの上位階層の
複数のオブジェクトを前記タッチスクリーン画面に表示する段階、
前記タッチ入力が、前記第1位置から前記表示された上位階層の
複数のオブジェクトのうちの第1オブジェクトに対応する第2位置に移動して第2所定時間以上が維持されることを認知することにより、前記第1オブジェクトに対応する下位階層の
複数のオブジェクトを前記タッチスクリーン画面に表示する段階、および
前記タッチ入力が、前記第2位置から前記表示された下位階層の
複数のオブジェクトのうちの第2オブジェクトに対応する第3位置に移動して第3所定時間以上が維持されることを認知することにより、前記第2オブジェクトに対応する操作を前記メディアプレーヤに適用する段階
を含
み、
前記第1オブジェクトに対応する下位階層の複数のオブジェクトを前記タッチスクリーン画面に表示する段階は、
前記下位階層の複数のオブジェクトそれぞれの中心点が前記第2位置から同じ距離を保つように、前記下位階層の複数のオブジェクトそれぞれを表示する、コンピュータプログラム。
【請求項2】
前記第1オブジェクトに対応する下位階層の複数のオブジェクトを前記タッチスクリーン画面に表示する段階は、
前記下位階層の複数のオブジェクトが2つである場合には、2つのオブジェクトそれぞれの中心点が、前記第2位置から同じ距離を保ちながら、前記第2位置の上下左右または予め設定された角度方向にそれぞれ位置するように、前記2つのオブジェクトを表示し、
前記下位階層の複数のオブジェクトが3つ以上である場合には、3つ以上のオブジェクトそれぞれの中心点が、前記第2位置から同じ距離を保つことで多角形の頂点を形成するように、前記3つ以上のオブジェクトを表示する、請求項1に記載のコンピュータプログラム。
【請求項3】
前記第2オブジェクトに対応する操作を前記メディアプレーヤに適用する段階は、
前記タッチ入力が前記第3位置で維持される時間に基づき、前記操作を前記メディアプレーヤに適用するための程度を調節する、請求項1又は2に記載のコンピュータプログラム。
【請求項4】
前記階層化された複数のオブジェクトを管理する段階は、
前記メディアプレーヤに対して予め定義された複数の操作を分類したカテゴリそれぞれに対応する前記上位階層のオブジェクト、および前記複数の操作それぞれに対応する前記下位階層のオブジェクトを管理する、
請求項1乃至3のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
【請求項5】
前記カテゴリは、(1)前コンテンツ選択操作、次コンテンツ選択操作、選択されたコンテンツの再生および再生停止操作を含む第1カテゴリ、(2)選択されたコンテンツに対する順方向検索操作、および選択されたコンテンツに対する逆方向検索操作を含む第2カテゴリ、(3)ボリューム増加操作およびボリューム減少操作を含む第3カテゴリのうちの2つ以上のカテゴリを含む、
請求項4に記載のコンピュータプログラム。
【請求項6】
前記第2オブジェクトに対応する操作を前記メディアプレーヤに適用する段階は、
前記第3位置と前記第2位置との距離に基づき、前記操作を前記メディアプレーヤに適用するための程度を調節する、
請求項1乃至5のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
【請求項7】
前記第2オブジェクトに対応する操作を前記メディアプレーヤに適用する段階は、
前記第3位置が前記第2位置に近いほど、前記操作を前記メディアプレーヤに適用するための程度を相対的に減少させ、前記第3位置が前記第2位置から遠くなるほど、前記操作を前記メディアプレーヤに適用するための程度を相対的に増加させる、
請求項1乃至6のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
【請求項8】
前記操作を前記メディアプレーヤに適用するための程度は、前記第2オブジェクトの種類により、探索速度減少の程度、探索速度増加の程度、ボリューム減少の程度、およびボリューム増加の程度のうちのいずれか1つを含む、
請求項1乃至7のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
【請求項9】
前記上位階層のオブジェクトを表示する段階は、
前記第1位置に基づいて前記上位階層のオブジェクトの表示位置を動的に決定する、
請求項1乃至8のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
【請求項10】
前記制御方法は、
前記タッチ入力の前記第1位置での維持および前記タッチ入力の前記第2位置への移動のうちの少なくとも1つに対するフィードバックを、視覚、聴覚、および触覚のうちの少なくとも1つを利用して出力する段階
をさらに含む、
請求項1乃至9のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
【請求項11】
メディアプレーヤの制御のための階層化された複数のオブジェクトを管理する段階、
前記メディアプレーヤの実行と連係するコンピュータ装置のタッチスクリーン画面の第1位置で、第1所定時間以上のタッチ入力が維持されることを認知することにより、前記複数のオブジェクトのうちの上位階層の
複数のオブジェクトを前記タッチスクリーン画面に表示する段階、
前記タッチ入力が、前記第1位置から前記表示された上位階層の
複数のオブジェクトのうちの第1オブジェクトに対応する第2位置に移動して第2所定時間以上が維持されることを認知することにより、前記第1オブジェクトに対応する下位階層の
複数のオブジェクトを前記タッチスクリーン画面に表示する段階、および
前記タッチ入力が、前記第2位置から前記表示された下位階層の
複数のオブジェクトのうちの第2オブジェクトに対応する第3位置に移動して第3所定時間以上が維持されることを認知することにより、前記第2オブジェクトに対応する操作を前記メディアプレーヤに適用する段階
を含
み、
前記第1オブジェクトに対応する下位階層の複数のオブジェクトを前記タッチスクリーン画面に表示する段階は、
前記下位階層の複数のオブジェクトそれぞれの中心点が前記第2位置から同じ距離を保つように、前記下位階層の複数のオブジェクトそれぞれを表示する、制御方法。
【請求項12】
前記階層化された複数のオブジェクトを管理する段階は、
前記メディアプレーヤに対して予め定義された複数の操作を分類したカテゴリそれぞれに対応する前記上位階層のオブジェクト、および前記複数の操作それぞれに対応する前記下位階層のオブジェクトを管理する、
請求項11に記載の制御方法。
【請求項13】
前記第2オブジェクトに対応する操作を前記メディアプレーヤに適用する段階は、
前記第3位置と前記第2位置との距離に基づき、前記操作を前記メディアプレーヤに適用するための程度を調節する、
請求項11又は12に記載の制御方法。
【請求項14】
前記上位階層のオブジェクトを表示する段階は、
前記第1位置に基づいて前記上位階層のオブジェクトの表示位置を動的に決定する、
請求項11乃至13のいずれか一項に記載の制御方法。
【請求項15】
前記タッチ入力の前記第1位置での維持および前記タッチ入力の前記第2位置への移動のうちの少なくとも1つに対するフィードバックを、視覚、聴覚、および触覚のうちの少なくとも1つを利用して出力する段階
をさらに含む、
請求項11乃至14のいずれか一項に記載の制御方法。
【請求項16】
請求項11~15のうちのいずれか一項に記載の方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムが記録されている、コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項17】
コンピュータ読み取り可能な命令を実行するように実現される少なくとも1つのプロセッサ
を含み、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、
メディアプレーヤの制御のための階層化された複数のオブジェクトを管理し、
前記メディアプレーヤの実行と連係するコンピュータ装置のタッチスクリーン画面の第1位置で、第1所定時間以上のタッチ入力が維持されることを認知することにより、前記複数のオブジェクトのうちの上位階層の
複数のオブジェクトを前記タッチスクリーン画面に表示し、
前記タッチ入力が、前記第1位置から前記表示された上位階層の
複数のオブジェクトのうちの第1オブジェクトに対応する第2位置に移動して第2所定時間以上が維持されることを認知することにより、前記第1オブジェクトに対応する下位階層の
複数のオブジェクトを前記タッチスクリーン画面に表示し、
前記タッチ入力が、前記第2位置から前記表示された下位階層の
複数のオブジェクトのうちの第2オブジェクトに対応する第3位置に移動して第3所定時間以上が維持されることを認知することにより、前記第2オブジェクトに対応する操作を前記メディアプレーヤに適用
し、
前記下位階層の複数のオブジェクトそれぞれの中心点が前記第2位置から同じ距離を保つように、前記下位階層の複数のオブジェクトそれぞれを表示する、コンピュータ装置。
【請求項18】
前記少なくとも1つのプロセッサにより、
前記メディアプレーヤに対して予め定義された複数の操作を分類したカテゴリそれぞれに対応する前記上位階層のオブジェクト、および前記複数の操作それぞれに対応する前記下位階層のオブジェクトを管理する、
請求項17に記載のコンピュータ装置。
【請求項19】
前記少なくとも1つのプロセッサにより、
前記第3位置と前記第2位置との距離に基づき、前記操作を前記メディアプレーヤに適用するための程度を調節する、
請求項17又は18に記載のコンピュータ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
以下の説明は、メディアプレーヤを制御する方法およびシステムに関し、より詳細には、メディアプレーヤが提供するコンテンツの再生、再生停止、コンテンツ選択、コンテンツ内検索、ボリューム調節などのような多様な操作をユーザが片手で簡単に処理できるようにUX(user experience)および/またはUI(user interface)を提供する制御方法、前記制御方法を実行するコンピュータ装置、コンピュータと結合して前記制御方法をコンピュータに実行させるためにコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されたコンピュータプログラムとその記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
メディアプレーヤを制御するための従来技術では、メディアプレーヤが提供する多様な操作それぞれに対応する物理的なキーボタンを提供したり、多様な操作それぞれに対応する仮想のボタンを画面に配列させる形態であるUX(user experience)および/またはUI(user interface)を提供したりしている。例えば、韓国公開特許第10-2010-0019241号は、メディアプレーヤを制御する技術に関するものであって、備えられたディスプレイ手段の待ち受け画面上に、ユーザ入力を受信しながら内蔵されたメディアプレーヤを制御するアイコンを表示することを開示している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
メディアプレーヤが提供するコンテンツの再生、再生停止、コンテンツ選択、コンテンツ内検索、ボリューム調節などのような多様な操作をユーザが片手で簡単に処理できるようにUX(user experience)および/またはUI(user interface)を提供する制御方法、前記制御方法を実行するコンピュータ装置、コンピュータと結合して前記制御方法をコンピュータに実行させるためにコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されたコンピュータプログラムとその記録媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
メディアプレーヤの制御のための階層化された複数のオブジェクトを管理する段階、前記メディアプレーヤの実行と連係するコンピュータ装置のタッチスクリーン画面の第1位置で、第1所定時間以上のタッチ入力が維持されることを認知することにより、前記複数のオブジェクトのうちの上位階層のオブジェクトを前記タッチスクリーン画面に表示する段階、前記タッチ入力が、前記第1位置から前記表示された上位階層のオブジェクトのうちの第1オブジェクトに対応する第2位置に移動して第2所定時間以上が維持されることを認知することにより、前記第1オブジェクトに対応する下位階層のオブジェクトを前記タッチスクリーン画面に表示する段階、および前記タッチ入力が、前記第2位置から前記表示された下位階層のオブジェクトのうちの第2オブジェクトに対応する第3位置に移動して第3所定時間以上が維持されることを認知することにより、前記第2オブジェクトに対応する操作を前記メディアプレーヤに適用する段階を含む制御方法を提供する。
【0005】
一側によると、前記階層化された複数のオブジェクトを管理する段階は、前記メディアプレーヤに対して予め定義された複数の操作を分類したカテゴリそれぞれに対応する前記上位階層のオブジェクト、および前記複数の操作それぞれに対応する前記下位階層のオブジェクトを管理してよい。
【0006】
他の側面によると、前記カテゴリは、(1)前コンテンツ選択操作、次コンテンツ選択操作、選択されたコンテンツの再生および再生停止操作を含む第1カテゴリ、(2)選択されたコンテンツに対する順方向検索の操作、および選択されたコンテンツに対する逆方向検索操作を含む第2カテゴリ、(3)ボリューム増加操作およびボリューム減少操作を含む第3カテゴリのうちの2つ以上のカテゴリを含んでよい。
【0007】
また他の側面によると、前記第2オブジェクトに対応する操作を前記メディアプレーヤに適用する段階は、前記第3位置と前記第2位置との距離に基づき、前記操作を前記メディアプレーヤに適用するための程度を調節してよい。
【0008】
また他の側面によると、前記第2オブジェクトに対応する操作を前記メディアプレーヤに適用する段階は、前記第3位置が前記第2位置に近いほど、前記操作を前記メディアプレーヤに適用するための程度を相対的に減少させ、前記第3位置が前記第2位置から遠いほど、前記操作を前記メディアプレーヤに適用するための程度を相対的に増加させてよい。
【0009】
また他の側面によると、前記操作を前記メディアプレーヤに適用するための程度は、前記第2オブジェクトの種類により、検索速度の減少程度、検索速度の増加程度、ボリュームの減少程度、およびボリュームの増加程度のうちのいずれか1つを含んでよい。
【0010】
また他の側面によると、前記上位階層のオブジェクトを表示する段階は、前記第1位置に基づいて前記上位階層のオブジェクトの表示位置を動的に決定してよい。
【0011】
また他の側面によると、前記下位階層のオブジェクトを表示する段階は、前記第2位置に基づいて前記下位階層のオブジェクトの表示位置を動的に決定してよい。
【0012】
さらに他の側面によると、前記制御方法は、前記タッチ入力の前記第1位置での維持および前記タッチ入力の前記第2位置への移動のうちの少なくとも1つに対するフィードバックを、視覚、聴覚、および触覚のうちの少なくとも1つを利用して出力する段階をさらに含んでよい。
【0013】
コンピュータと結合して前記制御方法をコンピュータに実行させるためにコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録された、コンピュータプログラムを提供する。
【0014】
前記制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムが記録されている、コンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。
【0015】
コンピュータ装置で読み取り可能な命令を実行するように実現される少なくとも1つのプロセッサを含み、前記少なくとも1つのプロセッサにより、メディアプレーヤの制御のための階層化された複数のオブジェクトを管理し、前記メディアプレーヤの実行と連係するコンピュータ装置のタッチスクリーン画面の第1位置で、第1所定時間以上のタッチ入力が維持されることを認知することにより、前記複数のオブジェクトのうちの上位階層のオブジェクトを前記タッチスクリーン画面に表示し、前記タッチ入力が、前記第1位置から前記表示された上位階層のオブジェクトのうちの第1オブジェクトに対応する第2位置に移動して第2所定時間以上が維持されることを認知することにより、前記第1オブジェクトに対応する下位階層のオブジェクトを前記タッチスクリーン画面に表示し、前記タッチ入力が、前記第2位置から前記表示された下位階層のオブジェクトのうちの第2オブジェクトに対応する第3位置に移動して第3所定時間以上が維持されることを認知することにより、前記第2オブジェクトに対応する操作を前記メディアプレーヤに適用する、コンピュータ装置を提供する。
【発明の効果】
【0016】
メディアプレーヤが提供するコンテンツに対する再生、再生停止、コンテンツ選択、コンテンツ内検索、ボリューム調節などのような多様な操作を、ユーザが片手で簡単に処理できるようにUX(user experience)/UI(user interface)を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明の一実施形態における、ネットワーク環境の例を示した図である。
【
図2】本発明の一実施形態における、コンピュータ装置の例を示したブロック図である。
【
図3】本発明の一実施形態における、制御方法を示したフローチャートである。
【
図4】本発明の一実施形態における、上位階層のオブジェクトを表示する例を示した図である。
【
図5】本発明の一実施形態における、下位階層のオブジェクトを表示する例を示した図である。
【
図6】本発明の一実施形態における、下位階層のオブジェクトを表示する例を示した図である。
【
図7】本発明の一実施形態における、下位階層のオブジェクトを表示する例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態について、添付の図面を参照しながら詳しく説明する。
【0019】
本発明の実施形態に係る制御方法は、以下で説明する電子デバイスのようなコンピュータ装置によって実現されてよい。このとき、コンピュータ装置においては、本発明の一実施形態に係るコンピュータプログラムがインストールされて実行されてよく、コンピュータ装置は、実行されるコンピュータプログラムの制御にしたがって本発明の実施形態に係る制御方法を実行してよい。上述したコンピュータプログラムは、コンピュータ装置と結合して前記制御方法をコンピュータに実行させるためにコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてよい。
【0020】
図1は、本発明の一実施形態における、ネットワーク環境の例を示した図である。
図1のネットワーク環境は、複数の電子デバイス110、120、130、140、複数のサーバ150、160、およびネットワーク170を含む例を示している。このような
図1は、発明の説明のための一例に過ぎず、電子デバイスの数やサーバの数が
図1のように限定されることはない。
【0021】
複数の電子デバイス110、120、130、140は、コンピュータ装置によって実現される固定端末や移動端末であってよい。複数の電子デバイス110、120、130、140の例としては、スマートフォン、携帯電話、ナビゲーション、PC(personal computer)、ノート型PC、デジタル放送用端末、PDA(Personal Digital Assistant)、PMP(Portable Multimedia Player)、タブレットなどがある。一例として、
図1では、電子デバイス1(110)の例としてスマートフォンを示しているが、本発明の実施形態において、電子デバイス1(110)は、実質的に無線または有線通信方式を利用し、ネットワーク170を介して他の電子デバイス120、130、140および/またはサーバ150、160と通信することのできる多様な物理的なコンピュータ装置のうちの1つを意味してよい。
【0022】
通信方式が限定されることはなく、ネットワーク170が含むことのできる通信網(一例として、移動通信網、有線インターネット、無線インターネット、放送網)を利用する通信方式だけではなく、デバイス間の近距離無線通信が含まれてもよい。例えば、ネットワーク170は、PAN(personal area network)、LAN(local area network)、CAN(campus area network)、MAN(metropolitan area network)、WAN(wide area network)、BBN(broadband network)、インターネットなどのネットワークのうちの1つ以上の任意のネットワークを含んでよい。さらに、ネットワーク170は、バスネットワーク、スターネットワーク、リングネットワーク、メッシュネットワーク、スター-バスネットワーク、ツリーまたは階層的ネットワークなどを含むネットワークトポロジのうちの任意の1つ以上を含んでもよいが、これに限定されることはない。
【0023】
サーバ150、160それぞれは、複数の電子デバイス110、120、130、140とネットワーク170を介して通信して命令、コード、ファイル、コンテンツ、サービスなどを提供する1つ以上のコンピュータ装置によって実現されてよい。例えば、サーバ150は、ネットワーク170を介して接続した複数の電子デバイス110、120、130、140にサービス(一例として、コンテンツ提供サービス、ソーシャルネットワークサービス、メッセージングサービス、検索サービス、メールサービスなど)を提供するシステムであってよい。
【0024】
上述した
図1では、サーバとクライアントの通信環境の例について説明しているが、これは一実施形態に過ぎず、本発明の実施形態に係る制御方法は、複数の電子デバイス110、120、130、140それぞれで個別に実行されてもよい。例えば、
図1の実施形態に係る制御方法は、電子デバイス110がサーバ150からコンテンツの提供を受けてメディアプレーヤで再生する場合についての説明であってよい。この反面、他の実施形態では、電子デバイス110がサーバ150とは通信せず、電子デバイス110のローカル保存場所に保存されたコンテンツをメディアプレーヤで再生する場合を含んでよい。
【0025】
図2は、本発明の一実施形態における、コンピュータ装置の例を示したブロック図である。上述した複数の電子デバイス110、120、130、140それぞれやサーバ150、160それぞれは、
図2に示したコンピュータ装置200によって実現されてよい。例えば、コンピュータ装置200においては、一実施形態に係るコンピュータプログラムがインストールされて実行されてよく、コンピュータ装置200は、実行されるコンピュータプログラムの制御にしたがって本発明の一実施形態に係る音源再生共有方法を実行してよい。
【0026】
このようなコンピュータ装置200は、
図2に示すように、メモリ210、プロセッサ220、通信インタフェース230、および入力/出力インタフェース240を含んでよい。メモリ210は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)、およびディスクドライブのような永続的大容量記録装置を含んでよい。ここで、ROMやディスクドライブのような永続的大容量記録装置は、メモリ210とは区分される別の永続的記録装置としてコンピュータ装置200に含まれてもよい。また、メモリ210には、オペレーティングシステムと、少なくとも1つのプログラムコードが記録されてよい。このようなソフトウェア構成要素は、メモリ210とは別のコンピュータ読み取り可能な記録媒体からメモリ210にロードされてよい。このような別のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、フロッピードライブ、ディスク、テープ、DVD/CD-ROMドライブ、メモリカードなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体を含んでよい。他の実施形態において、ソフトウェア構成要素は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体ではない通信インタフェース230を通じてメモリ210にロードされてもよい。例えば、ソフトウェア構成要素は、ネットワーク170を介して受信されるファイルによってインストールされるコンピュータプログラムに基づいてコンピュータ装置200のメモリ210にロードされてよい。
【0027】
プロセッサ220は、基本的な算術、ロジック、および入出力演算を実行することにより、コンピュータプログラムの命令を処理するように構成されてよい。命令は、メモリ210または通信インタフェース230によって、プロセッサ220に提供されてよい。例えば、プロセッサ220は、メモリ210のような記録装置に記録されたプログラムコードにしたがって受信される命令を実行するように構成されてよい。
【0028】
通信インタフェース230は、ネットワーク170を介してコンピュータ装置200が他の装置(一例として、上述した記録装置)と互いに通信するための機能を提供してよい。一例として、コンピュータ装置200のプロセッサ220がメモリ210のような記録装置に記録されたプログラムコードにしたがって生成した要求や命令、データ、ファイルなどが、通信インタフェース230の制御にしたがってネットワーク170を介して他の装置に伝達されてよい。これとは逆に、他の装置からの信号や命令、データ、ファイルなどが、ネットワーク170を経てコンピュータ装置200の通信インタフェース230を通じてコンピュータ装置200に受信されてよい。通信インタフェース230を通じて受信された信号や命令、データなどは、プロセッサ220やメモリ210に伝達されてよく、ファイルなどは、コンピュータ装置200がさらに含むことのできる記録媒体(上述した永続的記録装置)に記録されてよい。
【0029】
入力/出力インタフェース240は、入力/出力装置250とのインタフェースのための手段であってよい。例えば、入力装置は、マイク、キーボード、またはマイクなどの装置を、出力装置は、ディスプレイ、スピーカのような装置を含んでよい。他の例として、入力/出力インタフェース240は、タッチスクリーンのように入力と出力のための機能が1つに統合された装置とのインタフェースのための手段であってもよい。入力/出力装置250は、コンピュータ装置200と1つの装置で構成されてもよい。
【0030】
また、他の実施形態において、コンピュータ装置200は、
図2の構成要素よりも少ないか多くの構成要素を含んでもよい。しかし、大部分の従来技術的構成要素を明確に図に示す必要はない。例えば、コンピュータ装置200は、上述した入力/出力装置250のうちの少なくとも一部を含むように実現されてもよいし、トランシーバ、データベースなどのような他の構成要素をさらに含んでもよい。
【0031】
図3は、本発明の一実施形態における、制御方法を示したフローチャートである。本実施形態に係る制御方法は、上述した複数の電子デバイス110、120、130、140のうちのいずれか1つを実現するコンピュータ装置200によって実行されてよく、このようなコンピュータ装置200は、タッチスクリーン環境を含んでよい。例えば、コンピュータ装置200のプロセッサ220は、メモリ210が含むオペレーティングシステムのコードと、少なくとも1つのプログラムのコードとによる制御命令を実行するように実現されてよい。例えば、上述したプログラムコードは、メディアプレーヤを提供するアプリケーションのコードであってよい。ここで、プロセッサ220は、コンピュータ装置200に記録されたコードが提供する制御命令にしたがってコンピュータ装置200が
図3の制御方法に含まれる段階310~340を実行するようにコンピュータ装置200を制御してよい。
【0032】
段階310で、コンピュータ装置200は、メディアプレーヤの制御のための階層化された複数のオブジェクトを管理してよい。例えば、コンピュータ装置200は、段階310で、メディアプレーヤに対して予め定義された複数の操作を分類したカテゴリそれぞれに対応する上位階層のオブジェクト、および複数の操作それぞれに対応する下位階層のオブジェクトを管理してよい。このとき、カテゴリは、(1)前コンテンツ選択操作、次コンテンツ選択操作、選択されたコンテンツの再生および再生停止操作を含む第1カテゴリ、(2)選択されたコンテンツに対する順方向検索操作、および選択されたコンテンツに対する逆方向検索操作を含む第2カテゴリ、(3)ボリューム増加操作およびボリューム減少操作を含む第3カテゴリのうちの2つ以上のカテゴリを含んでよい。
【0033】
より具体的な例として、現在選択されたコンテンツを再生および再生停止するための第1操作と、現在選択されたコンテンツの前のコンテンツを選択するための第2操作と、現在選択されたコンテンツの次のコンテンツを選択するための第3操作とが第1カテゴリに含まれてよい。このとき、第1カテゴリは、上位階層のオブジェクト1-1に対応してよく、上位階層のオブジェクト1-1は、第1操作に対応する下位階層のオブジェクト2-1、第2操作に対応する下位階層のオブジェクト2-2、および第3操作に対応する下位階層のオブジェクト2-3に対応してよい。例えば、上位階層のオブジェクト1-1が選択される場合、下位階層のオブジェクト2-1、オブジェクト2-2、およびオブジェクト2-3が提供されてよい。
【0034】
また、選択されたコンテンツに対する順方向検索のための第4操作と、選択されたコンテンツに対する逆方向検索のための第5操作とが第2カテゴリに含まれてよい。このとき、第2カテゴリは、上位階層のオブジェクト1-2に対応してよく、上位階層のオブジェクト1-2は、第4操作に対応する下位階層のオブジェクト2-4、および第5操作に対応する下位階層のオブジェクト2-5に対応してよい。例えば、上位階層のオブジェクト1-2が選択される場合、下位階層のオブジェクト2-4およびオブジェクト2-5が提供されてよい。
【0035】
また、ボリューム増加のための第6操作と、ボリューム減少のための第7操作とが第3カテゴリに含まれてよい。このとき、第3カテゴリは、上位階層のオブジェクト1-3に対応してよく、上位階層のオブジェクト1-3は、第6操作に対応する下位階層のオブジェクト2-6、および第7操作に対応する下位階層のオブジェクト2-7に対応してよい。例えば、上位階層のオブジェクト1-3が選択される場合、下位階層のオブジェクト2-6およびオブジェクト2-7が提供されてよい。
【0036】
このようなオブジェクトの階層化は、メディアプレーヤに対して予め定義された操作によって構成されてよく、実施形態によっては、3つ以上に階層化されてもよいし、更なる追加のオブジェクトが含まれてもよい。例えば、選択されたコンテンツに対する再生のための操作と再生停止のための操作が、第3階層によって個別のオブジェクトに分離されてもよい。また、動画の再生のために画面の明るさを増加または減少させるための操作が追加されてもよい。
【0037】
段階320で、コンピュータ装置200は、メディアプレーヤの実行と連係するコンピュータ装置のタッチスクリーン画面の第1位置で、第1所定時間以上のタッチ入力が維持されること(例えば、タッチスクリーン画面の第1位置で1秒以上のタッチ入力が維持される)を認知することにより、複数のオブジェクトのうちの上位階層のオブジェクトをタッチスクリーン画面に表示してよい。例えば、コンピュータ装置200は、タッチ入力の最初の位置である第1位置に基づき、上位階層のオブジェクトがタッチスクリーン画面上で表示される位置、すなわち、上位階層のオブジェクトの表示位置を動的に決定してよい。ここで、表示位置とは、タッチスクリーン画面上で任意のオブジェクトが他のオブジェクトおよび他の画像要素とは区分されて表示される領域に含まれる点のうちのいずれか1点(一例として、中心点)に該当する位置であってよい。より具体的な例として、コンピュータ装置200は、上述した第1カテゴリ、第2カテゴリ、および第3カテゴリに対応する上位階層のオブジェクト1-1、オブジェクト1-2、およびオブジェクト1-3それぞれの中心点が、タッチ入力の最初の座標(一例として、タッチスクリーン画面上の座標)から同じ距離を保つことで正三角形の頂点を形成するように、オブジェクト1-1、オブジェクト1-2、およびオブジェクト1-3それぞれの位置を動的に計算してよい。上位階層のオブジェクトが2つである場合には、2つのオブジェクトそれぞれの中心点が、タッチ入力が維持されている位置と同じ距離を保ちながら、タッチ入力が維持されている位置の上下左右または予め設定された角度方向にそれぞれ位置するように、2つのオブジェクトの位置を計算してよい。また他の例として、上位階層のオブジェクトが4つである場合には、4つのオブジェクトそれぞれの中心点が、正方形の頂点を形成しながらタッチ入力の最初の座標から同じ距離を保って位置するように、4つのオブジェクトそれぞれの位置を計算してよい。オブジェクトの配列は実施形態によって多様に設定されてよく、その表示位置はタッチ入力の位置に応じて動的に計算されてよい。
【0038】
このようなオブジェクト1-1、オブジェクト1-2、およびオブジェクト1-3それぞれは、動的に計算された位置に前記タッチ入力が維持される間にわたり表示され続けてよい。段階320で、タッチ入力が解除されれば、コンピュータ装置200は、上位階層のオブジェクトの表示を解除してよい。
【0039】
段階330で、コンピュータ装置200は、タッチ入力が、第1位置から表示された上位階層のオブジェクトのうちの第1オブジェクトに対応する第2位置に移動して第2所定時間以上が維持されること(例えば、タッチ入力が、第1位置から第1オブジェクトに対応する第2位置に移動してから0.5秒以上が維持される)を認知することにより、第1オブジェクトに対応する下位階層のオブジェクトをタッチスクリーン画面に表示してよい。例えば、上位階層のオブジェクトとしてオブジェクト1-1、オブジェクト1-2、およびオブジェクト1-3が表示された状態で、タッチ入力の位置が、オブジェクト1-1が表示された領域上の第2位置に移動する場合、オブジェクト1-1、オブジェクト1-2、およびオブジェクト1-3の代わりに、オブジェクト1-1に対応する下位階層のオブジェクト2-1、オブジェクト2-2、およびオブジェクト2-3が表示されてよい。
【0040】
このとき、コンピュータ装置200は、第2位置に基づき、下位階層のオブジェクトの表示位置を動的に決定してよい。例えば、段階320でタッチ入力が維持されている位置は、オブジェクト1-1、オブジェクト1-2、およびオブジェクト1-3の中心点であってよい。このとき、タッチ入力の位置が、オブジェクト1-1が表示された位置に移動して維持される場合、コンピュータ装置200は、該当の位置(第2位置)を基準とし、オブジェクト1-1の下位階層のオブジェクトであるオブジェクト2-1、オブジェクト2-2、およびオブジェクト2-3それぞれの位置を動的に計算してよい。より具体的な例として、コンピュータ装置200は、オブジェクト2-1、オブジェクト2-2、およびオブジェクト2-3それぞれの中心点が、タッチ入力が維持されている位置と同じ距離を保ちながら正三角形の頂点を形成するように、オブジェクト2-1、オブジェクト2-2、およびオブジェクト2-3それぞれの位置を計算してよい。上述したように、オブジェクトの配列は多様に設定されてよく、その表示位置は、移動して維持されるタッチ入力の現在の座標に応じて動的に計算されてよい。
【0041】
段階340で、コンピュータ装置200は、タッチ入力が、第2位置から表示された下位階層のオブジェクトのうちの第2オブジェクトに対応する第3位置に移動して第3所定時間以上が維持されること(例えば、タッチ入力が、第2位置から第2オブジェクトに対応する第3位置に移動してから0.5秒以上が維持される)を認知することにより、第2オブジェクトに対応する操作をメディアプレーヤに適用してよい。
【0042】
例えば、段階320でオブジェクト1-1が選択され、段階330でオブジェクト2-1、オブジェクト2-2、およびオブジェクト2-3が表示され、段階340でオブジェクト2-1が選択される場合を仮定する。上述したように、オブジェクト2-1は、選択されたコンテンツに対する再生および再生停止のための第1操作に対応してよく、メディアプレーヤには、再生操作または再生停止の操作が適用されてよい。メディアプレーヤで選択されたコンテンツが再生中の場合は、メディアプレーヤには再生停止の操作が適用されてよく、メディアプレーヤで選択されたコンテンツが再生前である場合は、メディアプレーヤには再生操作が適用されてよい。このとき、ユーザのタッチ操作を詳しく見ると、ユーザは、タッチスクリーン画面をタッチした後、タッチの位置をオブジェクト1-1に移動させてからオブジェクト2-1に移動させるだけで、メディアプレーヤに対する再生操作または再生停止の操作を処理することが可能となる。また、オブジェクトの表示位置は、ユーザのタッチ位置を開始点とするため、ユーザは、このような再生操作または再生停止操作を片手で簡単に処理することが可能となる。また、段階320でオブジェクト1-1が選択され、段階330でオブジェクト2-1、オブジェクト2-2、およびオブジェクト2-3が表示され、段階340でオブジェクト2-2が選択される場合を仮定する。オブジェクト2-2は、現在選択されたコンテンツの前のコンテンツを選択するための第2操作に対応してよく、ユーザは、ここでも、タッチスクリーン画面をタッチした後、タッチの位置をオブジェクト1-1に移動させてからオブジェクト2-2に移動させるだけで、前のコンテンツを選択することが可能となる。ユーザがタッチの位置をオブジェクト1-1に移動させてからオブジェクト2-3に移動させる場合には、次のコンテンツが選択されるようになる。
【0043】
これと同様に、ユーザは、タッチの位置をオブジェクト1-2やオブジェクト1-3に移動させた後、下位階層のオブジェクト(上位階層のオブジェクト1-2に対応する下位階層のオブジェクト2-4やオブジェクト2-5、または上位階層のオブジェクト1-3に対応する下位階層のオブジェクト2-6やオブジェクト2-7)に移動させるという片手の簡単な動作だけで、順方向検索、逆方向検索、ボリューム調節などのような多様な操作を処理することが可能となる。
【0044】
図4は、本発明の一実施形態における、上位階層のオブジェクトを表示する例を示した図である。
図4は、上述したコンピュータ装置200の例としてスマートフォン400を示しており、メディアプレーヤによるアルバムのトラックイメージ420が第1画面410に表示された例を示しており、ユーザが第1画面410で第1位置430をタッチする例を示している。このとき、スマートフォン400には、第2画面440のように、コンピュータプログラムの制御にしたがい、上位階層のオブジェクトとして、再生操作のためのオブジェクト450、探索操作のためのオブジェクト460、およびボリューム操作のためのオブジェクト470が表示されてよい。このとき、ユーザのタッチは第1位置430に維持されていてよく、ユーザのタッチが解除される場合、オブジェクト450、460、470の表示も解除されてよい。このとき、オブジェクト450、460、470の表示と関連するタッチの認識は、第1画面410の全体領域に対応してよく、実施形態によっては、第1画面410の予め設定された一部領域に限定されてもよい。
【0045】
一方、ユーザは、維持されているタッチの位置を表示されているオブジェクト450、460、470の位置に移動させることで上位階層のオブジェクトのうちから1つを選択してよく、この場合、スマートフォン400には、選択された上位階層のオブジェクトに対応する下位階層のオブジェクトが表示されてよい。
【0046】
図5~7は、本発明の一実施形態における、下位階層のオブジェクトを表示する例を示した図である。
【0047】
図5の第1画面510は、
図4の第2画面440でユーザが維持しているタッチの位置を、第1位置430から、再生操作のためのオブジェクト450上の第2位置520に移動した例を示している。このとき、再生操作のためのオブジェクト450に対応する下位階層のオブジェクトが、第2位置520に基づいて提供されてよい。
【0048】
図5の第2画面530は、再生操作のためのオブジェクト450に対応する下位階層のオブジェクトとして選択されたコンテンツの再生および再生停止のためのオブジェクト540、前コンテンツ選択のためのオブジェクト550、および次コンテンツ選択のためのオブジェクト560を、第2位置520に基づいて提供する例を示している。このとき、ユーザが、タッチが維持されている位置を下位階層のオブジェクトのうちの1つの位置に移動させることにより、下位階層のオブジェクトのうちの1つに対応する操作がメディアプレーヤに適用されてよい。例えば、ユーザが、タッチ位置を、第2位置520から選択されたコンテンツの再生および再生停止のためのオブジェクト540上に移動させる場合、選択されたコンテンツに対する再生を開始または停止してよい。他の例として、ユーザが、タッチ位置を、第2位置520から前コンテンツ選択のためのオブジェクト550上に移動させる場合、再生リストで現在選択されているコンテンツの前のコンテンツが選択されてよい。また他の例として、ユーザが、タッチ位置を、第2位置520から次コンテンツ選択のためのオブジェクト560上に移動させる場合、再生リストで現在選択されているコンテンツの次のコンテンツが選択されてよい。
【0049】
図6の第1画面610は、
図4の第2画面440でユーザが維持しているタッチの位置を、第1位置430から、探索操作のためのオブジェクト460上の第3位置620に移動した例を示している。このとき、探索操作のためのオブジェクト460に対応する下位階層のオブジェクトが、第3位置620に基づいて提供されてよい。
【0050】
図6の第2画面630は、探索操作のためのオブジェクト460に対応する下位階層のオブジェクトとして、順方向検索のためのオブジェクト640、および逆方向検索のためのオブジェクト650を、第3位置620に基づいて提供する例を示している。このとき、ユーザが、タッチが維持されている位置を下位階層のオブジェクトのうちの1つの位置に移動させることにより、下位階層のオブジェクトのうちの1つに対応する操作がメディアプレーヤに適用されてよい。
【0051】
例えば、ユーザが、タッチ位置を、第3位置620から順方向検索のためのオブジェクト640上に移動させる場合、選択されたコンテンツに対する順方向検索が実施されてよい。このとき、順方向検索の程度は、ユーザのタッチが順方向検索のためのオブジェクト640上に位置し続ける時間によって決定されてよい。または、順方向検索の程度は、ユーザのタッチの順方向検索のためのオブジェクト640上の位置によって決定されてもよい。より具体的な例として、ユーザの順方向検索のためのオブジェクト640上のタッチ位置が第3位置620に近いほど、順方向探索の速度が相対的に減少し、ユーザのタッチ位置が第3位置620から遠くなるほど、順方向探索の速度が相対的に増加してよい。また他の例として、ユーザの順方向検索のためのオブジェクト640上のタッチ位置が順方向検索のためのオブジェクト640の中心に近いほど、順方向探索の速度が相対的に減少し、ユーザのタッチ位置が順方向検索のためのオブジェクト640の端に近いほど、順方向探索の速度が相対的に増加してよい。
【0052】
同じように、ユーザのタッチ位置を、第3位置620から逆方向検索のためのオブジェクト650上に移動させる場合、選択されたコンテンツに対する逆方向検索が実施されてよい。このとき、逆方向検索の程度は、ユーザのタッチが逆方向検索のためのオブジェクト650上に位置し続ける時間よって決定されてよい。または、逆方向検索の程度は、ユーザのタッチの逆方向検索のためのオブジェクト650上の位置によって決定されてもよい。より具体的な例として、ユーザの逆方向検索のためのオブジェクト650上のタッチ位置が第3位置620に近いほど、逆方向探索の速度が相対的に減少し、ユーザのタッチ位置が第3位置620から遠くなるほど、逆方向探索の速度が相対的に増加してよい。また他の例として、ユーザのタッチ位置が逆方向検索のためのオブジェクト650の中心に近いほど、逆方向探索の速度が相対的に減少し、ユーザのタッチ位置が逆方向検索のためのオブジェクト650の端に近いほど、逆方向探索の速度が相対的に増加してよい。
【0053】
図7の第1画面710は、
図4の第2画面440でユーザが維持しているタッチの位置を、第1位置430から、ボリューム操作のためのオブジェクト470上の第4位置720に移動した例を示している。このとき、ボリューム操作のためのオブジェクト470に対応する下位階層のオブジェクトが、第4位置720に基づいて提供されてよい。
【0054】
図7の第2画面730は、ボリューム操作のためのオブジェクト470に対応する下位階層のオブジェクトとして、ボリューム増加のためのオブジェクト740、およびボリューム減少のためのオブジェクト750を、第4位置720に基づいて提供する例を示している。このとき、ユーザが、タッチが維持される位置を下位階層のオブジェクトのうちの1つの位置に移動させることにより、下位階層のオブジェクトのうちの1つに対応する操作がメディアプレーヤに適用されてよい。
【0055】
例えば、ユーザが、タッチ位置を、第4位置720からボリューム増加のためのオブジェクト740上に移動させる場合、選択されたコンテンツの再生ボリュームを増加させてよい。このとき、ボリューム増加の程度は、ユーザのタッチがボリューム増加のためのオブジェクト740上に位置し続ける時間よって決定されてよい。または、ボリューム増加の程度は、ユーザのタッチのボリューム増加のためのオブジェクト740上の位置によって決定されてもよい。より具体的な例として、ユーザのボリューム増加のためのオブジェクト740上のタッチ位置が第4位置720に近いほど、ボリューム増加の程度は相対的に減少し、ユーザのタッチ位置が第4位置720から遠くなるほど、ボリューム増加の程度は相対的に増加してよい。また他の例として、ユーザのタッチ位置がボリューム増加のためのオブジェクト740の中心に近いほど、ボリューム増加の程度は相対的に減少し、ユーザのタッチ位置がボリューム増加のためのオブジェクト740の端に近いほど、ボリューム増加の程度は相対的に増加してよい。
【0056】
同じように、ユーザが、タッチ位置を、第4位置720からボリューム減少のためのオブジェクト750上に移動させる場合、選択されたコンテンツの再生ボリュームを減少させてよい。このとき、ボリューム減少の程度は、ユーザのタッチがボリューム減少のためのオブジェクト750上に位置し続ける時間によって決定されてよい。または、ボリューム減少の程度は、ユーザのタッチのボリューム減少のためのオブジェクト750上の位置によって決定されてもよい。より具体的な例として、ユーザのボリューム減少のためのオブジェクト750上のタッチ位置が第4位置720に近いほど、ボリューム減少の程度は相対的に減少し、ユーザのタッチ位置が第4位置720から遠くなるほど、ボリューム減少の程度は相対的に増加してよい。また他の例として、ユーザのタッチ位置がボリューム減少のためのオブジェクト750の中心に近いほど、ボリューム減少の程度は相対的に減少し、ユーザのタッチ位置がボリューム減少のためのオブジェクト750の端に近いほど、ボリューム減少の程度は相対的に増加してよい。
【0057】
一方、それぞれの実施形態において、タッチスクリーン画面にオブジェクトを表示するときに、メディアプレーヤが操作中であることをユーザが容易に認知できるようにするために、画面内のオブジェクトが表示されていない部分を減光処理したり、画面に表示されるオブジェクトにドミナントカラーを適用したりすることで、オブジェクトが際立つようにしてもよい。
【0058】
他の実施形態として、ユーザのタッチがオブジェクト上に移動することによるフィードバックを、視覚、聴覚、および触覚のうちの少なくとも1つを利用して出力してよい。例えば、本発明の実施形態は、ユーザの1つのタッチが維持された状態でタッチが移動することによってメディアプレーヤの操作が実施される方式であることから、オブジェクトの選択をユーザが容易に認知できなければならないため、ユーザのタッチがオブジェクト上に移動したときに、上述したスマートフォン400は、振動、画面の明るさ調節、オブジェクト操作(一例として、オブジェクトが揺れる様子を画面に表示)などのようなフィードバックをユーザに提供してよい。
【0059】
このように、メディアプレーヤの操作のための階層化されたオブジェクトをユーザのタッチ位置に基づいて階層別に提供することにより、ユーザが階層化されたオブジェクトを片手で簡単に選択することができるようになる。したがって、本発明の実施形態によると、メディアプレーヤが提供するコンテンツに対する再生、再生停止、コンテンツ選択、コンテンツ内検索、ボリューム調節などのような多様な操作をユーザが片手で簡単に処理できるようにUX(user experience)および/またはUI(user interface)を提供することができる。
【0060】
上述したシステムまたは装置は、ハードウェア構成要素、ソフトウェア構成要素、またはハードウェア構成要素とソフトウェア構成要素との組み合わせによって実現されてよい。例えば、実施形態で説明された装置および構成要素は、例えば、プロセッサ、コントローラ、ALU(arithmetic logic unit)、デジタル信号プロセッサ、マイクロコンピュータ、FPGA(field programmable gate array)、PLU(programmable logic unit)、マイクロプロセッサ、または命令を実行して応答することができる様々な装置のように、1つ以上の汎用コンピュータまたは特殊目的コンピュータを利用して実現されてよい。処理装置は、オペレーティングシステム(OS)およびOS上で実行される1つ以上のソフトウェアアプリケーションを実行してよい。また、処理装置は、ソフトウェアの実行に応答し、データにアクセスし、データを記録、操作、処理、および生成してもよい。理解の便宜のために、1つの処理装置が使用されるとして説明される場合もあるが、当業者は、処理装置が複数個の処理要素および/または複数種類の処理要素を含んでもよいことが理解できるであろう。例えば、処理装置は、複数個のプロセッサまたは1つのプロセッサおよび1つのコントローラを含んでよい。また、並列プロセッサのような、他の処理構成も可能である。
【0061】
ソフトウェアは、コンピュータプログラム、コード、命令、またはこれらのうちの1つ以上の組み合わせを含んでもよく、思うままに動作するように処理装置を構成したり、独立的または集合的に処理装置に命令したりしてよい。ソフトウェアおよび/またはデータは、処理装置に基づいて解釈されたり、処理装置に命令またはデータを提供したりするために、いかなる種類の機械、コンポーネント、物理装置、仮想装置、コンピュータ記録媒体または装置に具現化されてよい。ソフトウェアは、ネットワークによって接続されたコンピュータシステム上に分散され、分散された状態で記録されても実行されてもよい。ソフトウェアおよびデータは、1つ以上のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてよい。
【0062】
実施形態に係る方法は、多様なコンピュータ手段によって実行可能なプログラム命令の形態で実現されてコンピュータ読み取り可能な媒体に記録されてよい。前記コンピュータ読み取り可能な媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独でまたは組み合わせて含んでよい。前記媒体に記録されるプログラム命令は、実施形態のために特別に設計されて構成されたものであっても、コンピュータソフトウェア当業者に公知な使用可能なものであってもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体の例としては、ハードディスク、フロッピディスク、および磁気テープのような磁気媒体、CD-ROM、DVDのような光媒体、フロプティカルディスクのような光磁気媒体、およびROM、RAM、フラッシュメモリなどのようなプログラム命令を記録して実行するように特別に構成されたハードウェア装置が含まれる。このような記録媒体は、単一または複数のハードウェアが結合した形態の多様な記録手段または格納手段であってよく、あるコンピュータシステムに直接接続する媒体に限定されるのではなく、ネットワーク上に分散して存在するものであってもよい。プログラム命令の例には、コンパイラによって生成されるもののような機械語コードだけではなく、インタプリタなどを使用してコンピュータによって実行される高級言語コードを含む。
【0063】
以上のように、実施形態を、限定された実施形態および図面に基づいて説明したが、当業者であれば、上述した記載から多様な修正および変形が可能であろう。例えば、説明された技術が、説明された方法とは異なる順序で実行されたり、かつ/あるいは、説明されたシステム、構造、装置、回路などの構成要素が、説明された方法とは異なる形態で結合されたりまたは組み合わされたり、他の構成要素または均等物によって対置されたり置換されたとしても、適切な結果を達成することができる。
【0064】
したがって、異なる実施形態であっても、特許請求の範囲と均等なものであれば、添付される特許請求の範囲に属する。